JPH11120563A - 光ディスクの記録補償方法及び光ディスク記録装置 - Google Patents

光ディスクの記録補償方法及び光ディスク記録装置

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JPH11120563A
JPH11120563A JP9285898A JP28589897A JPH11120563A JP H11120563 A JPH11120563 A JP H11120563A JP 9285898 A JP9285898 A JP 9285898A JP 28589897 A JP28589897 A JP 28589897A JP H11120563 A JPH11120563 A JP H11120563A
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JP
Japan
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recording
pulse
light emission
optical disc
optical disk
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JP9285898A
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English (en)
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Isao Ichimura
功 市村
Yuji Kuroda
裕児 黒田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対物レンズの高開口数化、或いは、光源の短
波長化によって実現される大容量、高密度相変化型光デ
ィスクにおいても、DVD−RAMで用いられているG
eSbTe系の記録メディアのままオーバーライト動作
を可能にした光ディスクの記録補償方法及び光ディスク
記録装置を提供する。 【解決手段】 記録媒体の線速(LV:m/sec)、
光学ヘッドの対物レンズ開口数(NA)、記録レーザ光
の波長(λ:μm)、並びに、信号ビット長(BL:μ
m)によって表される関数F=LV・NA/(λ・B
L)をF≧20として、相変化型記録媒体を用いた情報
の書換え可能な光ディスクに情報を記録する光ディスク
記録装置において、記録時の照射パルスを少なくとも3
レベルからなるマルチパルスとし、終端の発光パルスを
他のいずれの照射パルスよりも長い時間幅に設定して、
情報の書換え可能な相変化型記録媒体を用いた光ディス
クに対する記録補償を記録レーザ光の発光制御により行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相変化型記録媒体
を用いた情報の書換え可能な光ディスクの記録補償方法
及び光ディスク記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】相変化型記録媒体を用いた情報の書換え
可能な光ディスクの代表例としては、DVD−RAMが
挙げられる。DVD−RAMにおいては、信号変調方式
としてEFM(Eight-to-Fourteen Modulation)変調が
用いられ、3T〜11Tの各マークに対して半導体レー
ザの発光パルスをマルチパルス化することにより記録波
形を生成する。DVD−RAMにおける記録波形の例を
図9に示す。この図9に示す通り、3Tマークは単一の
発光パルスで、また、11Tマークは9つのマルチパル
スによって記録されている。また、各々のパルスの直後
には消去パワーに相当するBias Power1より
も低い値に設定されたBias Power2の部分を
持たせ、相変化記録媒体の結晶化速度を制御している。
更に、先頭パルス、並びに、終端パルスは、共に1T程
度の長さとし、それぞれの照射開始位置は、クロックに
対して一定量(図9中、TSFP ,TSLP )遅らせる構成
としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】DVD−RAMを超え
る大容量の高密度相変化型光ディスクを実現するための
