JPH11128185A - 心拍変動解析方法および装置 - Google Patents
心拍変動解析方法および装置Info
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- JPH11128185A JPH11128185A JP9301120A JP30112097A JPH11128185A JP H11128185 A JPH11128185 A JP H11128185A JP 9301120 A JP9301120 A JP 9301120A JP 30112097 A JP30112097 A JP 30112097A JP H11128185 A JPH11128185 A JP H11128185A
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- Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
- Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
Abstract
成分のパワーを高い時間分解能で求めることである。 【解決手段】 心拍間隔算出部102は、生体信号計測
部101で計測された生体信号から心拍間隔を求めるこ
とにより、時間的に不等間隔の心拍間隔時系列データを
得る。等間隔データ生成部103は、時間的に不当間隔
の心拍間隔時系列データを補間および再サンプリングす
ることにより、時間的に等間隔の心拍間隔時系列データ
を生成する。離散2進ウェーブレット変換部104は、
時間的に等間隔の心拍間隔時系列データを、離散2進ウ
ェーブレット変換により複数の周波数帯域のウェーブレ
ット係数に分割する。各パワー算出部105a〜105
fは、それぞれの周波数帯域に対応する最小時間解像度
の区間毎に、ウェーブレット係数の絶対値の最大値の二
乗の1/2を当該区間のパワーとして算出する。これに
よって、心拍変動に含まれる周波数成分のパワーの時間
変動が求められる。
Description
および装置に関し、より特定的には、自律神経機能の検
査やストレスの評価に用いることが可能な心拍変動解析
方法および装置に関する。
感神経の両自律神経によって拮抗的に支配されている。
交感神経は促進的に作用して身体をより活動的な状態に
し、逆に、副交感神経は抑制的に作用して身体をよりリ
ラックスした状態にする。また、これらの自律神経の活
動は、精神活動とも深い関わりがある。
な周波数成分が観察される。一つは低周波(LF:0.
04〜0.15Hz)成分であり、これは主に交感神経
と副交感神経の活動状態を反映する。もう一つは高周波
(HF:0.15〜0.45Hz)成分であり、これは
主に副交感神経の活動状態を反映する。また、LF/H
Fは、交感神経の活動状態の指標として提唱されてい
る。従って、これらの周波数成分のパワーは、自律神経
機能の検査(「循環器疾患と自律神経機能」医学書院を
参照)や精神的ストレスの評価(特開平4─54940
号公報を参照)等に利用されている。
列データを求める方法を説明するための図である。図1
4は、従来の心拍変動解析方法により、周波数成分のパ
ワーを求める方法を説明するための図である。以下、図
3および図14を参照して、心拍変動の各周波数成分の
パワーを求めるための従来の方法について説明する。
生した時刻を検出し、心拍間隔(以下、RRIと略称す
る)を測定する。次に、図3(2)に示すように、各R
RIデータを後方のR波の時間的位置にプロットする。
次に、図3(3)に示すように、プロットされた各RR
Iの間を補間し、等間隔で再サンプリングすることによ
り、時間的に等間隔の心拍間隔時系列データを生成す
る。
た時間的に等間隔の心拍間隔時系列データを示してお
り、このデータを図示のごとく一定の区間だけ切り出し
てFFT(高速フーリエ変換)またはAR(自己回帰モ
デル)等の周波数解析によりLF成分、HF成分のパワ
ーを求める。図14(2)は、FFTにより求めたパワ
ースペクトル密度を示している。この場合、LF成分、
HF成分のパワーは、それぞれに対応する周波数領域の
パワースペクトル密度を積分して求める。
やARを用いた従来の解析手法は、対象とする時系列デ
ータが定常性を有していること(周波数成分が急激に変
化しないこと)を前提としており、各周波数成分のパワ
ーも切り出した区間内の平均値を推定しているに過ぎな
い。そのため、切り出した区間内の各周波数成分のパワ
ーの変動まで調べることはできない。切り出す区間を短
