JPH11124685A - 磁気シールド材およびその製造方法 - Google Patents
磁気シールド材およびその製造方法Info
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- JPH11124685A JPH11124685A JP9288514A JP28851497A JPH11124685A JP H11124685 A JPH11124685 A JP H11124685A JP 9288514 A JP9288514 A JP 9288514A JP 28851497 A JP28851497 A JP 28851497A JP H11124685 A JPH11124685 A JP H11124685A
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Abstract
なく加工性に優れ、かつ耐食性に優れた磁気シールド材
を提案する。 【解決手段】 フォルステライト被膜を有する方向性電
磁鋼板表面に、耐食性に富む中間被膜を形成し、さらに
中間被膜のうえに、摩擦係数が0.4 以下の塗膜を2 〜8g
/m2 被成する。中間被膜は、Cu、Cr、Ni、Sn、Znのうち
の少なくとも1つの金属またはCu、Cr、Ni、Sn、Znの化
合物のうちの少なくとも1つの化合物を含む被膜とする
のが好ましく、中間被膜のうえに形成する塗膜は、エポ
キシ系樹脂塗料、アクリル系樹脂塗料あるいはポリエス
テル系樹脂塗料を塗布して形成される塗膜とするのが好
ましい。
Description
関し、とくにモータケース等の冷間加工により成形され
る磁気シールド材に関する。
に、ケースやカバーとは別に、機器の内側あるいは外側
に磁気シールド材を装着する。例えば、音響機器、OA
機器やVTR等に用いられる小型モータでは漏れ磁束を
遮蔽するため、磁気シールド材をモータに装着してい
る。最近では、一段と小型化が進み、装着する磁気シー
ルド材にも厳しい加工が要求されるようになっている。
磁気シールド性、さらに外観の美麗さ、耐食性が挙げら
れる。磁気シールド性を高めるためには、透磁率を高く
することが有効であり、鋼においては結晶粒径を大きく
し、Si、Alの含有量が多いほど透磁率は高くなる。した
がって、磁気シールド性の観点からは、透磁率の高い方
向性珪素鋼の使用が有効である。そして、外観の美麗
さ、耐食性を向上させるために表面に塗料を塗布するの
が一般的である。
バーに使用できれば、磁気シールド材の役割を兼ねるこ
とができ、磁気シールド材を別に装着する必要はなくな
る。しかし、ケースやカバーは、絞り加工や折り曲げ加
工などの強度の冷間加工が施されるため、透磁率の高い
鋼材、たとえば方向性珪素鋼板などは、加工性が低く割
れや破断が生じ、厳しい成形加工に耐えられない、ある
いは、表面に形成されているフォルステライト被膜が剥
離しやすく塗膜が剥離しやすい、また加工に伴い磁気シ
ールド性が劣化するなどの問題があった。
26号公報には、Siおよび/またはAlを合計で 4.5%以下
含有する鋼を結晶粒径が30μm 以下の再結晶組織を有す
る鋼板としたのち冷間加工を施し、ついで、熱処理し結
晶粒を粗大化させる磁気シールド材の製造法が提案され
ている。しかしながら、この方法では、冷間加工を施し
たのちに、再結晶焼鈍を実施するため、焼鈍能率は低下
し、生産性が劣化するという問題があった。
着性に優れた磁気シールド用方向性珪素鋼板が提案され
ている。この鋼板は、地鉄の上のフォルステライト被膜
の厚さを制限し、被膜のうえに直接塗料を塗布すること
を特徴としている。方向性珪素鋼板には、通常フォルス
テライト被膜のうえに、圧延方向に引張応力を付与する
ガラス質コーティングを施し鉄損を改善している。しか
しながら、このガラス質コーティングは塗料密着性に有
害であることから、特開平5-239694号公報に記載された
磁気シールド用珪素鋼板では、ガラス質コーティングを
施していない。
により、塗料表面の応力状態が地鉄の応力状態に大きな
