JPH11129711A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- JPH11129711A JPH11129711A JP29463097A JP29463097A JPH11129711A JP H11129711 A JPH11129711 A JP H11129711A JP 29463097 A JP29463097 A JP 29463097A JP 29463097 A JP29463097 A JP 29463097A JP H11129711 A JPH11129711 A JP H11129711A
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- bead filler
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- short fibers
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C15/00—Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
- B60C15/06—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
- B60C15/0603—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex
- B60C15/0607—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex comprising several parts, e.g. made of different rubbers
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ビードフィラーの周辺にスチール補強材を設
けたタイヤと同等以上の操縦安定性を確保しながら乗心
地性能を向上し、かつ軽量化を図ることを可能にした空
気入りラジアルタイヤを提供する。 【解決手段】 ビードコア3の外周側にビードフィラー
4を配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、ビード
フィラー4を構成するゴム中に、少なくとも2種類のポ
リマーが横断面で海島構造をなす短繊維(A)がフィブ
リル化した短繊維(A’)をゴム100重量部に対して
3〜15重量部配合し、短繊維(A’)をタイヤ径方向
と直交する方向に配向させて、ビードフィラー4のタイ
ヤ径方向の貯蔵弾性率aに対する短繊維配向方向の貯蔵
弾性率bの比b/aを4〜10にする。更に必要に応じ
て、主鎖にアミド基を有する熱可塑性ポリマーからなる
短繊維(B)がゴム及び/又はポリオレフィンからなる
マトリックス中に分散して結合した組成物を配合する。
けたタイヤと同等以上の操縦安定性を確保しながら乗心
地性能を向上し、かつ軽量化を図ることを可能にした空
気入りラジアルタイヤを提供する。 【解決手段】 ビードコア3の外周側にビードフィラー
4を配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、ビード
フィラー4を構成するゴム中に、少なくとも2種類のポ
リマーが横断面で海島構造をなす短繊維(A)がフィブ
リル化した短繊維(A’)をゴム100重量部に対して
3〜15重量部配合し、短繊維(A’)をタイヤ径方向
と直交する方向に配向させて、ビードフィラー4のタイ
ヤ径方向の貯蔵弾性率aに対する短繊維配向方向の貯蔵
弾性率bの比b/aを4〜10にする。更に必要に応じ
て、主鎖にアミド基を有する熱可塑性ポリマーからなる
短繊維(B)がゴム及び/又はポリオレフィンからなる
マトリックス中に分散して結合した組成物を配合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、短繊維の配合によ
り異方性を持たせたビードフィラーをビードコアの外周
側に配置した空気入りラジアルタイヤに関し、さらに詳
しくは、ビードフィラーの周辺にスチール補強材を設け
たタイヤと同等以上の操縦安定性を確保しながら乗心地
性能を向上し、かつ軽量化を図ることを可能にした空気
入りラジアルタイヤに関する。
り異方性を持たせたビードフィラーをビードコアの外周
側に配置した空気入りラジアルタイヤに関し、さらに詳
しくは、ビードフィラーの周辺にスチール補強材を設け
たタイヤと同等以上の操縦安定性を確保しながら乗心地
性能を向上し、かつ軽量化を図ることを可能にした空気
入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りラジアルタイヤにおいて、タイ
ヤ性能を向上させるためには一般に操縦安定性の確立と
同時に乗心地性能を確立することが必要である。ところ
が、その対応策をビード部構造から検討すると、操縦安
定性と乗心地性能との間に二率背反する相関性が存在す
る。
ヤ性能を向上させるためには一般に操縦安定性の確立と
同時に乗心地性能を確立することが必要である。ところ
が、その対応策をビード部構造から検討すると、操縦安
定性と乗心地性能との間に二率背反する相関性が存在す
る。
【0003】例えば、偏平率60%以下の空気入りラジ
アルタイヤの操縦安定性を向上させる場合、ビードフィ
ラーの剛性を高めるだけではビード部の剛性が不十分で
あるため、一般にスチール補強材などをビードフィラー
の周辺に配置する手法が取られている。しかしながら、
ビード部にスチール補強材などを配置すると、タイヤ径
方向の剛性が高くなり過ぎて乗心地性能が大幅に低下
し、しかもタイヤ重量が増加してしまう。
アルタイヤの操縦安定性を向上させる場合、ビードフィ
ラーの剛性を高めるだけではビード部の剛性が不十分で
あるため、一般にスチール補強材などをビードフィラー
の周辺に配置する手法が取られている。しかしながら、
ビード部にスチール補強材などを配置すると、タイヤ径
方向の剛性が高くなり過ぎて乗心地性能が大幅に低下
し、しかもタイヤ重量が増加してしまう。
【0004】また、スチール補強材を使用しないと、ビ
ード部が軟らか過ぎるため操縦安定性が不十分になって
しまう。従って、ビードフィラーの周辺にスチール補強
材を設けたタイヤと同等以上の操縦安定性を確保し、し
かもスチール補強材を使用しない場合と同等の乗心地性
能と軽量性を確保することは現状では困難である。
ード部が軟らか過ぎるため操縦安定性が不十分になって
しまう。従って、ビードフィラーの周辺にスチール補強
材を設けたタイヤと同等以上の操縦安定性を確保し、し
かもスチール補強材を使用しない場合と同等の乗心地性
能と軽量性を確保することは現状では困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ビー
ドフィラーの周辺にスチール補強材を設けたタイヤと同
等以上の操縦安定性を確保しながら乗心地性能を向上
し、かつ軽量化を図ることを可能にした空気入りラジア
ルタイヤを提供することにある。
ドフィラーの周辺にスチール補強材を設けたタイヤと同
等以上の操縦安定性を確保しながら乗心地性能を向上
し、かつ軽量化を図ることを可能にした空気入りラジア
ルタイヤを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の空気入りラジアルタイヤは、ビードコアの外
周側にビードフィラーを配置した空気入りラジアルタイ
ヤにおいて、前記ビードフィラーを構成するゴム中に、
少なくとも2種類のポリマーが横断面で海島構造をなす
短繊維(A)がフィブリル化した短繊維(A’)をゴム
100重量部に対して3〜15重量部配合し、前記短繊
維(A’)をタイヤ径方向と直交する方向に配向させ
て、前記ビードフィラーのタイヤ径方向の貯蔵弾性率a
に対する短繊維配向方向の貯蔵弾性率bの比b/aを4
〜10にしたことを特徴とするものである。
の本発明の空気入りラジアルタイヤは、ビードコアの外
周側にビードフィラーを配置した空気入りラジアルタイ
ヤにおいて、前記ビードフィラーを構成するゴム中に、
少なくとも2種類のポリマーが横断面で海島構造をなす
短繊維(A)がフィブリル化した短繊維(A’)をゴム
100重量部に対して3〜15重量部配合し、前記短繊
維(A’)をタイヤ径方向と直交する方向に配向させ
て、前記ビードフィラーのタイヤ径方向の貯蔵弾性率a
に対する短繊維配向方向の貯蔵弾性率bの比b/aを4
〜10にしたことを特徴とするものである。
【0007】また、上記目的を達成するための本発明の
他の空気入りラジアルタイヤは、ビードコアの外周側に
ビードフィラーを配置した空気入りラジアルタイヤにお
いて、前記ビードフィラーを構成するゴム中に、少なく
とも2種類のポリマーが横断面で海島構造をなす短繊維
(A)がフィブリル化した短繊維(A’)と、主鎖にア