くしたり、切り出す区間を少しずつずらして分析する方
法も試みられているが、最低でも1,2分程度のデータ
が必要であり、急速な自律神経反応を高い時間分解能で
捕らえることには限界がある。
方法として、従来の定常状態の解析手法ではなく、非定
常状態の解析手法であるウェーブレット変換を用いるこ
とが考えられる。離散ウェーブレット変換は、例えば東
京電機大学出版局から1995年5月20日に発行され
た榊原進著の「ウェーブレットビギナーズガイド」に示
されているように、時間周波数解析手法であり、入力信
号波形を複数の周波数帯域のウェーブレット係数に分割
することができる。離散ウェーブレット変換では、各周
波数帯域毎に異なる時間解像度を有している。すなわ
ち、離散ウェーブレット変換では、周波数帯域が高くな
るほど最小時間解像度が高くなっている。この離散ウェ
ーブレット変換は、信号の雑音除去や画像圧縮に利用さ
れている。
て心拍変動の各周波数成分のパワーを求める方法につい
て考察してみる。離散ウェーブレット変換は、図15に
示すような離散時間高域通過フィルタ、離散時間低域通
過フィルタ、ダウンサンプラから成るフィルタバンクを
用いて実現され、ディジタル信号S0 (n)を複数の周
波数帯域のウェーブレット係数に分割することができ
る。図15は、6つの周波数帯域D1 ,D2 ,D3 ,D
4 ,D5 ,D6 に分割する場合のフィルタバンクの構成
例を示している。このようにして得られた各周波数帯域
のウェーブレット係数は、それぞれの周波数に応じて最
小の時間解像度で求められている。従って、心拍間隔時
系列データをこのフィルタバンクに入力し、離散ウェー
ブレット変換により複数の周波数帯域のウェーブレット
係数に分割し、このウェーブレット係数を二乗すること
で、分割した各周波数帯域のパワーを計算することがで
きる。
5Hzでサンプリングしたディジタル信号を、上記の離
散ウェーブレット変換方法を用いて解析した場合の結果
を示している。入力ディジタル信号が5Hzの場合、離
散ウェーブレット変換により分割したウェーブレット係
数の各周波数帯域は、以下のようになる。 D1 :1.25〜2.5Hz D2 :0.625〜1.25Hz D3 :0.3125〜0.625Hz D4 :0.15625〜0.3125Hz D5 :0.07812〜0.15625Hz D6 :0.03906〜0.07812Hz
0.2Hzに対応するD4 の周波数帯域に大きなパワー
が現れているが、パワーの値は時間と共に変動している
ことがわかる。入力信号は、振幅,周波数共に一定のs
in波であるので、本来、時間方向にも一定のパワーが
現れるべきである。しかしながら、離散ウェーブレット
変換の各周波数帯域におけるウェーブレット係数には、
各周波数帯域の時間解像度に応じた時間間隔での入力信
号の振幅値が反映されるため、各周波数帯域での時間間
隔と入力信号との位相がずれている場合、パワーの値は
このように時間的に変動してしまい、入力信号のパワー
を正確に求めることができない。
るsin波を5Hzでサンプリングしたディジタル信号
を、上記の離散ウェーブレット変換方法を用いて解析し
た場合の結果を示している。入力信号の周波数が連続的
に変化して高くなっていくのに伴い、各周波数帯域のパ
ワーの値も低い周波数帯域のD6 から高い周波数帯域の
D1 へ滑らかに変化していかなければならないが、図示
のごとく、解析結果は滑らかな変動を示さない。このよ
うに、離散ウェーブレット変換を用いた場合、入力信号
に含まれる周波数成分のパワーを正確に求めることがで
きない。
間的な変化を高い時間分解能で捉えることができ、か
つ、各周波数成分のパワーを正確に求めることができる
心拍変動の解析方法および装置を提供することである。
発明は、心拍の変動を電気的に検出して解析する方法で
あって、心拍に関連する生体信号を計測する第1のステ
ップと、第1のステップで計測された生体信号に基づい
て心拍間隔を検出する第2のステップと、第2のステッ
プで検出された心拍間隔から得られる時間的に不等間隔
の心拍間隔時系列データを補間することにより、時間的
に等間隔の心拍間隔時系列データを生成する第3のステ
ップと、第3のステップで生成された時間的に等間隔の
心拍間隔時系列データを、離散2進ウェーブレット変換
により、複数の周波数帯域毎のウェーブレット係数に分
割する第4のステップと、複数の周波数帯域のそれぞれ
において、その周波数帯域での最小時間解像度に相当す
る時間区間毎に、各時間区間で得られる複数のウェーブ
レット係数を参照して各時間区間における周波数成分の
パワーを算出することにより、心拍変動に含まれる周波
