JPH11126327A - 磁気テープ - Google Patents
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- JPH11126327A JPH11126327A JP9288973A JP28897397A JPH11126327A JP H11126327 A JPH11126327 A JP H11126327A JP 9288973 A JP9288973 A JP 9288973A JP 28897397 A JP28897397 A JP 28897397A JP H11126327 A JPH11126327 A JP H11126327A
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Abstract
ーボトラッキングを行い得る磁気テープを提供すること 【解決手段】 バックコート層を、テープ長手方向に対
して平行な3本以上のサーボトラックが予め磁気的に形
成されている磁気記録可能な層となし、該バックコート
層の保磁力を磁性層側のすべての層全体の保磁力よりも
高くし且つその飽和磁束密度を磁性層側のすべての層全
体の飽和磁束密度よりも低くしたことを特徴とする磁気
テープ。
Description
ックを有する磁気テープに関し、更に詳しくはデータト
ラックの記録面と反対側の面に磁気的サーボトラックを
有する磁気テープに関する。
パソコンネットワークの規模増大、データ管理のセキュ
リティ面の重要性等から、データのバックアップ用媒体
である磁気テープに対して大容量化の要求が高まってき
た。大容量化の手段としては、記録密度を向上させる方
法とテープ長を長くする方法とがある。
テープがテープカートリッジに収容可能なテープ長が記
録容量の上限であることから、大容量化を図るためには
テープ厚みを薄手にしなければならない。従って、この
方法には自ずと大容量化に限界がある。一方、記録密度
を向上させる方法に関しては、ハードディスクドライブ
の記録密度に対して磁気テープの記録密度は低いことが
知られており、特にサーペンタイン方式の磁気テープの
記録密度は低いものである。サーペンタイン方式の磁気
テープの記録密度が低い理由は、トラック密度が低いた
めである。これに対して、もう一方の記録方式であるヘ
リカルスキャン方式の磁気テープはサーペンタイン方式
の磁気テープよりもトラック密度が高いことが知られて
いる。この理由は、ヘリカルスキャン方式の磁気テープ
ではATF(Automatic Track Finding )と呼ばれるサ
ーボトラッキング方式を採用しているためである。
もトラック密度を向上させるための手段としてサーボト
ラッキング方式が採用されており、そのようなサーボト
ラッキング方式として磁気記録面のデータトラックと同
じトラックにサーボ信号を書込む方式(埋め込みサーボ
方式)や、磁気記録面に専用のサーボトラックを設ける
方法等が提案されてきた。特にデータトラックのピッチ
が数十μmになった場合のサーボトラッキング方式とし
て、特公平7−82626号公報においては磁気記録面
に専用のサーボトラックを設け且つ複数のサーボ信号再
生ヘッドによってサーボ信号を読み出してトラッキング
する方式が提案されている。しかしながらこの方法で
は、トラック数の増加に伴いサーボ信号再生ヘッドの数
を増やさなければならず、それを避ける為にはサーボト
ラックを増やさなければならない。このように従来のサ
ーボトラッキング方式は、磁気記録面のデータエリアと
同じエリアをサーボトラッキングのためのエリアとして
使用するため、データエリアの面積が減少してしまうと
いう問題がある。特に特公平7−82626号公報記載
のサーボトラッキング方式では、トラック密度が約30
tpmm(トラック/mm)以上といった高トラック密
度になるとその問題が著しくなる。
面積を減少させることなくサーボトラッキングを行い得
る磁気テープを提供することにある。また、本発明の目
的は、トラック密度が向上した磁気テープを提供するこ
とにある。更に、本発明の目的は、高記録容量を有する
磁気テープを提供することにある。
た結果、磁気テープにおけるバックコート層に磁気的に
サーボトラックを形成することにより、磁性層のデータ
エリアの面積を減少させることなくサーボトラッキング
を行い得ることを知見したが、その場合には磁気テープ
の諸特性に関して問題が生じることが判明した。そこで
更に検討を重ねたところ、バックコート層の保磁力およ
び飽和磁束密度を、磁性層側のすべての層全体の保磁力
および飽和磁束密度との関係において、それぞれ特定の
値以上および特定の値以下とすることによって、バック
コート層に磁気的にサーボトラックを形成することに伴
い生じる種々の問題を解消でき且つ上記目的を達成し得
る磁気テープが得られることを知見した。
あり、支持体の一方の面上に磁性層が設けられ、他方の
面上にバックコート層が設けられてなる磁気テープにお
いて、上記バックコート層を、テープ長手方向に対して
平行な3本以上のサーボトラックが予め磁気的に形成さ
れている磁気記録可能な層となし、該バックコート層の
保磁力を上記磁性層側のすべての層全体の保磁力よりも
高くし且つその飽和磁束密度を上記磁性層側のすべての
層全体の飽和磁束密度よりも低くしたことを特徴とする
磁気テープを提供することにより上記目的を達成したも
のである。
の好ましい実施形態に基づき図面を参照して説明する。
ここで、図1は、本発明の磁気テープの一実施形態の構
成を示す概略図であり、図2は、バックコート層に形成
されたサーボトラックを示す模式図であり、図3は、本
発明の磁気テープの記録・再生に用いられるドライブの
模式図であり、図4は、本発明の磁気テープを使用した
場合のサーボトラッキングの方法を示す概略図である。
ては、支持体2上に中間層3が設けられており、中間層
3に隣接して最上層としての磁性層4が設けられてい
る。また、支持体2の他方の面上にバックコート層5が
設けられている。
ン記録方式に用いられるものであり、磁性層4には、磁
気テープ1の走行方向と平行に複数本のデータトラック
が形成されている。この磁気テープ1の使用時には、所
定個数の磁気ヘッドを備えたヘッドユニットを磁気テー
プ1の幅方向に順次移動させてデータトラックの切り替
えを行いながら、各磁気ヘッドにより対応するデータト
