JPH11117432A - 外壁断熱パネル構造およびパネル材 - Google Patents

外壁断熱パネル構造およびパネル材

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JPH11117432A
JPH11117432A JP9282023A JP28202397A JPH11117432A JP H11117432 A JPH11117432 A JP H11117432A JP 9282023 A JP9282023 A JP 9282023A JP 28202397 A JP28202397 A JP 28202397A JP H11117432 A JPH11117432 A JP H11117432A
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JP
Japan
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board
panel
heat insulating
tile
heat
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JP9282023A
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English (en)
Inventor
Akihiro Miyata
明宏 宮田
Shigeyuki Takahashi
重之 高橋
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイルを簡便かつ効率よく施工するととも
に、断熱性の高い外壁断熱パネルを構築する。 【解決手段】 断熱層(断熱ボード)2と遮熱層(遮熱
ボード)3で構成されたパネル材1にリブ部5を形成
し、このリブ部にタイル材7を係止又は掛止して接着剤
で固定するとともに、目地部にモルタルを充填すること
により、建造物の外壁面に断熱パネル構造を形成する。
リブ部は、パネル材の横方向に散在又は連続してほぼ平
行に形成できる。パネル材は断熱層で形成することも可
能であるが、遮熱層を備えたパネルでは、遮熱性および
防火性も向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱性および施工
性が改善され、木造住宅などの建造物の外壁を断熱施工
する上で有用なパネル構造およびパネル材に関する。
【0002】
【従来の技術】建造物の壁面、特にコンクリート壁など
の外壁には、モルタルを介してタイルが貼着されてい
る。このタイルの貼着作業は、タイルを縦横方向に整然
と、しかも平滑性を維持しながら行う必要があり、熟練
を要する。一方、タイル職人の減少に伴って、モルタル
塗りが不要で、比較的簡便なタイル貼り工法として、リ
ブ付窯業系パネル、リブ付アルミニウム系パネルなどが
提案されている。これらのパネルは、タイル貼り外壁下
地材として利用し、外壁下地材にパネルを貼着した後、
リブにタイルを係止させて接着剤で固定施工するのに利
用されている。
【0003】特公昭62−6988号公報には、凹溝が
形成された押出し成型パネルの貼着面に、モルタルなど
の接着剤を塗布して凹溝内に接着剤を充填し、タイル裏
面の一対の突起を隣接する凹溝に嵌め込み、押圧するこ
とにより、タイル貼着パネルを得ることが記載されてい
る。このようなパネルでは、タイルの施工性を改善でき
る。しかし、隣接する凹溝にタイルの突起を跨がせて嵌
め込む必要があるため、タイルの施工性を大幅に改善す
ることは困難である。
【0004】実開昭49−6628号公報には、格子枠
により形成された溝にタイルを接着固定した合成樹脂板
と、発泡スチレンボードとを接着した断熱タイル壁が開
示されている。特開平4−350250号公報には、凸
条が形成されたALCパネルの表面に、下地板を装着し
て被覆し、下地板で被覆された凸条にタイル裏面の凹部
を嵌合させたタイル取付用基板が開示されている。特願
平4−247155号公報には、ALCパネルに、フッ
ク部を有する下地板を取り付け、この下地板のフック部
にタイル裏面の係合部を係合させたタイルの施工構造が
開示されている。さらに、特開昭63−265064号
公報には、パネルに等間隔にチャンネルバーを取付け、
このチャンネルバー間に形成されるチャンネルにレンガ
を嵌め込みモルタルなどの接着剤で固定することが提案