数成分のパワーの時間変動を求める第5のステップとを
備えている。
常信号の解析手法である離散2進ウェーブレット変換を
適用し、各周波数帯域において、各時間区間にそれぞれ
複数個ずつ存在するウェーブレット係数から各時間区間
のパワーを算出するようにしているので、各周波数帯域
において時間区間の間隔と入力信号との位相がずれてい
ても、入力信号のパワーを正確に求めることができ、急
速な自律神経反応を高い時間分解能で捉えることが可能
となる。
のステップは、各時間区間で得られる複数のウェーブレ
ット係数の絶対値の最大値の二乗の1/2を各時間区間
におけるパワーとして算出することを特徴とする。
間区間で得られる複数のウェーブレット係数の絶対値の
最大値の二乗の1/2を各時間区間におけるパワーとし
て算出するようにしているので、特に、入力信号がsi
n波の波形に近い場合に有効である。
のステップは、各時間区間で得られる複数のウェーブレ
ット係数の二乗の平均値を各時間区間におけるパワーと
して算出することを特徴とする。
間区間で得られる複数のウェーブレット係数の二乗の平
均値を各時間区間におけるパワーとして算出するように
しているので、特に、入力信号がsin波の波形と異な
る場合に有効である。
して解析する装置であって、心拍に関連する生体信号を
計測する生体信号計測手段と、生体信号計測手段で得ら
れたデータから心拍間隔を求める心拍間隔算出手段と、
心拍間隔算出手段によって求められた時間的に不等間隔
の心拍間隔時系列データを補間することにより、時間的
に等間隔の心拍間隔時系列データを生成する等間隔デー
タ生成手段と、等間隔データ生成手段により得られた時
間的に等間隔の心拍間隔時系列データを離散2進ウェー
ブレット変換し、複数の周波数帯域のウェーブレット係
数に分割する離散2進ウェーブレット変換手段と、複数
の周波数帯域のそれぞれにおいて、その周波数帯域での
最小時間解像度に相当する時間区間毎に、各時間区間で
得られる複数のウェーブレット係数を参照して各時間区
間における周波数成分のパワーを算出することにより、
心拍変動に含まれる周波数成分のパワーの時間変動を求
めるパワー算出手段とを備えている。
常信号の解析手法である離散2進ウェーブレット変換を
適用し、各周波数帯域において、各時間区間にそれぞれ
複数個ずつ存在するウェーブレット係数から各時間区間
のパワーを算出するようにしているので、各周波数帯域
において時間区間の間隔と入力信号との位相がずれてい
ても、入力信号のパワーを正確に求めることができ、急
速な自律神経反応を高い時間分解能で捉えることが可能
となる。
ー算出手段は、各時間区間で得られる複数のウェーブレ
ット係数の絶対値の最大値の二乗の1/2を各時間区間
におけるパワーとして算出することを特徴とする。
間区間で得られる複数のウェーブレット係数の絶対値の
最大値の二乗の1/2を各時間区間におけるパワーとし
て算出するようにしているので、特に、入力信号がsi
n波の波形に近い場合に有効である。
ー算出手段は、各時間区間で得られる複数のウェーブレ
ット係数の二乗の平均値を各時間区間におけるパワーと
して算出することを特徴とする。
間区間で得られる複数のウェーブレット係数の二乗の平
均値を各時間区間におけるパワーとして算出するように
しているので、特に、入力信号がsin波の波形と異な
る場合に有効である。
係る心拍変動解析装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態の心拍変動解析装置は、心電図計測を行う生
体信号計測部101と、心電図波形から心拍間隔を求め
る心拍間隔算出部102と、時間的に不等間隔の心拍間
隔時系列データを補間し、時間的に等間隔の心拍間隔時
系列データを生成する等間隔データ生成部103と、時
間的に等間隔の心拍間隔時系列データを離散2進ウェー
ブレット変換により複数の周波数帯域のウェーブレット
係数に分割する離散2進ウェーブレット変換部104
と、ウェーブレット係数から各周波数帯域のパワーを求
めるパワー算出部105a〜105fとを備えている。
理手順を示すフローチャートである。以下、図2を参照
して、図1に示す心拍変動解析装置の動作を説明する。
心電図データが心拍間隔算出部102に読み込まれる
(ステップS1)。次に、心拍間隔算出部102は、心
拍間隔を算出する(ステップS2およびS3)。すなわ
ち、心拍間隔算出部102は、図3(1)に示すように
R波の発生した時刻を検出し(ステップS2)、図3
(2)に示すように心拍間隔(以下、RRIと略称す
る)を算出し(ステップS3)、各RRIデータを後方