ラックに対して記録または再生が行われる。そして、デ
ータトラックの切り替えの際ならびに記録および再生の
際に、各磁気ヘッドが適正なデータトラック上に位置す
るようにサーボトラッキングが行われる。
に分散されて形成された磁気記録可能な層となされてい
る。そして図2に示すように、バックコート層5には、
テープ長手方向(=走行方向)に対して平行な直線状の
3本のサーボトラック10a,10b,10cが予め磁
気的に形成されている。これらのサーボトラックは、そ
れぞれ磁気テープ1の全長に亘って形成されている。こ
れらのサーボトラックには、それぞれ磁気的にサーボ信
号が予め記録されており、このサーボ信号を磁気的に読
み取ることによって磁性層4のデータトラックのサーボ
トラッキングが行われるようになされている。各サーボ
トラックのトラック幅はwとなされており、トラックピ
ッチも同様にwとなされている。尚、上述の通り、磁性
層4におけるデータトラックもサーボトラックと同様に
磁気テープ1の長手方向に平行に形成されているが、デ
ータトラックとサーボトラックとの相対的な位置関係に
ついては特に制限はない。
記録されたサーボ信号を読み取ってのサーボトラッキン
グを図3を参照して説明する。図3は、図1及び図2に
示す磁気テープ1の記録・再生に用いられるドライブ2
0を示す模式図であり、ドライブ20は、磁気ヘッドユ
ニット21、一対の位置決めガイドロール22,23並
びに順方向用サーボ信号読み取りヘッド24及び逆方向
用サーボ信号読み取りヘッド25を備えている。磁気ヘ
ッドユニット21は三個の磁気ヘッドがテープ走行方向
に沿って直線状に並設されたものから構成されており、
中央に記録ヘッド26が位置し、その両側に順方向用再
生ヘッド27及び逆方向用再生ヘッド28がそれぞれ位
置している。尚、図示していないが、ドライブ20に
は、これらの部材の他に、通常の磁気テープ用ドライブ
に備えられている各種部材と同様のものが備えられてい
ることはいうまでもない。
・再生時においては、その磁性層4側の面が磁気ヘッド
ユニット21における各ヘッドと当接し且つバックコー
ト層5側の面が各サーボ信号読み取りヘッドと当接する
ようになされている。そして、磁気テープ1が、例えば
順方向(図中、矢印Fで示す方向)に走行する場合に
は、先ず、順方向用サーボ信号読み取りヘッド24によ
ってバックコート層5のサーボトラックに記録されたサ
ーボ信号の読み取りが行われる。このサーボ信号から磁
気テープ1の位置情報が得られ、この位置情報はドライ
ブ20に備えられたサーボトラッキング処理装置29に
おいて処理されて、記録ヘッド26又は順方向用再生ヘ
ッド27が、磁性層4のデータトラックに対して適正な
位置にあるか否かが判断される。判断の結果は、磁気ヘ
ッドユニット21及び/又は位置決めガイドロール2
2,23それぞれの駆動装置(図示せず)にフィードバ
ックされてサーボトラッキングが行われる。その結果、
記録ヘッド26及び順方向用再生ヘッド27は、磁性層
4における適正なデータトラック上に位置することにな
り、該記録ヘッド26によってデータの記録がなされる
か又は該順方向用再生ヘッド27によってデータトラッ
クに記録されたデータの再生が行われる。
を用いて更に説明すると、図4(a)〜(c)に示すよ
うに、3本のサーボトラック10a,10b,10cに
は、それぞれサーボ信号Sa,Sb,Scが周期的に記
録されている。それぞれのサーボ信号Sa,Sb,Sc
の記録波長は互いに異なることが好ましく、また記録長
はほぼ同じであればよい。各サーボ信号が各サーボトラ
ックに書き込まれる周期は、サーボ信号Sa,Sb,S
cの記録長の和に等しくなされており、また、各サーボ
信号は、Sc、Sb、Saの順で且つ互いに重複しない
ように記録されている(順方向の場合)。
用サーボ信号読み取りヘッド24は、そのギャップの部
分における幅が一本のサーボトラックのトラック幅wよ
りも広くなされていると共にトラックピッチの3倍より
も小さくなされている。その結果、順方向用サーボ信号
読み取りヘッド24は、3本のサーボトラック10a,
10b,10cにそれぞれ記録されたサーボ信号Sa,
Sb,Scを同時に読み取ることができるようになされ
ている。
(a)〜(c)を参照して更に詳述すると、磁気テープ
は順方向Fに走行しており、先ず、サーボトラック10
cに記録されたサーボ信号Scが順方向用サーボ信号読
み取りヘッド24によって読み取られる。次に、サーボ
トラック10bに記録されたサーボ信号Sbが読み取ら
れる。更にテープが走行すると、サーボトラック10a
に記録されたサーボ信号Saが読み取られる。このよう
にして読み取られたサーボ信号Sa,Sb,Scの出力
波形は図4(d)〜(f)のようになる。ここで、図4
(d)〜(f)はそれぞれ、順方向用サーボ信号読み取
りヘッド24が図4(a)〜(c)に示す位置にある場
合の出力波形に対応している。
してサーボトラッキングについて更に説明すると、図4
(d)は、順方向用サーボ信号読み取りヘッド24が図
4(a)示す位置にある場合の出力波形であり、サーボ
信号Sbの出力波形に関して、サーボ信号Sa,Scの
出力波形が対称形となっている。このような出力波形が
得られる状態は、図4(a)に示すように順方向用サー
ボ信号読み取りヘッド24が、3本のサーボトラック1
0a,10b,10cの幅方向における中央部に位置し
ている状態、即ち、オントラックの状態に対応してお
り、記録ヘッド26及び順方向用再生ヘッド27は磁性
層における所定のデータトラック上に適正に位置してい
ることになる。
出力波形が得られる場合、即ち、サーボ信号Sbの出力
波形に関して、サーボ信号Sa,Scの出力波形が非対
称形となっている場合には、順方向用サーボ信号読み取
りヘッド24が、図4(b)及び(c)に示すように、
サーボトラック10a又は10b何れかの方向にオフセ
ットしている状態となっている。この状態はオフトラッ
クの状態であり、記録ヘッド26及び順方向用再生ヘッ
ド27は磁性層におけるデータトラック上に適正に位置
していないことになる。そこで、図3に示すように、ド
ライブ20に備えられたサーボトラッキング処理装置2
8は、磁気ヘッドユニット21及び/又は位置決めガイ
ドロール22,23それぞれの駆動装置(図示せず)に
対して、記録ヘッド26及び順方向用再生ヘッド27が