影響を与えることになる。これにより、鋼板同士の接
触、あるいは成形時の治具との接触状態によっては、地
鉄表層に歪が導入され透磁率が低下し、磁気シールド性
が劣化する場合があった。さらに、上記した従来の磁気
シールド材は、高温高湿の環境下で使用した場合に腐食
が進行し、錆が発生するという品質上の問題があった。
を有利に解決し、加工を施しても塗膜の剥離や透磁率低
下の少なく加工性に優れ、かつ高温高湿の環境下でも使
用可能な耐食性に優れた磁気シールド材を提案すること
を目的とする。
布した方向性電磁鋼板の加工に際し、生じる塗膜やフォ
ルステライト被膜の剥離、透磁率の低下について鋭意検
討した結果、塗料塗布後の塗膜特性、とくに目付量、摩
擦係数が大きく影響していることを知見した。さらに、
耐食性の改善について検討した結果、フォルステライト
被膜と塗膜との間に耐食性を有する中間被膜を形成する
ことにより、耐食性が格段に向上するという知見を得
た。
果について説明する。 (実験1)本発明者らは、小型モータに巻き付ける磁気
シールド材を想定し、0.23mm厚の仕上焼鈍済の方向性電
磁鋼板を用い、耐食性、耐曲げ加工性、磁気シールド性
におよぼす塗膜の目付量、摩擦係数の影響について検討
した。
厚のフォルステライト被膜が形成されていた。この鋼板
に 800℃×2min の平坦化焼鈍を施した。焼鈍後の磁気
特性は、W17/50 :0.95〜1.00W/kg、B8 :1.85〜1.86
Tであった。ついで、この電磁鋼板のフォルステライト
被膜上に、クロメート処理によりクロメート被膜を10mg
/m2 被成したのち、該クロメート被膜上に、さらにエポ
キシ樹脂塗料を塗布し、 200℃で焼付けた。エポキシ樹
脂と硬化剤の配合比、および希釈シンナの配合比を変え
てエポキシ樹脂塗料の粘度を変化し、あるいはさらに塗
布条件(具体的には、塗布ロールの周速および板速を変
化)を変化し、塗膜の目付量、摩擦係数を変えた試験片
を作製し、耐食性、耐曲げ加工性および磁気シールド性
について調査した。
塗膜を用い、目付量を 0.5〜5g/m2に変化させた各塗膜
付き鋼板表面に、5%塩酸溶液(液温:35±1℃)を1
〜2ml/hr の流量で噴霧状に吹き付け、錆の発生を観察
した。耐食性は発錆が生じるまでの所要日数で評価し
た。図1に示す耐食性試験の結果から、塗膜の目付量が
2g/m2未満では、発錆までの所要日数が短く耐食性は劣
化していることが分かる。
塗膜を用い、目付量を1〜10g/m2に変化させた各塗膜付
き鋼板を直径の異なる丸棒に巻き付け、塗膜の剥離が認
められる最大の丸棒直径を求め、耐曲げ加工性を評価す
る。図2に示す結果から、塗膜の目付量が8g/m2を超え
ると、曲げ直径が大きくなり、耐曲げ加工性が劣化する
ことがわかる。
係数を 0.1〜0.65に変化させた各塗膜付き鋼板を20mmφ
の丸棒に4回巻き付け成形し巻き戻したときの塗膜外観
を目視で観察し、塗膜剥離の発生率を図3に示す。図3
から、塗膜の摩擦係数が 0.4を超えると、塗膜剥離の発
生率が高くなり、耐曲げ加工性が劣化することがわか
る。塗膜の摩擦係数が 0.4を超えると、鋼板同士の擦れ
によって塗膜の剥離が発生することがわかる。
g/m2、摩擦係数を 0.1〜0.65に変化させた各塗膜付き鋼
板を直径25mmφの丸棒に5回巻き付け成形したのち、2
分割して試料とし、図5に示すように永久磁石1の磁場
を試料2で遮断し、ガウス測定器3、導線4、メータ5
からなる測定装置を用いて、磁場の強さを測定した。測
定した磁場の強さから、磁気シールド性を評価した。な
お、永久磁石の磁場の強さは500A/mである。測定結果を
図4に示す。図4から塗膜の摩擦係数が 0.4を超える
と、測定される磁場の強さが増加し、磁気シールド性が
劣化していることがわかる。塗膜の摩擦係数が高いほ
ど、成形加工時の鋼板同士の擦れ等で地鉄表層へ導入さ
れる剪断歪が増加し、透磁率が低下したためと考えられ
る。 (実験2)実験1で使用したと同じ仕上焼鈍済の方向性
電磁鋼板を用いて実験を行った。