のR波の発生した時間的位置にプロットすることで、時
間的に不等間隔の心拍間隔時系列データを得る。次に、
等間隔データ生成部103は、時間的に不等間隔の心拍
間隔時系列データから時間的に等間隔の時系列データを
生成する(ステップS4)。すなわち、等間隔データ生
成部103は、図3(3)に示すように直線補間等を用
いて時間的に不等間隔の心拍間隔時系列データを補間
し、等間隔で再サンプリングすることにより、時間的に
等間隔の心拍間隔時系列データを生成する。なお、本実
施形態では、一例として、5Hzで再サンプリングした
場合について説明する。このようにして得られた時間的
に等間隔の心拍間隔時系列データは、離散2進ウェーブ
レット変換部104に与えられ、複数の周波数帯域のウ
ェーブレット係数に分割される(ステップS5)。離散
2進ウェーブレット変換は、最初にStephane
Mallatによって画像の圧縮や特徴抽出のために研
究されたもので、参考文献としては以下のものがある。 (1)S.Mallat 「Zero−crossin
gs of Wavelet Transform」
IEEE TRANSACTIONS ONINFOR
MATION THEORY, VOL.37, N
O.4, JULY 1991 (2)S.Mallat and S. Zohng
「Characterization of Sign
als from Multiscale Edge
s」 IEEE TRANSACTIONS ON P
ATTERN ANALYSIS AND MACHI
NE INTELIGENCE, VOL.14, N
O.7, JULY 1992 (3)中静真他、「多重解像度ピーク解析によるECG
データ圧縮」電子情報通信学会論文誌D−II Vo
l.J79−D−II NO.8 1412〜1421
頁 1996年8月
ブレット変換を行うステップS5の処理について説明す
る。図4は、ディジタル入力信号を6つの周波数帯域に
分割する場合の離散2進ウェーブレット変換のフィルタ
バンクの構成例を示す図である。離散2進ウェーブレッ
ト変換は、基本ウェーブレットΨ(x)の2のベキ乗の
スケール変換によって得られる関数系Ψi (x)(次式
(1)参照)と、信号f(x)との内積(次式(2)参
照)によって求められる。 Ψi (x)=2-iΨ(2-ix) …(1) Wi (n)=〈Ψi (x−n),f(x)〉 …(2)
に対して、次式(3)を満たすスケーリング関数Φ
(x)を定義する。ただし、φ(ω)は、Φ(x)のフ
ーリエ変換である。
ーリング関数Φ(x)と信号f(x)との畳み込み演算
により得られた平滑化信号をSi (t)とし、Si
(t)を離散化した信号をSi (n)と定義する。離散
時間信号S0 (n)は、m帯域に分割した離散2進ウェ
ーブレット変換Wi (x)(ただし、1≦i≦m)と、
離散時間信号Sm (n)とによって再構成できる。ま
た、離散2進ウェーブレット変換Wi (n)は、離散時
間信号S0 (n)より、次式(4),(5),(6)の
関係を満たす離散時間低域通過フィルタG(ω)と離散
時間高域通過フィルタH(ω)とにより計算することが
できる。 φ(2ω)=H(ω)・φ(ω) …(4) ψ(2ω)=G(ω)・φ(ω) …(5) |G(ω)|2 +|H(ω)|2 =1 …(6)
散)入力信号S0 (n)200を、離散時間高域通過フ
ィルタH(ω)211および離散時間低域通過フィルタ
G(ω)221に通すことにより、ウェーブレット変換
係数W1 (n)231および平滑化信号S1 (n)24
1を得ている。同様に、平滑化信号S1 (n)241を
離散時間高域通過フィルタ212および離散時間低域通
過フィルタ222に通すことにより、ウェーブレット変
換係数W2 (n)232および平滑化信号S2(n)2
42を得ている。さらに、同様な処理をi=3,4,
5,6まで実行することにより、ウェーブレット変換係
数Wi (n)233〜Wi (n)236と、平滑化信号
Si (n)243〜Si (n)246とを得ている。
て、離散2進ウェーブレット変換により6つの周波数帯
域に分割したウェーブレット係数W1 (n)からW6
(n)が得られる。ディジタル(離散)入力信号S0
(n)200のサンプリング周波数が5Hzの場合、そ
れぞれのウェーブレット係数の周波数帯域は、以下のよ
うになる。 W1 (n):1.25〜2.5Hz W2 (n):0.625〜1.25Hz W3 (n):0.3125〜0.625Hz W4 (n):0.15625〜0.3125Hz W5 (n):0.07812〜0.15625Hz W6 (n):0.03906〜0.07812Hz