されている。この文献には、チャンネルバーに対応する
リブを形成した合成樹脂シートと断熱発泡体とを積層し
た例が記載されている。特開平8−284362号公報
には、壁面空間を高気密に断熱する壁面構造として、断
熱ボードと、このボードに接着され、かつ平行な多数の
膨出弾性リブが形成された気密シートと、前記弾性リブ
により区画されるタイル嵌入溝に嵌入接着されたタイル
と、このタイルを縦横方向に連結固定するモルタル目地
と、壁面空間に充填して配設された断熱材とを備えた断
熱タイル壁が開示されている。
【0005】このようなパネルでは、タイルの施工性を
大きく改善できる。しかし、リブを有するシートを断熱
材の表面全体に亘りに貼着する必要があり、コスト高と
なる。また、このパネルや外壁構造では、防火性が前記
タイルの遮熱性のみに依存するため、火炎などによるタ
イルの加熱とともに熱が発泡断熱材に直接伝熱し、断熱
材が消失又は収縮して遮熱性および防火性を大きく低下
させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、タイルを簡便かつ効率よく施工できるとともに、断
熱性の高い外壁断熱パネルとこのパネルを用いた構造を
提供することにある。本発明の他の目的は、断熱性,遮
熱性および防火性が高く、建造物(特に木造住宅などの
建築物)の外壁を形成するのに有用な外壁断熱パネルと
このパネルを用いた構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討の結果、下地材やシート材など
を用いることなく、少なくとも断熱ボードで構成された
パネル材にリブ部を形成し、このリブ部にタイル材を係
止又は掛止したり、リブ部間の溝(凹部)にタイル材を
嵌合すると、安価な構造でタイルの施工性を改善できる
こと、パネル材を断熱ボードと遮熱ボードとの積層ボー
ドで構成すると、遮熱および防火性を大きく改善できる
ことを見いだし、本発明を完成した。すなわち、本発明
の外壁断熱パネル構造は、建造物の外壁面に配設され、
かつ少なくとも断熱ボードで構成されたパネル材と、こ
のパネル材に形成されたリブ部と、このリブ部に配設さ
れ、かつ前記パネル材に固定されたタイル材とを備えて
いる。前記パネル材は、(1)発泡体で構成された断熱
ボードで構成してもよく、(2)発泡体で構成された室
内側の断熱ボードと室外側の遮熱ボードとの積層ボード
で構成してもよい。前記リブ部は、通常、パネル材の横
方向に散在又は連続してほぼ平行に形成されている。本
発明には、建造物の外壁面に配設可能であり、少なくと
も断熱ボードで構成されたパネル材と、このパネル材に
形成されたリブ部とを備えており、このリブ部にタイル
材が固定可能であるパネル材も含まれる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、必要により添付図面を参
照しつつ、本発明を詳細に説明する。断熱構造又は方法
として、柱や間柱などの軸部間を非連続的に断熱施工す
る内断熱工法と、家屋の外側を連続的に全面に亘り覆う
外断熱工法が知られている。本発明のパネル材は、断熱
工法のうち外断熱工法に好適に適用される。
【0009】図1は本発明のパネル材を備えた断熱構造
の一例を示す概略斜視図、図2は図1の概略断面斜視
図、図3は図1のパネル材の概略斜視図である。パネル
材1は、建造物の外壁面(この例では、木造家屋躯体に
おける左右一対の柱10,その間の間柱11と、軒桁、
胴差又は土台12(又はまぐさ)の上下一対の横架材と
で形成される壁面の外側面、すなわち密閉単位としての
壁面空間枠)に配設可能である。このパネル材1は、断
熱層(断熱材)2と、この断熱層に積層可能であり、か
つ耐熱性および耐火性の大きな遮熱層3と、この遮熱層
の横方向にほぼ平行に延び、かつ縦方向に等間隔に形成
された凹溝4と、この凹溝に嵌合しかつ一体に接合した
リブ部材により形成されたリブ部5とで構成されてい
る。このパネル材1において、断熱層2と遮熱層3は接
着剤により一体に積層して積層体を構成しており、遮熱
層3とリブ部材4は凹溝4の部位で接着剤により一体に
接合している。なお、建造物の室内側(この例では、柱
10や間柱11の内側)には、内装材13が取り付けら
れている。
【0010】さらに、前記断熱層2及び遮熱層3で構成
されたパネル材1の端部には嵌合部6(この例では、断
熱層2と遮熱層3との位置ずれにより形成した段部で構
