JPH11127088A - 送信機 - Google Patents

送信機

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JPH11127088A
JPH11127088A JP9306458A JP30645897A JPH11127088A JP H11127088 A JPH11127088 A JP H11127088A JP 9306458 A JP9306458 A JP 9306458A JP 30645897 A JP30645897 A JP 30645897A JP H11127088 A JPH11127088 A JP H11127088A
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Masayuki Arai
雅行 荒井
Akihisa Yamazaki
彰久 山崎
Keiichi Iiyama
恵市 飯山
Shinkichi Asaka
信吉 浅加
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Panasonic Holdings Corp
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Tokimec Inc
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多機能であっても調整等を不要にする。 【解決手段】コイル34の相互誘導作用を利用した電磁
誘導結合方式に基づいて通信および電力供給を行う送信
機100において、コイル34をD級増幅回路330で
駆動する送信部300を備えて、符号変調回路301の
デジタル化を可能とする。また、D級増幅回路331〜
338は複数とし、その並列動作数を変調処理に際して
増減させる。さらに、振幅変調方式および位相変調方式
といった変調方式の異なる複数の送信方式32,320
を切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、送信機に関し、
詳しくは、送信機が質問器となって、応答器となる相手
方通信機との間で、データの送受を接触不要で行う送信
機に関する。質問器(送信機)と応答器(受信機)との
通信可能な結合は、コイルの相互誘導作用を利用した電
磁誘導結合方式によって両者の接近時に動的に確立され
るのが一般的である。
【0002】質問器としては、指令を送ってデータの返
送等を要求するデータ読取装置やデータアクセス装置が
典型的なものであり、応答器としては、受けた指令に応
じて応答データを返送するデータキャリア等のデータ記
憶体が典型的なものである。このようなデータアクセス
に伴う通信に用いられる送信回路について工夫したので
ある。
【0003】
【従来の技術】図9にブロック構成図を示した従来のデ
ータアクセスシステムは、据え付けて用いられることの
多いリーダライタ10(質問器となる送信機)と、携帯
便利なようにコイン形やカード形に形成されたデータキ
ャリア50(応答器となる通信機)とからなり、データ
キャリア50をリーダライタ10に近づけると、非接触
状態であっても、電磁誘導結合に基づく交信を行ってリ
ーダライタ10がデータキャリア50から所要のデータ
を読み取ったりするものである。なお、データキャリア
50はリーダライタ10に対して通信可能なまで接近し
たときに交信用の電磁誘導結合によってエネルギーの供
給をも受けるようになっている。
【0004】具体的には、リーダライタ10は、全体的
な制御やデータ演算処理等を担うマイクロプロセッサ2
0と、指令Aを周波数f1の搬送波で送信する送信部3
0と、周波数f2で搬送されて来た信号を受け取る受信
部40とからなるものである。マイクロプロセッサ20
には、指令送出ルーチン21や、応用ルーチン22、応
答受理ルーチン23などがインストールされている。
【0005】指令送出ルーチン21は、データキャリア
50に対してデータの読み出しや書き込みを指示する指
令を生成し、その指令Aを送信部30へ送出する処理を
行うものである。応用ルーチン22は、各種のアプリケ
ーションに対応した処理を行うものであり、その処理に
必要なデータについての読み書きを指令送出ルーチン2
1に依頼するとともに、そのようなデータを応答受理ル
ーチン23から受け取るようになっている。応答受理ル
ーチン23は、データキャリア50から返送されてきた
応答データを受信部40経由で受け取る処理を行うもの
である。
【0006】送信部30は、コイルの相互誘導作用を利
用して指令の送信を行うために、符号化回路31を有し
て指令AをNRZ符号(No Return to Zero code)等に
基づく符号化データBに変換し、変調回路32を有して
周波数f1の搬送波にその符号化データによるASK方
式(Amplitude Shift Keying)等のデジタル変調を施し
て変調済み信号Cとし、アンプ33を有して変調済み信
号Cを増幅し、送信コイル34(電磁誘導結合子)の直
列共振回路を有しこれをアンプ33で駆動するようにな
っている。なお、指令Aの無いときには、周波数f1の
搬送波を無変調で送出することで、指令送信に用いられ
るコイルの相互誘導作用を利用してデータキャリア50
の動作エネルギーとなる電力の供給をも行うものとなっ
ている。
【0007】受信部40は、コイルの相互誘導作用を利
用して返送されてきた応答データの受信を行うために、
受信コイル41(電磁誘導結合子)の並列共振回路を有
しており、これで電磁変換した信号からバンドパスフィ
ルタ42で周波数f2を中心とする有効帯域成分を抽出
し、これをアンプ43で増幅して受信信号Cを生成す
る。さらに、受信部40は、BPSK方式(Phase Shif
t Keying)等の復調処理を行う復調回路44を有して受
信信号Cから復調データを得るととともに、NRZ符号
等に基づく復号処理を行う復号回路45を有して復調デ
ータから応答データの復号データを生成するものであ
る。なお、返信搬送波の周波数f2は、送信搬送波の周
波数f1との弁別のために1/2倍や1/4倍の周波数
など周波数f1と異なるようになっている。
【0008】一方、データキャリア50は、リーダライ
タ10の送信コイル34及び受信コイル41に対してコ
イルの相互誘導作用を利用して電磁誘導結合するための
送受信コイル61(電磁誘導結合子)と、周波数f1で
送受信コイル61に搬送されて来た信号を受け取る受信
部70と、EEPROM等の書き換え可能な不揮発性メ
モリ84が付設されたマイクロプロセッサ80と、応答
データを周波数f2の搬送波で返送する送信部90と、
電磁誘導結合によって送受信コイル61に誘起された誘
導起電力からマイクロプロセッサ80等の動作電力を得
る電源部60とを具備したものである。
【0009】受信部70は、送受信コイル61で受信し