5fは、それぞれの周波数帯域に対して不確定性関係よ
り決まる最小の時間解像度の区間毎に、パワーを算出す
る(ステップS6)。それぞれの周波数帯域の最小の時
間解像度は、以下のようになる。 W1 (n):2サンプル点(0.4秒) W2 (n):4サンプル点(0.8秒) W3 (n):8サンプル点(1.6秒) W4 (n):16サンプル点(3.2秒) W5 (n):32サンプル点(6.4秒) W6 (n):64サンプル点(12.8秒)
記の時間解像度の区間毎に、それぞれの周波数帯域の係
数の絶対値の最大値を求め、当該最大値の二乗の1/2
を求めることにより、その区間のパワーを算出する。各
周波数帯域のパワーをPm (l)とすると、次式(7)
によりパワーが算出される。
3番目の周波数帯域のW3 (n)のパワーを求める場合
を図示したものである。W3 の周波数帯域の時間解像度
は8サンプル点であるから、まず、n=0〜7の区間0
について、W3 (n)の絶対値の最大値を求める。最大
値がW3 (1)とすると、区間0のパワーP3 (0)
は、W3 (1)の二乗の1/2により計算される。そし
て、順次、区間1、区間2、…とパワーが計算される。
各周波数帯域毎のパワーを求めることができる。なお、
心拍変動の二つの主要な周波数成分である、LF成分、
HF成分のパワーを求める場合は、ステップS7が実行
される。ステップS7では、HF成分の周波数に対応す
る周波数帯域のW3 およびW4 におけるパワーP3 およ
びP4 を加算することによりHF成分のパワーが求めら
れ、LF成分の周波数に対応するW5 およびW6 におけ
るパワーP5 およびP6 を加算することによりLF成分
のパワーが求められる。
Hzでサンプリングしたディジタル信号を、第1の実施
形態の装置を用いて解析した場合の結果を示している。
図6を参照すると、入力信号の周波数0.2Hzを含む
周波数帯域W4 のパワーであるP4 に一定のパワー(約
0.5)が現れていることがわかる。入力信号の振幅値
は1であり、この時の入力信号のパワーは0.5である
ので、正しいパワーを算出できていることがわかる。
sin波を5Hzでサンプリングしたディジタル信号
を、第1の実施形態の装置を用いて解析した場合の結果
を示している。この図7を参照すると、入力信号の周波
数が連続的に変化していくのに伴い、各周波数帯域のパ
ワーが低い周波数帯域のP6 から高い周波数帯域のP1
へ滑らかに変化していく様子を捉えていることがわか
る。
し、その後20分間座位安静を保った場合の心電図を計
測し、第1の実施形態の装置によりHF成分、LF成分
のパワーおよびLF/HFを求めた結果を示している。
この図8を参照すると、副交感神経の活動状態を反映す
るHF成分のパワーは、運動と共に低下し、運動停止
後、徐々に回復しており、実際の様子が忠実に捉えられ
ていることがわかる。また、交感神経の活動状態の指標
とされるLF/HFは、運動中および運動停止後10分
間ほどは高い値を示し、運動後もしばらくは交感神経が
優位な状態が持続していることがわかる。
実施形態に係る心拍変動解析装置について、図面を参照
しながら説明する。なお、本実施形態の心拍変動解析装
置の構成は、図1と同じである。
析装置の処理手順を示すフローチャートである。以下、
図1および図9を参照して、第2の実施形態に係る心拍
変動解析装置の動作について説明する。
において、前述した第1の実施形態の動作と異なる部分
は、パワー算出部105a〜105fの動作および図9
のステップS8である。図2のステップS6の代りに、
図9ではステップS8において、それぞれの周波数帯域
に対して不確定性関係より決まる最小の時間解像度毎に
パワーが算出される。それぞれの周波数帯域の最小の時
間解像度は、以下のようになる。 W1 (n):2サンプル点(0.4秒) W2 (n):4サンプル点(0.8秒) W3 (n):8サンプル点(1.6秒) W4 (n):16サンプル点(3.2秒) W5 (n):32サンプル点(6.4秒) W6 (n):64サンプル点(12.8秒)
記の時間解像度の区間毎に、それぞれの周波数帯域の係
数の二乗の平均値を求めることで、その区間のパワーを
算出する。各周波数帯域のパワーをPm (l)とする
と、次式(8)によりパワーが算出される。
て、3番目の周波数帯域のW3 (n)のパワーを求める
場合を図示したものである。W3 の周波数帯域の時間解
像度は8サンプル点であるから、まず、n=0〜7の区
間0について、W3 (n)の二乗の平均を求めること