手法として、スポットサイズを小さくする方法が知られ
ている。記録媒体上でのスポットサイズは、概ねλ/N
Aで与えられ、GaNやZnSeといった短波長半導体
レーザ光源を用いる手法や、ソリッド・イマージョン・
レンズ(SIL:Solid Immersion Lens)に代表される2群
レンズ等によって、対物レンズの開口数(NA:Numerical
Aperture)を大きくする手法によって小さくすること
ができる。
【0004】例えば、λ=640nm、NA=0.85
とすると、スポットの直径は、媒体上で約0.75μm
となり、例えば、(1,7)変調を用いて信号を記録再
生すると、0.21μm/bit程度の記録線密度を達
成できる。この場合のスポット形状とDVD−RAMに
おけるスポット形状との比較結果を図10に示す。
【0005】ここで、(1,7)変調では、基本データ
長がmビットであるデータを可変長符号(d,k;,
m,n;r)に変換するに当たり、例えば、基本データ
長mが2ビットであるデータを、RLL(1,7)符号
のチャンネルビット列の0の最小ランdが所定回数続く
のを制限するコードを含む変換テーブルで、0の最小ラ
ンdを1ビット、0の最大ランkを7ビット、基本デー
タ長mを2ビット、基本符号長nを3ビット、最大拘束
長rを3とした可変長符号号(1,7;2,3;3)に
変換する。この(1,7)変調には、例えば、次のよう
な変換テーブルが用いられる。
【0006】 また、それぞれのスポットによってDVD−RAMにお
ける8Tマークを記録した際の、媒体上の温度分布(計
算値)を図11に示す。なお、比較のため、同一線速条
件としている。これらの結果から、高開口数対物レンズ
を用い、高密度記録を行うと、従来のDVD−RAMに
比べて、昇温冷却速度が高くなってしまうことが分か
る。これは、転送レートを向上させるため、記録信号の
チャンネルクロックを高くし、それに比例してメディア
線速を高めた場合と等価である。光源である半導体レー
ザの波長が短くなった場合にも同様となる。相変化記録
においてオーバーライトを実現する場合、記録マークが
書かれている部分(アモルファス状態)と書かれていな
い部分(結晶状態)との間で、昇温冷却速度に違いのな
いことが望ましい。しかしながら、このように本質的に
急峻な昇温冷却速度特性を示す場合、比較的低線速での
使用を前提としたDVD−RAMの記録パルスでは、ア
モルファス状態と結晶状態とで熱吸収率が異なることを
記録補償によって補正しきれず、両者でマークの後端エ
ッジが別々の位置に生じてしまう。この影響は、記録媒
体上に一定の位置ずれとして観察されるため、記録密度
を高めるにつれて影響が大きくなる。
【0007】これらの要素を考慮して関数化すると、記
録媒体の線速(LV:m/sec)、光学ヘッドの対物
レンズ開口数(NA)、記録レーザ光の波長(λ:μ
m)、並びに、信号ビット長(BL:μm)によって表
される次のような関数Fとなる。
【0008】F=LV・NA/(λ・BL) 上記関数Fは、スポットサイズが小さくなり、線速度が
増し、記録密度が高くなるにつれてその値が大きくな
る。ちなみに、転送レートとしてDVDと同等の30M
bpsを想定すると、この場合におけるFの値は約27
となり、DVD−RAMにおける値13を大きく上回
る。
【0009】このように、対物レンズの開口数(NA:Nu
merical Aperture)を大きくすることにより、スポット
サイズが小さくなると、スポット中心部の温度が上昇
し、温度上昇・下降に要する時間が短くなる。また、記
録媒体の寿命を延ばすため、一般に、アルミ反射膜の厚
さを増す等の方法で、熱はけを向上させる工夫が施され
る。すなわち、高密度化を図ることにより、記録媒体は
急冷構造となり、従来の記録補償パルスのままでは、オ
ーバーライトが困難となる。
【0010】この問題を解決するには、例えば、蓄熱を
可能とする記録補償により、結晶化速度を制御すればよ
い。
【0011】そこで、本発明の目的は、上述の如き従来
の実状に鑑み、対物レンズの高開口数化、或いは、光源
の短波長化によって実現される大容量、高密度相変化型
光ディスクにおいても、DVD−RAMで用いられてい
るGeSbTe系の記録メディアのままオーバーライト