ミド基を有する熱可塑性ポリマーからなる短繊維(B)
がゴム及び/又はポリオレフィンからなるマトリックス
中に分散して結合した組成物とを、それぞれゴム100
重量部に対して前記短繊維(A’)が3〜10重量部、
前記短繊維(B)が1〜15重量部となるように配合
し、これら短繊維(A’)及び短繊維(B)をタイヤ径
方向と直交する方向に配向させて、前記ビードフィラー
のタイヤ径方向の貯蔵弾性率aに対する短繊維配向方向
の貯蔵弾性率bの比b/aを4〜10にしたことを特徴
とするものである。
他の空気入りラジアルタイヤは、ビードコアの外周側に
ビードフィラーを配置した空気入りラジアルタイヤにお
いて、前記ビードフィラーを構成するゴム中に、少なく
とも2種類のポリマーが横断面で海島構造をなす短繊維
(A)がフィブリル化した短繊維(A’)と、主鎖にア
ミド基を有する熱可塑性ポリマーからなる短繊維(B)
がゴム及び/又はポリオレフィンからなるマトリックス
中に分散して結合した組成物とを、それぞれゴム100
重量部に対して前記短繊維(A’)が3〜10重量部、
前記短繊維(B)が1〜15重量部となるように配合
し、これら短繊維(A’)及び短繊維(B)をタイヤ径
方向と直交する方向に配向させて、前記ビードフィラー
のタイヤ径方向の貯蔵弾性率aに対する短繊維配向方向
の貯蔵弾性率bの比b/aを4〜10にしたことを特徴
とするものである。
【0008】このように短繊維(A’)や短繊維(B)
をタイヤ径方向と直交する方向に配向させて、短繊維配
向方向の貯蔵弾性率bをタイヤ径方向の貯蔵弾性率aに
比べて特定の比率に大きくした異方性ゴムからなるビー
ドフィラーをビードコアの外周側に配置することによ
り、ビード部においてタイヤ径方向の剛性を実質的に変
化させずにタイヤ径方向と直交する方向の剛性を高める
ことが可能になるので、ビードフィラーの周辺にスチー
ル補強材を設けたタイヤと同等以上の操縦安定性を確保
すると共に、スチール補強材を使用しない場合と同等の
乗心地性能と軽量性を確保することができる。
をタイヤ径方向と直交する方向に配向させて、短繊維配
向方向の貯蔵弾性率bをタイヤ径方向の貯蔵弾性率aに
比べて特定の比率に大きくした異方性ゴムからなるビー
ドフィラーをビードコアの外周側に配置することによ
り、ビード部においてタイヤ径方向の剛性を実質的に変
化させずにタイヤ径方向と直交する方向の剛性を高める
ことが可能になるので、ビードフィラーの周辺にスチー
ル補強材を設けたタイヤと同等以上の操縦安定性を確保
すると共に、スチール補強材を使用しない場合と同等の
乗心地性能と軽量性を確保することができる。
【0009】上記ビードフィラーの異方性は、ゴム中に
少なくとも2種類のポリマーが横断面で海島構造をなす
短繊維(A)がフィブリル化した短繊維(A’)を特定
量配合し、この短繊維(A’)をタイヤ径方向とは直交
する方向に配向させることにより得られる。この短繊維
配向方向はタイヤ周方向又はタイヤ軸方向にすることが
可能であり、好ましくはタイヤ周方向にするとよい。ま
た、ビードフィラーをタイヤ軸方向に2層構造にし、一
方の層で短繊維配向方向をタイヤ周方向にし、他方の層
で短繊維配向方向をタイヤ軸方向にすることも可能であ
る。
少なくとも2種類のポリマーが横断面で海島構造をなす
短繊維(A)がフィブリル化した短繊維(A’)を特定
量配合し、この短繊維(A’)をタイヤ径方向とは直交
する方向に配向させることにより得られる。この短繊維
配向方向はタイヤ周方向又はタイヤ軸方向にすることが
可能であり、好ましくはタイヤ周方向にするとよい。ま
た、ビードフィラーをタイヤ軸方向に2層構造にし、一
方の層で短繊維配向方向をタイヤ周方向にし、他方の層
で短繊維配向方向をタイヤ軸方向にすることも可能であ
る。
【0010】フィブリル化した短繊維(A’)は、ビー
ドフィラーの低伸長時のモジュラスを飛躍的に増大させ
ることが可能であるので、ビードフィラーの補強繊維と
して有効である。また、フィブリル化した短繊維
(A’)に加えて、主鎖にアミド基を有する熱可塑性ポ
リマーからなる短繊維(B)がゴム及び/又はポリオレ
フィンからなるマトリックス中に分散して結合したゴム
組成物を特定量配合し、これら短繊維(A’)及び短繊
維(B)をタイヤ径方向とは直交する方向に配向させる
ようにしたハイブリッド配合であってもよい。
ドフィラーの低伸長時のモジュラスを飛躍的に増大させ
ることが可能であるので、ビードフィラーの補強繊維と
して有効である。また、フィブリル化した短繊維
(A’)に加えて、主鎖にアミド基を有する熱可塑性ポ
リマーからなる短繊維(B)がゴム及び/又はポリオレ
フィンからなるマトリックス中に分散して結合したゴム
組成物を特定量配合し、これら短繊維(A’)及び短繊
維(B)をタイヤ径方向とは直交する方向に配向させる
ようにしたハイブリッド配合であってもよい。
【0011】本発明は、偏平率60%以下の空気入りラ
ジアルタイヤに適用することが好ましい。このような偏
平タイヤに本発明を適用することにより顕著な作用効果
を得ることができる。なお、本発明において、貯蔵弾性
率は幅5mm、長さ20mm、厚さ2mmの試験片を用
い、粘弾性スペクトロメーターにて、歪み率を5±1%
とし、周波数を20Hzとして、20℃において測定し
たものである。
ジアルタイヤに適用することが好ましい。このような偏
平タイヤに本発明を適用することにより顕著な作用効果
を得ることができる。なお、本発明において、貯蔵弾性
率は幅5mm、長さ20mm、厚さ2mmの試験片を用
い、粘弾性スペクトロメーターにて、歪み率を5±1%
とし、周波数を20Hzとして、20℃において測定し
たものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施
形態からなる空気入りラジアルタイヤを例示するもので
ある。図において、左右一対のビード部1,1間には複
数本の補強コードをラジアル方向に配列させたカーカス
層2が装架されており、このカーカス層2のタイヤ幅方
向両端部がそれぞれビードコア3の廻りにタイヤ内側か
ら外側へ巻き上げられている。ビードコア3の外周側に
はビードフィラー4が配置されており、このビードフィ
ラー4がカーカス層2の巻き上げ部によって包み込まれ
ている。また、トレッド部5におけるカーカス層2の外
側にはそれぞれ複数本のスチールコードからなる2層の
ベルト層6,6が設けられている。これらベルト層6,
6は、その補強コードがタイヤ周方向に対して傾斜し、
かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置され
ている。
の図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施
形態からなる空気入りラジアルタイヤを例示するもので
ある。図において、左右一対のビード部1,1間には複
数本の補強コードをラジアル方向に配列させたカーカス
層2が装架されており、このカーカス層2のタイヤ幅方
向両端部がそれぞれビードコア3の廻りにタイヤ内側か
ら外側へ巻き上げられている。ビードコア3の外周側に
はビードフィラー4が配置されており、このビードフィ
ラー4がカーカス層2の巻き上げ部によって包み込まれ
ている。また、トレッド部5におけるカーカス層2の外
側にはそれぞれ複数本のスチールコードからなる2層の
ベルト層6,6が設けられている。これらベルト層6,
6は、その補強コードがタイヤ周方向に対して傾斜し、
かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置され
ている。
【0013】ビードフィラー4を構成するゴム中には、
少なくとも2種類のポリマーが横断面で海島構造をなす
短繊維(A)がフィブリル化した短繊維(A’)を配合
し、また必要に応じて、主鎖にアミド基を有する熱可塑
性ポリマーからなる短繊維(B)を配合し、短繊維
(A’)又はハイブリッド配合した短繊維(A’)と短
繊維(B)をタイヤ径方向と直交する方向に配向させる
ことにより、ビードフィラー4のタイヤ径方向の貯蔵弾
性率aに対する短繊維配向方向の貯蔵弾性率bの比b/
aが4〜10になるように設定されている。
少なくとも2種類のポリマーが横断面で海島構造をなす
短繊維(A)がフィブリル化した短繊維(A’)を配合
し、また必要に応じて、主鎖にアミド基を有する熱可塑
性ポリマーからなる短繊維(B)を配合し、短繊維
(A’)又はハイブリッド配合した短繊維(A’)と短
繊維(B)をタイヤ径方向と直交する方向に配向させる
ことにより、ビードフィラー4のタイヤ径方向の貯蔵弾
性率aに対する短繊維配向方向の貯蔵弾性率bの比b/
aが4〜10になるように設定されている。
【0014】ビードフィラー4における短繊維配向方向
は、図2に示すようにタイヤ周方向にしたり、図3に示
すようにタイヤ軸方向にすることが可能である。また、
図4に示すようにビードフィラー4をタイヤ軸方向に2