で、区間0のパワーP3 (0)を計算する。そして、順
次、区間1、区間2、…とパワーを計算する。
各周波数帯域毎のパワーを求めることができる。なお、
心拍変動の二つの主要な周波数成分である、LF成分、
HF成分のパワーを求める場合は、ステップS7が実行
される。ステップS7では、HF成分の周波数に対応す
る周波数帯域のW3 およびW4 におけるパワーP3 およ
びP4 を加算することによりHF成分のパワーが求めら
れ、LF成分の周波数に対応するW5 およびW6 におけ
るパワーP5 およびP6 を加算することによりLF成分
のパワーが求められる。
5Hzでサンプリングしたディジタル信号を、第2の実
施形態の装置を用いて解析した場合の結果を示してい
る。この図11を参照すると、入力信号の周波数0.2
Hzを含む周波数帯域W4 のパワーであるP4 にほぼ一
定のパワー(約0.5)が現れていることがわかる。入
力信号の振幅値は1であり、この時の入力信号のパワー
は0.5であるので、正しいパワーを算出できているこ
とがわかる。入力信号がsin波の波形の場合は、第1
の実施形態のほうがより一定のパワーを正確に求めるこ
とができるが、入力信号の波形がsin波の波形と異な
る場合は、第1の実施形態で算出されたパワーが入力信
号のパワーと異なってしまう可能性があり、このような
場合は第2の実施形態の平均値により求める方法がより
実際の値に近いパワーを求めることができる。
るsin波を5Hzでサンプリングしたディジタル信号
を、第2の実施形態の装置を用いて解析した場合の結果
を示している。この図12を参照すると、入力信号の周
波数が連続的に変化していくのに伴い、各周波数帯域の
パワーが低い周波数帯域のP6 から高い周波数帯域のP
1 へ滑らかに変化していく様子を捉えていることがわか
る。
し、その後20分間座位安静を保った場合の心電図を計
測し、第2の実施形態の装置によりHF成分、LF成分
のパワーおよびLF/HFを求めた結果を示している。
この図13を参照すると、第1の実施形態と同様に、副
交感神経の活動状態を反映するHF成分のパワーは、運
動と共に低下し、運動停止後、徐々に回復しており、実
際の様子が忠実に捉えられている。また、交感神経の活
動状態の指標とされるLF/HFは、運動中および運動
停止後10分間ほどは高い値を示し、運動後もしばらく
は交感神経が優位な状態が持続していることがわかる。
形態は、心電図を計測し、そのR波から心拍間隔を算出
するように構成されているが、本発明はこれに限定され
るものではなく、脈波や心音のピーク値等の心拍間隔を
算出し得るその他の生体信号を用いることも可能であ
る。また、時間等間隔の心拍間隔時系列データのサンプ
リングレートを5Hzとし、離散2進ウェーブレット変
換によって6つの周波数帯域に分割する場合を説明した
が、サンプリングレートと分割する周波数帯域数は共に
これに限定されるものではない。
に相当する区間で得られる複数のウェーブレット係数か
らその区間における周波数成分のパワーを求める演算手
法として、第1および第2の実施形態を例示したが、本
発明はこれらに限定されることはなく、その他の演算手
法によって各区間おけるパワーを求めるようにしても良
い。
置の構成を示すブロック図である。
フローチャートである。
める方法を説明するための図である。
する場合の離散2進ウェーブレット変換のフィルタバン
クの構成例を示す図である。
ット係数からパワーを算出する方法を説明するための図
である。
定周波数のsin波を解析した結果を示す図である。
波数が時間に比例して高くなるsin波を解析した結果
を示す図である。
際の心電図データを解析した結果を示す図である。
手順を示すフローチャートである。
レット係数からパワーを算出する方法を説明するための
図である。
一定周波数のsin波を解析した結果を示す図である。
周波数が時間に比例して高くなるsin波を解析した結
果を示す図である。
実際の心電図データを解析した結果を示す図である。
のパワーを求める方法を説明するための図である。
つの周波数帯域に分割する場合のフィルタバンクの構成
例を示す図である。
法を用いて一定周波数のsin波を解析した結果を示す
図である。
法を用いて周波数が時間に比例して高くなるsin波を
解析した結果を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 心拍の変動を電気的に検出して解析する
方法であって、 心拍に関連する生体信号を計測する第1のステップと、 前記第1のステップで計測された生体信号に基づいて心
