JPH11123787A - 転写型保護膜形成用シート - Google Patents

転写型保護膜形成用シート

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JPH11123787A
JPH11123787A JP9289625A JP28962597A JPH11123787A JP H11123787 A JPH11123787 A JP H11123787A JP 9289625 A JP9289625 A JP 9289625A JP 28962597 A JP28962597 A JP 28962597A JP H11123787 A JPH11123787 A JP H11123787A
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protective layer
protective
resin
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Maiko Misawa
麻依子 三沢
Takayuki Nemoto
隆幸 根本
Takehiro Sasaki
武弘 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保護層を貼付後に保護対象表面を屈曲させて
もしわ等が形成されにくく、柔軟な材料からなる保護対
象物に適した、転写型の保護膜形成用シートを提供す
る。 【解決手段】 セパレーター層、粘着層、保護層及びア
プリケーター層がこの順に積層されてなり、セパレータ
ー層と粘着層との間及び保護層とアプリケーター層との
間が剥離可能なように積層されている転写型保護膜形成
用シートであって、保護層が2〜20μmの厚さを有
し、150〜400%の伸び率を示す樹脂層であること
を特徴とする転写型保護膜形成用シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種表示物、印刷
物、写真等の表面を保護するための保護被膜層を形成す
るための保護膜形成用シートに係わり、より詳細には保
護対象物の表面の質感を損なわず、また保護対象物を屈
曲させて使用、保管等した場合も保護膜にしわを生じる
ことがない転写型の保護膜形成用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】印刷製版工程で使用される原版、広告、
標識用等の各種印刷法等により形成された表示物、写真
等の表面の汚れや傷を防止する目的で表面保護フィルム
が用いられている。
【0003】このような保護フィルムとしては、従来か
ら透明なプラスチックフィルムに粘着層を設けて保護対
象物に貼付できるようにしたものが使用されている。と
ころがこのような保護フィルムには比較的厚いフィルム
が用いられるため、保護対象物の表面に貼付するとその
表面の質感は保護フィルムのものとなってしまい、保護
対象物の質感が失われてしまう。
【0004】これに対し、保護層をごく薄いものとして
上記のような欠点を解消するため、セパレーター層、粘
着層、保護層及びアプリケーター層がこの順に積層され
てなり、セパレーター層と粘着層との間及び保護層とア
プリケーター層との間が剥離可能なように積層されてい
る転写型保護膜形成用シートが開発されている。
【0005】このような転写型保護膜形成用シートによ
れば、セパレーター層を剥離して粘着層を保護対象物上
に貼付し、その後アプリケーター層を剥離することによ
り、粘着層により保護対象物上に貼付された保護層が得
られる。保護層はアプリケーターと一体の状態で取り扱
われるので、かなり薄い保護層を使用することができ、
上記の目的を一応達成している。
【0006】ところが保護層をかなり薄いものとして
も、保護層の貼付後に保護対象物を屈曲させて使用、保
存等すると保護層にしわが発生することがあり、このよ
うな保護層は、柔軟な材料からなる表面保護対象物には
不適当なものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、保護層を貼付後に保護対象表面を屈曲させてもしわ
等が形成されにくく、柔軟な材料からなる保護対象物に
適した、上記のような転写型の保護膜形成用シートを提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らの検討の結
果、上記のような転写型の保護膜形成用シートにおい
て、保護層を特定の厚さのものとし、一定の伸びを示す
ような材料から構成することにより、上記のように貼付
後に保護対象表面を屈曲させても容易にはしわ等が形成
されない保護膜が得られることが判明した。
【0009】従って本発明は、セパレーター層、粘着
層、保護層及びアプリケーター層がこの順に積層されて
