JPH11130806A - オレフィン重合用触媒およびオレフィン重合体の製造方法 - Google Patents

オレフィン重合用触媒およびオレフィン重合体の製造方法

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JPH11130806A
JPH11130806A JP9295498A JP29549897A JPH11130806A JP H11130806 A JPH11130806 A JP H11130806A JP 9295498 A JP9295498 A JP 9295498A JP 29549897 A JP29549897 A JP 29549897A JP H11130806 A JPH11130806 A JP H11130806A
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JP
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azulenyl
indenyl
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JP9295498A
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English (en)
Inventor
Eiji Isobe
英二 磯部
Toshihiko Sugano
利彦 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 分子量が大きいオレフィン重合体を高い活性
で得ることのできるオレフィン重合用触媒、それを用い
たオレフィンの重合方法の提供。 【解決手段】 下記〔A〕成分と〔B〕成分とを組み合
わせてなるオレフィン重合用触媒。 〔A〕式〔1〕で表されるメタロセン系遷移金属化合物 (Aはシクロペンタジエニル基、Bはインデニル基、フ
ルオレニル基、アズレニル基の中から選択され、Mは周
期律表4〜6族から選ばれる金属原子を示し、Xおよび
Yは水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基等)〔B〕イ
オン交換性層状無機化合物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオレフィン重合用触
媒ならびに該触媒を用いたオレフィンの重合方法に存す
る。更に詳しくは、本発明は溶液重合法、高圧重合法、
スラリー重合法および気相重合法に適用することができ
るが、特にスラリー重合法、気相重合法に適用した場合
に分子量の高いオレフィン重合体の製造が可能である、
オレフィン重合用触媒ならびに該触媒を用いたオレフィ
ンの重合方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】オレフィンを重合触媒の存在下に重合し
てオレフィン重合体を製造する方法として、従来、触媒
系として(1)メタロセン及び(2)アルミノキサンか
らなるものを用いる方法は既に提案されている(特開昭
60−35007号公報、特公平4−12283号公報
等)。これらの触媒系を用いた重合方法は、チタニウム
化合物あるいはバナジウム化合物と有機アルミニウム化
合物からなる従来のチーグラー・ナッタ触媒を用いる方
法に比べて遷移金属あたりの重合活性が非常に高く、ま
た、分子量分布や組成分布が狭いオレフィン重合体が得
られる。
【0003】しかしながら、これらの触媒を用いて工業
的に十分な重合活性を得るためには多量のアルミノキサ
ンを必要とするため、アルミニウムあたりの重合活性は
低く、経済的に不利であるばかりでなく、生成した重合
体から触媒残渣を除去する必要があった。
【0004】一方、メタロセン化合物及びアルミノキサ
ンの一方あるいは両方をシリカ、アルミナ等の無機酸化
物に担持させた触媒系を用いてオレフィンの重合を行う
方法も提案されている(特開昭61−108610号公
報、同60−135408号公報、同61−29600
8号公報、特開平3−74412号公報、同3−744
15号公報等)。また、メタロセン化合物および有機ア
ルミニウムの一方あるいは両方をシリカ、アルミナ等の
無機酸化物もしくは有機物に担持させた触媒系を用いて
オレフィンの重合を行う方法も提案されている(特開平
1−101303号公報、同1−207303号公報、
同3−234709号公報、特開平3−50869号公
報)。しかし、これらの方法においてもアルミニウムあ
たりの重合活性はなお十分とは言えず、生成するオレフ
ィン重合体中の触媒残渣の量は無視し得ないものであっ
た。またこれらの問題点を解決する方法として、イオン
交換性層状化合物、有機アルミニウムおよびメタロセン
化合物からなる触媒が提案されている(特開平5−29
5022号公報等)。
【0005】これらの触媒では、遷移金属あるいはアル
ミニウムあたりの重合活性は十分高いものの、重合時に
水素が副生し、その生成した水素によりオレフィン重合
体の分子量が上がり難いという問題点があり、高分子量
のものを得るためには極めて少量の水素濃度を制御する
こと、あるいはまた、副生する水素を除去するなどの特
別の対応が必要となる等の問題点を有しており、改良が
必要であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決し、分子量が大きいオレフィン重合体を高い活性
で得ることのできるオレフィン重合用触媒、およびそれ
を用いたオレフィンの重合方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な現状に鑑み鋭意検討した結果、本発明に到達した。す
なわち本発明は、下記〔A〕成分と〔B〕成分とを組み
合わせてなるオレフィン重合用触媒およびそれを用いた
オレフィン重合体の製造方法を提供するものである。 〔A〕下記一般式〔1〕、〔2〕または〔3〕から選択
されるメタロセン系遷移金属化合物
【0008】
【化3】
【0009】(式中、Aはシクロペンタジエニル基、B
は置換インデニル基、フルオレニル基、置換フルオレニ
ル基、アズレニル基および置換アズレニル基の中から選
択され、Cは置換シクロペンタジエニル基、Dはインデ
ニル基、置換インデニル基、フルオレニル基、置換フル
オレニル基、アズレニル基および置換アズレニル基の中