動作を可能にした光ディスクの記録補償方法及び光ディ
スク記録装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録媒体の線
速(LV:m/sec)、光学ヘッドの対物レンズ開口
数(NA)、記録レーザ光の波長(λ:μm)、並び
に、信号ビット長(BL:μm)によって表される関数
F F=LV・NA/(λ・BL) をF≧20として、相変化型記録媒体を用いた情報の書
換え可能な光ディスクに情報を記録する光ディスク記録
装置における光ディスクの記録補償方法であって、記録
時の照射パルスを少なくとも3レベルからなるマルチパ
ルスとし、終端の発光パルスを他のいずれの照射パルス
よりも長い時間幅に設定して、情報の書換え可能な相変
化型記録媒体を用いた光ディスクに対する記録補償を記
録レーザ光の発光制御により行うことを特徴とする。
【0013】本発明に係る光ディスクの記録補償方法で
は、例えば、終端の発光パルスを照射した後は、直ち
に、消去パワーレベルにする。
【0014】また、本発明に係る光ディスクの記録補償
方法では、例えば、先頭の発光パルスの照射開始位置及
びその発光パルス幅、並びに、終端の発光パルスの照射
開始位置及びその発光パルス幅を、各記録マーク長に応
じて、任意に設定可能にしてもよく、さらに、先頭及び
終端の発光パルス以外のパルストレイン部においても、
その発光パルス幅を任意に設定可能にしてもよい。
【0015】さらに、本発明に係る光ディスクの記録補
償方法では、例えば、記録マークがNT(N:整数、
T:チャンネルクロック幅)の際、照射されるマルチパ
ルスの数をN−1とする。
【0016】本発明は、記録媒体の線速(LV:m/s
ec)、光学ヘッドの対物レンズ開口数(NA)、記録
レーザ光の波長(λ:μm)、並びに、信号ビット長
(BL:μm)によって表される関数F F=LV・NA/(λ・BL) をF≧20として、相変化型記録媒体を用いた情報の書
換え可能な光ディスクに情報を記録する光ディスク記録
装置であって、上記記録レーザ光を発光するレーザ光源
に対して、記録時の照射パルスを少なくとも3レベルか
らなるマルチパルスとし、終端の発光パルスを他のいず
れの照射パルスよりも長い時間幅に設定した発光制御を
行う発光制御手段を備えることを特徴とする。
【0017】本発明に係る光ディスク記録装置では、例
えば、上記発光制御手段により、終端の発光パルスの照
射後、直ちに、消去パワーレベルにするように上記レー
ザ光源の発光制御を行う。
【0018】本発明に係る光ディスク記録装置におい
て、上記発光制御手段は、先頭の発光パルスの照射開始
位置及びその発光パルス幅、並びに、終端の発光パルス
の照射開始位置及びその発光パルス幅を、各記録マーク
長に応じて、任意に設定可能にしてもよい。また、上記
発光制御手段は、さらに、先頭及び終端の発光パルス以
外のパルストレイン部においても、その発光パルス幅を
任意に設定可能にしてもよい。
【0019】さらに、本発明に係る光ディスク記録装置
において、上記発光制御手段は、例えば、記録マークが
NT(N:整数、T:チャンネルクロック幅)の際に、
照射するマルチパルスの数をN−1とするように上記レ
ーザ光源の発光制御を行う。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0021】本発明は、例えば、高開口数2群対物レン
ズを用いた情報の書換え可能な相変化型光ディスク記録
/再生装置に適用される。
【0022】この相変化型光ディスク記録/再生装置
は、図1に示すような構成の光学ヘッド10を備え、光
ディスク1をスピンドルモータ2により例えば角速度一
定で回転駆動しながら、上記光ディスク1の情報記録面
を光学ヘッド10によりレーザ光で走査して、(1,
7)変調で情報の記録/再生を光学的に行う。
【0023】この光学ヘッド10は、光ディスク1に照
射する記録/再生用のレーザ光を放射する光源として半
導体レーザ(LD)3を備える。この半導体レーザ3か
らの出射光は、コリメータレンズ4で平行光とされ、サ
イドスポット生成用の回折格子5を通過した後、ビーム
スプリッタ6及び1/4波長板7を介して非球面2群対
物レンズユニット20に入射され、この非球面2群対物
