JPH11123907A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH11123907A
JPH11123907A JP9292959A JP29295997A JPH11123907A JP H11123907 A JPH11123907 A JP H11123907A JP 9292959 A JP9292959 A JP 9292959A JP 29295997 A JP29295997 A JP 29295997A JP H11123907 A JPH11123907 A JP H11123907A
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rubber
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JP9292959A
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Daisuke Kanari
大輔 金成
Tei Higuchi
樋口  禎
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の水素化NBR組成物より構成される空
気透過防止層を用いた、転がり抵抗、操縦安定性、乗り
心地性、耐久性および空気透過防止性に優れ、かつ軽量
化が可能な空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 空気透過防止層の構成材料に、共役ジエ
ン単位の含有量が30%以下であるエチレン性不飽和ニ
トリル−共役ジエン系高飽和ゴムを70重量部以上含む
ゴム100重量部に、メタクリル酸亜鉛0〜90重量部
およびカーボンブラック40〜0重量部(但し、両者の
合計は、10〜90重量部とする)を配合した材料を使
用する。また、該部材と隣接ゴム層との接着ゴム組成物
に、ジエン系ゴムおよびアクリロニトリル−ブタジエン
共重合体ゴムの100重量部に、平均分子量300〜1
500、軟化点50〜160℃、ヨウ素吸着量20g/
100g以上の芳香族系石油樹脂を5〜80重量部配合
したゴム組成物を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気入りタイヤに
関し、更に詳しくは、特定の水素化NBRとメタクリル
酸亜鉛を含むゴム組成物を空気透過防止層に適用した空
気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤには、従来より空気漏れ
を抑制するために(ハロゲン化)ブチルゴムなどからな
る空気透過防止層を有しているが、(ハロゲン化)ブチ
ルゴムは、tanδが高く、タイヤの転がり抵抗を増加
する原因となるばかりでなく、加硫時にカーカスのコー
ド間に(ハロゲン化)ブチルゴムが入り込まないように
tanδの低いゴム層をカーカス層との間に設ける必要
があり、タイヤ重量増加の原因となっている。更に、こ
の(ハロゲン化)ブチルゴムは、未加硫時のシュリンク
が大きい、タックがあり過ぎてハンドリングが悪い、粘
度が低いため加硫時に流れ易く均一性が保ちにくい、と
いった問題があった。
【0003】上記諸問題を解決するために、汎用ゴムよ
り剛性が高く、tanδが低く、耐熱性、耐候性、耐摩
耗性に優れ、また硬い割には未加硫粘度が低いという特
性を有する水素化NBRをタイヤ部材のインナーライナ
ーに使用することが考えられたが、これは、隣接ゴム層
との接着性が悪くてその利用に困難を来たすものであっ
た。しかして、この接着性の問題を克服する手段とし
て、イソブチレン−イソプレン共重合体と超高分子ポリ
エチレンシートからなる接着層を介して隣接ゴム層と接
着させるという、その接着性を改良する手段が開示され
ている(特開平5−185805号公報)。しかし、こ
の方法では、接着性が未だ不十分であり、耐久性も不足
していた。また、接着層が2層で構成されるために生産
性が悪いという問題もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明で
は、上記の水素化NBRが有する特性に着目して、特定
組成の水素化NBRとメタクリル酸亜鉛および/または
カーボンブラックを含むゴム組成物を空気入りタイヤの
