JPH11124399A - プロテインcインヒビターとプロテアーゼの複合体測定用モノクローナル抗体 - Google Patents

プロテインcインヒビターとプロテアーゼの複合体測定用モノクローナル抗体

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JPH11124399A
JPH11124399A JP28808697A JP28808697A JPH11124399A JP H11124399 A JPH11124399 A JP H11124399A JP 28808697 A JP28808697 A JP 28808697A JP 28808697 A JP28808697 A JP 28808697A JP H11124399 A JPH11124399 A JP H11124399A
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protease
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Toshitaka Sato
俊孝 佐藤
Toru Naraki
徹 楢木
Koji Suzuki
宏治 鈴木
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Eisai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】血液凝固・線溶系の状態を知る指標として有用
な、プロテインCインヒビターとプロテアーゼの複合体
を、短時間で簡便に測定するためのモノクローナル抗
体、その測定法および測定試薬を提供する。 【解決手段】プロテインCインヒビターと活性化プロテ
アーゼの複合体(CIC)に特異的に反応し、プロテア
ーゼ前駆体、活性化プロテアーゼ、インタクトプロテイ
ンCインヒビターとは反応しないモノクローナル抗体を
精製した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプロテアーゼインヒビタ
ーとプロテアーゼの複合体測定用モノクローナル抗体、
その測定方法および測定用試薬に関する。
【0002】
【従来の技術】血液凝固・線溶系はプロテアーゼ前駆体
の活性化とそのインヒビターによって制御されている。
これらの因子、特に活性化されたプロテアーゼを検出す
ることによって、種々の疾患における凝固・線溶系の状
態を知ることができる。しかしながら、活性化プロテア
ーゼは特異性の高いインヒビターによって中和されるた
め、その活性を正確に測定するのは困難である。そこで
通常は活性化プロテアーゼとインヒビターの複合体を測
定する方法が用いられ、臨床検査の現場ではトロンビン
−アンチトロンビンIII複合体(Thrombin-antithrombin
three、TAT)およびプラスミン−プラスミンインヒビ
ター複合体(Plasmin-plasmin inhibitor complex、PI
C)が測定されている。しかしこれらの複合体の測定に
は、測定サンプル採取後の保存状態に左右され、測定値
の変動が大きいという欠点がある。プロテインC(Prote
in C、以下PC)は、血管内皮細胞に存在するトロンボ
モジュリンに結合したトロンビンによって活性化プロテ
インC(Activated proteinC、以下APC)に変換され、
凝固反応の補酵素である活性化第V因子および活性化第
VIII因子を分解することによって凝固反応を制御してい
る。APCは血漿中に存在するプロテインCインヒビタ
ー(Protein C inhibitor、以下PCI)およびα1-アン
チトリプシンによって中和される。PCIはヘパリン依
存性のセリンプロテアーゼインヒビターでありセルピン
(Serpin)の一種である。PCIは分子量57,000の一本鎖
糖タンパク質で血漿以外にも尿、精漿、滑液等に存在し
ていることから、血液凝固系の制御のみならず、多彩な
生理機能があると考えられ注目されている。また、PC
IはAPC以外にも、トロンビン、第Xa因子、第XIa因