成された合決り継手構造)が形成されている。
【0011】また、膨出又は突起状に突出したリブ部5
には、タイル材7が配設され、接着剤により遮熱層3に
固定されている。さらに、タイル材7の周縁部には目地
部8が形成され、この目地部にはモルタルが充填されて
いる。
【0012】より具体的には、この例では、断熱層は、
JIS A−9511に規定されるB3グレードの押出
し法ポリスチレン発泡ボード(厚み40mm)、遮熱層
は、無機質ボードとしてのケイ酸カルシウムボード(厚
み12mm)で構成され、リブ部は、無機質ボードを切
り幅1.5mmの丸ノコを4枚重ねて溝化加工し、複数
の溝(幅6mm、深さ5mm)を70mmの間隔で平行
に形成し、スレート板(厚み6mm,巾10mm)を各
溝に嵌め込み、無機質ボード表面から5mm突出させる
ことにより形成されている。また、ポリスチレン発泡体
ボードとリブ付無機質ボードは酢酸ビニル系エマルジョ
ン接着剤で接合して複合化し、壁面空間枠を構成する軸
部材(この例では、柱や間柱など)にスクリュー釘(ス
テンレス製の円形座板(直径25mm)を挿通した長さ
90mmの釘)を所定のピッチで打込むことにより配設
固定されている。すなわち、円形座板でリブ付無機質ボ
ード面からポリスチレン発泡体ボードを壁面に強く押さ
えることにより圧着固定している。さらに、ポリスチレ
ン発泡体ボードとリブ付無機質ボードで構成されたパネ
ル材の四辺の端部には嵌合部(合決り構造)6が形成さ
れており、隣接するパネル材は相互に気密に接続可能で
ある。
【0013】タイル材(長片長さ210mm、短片長さ
60mm、厚さ14mm)は目地詰めタイプの磁器質系
タイルであり、無機質ボードに線状に変性シリコーン接
着剤を塗布した後、タイルをリブ部に係止又は掛止する
とともに接着剤で無機質ボードに接着している。また、
隣接するタイルの縦横方向には目地部が形成され、目地
部には、目地用モルタルをタイルの高さより中央部が1
mmほど低い凹状に塗込配置することにより目地が形成
されている。そのため、タイルの間には、モルタルで構
成された目地部が縦横方向に形成され、目地部によりタ
イルが一体に連結固定され、高い剛性を有する無機質ボ
ードを形成している。
【0014】前記パネル材1を用いると、前記断熱層2
および遮熱層3の端面の嵌合部6(合決り継手構造)を
利用して、隣接するパネル材1の組立接続効率および施
工効率のみならず、断熱性および気密性を改善できる。
また、タイル材および目地モルタルと一体となった遮熱
層(無機質ボード)の質量効果により遮音性にも優れた
外断熱タイル外壁パネルを形成できる。また、リブ部5
が膨出又は突起状に突出して形成されているので、タイ
ル材7の位置合わせが容易であるとともに、遮熱層3の
リブ部5をタイル材7に対する係止部として利用できる
ので、熟練を要することなく、配列したリブ部5を目印
又は指標として規則的にタイル材7を簡便に取り付ける
ことができる。また、係止および接着剤による接着によ
りタイル材7の落下を防止できる。特に、前記遮熱層3
が、タイル材7と断熱層2との間に介在するので、火災
などによりタイル材7が加熱されたとしても、遮熱層3
によりタイル材7から断熱層2への伝熱を抑制でき、防
火性を大きく改善できる。例えば、前記パネル構造で
は、JIS A1301に規定する3級加熱試験に合格
し、土塗り壁と同様に延焼を防止できる。すなわち、前
記断熱層2,遮熱層3およびタイル材7により、防火性
能の高い防火層を構成できる。
【0015】前記断熱層は、種々の断熱ボード、例え
ば、繊維状断熱材(ガラスファイバーなど)で構成して
もよいが、発泡ボード、例えば、発泡ポリプロピレン、
発泡ポリウレタン系樹脂(特に硬質ポリウレタン系樹
脂)、発泡ポリイソシアヌレート系樹脂、発泡スチレン
系樹脂(発泡ポリスチレンなど)、発泡フェノール系樹
脂(発泡フェノール樹脂,発泡ウレタン変性フェノール
樹脂など)、補強剤含有発泡樹脂ボード[粉粒状補強剤
含有発泡樹脂(炭酸カルシウム含有発泡ポリスチレン系
樹脂などの炭酸カルシウム含有発泡樹脂など),繊維状
補強剤含有発泡樹脂(ガラス繊維含有ポリイソシアヌレ
ート系発泡ボードなどのガラス繊維含有発泡樹脂な
ど)]などで構成するのが有利である。好ましい断熱層
は、断熱性に優れた硬質発泡体ボード、例えば、スチレ
ン系樹脂発泡ボード,硬質ポリウレタン系発泡ボード,
ポリイソシアヌレート系発泡ボード,フェノール樹脂系