レンズユニット20により光ディスク1の情報記録面上
に集光される。上記半導体レーザ3からの出射光の一部
は、ビームスプリッタ6によって反射され集光レンズ8
を介して発光パワーモニター用ディテクタ9へ導かれ、
情報記録面上でのレーザパワーを制御する自動光量制御
(APC:Automatic Power Control)に用いられる。光デ
ィスク1からの反射光(すなわち再生信号)は、ビーム
スプリッタ6で反射されて検出光路へ導かれ、その一部
はビームスプリッタ11によって反射され集光レンズ1
2及びシリンドリカルレンズ13を介してサーボ信号用
ディテクタ14に入射されて光電変換され、残りはレン
ズ15,16を介してRF信号用ディテクタ17に入射
されて光電変換される。この光学ヘッド10において
は、非点収差法を用いてフォーカス誤差信号を生成し、
また、差動プッシュプル法を用いてトラッキング誤差信
号を生成している。ここでは、2つの信号検出ディテク
タ14,17によってサーボ誤差信号と再生RF信号を
検出しているが、1つの検出器でまかなうことも可能で
ある。
【0024】上記非球面2群対物レンズユニット20
は、例えば図2に示すように、第1のレンズ21を駆動
する第1の電磁アクチュエータ22と、第2のレンズ2
3を駆動する第2のアクチュエータ24を備える。第2
のレンズ23は、光軸方向及びトラック方向に可動な第
2の電磁アクチュエータ24上に搭載され、その開口数
が約0.5となっている。また、第1のレンズ21は、
第2のレンズ23の上方において、第2の電磁アクチュ
エータ24とは別の第1の電磁アクチュエータ22上に
搭載され、光軸上の任意の位置に制御可能な構成になっ
ている。
【0025】なお、第1のレンズ21は、トラック方向
に関して第2のレンズ23と一体で動き、トラッキング
サーボに追従する。そして、半導体レーザ3からの光ビ
ームがこれら2つの対物レンズ23,21を通過するこ
とによって光ディスク1の相変化型情報記録面上に集光
される。この際、2群レンズ23,21の実効的な対物
レンズ開口数は約0.85となる。
【0026】ここで、対物レンズの開口数が大きくなる
と、一般に光ディスク記録再生装置におけるスキュート
レランスが減少する。ディスクスキュー(X方向)によ
る波面収差をザイデルの多項式で表すと W(x,y)=W222+W31x(x2+y2)+W51
(x2+y22 となる。ここで W22は非点収差、W31は3次のコマ収
差、W51は5次のコマ収差である。このうち、支配的で
ある3次のコマ収差W31は、nをディスク基板の屈折率
として、次式で与えられ、スキュー角θが1度以下の小
さな場合には、概ね開口数NAの3乗とディスク基板厚
tに比例する。
【0027】W31=(n2−1)n2sinθcosθ/2(n
2−sin2θ)2/5・tNA3/λ したがって、非球面2群レンズを用い、その開口数の値
を0.85まで高めた光ディスク記録/再生装置におい
て、DVD−RAMと同等のスキュートレランスを確保
するためには、基板厚さを0.1mm程度まで薄くする
必要が生じる。
【0028】一方、ディスク基板に相変化型記録媒体を
成膜する際、通常は第1誘電体膜(ZnS−Si
2)、記録膜(Ge2Sb2Te5)、第2誘電体膜(Z
nS−SiO2 )、アルミ合金反射膜の順に膜付けを行
うが、厚さ0.1mmの基板にアドレスやセクターマー
ク等のプリフォーマットをエンボス加工によって施し、
上記手順に従い成膜を行うことは工程上困難であるの
で、この光ディスク記録/再生装置で使用する光ディス
ク1は、図3に示すように、プリフォーマットされた厚
さ1.2mmのディスク基板1Aに、通常とは逆に、ア
ルミ合金反射膜1B、第2誘電体膜(ZnS−Si
2)1C、記録膜(Ge2Sb2Te5)1D、第1誘電
体膜(ZnS−SiO2 )1Eの手順に膜付けを行い、
最後に厚さ0.1mmのディスク保護膜1Fを付加して
なる。
【0029】そして、この実施の形態における相変化型
光ディスク記録/再生装置では、上記光学ヘッド10の
半導体レーザ3を例えば図4に示すような構成の半導体
レーザ駆動回路30により駆動して、少なくとも3値の
記録パワーを制御し、各記録マークに応じたマルチパル
スを発光させることにより情報の記録を行う。また、
(1,7)変調の2Tから8Tのマーク長に対し、それ