子、カリクレイン、ウロキナーゼ、組織中プラスミノー
ゲン活性化因子(Tissue plasminogen activator)等も阻
害すると報告されている(Suzuki, K., Methodsin Enzym
ology, 222, 385-399, 1993)。また、PCIによるAP
Cやトロンビンの阻害速度は、ヘパリンや陰性荷電デキ
ストラン硫酸の存在下で著しく促進されることが明らか
になっている(Laurell, M., Carlson, T. H. and Stenf
lo, J., Thrombosis and Haemostasis, 60, 334-339, 1
988)。PCIのプロテアーゼ阻害機構はAPCを用いて
詳細に解析されており、活性化プロテアーゼとインヒビ
ターが1:1のアシル結合複合体を形成することによ
る。したがって、血液中のAPCとPCIの複合体(Act
ivated protein C−Protein C inhibitor complex、以
下CIC)を測定することは、血液凝固系制御能を知る
指標となりうる。また、CICの血液凝固・線溶カスケ
ードにおける位置付けからすると、TATよりも早期に
出現すると考えられるため、凝固亢進状態の出現を予知
する目的にも使用できる可能性がある。さらに、汎発性
血管内凝固(Disseminated intravascular coagulatio
n、DIC)(Espana, F., et al., Thrombosis Res., 5
9, 593-608, 1990)、糖尿病(Gabazza, E. C., et al.,
Diabetologia, 39, 1455-1461, 1996)、深部静脈血栓(D
eep Vein Thrombosis、DVT)(Yamada, N., et al., B
lood coagulation and Fibrinolysis, 6, 627-633, 199
5)等の血液凝固・線溶系に障害を示す患者では、血漿中
CICは高値を示すと報告されている。従来行われてき
たCICの測定方法は、PCに対する抗体およびPCI
に対する抗体を組み合わせて測定するものであるが、測
定サンプルの前処理が必要であったり、測定に長時間か
かる等の欠点があった。また、ローレルらはPCIに対
するモノクローナル抗体を作製し、CICを測定する方
法を開示している(Laurel, M., Carlson, T. H. and St
enflo, J., Thrombosis and Haemostasis, 60, 334-33
9, 1988)。しかし、この抗体はCICだけではなくPC
Iも認識するため、正確にCIC量を測定できるもので
はない。また、ここに開示されている方法では、PCに
対する抗体を固相抗体としているため、この方法を臨床
応用した場合には、ここで測定されるCIC定量値はC
ICそのものの量的変動を捉えているだけでなく、PC
の量的変動によっても影響を受けると考えられる。この
ように、PCIとプロテアーゼの複合体を測定する方法
で実用的なものは未だ無く、早急な開発が待たれている
ところである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、PC
Iとプロテアーゼの複合体を短時間で正確、簡便に測定
するモノクローナル抗体、その測定方法および測定試薬
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な背景から鋭意研究を重ねた結果、プロテアーゼとイン
ヒビターの複合体に特異的に反応し、PC、APC、P
CI等とは反応しないモノクローナル抗体の作製に成功
した。さらに、この抗体はAPC以外の種々のプロテア
ーゼとの複合体をも認識することが明らかとなり、本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明はプロテイン
Cインヒビターとプロテアーゼの複合体を認識するモノ
クローナル抗体であって、インタクトのプロテインCイ