から選択された配位子。またEとFは互いに異なる配位
子であって、インデニル基、置換インデニル基、フルオ
レニル基、置換フルオレニル基、アズレニル基および置
換アズレニル基の中から選択される。またMは周期律表
4〜6族から選ばれる金属原子を示し、XおよびYは水
素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、アルコキシ基、ア
ミノ基、リン含有炭化水素基またはケイ素含有炭化水素
基を示す。) 〔B〕イオン交換性層状無機化合物
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の触媒を構成する〔A〕成
分は、下記一般式〔1〕、〔2〕または〔3〕の中から
選択されるメタロセン系遷移金属化合物である。
【0011】
【化4】
【0012】(式中、Aはシクロペンタジエニル基、B
は置換インデニル基、フルオレニル基、置換フルオレニ
ル基、アズレニル基および置換アズレニル基の中から選
択され、Cは置換シクロペンタジエニル基、Dはインデ
ニル基、置換インデニル基、フルオレニル基、置換フル
オレニル基、アズレニル基および置換アズレニル基の中
から選択された配位子。またEとFは互いに異なる配位
子であって、インデニル基、置換インデニル基、フルオ
レニル基、置換フルオレニル基、アズレニル基および置
換アズレニル基の中から選択される。またMは周期律表
4〜6族から選ばれる金属原子を示し、XおよびYは水
素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、アルコキシ基、ア
ミノ基、リン含有炭化水素基またはケイ素含有炭化水素
基を示す。)
【0013】上記一般式〔1〕、〔2〕、および〔3〕
中のB、C、D、E、Fである置換シクロペンタジエニ
ル基、置換インデニル基、置換フルオレニル基および置
換アズレニル基の置換基としては、炭素数1〜20、好
ましくは1〜12、の炭化水素基に加え、フッ素、塩
素、臭素等のハロゲン原子基、炭素数1〜20のハロゲ
ン含有炭化水素基、炭素数1〜12のアルコキシ基、例
えば−Si(R1 )(R 2 )(R3 )で示される炭素数
1〜24のケイ素含有炭化水素基、−P(R1 )
(R2 )で示される炭素数1〜18のリン含有炭化水素
基、−N(R1 )(R2)で示される炭素数1〜18の
窒素含有炭化水素基、または−B(R1 )(R2)で示
される炭素数1〜18のホウ素含有炭化水素基等が挙げ
られる。これらの置換基が複数ある場合、それぞれの置
換基は同一であっても異なっていてもよい。上述のR1
〜R3 は同一でも異なっていてもよく、水素原子、炭素
数1〜20のアルキル基を示す。
【0014】本発明において、インデニル基、置換イン
デニル基、フルオレニル基、置換フルオレニル基、アズ
レニル基、および、置換アズレニル基はその部分水素添
加物を含む。部分水素添加物とは、共役5員環には水素
添加することなしにそれに縮合する環状炭化水素の二重
結合の一部に水素添加したものである。
【0015】Mは、周期律表4〜6族から選ばれる金属
原子、好ましくは周期律表4族金属原子、具体的にはチ
タン、ジルコニウム及びハフニウム等である。特にはジ
ルコニウムおよびハフニウムが好ましい。XおよびY
は、各々水素、ハロゲン原子、炭素数1〜20、好まし
くは1〜10の炭化水素基、炭素数1〜20、好ましく
は1〜10のアルコキシ基、アミノ基、ジフェニルホス
フィン基等の炭素数1〜20、好ましくは1〜12のリ
ン含有炭化水素基、又はトリメチルシリル基、ビス(ト
リメチルシリル)メチル基等の炭素数1〜20、好まし
くは1〜12のケイ素含有炭化水素基である。XとYと
は同一でも異なってもよい。これらのうちハロゲン原
子、炭化水素基、特に炭素数1〜8のもの、およびアミ
ノ基が好ましい。
【0016】本発明によるオレフィン重合用触媒におい
て、成分〔A〕として一般式〔1〕、〔2〕あるいは
〔3〕で表される化合物のうち、特に好ましいものは以
下の配位子等の結合によって構成された化合物である。 B:2−メチルインデニル、2−エチルインデニル、
2,4−ジメチルインデニル、2−メチル−4−フェニ
ルインデニル、2−メチルベンゾインデニル、フルオレ
ニル、1−メチルフルオレニル、2−メチル−4H−ア
ズレニル、2,4−ジメチル−4H−アズレニル、2−
メチル−4−フェニル−4H−アズレニル、
【0017】C:メチル−シクロペンタジエニル、1,
2−ジメチルシクロペンタジエニル、1,3−ジメチル
シクロペンタジエニル、1,2,3−トリメチルシクロ
ペンタジエニル、1,2,4−トリメチルシクロペンタ
ジエニル、テトラメチルシクロペンタジエニル、ペンタ
メチルシクロペンタジエニル、エチル−シクロペンタジ
エニル、n−ブチルシクロペンタジエニル、 D:インデニル、2−メチルインデニル、2−エチルイ
ンデニル、2,4−ジメチルインデニル、2−メチル−
4−フェニルインデニル、2−メチルベンゾインデニ
ル、フルオレニル、1−メチルフルオレニル、2−メチ
ル−4H−アズレニル、2,4−ジメチル−4H−アズ
レニル、2−メチル−4−フェニル−4H−アズレニ
ル、
【0018】E、F:インデニル、2−メチルインデニ
ル、2−エチルインデニル、2,4−ジメチルインデニ
ル、2−メチル−4−フェニルインデニル、2−メチル
ベンゾインデニル、フルオレニル、1−メチルフルオレ
ニル、2−メチル−4H−アズレニル、2,4−ジメチ
ル−4H−アズレニル、2−メチル−4−フェニル−4
H−アズレニル、 M:4族遷移金属、 X、Y:塩素、メチル基、ジエチルアミノ基。
【0019】一般式〔1〕、〔2〕あるいは〔3〕で示
される成分〔A〕は、同一の一般式で示される化合物お
よび/または他の一般式で示される化合物と、二種以上
の混合物として用いることができる。一般式〔1〕で示
される遷移金属化合物の具体例としては、以下のものが
挙げられる。
【0020】例えば(1)(2−メチルインデニル)シ
クロペンタジエニルジルコニウムジクロリド、(2)
(2−メチルインデニル)シクロペンタジエニルジルコ
ニウムモノクロリドモノハイドライド、(3)(2−メ
チルインデニル)シクロペンタジエニルメチルジルコニ
ウムモノクロリド(4)(2−メチルインデニル)シク
ロペンタジエニルエチルジルコニウムモノクロリド
(5)(2−メチルインデニル)シクロペンタジエニル