たリーダライタ10からの指令を復元するために、送受
信コイル61の一端に接続されたレシーバ71を介して
受信信号を入力し、ASK方式に基づく復調回路72を
有して包絡線検波や二値化の処理を受信信号に施すとと
もに、NRZ符号等に基づく復号処理を行う復号回路7
3を有して指令を得るものである。復元した指令はマイ
クロプロセッサ80へ送出するようになっている。
【0010】マイクロプロセッサ80には、指令受理ル
ーチン81や、応答ルーチン82、返送ルーチン83な
どがインストールされている。指令受理ルーチン81
は、リーダライタ10から送られてきた指令を受信部7
0から受け取る処理を行うものである。応答ルーチン8
2は、指令が読み出しコマンドであれば、それで指定さ
れたメモリ84の該当アドレスからデータを読み出し、
このデータを応答データとした返送処理を返送ルーチン
83に依頼する。また、指令が書き込みコマンドであれ
ば、そのデータをそれで指定されたメモリ84の該当ア
ドレスに書き込み、書き込み完了を意味する応答データ
の返送を返送ルーチンに依頼する処理を行うようになっ
ている。返送ルーチン83は、応答ルーチン82の依頼
に応じて応答データを送信部90経由で返送する処理を
行うものである。
【0011】送信部90は、送受信コイル61を介して
応答データの返送を行うために、符号化回路91を有し
て応答データをNRZ符号に基づく符号化データに変換
し、変調回路92を有して周波数f2の搬送波にその符
号化データによるBPSK方式のデジタル変調を施して
送信信号を生成し、この送信信号でドライバ93を介し
て送受信コイル61の一端を駆動するようになってい
る。
【0012】データキャリア50の電源部60は、送受
信コイル61に誘起された交番電流を受け入れて整流す
る整流器62と、整流された電流の電圧Vccを安定化さ
せるレギュレータ63と、その出力電流を蓄えておいて
マイクロプロセッサ80等のロジック部へ送り出すコン
デンサ64とからなるものである。
【0013】このような構成のデータアクセスシステム
を使用した場合、リーダライタ10及びデータキャリア
50は以下のように動作する。リーダライタ10が周波
数f1の搬送波を送出しているときにそのリーダライタ
10にデータキャリア50を近づけると、データキャリ
ア50では、送受信コイル61に誘起電流が流れ、電源
部60によって誘起電流から電源電圧Vccの電力が生成
される。こうしてコイルの相互誘導作用を利用した電磁
誘導結合方式によってリーダライタ10からデータキャ
リア50への電力供給がなされると、マイクロプロセッ
サ80さらにはデータキャリア50全体が動作可能な状
態となり、さらに、電磁誘導結合方式に基づく両者の通
信が可能な状態となる。
【0014】この状態で、リーダライタ10の指令送出
ルーチン21からデータ読み出し等の指令Aが出ると、
それが送信部30を介してデータキャリア50へ送信さ
れる。この指令送信は、NRZ方式の符号化とASK方
式の変調とを組み合わせた送信方式で行われる。データ
キャリア50では、送受信コイル61や受信部70によ
ってその指令の受信が行われ、指令がマイクロプロセッ
サ80に渡される。この指令受信も、ASK方式の復調
とNRZ方式の復号とを組み合わせた受信方式で行われ
る。こうして、リーダライタ10からデータキャリア5
0への指令の送受が、一対一に対応した通信方式に基づ
いて行われる。
【0015】また、データ読み出しの指令を受けたデー
タキャリア50では、マイクロプロセッサ80によって
メモリ84から該当データが読み出され、送信部90や
送受信コイル61を介してその応答データがリーダライ
タ10へ向けて返送される。この応答送信は、NRZ方
式の符号化とBPSK方式の変調とを組み合わせた送信
方式で行われる。リーダライタ10では、受信部40に
よってその応答の受信が行われ、応答データがマイクロ
プロセッサ20の応答受理ルーチンによって応用ルーチ
ン22に届けられると、一回分のデータ読み出し処理が
終わる。この応答受信も、BPSK方式の復調とNRZ
方式の復号とを組み合わせた受信方式で行われる。こう
して、データキャリア50からリーダライタ10への応
答データの送受が、やはり一対一に対応した通信方式に
基づいて行われる。
【0016】このように、従来の電磁誘導結合方式に基
づく送信機や受信機は、自己の送信方式と受信方式とが
一致するとは限らないが、相手方の受信方式と対応した
単一の送信方式と、やはり相手方の送信方式と対応した
単一の受信方式とを具えて、予め決められた固定的な通
信方式に基づいて交信を行っている。
【0017】かかるリーダライタ10(送信機)の送信
部30について、特にその中でも、符号化データB又は
指令Aを入力して変調済み信号Cを出力する変調回路3
2については、その変調方式として、変調率100%の
ASK方式でのデジタル変調すなわちOOK方式(オン
オフキーイング)や、変調率の異なる例えば34%や5
0%のASK方式、あるいはBPSK変調などの何れか
が用いられてきた。
【0018】OOK方式の具体化は、ダイオードを利用
してインダクタンスカップリングを断続する回路などに
よるのが一般的である(図10(a)参照)。また、3
4%などのASK方式の具体化は、アンプやアッテネー
タのゲインを2段や多段に切り換える回路などによるの
が一般的である(図10(b)参照)。さらに、BPS
K方式の具体化は、ダイオードブリッジを利用してイン
ダクタンスカップリングの位相を反転させる回路などに
よるのが一般的である(図10(c)参照)。
【0019】これらの回路は、いずれも、正弦波状の搬
送波を取り扱うアナログ回路であって、アンプ33より
も前段に配され、その正弦波状の信号をスイッチングす
ることで変調処理を行っている(図10における各波形
例を参照)。そして、出力される変調済み信号Cも正弦
波をベースとしたアナログ信号であるから、必然的に後
続のアンプ33には、C級増幅器やA級増幅器などが用
いられていた。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、C級増
幅器等のアナログ回路は、構造が複雑で、バイアス電流
の調整等が厄介なうえ、電力損失も大きい。しかも、通
信ばかりか電力供給までも電磁誘導結合方式に基づいて
行うには、大パワーでの送信を継続的に行う必要があ
り、高価なパワーアンプの採用を強いられる。このた
め、このままでは、原価低減や小形化を押し進めるのが
困難である。そこで、送信部におけるパワーアンプやそ
の他のアナログ回路部分を減らして、調整作業や高価な
部品の必要性を無くすとともに電力損失も少なくするこ
とが課題となる。
【0021】また、質問器(送信機)の通信相手となる
応答器(受信機)にも、振幅変調方式に基づいて受信す
るものや、位相変調方式に基づいて受信するもの等が有
る。そして、それらが混在して用いられる状況下では、
同一の質問器で両方の応答器に対する処理を済ませたい
