JPH11131081A - 真空ポンプ油 - Google Patents

真空ポンプ油

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JPH11131081A
JPH11131081A JP10233714A JP23371498A JPH11131081A JP H11131081 A JPH11131081 A JP H11131081A JP 10233714 A JP10233714 A JP 10233714A JP 23371498 A JP23371498 A JP 23371498A JP H11131081 A JPH11131081 A JP H11131081A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱安定性、到達真空度に優れるとともに
低温起動性に優れる、即ち冬場や寒冷地でも速やかに定
常運転を可能とする真空ポンプ油を提供する。 【解決手段】 分子量が300以上の炭化水素からな
り、粘度指数が120以上であり、40℃における動粘
度が10〜500mm2 /秒である基油からなる真空ポ
ンプ油である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空ポンプ油に関
し、詳しくは、熱安定性、到達真空度に優れるとともに
低温起動性に優れる真空ポンプ油に関する。
【0002】
【従来の技術】真空技術は、半導体製造、太陽電池、航
空機、自動車、オプトエレクトニクスの分野で広く利用
されている。これらの技術を実施するため、従来より往
復式真空ポンプ、回転式真空ポンプ等の機械式真空ポン
プや油回転真空ポンプ、油拡散真空ポンプ等の高真空ポ
ンプが広く知られている。そして、これら真空ポンプの
可動部分の潤滑や高真空化、長寿命化等を目的として合
成油系や鉱油系の真空ポンプ油が用いられている。
【0003】近年、真空ポンプの応用分野が拡大される
に伴い、熱安定性や高度の真空度が要求され、それに対
応するため真空ポンプ油の改良が加えられてきた。さら
に真空技術の応用分野では、真空ポンプを起動した後、
定常運転に至る時間の短縮が生産性向上のため求められ
ている。しかし、従来より知られている真空ポンプ油で
は、特に、冬場や寒冷地で用いられた場合に、低温起動
性に劣るため、即ち定常運転に至るまでに長時間を要し
ていた。このため、目的生産物の生産性が低下したり、
生産物の品質が安定して得られないという問題点があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたもので、熱安定性、到達真空度に優れるとと
もに低温起動性に優れる真空ポンプ油、特に冬場や寒冷
地でも速やかに定常運転を可能とする真空ポンプ油を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、実質的に分子
量が300以上の炭化水素からなり、粘度指数が120
以上であり、40℃における動粘度が10〜500mm
2 /秒の基油からなる真空ポンプ油である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。先ず、本発明の基油は、実質的に分子量が30
0以上の炭化水素からなっており、粘度指数が120以
上である。このような基油の材料としては、合成油や鉱
油を挙げることができる。
【0007】合成油としては、例えば、ポリα−オレフ
ィンを挙げることができる。ポリα−オレフィンとして
は、通常炭素数4〜14の範囲の直鎖状あるいは分岐状
のα−オレフィンから選択された任意の一種を単独重合
して、または2種以上を共重合して得られる重合体を用
いることができる。原料として用いるα−オレフィンの
炭素数は、好ましくは10〜14であり、より好ましく
は12〜14である。ポリα−オレフィンは、具体的に
は、例えば1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセ
ンなどを単独重合またはこれらの2種以上を共重合して
得られる。より具体的には、例えば1−ドデセン、1−
テトラデセンの3量体、4量体、5量体、6量体等が挙