フェニルジルコニウムモノクロリド、(6)(2−メチ
ルインデニル)シクロペンタジエニルジルコニウムジメ
チル、(7)(2−メチルインデニル)シクロペンタジ
エニルジルコニウムジフェニル、(8)(2−メチルイ
ンデニル)シクロペンタジエニルジルコニウムジネオペ
ンチル、(9)(2−メチルインデニル)シクロペンタ
ジエニルジルコニウムジハイドライド、(10)(2−
エチルインデニル)シクロペンタジエニルジルコニウム
ジクロリド、(11)(2,4−ジメチルインデニル)
シクロペンタジエニルジルコニウムジクロリド、(1
2)(2−メチル−4−フェニルインデニル)シクロペ
ンタジエニルジルコニウムジクロリド、(13)(フル
オレニル)シクロペンタジエニルジルコニウムジクロリ
ド、(14)(1−メチルフルオレニル)シクロペンタ
ジエニルジルコニウムジクロリド、(15)(2−メチ
ルフルオレニル)シクロペンタジエニルジルコニウムジ
クロリド、(16)(4−メチルフルオレニル)シクロ
ペンタジエニルジルコニウムジクロリド、(17)(4
H−アズレニル)シクロペンタジエニルジルコニウムジ
クロリド、(18)(2−メチル−4H−アズレニル)
シクロペンタジエニルジルコニウムジクロリド、(1
9)(2,4−ジメチル−4H−アズレニル)シクロペ
ンタジエニルジルコニウムジクロリド、(20)(2−
メチル−4H−フェニル−4H−アズレニル)シクロペ
ンタジエニルジルコニウムジクロリド等が挙げられる。
【0021】一般式〔2〕で示される遷移金属化合物の
具体例としては、以下のものが挙げられる。例えば
(1)(インデニル)メチルシクロペンタジエニルジル
コニウムジクロリド、(2)(インデニル)エチルシク
ロペンタジエニルジルコニウムジクロリド、(3)(イ
ンデニル)n−ブチルシクロペンタジエニルジルコニウ
ムジクロリド、(4)(インデニル)1,2−ジメチル
シクロペンタジエニルジルコニウムジクロリド、(5)
(インデニル)1,3−ジメチルシクロペンタジエニル
ジルコニウムジクロリド、(6)(インデニル)ペンタ
メチルシクロペンタジエニルジルコニウムジクロリド、
(7)(インデニル)1,3−ジメチルシクロペンタジ
エニルジルコニウムモノクロリドモノハイドライド、
(8)(インデニル)1,3−ジメチルシクロペンタジ
エニルメチルジクロモノクロリド、(9)(インデニ
ル)1,3−ジメチルシクロペンタジエニルエチルジク
ロモノクロリド、(10)(インデニル)1,3−ジメ
チルシクロペンタジエニルフェニルジルコニウムモノク
ロリド、(11)(インデニル)1,3−ジメチルシク
ロペンタジエニルフェニルジルコニウムジメチル、(1
2)(インデニル)1,3−ジメチルシクロペンタジエ
ニルフェニルジルコニウムジフェニル、(13)(イン
デニル)1,3−ジメチルシクロペンタジエニルジルコ
ニウムジネオペンチル、(14)(インデニル)1,3
−ジメチルシクロペンタジエニルジルコニウムジハイド
ライド、(15)(2−メチルインデニル)メチルシク
ロペンタジエニルジルコニウムジクロリド、(16)
(2−メチルインデニル)エチルシクロペンタジエニル
ジルコニウムジクロリド、(17)(2−メチルインデ
ニル)n−ブチルシクロペンタジエニルジルコニウムジ
クロリド、(18)(2−メチルインデニル)1,2−
ジメチルシクロペンタジエニルジルコニウムジクロリ
ド、(19)(2−メチルインデニル)1,3−ジメチ
ルシクロペンタジエニルジルコニウムジクロリド、(2
0)(2−メチルインデニル)メチルシクロペンタジエ
ニルジルコニウムジクロリド、(21)(2,4−ジメ
チルインデニル)メチルシクロペンタジエニルジルコニ
ウムジクロリド、(22)(2−メチル−4−フェニル
インデニル)メチルシクロペンタジエニルジルコニウム
ジクロリド、(23)(フルオレニル)メチルシクロペ
ンタジエニルジルコニウムジクロリド、(24)(1−
メチルフルオレニル)メチルシクロペンタジエニルジル
コニウムジクロリド、(25)(2−メチルフルオレニ
ル)メチルシクロペンタジエニルジルコニウムジクロリ
ド、(26)(4−メチルフルオレニル)メチルシクロ
ペンタジエニルジルコニウムジクロリド、(27)(4
H−アズレニル)メチルシクロペンタジエニルジルコニ
ウムジクロリド、(28)(2−メチル−4H−アズレ
ニル)メチルシクロペンタジエニルジルコニウムジクロ
リド、(29)(2,4−ジメチル−4H−アズレニ
ル)メチルシクロペンタジエニルジルコニウムジクロリ
ド、(30)(2−メチル−4−フェニル−4H−アズ
レニル)メチルシクロペンタジエニルジルコニウムジク
ロリド等が挙げられる。
【0022】一般式〔3〕で示される遷移金属化合物の
具体例としては、以下のものが挙げられる。例えば
(1)(インデニル)2−メチルインデニルジルコニウ
ムジクロリド、(2)(インデニル)2−エチルインデ
ニルジルコニウムジクロリド、(3)(インデニル)
2,4−ジメチルインデニルジルコニウムジクロリド、
(4)(インデニル)2−メチル−4−フェニルインデ
ニルジルコニウムジクロリド、(5)(インデニル)フ
ルオレニルジルコニウムジクロリド、(6)(インデニ
ル)1−メチルフルオレニルジルコニウムジクロリド、
(7)(インデニル)2−メチルフルオレニルジルコニ
ウムジクロリド、(8)(インデニル)4−メチルフル
オレニルジルコニウムジクロリド、(9)(インデニ
ル)4H−アズレニルジルコニウムジクロリド、(1
0)(インデニル)2−メチル−4H−アズレニルジル
コニウムジクロリド、(11)(インデニル)2,4−
ジメチル−4H−アズレニルジルコニウムジクロリド、
(12)(インデニル)2−メチル−4−フェニル−4
H−アズレニルジルコニウムジクロリド、(13)(2
−メチルインデニル)2−エチルインデニルジルコニウ
ムジクロリド、(14)(2−メチルインデニル)2,
4−ジメチルインデニルジルコニウムジクロリド、(1
5)(2−メチルインデニル)2−メチル−フェニルイ
ンデニルジルコニウムジクロリド、(16)(2−メチ
ルインデニル)フルオレニルジルコニウムジクロリド、
(17)(2−メチルインデニル)1−メチルフルオレ
ニルジルコニウムジクロリド、(18)(2−メチルイ
ンデニル)2−メチルフルオレニルジルコニウムジクロ
リド、(19)(2−メチルインデニル)4−メチルフ
ルオレニルジルコニウムジクロリド、(20)(2−メ
チルインデニル)アズレニルジルコニウムジクロリド、
(21)(2−メチルインデニル)2−メチルアズレニ
ルジルコニウムジクロリド、(22)(2−メチルイン
デニル)2,4−ジメチルアズレニルジルコニウムジク
ロリド、(23)(2−メチルインデニル)2−メチル
−4−フェニルアズレニルジルコニウムジクロリド、
(24)(フルオレニル)1−メチルフルオレニルジル
コニウムジクロリド、(25)(フルオレニル)2−メ
チルフルオレニルジルコニウムジクロリド、(26)
(フルオレニル)4−メチルフルオレニルジルコニウム
ジクロリド、(27)(フルオレニル)4H−アズレニ
ルジルコニウムジクロリド、(28)(フルオレニル)
2−メチル−4H−アズレニルジルコニウムジクロリ
ド、(29)(フルオレニル)2,4−ジメチル−4H
−アズレニルジルコニウムジクロリド、(30)(1−
メチルフルオレニル)4H−アズレニルジルコニウムジ
クロリド、(31)(1−メチルフルオレニル)2−メ
チル−4H−アズレニルジルコニウムジクロリド、(3
2)(1−メチルフルオレニル)2,4−ジメチル−4
H−アズレニルジルコニウムジクロリド、(33)(4
H−アズレニル)2−メチル−4H−アズレニルジルコ
ニウムジクロリド、(34)(4H−アズレニル)2,
4−ジメチル−4H−アズレニルジルコニウムジクロリ
ド、(35)(2−メチル−4H−アズレニル)2,4
−ジメチル−4H−アズレニルジルコニウムジクロリド
等が挙げられる。
【0023】前述の一般式〔1〕、〔2〕および〔3〕
の遷移金属化合物の例示において塩素を臭素、ヨウ素、
ヒドリド、メチル、フェニル等に置きかえたものも使用
可能である。さらに、本発明では、成分〔A〕として前
記に例示したジルコニウム化合物の中心金属のジルコニ
ウムをチタン、ハフニウム、ニオブ、モリブデン又はタ
ングステン等に換えた化合物も用いることができる。こ
れらのうちで好ましいものは、ジルコニウム化合物、ハ
フニウム化合物およびチタン化合物である。さらに好ま
しいのは、ジルコニウム化合物、ハフニウム化合物であ
る。
【0024】本触媒の〔B〕成分として、イオン交換性
層状無機化合物が用いられ、イオン交換性層状珪酸塩を
用いることができる。イオン交換性層状珪酸塩は、イオ
ン結合等によって構成される面が互いに弱い結合力で平
行に積み重なった結晶構造をとる珪酸塩化合物であり、
含有するイオン交換可能なものを指称する。大部分のイ
オン交換性層状珪酸塩は、天然には主に粘土鉱物の主成
分として産出するが、これら、イオン交換性層状珪酸塩
は特に、天然産のものに限らず、人工合成物であっても
よい。
【0025】イオン交換性層状珪酸塩の具体例として
は、例えば、白水春雄著「粘土鉱物学」朝倉書店(19
95年)、等に記載される公知の層状珪酸塩であって、
ディッカイト、ナクライト、カオリナイト、アノーキサ
イト、メタハロイサイト、ハロイサイト等のカオリン
族、クリソタイル、リザルダイト、アンチゴライト等の
蛇紋石族、モンモリロナイト、ザウコナイト、バイデラ
イト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ス
チーブンサイト等のスメクタイト族、バーミキュライト
等のバーミキュライト族、雲母、イライト、セリサイ
ト、海緑石等の雲母族、アタパルジャイト、セピオライ
ト、パリゴルスカイト、ベントナイト、パイロフィライ
ト、タルク、緑泥石群が挙げられる。これらは混合層を
形成していてもよい。これらの中では、モンモリロナイ
ト、ザウコナイト、バイデライト、ノントロナイト、サ
ポナイト、ヘクトライト、スチーブンサイト、ベントナ
イト、テニオライト等のスメクタイト族、バーミキュラ
イト族、雲母族が好ましい。
【0026】また、珪酸塩以外のイオン交換性層状無機
化合物は、六方最密パッキング型、アンチモン型、Cd
Cl2 型、CdI2 型等の層状の結晶構造を有するイオ
ン結晶性化合物等を例示することができる。このような
結晶構造を有するイオン交換性層状化合物の具体例とし
ては、α−Zr(HAsO4 )2 ・H2 O、α−Zr
(HPO4 )2 、α−Zr(KPO4 )2 ・3H2 O、
α−Ti(HPO4 )2、α−Ti(HAsO4 )2 ・
H2 O、α−Sn(HPO4 )2 、H2 O,γ−Zr
(HPO4 )2 、γ−Ti(HPO4 )2 、γ−Ti
(NH4 PO4 )2 ・H2 O等の多価金属の結晶性酸性
塩が挙げられる。
【0027】なお、〔B〕成分として、水銀圧入法を測
定した半径が20オングストローム以上の細孔容積が
0.1cc/g未満の化合物を用いた場合には、高い重
合活性が得難い傾向があるので、0.1cc/g以上、
特には0.3〜5cc/gのものが好ましい。また、
〔B〕成分は特に処理を行うことなくそのまま用いるこ
とができるが、〔B〕成分に化学処理を施すことも好ま
しい。ここで化学処理とは、表面に付着している不純物
を除去する表面処理と粘土の構造に影響を与える処理の
いずれをも用いることができる。
【0028】具体的には、酸処理、アルカリ処理、塩類
処理、有機物処理等が挙げられる。酸処理は表面の不純
物を取り除く他、結晶構造中のAl、Fe、Mg等の陽
イオンを溶出させることによって表面積を増大させる。
アルカリ処理では層状無機化合物の結晶構造が破壊さ
れ、層状無機化合物の構造の変化をもたらす。また塩類
処理、有機物処理では、イオン複合体、分子複合体、有
機誘導体等を形成し、表面積や層間距離を変えることが
できる。イオン交換性を利用し、層間の交換性イオンを
別の大きな嵩高いイオンと置換することにより、層間が
拡大した状態の層状物質を得ることもできる。すなわ
ち、嵩高いイオン層状構造を支える支柱的な役割を担っ
ており、ピラーと呼ばれる。また層状物質層間に別の物
質を導入することをインターカレーションという。
【0029】インターカレーションするゲスト化合物と
しては、TiCl4 、ZrCl4 等の陽イオン性無機化
合物、Ti(OR)4 、Zr(OR)4 、PO(OR)
3 、B(OR)3 [Rはアルキル、アリール等]等の金
属アルコラート、[Al13O 4 (OH)24]7+、[Zr
4 (OH)14]2+、[Fe3 O(OCOCH3 )6 ] +
等の金属水酸化物イオン等が挙げられる。これらの化合
物は、単一で用いても、また2種類以上共存させて用い
てもよい。これらの化合物をインターカレーションする
際に、Si(OR)4 、Al(OR)3 、Ge(OR)
4 等の金属アルコラート等を加水分解して得た重合物、
SiO2 等のコロイド状無機化合物等を共存させること
もできる。また、ピラーの例としては上記水酸化物イオ
ンを層間にインターカレーションした後に加熱脱水する
ことにより生成する酸化物等が挙げられる。〔B〕成分
はそのまま用いてもよいし、加熱脱水処理した後用いて
もよい。また、単独で用いても、上記固体の2種以上を
混合して用いてもよい。
【0030】本発明においては、塩類で処理される前
の、イオン交換性層状無機化合物が含有する交換可能な
1族金属陽イオンの40%以上、好ましくは60%以上
を、下記に示す塩類より解離した陽イオンと、イオン交
換することが好ましい。このようなイオン交換を目的と
した塩類処理で用いられる塩類は、2〜14族原子から
成る群より選ばれた少なくとも一種の原子を含む陽イオ
ンを含有する化合物であり、好ましくは、2〜14族原
子から成る群より選ばれた少なくとも一種の原子を含む
陽イオンと、ハロゲン原子、無機酸および有機酸から成
る群より選ばれた少なくとも一種の陰イオンとから成る
化合物であり、更に好ましくは、2〜14族原子から成
る群より選ばれた少なくとも一種の原子を含む陽イオン
と、Cl、Br、I、F、PO4 、SO4 、NO3 、C
O3 、C2 O4 、ClCO4 、OCOCH3 、CH3 C
OCHCOCH3 、OCl2 、O(NO3 )2 、O(C
lO 4 )2 、O(SO4 )、OH、O2 Cl2 、OCl
3 、OCOH、OCOCH2CH3 、C2 H4 O4 およ
びC6 H5 O7 から成る群より選ばれる少なくとも一種
の陰イオンとから成る化合物である。具体的にはCaC
l2 、CaSO4 、CaC2 O4 、Ca(NO3 )2 、
Ca3 (C6 H5 O7 )2 、MgCl2 、MgBr2 、
MgSO4 、Mg(PO4 )2 、Mg(ClO4 )2 、
MgC2 O4 、Mg(NO3 )2 、Mg(OCOC
H3 )2 、MgC4 H4 O4 、Sc(OCOC
H3 )2 、Sc2 (CO3 )3 、Sc2 (C
2 O4 )3 、Sc(NO3 )3 、Sc2 (SO4 )3 、
ScF3 、ScCl3 、ScBr3 、Scl3 、Y(O
COCH3 )3 、Y(CH3 COCHCOCH3 )3 、
Y2 (CO3 )3 、Y2 (C2 O4 )3 、Y(NO3 )
3 、Y(ClO4 )3 、YPO4 、Y2 (SO4 ) 3 、
YF3 、YCl3 、La(OOCH3 )3 、La(CH
3 COCHCOCH 3 )3 、La2 (CO3 )3 、La
(NO3 )3 、La(ClO4 )3 、La2(C
2 O4 )3 、LaPO4 、La2 (SO4 )3 、LaF
3 、LaCl3 、LaBr3 、Lal3 、Sm(OCO
CH3 )3 、Sm(CH3 COCHCOCH 3 )3 、S
m2 (CO3 )3 、Sm(NO3 )3 、Sm(Cl
O4 )3 、Sm2(C2 O4 )3 、SmPO4 、Sm2
(SO4 )3 、SmF3 、SmCl3 、SmBr3 、S
ml3 、Yb(OCOCH3 )3 、Yb(NO3 )3 、
Yb(ClO4 )3 、Yb(C2 O4 )3 、Yb2 (S
O4 )3 、YbF3 、YbCl3 、Ti(OCOC
H3 )4 、Ti(CO3 )2 、Ti(NO3 )4 、Ti
(SO4)2 、TiF4 、TiCl4 、TiBr4 、T
il4 、Zr(OCOCH3 )4、Zr(CO3 )2 、
Zr(NO3 )4 、Zr(SO4 )2 、ZrF4 、Zr
Cl4 、ZrBr4 、Zrl4 、ZrOCl2 、ZrO
(NO3 )2 、ZrO(ClO4 )2 、ZrO(S
O4 )、Hf(OCOCH3 )4 、Hf(CO3 )2 、
Hf(NO3 )4 、Hf(SO4 )2 、HfOCl2 、
HfF4 、HfCl4 、HfBr4 、Hfl4 、V(C
H3 COCHCOCH3 )3 、VOSO4 、VOC
l3 、VCl3 、VCl4 、VBr3 、Nb(CH3 C
OCHCOCH3 )5、Nb2 (CO3 )5 、Nb(N
O3 )5 、Nb2 (SO4 )5 、ZrF5 、ZrC
l5 、NbBr5 、Nbl5 、Ta(OCOC
H3 )5 、Ta(CO3 )5、Ta(NO3 )5 、Ta
2 (SO4 )5 、TaF5 、TaCl5 、TaBr5、
Tal5 、Cr(OOCH3 )2 OH、Cr(CH3 C
OCHCOCH3 )3、Cr(NO3 )3 、Cr(Cl
O4 )3 、CrPO4 、Cr2 (SO4 )3 、CrO2
Cl2 、CrF3 、CrCl3 、CrBr3 、Cr
l3 、MoOCl4、MoCl3 、MoCl4 、MoC
l5 、MoF6 、Mol2 、WCl4 、WCl6 、WF
6 、WBr5 、Mn(OOCH3 )2 、Mn(CH3 C
OCHCOCH3 )2 、MnCO3 、Mn(N
O3 )2 、MnO、Mn(ClO4 )2 、MnF2 、M
nCl2 、MnBr2 、Mnl2 、Fe(OCOC
H3 )2 、Fe(CH3 COCHCOCH3 )3 、Fe
CO3 、Fe(NO3 )3 、Fe(ClCO 4 )3 、F
ePO4 、FeSO4 、Fe2 (SO4 )3 、Fe
F3 、FeCl3、FeBr3 、Fel2 、FeC6 H
5 O7 、Co(OCOCH3 )2 、Co(CH3 COC
HCOCH3 )3 、CoCO3 、Co(NO3 )2 、C
oC2 O4、Co(ClO4 )2 、Co3 (P
O4 )2 、CoSO4 、CoF2 、CoCl 2 、CoB
r2 、Col2 、NiCO3 、Ni(NO3 )2 、Ni
(ClO4 ) 2 、NiSO4 、NiCl2 、NiB
r2 、Pb(OCOCH3 )4 、Pb(OOC
H3 )2 、PbCO3 、Pb(NO3 )2 、PbS
O4 、PbHPO4 、Pb(ClO4 )2 、PbF2 、
PbCl2 、PbBr2 、Pbl2 、Cul2 、CuB
r2 、Cu(NO3 )2 、CuC2 O4 、Cu(ClO
4 )2 、CuSO 4 、Cu(OCOCH3 )2 、Zn
(OOCH3 )2 、Zn(CH3 COCHCOCH3 )
2 、ZnCO3 、Zn(NO3 )2 、Zn(ClO4 )
2 、Zn3 (PO4 )2 、ZnSO4 、ZnF2 、Zn
Cl2 、ZnBr2 、Znl2 、Cd(OCOCH3 )
2 、Cd(CH3 COCHCOCH3 )2 、Cd(OC
OCH 2 CH3 )2 、Cd(NO3 )2 、Cd(ClO
4 )2 、CdSO4 、CdF2、CdCl2 、CdBr
2 、Cdl2 、AlF3 、AlCl3 、AlBr3 、A
ll3 Al2 (SO4 )3 、Al2 (C2 O4 )3 、A
l(CH3 COCHCOCH3 )3 、Al(N
O3 )3 、AlPO4 、GeCl4 、GeBr4 、Ge
l 4 、Sn(OCOCH3 )4 、Sn(SO4 )2 、S
nF4 、SnCl4 、SnBr4 、Snl4 等が挙げら
れる。酸処理は表面の不純物を除くほか、結晶構造のA
l、Fe、Mg等の陽イオンの一部または全部を溶出さ
せることができる。
【0031】酸処理で用いられる酸は、好ましくは塩
酸、硫酸、硝酸、シュウ酸、リン酸、酢酸から選択され
る。処理に用いる塩類および酸は、2種以上であっても
よい。塩類処理と酸処理を組み合わせる場合において
は、塩類処理を行った後、酸処理を行う方法、酸処理を
行った後、塩類処理を行う方法、および塩類処理と酸処
理を同時に行う方法がある。塩類および酸による処理条
件は、特には制限されないが、通常、塩類および酸濃度
は、0.1〜30重量%、処理温度は室温〜沸点、処理
時間は、5分〜24時間の条件を選択して、イオン交換
性層状無機化合物に含有される少なくとも一種の化合物
の少なくとも一部を溶出する条件で行うことが好まし
い。また、塩類および酸は、一般的には水溶液で用いら
れる。
【0032】本発明では、好ましくは上記塩類処理およ
び/または酸処理を行うが、処理前、処理間、処理後に
粉砕や造粒等で形状制御を行ってもよい。また、アルカ
リ処理や有機物処理などの化学処理を併用してもよい。
これらイオン交換性層状無機化合物には、通常吸着水お
よび層間水が含まれる。本発明においては、これらの吸
着水および層間水を除去して〔B〕成分として使用する
のが好ましい。ここで吸着水とは、イオン交換性層状無
機化合物粒子の表面あるいは結晶破面に吸着された水
で、層間水は結晶の層間に存在する水である。本発明で
は、加熱処理によりこれらの吸着水および/または層間
水を除去して使用することができる。
【0033】イオン交換性層状無機化合物の吸着水およ
び層間水の加熱処理方法は特に制限されないが、加熱脱
水、気体流通下の加熱脱水、減圧下の加熱脱水および有
機溶媒との共沸脱水等の方法が用いられる。加熱の際の
温度は、イオン交換性層状無機化合物および層間イオン
の種類によるために一概に規定できないが、層間水が残
存しないように、100℃以上、好ましくは150℃以
上であるが、構造破壊を生じるような高温条件(加熱時
間にもよるが例えば800℃以上)は好ましくない。ま
た、空気流通下での加熱等の架橋構造を形成させるよう
な加熱脱水方法は、触媒の重合活性が低下し、好ましく
ない。加熱時間は0.5時間以上、好ましくは1時間以
上である。その際、除去した後の〔B〕成分の水分含有
率が、温度200℃、圧力1mmHgの条件下で2時間
脱水した場合の水分含有率を0重量%とした時、3重量
%以下、好ましくは1重量%以下であることが好まし
い。
【0034】以上のように、本発明において、〔B〕成
分として、特に好ましいものは、塩類処理および/また
は酸処理を行って得られた、水分含有率が1重量%以下
の、イオン交換性層状無機化合物である。また〔B〕成
分は、平均粒径が5μm以上の球状粒子を用いるのが好
ましい。より好ましくは、平均粒径が10μm以上の球
状粒子を用いる。更に好ましくは平均粒径が10μm以
上100μm以下の球状粒子を用いる。ここでいう平均
粒径は、粒子の光学顕微鏡写真(倍率100倍)を画像
処理して算出した数平均の粒径で表す。また〔B〕成分
は、粒子の形状が球状であれば天然物あるいは市販品を
そのまま使用してもよいし、造粒、分粒、分別等により
粒子の形状および粒径を制御したものを用いてもよい。
【0035】ここで用いられる造粒法は例えば攪拌造粒
法、噴霧造粒法、転動造粒法、ブリケッティング、コン
パクティング、押出造粒法、流動層造粒法、乳化造粒
法、液中造粒法、圧縮成型造粒法等が挙げられるが
〔B〕成分を造粒することが可能な方法であれば特に限
定されない。造粒法として好ましくは、攪拌造粒法、噴
霧造粒法、転動造粒法、流動造粒法が挙げられ、特に好
ましくは攪拌造粒法、噴霧造粒法が挙げられる。なお、
噴霧造粒を行う場合、原料スラリーの分散媒として水あ
るいはメタノール、エタノール、クロロホルム、塩化メ
チレン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、トルエン、キ
シレン等の有機溶媒を用いる。好ましくは水を分散媒と
して用いる。球状粒子が得られる噴霧造粒の原料スラリ
ー液の〔B〕成分の濃度は0.1〜70%、好ましくは
1〜50%、特に好ましくは5〜30%である。球状粒
子が得られる噴霧造粒の熱風の入り口の温度は、分散媒
により異なるが、水を例にとると80〜260℃、好ま
しくは100〜220℃で行う。
【0036】また造粒の際に有機物、無機溶媒、無機
塩、各種バインダーを用いてもよい。用いられるバイン
ダーとしては例えば砂糖、デキストローズ、コーンシロ
ップ、ゼラチン、グルー、カルボキシメチルセルロース
類、ポリビニルアルコール、水ガラス、塩化マグネシウ
ム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硫酸マグネ
シウム、アルコール類、グリコール、澱粉、カゼイン、
ラテックス、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオ
キシド、タール、ピッチ、アルミナゾル、シリカゲル、
アラビアゴム、アルギン酸ソーダ等が挙げられる。上記
のように得られた球状粒子は、重合工程での破砕や微粉
の抑制をするためには0.2MPa以上の圧縮破壊強度
を有することが好ましい。このような粒子強度の場合に
は、特に予備重合を行う場合に、粒子性状改良効果が有
効に発揮される。本発明においては、脱水されて水分含
有率が3重量%以下である〔B〕成分を用いる場合に
は、〔A〕成分、及び必要に応じて〔C〕成分と接触す
る際には、同様の水分含有率を保つように取り扱われる
ことが重要である。
