JPH11129643A - 感熱孔版印刷用原紙 - Google Patents

感熱孔版印刷用原紙

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JPH11129643A
JPH11129643A JP30159897A JP30159897A JPH11129643A JP H11129643 A JPH11129643 A JP H11129643A JP 30159897 A JP30159897 A JP 30159897A JP 30159897 A JP30159897 A JP 30159897A JP H11129643 A JPH11129643 A JP H11129643A
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JP
Japan
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heat
film
sensitive stencil
fibers
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JP30159897A
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Katsunori Futai
克典 二井
Masakado Takahashi
正矩 高橋
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、印字性にすぐれ、なおかつ、印刷機
内の走行性および経済性に優れた感熱孔版印刷用原紙を
提供せんとするものである。 【解決手段】本発明の感熱孔版印刷用原紙は、熱可塑性
樹脂フィルムと、熱可塑性樹脂繊維からなる多孔性支持
体とが、実質的に接着剤を介することなく接着されてな
る感熱孔版印刷用原紙であって、該多孔性支持体を構成
する繊維の少なくとも一部が、複数の繊維間にまたがっ
て該繊維を構成するポリマからなる水掻き状膜を形成し
ており、かつ、該水掻き状膜の面積率が8〜80%であ
り、かつ孔版印刷機により全面黒べた印刷を行った印刷
物上の白抜け欠点のうち、白抜け部の最小外接円の直径
が1mm以上である白抜け欠点数が印刷面積10m2
たり100個以下であることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッド等
によって穿孔製版される感熱孔版印刷用原紙に関するも
のである。さらに詳しくいえば、印刷品位に優れかつ取
扱い性、印刷機内の通過性にも優れた感熱孔版印刷用原
紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より感熱孔版印刷用原紙としては、
ポリエステルフィルムや塩化ビニリデンフィルム、ポリ
プロピレンフィルム等の熱可塑性樹脂フィルムに、天然
繊維、化学繊維または合成繊維あるいはこれらを混抄し
た薄葉紙、不織布、紗等によって構成された多孔性支持
体を接着剤で貼り合わせた構造のものが知られている。
たとえば特開昭59−2896号公報には、穿孔性をよ
くするため断面が円形叉は円形に近いポリエステル短繊
維を50重量%以上含むことを特徴とする感熱孔版原紙
用薄葉紙が示されている。しかしながら本発明者らの検
討によると繊維径が30μより小さければ繊維の断面が
円形であっても偏平であってもフィルムとの接着面積に
実質的な違いはなく、穿孔特性にも差異は見られなかっ
た。また、ポリエステル短繊維からなる薄葉紙を製造す
るためには実施例中に記載があるように繊維間のバイン
ダーとして接着剤が必要であり、この接着剤成分が印刷
時のインキ透過を妨げ印字性を低下させる原因となる。
一方このバインダー成分がない場合繊維間の接着が不十
分であることに加え支持体の剛性が低下しフィルムとの
ラミネート時の収率の低下、印刷機内での走行性の低下
による印字不良を生じる。
【0003】特開平3−76894号公報にはフィルム
と支持体の接着時のウキ、シワを発生せず、印刷機内で
の繊維脱落を抑えるため、曲げ剛性を一定値以上とする
技術が示されている。具体的な技術としてはポリエステ
ル短繊維を未延伸バインダー繊維と混合、抄造後、熱圧
着する方法が開示されている。しかしながらこの技術は
支持体を形成するまでに、繊維の紡糸、(延伸)、切
断、混合、抄造、熱圧着、フィルムとのラミネートと多
くの行程を必要とするため経済性に劣るうえ、未延伸バ
インダー繊維が熱圧着行程中に溶融変形しインキの透過
を阻害するため、印字性を悪化させる原因となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、感熱孔版印刷は
高解像度化、高感度化の傾向にあり、感熱孔版印刷用原
紙においてもフィルムに対しては穿孔感度の向上、支持
体に対してはインキ透過性の向上、剛性の向上が要求さ
れている。フィルムの穿孔感度を向上するにはフィルム
