JPH11117467A - 耐火性野地板 - Google Patents

耐火性野地板

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JPH11117467A
JPH11117467A JP28363197A JP28363197A JPH11117467A JP H11117467 A JPH11117467 A JP H11117467A JP 28363197 A JP28363197 A JP 28363197A JP 28363197 A JP28363197 A JP 28363197A JP H11117467 A JPH11117467 A JP H11117467A
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Keiji Shudo
敬二 首藤
Kiyoshi Kurosaki
清志 黒崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の強度を有し、軽量で安全,安価な耐火
性野地板を提供することにある。 【解決手段】 無機質板1の表面に、加熱発泡性無機粒
状体および合成樹脂を必須成分とする耐火塗膜5を形成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐火性および滑り
止め性に優れた耐火性野地板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、耐火性野地板としては、木毛セメ
ント板や硬質木片セメント板等の防火性に優れた板材が
用いられている。しかし、勾配の大きい屋根での安全作
業を確保するため、平坦な表面に一様な高さの凸部を多
数設けた野地板について実開平1−105123号が知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記野
地板は、一様な厚さの野地板と比較した場合、凹部にお
いて部分的に薄いので、応力が集中しやすく、強度が1
〜2割低下する。また、多数の凹凸部を形成するために
エンボス用金型を準備する必要があり、生産コストが高
い。さらに、一様な高さの凸部を多数設けてあるので、
作業者の靴底は引っ掛かりやすいが、勾配の大きい屋根
では施工時に平滑で剛直な板材や工具が滑落しやすい。
そして、一般に、耐火性に優れた従来の無機質野地板
は、比重が大きいので、大版になると非常に重い。この
ため、足場の悪い屋根での運搬が容易でなく、作業性が
悪いという問題点がある。
【0004】本発明は、前記目的に鑑み、所定の強度を
有し、軽量で安全,安価な耐火性野地板を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる耐火性野
地板は、前記目的を達成するため、無機質板の表面に、
加熱発泡性無機粒状体および合成樹脂を必須成分とする
耐火塗膜を形成した構成としてある。また、前記無機質
板は、無機発泡体および結合剤を必須成分とする中層部
の表裏面に、鉱物質繊維、無機粉状体および結合剤を必
須成分とする上下層を、それぞれ積層一体化したもので
あってもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる一実施形態
を図1の添付図面にしたがって説明する。本実施形態
は、無機質板1の表面に耐火塗膜5を形成したものであ
る。前記無機質板1は、中層部2の表裏面に上,下層部
3,4をそれぞれ積層一体化したものである。
【0007】前記中層部2を形成する無機発泡体は圧縮
強度を維持しつつ、軽量化のために添加されるものであ
り、例えば、パーライト、シラス発泡体、シリカフラワ
ー、ガラス発泡体、バーミキュライト、黒曜石発泡体等
があり、これらは単独で、あるいは、2種以上組み合わ
せて使用できる。そして、前記無機発泡体の添加量は、
中層部全体の40〜80重量部とするのが好ましい。4
0重量部未満であると、所望の重量軽減効果が得られな
いからであり、80重量部を超えると、無機粉状体およ
び結合剤の割合が小さくなり、所望の圧縮強度が得られ
ないからである。
【0008】中層部2を形成する結合剤は、前記無機発
泡体を結合一体化するために添加されるものであるが、
例えば、ポリビニールアルコール樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂等の合成樹脂あるいはデンプン等が挙