適正な位置となるように指令を発する。その結果、駆動
装置(図示せず)によって記録ヘッド26及び順方向用
再生ヘッド27は適正な位置、即ちオントラックの状態
に復帰する。
幅w及びピッチpについて図2を参照して説明すると、
各サーボトラックは何れも同幅であり、その値は10〜
500μm、特に20〜100μmであることが好まし
い。サーボトラックの幅wが10μmに満たないとシス
テム(サーボ信号読み取り部、走行系)が精度的に追従
しきれず、トラッキング不能となることがあり、500
μmを超えると十分なトラッキングの精度が得られない
可能性が高いので上記範囲内とすることが好ましい。一
方、ピッチpに関しては、隣り合うサーボトラック間に
空隙が存在していないため、ピッチpはトラック幅wに
等しい。尤も、隣り合うサーボトラック間に空隙を設け
ることに何ら支障はなく、その場合のピッチpは11〜
600μm、特に21〜150μmであることが好まし
い。
高める上で、バックコート層5に3本以上形成される。
この場合、上述したトラッキング方式に従い3本のサー
ボトラック一組でサーボトラッキングを行うことが好ま
しい。
これを一組以上用いてサーボトラックを行う場合には、
各サーボトラックの組は磁気テープ1の幅方向全域に亘
り所定間隔をおいて存在していてもよく、或いは、磁気
テープ10の幅方向に関して一部分にのみ、例えば幅方
向中央部に所定間隔をおいて一組以上存在していてもよ
く、また左右何れかの側方部にのみ所定間隔をおいて一
組以上存在していてもよい。更には磁気テープ10の幅
方向に関して二カ所またはそれ以上の箇所に所定間隔を
おいて存在していてもよい。例えば、左右両側方部に同
一または異なる組数でそれぞれ一組以上、中央部および
左右何れかの側方部に同一または異なる組数でそれぞれ
一組以上、或いは中央部および左右両側方部に同一また
は異なる本数でそれぞれ一組以上存在していてもよい。
そして、これら何れの場合においても、サーボトラック
の組数は磁性層4におけるデータトラックの本数の整数
分の1であることが好ましい。
能な層となし、該バックコート層にサーボトラックを磁
気的に形成することに関しては、以下の問題等が伴う。
即ち、磁性層およびバックコート層の何れもが磁性を有
する層であるため、磁気テープを巻回した際に、両層が
磁気的に作用し合って磁気転写の現象が発生する。即
ち、磁性層の磁気によってバックコート層が磁化され、
またバックコート層の磁気によって磁性層が磁化される
現象が発生する。その結果、磁性層に記録されているデ
ータ信号およびバックコート層に記録されているサーボ
信号の出力が何れも低下し、十分な再生出力が得られず
且つ確実なサーボトラッキングが行われなくなるおそれ
がある。しかし、本発明においては、バックコート層の
保磁力および飽和磁束密度を、磁性層側のすべての層全
体の保磁力および飽和磁束密度との関係において、それ
ぞれ特定の値以上および特定の値以下とすることによっ
て上記の問題が解消され、データエリアを減少させるこ
となくサーボトラッキングを行い得る磁気テープが得ら
れる。
プ1においては、バックコート層5の保磁力(以下「H
cb」という)は磁性層側のすべての層全体の保磁力
(以下「Hcm」という)よりも高くなされている。H
cbがHcm以下であると、磁気テープ1を巻回した際
に、磁性層側の層全体の磁気によってバックコート層5
が磁化されてしまい、バックコート層5に記録されてい
るサーボ信号の出力が低下し、確実なサーボトラッキン
グが行われなくなる。Hcbは、Hcmの110%以上
であることが好ましく、更に好ましくは110〜200
%、特に好ましくは120〜180%である。Hcbの
具体的な値としては、90〜400kA/m、特に12
0〜300kA/mであることが好ましい。これに対し
て、Hcmの具体的な値としては、80〜350kA/
m、特に100〜250kA/mであることが好まし
い。本明細書において、「磁性層側のすべての層全体の
保磁力」とは、磁性層側に設けられているすべての磁性
の層からの寄与による全体としての保磁力を意味する。
従って、図1に示す磁気テープ1を例にとると、中間層
3が非磁性の層である場合には、「磁性層側のすべての
層全体の保磁力」とは磁性層4の保磁力を意味し、中間
層3が磁性の層である場合には、磁性層4及び中間層3
全体の保磁力を意味する。その測定は、支持体2上に磁
性層4及び中間層3のみが設けられた状態の磁気テープ
(即ち、バックコート層5が設けられていない状態の磁
気テープ)について行う。
磁束密度に関しては、バックコート層の飽和磁束密度
(以下「Bsb」という)は、磁性層側のすべての層全
体の飽和磁束密度(以下「Bsm」という)よりも低く
なされている。BsbがBsm以上であると、磁気テー
プ1を巻回した際に、バックコート層5に記録されてい
るサーボ信号から発生する磁束によって、磁性層4が磁
化されてしまい、磁性層4に記録されているデータ信号
が低下し、エラーレートが上昇してしまう。Bsbは、
Bsmの90%以下であることが好ましく、更に好まし
くは90〜10%、特に好ましくは80〜30%であ
る。Bsbの具体的な値としては、30〜350mT、
特に50〜200Tであることが好ましい。これに対し
て、Bsmの具体的な値としては、100〜400T、
特に120〜300mTであることが好ましい。本明細
書において、「磁性層側のすべての層全体の飽和磁束密
度」とは、磁性層側に設けられているすべての磁性の層
からの寄与による全体としての飽和磁束密度を意味す
る。従って、図1に示す磁気テープ1を例にとると、中
間層3が非磁性の層である場合には、「磁性層側のすべ
ての層全体の飽和磁束密度」とは磁性層4の飽和磁束密
度を意味し、中間層3が磁性の層である場合には、磁性
層4及び中間層3全体の飽和磁束密度を意味する。その
測定は、上述した保磁力の測定の場合と同様に、支持体
2上に磁性層4及び中間層3のみが設けられた状態の磁
気テープ(即ち、バックコート層5が設けられていない
状態の磁気テープ)について行う。
密度が、磁性層側のすべての層全体の保磁力および飽和
磁束密度との関係において、それぞれ上述した関係を満
たすようにするための方法の一つとして、バックコート
層5を構成する各種成分の配合、特に磁性粉末の種類お
よび配合量を調整する方法が挙げられる。以下、バック
