JPH11129601A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

Info

Publication number
JPH11129601A
JPH11129601A JP30000497A JP30000497A JPH11129601A JP H11129601 A JPH11129601 A JP H11129601A JP 30000497 A JP30000497 A JP 30000497A JP 30000497 A JP30000497 A JP 30000497A JP H11129601 A JPH11129601 A JP H11129601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
paper
electrostatic attraction
printing
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP30000497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3939834B2 (ja
Inventor
Mitsuru Takahashi
満 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP30000497A priority Critical patent/JP3939834B2/ja
Publication of JPH11129601A publication Critical patent/JPH11129601A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3939834B2 publication Critical patent/JP3939834B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電吸着ベルトに静電吸着されて搬送される
印刷後の用紙のスムーズな排紙性を得られる孔版印刷装
置を提供する。 【解決手段】 版胴3と、これに対して接離可能に設け
た押圧手段10とが対向する印刷部11を通過して設け
られた静電吸着ベルト14で用紙19を静電吸着して、
印刷部11よりも用紙搬送方向aの下流側に配置した排
紙部12に向かって搬送する孔版印刷装置に、印刷後の
用紙19を印刷時の搬送速度よりも増速して排紙部12
に排出する加速搬送手段16を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷時と印刷後に
おいて用紙の搬送速度が異なる孔版印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−24604号には、版胴と、
これに対して接離可能に設けたプレスローラとが対向す
る印刷部で印刷を終えた用紙を、帯電手段で帯電させた
静電吸着ベルトの静電吸着作用によって版胴から剥離分
離して排紙部に向かって搬送する孔版印刷装置が提案さ
れている。この孔版印刷装置では、静電吸着ベルトを一
定の搬送速度で回転駆動して、静電吸着した用紙を排紙
部に設けた排紙トレイ上に順次排紙している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような孔版印刷装
置では、印刷を終えた用紙が排紙されてその先端から排
紙トレイに順次積載されるため、用紙の先端が、排紙ト
レイに積載された用紙の上で滑らず排紙性に問題を残し
ている。特に腰の弱い用紙の場合には、この問題が顕著
である。本発明は、静電吸着ベルトで吸着搬送される印
刷後の用紙のスムーズな排紙性を得られる孔版印刷装置
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1記載の発
明は、版胴と、これに対して接離可能に設けた押圧手段
とが対向する印刷部を通過して設けられた静電吸着ベル
トで用紙を静電吸着し、上記印刷部よりも用紙搬送方向
の下流側に配置された排紙部に向かって搬送する孔版印
刷装置において、印刷後の用紙を印刷時の搬送速度より
も増速して上記排紙部に排出する加速搬送手段を有する
ので、印刷後の用紙が加速搬送手段で加速されて排紙部
に向かって勢い良く排出される。
【0005】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置において、加速搬送手段が、静電吸着ベルト
と排紙部との間に配置された搬送ベルトと、この搬送ベ
ルトを静電吸着ベルトの搬送速度よりも速い速度で移動
させる駆動部と、搬送ベルトの搬送面に吸引力を発生さ
せる吸引手段とを有するので、印刷後の用紙が静電吸着
ベルトから搬送ベルトに搬送されると、この搬送ベルト
上に作用する吸着力によって同搬送ベルト上に吸着され
つつ加速されて排紙部に向かって勢い良く排出される。
【0006】請求項3記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置において、加速搬送手段が、静電吸着ベルト
を回転駆動する駆動部と、この駆動部を用紙の印刷後に
加速制御する制御手段とを有するので、印刷後の用紙が
加速されて排紙部に向かって勢い良く排出される。
【0007】請求項4記載の発明は、請求項3記載の孔
版印刷装置において、静電吸着ベルトが版胴の外周長よ
りも長い全長に形成され、該静電吸着ベルトの初期位置
を検知するベルト検知手段と、押圧手段と版胴との接触
時間を検知する押圧検知手段とを有し、制御手段が、ベ
ルト検知手段から検知信号に応じて静電吸着ベルトの搬
送速度を減速し、押圧検知手段からの検知信号が出力さ
れている間静電吸着ベルトの搬送速度を一定とし、押圧
検知手段から検知信号の出力がなくなると静電吸着ベル
トの搬送速度を増速するように、静電吸着ベルトの駆動
部を制御するので、押圧手段と版胴との接触時間中(印
刷時)は、静電吸着ベルトの搬送速度が一定に保持され
て安定した印刷が行われ、接触時間を過ぎてベルト検知
手段から検知信号が出力されるまでの間では、静電吸着
ベルトが加速状態となり印刷を終えた用紙が加速されて
排紙部に向かって搬送される。
【0008】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
何れか1つに記載の孔版印刷装置において、印刷部より
も用紙搬送方向の上流側に静電吸着ベルトを帯電させる
帯電手段を配置し、印刷部よりも用紙搬送方向の下流側
に印刷部を通過した用紙と静電吸着ベルトを除電する除
電手段を配置したので、用紙は帯電手段で帯電された静
電吸着ベルトに十分に静電吸着されて印刷部へ搬送さ
れ、印刷部を通過した用紙と静電吸着ベルトは、除電手
段で除電されて静電吸着力を奪われる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明にかかる孔版印刷装置は、
開孔部と非開孔部とが設けられ外周面に製版済みマスタ
を巻装され、巻装された製版済みマスタにインキを供給
するインキ供給装置を備えた版胴に対して、インキ供給
装置に対向する位置で押圧手段を接離可能に設け、版胴
と押圧手段とが対向する間を印刷部とし、版胴の開孔部
と押圧手段とが対向する時に押圧手段を版胴に対して圧
接させて用紙に印刷を行うものである。この孔版印刷装
置では、用紙を静電吸着し、版胴の回転と同期して回転
駆動される静電吸着ベルトを印刷部を通過させて配置
し、印刷後の用紙を印刷時の搬送速度よりも増速して排
紙部に排出する加速搬送手段を備えている。このため、
印刷後の用紙に対する搬送力が大きくなり、この用紙は
排紙部に向かって加速されて搬送され、排紙部に設けた
排紙トレイに積載された用紙上での用紙の滑りが良くな
る。
【0010】静電吸着ベルトを、印刷部を境に用紙の給
紙部と排紙部との間に印刷部を通過させて掛け渡して配
置すると、静電吸着ベルトで給紙部から印刷部を経て排
紙部まで到る用紙の搬送経路が形成される。これは、給
紙部から給紙される用紙を印刷部に到達するまでに静電
吸着ベルトへ十分に静電吸着させることができ、印刷部
に対する用紙の搬送性や進入性が安定するので好まし
い。用紙が用紙搬送方向に向かって搬送されると、静電
吸着ベルトと用紙の吸着面がその搬送に伴い拡大し、用
紙と静電吸着ベルトとの静電吸着力が大きくなり、印刷
部における用紙と版胴との分離性が良くなる。
【0011】静電吸着ベルトとしては、絶縁体と中抵抗
の2種類がある。絶縁体の静電吸着ベルトは、体積抵抗
が1013Ωcm以上で、材質はポリイミド、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエステル、ポリアセタール、ポ
リプロピレン、塩化ビニル、スチロール、ウレタン、ポ
リエチレン、ポリカーボネイト、ポリテトラフルオロエ
チレン等の樹脂及び、これら樹脂の表面に導電性金属を
蒸着させるか、もしくは接着材で接着させることにより
形成したもの等でも良い。絶縁体の静電吸着ベルトで
は、電圧の印加により+または−のどちらか一方の電荷
が注入されることにより誘電分極が起き、用紙と静電吸
着ベルトは、それぞれ+と−に帯電して吸着される。あ
るいは、印加電圧の極性を変えて+、−の電荷の注入を
交互に行い、絶縁体の静電吸着ベルト上に+、−電荷の
交互する静電パターンを構成することにより不平等電界
を構成し、この電界中に絶縁体である用紙を近づけるこ