げられ、これらは単独で、あるいは、2種以上組み合わ
せて使用できる。そして、結合剤の添加量は、中層部2
全体の5〜20重量部であることが好ましい。5重量部
未満であると、十分な強度が得られないからであり、2
0重量部を越えると、防火性が損なわれるからである。
【0009】中層部2には、必要に応じ、防火性を維持
しつつ、硬度を高めてネジ止め性能を高めるため、増量
材として無機粉状体を添加してもよい。このような無機
粉状体としては、例えば、炭酸カルシウム、水酸化アル
ミニウム、硅砂、マイクロシリカ、スラグ等を挙げるこ
とができる。そして、中層部2における前記無機粉状体
の含有量は、中層部全体の40重量部以下とするのが好
ましい。40重量部を越えると、無機発泡体の添加量が
減少して板材が重くなるからである。
【0010】また、中層部2には、必要に応じ、前記無
機発泡体を連結する繊維状物を添加してもよい。繊維状
物としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル等
の合成樹脂繊維、パルプ、麻,亜麻等の天然繊維を挙げ
ることができ、これらは単独、あるいは、2種以上組み
合わせて使用できる。そして、前記繊維状物の含有量
は、中層部2全体の3〜15重量部であることが好まし
い。3重量部未満であると、所望の曲げ強度が得られな
いからであり、15重量部を越えると、重量軽減効果が
得られないからである。なお、必要に応じて結合剤とし
ての機能を兼ね備えた熱融着繊維を使用してもよい。
【0011】上,下層部3,4を形成する鉱物質繊維と
しては、例えば、ロックウール、スラグウール、ミネラ
ルウール、または、グラスウール等を挙げることがで
き、これらは単独で、あるいは、2種以上組み合わせて
使用できる。そして、鉱物質繊維の含有量は、上,下層
部3,4全体の20〜80重量部とするのが好ましい。
20重量部未満であると、所望の曲げ強度が得られない
からであり、80重量部を越えると、相対的に無機粉状
体の割合が減少するため、所望の表面硬度を確保できな
いからである。
【0012】上,下層部3,4に添加される無機粉状体
は、防火性を維持しつつ、硬度を高めてネジ止め性能を
高めるためのものが考えらる。この無機粉状体として
は、例えば、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、硅
砂、マイクロシリカ、スラグ等を挙げることができ、こ
れらは単独、あるいは、2種以上組み合わせて使用でき
る。そして、これらの無機粉状体は、上,下層部3,4
全体の10〜60重量部とするのが好ましい。10重量
部未満であると、所望の表面硬度が得られず、60重量
部を越えると、強度を付与する鉱物質繊維の割合が少な
くなり、所望の曲げ強度が得られないからである。
【0013】上,下層部3,4を形成する結合剤は、前
記鉱物質繊維と前記無機粉状体とを結合一体化するため
のものであり、その種類,添加量は、前述の中層部の結
合剤とほぼ同様である。
【0014】さらに、上,下層部3,4には、必要に応
じ、鉱物質繊維の他、別の繊維状物を添加してもよい。
別の繊維状物としては、例えば、ポリプロピレン、ポリ
エステル等の合成樹脂繊維、パルプ、麻,亜麻等の天然
繊維を挙げることができ、これらは単独、あるいは、2
種以上組み合わせて使用できる。そして、前記繊維状物
の添加量は、上,下層部3,4全体の3〜15重量部で
あることが好ましい。3重量部未満であると、所望の曲
げ強度が得られないからであり、15重量部を越える
と、重量軽減効果が得られないからである。なお、必要
に応じ、結合剤としての機能を兼ね備えた熱融着繊維を
使用してもよい。
【0015】耐火塗膜5は、通常の外装塗料用合成樹脂
に加熱発泡性無機粒状体を添加して得た耐火性塗料で形
成したものである。前記合成樹脂としては、例えば、ア
クリル樹脂、アクリルウレタン樹脂、ウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂等が挙げられる。耐火塗膜5における合成樹
脂の含有量は、5重量%ないし20重量%であることが
好ましい。5重量%未満であると、粒状体の接着力が十
分でなく、粒状体が塗膜から剥離しやすいからであり、
20重量%を越えると、耐火上好ましくないからであ
る。
【0016】加熱発泡性無機粒状体は、火災等によって
加熱されると、発泡して板上に無機発泡層を形成し、炎