膜上に、まずクロメート処理によりクロム酸化物を含む
中間被膜を0〜120mg/m2の範囲で形成し、ついで、中間
被膜上にアクリル系樹脂塗料の塗布により塗膜を5g/m2
形成したのち焼付けし、磁気シールド材とした。なお、
塗膜の摩擦係数は0.3 であった。これら磁気シールド材
について、耐食性、磁気シールド性、耐曲げ加工特性、
耐剥離性を試験した。
%塩酸溶液(液温:35±1℃)を0.6 〜0.9ml/hrの流量
で噴霧状に吹き付け、錆の発生を観察した。耐食性は発
錆が生じるまでの所要日数で評価した。耐曲げ加工性試
験は、各塗膜付き鋼板を直径の異なる丸棒に巻き付け、
塗膜の剥離が認められる最大の丸棒直径を求め、耐曲げ
加工性を評価した。
の丸棒に4回巻き付け成形し巻き戻したときの塗膜外観
を目視で観察し、塗膜剥離の発生率を求め、耐剥離性を
評価した。磁気シールド性試験は、各塗膜付き鋼板を直
径25mmφの丸棒に5回巻き付け成形したのち、2分割し
て試料とし、図5に示すように永久磁石1の磁場を試料
2で遮断し、ガウス測定器3、導線4、メータ5からな
る測定装置を用いて、磁場の強さを測定した。測定した
磁場の強さから、磁気シールド性を評価した。なお、永
久磁石の磁場の強さは500A/mである。
8 とともに示す。また、磁気シールド性、耐曲げ加工
性、耐剥離性について図7に示す。図6から、耐食性を
確保するためには、中間被膜の付着量は5mg/m2 以上と
する必要があることがわかる。しかし、中間被膜の付着
量が100mg/m2を超えると、磁束密度B8 が著しく減少
し、磁気シールド性も図7からわかるように低下する。
一方、耐曲げ加工性、耐剥離性は、中間被膜の付着量に
依存しないことがわかる。
電磁鋼板からなる磁気シールド材においては、磁気シー
ルド性、耐曲げ加工性、耐食性の点から、塗膜の特性、
とくに、摩擦係数、目付量を規制することが重要であ
り、さらに耐食性の点から中間被膜の付着量を規制する
ことが重要であるとの新規な知見を得た。本発明は、上
記した知見をもとに、構成されたものである。
膜を有する方向性電磁鋼板からなる磁気シールド材であ
って、該フォルステライト被膜表面に耐食性を有する中
間被膜を5〜100mg/m2形成し、さらに該中間被膜表面に
摩擦係数が 0.4以下の塗膜を2〜8g/m2形成してなるこ
とを特徴とする耐食性および加工性に優れた磁気シール
ド材であり、前記中間被膜を、Cu、Cr、Ni、Sn、Znのう
ちの少なくとも1つの金属またはCu、Cr、Ni、Sn、Znの
化合物のうちの少なくとも1つの化合物を含む被膜とす
るのが好ましく、また、前記塗膜を、エポキシ系樹脂塗
料、アクリル系樹脂塗料およびポリエステル系樹脂塗料
から選ばれた1種を塗布して形成したものとするのが好
ましい。
有する方向性電磁鋼板表面に、耐食性を有する中間被膜
を5〜100mg/m2形成したのち、該中間被膜表面に、No.4
フォードカップ測定にて30〜 150秒の粘度を有するエポ
キシ系樹脂塗料またはアクリル系樹脂塗料またはポリエ
ステル系樹脂塗料を、摩擦係数が 0.4以下、塗膜目付量
が2〜8g/m2となるように塗布し、焼き付けることを特
徴とする耐食性および加工性に優れた磁気シールド材の
製造方法であり、前記中間被膜を、Cu、Cr、Ni、Sn、Zn
のうちの少なくとも1つの金属またはCu、Cr、Ni、Sn、
Znの化合物のうちの少なくとも1つの化合物を含む液で
処理して形成したものとするのが好ましい。
ルステライト被膜を有する方向性電磁鋼板を用いる。方
向性電磁鋼板の組成は、とくに限定しないが、Si: 2.8
〜 3.4%を含有する珪素鋼板が好適である。Siは、磁気
シールド性を高めるのに有効な元素であるが、 3.4%を
超えると冷間加工性が劣化するため、また、 2.8%未満
ではその効果が認められないため、Siは、2.8 〜 3.4%
の範囲が望ましい。
するのが、磁気シールド性を高めるのに好適である。A
l:10 ppmを超えると磁束密度の低下を招くため、Al含
有量の上限とするのが好ましい。その他、必要に応じ、