を薄くする方法が一般的であり、支持体のインキ透過性
を向上するには支持体を薄くする方法があるが、どちら
の方法も感熱孔版印刷用原紙の剛性を下げることにな
る。このため印刷の高精度化と原紙の剛性を両立するこ
とが強く要望されている。
【0005】本発明は、かかる技術的背景に鑑み、印字
性にすぐれ、なおかつ、印刷機内の走行性および経済性
に優れた感熱孔版印刷用原紙を提供せんとするものであ
る。
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、つぎのような手段を採用する。すなわ
ち、本発明の感熱孔版印刷用原紙は、熱可塑性樹脂フィ
ルムと、熱可塑性樹脂繊維からなる多孔性支持体とが、
実質的に接着剤を介することなく接着されてなる感熱孔
版印刷用原紙であって、該多孔性支持体を構成する繊維
の少なくとも一部が、複数の繊維間にまたがって該繊維
を構成するポリマからなる水掻き状膜を形成しており、
かつ、該水掻き状膜の面積率が8〜80%であり、かつ
孔版印刷機により全面黒べた印刷を行った印刷物上の白
抜け欠点のうち、白抜け部の最小外接円の直径が1mm
以上である白抜け欠点数が印刷面積10m2 あたり10
0個以下であることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、印字性および印刷機内
の走行性に優れた感熱孔版印刷用原紙について、鋭意検
討したところ、熱可塑性樹脂フィルムに熱可塑性樹脂繊
維からなる特定な多孔性支持体を接合した複合シートを
用いたところ、かかる課題を一挙に解決することを究明
したものである。
【0007】本発明における熱可塑性樹脂とは、特に限
定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のあポ
リオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフテレート、ポリエチレンナフタレート
等のポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66に
代表されるポリアミド系樹脂、ポリフェニレンサルファ
イド樹脂、などの溶融成形可能な樹脂があげられる。こ
の中でも経済性と物性のバランスの面からポリエステル
系樹脂、特にポリエチレンテレフタレートが好ましく使
用される。また、これらの樹脂には必要に応じて繰り返
し単位の30%を上限として他成分を共重合したもので
もよく、また難燃剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、帯電防止剤、顔料、染料、脂肪酸エステル、ワッ
クス等の有機滑剤あるいはポリシロキサン等の消泡剤等
を添加したものでもよい。かかる共重合成分としてはポ
リエチレンテレフタレートの場合イソフタル酸成分等が
あげられる。さらには用途に応じて易滑性を付与するこ
ともできる。易滑性付与方法としては、特に制限はない
が、例えば、クレー、マイカ、酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、カオリン、タルク、湿式あるいは乾式シリカなど
の無機粒子、アクリル酸類、スチレン等を構成成分とす
る有機粒子等を配合する方法、ポリエステル重合反応時
に添加する触媒等を析出する、いわゆる内部粒子による
方法、界面活性剤を塗布する方法等を採用することがで
きる。
【0008】本発明のフィルムと長繊維不織布を構成す
る熱可塑性樹脂は同じであっても異なっていてもよい
が、両者の熱接着性を考えた場合同系統の熱可塑性樹脂
であることが好ましい。
【0009】本発明の熱可塑性樹脂フィルムは二軸に延
伸されていることが必要である。未延伸もしくは一軸延
伸フィルムでは、機械的強度が不十分であり、印刷の耐
久性が劣るため好ましくない。また、高精細な印字パタ
ーンを得るためにフィルムの厚さは0.2〜5.0μm
であることが好ましく、0.5〜3.0μmであること
がさらに好ましい。また、良好な穿孔性のためにフィル
ムの融点は不織布の融点よりも低いことが好ましい。
【0010】本発明における熱可塑性樹脂繊維からなる
多孔性支持体とは短繊維よりなる不織布、長繊維よりな
る不織布その他どのような不織布であってもよいが、製
造行程が単純で不織布特性上も有利である長繊維不織布
であることが好ましい。長繊維不織布としては、たとえ
ば上述した熱可塑性樹脂を加熱溶融後、口金より紡糸し
た繊維をエジェクタにより牽引し衝突板で開繊後、熱圧
着等により繊維間を融着させてなるスパンボンド不織
布、あるいは高温高圧空気を口金から押し出された溶融
体に吹き付け繊維形成と不織布形成を一挙に行うことで
捕集面上に形成されるメルトブロー不織布等があげられ
るが、後述する延伸を行いやすいメルトブロー不織布が
好ましい。不織布の固有粘度(IV)が低いほど延伸し
やすいが、固有粘度が0.40以下では製糸性が著しく
低下するため、不織布の固有粘度は0.40〜0.70
が好ましく、0.40〜0.60がより好ましく、0.