層構造にし、一方の層4aで短繊維配向方向をタイヤ周
方向にし、他方の層4bで短繊維配向方向をタイヤ軸方
向にすることも可能である。図4のように2色化したビ
ードフィラー4を用いれば、ビード部1の剛性をタイヤ
周方向とタイヤ軸方向について同時に適切に設計するこ
とができる。
は、図2に示すようにタイヤ周方向にしたり、図3に示
すようにタイヤ軸方向にすることが可能である。また、
図4に示すようにビードフィラー4をタイヤ軸方向に2
層構造にし、一方の層4aで短繊維配向方向をタイヤ周
方向にし、他方の層4bで短繊維配向方向をタイヤ軸方
向にすることも可能である。図4のように2色化したビ
ードフィラー4を用いれば、ビード部1の剛性をタイヤ
周方向とタイヤ軸方向について同時に適切に設計するこ
とができる。
【0015】このように異方性を持たせたビードフィラ
ー4をビードコア3の外周側に配置してタイヤ周方向又
はタイヤ軸方向の剛性を選択的に増大させることによ
り、ビードフィラーの周辺にスチール補強材を設けたタ
イヤと同等以上の操縦安定性を確保しながら乗心地性能
を向上し、かつ軽量化を図ることができる。ビードフィ
ラー4のタイヤ径方向の貯蔵弾性率aに対する短繊維配
向方向の貯蔵弾性率bの比b/aは4以上、より好まし
くは6以上にする必要がある。この比b/aが4未満で
あると操縦安定性と乗心地性能とを両立させることが困
難になる。また、比b/aはゴムの硬さ、短繊維の配合
量及びシートの押出方法等によって決まるものであり、
その上限値は10である。
ー4をビードコア3の外周側に配置してタイヤ周方向又
はタイヤ軸方向の剛性を選択的に増大させることによ
り、ビードフィラーの周辺にスチール補強材を設けたタ
イヤと同等以上の操縦安定性を確保しながら乗心地性能
を向上し、かつ軽量化を図ることができる。ビードフィ
ラー4のタイヤ径方向の貯蔵弾性率aに対する短繊維配
向方向の貯蔵弾性率bの比b/aは4以上、より好まし
くは6以上にする必要がある。この比b/aが4未満で
あると操縦安定性と乗心地性能とを両立させることが困
難になる。また、比b/aはゴムの硬さ、短繊維の配合
量及びシートの押出方法等によって決まるものであり、
その上限値は10である。
【0016】本発明において、ビードフィラー4は少な
くとも1種のゴムから構成されている。このゴムとして
は特に限定されるものではないが、例えば、ジエン系ゴ
ム及びその水添物〔例えば、天然ゴム(NR)、ポリイ
ソプレンゴム(IR)、エポキシ化天然ゴム(EN
R)、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、
ポリブタジエンゴム(高シスBR及び低シスBR)、ニ
トリルゴム(NBR)、水素化NBR、水素化SB
R〕、各種エラストマー、例えば、オレフィン系ゴム
〔例えば、エチレンプロピレンゴム(EPDM、EP
M)、マレイン酸変性エチレンプロピレンゴム(M−E
PM)、ブチルゴム(IIR)、イソブチレンと芳香族
ビニル又はジエン系モノマー共重合体〕、含ハロゲン系
ゴム〔例えば、臭素化ブチルゴム(Br−IIR)、塩
素化ブチルゴム(Cl−IIR)、イソブチレンパラメ
チルスチレン共重合体の臭素化物(Br−IPMS)、
クロロスルホン化ポリエチレン(CMS)、塩素化ポリ
エチレン(CM)、マレイン酸変性塩素化ポリエチレン
(M−CM)〕、熱可塑性エラストマー〔例えば、スチ
レン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、エス
テル系エラストマー〕等を挙げることができる。
くとも1種のゴムから構成されている。このゴムとして
は特に限定されるものではないが、例えば、ジエン系ゴ
ム及びその水添物〔例えば、天然ゴム(NR)、ポリイ
ソプレンゴム(IR)、エポキシ化天然ゴム(EN
R)、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、
ポリブタジエンゴム(高シスBR及び低シスBR)、ニ
トリルゴム(NBR)、水素化NBR、水素化SB
R〕、各種エラストマー、例えば、オレフィン系ゴム
〔例えば、エチレンプロピレンゴム(EPDM、EP
M)、マレイン酸変性エチレンプロピレンゴム(M−E
PM)、ブチルゴム(IIR)、イソブチレンと芳香族
ビニル又はジエン系モノマー共重合体〕、含ハロゲン系
ゴム〔例えば、臭素化ブチルゴム(Br−IIR)、塩
素化ブチルゴム(Cl−IIR)、イソブチレンパラメ
チルスチレン共重合体の臭素化物(Br−IPMS)、
クロロスルホン化ポリエチレン(CMS)、塩素化ポリ
エチレン(CM)、マレイン酸変性塩素化ポリエチレン
(M−CM)〕、熱可塑性エラストマー〔例えば、スチ
レン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、エス
テル系エラストマー〕等を挙げることができる。
【0017】一方、短繊維(A)を構成するポリマーは
特に限定されるものではないが、少なくとも2種類のポ
リマーが相溶することなく繊維横断面で海島構造を形成
し、機械的剪断力によって海成分と島成分とが少なくと
も部分的にバラバラに分離してフィブリル化可能な特性
を持っていることが必要である。短繊維(A)を構成す
るポリマーとしては、ポリエステル、ポリビニルアルコ
ール、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、セル
ロース、ポリブタジエン、芳香族ポリアミド、レーヨ
ン、ポリアリレート、ポリパラフェニレンベンズビスオ
キサゾール、ポリパラフェニレンベンズビスチアゾール
等を挙げることができる。
特に限定されるものではないが、少なくとも2種類のポ
リマーが相溶することなく繊維横断面で海島構造を形成
し、機械的剪断力によって海成分と島成分とが少なくと
も部分的にバラバラに分離してフィブリル化可能な特性
を持っていることが必要である。短繊維(A)を構成す
るポリマーとしては、ポリエステル、ポリビニルアルコ
ール、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、セル
ロース、ポリブタジエン、芳香族ポリアミド、レーヨ
ン、ポリアリレート、ポリパラフェニレンベンズビスオ
キサゾール、ポリパラフェニレンベンズビスチアゾール
等を挙げることができる。
【0018】上述のようにフィブリル化可能な短繊維
(A)を用いることにより、繊維添加時には短繊維のア
スペクト比(繊維長を繊維断面積相当の円の直径で割っ
た値)を低くし、繊維の絡み合いを抑制してゴムへの分
散性を良好にし、その後に機械的剪断力を与えて短繊維
の海成分と島成分とをバラバラに分離させてフィブリル
化し、そのフィブリル化後の短繊維(A’)とゴムとの
接触面積を増大させることにより、ビードフィラー4の
補強効果を向上することができる。なお、短繊維(A)
はフィブリル化によって全断面で分割・細径化していて
もよく、或いは幹部を残して周囲や両端部だけが細径化
していてもよい。
(A)を用いることにより、繊維添加時には短繊維のア
スペクト比(繊維長を繊維断面積相当の円の直径で割っ
た値)を低くし、繊維の絡み合いを抑制してゴムへの分
散性を良好にし、その後に機械的剪断力を与えて短繊維
の海成分と島成分とをバラバラに分離させてフィブリル
化し、そのフィブリル化後の短繊維(A’)とゴムとの
接触面積を増大させることにより、ビードフィラー4の
補強効果を向上することができる。なお、短繊維(A)
はフィブリル化によって全断面で分割・細径化していて
もよく、或いは幹部を残して周囲や両端部だけが細径化
していてもよい。
【0019】短繊維(A)の平均長は1〜5000μm
であることが好ましい。短繊維(A)の平均長が1μm
未満であるとゴムの異方性が十分に得られず、逆に50
00μmを超えると混練時及び押出時における加工性が
著しく低下する。また、フィブリル化した短繊維
(A’)の平均直径は0.05〜5.0μm、より好ま
しくは0.1〜2μmにすることが好ましい。フィブリ
ル化した短繊維(A’)の平均直径を0.05μm未満
にすると混練時間が長くなり、それ以上に細径化しても
補強効果の向上は得られなくなり、逆に5.0μmを超
えた状態にするとフィブリル化が不十分であるためゴム
との親和性が不十分になり、ビードフィラー4に亀裂を
生じやすくなる。
であることが好ましい。短繊維(A)の平均長が1μm
未満であるとゴムの異方性が十分に得られず、逆に50
00μmを超えると混練時及び押出時における加工性が
著しく低下する。また、フィブリル化した短繊維
(A’)の平均直径は0.05〜5.0μm、より好ま
しくは0.1〜2μmにすることが好ましい。フィブリ
ル化した短繊維(A’)の平均直径を0.05μm未満
にすると混練時間が長くなり、それ以上に細径化しても
補強効果の向上は得られなくなり、逆に5.0μmを超
