JPH11123329A - 血栓形成性物質の吸着剤および体外循環カラム - Google Patents
血栓形成性物質の吸着剤および体外循環カラムInfo
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Abstract
ポ蛋白質、リポプロテインa、トリグリセライド、フィ
ブリノーゲンなどを高い効率で選択的に吸着し、かつ、
安全性が高い血栓形成性物質の吸着剤を提供する。 【解決手段】水不溶性重合体に、N−アルキル基が炭素
数4以上であるN−アルキル化ポリアルキレンイミンを
グラフト結合させたものからなる血栓形成性物質の吸着
剤であり、N−アルキル化率が1%以上、炭素数/窒素
数比が2.3〜26であるN−アルキル化ポリアルキレ
ンイミンを用いることが好ましく、この吸着剤は、これ
を体外循環用カラムに充填して用いることができる。
Description
リポ蛋白質およびフィブリノーゲンなどの血液中に過剰
に存在すれば血栓の形成が誘導される物質を除去するた
めの血栓形成性物質の吸着剤、およびその吸着剤を充填
してなる体外循環カラムに関するものである。
プロテインaおよびトリグリセライド等の脂質成分が動
脈硬化を引き起こすことが明らかになってきた。また、
フィブリノーゲンは、止血作用をもつ重要な血液成分で
あるが、多すぎる場合には動脈硬化の危険因子となる。
動脈硬化が進むと、心筋梗塞や脳梗塞などの循環器系の
重篤な症状に陥る可能性が非常に高くなり、死亡率も高
い。そこで、血液や血漿などの体液成分から低比重リポ
蛋白質、リポプロテインa、トリグリセライドおよびフ
ィブリノーゲンなどを選択的に吸着除去することができ
れば、上記のごとき疾患の進行を防止したり、症状を軽
くしたり、さらに治癒を早めたりすることが期待され
る。
剤としては、デキストラン硫酸をセルロースゲルに固定
化したもの(特開平1−280469号公報)、ヘパリ
ンをアガロースゲルに固定化したもの(Lupien, P-J, e
t.al. Lancet, 2:1261-1264, 1976)、スルホン酸基を
もつビニル重合体(特公平8−8928号公報)などが
知られているが、これらスルホン酸基をもつ吸着剤は、
血液中のカリクレインを活性化し、ブラジキニンの放出
を誘導して、血圧を下げるため、使いにくく、また、こ
れらは粒状であるため、表面積が小さく、したがって吸
着容量が小さく、さらにこれらは膨潤性の大きな含水ゲ
ルであるため、通液抵抗が大きいという課題があった。
的に普及可能であり、体液中から低比重リポ蛋白質、リ
ポプロテインa、トリグリセライド、フィブリノーゲン
などを高い効率で選択的に吸着し、かつ、安全性が高い
血栓形成性物質吸着剤を提供することにある。
質吸着剤を充填してなる体外循環カラムを提供すること
にある。
るため、本発明は、以下の構成を有する。
剤は、N−アルキル基が炭素数4以上であるN−アルキ
ル化ポリアルキレンイミンを、グラフト結合した水不溶
性重合体からなることを特徴とするものである。
は、さらに次の好ましい態様を包含している。
ミンのN−アルキル化率が1%以上であり、かつ、炭素
数/窒素数比が2.3〜26であること。
ミンが、重合度10以上10,000以下のエチレンイ
ミン重合体のN−アルキル化体であること。
を有するポリスルホンであること。
を有するポリ(ビニル芳香族化合物)であること。
ること。
糸、粒状物またはこれらを用いた組み立て品等に成形し
てなること。
空糸または粒状物等の成形品の表面に塗布してなるこ