44〜0.55であることがさらに好ましい。
【0011】本発明の感熱孔版印刷用原紙は熱可塑性樹
脂よりなる不織布と熱可塑性樹脂フィルムとを、印刷時
のインク透過を阻害する接着剤を実質的に介することな
く接着している必要がある。接着剤を用いない接着法方
としては熱によりフィルム/不織布間を融着し一体化せ
しめる方法があげられる。特に未延伸フィルムと不織布
を熱圧着後、延伸とともに熱融着を生じさせる方法が接
着力が強固なものとなり好ましい。この場合、不織布と
してポリエチレンテレフタレート不織布を用いる場合
は、不織布を構成する繊維の複屈折率が延伸前で0.0
20以下であることが好ましく、0.008以下である
ことがさらに好ましく、実質的に無配向であることが最
も好ましい。
【0012】本発明の多孔性支持体は、複数の繊維間に
またがる水掻き状膜の面積率が10%以上、好ましくは
15%以上、さらに好ましくは20%以上であるものが
よい。水掻き状膜の面積率が8%より小さい場合は多孔
性支持体の強力および剛性が劣る傾向を示す。また、水
掻き状膜の面積率が80%を超えるとインクの透過が不
良となるため水掻き状膜の面積率は80%以下、好まし
くは70%以下である。ここで水掻き状膜とは、該多孔
性支持体を構成する繊維の少なくとも一部が、複数の繊
維間にまたがって該繊維を構成するポリマで形成されて
いる膜であり、支持体側から走査型電子顕微鏡を用いて
観察することができる。具体的にいえば、未延伸または
半延伸の繊維をフィルム上に積層し、これを加圧接合し
た後、該フィルムを少なくとも一方向、好ましくは二軸
に延伸すると、該繊維が引き伸ばされて、接合していた
繊維同士で水掻き状の被膜を形成することとなるのであ
る。
【0013】この水掻き状膜の面積率とは、支持体側か
ら走査型電子顕微鏡で観察した感熱孔版印刷用原紙の面
積に対する水掻き状膜の面積の割合を百分率で表した値
をいう。なお、水掻き状膜と直接接合していない部分の
繊維の面積は水掻き状膜の面積には含まないものとす
る。
【0014】本発明の感熱孔版印刷用原紙は、孔版印刷
機により全面黒べた印刷を行った印刷物上の白抜け欠点
のうち、白抜け部の最小外接円の直径が1mm以上であ
る白抜け欠点数が印刷面積10m2 あたり100個以
下、好ましくは50個以下、さらに好ましくは10個以
下であるという特徴を有する。この白抜け欠点数が10
2 あたり100個を超えて存在すると印刷品位が劣る
傾向を示しだすのでできるだけ少ない方がよい。
【0015】通常、水掻き状膜の面積率が増加すると、
白抜け欠点が増加し、印刷品位が劣ってしまうが、本発
明者らが検討したところ、水掻き状膜の存在位置をフィ
ルム面から離れた位置に存在せしめることでインク透過
を阻害することなく原紙の強度、剛性を高めることが可
能であることを見いだした。水掻き状膜がフィルム面に
接していない場合はインクが水掻き状膜の周囲から回り
込むようにフィルム面に到達し白抜け欠点を生じること
なく印字が可能になったと推定される。
【0016】水掻き状膜の存在位置をフィルム面から離
れた位置に存在させる方法としてはたとえば感熱孔版印
刷用原紙のフィルムと支持体不織布とを接合する際に、
フィルム面側の予熱温度を支持体不織布側の予熱温度よ
りも低く設定することで達成させることができる。
【0017】次に本発明の感熱孔版印刷用原紙の製造方
法の一例について図1および図2を用いて説明する。す
なわち、図1は、本発明の感熱孔版印刷用原紙、を構成
する多孔性支持体であるメルトブロー不織布の製造工程
の概略図である。この図に示すように列状に配列した複
数個のオリフィス(1)から溶融した熱可塑性重合体を
吐出するとともに、その吐出した溶融重合体に前記オリ
フィス列の両側に設けたスリットから加熱ガスを斜めに
噴射して繊維状に細化しながら下方の捕集コンベア面
(2)にシート状に捕集してメルトブロー不織布(3)