とで、電場のエネルギーを減少させてこの時発生する吸
着する力で絶縁体の用紙を吸着するようにしても良い。
【0012】中抵抗の静電吸着ベルトは、体積抵抗が1
7〜1012Ωcmで、材質はクロロプレンゴムまたは
エチレンプロピレンゴム(EPDM)等の弾性体にフッ
素(ポリフッ化ビニリデン)コーティング等を施したも
のが挙げられる。フッ素(ポリフッ化ビニリデン)コー
ティングを施す理由としては、静電吸着ベルトの外周面
が弾性体よりも高抵抗となるので、高温高湿時にベルト
や用紙の低抵抗化が進んで静電吸着ベルト上の電荷が用
紙へ移動して抵抗値変化の少ない版胴の外周面上の製版
済みマスタと用紙との間での吸着力の発生を抑え、用紙
の版胴への巻き付きや版胴からの分離不良を防止するの
に効果的であるためである。もう1つの理由は、摩擦係
数μが低下するので静電吸着ベルトの外周面に接触する
部材と、静電吸着ベルトとの接触抵抗が減り、静電吸着
ベルトの駆動部への負荷トルクが低減するためである。
【0013】加速搬送手段としては、吸引手段による吸
引力が作用し駆動部で静電吸着ベルトの搬送速度よりも
速い速度で移動する搬送ベルトを、静電吸着ベルトと排
紙部との間に配置すると、静電吸着ベルトに静電吸着さ
れて印刷部を通過した用紙が搬送ベルトに受け渡さる
と、増速されて排紙部に向かって搬送されるので、用紙
のしわを伸ばしながら十分な搬送力をもって排紙される
ので好ましい。
【0014】また、加速搬送手段を、静電吸着ベルトを
回転駆動する駆動部と、この駆動部を用紙の印刷後に加
速制御する制御手段とから構成すると、搬送ベルトやそ
の駆動部及び吸引手段を用いなくても印刷後の用紙を加
速して排紙部に向かって搬送できるので、孔版印刷装置
の小型化や低コスト化を図れるので好ましい。
【0015】静電吸着ベルトの全長は版胴の外周長より
も長い方が良く、この静電吸着ベルトの初期位置をベル
ト検知手段で検知し、押圧手段と版胴との接触時間を押
圧検知手段で検知する。そして、制御手段で、ベルト検
知手段から検知信号が発せられると静電吸着ベルトの搬
送速度を減速し、押圧検知手段から検知信号が出力され
ている間は静電吸着ベルトの搬送速度を一定とし、押圧
検知手段から検知信号の出力がなくなると静電吸着ベル
トの搬送速度を増速するように駆動部を制御すると、印
刷を安定して行いながら、印刷後の用紙を加速して排紙
部に向かって搬送できるので好ましい。
【0016】押圧検知手段としては、フォトインタラプ
タと遮蔽板とからなるものが挙げられる。遮蔽板は、版
胴の外周面の非開孔部が印刷部を通過している間フォト
インタラプタの間を通過するように版胴やその回転軸や
押圧手段の接離動作と連動する部材に設けたり、あるい
は、遮蔽板を押圧手段の接離動作を行う電磁ソレノイド
等のアクチュエータに取付け、このアクチュエータが駆
動されて版胴の外周面の非開孔部が印刷部を通過してい
る間だけ、フォトインタラプタの間に位置させるように
しても良い。
【0017】ベルト検知手段としては、反射型あるいは
透過型の光学センサが挙げられる。使用するセンサに応
じて静電吸着ベルトに開口やバーコード等の初期位置検
知部を設けるのが、静電吸着ベルトの初期位置を求める
上で望ましい。
【0018】搬送ベルトを用いて印刷後の用紙を加速搬
送する場合、静電ベルト搬送装置の静電吸着ベルトの駆
動部と版胴の駆動部とが共通化されていても問題はない
が、静電吸着ベルトの駆動部を制御して印刷後の用紙を
加速させて排出する場合には、版胴及び静電吸着ベルト
の駆動部を個別にしてそれぞれ独立して制御するのが好
ましい。
【0019】製版済みマスタを巻装する版胴を複数設け
る場合には、給紙部と排紙部との間に各版胴を用紙搬送
方向に沿って直列に配置し、各版胴に異なる色のインキ
を供給すると多色印刷が可能となる。この場合には、最
下流側に位置する版胴と押圧手段の間の印刷部で印刷を
終えた後に、静電吸着ベルトの速度を増速させたり、排
紙部と静電吸着ベルトの間に吸引作用の働く搬送ベルト
を配置し、この搬送ベルトを静電吸着ベルトよりも速い
速度で回転駆動するようにしても良い。
【0020】静電吸着ベルトを帯電するための帯電手段
としては、コロトロン方式やスコロトロン方式に代表さ
れる放電部材に放電ワイヤを用いてコロナ放電を行う帯
電器を用いる非接触式のものや、ローラ帯電方式や導電
性ブラシ方式などの放電部材にローラやブラシを用いた
接触式のものがある。
【0021】非接触式の帯電手段は、放電電流が放電ワ
イヤを支持するケーシング側に流れて放電効率は余り良
いとはいえないが、電流密度が高いので安定した帯電が
得られる点で好ましい。放電効率のことを考慮すると静
電吸着ベルトに接触させて電荷注入を行う接触式の方が
好ましいといえる。接触式の帯電手段を用いると空気中
での放電によるオゾンの発生が極めて少ないので、オフ
ィス環境を良くする点でも好ましいといえる。
【0022】放電部材への電荷の供給は、定電圧電源や
定電流電源等の高圧電源から行われる。定電圧電源は、
放電電圧が一定であるので電源及び放電部材の耐電圧設
計を行い易い点で好ましい。定電流電源は、気圧や湿度
等の放電環境の変動があっても定電圧電源のように放電
電流がほとんど変化しないので、静電吸着ベルトの表面
電位の安定化を図る点で好ましい。また、非接触式の帯
電手段を用いる場合、高圧電源側の電流や電圧を一定に
制御しても静電吸着ベルトの帯電ムラになることがある
ので、この場合には、静電吸着ベルトの帯電状態(表面
電位)を検出して高圧電源へフィードバック制御すると
良い。これら各帯電手段は、印刷部よりも給紙部側に設
けて静電吸着ベルトを帯電させると、給紙部から給紙さ
れた用紙を印刷部に到達する前に十分に静電吸着ベルト
に静電吸着することができるので好ましい。
【0023】印刷を終えた用紙を静電吸着ベルトから分
離させるには、印刷部よりも排紙部側に、印刷後の用紙
と静電吸着ベルトとの帯電(電荷)を除去する除電手段
を設けると良い。除電手段としては、帯電手段で説明し
た高圧電源から電荷供給を受けてコロナ放電を起こす非
接触式のものや、帯電ローラを用いる接触式を用いても
良いが、非接触式のものの方が用紙の印刷面との接触が
なく印刷画像の擦れがないので好ましい。除電手段から
は、帯電手段で帯電された静電吸着ベルト上の帯電(電
荷)を中和する電荷が放電するように構成する。
【0024】押圧手段としては、例えば、特開平9−1
04158号公報に記載の周知の圧胴や、天然ゴム、ク
ロロプレンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴ
ム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、シリコ
ンゴム等からなるプレスローラが挙げられる。プレスロ
ーラの硬度は、ゴム硬度20〜70度(JIS−A硬度
計による)の範囲のものが適当である。
【0025】版胴に対するプレスローラや圧胴等の接離
動作は、版胴の回転と同期して回転駆動されるカムを用
いてメカ的に行う接離機構や、印刷時にだけ駆動される
電磁ソレノイドに代表されるアクチュエータを用いて電
気的に制御する接離機構で行うと良い。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して順次
詳細に説明するが、各実施例において、同一の機能およ
び構成を有するものには、同一符号を付加するに留め重
複説明をできるだけ省略する。
【0027】(第1実施例)本発明が適用された製版、
印刷一体型のデジタル孔版印刷装置の基本的動作を説明
し、その後、各部の構成と作用について詳細に説明す
る。孔版印刷装置は、図6に示す操作部となる操作パネ
ル70に設けた製版スタートキー73が押されると、以
前に使用された使用済みマスタを図1に示す版胴3の外
周面3aから剥離する排版工程と、これと並行して製版
給版工程が行われる。
【0028】製版給版工程では、装置上部に設けた原稿
読み取り装置1で読み込まれる原稿画像に対応して製版
給版装置2でマスタを製版かつ版胴3に向かって給版
し、製版済みマスタ5の先端を版胴3の外周面3a上に
配置したクランパ4でクランプし、版胴3を時計回り方
向に回転駆動して版胴3の外周面3a上に巻装する。
【0029】排版工程では、図示しない排版剥離搬送部
が駆動され、かつ版胴3が反時計回りに回転され、この
回転する版胴3に巻装された図示しない使用済みマスタ
の後端を排版剥離搬送部で徐々にすくい上げて版胴3の
外周面3aから剥離し、所定のタイミングでクランパ4
を開いて排版装置18内に収納して圧縮する。
【0030】孔版印刷装置は、給紙部6から給紙装置8
で給紙される用紙19を、帯電手段13で帯電される静
電ベルト搬送装置9の静電吸着ベルト14に静電吸着さ
せ、版胴3の外周面3aと、これに対して接離可能に設
けた押圧手段となるプレスローラ10とが対向する印刷
部11を通過させて排紙部12に向かって搬送する。孔
版印刷装置は印刷部11において、静電吸着ベルト14
で搬送されてくる用紙19をプレスローラ10と版胴3
とで挟み、版胴3の内部からインキを製版済みマスタ5
の開孔からしみ出させて用紙19に転移して画像の印刷
を行う。孔版印刷装置は、この印刷された用紙19を静
電吸着ベルト14で静電吸着したまま排紙部12に向か
って搬送し、その途中で除電手段15によって静電吸着
を解除して静電吸着ベルト14から用紙19を分離す
る。孔版印刷装置は、静電吸着ベルト14から分離され