えた状態にするとフィブリル化が不十分であるためゴム
との親和性が不十分になり、ビードフィラー4に亀裂を
生じやすくなる。
【0020】本発明に使用される短繊維(A)の好まし
い一例として、少なくともポリビニルアルコール系ポリ
マー(X)と水不溶性ポリマー(Y)からなり、重量比
X/Yを90/10〜20/80として、いずれか一方
が島成分、他方が海成分となる海島構造を形成する短繊
維を使用することができる。この短繊維は、水溶性ポリ
マーであるポリビニルアルコール系ポリマー(X)と、
酢酸セルロースや澱粉等のように常温水中に浸漬しても
溶解しない水不溶性ポリマー(Y)との組み合わせによ
って海島構造を形成するものである。ポリビニルアルコ
ール系ポリマーは高強度であると共に、ゴムとの親和性
が優れている。上記短繊維においてポリビニルアルコー
ル系ポリマー(X)が90重量%を超えるとゴム混練に
よって機械的剪断力を与えても繊維が分割せず、逆に2
0重量%未満であると繊維補強効果が得られない。
い一例として、少なくともポリビニルアルコール系ポリ
マー(X)と水不溶性ポリマー(Y)からなり、重量比
X/Yを90/10〜20/80として、いずれか一方
が島成分、他方が海成分となる海島構造を形成する短繊
維を使用することができる。この短繊維は、水溶性ポリ
マーであるポリビニルアルコール系ポリマー(X)と、
酢酸セルロースや澱粉等のように常温水中に浸漬しても
溶解しない水不溶性ポリマー(Y)との組み合わせによ
って海島構造を形成するものである。ポリビニルアルコ
ール系ポリマーは高強度であると共に、ゴムとの親和性
が優れている。上記短繊維においてポリビニルアルコー
ル系ポリマー(X)が90重量%を超えるとゴム混練に
よって機械的剪断力を与えても繊維が分割せず、逆に2
0重量%未満であると繊維補強効果が得られない。
【0021】本発明において、ビードフィラー4を構成
するゴムに対して、フィブリル化した短繊維(A’)を
単独で使用する場合、ゴム100重量部に対して3〜1
5重量部、より好ましくは5〜15重量部配合するよう
にする。短繊維(A’)の配合量が3重量部未満である
とビードフィラー4のタイヤ径方向の貯蔵弾性率aに対
する短繊維配向方向の貯蔵弾性率bの比b/aを4以上
にすることが困難になり、逆に15重量部を超えると混
練時及び押出時における加工性が著しく低下してしま
う。なお、短繊維(A)の配合量はフィブリル化した短
繊維(A’)の配合量と実質的に同一である。
するゴムに対して、フィブリル化した短繊維(A’)を
単独で使用する場合、ゴム100重量部に対して3〜1
5重量部、より好ましくは5〜15重量部配合するよう
にする。短繊維(A’)の配合量が3重量部未満である
とビードフィラー4のタイヤ径方向の貯蔵弾性率aに対
する短繊維配向方向の貯蔵弾性率bの比b/aを4以上
にすることが困難になり、逆に15重量部を超えると混
練時及び押出時における加工性が著しく低下してしま
う。なお、短繊維(A)の配合量はフィブリル化した短
繊維(A’)の配合量と実質的に同一である。
【0022】短繊維(A)をゴムに配合する際、繊維の
収束性を高めてゴムへの分散を促進するために、短繊維
(A)の表面に、例えばゴムラテックス、液状ゴム、液
状樹脂、水溶性樹脂、熱可塑性樹脂などで適当な浸漬処
理を施しても良い。また、短繊維(A)とゴムとの加硫
接着性を向上するために、ゴムにフェノール系化合物と
メチレン供与体のような接着性化合物を配合しても良
い。
収束性を高めてゴムへの分散を促進するために、短繊維
(A)の表面に、例えばゴムラテックス、液状ゴム、液
状樹脂、水溶性樹脂、熱可塑性樹脂などで適当な浸漬処
理を施しても良い。また、短繊維(A)とゴムとの加硫
接着性を向上するために、ゴムにフェノール系化合物と
メチレン供与体のような接着性化合物を配合しても良
い。
【0023】フェノール系化合物としては、レゾルシ
ン、β−ナフトール、レゾルシンとアルデヒド類との縮
合物(レゾルシン樹脂)、m−クレゾールとアルデヒド
類との縮合物(m−クレゾール樹脂)、フェノールとア
ルデヒド類との縮合物(フェノール樹脂)、その他フェ
ノール性有機化合物とアルデヒド類との縮合物が挙げら
れる。一方、メチレン供与体としては、ヘキサメチレン
テトラミン、ヘキサメトキシメチロールメラミン、パラ
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドアンモニア、α−
ポリオキシメチレン、多価メチロールアセチレン尿素及
びそれらの誘導体が挙げられる。
ン、β−ナフトール、レゾルシンとアルデヒド類との縮
合物(レゾルシン樹脂)、m−クレゾールとアルデヒド
類との縮合物(m−クレゾール樹脂)、フェノールとア
ルデヒド類との縮合物(フェノール樹脂)、その他フェ
ノール性有機化合物とアルデヒド類との縮合物が挙げら
れる。一方、メチレン供与体としては、ヘキサメチレン
テトラミン、ヘキサメトキシメチロールメラミン、パラ
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドアンモニア、α−
ポリオキシメチレン、多価メチロールアセチレン尿素及
びそれらの誘導体が挙げられる。
【0024】フィブリル化した短繊維(A’)は、ゴム
との親和性に優れるため、これらを配合しなくても問題
とはならないが、配合する場合はフェノール性化合物を
ゴム100重量部に対して10重量部以下、好ましくは
6重量部以下とし、メチレン供与体をゴム100重量部
に対して10重量部以下、好ましくは5重量部以下とす
ることが好ましい。これら配合量を超えると加工性が低
下したり、破断伸びが著しく低下するので好ましくな
い。これら配合剤のほか、シランカップリング剤、チタ
ネートカップリング剤、不飽和カルボン酸及びその誘導
体、エポキシ樹脂、エポシキ基変性液状オリゴマー又は
ポリマー、無水マレイン酸変性液状オリゴマー又はポリ
マー、ブロックイソシアネートなどの接着性化合物を配
合するようにしても良い。
との親和性に優れるため、これらを配合しなくても問題
とはならないが、配合する場合はフェノール性化合物を
ゴム100重量部に対して10重量部以下、好ましくは
6重量部以下とし、メチレン供与体をゴム100重量部
に対して10重量部以下、好ましくは5重量部以下とす
ることが好ましい。これら配合量を超えると加工性が低
下したり、破断伸びが著しく低下するので好ましくな
い。これら配合剤のほか、シランカップリング剤、チタ
ネートカップリング剤、不飽和カルボン酸及びその誘導
体、エポキシ樹脂、エポシキ基変性液状オリゴマー又は
ポリマー、無水マレイン酸変性液状オリゴマー又はポリ
マー、ブロックイソシアネートなどの接着性化合物を配
合するようにしても良い。
【0025】また、上記フィブリル化した短繊維
(A’)は特に低伸長時におけるモジュラスを増大させ
る作用は大きいが、高伸長時におけるモジュラスを増大
させる作用は小さい。そのため、フィブリル化した短繊
維(A’)に加えて、主鎖にアミド基を有する熱可塑性
ポリマーからなる短繊維(B)を配合することが好まし
い。この短繊維(B)は高伸長時におけるモジュラスを
増大させる作用が大きいため、短繊維(A’)と短繊維
(B)とのハイブリッド配合にすることにより、低伸長
時と高伸長時におけるモジュラスを同時に増大させるこ
とが可能になる。高伸長時におけるモジュラスを増大さ
せることにより、屈曲疲労に対する亀裂の発生及び亀裂
成長を抑制することが可能になるので、耐屈曲疲労性を
向上することができる。
(A’)は特に低伸長時におけるモジュラスを増大させ
る作用は大きいが、高伸長時におけるモジュラスを増大
させる作用は小さい。そのため、フィブリル化した短繊
維(A’)に加えて、主鎖にアミド基を有する熱可塑性
ポリマーからなる短繊維(B)を配合することが好まし
い。この短繊維(B)は高伸長時におけるモジュラスを
増大させる作用が大きいため、短繊維(A’)と短繊維
(B)とのハイブリッド配合にすることにより、低伸長
時と高伸長時におけるモジュラスを同時に増大させるこ
とが可能になる。高伸長時におけるモジュラスを増大さ
せることにより、屈曲疲労に対する亀裂の発生及び亀裂
成長を抑制することが可能になるので、耐屈曲疲労性を
向上することができる。
【0026】このようにハイブリッド配合とした場合、
フィブリル化した短繊維(A’)の配合量をゴム100
重量部に対して3〜10重量部にすると共に、主鎖にア
ミド基を有する熱可塑性ポリマーからなる短繊維(B)
の配合量をゴム100重量部に対して1〜15重量部に
する。短繊維(A’)と短繊維(B)の配合量の和が4
重量部未満であるとビードフィラー4のタイヤ径方向の
貯蔵弾性率aに対する短繊維配向方向の貯蔵弾性率bの
比b/aを4以上にすることが困難になり、逆に25重
量部を超えると混練時及び押出時における加工性が著し
く低下してしまう。
フィブリル化した短繊維(A’)の配合量をゴム100