を遮断するとともに、熱伝導を緩和するものである。そ
して、天井裏や室内の急激な温度上昇を抑制し、可燃物
の発火による火災の発生を防ぎ、消火作業が開始するま
での延焼を可能な限り防止するためのものである。前記
無機粒状体としては、発泡していないパーライト、バー
ミキュライト、黒曜石、シラス、グラファイト等が挙げ
られる。そして、その粒径は、0.1〜1.0mmのも
のが好ましい。粒径が0.1mm未満であると、無機質
板1の表面に所望の凹凸を形成できず、十分な滑り止め
効果が得られないからである。さらに、1.0mmを越
えると、無機粒状体が塗膜から剥離しやすくなるからで
ある。さらに、火災等による加熱によって発泡しても十
分な断熱層を形成できないからである。また、前記無機
粒状体は、必ずしも球形である必要はなく、例えば、偏
平なものであってもよい。ただし、無機粒状体が偏平な
ものである場合には、巾は0.1mmないし2mm程度
のものが好ましい。2mmを越えると、大きくなりすぎ
て剥離しやすいからである。また、無機粒状体の添加量
は、10重量%ないし30重量%であることが好まし
い。10重量%未満であると、滑り止め効果が小さいか
らであり、30重量%を越えると、無機粒状体が塗膜か
ら剥離しやすくなるからである。
【0017】さらに、塗料の粘度調整材として、無機粉
状体を添加することが好ましく、例えば、水酸化アルミ
ニウム、炭酸化アルミニウム、クレー等を用いることが
できる。さらに、必要に応じて塗料に一般的に用いられ
る添加剤を添加してもよい。
【0018】次に、本発明にかかる耐火性野地板の製造
方法の一例について説明する。鉱物質繊維、無機粉状
体、結合剤および繊維状物を清水中に適宜投入,撹拌し
て所定濃度のスラリーを得、これを長網式抄造機に導い
て上,下層部3,4となる湿潤無機マットを抄造する。
一方、無機発泡体、繊維状物、無機粉状体および結合剤
を、清水を噴霧しながら混合して中層部用混合物を得
る。そして、この中層用混合物を下層部4となる前記湿
潤無機マットの上面に均一に散布,堆積して積層する。
ついで、上層部3となる前記湿潤マットを、散布,堆積
した前記中層用混合物に重ねて積層物を得、これを所定
の温度,圧力で熱圧一体化した後、熱風で乾燥させる。
そして、耐火性塗料を塗布して乾燥することにより、耐
火性塗膜5を形成する。
【0019】
【実施例】
(実施例)鉱物質繊維としてロックウール65重量%、
無機粉状体として水酸化アルミニウム20重量部、パル
プ5重量%、結合剤として粉末フェノールおよびスター
チ10重量%を清水中に投入,撹拌して得た約2%のス
ラリーを得た。そして、このスラリーを長網式抄造機で
抄造し、上層部および下層部となる厚さ8mmの湿潤マ
ットを得た。
【0020】一方、無機発泡体としてパーライト65重
量%、無機粉状体として水酸化アルミニウム20重量
%、パルプ5重量%、結合剤として粉末フェノールおよ
びスターチ10重量%に清水を噴霧化して吹き付けなが
ら混合し、混合物を得た。
【0021】この混合物を、下層部となる前記湿潤マッ
トに散布,堆積して中層部を形成した。ついで、その上
面に上層部となる前記湿潤マットを積層して厚さ56m
mの積層体を得た。そして、この積層体を温度100℃
の熱圧プレスで5分間プレスした後、温度200℃の熱
風ドライヤーで60分間乾燥し、比重0.7、厚さ18
mmの無機質板を得た。
【0022】さらに、前記無機質板の表面に耐火塗料を
約100g/m2の割合でスプレーで塗布し、ドライヤ
ーで乾燥させて耐火塗膜を形成したものをサンプルとし
た。前記耐火塗料は、アクリル樹脂10重量%、粒径
0.5mmのバーミキュライト30重量%、酸化アルミ
ニウム57重量%、および、メチルセルロース3重量%
に加水して粘度を約3000cpsとしたものである。
なお、塗装方法は均一塗装でも、粒状塗装でも良い。
【0023】(比較例1)耐火塗膜を形成しない点を除
き、他は前述の実施例と同様に処理して得たものをサン
プルとした。
【0024】(比較例2)広く野地板として使用されて
いる厚さ18mmの3×6の硬質木片セメント板をサン
プルとした。
【0025】得られた前述のサンプルについて滑り試
験、施工試験および難燃性試験を行った。 (1)滑り試験 試験片の傾斜を4寸勾配(底辺が1尺で垂辺が4寸の勾
配)とし、小野式O−Yプルスリップメーターを用いて
80kgの錘が滑り出すまで引っ張ることにより、滑り
抵抗係数を測定した。実施例の滑り抵抗係数が0.69