ンヒビターは実質的に認識せず、該複合体中のプロテイ
ンCインヒビターを認識するモノクローナル抗体、該モ
ノクローナル抗体を使用したプロテインCインヒビター
と活性化プロテアーゼの複合体の測定方法、およびその
測定試薬である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明においてインタクトとは、生体内に本来存在する
形であり、その構造や機能に変化を受けていないもので
あることを意味する。本発明に係るプロテインCインヒ
ビターとプロテアーゼの複合体を認識するモノクローナ
ル抗体の作製は、該複合体を抗原として、通常行われる
免疫学的方法で実施すればよい。免疫に使われる動物は
特に限定されないがマウス、ラット、モルモットなどは
いずれも使用できる。接種は皮下、筋肉内、腹腔内に、
完全フロイントアジュバントや不完全フロイントアジュ
バントと混和して行う。投与は2〜5週間ごとに実施す
る。免疫した動物から脾臓またはリンパ節を採取し、脾
臓またはリンパ細胞を腫瘍細胞と融合し、ハイブリドー
マとして単離する。腫瘍細胞は一般に抗体産生細胞と同
一種であることが望ましいが、異種間でも可能な場合も
ある。細胞融合法は一般に行われている方法、たとえば
ケーラーとミルステインの方法(Kohler, G. and Milste
in, C., Nature, 256, 495-497, 1975)で実施すればよ
い。融合促進剤としては、センダイウイルスや平均分子
量1000〜6000のポリエチレングリコールなどが挙げられ
る。通常20〜50%程度の濃度のポリエチレングリコール
を用いて、20〜40℃、好ましくは30〜37℃で、抗体産生
細胞数と腫瘍細胞数の比、1:1〜10:1程度、1〜10
分間程度反応させることによって実施する。ハイブリド
ーマのスクリーニングは、種々の免疫化学的方法で実施
することができる。例えばエライザ法(Enzyme-linked i
mmunosorbent assay、以下ELISA)等の酵素標識法
(Enzyme immunoassay、以下EIA)、ウェスタンブロッ
ト法、組織染色法などが挙げられる。本発明の場合には
プロテインCインヒビターとプロテアーゼの複合体に反
応し、インタクトのPCIやプロテアーゼには実質的に
反応しないクローンを選択する。このような方法で抗体
産生を確認した後、例えば、限界希釈法によってクロー
ンを得る。ハイブリドーマの選別、育種は通常HAT
(ヒポキサンチン、アミノプテリン、チミジン)を添加し
て、10〜20%のウシ胎児血清を含む動物細胞用培地で行
われる。このようにして得られたクローンは、あらかじ
めプリスタンを投与したBALB/Cマウスの腹腔内に移植
し、10〜14日後にモノクローナル抗体を高濃度に含む腹
水を採取し、抗体を精製するための原料とする。また、
該クローンを培養し、培養物を原料とすることもでき
る。モノクローナル抗体の回収は、既知の免疫グロブリ
ン精製法を用いればよく、例えば、硫安分画法、ポリエ
チレングリコール(Polyethylene glycol、PEG)分画
法、エタノール分画法、陰イオン交換体の利用、アフィ
ニティクロマトグラフ法等により実施することができ
る。
【0006】このようにして得られたPCIとプロテア
ーゼの複合体を認識するモノクローナル抗体を使用し
て、生体試料中のPCIとプロテアーゼの複合体の定性
・定量が可能である。その方法としては、試料の種類に
よって適切な方法を採用すればよく特に限定されない
が、例えば、免疫組織染色法、酵素免疫測定法、凝集
法、競合法、サンドイッチ法などが挙げられる。免疫組
織染色法は例えば、標識化抗体を使用する直接法、該抗
体に対する標識抗体を用いる間接法により実施できる。
標識物としては蛍光物質、放射性物質、酵素、金属、色
素などを使用することができる。生体試料中のPCIと
プロテアーゼ複合体の測定法の例として、免疫学的サン
ドイッチ法によるCIC(PCIとAPCの複合体)の定
量法を以下に説明する。まず、本発明のモノクローナル
抗体を固相化する。固相体としてはマイクロタイターウ