空気透過防止層に使用することで、カーボンの使用量を
減じあるいはこれを配合しなくても高強度を示し、ta
nδが非常に低く、また、耐空気透過性にも優れるた
め、空気透過防止層の薄肉化による軽量化も可能で、更
に操縦安定性を向上させることができ、また、空気透過
防止層と隣接するゴムとの間に特定組成のゴム接着層を
採用することで、その接着力を向上させ、かつその生産
性をも高めることができる空気入りタイヤを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、共役ジ
エン単位の含有量が30%以下であるエチレン性不飽和
ニトリル−共役ジエン系高飽和ゴムを70重量部以上含
む合計100重量部に、メタクリル酸亜鉛を0〜90重
量部およびカーボンブラックを40〜0重量部配合し、
かつメタクリル酸亜鉛とカーボンブラック配合量の合計
が10〜90重量部であるゴム組成物で空気透過防止層
を形成し、そして該空気透過防止層と隣接するゴムとの
間に、(A)天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタ
ジエンゴム、共役ジエン−芳香族ビニル共重合体ゴムか
ら選ばれた少なくとも1種のジエン系ゴムおよび(B)
アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴムの合計10
0重量部に(C)平均分子量300〜1500、軟化点
50〜160℃、ヨウ素吸着量20g/100g以上の
芳香族系石油樹脂を5〜80重量部配合したゴム組成物
からなる接着ゴム層を配置した空気入りタイヤが提供さ
れる。
【0006】また、本発明に従えば、前記空気透過防止
層の厚さが0.2〜1.2mmであること、前記接着ゴム
層の厚さが0.1〜1.1mmであること、前記接着ゴム
層を形成するゴム組成物の(A)および(B)の重量比
が、(A)/(B)=90/10〜10/90であるこ
と、そして、更に前記接着ゴム層を形成するゴム組成物
が、メタクリル酸高級エステル、トリアリルイソシアヌ
レート、メタクリル酸またはアクリル酸の金属塩、フタ
ル酸ジアリルエステル、1,2−ポリブタジエンから選
ばれる少なくとも1種の共架橋剤を含み、有機過酸化物
で架橋されていることを特徴とする空気入りタイヤが提
供される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明では、空気入りタイヤにお
ける空気透過防止層を構成する材料に所与の水素化NB
R組成物を用いること、また、当該空気透過防止層と隣
接するゴム層との間に特定のジエン系ゴム、アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合体ゴムおよび芳香族系石油樹
脂からなる接着ゴム層を介して接着させることを主たる
特徴としている。
【0008】前記の水素化NBR(エチレン性不飽和ニ
トリル−共役ジエン系高飽和共重合ゴム)は既に公知の
ものであり、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル
などのエチレン性不飽和ニトリルと1,3−ブタジエ
ン、イソプレン、1,3−ペンタジエンなどの共役ジエ
ンとの共重合体、上記の2種の単量体と共重合可能な単
量体、例えば、ビニル芳香族化合物、(メタ)アクリル
酸、アルキル(メタ)アクリレート、アルコキシアルキ
ル(メタ)アクリレート、シアノアルキル(メタ)アク
リレートなどとの多元共重合体であって、具体的には、
アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、アクリロニ
トリル−イソプレン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブ
タジエン−イソプレン共重合ゴム、アクリロニトリル−
ブタジエン−アクリレート共重合ゴム、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−アクリレート−メタクリル酸共重合ゴ
ム等を挙げることができる。これらのゴムは、エチレン
性不飽和ニトリル単位を30〜60重量%含み、共役ジ
エン単位の部分水素化等の手段により共役ジエン単位を
30重量%以下、好ましくは20重量%以下としたもの
である。
【0009】本発明の空気入りタイヤに用いる空気透過