なり、セパレーター層と粘着層との間及び保護層とアプ
リケーター層との間が剥離可能なように積層されている
転写型保護膜形成用シートであって、保護層が2〜20
μmの厚さを有し、150〜400%の伸び率を示す樹
脂層であることを特徴とする転写型保護膜形成用シート
を提供するものである。
【0010】本発明の転写型保護膜形成用シートにおい
ては、保護層は好ましくはポリウレタン樹脂、塩化ビニ
リデン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、アク
リル樹脂及びこれらの混合物から選択される一種以上の
樹脂、またはポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビ
ニルコポリマー、セルロースエステル誘導体、セルロー
スエーテル誘導体及びこれらの混合物から選択される一
種以上の樹脂と、可塑剤及び/またはゴム材料とからな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の保護膜形成用シー
トについて具体的に説明する。
【0012】本発明の保護膜形成用シートは、図1に概
略的に断面を示す通り、セパレーター層1、粘着層2、
保護層3及びアプリケーター層4をこの順に積層したも
のである。
【0013】アプリケーター層1としては、一般的な透
明または不透明のフィルム、例えばポリエステル、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、トリアセチルセルロース、ポリ
塩化ビニル、アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリアミ
ド、ポリイミド、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体
等の合成樹脂フィルム、紙あるいは紙と前記樹脂フィル
ムとの複合フィルム等が使用できる。
【0014】さらに必要に応じて保護層との離型性を向
上させるために、保護層貼付面に離型処理を行ってもよ
い。例えば、ポリエチレンワックスやシリコーン離型剤
が塗布された上記のようなフィルム等とすることができ
る。
【0015】またアプリケーター層が薄い場合には、ア
プリケーター層の保護層を設けた側とは反対の面にカー
ル防止のためのバッキング処理等のコーティングを施し
てもよい。
【0016】アプリケーター層1の厚さは特に限定され
ず、材質及びその可撓性を考慮して貼付時等の良好な作
業性が得られるように適宜選択することができ、例えば
4〜250μm程度の厚さのものが好ましく使用され
る。
【0017】粘着層2にはアクリル系、ゴム系等の公知
の透明粘着剤が使用できる。本発明のシートは画像等の
保護のための保護被膜の形成を目的としていることか
ら、粘着剤も透明でそれ自体高い耐候性を有しているこ
とが望ましい。そのような粘着剤としては、ウレタン架
橋性またはエポキシ架橋性の高分子量のアクリル系の粘
着剤が適している。
【0018】アクリル系粘着剤に用いられるアクリルモ
ノマーとしては、メチルアクリレート、エチルアクリレ
ート、プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、2
−メチルブチルアクリレート、2−エチルブチルアクリ
レート、3−メチルブチルアクリレート、1、3−ジメ
チルブチルアクリレート、ペンチルアクリレート、3−
ペンチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エ
チルヘキシルアクリレート、ヘプチルアクリレート、2
−ヘプチルアクリレート、オクチルアクリレート、2−
オクチルアクリレート、ノニルアクリレート等のアルキ
ルエステルモノマー;2−エトキシエチルエチルアクリ
レート、3−エトキシプロピルアクリレート、2−エト
キシブチルアクリレート、3−メトキシブチルアクリレ
ート、2−エトキシエチルアクリレート、3−メトキシ
プロピルアクリレート等のアルコキシアルキルエステル
モノマー;ポリビニルメチルエーテル等が挙げられ、ホ
モポリマーとしたときのガラス転移温度が−3℃から−
75℃の範囲となるアクリレートモノマーを主体とする
ことが好ましい。
【0019】粘着層2の厚みは一般には2〜30μm、
好ましくは2〜10μm程度の範囲である。
【0020】粘着層2には必要に応じて消泡剤、レベリ
ング剤、UV吸収剤、光安定剤、顔料等を添加してもよ
い。
【0021】粘着層の接着力は、粘着層を凝集破壊して
剥離させるのに必要な力として定義される凝集力で表し
て、好ましくは300〜2000g/インチ、より好ま
しくは500〜1500g/インチ程度のものとする。
この値が2000g/inchよりも大きくなると、ラ