ぞれ1から7つの発光パルスで構成されるマルチパルス
を作り出し記録を行う。すなわち、図5に示すように、
NT(N:2から8までの整数、T:チャンネルクロッ
ク幅)の記録マークに対してN−1の発光パルストレイ
ンを生成する。DVD−RAMにおけるN−2の発光パ
ルスに比べて、照射パワーのピーク値を下げる効果があ
り、これにより、相変化型記録媒体の耐久性(オーバー
ライト回数)が向上する。
【0030】図4に示した半導体レーザ駆動回路30
は、半導体レーザ3に駆動電流を流す3つの電流源3
1,32,33を備え、3種類の記録信号Data1,
Data2,Data3、及び、対応するLD電流制御
信号LDC1,LDC2,LDC3に応じて、各電流源
31,32,33が選択的に動作制御されることによ
り、半導体レーザ3の発光波形が形成されるようになっ
ている。すなわち、LD電流制御信号LDC1は、信号
再生時の再生パワー(図5における Read Pow
er)、並びに、記録時の消去パワー(図5におけるB
ias Power1)を指示する信号であって、第1
の電流源31の動作制御を行う。また、LD電流制御信
号LDC2は、記録時の冷却パワー(図5におけるBi
as Power2)を指示する信号であって、第2の
電流源32の動作制御を行う。さらに、LD電流制御信
号LDC3は、記録時のピークパワー(図5におけるP
eakPower)を指定する信号であって、第3の電
流源33から半導体レーザ3の動作制御を行う。そし
て、各電流源31,32,33からの駆動電流による発
光パルスは、上記3種類の記録信号Data1、Dat
a2、Data3に応じて生成される。
【0031】また、上記3種類の記録信号Data1,
Data2,Data3は、図6に示すような構成の記
録パルス発生回路40により、以下の手法により生成さ
れて、上記半導体レーザ駆動回路30に与えられる。
【0032】この図6に示す記録パルス発生回路40
は、記録データがNRZI(NoReturnto Zero Invers
e)信号として入力されるパターン検出回路41を備
え、このパターン検出回路41でチャンネルクロックに
同期してパターン検出を行うことにより、記録マーク長
を判定する。
【0033】この実施の形態では、N−1のパルスを発
生するため、例えば、2Tを検出した場合には先頭パル
スのみを生成し、3Tを検出した場合には、先頭パルス
と、終端パルスの2つのパルスを生成すればよい。4T
以上の場合には、先頭パルスと終端パルスとの間にパル
ストレインを挿入する。また、各発光パルスの間は、消
去パワーレベルよりも低いパワー(Bias Powe
r2)まで、出力を低下させる。
【0034】上記パターン検出回路41での判定結果
は、記録信号発生回路42に与えられ、その判定結果に
基づいて各記録信号Data1,Data2,Data
3が生成される。
【0035】第1の記録信号Data1は、再生時に
「HIGH」、マルチパルス発光部分では「LOW」、
それ以外では「HIGH」となるロジック信号である。
また、第2の記録Data2は 第1の記録信号Dat
a1の反転信号となっている。第3の記録信号Data
3は、ピークパルスであり、上述の先頭パルス、終端パ
ルス及びパルストレインからなる。
【0036】すなわち、記録信号発生回路42は、上記
パターン検出回路41により検出されたパターンに応じ
て、第1及び第2の記録信号Data1,Data2を
出力するとともに、先頭パルスEnable信号、パル
ストレインEnable信号、終端パルスEnable
信号及びクロック信号を出力する。
【0037】この記録信号発生回路42により得られる
第1及び第2の記録信号Data1,Data2は、そ
れぞれ可変遅延素子43,44によって任意の遅延量が
与えられて、上記半導体レーザ駆動回路30に供給され
る。
【0038】また、第3の記録信号Data3を構成す
る先頭パルス、パルストレイン及び終端パルスは、次の
ようにして生成される。
【0039】すなわち、先頭パルスは、記録信号発生回
路42の出力のうちの先頭パルスEnable信号及び
クロック信号により、Dフリップフロップ45において
生成される。上記先頭パルスEnable信号は、可変
遅延素子46によって任意の遅延量が与えられ、先頭パ