防止層としては、前記の水素化NBRを70重量部以上
含むゴム合計100重量部に、メタクリル酸亜鉛を0〜
90重量部、カーボンブラックを40〜0重量部で、か
つこれらの合計が10〜90重量部配合した水素化NB
Rゴム組成物が使用される。水素化NBRの配合量が7
0重量部未満であると空気漏れが悪化するが、70〜1
00重量部で十分な空気漏れ性を確保できる。メタクリ
ル酸とカーボンブラックの合計が10重量部未満である
と操縦安定性が悪くなり、また、これが90重量部を超
えると逆に乗心地が悪化するので好ましくない。また、
この空気透過防止層の厚さは、0.2〜1.2mmとする
のが適当である。厚さは、少なくとも0.2mm以上あれ
ば必要とする空気透過防止性が充分に満足され、また
1.2mmを超えると重量が増大するので好ましくない。
【0010】前記水素化NBR組成物を空気透過防止層
に用いるときは、この水素化NBR組成物のエネルギロ
スが少ないので、たとえ加硫時にカーカスコード間にブ
チルゴムが入り込む現象、いわゆるメガネ現象が生じて
も問題はなく、したがって、従来の緩衝ゴムシートのタ
イゴムが必ずしもいらなくなってその分軽量化ができ
る。また、未加硫ゴムの加工性が良く、前記メタクリル
酸亜鉛を加えることで硬いライナーにすることもできる
ので、タイヤの剛性を上げ、操縦安定性を向上させるこ
とができる。
【0011】前記の空気透過防止層に使用する水素化N
BRは、共役ジエン単位の含有量が30重量%以下、好
ましくは20重量%以下のものを用いるのが好ましい。
共役ジエン単位の含有量が30重量%以上、つまり部分
水添率が約50%以下であると、ゴム組成物の強度が不
十分になる。
【0012】当該水素化NBR組成物中に前記のメタク
リル酸亜鉛(ジメタクリル酸亜鉛の形になっているもの
も含む)を混合する方法は特に限定されないが、通常ゴ
ム工業において用いられるロール、バンバリー、ニーダ
ー、1軸混練機、2軸混練機などの混合機を使用するこ
とができる。また、水素化NBRに直接メタクリル酸亜
鉛を混合する方法のほかに、先ず水素化NBRに酸化亜
鉛、炭酸亜鉛などの亜鉛化合物を配合し、十分に分散さ
せた後、メタクリル酸を混合または吸収させ、ポリマー
中でメタクリル酸亜鉛を生成させる方法を採ってもよ
く、この方法は、メタクリル酸亜鉛の非常に良い分散が
得られるので好ましい。また、水素化NBRにメタクリ
ル酸亜鉛と亜鉛化合物が予め分散されている組成物を用
いるのも好ましく、これは日本ゼオン(株)製の「ZS
C」(商標名)シリーズ、例えばZSC2295,ZS
C2295N,ZSC2395,ZSC2298などと
して入手可能である。
【0013】また、水素化NBR組成物は、有機過酸化
物で架橋されていることが好ましい。有機過酸化物とし
ては、通常のゴムの過酸化物加硫に使用されているもの
を使用することができる。例えば、ジクミルパーオキサ
イド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミ
ルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
シン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイル
パーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−モ
ノ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、α,α′−ビス
(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン
などが挙げられる。これらの有機過酸化物は、1種また
は2種以上を使用し、ゴム100重量部に対して0.2
〜10重量部、好ましくは0.2〜6重量部配合するこ
とが望ましい。
【0014】この水素化NBR化合物には、他の充填
剤、例えばシリカ、炭酸カルシウム、タルクなどや、ト
リアリルイソシアヌレート、メタクリル酸の高級エステ
ル、フタル酸ジアリルエステル、m−フェニレンビスマ
レインイミド、1,2−ポリブタジエンなどの架橋助
剤、その他ゴム工業で一般的に用いられている可塑剤、
老化防止剤、安定剤、接着剤、樹脂、加工助剤、着色剤
などを適宜配合してもよい。