ミネートの際に空気泡を抱きこみ易く、得られる画像の
品位は低下し、300g/inchよりも小さいと保護
被覆材料の保存時に粘着剤がマイグレーションして保護
被覆材料から溶出してくるおそれがある。
【0022】尚、本発明でいう粘着層の凝集力とは、粘
着剤が塗布された2枚のフィルムを線圧2kg/30c
m程度のゴムローラーを使用し、必要により加熱を行っ
て張り合せ、それにより得られた積層フィルムを引っ張
り試験機にて常温で3cm/secの剥離速度で180
°の角度で剥離することにより、粘着層を凝集破壊させ
て剥離させるのに必要な力を意味する。凝集力を測定す
る際に用いるフィルムとしては非剥離性のフィルムを使
用する。
【0023】保護層3は保護被膜となる層であり、伸び
率の値が150〜400%、好ましくは200〜350
%である樹脂材料からなる。伸び率の値が150%未満
であると本発明の目的を達成するのに不十分であり、4
00%を越えると保護被膜形成用シートの製造が困難に
なる。
【0024】尚、本発明にいう保護層の伸び率は、当該
保護層を別途フィルムとして作成し、JIS C 23
18 6.3.3の試験方法により測定された伸び率を
いう。即ち、定速緊張型引張試験機を用い、幅15m
m、長さ約200mmのフィルム試験片を試験機のつか
みの間隔を約100mmとしてつかみに取り付け、1分
間に約200mmの速さで引張り、切断したときの伸び
を測定して算出されるものである。
【0025】このような樹脂としては、本来良好な伸び
を示す樹脂、可塑剤及び/またはゴム材料を添加混合す
ることにより伸びを大きいものとした樹脂等を使用する
ことができる。
【0026】本来良好な伸びを示す樹脂としては、ポリ
ウレタン樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、これらの混合物等が
挙げられる。これらの樹脂については、樹脂により分子
量を適当に選択することにより上記のような伸びのフィ
ルムを得ることができる。
【0027】また可塑剤及び/またはゴム材料を混合す
ることにより伸びを大きいものとした樹脂のベースとな
る樹脂としては、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/酢
酸ビニルコポリマー、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、メチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセ
ルロース、アセチルセルロース、プロピオン酸セルロー
ス、酪酸セルロース、ニトロセルロース等のセルロース
誘導体、これらの混合物等を好ましく使用することがで
きる。
【0028】上記のような樹脂に添加される可塑剤とし
ては通常の可塑剤を使用することができ、ジオクチルフ
タレート、ジイソデシルフタレート、リン酸トリオクチ
ル等を挙げることができる。これらは単独であるいは混
合物として使用できる。可塑剤の添加量は、樹脂及び可
塑剤の種類によっても変化するが、一般的には樹脂10
0重量部に対して2重量部以上、好ましくは3重量部以
上、より好ましくは5重量部以上であり、上限としては
60重量部程度である。2重量部未満では十分な伸びが
得られず、60重量部程度を越える添加量では伸びを大
きくする効果が頭打ちとなり、コスト面から好ましくな
い。樹脂100重量部に対して、樹脂がポリ塩化ビニル
樹脂の場合は20重量部以上、セルロース誘導体の場合
は5重量部以上、アクリル樹脂の場合は3重量部以上の
可塑剤を添加することが好ましい。
【0029】上記のような樹脂に添加されるゴム材料と
しては通常の天然ゴム及び合成ゴムを使用できるが、ニ
トリルゴム、天然ゴム、環化ゴム等を好ましく使用でき
る。ゴム材料の添加量は樹脂の種類、分子量、ゴムの種
類等によっても変化するが、一般には樹脂成分及びゴム
材料全体に対して10〜50重量%、好ましくは20〜
40重量%程度である。10重量%未満では十分な伸び
の増加が得られず、50重量%を越えて添加しても伸び
を増加させる効果の向上は殆ど見られないのでコスト面
から好ましくない。
【0030】尚、保護層とアプリケーター層の剥離にお
いて、剥離を一旦中止して再度剥離を始めるとその中止
して再開した場所に線状の形跡(ストップパターン)が
発生しやすく、好ましくない。このようなストップパタ
ーンは上記のような保護層の組成にセルロースエーテル
誘導体を添加することにより軽減することができる。ス
トップパターンを防止するためのセルロースエーテル誘
導体の添加量は樹脂全体に対して一般的には1〜5重量
%、好ましくは2〜4重量%である。1%未満ではスト
ップパターンを防止する効果が得られず、5%を越えて
添加してもその効果の向上は殆ど見られず、コストが高
くなり好ましくない。