を得ることができる。
【0018】一方、図2は、本発明の感熱孔版印刷用原
紙の製造工程の概略図である。この図に示すように、T
ダイ押し出し法により口金(4)から溶融した熱可塑性
樹脂をキャストドラム上(5)に押し出し未延伸フィル
ムを作成し、上記のようにして得た不織布(3)と積層
した後、不織布のガラス転移温度以上の温度に加熱した
複数のローラ群(6)を通すことで予熱および仮接着を
行う。この際ローラ群(6)のローラの内不織布が接す
るローラの温度をフィルムが接する温度より高く設定す
る。続いて該積層体をガラス転移点以上の温度で、1対
のローラ間(7)で縦延伸を行ない、引き続いて縦延伸
と同じかそれ以上の温度で、テンター延伸機内(8)で
横延伸を行い、本発明の感熱孔版印刷用原紙(9)を得
ることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例をあげてさらに具体的
に説明する。
【0020】なお、実施例に示す物性値は以下の測定方
法で求められるものである。
【0021】<固有粘度IV>オルソクロロフェノール
を溶媒として25℃で測定した。
【0022】<目付(g/m2)>20cm×20cm
四方のサンプルの重量を測定し、1m2 当りの重量に換
算した。
【0023】<水掻き状膜の面積率>感熱孔版印刷用原
紙を多孔性支持体側から走査型電子顕微鏡で面積で1c
m2以上撮影する。この写真をCCDカメラを用いて
(株)ピアス製パーソナル画像解析システムLA−52
5に取り込み水掻き部の面積率を測定した。水掻き部が
判別しにくい場合は、あらかじめ写真上の水掻き部を白
色に着色し測定した。
【0024】<白抜け欠点数>全面黒べたのテストサン
プルを用い市販感熱孔版印刷機(理想科学工業(株)
製、GR375)で全面黒べた印刷を同一版で20枚行
い、20枚目の印刷物について白抜け欠点の観察を行
い、最小外接円の直径が1mmを超える白抜け欠点の数
を測定した。これを感熱孔版印刷用原紙1m2 につき繰
り返し10m2 あたりの欠点数に換算した。
【0025】<2%抗張力>東洋ボールドウィン(株)
製テンシロンUTM−III を用い、巻き取り方向に幅
1.5cm、長さ5cmのサンプルの強度、伸度曲線を
測定した。得られた曲線の伸度2%での強力を2%抗張
力とした。
【0026】<KES式曲げ剛性B値>加藤鉄工所製K
ES−FB2純曲げ試験機で測定した。表曲げ(+K)
および裏曲げ(−K)の平均値を用いた。なお、タテ方
向とはフィルムの巻き取り方向のことで、横方向とは縦
方向と直交する方向をいう。
【0027】実施例1、2 口金1cmあたり10本のオリフィスと2.0mmのガ
ス噴射スリット間隙を有するメルトブロー噴射装置を備
える紡糸機を用い、IV=0.48のポリエチレンテレ
フタレートポリマを、285℃で溶融してオリフィスよ
り押し出し、ガス噴射スリットに圧力2Kg/cm2
で供給した約300度の加熱空気とともに40cmの距
離に設置した捕集コンベア上に噴射し平均直径10μm
のメルトブロー不織布を得た。このとき捕集コンベア上
に噴射された直後の不織布の表面温度が95℃となるよ
うに口金と捕集コンベアの距離を調整した。得られた不
織布は実質的に無配向の繊維より構成されていた。一
方、フィルムとして、イソフタル酸25モル%共重合ポ
リエチレンテレフタレート(IV=0.65)チップを
スクリュ径40mmの押出機を用いて、Tダイ口金温度
280℃で直径300mmで表面温度25℃の冷却ドラ
ム上にキャストし未延伸フィルムを作成する。上記メル
トブロー不織布を未延伸フィルムに積層し、予熱ロール
4本(A〜D)を通し予熱した。この際フィルム面が接
するロール2本(B、D)は85℃に設定し、不織布面
が接するロール2本(A、C)は95℃に設定した。引
き続き90℃に加熱した延伸ロール間で長さ方向に3.