コート層を構成する各種成分について説明する。
剤を含有している。上記磁性粉末としては、通常磁気テ
ープに用いられているもの、例えば、強磁性六方晶系フ
ェライト粉末、強磁性金属粉末および強磁性酸化鉄系粉
末等を用いることができる。特に、強磁性六方晶系フェ
ライト粉末は高保磁力で且つ低飽和磁化の物質なので、
これを磁性粉末として用いると、バックコート層5の保
磁力および飽和磁束密度が、磁性層側のすべての層全体
の保磁力および飽和磁束密度との関係において、それぞ
れ上述した関係を容易に満たすようになるので好まし
い。
は、微小平板状のバリウムフェライト及びストロンチウ
ムフェライト並びにそれらのFe原子の一部がTi,C
o,Ni,Zn,Vなどの原子で置換された磁性粉末な
どが挙げられる。該強磁性六方晶系フェライト粉末は高
保磁力で且つ低飽和磁化のものであるほど好ましく、具
体的には、その保磁力(Hc)は100〜400kA/
m、特に150〜350kA/mであることが好まし
い。一方、その飽和磁化(σs)は20〜100Am2
/kg、特に30〜70Am2 /kgであることが好ま
しい。
化遷移領域を狭くし、表面粗さを小さくする点から、小
粒径であることが好ましく、具体的には、その板径が2
0〜100nm、特に30〜70nmであることが好ま
しい。また、板状比(板径/板厚)は、1〜10、特に
3〜6であることが好ましい。また、上記強磁性六方晶
系フェライト粉末のBET比表面積は30〜70m2 /
gであることが好ましい。
は、磁気テープに用いられるものであれば制限なく使用
することができる。例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂
及び反応型樹脂並びにこれらの混合物などが挙げられ
る。具体的には、塩化ビニルの共重合体及びその変成
物、アクリル酸、メタクリル酸及びそのエステルの共重
合体、アクリロニトリルの共重合体(ゴム系の樹脂)、
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、
繊維素系樹脂、ポリアミド樹脂などを使用できる。上記
結合剤の数平均分子量は2,000〜200,000で
あることが好ましい。また、バックコート層5に含まれ
る各種粉末の分散性を向上させるために、上記結合剤に
水酸基、カルボキシル基またはその塩、スルホン酸基又
はその塩、リン酸基又はその塩、ニトロ基または硝酸エ
ステル基、アセチル基、硫酸エステル基またはその塩、
エポキシ基、ニトリル基、カルボニル基、アミノ基、ア
ルキルアミノ基、アルキルアンモニウム塩基、スルホベ
タイン、カルボベタインなどのベタイン構造などの分極
性の官能基(いわゆる極性基)を含有させてもよい。該
結合剤は、上記磁性粉末100重量部に対して10〜5
0重量部、特に12〜30重量部配合されることが好ま
しい。
て、研磨材粒子、カーボンブラック、潤滑剤および硬化
剤等が含まれていてもよい。
ナ、シリカ、ZrO2 、Cr2 O3 等のモース硬度が7
以上の物質の粉末が好ましく用いられる。該研磨材粒子
の一次粒径は、走行時の摩擦係数の低下および走行耐久
性の向上の点から0.03〜0.6μmであることが好
ましく、0.05〜0.3μmであることが更に好まし
い。上記研磨材粒子は、上記磁性粉末100重量部に対
して、2〜15重量部、特に5〜10重量部配合される
ことが好ましい。
び固体潤滑剤等として機能するものである。該カーボン
ブラックの種類に特に制限はないが、一次粒径15〜8
0nm、BET比表面積10〜80m2 /g、DBP吸
油量100〜300cm3 /100gのカーボンブラッ
クを用いると、バックコート層5の表面形状を良好なも
のとすることができるので好ましい。該カーボンブラッ
クは、上記磁性粉末100重量部に対して2〜50重量
部、特に2〜10重量部配合されていることが、バック
コート層5の表面形状を一層良好なものとし得る点から
好ましい。
肪酸エステルが用いられる。上記脂肪酸としては、例え
ば、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソ
ステアリン酸、リノレン酸、オレイン酸、エライジン
酸、ベヘン酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、グル
タル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、1,12−ドデカンジカルボン酸、オクタンジ
カルボン酸等が挙げられる。一方、上記脂肪酸エステル
としては、例えば、上記脂肪酸のアルキルエステル等が
挙げられ、総炭素数12〜36のものが好ましい。これ
らの潤滑剤は、上記磁性粉末100重量部に対して0.
5〜20重量部、特に1〜10重量部、更には2〜8重
量部配合されることが好ましい。
レタン工業(株)製のコロネートL(商品名)に代表さ
れるイソシアネート系硬化剤やアミン系硬化剤が用いら
れる。該硬化剤は、上記磁性粉末100重量部に対して
1〜20重量部、特に3〜10重量部配合されることが
好ましい。
に分散されてなるバックコート塗料を支持体2上に塗布
することによって形成されている。該溶剤としては、ケ
トン系の溶剤、エステル系の溶剤、エーテル系の溶剤、
芳香族炭化水素系の溶剤及び塩素化炭化水素系の溶剤な
どが挙げられる。上記溶剤は、上記結合剤100重量部
に対して400〜2000重量部、特に500〜150
0重量部配合されることが好ましい。
るバックコート層5の厚さは、磁性層4及び中間層3の
厚さとのバランス等を考慮して0.1〜2μm、特に
0.2〜1.5μm、とりわけ0.2〜1.0μmとす
ることが好ましい。
は、磁気テープ1の巻回時にバックコート層の表面形状
が磁性層に転写することを防止し且つ磁気テープ1の走
行を安定化させるために、その中心線平均粗さRaを8
〜30nm、特に10〜20nmとすることが好まし
く、十点平均粗さRzを40〜200nm、特に80〜
150nmとすることが好ましい。バックコート層5の
Ra及びRzをこのような好ましい範囲とするために
は、例えば上述の物性を有するカーボンブラックを上述
の量で以てバックコート層5に配合すればよい。
され、また十点平均粗さRzはJIS−B0601−1
994の定義に準拠し、両者ともにZygo社製Laser