S、Sn、Se、Mo、Sb、Mnなども微量添加できる。母材の
溶製にあたっては、転炉、電気炉など公知のいずれの方
法も使用できる。成分調整された溶鋼は、連続鋳造、造
塊−分塊法によりスラブとしたのち、熱間圧延、冷間圧
延により最終板厚とすることが好ましい。
施したのち、表面にMgO を主体とする焼鈍分離材を塗布
し、仕上焼鈍を施す。これにより、表面にフォルステラ
イト被膜が形成されるとともに、方位の揃った2次再結
晶粒が形成され、優れた磁気的特性を有するようにな
る。フォルステライト被膜は、3μm 以下とするのが加
工性のうえから望ましい。磁気シールド材としては、透
磁率が高いことが望ましく、 100A/m で0.01H/m 以上の
透磁率を有することが望ましい。
に、望ましくは平坦化焼鈍を施したのち、フォルステラ
イト被膜のうえに、耐食性を有する中間被膜を5〜100m
g/m2形成する。フォルステライト被膜のうえに形成され
る中間被膜は、耐食性に富む被膜であればとくに限定す
る必要はないが、Cu、Cr、Ni、Sn、Znの化合物うちの少
なくとも1つの金属またはCu、Cr、Ni、Sn、Znのうちの
少なくとも1つの化合物を含む被膜とするのが好まし
い。耐食性に富む被膜としては、例えば、無水クロム酸
とリン酸、ホウ酸、ケイフッ化物を配合したクロメート
液で処理することにより形成されるCr 酸化物を含むク
ロメート被膜が、耐食性に優れ、磁気シールド材として
の特性に顕著な悪影響を及ぼさず、最も好適である。ま
た、Zn(H2PO4)2、Fe(H2PO4)2、H3PO4 、Zn(NO3)2液で処
理することにより形成されるリン酸亜鉛を含む被膜も好
適である。もちろん、Cu、Ni、Cr、Sn、Znのうちの少な
くとも1つの金属を化学めっき、電気めっきした被膜で
もよい。
6に示すように発錆までの所要日数が短く耐食性が低下
し、一方、付着量が100mg/m2を超えると、磁気シールド
性が劣化する。このため、中間被膜の付着量は5〜100m
g/m2の範囲とするのが望ましい。中間被膜のうえに、さ
らに塗料を塗布し、塗膜を形成する。
樹脂塗料またはポリエステル系樹脂塗料が好適である。
エポキシ系樹脂塗料は、エポキシ樹脂、硬化剤と無機顔
料、溶剤を主成分とする。エポキシ樹脂としては、高分
子量のビスフェノールA型エポキシ樹脂が好ましい。あ
るいは、ポリエステル、ウレタン、脂肪酸等で変性した
ものでもかまわない。硬化剤としては、脂環式変性アミ
ン、脂肪族アミン、ジシアンジアミド系硬化剤、イミダ
ゾール系硬化剤等を使用する。また、無機顔料として
は、シリカ、酸化チタン、マイカ等を適宜用いる。無機
顔料の表面には、アルミ−シリカ処理、シランカップリ
ング処理、リン酸塩処理等の化学処理を施してもよい。
樹脂塗料、熱硬化性アクリル樹脂塗料のいずれでもよ
い。熱可塑性アクリル樹脂塗料では、ニトロセルローズ
を硬化付与剤として使用してもよい。またビニール樹脂
を混用してもよい。ポリエステル系樹脂塗料は、主剤と
して不飽和ポリエステル樹脂、スチレンモノマー、パラ
フィン、ハイドロキノン、オクトイン酸コバルトを用
い、硬化剤としてメチルエチルケトンパーオキサイト溶
液を用いたものを用いる。
し塗膜を被成するが、塗料塗布により被成される塗膜
は、塗膜表面の摩擦係数(静止)が 0.4以下となるよう
に調整される。塗膜の摩擦係数が 0.4を超えると、磁気
シールド性、塗膜剥離性が劣化するため、上限とした。
塗膜の摩擦係数が高いと、巻付成形するとき、あるいは
鋼板同士の接触による擦れ等により、地鉄表面への剪断
歪の導入が大きくなり、透磁率が低下するためであると
考えられる。
度、巻き取り張力、焼付け条件、無機顔料の添加量を変
化することにより達成できる。塗料の粘度は、エポキシ
樹脂と硬化剤の配合比、あるいは希釈シンナの配合比を
かえることにより変更できる。希釈のためのシンナは、
トルエンを主成分とし、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸
アミン等を配合したものが好適である。
膜の摩擦係数、目付量を変えることができる。塗膜の摩
擦係数を 0.4以下とするには、塗料の粘度をNo.4フォー
ドカップ測定30〜 150秒とし、かつ焼付け条件を 180℃
〜 250℃とすることが望ましい。中間被膜のうえに被成
される塗膜の目付量は、2〜8g/m2の範囲に限定する。
が生じやすく、塗膜の薄い部分から発錆し、耐食性が劣
化する。また、目付量が8g/m2を超えると、耐曲げ加工
性が劣化する。このため、塗膜の目付量は、2〜8g/m2
の範囲とした。しかも、この目付量は、摩擦係数が本発
明範囲内の場合、鋼板同士の接触等が生じても磁気シー
ルド性の劣化が生じない充分な目付量である。
5ppm 、Se:0.02%、Mn:0.07%を含有する溶鋼を、連
続鋳造によりスラブとしたのち、熱間圧延および中間焼
鈍を含む冷間圧延により、板厚0.23mmの鋼板とした。こ
の鋼板に、 800℃の脱炭焼鈍を施したのち、MgO を主成
分とする焼鈍分離剤を表面に塗布し1200℃×5hrの仕上
焼鈍を施し、方向性電磁鋼板とした。この鋼板には、2
μm 厚のフォルステライト被膜が形成され、B8 :1.89
T、W17/50 :0.90W/kgの磁気特性を有していた。
ト被膜のうえに、クロメート処理により、表1に示す付
着量のCr酸化物を含む中間被膜を形成したのち、表1に
示す塗料をロールコータで塗布し、表1に示す条件で焼
き付け、表1に示す目付量、摩擦係数の異なる塗膜を被
成した。塗膜を被成後、8〜12ton のコイルに巻き取っ
た。なお、中間被膜を形成しない鋼板を比較例とした。
また、摩擦係数の異なる塗膜は、表1に示すように塗料
の粘度、焼き付け条件、巻き取り張力を変化して得たも
のである。
耐食性、耐曲げ加工性、磁気シールド性、塗膜剥離性を
評価した。なお、各試験ごとに5個の試験片を採取し、
試験を実施した。試験結果は平均値で表示し、表1に示
す。
溶液(液温:35±1℃)を1〜2ml/hr の流量で噴霧状
に吹き付け、錆の発生を観察し、発錆が生じるまでの所
要日数で評価した。耐曲げ加工性試験は、塗膜付き鋼板
を直径の異なる丸棒に巻き付け、塗膜の剥離が認められ
る最大の丸棒直径を求め、耐曲げ加工性を評価した。
径20mmφの丸棒に7回巻き付け成形したのち、2分割し
試料とし、図5に示すように永久磁石1の磁場を試料2
で遮断し、ガウス測定器3、導線4、メータ5からなる
測定装置を用いて、磁場の強さを測定した。測定した磁
場の強さから、磁気シールド性を評価した。なお、永久
磁石の磁場の強さは500A/mである。
φの丸棒に7回巻き付け成形し巻き戻したときの塗膜外
観を目視で観察し、剥離が全く認められないときは○、
剥離面積が1%〜5%のときは△、剥離面積が5%以上
のときは×とした。本発明例は、いずれも耐食性、耐曲
げ加工性、耐塗膜剥離性、磁気シールド性に優れ、磁気
シールド材として優れた性能を有する。
ールド性、耐被膜剥離性が劣化している。
しているため磁気シールド性も高く、また、厳しい成形
加工を施しても塗膜の剥離や透磁率低下が少なく、加工
性に優れた磁気シールド材を提供できるうえ、さらに高
温高湿の環境下でも使用可能な耐食性に優れた磁気シー
ルド材を提供でき、小型化の進むモータの磁気シールド
材に供することができるという産業上格段の効果を奏す
る。
る。
フである。
フである。
グラフである。
る。
すグラフである。
性、塗膜剥離性の関係を示すグラフである。
Claims (5)
- 【請求項1】 フォルステライト被膜を有する方向性電
磁鋼板からなる磁気シールド材であって、該フォルステ
ライト被膜表面に耐食性を有する中間被膜を5〜100mg/
m2形成し、さらに該中間被膜表面に摩擦係数が 0.4以下
の塗膜を2〜8g/m2形成してなることを特徴とする耐食
性および加工性に優れた磁気シールド材。 - 【請求項2】 前記中間被膜が、Cu、Cr、Ni、Sn、Znの
うちの少なくとも1つの金属またはCu、Cr、Ni、Sn、Zn
の化合物のうちの少なくとも1つの化合物を含む被膜で