げられる。特に好ましいのは、1−ドデセンの3量体、
4量体もしくは5量体または1−テトラデセンの2量
体、3量体もしくは4量体である。
【0008】このようなポリα−オレフィンは、触媒と
して塩化アルミニウム、フッ化ホウ素等のフリーデルク
ラフト型触媒、あるいはチーグラー触媒等を用いてα−
オレフィンを重合し、製造することができる。また、ポ
リα−オレフィンとしては、特に水素添加して不飽和結
合を飽和させたものがより好ましい。これは、上記重合
体を、例えば、ニッケル系、パラジウム系や白金系のよ
うな水素化触媒の存在下で水素と接触させることにより
得ることができる。
【0009】合成油としては、この他に内部オレフィン
の重合体を挙げることができる。内部オレフィンの重合
体としては、通常炭素数4〜14の範囲の直鎖状あるい
は分岐状の内部オレフィンから選択された任意の一種を
単独重合して、または2種以上を共重合して得られる重
合体を用いることができる。内部オレフィンの炭素数
は、好ましくは10〜14であり、より好ましくは12
〜14である。具体的には、例えば、7−テトラデセン
などを単独重合または共重合して得られる重合体であ
る。より具体的には、例えば7−テトラデセンの3量
体、4量体、5量体、6量体等を好ましく挙げることが
できる。また、内部オレフィンの重合体としては、特に
水素添加して不飽和結合を飽和させたものがより好まし
い。
【0010】また、鉱油としては、例えばパラフィン系
鉱油,ナフテン系鉱油,中間基系鉱油などが挙げられ、
具体例としては、溶剤精製または水添精製により製造さ
れた軽質ニュートラル油,中質ニュートラル油,重質ニ
ュートラル油,ブライトストックなどを挙げることがで
きる。特にイソパラフィン等のパラフィン系鉱油を選択
することが好ましい。
【0011】本発明で用いる基油は、実質的に分子量が
300以上の炭化水素からなるものである。分子量が3
00未満の炭化水素を含むと到達真空度や低温起動性が
不十分となる。ここで、「実質的に」とは、本発明の効
果を損なわない範囲で微量の他の基油成分や不純物を含
むことができるという意味である。これらの基油の中で
も分子量450未満の炭化水素の含有量を30重量%以
下にしたものが、より低温起動性に優れ、潤滑性能も優
れるので好ましい。
【0012】基油の材料となる鉱油や合成油は一般に種
々の分子量の炭化水素の混合物であるため、分子量30
0未満の炭化水素の存在量を確認する必要が生じる場合
がある。また、分子量450未満の炭化水素の含有量を
確認する必要が生じる場合もある。このような場合、ガ
スクロマトグラフィーやGPC法等により、これらの量
を確認することができる。GPC法によりよる場合、分
子量既知の化合物を用いて検量線を作成することによ
り、最小分子量を求めることができる。また、GPCチ
ャートにおける分子量450未満の面積の割合より分子
量450未満の炭化水素の含有量を求めることができ
る。
【0013】分子量が300未満の炭化水素が含まれて
いる場合には、これら混合物を蒸留等の分離操作を行い
目的の性状となるように調整する。また、分子量450
未満の炭化水素を30重量%以下とする場合にも、蒸留
等の分離操作を行えばよい。本発明で用いる基油の分子
量分布(Mw/Mn,Mw:重量平均分子量,Mn:数
平均分子量)は、1〜1.1であることが好ましい。分
子量分布はGPC等により測定できる。このような狭い
分子量分布の基油を用いると、低温起動性が良好とな
る。なお、本発明で用いる基油の分子量は、通常300
〜1200である。
【0014】本発明で用いる基油は、JIS K 22
83に準拠して測定して得られる粘度指数が120以上
であり、通常120〜170である。120未満では、
真空ポンプ油として低温から高温まで安定して使用する
ことができない。170を越える基油は、一般に製造す
ることが困難であり経済性に劣る。本発明で用いる基油
は、粘度指数が、好ましくは130〜170である。こ
のような粘度指数が120以上の基油を得るには、上記
基油材料を適宜選択して粘度指数を調整して得ればよ
い。
【0015】本発明で用いる基油は、JIS K 22
83に準拠して測定して得られる、40℃における動粘