重量部に対して3〜10重量部にすると共に、主鎖にア
ミド基を有する熱可塑性ポリマーからなる短繊維(B)
の配合量をゴム100重量部に対して1〜15重量部に
する。短繊維(A’)と短繊維(B)の配合量の和が4
重量部未満であるとビードフィラー4のタイヤ径方向の
貯蔵弾性率aに対する短繊維配向方向の貯蔵弾性率bの
比b/aを4以上にすることが困難になり、逆に25重
量部を超えると混練時及び押出時における加工性が著し
く低下してしまう。
【0027】上述の短繊維(B)は主鎖にアミド基を有
する熱可塑性ポリマーから構成されている。短繊維
(B)の平均直径は0.05〜5.0μmの範囲にする
ことが好ましい。この短繊維(B)をビードフィラー4
のゴム中に配合するに当たって、短繊維(B)がゴム及
び/又はポリオレフィンからなるマトリックス中に分散
しており、かつ短繊維(B)がマトリックスと結合して
いる組成物を作製し、この組成物をビードフィラー4の
ゴム中に配合するようにする。短繊維(B)を含む組成
物の例としては、下記の(i)、(ii) 、(iii) を挙げ
ることができる。
する熱可塑性ポリマーから構成されている。短繊維
(B)の平均直径は0.05〜5.0μmの範囲にする
ことが好ましい。この短繊維(B)をビードフィラー4
のゴム中に配合するに当たって、短繊維(B)がゴム及
び/又はポリオレフィンからなるマトリックス中に分散
しており、かつ短繊維(B)がマトリックスと結合して
いる組成物を作製し、この組成物をビードフィラー4の
ゴム中に配合するようにする。短繊維(B)を含む組成
物の例としては、下記の(i)、(ii) 、(iii) を挙げ
ることができる。
【0028】(i)加硫可能なゴム100重量部にポリ
マーの分子中アミド基を有する熱可塑性ポリマーの微細
な短繊維1〜100重量部が埋封されており、かつ該繊
維の界面において前記ポリマーと加硫可能なゴムとがノ
ボラック型フェノールホルムアルデヒド系樹脂の初期縮
合物を介してグラフトしている強化ゴム組成物(特開昭
59−43041号公報参照)。
マーの分子中アミド基を有する熱可塑性ポリマーの微細
な短繊維1〜100重量部が埋封されており、かつ該繊
維の界面において前記ポリマーと加硫可能なゴムとがノ
ボラック型フェノールホルムアルデヒド系樹脂の初期縮
合物を介してグラフトしている強化ゴム組成物(特開昭
59−43041号公報参照)。
【0029】ノボラック型フェノールホルムアルデヒド
系樹脂の初期縮合物は、例えば、硫酸、塩酸、リン酸、
シュウ酸などの酸を触媒として、フェノール、ビスフェ
ノール類などのフェノール類とホルムアルデヒド(パラ
ホルムアルデヒドでもよい)とを縮合反応させることよ
って得られる可溶可融の樹脂およびその変形物(変性
物)である。
系樹脂の初期縮合物は、例えば、硫酸、塩酸、リン酸、
シュウ酸などの酸を触媒として、フェノール、ビスフェ
ノール類などのフェノール類とホルムアルデヒド(パラ
ホルムアルデヒドでもよい)とを縮合反応させることよ
って得られる可溶可融の樹脂およびその変形物(変性
物)である。
【0030】(ii) ポリオレフィンとエラストマーから
なるマトリックス中に、熱可塑性ポリアミドが微細繊維
状に分散しており、該微細繊維がシランカップリング剤
を介してマトリックスと結合している繊維強化熱可塑性
組成物(特開平7−278360号公報参照)。シラン
カップリング剤としては、具体的には、ビニルトリメト
キシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス
(β−メトキシエトキシ)シラン等のビニルアルコキシ
シラン、ビニルトリアセチルシラン、γ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−〔N−(β−メタ
クリロキシエチル)−N,N−ジメチルアンモニウム
(クロライド)〕プロピルメトキシシラン、N−β(ア
ミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
及びスチリルジアミノシラン、γ−ウレイドプロピルト
リエトキシシラン等を挙げることができる。
なるマトリックス中に、熱可塑性ポリアミドが微細繊維
状に分散しており、該微細繊維がシランカップリング剤
を介してマトリックスと結合している繊維強化熱可塑性
組成物(特開平7−278360号公報参照)。シラン
カップリング剤としては、具体的には、ビニルトリメト
キシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス
(β−メトキシエトキシ)シラン等のビニルアルコキシ
シラン、ビニルトリアセチルシラン、γ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−〔N−(β−メタ
クリロキシエチル)−N,N−ジメチルアンモニウム
(クロライド)〕プロピルメトキシシラン、N−β(ア
ミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
及びスチリルジアミノシラン、γ−ウレイドプロピルト
リエトキシシラン等を挙げることができる。
【0031】(iii)加硫可能なゴム100重量部に平均
径0.05〜0.8μmのナイロンの微細な繊維1〜7
0重量部が埋封されており、かつ該繊維の界面において
ナイロンと加硫可能なゴムとがレゾール型アルキルフェ
ノールホルムアルデヒド系樹脂の初期縮合物を介してグ
ラフト結合している強化ゴム組成物(特開昭58−79
037号公報参照)。
径0.05〜0.8μmのナイロンの微細な繊維1〜7
0重量部が埋封されており、かつ該繊維の界面において
ナイロンと加硫可能なゴムとがレゾール型アルキルフェ
ノールホルムアルデヒド系樹脂の初期縮合物を介してグ
ラフト結合している強化ゴム組成物(特開昭58−79
037号公報参照)。
【0032】レゾール型アルキルフェノールホルムアル
デヒド系樹脂の初期縮合物は、例えば、クレゾールのよ
うなアルキルフェノールとホルムアルデヒドあるいはア
トセアルデヒドとをアルカリ触媒の存在下に反応させて
得られるレゾール型初期縮合物およびその変性物が挙げ
られる。特に、アルキルフェノールホルムアルデヒド系
樹脂として、分子中にメチロール基を2個以上有するも
のが好適に使用できる。
デヒド系樹脂の初期縮合物は、例えば、クレゾールのよ
うなアルキルフェノールとホルムアルデヒドあるいはア
トセアルデヒドとをアルカリ触媒の存在下に反応させて
得られるレゾール型初期縮合物およびその変性物が挙げ
られる。特に、アルキルフェノールホルムアルデヒド系
樹脂として、分子中にメチロール基を2個以上有するも
のが好適に使用できる。
【0033】上記(i)、(iii) における加硫可能なゴ
ム、上記(ii) におけるエラストマーは、それぞれビー
ドフィラー4を構成するゴムと同様なものである。ま
た、上記(i)におけるアミド基を有する熱可塑性ポリ
マー、上記(ii)における熱可塑性ポリアミドとして
は、熱可塑性ポリアミド及び尿素樹脂が挙げられる。こ
れらのうち好ましいものとしては、融点が135℃から
350℃のものが挙げられ、特に好ましいものとして融
点が150℃から300℃の熱可塑性ポリアミドが挙げ
られる。
ム、上記(ii) におけるエラストマーは、それぞれビー
ドフィラー4を構成するゴムと同様なものである。ま
た、上記(i)におけるアミド基を有する熱可塑性ポリ
マー、上記(ii)における熱可塑性ポリアミドとして
は、熱可塑性ポリアミド及び尿素樹脂が挙げられる。こ
れらのうち好ましいものとしては、融点が135℃から
350℃のものが挙げられ、特に好ましいものとして融
点が150℃から300℃の熱可塑性ポリアミドが挙げ
られる。
【0034】熱可塑性ポリアミドとしては、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン6−ナイロン66共重合
体、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン46、
ナイロン11、ナイロン12、ナイロンMXD6、キシ
リレンジアミンとアジピン酸との重縮合体、キシリレン
ジアミンとピメリン酸との重縮合体、キシリレンジアミ
ンとスペリン酸との重縮合体、キシリレンジアミンとア
ゼライン酸との重縮合体、キシリレンジアミンとセバシ
ン酸との重縮合体、テトラメチレンジアミンとテレフタ
ル酸の重縮合体、ヘキサメチレンジアミンとテレフタル
酸の重縮合体、オクタメチレンジアミンとテレフタル酸
の重縮合体、トリメチルヘキサメチレンジアミンとテレ
フタル酸の重縮合体、デカメチレンジアミンとテレフタ
ル酸の重縮合体ウンデカメチレンジアミンとテレフタル
酸の重縮合体、ドデカメチレンジアミンとテレフタル酸
の重縮合体、テトラメチレンジアミンとイソフタル酸の
重縮合体ヘキサメチレンジアミンとイソフタル酸の重縮
合体、オクタメチレンジアミンとイソフタル酸の重縮合