と。
栓形成性物質の吸着剤を充填したものである。
に説明する。
水不溶性重合体にN−アルキル化ポリアルキレンイミン
を、好適には、アミノ基量が0.1〜10ミリモル/g
になるようにグラフト結合したものなら何でもよく、特
に制限はない。
で、かつ、N−アルキル化ポリアルキレンイミンを共有
結合で固定化できるものであれば何でもよく、特に制限
はない。水不溶性重合体の具体例としては、ポリスチレ
ンで代表される芳香族ポリビニル化合物、ポリ(p−フ
ェニレンエーテルスルホン):−{(p−C6 H4 )−
SO2 −(p−C6 H4 )−O−}n−やユーデル・ポ
リスルホン:−{(p−C6 H4 )−SO2 −(p−C
6 H4 )−O−(p−C6 H4 )−C(CH3)2 −
(p−C6 H4 )−O}n−のほか、−{(p−C6 H
4 )−SO2 −(p−C6 H4 )−O−(p−C
6 H4 )−O}n−、−{(p−C6 H4 )−SO2 −
(p−C6 H4 )−S−(p−C6 H4 )−O}n−、
−{(p−C6 H4 )−SO2 −(p−C6 H4 )−O
−(p−C6 H4 )−C(CF3 )2 −(p−C
6 H4 )−O}n−などで代表されるポリスルホン、ポ
リエーテルイミド、ポリアミド、ポリイミド、ポリエー
テル、ポリフェニレンサルファイドなどで、かつ、N−
アルキル化ポリアルキレンイミンを共有結合で固定化で
きる反応性官能基をもつものがあげられる。
ロアセチル基、ハロアセトアミドメチル基、ハロゲン化
アルキル基などの活性ハロゲン基、エポキサイド基、カ
ルボキシル基、イソシアン酸基、チオイソシアン酸基お
よび酸無水物基などをあげることができるが、とりわ
け、活性ハロゲン基は、製造が容易な上に、反応性が高
く、固定化反応を温和な条件で遂行できると共に、この
際生じる共有結合が化学的に安定なので、本発明では好
ましく用いられる。
の具体的な例としては、クロルアセトアミドメチルポリ
スチレン、クロルアセトアミドメチル化したユーデル・
ポリスルホン、クロルアセトアミドメチル化したポリエ
ーテルイミドなどがあげられる。さらに、これらの重合
体は有機溶媒に対し可溶性であると成形しやすので、特
に好ましい。
は、成形できるものであればよく、特に制限はないが、
通常、5000以上100万以下、とりわけ、1万以上
20万以下のものが好ましく用いられる。
レンイミンは、ポリエチレンイミン、ポリヘキサメチレ
ンイミンおよぴポリ(エチレンイミン・デカメチレンイ
ミン)共重合体などで代表されるポリアルキレンイミン
の窒素原子の一部を、n−ヘキシルブロマイド、n−デ
カニルブロマイド、n−ステアリルブロマイドなどで代
表されるハロゲン化炭化水素の単独または混合物でアル
キル化したものを意味する。かかるN−アルキル化ポリ
アルキレンイミンは、主鎖のアルキレン基の長さとN−
アルキル基のアルキル炭素数、および、N−アルキル化
率に依存して吸着性能や加工し易さが変化する。
アルキル基がアルキル炭素数4以上のN−アルキル化ポ
リアルキレンイミンを使用する。炭素数が少ないと、コ
レステロール吸着性が低くなる欠点がある。また、アル
キル炭素数20以上の長いアルキル基のもののハロゲン
化物は一般的に高価であり、大きすぎると、N−アルキ
ル化ポリアルキレンイミンの溶媒に溶けにくくなり、当
該イミン固定化ポリマーの精製が難しくなるので、通常
は18以下のものが使用される。
る炭素数の比(以下C/N比と略称)と、N−アルキル
化率を用いると、C/N比が小さすぎるときは、親水性