度が10〜500mm2 /秒であり、好ましくは20〜
200mm2 /秒の範囲とする。動粘度が高すぎると低
温での粘度が高くなりすぎて低温起動性が悪化する。逆
に、動粘度が低すぎると、真空ポンプのローターやベー
ン等の摺動部において摩耗が増加し好ましくない。ま
た、この基油の低温流動性の指標である流動点について
は冬場や寒冷地で使用できるよう10℃以下、特に−1
0℃以下とすることが好ましい。なお、本発明の基油の
重量平均分子量は、通常310〜1000である。
【0016】本発明の真空ポンプ油は、上記基油単独で
も使用でき、二種以上を混合して使用することができ
る。さらに、真空ポンプ油の性能向上のため、本発明で
用いる基油に酸化防止剤、抗乳化剤、防錆剤、粘度指数
向上剤などの添加剤を適宜選択して加えることが出来
る。酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、イ
オウ系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、リン系酸化防
止剤を挙げることができる。
【0017】フェノール系酸化防止剤としては、モノフ
ェノール型酸化防止剤、ビスフェノール型酸化防止剤、
ポリフェノール型酸化防止剤、フェノール型天然酸化防
止剤を挙げることができる。モノフェノール型酸化防止
剤としては、例えば、2,6−ジ−t−ブチルフェノー
ル,n−オクタデシル−3−(4−ハイドロキシ−
3’,5’ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネート、
ジステアリル(4−ハイドロキシ−3−メチル−5−t
−ブチル)ベンジルマロネート、6−(4−ハイドロキ
シ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)2,4−ビスオ
クチル−チオ−1,3,5−トリアジン、などを挙げる
ことができる。ビスフェノール型酸化防止剤としては、
フェノール基の他に炭素−炭素結合のみを有する化合物
の他、エステル結合、アミド結合、スルフィド結合を含
有する化合物を挙げることができる。具体的には、例え
ば、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−ノニル
フェノール)、4,4’−チオビス(2−メチル−6−
t−ブチルフェノール)、4,4' −メチレンビス
(2,6−ジ−t−ブチルフエノール)などを挙げられ
る。ポリフェノール型酸化防止剤としては、イソシアヌ
レート結合を含有する化合物を挙げることができる。具
体的には、例えば、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ハイドロキシフェノール)シアヌレートなどを挙げ
ることができる。フェノール型天然酸化防止剤として
は、トコフェロールなどを挙げることができる。
【0018】イオウ系酸化防止剤としては、チオエステ
ル系酸化防止剤や含イオウ金属錯体を挙げることができ
る。具体的には、例えば、ジアミルジチオカルバミン酸
亜鉛などを挙げることができる。アミン系酸化防止剤と
しては、例えば、モノオクチルジフェニルアミン、ジオ
クチルフェニルアミン、フェニル−α−ナフチルアミ
ン、N,N’−ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジア
ミンなどを挙げることができる。
【0019】これらの酸化防止剤のなかでもフェノール
系酸化防止剤やアミン系酸化防止剤を好適に使用でき
る。また、分子量300以上のものが好適である。これ
らの酸化防止剤は好ましくは、真空ポンプ油全量に基づ
き0.01〜5重量%、更に好ましくは0.05〜3重
量%の割合で配合される。
【0020】抗乳化剤としては、例えばポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレング
リコールポリプロピレングリコールブロック共重合体な
どのノニオン系界面活性剤が挙げられる。これらは、真
空ポンプ油全量に基づき好ましくは0.01〜5重量
%、更に好ましくは0.05〜3重量%の割合で配合さ
れる。
【0021】防錆剤としては、例えばアルケニルコハク