た用紙19を排紙部12側に設けた加速搬送手段16を
用いて排紙トレイ17に排紙する。
【0031】原稿読み取り装置1は、原稿から画像を読
み取るいわゆる縮小光学系になっていて、図示しない光
源から原稿へ照射された光を複数のミラー群で反射させ
て画像信号へと変換する周知の構成を採っている。
【0032】製版給版装置2は、原稿読み取り装置1か
らの画像信号を基に図示しないサーマルヘッドで未製版
のマスタに穿孔画像を形成し、この穿孔画像を形成され
たマスタを図示しないカッターで所定の長さに切断し、
一版の製版済みマスタ5としてクランパ4に向かって給
版する周知の構成を採っている。
【0033】排版装置18は、版胴3に巻装された図示
しない使用済みマスタの後端を図示しない排版剥離搬送
部ですくい上げて版胴3の外周面3aから剥離して装置
内に収納し、この収納した使用済みマスタを図示しない
圧縮板を用いて圧縮する周知の構成を採っている。
【0034】版胴3は、製版済みマスタ5をその外周面
3aに巻装するもので、図2に示すようにステンレスの
薄板により円筒状に形成されていて、インキを通過させ
るために多数の開孔部3bと、非開孔部3cとを設けた
多孔性薄板で支持体を構成し、多孔性薄板の外周に図示
しない化学繊維を織ったメッシュスクリーンからなる多
孔質弾性体層を巻装している。版胴3は、図1に示すよ
うにインキ供給軸43周りに回転可能に支持されて孔版
印刷装置の中央部に配置されている。版胴3は、後述す
る版胴駆動部94により正逆両方向に回転可能となって
いる。図5に示すように、版胴3の外周面3aの全長L
1は、用紙19の使用可能な全長よりも幾分長く設けら
れていて、版胴3が1回転すると、1枚の用紙19に対
する印刷を終えられるようになっている。
【0035】版胴3の内部には、版胴3の内周面にイン
キを供給するインキローラ41と、これに僅かな間隙を
置いて平行に配置されインキローラ41との間にインキ
溜まり44を形成するドクタローラ42とを有するイン
キ供給装置40が配置されている。インキ溜まり44に
は、印刷用のインキが供給される。インキ溜まり44の
インキは、インキローラ41の外周面に沿って流れて版
胴3の内周面に最適量供給される。インキ溜まり44に
供給されるインキは、その量を図示しないインキ量測定
手段により測定され、図示しないインキポンプによって
インキ圧送量をコントロールされている。実施例中で使
用されるインキには、エマルジョンインキが使用され
る。インキローラ41は、アルミ等の金属で形成され、
図示しないギア列によって版胴3と共に時計回り方向に
回転するように構成されている。インキローラ41と版
胴3との周速度の比は、所定の値に設定されている。
【0036】版胴3の非開孔部3cに位置する外周面3
aには、図2に示すように製版済みマスタ5の先端をク
ランプするクランパ4が設けられている。クランパ4
は、クランパ軸39を中心に図示しない機構により版胴
3の外周面3aに対して開閉自在に設けられている。ク
ランパ4は、版胴3の回転時には閉位置を占め、排版時
や製版済みマスタ5を巻装するときに開閉動作する。版
胴3は、製版済みマスタ5の先端がクランパ4に保持さ
れると、時計回り方向に回転駆動され製版済みマスタ5
を版胴3の外周面3aに巻装するようになっている。
【0037】給紙装置8は、図1に示すように、印刷部
11よりも給紙トレイ7側、すなわち、矢印aで示す正
回転時の用紙搬送方向(以下「用紙搬送方向a」と記
す)の上流側に配置されている。給紙装置8は、給紙ト
レイ7上に積載した用紙19を印刷部11に送出するも
ので、呼び出しコロ50、給紙ローラ対51、サバキ板
52、レジストローラ対53を備えている。呼び出しコ
ロ50と給紙ローラ対51の給紙ローラ上51aとは、
操作パネル70に設けたテンキー71により希望印刷枚
数の数値が入力されて印刷スタートキー72が押下され
ると、後述する給紙系駆動部98で所定のタイミングで
時計回り方向へ回転され、給紙ローラ上51a、給紙ロ
ーラ下51b、サバキ板52との協働により給紙トレイ
7上に積載された最上位の用紙19を一枚分離してレジ
ストローラ対53に向かって送り込む。レジストローラ
対53は、図示しない機構を介して版胴駆動部94と連
結されて回転駆動されるレジストローラ上53aと、こ
れに当接して対向配置されたレジストローラ下53bと
から構成されている。レジストローラ対53は、印刷部
11において製版済みマスタ5に形成された穿孔画像の
領域の先端と用紙19の先端とを一致させるタイミング
で回転駆動される。
【0038】静電ベルト搬送装置9は、印刷部11より
も排紙部12側に設けた駆動ローラ59と、レジストロ
ーラ対53の近傍に配設した従動ローラ60と、テンシ
ョンローラ28及び従動ローラ29とに、静電吸着ベル
ト14を印刷部11を通過するようにテンションを掛け
て巻きかけている。静電吸着ベルト14は、中抵抗(体
積抵抗107〜1012Ωcm)の材料の1枚のフィルム
材の両端部を互いに溶着した無端状のベルトであって、
帯電手段13及び除電手段15で容易に帯電、除電がな
されるようになっている。
【0039】テンションローラ28、従動ローラ29
は、同一直径の太鼓状のローラ部材からなり、静電吸着
ベルト14の位置ずれを防止している。テンションロー
ラ28は、駆動ローラ59の下方に配置され、従動ロー
ラ29は従動ローラ60の下方に配置されている。駆動
ローラ59と従動ローラ29、テンションローラ28と
従動ローラ60とは、それぞれ対角線上に配置され、静
電吸着ベルト14を四角形状に巻きかけている。駆動ロ
ーラ59と従動ローラ60とは、その外周面の水平方向
に向かう接線が同一接線G上となるように配置されてい
る。
【0040】駆動ローラ59は、プーリとベルト等から
なる周知の動力伝達機構を介して版胴駆動部94と接続
している。静電吸着ベルト14は、その搬送速度となる
外周面14aの周速度Vが、版胴3の外周面3aの周速
度と同一となるように動力伝達機構と版胴駆動部94と
によって駆動されるようになっている。周速度Vとは、
印刷速度である。
【0041】プレスローラ10は、図3に示すように軸
55を中心に揺動自在に設けられたプレスローラアーム
56の一方の揺動端56aに、中心軸10aで回転自在
に支持されて版胴3の外周面3aに接離可能に設けられ
ている。プレスローラ10は、プレスローラアーム56
の他方の揺動端側56bに設けた引っ張りバネ58によ
り版胴3の外周面3aに向かって付勢されている。プレ
スローラアーム56の揺動端56bには、カムフォロワ
57が設けられている。カムフォロワ57は、版胴3と
同期して回転する扇状のプレスローラカム54の輪郭周
面に引っ張りバネ58の作用で圧接している。
【0042】プレスローラカム54は、レジストローラ
対53からの用紙19の給紙タイミングおよび版胴3の
回転と同期して回転されるようになっている。プレスロ
ーラカム54は、レジストローラ対53から用紙19が
給紙されないときには、その大径部をカムフォロワ57
に対向させており、プレスローラ10を版胴3から離間
させている。プレスローラカム54は、レジストローラ
対53から用紙19が給紙されると回転してその小径部
をカムフォロワ57に対向させ、プレスローラ10を図
3において時計回り方向に揺動させて版胴3に向かって
上昇させ、用紙19の後端が印刷部11を通過するタイ
ミングで下降せるようになっている。
【0043】このような構成により静電吸着ベルト14
は印刷部11において、常時その内周面14bにプレス
ローラ10の外周面が圧接されて版胴3の外周面3aへ
向けて凸の形となって駆動ローラ59と従動ローラ60
との間に掛け渡され、印刷部11側に位置する外周面1
4aで用紙19の搬送経路を構成している。
【0044】帯電手段13は、図1に示すように、帯電
器65と、帯電用の高圧電源66と、対向電極を構成す
る対向ローラ106とから主に構成されていて、図2に
も示すように、用紙19が静電吸着ベルト14に吸着さ
れる吸着部Aよりも用紙搬送方向aの上流側に配置され
ている。帯電器65は、静電吸着ベルト14の外周面1
4aの近傍に配置されている。帯電器65には、コロナ
放電を行う非接触方式のコロトロン方式のものが採用さ
れている。高圧電源66には、帯電器65に対して帯電
バイアスを供給する直流電源が用いられている。対向ロ
ーラ106は、帯電器65と対向する位置で回転自在に
されていて、その外周面106aを静電吸着ベルト14
の内周面14bに接触させている。
【0045】除電手段15は、図1に示すように、除電
器67と除電用の高圧電源68とから主に構成されてい
る。除電器67は、駆動ローラ59の外周面の近傍であ
り、かつ用紙19が駆動ローラ59の曲率と自身のコシ
とによって静電吸着ベルト14から分離する分離部Bよ
りも用紙搬送方向aの上流側に配置されている。除電器
67には、コロナ放電を行うコロトロン方式のものが採
用されている。高圧電源68には、除電器67に対して
帯電バイアスと逆極性の除電バイアスを供給する直流電
源が用いられている。また、高圧電源68には、両極性
の交流電源を用いても良い。
【0046】加速搬送手段16は、図1に示すように、
静電吸着ベルト14に吸着されて搬送される印刷後の用
紙19を排紙トレイ17に排出するもので、排紙トレイ
17と静電吸着ベルト14との間に配置されている。加
速搬送手段16は、排紙トレイ17側に設けた駆動ロー
ラ82と分離部B側に設けた従動ローラ83との間に掛