【0031】上記のような保護層樹脂あるいは樹脂組成
物には必要に応じて消泡剤、レベリング剤、UV吸収
剤、光安定剤、顔料等の添加物を添加してもよい。例え
ば、滑性向上のために天然ワックス、ポリオレフィン等
の合成ワックス、シリコーン等の易滑剤を全量に対して
0.1〜3.0重量部添加したり、表面保護膜形成時の
アプリケーター層の剥離性を考慮してフッ素系界面活性
剤、シリコーン等の離型剤を全量に対して0.01〜
5.0重量部の範囲で添加することができる。画像保護
の観点からは、UV吸収剤、光安定剤等を含むことが特
に好ましく、ヒンダードアミン系光安定剤(例えば日本
チバガイギー社製、TINUVIN等)を特に好ましく
使用できる。
【0032】保護層3の厚みはできるだけ薄い方が好ま
しいが、製造上の観点から約2μm以上であり、上述の
本発明の目的を達成するためには20μm以下とする。
より好ましくは、2〜10μmの範囲のものを使用す
る。
【0033】セパレーター層4としては、アプリケータ
ー層1と同様の透明または不透明のフィルム、例えばポ
リエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボ
ネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、トリアセチル
セルロース、ポリ塩化ビニル、アクリル、ポリスチレ
ン、ポリアミド、ポリイミド、塩化ビニリデン−塩化ビ
ニル共重合体、等の合成樹脂フィルム、紙あるいは紙と
前記樹脂フィルムとの複合フィルム等が使用できる。
【0034】セパレーター層4の厚みも特に限定され
ず、材質及びそれにより得られる可撓性を考慮して貼付
時等の良好な作業性が得られるように適宜選択すること
ができ、例えば4〜250μmのものが好ましく使用さ
れる。
【0035】上記の各層からなる本発明の転写型保護膜
形成用シートにおいては、セパレーター層と粘着層との
間及び保護層とアプリケーター層との間が剥離可能なよ
うに積層されているが、そのセパレーター層を剥離して
粘着層を保護対象物上に貼付し、その後アプリケーター
層を剥離することにより、保護膜を形成する。従って、
このような作業を行えるようにするためには、保護層と
アプリケーター層との間の接着力がセパレーター層と粘
着層との間の接着力よりも大きいものとする。
【0036】本発明の転写型保護膜形成用シートにおい
ては、セパレーター層と粘着層との間の接着力が、18
0°剥離試験において10〜120g/inch、特に
20〜80g/inchとすることが本発明の転写型保
護膜形成用シートを使用して保護被膜を形成する際の作
業上好ましい。
【0037】また保護層とアプリケーター層との間の接
着力は同様に180°剥離試験において20〜300g
/inch、特に30〜200g/inchとすること
が好ましい。剥離力が300g/inchよりも大きく
なると保護層表面に凝集破壊を生じやすくなるため、固
体樹脂層が表面光沢を失ったり、画像面から固体樹脂層
が剥離したりする可能性がある。
【0038】そして保護層とアプリケーター層との間の
接着力セパレーター層と粘着層との間の接着力よりも1
0g/inch以上、特に30g/inch程度以上大
きいものとすることが望ましい。この接着力の差が10
g/inchよりも小さいと、セパレーター層を粘着層
から剥離する際にアプリケーター層が剥離するおそれが
ある。
【0039】尚、上記の接着力は、各層を貼り合わせて
引っ張り試験機にて180°の角度で常温において3c
m/secの剥離速度で層を剥離するのに必要な力とし
て求める。
【0040】各層間の接着力は各層を構成する樹脂の種
類、組成等を変更することにより容易に調整できる。例
えば、粘着層の凝集力を調節する上で最も有効な方法と
して、メタクリレートモノマー、酢酸ビニル、スチレ
ン、アクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルア
ミドを共重合成分として用いることができる。
【0041】また粘着層の凝集力を調節する別の方法と
しては、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロー
ルメタクリレート、ジアセトンアクリルアミド、ブトキ
シメチルアクリルアミドを用いて架橋させることができ
る。さらに、水酸基含有モノマーを共重合させ、多価イ
ソシアナート化合物によって架橋を行うこともできる。
そのような水酸基含有モノマーとしては、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリ
レート、ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート、多価ア
ルコ−ルのアクリル酸エステル、多価アルコールのメタ