酸モノオレート、ポリアミド、バリウムスルホネート、
ベンゾトリアゾール誘導体が挙げられる。これらは、真
空ポンプ油全量に基づき好ましくは0.01〜5重量
%、更に好ましくは0.05〜3重量%の割合で配合さ
れる。
【0022】粘度指数向上剤としては、例えば、ポリメ
チルメタクリレート、ポリイソブチレン、エチレン−プ
ロピレン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、ス
チレン−ブタジエン水添共重合体などが挙げられる。こ
れらは、真空ポンプ油全量に基づき好ましくは0.1〜
10重量%、更に好ましくは0.2〜5重量%の割合で
配合される。
【0023】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。実施例,比較例における各種性能試験法 (1)熱安定度試験 JISK2540に準拠し、170℃で24時間行い、
蒸発減量を測定した。 (2)到達真空度 JIS B 8316に準拠して求めた。油回転式真空
ポンプのコンプレッサー部分に試料として真空ポンプ油
を充填した後、真空度ポンプを始動させ、吸入口におけ
る真空度を測定し、油温50℃において一定となった真
空度を到達真空度とした。 (3)示差熱分析 JIS K 0129に準拠して求めた。セイコー電子
工業(株)製のTG/DTA200(機種名)を用い、
試料5mgを用いて、室温より10℃/分の速度で昇温
し、5%減量温度を測定した。 (4)低温起動性 油回転式真空ポンプを雰囲気温度10℃に保持し、起動
してから定常運転(真空度が1×10-3mmHg以下で
の運転状態)に入るまでの時間を測定し、その時間が2
分以内を優、5分以内を良好と判定した。 (5)RBOT(Rotating Bomb Oxidation Test)値 酸化劣化の程度を示す指標RBOT値をJISK251
4に準拠して行い、圧力降下の終点に至る時間(分)を
測定した。 (6)潤滑性能(摩耗試験) ファレックス試験機を用い、ピン/ブロック材料をSA
E−3135/AISI−C−1137とした。ピン/
ブロックをセットし、試験容器内に試料の油100グラ
ムを充填した後、回転数290rpm、油温50℃、荷
重200Lbs、試験時間60分の条件で摩耗試験を行
い、ピン摩耗量を測定した。
【0024】〔実施例1〕α−オレフィンを重合、水添
して得られる、出光石油化学(株)製のポリα−オレフ
ィンPAO5010を基油(A1)として用いた。この
基油をガスクロ分析したところ、1−デセンの4量体水
添物49重量%、5量体水添物37重量%、6量体水添
物14重量%からなることが分かった。分子量分布はG
PCにより測定した。40℃の動粘度はJIS K 2
283に準拠して、粘度指数はJIS K 2283に
準拠して求めた。基油A1を真空ポンプ油として用い、
前記の各種性能試験を実施した。結果を第1表−1に示
す。 〔実施例2〕α−オレフィンを重合、水添して得られ
る、出光石油化学(株)製のポリα−オレフィンPAO
5008を基油(A2)として用いた。この基油を実施
例1と同様にして分析したところ、1−デセンの3量体
水添物6重量%、4量体水添物58重量%、5量体水添
物29重量%、6量体水添物7重量%からなることが分
かった。基油の性状は実施例1と同様にして求めた。基
油A2を真空ポンプ油として用い、前記の各種性能試験
を実施した。結果を第1表−1に示す。 〔実施例3〕α−オレフィンを重合、水添して得られ
る、出光石油化学(株)製のポリα−オレフィンPAO
5006を基油(A3)として用いた。この基油を実施
例1と同様にして分析したところ、1−デセンの3量体
水添物34重量%、4量体水添物44重量%、5量体水
添物18重量%、6量体水添物4重量%からなることが
分かった。基油の性状は実施例1と同様にして求めた。
基油A3を真空ポンプ油として用い、前記の各種性能試
験を実施した。結果を第1表−1に示す。
【0025】〔実施例4〕1−ドデセンの重合体水添物
を蒸留して得られた、1−ドデセンの4量体水添物を基
油(A4)として用いた。基油の動粘度、粘度指数は実
施例1と同様にして求めた。基油A4を真空ポンプ油と
して用い、前記の各種性能試験を実施した。結果を第1