【0015】本発明に従えば、前記空気透過防止層と隣
接するゴム層との間の接着性を向上させるために、
(A)天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエン
ゴム、共役ジエン−芳香族ビニル共重合体ゴムから選ば
れた少なくとも1種のジエン系ゴムと(B)アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合体ゴムを配合し、その(A)
+(B)合計100重量部に対して(C)平均分子量3
00〜1500、軟化点50〜160℃、ヨウ素吸着量
20g/100g以上の芳香族系石油樹脂を5〜80重
量部配合した接着ゴム層を介して接着させることが必要
である。前記(A)+(B)合計100重量部に対する
前記(C)の芳香族石油系樹脂の配合量が5重量部未満
であると接着力が低下し、また、80重量部を超えると
発熱が大きく、そのいずれの場合にもタイヤ破壊に通ず
ることになるので上記(C)の配合量以外では好ましく
ない。
【0016】前記で使用する接着ゴム層の厚さに関して
は、0.1〜1.1mmの厚さで使用するのが好ましい。
接着ゴム層の厚さは少なくとも0.1mm以上あれば接着
性を充分に満足するが、工業的に実用的な範囲としては
0.2mm以上であることが好ましい。逆に1.1mmを超
える厚さにすると、重量が増大しすぎ、また転がり抵抗
が悪化するので好ましくない。
【0017】前記接着ゴム層の組成は、(A)ジエン系
ゴムおよび(B)アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体ゴムの組成比が90/10〜10/90である合計1
00重量部に(C)芳香族系石油樹脂を5〜80重量部
配合したものであることが好ましい。また、この接着ゴ
ム層は、更にメタクリル酸高級エステル、トリアリルイ
ソシアヌレート、メタクリル酸またはアクリル酸の金属
塩、フタル酸ジアリルエステル、1,2−ポリブタジエ
ンから選ばれる少なくとも1種の共架橋剤を含み、有機
過酸化物で架橋されていることが好ましい。また、接着
ゴム組成物には、前記(C)の芳香族系石油樹脂の他
に、一般的にゴムに配合される配合剤、例えば、カーボ
ン、シリカ、タルクなどの充填剤、可塑剤、加工助剤、
樹脂、接着剤、架橋助剤、加硫促進剤、粘着付与剤など
を適宜配合してもよい。
【0018】
【実施例】以下、実施例によって本発明を説明するが、
本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでないこ
とは言うまでもない。
【0019】以下の標準例、実施例および比較例では、
各表に記載の配合成分を用いて、かつ各表に記載のタイ
ヤ構成となるようにタイヤサイズ:185/65R14
の試験タイヤを作製し、これらについての試験結果を示
した。
【0020】各例に用いた配合成分には、次の市販品を
用いた。なお、変量していない配合剤は実施例の表には
記載していない。1)空気透過防止層の配合成分 NR:RSS#3 変量 HNBR:Zetpol 2020(日本ゼオン製) 変量 メタクリル酸亜鉛:R−20S(浅田化学製) 変量 カーボンブラック(FEF級):HTC−100(中部カーボン製) 変量 亜鉛華:亜鉛華#3(正同化学製) 5重量部 老化防止剤:ナウガード445(ユニロイヤル製) 1.5重量部 有機過酸化物:パーカドックス14/40(火薬アクゾ製) 5重量部2)接着ゴム層の配合成分 ジエン系ゴム(NR):RSS#3 変量 NBR:Nipol DN401(日本ゼオン製) 変量 カーボンブラック:N339(昭和キャボット製) 変量 芳香族石油樹脂:FR−120(富士興産製) 変量 亜鉛華:亜鉛華#3(正同化学製) 5重量部 ステアリン酸:ビーズステアリン酸(日本油脂製) 1重量部 老化防止剤:ノクラック224 (大内新興化学製) 1重量部 硫黄:不溶性硫黄 2重量部(硫黄加硫系) 加硫促進剤:ノクセラーCZ−G(大内新興化学製) 1重量部(硫黄加硫系) 加硫促進剤:ノクセラーTOT−N(大内新興化学製) 0.5重量部(硫黄加硫系) 有機過酸化物(40%希釈品):パーカドックス14/40(火薬アクゾ製) 3.5重量部(有機過酸化物架橋系) 共架橋剤(TAIC):TAIC(日本化成製) 3重量部(有機過酸化物架橋系)
【0021】また、表I〜III 中の標準例における配合