が高くなりすぎ、加工がしにくく、逆に、大きすぎる
と、吸着能が下がるので、C/N比が2.3〜26好ま
しく、とりわけ、2.5〜14が好ましい。また、N−
アルキル化率が小さすぎるときは吸着能が下がるので、
N−アルキル化率は好ましくは1%以上、とりわけ、1
0%以上であることが好ましい。
ミンの重合度(n)は、大きい方が高分子量物質に対す
る吸着性能が大きくなるが、重合度が大きすぎると、グ
ラフト鎖を延ばした形での固定化が難しくなって、吸着
性能が下がってしまうので、n=10〜10,0000
が好ましく、とりわけ、20〜300が好ましい。さら
に、N−アルキル化ポリアルキレンイミンの主鎖部分の
アルキレン部の一部がシクロヘキサン環やベンゼン環な
どに置換されていてもよく、また、アミド基、エーテル
基およびスルホン基などに置換されていてもよい。
レンイミン基の固定化の密度は、N−アルキル化ポリア
ルキレンイミンのC/N比およびnの大きさや幹となる
水不溶性重合体の化学構造および用途により異なるが、
固定化の密度が少なすぎると、その機能が発現されず、
一方、多すぎると、固定化後の重合体の成型性が悪くな
り、血液処理剤としての機能も下がってしまうので、そ
の密度は、水不溶性重合体の繰り返し単位あたり好まし
くは0.0001〜0.5、より好ましくは0.001
〜0.1モルである。
ルキレンイミンの調製は、ポリアルキレンイミンの溶液
に、室温ないし100℃以下の温度で、臭化アルキルの
ようなハロゲン化炭化水素を混合することにより容易に
行なうことができる。この反応は、エチルアルコール、
テトラヒドロフランおよびジメチルホルムアミドのよう
な極性溶媒中では、室温でも定量的に進む。ポリアルキ
レンイミンの分子量が大きく、かつ、N−アルキル化率
が高くなると、N−アルキル化ポリアルキレンイミンは
溶媒に溶けにくくなるので、低アルキル化率のものを水
不溶性重合体と反応させた後、さらに、この反応系に前
記の臭化アルキルを添加して、目標のアルキル化率のN
−アルキル化ポリアルキレンイミンを得る方法が便利で
ある。
るには、水不溶性重合体とN−アルキル化ポリアルキレ
ンイミンを溶液にして反応させる均一系反応の方法と、
水不溶性重合体の成形品に、N−アルキル化ポリアルキ
レンイミン溶液を接触させる不均一系反応の方法とがあ
る。
クロルアセトアミドメチル化ポリスルホンの溶液中に対
応したポリアミンを加えて、0〜100℃の温度で反応
させることにより、容易に合成、製造できる。ポリアミ
ンの量は特に制限はないが、可溶性の重合体を得るため
には、ハロアセトアミドメチル基に対し1倍モル以上用
いることが望ましい。とりわけ、分岐のあるポリアミン
の場合は、可溶性の重合体を得るためにはポリアミンを
大過剰量用いることが好ましい。
としては、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミドおよびN−メチルピロリドンなどが好まし
く用いらる。
法も可能で、そのためには水、メタノール、エタノール
などのポリスルホンを溶かさず、ポリアミンを溶かす溶
媒が好ましく用いられる。
ルアセトアミドメチル化ポリスルホンの繊維または中空
糸などの成形品を、N−アルキル化ポリアルキレンイミ
ンのイソプロパノール溶液中に浸し、0〜100℃の温
度で反応させることにより、容易に製造することができ
る。
膜状等に成形して用いることができる。また、本発明の
吸着剤を、ナイロン繊維などの成形品の表面にコーティ