ルスのクリア信号としても用いられる。この先頭パルス
のパルス幅は、検出されたマーク長に応じて、上記可変
遅延素子46の遅延量を変化させることで設定される。
そして、上記Dフリップフロップ45において生成され
た先頭パルスは、上記マーク長に応じて、発光開始位置
をチャンネルクロックに対し任意の位置に設定できるよ
うに、可変遅延素子47を介してOR回路48へ出力さ
れる。
【0040】また、パルストレインは、記録信号発生回
路42の出力のうち、パルストレインEnable信号
及びクロック信号により、Dフリップフロップ49にお
いて生成されて、上記OR回路48へ出力される。クロ
ック信号は、可変遅延素子50によって任意の遅延量が
与えられ、パルストレインのクリア信号としても用いら
れる。このクリア信号により、パルストレインのパルス
幅を自由に変化させられる。
【0041】さらに、終端パルスは、記録信号発生回路
42の出力のうちの終端パルスEnable信号及びク
ロック信号により、Dフリップフロップ51において生
成される。上記終端パルスEnable信号は、可変遅
延素子52によって任意の遅延量が与えられ、終端パル
スのクリア信号としても用いられる。終端パルスのパル
ス幅は、検出されたマーク長に応じて、上記可変遅延素
子52の遅延量を変化させることで設定される。そし
て、上記Dフリップフロップ51において生成された終
端パルスは、上記マーク長に応じて、発光開始位置をチ
ャンネルクロックに対し任意の位置に設定できるよう、
可変遅延素子53を介してOR回路48へ出力される。
【0042】OR回路48は、これら3つの信号を論理
ORで合成することにより第3の記録信号Data3を
出力する。
【0043】第1乃至第3の記録信号Data1,Da
ta2,Data3の同期をとるために、第1の記録信
号Data1及び第2の記録信号Data2も可変遅延
素子43,44を介して出力される。
【0044】以上3種類の信号波形を図5に示してあ
る。図5中、2TLPS ,3TLPS ,8TLPS は各マーク
長における先頭パルス照射開始位置(チャンネルクロッ
クからの遅延量)、2TLPW 、3TLPW 、8TLPW は同
じく先頭パルス幅、TPTW はパルストレイン幅、3T
TPS 、8TTPS は各マーク長における終端パルス照射開
始位置(チャンネルクロックからの遅延量、±方向あ
り)、3TTPW ,8TTPW は同じく終端パルス幅を表
す。
【0045】このように、この実施の形態における相変
化型光ディスク記録/再生装置では、終端パルス幅を先
頭パルス及びパルストレインのパルス幅よりも長く設定
する。また、終端パルス照射後は、速やかにBias
Power1(消去パワーレベル)へと戻るようにす
る。これにより、アモルファス部と結晶部とで、オーバ
ーライト時に記録マーク後端エッジがずれるのを防ぐこ
とができる。
【0046】図3に示した相変化型光ディスク1に、波
長=640nm、NA=0.85、チャンネルクロック
=40MHz、線速=5.6m/sの条件(記録線密度
は0.21μm/bitに相当)で、(1,7)変調の
5Tマークを記録した場合の、DVD−RAMにおける
記録補償と本発明における記録補償との、記録媒体上に
おける温度変化の違い(計算結果)を図7に示す。この
計算結果より、本発明に係る記録補償方法を用いること
で、ビームスポットが小さくなり、本質的に昇温冷却速
度が高くなる場合においても、蓄熱を可能とし、結晶化
速度を補正できる。すなわち、本発明方法により、対物
レンズの開口数が大きい場合、或いは、半導体レーザ光
源が短波長化された場合においても、相変化記録媒体へ
のオーバーライトが可能となる。更に、2Tから8Tま
での各記録マークに応じて、マルチパルスの照射パルス
幅、並びに、照射開始位置を適応的に変化させること
で、立ち上がり、立ち下がりエッジを正確に制御するこ
とが容易となり、高密度記録再生における、再生信号ジ
ッター値の改善を実現できる。
【0047】さらに、DVD−RAMにおける記録補償
と本発明における記録補償とを比較するために、線速
(LV)=2.8m/s、線速(LV)=4.2m/
s、線速(LV)=5.6m/sの3種類の線速に
て、相変化型光ディスクのオーバーライト特性を次のよ