成分には、次の市販品を用いた。なお、標準例の配合剤
には、表中に記載していないものも含む。標準例における空気透過防止層中の配合成分 Br−IIR:Exxon Bromobutyl 2244 (日本ブチル製) 80重量部 NR:RSS#3 20重量部 カーボンブラック(FEF級):HTC−100(中部カーボン製) 60重量部 亜鉛華:亜鉛華#3(正同化学製) 5重量部 ステアリン酸:ビーズステアリン酸(日本油脂製) 0.5重量部 老化防止剤:ナウガード445(ユニロイヤル製) 1.5重量部 石油樹脂:ハイレッツG−100X(三井石油化学製) 5重量部 硫黄:不溶性硫黄 0.5重量部 加硫促進剤:ノクセラーDM(大内新興化学製) 1重量部
【0022】各例における測定、評価方法は、以下のと
おりである。1)高荷重耐久性試験 下記条件にて走行し、故障が生じた場合はNG(×)、
生じなかった場合はOK(○)とする。 走行条件:ドラム表面が平滑な、鋼製でかつ直径が17
07mmであるドラム試験機を用い、周辺温度を38±3
℃に制限し、リムサイズ14×5.5−J、内圧240
kPa の条件にて速度81km/hで走行させる。初期荷重
は4.6kNとし、荷重7.3kNまでは2時間毎に0.7
kNずつ荷重を増加する。以降荷重14.0kNまで4時間
毎に0.7kNずつ荷重を増加し、荷重14.0kNで4時
間走行した時点で走行終了とする。
【0023】2)乗り心地・操縦安定性試験 14×5.5−Jのリムに内圧200kPa で組んだ試験
タイヤを1.6リットルのFF乗用車に装備し、訓練さ
れた5名のドライバーにてテストコースを走行してフィ
ーリングを評価する。結果は、基準タイヤとの相対比較
にて以下の判定基準を基に5点法で採点し、最高点と最
低点を除いた3名の平均点で表わす。値は大きい方が良
い。 判定基準:5:すばらしい、4:優れる、3.5:やや
優れる、3:基準同等、2.5:やや劣る(常用下
限)、2:劣る。
【0024】3)空気漏れ試験 初期圧力200kPa 、室温20℃、無負荷条件にて3ヶ
月間放置する。内圧の測定条件は4日毎とし、測定圧力
Pt、初期圧力Po、経過日数tとして、次の式 Pt/Po=exp(−αt) に回帰してα値を求める。得られたα値を用い、t=3
0(日)を代入し、 β=〔1−exp(−αt)〕×100 を得る。βを1ヶ月当たりの圧力低下率(%/月)とす
る。標準例を100として指数で示す。
【0025】4)転がり抵抗試験 下記条件にて走行し、その際の転がり抵抗を測定する。
標準例タイヤの測定値を100とし、指数で表示する
(値は小さい方が良い)。走行条件:ドラム表面が平滑
な、鋼製でかつ直径が1707mmであるドラム試験機を
用い、周辺温度を23±2℃に制御し、リムサイズ14
×5.5−J、試験内圧200kPa 、荷重4.1kNにて
速度80km/hにて走行させる。
【0026】標準例、実施例1〜17および比較例1〜
14 空気透過防止層のコンパウンドを変えた場合の試験結果
を表Iに示す。
【0027】
【表1】
【0028】空気透過防止層の厚みを一般的なブチルラ
イナーのタイヤ(標準例)より薄いものを用いたにも拘
らず、本発明で規定する空気透過防止層を用いた実施例
1〜17のものは、空気漏れの点で劣らず、他の耐久
性、乗り心地・操縦安定性、転がり抵抗の点で良好な結
果を示している。これに対して、接着ゴム層に2層から
構成される従来例(特開平5−185805)を用いた
比較例1の場合には、耐久性の点で劣り、さらに、成形
が面倒であった。また、HNBRの配合量が規定値より
低い比較例2の場合には、空気漏れが大きいことを示し
ている。メタクリル酸亜鉛とカーボンの合計が10重量
部未満である比較例3では、操縦安定性が悪化し、ま
た、それが90重量部を越えている比較例4では、逆に
乗り心地が悪化することがわかる。
【0029】標準例、実施例8〜12および比較例5〜
空気透過防止層の配合は一定にして、接着ゴムコンパウ
ンドを変えた場合の試験結果を表IIに示す。
【0030】
【表2】
【0031】本発明で規定する配合の接着ゴム層を用い
た実施例8〜12のものは、耐久性、乗り心地・操縦安
定性、空気漏れ、転がり抵抗の点で良好な結果を示して
いる。これに対して、接着用ゴムがNBRのみである比
較例6の場合、および接着用ゴムがジエン系ゴム(N