【0037】また、本発明において必要に応じ〔C〕成
分として用いられる有機アルミニウム化合物は、一般式
【0038】
【化5】AlRm X3-m
【0039】(式中、Rは炭素数1〜20の炭化水素基
を示し、Xは水素、ハロゲン、アルコキシ基、シロキシ
基を示す。mは0<m≦3の整数を示す。)で表され
る。具体的にはトリメチルアルミニウム、トリエチルア
ルミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリイソブチ
ルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム又はジエ
チルアルミニウムモノクロライド、ジエチルアルミニウ
ムモノメトキシド等のハロゲンもしくはアルコキシ含有
アルキルアルミニウムが挙げられる。これらのうち特に
トリアルキルアルミニウムが好ましい。
【0040】〔A〕成分、〔B〕成分及び必要に応じて
用いる〔C〕成分の接触方法は特に限定されないが、例
えば以下のような順序で接触させることができる。 イ.〔A〕成分と〔B〕成分を接触させる。 ロ.〔A〕成分と〔B〕成分を接触させた後に〔C〕成
分を添加する。 ハ.〔A〕成分と〔C〕成分を接触させた後に〔B〕成
分を添加する。 ニ.〔B〕成分と〔C〕成分を接触させた後に〔A〕成
分を添加する。
【0041】また、この接触は触媒調製時でけでなく、
オレフィンによる予備重合時、又はオレフィンの重合時
に行ってもよい。そのほか、三成分を同時に接触させて
もよい。この触媒各成分の接触に際し、又は接触の後に
オレフィン重合体、スチレン系重合体、アクリル系重合
体等又はこれらの共重合体や、シリカ、アルミナ等の無
機酸化物の固体を共存させ、あるいは接触させてもよ
い。接触は窒素等の不活性ガス中、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、トルエン、キシレン等の不活性炭化水素
溶媒中で行ってもよい。接触温度は、−20℃〜溶媒の
沸点の間で行い、特に室温から溶媒の沸点の間で行うの
が好ましい。
【0042】触媒各成分の使用量は、〔B〕成分1gあ
たり〔A〕成分を0.0001〜10mmol、好まし
くは0.001〜5mmolであり、必要に応じて
〔C〕成分を〔B〕成分1gあたり0.01〜1000
0mmol、好ましくは0.1〜100mmolであ
る。また、〔A〕成分中の遷移金属と〔C〕成分中のア
ルミニウム原子のモル比は1:0.01〜100000
0、好ましくは0.1〜100000である。このよう
にして得られた触媒は調製後洗浄して、または洗浄せず
にそのままオレフィンの重合触媒として用いてもよい。
【0043】重合に用いるオレフィンとしては、エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オク
テン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ブ
テン、ビニルシクロアルカン、スチレンあるいはこれら
の誘導体等が挙げられる。また、単独重合のほか通常公
知のランダム共重合やブロック共重合にも好適に用いる
ことができる。またさらにブタジエン、1,5−ヘキサ
ジエン、1,7−オクタジエン、メチル−1,4−ヘキ
サジエン、メチル−1,7−オクタジエン等のジエン化
合物と前記オレフィン類との共重合にも用いることがで
きる。
【0044】重合の前に、本発明の触媒を用いてエチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オク
テン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ブ
テン、ビニルシクロアルカン、スチレン等のオレフィン
を予備的に重合してもよい。この予備的な重合は不活性
溶媒中で緩和な条件で行うことが好ましく、固体触媒1
gあたり、0.01〜1000g、好ましくは0.1〜
100gの重合体が生成するように行うことが望まし
い。
【0045】重合反応は、ブタン、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、トルエン、シクロヘキサン等の不活性炭
化水素や液化α−オレフィン等の溶媒存在下、あるいは
不存在下に行われる。温度は−50℃〜250℃であ
り、圧力は特に制限されないが、好ましくは常圧〜約2
000kg・f/cm2 の範囲である。また、重合系内
に分子量調節剤として水素を存在させてもよい。更に、
重合温度、分子量調節剤の濃度等を変えて多段階で重合
させてもよい。
【0046】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はその要旨を逸脱しない限り、これ
ら実施例によって制約を受けるものではない。なお、以
下の触媒合成工程及び重合工程は、すべて精製窒素雰囲
気下で行った。また溶媒は、モレキュラシーブス4Aで
脱水した後、精製窒素でバブリングして脱気したものを
用いた。
【0047】実施例中、MFRはASTM D1238
に準拠し、190℃、2.16kg荷重で測定した。な
お、MFRの測定の際、重合体に2,6−ジ−t−ブチ
ルパラクレゾールを0.1重量%配合した。
【0048】実施例1 (1)粘土鉱物の化学処理 市販の合成雲母30gをZnSO4 ・7H2 O52.5
gを溶解させた脱塩水600ml中に分散させて90℃
で3時間攪拌した。処理後、この固体成分を脱塩水で洗
浄し、乾燥を行ってZn塩処理合成雲母を得た。
【0049】(2)粘土鉱物の加熱脱水処理 200mlフラスコに(1)で得たZn塩処理合成雲母
10.0gを入れて減圧下、200℃で2時間の加熱脱
水処理を行った。この脱水処理で1.16gの重量減が
認められた。
【0050】(3)触媒成分の合成 100mlフラスコに(2)で得られたZn塩処理合成
雲母1.0gを入れ、トルエン7mlに分散させてスラ
リーとした。次いで室温において攪拌下、トリエチルア
ルミニウム0.43ml添加した。室温で1時間接触さ
せた後、上澄み液を抜き出して固体部をトルエンで洗浄
した。これにトルエンを加えてスラリーとした後、(フ
ルオレニル)シクロペンタジエニルジルコニウムジクロ
ライドのトルエン溶液(10.0μmmol/ml)を
20.0mlを加え、室温で1時間攪拌し触媒成分を得
た。
【0051】(4)エチレン−1−ブテンの共重合 精製窒素で充分置換された2リットルの誘導攪拌式オー
トクレーブ中に、ノルマルヘキサン840ml、トリエ
チルアルミニウム0.25mmol、及び1−ブテン1
60mlを加え、70℃に昇温した。次いで前記(3)
で得られた触媒成分を固体触媒として20.0mg、エ
チレンとともに導入し、全圧を25kg・f/cm2 に
保ち、攪拌を続けて1時間重合を行った。重合はエタノ
ール10mlを加えることにより停止させた。得られた
エチレン−1−ブテン共重合体は20gであった。MF
Rは0.06g/10分と非常に低く、この重合体は高
分子量を有していた。
【0052】比較例1 (1)触媒成分の合成及びエチレン−1−ブテンの共重
合 実施例1の(3)において、(フルオレニル)シクロペ
ンタジエニルジルコニウムジクロライドをビス(n−ブ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド
に変えた以外は実施例1と同様にして触媒成分を合成
し、実施例1の(4)と同様にしてエチレン−1−ブテ
ン共重合を行ったところ、得られたエチレン−1−ブテ
ン共重合体は240gであった。この重合体のMFRは
2.1g/10分であり、この重合体の分子量は不十分
なものであった。
【0053】比較例2 (1)触媒成分の合成及びエチレン−1−ブテンの共重
合 実施例1の(3)において、(フルオレニル)シクロペ
ンタジエニルジルコニウムジクロライドをビス(シクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロライドに変えた以
外は実施例1と同様にして触媒成分を合成し、実施例1
の(4)と同様にしてエチレン−1−ブテン共重合を行
ったところ、得られたエチレン−1−ブテン共重合体は
170gであった。この重合体のMFRは1.3g/1
0分であり、この重合体の分子量は不十分なものであっ
た。
【0054】実施例2 (1)触媒成分の合成及びエチレン−1−ブテンの共重
合 実施例1の(3)において、(フルオレニル)シクロペ
ンタジエニルジルコニウムジクロライドを(2−メチル
インデニル)シクロペンタジエニルジルコニウムジクロ
ライドに変えた以外は実施例1と同様にして触媒成分を
合成し、実施例1の(4)と同様にしてエチレン−1−
ブテン共重合を行ったところ、得られたエチレン−1−
ブテン共重合体は30gであった。この重合体のMFR
は0.04g/10分であり、この重合体は高分子量を
有していた。
【0055】実施例3 (1)触媒成分の合成及びエチレン−1−ブテンの共重
合 実施例1の(3)において、(フルオレニル)シクロペ
ンタジエニルジルコニウムジクロライドを(インデニ
ル)1,3−ジメチルシクロペンタジエニルジルコニウ
ムジクロライドに変えた以外は実施例1と同様にして触
媒成分を合成し、実施例1の(4)と同様にしてエチレ
ン−1−ブテン共重合を行ったところ、得られたエチレ
ン−1−ブテン共重合体は175gであった。この重合
体のMFRは0.1g/10分であり、この重合体は高
分子量を有していた。
【0056】実施例4 (1)触媒成分の合成及びエチレン−1−ブテンの共重
合 実施例1の(3)において、(フルオレニル)シクロペ
ンタジエニルジルコニウムジクロライドを(2−メチル
インデニル)インデニルジルコニウムジクロライドに変
えた以外は実施例1と同様にして触媒成分を合成し、実
施例1の(4)と同様にしてエチレン−1−ブテン共重
合を行ったところ、得られたエチレン−1−ブテン共重
合体は24gであった。この重合体のMFRは0.02
g/10分であり、この重合体は高分子量を有してい
た。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、触媒の重合活性が高
く、高分子量のオレフィン重合体が得られ、工業的に極
めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の理解を助けるためのフローチャート図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記〔A〕成分と〔B〕成分とを組み合
    わせてなるオレフィン重合用触媒。 〔A〕下記一般式〔1〕、〔2〕または〔3〕から選択
    されるメタロセン系遷移金属化合物 【化1】 (式中、Aはシクロペンタジエニル基、Bは置換インデ
    ニル基、フルオレニル基、置換フルオレニル基、アズレ
    ニル基および置換アズレニル基の中から選択され、Cは
    置換シクロペンタジエニル基、Dはインデニル基、置換
    インデニル基、フルオレニル基、置換フルオレニル基、
    アズレニル基および置換アズレニル基の中から選択され
    た配位子。またEとFは互いに異なる配位子であって、
    インデニル基、置換インデニル基、フルオレニル基、置
    換フルオレニル基、アズレニル基および置換アズレニル
    基の中から選択される。またMは周期律表4〜6族から
    選ばれる金属原子を示し、XおよびYは水素原子、ハロ
    ゲン原子、炭化水素基、アルコキシ基、アミノ基、リン
    含有炭化水素基またはケイ素含有炭化水素基を示す。)
    〔B〕イオン交換性層状無機化合物
  2. 【請求項2】 成分〔C〕として、更に有機アルミニウ
    ム化合物を含有することを特徴とする、請求項1に記載
    のオレフィン重合用触媒。
  3. 【請求項3】 成分〔C〕が、 【化2】AlRm X3-m (式中、Rは炭素数1〜20の炭化水素基を示し、Xは
    水素、ハロゲン、アルコキシ基、シロキシ基を示す。m
    は0<m≦3の整数を示す。)で表される化合物である
    ことを特徴とする、請求項2記載のオレフィン重合用触
    媒。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3に記載のオレフィン重
    合用触媒の存在下、オレフィンを重合することを特徴と
    する、オレフィン重合体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113748140A (zh) * 2019-04-30 2021-12-03 陶氏环球技术有限责任公司 金属-配体络合物

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