JPH11124806A5 - - Google Patents

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JPH11124806A5
JPH11124806A5 JP1997288265A JP28826597A JPH11124806A5 JP H11124806 A5 JPH11124806 A5 JP H11124806A5 JP 1997288265 A JP1997288265 A JP 1997288265A JP 28826597 A JP28826597 A JP 28826597A JP H11124806 A5 JPH11124806 A5 JP H11124806A5
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Description

【書類名】 明細書
【発明の名称】 道路橋の伸縮継手
【特許請求の範囲】
【請求項1】 道路橋の所定スパンごとに設けられる継目に設けられ、該道路橋の温度変化に基づく長手方向の伸縮を許容しながら車両を円滑に走行させるための伸縮継手であって、
各々垂直な板面を台形波状にジグザグに曲折させて継目長手方向に延び、互いの凹部と凸部とを向かい合わせることによって台形波状にジグザグに曲折した波形の遊隙を形成するように対設された一対の波形縦板と、
上記一対の波形縦板の対向する内面に両側面が固着され該両波形縦板間が路面に対する開口とならないように上記波形遊隙の上端開口部を埋めているゴム継手とを備え、
上記波形縦板は、その背部に打設された上記道路橋の路面を形成するコンクリートと一体に結合されており、
上記ゴム継手の上面の中央には、上記波形遊隙と同様にジグザグに曲折して継目長手方向に延びる波形伸縮溝が形成され、
上記ゴム継手の継目長手方向に直線状に延びる部分の上面には上記波形伸縮溝に沿ってその両側を直線状に延びる直線伸縮溝が形成され、
上記ゴム継手の継目長手方向に対して斜めに延びる部分の上面には、上記波形伸縮溝のみが設けられていることを特徴とする道路橋の伸縮継手。
【請求項2】 道路橋の所定スパンごとに設けられる継目に設けられ、該道路橋の温度変化に基づく長手方向の伸縮を許容しながら車両を円滑に走行させるための伸縮継手であって、
各々垂直な板面を台形波状にジグザグに曲折させて継目長手方向に延び、互いの凹部と凸部とを向かい合わせることによって台形波状にジグザグに曲折した波形の遊隙を形成するように対設された一対の金属製波形縦板と、
上記一対の波形縦板の対向する内面に両側面が固着されたゴム継手とを備え、
上記波形縦板は、その背部に打設された上記走行路の路面を形成するコンクリートと一体に結合され、
上記両波形縦板の上端面は上記コンクリート路面よりも低く形成され、上記ゴム継手は上面が該両波形縦板の上端よりも高くなるように形成されていて、該両波形縦板間が路面に対する開口とならないように上記波形遊隙の上端開口部を埋め且つ両側に張り出したフランジが両側の波形縦板の上端面を覆っており、
上記ゴム継手の上面の中央には、上記波形遊隙と同様にジグザグに曲折して継目長手方向に延びる波形伸縮溝が形成され、
上記ゴム継手の継目長手方向に直線状に延びる部分の上面には上記波形伸縮溝に沿ってその両側を直線状に延びる直線伸縮溝が形成され、
上記ゴム継手の継目長手方向に対して斜めに延びる部分の上面には、上記波形伸縮溝のみが設けられていることを特徴とする道路橋の伸縮継手。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路橋の伸縮継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路橋には、該道路橋の温度による長手方向の伸縮を許容するための継目(不連続部)が所定スパンごとに設けられており、この継目には車両が該継目を円滑に通過することができるように伸縮継手を設ける必要がある。
【0003】