発泡ボード、ウレタン変性フェノール樹脂発泡ボードな
どで構成できる。
【0016】断熱層を構成する発泡体は、独立気泡発泡
体や連通気泡発泡体のいずれであってもよいが、機械的
強度の点からは独立気泡発泡体が有利である。発泡体
は、前記発泡体の積層体であってもよい。また、発泡体
は、押出し発泡、ビーズ発泡のいずれにより得られた発
泡体であってもよいが、機械的強度などの点からは押出
し発泡体が有利である。
【0017】断熱層の密度は、機械的強度などを損なわ
ず、軽量化が可能な範囲で選択でき、例えば、10〜2
00kg/m3 、好ましくは20〜100kg/m3 程
度である。また、断熱層を発泡体で構成する場合、発泡
体の発泡倍率や気泡径は特に制限されず、例えば、発泡
倍率2〜50倍(好ましくは5〜30倍)程度である。
断熱層の厚みは、所望する断熱性などに応じて選択で
き、例えば、20〜120mm(例えば、20〜110
mm)、好ましくは20〜100mm程度の範囲から適
当に選択でき、通常、20〜70mm、特に20〜50
mm程度である。
【0018】なお、パネル材において、遮熱層は必ずし
も必要ではなく、少なくとも断熱層(断熱ボード)単独
で構成し、この断熱層にリブ部を形成してもよい。図4
は本発明のパネル材の他の例を示す概略斜視図である。
【0019】このパネル材21は、発泡体で構成された
断熱層22と、この断熱層の表面に横方向に形成したリ
ブ部25とを備えており、断熱層の端面には、切欠段部
で構成された嵌合部(合決り継手構造)26が形成され
ている。なお、リブ部25は、前記断熱層22に、横方
向に延び、かつ縦方向に所定間隔をおいて凹溝を形成
し、これらの凹溝にプレートを嵌合して接着することに
より形成されている。
【0020】より具体的には、この例では、断熱層は、
JIS A−9511に規定されるB3グレードの押出
し法ポリスチレン発泡体ボード(厚み45mm)で構成
され、リブ部は、発泡体ボードを切り幅1.5mmの丸
ノコを4枚重ねて溝化加工し、複数の溝(幅6mm、深
さ10mm)を70mmの間隔で平行に形成し、スレー
ト板(厚み6mm,巾15mm)を各溝に嵌め込み、発
泡体ボード表面から5mm突出させることにより形成さ
れている。また、発泡体ボードは、前記と同様に、壁面
空間枠を構成する軸部材に、円形座板を備えたスクリュ
ー釘を所定のピッチで打込むことにより配設固定されて
いる。さらに、発泡体ボードで構成されたパネル材の四
辺の端部には嵌合部(合決り構造)が形成されており、
隣接するパネル材は相互に気密に接続可能である。
【0021】タイル材(長片長さ210mm、短片長さ
60mm、厚さ14mm、裏面凹部の深さ5mm)は目
地詰めタイプの磁器質系タイルであり、発泡体ボードに
線状に変性シリコーン接着剤を塗布した後、タイルをリ
ブ部に係止又は掛止し、接着剤で発泡体ボードに接着し
ている。また、隣接するタイルの縦横方向には目地部が
形成され、目地部には、目地用モルタルをタイルの高さ
より中央部が1mmほど低い凹状に塗込配置することに
より目地が形成されている。そのため、タイルの間に
は、モルタルで構成された目地部が縦横方向に形成さ
れ、目地部によりタイルが一体に連結固定され、高い剛
性を有する無機質ボードを形成している。前記パネル材
21を用いると、前記と同様に、前記断熱層22の端面
の嵌合部26を利用して、パネル材21の組立効率,施
工効率および断熱・気密性を改善できる。また、タイル
材および目地モルタルが一体となって無機質ボードを形
成しているため、質量効果により遮音性を高めることが
できる。また、リブ部25を利用することにより、タイ
ル材の位置合わせが容易であり、熟練を要することな
く、配列したリブ部25を目印又は指標として規則的に
タイル材を簡便に取り付けることができる。また、係止
および接着剤による接着によりタイル材の落下を防止で
きる。
【0022】なお、断熱層だけでパネルを構成する場
合、断熱層は、複数の断熱ボードの積層体であってもよ
い。断熱ボードとしては、前記と同様のボード(繊維状
断熱材や発泡ボード)が利用できるが、少なくとも1つ
の断熱層は、前記と同様の断熱性に優れた硬質発泡体ボ
ード(特に耐熱性の高い硬質発泡体ボード)で形成する
のが好ましい。耐熱性の高い硬質発泡体ボードとして
は、前記例示の有機質遮熱層を形成する発泡ボードが例
示できる。複数の断熱ボードで構成された積層体として
は、断熱性の高い発泡スチレン系ボードと、前記耐熱性