け渡された多孔性の搬送ベルト84と、吸引手段として
の吸引用ファン85と、搬送ベルト84を駆動する駆動
部となるベルト駆動モータ62とから主に構成されてい
る。駆動ローラ82の軸82aには、プーリ61が固定
されている。プーリ61には、ベルト駆動モータ62の
出力軸62aに固定された駆動プーリ63との間で駆動
ベルト64が巻きかけられている。
【0047】搬送ベルト84は、その搬送速度となる搬
送面84aの周速度V1が、静電吸着ベルト14の外周
面14aの周速度Vよりも速くなるように、ベルト駆動
モータ62によって図中反時計回り方向へ回転駆動され
る。この実施例では、静電吸着ベルト14の外周面14
aの周速度Vを1とした時、搬送ベルト84の搬送面8
4aの周速度V1が1.2倍となるようにベルト駆動モ
ータ62の回転を制御して速度設定を行っている。ベル
ト駆動モータ62の回転を制御するのではなく、プーリ
61とプーリ63との比率で搬送ベルト84の搬送面8
4aの周速度V1を調整しても良い。吸引用ファン85
は、後述するファン駆動部100によって加速搬送手段
16と同期して回転駆動され、搬送ベルト84の搬送面
84aに吸引力を与えている。
【0048】従動ローラ83と駆動ローラ59との間に
は、分離爪86が静電吸着ベルト14に近接して設けら
れている。分離爪86は、図2に示すように静電吸着ベ
ルト14の外周面14aに対して僅かに隙間を持って配
置されていて、分離部Bにおける用紙19の分離を補助
すると共に、搬送されてくる用紙19の巻き込みを防止
している。
【0049】排紙トレイ17側に位置する搬送ベルト8
4の上方には、図1に示すようにジャンプ台87が搬送
ベルト84の搬送面84aに近接配置されている。ジャ
ンプ台87は、搬送ベルト84に吸着される印刷後の用
紙19を排紙トレイ17の上方にコシを与えながら案内
するもので、用紙19の厚さに合わせて図示しない高さ
調整機構によって、搬送面84aまでの距離を調整でき
るようになっている。
【0050】図6に示すように、操作パネル70には、
印刷枚数を設定するためのテンキー71と、印刷工程に
至る各動作の起動を設定するための印刷スタートキー7
2と、原稿の画像の読み取りから製版、給版、試し刷り
としての版付けに至るまでの各動作を起動するための製
版スタートキー73と、印刷工程等に至る各動作を停止
するためのストップキー74と、テンキー71で設定さ
れた印刷枚数等を表示するためのLEDからなる表示装
置75と、孔版印刷装置のマスタや用紙19のジャムな
どを表示するためのLCDからなる表示装置76と、テ
ンキー71で設定された印刷枚数等を解消するためのク
リアキー77と、印刷動作を最初から行わせるリセット
キー78とが設けられている。
【0051】帯電用の高圧電源66と除電用の高圧電源
68とは、電源制御部69を介して制御手段89を構成
するCPU(中央演算処理装置)91に電気的に接続さ
れている。制御手段89は、電源90と接続されるCP
U91、図示しないI/O(入出力)ポート及びROM
(読み出し専用記憶装置)92、RAM(読み書き可能
な記憶装置)93等を備え、それらが図示しない信号バ
スによって接続された構成を有する周知のマイクロコン
ピュータからなる。CPU91には、操作パネル70の
各種キー及び各表示装置が電気的に接続されていて、こ
れらとの間で指令信号及び/又はオン/オフ信号やデー
タ信号を送受信している。制御手段89では、CPU9
1での演算結果をRAM93に一時的に記憶させたり、
適時その情報を読み出すようになっている。
【0052】CPU91には、版胴3を回転駆動させる
モータを含む版胴駆動部94、製版給版装置2を駆動す
る製版給版系駆動部95、排版装置18を駆動する排版
系駆動部96、給紙装置8を駆動する給紙系駆動部9
8、吸引用ファン85を駆動するファン駆動部100、
及び駆動回路102を介してベルト駆動モータ62がそ
れぞれ電気的に接続されている。CPU91は、これら
との間で指令信号及び/又はオン/オフ信号やデータ信
号を送受信して、孔版印刷装置の前記各部の装置や駆動
部の起動、停止及びタイミング等の動作全体のシステム
を制御している。
【0053】ROM92には、前記装置及び各駆動部の
起動、停止及びタイミング等の動作に必要なデータが予
め記憶されている。具体的には、製版スタートキー73
が押下されると、製版、排版工程や、版付けを行うと共
に、テンキー71で印刷枚数が設定され印刷スタートキ
ー72が押下されると、版付けと同様の工程で、給紙、
印刷および分離排紙の各工程が設定された印刷枚数分繰
り返して行われる一連の印刷動作プログラムが記憶され
ている。この印刷動作プログラムでは、製版スタートキ
ー73や印刷スタートキー72が押下されて版胴3が回
転駆動されると、高圧電源66と高圧電源68及びベル
ト駆動モータ62を駆動する。
【0054】第1実施例の動作を説明するが、製版給版
と排版動作については、冒頭で説明しているので省略
し、ここでは、版付けを含めた用紙19の給紙から排紙
までの動作について説明する。
【0055】印刷スタートキー72が押下されると、各
駆動部が駆動される。具体的には、版胴駆動部94が駆
動されて版胴3が時計回り方向に回転され、かつ静電吸
着ベルト14が反時計回り方向に版胴3の周速度と同一
な周速度で回転移動する。版胴3が回転すると、電源制
御部69が駆動されて帯電器65から静電吸着ベルト1
4に帯電バイアスが供給されて静電吸着ベルト14が帯
電される。帯電器65には、対向電極となる対向ローラ
106が対向配置されているので、帯電器65からの帯
電バイアスが対向電極の作用によって静電吸着ベルト1
4側に引き付けられて安定したベルト帯電が行われる。
版胴3が回転するとベルト駆動モータ62が駆動されて
搬送ベルト84が静電吸着ベルト14よりも1.2倍程
度速く反時計回り方向に回転駆動されると共に、ファン
駆動部100が駆動されて吸引用ファン85が回転し、
搬送ベルト84の搬送面84aに吸引力が発生する。
【0056】給紙装置8では、給紙系駆動部98によっ
て版胴3の回転と同期して呼び出しコロ50と給紙ロー
ラ上51aとが図の時計回り方向へ回転され、給紙ロー
ラ対51とサバキ板52との協働により給紙トレイ7上
に積載された用紙19を一枚ずつ分離して、回転停止し
ているレジストローラ対53へ送出する。レジストロー
ラ対53では、用紙19の先端と、版胴3の外周面3a
に巻装された製版済みマスタ5に形成された穿孔画像の
先端とが印刷部11において一致する所定のタイミング
で用紙19を印刷部11に向かって給紙する。
【0057】図2に示すように、給紙された用紙19が
吸着部A近傍まで搬送されると、既に帯電器65で帯電
された静電吸着ベルト14上の電荷による静電気力によ
り吸い寄せられつつ静電吸着ベルト14の外周面14a
上に静電吸着され、印刷部11に向かって搬送される。
静電吸着された用紙19は、静電吸着ベルト14の移動
で印刷部11に向かって搬送されるが、この搬送に伴い
静電吸着ベルト14の外周面14a上に吸着される吸着
面積が次第に拡大していく。このため、用紙19の印刷
部11への搬送が進む程に用紙19と静電吸着ベルト1
4との静電吸着力が大きくなり、用紙19の吸着状態が
安定する。
【0058】図3に示すように、用紙19の先端が印刷
部11近くまで搬送されると、版胴3の外周面3aから
2点鎖線で示す離間位置に置かれていたプレスローラ1
0が、版胴3と同期して回転するプレスローラカム54
とカムフォロワ57との協働により、版胴3の外周面3
aに向かって押し上げられ実線で示す押圧位置を占め
る。用紙19は、印刷部11を通過して配置された静電
吸着ベルト14に十分に静電吸着されているため、印刷
部11への進入がスムーズに行われる。
【0059】プレスローラ10は、版胴3の外周面3a
から離間した離間位置にあっても常に、静電吸着ベルト
14の内周面14bに圧接して設けられているため、静
電吸着ベルト14が回転を開始すると、同方向に同一の
周速度で回転する。このため、プレスローラ10が上昇
しても、プレスローラ10と静電吸着ベルト14の周速
度に変化がなく、静電吸着ベルト14の弛みや振動の発
生が防止される。
【0060】印刷部11へ用紙19が進入すると、図4
に示すように、版胴3の内周面にインキローラ41によ
って供給されたインキが、プレスローラ10の押圧によ
って版胴3の開孔部3bを通り図示しないメッシュスク
リーンにより拡散し、製版済みマスタ5の多孔質支持体
によって均一に拡散されて製版済みマスタ5のマスタフ
ィルムの開孔から用紙19の印刷面19aへ転移され
る。これにより製版済みマスタ5の穿孔画像に対応する
画像の印刷が用紙19に行われる。印刷された用紙19
は、さらに用紙搬送方向aの下流側に向かって搬送され
るが、この時、用紙19は、プレスローラ10が常時内
周面14bに圧接されることで弛みや振動が低減されて
いる静電吸着ベルト14に十分に静電吸着されている。
また、印刷部11を通過した静電吸着ベルト14は、プ
レスローラ10と駆動ローラ59との位置関係から印刷
部11から離れるように傾斜している。このため、印刷
部11を通過した用紙19は、版胴3近傍に分離爪がな
くとも版胴3の外周面3aの製版済みマスタ5に巻き付
くことなく、静電吸着ベルト14にしっかりと静電吸着
されて用紙搬送方向aの下流側に搬送され、分離爪によ
る爪跡等のない良好な印刷が行われる。
【0061】印刷部11を通過した用紙19の先端が、
