JPH11129922A - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

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JPH11129922A
JPH11129922A JP9302229A JP30222997A JPH11129922A JP H11129922 A JPH11129922 A JP H11129922A JP 9302229 A JP9302229 A JP 9302229A JP 30222997 A JP30222997 A JP 30222997A JP H11129922 A JPH11129922 A JP H11129922A
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JP
Japan
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control unit
valve
pairs
speed
variable throttle
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Application number
JP9302229A
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English (en)
Inventor
Katsuhisa Mori
勝久 森
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低速走行時と高速走行時の両方において、そ
れぞれ適切なハンドルトルクの特性が得られる動力舵取
装置を提供する。 【解決手段】 サーボ弁Vは、それぞれが2対の可変絞
り部をループ状に連結した流体ブリッジ回路よりなる第
1制御部Vaと第2制御部Vbを備え、低回転数時の供
給流量が高回転数時よりも多い流体供給装置30から作
動流体が供給される。第2制御部Vbの1対の可変絞り
部T1,T2は中立位置において閉じているバルブであ
り、その他の可変絞り部U1,U2,N1〜N4は中立
位置において開いているバルブである。流体供給装置、
第1制御部、第2制御部及びパワーシリンダ16は第1
切替弁Wa、第2切替弁Wb1,Wb2及び第3切替弁
Wc1,Wc2を介して連結され、パワーシリンダは低
速走行時には第1制御部により制御され、高速走行時に
は第2制御部Vbにより制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
用いられる流体圧式の動力舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常のこの種の動力舵取装置では、操舵
中立位置からわずかでも操舵ハンドルを回転すれば直ち
にアシスト力が発生するので特に高速走行時における操
舵中立位置付近での手応え感に乏しく、ハンドルがふら
つくという問題がある。この問題を解決する技術として
は、例えば特開平6−127398号公報に開示された
技術がある。これは、自動車の操向車輪の操向にアシス
ト力を与えるパワーシリンダと、操舵ハンドルに加えら
れるハンドルトルクに応じて作動しパワーシリンダに対
しポンプから供給される作動流体の供給及び排出を制御
するサーボ弁を備えており、このサーボ弁はそれぞれが
4個の可変絞り部をループ状に連結した流体ブリッジ回
路よりなりそれぞれポンプとリザーバに接続された第1
制御部及び第2制御部よりなるものとし、第2制御部は
4つの可変絞りのうちポンプ側となる2個の可変絞りを
サーボ弁の中立位置において閉じるクローズドバルブと
してこの第2制御部だけをパワーシリンダに接続したも
のである。
【0003】このような技術によれば、操舵中立位置付
近では多少操舵を行ってもパワーシリンダへの作動流体
の供給がなされず、従ってアシスト力も発生しないの
で、操舵ハンドルを回転させる際の抵抗が大きくなる。
これにより操舵の剛性が高くなるので、ハンドルトルク
が小さくなる高速走行時には操舵中立位置付近において
しっかりした手応えのある良好な操舵感が得られる。な
お、エンジンにより駆動されるポンプの吐出流量特性
は、低速回転時には高速回転時よりも流量が増大するよ
うにし、ハンドルトルクが大きくなる低速走行時のアシ
スト力を増大させてハンドルトルクが大きくなりすぎな
いようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ポ
ンプの吐出流量特性を変えることにより低速走行時のハ
ンドルトルクが大きくなりすぎないようにしているが、
この場合におけるハンドルトルクに対するシリンダ差圧
(パワーシリンダの両作動室に加わる圧力差)の特性
は、図8に示すように、高速走行時には特性Hであるの
に対し低速走行時には特性Laであり、特性の変化幅が
小さい。このため高速走行時に好ましいハンドルトルク
が得られるように動力舵取装置を設計すると、低速走行
時のハンドルトルクが重くなり、特に操舵中立位置付近
では多少操舵を行ってもアシスト力が発生しないのでハ
ンドルトルクが非常に重くなるという問題がある。
【0005】本発明は、第1制御部もパワーシリンダに
接続すると共に、高速走行時と低速走行時とではパワー
シリンダに接続される第1制御部と第2制御部の組み合
わせ状態を変えて、このような問題を解決することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このために、本発明によ
る動力舵取装置は、自動車等の車両の操向車輪の操向に
アシスト力を与えるパワーシリンダと、操舵ハンドルに
加えられるハンドルトルクに応じて作動し流体供給装置
からパワーシリンダへの作動流体の供給及び排出を制御
するサーボ弁を備え、このサーボ弁はそれぞれが2対の
可変絞り部をループ状に連結した流体ブリッジ回路より
なり互いに対をなす各2個の可変絞り部の間となる2つ
の連結点は流体供給装置及びリザーバにそれぞれ連結し
た第1制御部及び第2制御部よりなり、第2制御部はそ
の2対の可変絞り部のうち一方の対をなす可変絞り部を
サーボ弁の中立位置において実質的に閉じるクローズド
バルブとすると共にその2対の可変絞り部の間の残る2
つの連結点をパワーシリンダの両作動室にそれぞれ連結
してなる動力舵取装置に関するものであり、第1制御部
の2対の可変絞り部の全部と第2制御部の2対の可変絞
り部のうち他方の対をなす可変絞り部は何れもサーボ弁
の中立位置において開いているオープンバルブとすると
共に中立位置から離れれば第1制御部の各可変絞り部の
方が早く閉じるよう構成し、更に流体供給装置と第2制
御部の間に設けられて低速走行時には遮断され高速走行
時には連通される第1切替弁と、第1制御部の2対の可
変絞り部の間の残る2つの連結点とパワーシリンダの両
作動室の間に設けられて低速走行時には連通され高速走
行時には遮断される第2切替弁と、第2制御部とパワー
シリンダの間に設けられて低速走行時には遮断され高速
走行時には連通される第3切替弁を備えたことを特徴と
するものである。低速走行時には第2切替弁が連通さ
れ、第1切替弁と第3切替弁は遮断されるので、パワー
シリンダに対する作動流体の供給及び排出の制御は第1
制御部によりなされ、高速走行時には第1切替弁と第3
切替弁が連通され、第2切替弁は遮断されるので、パワ
ーシリンダに対する作動流体の供給及び排出の制御は第
2制御部によりなされる。
【0007】前項の発明の流体供給装置は、そのポンプ
を駆動する車両のエンジンの回転数または車両の走行速
度が低いときにおけるサーボ弁への作動流体の供給流量
を回転数または走行速度が高いときよりも増大させる特
性を備えたものとするのが好ましい。
【0008】また本発明による動力舵取装置は、自動車
等の車両の操向車輪の操向にアシスト力を与えるパワー
シリンダと、操舵ハンドルに加えられるハンドルトルク
に応じて作動し流体供給装置からパワーシリンダへの作
動流体の供給及び排出を制御するサーボ弁を備え、この
サーボ弁はそれぞれが2対の可変絞り部をループ状に連
結した流体ブリッジ回路よりなり互いに対をなす各2個
の可変絞り部の間となる2つの連結点は流体供給装置及
びリザーバにそれぞれ連結した第1制御部及び第2制御
部よりなり、第2制御部はその2対の可変絞り部のうち
一方の対をなす可変絞り部をサーボ弁の中立位置におい
て実質的に閉じるクローズドバルブとすると共にその2
対の可変絞り部の間の残る2つの連結点をパワーシリン
ダの両作動室にそれぞれ連結してなる動力舵取装置に関
するものであり、第1制御部の2対の可変絞り部の全部
と第2制御部の2対の可変絞り部のうち他方の対をなす
可変絞り部は何れもサーボ弁の中立位置において開いて
いる同一特性のオープンバルブとし、流体供給装置はそ
のポンプを駆動する車両のエンジンの回転数または車両
の走行速度が低いときにおけるサーボ弁への作動流体の
供給流量を回転数または走行速度が高いときよりも増大
させる特性を備えたものとし、更に流体供給装置と第2
制御部の間に設けられて低速走行時には遮断され高速走
行時には連通される第1切替弁と、第1制御部の2対の
可変絞り部の間の残る2つの連結点とパワーシリンダの
両作動室の間に設けられて低速走行時には連通され高速
走行時には遮断される第2切替弁を備えたことを特徴と
するものとしてもよい。この場合には、低速走行時には
第2切替弁が連通され、第1切替弁は遮断されるので、
パワーシリンダに対する作動流体の供給及び排出の制御
は主として第1制御部によりなされ、高速走行時には第
1切替弁が連通され、第2切替弁は遮断されるので、パ
ワーシリンダに対する作動流体の供給及び排出の制御は
第2制御部によりなされる。またサーボ弁への作動流体
の供給流量をエンジンの回転数または車両の走行速度が
低いときには高いときよりも増大させているので、低速
走行時におけるハンドルトルクは減少する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に添付図面に示す実施の形態
により、本発明の説明をする。先ず図1により全体の構
成を説明すれば、この実施の形態の動力舵取装置は、舵
取装置にアシスト力を与えるパワーシリンダ16と、自
動車の操舵ハンドルに加えられるハンドルトルクに応じ
て作動して流体供給装置30からパワーシリンダ16に
送られる作動流体の供給及び排出を制御するサーボ弁V
を備えている。サーボ弁Vは第1制御部Vaと第2制御
部Vbよりなり、流体供給装置30と第2制御部Vbの
間には第1切替弁Waが設けられ、第1制御部Va及び
第2制御部Vbとパワーシリンダ16の間にはそれぞれ
1対の第2切替弁Wb1,Wb2及び第3切替弁Wc
1,Wc2が設けられている。第1〜第3切替弁Wa,
Wb1,Wb2,Wc1,Wc2により構成される切替
弁Wは、車速センサ40により検出される自動車の車速
に基づいてコントローラ41により制御される電磁弁で
ある。
【0010】この実施の形態の流体供給装置30は自動
車のエンジンにより回転駆動されるポンプ30aを有
し、サーボ弁Vへの供給管路には固定絞り30bと可変
絞り30cが直列に設けられている。この可変絞り30
cは固定絞り30bの前後の圧力差により制御され、エ
ンジンの回転数の増大に伴いポンプ30aの吐出量が所
定量を越えれば絞り面積が減少するようになっている。
また固定絞り30bと可変絞り30cの間から分岐され
た管路に設けたバイパス弁30dは、可変絞り30cの
前後の圧力差が所定値となれば、この圧力差がそれ以上
増大しないようにポンプ30aから吐出される作動流体
の一部をリザーバ36に排出するようになっている。こ
れにより、流体供給装置30からサーボ弁Vへの作動流
体の供給流量は、図7に示すように、ポンプ30aの低
速回転域では回転数に応じて増大してある一定の供給流
量となり、高速回転域では低速回転域よりも減少するよ
うな特性となる。
【0011】サーボ弁Vの第1制御部Vaは、2対すな
わち4個の可変絞り部N1〜N4をループ状に連結した
流体ブリッジ回路よりなり、一方の対をなす2個の可変
絞り部N1,N2の間となる連結点は流体供給装置30
に連通され、他方の対をなす2個の可変絞り部N3,N
4の間となる連結点はリザーバ36に連通され、残る2
つの連結点は後述する1対の第2切替弁Wb1,Wb2
を介してピストン16aにより分離されたパワーシリン
ダ16の両作動室に連通されている。4個の可変絞り部
N1〜N4はサーボ弁Vの中立位置では開いているオー
プンバルブであり、中立位置から回動すれば回動の向き
に応じて可変絞り部N1,N4と可変絞り部N2,N3
の一方の開度が増大し他方の開度が減少するように構成
されている。
【0012】サーボ弁Vの第2制御部Vbは、2対すな
わち4個の可変絞り部T1,T2,U1,U2をループ
状に連結した流体ブリッジ回路よりなり、一方の対をな
す2個の可変絞り部T1,T2の間となる連結点は後述
する第1切替弁Waを介して流体供給装置30に連通さ
れ、他方の対をなす2個の可変絞り部U1,U2の間と
なる連結点はリザーバ36に連通され、残る2つの連結
点は後述する1対の第3切替弁Wc1,Wc2を介して
ピストン16aにより分離されたパワーシリンダ16の
両作動室に連通されている。2個の可変絞り部T1,T
2はサーボ弁Vの中立位置では実質的に閉じており中立
位置から回動すれば回動の向きに応じて可変絞り部T1
と可変絞り部T2の何れか一方が開き始めるクローズド
バルブであり、2個の可変絞り部U1,U2は中立位置
では開いており中立位置から回動すれば開度の向きに応
じて可変絞り部U1と可変絞り部U2の何れか一方の開
度が増大し他方の開度が減少するオープンバルブであ
る。可変絞り部N1〜N4と可変絞り部U1,U2の特
性の違いについては後述する。
【0013】次に、この実施の形態のサーボ弁V及び切
替弁Wの具体的構造を、図2及び図3により説明する。
図2に示すように、ギヤハウジング10内に軸受17
a,17bを介して回転自在に支持された出力軸12の
ピニオン12aは、これと交差する方向に摺動可能に支
持されたラック軸15のラック歯15aと噛合し、ラッ
ク軸15にはパワーシリンダ16のピストン16a(図
1及び図3参照)が固定されると共に図略のリンク機構
を介して操向車輪に連結されている。ギヤハウジング1
0に固定された弁ハウジング11には、ハンドル軸を介
して操舵ハンドルに連結される入力軸13が出力軸12
と同軸的に軸受18a,18bを介して回転自在に支持
され、この両軸12,13はトーションバー14を介し
て弾性的に相対回動可能に連結されている。この両軸1
2,13の間には第1制御部Vaと第2制御部Vbを構
成するロータリタイプのサーボ弁Vが設けられている。
またサーボ弁Vと平行に弁ハウジング11に形成した切
換弁孔11bには、切替弁Wを構成するスプール38が
軸方向摺動可能に嵌合されている。
【0014】先ずサーボ弁Vの説明をする。図2及び図
3に示すように、サーボ弁Vは、入力軸13と一体的に
形成されたロータ弁部材25と、その外周面と弁ハウジ
ング11のサーボ弁孔11aに回動可能に嵌合されて連
結ピン29により出力軸12に連結されたスリーブ弁部
材20よりなるものである。スリーブ弁部材20の内周
面には軸線方向に延びる8個の凹溝21が円周方向に間
隔をおいて形成されてその両端は圧入スリーブ21aに
より閉じられ、ロータ弁部材25の外周面にはスリーブ
弁部材20の凹溝21にほゞ対応する8個のランド部2
7が形成され、この各ランド部27の間には凹溝26が
形成されている。両弁部材20,25の間には、ロータ
弁部材25の凹溝26により、4個の供給室R1a,R
1bと4個の排出室R3a,R3bが円周方向に間隔を
置いて交互に形成され、またスリーブ弁部材20の凹溝
21により供給室R1a,R1bと排出室R3a,R3
bの間に位置する8個の制御室R2a〜R2dが形成さ
れている。
【0015】4個の供給室R1a,R1bは互いに直交
する直径方向に対向する1対の第1供給室R1aと1対
の第2供給室R1bに分けられている。各第1供給室R
1aとその両側に隣接する第1制御室R2a,R2bは
可変絞り部T1,T2を介して連通され、各第1制御室
R2a,R2bとこれに隣接する排出室R3a,R3b
は可変絞り部U1,U2を介して連通されている。この
第1供給室R1a、第1制御室R2a,R2b、可変絞
り部T1,T2,U1,U2及び排出室R3a,R3b
が第2制御部Vbを形成している。また各第2供給室R
1bとその両側に隣接する第2制御室R2c,R2dは
可変絞り部N1,N2を介して連通され、各第2制御室
R2c,R2dとこれに隣接する排出室R3a,R3b
は可変絞り部N3,N4を介して連通されている。この
第2供給室R1b、第2制御室R2c,R2d、可変絞
り部N1〜N4及び排出室R3a,R3bが第1制御部
Vaを形成している。なお、各可変絞り部T1,T2,
U1,U2,N1〜N4は、この実施の形態の流体回路
図を示す図1では各1個だけを示しているが、図3に示
す具体的構造では各2個ずつ並列に設けてある。
【0016】第1制御部Vaの各第2供給室R1bに
は、弁ハウジング11に設けた供給ポート31及びスリ
ーブ弁部材20に形成した第2供給孔22bを介して、
流体供給装置30からの作動流体が供給され、各第2供
給室R1bに隣接する第2制御室R2c,R2dは、ス
リーブ弁部材20に形成した第2分配孔23c,23
d、次に述べる第2切替弁Wb1,Wb2及び弁ハウジ
ング11に設けた分配ポート32a,32bを介してパ
ワーシリンダ16の両作動室に連通されている。各排出
室R3a,R3bはロータ弁部材25に形成した排出孔
28、入力軸13とトーションバー14の間に形成され
た通路33、入力軸13に形成した貫通孔34及び弁ハ
ウジング11に設けた排出ポート35を介してリザーバ
36に連通されている。図6に示すようにロータ弁部材
25のランド部27に形成した面取りNにより与えられ
る第1制御部Vaの可変絞り部N1〜N4の開閉の特性
は、全閉となる回動角がθ1で、低速回転域では高速回
転域よりも作動流体の供給流量が増大する流体供給装置
30と協働して、大きなシリンダ差圧が得られる低速走
行時に適したハンドルトルクの特性(図8の特性L参
照)を与えるように設定されている。
【0017】第2制御部Vbの各第1供給室R1aに
は、弁ハウジング11に設けた供給ポート31、次に述
べる第1切替弁Wa及びスリーブ弁部材20に形成した
第1供給孔22aを介して、流体供給装置30からの作
動流体が供給され、各第1供給室R1aに隣接する第1
制御室R2a,R2bは、スリーブ弁部材20に形成し
た第1分配孔23a,23b、次に述べる第3切替弁W
c1,Wc2及び弁ハウジング11に設けた分配ポート
32a,32bを介してパワーシリンダ16の両作動室
に連通されている。図6に示すようにロータ弁部材25
のランド部27に形成した面取りUにより与えられる第
2制御部Vbの可変絞り部U1,U2の開閉の特性は、
全閉となる回動角θ2が可変絞り部N1〜N4の全閉回
動角θ1よりも大きい。また可変絞り部T1,T2はク
ローズドバルブである。従って第2制御部Vbは、高速
回転域では低速回転域よりも作動流体の供給流量が減少
する流体供給装置30と協働して、ハンドルトルクが小
さい操舵中立位置付近ではシリンダ差圧は生ぜず、ハン
ドルトルクが増大すれば、第1制御部Vaよりもゆっく
りとシリンダ差圧が増大する高速走行に適したハンドル
トルクの特性(図8の特性H参照)を与える。
【0018】次に図2及び図5により切替弁Wの説明を
する。弁ハウジング11の切換弁孔11bの開口側には
コントローラ41に制御されるアクチュエータ42が取
り付けられ、切換弁孔11bに軸方向摺動可能に嵌合さ
れた切替弁Wのスプール38は、切換弁孔11bの底部
との間に介装したスプリング38aによりアクチュエー
タ42の作動ロッド42aに弾性的に押し付けられてい
る。アクチュエータ42のソレノイドに電流が印加され
ていない状態ではスプール38はスプリング38aによ
り図5に示す状態にあるが、コントローラ41からアク
チュエータ42のソレノイドに電流を印加すれば作動ロ
ッド42aが突出する向きに移動して、スプール38は
スプリング38aに抗して移動され、図2に示す状態と
なる。供給ポート31及び分配ポート32a,32bか
ら切換弁孔11bの内面に開口する5本の通路と、スプ
ール38の外周面に形成した複数の環状溝により第1〜
第3切替弁Wa,Wb1,Wb2,Wc1,Wc2が形
成される。
【0019】車速センサ40により検出した車速が所定
値以下である低速走行状態では、コントローラ41はア
クチュエータ42のソレノイドに電流を印加せず、スプ
ール38は図5に示す状態にあるので、図4(a) に示す
ように、第2切替弁Wb1,Wb2が連通されて第1切
替弁Wa及び第3切替弁Wc1,Wc2が遮断される。
この状態では、流体供給装置30からの作動流体は第1
制御部Vaだけに供給され、パワーシリンダ16に対す
る作動流体の供給及び排出は第1制御部Vaだけにより
なされる。車速センサ40により検出した車速が所定値
以上である高速走行状態では、コントローラ41はアク
チュエータ42のソレノイドに電流を印加して、スプー
ル38は図2に示す状態となるので、図4(b) に示すよ
うに、第1切替弁Wa及び第3切替弁Wc1,Wc2が
連通されて第2切替弁Wb1,Wb2が遮断される。こ
の状態では、流体供給装置30からの作動流体は第1制
御部Va及び第2制御部Vbの両方に供給され、パワー
シリンダ16に対する作動流体の供給及び排出は第2制
御部Vbだけによりなされる。
【0020】次に上記実施の形態の作動の説明をする。
低速走行状態では、上述のようにパワーシリンダ16に
対する作動流体の供給及び排出は第1制御部Vaだけに
よりなされ、また流体供給装置30からサーボ弁Vに供
給される作動流体の量は多くなっている。従ってこの状
態では、図8の特性Lで示すように、大きなシリンダ差
圧が得られ、アシスト力が大きくなるので、ハンドルト
ルクが重くなりすぎることはなくなる。また、第1制御
部Vaの可変絞り部N1〜N4は中立位置で開いている
オープンバルブであり、中立位置から少しでも操舵すれ
ばすぐにアシスト力が発生するので、操舵中立位置付近
でハンドルトルクが特に重くなることもない。従って低
速走行に適したハンドルトルクの特性が得られる。
【0021】また高速走行状態では、上述のようにパワ
ーシリンダ16に対する作動流体の供給及び排出は第2
制御部Vbだけによりなされ、また流体供給装置30か
らサーボ弁Vに供給される作動流体の量は少なくなって
いる。従ってこの状態では、図8の特性Hで示すよう
に、シリンダ差圧は小さくなり、アシスト力が小さくな
るので、ハンドルトルクが軽くなりすぎることはなくな
る。また、第2制御部Vbの可変絞り部T1,T2は中
立位置で閉じているクローズドバルブであり、ハンドル
トルクが小さい中立位置付近ではシリンダ差圧は生じな
いので、操舵中立位置付近でしっかりした手応え感があ
る高速走行に適したハンドルトルクの特性が得られる。
なお、第2制御部Vbの可変絞り部T1,T2が何れも
閉じる操舵中立位置付近では、流体供給装置30からの
作動流体は全て第1制御部Vaを通ってリザーバ36に
排出される。
【0022】上記実施の形態では、流体供給装置30は
自動車のエンジンにより駆動されるポンプ30aを使用
し、固定絞り30b、可変絞り30cとバイパス弁30
dを用いて、サーボ弁Vへの作動流体の供給流量がポン
プ30aの低速回転域では高速回転域より少なくなるよ
うに制御している。しかし本発明は、自動車のエンジン
または電動モータにより駆動されるポンプと車速センサ
により制御される電磁弁を用いて、サーボ弁Vへの作動
流体の供給流量が自動車の走行速度が高いときは低いと
きよりも少なくなるように制御してもよい。また、第1
制御部Vaと第2制御部Vbとしてそれだけで低速走行
及び高速走行に適した特性が得られるものを使用し、流
体供給装置からの供給流量を常に一定としてもよい。
【0023】また上記実施の形態では、サーボ弁Vが操
舵中立位置から回動した場合、第1制御部Vaの可変絞
り部N1〜N4の方が第2制御部Vbの可変絞り部U
1,U2よりも早く閉じるようにしているが、可変絞り
部U1,U2の特性を可変絞り部N1〜N4と同じとし
てもよく、この場合は第3切替弁Wc1,Wc2を省
略、すなわち第2制御部Vbは常にパワーシリンダ16
に連通されているようにすることも可能である。ただし
この場合は、低速走行時のハンドルトルクを減少させる
ために、ポンプを駆動する自動車のエンジンの回転数ま
たは車両の走行速度が低いときのサーボ弁への作動流体
の供給流量をエンジンの回転数または走行速度が高いと
きよりも増大させる特性を備えた流体供給装置を使用す
ることが必要となる。
【0024】なお、上記実施の形態の第2制御部Vb
は、流体供給装置30側にクローズドバルブの可変絞り
部T1,T2を設け、パワーシリンダ16側にオープン
バルブの可変絞り部U1,U2を設けているが、本発明
は可変絞り部T1,T2と可変絞り部U1,U2を入れ
替え、すなわち流体供給装置30側にオープンバルブの
可変絞り部U1,U2を設け、パワーシリンダ16側に
クローズドバルブの可変絞り部T1,T2を設けるよう
にしてもよい。
【0025】
【発明の効果】オープンバルブとした第2制御部の可変
絞り部よりも全てオープンバルブである第1制御部の可
変絞り部のほうが早く閉じるものとし、第2制御部とパ
ワーシリンダの間に第3切替弁を設けた請求項1に記載
の発明によれば、パワーシリンダに対する作動流体の供
給及び排出の制御は、低速走行時には第1制御部により
なされ、高速走行時には第2制御部によりなされるの
で、第1制御部は低速走行に適したハンドルトルクの特
性が得られるように設計し、第2制御部は高速走行に適
したハンドルトルクの特性が得られるように設計するこ
とにより、高速走行時にハンドルトルクが軽くなりすぎ
ることなく操舵中立位置付近ではしっかりした手応え感
が得られ、また低速走行時には軽快な操舵を行い得るハ
ンドルトルクの特性が得られる。
【0026】サーボ弁への作動流体の供給流量をエンジ
ンの回転数または車両の走行速度が高いときには低いと
きよりも減少させる特性とした請求項2に記載の発明に
よれば、これによっても高速走行時におけるハンドルト
ルクを増大させることができるので、第1制御部及び第
2制御部だけではハンドルトルクの変化幅を充分大きく
とることが困難な場合でも、低速走行時及び高速走行時
における最適なハンドルトルクの特性を得ることができ
る。
【0027】また、オープンバルブとした第2制御部の
可変絞り部と全てオープンバルブである第1制御部の可
変絞り部を同一特性のものとし、またサーボ弁への作動
流体の供給流量をエンジンの回転数または車両の走行速
度が高いときには低いときよりも減少させた請求項3に
記載の発明によれば、高速走行時にハンドルトルクが軽
くなりすぎることなく操舵中立位置付近ではしっかりし
た手応え感が得られるだけでなく、低速走行時にはハン
ドルトルクが軽くなるハンドルトルクの特性が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による動力舵取装置の一実施形態の全
体構成を示す流体回路図である。
【図2】 図1に示す実施形態の主要部の構造を示す縦
断面図である。
【図3】 図1に示す実施形態のサーボ弁の横断面図で
ある。
【図4】 図1に示す実施形態の低速走行時及び高速走
行時における切替弁の作動状態を示す図である。
【図5】 図1に示す実施形態の低速走行時における切
替弁Wの縦断面図である。
【図6】 図1に示す実施形態の可変絞り部(オープン
バルブ)を形成する面取りの説明図である。
【図7】 図1に示す実施形態の流体供給装置の供給特
性を示す図である。
【図8】 ハンドルトルクの特性を示す図である。
【符号の説明】
16…パワーシリンダ、30…流体供給装置、30a…
ポンプ、36…リザーバ、V…サーボ弁、Va…第1制
御部、N1〜N4…可変絞り部、Vb…第2制御部、T
1,T2,U1,U2…可変絞り部、Wa…第1切替
弁、Wb1,Wb2…第2切替弁、Wc1,Wc2…第
3切替弁。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車等の車両の操向車輪の操向にアシ
    スト力を与えるパワーシリンダと、操舵ハンドルに加え
    られるハンドルトルクに応じて作動し流体供給装置から
    前記パワーシリンダへの作動流体の供給及び排出を制御
    するサーボ弁を備え、このサーボ弁はそれぞれが2対の
    可変絞り部をループ状に連結した流体ブリッジ回路より
    なり互いに対をなす各2個の可変絞り部の間となる2つ
    の連結点は前記流体供給装置及びリザーバにそれぞれ連
    結した第1制御部及び第2制御部よりなり、前記第2制
    御部はその2対の可変絞り部のうち一方の対をなす可変
    絞り部を前記サーボ弁の中立位置において実質的に閉じ
    るクローズドバルブとすると共にその2対の可変絞り部
    の間の残る2つの連結点を前記パワーシリンダの両作動
    室にそれぞれ連結してなる動力舵取装置において、前記
    第1制御部の2対の可変絞り部の全部と前記第2制御部
    の2対の可変絞り部のうち他方の対をなす可変絞り部は
    何れも前記サーボ弁の中立位置において開いているオー
    プンバルブとすると共に中立位置から離れれば前記第1
    制御部の各可変絞り部の方が早く閉じるよう構成し、更
    に前記流体供給装置と第2制御部の間に設けられて低速
    走行時には遮断され高速走行時には連通される第1切替
    弁と、前記第1制御部の2対の可変絞り部の間の残る2
    つの連結点とパワーシリンダの両作動室の間に設けられ
    て低速走行時には連通され高速走行時には遮断される第
    2切替弁と、前記第2制御部とパワーシリンダの間に設
    けられて低速走行時には遮断され高速走行時には連通さ
    れる第3切替弁を備えたことを特徴とする動力舵取装
    置。
  2. 【請求項2】 前記流体供給装置は、そのポンプを駆動
    する車両のエンジンの回転数または車両の走行速度が低
    いときにおける前記サーボ弁への作動流体の供給流量を
    前記回転数または走行速度が高いときよりも増大させる
    特性を備えたものである請求項1に記載の動力舵取装
    置。
  3. 【請求項3】 自動車等の車両の操向車輪の操向にアシ
    スト力を与えるパワーシリンダと、操舵ハンドルに加え
    られるハンドルトルクに応じて作動し流体供給装置から
    前記パワーシリンダへの作動流体の供給及び排出を制御
    するサーボ弁を備え、このサーボ弁はそれぞれが2対の
    可変絞り部をループ状に連結した流体ブリッジ回路より
    なり互いに対をなす各2個の可変絞り部の間となる2つ
    の連結点は前記流体供給装置及びリザーバにそれぞれ連
    結した第1制御部及び第2制御部よりなり、前記第2制
    御部はその2対の可変絞り部のうち一方の対をなす可変
    絞り部を前記サーボ弁の中立位置において実質的に閉じ
    るクローズドバルブとすると共にその2対の可変絞り部
    の間の残る2つの連結点を前記パワーシリンダの両作動
    室にそれぞれ連結してなる動力舵取装置において、前記
    第1制御部の2対の可変絞り部の全部と前記第2制御部
    の2対の可変絞り部のうち他方の対をなす可変絞り部は
    何れも前記サーボ弁の中立位置において開いている同一
    特性のオープンバルブとし、前記流体供給装置はそのポ
    ンプを駆動する車両のエンジンの回転数または車両の走
    行速度が低いときにおける前記サーボ弁への作動流体の
    供給流量を前記回転数または走行速度が高いときよりも
    増大させる特性を備えたものとし、更に前記流体供給装
    置と第2制御部の間に設けられて低速走行時には遮断さ
    れ高速走行時には連通される第1切替弁と、前記第1制
    御部の2対の可変絞り部の間の残る2つの連結点とパワ
    ーシリンダの両作動室の間に設けられて低速走行時には
    連通され高速走行時には遮断される第2切替弁を備えた
    ことを特徴とする動力舵取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109987137A (zh) * 2019-03-15 2019-07-09 江苏沃得农业机械有限公司 一种收割机的柔性转向刹车阀
WO2019219850A1 (en) * 2018-05-18 2019-11-21 Danfoss Power Solutions Aps Hydraulic steering unit

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