5倍延伸した後、テンター式延伸機に送り込み、95℃
で幅方向に3.7倍延伸し、さらにテンター内で160
℃×5秒間熱処理して、フィルム厚さ1.0μm、支持
体不織布の目付10.5g/m2 の感熱孔版印刷用原紙
を得た。この際予熱ロールの設定温度を表1のように設
定することで実施例1、2および比較例1、2、3を試
作した。
【0028】
【表1】 得られた感熱孔版印刷用原紙の特性を表1に示す。実施
例1は印字欠点が少なく十分な機械特性を有する感熱孔
版印刷用原紙であり、実施例2は印字欠点が特に少ない
印字性に優れた感熱孔版印刷用原紙であった。また、実
施例3は機械特性に特に優れた感熱孔版印刷用原紙であ
った。一方、比較例1は機械特性に優れるが水掻きが多
量に発生し、印字欠点が多く印刷品位に劣るものであっ
た。比較例2支持体不織布の予熱が不十分なため十分な
延伸が行えず感熱孔版印刷用原紙を得ることができなか
った。
【0029】実施例4〜5、比較例3 補集コンベア上に噴射された直後の不織布の温度がそれ
ぞれ90℃、100℃および110℃となるように口金
と補集コンベアの距離を調整した以外は実施例1と同じ
条件で実施例4、5および比較例3を得た。
【0030】得られた感熱孔版印刷用原紙のうち、実施
例4、5はそれぞれ、印刷品位、機械特性に優れた原紙
であったが、比較例3は機械特性には優れるが、白抜け
欠点が多く、印刷品位に劣る原紙であった。
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】本発明の感熱孔版印刷用原紙は支持体中
の複数の繊維にまたがる水掻き状膜の面積率を一定の範
囲とすることで、インク透過不良による印刷物上の白抜
け欠点が少ないという特徴を有しながら、なおかつ感熱
孔版印刷用原紙としての機械特性に優れるという、従来
の感熱孔版印刷用原紙では成し得なっかった良好な印刷
特性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この図は、本発明を構成する多孔性支持体で
あるメルトブロー不織布の製造工程の1例を示す工程概
略図である。
【図2】 この図は、本発明の感熱孔版印刷用原紙の製
造工程の1例を示す工程概略図である。
【符号の説明】
1:メルトブロー口金 2:捕集コンベア 3:メルトブロー不織布 4:フィルム口金 5:キャストドラム 6:予熱ローラ群(A、B、C、D) 7:縦延伸ゾーン 8:横延伸ゾーン 9:感熱孔版印刷用原紙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂フィルムと、熱可塑性樹脂繊
    維からなる多孔性支持体とが、実質的に接着剤を介する
    ことなく接着されてなる感熱孔版印刷用原紙であって、
    該多孔性支持体を構成する繊維の少なくとも一部が、複
    数の繊維間にまたがって該繊維を構成するポリマからな
    る水掻き状膜を形成しており、かつ、該水掻き状膜の面
    積率が8〜80%であり、かつ孔版印刷機により全面黒
    べた印刷を行った印刷物上の白抜け欠点のうち、白抜け
    部の最小外接円の直径が1mm以上である白抜け欠点数
    が印刷面積10m2 あたり100個以下であることを特
    徴とする感熱孔版印刷用原紙。
  2. 【請求項2】該フィルムおよび該多孔性支持体が、ポリ
    エステルよりなり、かつ、該多孔性支持体を構成する繊
    維が実質的に長繊維である請求項1記載の感熱孔版印刷
    用原紙。
  3. 【請求項3】該水掻き状膜の面積率が、15〜80%で
    ある請求項1記載の感熱孔版印刷用原紙。
  4. 【請求項4】該白抜け部の最小外接円の直径が1mm以
    上である白抜け欠点数が、印刷面積10m2 あたり50
    個以下である請求項1記載の感熱孔版印刷用原紙。
JP30159897A 1997-11-04 1997-11-04 感熱孔版印刷用原紙 Pending JPH11129643A (ja)

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