そのような伸縮継手としては、継目遊間を跨ぐようにゴム板を架け渡して該ゴム板の上面を路面と面一にする方式、継目遊間の両側に一対の金属製櫛形フェイスプレートを固定しこの両プレートを噛み合わせる方式、一対の波形縦板を対峙させその間にU字状のゴムシールを設けて溝を形成する方式などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ゴム板を架け渡す方式の場合、ゴム板が輪荷重によって沈み、良好な走行性の確保という面で不利になる。金属製櫛形フェイスプレート方式では、路面の雨水が両プレート間に入るため、その下に樋を別途設ける必要があり、構造が複雑になるとともに、樋に堆積する異物の除去も難しい。波形縦板方式では、止水に関しては良好であるものの、U字状の溝に異物が嵌まって伸縮性を妨げることがあり、また、この溝の上を車両のゴムタイヤが通過するときに溝内の空気が加圧されて吐き出されるときに異音を発することがある。さらに、この波形縦板方式及び上記フェイスプレート方式のいずれにおいても、車両の乗員は両波形縦板間あるいはフェイスプレート間に形成された開口を目にすることになり、不快感ないしは不安感を与える。
【0005】
【課題を解決するための手段】
これに対して、本発明は、波形縦板方式においてその両波形縦板間の開口をゴム継手によって埋めて塞ぐことによって、上記問題を解決した。
【0006】
すなわち、この出願の発明は、道路橋の所定スパンごとに設けられる継目に設けられ、該道路橋の温度変化に基づく長手方向の伸縮を許容しながら車両を円滑に走行させるための伸縮継手であって、
各々垂直な板面を台形波状にジグザグに曲折させて継目長手方向に延び、互いの凹部と凸部とを向かい合わせることによって台形波状にジグザグに曲折した波形の遊隙を形成するように対設された一対の波形縦板と、
上記一対の波形縦板の対向する内面に両側面が固着され該両波形縦板間が路面に対する開口とならないように上記波形遊隙の上端開口部を埋めているゴム継手とを備え、
上記波形縦板は、その背部に打設された上記道路橋の路面を形成するコンクリートと一体に結合されており、
上記ゴム継手の上面の中央には、上記波形遊隙と同様にジグザグに曲折して継目長手方向に延びる波形伸縮溝が形成され、
上記ゴム継手の継目長手方向に直線状に延びる部分の上面には上記波形伸縮溝に沿ってその両側を直線状に延びる直線伸縮溝が形成され、
上記ゴム継手の継目長手方向に対して斜めに延びる部分の上面には、上記波形伸縮溝のみが設けられていることを特徴とする。
【0007】
これによれば、一方の波形縦板による凸部と他方の波形縦板による凸部とが波形遊隙を存して言わば噛み合った状態になっているから、車両の車輪は継目を通過するときに波形遊隙のゴム継手に大きな荷重をかけることなく、従って、波形遊隙への車輪の実質的な落ち込みを招くことなく、一方の凸部から他方の凸部へと円滑に移行することができる。
【0008】
上記波形遊隙はゴム継手によって塞がれているが、ゴム自体は変形可能であるから、道路橋の伸縮(波形遊隙の伸縮)は許容され、また、この波形遊隙に異物が嵌まることがゴム継手によって防がれる。また、波形縦板間には実質的な溝が形成されていないため、車両のゴムタイヤが通過するときの異音の発生が防止される。しかも、波形縦板間が開口になっていないから、車両の乗員に対して不快感ないしは不安感を与えることが少ない。
【0009】
そうして、上記ゴム継手の継目長手方向に直線状に延びる部分には波形伸縮溝だけでなく、直線伸縮溝が形成されているから、伸縮性が高い。このことは、ゴム継手の波形縦板からの剥離防止に有利に働く。すなわち、当該直線状に延びる部分では、走行路の伸縮によって波形縦板とゴム継手との接着面に剥離方向(接着面に対して垂直の方向)の力が作用するが、上述の如くその部分ではゴム継手自体の伸縮性が高いから、剥離し難いものである。
【0010】
これに対して、ゴム継手の継目長手方向に対して斜めに延びる部分には波形伸縮溝のみしか設けられていないが、この部分では道路橋の伸縮は波形縦板とゴム継手との接着面に対して剥離方向ではなく剪断方向の力として作用するため、本来が剥離し難く、波形伸縮溝だけで当該伸縮を吸収することができる。また、この斜めに延びる部分では、ゴム継手が剪断方向の変形をすることができるから、ゴム継手自体の伸縮許容量が大きい。
【0011】
また、上記波形縦板は、その全体を非金属製とすることもできるが、強度等を考慮し、波形縦板の下部を金属によって形成し、上部を非金属、例えばセラミックスによって形成することもできる。
【0012】
この出願のさらに他の発明は、道路橋の所定スパンごとに設けられる継目に設けられ、該道路橋の温度変化に基づく長手方向の伸縮を許容しながら車両を円滑に走行させるための伸縮継手であって、
各々垂直な板面を台形波状にジグザグに曲折させて継目長手方向に延び、互いの凹部と凸部とを向かい合わせることによって台形波状にジグザグに曲折した波形の遊隙を形成するように対設された一対の金属製波形縦板と、
上記一対の波形縦板の対向する内面に両側面が固着されたゴム継手とを備え、