ということも有り得る。かかる場合、一台の送信機に振
幅変調用の回路と位相変調用の回路との両方を並設して
多機能化を図るのが直截的な対処方法と言える。しか
し、振幅変調方式のアナログ回路と位相変調方式のアナ
ログ回路との混在した変調回路は、かなり複雑になるう
え、付設した切り換え回路等によっても動作特性が思わ
ぬ影響を受けたりして、調整が一段と厄介になってしま
う。そこで、複数の変調方式を実行しうる送信回路を、
やはりパワーアンプ等不使用の簡素な構造で具現化する
ことも課題となる。
【0022】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであり、送信部に対する調整等の不要
な送信機を実現することを目的とする。また、この発明
は、多機能であっても調整等の不要な送信機を実現する
ことを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために発明された第1乃至第4の解決手段について、
その構成および作用効果を以下に説明する。
【0024】[第1の解決手段]第1の解決手段の送信
機は(、出願当初の請求項1に記載の如く)、コイルの
相互誘導作用を利用した電磁誘導結合方式に基づいて通
信および電力供給を行う送信機において、前記コイルを
D級増幅回路又はB級増幅回路で駆動する(とともに、
変調処理を論理回路又は順序回路等のデジタル回路で行
う)送信部を備えたことを特徴とする。
【0025】このような第1の解決手段の送信機にあっ
ては、送信用のコイルが、D級増幅回路等によってデジ
タル的に駆動される。そして、そのことに伴い、そのD
級増幅回路等に入力される送信信号に対する変調処理も
デジタル的に行なわれる。これにより、調整等の必要な
アナログのC級増幅回路等は、不要となる。また、変調
回路についても、デジタル化しやすくなるので、やはり
調整が必要無く、IC化による原価低減や小型化も容易
となる。したがって、この発明によれば、送信部に対す
る調整等の不要な送信機を実現することができる。
【0026】[第2の解決手段]第2の解決手段の送信
機は(、出願当初の請求項2に記載の如く)、上記の第
1の解決手段の送信機であって、前記D級増幅回路又は
前記B級増幅回路が複数並設されているとともに、その
並列動作数を前記変調処理に際して増減させる手段が
(前記デジタル回路に)設けられていることを特徴とす
る。
【0027】このような第2の解決手段の送信機にあっ
ては、送信用のコイルが、変調に際して、個数の異なる
D級増幅回路によって駆動されることから、大小変化す
る電流によって駆動されることとなる。これにより、3
4%や50%といった変調率100%未満のASK方式
に対応した振幅変調が行われる。しかも、その変調率が
並列動作数に基づいてデジタル的に定まるので、面倒な
調整等は必要が無い。したがって、この発明によれば、
100%以外の振幅変調方式を実行するものであっても
送信部に対する調整等の不要な送信機を実現することが
できる。
【0028】[第3の解決手段]第3の解決手段の送信
機は(、出願当初の請求項3に記載の如く)、上記の第
1,第2の解決手段の送信機であって、(前記デジタル
回路が)変調方式の異なる複数の送信方式に基づく送信
を切り換えて行うものであることを特徴とする。
【0029】このような第3の解決手段の送信機にあっ
ては、通信伝文は、複数の送信方式のうち切り換え可能
な何れかの方式で行われることから、通信相手の受信方
式に適合した送信方式で送信されることで相手方に正し
く受信される。そこで、種々の受信方式に基づく受信機
が混在するような環境でも、複数の送信方式の何れかに
対応した受信機であればそれとの通信が成立しうるの
で、送信機の可用性が向上する。また、複数の送信方式
のうち一の方式で送信したり他の方式で送信したり随時
切り換えることで、送信信号の盗聴等が行われても簡単
には解読されないようにもなる。
【0030】しかも、そのような多くの機能を発揮する
ために利用される複数の異なる変調方式については、D
級増幅回路の前段に位置するデジタル回路によってデジ
タル的に処理される。これにより、多機能な送信回路を
具現化するに際し、パワーアンプを用いる必要が無く、
アナログ式の変調回路の混在したものも設けること無
く、論理回路や順序回路による簡素な構造で具現化され
ることとなる。しかも、このようなデジタル回路は、多
種多数の機能であっても一体的な回路に纏めやすいの
で、小型化も容易となる。アナログ回路のような調整も
必要が無い。したがって、この発明によれば、多機能で
あっても調整等の不要な送信機を実現することができ
る。
【0031】[第4の解決手段]第4の解決手段の送信
機は(、出願当初の請求項4に記載の如く)、上記の第
第3の解決手段の送信機であって、(前記デジタル回路
は、)前期複数の送信方式に振幅変調方式および位相変
調方式の双方が含まれるよう、振幅変調および位相変調
のいずれも処理するものであることを特徴とする。
【0032】このような第4の解決手段の通信機にあっ
ては、振幅変調に際しての変調処理ばかりか位相変調に
際しての変調処理もデジタル的に処理される。これによ
り、振幅変調および位相変調の両方式を実行しうるよう
な多機能化を図るに際して、調整の特に厄介なアナログ
式の混在回路は、用いないで済む。したがって、この発
明によれば、多機能であっても調整等が不要となって、
従来の特に厄介であった調整等の負担から解放されるこ
ととなる。
【0033】
【発明の実施の形態】このような解決手段で達成された
本発明の送信機について、これを実施するための形態を
説明する。
【0034】[第1の実施の形態]データキャリアのよ
うな携帯容易な応答器は、電子マネー等の秘匿を要する
応用分野や、それほどでなくてもデータ漏洩の好ましく
ない応用分野などに用いられる場合、データ保護のた
め、従来から種々の暗号化やスクランブル等の処理が試
みられて来たが、その携帯容易性のゆえに、不特定多数
の者の使用に供されたり、落としたのを拾われて簡単に
第三者に渡ったりすることも多くて、それに対する第三
者の物理的なアクセスを阻止するのが困難な状況に陥り
やすいという面もある。このため、暗号化だけでデータ
の安全を確保するのは難しいので、データキャリア等の
更なる利用を押し進めるには、例え第三者の物理的なア
クセスがあっても、不当なデータの読み出しや、解読し
ての書き換え、さらには偽造といったことが行えない又
は行い難いようにすることが重要となる。
【0035】そこで、本発明の第1の実施形態は、上述
した解決手段の送信機であって、符号化方式および変調
方式の何れか一方または双方の異なる複数の送信方式の
うち何れか一つを(伝文毎に又は伝文の途中で)選択し
て前記送信部に指示する方式選択手段を備えたことを特
徴とする。
【0036】このような形態の送信機にあっては、指令