Interferometric Microscope Maxim 3D Model 5700を用
い以下の条件で測定される。 ・Filter:Fixed ・Remove:Cylinder ・Filter Freg :4.0(1/mm) ・Filter Wavelength :0.250(mm) ・Trim:0 ・Trim Move :All ・レンズ:Fizeau ×40
2を満足する物性のスライドグラス〔本明細書では、松
浪硝子(株)製のスライドグラスを使用したがこれに限
定されない〕上に、水又はエタノールにて貼付け測定す
る。この際、過剰の水又はエタノールがあると再現性の
良い結果が得られないので、ある程度の水又はエタノー
ルが蒸発し、スライドグラスの裏側から見て干渉縞が見
える状態の間に測定したものをRa及びRzの値とす
る。
する方法を、図5を参照して説明する。ここで、図5は
磁気テープのバックコート層にサーボ信号を記録する
装置を示す概略図である。図5に示す装置30は、繰り
出しリール31、巻き取りリール32、サーボ信号記録
装置33を備えている。そして、サーボ信号記録装置3
3には、サーボ信号記録ヘッド34が備えられている。
をスリットして得られた磁気テープ1が巻回されてい
る。そして、磁気テープ1は所定速度で繰り出される。
この時点では、磁気テープ1のバックコート層に磁気記
録はなされていない。繰り出された磁気テープ1は、サ
ーボ信号記録装置33内に導かれ、該装置33内に設置
されているサーボ信号記録ヘッド34によって、バック
コート層5にサーボ信号が記録される。図5においては
簡便のためにサーボ信号記録ヘッド34は一個しか描か
れていないが、実際にはバックコート層5に形成される
サーボトラックの数と同数の記録ヘッド34が磁気テー
プ1の幅方向に亘って設置されている。そして、バック
コート層5における各記録ヘッド34が当接した部分
に、所定のサーボ信号が記録され、このサーボ信号が記
録されたサーボトラックは磁気テープ1の長手方向(=
走行方向)と平行に且つ磁気テープ1の全長に亘って形
成される。最後に、サーボ信号が記録された磁気テープ
1は巻き取りリール32に巻回される。尚、図示してい
ないが、上記装置33における磁気テープ1の走行系の
何れかの位置に、磁気テープの何れかのエッジを規制す
る手段を設け、テープ走行時におけるテープの幅方向へ
の変動を防止して、該エッジから各サーボトラックまで
の距離がそれぞれ一定になるようにすることが好まし
い。
項について説明する。
層4は、強磁性粉末および結合剤を含む磁性塗料を塗布
することにより形成されている。即ち、上記磁気テープ
1は塗布型の磁気テープである。
は紡錘状の強磁性粉末および板状の強磁性粉末を用いる
ことができる。該針状または紡錘状の強磁性粉末として
は、鉄を主体とする強磁性金属粉末や、強磁性酸化鉄系
粉末などが挙げられる。一方、該板状の強磁性粉末とし
ては、強磁性六方晶系フェライト粉末などが挙げられ
る。特に、バックコート層5に上述した強磁性六方晶系
フェライト粉末が配合される場合には、上記強磁性粉末
として高飽和磁化のものを用いることが好ましく、具体
的には針状または紡錘状の強磁性金属粉末や強磁性酸化
鉄系粉末を用いることが好ましい。
0重量%以上であり、該金属分の60%以上が鉄である
強磁性金属粉末が挙げられる。該強磁性金属粉末の具体
例としては、例Fe−Co、Fe−Ni、Fe−Al、
Fe−Ni−Al,Fe−Co−Ni、Fe−Ni−A
l−Zn、Fe−Al−Siなどが挙げられる。また、
上記強磁性酸化鉄系粉末としては、γ−Fe2 O3 、C
o被着γ−Fe2 O3、Co被着FeOx (4/3≦x
<1.5)などが挙げられる。これら針状または紡錘状
の強磁性粉末は、その長軸長が0.05〜0.2μm、
特に0.05〜0.16μmであることが好ましく、針
状比(即ち、長軸長/短軸長)が3〜15、特に3〜1
0であることが好ましい。これら針状または紡錘状の強
磁性粉末の保磁力および飽和磁化の値は、バックコート
層5及び磁性層側のすべての層全体の保磁力および飽和
磁束密度に関して上述した関係が容易に満たされるよう
にするために、それぞれ以下の範囲内であることが好ま
しい。即ち、上記針状または紡錘状の強磁性粉末の保磁
力(Hc)は100〜400kA/m、特に150〜3
50kA/mであることが好ましい。また、その飽和磁
化(σs)は100〜200Am2 /kg、特に120
〜170Am2 /kgであることが好ましい。また、こ
れら針状または紡錘状の強磁性粉末のBET比表面積は
30〜70m 2 /g、特に40〜70m2 /gであるこ
とが好ましい。
元素や遷移金属元素を含有させることができる。更に、
上記強磁性粉末には、その分散性などを向上させるため
に表面処理を施してもよい。この表面処理は「Characte
rization of Powder Surfaces 」(T.J.Wiseman ら著,
Academic Press,1976)に記載されている方法などと同
様の方法により行うことができ、例えば上記強磁性粉末
の表面を無機質酸化物で被覆する方法が挙げられる。こ
の際用いることができる無機質酸化物としては、Al2
O3 、SiO2 、TiO2 、ZrO2 、SnO2 、Sb
2 O3 、ZnOなどが挙げられ、使用に際してはこれら
を単独で用いても二種以上を混合して用いてもよい。な
お、上記表面処理は上記の方法以外にシランカップリン
グ処理、チタンカップリング処理及びアルミニウムカッ
プリング処理などの有機処理によっても行うことができ
る。
形成に用いられる結合剤として例示したものと同様のも
のを用いることができる。従って、該結合剤の詳細につ
いては特に説明しないが、バックコート層5に関して詳
述した説明が適宜適用される。該結合剤は、上記強磁性
粉末100重量部に対して10〜40重量部、特に15
〜25重量部配合されることが好ましい。
粒子、カーボンブラック、潤滑剤、硬化剤等を含んでい
てもよい。これらの成分としては、バックコート層5に
配合されるものと同様のものを用いることができる。従
って、これらの成分の詳細については特に説明しない
が、バックコート層5に関して詳述した説明が適宜適用
される。これらの成分の好ましい配合量は、上記強磁性
粉末100重量部に対して、それぞれ以下の通りであ
る。 ・研磨材粒子:2〜20重量部、特に5〜15重量部 ・カーボンブラック:0.1〜10重量部、特に0.1