ング等によって塗布すると、簡単に表面積の大きな高次
の成形品が得られるので、本発明においては実用上好ま
しい実施態様である。
チレンやテトラヒドロフランなどの低沸点溶媒に溶かし
た溶液等に、ナイロン繊維等からなる編み地や織物を浸
した後、溶媒を蒸発させることにより容易に行なうこと
ができる。また、N,N−ジメチルホルムアミドなどの
溶媒に溶かしたものを水などに入れる湿式コーティング
法も利用できる。
ド、ポリウレタン、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ塩
化ビニル、ポリエステルなどからなる、本発明の吸着剤
との接着性のよいものであれば何でもよく、その種類に
は特に制限はないが、本発明の吸着剤は、特にナイロ
ン、ポリエーテルイミドなどのアミド系の重合体との接
着性にすぐれているので、これらの重合体が好ましく用
いられる。
いることができる。体外循環系に用いる場合、抗凝固剤
のヘパリンで処理して用いると、血液適合性が向上する
と共に、LDLに対する吸着能が向上するので、好まし
い。特に、C/N比が高い場合、吸着剤が疎水性になる
が、ヘパリン処理すると、吸着剤が親水化して吸着能が
上がるので好ましい。
ル、リン脂質、中性脂肪、LDL、リポプロティンAお
よびフィブリノーゲンなどの血栓形成性物質の除去の目
的で、体外循環カラム等に充填し、体外循環治療に用い
ることができる。また、輸血用血液、血清、血漿からの
脂肪成分の除去の目的にも用いることができる。
説明する。
は、以下の評価方法に従った。
(PL)成分は酵素法で求めた。
セロール消去法)で求めた。
アセテート膜電気泳動法で求めた。
沈殿法で求めた。
16mLの混合溶液を0℃に冷却後、2.1gのN−メ
チロール−α−クロルアセトアミドを加えて溶解し、こ
れを、10℃のユーデルポリスルホンP3500の3L
のニトロベンゼン溶液(300g/3L)に、よく撹拌
しながら加えた。さらに、これを室温で3時間撹拌し
た。その後、反応混合物を大過剰の冷メタノール中に入
れ、ポリマーを沈殿させた。沈殿物をメタノールでよく
洗った後、乾燥して、300gのα−クロルアセトアミ
ドメチル化ポリスルホン(置換率:0.024;重合体
−A)を得た。
クロルアセトアミドの仕込み比を増やし、同様に処理し
て、置換率10%のα−クロルアセトアミドメチル化ポ
リスルホン(置換率:0.1;重合体−B)を得た。
0000:和光純薬)43gを200mLのイソプロパ
ノールに溶かした溶液に、臭化ラウリル149g(0.
6モル)を加え、室温で1時間撹拌した後、2時間灌流
加熱した。これに、24gの水酸化ナトリウムを含むイ
ソプロパノール溶液を加えた。ここで生じた臭化ナトリ
ウムの結晶を濾過し、濾液を減圧濃縮して、ラウリル化
率60%のN−ラウリル化ポリエチレンイミン(C/N
比9.2)を調製した。またこれとは別に、アルキル基
の種類およびアルキル化率の異なる、その他のN−アル
キル化ポリアルキレンイミンも同様に調製した。
む200mLのテトラヒドロフラン溶液のそれぞれに、
20gのN−アルキル化ポリアルキレンイミン含む20
0mLのテトラヒドロフラン溶液を加え、2時間灌流加
熱した。反応混合物を大過剰のイソプロパノールに加
え、沈殿したポリマーを濾取した。得られたポリマーを
真空乾燥して、本発明の吸着剤であるN−アルキル化ポ
リアルキレンイミン固定化ポリスルホンを調製した。
アセトアミド溶液をガラス板上に塗布し、これを水の中
に入れて100μmの厚みに成膜した。これを直径4.
2cmの円盤状にくりぬいて使用した。ヘパリン化サン
プルは、この膜を0.5mg/mLヘパリン・PBS溶液4
0mL中、60℃で20時間処理した後、生理食塩水で洗
浄して調製した。
をヒト血清4mL中に入れ、37℃で4時間振盪した。
吸着結果を表1に示す。
ウリル化率10%のラウリル化ポリエチレンイミン(ポ
リエチレンイミンの分子量1万)を固定化したポリスル
ホン(C/N比3.2)の膜であり、本発明試料2は、
重合体−Bにラウリル化率60%のラウリル化ポリエチ
レンイミン(ポリエチレンイミンの分子量1万)を固定
化したポリスルホン(C/N比9.2)の膜であり、比
較試料1は、分子量1万のポリエチレンイミンを重合体
−Aに固定化したポリスルホンの膜であり、比較試料2
は、ポリスルホン膜(20%ポリスルホンと2%K30
−ポリビニルピロリドンを含むジメチルアセトアミド溶
液をガラス板上に塗り、水中に入れて成膜したもの)で
あり、比較試料3は、重合体−Bにラウリル化率100
%のラウリル化テトラエチレンペンタミンを固定化した
ポリスルホン(C/N比13.6)の膜であり、比較試
料4は、重合体−Aにエチル化率100%のエチル化ポ
リエチレンイミン(ポリエチレンイミンの分子量7万)
を固定化したポリスルホン(C/N比4.0)の膜であ
る。
く吸着すること、C/N比が高いときはヘパリン化する
と、脂質吸着性が向上することが分かる。また、N−ア
ルキル基が低級のエチル基では吸着能が低いこと、C/
N比が低いと、吸着能が低いこと、ポリアルキレンイミ
ンの重合度の低いテトラエチレンペンタミンでは吸着能
が低いこと分かる。
酸32mLの混合溶液を0℃に冷却後、4.2gのN−
メチロール−α−クロルアセトアミドを加えて溶解し、
これを、10℃のユーデルポリスルホンP3500の3
Lのニトロベンゼン溶液(300g/3L)に、よく撹
拌しながら加えた。さらに、室温で3時間撹拌した。そ
の後、反応混合物を大過剰の冷メタノール中に入れ、ポ
リマーを沈殿させた。沈殿物をメタノールでよく洗った
後、乾燥し、さらに、ジメチルホルムアミド/メタノー
ルから再沈殿して、303gのα−クロルアセトアミド
メチル化ポリスルホン(置換率:0.05;重合体−
C)を得た。
0000:和光純薬)60gを300mLのジメチルホ
ルムアミドに溶かした溶液に、臭化ラウリル33mL
(0.1倍モル)を加え、60℃で6時間加熱した後、
30gの上記重合体−Cを含む300mLのジメチルホ
ルムアミド溶液と混合し、室温で24時間撹拌した。こ
れに160mL(0.5倍モル)の臭化ラウリルを加
え、さらに室温で48時間撹拌した。反応混合物を大過
剰のメタノールに加え、沈殿したポリマーを濾取した。
得られたポリマーを乾燥し、さらに、ジメチルホルムア
ミド/メタノールから再沈殿して、27gのN−アルキ
ル化ポリアルキレンイミン固定化ポリスルホン(本発明
吸着剤)を調製した。
ン250mlの溶液に、単糸繊度1デニールのナイロン
66繊維の綿20gを浸漬し、20時間後にその綿を取
り出し、絞液後に風乾し、23gのコーティング綿を得
た。
パリンで処理した後、4mlのヒト血清で吸着能の評価
(37℃4時間)をしたところ、表2の結果が得られ
た。
ズ(リポソーバ)0.7mL使用したものを表2に示し
た。表2から本発明試料が脂質成分をよく吸着すること
が分かる。 [実施例3]実施例2で得られたN−アルキル化ポリア
ルキレンイミン固定化ポリスルホン(本発明吸着剤)5
gを、塩化メチレン250mlに溶かした溶液に、1.
35デニールのナイロン6繊維からなる筒編み地44g
を浸漬し、20時間後に筒編み地を取り出し、絞液した
後に風乾し、25gのコーティング編み地を得た。
カラムに詰め、KHCウサギ(体重3.1kg)をネン
ブタール麻酔下、ヘパリンを使用して、16ml/分の
流量で2時間、全血体外循環(DHP)した。結果を表
3に示す。
ムの前後でコレステロールの濃度差があることから吸着
していることが分かる。
ブレン”J3HG)50部を島成分とし、ポリスチレン
(“スタンロン”666)46部とポリプロピレン(住
友“ノーブレン”WF−727−F)4部の混合物を海
成分とする多芯海島型複合繊維(島数16、単糸繊度
2.6デニール、引張り強度2.9g/d、伸度50%、
フィラメント数42)100gを、N−メチロール−α
−クロルアセトアミド100g、ニトロベンゼン800
g、硫酸800gおよびパラホルムアルデヒド1.70
gからなる混合溶液中に入れ、20℃で1時間反応させ
た。繊維を反応液から取り出し、0℃の氷水中に投じ
て、反応停止させた後、水で洗浄し、次に、繊維に付着
しているニトロベンゼンをメタノールで抽出除去した。
この繊維を、50℃で真空乾燥して、クロルアセトアミ
ドメチル化繊維(繊維Aとする)140gを得た。
レンイミン(ポリエチレンイミンの分子量1万:C/N
比3.2)40gを250mLのDMFに溶かした溶液
に、予めDMFで十分に膨潤させた繊維A16gと25
0mLのDMFの混合物と混ぜ、80℃で4時間反応さ
せた。繊維をテトラヒドロフランおよびイソプロパノー
ルでよく洗浄したのち、乾燥して、20gの本発明の繊
維状吸着剤を得た。
mL中に入れ、37℃で4時間振盪したところ、総コレ
ステロールが122から73mg/dlに、中性脂肪が
58から34mg/dlに、LDLが245から140
mg/dlに低下した。脂肪成分をよく吸着することが
確かめられた。
N−アルキル基が炭素数4以上であるN−アルキル化ポ
リアルキレンイミンをグラフト結合させたものであるこ
とを最大の特徴とするものであり、中空糸等の繊維や膜
状に加工して、あるいは、繊維等成形品の表面に塗布し
たものとして用いることができる。これらは血栓形成性
物質の吸着剤として、優れた特性を示し、高脂血症ウサ
ギの治療実験でその効果が確認された。本発明の吸着剤
を充填した体外循環用カラムは、冠動脈に閉塞性疾患を
有する患者の治療に有用である。
Claims (10)
- 【請求項1】 N−アルキル基が炭素数4以上であるN
−アルキル化ポリアルキレンイミンをグラフト結合した
水不溶性重合体からなることを特徴とする血栓形成性物
質の吸着剤。 - 【請求項2】 前記N−アルキル化ポリアルキレンイミ
ンのN−アルキル化率が1%以上であり、かつ、炭素数
/窒素数比が2.3〜26であることを特徴とする請求
項1記載の血栓形成性物質の吸着剤。 - 【請求項3】 前記N−アルキル化ポリアルキレンイミ
ンが、重合度10以上10,000以下のエチレンイミ
ン重合体のN−アルキル化体であることを特徴とする請
求項1または2記載の血栓形成性物質の吸着剤。 - 【請求項4】 前記水不溶性重合体がアミン結合性基を
有するポリスルホンであることを特徴とする請求項1〜
3のいずれかに記載の血栓形成性物質の吸着剤。 - 【請求項5】 前記水不溶性重合体が、アミン結合性基
を有するポリ(ビニル芳香族化合物)であることを特徴
とする請求項1〜3のいずれかに記載の血栓形成性物質
の吸着剤。 - 【請求項6】 前記水不溶性重合体がポリイミドである
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の血栓
形成性物質の吸着剤。 - 【請求項7】 前記水不溶性重合体を成形してなること
を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の血栓形成
性物質の吸着剤。 - 【請求項8】 前記水不溶性重合体を、成形品の表面に
塗布してなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
に記載の血栓形成性物質の吸着剤。 - 【請求項9】 ヘパリンを吸着させたことを特徴とする
請求項1〜8のいずれかに記載の血栓形成性物質吸着
剤。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の血栓
形成性物質の吸着剤を充填した体外循環カラム。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP29005597A JP4032465B2 (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | 血栓形成性物質の吸着剤および体外循環カラム |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP29005597A JP4032465B2 (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | 血栓形成性物質の吸着剤および体外循環カラム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11123329A true JPH11123329A (ja) | 1999-05-11 |
| JP4032465B2 JP4032465B2 (ja) | 2008-01-16 |
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| JP29005597A Expired - Fee Related JP4032465B2 (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | 血栓形成性物質の吸着剤および体外循環カラム |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP4032465B2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| JP2002035117A (ja) * | 2000-07-26 | 2002-02-05 | Toray Ind Inc | 炎症性疾患治療用カラム |
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| JP2010513644A (ja) * | 2006-12-22 | 2010-04-30 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 移染防止剤としての疎水性に変性されたポリアルキレンイミン |
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1997
- 1997-10-22 JP JP29005597A patent/JP4032465B2/ja not_active Expired - Fee Related
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