やデータ等の伝文は、複数の送信方式のうち方式選択手
段によって選択された方式で送信部によって送信され
る。そして、方式選択手段は選択対象を随時変更する
が、方式選択手段の選択対象が変わると、その度に送信
部による伝文の送信方式も異なるものに変わる。これに
より、通信方式が随時変化するので、例え偶発的に一部
の通信方式を解明したとしても散発的にしかデータを得
ることができないので、データの読み出しや解読が難し
くなる。しかも、このような通信ハードウェア主体の手
法は、通常ソフトウェア主体である暗号化手法の妨げと
なること無く適用しうるので、単独でもデータを保護し
うるばかりか、暗号化手法とともに用いられて相互に補
強しあいながらデータ保護に貢献することも可能であ
る。したがって、この場合、不当なアクセスからデータ
を強く保護することができる。
【0037】[第2の実施の形態]このような送信機を
質問器に用いた実施形態としては、リーダ等の質問器を
固定しておくとともに応答器となるデータキャリア等の
データ記憶体を携帯可能なようにしておいてデータ記憶
体を質問器に近づけてデータアクセスを行わせる使い方
が多いが、逆に、データ記憶体を移動経路に沿って固定
的に点在や列設させておくとともにリーダ等の質問器を
移動体に搭載して移動させて次々にデータアクセスを行
わせる使い方もある。いずれの形態にあっても、データ
記憶体に対する第三者の物理的なアクセスを阻止しきれ
ない状況となりがちなので、データを不当なアクセスか
ら強く保護することが極めて有益である。
【0038】
【実施例】本発明の送信機の一実施例であるリーダライ
タについて、その具体的な構成を、図面を引用して説明
する。図1は、リーダライタ100(質問器となる送信
機)とデータキャリア500(応答器となる通信機)と
からなるデータアクセスシステムの全体ブロック図であ
り、従来例の図9に対応するものである。また、図2
は、リーダライタ100の送信部300における送信コ
イルの駆動回路330についての回路図であり、図3
は、送信部300における符号変調回路301について
のブロック図およびデコード表である。なお、図示等に
際し従来と同一の構成要素には同一の符号を付して示し
たので、重複する再度の説明は割愛し、以下、従来例と
の相違点を中心に説明する。
【0039】リーダライタ100は(図1参照)、従来
の送信部30が拡張されて送信部300となっている
点、指令送出ルーチン21と送信部300との間に方式
選択ルーチン210が介挿されている点、従来の受信部
40が拡張されて受信部400となっている点、応答受
理ルーチン23と受信部400との間に方式判別ルーチ
ン230が介挿されている点で、従来例のリーダライタ
10と相違する。
【0040】送信部300では、従来のアンプ33に代
わって送信コイル34を駆動する駆動回路330に複数
のD級増幅回路が導入されている。具体的には(図2参
照)、ゲートに正電圧を受けるとオンするエンハンスメ
ント型のNチャンネルMOS−FET製のスイッチング
トランジスタ332,334,336,338と、ゲー
トに正電圧を受けると逆にオフするデプレッション型の
PチャンネルMOS−FET製のスイッチングトランジ
スタ331,333,335,337と、電流制限用の
抵抗R1〜R8が実装されている。
【0041】トランジスタ331は、ゲートがゲート制
御信号G1のラインに接続され、ドレインが電源電圧V
ccのラインに接続され、ソースが抵抗R1を介して送信
コイル34の一端に至るラインに接続されて、ゲート制
御信号G1が論理値“0”のときに抵抗R1を介して電
源からの電流を送信コイル34の共振回路へ流すように
なっている。トランジスタ333,335,337も、
それぞれ同様に、ゲート制御信号G2,G4,G5が論
理値“0”のときに抵抗R3,R5,R7を介して電源
からの電流を送信コイル34の共振回路へ流すようにな
っている。
【0042】トランジスタ332は、ゲートがゲート制
御信号G1のラインに接続され、ドレインが接地ライン
に接続され、ソースが抵抗R2を介して送信コイル34
の他端に至るラインに接続されて、ゲート制御信号G1
が論理値“1”のときに抵抗R2を介して送信コイル3
4の共振回路からの電流を接地へ流すようになってい
る。トランジスタ334,336,338も、それぞれ
同様に、ゲート制御信号G3,G4,G6が論理値
“1”のときに抵抗R4,R6,R8を介して送信コイ
ル34の共振回路からの電流を接地へ流すようになって
いる。
【0043】このような接続状態では、一対のトランジ
スタ331,336が一のD級増幅回路となる。これに
対して、もう一対のトランジスタ333,338は、完
全に並列な他のD級増幅回路にも、部分的に並列なD級
増幅回路にもなる。同様に、一対のトランジスタ33
2,335が一のD級増幅回路となり、これに対して
は、もう一対のトランジスタ334,337は、完全に
並列な他のD級増幅回路にも、部分的に並列なD級増幅
回路にもなる。そして、これらの増幅回路がゲート制御
信号G1〜G6に従ってオンオフ制御されるのである。
これにより、送信部300は、D級増幅回路が複数並設
され、その並列動作数の増減が可能なものとなってい
る。
【0044】また、送信部300には(図1参照)、N
RZ方式の符号化回路31およびASK方式の変調回路
32に加えて、新たに符号化回路310および変調回路
320が追加導入されており、そこのところが符号変調
回路301に拡張されている。符号化回路310は、マ
ンチェスタ方式に基づく符号化を行うものであり、同じ
データであってもNRZ方式とは異なる符号化データを
生成する。さらに、変調回路320は、ASK34%方
式に基づく変調を行うものであり、基本的な100%の
ASK方式とはオフ時の振幅が異なるようになってい
る。
【0045】符号変調回路301は(図3(a)参
照)、方式選択ルーチン210から受けた選択信号Sに
応じて4種のうちの1つを選択するセレクタ302と、
副搬送波を入力してカウントするビットカウンタ303
と、マイクロプロセッサ20から受けた指令Aを保持す
るレジスタ304と、デコーダ305とからなってい
て、符号化回路31,310及び変調回路32,320
が一体的に作り込まれている。これにより、送信部30
0は、符号化方式および変調方式の何れか一方または双
方の異なる複数の送信方式を実行しうるものとなってい
る。
【0046】デコーダ305は(図3(b)参照)、A
NDゲートやORゲートの組合せ、あるいはプログラマ
ブルアレイロジック等からなり、搬送波を入力してその
各周期ごとにセレクタ302とビットカウンタ303と
レジスタ304とからのデータとの所定の論理演算を行
って、ゲート制御信号G1〜G6を出力する。すなわ
ち、ASK100%方式,ASK50%方式,ASK3
4%方式,BPSK方式,ASK34%方式と副搬送波
BPSK方式との結合方式のうち何れかの方式が選択S