ェル、マイクロ磁気ビーズなどを選択し、常法により固
相化する。該固相化モノクローナル抗体と生体試料とを
反応させ、モノクローナル抗体とCICを結合させ、免
疫反応物を生成させる。洗浄後、抗PC抗体もしくは抗
APC抗体(標識第二抗体)と反応させ、さらに洗浄後、
標識第二抗体を定量することにより、生体試料中のCI
C量を測定することができる。また、PCIはAPCの
みならず血漿カリクレイン、第Xa因子、第XIa因子、ト
ロンビン、ウロキナーゼ、組織中プラスミノーゲン等種
々のプロテアーゼとも反応するため、これらとの複合体
も測定可能である。適用できる生体試料は特に限定され
ず、臓器組織、細胞、血漿、血清、尿、漿液、髄液等い
ずれの生体試料であっても、適切な前処理を行うことに
よって適用可能である。
【0007】本発明に係る測定試薬は、PCIとプロテ
アーゼ複合体を認識するモノクローナル抗体を必須構成
成分とし、標識抗体、標準抗原、酵素および基質等を含
むものからなる。該モノクローナル抗体と酵素が同時に
含まれる場合には両者が結合した状態であってもよい。
また、測定の都合により、適切な抗原希釈液、反応希釈
液、基質溶解液、反応停止液等が含まれていてもよい。
【0008】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 抗CICモノクローナル抗体の作製および同
抗体の特異性の検討 1)プロテインCの精製 操作は全て4℃で実施した。新鮮血漿4.4リットルに、
塩酸ベンズアミジン(10mM;最終濃度、以下同様)、ジイ
ソプロピルフルオロフォスフェイト(Diisopropyl fluor
ophosphate、DFP)(1mM)、フェニルメチルスルフォニ
ルフルオライド(Phenylmethylsulfonyl fluoride、PM
SF)(1mM)および大豆トリプシンインヒビター(50mg/リ
ットル)を加えた後、1Mの塩化バリウムを350ml滴下し
た。混合液を1時間攪拌後、5000rpm/minで30分間遠心
し、沈殿を採取した。沈殿に5mMの塩酸ベンズアミジン
を含む0.15Mの塩化ナトリウム(pH7.4)を700ml加えて2
回洗浄した。バリウム塩に吸着したタンパク質は、5mM
の塩酸ベンズアミジンおよび0.1mMのDFPを含む0.2M
のEDTA(pH7.4)を660ml添加して溶出した。懸濁液を
1時間攪拌後、5000rpm/minで30分間遠心し、沈殿を除
去した。上清を1mMの塩酸ベンズアミジンを含む0.1Mの
リン酸緩衝液(pH6.0)に透析した後、同一の緩衝液で平
衡化したDEAE-Sephacelカラムにかけ、0.1Mから0.7
Mまでの塩化ナトリウムの直線的濃度勾配、1mMの塩酸ベ
ンズアミジンを含む0.1Mのリン酸緩衝液(pH6.0)で溶出
しPC画分を採取した。採取液を1mMの塩酸ベンズアミ
ジンを含む0.05Mトリス塩酸緩衝液(pH8.0)に対して透析
した。その後、DFPおよびPMSFを、それぞれ1mM
および0.1mMの濃度になるように添加した。1mMの塩酸ベ
ンズアミジンを含む0.05Mのトリス塩酸緩衝液(pH8.0)で
平衡化したDEAE-Sephacelカラムにかけ、0.1Mから
0.5Mまでの塩化ナトリウムの直線的濃度勾配、1mMの塩
酸ベンズアミジンを含む0.05Mのトリス塩酸緩衝液(pH8.
0)および2mMの塩化カルシウムで溶出し、PC画分を採
取した。採取液を1mMの塩酸ベンズアミジンを含む0.05M
イミダゾール緩衝液(pH6.0)に対して透析した。透析に
より生じた沈殿を2000rpm/minで10分間遠心分離し、除
去した。上清に塩化カルシウムを1mMになるように加
え、1mMの塩酸ベンズアミジンおよび2mMの塩化カルシウ
ムを含む0.05Mのイミダゾール緩衝液(pH6.0)で平衡化し
たHeparin Sepharoseカラムにかけ、0.0Mから0.8Mまで
の直線的濃度勾配、1mMの塩酸ベンズアミジンを含む0.0
5Mのイミダゾール緩衝液(pH6.0)で溶出し、精製PC画
分を採取した。回収率は25%であった。