〜5重量部 ・潤滑剤:0.5〜10重量部、特に0.5〜5重量部 ・硬化剤:1〜6重量部、特に2〜5重量部
ープに通常用いられている分散剤、防錆剤、防黴剤等の
各種添加剤を必要に応じて添加することもできる。
せた磁性塗料を中間層3上に塗布することによって形成
されている。該溶剤としては、バックコート塗料に用い
られる溶剤として例示したものと同様のものを用いるこ
とができる。上記磁性塗料における該溶剤の配合量は、
該磁性塗料に含まれる上記強磁性粉末100重量部に対
して、80〜500重量部、特に100〜350重量部
であることが好ましい。
磁性粉末および結合剤を溶剤の一部と共にナウターミキ
サー等に投入し予備混合して混合物を得、この混合物を
連続式加圧ニーダー等や二軸スクリュー混練機により混
練し、次いで上記溶剤の一部で希釈し、サンドミル等を
用いて分散処理した後、潤滑剤等の添加剤を混合して、
濾過し、更に硬化剤や上記溶剤の残部を混合する方法等
を挙げることができる。
磁の防止の点から0.1〜3μmであることが好まし
く、更に好ましくは0.1〜2μmである。
度の値は、バックコート層5及び磁性層側のすべての層
全体の保磁力および飽和磁束密度に関して上述した関係
が容易に満たされるようにするために、それぞれ以下の
範囲内であることが好ましい。即ち、磁性層4の保磁力
(Hc)は80〜350kA/m、特に100〜250
kA/mであることが好ましい。また、その飽和磁束密
度(Bs)は100〜400mT、特に120〜300
mTであることが好ましい。
3は、磁性を有する層であってもよく、非磁性の層であ
ってもよい。中間層3が磁性を有する層である場合に
は、該中間層3は磁性粉末を含有する磁性の層であり、
磁性粉末、非磁性粉末、結合剤および溶剤を主成分とす
る磁性の塗料を用いて形成される。一方、中間層3が非
磁性の層である場合には、該中間層5は非磁性粉末、結
合剤および溶剤を主成分とする非磁性の塗料を用いて形
成される(以下、これらの塗料を総称して「中間層塗
料」という)。
しく用いられ、該強磁性粉末としては硬磁性粉末および
軟磁性粉末の何れもが好ましく用いられる。
4に用いられる強磁性六方晶系フェライト粉末、強磁性
金属粉末および強磁性酸化鉄系粉末などが挙げられる。
これらのうち、強磁性六方晶系フェライト粉末、特に板
径が0.1μm以下の強磁性六方晶系フェライト粉末を
用いることが特に好ましい。これらの磁性粉末の詳細に
ついては、磁性層4に用いられる強磁性粉末と同様であ
り特に説明しないが、該強磁性粉末に関する説明が適宜
適用される。
されないが、通常磁気ヘッドや電子回路などのいわゆる
弱電機器に用いられているものが好ましく、例えば近角
聡信著「強磁性体の物理(下)磁気特性と応用」(裳華
房、1984年)368〜376頁に記載されているソ
フト磁性材料(軟磁性材料)を使用でき、具体的には酸
化物軟磁性粉末や金属軟磁性粉末を使用することができ
る。
型フェライト粉末が好ましく用いられ、該スピネル型フ
ェライト粉末としては、MnFe2 O4 、Fe3 O4 、
CoFe2 O4 、NiFe2 O4 、MgFe2 O4 、L
i0.5 Fe2.5 O4 や、Mn−Zn系フェライト、Ni
−Zn系フェライト、Ni−Cu系フェライト、Cu−
Zn系フェライト、Mg−Zn系フェライト、Li−Z
n系フェライト、Zn系フェライト、Mn系フェライト
等を挙げることができる。これら酸化物軟磁性粉末は単
独で用いても二種以上併用してもよい。また、上記金属
軟磁性粉末としては、Fe−Si系合金、Fe−Al系
合金(Alperm, Alfenol, Alfer)、パーマロイ(Ni−
Fe系二元合金およびこれにMo、Cu、Crなどを添
加した多元系合金)、センダスト(Fe−9.6wt%
Si−5.4wt%Al)、Fe−Co合金等を挙げる
ことができる。これら金属軟磁性粉末は単独で用いても
二種以上を併用してもよい。
12000A/mであり、飽和磁化は通常30〜90A
m2 /kgである。また金属軟磁性粉末の保持力は通常
1.6〜8000A/mであり、飽和磁化は通常5〜5
00Am2 /kgである。
が、球状、板状、針状などが挙げられ、その大きさは5
〜800nmであることが好ましい。
磁性粉末と同様に、必要に応じて希土類元素や遷移金属
元素を含有させることができ、また、該強磁性金属粉末
に施される表面処理と同様の表面処理を施してもよい。
と、該非磁性粉末としては、例えば、非磁性の酸化鉄
(ベンガラ)、硫酸バリウム、硫化亜鉛、炭酸マグネシ
ウム、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸
化マグネシウム、二酸化マグネシウム、二硫化タングス
テン、二硫化モリブデン、窒化ホウ素、二酸化錫、炭化
珪素、酸化セリウム、コランダム、人造ダイヤモンド、
ザクロ石、ケイ石、窒化珪素、炭化モリブデン、炭化ホ
ウ素、炭化タングステン、炭化チタン、ケイソウ土、ド
ロマイト、樹脂性の粉末などが挙げられる。これらの中
でも非磁性の酸化鉄(ベンガラ)、酸化チタン、窒化ホ
ウ素などが好ましく用いられる。これら非磁性粉末は単
独で又は二種以上を混合して用いてもよい。上記非磁性
粉末の形状は、球状、板状、針状、無定形の何れでもよ
い。その大きさは球状、板状、無定形のものにおいては
5〜200nmであることが好ましく、針状のものにお
いては長軸長が20〜300nmで針状比が3〜20で
あることが好ましい。上記非磁性粉末は、上記磁性粉末
と併用される場合(即ち、中間層3が磁性の層の場合)
には、該磁性粉末100重量部に対して、好ましくは3
0〜70重量部、更に好ましくは40〜60重量部用い
られる。一方、上記磁性粉末が用いられない場合(即
ち、中間層3が非磁性の層の場合)には、該非磁性粉末
100重量部に基づいて他の成分の配合量が決定され
る。上述した各種非磁性粉末には、必要に応じて、上記
磁性粉末に施される表面処理と同様の処理を施してもよ
い。
を問わず、上述した成分に加えて結合剤を含み、更に研
磨材粒子、潤滑剤、カーボンブラックおよび硬化剤等を
含んでいてもよい。これらの成分としては、特に説明し
ないが、バックコート層5及び磁性層4に用いられる成
分と同様のものが用いられる。これらの成分の好ましい
配合量は、上記磁性粉末および非磁性粉末の合計量10