上記波形縦板は、その背部に打設された上記走行路の路面を形成するコンクリートと一体に結合され、
上記両波形縦板の上端面は上記コンクリート路面よりも低く形成され、上記ゴム継手は上面が該両波形縦板の上端よりも高くなるように形成されていて、該両波形縦板間が路面に対する開口とならないように上記波形遊隙の上端開口部を埋め且つ両側に張り出したフランジが両側の波形縦板の上端面を覆っており、
上記ゴム継手の上面の中央には、上記波形遊隙と同様にジグザグに曲折して継目長手方向に延びる波形伸縮溝が形成され、
上記ゴム継手の継目長手方向に直線状に延びる部分の上面には上記波形伸縮溝に沿ってその両側を直線状に延びる直線伸縮溝が形成され、
上記ゴム継手の継目長手方向に対して斜めに延びる部分の上面には、上記波形伸縮溝のみが設けられていることを特徴とする。
【0013】
すなわち、この発明では、波形縦板の上端を若干下げ、その上をゴム継手のフランジで覆うようにしたものである。このようにしても、ゴム継手自体は継目長手方向にジグザグに曲折して延びたものであるから、先に説明したように、車輪が継目を通過するときには一方の凸部から他方の凸部へと移行しゴム継手の上には大きな荷重を及ぼすことはなく、先に説明した発明と同様の作用効果が得られる。また、ゴム継手はそのフランジによって波形縦板に支持されるから、該波形縦板からの脱落防止に有利になる。
【0014】
【発明の効果】
従って、本発明によれば、一対の波形縦板に、波形伸縮溝と直線伸縮溝とを有するゴム継手を組み合わせ、該ゴム継手によって波形縦板間が路面に対する開口とならないように波形遊隙の上端開口部を埋めているから、道路橋の伸縮を許容する上で有利になるとともに、ゴム継手の波形縦板からの剥離を防止することができ、車輪が継目を通過するときの落ち込みを抑えてこれを円滑に通過させることができるとともに、波形縦板間に異物が挟まることを防止して円滑な伸縮性を得ることができ、しかも、ゴムタイヤが通過する際の異音の発生を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>
図1において、1は車両が走行する道路橋、2は該道路橋の所定スパンごとに設けられた継目であり、該継目に波形の伸縮継手4が設けられている。
【0016】
上記伸縮継手4は、一対の波形縦板5,5、ゴム継手6、後打ちコンクリート部7等によって構成されている。波形縦板5は、垂直な板面を図2に示すように、台形波状にジグザグに曲折させて継目長手方向(橋軸と交差する方向)に延びた波板によって形成されている。この波形縦板5は鋼板その他の金属板によって形成することができる。この一対の波形縦板5,5は、互いの凹部と凸部とを向かい合わせることによってその両者間に波形の遊隙8を形成している。また、波形縦板5の上端面は上方へ若干凸になったアールがつけられ一方の側面から他方の側面にわたって角がないように滑らかに形成されている。
【0017】
なお、この明細書では、相手側へ突出した部分を凸部といい、相対的に凹んだ部分を凹部といっている。波形縦板5の凸部の下面には底板9が設けられ、また、波形縦板5の背面にはアンカー10が突出している。
【0018】
ゴム継手6は、上記波形遊隙8に介装されてその両側面が上記波形縦板5,5の対向する内面に焼き付け接着された中実体であって、下部は下方へいくに従って幅狭になるように形成されている。このゴム継手6は、波形遊隙8と同様にジグザグに曲折して継目長手方向に延びており、両波形縦板8,8の間が路面に対する開口とならないように波形遊隙8の上端開口部を埋めている。すなわち、ゴム継手6の上面は波形縦板8の上端と同じ高さに形成されている。
【0019】
このゴム継手6の中央には、同様にジグザグに曲折して継目長手方向に延びる波形伸縮溝11が形成されている。また、このゴム継手6の継目長手方向に直線状に延びる部分には波形伸縮溝11に沿ってその両側に直線状に延びる直線伸縮溝12,12が形成されている。ゴム継手6の継目長手方向に対して斜めに延びる部分には、図3にも示すように波形伸縮溝11のみが設けられている。
【0020】
左右の直線伸縮溝12は中央の波形伸縮溝11よりも浅くなっている。これら伸縮溝11,12はいずれもゴム継手6の上面に開口している。
【0021】
後打ちコンクリート部7は、波形縦板5の背部に該波形縦板5とアンカー10を介して一体に結合するように打設されている。この後打ちコンクリート部7の上面と道路橋の本体部の上面とは面一に形成されている。後打ちコンクリート部7はセメントコンクリート、樹脂コンクリート、樹脂モルタル、アスファルトコンクリートその他のコンクリートによって形成される。道路橋本体部は、セメントコンクリート部(床版)1aの上に舗装1cが設けられてなり、舗装1cはセメントコンクリートやアスファルトコンクリート等によって形成される。