拍間隔を検出する第2のステップと、 前記第2のステップで検出された心拍間隔から得られる
時間的に不等間隔の心拍間隔時系列データを補間するこ
とにより、時間的に等間隔の心拍間隔時系列データを生
成する第3のステップと、 前記第3のステップで生成された時間的に等間隔の心拍
間隔時系列データを、離散2進ウェーブレット変換によ
り、複数の周波数帯域毎のウェーブレット係数に分割す
る第4のステップと、 前記複数の周波数帯域のそれぞれにおいて、その周波数
帯域での最小時間解像度に相当する時間区間毎に、各時
間区間で得られる複数のウェーブレット係数を参照して
各時間区間における周波数成分のパワーを算出すること
により、心拍変動に含まれる周波数成分のパワーの時間
変動を求める第5のステップとを備える、心拍変動解析
方法。 - 【請求項2】 前記第5のステップは、各時間区間で得
られる複数のウェーブレット係数の絶対値の最大値の二
乗の1/2を各時間区間におけるパワーとして算出する
ことを特徴とする、請求項1に記載の心拍変動解析方
法。 - 【請求項3】 前記第5のステップは、各時間区間で得
られる複数のウェーブレット係数の二乗の平均値を各時
間区間におけるパワーとして算出することを特徴とす
る、請求項1に記載の心拍変動解析方法。 - 【請求項4】 心拍の変動を電気的に検出して解析する
装置であって、 心拍に関連する生体信号を計測する生体信号計測手段
と、 前記生体信号計測手段で得られたデータから心拍間隔を
求める心拍間隔算出手段と、 前記心拍間隔算出手段によって求められた時間的に不等
間隔の心拍間隔時系列データを補間することにより、時
間的に等間隔の心拍間隔時系列データを生成する等間隔
データ生成手段と、 前記等間隔データ生成手段により得られた時間的に等間
隔の心拍間隔時系列データを離散2進ウェーブレット変
換し、複数の周波数帯域のウェーブレット係数に分割す
る離散2進ウェーブレット変換手段と、 前記複数の周波数帯域のそれぞれにおいて、その周波数
帯域での最小時間解像度に相当する時間区間毎に、各時
間区間で得られる複数のウェーブレット係数を参照して
各時間区間における周波数成分のパワーを算出すること
により、心拍変動に含まれる周波数成分のパワーの時間
変動を求めるパワー算出手段とを備える、心拍変動解析
装置。 - 【請求項5】 前記パワー算出手段は、各時間区間で得
られる複数のウェーブレット係数の絶対値の最大値の二
乗の1/2を各時間区間におけるパワーとして算出する
ことを特徴とする、請求項4に記載の心拍変動解析装
置。 - 【請求項6】 前記パワー算出手段は、各時間区間で得
られる複数のウェーブレット係数の二乗の平均値を各時
間区間におけるパワーとして算出することを特徴とす
る、請求項4に記載の心拍変動解析装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9301120A JPH11128185A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 心拍変動解析方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9301120A JPH11128185A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 心拍変動解析方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11128185A true JPH11128185A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=17893079
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9301120A Pending JPH11128185A (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 心拍変動解析方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11128185A (ja) |
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-
1997
- 1997-10-31 JP JP9301120A patent/JPH11128185A/ja active Pending
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