0重量部(中間層3が磁性の層である場合)または該非
磁性粉末100重量部(中間層3が非磁性の層である場
合)に対して、それぞれ以下の通りである。 ・結合剤:16〜40重量部、特に20〜28重量部 ・研磨材粒子:6〜30重量部、特に8〜12重量部 ・潤滑剤:2〜20重量部、特に5〜7重量部 ・カーボンブラック:5〜30重量部、特に12〜20
重量部 ・硬化剤:2〜12重量部、特に4〜8重量部 また、中間層3には、必要に応じて磁性層4に配合され
る添加剤と同様のものを配合することもできる。
中間層塗料を支持体2上に塗布して形成される。該溶剤
としては、上述したバックコート塗料や磁性塗料に含有
される溶剤と同様のものが用いられる。該溶剤の使用量
は、上記磁性粉末および非磁性粉末の合計量100重量
部(中間層3が磁性の層である場合)または該非磁性粉
末100重量部(中間層3が非磁性の層である場合)に
対して、100〜700重量部とすることが好ましく、
特に300〜500重量部とすることが好まし。
に影響する潤滑剤の保持能力を制御する点から、ある程
度の厚みが必要であり、一方、厚すぎると変形時にクラ
ックが発生しやすくなることから、0.5〜10μm、
特に0.1〜3μmであることが好ましい。
の保磁力および飽和磁束密度の値は、バックコート層5
及び磁性層側のすべての層全体の保磁力および飽和磁束
密度に関して上述した関係が容易に満たされるようにす
るために、それぞれ以下の範囲内であることが好まし
い。即ち、中間層3の保磁力(Hc)は90〜400k
A/m、特に120〜300kA/mであることが好ま
しい。また、その飽和磁束密度(Bs)は30〜350
mT、特に50〜200mTであることが好ましい。
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレート、ポリシクロヘキシレンジメ
チレンテレフタレート及びポリエチレンビスフェノキシ
カルボキシレート等のポリエステル類;ポリエチレン及
びポリプロピレン等のポリオレフィン類;セルロースア
セテートブチレート及びセルロースアセテートプロピオ
ネート等のセルロース誘導体;ポリ塩化ビニル及びポリ
塩化ビニリデン等のビニル系樹脂;ポリアミド;ポリイ
ミド;ポリカーボネート;ポリスルフォン;ポリエーテ
ル・エーテルケトン並びにポリウレタン等のような高分
子樹脂等の非磁性材料が挙げられる。これらは単独で又
は二種以上を組み合わせて用いることができる。これら
の材料から構成される上記支持体には、必要に応じて一
軸または二軸の延伸処理や、コロナ放電処理、易接着処
理等が施されていてもよい。
く、2〜100μm、特に2〜76μmが好ましい。
ましい方法の概略を述べる。まず、支持体2上に磁性層
4を形成する磁性塗料と中間層3を形成する中間層塗料
とを、各層が所定の厚さとなるようにウエット・オン・
ウエット方式により同時重層塗布を行い、磁性層4およ
び中間層3の塗膜を形成する。即ち、磁性層4は、中間
層3の湿潤時に塗設・形成されていることが好ましい。
次いで、これらの塗膜に対して、磁場配向処理を行った
後に乾燥処理を行い巻き取る。この後、カレンダー処理
を行い、更にバックコート層5を形成する。あるいはバ
ックコート層5を形成した後に磁性層4および中間層3
を形成してもよい。次いで、40〜80℃下で6〜10
0時間エージング処理し、所望の幅にスリットする。そ
してスリット後、上述した方法によってバックコート層
5にサーボ信号を磁気的に記録して上記磁気テープ1が
得られる。
重層塗布は、特開平5−73883号公報の第42欄3
1行〜第43欄13行に記載されており、中間層塗料が
乾燥する前に磁性塗料を塗布する方法であり、この方法
によりドロップアウトが少なく、高密度記録に対応で
き、且つ塗膜の耐久性にも優れた磁気テープが得られ
る。
に行われ、上記磁性塗料の塗布面に対して平行方向に約
40kA/m以上、好ましくは約80〜800kA/m
の磁界を印加する方法や、上記磁性塗料が湿潤状態の内
に約80〜800kA/mのソレノイド等の中を通過さ
せる方法により行うことができる。このような条件下で
磁場配向処理を行うことで、磁性層4に含まれている上
記強磁性粉末を磁気テープ1の長手方向に配向させるこ
とができる。尚、磁場配向処理後の乾燥処理中に、該強
磁性粉末の磁場配向状態が変化しないようにするため
に、磁場配向処理直前に、30〜50度の温風を磁性層
4の上方から吹き付けて、その予備乾燥を行い、各層中
の残存溶剤量をコントロールすることも好ましい。
加熱された気体の供給により行うことができ、この際、
気体の温度とその供給量を制御することにより塗膜の乾
燥の程度を制御することができる。
ットンロール若しくは合成樹脂ロールとの間、又は二本
のメタルロールの間を通すスーパーカレンダー法等によ
り行うことができる。カレンダー処理の条件は、例えば
温度60〜140℃、線圧100〜500kg/cmと
することが好ましい。
必要に応じ、磁性層4の表面の研磨やクリーニング工程
等の仕上げ工程を施すこともできる。また、磁性塗料お
よび中間層塗料の塗布は、通常公知の逐次重層塗布方法
により行うこともできる。
実施形態に基づき説明したが、本発明は、上記実施形態
に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において
種々の変更が可能である。例えば、サーボトラックに記
録するサーボ信号として図4に示すような信号に代えて
他の信号を用いてよい。また、図1に示す磁気テープ1
において、支持体2と中間層3又はバックコート層5と
の間にプライマー層を設けてもよい。また、上述した実
施形態は塗布型の磁気テープであるが、これに代えて金
属蒸着型の磁気テープを用いても同等の効果が奏され
る。
に詳細に説明すると共にその有効性を例証する。しかし
ながら、本発明は斯かる実施例に限定されるものではな
い。尚、特に断らない限り、「部」及び「%」はそれぞ
れ重量部および重量%を意味する。
除く)を、それぞれニーダーにて混練し、次いで撹拌器
にて分散し、更にサンドミルによって微分散し、1μm
のフィルターにて濾過後、硬化剤を最後に添加して下記
組成のバックコート塗料、磁性塗料および中間層塗料を
それぞれ調製した。
トフィルムからなる支持体上に、中間層塗料および磁性
塗料を、中間層および磁性層の乾燥厚さがそれぞれ1.