図7に示すように静電吸着ベルト14の回転に伴い除電
器67の直下に到達すると、これの除電作用により静電
吸着ベルト14と用紙19との静電吸着力が解消され
る。このため、用紙19や静電吸着ベルト14が除電器
67の下を順次通過することで、用紙19全面及び静電
吸着ベルト14全面に除電作用が働く。
【0062】除電器67によって、除電された用紙19
が分離部Bに達すると、静電吸着ベルト14が駆動ロー
ラ59の直径による曲率に沿って屈曲しているので、静
電吸着ベルト14の外周面14a上にある用紙19は自
身の腰の強さ(印刷用紙弾性)により静電吸着ベルト1
4の屈曲に反して同ベルトから剥離する。さらに、この
剥離された用紙19の先端は、分離爪86によって案内
されて用紙搬送方向aの下流側にある加速搬送手段16
の搬送ベルト84上に受け渡される。
【0063】搬送ベルト84上に受け渡された用紙19
は、反時計回り方向に回転している搬送ベルト84の搬
送面84aに作用している吸引力と、用紙19と搬送ベ
ルト84との摩擦力によって搬送面84aに吸着されて
搬送される。搬送ベルト84は、静電吸着ベルト14の
外周面14aの周速度Vより速い周速度V1で反時計回
りに回転移動している。したがって、用紙19は、その
後端部19bが印刷部11を抜けると、搬送ベルト84
の搬送面84aの周速度V1に増速されて排紙トレイ1
7に向かって搬送される。このため、印刷を終えて静電
吸着ベルト14から剥離分離された用紙19は、吸引用
ファン85の吸引力が作用する搬送ベルト84の搬送面
84aで吸着搬送されてジャンプ台87へ案内され、ジ
ャンプ台87によって搬送ベルト84から分離されて排
紙トレイ17上に勢い良く排紙される。排紙された用紙
19は、図1に2点鎖線で示すように排紙トレイ17の
エンドプレート17aに衝突し、その進行が止められて
自由落下して排紙トレイ17上に順次積載される。
【0064】このように、静電吸着ベルト14と排紙ト
レイ17との間に、静電吸着ベルト14の外周面14a
の周速度Vよりも速い周速度V1で移動する搬送ベルト
84を有する加速搬送手段16を設けることで、印刷後
の用紙19を加速して排紙トレイ17に向かって排紙す
ることができ、腰の弱い用紙であっても十分な搬送速度
でジャンプ台87へ案内されて腰付けされるので、排紙
性が向上する。印刷後の用紙19が加速して排紙される
と排紙時間が短くなるので、印刷時間の短縮も図れる。
【0065】(第2実施例)第2実施例は、第1実施例
における加速搬送手段16を用いずに、静電吸着ベルト
14の外周面14aを、印刷時よりも印刷後に速くして
印刷後の用紙19を加速して排紙トレイ17に向かって
搬送するようにしたものである。
【0066】図8に示すように、加速搬送手段190
は、静電吸着ベルト14を駆動ローラ59と従動ローラ
29,60及びテンションローラ28との間に巻きかけ
ている。駆動ローラ59は、静電吸着ベルト14の駆動
源となる正逆回転可能なベルト駆動モータ162と接続
していて、版胴3と個別に回転可能となっている。駆動
ローラ59の軸59aには、図9に示すように、プーリ
161が固定されている。プーリ161には、ベルト駆
動モータ162の出力軸162aに固定された駆動プー
リ163との間で駆動ベルト164が巻きかけられてい
る。ベルト駆動モータ162は、通常、用紙19の給紙
タイミングで版胴3の回転と同期して駆動されて静電吸
着ベルト14の外周面14aの周速度Vが版胴3の外周
面3aの周速度と同一となる速度(印刷速度)となるよ
うに静電吸着ベルト14を回転駆動し、1枚の用紙19
に対する印刷が終了する毎に、静電吸着ベルト14の外
周面14aを印刷時の周速度Vよりも1.2倍程度速い
周速度V2まで増速するようになっている。排紙トレイ
17は、この例では、分離爪86の直後に配置されてい
る。また、静電吸着ベルト14には、開口部105がそ
の幅方向一側端に形成されている。
【0067】帯電器65の下方には、静電吸着ベルト1
4の初期位置を検知するベルト検知手段となるベルトH
Pセンサ103が配置されている。ベルトHPセンサ1
03は光透過型のセンサであって、静電吸着ベルト14
に設けた開口部105を検知すると検知信号を出力する
ようになっている。
【0068】プレスローラ10の近傍には、図10に示
すようにプレスローラ10と版胴3との接触時間を検知
する押圧検知手段となるフォトインタラプタからなる印
圧検知センサ107が、孔版印刷装置の図示しない基部
に固定されて配置されている。印圧検知センサ107の
近傍には、プレスローラ10の接離動作と連動して回動
する軸109が図示しないブラケットで回動自在に支持
されている。この軸109には、印圧検知センサ107
のスリット107aに進入する遮蔽板108が固定され
ている。
【0069】軸109は、プレスローラ10が図3に2
点鎖線で示す離間位置にあるときには、遮蔽板108を
図10に実線で示すようにスリット107a内に位置さ
せ、プレスローラ10が図3に実線で示す押圧位置に向
かって移動すると、図10に2点鎖線で示すように遮蔽
板108をスリット107a内から退避させるようにプ
レスローラ10の接離動作と連動して回転するようにな
っている。印圧検知センサ107では、スリット107
aから遮蔽板108が退避すると、印圧検知信号を出力
するようになっている。
【0070】図9に示すように、ベルト駆動モータ16
2の出力軸162aには、スリット板111が固定され
ている。ベルト駆動モータ162の近傍には、スリット
板111の回転から駆動モータ162の回転数を検出す
るベルト速度検知センサ110が配置されている。この
ベルト速度検知センサ110は、周知のロータリエンコ
ーダから構成されている。
【0071】ベルトHPセンサ103と印圧検知センサ
107とベルト速度検知センサ110は、図11に示す
制御手段189の要部を成すCPU191にそれぞれ電
気的に接続している。CPU191には、ROM192
とRAM193と電源90及び駆動回路102を介して
ベルト駆動モータ162がそれぞれ接続している。この
他、CPU191には、第1実施例と同様、操作パネル
70、版胴駆動部94、製版給版系駆動部95、排版系
駆動部96、給紙系駆動部98、及び電源制御部69を
介して各種高圧電源66,68がそれぞれ接続されてい
る。CPU191では、これらとの間で指令信号及び/
又はオン/オフ信号やデータ信号を送受信して、孔版印
刷装置の前記各部の装置や駆動部の起動、停止及びタイ
ミング等の動作全体のシステムを制御している。特にこ
こでは、ベルト速度検知センサ110からの検知信号、
すなわち、ベルト駆動モータ162の回転数から静電吸
着ベルト14の外周面14aの周速度を測定している。
【0072】ROM192には、前記装置及び各駆動部
の起動、停止及びタイミング等の動作に必要なデータが
予め記憶されている。具体的には、製版スタート73キ
ーが押下されると、製版、排版工程や、版付けを行うと
共に、テンキー71で印刷枚数が設定され印刷スタート
キー72が押下されると、版付けと同様の工程で、給
紙、印刷および分離排紙の各工程が設定された印刷枚数
分繰り返して行われる一連の印刷動作プログラムが記憶
されている。この印刷動作プログラムでは、製版スター
トキー73や印刷スタートキー72が押下されて版胴3
が回転駆動されると、高圧電源66と高圧電源68を駆
動し、静電吸着ベルト14の外周面14aが周速度Vで
反時計回り方向に移動するようにベルト駆動モータ16
2を回転駆動する。また、ベルト駆動モータ162の駆
動中に、印圧検知センサ107から印圧検知信号が出力
されると、その間は静電吸着ベルト14の外周面14a
が周速度Vで移動するようにベルト駆動モータ162の
回転数を一定に保持し、印圧検知センサ107から印圧
検知信号の出力がなくなると静電吸着ベルト14の外周
面14aが周速度V2で移動するようにベルト駆動モー
タ162の回転数を増加して加速制御し、ベルトHPセ
ンサ103から検知信号が出力されると、静電吸着ベル
ト14の外周面14aの周速度V2が周速度Vとなるま
でベルト駆動モータ162の回転数を減らして減速制御
する。
【0073】このように、印刷工程の後の次の印刷工程
までの間に静電吸着ベルト14を加減速制御する関係
上、図5に示すように静電吸着ベルト14の全長Lは、
版胴3の外周面3aの全長L1よりも長くしておく必要
がある。
【0074】第2実施例の動作を説明するが、製版給版
と排版動作については、第1実施例で説明しているので
省略し、ここでは、版付けを含めた用紙19の給紙から
排紙までの動作について説明する。
【0075】印刷スタートキー72が押下されると、版
胴駆動部94とベルト駆動モータ162とが駆動され、
版胴3が時計回り方向に回転すると共に、静電吸着ベル
ト14が反時計回り方向に周速度Vで回転移動する。版
胴3が回転すると電源制御部69が駆動して帯電器65
から静電吸着ベルト14に帯電バイアスが供給されて静
電吸着ベルト14が帯電される。
【0076】給紙装置8は、給紙系駆動部98によって
第1実施例同様に駆動され、給紙トレイ7上に積載され
た用紙19を一枚ずつ分離して、レジストローラ対53
へ送出する。レジストローラ対53では、用紙19の先
端と、版胴3の外周面3aに巻装された製版済みマスタ
5の穿孔画像の先端とが印刷部11において一致する所
定のタイミングで用紙19を印刷部11に向かって給紙
する。
【0077】図9に示すように、給紙された用紙19が