R)のみである比較例7の場合には、共に接着性が劣る
ことを示している。また、芳香族系石油樹脂を配合しな
い比較例8の場合には、所定の接着力を満足せず、この
芳香族系石油樹脂を80重量部よりも更に多く配合した
比較例9の場合には、転がり抵抗および耐久性が悪化す
ることがわかる。接着ゴム層が共架橋剤を含み、有機過
酸化物で架橋されている実施例12によれば、一層耐久
性の点で優れることがわかる。
【0032】標準例、実施例13〜17および比較例1
0〜14 空気透過防止層および接着ゴム層の各配合は一定にし
て、これらの厚さを変えた場合の試験結果を表III に示
す。
【0033】
【表3】
【0034】本発明で規定する厚さを選定した実施例1
3〜17のものは、耐久性、乗り心地・操縦安定性、空
気漏れ、転がり抵抗の点で良好な結果を示している。こ
れに対して、空気透過防止層の厚さを0.1mmにした比
較例11のものでは、空気透過性が劣ることを示してい
る。また、空気透過防止層の厚さを1.5mmにした比較
例12のものでは、タイヤ質量が増大した。接着ゴム層
が無い比較例13のものでは、耐久性を満足せず、また
接着ゴムの厚さを1.2mmとした比較例14のもので
は、タイヤ質量が増大した上転がり抵抗が悪化した。
【0035】
【発明の効果】上記実施例に示されるように、本発明に
従って、空気入りタイヤにおける空気透過防止層を構成
する材料に所与の水素化NBR組成物を用いること、ま
た、当該空気透過防止層と隣接するゴム層との間に所与
のゴム組成物からなる接着ゴム層を介して接着させるこ
とにより、転がり抵抗、操縦安定性、乗り心地性、耐久
性および空気透過防止性に優れ、かつ軽量化も図れる空
気入りタイヤを得ることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共役ジエン単位の含有量が30%以下で
    あるエチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和ゴ
    ムを70重量部以上含むゴム合計100重量部に、メタ
    クリル酸亜鉛を0〜90重量部およびカーボンブラック
    を40〜0重量部配合し、かつメタクリル酸亜鉛とカー
    ボンブラックの配合量の合計が10〜90重量部である
    ゴム組成物で空気透過防止層を形成し、そして該空気透
    過防止層と隣接するゴムとの間に、(A)天然ゴム、ポ
    リイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、共役ジエン−
    芳香族ビニル共重合体ゴムから選ばれた少なくとも1種
    のジエン系ゴムおよび(B)アクリロニトリル−ブタジ
    エン共重合体ゴムの合計100重量部に(C)平均分子
    量300〜1500、軟化点50〜160℃、ヨウ素吸
    着量20g/100g以上の芳香族系石油樹脂を5〜8
    0重量部配合したゴム組成物からなる接着ゴム層を配置
    した空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記空気透過防止層の厚さが、0.2〜
    1.2mmである、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記接着ゴム層の厚さが0.1〜1.1
    mmである、請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記接着ゴム層を形成するゴム組成物の
    (A)および(B)の重量比が、(A)/(B)=90
    /10〜10/90である請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記接着ゴム層を形成するゴム組成物
    が、メタクリル酸高級エステル、トリアリルイソシアヌ
    レート、メタクリル酸またはアクリル酸の金属塩、フタ
    ル酸ジアリルエステル、1,2−ポリブタジエンから選
    ばれる少なくとも1種の共架橋剤を含み、有機過酸化物
    で架橋されていることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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