5μm及び0.2μmとなるように、ダイコーターにて
同時重層塗布を行い、それぞれの塗膜を形成した。次い
で、これらの塗膜が湿潤状態にある間に400kA/m
のソレノイドにより磁場配向処理を行った。更に、乾燥
炉にて80℃の温風を10m/分の速度で塗膜に吹きつ
け乾燥した。乾燥後、塗膜をカレンダー処理し、中間層
および磁性層を形成した。引き続き、上記支持体の反対
の面上に上記バックコート塗料を塗布し、更に90℃に
て乾燥し厚さ0.5μmのバックコート層を形成した。
このようにして得られた磁気テープの原反を12.7m
m幅にスリットした。
した磁気テープのバックコート層に、テープの全長に亘
ってサーボ信号を記録した。この際のトラック数は30
本であり、トラック幅は30μmであった。このように
して、バックコート層にサーボ信号が記録された磁気テ
ープを得た。
1で用いたバックコート塗料における磁性粉末ならびに
磁性塗料における強磁性粉末および中間層塗料における
磁性粉末と非磁性粉末の種類および配合量を表1及び表
2に示す通りとする以外は実施例1と同様にしてバック
コート層にサーボ信号が記録された磁気テープを得た。
について、バックコート層ならびに磁性層および中間層
の保磁力および飽和磁束密度をそれぞれ測定した。ま
た、磁性層および中間層全体の保磁力および飽和磁束密
度も測定した。これらの結果を表2に示す。尚、バック
コート層、磁性層および中間層それぞれの保磁力および
飽和磁束密度の測定は、粘着テープを用いて各層を剥離
して行った。また、磁性層および中間層全体の保磁力お
よび飽和磁束密度の測定は、粘着テープを用いて、磁気
テープからバックコート層のみを剥離した後の磁気テー
プについて行った。
の性能を評価するために、磁気テープの再生出力、バッ
クコート層の中心線平均粗さRa、十点平均粗さRz、
動摩擦係数および表面電気抵抗を測定した。更に、磁気
テープを巻回して3ヶ月保存後にトラッキングテストを
行った。それらの結果を表2に示す。尚、上記測定のう
ち、バックコート層の中心線平均粗さRaおよび十点平
均粗さRzは上述した方法により行い、その他の測定は
下記の方法により行った。
録波長0.6μmの信号を記録して、その再生出力を測
定し、比較例1を基準(0dB)として表わした。
ールに10g(T1)の張力で接触させて、この条件で
テープを14.3mm/sの速度で走行させるのに必要
な張力(T2)を測定した。この測定値から磁気テープ
の動摩擦係数μを次式より算出した。 μ=(1/π)1n(T2/T1)
が施され、粗さがN4(ISO 1302参照)に仕上
げられている、半径10mmの2本の電極を用い、これ
らの電極を、磁性層上に、中心間の距離d=12.7m
mとなるように水平状態で平行に置く。磁気テープの両
端に0.25Nの力を加え、且つ電極に100V±10
Vの直流電圧を印加して、電極間電流を測定する。この
値から表面電気抵抗を求める。
ト層に記録されたサーボ信号を利用してトラッキングを
行った。そして、磁性層に記録された信号の出力変動お
よびテープの幅方向への位置変動を測定し、トラッキン
グの優劣を判断した。
に、実施例の磁気テープ(本発明品)は、バックコート
層本来の機能が損なわれることなく、確実なサーボトラ
ッキングが行われることが判る。これに対して、比較例
の磁気テープでは、磁気転写が発生したために、再生出
力が低いものとなり、更にサーボトラッキングを行うこ
ともできなかった。
データエリアの面積を減少させることなくサーボトラッ
キングを行い得る磁気テープが得られる。また、本発明
によれば、バックコート層本来の機能が損なわれること
なくサーボトラッキングを行い得る磁気テープが得られ
る。また、本発明によれば、トラック密度が向上した磁
気テープが得られる。更に、本発明によれば、高記録容
量を有する磁気テープが得られる。
概略図である。
示す模式図である。
ドライブの概略図である。
ラッキングの方法を示す概略図である。
録する装置を示す概略図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 支持体の一方の面上に磁性層が設けら
れ、他方の面上にバックコート層が設けられてなる磁気
テープにおいて、 上記バックコート層を、テープ長手方向に対して平行な
3本以上のサーボトラックが予め磁気的に形成されてい
る磁気記録可能な層となし、 該バックコート層の保磁力を上記磁性層側のすべての層
全体の保磁力よりも高くし且つその飽和磁束密度を上記
磁性層側のすべての層全体の飽和磁束密度よりも低くし
たことを特徴とする磁気テープ。 - 【請求項2】 上記バックコート層の保磁力が上記磁性
層側のすべての層全体の保磁力の110%以上であり且
つ該バックコート層の飽和磁束密度が該磁性層側のすべ
ての層全体の飽和磁束密度の90%以下である請求項1
記載の磁気テープ。 - 【請求項3】 上記バックコート層の保磁力が90〜4
00kA/mで且つ上記磁性層側のすべての層全体の保
磁力が80〜350kA/mである請求項1又は2記載
の磁気テープ。 - 【請求項4】 上記バックコート層の飽和磁束密度が3
0〜350mTで且つ上記磁性層側のすべての層全体の
飽和磁束密度が100〜400mTである請求項1〜3
の何れかに記載の磁気テープ。 - 【請求項5】 上記バックコート層が、磁性粉末、結合
剤およびカーボンブラックを含有し、該結合剤が該磁性
粉末100重量部に対して10〜50重量部含有され、
該カーボンブラックが該磁性粉末100重量部に対して
2〜50重量部含有される請求項1〜4の何れかに記載
の磁気テープ。 - 【請求項6】 上記磁性粉末が、板径20〜100nm
である板状の強磁性六方晶系フェライト粉末からなる請
求項1〜5の何れかに記載の磁気テープ。 - 【請求項7】 上記支持体と上記磁性層との間に一層以
上の磁性または非磁性の中間層が設けられており、該磁
性層には長軸長0.05〜0.2μmの針状もしくは紡
錘状の強磁性金属粉末または板径0.1μm以下の板状
の強磁性六方晶系フェライト粉末が含有されている請求
項1〜6の何れかに記載の磁気テープ。
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