あることを特徴とする請求項1に記載の磁気シールド
材。 - 【請求項3】 前記塗膜が、エポキシ系樹脂塗料、アク
リル系樹脂塗料およびポリエステル系樹脂塗料から選ば
れた1種を塗布して形成したものであることを特徴とす
る請求項1または2に記載の磁気シールド材。 - 【請求項4】 フォルステライト被膜を有する方向性電
磁鋼板表面に、耐食性を有する中間被膜を5〜100mg/m2
形成したのち、該中間被膜表面に、No.4フォードカップ
測定にて30〜 150秒の粘度を有するエポキシ系樹脂塗料
またはアクリル系樹脂塗料またはポリエステル系樹脂塗
料を、摩擦係数が 0.4以下、塗膜目付量が2〜8g/m2と
なるように塗布し、焼き付けることを特徴とする耐食性
および加工性に優れた磁気シールド材の製造方法。 - 【請求項5】 前記中間被膜が、Cu、Cr、Ni、Sn、Znの
うちの少なくとも1つの金属またはCu、Cr、Ni、Sn、Zn
の化合物のうちの少なくとも1つの化合物を含む液で処
理して形成したものであることを特徴とする請求項4に
記載の磁気シールド材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28851497A JP3328175B2 (ja) | 1997-10-21 | 1997-10-21 | 磁気シールド材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP28851497A JP3328175B2 (ja) | 1997-10-21 | 1997-10-21 | 磁気シールド材およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11124685A true JPH11124685A (ja) | 1999-05-11 |
| JP3328175B2 JP3328175B2 (ja) | 2002-09-24 |
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ID=17731224
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28851497A Expired - Fee Related JP3328175B2 (ja) | 1997-10-21 | 1997-10-21 | 磁気シールド材およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3328175B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004143564A (ja) * | 2002-10-28 | 2004-05-20 | Jfe Steel Kk | 被膜密着性と耐食性に優れる磁気シールド用方向性電磁鋼板 |
| WO2022092095A1 (ja) | 2020-10-26 | 2022-05-05 | 日本製鉄株式会社 | 巻鉄心 |
| JP2022069940A (ja) * | 2020-10-26 | 2022-05-12 | 日本製鉄株式会社 | 巻鉄心 |
-
1997
- 1997-10-21 JP JP28851497A patent/JP3328175B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| WO2022092095A1 (ja) | 2020-10-26 | 2022-05-05 | 日本製鉄株式会社 | 巻鉄心 |
| JP2022069940A (ja) * | 2020-10-26 | 2022-05-12 | 日本製鉄株式会社 | 巻鉄心 |
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| JP3328175B2 (ja) | 2002-09-24 |
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