体、トリメチルヘキサメチレンジアミンとイソフタル酸
の重縮合体、デカメチレンジアミンとイソフタル酸の重
縮合体、ウンデカメチレンジアミンとイソフタル酸の重
縮合体、及びドデカメチレンジアミンとイソフタル酸の
重縮合体等が挙げられる。
6、ナイロン66、ナイロン6−ナイロン66共重合
体、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン46、
ナイロン11、ナイロン12、ナイロンMXD6、キシ
リレンジアミンとアジピン酸との重縮合体、キシリレン
ジアミンとピメリン酸との重縮合体、キシリレンジアミ
ンとスペリン酸との重縮合体、キシリレンジアミンとア
ゼライン酸との重縮合体、キシリレンジアミンとセバシ
ン酸との重縮合体、テトラメチレンジアミンとテレフタ
ル酸の重縮合体、ヘキサメチレンジアミンとテレフタル
酸の重縮合体、オクタメチレンジアミンとテレフタル酸
の重縮合体、トリメチルヘキサメチレンジアミンとテレ
フタル酸の重縮合体、デカメチレンジアミンとテレフタ
ル酸の重縮合体ウンデカメチレンジアミンとテレフタル
酸の重縮合体、ドデカメチレンジアミンとテレフタル酸
の重縮合体、テトラメチレンジアミンとイソフタル酸の
重縮合体ヘキサメチレンジアミンとイソフタル酸の重縮
合体、オクタメチレンジアミンとイソフタル酸の重縮合
体、トリメチルヘキサメチレンジアミンとイソフタル酸
の重縮合体、デカメチレンジアミンとイソフタル酸の重
縮合体、ウンデカメチレンジアミンとイソフタル酸の重
縮合体、及びドデカメチレンジアミンとイソフタル酸の
重縮合体等が挙げられる。
【0035】これらの熱可塑性ポリアミドのうち、特に
好ましいものとしては、融点160〜265℃の熱可塑
性ポリアミドが挙げられ、具体的にはナイロン6、ナイ
ロン66、ナイロン6−ナイロン66共重合体、ナイロ
ン610、ナイロン612、ナイロン46、ナイロン1
1、及びナイロン12等が挙げられる。上記(ii)におけ
るポリオレフィンは、80〜250℃の融点を有するも
のである。また、50℃以上の軟化点、特に50〜20
0℃軟化点をもつものも好ましく用いられる。このよう
なポリオレフィンとしては、C2 〜C8 のオレフィンの
単独重合体や共重合体、及び、C2 〜C8 のオレフィン
とスチレンやクロロスチレン、α−メチルスチレン等の
芳香族ビニル化合物との共重合体、C2 〜C8 のオレフ
ィンと酢酸ビニルとの共重合体、C2 〜C8 のオレフィ
ンとアクリル酸或いはそのエステルとの共重合体、C2
〜C8 のオレフィンのオレフィンとメタアクリル酸或い
はそのエステルとの共重合体、及びC2 〜C8 のオレフ
ィンとビニルシラン化合物との共重合体が好ましく用い
られるものとして挙げられる。
好ましいものとしては、融点160〜265℃の熱可塑
性ポリアミドが挙げられ、具体的にはナイロン6、ナイ
ロン66、ナイロン6−ナイロン66共重合体、ナイロ
ン610、ナイロン612、ナイロン46、ナイロン1
1、及びナイロン12等が挙げられる。上記(ii)におけ
るポリオレフィンは、80〜250℃の融点を有するも
のである。また、50℃以上の軟化点、特に50〜20
0℃軟化点をもつものも好ましく用いられる。このよう
なポリオレフィンとしては、C2 〜C8 のオレフィンの
単独重合体や共重合体、及び、C2 〜C8 のオレフィン
とスチレンやクロロスチレン、α−メチルスチレン等の
芳香族ビニル化合物との共重合体、C2 〜C8 のオレフ
ィンと酢酸ビニルとの共重合体、C2 〜C8 のオレフィ
ンとアクリル酸或いはそのエステルとの共重合体、C2
〜C8 のオレフィンのオレフィンとメタアクリル酸或い
はそのエステルとの共重合体、及びC2 〜C8 のオレフ
ィンとビニルシラン化合物との共重合体が好ましく用い
られるものとして挙げられる。
【0036】具体的には、例えば、高密度ポリエチレ
ン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・
プロピレンブロック共重合体、エチレンプロピレンラン
ダム共重合体、線状低密度ポリエチレン、ポリ4−メチ
ルペンテン−1、ポリブテン−1、ポリヘキセン−1、
エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸
共重合体、エチレン・アクリル酸メチル共重合体、エチ
レン・アクリル酸エチル共重合体、エチレン・アクリル
酸プロピル共重合体、エチレン・アクリル酸ブチル共重
合体、エチレン・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合
体、エチレン・アクリル酸ヒドロキシエチル共重合体、
エチレン・ビニルトリメトキシシラン共重合体、エチレ
ンビニルトリエトキシシラン共重合体、エチレン・ビニ
ルシラン共重合体、エチレン・スチレン共重合体、及び
プロピレン・スチレン共重合体、等がある。また、塩素
化ポリエチレンや臭素化ポリエチレン、クロロスルホン
化ポリエチレン等のハロゲン化ポリオレフィンも好まし
く用いられる。これらのポリオレフィンは1種のみ用い
てもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
ン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・
プロピレンブロック共重合体、エチレンプロピレンラン
ダム共重合体、線状低密度ポリエチレン、ポリ4−メチ
ルペンテン−1、ポリブテン−1、ポリヘキセン−1、
エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸
共重合体、エチレン・アクリル酸メチル共重合体、エチ
レン・アクリル酸エチル共重合体、エチレン・アクリル
酸プロピル共重合体、エチレン・アクリル酸ブチル共重
合体、エチレン・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合
体、エチレン・アクリル酸ヒドロキシエチル共重合体、
エチレン・ビニルトリメトキシシラン共重合体、エチレ
ンビニルトリエトキシシラン共重合体、エチレン・ビニ
ルシラン共重合体、エチレン・スチレン共重合体、及び
プロピレン・スチレン共重合体、等がある。また、塩素
化ポリエチレンや臭素化ポリエチレン、クロロスルホン
化ポリエチレン等のハロゲン化ポリオレフィンも好まし
く用いられる。これらのポリオレフィンは1種のみ用い
てもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
【0037】次に、本発明におけるビードフィラーの成
形方法について説明する。先ず、ゴム中にカーボンブラ
ック、加硫剤、加硫促進剤、プロセスオイル等を配合し
たゴム組成物に、少なくとも2種類のポリマーが横断面
で海島構造をなす短繊維(A)を所定量配合し、更に必
要に応じて、主鎖にアミド基を有する熱可塑性ポリマー
からなる短繊維(B)がマトリックス中に分散して結合
した組成物を所定量配合し、これをバンバリーで素練り
することにより、ゴム中に短繊維(A)及び短繊維
(B)を均一に分散させる。
形方法について説明する。先ず、ゴム中にカーボンブラ
ック、加硫剤、加硫促進剤、プロセスオイル等を配合し
たゴム組成物に、少なくとも2種類のポリマーが横断面
で海島構造をなす短繊維(A)を所定量配合し、更に必
要に応じて、主鎖にアミド基を有する熱可塑性ポリマー
からなる短繊維(B)がマトリックス中に分散して結合
した組成物を所定量配合し、これをバンバリーで素練り
することにより、ゴム中に短繊維(A)及び短繊維
(B)を均一に分散させる。
【0038】次に、素練りした組成物を更に一対のオー
プンロール間で機械的剪断力を与えながら混練すること
により短繊維(A)をフィブリル化し、フィブリル化後
における短繊維(A’)の平均径を0.05〜5.0μ
mにする。このようにして得た組成物を押出機等を使用
してタイヤ径方向と直交する方向に押し出して成形する
ことにより、短繊維(A’)及び短繊維(B)をタイヤ
径方向と直交する方向に配向させて、ビードフィラーの
タイヤ径方向の貯蔵弾性率aに対する短繊維配向方向の
貯蔵弾性率bの比b/aを4〜10にすることができ
る。
プンロール間で機械的剪断力を与えながら混練すること
により短繊維(A)をフィブリル化し、フィブリル化後
における短繊維(A’)の平均径を0.05〜5.0μ
mにする。このようにして得た組成物を押出機等を使用
してタイヤ径方向と直交する方向に押し出して成形する
ことにより、短繊維(A’)及び短繊維(B)をタイヤ
径方向と直交する方向に配向させて、ビードフィラーの
タイヤ径方向の貯蔵弾性率aに対する短繊維配向方向の
貯蔵弾性率bの比b/aを4〜10にすることができ
る。
【0039】
【実施例】タイヤサイズを185/60R14 91H
とし、ビードコアの外周側にビードフィラーを配置し、
