JPH11131230A - 基板冷却手段を備えた成膜装置 - Google Patents

基板冷却手段を備えた成膜装置

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JPH11131230A
JPH11131230A JP29562097A JP29562097A JPH11131230A JP H11131230 A JPH11131230 A JP H11131230A JP 29562097 A JP29562097 A JP 29562097A JP 29562097 A JP29562097 A JP 29562097A JP H11131230 A JPH11131230 A JP H11131230A
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cooling
holder
gas
film forming
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Yoshio Kawamata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理基板の過熱を防止できると共に処理効
率の向上を図ることができる、基板冷却手段を備えた成
膜装置を提供する。 【解決手段】 真空処理室2Aの内部で被処理基板Dを
保持するための基板ホルダー120と、基板ホルダー1
20を回転駆動するための回転駆動手段80、86と、
を備え、基板ホルダー120は、被処理基板Dの裏面D
aと基板ホルダー120の表面62との間に所定の間隔
dを形成するようにして被処理基板Dを保持する成膜装
置である。被処理基板Dを冷却するための基板冷却手段
91を備える。基板冷却手段91は、所定の間隔dによ
って形成された基板裏面側空間75に基板冷却用ガスを
供給するための基板冷却用ガス供給機構92を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空下において被
処理基板を成膜処理するための成膜装置であって、特
に、被処理基板を冷却するための基板冷却手段を備えた
成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体製造工程、液晶表示パネル
製造工程、或いはディスク製造工程等の各種の製造工程
において、シリコンウエハ、液晶表示基板、光ディスク
やミニディスク等の被処理基板の成膜処理を行うために
成膜装置が使用されている。
【0003】成膜装置には各種のタイプがあるがその代
表的なものとして、被処理基板を真空下において処理す
るための真空処理室の内部にプラズマを形成し、このプ
ラズマによってターゲットをスパッタリングし、ターゲ
ットから放出されたターゲット原子によって被処理基板
の表面に薄膜を形成するようにしたスパッタリング装置
がある。
【0004】また、プラズマを利用するスパッタリング
装置にもいろいろなタイプのものがあるが、そのうちの
1つに磁場を利用して真空処理室の内部にプラズマを形
成するタイプがある。
【0005】図7は、このタイプのスパッタリング装置
の真空処理室部分を示した側断面図であり、図7におい
て符号2Aは真空処理室を示し、この真空処理室2Aは
真空ポンプ(ターボ分子ポンプ)12によって真空排気
可能である。真空処理室2Aは開口部2aを備えてお
り、この開口部2aは、バルブ開閉機構27によって開
閉駆動されるバルブ円板よりなる可動蓋26によって閉
塞されている。
【0006】また、可動蓋26の内面26aの下部には
可動蓋側電気接続部30が取り付けられている。また、
真空処理室2Aには、可動蓋側電気接続部30に対向す
る位置に処理室側電気接続部31が取り付けられてい
る。
【0007】これらの可動蓋側及び処理室側電気接続部
30、31は、被処理基板Dの処理中に膜付着等の汚損
を受けないようにリフレクター36によって保護されて
いる。また、処理室側電気接続部31は、電源32及び
スパッタリング装置の制御部33に電気的に接続されて
いる。
【0008】そして、図7から分かるように、可動蓋2
6が真空処理室2Aの開口部2aを閉塞した状態におい
ては、可動蓋側電気接続部30と処理室側電気接続部3
1とが接触して電気的に接続されている。
【0009】可動蓋26は内面26aを有し、この内面
26aには被処理基板(ディスク)Dを保持するための
4個の基板ホルダー28が回転可能に設けられている。
また、真空処理室2Aには、所定の成膜処理を行うため
のスパッタ源14Aが設置されている。このスパッタ源
14Aは、被処理基板Dに対向するようにして配置され
たターゲットTと、真空処理室2Aの内部にプラズマを
生成するためのマグネット(図示せず)とを備えてい
る。
【0010】そして、このスパッタリング装置において
被処理基板Dの成膜処理を実施する際には、真空排気さ
れた真空処理室2Aの内部に所定のガスを導入すると共
に、マグネットによる磁場を利用しながら真空処理室2
Aの内部に導入されたガスをプラズマ化する。
【0011】真空処理室2Aの内部にプラズマが形成さ
れると、このプラズマによってターゲットTの表面から
ターゲット原子がスパッタされ、被処理基板Dに向かっ
てターゲット原子が放出される。被処理基板Dに向かっ
て放出されたターゲット原子は被処理基板Dの表面に付
着して堆積し、これによって被処理基板Dの表面に所望
の膜が形成される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の成膜
装置、特にスパッタリング装置においては、成膜処理中
に輻射及び凝縮熱によって被処理基板の温度が上昇し、
例えば被処理基板がポリカーボネート製ディスクの場合
には熱によってディスクにソリ等の熱変形が生じてしま
う恐れがある。
【0013】被処理基板の過熱を防止するためには、被
処理基板に冷却治具を接触させて熱を逃がす方法が考え
られるが、例えばディスクの場合には接触可能な範囲が
その内外周部分に限られてしまい、十分な冷却を行うこ
とができない。
【0014】そこで、従来の成膜装置においては被処理
基板に対する加熱率自体を下げることによって被処理基
板の熱変形を防止するようにしており、例えばスパッタ
リング装置においてはスパッタ電力を低く設定すること
によって被処理基板の温度上昇を抑えるようにしてい
た。
【0015】しかしながら、このように成膜装置の出
力、例えばスパッタ電力を低く設定すると被処理基板に
対する成膜速度が小さくなってしまうので、成膜装置に
よる基板の処理効率の低下を招いてしまうという問題が
あった。
【0016】そこで、本発明の目的は、被処理基板の過
熱を防止できると共に処理効率の向上を図ることができ
る、基板冷却手段を備えた成膜装置を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による基板冷却手
段を備えた成膜装置は、真空処理室の内部で被処理基板
を保持するための基板ホルダーと、前記基板ホルダーを
回転駆動するための回転駆動手段と、を備え、前記基板
ホルダーは、前記被処理基板の裏面と前記基板ホルダー
の表面との間に所定の間隔を形成するようにして前記被
処理基板を保持する成膜装置において、前記被処理基板
を冷却するための基板冷却手段を備え、前記基板冷却手
段は、前記所定の間隔によって形成された基板裏面側空
間に基板冷却用ガスを供給するための基板冷却用ガス供
給機構を有することを特徴とする。
【0018】本発明による基板冷却手段を備えた成膜装
置は、前記回転駆動手段は、前記基板ホルダーに固設さ
れた回転軸と、前記回転軸を軸支する軸受け部と、を有
し、前記基板冷却用ガス供給機構は、前記回転軸及び前
記基板ホルダーを貫通して前記基板裏面側空間に達する
ガス流路を有することを特徴とする。
【0019】本発明による基板冷却手段を備えた成膜装
置は、前記基板冷却手段は、さらに、前記基板ホルダー
を冷却するためのホルダー冷却手段を有することを特徴
とする。
【0020】本発明による基板冷却手段を備えた成膜装
置は、前記ホルダー冷却手段は、前記基板ホルダーの内
部に形成された冷却媒体流通空間と、前記冷却媒体流通
空間に冷却媒体を供給するための冷却媒体流路と、を備
えたことを特徴とする。
【0021】本発明による基板冷却手段を備えた成膜装
置は、前記回転駆動手段は、前記基板ホルダーが固設さ
れた筒状の回転出力軸と、前記回転出力軸を内側から軸
支する回転中心軸とを有するモータを備え、前記基板冷
却用ガス供給機構は、前記回転中心軸をその長手方向に
貫通するガス流路と、前記回転出力軸の頂部に形成さ
れ、前記ガス流路の出口端が露出するガス受入空間と、
前記ガス受入空間と前記基板裏面側空間とを連通するよ
うに前記基板ホルダーに形成されたガス導入孔と、を備
えていることを特徴とする。
【0022】本発明による基板冷却手段を備えた成膜装
置は、前記基板冷却手段は、さらに、前記基板ホルダー
を冷却するためのホルダー冷却手段を有することを特徴
とする。
【0023】本発明による基板冷却手段を備えた成膜装
置は、前記ホルダー冷却手段は、前記基板ホルダーの裏
面に対して離間して対向する冷却面を有するホルダー冷
却部と、前記基板ホルダーの裏面と前記ホルダー冷却部
の前記冷却面との間にホルダー冷却用ガスを供給するた
めのホルダー冷却用ガス供給機構と、前記ホルダー冷却
部を冷却するための主冷却機構と、を備えたことを特徴
とする。
【0024】本発明による基板冷却手段を備えた成膜装
置は、前記基板ホルダーの裏面及び前記ホルダー冷却部
の前記冷却面には、非接触にて互いに相補的にはまり合
う同心状の凹凸形状がそれぞれ形成されていることを特
徴とする。
【0025】本発明による基板冷却手段を備えた成膜装
置は、前記基板冷却用ガスのガス分子の平均自由行程と
前記所定の間隔とが等しくなるときの前記基板冷却用ガ
スの圧力をP1とおき、前記基板冷却用ガスの前記基板
裏面側空間への導入圧力をPとおいた場合に、P>P1
となるようにしたことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】第1実施形態 以下、本発明の第1実施形態による基板冷却手段を備え
た成膜装置について図1乃至図4を参照して説明する。
【0027】まず初めに、本実施形態による成膜装置で
あるスパッタリング装置の全体構成について図1を参照
して説明する。
【0028】図1はスパッタリング装置の平断面図であ
り、平面形状がほぼ八角形のハウジング10の内側に
は、内部を真空排気可能な真空搬送室3が形成されてい
る。この真空搬送室3の一辺には、真空搬送室3の内部
に被処理基板Dを搬入し又は搬出するためのロードロッ
ク室1が形成され、残りの7辺には7個の真空処理室2
A、2B…2Gが等角度間隔で配置形成されている。
【0029】そして、これらの真空処理室2A、2B…
2Gの内部で、被処理基板Dに対してスパッタリングに
よる成膜処理が施される。なお、本実施形態による成膜
装置によって処理される被処理基板Dはコンパクトディ
スク(CD)、ミニディスク(MD)等の円形基板であ
り、中央部に円形開口が形成されたものである。
【0030】ロードロック室1及び真空処理室2A、2
B…2Gの真空搬送室3に面する側には、被処理基板D
を出し入れするための同形同大の開口部1a、2aがそ
れぞれ形成されている。また、各真空処理室2には、真
空ポンプであるターボ分子ポンプ12(図2参照)が接
続されて内部を真空排気できると共に、所定の成膜処理
を行うためのスパッタ源14A、14B…14Gが設置
されている。
【0031】真空搬送室3の底部には、環状の回転テー
ブル15が回転可能に配置され、この回転テーブル15
の外周には大歯車18が形成されている。この大歯車1
8には駆動小歯車19が噛み合っている。
【0032】回転テーブル15の上面には8台のバルブ
機構25が回転テーブル15の円周方向に沿って配設さ
れており、これらのバルブ機構25はロードロック室1
と7個の真空処理室2A、2B…2Gに対応するように
配置されている。各バルブ機構25は、ロードロック室
1及び真空処理室2A、2B…2Gのそれぞれの開口部
1a、2aを閉塞可能なバルブ円板よりなる可動蓋26
と、この可動蓋26を開閉駆動するバルブ開閉機構27
とを備えている。
【0033】各可動蓋26は、ロードロック室1及び真
空処理室2A、2B…2Gの各開口部1a、2aを閉塞
したときにロードロック室1及び真空処理室2A、2B
…2Gの内部に面する内面26aを有し、この内面26
aには、被処理基板Dを回転保持するための4個の基板
ホルダー120が回転(自転)可能に設けられている。
【0034】また、ロードロック室1の搬入側には、被
処理基板Dをロードロック室1内に搬入するための搬送
装置29が設けられており、この搬送装置29によって
ロードロック室1の内部に4枚一組で被処理基板Dが搬
入され又は搬出される。
【0035】図2は、可動蓋26によって真空処理室2
Aを閉塞した状態を示した側断面図である。図2に示し
たように可動蓋26の内面26aの下部には可動蓋側電
気接続部30が取り付けられている。また、真空処理室
2Aの真空搬送室3に面した側には、可動蓋側電気接続
部30に対向する位置に処理室側電気接続部31が取り
付けられている。
【0036】これらの可動蓋側及び処理室側電気接続部
30、31は、被処理基板Dの処理中に膜付着等の汚損
を受けないようにリフレクター36によって保護されて
いる。また、処理室側電気接続部31は、電源32及び
スパッタリング装置の制御部33に電気的に接続されて
いる。
【0037】そして、図2から分かるように、可動蓋2
6が真空処理室2Aの開口部2aを閉塞した状態におい
ては、可動蓋側電気接続部30と処理室側電気接続部3
1とが接触して電気的に接続されている。
【0038】また、図2に示したようにスパッタ源14
Aは、被処理基板Dに対向するようにして配置されたタ
ーゲットTと、真空処理室2Aの内部にプラズマを生成
するためのマグネット(図示せず)とを備えている。
【0039】なお、図2は1つの真空処理室2A及び1
つの可動蓋26を例示したものであり、他の真空処理室
2B、2C…2G及び他の可動蓋26、26…26につ
いても同様に、可動蓋側電気接続部30及び処理室側電
気接続部31がそれぞれ取り付けられている。
【0040】このスパッタリング装置において被処理基
板Dの成膜処理を実施する際には、真空排気された真空
処理室2Aの内部に所定のガスを導入すると共に、マグ
ネットによる磁場を利用しながら真空処理室2Aの内部
に導入されたガスをプラズマ化する。
【0041】真空処理室2Aの内部にプラズマが形成さ
れると、このプラズマによってターゲットTの表面から
ターゲット原子がスパッタされ、被処理基板Dに向かっ
てターゲット原子が放出される。被処理基板Dに向かっ
て放出されたターゲット原子は被処理基板Dの表面に付
着して堆積し、これによって被処理基板Dの表面に所望
の膜が形成される。
【0042】次に、本実施形態による成膜装置の特徴部
分である基板冷却手段について説明する。
【0043】図3は、本実施形態による成膜装置の要部
を示した側断面図である。図3において符号41は可動
蓋26に設けられたベースプレートを示し、このベース
プレート41には回転軸80が挿通された開口部81が
形成されている。
【0044】回転軸80には基板ホルダー120が設け
られており、この基板ホルダー120は、回転軸80に
固設されたベース部53と、このベース部53に被処理
基板Dを固定するためのインナーマスク58及びアウタ
ーマスク59を備えている。また、ベース部53には段
部60を有する基板受入凹部61が形成されており、段
部60で被処理基板Dの外周裏面を支持することによっ
て、被処理基板Dの裏面Daと基板ホルダー120のベ
ース部53の表面62との間に所定の間隔dが形成され
ている。
【0045】ベースプレート41の開口部81の裏面側
の周囲には、回転軸80を軸支する軸受け部82が固設
されており、この軸受け部82は複数のベアリング83
を介して回転軸80を軸支している。また、回転軸80
と軸受け部82との間には複数のOリング84が設けら
れて気密性が保たれている。なお、ベースプレート41
と軸受け部82との間にもOリング85が設けられて気
密性が保たれている。
【0046】回転軸80にはギヤ部86が設けられてお
り、このギヤ部86は図示を省略した回転駆動機構に連
結され、この回転駆動機構からギヤ部86に動力を伝達
することによって回転軸80及び基板ホルダー120が
回転駆動される。
【0047】回転軸80の下端には延長部材87が固設
されており、この延長部材87は複数のベアリング88
を有するロータリージョイント89によって軸支されて
いる。また、ロータリージョイント89と延長部材87
との間には複数のOリング90が設けられて気密性が保
たれている。
【0048】さらに、本実施形態による成膜装置は基板
冷却手段91を備えており、この基板冷却手段91は、
所定の間隔dによって形成された基板裏面側空間75に
基板冷却用ガスを供給するための基板冷却用ガス供給機
構92を備えている。
【0049】この基板冷却用ガス供給機構92は、軸受
け部82を貫通する第1ガス流路93、回転軸80を貫
通する第2ガス流路94、第1ガス流路93と第2ガス
流路94とを連通させるために回転軸80に周設された
環状溝からなる第3ガス流路95、及び基板ホルダー1
20のベース部53に形成された貫通孔からなる第4ガ
ス流路96を備えており、これらの第1、第2、第3、
第4ガス流路93、94、95、96によって、回転軸
80及び基板ホルダー120を貫通して基板裏面側空間
75に達するガス流路が形成されている。
【0050】ここで、基板冷却用ガスには、熱伝導率が
高く且つ被処理基板Dの成膜プロセスに影響しない不活
性ガス、例えばアルゴン(Ar)ガスを使用する。
【0051】また、基板冷却手段91は、さらに、基板
ホルダー120を冷却するためのホルダー冷却手段97
を備えている。このホルダー冷却手段97は、基板ホル
ダー120を冷却するために基板ホルダー120の内部
に広範囲に形成された冷却媒体流通空間98と、この冷
却媒体流通空間98に冷却媒体を供給するための冷却媒
体流路99とを備えている。
【0052】冷却媒体流路99は、回転軸80及びその
延長部材87の内部に軸方向に設けられた外管100及
び内管101からなる二重管によって形成された往路側
冷却媒体流路102及び復路側冷却媒体流路103、並
びに基板ホルダー120のベース部53に形成された導
入孔104及び排出孔105によって構成されている。
【0053】また、ロータリージョイント89には短管
106が設けられており、この短管106と往路側冷却
媒体流路102とを連通させるために、延長部材87に
は往路側冷却媒体流路102に連通する環状の流路10
7が形成されている。
【0054】なお、冷却媒体流路99に流すための冷却
媒体としては、水等の液体、或いは不活性ガス(例えば
Ar)等の気体を使用することができる。
【0055】次に、本実施形態による基板冷却手段を備
えた成膜装置の作用について説明する。
【0056】ロータリージョイント89に設けられた短
管106を経由して、延長部材87に形成された環状の
流路107に冷却媒体が供給される。ここで、延長部材
87は回転軸80と共に回転しているが、流路107は
環状であるのでこの流路107と短管106とは常に連
通状態が維持されている。
【0057】環状の流路107に供給された冷却媒体は
往路側冷却媒体流路102内を流れて導入孔104に達
し、この導入孔104を介して冷却媒体流通空間98内
に導入される。冷却媒体流通空間98内に導入された冷
却媒体は、この冷却媒体流通空間98の内部を流れた後
に排出孔105に達し、この排出孔105を介して復路
側冷却媒体流路103内に流れ込み、排出される。
【0058】また、回転軸80と軸受け部82とは一部
において機械接触しているので、基板ホルダー120の
熱の一部は回転軸80に伝達された後にこの機械接触部
分を介して放熱される。
【0059】このように基板ホルダー120のベース部
53の内部の冷却媒体流通空間98内に冷却媒体を流通
させることによって、基板ホルダー120の熱が冷却媒
体を介して除去されるので、真空下であり、しかも高速
回転状態であるにもかかわらず基板ホルダー120が十
分に冷却される。
【0060】なお、冷却媒体流通空間98の内部に、冷
却媒体が冷却媒体流通空間98内を満遍なく流れるよう
にするための仕切を設けることによって、基板ホルダー
120のベース部53の全体を満遍なく冷却することが
できる。
【0061】また、第1ガス流路93、第2ガス流路9
4、第3ガス流路95、及び第4ガス流路96よりなる
基板冷却用ガス供給機構92を介して、被処理基板Dの
裏面Daと基板ホルダー120のベース部53の表面6
2との間に形成された基板裏面側空間75に基板冷却用
ガスが供給される。基板裏面側空間75に導入された基
板冷却用ガスのガス分子は被処理基板Dの裏面Daとベ
ース部53の表面62とを衝突往復する。
【0062】そして、上記の如く基板ホルダー120は
冷却されているので、被処理基板Dの裏面Daとベース
部53の表面62との間で基板冷却用ガスを媒介として
非接触形式の熱伝達が行われ、これによって被処理基板
Dが十分に冷却される。
【0063】次に、被処理基板Dの裏面Daと基板ホル
ダー120のベース部53の表面62との間の所定の間
隔dの最適化方法について説明する。
【0064】基板裏面側空間75への基板冷却用ガスの
導入圧力をP[Pa]とおき、導入された基板冷却用ガ
スのガス分子の平均自由行程をλ[ mm] とおくと、 λ〓1/P ・・・(1) となる。
【0065】また、被処理基板Dの裏面Da及び基板ホ
ルダー120のベース部53の表面62に対するガス分
子の入射頻度をΓ[個/s]とおくと、 Γ〓P ・・・(2) となる。
【0066】基板裏面側空間75に導入された基板冷却
用ガスのガス分子は、冷却されているベース部53の表
面62に衝突、吸着し、冷却される。冷却されたガス分
子はベース部53の表面62から離脱し、被処理基板D
の裏面Daに衝突、吸着することによって被処理基板D
の熱が奪われて冷却が行われる。
【0067】ガス分子の平均自由行程λがディスク〜ホ
ルダー間の所定の間隔dと等しくなるときの導入圧力を
P1[Pa]とすると、導入圧力PがP1よりも低い場
合には導入されたガスは分子流(λ>d)となる。この
場合には上式(2)のようにΓ〓Pであり、導入圧力P
の増加に伴って入射頻度Γが増加し、熱伝達が促進され
て冷却効率も増加する。
【0068】一方、導入圧力PがP1よりも高い場合に
は、導入されたガスは粘性流(λ<d)となる。この場
合には分子同士の衝突により熱伝達は導入圧力Pに依存
せず一定となる。
【0069】上記考察から分かるように、導入圧力Pが
変動した場合においてもなお高い冷却効率を実現するた
めには、P>P1とすれば良い。このようにP>P1と
することによって被処理基板Dを安定的に且つ高い冷却
効率の下で冷却することができる。
【0070】また、P1が大きくなるほど入射頻度Γが
大きくなり、被処理基板Dの冷却効果が大きくなる。そ
こで、ディスク〜ホルダー間の所定の間隔dを狭めるこ
とによってP1を増加させ、これによって入射頻度Γを
増加させて被処理基板Dの冷却効果を増加させることが
できる。
【0071】図4は、基板裏面側空間75への基板冷却
用ガス(Ar)の導入流量と被処理基板Dの温度上昇と
の関係を示したグラフであり、ディスク〜ホルダー間の
所定の間隔dを変えた場合の2種類の結果を示してい
る。なお、基板ホルダー120はアルミ合金によって形
成されている。
【0072】図4から分かるように、基板裏面側空間7
5に基板冷却用ガスを流すことによって被処理基板Dの
温度上昇を抑制することが可能であり、また、ディスク
〜ホルダー間の所定の間隔dを0.8mmから0.4m
mに短縮することによって被処理基板Dの冷却効果が増
大している。
【0073】例えば、ディスク〜ホルダー間の所定の間
隔dを0.4mmとし、Arガス流量を30sccmと
することによって、ガスをまったく流さない場合には7
0℃であったものが30℃低下して40℃となってい
る。
【0074】以上述べたように本実施形態による基板冷
却手段を備えた成膜装置によれば、処理中或いは処理前
後において被処理基板Dを基板冷却手段91によって十
分に冷却することができるので、スパッタ電力を従来よ
りも高く設定した場合でも過熱によって被処理基板Dに
ソリ等の熱変形が生じることがない。このため、スパッ
タ電力を高く設定して成膜速度を大きくすることがで
き、これによって成膜装置による基板の処理効率を大幅
に高めることができる。
【0075】第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態による基板冷却手段を備え
た成膜装置について図5を参照して説明する。なお、本
実施形態の全体構成は、図1及び図2に示した上記第1
実施形態の全体構成と共通するので、以下では上記第1
実施形態と相違する部分について詳細に説明する。
【0076】図5は、本実施形態による成膜装置の要部
を示した側断面図であり、図5において符号40は被処
理基板Dを冷却するための基板冷却手段40を示し、符
号35は基板ホルダー121を回転駆動するための回転
駆動手段である真空モータを示している。
【0077】図5において符号41は可動蓋26に設け
られたベースプレートを示し、このベースプレート41
にはフランジ部材42が填め込まれ、このフランジ部材
42には冷却槽形成部材43が填め込まれている。冷却
槽形成部材43には冷却水を貯留するための冷却槽44
が形成されており、この冷却槽44には冷却水流入口4
5及び冷却水流出口46を介して冷却水が循環供給され
ている。
【0078】冷却槽形成部材43には冷却用ハウジング
部材47が連接されており、この冷却用ハウジング部材
47の底面48は冷却槽44の内壁面の一部を構成し、
冷却水に接触している。冷却用ハウジング部材47の端
部には鍔状部49が形成されており、この鍔状部49を
押さえ具50及び取付ボルト51によってベースプレー
ト41に締結固定することによって、冷却用ハウジング
部材47と共に冷却槽形成部材43及びフランジ部材4
2がベースプレート41に固設されている。
【0079】冷却槽形成部材43、冷却槽44、冷却水
流入口45、冷却水流出口46、及び冷却用ハウジング
部材47は、真空モータ35を冷却するための主冷却機
構113を構成している。
【0080】なお、ベースプレート41、フランジ部材
42、冷却槽形成部材43、及び冷却用ハウジング部材
47のそれぞれの間の気密性は各Oリング52によって
確保されている。
【0081】冷却用ハウジング部材47の内部には真空
モータ35が固定収納されており、この真空モータ35
と冷却用ハウジング部材47との間にはカーボンシート
63が介装されている。真空モータ35は、基板ホルダ
ー121のベース部53が固設された回転出力軸54
と、この回転出力軸54をベアリング55を介して軸支
する回転中心軸56と、ステーター部57とを備えてい
る。
【0082】基板ホルダー121は、回転出力軸54に
固設されたベース部53と、このベース部53に被処理
基板Dを固定するためのインナーマスク58及びアウタ
ーマスク59を備えている。また、ベース部53には段
部60を有する基板受入凹部61が形成されており、段
部60で被処理基板Dの外周裏面を支持することによっ
て、被処理基板Dの裏面Daと基板ホルダー121のベ
ース部53の表面62との間に所定の間隔dが形成され
ている。
【0083】また、冷却用ハウジング部材47の頂部に
はリング状部材114がボルト65によって固設されて
おり、リング状部材114と冷却用ハウジング部材47
との間にはカーボンシート66が介装されている。
【0084】そして、冷却槽44に循環供給される冷却
水によって冷却用ハウジング部材47が、特にその底面
48を介して冷却され、冷却用ハウジング部材47が冷
却される。冷却された冷却用ハウジング部材47は真空
モータ35に対する冷却手段として機能し、真空中であ
るにもかかわらず真空モータ35を十分に冷却すること
ができる。
【0085】また、真空モータ35の回転中心軸56に
は、この回転中心軸56をその長手方向に貫通するよう
にしてガス流路71が形成されており、このガス流路7
1の入口端72は冷却用ハウジング部材47に形成され
たガス流路78に連通している。
【0086】また、真空モータ35の回転出力軸54の
頂部にはガス受入空間73が形成されており、このガス
受入空間73にはガス流路71の出口端74が露出して
いる。
【0087】さらに、基板ホルダー121のベース部5
3には、所定の間隔dによって形成された基板裏面側空
間75とガス受入空間73とを連通するようにしてガス
導入孔76が貫通形成されている。
【0088】ガス流路71、ガス流路78、ガス受入空
間73、ガス導入孔76は、基板冷却用ガスを供給する
ための基板冷却用ガス供給機構110を構成し、この基
板冷却用ガス供給機構110によって基板裏面側空間7
5に基板冷却用ガスが供給される。
【0089】ここで、基板冷却用ガスには、熱伝導率が
高く且つ被処理基板Dの成膜プロセスに影響しない不活
性ガス、例えばアルゴン(Ar)ガスを使用する。
【0090】次に、本実施形態による成膜装置における
基板冷却手段40の作用について説明する。
【0091】ガス流路78、ガス流路71、ガス受入空
間73、ガス導入孔76よりなる基板冷却用ガス供給機
構110を介して、被処理基板Dの裏面Daと基板ホル
ダー121のベース部53の表面62との間に形成され
た基板裏面側空間75に基板冷却用ガス(Ar)が供給
される。基板裏面側空間75に導入された基板冷却用ガ
スのガス分子は被処理基板Dの裏面Daとベース部53
の表面62とを衝突往復する。
【0092】そして、被処理基板Dの裏面Daとベース
部53の表面62との間で基板冷却用ガスを媒介として
非接触形式の熱伝達が行われ、これによって被処理基板
Dが十分に冷却される。
【0093】また、回転出力軸54と回転中心軸56と
は一部において接触しており、また、回転中心軸56は
ステータ部57の構造部材を介して冷却されているの
で、基板ホルダー121に伝達された熱は、回転出力軸
54に伝達された後にこの機械接触部分を介して放熱さ
れる。
【0094】以上述べたように本実施形態による基板冷
却手段を備えた成膜装置によれば、処理中或いは処理前
後において被処理基板Dを基板冷却手段40によって十
分に冷却することができるので、スパッタ電力を従来よ
りも高く設定した場合でも過熱によって被処理基板Dに
ソリ等の熱変形が生じることがない。このため、スパッ
タ電力を高く設定して成膜速度を大きくすることがで
き、これによって成膜装置による基板の処理効率を大幅
に高めることができる。
【0095】第3実施形態 次に、本発明の第3実施形態による基板冷却手段を備え
た成膜装置について図6を参照して説明する。なお、本
実施形態の全体構成は、図1及び図2に示した上記第1
実施形態の全体構成と共通するので、以下では上記第1
実施形態と相違する部分について詳細に説明する。
【0096】図6は、本実施形態による成膜装置の要部
を示した側断面図であり、図6において符号40は被処
理基板Dを冷却するための基板冷却手段40を示し、符
号35は基板ホルダー122を回転駆動するための回転
駆動手段である真空モータを示している。
【0097】基板冷却手段40はホルダー冷却手段11
1を備えており、このホルダー冷却手段111は、後述
するホルダー冷却部64、ホルダー冷却用ガス供給機構
112、及び主冷却機構113を備えている。
【0098】図6において符号41は可動蓋26に設け
られたベースプレートを示し、このベースプレート41
にはフランジ部材42が填め込まれ、このフランジ部材
42には冷却槽形成部材43が填め込まれている。冷却
槽形成部材43には冷却水を貯留するための冷却槽44
が形成されており、この冷却槽44には冷却水流入口4
5及び冷却水流出口46を介して冷却水が循環供給され
ている。
【0099】冷却槽形成部材43には冷却用ハウジング
部材47が連接されており、この冷却用ハウジング部材
47の底面48は冷却槽44の内壁面の一部を構成し、
冷却水に接触している。冷却用ハウジング部材47の端
部には鍔状部49が形成されており、この鍔状部49を
押さえ具50及び取付ボルト51によってベースプレー
ト41に締結固定することによって、冷却用ハウジング
部材47と共に冷却槽形成部材43及びフランジ部材4
2がベースプレート41に固設されている。
【0100】冷却槽形成部材43、冷却槽44、冷却水
流入口45、冷却水流出口46、及び冷却用ハウジング
部材47は、後述するホルダー冷却部64を冷却するた
めの主冷却機構113を構成している。
【0101】なお、本実施形態においては、主冷却機構
113が基板ホルダー122の冷却と真空モータ35の
冷却とに兼用されている。
【0102】ベースプレート41、フランジ部材42、
冷却槽形成部材43、及び冷却用ハウジング部材47の
それぞれの間の気密性は各Oリング52によって確保さ
れている。
【0103】冷却用ハウジング部材47の内部には真空
モータ35が固定収納されており、この真空モータ35
と冷却用ハウジング部材47との間にはカーボンシート
63が介装されている。真空モータ35は、基板ホルダ