の高い硬質発泡体ボードとの積層体などが例示できる。
より具体的には、ポリスチレン発泡体ボード(例えば、
厚み30mm)と、フェノール樹脂発泡体ボードやポリ
イソシアヌレート樹脂発泡体ボード(例えば、厚み15
mm)とをエポキシ系接着剤で複合化した複合ボードが
例示できる。このような複合ボードは、施工において、
断熱性の高い発泡体ボード(発泡スチレン系ボードな
ど)を室内側に、耐熱性の高い発泡体ボードを室外側に
位置させるのが好ましい。
【0023】前記断熱層をポリスチレン系樹脂発泡ボー
ドなどで形成すると、断熱層の防湿性により室内への水
分の侵入を抑制できるが、前記断熱層の少なくとも一方
の面に気密シート(防湿シート)を積層すると、水分の
侵入を確実に防止できる。この場合、防湿シートはパネ
ル材を構成する層間や表裏面などの適所に介在させるこ
とができ、断熱層や遮熱層の少なくとも一方の面に設け
てもよいが、通常、断熱層の室内側の面に貼着し、室内
への水分の侵入を防止する場合が多い。
【0024】前記防湿シートとしては、防湿性(気密
性)を有する種々の材料、例えば、防湿紙,防湿布,オ
レフィン系樹脂フィルム又はシート(ポリエチレンフィ
ルム、ポリプロピレンフィルムなど)、ポリエステル系
樹脂フィルム又はシート(ポリエチレンテレフタレート
フィルムなど)、金属箔やシート(アルミニウム箔な
ど)、複合フィルムやシート(アルミニウム蒸着ポリエ
チレンフィルム、アルミニウム蒸着ポリプロピレンフィ
ルムなど)などが挙げられる。防湿シートの厚みは、特
に制限されず、例えば、0.01〜0.5mm、好まし
くは0.05〜0.3mm、さらに好ましくは0.10
〜0.15mm程度である。
【0025】前記断熱層および遮熱層のうち隣接するパ
ネル材の端面は、互いに突き合わせ可能な平滑面であっ
てもよいが、嵌合部(実継ぎ構造、合決り構造など)を
形成し、隣接するパネル材の組立接続効率および施工効
率のみならず、気密性を改善するのが有利である。特
に、サイズの小さなパネル材を用いる場合には、接続部
が多くなり気密性が低下しやすいので、このような嵌合
構造を採用するのが好ましい。嵌合部の構造は、気密性
を維持できる限り特に制限されないが、実加工又は合決
加工を施し、凹凸部や切欠部(切欠段部など)で構成す
る場合が多い。また、嵌合部は、断熱層および遮熱層の
うち少なくとも一方に形成してもよく、前記のように、
断熱層と遮熱層との端面の位置を相対的に調整して形成
された段部により形成してもよい。なお、隣接するパネ
ル材を緊密に突き合わせるためには、嵌合部は、少なく
とも断熱層(特に発泡体で形成された断熱材)の端部
(又は端面)に形成するのが有利である。
【0026】なお、パネル材の端面を突合わせ又は嵌合
して外壁に施工する場合、隣接するパネル材の接続部の
表面に、気密テープ(粘着性気密テープなど)などの目
止め材を貼着して気密性を向上させてもよい。
【0027】さらに、断熱層と防湿シートとの積層に
は、両面粘着テープや、種々の接着剤、例えば、アクリ
ル系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、エチレン・酢酸ビニ
ル系接着剤、ゴム系接着又は粘着剤、エポキシ系接着
剤、ウレタン系接着剤、シリコーン系接着剤などが利用
でき、接着剤はエマルジョンの形態であってもよい。
【0028】前記遮熱層は、耐熱性および防火性の高い
種々の有機質又は無機質材料、特に80℃以上(好まし
くは100℃以上)の耐熱性を有する耐熱性材料で形成
できる。有機質遮熱層は、耐熱性有機質ボード、例え
ば、前記硬質ポリウレタン系発泡ボード,ポリイソシア
ヌレート系発泡ボード,フェノール樹脂系発泡ボード
(ウレタン変性フェノール樹脂発泡ボードを含む),補
強剤含有発泡樹脂ボード(炭酸カルシウム含有発泡樹脂
ボード,ガラス繊維含有ポリイソシアヌレート系発泡ボ
ードなど)、ファイバーボード(ポリエチレンフィル
ム,アルミニウム箔,アルミニウム蒸着ポリエチレンフ
ィルムなどの防湿層が少なくとも一方の面に積層されて
いてもよいファイバーボード板など)などで形成でき
る。これらの有機質遮熱層は二種以上組合わせてもよ
い。
【0029】無機質遮熱層は、耐熱性無機質ボード、例
えば,ガラス質積層板(火山性ガラス質複層板など),
スレート板,ケイ酸カルシウム板,スラッグ石膏板,セ
メント系ボード(木毛セメント板,木片セメント板,パ