そのビードフィラーを構成するゴム中に、ポリビニルア
ルコールと酢酸セルロースからなる横断面で海島構造の
短繊維(A)がフィブリル化した短繊維(A’)を配合
し、更に必要に応じて、主鎖にアミド基を有するナイロ
ン6からなる短繊維(B)がゴムマトリックス中に分散
して結合した組成物を配合し、短繊維(A’)及び短繊
維(B)をタイヤ径方向と直交する方向に配向させて、
ビードフィラーのタイヤ径方向の貯蔵弾性率aに対する
短繊維配向方向の貯蔵弾性率bの比b/aを種々異なら
せた実施例1〜18及び比較例1〜9からなるタイヤ
と、ビードフィラーを短繊維未配合とする替わりに該ビ
ードフィラーの周辺にスチール補強材を配置した従来例
からなるタイヤを製作した。
とし、ビードコアの外周側にビードフィラーを配置し、
そのビードフィラーを構成するゴム中に、ポリビニルア
ルコールと酢酸セルロースからなる横断面で海島構造の
短繊維(A)がフィブリル化した短繊維(A’)を配合
し、更に必要に応じて、主鎖にアミド基を有するナイロ
ン6からなる短繊維(B)がゴムマトリックス中に分散
して結合した組成物を配合し、短繊維(A’)及び短繊
維(B)をタイヤ径方向と直交する方向に配向させて、
ビードフィラーのタイヤ径方向の貯蔵弾性率aに対する
短繊維配向方向の貯蔵弾性率bの比b/aを種々異なら
せた実施例1〜18及び比較例1〜9からなるタイヤ
と、ビードフィラーを短繊維未配合とする替わりに該ビ
ードフィラーの周辺にスチール補強材を配置した従来例
からなるタイヤを製作した。
【0040】実施例1〜18及び比較例1〜9におい
て、短繊維(A)及び短繊維(B)の配合量をゴム10
0重量部に対して種々異ならせた。また、実施例1〜1
8及び比較例1〜9において、ビードフィラーにおける
短繊維配向方向は、タイヤ周方向(図2)、タイヤ軸方
向(図3)、タイヤ周方向とタイヤ軸方向の組み合わせ
(図4)とした。
て、短繊維(A)及び短繊維(B)の配合量をゴム10
0重量部に対して種々異ならせた。また、実施例1〜1
8及び比較例1〜9において、ビードフィラーにおける
短繊維配向方向は、タイヤ周方向(図2)、タイヤ軸方
向(図3)、タイヤ周方向とタイヤ軸方向の組み合わせ
(図4)とした。
【0041】これら試験タイヤについて、下記試験方法
により乗心地性能、操縦安定性、軽量性を評価し、その
結果を表1〜表3に示した。 乗心地性能:各試験タイヤをリムサイズ14×5・1/
2JJのホイールに組付けて空気圧200kPaとして
排気量1800ccの乗用車に装着し、5人のテストド
ライバーによるフィーリングテストを行って乗心地性能
を評価した。評価結果は従来例を100とする指数で示
した。この指数値が大きいほど乗心地性能が優れてい
る。
により乗心地性能、操縦安定性、軽量性を評価し、その
結果を表1〜表3に示した。 乗心地性能:各試験タイヤをリムサイズ14×5・1/
2JJのホイールに組付けて空気圧200kPaとして
排気量1800ccの乗用車に装着し、5人のテストド
ライバーによるフィーリングテストを行って乗心地性能
を評価した。評価結果は従来例を100とする指数で示
した。この指数値が大きいほど乗心地性能が優れてい
る。
【0042】操縦安定性:各試験タイヤをリムサイズ1
4×5・1/2JJのホイールに組付けて空気圧200
kPaとして排気量1800ccの乗用車に装着し、5
人のテストドライバーによるフィーリングテストを行っ
て操縦安定性を評価した。評価結果は従来例を100と
する指数で示した。この指数値が大きいほど操縦安定性
が優れている。
4×5・1/2JJのホイールに組付けて空気圧200
kPaとして排気量1800ccの乗用車に装着し、5
人のテストドライバーによるフィーリングテストを行っ
て操縦安定性を評価した。評価結果は従来例を100と
する指数で示した。この指数値が大きいほど操縦安定性
が優れている。
【0043】軽量性:各試験タイヤの重量を測定し、従
来例の測定値の逆数を100とする指数で示した。この
指数値が大きいほど軽量であることを示す。
来例の測定値の逆数を100とする指数で示した。この
指数値が大きいほど軽量であることを示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】 この表1〜表3から明らかなように、本発明の実施例1
〜18は、いずれもスチール補強材を設けた従来タイヤ
と同等以上の操縦安定性を確保しながら、この従来タイ
ヤよりも乗心地性能を向上し、しかも軽量化を図ること
ができた。一方、比較例1〜9はビードフィラーの異方
性が小さいため操縦安定性が不十分であった。
〜18は、いずれもスチール補強材を設けた従来タイヤ
と同等以上の操縦安定性を確保しながら、この従来タイ
ヤよりも乗心地性能を向上し、しかも軽量化を図ること
ができた。一方、比較例1〜9はビードフィラーの異方
性が小さいため操縦安定性が不十分であった。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ビ
ードコアの外周側にビードフィラーを配置した空気入り
ラジアルタイヤにおいて、前記ビードフィラーを構成す
るゴム中に、少なくとも2種類のポリマーが横断面で海
島構造をなす短繊維(A)がフィブリル化した短繊維
(A’)を特定量配合し、更に必要に応じて、主鎖にア
ミド基を有する熱可塑性ポリマーからなる短繊維(B)
がゴム及び/又はポリオレフィンからなるマトリックス
中に分散して結合した組成物を特定量配合し、前記短繊
維(A’)と短繊維(B)をタイヤ径方向と直交する方
向に配向させて、ビードフィラーのタイヤ径方向の貯蔵
弾性率aに対する短繊維配向方向の貯蔵弾性率bの比b
/aを4〜10にしたことにより、ビードフィラーの周
辺にスチール補強材を設けたタイヤと同等以上の操縦安
定性を確保すると共に、スチール補強材を使用しない場
合と同等の乗心地性能と軽量性を確保することができ
る。
ードコアの外周側にビードフィラーを配置した空気入り
ラジアルタイヤにおいて、前記ビードフィラーを構成す
るゴム中に、少なくとも2種類のポリマーが横断面で海
島構造をなす短繊維(A)がフィブリル化した短繊維
(A’)を特定量配合し、更に必要に応じて、主鎖にア
ミド基を有する熱可塑性ポリマーからなる短繊維(B)
がゴム及び/又はポリオレフィンからなるマトリックス
中に分散して結合した組成物を特定量配合し、前記短繊
維(A’)と短繊維(B)をタイヤ径方向と直交する方
向に配向させて、ビードフィラーのタイヤ径方向の貯蔵
弾性率aに対する短繊維配向方向の貯蔵弾性率bの比b
/aを4〜10にしたことにより、ビードフィラーの周
辺にスチール補強材を設けたタイヤと同等以上の操縦安
定性を確保すると共に、スチール補強材を使用しない場
合と同等の乗心地性能と軽量性を確保することができ
る。
【図1】本発明の実施形態からなる空気入りラジアルタ
イヤを例示する子午線半断面図である。
イヤを例示する子午線半断面図である。
【図2】本発明におけるビードフィラーを例示する斜視
断面図である。
断面図である。
【図3】本発明におけるビードフィラーの他の形態を示
す斜視断面図である。
す斜視断面図である。
【図4】本発明におけるビードフィラーの更に他の形態
を示す斜視断面図である。
を示す斜視断面図である。
1 ビード部 2 カーカス層 3 ビードコア 4 ビードフィラー 5 トレッド部 6 ベルト層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 101:00)
Claims (7)
- 【請求項1】 ビードコアの外周側にビードフィラーを
配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ビード
フィラーを構成するゴム中に、少なくとも2種類のポリ
マーが横断面で海島構造をなす短繊維(A)がフィブリ
ル化した短繊維(A’)をゴム100重量部に対して3
〜15重量部配合し、前記短繊維(A’)をタイヤ径方
向と直交する方向に配向させて、前記ビードフィラーの
タイヤ径方向の貯蔵弾性率aに対する短繊維配向方向の
貯蔵弾性率bの比b/aを4〜10にした空気入りラジ
アルタイヤ。 - 【請求項2】 ビードコアの外周側にビードフィラーを
配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ビード
フィラーを構成するゴム中に、少なくとも2種類のポリ
マーが横断面で海島構造をなす短繊維(A)がフィブリ
ル化した短繊維(A’)と、主鎖にアミド基を有する熱
可塑性ポリマーからなる短繊維(B)がゴム及び/又は
ポリオレフィンからなるマトリックス中に分散して結合
した組成物とを、それぞれゴム100重量部に対して前
記短繊維(A’)が3〜10重量部、前記短繊維(B)
が1〜15重量部となるように配合し、これら短繊維
(A’)及び短繊維(B)をタイヤ径方向と直交する方