うにして測定した。
【0048】すなわち、DVD−RAMにおける信号フ
ォーマットはEFM−plusであるが、本発明との比較の
ために(1,7)変調を用いて測定を行った。すなわ
ち、記録マークがNTの場合、合計N−1のマルチパル
スを照射し、DVD−RAM方式の場合には、終端パル
ス照射後、一定時間Bias Power2としてか
ら、消去パワーであるBias Power1へ変化さ
せることにより、図9に示すDVD−RAM方式に準拠
した記録補償とし、本発明では、終端パルス照射後、直
ちにBias Power1へ変化させることにより記
録補償を行った。何れの場合にも、波長(λ)=640
nm、対物レンズ開口数(NA)=0.85、記録線密
度(BL)=0.21μm/bitの条件は、共通であ
る。これらの値を F=LV・NA/(λ・BL) に代入することにより得られるFの値は、17.7、
26.6、35.4であり、それぞれの条件で
(1,7)変調信号を記録再生した際のオーバーライト
10回後における再生ジッター値を測定した。その測定
結果を図8に示す。この測定結果からも明らかなよう
に、本発明における記録補償では、DVD−RAMの記
録補償方式と比較して、特にFの値が20を越えた領域
で、オーバーライト時のジッター値を軽減する効果が得
られる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、対物レ
ンズの高開口数化、或いは、光源の短波長化によって実
現される大容量、高密度相変化型光ディスクにおいて
も、DVD−RAMで用いられているGeSbTe系の
記録メディアのまま、オーバーライト動作が可能とな
る。また、本発明は、相変化型光ディスク記録装置の転
送レート向上を図る場合にも有効である。一方、N−1
方式の記録補償を用いることで、記録メディアへの投入
パワーを減らす効果があり、これが、相変化型光ディス
クの寿命(Cyclability )を伸ばす働きを持つ。更に、
マルチパルスを記録マークに応じて変化させることで、
立ち上がり、立ち下がりエッジを正確に制御することが
容易となり、高密度記録再生における、再生信号ジッタ
ー値の改善を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した相変化型光ディスク記録/再
生装置における光学ヘッドの構成を模式的に示す図であ
る。
【図2】上記光学ヘッドに備えられた非球面2群対物レ
ンズユニットの構造を模式的に示す要部断面図である。
【図3】上記光ディスク記録/再生装置で使用する光デ
ィスクの構造を模式的に示す要部図である。
【図4】上記相変化型光ディスク記録/再生装置におけ
る半導体レーザ駆動回路の構成を示す回路図である。
【図5】上記相変化型光ディスク記録/再生装置におけ
る記録補償動作を説明するための波形図である。
【図6】上記相変化型光ディスク記録/再生装置におけ
る記録パルス発生回路の構成を示す回路図である。
【図7】DVD−RAMにおける記録補償と本発明にお
ける記録補償との、記録媒体上における温度変化の違い
(計算結果)を示す特性線図である。
【図8】DVD−RAMにおける記録補償と本発明にお
ける記録補償とを比較するために、3種類の線速にて相
変化型光ディスクのオーバーライト特性を測定した結果
を示す図である。
【図9】DVD−RAMにおける記録波形の例を示す波
形図である。
【図10】NA=0.85とNA=0.6の各対物レン
ズによる光強度特性を示す特性線図である。
【図11】NA=0.85とNA=0.6の各対物レン
ズを用いた場合に媒体上の温度分布(計算値)を示す特
性線図である。
【符号の説明】
1 光ディスク、3 半導体レーザ、10 光学ヘッ
ド、20 非球面2群対物レンズユニット、30 半導
体レーザ駆動回路、40 記録パルス発生回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の線速(LV:m/sec)、
    光学ヘッドの対物レンズ開口数(NA)、記録レーザ光
    の波長(λ:μm)、並びに、信号ビット長(BL:μ
    m)によって表される関数F F=LV・NA/(λ・BL) をF≧20として、相変化型記録媒体を用いた情報の書