にて指定されると、指令Aと副搬送波と搬送波とについ
ての論理値“0”,“1”の組合せ各々に対し、予め定
められた論理値“0”,“1”の何れかがゲート制御信
号G1〜G6の値になるのである。これにより、送信部
300は、変調方式の異なる複数の送信方式を実行しう
るものとなっている。
【0047】そして、選択信号Sに応じて随時、マンチ
ェスタ方式の符号化とASK方式の変調とを組み合わせ
た第1の送信方式と、NRZ方式の符号化とASK34
%方式の変調とを組み合わせた第2の送信方式と、NR
Z方式の符号化とASK34%方式の変調とを組み合わ
せた第3の送信方式と、マンチェスタ方式の符号化とA
SK34%方式の変調とを組み合わせた第4の送信方式
とのうち何れか一つの送信方式が指令Aの伝文に対して
適用されるのである。なお、第3の送信方式について
は、ASK34%方式に加えて副搬送波に基づくBPS
K方式の変調も併せて適用される。これにより、送信部
300は、変調方式の異なる振幅変調方式および位相変
調方式の双方を含んだ複数の送信方式に基づく送信を択
一的に切り換えて行うものとなっている。
【0048】方式選択ルーチン210は、指令送出ルー
チン21からの指令を送信部300へ引き渡す前に乱数
発生を行い、その乱数値に基づいて第1〜第4の送信方
式の何れかを指定する選択信号Sを生成して、符号変調
回路301へ送出するという処理を行う。これにより、
方式選択ルーチン210(方式選択手段)は、指令の伝
文を一つ送信する毎に複数の送信方式のうち何れか一つ
をランダムに選択し直して送信部300に指示するもの
となっている。
【0049】ここで、リーダライタ100の受信部40
0及び方式判別ルーチン230の説明より先に、データ
キャリア500について述べる。データキャリア500
は、従来の受信部70が拡張されて受信部700となっ
ている点、受信部700と指令受理ルーチン81との間
に方式判別ルーチンが介挿されている点、従来の送信部
90が拡張されて送信部900となっている点、送信部
900と返送ルーチン83との間に方式選択ルーチン8
30が介挿されている点で、従来例のデータキャリア5
0と相違する。
【0050】データキャリア500の受信部700に
は、ASK方式の復調回路72およびNRZ方式の復号
回路73に加えて、新たに復調回路720および復号回
路730が追加導入されており、そこのところが復調復
号回路701に拡張されている。復調回路720はAS
K34%方式に基づく変調を行うものであり、復号回路
730はマンチェスタ方式に基づく復号を行うものであ
る。
【0051】復調復号回路701は、レシーバ71及び
復調回路72に対して新たなレシーバ710及び復調回
路720が並列に設けられ、さらに、復調回路72の出
力に対して復号回路73及び復号回路730が並列に設
けられるとともに、復調回路720の出力に対して復号
回路73及び復号回路730が並列に設けられている。
この復号回路730はマンチェスタ方式の復号処理を複
数並行して行えるよう複数設けられている。また、レシ
ーバ710は、復調回路720の検波回路と一体化され
ている。レシーバ71も同様である。さらに、復号回路
73は、マイクロプロセッサ80の指令受理ルーチン8
1等がNRZ方式のデータをベースとすることから、実
体としては、復調回路72,720の出力をそのままマ
イクロプロセッサ80へパスさせる配線だけである。
【0052】そして、常時、ASK方式の復調とマンチ
ェスタ方式の復号とを組み合わせた第1の受信方式と、
ASK34%方式の復調とNRZ方式の復号とを組み合
わせた第2の受信方式と、ASK34%方式の復調とN
RZ方式の復号とを組み合わせた第3の受信方式と、A
SK34%方式の復調とマンチェスタ方式の復号とを組
み合わせた第4の受信方式との4種の送信方式が受信信
号に対して適用されるのである。なお、第2,第3の受
信方式には上述のように副搬送波による変調を伴うか否
かの相違がある。これにより、受信部700は、復調方
式および復号方式の何れか一方または双方の異なる複数
の受信方式に基づく受信を並行して行うものとなってい
る。
【0053】方式判別ルーチン810は、第1〜第4の
受信方式で復元されたそれぞれの指令に対して、指令種
別に基づく伝文長や、伝文に含められたチェックサム等
の誤り訂正符号などが適正条件に合致しているか否かを
確認し、正しいと確認された指令を一つ選出して指令受
理ルーチン81へ引き渡す処理を行う。これにより、方
式判別ルーチン810(方式判別手段)は、受信部70
0の受信結果に対して相手方通信機の送信方式に対応し
て正しく受信したか否かについて正誤の判別を行うもの
となっている。
【0054】データキャリア500の送信部900に
は、NRZ方式の符号化回路91およびBPSK方式の
変調回路92に加えて、新たに符号化回路910および
変調回路920が追加導入されており、そこのところが
符号変調回路901に拡張されている。符号化回路91
0は、マンチェスタ方式に基づく符号化を行うものであ
る。また、変調回路920は、BPSK方式の変調回路
92が拡張されて、基本的なBPSK方式の他に副搬送
波のBPSK方式も行えるようになっている。さらに、
図示しない追加の変調回路も設けられており、これは、
基本的なASK34%方式の変調の他に、副搬送波のA
SK34%方式の変調も行えるものである。なお、アク
ティブタイプのドライバ93に加えてこれと並列にロー
ドスイッチタイプのドライバ930も設けられている。
【0055】これらに加えて、この符号変調回路901
には、符号化回路91,910の何れか一方の出力を選
出して変調回路920等へ伝えるスイッチ回路と、変調
回路920等にて副搬送波の変調を適用するかしないか
を切り換えるスイッチ回路と、変調回路920等の何れ
か一方の出力を選出してドライバ93,930の何れか
一方へ伝えるスイッチ回路なども設けられる。
【0056】そして、これらのスイッチ回路が方式選択
ルーチン830からの選択信号に応じて切り替わること
で、マンチェスタ方式の符号化と副搬送波のASK34
%方式の変調とを組み合わせた第5の送信方式と、NR
Z方式の符号化と副搬送波のBPSK方式の変調とを組
み合わせた第6の送信方式と、NRZ方式の符号化と基
本的なBPSK方式の変調とを組み合わせた第7の送信
方式と、マンチェスタ方式の符号化と基本的なASK3
4%方式の変調とを組み合わせた第8の送信方式とのう
ち何れか一つの送信方式が応答データの伝文に対して適
用されるのである。これにより、送信部900は、符号
化方式および変調方式の何れか一方または双方の異なる
複数の送信方式に基づく送信を択一的に切り換えて行う
ものとなっている。
【0057】方式選択ルーチン830は、方式選択ルー
チン210と同様に、返送ルーチン83からの応答デー
タを送信部900へ引き渡す前に乱数発生を行い、その
乱数値に基づいて第5〜第8の送信方式の何れかを指定