【0022】
上記波形縦板5及びゴム継手6の上面は後打ちコンクリート部7の上面(路面)よりも若干低く形成されている。これは路面の轍ぼり等による摩耗を考慮したものである。
【0023】
上記伸縮継手4は、走行路1の継目2を存して相対するコンクリート部1a,1aに段下げ部1b,1bを形成し、その中央に上記波形縦板5,5及びゴム継手6を備えてなる継手部材を配置し、各波形縦板5の背部の上記段下げ部1bにコンクリートを打設することによって構築することができる。
【0024】
この実施形態の場合、ゴム継手6の継目長手方向に直線状に延びる部分には波形伸縮溝11だけでなく、直線伸縮溝12,12が形成されているから、伸縮性が高い。このことは、ゴム継手6の波形縦板5からの剥離防止に有利に働く。すなわち、当該直線状に延びる部分では、走行路1の伸縮によって波形縦板5とゴム継手6との接着面に剥離方向(接着面に対して垂直の方向)の力が作用するが、上述の如くその部分ではゴム継手6自体の伸縮性が高いから、剥離し難いものである。
【0025】
これに対して、ゴム継手6の継目長手方向に対して斜めに延びる部分には波形伸縮溝11のみしか設けられていないが、この部分では道路橋の伸縮は波形縦板5とゴム継手6との接着面に対して剥離方向ではなく剪断方向の力として作用するため、本来が剥離し難く、波形伸縮溝11だけで当該伸縮を吸収することができる。また、この斜めに延びる部分では、ゴム継手6が剪断方向の変形をすることができるから、ゴム継手6自体の伸縮許容量が大きい。
【0026】
なお、上記波形伸縮溝11については、その複数本を平行に設けることができる。この点は次の実施形態2,3も同様である。
【0027】
<実施形態2>
本形態については、図4にその要部のみを示す。すなわち、この形態は、波形縦板5の下部が鋼板によって形成され、その上端部がセラミックスよりなる非金属部5aによって形成されていることを特徴とする。
【0028】
<実施形態3>
本形態については、図5にその要部のみを示す。すなわち、この形態は、波形縦板5,5の上端が路面よりも低く形成され、この波形縦板5,5の上にゴム継手6の上部より左右に張り出したフランジ6a,6aが被さっている点に特徴がある。波形縦板5の上端面は斜めに且つ外側から内側へ向かって円弧状に下降するように形成されている。ゴム継手6は上面が両波形縦板5,5の上端よりも高くなるように形成され且つ両側に張り出したフランジ6a,6aが両側の波形縦板5,5の上端面を覆っている。
【0029】
従って、ゴム継手6はそのフランジ6a,6aによって波形縦板5,5に支持されるから、該波形縦板5,5からの脱落が防止される。また、波形縦板5の上端面は斜めに且つ円弧状に形成されているから、ゴム継手6のフランジ6aに輪荷重が加わっても、そのゴム切れが防止される。
【0030】
なお、ゴム継手6のフランジ6aを波形縦板5の上端面を越えてその外側へさらに延長し、その延長端を波形縦板5の外面に当接させること、換言すれば、フランジ6aの下面に溝を形成して、該溝を波形縦板5の上端部に上から嵌め込むようにすることもできる。その場合、波形縦板5の上端面は、その両側の角をおとして丸みをもたせること、ひいては上端部全体を上方へ凸の円弧状に形成することが、上記ゴム切れを防止するうえで好適である。フランジ6aの波形縦板5の外側への突出量は数cm以下にすること、特に1cm前後にすることが、車両の良好な走行性を確保するという観点から好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】
道路橋の継目部構造を示す断面図(図2のA−A線断面図)。
【図2】
同構造の平面図。
【図3】
図2のB−B線断面図。
【図4】
伸縮継手の他の例を示す図1と同様の断面図。
【図5】
伸縮継手のさらに他の例を示す図1と同様の断面図。
【符号の説明】
1 道路橋
1a セメントコンクリート部
1b 段下げ部
1c 舗装
2 継目
4 伸縮継手
5 波形縦板
5a 非金属部
6 ゴム継手
6a フランジ
7 後打ちコンクリート部
8 波形遊隙
9 底板
10 アンカー
11 波形伸縮溝
12 直線伸縮溝
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