向に配向させて、前記ビードフィラーのタイヤ径方向の
貯蔵弾性率aに対する短繊維配向方向の貯蔵弾性率bの
比b/aを4〜10にした空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項3】 前記短繊維(A’)の平均直径が0.0
5〜5.0μmである請求項1又は2に記載の空気入り
ラジアルタイヤ。 - 【請求項4】 前記短繊維(B)の平均直径が0.05
〜5.0μmである請求項2又は3に記載の空気入りラ
ジアルタイヤ。 - 【請求項5】 前記ビードフィラーにおける短繊維配向
方向をタイヤ周方向にした請求項1〜4のいずれか1項
に記載の空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項6】 前記ビードフィラーにおける短繊維配向
方向をタイヤ軸方向にした請求項1〜4のいずれか1項
に記載の空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項7】 前記ビードフィラーをタイヤ軸方向に2
層構造にし、一方の層で短繊維配向方向をタイヤ周方向
にし、他方の層で短繊維配向方向をタイヤ軸方向にした
請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りラジアル
タイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29463097A JPH11129711A (ja) | 1997-10-27 | 1997-10-27 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29463097A JPH11129711A (ja) | 1997-10-27 | 1997-10-27 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11129711A true JPH11129711A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=17810255
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29463097A Pending JPH11129711A (ja) | 1997-10-27 | 1997-10-27 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11129711A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002080635A (ja) * | 2000-09-06 | 2002-03-19 | Bridgestone Corp | ビードフィラーゴム組成物及びこれを用いた空気入りタイヤ |
| JP2002080641A (ja) * | 2000-09-06 | 2002-03-19 | Bridgestone Corp | ビードフィラーゴム組成物及びこれを用いた空気入りタイヤ |
| JP2004525022A (ja) * | 2001-03-30 | 2004-08-19 | ピレリ・プネウマティチ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ | 補強されたビードを有する車両ホイール用タイヤ |
| JP2009144157A (ja) * | 2007-12-15 | 2009-07-02 | Goodyear Tire & Rubber Co:The | 高分子ナノ繊維を含む部品を有するタイヤ |
| JP2013151586A (ja) * | 2012-01-24 | 2013-08-08 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
| US9012541B2 (en) | 2012-09-03 | 2015-04-21 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition and pneumatic tire |
| US20150107746A1 (en) * | 2013-10-18 | 2015-04-23 | E I Du Pont De Nemours And Company | Tire apex structure |
| US9068060B2 (en) | 2013-01-10 | 2015-06-30 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Composite and method for producing the same, rubber composition, and pneumatic tire |
| US9181355B2 (en) | 2010-06-10 | 2015-11-10 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Modified natural rubber, method for producing same, rubber composition, and pneumatic tire |
| US9410033B2 (en) | 2011-11-11 | 2016-08-09 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition for undertread, and pneumatic tire |
| US10336890B2 (en) | 2014-03-17 | 2019-07-02 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition for studless winter tires, and studless winter tire |
-
1997
- 1997-10-27 JP JP29463097A patent/JPH11129711A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002080641A (ja) * | 2000-09-06 | 2002-03-19 | Bridgestone Corp | ビードフィラーゴム組成物及びこれを用いた空気入りタイヤ |
| JP2002080635A (ja) * | 2000-09-06 | 2002-03-19 | Bridgestone Corp | ビードフィラーゴム組成物及びこれを用いた空気入りタイヤ |
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| US9217075B2 (en) | 2012-01-24 | 2015-12-22 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition for tire, and pneumatic tire |
| JP2013151586A (ja) * | 2012-01-24 | 2013-08-08 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
| US9012541B2 (en) | 2012-09-03 | 2015-04-21 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition and pneumatic tire |
| US9068060B2 (en) | 2013-01-10 | 2015-06-30 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Composite and method for producing the same, rubber composition, and pneumatic tire |
| US20150107746A1 (en) * | 2013-10-18 | 2015-04-23 | E I Du Pont De Nemours And Company | Tire apex structure |
| CN105612066A (zh) * | 2013-10-18 | 2016-05-25 | 纳幕尔杜邦公司 | 轮胎三角胶结构 |
| US10336890B2 (en) | 2014-03-17 | 2019-07-02 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition for studless winter tires, and studless winter tire |
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