クリル酸エステル、アクリル酸エチルカルビトール、ア
クリル酸メチルトリグリコール、2−ヒドロキシエチル
アクリロイルホスフェート、プロポキシエチルアクリレ
ート、ジメチルアミノエチルメタクリレートなどが用い
られる。多価イソシアナート化合物としては、トリレン
ジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、
ジフェニルメタンジイソシアナート、イソホロンジイソ
シアナート、キシリレンジイソシアナート、ビス(イソ
シアナトメチル)シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメ
タンジイソシアナート、リジンジイソシアナート、トリ
メチルヘキサメチレンジイソシアナートおよびトリレン
ジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナートの
アダクト体、ウレタン変性体、アロファネート変性体、
ビュレット変性体、イソシアヌレート変性体、ウレタン
プレポリマー(両末端がイソシアナート基であるオリゴ
マー化合物)などが用いられる。
【0042】また、アクリル樹脂にカルボキシル基を導
入し、エポキシ樹脂にて架橋することにより粘着層の凝
集力を調節することもできる。
【0043】アプリケーター層の保護層への接着力の調
整は、例えば、アプリケーター層の貼付面をマット処
理、コロナ処理、火炎処理すること等により行うことが
できる。
【0044】上記の本発明の保護被膜形成用シートにお
いては、保護層の滑性を向上させるためまたはアプリケ
ーター層との剥離性を向上させるために保護層中にシリ
コーン等の離型剤を添加した場合に、離型剤が粘着剤層
へ移行するのを防止するために、粘着層2と保護層3の
間に中間層を設けてもよい。
【0045】中間層は、主としてポリエステル系樹脂、
アクリル系樹脂等を単独または混合した樹脂からなるも
のとすることができ、必要に応じて塗布液の表面張力を
低下させるための界面活性剤や帯電防止性を付与するた
めに導電剤を添加することができる。
【0046】上記のような構成を有する本発明の保護膜
形成用シートは、まずアプリケーター層の保護層用樹脂
を必要に応じ各種添加剤と共に溶剤に分散または溶解さ
せた塗工液をバーコーティング法、スプレーコーティン
グ法、ロールコーティング法等の公知の塗布方法により
塗布して乾燥し、次に粘着剤層を塗布して乾燥し、最後
にセパレータを貼り合わせることにより製造することが
好ましいが、本発明の保護膜形成用シートの製造方法は
これに限定されるものではない。
【0047】
【実施例】以下の実施例により、本発明をさらに詳細に
説明する。
【0048】[実施例1]厚さ約26μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(X45、東レ社製)上に下
記組成の保護層用塗布液をバーコーティングにより塗布
し、乾燥後の厚さが約10μmの保護層を形成した。
【0049】保護層用塗布液の組成 ・塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂 10重量部 (VYHD、ユニオンカーバイド社製) ・エチルセルロース樹脂 0.5重量部 (エトセルSTD4、日新化成社製) ・ニトリルゴム 5重量部 (1432J、日本ゼオン社製) ・UV吸収剤 1重量部 (TINUVIVN、日本チバガイギー社製) ・シリコーン 0.1重量部 (ペインタッド54、ダウ・コーニング・アジア社製) ・メチルエチルケトン 40重量部 ・トルエン 40重量部
【0050】さらに前記保護層上に乾燥後の厚さが8μ
mとなるようにイソプロピルアルコール/n−ブタノー
ルに溶解して作製したアクリル系粘着剤層用塗布液(S
Kダイン1604S、綜研化学社製)をバーコーティン
グにより塗布し、乾燥して粘着層を形成し、厚さ25μ
mのセパレーターシート(MRB:ダイアホイルヘキス
ト社製)をラミネートして本発明の転写型保護膜形成用
シートを得た。
【0051】本発明の保護膜形成用シートのセパレータ
ーシートを剥離し、露出した粘着剤層をインクジェット
印刷によりインクジェット印刷用紙上に形成された画像
上に貼付した後、アプリケーター用フィルム(X45)
を剥離することにより、上記画像上に粘着層と保護層と
からなり、厚さが約18μmの表面保護膜を形成した。
【0052】上記の表面保護膜は元の表示物の質感を殆
ど損なわないものであり、また上記の保護層を貼付した
印刷物を直径2.5cm程度に丸めて屈曲させても保護
層はしわを全く生じなかった。
【0053】[実施例2]厚さ約50μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(T60、東レ社製)上に下