する選択信号を生成して、符号変調回路901の各スイ
ッチ回路へ制御信号として送出する処理を行う。これに
より、方式選択ルーチン830(方式選択手段)も、応
答データの伝文を一つ送信する毎に複数の送信方式のう
ち何れか一つをランダムに選択し直して送信部900に
指示するものとなっている。
【0058】ここで、リーダライタ100についての残
りの説明に戻る。リーダライタ100の受信部400に
は、BPSK方式の復調回路44及びNRZ方式の復号
回路45に加えて、新たに復調回路440及び復号回路
450が追加導入されており、そこのところが復調復号
回路401に拡張されている。復調回路440はASK
34%方式に基づく変調を行うものであり、復号回路4
50はマンチェスタ方式に基づく復号を行うものであ
る。なお、ロードスイッチタイプのドライバ930によ
って送受信コイル61が駆動されたときに受信コイル4
1ではなく送信コイル34に発生する電圧を検出する必
要があり、そのために、送信コイル34に接続された包
絡線検波回路420とその検波済み信号を増幅してもう
一つの受信信号を生成し復調復号回路401へ送出する
アンプ430も追加されている。
【0059】復調復号回路401では、復調回路440
が2回路並列に設けられるとともに、一方の復調回路4
40の出力に対して復号回路45が設けられ、他方の復
調回路440の出力に対して復号回路45と復号回路4
50とが並列に設けられる。なお、一方の復調回路44
0は他方の復調回路440の出力も入力することで、B
PSK方式であれば基本的なBPSK方式と副搬送波の
BPSK方式との両方式の復調を纏めて処理するように
拡張されている。なお、復号回路45は、マイクロプロ
セッサ20の応答受理ルーチン23等がNRZ方式のデ
ータをベースとすることから、この場合も実体として
は、復調回路440の出力をそのままマイクロプロセッ
サ20へパスさせる配線だけである。
【0060】そして、常時、副搬送波のASK34%方
式の復調とマンチェスタ方式の復号とを組み合わせた第
5の受信方式による復号データと、副搬送波のBPSK
方式の復調とNRZ方式の復号とを組み合わせた第6の
受信方式および基本的なBPSK方式の復調とNRZ方
式の復号とを組み合わせた第7の受信方式による復号デ
ータと、基本的なASK34%方式の復調とマンチェス
タ方式の復号とを組み合わせた第8の受信方式による復
号データとが得られるのである。これにより、受信部4
00は、復調方式および復号方式の何れか一方または双
方の異なる複数の受信方式に基づく受信を並行して行う
ものとなっている。
【0061】方式判別ルーチン230は、第5〜第8の
受信方式で復元されたそれぞれの応答データの復号デー
タに対して、やはりデータ種別等に基づく伝文長や、伝
文に含められたチェックサム等の誤り訂正符号などが適
正条件に合致しているか否かを確認し、正しいと確認さ
れたデータを一つ選出して応答受理ルーチン23へ引き
渡す処理を行う。これにより、方式判別ルーチン230
(方式判別手段)も、受信部400の受信結果に対して
相手方通信機の送信方式に対応して正しく受信したか否
かについて正誤の判別を行うものとなっている。
【0062】このような構成の送信機等を用いたシステ
ムについて、その使用態様及び動作を、図面を引用して
説明する。先きにリーダライタ100における送信部3
00の詳細な動作を説明し、次にリーダライタ100と
データキャリア500との交信例を説明する。
【0063】先ず、送信部300の符号変調回路301
では、選択SによってASK100%方式が指定される
と、ゲート制御信号G1〜G6は、指令Aのうちの1ビ
ットが“0”のとき、搬送波の値にかかわらず“111
111”となって(図4(a)左側参照)、トランジス
タ331,333,335,337がオフし、トランジ
スタ332,334,336,338がオンして抵抗R
2,R4,R6,R8を介してコイル両端を接地へ接続
することから、駆動回路330による送信コイル34へ
の駆動電流は無くて(図4(c),(d)参照)、その
波形は平坦になる(図4(b)左側参照)。これに対
し、指令Aのうちの1ビットが“1”のとき、ゲート制
御信号G1〜G6は、搬送波の値が“0”,“1”変化
する度に“000111”と“111000”の値を交
互にとって(図4(a)右側参照)、トランジスタ33
1,333,336,338とトランジスタ332,3
34,335,337とが交互にオンすることから、駆
動回路330による送信コイル34への駆動電流は交互
に並列な抵抗R1,R2から並列な抵抗R6,R8へ流
れたり(図4(e)参照)その逆に並列な抵抗R5,R
7から並列な抵抗R2,R4へ流れたりして(図4
(f)参照)、その波形は100%の振幅を持った正弦
波状となる(図4(b)右側参照)。こうして、増幅回
路の並列動作数が交互に0又は2になるよう変化させら
れて、ASK100%方式に基づく送信が行われる。
【0064】また、選択SによってASK50%方式が
指定されると、ゲート制御信号G1〜G6は、指令Aの
うちの1ビットが“0”のとき、搬送波の値が“0”,
“1”変化する度に“010110”と“11001
0”の値を交互にとって(図5(a)左側参照)、トラ
ンジスタ331,336とトランジスタ332,335
とが交互にオンすることから、駆動回路330による送
信コイル34への駆動電流は交互に一の抵抗R1から一
の抵抗R6へ流れたり(図5(c)参照)その逆に一の
抵抗R5から一の抵抗R2へ流れたりして(図5(d)
参照)、その波形は50%の振幅を持った正弦波状とな
る(図5(b)左側参照)。これに対し、指令Aのうち
の1ビットが“1”のとき、ゲート制御信号G1〜G6
は、搬送波の値が“0”,“1”変化する度に“000
111”と“111000”の値を交互にとって(図5
(a)右側参照)、トランジスタ331,333,33
6,338とトランジスタ332,334,335,3
36とが交互にオンすることから、駆動回路330によ
る送信コイル34への駆動電流は交互に並列な抵抗R
1,R2から並列な抵抗R6,R8へ流れたり(図5
(e)参照)その逆に並列な抵抗R5,R7から並列な
抵抗R2,R4へ流れたりして(図5(f)参照)、そ
の波形は100%の振幅を持った正弦波状となる(図5
(b)右側参照)。こうして、増幅回路の並列動作数が
交互に1又は2になるよう変化させられて、ASK50
%方式に基づく送信が行われる。
【0065】さらに、選択SによってASK34%方式
が指定されると、繰り返しの詳細な説明は割愛するが、
ほぼ同様にして、ただし指令Aが“0”のときの駆動電
流が交互に並列の抵抗R1,R3から一の抵抗R6へ流
れたり(図6(c)参照)並列の抵抗R5,R7から一
の抵抗R2へ流れたりして(図6(d)参照)、340
%小さい振幅を持った正弦波状となる(図6(b)右側
参照)。こうして、増幅回路の並列動作数が交互に1.