ルプ混入セメント板などの補強剤を含有していてもよい
セメント板)などで形成できる。これらの無機質遮熱層
も二種以上組合わせて使用できる。前記遮熱層は、単一
層であってもよく複数層であってもよく、複数層の遮熱
層は、有機質遮熱層及び/又は無機質遮熱層を有する複
合層であってもよい。このような複合層としては、例え
ば、無機質遮熱層(ファイバーボードなど)と有機質遮
熱層(ポリイソシアヌレート系発泡ボードなど)との積
層体などが例示できる。
【0030】遮熱層の厚みは、軽量性を損なわず、タイ
ル材からの伝熱を有効に防止できる範囲、例えば、3m
m以上(例えば、3〜40mm)、好ましくは5mm以
上(例えば、5〜30mm)、さらに好ましくは5〜2
0mm(例えば、6〜18mm)程度であり、3〜1
2.5mm程度であってもよい。
【0031】パネル材の大きさは、特に制限されない
が、基本的大きさとして、幅910〜1000mm、長
さ910〜3000mm(好ましくは1000〜300
0mm、特に1500〜3000mm)程度である。
【0032】前記断熱層と遮熱層は、積層一体化してい
るのが好ましい。断熱層と遮熱層との積層は、接着剤
(両面粘着テープ、ゴム系粘着剤、エポキシ系接着剤、
ウレタン系接着剤など)を用いた接着や縫合糸(ポリエ
ステル系,ポリプロピレン系,炭素繊維系糸など)を用
いた縫合などにより行うことができる。なお、縫合は、
断熱層と有機質遮熱層とを組み合わせた複合層について
行う場合が多い。
【0033】前記遮熱層から突出して形成されたリブ部
の形状は、図示するプレート状に限らず、種々の形状、
例えば、断面三角形状,断面四角形状,断面台形状,断
面逆台形状,断面湾曲状などであってもよい。リブ部
は、遮熱層に形成した凹溝とリブ部材との蟻溝嵌合など
の嵌合手段と、必要により前記と同様の接着剤を用いて
凹溝とリブ部材とを接着することにより形成してもよ
く、遮熱層と同質の材料で一体成形(例えば、押出し成
形,溶着などによる一体成形など)してもよい。
【0034】リブ部材は、有機又は無機材料で形成で
き、例えば、無機系板材[スレート板,ケイ酸カルシウ
ム板,スラッグ石膏板,セメント板、補強剤含有セメン
ト板(木毛セメント板,木片セメント板,パルプ混入セ
メント板など)]、有機系板材(ポリスチレン発泡体,
ポリイソシアヌレート発泡体,フェノール樹脂発泡体な
どの前記発泡体,非発泡プラスチックボードなど)で形
成できる。凹溝に嵌合又は装着したリブ部材によりリブ
部を形成する場合、凹溝の幅(およびリブ部材の厚み)
は、通常、3〜12.5mm程度の範囲から選択でき
る。なお、凹溝の深さは、リブ部を強固に保持し、かつ
パネル材の強度を損わない範囲で選択でき、通常、3〜
10mm程度であり、断熱層と遮熱層とが積層している
場合、凹溝の深さは、遮熱層の厚みよりも大きくてもよ
い(例えば、3〜20mm程度)。なお、前記遮熱層の
凹溝は、慣用の方法、例えば、溝掘機、単一又は複数の
丸ノコ刃などによる切り出し法が採用できる。
【0035】リブ部に対するタイル材の配設形態は、前
記図示のように係止又は掛止形態であってもよく、リブ
部間への嵌合形態であってもよい。また、リブ部の高さ
は、タイル材の厚み,タイル材の取付け固定の態様(例
えば、係止,掛止,嵌合形態)に応じて選択でき、例え
ば、1〜15mm(例えば、1〜10mm)、好ましく
は3〜15mm(特に3〜10mm)程度である。
【0036】リブ部は、タイル材の形状および大きさに
対応して、規則的に散在又は連続して形成できる。特
に、リブ部はパネル材の横方向に散在又は連続してほぼ
平行に形成されている。すなわち、リブ部は、パネル材
の横方向に線状又は点状に延び、かつ縦方向に互いにほ
ぼ平行かつほぼ等間隔に形成されている。長方形状のタ
イル材を長軸を横方向にして取付け固定する場合、リブ
部は、タイル材の短軸方向の長さと目地部の幅を考慮し
て(すなわち、タイル材の短辺長さ+目地幅の和の間隔
で)ほぼ平行に形成できる。
【0037】タイル材としては、慣用のタイル(例え
ば、土器質タイル、陶器質タイル、せっ器質タイル、磁
器質タイルなど)、レンガ(建築用レンガなど)などが
使用可能である。タイル材は、目地施工する場合は目地
詰めタイプのタイル、目地施工しない場合はブリックタ
イプのタイルが使用できる。
【0038】前記タイル材は、リブ部に引掛け又は係止
させた状態で接着剤で貼着したり、リブ部とリブ部との