【0009】2)プロテインCインヒビターの精製 操作は全て4℃で実施した。新鮮血漿4リットルに、塩
酸ベンズアミジン(10mM;最終濃度、以下同様)、DFP
(1mM)、PMSF(1mM)および大豆トリプシンインヒビタ
ー(50mg/リットル)を加え、1Mの塩化バリウムを320ml滴
下した。混合液を1時間攪拌後、5000rpm/minで30分間
遠心し、上清を採取し、固形PEG6000を60g/リットル
になるように加えた。1時間攪拌後、5000rpm/minで30
分間遠心し、沈殿を除去した。上清にはさらに固形PE
G6000を60g/リットルになるように加え、1時間攪拌
後、5000rpm/minで30分間遠心して沈殿を採取した。沈
殿に0.1Mの塩化アンモニウム、10mMの塩酸ベンズアミジ
ン、1mMのDFPおよび1mMのPMSFを含む0.05Mのト
リス塩酸緩衝液(pH7.5)を加えて溶解した。同一の緩衝
液で平衡化したDEAE-Sepharose CL-6Bカラムにか
け、素通り画分を採取した。採取液に硫酸アンモニウム
粉末を加えて50%飽和とし、1時間攪拌後、8000rpm/mi
nで15分間遠心し、上清を採取した。さらに硫酸アンモ
ニウム粉末を加えて50%飽和とし、1時間攪拌後8000rp
m/minで15分間遠心し、上清を採取した。沈殿に0.1Mの
塩化ナトリウム、1mMの塩酸ベンズアミジン、0.1mMのD
FPおよび0.1mMのPMSFを含む0.05Mのトリス緩衝液
(pH6.0)を加えて溶解し、同一緩衝液に対して透析し
た。デキストラン硫酸アガロースカラムにかけ、PCI
画分に硫酸アンモニウム粉末を加えて80%飽和させた。
10000rpm/minで15分間遠心し沈殿を採取して、溶解可能
な最小液量の0.15Mの塩化ナトリウムを含む0.05Mのトリ
ス塩酸緩衝液(pH7.5)に溶解した後、Ultrogel AcA44カ
ラムにかけ、PCI画分を集めて0.05Mのトリス塩酸緩
衝液(pH9.0)に透析した。その後DEAE-Sephacelにか
け精製PCIを得た。回収率は9%であった。
【0010】3)CICの調製 1mg/mlの精製PC溶液100μlに100U/mlのトロンビン溶
液50μlを加え、1時間反応させた後、5U/mlのヘパリン
存在下にアンチトロンビンIII(0.1μg/ml)を150μl加え
て反応を停止させた。上記方法で調製したAPC溶液(5
μg/ml)1mlと精製PCI溶液(1mg/ml)15μlを、2mMのE
DTA、5U/mlのへパリン存在下で混合し、37℃で30分
間インキュベートした。合成基質S-2366(第一化学薬品
社製)を使用してAPC活性を測定したところ、残存活
性はなかった。
【0011】4)抗CICモノクローナル抗体の作製 100μgのCICを含む溶液を同容量のフロイント完全ア
ジュバントとともに、BALB/cマウスの腹腔内に2週間間
隔で5回投与した。マウスの血清中に抗体が産生してい
ることを確認後、100μgのCICを含む溶液を尾静脈内
に投与した。3日後に脾臓を摘出し、ケーラーおよびミ
ルステインの方法によって、ポリエチレングリコール15
00を使用して脾臓細胞をミエローマ細胞P3UIと細胞融合
させた。その後、PC、PCIおよびCICを抗原とし
て、ELISA法でスクリーニングを実施した。限界希
釈法によって、PCおよびPCIとは反応せず、CIC
のみに対して特異的に反応するモノクローナル抗体を得
た。
【0012】5)抗CICモノクローナル抗体の反応特異
性 トロンビンとPCIを5U/mlヘパリン存在下でインキュ
ベートし、経時的にサンプリングを行い、ウエスタンブ
ロット法で上記のモノクローナル抗体の反応性を検討し
た。その結果、本抗体はPCIとは実質的に反応せず、
トロンビンとPCIの複合体、およびトロンビンとの反
応の結果生成した修飾型PCIと反応した(図1)。この
ことから本抗体は、複合体の形成によりPCIに出現す
る新しいエピトープを認識することが予想された。
【0013】実施例2 PCI−ウロキナーゼ複合体に
対する抗CICモノクローナル抗体の反応性 実施例1と同様の方法で、PCI−2本鎖ウロキナーゼ
複合体と抗CICモノクローナル抗体の反応性をウェス
タンブロット法で検討した。その結果、PCI−ウロキ
ナーゼ複合体のみにバンドが発現し、PCI、2本鎖ウ
ロキナーゼではバンドはみられなかった。
【0014】実施例3 PCI−血漿カリクレイン複合
体に対する抗CICモノクローナル抗体の反応性 実施例1と同様の方法で、PCI−血漿カリクレイン複
合体と抗CICモノクローナル抗体の反応性をウェスタ
ンブロット法で検討した。その結果、PCI−血漿カリ
クレイン複合体のみにバンドが発現し、PCI、血漿カ
リクレインではバンドはみられなかった。
【0015】実施例4 健常人における血漿中CICの
測定 1)抗PCモノクローナル抗体の作製 実施例1と同様の方法によって精製した100μgのPCを
含む溶液を、同容量のフロイント完全アジュバントとと
もに、BALB/cマウスの腹腔内に2週間間隔で5回投与し
た。血清中の抗PC抗体を確認した後、100μgのPC溶
液を尾静脈内に投与した。3日後に脾臓を摘出し、ケー
ラーおよびミルステインの方法で、ポリエチレングリコ
ール1500を使用して脾臓細胞をミエローマ細胞P3UIと細
胞融合させた。その後、PCおよびCICを抗原とし
て、ELISA法でスクリーニングを実施した。限界希
釈法によって、両方の抗原に対して反応するモノクロー
ナル抗体を得た。
【0016】2)抗CIC抗体固相化ビーズの調製 実施例1で得た精製抗CIC抗体を、0.15Mの塩化ナト
リウムを含む0.15Mのリン酸緩衝液(pH7.8)で0.5mg/mlの
濃度になるように調製し、抗体溶液1mlと30mgのDynabea
ds M450 Uncoated(ダイナール社)を混合し、室温で一夜
混和した。1%のBSAおよび0.15Mの塩化ナトリウム
を含む0.15Mのリン酸緩衝液(pH7.8)で洗浄した後、同溶
液に懸濁して保存した。
【0017】3)標識抗体の作製 標識用の抗体には前記の抗PC抗体を用いた。抗体を0.
15Mの塩化ナトリウムを含む0.15Mのリン酸緩衝液(pH7.
8)で、2mg/mlの濃度になるように調製した。この抗体溶
液0.5mlとジメチルスルホキサイドに溶解した標識プロ
ーブである、[4-(N-サクシミジルオキシ-カルボニルプ
ロピル)-4'-メチル-2,2'-ビピリジン]ビス(2,2'-ビピリ
ジン)ルテニウム(II)ジヘキサフルオロフォスフェイト
溶液35μlを混合し、室温で30分間攪拌した。2Mのグリ
シン溶液を10μl加え、さらに室温で10分間攪拌し、反
応を停止させた。その後ゲル濾過によって標識抗体を精
製した。
【0018】4)測定方法 健常人81例から得た血漿および標準抗原を、それぞれ、
0.15Mの塩化ナトリウム、5mMのEDTAを含む30mMのリ
ン酸緩衝液(pH6.5)、および7%ウシ血清アルブミンを含
む50mMのリン酸緩衝液(pH6.5)で希釈した。標識抗体は1
0%の正常ウサギ血清を含む50mMのリン酸緩衝液(pH6.5)
で希釈した。抗CIC抗体固相化ビーズは反応溶液に懸
濁させた。サンプル溶液200μlにビーズ懸濁液を25μl
を加えて攪拌後、室温で4分間反応させた。さらに同様
の操作を行った後、磁気ラックを用いてビーズを集め、
上清をデカントによって除去し、ビーズを0.15Mの塩化
ナトリウムおよび0.01%のTween20を含む10mMのトリス
塩酸緩衝液(pH7.5)で洗浄した。次に標識抗体溶液200μ
lを加えて攪拌後、室温で4分間反応させた。さらに同
様の操作を行った後、磁気ラックを用いてビーズを集
め、上清をデカントによって除去した。ビーズを洗浄
後、0.05%のTween20および50mMのトリプロピルアミン
を含む0.15Mのリン酸緩衝液(pH7.5)を300μl加えて、ビ
ーズを懸濁し電気化学発光測定法(ECL法)で測定し
た。その結果、健常人81例の血漿中CIC濃度は1.56±
0.48(平均±標準偏差)ng/mlであった。
【0019】実施例5 人工透析患者における血漿中C
ICの測定 実施例4と同様の方法で、人工透析を受けている患者18
例の血漿中CIC濃度を測定した。その結果、血漿中C
IC濃度は4.00±2.67(平均±標準偏差)ng/mlであっ
た。また、同時にELISA法(特開平2−23645
2)によって、血漿中CIC濃度を測定し上記結果と比
較した。その結果、ECL法とELISA法による測定
値の間には、相関係数0.87と高い相関関係がみられた
(図2)。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】PCIとトロンビンをインキュベート後、抗C
IC抗体に対する反応性をウェスタンブロッティング法
で確認した結果を示した図である。
【図2】ECL法とELISA法による血漿中CIC濃
度の相関関係を示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 33/577 C12P 21/08 // C12P 21/08 C12N 15/00 C

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロテインCインヒビターとプロテアーゼ
    の複合体を認識するモノクローナル抗体であって、イン
    タクトのプロテインCインヒビターを実質的に認識せ
    ず、該複合体中のプロテインCインヒビターを認識する
    モノクローナル抗体。
  2. 【請求項2】プロテアーゼが活性化プロテインC、血漿
    カリクレイン、第Xa因子、第XIa因子、トロンビ
    ン、ウロキナーゼまたは組織中プラスミノーゲン活性化
    因子である請求項1記載のモノクローナル抗体。
  3. 【請求項3】プロテアーゼが活性化プロテインCである
    請求項1記載のモノクローナル抗体。
  4. 【請求項4】プロテインCインヒビターとプロテアーゼ
    の複合体を測定する方法であって、(1)生体試料中の
    プロテインCインヒビターとプロテアーゼの複合体と請
    求項1記載のモノクローナル抗体を含むものからなる試
    薬を混合し、免疫反応物を生成させる工程、(2)上記
    免疫反応物を分離した後、複合体中のプロテアーゼを認
    識する標識抗体と反応させる工程、(3)複合体に結合
    した標識抗体を測定する工程、からなる測定方法。
  5. 【請求項5】プロテアーゼが活性化プロテインCであ
    り、標識抗体が標識抗活性化プロテインC抗体または標
    識抗プロテインC抗体である請求項4に記載のプロテイ
    ンCインヒビターとプロテアーゼの複合体を測定する方
    法。
  6. 【請求項6】プロテインCインヒビターとプロテアーゼ
    の複合体を認識するモノクローナル抗体であって、イン
    タクトのプロテインCインヒビターは実質的に認識せ
    ず、該複合体中のプロテインCインヒビターを認識する
    モノクローナル抗体を構成成分とするプロテインCイン
    ヒビターとプロテアーゼの複合体の測定試薬。
  7. 【請求項7】プロテインCインヒビターとプロテアーゼ
    の複合体を認識するモノクローナル抗体であって、イン
    タクトのプロテインCインヒビターは実質的に認識せ
    ず、該複合体中のプロテインCインヒビターを認識する
    モノクローナル抗体と、複合体中のプロテアーゼを認識
    する抗体を構成成分とするプロテインCインヒビターと
    プロテアーゼの複合体の測定試薬。
  8. 【請求項8】プロテインCインヒビターとプロテアーゼ
    の複合体を認識するモノクローナル抗体であって、イン
    タクトのプロテインCインヒビターは実質的に認識せ
    ず、該複合体中のプロテインCインヒビターを認識する
    モノクローナル抗体と、抗活性化プロテインC抗体また
    は抗プロテインC抗体を構成成分とするプロテインCイ
    ンヒビターとプロテアーゼの複合体の測定試薬。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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