    換え可能な光ディスクに情報を記録する光ディスク記録
    装置における光ディスクの記録補償方法であって、 記録時の照射パルスを少なくとも3レベルからなるマル
    チパルスとし、 終端の発光パルスを他のいずれの照射パルスよりも長い
    時間幅に設定して、 情報の書換え可能な相変化型記録媒体を用いた光ディス
    クに対する記録補償を記録レーザ光の発光制御により行
    うことを特徴とする光ディスクの記録補償方法。
  2. 【請求項2】 終端の発光パルスを照射した後は、直ち
    に、消去パワーレベルにすることを特徴とする請求項1
    記載の光ディスクの記録補償方法。
  3. 【請求項3】 先頭の発光パルスの照射開始位置及びそ
    の発光パルス幅、並びに、終端の発光パルスの照射開始
    位置及びその発光パルス幅を、各記録マーク長に応じ
    て、任意に設定可能としたことを特徴とする請求項1記
    載の光ディスクの記録補償方法。
  4. 【請求項4】 先頭及び終端の発光パルス以外のパルス
    トレイン部においても、その発光パルス幅を任意に設定
    可能としたことを特徴とする請求項3記載の光ディスク
    の記録補償方法。
  5. 【請求項5】 記録マークがNT(N:整数、T:チャ
    ンネルクロック幅)の際、照射されるマルチパルスの数
    がN−1であることを特徴とする請求項1記載の光ディ
    スクの記録補償方法。
  6. 【請求項6】 記録媒体の線速(LV:m/sec)、
    光学ヘッドの対物レンズ開口数(NA)、記録レーザ光
    の波長(λ:μm)、並びに、信号ビット長(BL:μ
    m)によって表される関数F F=LV・NA/(λ・BL) をF≧20として、相変化型記録媒体を用いた情報の書
    換え可能な光ディスクに情報を記録する光ディスク記録
    装置であって、 上記記録レーザ光を発光するレーザ光源に対して、記録
    時の照射パルスを少なくとも3レベルからなるマルチパ
    ルスとし、終端の発光パルスを他のいずれの照射パルス
    よりも長い時間幅に設定した発光制御を行う発光制御手
    段を備えることを特徴とする光ディスク記録装置
  7. 【請求項7】 上記発光制御手段は、終端の発光パルス
    の照射後、直ちに、消去パワーレベルにするように上記
    レーザ光源の発光制御を行うことを特徴とする請求項6
    記載の光ディスク記録装置。
  8. 【請求項8】 上記発光制御手段は、先頭の発光パルス
    の照射開始位置及びその発光パルス幅、並びに、終端の
    発光パルスの照射開始位置及びその発光パルス幅を、各
    記録マーク長に応じて、任意に設定可能としたことを特
    徴とする請求項7記載の光ディスク記録装置。
  9. 【請求項9】 上記発光制御手段は、先頭及び終端の発
    光パルス以外のパルストレイン部においても、その発光
    パルス幅を任意に設定可能としたことを特徴とする請求
    項6記載の光ディスク記録装置。
  10. 【請求項10】 上記発光制御手段は、記録マークがN
    T(N:整数、T:チャンネルクロック幅)の際に、照
    射するマルチパルスの数をN−1とするように上記レー
    ザ光源の発光制御を行うことを特徴とする請求項6記載
    の光ディスク記録装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100381391B1 (ko) * 2000-09-26 2003-04-23 엘지전자 주식회사 재기록 가능 광디스크의 데이터 갱신 기록장치 및 방법
US6762986B1 (en) 1999-06-03 2004-07-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of generating write pulse control signals for various types of optical recording media and recording apparatus adopting the same
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