であったのに対し、比較例1のそれは0.53であっ
た。この結果より、実施例の方が比較例1よりも滑りに
くいことが判った。
【0026】(2)施工試験 実施例および比較例1を現場で実際に施工して滑りにく
さの程度を試験した。この結果、比較例よりも実施例の
方が滑りにくいと感じたという報告が作業者からあっ
た。また、実施例および比較例2を実際に施工したとこ
ろ、厚さ18mmの3×6の硬質木片セメント板が1枚
36kgであるのに対し、同寸法の実施例が21kgで
あった。このことから、足場の悪い屋根の上であって
も、施工が容易、かつ、安全になることが判った。
【0027】(3)難燃性試験 表面の難燃性について、JIS−A1321に基づき、
排気温度曲線と標準温度曲線とで囲まれた温度時間面積
(tdθ)を測定した。実施例の温度時間面積が50
(℃・min)であったのに対し、比較例1のそれは8
0(℃・min)であった。実施例および比較例1の測
定結果から、いずれも、所定の難燃性を有することが判
ったが、実施例が比較例1よりも優れた難燃性を有し、
塗膜および有機成分(パルプ,バインダー)の燃焼をよ
り一層抑制できることが判った。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる耐火性野地板は、無機質板の表面に加熱発泡性
無機粒状体を含有する耐火塗膜を形成したものである。
このため、火災発生時に塗膜に分布している加熱発泡性
無機粒状体が加熱発泡し、無機質板上に厚い無機発泡層
を形成して炎を遮断する。この結果、熱伝導が緩和され
るので、天井裏や室内の急激な温度上昇が抑制され、可
燃物の発火による火災発生を防ぎ、消火作業が始まるま
での延焼を抑制できる。また、前記無機質板自体は従来
例のような凹凸部がなく、一様な厚さを有している。こ
のため、応力集中が生じにくく、従来例のような強度の
低下がない。さらに、加熱発泡性無機粒状体が形成する
凹凸は一般に不規則である。このため、平滑で剛直な板
材や工具等を乗せても、滑落しにくく、従来例よりも安
全である。そして、加熱発泡性無機粒状体は、火災等で
加熱されるまでは発泡していないので、表面強度が高
い。このため、本発明の耐火性野地板の上を施工作業中
に作業者が歩行しても破損することがなく、施工しやす
い。ついで、従来例のように凹凸を形成するためにエン
ボス用金型を準備する必要がなく、コストを低減できる
ので、安価な耐火性野地板が得られる。
【0029】請求項2によれば、中層部に無機発泡体を
添加しているので、軽量となる。このため、足場の悪い
屋根の上でも運搬が容易であり、施工しやすい耐火性野
地板を得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の耐火野地板の実施形態を示す断面図
である。
【符号の説明】
1…無機質板、2…中層、3,4…上下層、5…耐火塗
膜。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/04 B32B 27/04 Z E04B 1/94 E04B 1/94 S V

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機質板の表面に、加熱発泡性無機粒状
    体および合成樹脂を必須成分とする耐火塗膜を形成した
    ことを特徴とする耐火性野地板。
  2. 【請求項2】 前記無機質板が、無機発泡体および結合
    剤を必須成分とする中層部の表裏面に、鉱物質繊維、無
    機粉状体および結合剤を必須成分とする上下層を、それ
    ぞれ積層一体化したものであることを特徴とする請求項
    1に記載の耐火性野地板。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009013364A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Kansai Paint Co Ltd 粉体塗料組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009013364A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Kansai Paint Co Ltd 粉体塗料組成物

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