吸着部A近傍まで搬送されると、既に帯電器65で帯電
された静電吸着ベルト14上の電荷による静電気力によ
り吸い寄せられつつ静電吸着ベルト14の外周面14a
上に静電吸着され、印刷部11に向かって搬送される。
静電吸着された用紙19は、静電吸着ベルト14の移動
で印刷部11に向かって搬送されるが、この搬送に伴い
静電吸着ベルト14の外周面14a上に吸着される吸着
面積が次第に拡大していく。このため、用紙19の印刷
部11への搬送が進む程に用紙19と静電吸着ベルト1
4の静電吸着力が大きくなり、用紙19の吸着状態が安
定する。
【0078】図3に示すように、用紙19の先端が印刷
部11近くまで搬送されると、版胴3の外周面3aから
2点鎖線で示す離間位置に置かれていたプレスローラ1
0が、版胴3と同期して回転するプレスローラカム54
とカムフォロワ57との協働により、版胴3の外周面3
aに向かって押し上げられ実線で示す押圧位置を占め
る。すると、図10に示す軸109が時計回り方向に回
転されて遮蔽板108がスリット107aから退避し印
圧検知信号が出力される。用紙19は、印刷部11を通
過して配置された静電吸着ベルト14に十分に静電吸着
されているため、印刷部11への進入がスムーズに行わ
れる。
【0079】印圧検知信号が出力されると、ベルト駆動
モータ162の回転はそのままに保たれ静電吸着ベルト
14の外周面14aが印刷速度である周速度Vに維持さ
れたまま用紙搬送方向aに移動する。印刷部11へ用紙
19が進入すると、図4に示すように、版胴3の内周面
に供給されたインキが、プレスローラ10の押圧によっ
て版胴3の開孔部3b、図示しないメッシュスクリー
ン、製版済みマスタ5のマスタフィルムの開孔から用紙
19の印刷面19aへ転移される。これにより製版済み
マスタ5の穿孔画像に対応する画像の印刷が用紙19に
行われる。印刷された用紙19は、さらに用紙搬送方向
aの下流側に向かって搬送される。
【0080】印刷部11を通過した静電吸着ベルト14
は、プレスローラ10と駆動ローラ59との位置関係か
ら印刷部11から離れるように傾斜している。このた
め、印刷部11を通過した用紙19は、版胴3近傍に分
離爪がなくとも、版胴3の外周面3aの製版済みマスタ
5に巻き付くことなく、静電吸着ベルト14にしっかり
と静電吸着されて用紙搬送方向aの下流側に搬送され、
分離爪による爪跡等のない良好な印刷を行われる。
【0081】印刷が進んで、版胴3のクランプ4が印刷
部11にさしかかると、プレスローラ10は、実線で示
す押圧位置から2点鎖線で示す離間位置に向かって下降
し、これに伴い図10に示す遮蔽板108がスリット1
07a間に挿入される。すると、印圧検知センサ107
からの印圧検知信号の出力が無くなり、CPU191で
は、図12に示すように、ベルト駆動モータ162の回
転数をあげて静電吸着ベルト14の外周面14aが周速
度V2となるまで加速制御される。静電吸着ベルト14
の外周面14aが周速度V2になると、その速度はベル
トHPセンサ103が静電吸着ベルト14の開口部10
5を検知するまで保持される。つまり、1枚の用紙19
に対する印刷が終了して図13に示すように用紙19の
後端19bが印刷部11を通過すると、この印刷後の用
紙11は増速された静電吸着ベルト14によって加速さ
れながら用紙搬送方向aの下流側に向かって搬送され
る。
【0082】そして、図12に示すようにベルトHPセ
ンサ103から検知信号が出力されると、ベルト駆動モ
ータ162の回転数が低下され、周速度V2(図12で
は排紙速度と表わす)で移動している静電吸着ベルト1
4の外周面14aが周速度V(印刷速度)となるまで減
速制御される。
【0083】すなわち、プレスローラ10と版胴3とが
接触している印刷時間中は、静電吸着ベルト14の外周
面14aを一定の周速度Vで移動して安定した印刷を行
い、印刷時間を過ぎると、静電吸着ベルト14の外周面
14aを周速度V2まで加速して静電吸着されている印
刷後の用紙19に対して強い搬送力を与えて用紙搬送方
向aに向かって加速搬送する。
【0084】なお、図12では、静電吸着ベルト14の
外周面14aが排紙速度である周速度V2となるまで加
減速制御したあと、周速度V2の定速領域を設けてある
ように図示しているが、ベルトHPセンサ103が検出
されるまでの間に、ちょうど周速度V2になるように加
減速制御し、加速されながらの状態で用紙19を排紙す
るようにしても良い。
【0085】印刷部11を通過した用紙19の先端が、
図13に示すように静電吸着ベルト14の移動に伴い除
電器67の直下に到達すると、これの除電作用により静
電吸着ベルト14と用紙19との静電吸着力が解消され
る。このため、用紙19や静電吸着ベルト14が除電器
67の下を順次通過することで、用紙19全面及び静電
吸着ベルト14全面に除電作用が働く。除電器67によ
って除電された用紙19が分離部Bに達すると、静電吸
着ベルト14が駆動ローラ59の直径による曲率に沿っ
て屈曲しているので、用紙19が自身の腰の強さ(印刷
用紙弾性)によって静電吸着ベルト14の屈曲に反して
同ベルトから剥離する。剥離された用紙19の先端は、
分離爪86によって排紙トレイ17の上方に案内され
る。したがって、静電吸着ベルト14の外周面14a上
にある、除電された印刷後の用紙19は、加速状態のま
ま排紙トレイ17に向かって勢い良く排出される。
【0086】排紙された用紙19は、図13に2点鎖線
で示すように排紙トレイ17のエンドプレート17aに
衝突し、その進行が止められて自由落下して排紙トレイ
17上に順次積載される。
【0087】このように、静電吸着ベルト14の駆動部
となるベルト駆動モータ162を印刷後に加速制御する
ことで、静電吸着ベルト14の外周面14aの周速度を
印刷時よりも速くでき、印刷後の用紙19を加速して排
紙トレイ17に向かって排紙することができ排紙性が向
上する。また、腰の弱い用紙でも静電吸着ベルト14に
除電器67直下まで吸着された状態で十分加速されて排
紙されるので、用紙の先端が先に落ちて裏返しになった
りして排紙揃えが悪くなるようなことがない。
【0088】印刷後の用紙19が加速して排紙されると
排紙時間が短くなるので、印刷時間の短縮も図れる。ま
た、第1実施例のように搬送ベルト84やその駆動源と
なるベルト駆動モータ62及び吸引用ファン85を静電
吸着ベルト14と排紙トレイ17との間に設けなくて済
むので、孔版印刷装置が小型化、低コストとなる。
【0089】
【発明の効果】請求項1,2記載の発明によれば、印刷
後の用紙が加速搬送手段で加速されて排紙部に向かって
勢い良く排出されるので、静電吸着ベルトで吸着搬送さ
れる印刷後の用紙のスムーズな排紙性を得られる。
【0090】請求項3記載の発明によれば、搬送ベルト
やその駆動部及び吸引手段を設けなくて済むので、小型
化、低コスト化を図りながら静電吸着ベルトで吸着搬送
される印刷後の用紙のスムーズな排紙性を得られる。
【0091】請求項4記載の発明によれば、押圧手段と
版胴との接触時間中は、静電吸着ベルトの搬送速度が一
定に保持され、接触時間を過ぎてベルト検知手段から検
知信号が出力されるまでの期間では静電吸着ベルトが加
速状態となり印刷を終えた用紙が加速されて排紙部に向
かって搬送されるので、小型化、低コスト化を図りなが
ら静電吸着ベルトで吸着搬送される印刷後の用紙のスム
ーズな排紙性を維持しつつ安定した印刷を行える。
【0092】請求項5記載の発明によれば、用紙が帯電
手段で帯電された静電吸着ベルトに十分に静電吸着され
て印刷部へ搬送され、印刷部を通過した用紙と静電吸着
ベルトが除電手段で除電されて静電吸着力を奪われるの
で、用紙の搬送性や版胴との分離性と共に静電吸着ベル
トとの分離性も良くなり、上記請求項記載の発明の効果
に加えて、安定した印刷を行いながら、よりスムーズな
排紙性を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す孔版印刷装置の概略
構成図である。
【図2】静電ベルト搬送装置の周部の概略構成を示す拡
大図である。
【図3】プレスローラの接離機構とその動作、及び印刷
部への用紙の進入前の状態を示す拡大図である。
【図4】印刷部通過時の用紙の状態を示す拡大図であ
る。
【図5】版胴の外周長と静電吸着ベルトの全長の関係を
示す図である。
【図6】第1実施例の制御手段の構成を示すブロック図
である。
【図7】第1実施例における加速搬送手段の構成と作用
を示す拡大図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す孔版印刷装置の概略
構成図である。
【図9】第2実施例における加速搬送手段の構成を示す
拡大図である。
【図10】押圧検知手段の構成と動作を示す拡大図であ
る。
【図11】第2実施例の制御手段の構成を示すブロック
図である。
【図12】第2実施例の制御手段による用紙の加速と減
速を示すタイミングチャートである。
【図13】第2実施例の加速制御手段の作用を示す拡大
図である。
【符号の説明】
3 版胴 10 押圧手段 11 印刷部 12 排紙部 13 帯電手段 14 静電吸着ベルト 15 除電手段 16,190 加速搬送手段 19 用紙 62,162 駆動部 84 搬送ベルト 84a 搬送ベルトの搬送面 85 吸引手段 89,189 制御手段 103 ベルト検知手段 107 押圧検知手段 a 用紙搬送方向 L 静電吸着ベルトの全長 L1 版胴の外周長