間に形成された凹溝(横溝)にタイル材を配設又は嵌合
させて接着剤で貼着することにより容易にタイル貼りが
可能である。タイル材を無機系遮熱層に貼付ける場合、
無機系遮熱層に接着剤(エポキシ系接着剤、シリコーン
系接着剤など)を塗布してタイル材を貼付けると、接着
性向上に有効である。また、タイル材を貼付けた後、目
地部にモルタルを配設する場合、無機系遮熱層のうちモ
ルタルの配設部(目地部)に対応する部位に接着剤(ア
クリル系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、エチレン−酢酸
ビニル系接着剤など)を塗布すると、目地部のモルタル
と無機系遮熱層との接着性向上に有効である。
【0039】パネル材の施工部位は、木造家屋躯体にお
いては、通常、左右一対の柱,軒桁,胴差,又は土台の
上下一対の横架材などで構成される壁面の外側面(壁面
空間)である。躯体(軸部)に対してパネル材は、釘で
固定し、施工性、固定安定性を向上させるのが好まし
い。釘でパネル材を固定する場合、座金(例えば、直径
15〜50mmの円形座金)の中央に釘を通して固定す
ると、固定安定性を向上する上で有効である。釘の柱へ
の打込み深さは、適当に選択でき、例えば、20〜60
mm、好ましくは30〜40mm程度である。
【0040】なお、柱と軒桁、胴差又は土台の上下一対
の横架材などで形成された施工壁面とパネル材(裏面に
防湿シートが貼られた硬質発泡体ボードを備えたパネル
材など)との間には、板状中間部材が介在させてもよ
く、パネル材の裏面と中間部材は接着剤などで接合して
板状複合体を構成してもよい。中間部材としては、合板
(構造用合板、耐水合板など)、無機又は有機板材(ス
レート板、ケイ酸カルシウム板、スラッグ石膏板、ポリ
イソシアヌレート発泡ボード、フェノール樹脂発泡ボー
ド、炭酸カルシウム発泡ボードなど)などが使用でき
る。中間部材の厚みは、所望する強度などに応じて選択
でき、通常、4.5〜12.5mm程度である。施工に
際して、板状中間部材や板状複合体を施工部位に固定す
る場合、発泡ウレタン系シート、エチレン−プロピレン
系発泡シート、ポリエチレン系発泡シート、ポリプロピ
レン系発泡シートなどの防湿性を備えた気密性弾力シー
トを介在させると、気密性を向上させるのに有用であ
る。
【0041】タイルの施工は、リブ部にタイル材を接着
固定し、タイル材間の目地部にモルタルを充填施工する
ことにより行うことができる。タイル材の接着は、接着
剤(エポキシ系接着剤,シリコーン系接着剤など)を、
タイル材の配設部位に対応するリブ部およびタイル材裏
面のうち少なくとも一方に塗布し、係止,掛止,嵌合な
どの方法でリブ部にタイル材を装着し、接着剤でリブ部
およびその周縁部とタイル材とを接着固定することによ
り行うことができる。このような接着固定によりタイル
材を縦横方向に連結固定できる。
【0042】目地部のモルタルの種類は特に制限され
ず、市販の目地用モルタルが使用可能である。目地部へ
のモルタルの充填量は、タイル材の厚み(高さ)の50
%以上〜(タイル高さ−1mm)程度、好ましくはタイ
ル高さの75%以上〜(タイル高さ−1mm)程度であ
る。目地部にモルタルを充填することにより、タイル材
を相互に連結固定でき、一体性を高めることができる。
【0043】なお、木造住宅などの建造物の壁面の外側
には、通常、複数のパネル材が隣接して施工される。前
記断熱層(ポリスチレン発泡体ボードなど)と遮熱層
(リブ付ケイ酸カルシウムボードなど)との間に、スペ
ーサ(縦胴縁などの胴縁)を介在させ、通気層を形成し
てもよい。この場合、断熱層とスペーサと遮熱層とは一
体してもよい。このような構造では、躯体の外側を断熱
層で覆うことができるとともに、通気層を利用して、空
気を上昇通過させ、水分を排出させたり、日射により熱
せられたタイル外壁から断熱層への熱輻射を軽減するの
に有効である。なお、胴縁などのスペーサを配置する場
合、パネル材に形成する凹溝の深さは3〜10mm程度
であってもよい。なお、このような構造は、断熱層(ポ
リスチレン発泡体ボードなど)を壁面空間枠に釘により
仮留めし、柱および間柱の部分に角木材(21mm×4
5mm)などの縦胴縁を釘により固定した後、リブ付遮
熱層(ケイ酸カルシウムボードなど)を胴縁に釘で固定
することにより形成できる。
【0044】本発明は、種々の建造物、特に住宅(例え
ば、鋼製枠組住宅(すなわちスチールハウス)、木造住
宅など)に適用でき、住宅はRC工法住宅、RM(鉄筋
コンクリート組積造)工法住宅であってもよい。本発明
による外断熱法を骨組みが鋼製である建造物に適用する
と、ヒートブリッジによる結露などを回避する上で有効
である。本発明の構造およびパネル材は、気密性が高い
ので、室外騒音や室内音を遮断する上でも有効である。
また、建築物(特に木造家屋)の外壁をタイルで構成で
きるので、外観的にも優れており、またタイル自身の高
い耐久性により、経時的にも建築物の外観変化が極めて
少ない。
【0045】
【発明の効果】本発明では、少なくとも断熱層を備えた
パネルにリブ部を形成しているので、リブ部を利用し
て、タイルを簡便かつ効率よく施工できるとともに、断
熱性の高い外壁断熱パネルを構築できる。また、遮熱層
を備えたパネルでは、断熱性,遮熱性および防火性が高
く、建造物(特に木造住宅などの建築物)の外壁を形成
するのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のパネル材を備えた断熱構造の一
例を示す概略斜視図である。
【図2】図2は図1の概略断面斜視図である。
【図3】図3は図1のパネル材の概略斜視図である。
【図4】図4は本発明のパネル材の他の例を示す概略斜
視図である。
【符号の説明】
1,21…パネル材 2,22…断熱層 3…遮熱層 4…凹溝 5,25…リブ部 6,26…嵌合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/56 642 E04B 2/56 642E 644 644H 645 645B B32B 5/18 B32B 5/18 27/30 27/30 B E04B 1/76 E04B 1/76 T 1/80 1/80 T E04C 2/40 E04C 2/40 G E04B 2/00 E04F 13/08 101V E04F 13/08 101 101T E04C 2/46 J

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物の外壁面に配設され、かつ少なく
    とも断熱ボードで構成されたパネル材と、このパネル材
    に形成されたリブ部と、このリブ部に配設され、かつ前
    記パネル材に固定されたタイル材とを備えている外壁断
    熱パネル構造。
  2. 【請求項2】 パネル材が、(1)発泡体で構成された
    断熱ボード、又は(2)発泡体で構成された室内側の断
    熱ボードと室外側の遮熱ボードとの積層ボードで構成さ
    れている請求項1記載の外壁断熱パネル構造。
  3. 【請求項3】 断熱ボードが、ポリスチレン系発泡ボー
    ド,硬質ポリウレタン系発泡ボード,ポリイソシアヌレ
    ート系発泡ボード,フェノール樹脂系発泡ボード、補強
    剤含有発泡樹脂ボードから選択された少なくとも一種の
    硬質発泡体ボードで構成されている請求項1又は2項に
    記載の外壁断熱パネル構造。
  4. 【請求項4】 遮熱ボードが、ファイバーボード,ガラ
    ス質積層板,スレート板,ケイ酸カルシウム板,スラッ
    グ石膏板,セメント系ボードから選択された少なくとも
    一種のボードで構成されている請求項2又は3に記載の
    外壁断熱パネル構造。
  5. 【請求項5】 リブ部が、パネル材の横方向に散在又は
    連続してほぼ平行に形成されている請求項1〜4のいず
    れかの項に記載の外壁断熱パネル構造。
  6. 【請求項6】 リブ部にタイル材が係止又は掛止してい
    るか、又はリブ部間の溝部にタイル材が嵌合していると
    ともに、接着剤によりタイル材がパネル材に固定されて
    いる請求項1〜5のいずれかの項に記載の外壁断熱パネ
    ル構造。
  7. 【請求項7】 建造物の外壁面に配設可能であり、少な
    くとも断熱ボードで構成されたパネル材と、このパネル
    材に形成されたリブ部とを備えており、このリブ部にタ
    イル材が固定可能であるパネル材。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005320843A (ja) * 2004-04-09 2005-11-17 Sk Kaken Co Ltd 断熱構造体及びその施工方法
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