表−1に示す。 〔実施例5〕1−ドデセンの重合体水添物を蒸留して得
られた、1−ドデセンの3量体水添物を基油(A5)と
して用いた。基油の性状は実施例4と同様にして求め
た。基油A5を真空ポンプ油として用い、前記の各種性
能試験を実施した。結果を第1表−1に示す。 〔実施例6〕1−ドデセンの重合体水添物を蒸留して得
られた、1−ドデセンの2量体水添物を基油(A6)と
して用いた。基油の性状は実施例4と同様にして求め
た。基油A6を真空ポンプ油として用い、前記の各種性
能試験を実施した。結果を第1表−2に示す。 〔実施例7〕1−テトラデセンの重合体水添物を蒸留し
て得られた、1−テトラデセンの3量体水添物を基油
(A7)として用いた。基油の性状は実施例4と同様に
して求めた。基油A7を真空ポンプ油として用い、前記
の各種性能試験を実施した。結果を第1表−2に示す。 〔実施例8〕7−テトラデセンの重合体水添物を蒸留し
て得られた、7−テトラデセンの2量体水添物を基油
(A8)として用いた。基油の性状は実施例4と同様に
して求めた。基油A8を真空ポンプ油として用い、前記
の各種性能試験を実施した。結果を第1表−2に示す。
【0026】〔実施例9〕イソパラフィン系鉱油を蒸留
して得られた基油B1を真空ポンプ油として用い、前記
の各種性能試験を実施した。分子量分布、動粘度、粘度
指数は、実施例1と同様にして求めた。最小分子量は、
GPC法により分子量既知の化合物を用いてあらかじめ
作成した検量線を利用し、GPC法で求めたチャートの
初ピーク位置から求めた。分子量450未満の量も、上
記と同様にして、GPC法で求めたチャートの分子量4
50未満の部分の面積の割合から求めた。結果を第1表
−2に示す。 〔実施例10〕イソパラフィン系鉱油を蒸留して得られ
た基油B2を真空ポンプ油として用い、前記の各種性能
試験を実施した。基油の性状は、実施例9と同様にして
求めた。結果を第1表−2に示す。
【0027】〔実施例11〕基油A1に,酸化防止剤と
してジオクチルフェニルアミン(酸化防止剤:C1)を
第1表−3に記載の所定量配合し、真空ポンプ油を得
た。この真空ポンプ油について、前記の各種性能試験を
行った。その結果を第1表−3に示す。 〔実施例12〕基油A1に,酸化防止剤として4,4’
−メチレンビス(2,6ジ−t−ブチルフェノール)
(酸化防止剤:C2)を第1表−3に記載の所定量配合
し、真空ポンプ油を得た。この真空ポンプ油について、
前記の各種性能試験を行った。その結果を第1表−3に
示す。 〔実施例13〕基油A1に,酸化防止剤としてn−オク
タデシル−3−(4−ハイドロキシ−3’,5’ジ−t
−ブチルフェニル)プロピオネート(酸化防止剤:C
3)を第1表−3に記載の所定量配合し、真空ポンプ油
を得た。この真空ポンプ油について、前記の各種性能試
験を行った。その結果を第1表−3に示す。 〔実施例14〕基油A1に,酸化防止剤として2,2’
−メチレンビス(4−メチル−6−ノニルフェノール)
(酸化防止剤:C4)を第1表−4に記載の所定量配合
し、真空ポンプ油を得た。この真空ポンプ油について、
前記の各種性能試験を行った。その結果を第1表−4に
示す。 〔実施例15〕基油A1に,酸化防止剤として4,4’
−チオビス(2−メチル−6−t−ブチルフェノール)
(酸化防止剤:C5)を第1表−4に記載の所定量配合
し、真空ポンプ油を得た。この真空ポンプ油について、
前記の各種性能試験を行った。その結果を第1表−4に
示す。 〔実施例16〕基油A1に,酸化防止剤としてトリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ハイドロキシフェノー
ル)イソシアヌレート(酸化防止剤:C6)を第1表−
4に記載の所定量配合し、真空ポンプ油を得た。この真
空ポンプ油について、前記の各種性能試験を行った。そ
の結果を第1表−4に示す。 〔実施例17〕基油A1に,酸化防止剤としてトコフェ
ロール(酸化防止剤:C7)を第1表−4に記載の所定
量配合し、真空ポンプ油を得た。この真空ポンプ油につ
いて、前記の各種性能試験を行った。その結果を第1表
−4に示す。 〔実施例18〕基油A1に,酸化防止剤としてジアミル
ジチオカルバミン酸亜鉛(酸化防止剤:C8)を第1表