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】版胴と、これに対して接離可能に設けた押
    圧手段とが対向する印刷部を通過して設けられた静電吸
    着ベルトで用紙を静電吸着し、上記印刷部よりも用紙搬
    送方向の下流側に配置された排紙部に向かって搬送する
    孔版印刷装置において、 印刷後の用紙を印刷時の搬送速度よりも増速して上記排
    紙部に排出する加速搬送手段を有する孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の孔版印刷装置において、 上記加速搬送手段は、上記静電吸着ベルトと上記排紙部
    との間に配置された搬送ベルトと、この搬送ベルトを上
    記静電吸着ベルトの搬送速度よりも速い速度で移動させ
    る駆動部と、上記搬送ベルトの搬送面に吸引力を発生さ
    せる吸引手段とを有する孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の孔版印刷装置において、 上記加速搬送手段は、上記静電吸着ベルトを回転駆動す
    る駆動部と、この駆動部を、用紙の印刷後に加速制御す
    る制御手段とを有する孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の孔版印刷装置において、 上記静電吸着ベルトが上記版胴の外周長よりも長い全長
    に形成され、 上静電吸着ベルトの初期位置を検知するベルト検知手段
    と、上記押圧手段と上記版胴との接触時間を検知する押
    圧検知手段とを有し、 上記制御手段が、上記ベルト検知手段からの検知信号に
    応じて上記静電吸着ベルトの搬送速度を減速し、上記押
    圧検知手段からの検知信号が出力されている間上記静電
    吸着ベルトの搬送速度を一定とし、上記押圧検知手段か
    らの検知信号の出力がなくなると上記静電吸着ベルトの
    搬送速度を増速するように上記駆動部を制御する孔版印
    刷装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の何れか1つに記載の孔版
    印刷装置において、 上記印刷部よりも用紙搬送方向の上流側に配置され上記
    静電吸着ベルトを帯電させる帯電手段と、上記印刷部よ
    りも用紙搬送方向の下流側に配置され該印刷部を通過し
    た用紙と静電吸着ベルトを除電する除電手段とを備えた
    孔版印刷装置。
JP30000497A 1997-10-31 1997-10-31 孔版印刷装置 Expired - Fee Related JP3939834B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30000497A JP3939834B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 孔版印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30000497A JP3939834B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 孔版印刷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11129601A true JPH11129601A (ja) 1999-05-18
JP3939834B2 JP3939834B2 (ja) 2007-07-04