記組成の保護層用塗布液をバーコーティングにより塗布
し、乾燥後の厚さが約8μmの保護層を形成した。
【0054】保護層用塗布液の組成 ・塩化ビニリデン共重合体 50重量部 (DO−819、呉羽化学工業社製、 固形分:50重量%) ・シリコーン 0.2重量部 (BYK348、ビック・ケミー社製) ・水 25重量部 ・メタ変性アルコール 25重量部
【0055】さらに前記保護層上に実施例1と同様に粘
着層を設け、セパレーターシートをラミネートして本発
明の転写型保護膜形成用シートを得た。
【0056】本発明の保護膜形成用シートのセパレータ
ーシートを剥離し、露出した粘着剤層をインクジェット
印刷によりインクジェット印刷用紙上に形成された画像
上に貼付した後、アプリケーター用フィルム(T60)
を剥離することにより、上記画像上に粘着層と保護層と
からなり、厚さが約16μmの表面保護膜を形成した。
【0057】上記の表面保護膜は元の表示物の質感を殆
ど損なわず、また上記の保護層を貼付した印刷物を直径
2.5cm程度に丸めて屈曲させても保護層はしわを全
く生じなかった。
【0058】[実施例3]厚さ約40μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(タマポリGF105、タマ
ポリエチレン社製)上に下記組成の保護層用塗布液をバ
ーコーティングにより塗布し、乾燥後の厚さが約10μ
mの保護層を形成した。
【0059】保護層用塗布液の組成 ・アクリル樹脂 30重量部 (アクリディックA−195、大日本インキ社製 固形分:40重量%) ・ジオクチルフタレート 0.7重量部 ・UV吸収剤 0.5重量部 (TINUVIVN、日本チバガイギー社製) ・シリコーン 0.02重量部 (ペインタッドM、ダウ・コーニング社製) ・メチルエチルケトン 30重量部 ・トルエン 30重量部 ・アノン 10重量部
【0060】さらに前記保護層上に実施例1と同様に粘
着層を設け、セパレーターシートをラミネートして本発
明の転写型保護膜形成用シートを得た。
【0061】本発明の保護膜形成用シートのセパレータ
ーシートを剥離し、露出した粘着剤層をインクジェット
印刷によりインクジェット印刷用紙上に形成された画像
上に貼付した後、アプリケーター用フィルム(タマポリ
GF105)を剥離することにより、上記画像上に粘着
層と保護層とからなり、厚さが約18μmの表面保護膜
を形成した。
【0062】上記の表面保護膜は元の表示物の質感を殆
ど損なわず、また上記の保護層を貼付した印刷物を直径
2.5cm程度に丸めて屈曲させても保護層はしわを全
く生じなかった。
【0063】
【発明の効果】本発明の転写型保護膜形成用シートによ
れば、各種表示物上に表示物の質感を損なわず、表示物
を屈曲させてもしわを容易には生じない表面保護層を形
成でき、本発明の転写型保護膜形成用シートは、屈曲さ
せて使用、保存等される表示物等の表面保護に特に適し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の転写型表面保護膜形成用シートの一
実施例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1…セパレーター層 2…粘着層 3…保護層 4…アプリケーター層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セパレーター層、粘着層、保護層及びア
    プリケーター層がこの順に積層されてなり、セパレータ
    ー層と粘着層との間及び保護層とアプリケーター層との
    間が剥離可能なように積層されている転写型保護膜形成
    用シートであって、保護層が2〜20μmの厚さを有
    し、150〜400%の伸び率を示す樹脂層であること
    を特徴とする転写型保護膜形成用シート。
  2. 【請求項2】 保護層が、ポリウレタン樹脂、塩化ビニ
    リデン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、アク
    リル樹脂及びこれらの混合物から選択される一種以上の
    樹脂からなる請求項1に記載の転写型保護膜形成用シー
    ト。
  3. 【請求項3】 保護層が、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビ
    ニル/酢酸ビニルコポリマー、セルロースエステル誘導
    体、セルロースエーテル誘導体及びこれらの混合物から
    選択される一種以上の樹脂と、可塑剤及び/またはゴム
    材料とからなることを特徴とする請求項1に記載の転写
    型保護膜形成用シート。
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