−4に記載の所定量配合し、真空ポンプ油を得た。この
真空ポンプ油について、前記の各種性能試験を行った。
その結果を第1表−4に示す。 〔実施例19〕基油A1に,酸化防止剤としてN,N’
−ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジアミン(酸化防
止剤:C9)を第1表−5に記載の所定量配合し、真空
ポンプ油を得た。この真空ポンプ油について、前記の各
種性能試験を行った。その結果を第1表−5に示す。
【0028】〔比較例1〕鉱油系真空ポンプ油D1(市
販品)を用いて、前記の各種性能試験を行った。また、
実施例9と同様にして、最小分子量、分子量450未満
の量、動粘度、粘度指数を求めた。結果を第1表−3に
示す。 〔比較例2〕アルキルベンゼンからなる合成油系の真空
ポンプ油D2(市販品)を用いて、前記の各種性能験を
行った。また、実施例9と同様にしてD2の性状を求め
た。結果を第1表−3に示す。 〔比較例3〕1−デセンの2量体を基油(D3)として
用いた。基油の性状は実施例4と同様にして求めた。基
油D3を真空ポンプ油として用い、前記の各種性能試験
を実施した。結果を第1表−5に示す。 〔比較例4〕鉱油系の真空ポンプ油D4(市販品)を用
いて、前記の各種性能試験を行った。また、実施例9と
同様にしてD2の性状を求めた。結果を第1表−5に示
す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】
【表5】
【0034】実施例と比較例より次のことがわかる。実
施例においては、比較例と比較して蒸発減量が小さく熱
安定性に優れるとともに、到達真空度が低く高真空が得
られることがわかる。また低温起動性が優れており、低
温の場合に、短時間で定常運転が可能となっている。こ
のため、本発明の真空ポンプ油を工業的に利用する場合
に、生産性の向上を図ることができる。更に、潤滑性能
にも優れる。
【0035】特に、分子量450未満の炭化水素が30
重量%以下の基油からなる本発明の真空ポンプ油では、
低温起動性や潤滑性能が更に向上していることが分か
る。また、酸化防止剤を配合することにより、優れたR
BOT値が得られている。
【0036】本発明の真空ポンプ油は前記のような性能
を有するため、機械式真空ポンプや油回転式真空ポン
プ、油拡散真空ポンプ等に広く使用することができる。
【0037】
【発明の効果】本発明の真空ポンプ油は、熱安定性、到
達真空度に優れるとともに低温起動性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10N 30:08 40:00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に分子量が300以上の炭化水素
    からなり、粘度指数が120以上であり、40℃におけ
    る動粘度が10〜500mm2 /秒である基油からなる
    真空ポンプ油。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基油において、分子量4
    50未満の炭化水素が30重量%以下である基油からな
    る請求項1記載の真空ポンプ油。
  3. 【請求項3】 基油の分子量分布が1〜1.1である請
    求項1または2に記載の真空ポンプ油。
  4. 【請求項4】 基油が炭素数10〜14のα−オレフィ
    ンを重合したポリα−オレフィンである請求項1〜3の
    いずれかに記載の真空ポンプ油。
  5. 【請求項5】 α−オレフィンが炭素数12〜14であ
    る請求項4記載の真空ポンプ油。
  6. 【請求項6】 ポリα−オレフィンが、1−ドデセンの
    3量体、4量体もしくは5量体である請求項4記載の真
    空ポンプ油。
  7. 【請求項7】 ポリα−オレフィンが、1−テトラデセ
    ンの2量体、3量体もしくは4量体である請求項4記載
    の真空ポンプ油。
  8. 【請求項8】 基油が鉱油である請求項1〜3のいずれ
    かに記載の真空ポンプ油。
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