5又は2になるよう変化させられて、ASK34%方式
に基づく送信が行われる。また、選択Sの指定が変更さ
れると、交互変化する片側の並列動作数を0と1と1.
5との何れかに増減させることで、ASK100%方
式,ASK50%方式,ASK34%方式の何れか任意
の振幅方式が実行される。
【0066】選択SによってBPSK方式が指定される
と、指令Aのうちの1ビットが“1”のときにはASK
100%方式のときと同様になるが(図7(a)右側,
(b)右側,(e),(f)参照)、指令Aが“0”の
ときにはそれを搬送波の半周期分ずらした状態となる
(図7(a)左側,(b)左側,(c),(d)参
照)。また、ASK34%方式と副搬送波BPSK方式
との結合方式が指定されると、副搬送波の周期ごとに、
すなわち指令Aの各1ビットの変化に応じた周期よりも
短い周期であって搬送波の周期よりは長い周期となる中
間の周期ごとに、ASK34%方式での状態が位相のず
れを伴って交互に繰り返される(図8参照、なお図中の
SCは副搬送波を示す)。こうして、位相変調の処理も
符号変調回路301によって実行される。なお、次の交
信では、これらの実行可能な変調方式のうち一部のもの
が用いられる。
【0067】次に、リーダライタ100とデータキャリ
ア500との交信は以下のようにして行われる。リーダ
ライタ100にデータキャリア500が接近して電磁誘
導結合方式に基づく通信が可能な状態になると、リーダ
ライタ100の指令送出ルーチン21からデータ読み出
し等の指令Aが出される。そうすると、その指令Aが方
式選択ルーチン210を介して送信部300へ送出され
るが、それに先行して送信部300の送信方式について
の方式選択ルーチン210によるランダムな選択が行わ
れる。そして、送信部300の送信方式がその選択Sに
応じて切り替わったところで、指令Aが送信部300を
介してデータキャリア500へ送信される。この指令送
信は、偶然の結果、例えばマンチェスタ方式の符号化と
ASK方式の変調とを組み合わせた第1の送信方式で行
われる。
【0068】これに応じて、データキャリア500で
は、送受信コイル61や受信部700によってその指令
の受信が行われ、指令がマイクロプロセッサ80に渡さ
れる。この指令受信は、第1〜第4の受信方式それぞれ
の並行処理で行われ、それらのうち、相手方であるリー
ダライタ100の第1の送信方式に対応したものによっ
て正確な指令の復元がなされる。すなわちASK方式の
復調とマンチェスタ方式の復号とを組み合わせた第1の
送信方式での処理によってリーダライタ100からの読
み出し指令が復元される。そして、その指令が方式判別
ルーチン810の判別処理によって選出され、指令受理
ルーチン81へ引き渡される。こうして、リーダライタ
100からデータキャリア500への指令の送受が、複
数の送信方式のうちランダムな選択に応じて切り換えら
れた方式に基づいて行われる。
【0069】また、データ読み出しの指令を受けたデー
タキャリア500では、マイクロプロセッサ80によっ
てメモリ84から該当データが読み出され、応答データ
が返送ルーチン83から返送のために出される。そうす
ると、その応答データが方式選択ルーチン830を介し
て送信部900へ送出されるが、それに先行して送信部
900の送信方式についての方式選択ルーチン830に
よるランダムな選択が行われる。そして、送信部900
の送信方式がその選択に応じて切り替わったところで、
応答データが送信部900及び送受信コイル61を介し
てリーダライタ100へ返送される。この応答送信は、
やはり偶然の結果、例えばマンチェスタ方式の符号化と
副搬送波のASK34%方式の変調とを組み合わせた第
5の送信方式で行われる。
【0070】さらに、リーダライタ100では、受信部
400によってその応答の受信が行われ、応答データが
マイクロプロセッサ20に渡される。この応答受信は、
第5〜第8の受信方式それぞれの並行処理で行われ、そ
れらのうち、相手方であるデータキャリア500の第5
の送信方式に対応したものによって正確な応答データの
復元がなされる。すなわち副搬送波のASK34%方式
の復調とマンチェスタ方式の復号とを組み合わせた第5
の受信方式での処理によってデータキャリア500から
の応答データが復元される。そして、そのデータが、方
式判別ルーチン230の判別処理によって選出され、応
答受理ルーチン23を介して応用ルーチン22に届けら
れると、一回分のデータ読み出し処理が終わる。こうし
て、データキャリア500からリーダライタ100への
応答データの送受も、やはり複数の送信方式のうちラン
ダムな選択に応じて切り換えられた方式に基づいて行わ
れる。
【0071】また、繰り返しとなる詳細な説明は割愛す
るが、その後のリーダライタ100からデータキャリア
500へのデータ書き込み指令の送受は、複数の送信方
式のうちランダムな選択に応じて、例えばNRZ方式の
符号化とASK34%方式の変調とを組み合わせた第2
の送信方式に基づいて行われるとともに、それに続くデ
ータキャリア500からリーダライタ100への応答の
送受も、やはり複数の送信方式のうちランダムな選択に
応じて、例えばNRZ方式の符号化と副搬送波のBPS
K方式の変調とを組み合わせた第6の送信方式に基づい
て行われる。さらに、リーダライタ100からデータキ
ャリア500へのセキュリティ関連の指令なども、ラン
ダムな選択に応じて例えばASK34%方式の復調とN
RZ方式の復号とを組み合わせた第3の送信方式に基づ
いて行われる。
【0072】このようにして、これらのデータアクセス
システムにおける交信では指令や応答の各伝文送受ごと
に通信方式がランダムに変更されるのであるが、その具
現化に際して上述したように多くの機能を符号変調回路
301へ一体的に凝縮させるとともに、駆動回路330
にD級増幅回路を採用したので、高効率で小形のシステ
ムとなっている。
【0073】なお、この実施例では、抵抗R1〜R8が
同一の抵抗値を持つ場合について説明したが、それぞれ
の抵抗値は変更してもよく、その抵抗比等を適宜設定す
ることで容易に変調率0%〜100%の振幅変調を具体
化することができる。
【0074】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段の送信機にあっては、C級増幅回路等
を不要として変調処理もデジタル化しやすいようにした
ことにより、送信部に対する調整等の不要な送信機を実