Family

ID=17879576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30000497A Expired - Fee Related JP3939834B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 孔版印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3939834B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001010188A (ja) * 1999-06-29 2001-01-16 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷装置
KR100845299B1 (ko) 2007-03-05 2008-07-10 한국기계연구원 인쇄용 건조장치
CN116039240A (zh) * 2019-07-09 2023-05-02 柯尼格及包尔公开股份有限公司 单张纸加工机及其加工应用、输送单张纸的方法和单张纸导向元件的应用

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001010188A (ja) * 1999-06-29 2001-01-16 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷装置
KR100845299B1 (ko) 2007-03-05 2008-07-10 한국기계연구원 인쇄용 건조장치
CN116039240A (zh) * 2019-07-09 2023-05-02 柯尼格及包尔公开股份有限公司 单张纸加工机及其加工应用、输送单张纸的方法和单张纸导向元件的应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP3939834B2 (ja) 2007-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7573063B2 (ja) 反転装置を備えるシートを処理する機械、シートを搬送する方法およびイオン除去装置を含むシートガイド要素の使用
JP4203145B2 (ja) 孔版印刷装置
US4431303A (en) Sheet handling apparatus for use with a very high speed duplicator
JPH0429276A (ja) 電子写真印刷装置の転写装置
JP3939834B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2521448Y2 (ja) 孔版印刷装置
US4777509A (en) System for loading sheet materials on a rotary drum
JPH0570596B2 (ja)
JPH09190089A (ja) 画像形成装置
GB1579900A (en) Sheet transport apparatus
JPH11105401A (ja) 孔版印刷装置
JPH11138962A (ja) 孔版印刷装置
JP3946823B2 (ja) 孔版印刷装置
JPH11180020A (ja) 印刷装置
JPH11105400A (ja) 孔版印刷装置
JP3043404B2 (ja) 多色画像転写方法
JPH03179476A (ja) 電子写真方式印刷装置
JP3542483B2 (ja) シート材搬送装置及び画像形成装置
JPH03211130A (ja) 給紙装置及び用紙搬送装置
JPH0558498A (ja) 原稿搬送装置
JP2534993Y2 (ja) 孔版印刷装置
JPH0466444A (ja) 画像形成装置
JP2002179262A (ja) 呼出しコロ・給紙装置・印刷装置
JPH02182639A (ja) 搬送装置
JP2002103710A (ja) 連続紙プリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041027

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060713

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060725

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060925

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070220

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20070228

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20070327

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20070329

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100406

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees