JPH11123508A - タンディッシュ不定形耐火物の施工方法 - Google Patents
タンディッシュ不定形耐火物の施工方法Info
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- JPH11123508A JPH11123508A JP31006097A JP31006097A JPH11123508A JP H11123508 A JPH11123508 A JP H11123508A JP 31006097 A JP31006097 A JP 31006097A JP 31006097 A JP31006097 A JP 31006097A JP H11123508 A JPH11123508 A JP H11123508A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 不定形耐火物と溶鋼の反応による鋼の汚染を
防止し、使用毎にコーティング層の補修、その補修時間
の延長、及び不定形耐火物層の倒壊や剥離を防止し、繰
り返して使用のできるタンディッシュ不定形耐火物の施
工方法を提供する。 【解決手段】 鉄皮11にパーマー煉瓦12を内張り
し、その表面に不定形耐火物13を吹き付けるタンディ
ッシュ不定形耐火物の施工方法において、不定形耐火物
13は、その骨材がMgOを77〜94wt%、Al2
O3 を3〜10wt%、SiO2 を2〜8wt%、残部
が不可避的の組成物を1〜5wt%含有し、且つ骨材に
外掛けで硬化剤を2〜7wt%と水分を5〜20wt%
を添加している。
防止し、使用毎にコーティング層の補修、その補修時間
の延長、及び不定形耐火物層の倒壊や剥離を防止し、繰
り返して使用のできるタンディッシュ不定形耐火物の施
工方法を提供する。 【解決手段】 鉄皮11にパーマー煉瓦12を内張り
し、その表面に不定形耐火物13を吹き付けるタンディ
ッシュ不定形耐火物の施工方法において、不定形耐火物
13は、その骨材がMgOを77〜94wt%、Al2
O3 を3〜10wt%、SiO2 を2〜8wt%、残部
が不可避的の組成物を1〜5wt%含有し、且つ骨材に
外掛けで硬化剤を2〜7wt%と水分を5〜20wt%
を添加している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造に用いる
タンディッシュのコーティング層をなくすことによる鋼
品質の低下及びタンディッシュの寿命の低下等を防止し
たタンディッシュ不定形耐火物の施工方法に関する。
タンディッシュのコーティング層をなくすことによる鋼
品質の低下及びタンディッシュの寿命の低下等を防止し
たタンディッシュ不定形耐火物の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造においては、取鍋からロングノ
ズルを介して中間容器であるタンディッシュに溶鋼を受
けた後、このタンディッシュの底部に設けたノズル及び
浸漬ノズルから鋳型に注湯することによって鋳造を行
う。このタンディッシュは、鋳型に供給する溶鋼量の調
整を行うと共に、溶鋼の成分や温度等の均一化、溶鋼中
の介在物の浮上除去等の働きを有し、鉄皮からなる容器
に耐火物を内張りして用いられている。
ズルを介して中間容器であるタンディッシュに溶鋼を受
けた後、このタンディッシュの底部に設けたノズル及び
浸漬ノズルから鋳型に注湯することによって鋳造を行
う。このタンディッシュは、鋳型に供給する溶鋼量の調
整を行うと共に、溶鋼の成分や温度等の均一化、溶鋼中
の介在物の浮上除去等の働きを有し、鉄皮からなる容器
に耐火物を内張りして用いられている。
【0003】しかし、連続鋳造に用いるタンディッシュ
は、高温度の溶鋼を長時間にわたり保持するために、内
張りした耐火物が膨張を生じて、内側に張出して倒壊あ
るいは部分的な剥離等を生じる。一方、この内張り耐火
物は、その表層が溶鋼中の成分と反応して酸化物を生成
し、この酸化物により溶鋼の汚染や品質の阻害等の恐れ
があった。また、鋳造に用いたタンディッシュは、内部
に残留する地金やスラグを除去した後、補修して再使用
を行う。この地金やスラグの除去作業は、環境が悪く、
その作業に時間と手間を要する。また、地金やスラグ
は、内張り耐火物に焼き付きを生じて、除去する際に残
存する良好な内張り耐火物を損傷する等の問題がある。
この対策の代表的なものとして、例えば特開平7−19
5158号公報に開示され、図5に示すごときタンディ
ッシュ30が用いられている。このタンディッシュ30
は、鉄皮31の内側にAl2 O3 を含有する内張り煉瓦
32と、その表層にAl2 O3 とSiO2 とからなる不
定形耐火物33を流し込み施工してある。更に、その表
層に厚み10〜15mmのMgOを80%以上含有した
コーティング層34を施すことで、前述の酸化物の生成
による溶鋼の汚染あるいは地金やスラグを一括して除去
することが提案されている。
は、高温度の溶鋼を長時間にわたり保持するために、内
張りした耐火物が膨張を生じて、内側に張出して倒壊あ
るいは部分的な剥離等を生じる。一方、この内張り耐火
物は、その表層が溶鋼中の成分と反応して酸化物を生成
し、この酸化物により溶鋼の汚染や品質の阻害等の恐れ
があった。また、鋳造に用いたタンディッシュは、内部
に残留する地金やスラグを除去した後、補修して再使用
を行う。この地金やスラグの除去作業は、環境が悪く、
その作業に時間と手間を要する。また、地金やスラグ
は、内張り耐火物に焼き付きを生じて、除去する際に残
存する良好な内張り耐火物を損傷する等の問題がある。
この対策の代表的なものとして、例えば特開平7−19
5158号公報に開示され、図5に示すごときタンディ
ッシュ30が用いられている。このタンディッシュ30
は、鉄皮31の内側にAl2 O3 を含有する内張り煉瓦
32と、その表層にAl2 O3 とSiO2 とからなる不
定形耐火物33を流し込み施工してある。更に、その表
層に厚み10〜15mmのMgOを80%以上含有した
コーティング層34を施すことで、前述の酸化物の生成
による溶鋼の汚染あるいは地金やスラグを一括して除去
することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
タンディッシュ30は、Al2 O3 を含有する内張り煉
瓦32と、Al2 O3 とSiO2 とからなる不定形耐火
物33と、MgOが80%以上のコーティング層34を
用いるために以下の欠点を有する。 1)まず、内張り煉瓦32の表面に形成される不定形耐
火物33はAl2 O3とSiO2 とからなる不定形耐火
物を流込み施工したもので、表層のコーティング層34
の剥離あるいは亀裂等により不定形耐火物33が露呈し
た場合は、溶鋼と不定形耐火物33との反応に伴う酸化
生成物が増加して溶鋼を汚染して品質を阻害する。 2)前記の地金やスラグの除去のために設けたMgOが
80%以上のコーティング層34は、鋳造終了毎に母材
である不定形耐火物33から剥離除去して、その都度新
しいコーティング層34の施工と、その乾燥が必要とな
る。更に、タンディッシュ30の補修に手間を要し、高
価なMgOの原単位の上昇、補修時間の延長によるタン
ディッシュ基数の増加等を招く。 3)タンディッシュ30のコーティング層34の更新
は、200℃以下に冷却した後に補修するために、熱間
の状態で繰り返して使用することが困難となる。 4)また、表層のMgO系のコーティング層34を厚く
した場合は、使用中にコーティング層34の耐火物の膨
張による倒壊や剥離、亀裂等が発生し、亀裂部に地金差
しや地金差しによる湯洩れが生じる等の問題がある。
タンディッシュ30は、Al2 O3 を含有する内張り煉
瓦32と、Al2 O3 とSiO2 とからなる不定形耐火
物33と、MgOが80%以上のコーティング層34を
用いるために以下の欠点を有する。 1)まず、内張り煉瓦32の表面に形成される不定形耐
火物33はAl2 O3とSiO2 とからなる不定形耐火
物を流込み施工したもので、表層のコーティング層34
の剥離あるいは亀裂等により不定形耐火物33が露呈し
た場合は、溶鋼と不定形耐火物33との反応に伴う酸化
生成物が増加して溶鋼を汚染して品質を阻害する。 2)前記の地金やスラグの除去のために設けたMgOが
80%以上のコーティング層34は、鋳造終了毎に母材
である不定形耐火物33から剥離除去して、その都度新
しいコーティング層34の施工と、その乾燥が必要とな
る。更に、タンディッシュ30の補修に手間を要し、高
価なMgOの原単位の上昇、補修時間の延長によるタン
ディッシュ基数の増加等を招く。 3)タンディッシュ30のコーティング層34の更新
は、200℃以下に冷却した後に補修するために、熱間
の状態で繰り返して使用することが困難となる。 4)また、表層のMgO系のコーティング層34を厚く
した場合は、使用中にコーティング層34の耐火物の膨
張による倒壊や剥離、亀裂等が発生し、亀裂部に地金差
しや地金差しによる湯洩れが生じる等の問題がある。
【0005】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、不定形耐火物と溶鋼との反応による溶鋼の汚染を防
止し、コーティング層を形成する手間や補修時間の削
減、不定形耐火物層の倒壊や剥離、亀裂等を防止して、
繰り返し使用のできるタンディッシュ不定形耐火物の施
工方法を提供することを目的とする。
で、不定形耐火物と溶鋼との反応による溶鋼の汚染を防
止し、コーティング層を形成する手間や補修時間の削
減、不定形耐火物層の倒壊や剥離、亀裂等を防止して、
繰り返し使用のできるタンディッシュ不定形耐火物の施
工方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のタンディッシュ不定形耐火物の施工方法は、鉄皮
にパーマー煉瓦を内張りし、その表面に不定形耐火物を
吹き付けるタンディッシュ不定形耐火物の施工方法にお
いて、前記不定形耐火物は、骨材がMgOを77〜94
wt%、Al2 O3 を3〜10wt%、SiO2 を2〜
8wt%、残部が不可避的に含有する組成物を1〜5w
t%含有し、且つ前記骨材に外掛けで硬化剤を2〜7w
t%と水分を10〜20wt%添加して混練されてい
る。ここで、不定形耐火物の骨材の組成において、Mg
Oの含有量が77wt%より少ないと、耐火物組成であ
るAl2 O3 やSiO2 等と低融点の組成物を形成し易
くなり、吹き付け施工した不定形耐火物の融点の低下を
招き耐食性が低下する。一方、MgOの含有量が94w
t%より多い場合は、不定形耐火物の膨張率が大きくな
り使用中に倒壊、剥離や亀裂等が発生する。更に、Mg
Oの含有量が多くなる程に材料の単価も高くなり、耐火
物コストが上昇する。また、不定形耐火物の骨材のAl
2 O3 の含有量が10wt%より多いと前述のMgOと
反応してスピネル化合物を形成すると共に、Al2 O3
同士が凝集して、いずれの場合も膨張率が大きくなり、
使用時に倒壊、剥離や亀裂等が発生する。Al2 O3 の
含有量が3wt%より少ないと適正な大きさのスピネル
化合物の形成が困難となる。この結果、MgO独自の膨
張によって形成される不定形耐火物の気孔が大きくなる
と共に、スピネル化による小さい気泡の形成が少なくな
り耐食性が低下する。
記載のタンディッシュ不定形耐火物の施工方法は、鉄皮
にパーマー煉瓦を内張りし、その表面に不定形耐火物を
吹き付けるタンディッシュ不定形耐火物の施工方法にお
いて、前記不定形耐火物は、骨材がMgOを77〜94
wt%、Al2 O3 を3〜10wt%、SiO2 を2〜
8wt%、残部が不可避的に含有する組成物を1〜5w
t%含有し、且つ前記骨材に外掛けで硬化剤を2〜7w
t%と水分を10〜20wt%添加して混練されてい
る。ここで、不定形耐火物の骨材の組成において、Mg
Oの含有量が77wt%より少ないと、耐火物組成であ
るAl2 O3 やSiO2 等と低融点の組成物を形成し易
くなり、吹き付け施工した不定形耐火物の融点の低下を
招き耐食性が低下する。一方、MgOの含有量が94w
t%より多い場合は、不定形耐火物の膨張率が大きくな
り使用中に倒壊、剥離や亀裂等が発生する。更に、Mg
Oの含有量が多くなる程に材料の単価も高くなり、耐火
物コストが上昇する。また、不定形耐火物の骨材のAl
2 O3 の含有量が10wt%より多いと前述のMgOと
反応してスピネル化合物を形成すると共に、Al2 O3
同士が凝集して、いずれの場合も膨張率が大きくなり、
使用時に倒壊、剥離や亀裂等が発生する。Al2 O3 の
含有量が3wt%より少ないと適正な大きさのスピネル
化合物の形成が困難となる。この結果、MgO独自の膨
張によって形成される不定形耐火物の気孔が大きくなる
と共に、スピネル化による小さい気泡の形成が少なくな
り耐食性が低下する。
【0007】更に、不定形耐火物の骨材のSiO2 の含
有量が8wt%より多いと耐食性が低下すると共に、不
定形耐火物のSiO2 が溶鋼中のアルミと反応して、例
えばAl2 O3 等を形成して溶鋼を汚染する。SiO2
の含有量が、2wt%より少ないとSiO2 の含有量の
少ない高純度のMgOとなるので不定形耐火物のコスト
が高くなる。不定形耐火物の骨材の残部である不可避的
に含有する組成物としては、TiO2 、Fe2 O3 、M
nO等であり、これ等の総量で1〜5wt%を含有して
いる。この含有する組成物は少ない程好ましいが、この
範囲の含有は、不定形耐火物の物性に影響はない。特
に、残部を1wt%より少なくするには、MgO原料の
高純度化処理が必要となりコストが高くなる。また、不
定形耐火物の骨材に添加して硬化させる硬化剤は、2w
t%より少ないと吹き付けた際に強度が得られない。一
方、硬化剤が7wt%より多いと吹き付けされた不定形
耐火物が低融点化し、耐食性が低下する。混練の際に添
加する水は、5wt%より少ないと吹き付け面への密着
性が悪く、20wt%より多いと吹き付けた際に不定形
耐火物が垂れ落ちる。
有量が8wt%より多いと耐食性が低下すると共に、不
定形耐火物のSiO2 が溶鋼中のアルミと反応して、例
えばAl2 O3 等を形成して溶鋼を汚染する。SiO2
の含有量が、2wt%より少ないとSiO2 の含有量の
少ない高純度のMgOとなるので不定形耐火物のコスト
が高くなる。不定形耐火物の骨材の残部である不可避的
に含有する組成物としては、TiO2 、Fe2 O3 、M
nO等であり、これ等の総量で1〜5wt%を含有して
いる。この含有する組成物は少ない程好ましいが、この
範囲の含有は、不定形耐火物の物性に影響はない。特
に、残部を1wt%より少なくするには、MgO原料の
高純度化処理が必要となりコストが高くなる。また、不
定形耐火物の骨材に添加して硬化させる硬化剤は、2w
t%より少ないと吹き付けた際に強度が得られない。一
方、硬化剤が7wt%より多いと吹き付けされた不定形
耐火物が低融点化し、耐食性が低下する。混練の際に添
加する水は、5wt%より少ないと吹き付け面への密着
性が悪く、20wt%より多いと吹き付けた際に不定形
耐火物が垂れ落ちる。
【0008】請求項2記載のタンディッシュ不定形耐火
物の施工方法は、請求項1記載のタンディッシュ不定形
耐火物の施工方法において、前記不定形耐火物の吹付け
施工後の気孔率を25〜40%にしている。不定形耐火
物の吹付け施工後の気孔率が、25%より小さいとMg
Oを主体とする不定形耐火物の膨張を、形成した気泡に
より吸収して緩和できないために、使用中に倒壊、剥離
あるいは亀裂等が発生する。吹付け施工後の気孔率が、
40%より多いと吹付け施工後の不定形耐火物の強度の
低下と、多気孔化により耐食性が低下するので、上記の
理由から気孔率を25〜35%にするのが好ましい。
物の施工方法は、請求項1記載のタンディッシュ不定形
耐火物の施工方法において、前記不定形耐火物の吹付け
施工後の気孔率を25〜40%にしている。不定形耐火
物の吹付け施工後の気孔率が、25%より小さいとMg
Oを主体とする不定形耐火物の膨張を、形成した気泡に
より吸収して緩和できないために、使用中に倒壊、剥離
あるいは亀裂等が発生する。吹付け施工後の気孔率が、
40%より多いと吹付け施工後の不定形耐火物の強度の
低下と、多気孔化により耐食性が低下するので、上記の
理由から気孔率を25〜35%にするのが好ましい。
【0009】請求項3記載のタンディッシュ不定形耐火
物の施工方法は、請求項1又は2記載のタンディッシュ
不定形耐火物の施工方法において、前記不定形耐火物の
吹き付けされた層が少なくとも2層としてある。不定形
耐火物の吹き付けは、最初に不定形耐火物の吹き付けを
行なって第1の不定形耐火物の吹き付け層を形成した後
に、第2の不定形耐火物の吹き付け層を形成する手順で
行い多層に積層されている。この不定形耐火物の吹き付
け層は、一つの層の厚みを20〜60mmとしている。
ここで、吹き付け層の厚みが60mmより厚いと、前述
と同様に不定形耐火物の使用中に膨張が発生し、20m
mより薄いと吹き付け施工に手間と、吹き付け時の飛散
ロス(リバウンドロス)が発生する。この理由から層の
厚みは26〜50mmが好ましい。
物の施工方法は、請求項1又は2記載のタンディッシュ
不定形耐火物の施工方法において、前記不定形耐火物の
吹き付けされた層が少なくとも2層としてある。不定形
耐火物の吹き付けは、最初に不定形耐火物の吹き付けを
行なって第1の不定形耐火物の吹き付け層を形成した後
に、第2の不定形耐火物の吹き付け層を形成する手順で
行い多層に積層されている。この不定形耐火物の吹き付
け層は、一つの層の厚みを20〜60mmとしている。
ここで、吹き付け層の厚みが60mmより厚いと、前述
と同様に不定形耐火物の使用中に膨張が発生し、20m
mより薄いと吹き付け施工に手間と、吹き付け時の飛散
ロス(リバウンドロス)が発生する。この理由から層の
厚みは26〜50mmが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。図1は本発明の一実施の形態に係わ
るタンディッシュ不定形耐火物の施工方法を適用した吹
き付け施工装置の説明図であり、図2は同タンディッシ
ュの不定形耐火物の施工方法を適用したタンディッシュ
の断面図である。図3は不定形耐火物の施工後の気孔率
と物性との関係を示す図であり、図4は本発明のタンデ
ィッシュ不定形耐火物の施工方法を適用したタンディッ
シュと従来のタンディッシュの耐火物コストの比較を示
す図である。
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。図1は本発明の一実施の形態に係わ
るタンディッシュ不定形耐火物の施工方法を適用した吹
き付け施工装置の説明図であり、図2は同タンディッシ
ュの不定形耐火物の施工方法を適用したタンディッシュ
の断面図である。図3は不定形耐火物の施工後の気孔率
と物性との関係を示す図であり、図4は本発明のタンデ
ィッシュ不定形耐火物の施工方法を適用したタンディッ
シュと従来のタンディッシュの耐火物コストの比較を示
す図である。
【0011】図1に示すように、吹き付け施工装置Aに
おいては、不定形耐火物13の骨材は、耐火材料ホッパ
ー14から切り出され、更に、硬化剤ホッパー16から
切り出される硬化剤を添加し、給水管22のバルブ23
の開閉により水を加えて、混練機15により混練するよ
うにしてある。この混練された不定形耐火物13の骨材
は、混練機15から切り出され、圧送機17により所定
の圧力で、ホース18を介して吹き付けノズル19へと
圧送される。また、吹き付けノズル19の先端部19a
には、空気圧縮機20からホース21を介して圧縮空気
が供給されており、吹き付けノズル19の中心部に搬送
された不定形耐火物13の骨材と圧縮空気を混合する先
端混合部(図示せず)が設けてあり、混合された後は、
不定形耐火物としてパーマー煉瓦12の表面に所定の圧
力で吹き付けられる。また、タンディッシュ10には、
鉄皮11の内側にパーマー煉瓦12からなる内張り層を
設けている。このパーマー煉瓦12の表面には、図2に
示すように、第1の不定形耐火物の吹き付け層13aを
施工した後に、第2の不定形耐火物の吹き付け層13
b、必要に応じて、第3の不定形耐火物の吹き付け層1
3cの重ね施工が行われる。
おいては、不定形耐火物13の骨材は、耐火材料ホッパ
ー14から切り出され、更に、硬化剤ホッパー16から
切り出される硬化剤を添加し、給水管22のバルブ23
の開閉により水を加えて、混練機15により混練するよ
うにしてある。この混練された不定形耐火物13の骨材
は、混練機15から切り出され、圧送機17により所定
の圧力で、ホース18を介して吹き付けノズル19へと
圧送される。また、吹き付けノズル19の先端部19a
には、空気圧縮機20からホース21を介して圧縮空気
が供給されており、吹き付けノズル19の中心部に搬送
された不定形耐火物13の骨材と圧縮空気を混合する先
端混合部(図示せず)が設けてあり、混合された後は、
不定形耐火物としてパーマー煉瓦12の表面に所定の圧
力で吹き付けられる。また、タンディッシュ10には、
鉄皮11の内側にパーマー煉瓦12からなる内張り層を
設けている。このパーマー煉瓦12の表面には、図2に
示すように、第1の不定形耐火物の吹き付け層13aを
施工した後に、第2の不定形耐火物の吹き付け層13
b、必要に応じて、第3の不定形耐火物の吹き付け層1
3cの重ね施工が行われる。
【0012】次に、本発明の一実施の形態に係るタンデ
ィッシュ不定形耐火物の施工方法を適用した吹き付け施
工装置Aを使用した場合の動作について説明する。ま
ず、タンディッシュ10には、鉄皮11の内側にろう
石、シャモット煉瓦等からなるパーマー煉瓦12の内張
り層が設けてあり、このパーマー煉瓦12の表面に不定
形耐火物13を吹き付ける。この不定形耐火物13の骨
材の組成は、MgOを77〜94wt%、Al2 O3 を
3〜10wt%、SiO2 を2〜8wt%、残部が不可
避的組成物1〜5wt%からなる耐火材料であり、耐火
材料ホッパー14から混練機15に切り出される。この
耐火材料は、硬化剤ホッパー16及び給水管22のバル
ブ23を開いて、外掛けで、硬化剤を2〜7wt%、更
に、水を5〜20wt%加えて均一に混練される。この
混練された不定形耐火物13の骨材は、混練機15から
切り出され、例えば、圧縮空気やスクイズポンプ等から
なる圧送機17に接続したホース18を介して吹き付け
ノズル19まで供給した。この時の供給量は、50〜3
00Kg/m2 ・Hrになるように調整した。この供給
量が50Kg/m2 ・Hrより少ないと不定形耐火物1
3の吹き付け施工に時間を要し、所定の吹き付け厚みが
形成できない。更に、供給量が300Kg/m2 ・Hr
より大きくなると所定の施工厚み及び不定形耐火物13
の気孔率の制御が難しくなる。
ィッシュ不定形耐火物の施工方法を適用した吹き付け施
工装置Aを使用した場合の動作について説明する。ま
ず、タンディッシュ10には、鉄皮11の内側にろう
石、シャモット煉瓦等からなるパーマー煉瓦12の内張
り層が設けてあり、このパーマー煉瓦12の表面に不定
形耐火物13を吹き付ける。この不定形耐火物13の骨
材の組成は、MgOを77〜94wt%、Al2 O3 を
3〜10wt%、SiO2 を2〜8wt%、残部が不可
避的組成物1〜5wt%からなる耐火材料であり、耐火
材料ホッパー14から混練機15に切り出される。この
耐火材料は、硬化剤ホッパー16及び給水管22のバル
ブ23を開いて、外掛けで、硬化剤を2〜7wt%、更
に、水を5〜20wt%加えて均一に混練される。この
混練された不定形耐火物13の骨材は、混練機15から
切り出され、例えば、圧縮空気やスクイズポンプ等から
なる圧送機17に接続したホース18を介して吹き付け
ノズル19まで供給した。この時の供給量は、50〜3
00Kg/m2 ・Hrになるように調整した。この供給
量が50Kg/m2 ・Hrより少ないと不定形耐火物1
3の吹き付け施工に時間を要し、所定の吹き付け厚みが
形成できない。更に、供給量が300Kg/m2 ・Hr
より大きくなると所定の施工厚み及び不定形耐火物13
の気孔率の制御が難しくなる。
【0013】また、吹き付けノズル19の先端部19a
には、空気圧縮機20からホース21を介して、圧力
1.5Kg/cm2 の空気を供給し、先端混合部(図示
せず)により混合して、略同一の吹き付け圧力で不定形
耐火物13の厚み75mmの第1層と、厚み75mmの
第2層を形成し、全厚み150mmを施工した。この後
に、乾燥を行い鋳造に用いたが、不定形耐火物13の膨
張による倒壊や剥離を防止できた。なお、前述の不定形
耐火物13の膨張は、配合全体に占める74μm以下の
粒子を10〜40wt%配合することによって安定す
る。これは、74μm以下の粒子が10wt%より少な
いと膨張が大きく倒壊、剥離や亀裂が発生し、74μm
以下の粒子が40wt%より多いと不定形耐火物13が
収縮傾向となる。特に、Al2 O3 の粒子径として74
μm以下を3〜10wt%配合すると、膨張抑制効果が
より安定する。この理由は、不定形耐火物13の骨材の
Al2 O3 の含有量が10wt%より多いとMgOと反
応してスピネル化合物を形成すると共に、Al2 O3 同
士が凝集して、いずれの場合も膨張率が大きくなり、使
用時に倒壊や剥離、亀裂等が発生する。Al2 O3 の含
有量が3wt%より少ないと適正な大きさのスピネル化
合物の形成が困難となる。この結果、MgO独自の膨張
によって形成される不定形耐火物13の気孔が大きくな
ると共に、スピネル化による小さい気泡の形成が少なく
なり耐食性が低下する。更に、硬化剤としては、セメン
ト、リン酸アルカリ、オキシカルボン酸、水酸化ナトリ
ウム、珪酸塩、リン酸アルミ、アルミナゾル、シリカゾ
ル、シリカ微粉等の単体、あるいはこれ等を組み合わせ
て用いる。
には、空気圧縮機20からホース21を介して、圧力
1.5Kg/cm2 の空気を供給し、先端混合部(図示
せず)により混合して、略同一の吹き付け圧力で不定形
耐火物13の厚み75mmの第1層と、厚み75mmの
第2層を形成し、全厚み150mmを施工した。この後
に、乾燥を行い鋳造に用いたが、不定形耐火物13の膨
張による倒壊や剥離を防止できた。なお、前述の不定形
耐火物13の膨張は、配合全体に占める74μm以下の
粒子を10〜40wt%配合することによって安定す
る。これは、74μm以下の粒子が10wt%より少な
いと膨張が大きく倒壊、剥離や亀裂が発生し、74μm
以下の粒子が40wt%より多いと不定形耐火物13が
収縮傾向となる。特に、Al2 O3 の粒子径として74
μm以下を3〜10wt%配合すると、膨張抑制効果が
より安定する。この理由は、不定形耐火物13の骨材の
Al2 O3 の含有量が10wt%より多いとMgOと反
応してスピネル化合物を形成すると共に、Al2 O3 同
士が凝集して、いずれの場合も膨張率が大きくなり、使
用時に倒壊や剥離、亀裂等が発生する。Al2 O3 の含
有量が3wt%より少ないと適正な大きさのスピネル化
合物の形成が困難となる。この結果、MgO独自の膨張
によって形成される不定形耐火物13の気孔が大きくな
ると共に、スピネル化による小さい気泡の形成が少なく
なり耐食性が低下する。更に、硬化剤としては、セメン
ト、リン酸アルカリ、オキシカルボン酸、水酸化ナトリ
ウム、珪酸塩、リン酸アルミ、アルミナゾル、シリカゾ
ル、シリカ微粉等の単体、あるいはこれ等を組み合わせ
て用いる。
【0014】次に、不定形耐火物13の施工後の気孔率
の調整を空気圧縮機20の空気圧力を変化させて行った
場合について述べる。まず、先端部19aに供給する空
気の圧力を2.5〜3.0Kg/cm2 に調整し、吹き
付け空気量を増加して、施工後の気孔率を図3に示すよ
うに25〜40%とした。このように、気孔率を25〜
40%とし、且つ耐火材をMgO主体の材料とすること
で、耐食性と膨張による倒壊及びスポーリングを最適の
状態に構成してある。この不定形耐火物13の吹き付け
施工後の気孔率は、吹き付け施工と同時に不定形耐火物
13の試験片を製作して、JISに規定されるように、
この試験片を恒温器中で乾燥し恒量に達した重量W
1 (g)を求めた後に、3時間以上水の煮沸槽内に沈め
てから室温まで冷却を行い水中の飽水試験片の重量W2
(g)を求め、次に水槽から取り出して湿布で水滴を除
去して秤量を行った飽和試験片重量W3 (g)とから
(1)式により求める。 (W3 −W1 )/(W3 −W2 )×100 ・・・・・(1) この不定形耐火物13の吹き付け施工後の気孔率は、先
端部19aに供給する空気量を増加する他に不定形耐火
物13を構成する耐火材の粒径、添加水分量等によって
も調整することができる。
の調整を空気圧縮機20の空気圧力を変化させて行った
場合について述べる。まず、先端部19aに供給する空
気の圧力を2.5〜3.0Kg/cm2 に調整し、吹き
付け空気量を増加して、施工後の気孔率を図3に示すよ
うに25〜40%とした。このように、気孔率を25〜
40%とし、且つ耐火材をMgO主体の材料とすること
で、耐食性と膨張による倒壊及びスポーリングを最適の
状態に構成してある。この不定形耐火物13の吹き付け
施工後の気孔率は、吹き付け施工と同時に不定形耐火物
13の試験片を製作して、JISに規定されるように、
この試験片を恒温器中で乾燥し恒量に達した重量W
1 (g)を求めた後に、3時間以上水の煮沸槽内に沈め
てから室温まで冷却を行い水中の飽水試験片の重量W2
(g)を求め、次に水槽から取り出して湿布で水滴を除
去して秤量を行った飽和試験片重量W3 (g)とから
(1)式により求める。 (W3 −W1 )/(W3 −W2 )×100 ・・・・・(1) この不定形耐火物13の吹き付け施工後の気孔率は、先
端部19aに供給する空気量を増加する他に不定形耐火
物13を構成する耐火材の粒径、添加水分量等によって
も調整することができる。
【0015】また、不定形耐火物13の吹き付けは吹き
付けノズル19に供給する空気の圧力を2.5〜3.0
Kg/cm2 にして、パーマー煉瓦12の表面に第1の
不定形耐火物の吹き付け層13aを施工し、1分程度の
時間が経過した後に、第2の不定形耐火物の吹き付け層
13bを施工した。この手順を繰り返して図2に示すよ
うに、パーマー煉瓦12の表面に不定形耐火物13を第
1の不定形耐火物の吹き付け層13a、第2の不定形耐
火物の吹き付け層13b、第3の不定形耐火物の吹き付
け層13cと各50mmの3層に形成し、仕上がり厚み
150mmの不定形耐火物13を施工した。更に、不定
形耐火物13の吹き付け施工によって得られたタンディ
ッシュ10を乾燥して連続鋳造に用いたが、膨張による
倒壊や剥離はもちろん表面の亀裂の発生を確実に防止で
き、スラグや溶鋼に対する耐食性も発現できた。また、
不定形耐火物13を構成する耐火材料としては、前述の
Al2 O3 、SiO2 を含有した天然マグネサイトを用
いると耐食性及び膨張特性等が良好であり、しかも、他
の組成物の添加が少なく、安価である等からより好まし
い。
付けノズル19に供給する空気の圧力を2.5〜3.0
Kg/cm2 にして、パーマー煉瓦12の表面に第1の
不定形耐火物の吹き付け層13aを施工し、1分程度の
時間が経過した後に、第2の不定形耐火物の吹き付け層
13bを施工した。この手順を繰り返して図2に示すよ
うに、パーマー煉瓦12の表面に不定形耐火物13を第
1の不定形耐火物の吹き付け層13a、第2の不定形耐
火物の吹き付け層13b、第3の不定形耐火物の吹き付
け層13cと各50mmの3層に形成し、仕上がり厚み
150mmの不定形耐火物13を施工した。更に、不定
形耐火物13の吹き付け施工によって得られたタンディ
ッシュ10を乾燥して連続鋳造に用いたが、膨張による
倒壊や剥離はもちろん表面の亀裂の発生を確実に防止で
き、スラグや溶鋼に対する耐食性も発現できた。また、
不定形耐火物13を構成する耐火材料としては、前述の
Al2 O3 、SiO2 を含有した天然マグネサイトを用
いると耐食性及び膨張特性等が良好であり、しかも、他
の組成物の添加が少なく、安価である等からより好まし
い。
【0016】
【実施例】次に、本発明のタンディッシュ不定形耐火物
の施工方法の実施例について説明する。タンディッシュ
10は、厚み30mmの鉄皮11の内側にシャモットを
用いて厚み60mmのパーマー煉瓦12を築造した。こ
の表面に吹き付けノズル19の先端部19aに供給する
空気の圧力を2.5〜3.0Kg/cm2 として不定形
耐火物13の吹き付けを行った。不定形耐火物13は、
第1の不定形耐火物の吹き付け層13aを50mm、第
2の不定形耐火物の吹き付け層13bを50mm、第3
の不定形耐火物の吹き付け層13cを50mmと各50
mmの3層を形成し、仕上がり厚み150mmに施工
し、溶鋼40t相当の内容量とした。この不定形耐火物
13の骨材は、MgOを82.5〜84.0 wt%、
Al2 O3 を9.0wt%、SiO2 を3.0〜3.5
wt%、残部の不可避的な組成物を4〜5wt%とし、
天然マグネサイトを用いてMgOの主原料とした。硬化
剤は、実施例のNO.1では、アルミナセメントを外掛
けで5wt%と10μm以下のシリカ超微粉を2wt%
添加し、実施例のNO.2ではリン酸ソーダーを外掛け
で4wt%と10μm以下のシリカ超微粉を3wt%添
加し、いずれも水分は、20wt%添加して均一に混練
した。吹き付け施工を完了したタンディッシュ10を1
200℃で加熱乾燥した後のサンプルテスト及び連続鋳
造を行った結果を表1に示す。本実施例であるNO.1
及びNO.2共に、施工と同一条件で製作したサンプル
を1500℃で3時間加熱した場合の線変化率(加熱後
の長さと加熱前の長さの差/(加熱前の長さ))の比が
使用限界である+1.0に対して、+0.58、+0.
26と安定している。また、連続鋳造を行った結果は、
不定形耐火物13の張出し倒壊、剥離や亀裂の発生がな
く、溶鋼やスラグによる溶損も抑制できた。
の施工方法の実施例について説明する。タンディッシュ
10は、厚み30mmの鉄皮11の内側にシャモットを
用いて厚み60mmのパーマー煉瓦12を築造した。こ
の表面に吹き付けノズル19の先端部19aに供給する
空気の圧力を2.5〜3.0Kg/cm2 として不定形
耐火物13の吹き付けを行った。不定形耐火物13は、
第1の不定形耐火物の吹き付け層13aを50mm、第
2の不定形耐火物の吹き付け層13bを50mm、第3
の不定形耐火物の吹き付け層13cを50mmと各50
mmの3層を形成し、仕上がり厚み150mmに施工
し、溶鋼40t相当の内容量とした。この不定形耐火物
13の骨材は、MgOを82.5〜84.0 wt%、
Al2 O3 を9.0wt%、SiO2 を3.0〜3.5
wt%、残部の不可避的な組成物を4〜5wt%とし、
天然マグネサイトを用いてMgOの主原料とした。硬化
剤は、実施例のNO.1では、アルミナセメントを外掛
けで5wt%と10μm以下のシリカ超微粉を2wt%
添加し、実施例のNO.2ではリン酸ソーダーを外掛け
で4wt%と10μm以下のシリカ超微粉を3wt%添
加し、いずれも水分は、20wt%添加して均一に混練
した。吹き付け施工を完了したタンディッシュ10を1
200℃で加熱乾燥した後のサンプルテスト及び連続鋳
造を行った結果を表1に示す。本実施例であるNO.1
及びNO.2共に、施工と同一条件で製作したサンプル
を1500℃で3時間加熱した場合の線変化率(加熱後
の長さと加熱前の長さの差/(加熱前の長さ))の比が
使用限界である+1.0に対して、+0.58、+0.
26と安定している。また、連続鋳造を行った結果は、
不定形耐火物13の張出し倒壊、剥離や亀裂の発生がな
く、溶鋼やスラグによる溶損も抑制できた。
【0017】
【表1】
【0018】また、不定形耐火物13の骨材としては、
必然的にAl2 O3 とSiO2 を含有する天然マグネサ
イトを用いることができること、更に、MgOを主体と
する耐火物層の形成により、溶鋼やスラグによる溶損を
防止でき、タンディッシュ10の寿命が延長できた。そ
の結果、耐火物コストは図4に示すように従来のタンデ
ィッシュを指数1とした場合に対して0.7と大幅に節
減できた。また、パーマー煉瓦12以外を全てMgOを
主体の不定形耐火物13としたので、溶鋼やスラグとの
反応による溶鋼の汚染がなく、しかも、繰り返しの使用
が達成された。
必然的にAl2 O3 とSiO2 を含有する天然マグネサ
イトを用いることができること、更に、MgOを主体と
する耐火物層の形成により、溶鋼やスラグによる溶損を
防止でき、タンディッシュ10の寿命が延長できた。そ
の結果、耐火物コストは図4に示すように従来のタンデ
ィッシュを指数1とした場合に対して0.7と大幅に節
減できた。また、パーマー煉瓦12以外を全てMgOを
主体の不定形耐火物13としたので、溶鋼やスラグとの
反応による溶鋼の汚染がなく、しかも、繰り返しの使用
が達成された。
【0019】
【発明の効果】請求項1〜3記載のタンディッシュ不定
形耐火物の施工方法においては、不定形耐火物の骨材の
組成がMgOを77〜94wt%、Al2 O3 を3〜1
0wt%、SiO2 を2〜8wt%、残部が不可避的の
組成物からなり、前記骨材に外掛けで硬化剤を2〜7w
t%と水分を5〜20wt%添加しているので、不定形
耐火物の使用中の膨張が抑制され、膨張に伴う不定形耐
火物の倒壊、剥離や亀裂の発生が抑制される。また、溶
鋼やスラグに接する面をMgOを主体とする不定形耐火
物としてあるので、不定形耐火物が溶鋼やスラグと反応
して酸化物の生成による溶鋼の汚染を防止できる。更
に、不定形耐火物が溶鋼やスラグに対して耐溶損性を有
し、タンディッシュの使用回数の増加、補修の手間の削
減、耐火物コストの低減が実現できる。
形耐火物の施工方法においては、不定形耐火物の骨材の
組成がMgOを77〜94wt%、Al2 O3 を3〜1
0wt%、SiO2 を2〜8wt%、残部が不可避的の
組成物からなり、前記骨材に外掛けで硬化剤を2〜7w
t%と水分を5〜20wt%添加しているので、不定形
耐火物の使用中の膨張が抑制され、膨張に伴う不定形耐
火物の倒壊、剥離や亀裂の発生が抑制される。また、溶
鋼やスラグに接する面をMgOを主体とする不定形耐火
物としてあるので、不定形耐火物が溶鋼やスラグと反応
して酸化物の生成による溶鋼の汚染を防止できる。更
に、不定形耐火物が溶鋼やスラグに対して耐溶損性を有
し、タンディッシュの使用回数の増加、補修の手間の削
減、耐火物コストの低減が実現できる。
【0020】特に、請求項2記載のタンディッシュ不定
形耐火物の施工方法においては、不定形耐火物の吹付け
後の気孔率を25〜40%に形成しているので、不定形
耐火物の使用中に発生する膨張を不定形耐火物中の気孔
により吸収緩和して、不定形耐火物全体の膨張を好適に
抑制できることから、膨張に伴う不定形耐火物の倒壊、
剥離や亀裂の発生がより抑制される。
形耐火物の施工方法においては、不定形耐火物の吹付け
後の気孔率を25〜40%に形成しているので、不定形
耐火物の使用中に発生する膨張を不定形耐火物中の気孔
により吸収緩和して、不定形耐火物全体の膨張を好適に
抑制できることから、膨張に伴う不定形耐火物の倒壊、
剥離や亀裂の発生がより抑制される。
【0021】請求項3記載のタンディッシュ不定形耐火
物の施工方法においては、不定形耐火物の吹き付け層を
少なくとも2層にしているので、不定形耐火物の使用中
に発生する膨張を積層間の微小の隙間で吸収緩和できる
ために、膨張に伴う倒壊、剥離や亀裂の発生をより好適
に防止できる。また、止むなく表層の第2層あるいは第
3層が剥離しても、MgOを主体とする不定形耐火物の
残存層(第1層)により、溶鋼やスラグとの反応を抑制
して酸化物の生成による溶鋼の汚染を防止できる。
物の施工方法においては、不定形耐火物の吹き付け層を
少なくとも2層にしているので、不定形耐火物の使用中
に発生する膨張を積層間の微小の隙間で吸収緩和できる
ために、膨張に伴う倒壊、剥離や亀裂の発生をより好適
に防止できる。また、止むなく表層の第2層あるいは第
3層が剥離しても、MgOを主体とする不定形耐火物の
残存層(第1層)により、溶鋼やスラグとの反応を抑制
して酸化物の生成による溶鋼の汚染を防止できる。
【図1】本発明の一実施の形態に係わるタンディッシュ
不定形耐火物の施工方法を適用した吹き付け施工装置の
概略を示す説明図である。
不定形耐火物の施工方法を適用した吹き付け施工装置の
概略を示す説明図である。
【図2】同タンディッシュの不定形耐火物の施工方法を
適用したタンディッシュの断面図である。
適用したタンディッシュの断面図である。
【図3】不定形耐火物の施工後の気孔率と物性との関係
を示す図である。
を示す図である。
【図4】本発明のタンディッシュ不定形耐火物の施工方
法を適用したタンディッシュと従来のタンディッシュの
耐火物コストの比較を示す図である。
法を適用したタンディッシュと従来のタンディッシュの
耐火物コストの比較を示す図である。
【図5】従来のタンディッシュの断面図である。
A 吹き付け施工装置 10 タンディッシュ 11 鉄皮 12 パーマー煉瓦 13 不定形耐
火物 13a 第1の不定形耐火物の吹き付け層 13b 第2の不定形耐火物の吹き付け層 13c 第3の不定形耐火物の吹き付け層 14 耐火材料ホッパー 15 混練機 16 硬化剤ホッパー 17 圧送機 18 ホース 19 吹き付け
ノズル 19a 先端部 20 空気圧縮
機 21 ホース 22 給水管 23 バルブ
火物 13a 第1の不定形耐火物の吹き付け層 13b 第2の不定形耐火物の吹き付け層 13c 第3の不定形耐火物の吹き付け層 14 耐火材料ホッパー 15 混練機 16 硬化剤ホッパー 17 圧送機 18 ホース 19 吹き付け
ノズル 19a 先端部 20 空気圧縮
機 21 ホース 22 給水管 23 バルブ
Claims (3)
- 【請求項1】 鉄皮にパーマー煉瓦を内張りし、その表
面に不定形耐火物を吹き付けるタンディッシュ不定形耐
火物の施工方法において、 前記不定形耐火物は、その骨材がMgOを77〜94w
t%、Al2 O3 を3〜10wt%、SiO2 を2〜8
wt%、残部が不可避的に含有する組成物を1〜5wt
%含有し、且つ前記骨材に外掛けで硬化剤を2〜7wt
%と水分を5〜20wt%添加して混練されたことを特
徴とするタンディッシュ不定形耐火物の施工方法。 - 【請求項2】 前記不定形耐火物の吹付けた後の気孔率
が25〜40%であることを特徴とする請求項1記載の
タンディッシュ不定形耐火物の施工方法。 - 【請求項3】 前記不定形耐火物の吹き付け層が少なく
とも2層からなることを特徴とする請求項1又は2記載
のタンディッシュ不定形耐火物の施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31006097A JPH11123508A (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | タンディッシュ不定形耐火物の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31006097A JPH11123508A (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | タンディッシュ不定形耐火物の施工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11123508A true JPH11123508A (ja) | 1999-05-11 |
Family
ID=18000691
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31006097A Withdrawn JPH11123508A (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | タンディッシュ不定形耐火物の施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11123508A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100484538B1 (ko) * | 2002-08-01 | 2005-04-20 | 주식회사 포스렉 | 고온용기의 영구장용 도포제 |
| JP2012091205A (ja) * | 2010-10-27 | 2012-05-17 | Nippon Steel Corp | 不定形耐火物の施工装置および施工方法 |
| JP2013001622A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Mintekku Japan Kk | タンディッシュコーティング材及びこれを用いてタンディッシュをコーティングする方法 |
| JP2013111650A (ja) * | 2011-12-01 | 2013-06-10 | Kobe Steel Ltd | タンディッシュにおける吹付材の施工方法 |
-
1997
- 1997-10-23 JP JP31006097A patent/JPH11123508A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100484538B1 (ko) * | 2002-08-01 | 2005-04-20 | 주식회사 포스렉 | 고온용기의 영구장용 도포제 |
| JP2012091205A (ja) * | 2010-10-27 | 2012-05-17 | Nippon Steel Corp | 不定形耐火物の施工装置および施工方法 |
| JP2013001622A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Mintekku Japan Kk | タンディッシュコーティング材及びこれを用いてタンディッシュをコーティングする方法 |
| JP2013111650A (ja) * | 2011-12-01 | 2013-06-10 | Kobe Steel Ltd | タンディッシュにおける吹付材の施工方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050104 |