現することができたという有利な効果が有る。
【0075】また、本発明の第2の解決手段の送信機に
あっては、変調率が並列動作数に基づいてデジタル的に
定まるようにしたことにより、100%以外の振幅変調
方式についても送信部に対する調整等を不要とすること
ができたという有利な効果を奏する。
【0076】さらに、本発明の第3の解決手段の送信機
にあっては、複数の変調方式を実行しうるようにしたこ
とにより、各種受信機に適応したり不正解読等を防いだ
りできるようになった。しかも、それらの変調方式をD
級増幅回路の前でデジタル処理するようにしたことによ
り、多機能であっても調整等の不要な送信機を実現する
ことができたという有利な効果が有る。
【0077】また、本発明の第4の解決手段の送信機に
あっては、アナログ式の混在回路を用いないで済むよう
にしたことにより、従来の特に厄介であった調整等の負
担から解放されたという有利な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の送信機を用いた通信システムの一実
施例について、全体ブロック図である。
【図2】 送信コイルを駆動する回路である。
【図3】 変調回路である。
【図4】 ASK方式で振幅100%変調したときの
波形例である。
【図5】 ASK方式で振幅50%変調したときの波
形例である。
【図6】 ASK方式で振幅34%変調したときの波
形例である。
【図7】 BPSK方式で位相変調したときの波形例
である。
【図8】 ASK34%方式に副搬送波のBPSK方
式を組み合わせたときの波形例である。
【図9】 従来のリーダライタ(送信機)およびデータ
キャリアからなる通信システムについての全体ブロック
図である。
【図10】 変調回路である。
【符号の説明】
10 リーダライタ(データ読取装置、質問器、通信
機、送信機) 20 マイクロプロセッサ(演算制御部) 21 指令送出ルーチン 22 応用ルーチン 23 応答受理ルーチン 30 送信部 31 符号化回路(NRZ方式、送信部) 32 変調回路(ASK方式、送信部) 33 アンプ(送信コイルの駆動回路、送信部) 34 送信コイル(電磁誘導結合子、送信部) 40 受信部 41 受信コイル(電磁誘導結合子、受信部) 42 バンドパスフィルタ(受信部) 43 アンプ(受信部) 44 復調回路(BPSK方式、受信部) 45 復号回路(NRZ方式、受信部) 50 データキャリア(データ記憶体、応答器、通信
機、受信機) 60 電源部 61 送受信コイル(電磁誘導結合子) 62 整流器(電源回路入力段、電源部) 63 レギュレータ(定電圧回路、電源部) 64 コンデンサ(電源回路出力段、電源部) 70 受信部 71 レシーバ(コイル電圧応動手段、受信部) 72 復調回路(ASK方式、受信部) 73 復号回路(NRZ方式、受信部) 80 マイクロプロセッサ(演算制御部) 81 指令受理ルーチン(指令を受ける手段) 82 応答ルーチン(応答データを生成する手段) 83 返送ルーチン(応答データを返送する手段) 84 メモリ(応答データ等を保持する手段) 90 送信部 91 符号化回路(NRZ方式、送信部) 92 変調回路(BPSK方式、送信部) 93 ドライバ(アクティブタイプのコイル駆動手段、
送信部) 100 リーダライタ(データ読取装置、質問器、通信
機、受信機) 210 方式選択ルーチン(通信方式選択手段) 230 方式判別ルーチン(通信方式判別手段) 300 送信部 301 符号変調回路(4方式、送信方式切換手段、送
信部) 302 セレクタ(符号変調回路、送信部) 303 ビットカウンタ(符号変調回路、送信部) 304 レジスタ(符号変調回路、送信部) 305 デコーダ(符号変調回路、送信部) 310 符号化回路(マンチェスタ方式、送信部) 320 変調回路(ASK34%方式、サブキャリアB
PSK方式、送信部) 330 駆動回路(送信コイルの駆動回路、送信部) 331〜338 トランジスタ(D級増幅回路) R1〜R8 抵抗(D級増幅回路) 400 受信部 401 復調復号回路(4方式、受信方式切換手段、受
信部) 420 検波回路(受信部) 430 アンプ(受信部) 440 復調回路(BPSK方式、サブキャリアBPS
K方式、受信部) 450 復号回路(マンチェスタ方式、受信部) 500 データキャリア(データ記憶体、応答器、通信
機、受信機) 700 受信部 701 復調復号回路(4方式、受信方式切換手段、受
信部) 710 レシーバ(コイル電圧応動手段、受信部) 720 復調回路(ASK34%方式、サブキャリアB
PSK方式、受信部) 730 復号回路(マンチェスタ方式、受信部) 810 方式判別ルーチン(通信方式判別手段) 830 方式選択ルーチン(通信方式選択手段) 900 送信部 901 符号変調回路(4方式、送信方式切換手段、送
信部) 910 符号化回路(マンチェスタ方式、送信部) 920 変調回路(BPSK方式、サブキャリアBPS
K方式、送信部) 930 ドライバ(ロードスイッチタイプのコイル駆動
手段、送信部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯山 恵市 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 浅加 信吉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルの相互誘導作用を利用した電磁誘導
    結合方式に基づいて通信および電力供給を行う送信機に
    おいて、前記コイルをD級増幅回路又はB級増幅回路で
    駆動する送信部を備えたことを特徴とする送信機。
  2. 【請求項2】前記D級増幅回路又は前記B級増幅回路が
    複数並設され、その並列動作数を変調処理に際して増減
    させることを特徴とする請求項1記載の送信機。
  3. 【請求項3】変調方式の異なる複数の送信方式に基づく
    送信を切り換えて行うことを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載された送信機。
  4. 【請求項4】前期複数の送信方式に振幅変調方式および
    位相変調方式の双方が含まれていることを特徴とする請
    求項3記載の送信機。
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