ー122のベース部53が固設された回転出力軸54
と、この回転出力軸54をベアリング55を介して軸支
する回転中心軸56と、ステーター部57とを備えてい
る。
【0104】基板ホルダー122は、回転出力軸54に
固設されたベース部53と、このベース部53に被処理
基板Dを固定するためのインナーマスク58及びアウタ
ーマスク59を備えている。また、ベース部53には段
部60を有する基板受入凹部61が形成されており、段
部60で被処理基板Dの外周裏面を支持することによっ
て、被処理基板Dの裏面Daと基板ホルダー122のベ
ース部53の表面62との間に所定の間隔dが形成され
ている。
【0105】また、冷却用ハウジング部材47の頂部に
は、リング状部材よりなるホルダー冷却部64がボルト
65によって固設されており、ホルダー冷却部64と冷
却用ハウジング部材47との間にはカーボンシート66
が介装されている。
【0106】ホルダー冷却部64は、基板ホルダー12
2のベース部53の裏面67に近接して離間対向する冷
却面68を有している。また、ベース部53の裏面67
及びホルダー冷却部64の冷却面68には、非接触にて
互いに相補的にはまり合う同心状の凹凸形状69、70
がそれぞれ形成されている。
【0107】真空モータ35の回転中心軸56には、こ
の回転中心軸56をその長手方向に貫通するようにして
ガス流路71が形成されており、このガス流路71の入
口端72は冷却用ハウジング部材47に形成されたガス
流路78に連通している。
【0108】また、真空モータ35の回転出力軸54の
頂部にはガス受入空間73が形成されており、このガス
受入空間73にはガス流路71の出口端74が露出して
いる。
【0109】さらに、基板ホルダー122のベース部5
3には、所定の間隔dによって形成された基板裏面側空
間75とガス受入空間73とを連通するようにしてガス
導入孔76が貫通形成されている。
【0110】ガス流路71、ガス流路78、ガス受入空
間73、ガス導入孔76は、基板冷却用ガスを供給する
ための基板冷却用ガス供給機構110を構成し、この基
板冷却用ガス供給機構110によって基板裏面側空間7
5に基板冷却用ガスが供給される。
【0111】また、ホルダー冷却部64には、ホルダー
冷却用ガスを供給するためのホルダー冷却用ガス供給機
構112を構成するガス流路77が形成されており、こ
のガス流路77を介してベース部53の裏面67とホル
ダー冷却部64の冷却面68との間にホルダー冷却用ガ
スが供給されるようになっている。
【0112】ここで、基板冷却用ガス及びホルダー冷却
用ガスには、熱伝導率が高く且つ被処理基板Dの成膜プ
ロセスに影響しない不活性ガス、例えばアルゴン(A
r)ガスを使用する。
【0113】次に、本実施形態による成膜装置における
基板冷却手段40の作用について説明する。
【0114】冷却槽44に循環供給される冷却水によっ
て冷却用ハウジング部材47が、特にその底面48を介
して冷却され、冷却用ハウジング部材47が冷却される
ことによって、この冷却用ハウジング部材47に連設さ
れたホルダー冷却部64が冷却される。
【0115】ホルダー冷却部64が冷却されると、この
ホルダー冷却部64の冷却面68とこの冷却面68に近
接して離間対向する基板ホルダー122のベース部53
の裏面67との間で熱交換が行われ、これによって基板
ホルダー122が冷却される。
【0116】ベース部53の裏面67及びホルダー冷却
部64の冷却面68には、非接触にて互いに相補的には
まり合う同心状の凹凸形状69、70がそれぞれ形成さ
れているので、これらの凹凸形状69、70によって熱
交換に寄与する面積が増大して伝熱効率が向上し、ひい
ては基板ホルダー122の冷却効率が向上する。
【0117】さらに、ベース部53の裏面67とホルダ
ー冷却部64の冷却面68との間の間隙には、ホルダー
冷却用ガス供給機構112であるガス流路77を介して
ホルダー冷却用ガス(Ar)が供給され、このホルダー
冷却用ガスが熱伝達媒体となって裏面67と冷却面68
との間の伝熱効率が向上し、ひいては基板ホルダー12
2の冷却効率が向上する。
【0118】このようにして基板ホルダー122は、そ
の裏面67がホルダー冷却部64の冷却面68との間で
ホルダー冷却用ガスを媒介とした非接触形式の熱伝達を
行うことによって、真空下であり、しかも高速回転状態
であるにもかかわらず十分に冷却される。
【0119】なお、冷却用ハウジング部材47は真空モ
ータ35に対する冷却手段としても機能し、真空中であ
るにもかかわらず真空モータ35を十分に冷却すること
ができる。
【0120】また、回転出力軸54と回転中心軸56と
は一部において接触しており、回転中心軸56はステー
タ部57の構造部材を介して冷却されているので、基板
ホルダー122の熱は回転出力軸54に伝達された後に
この機械接触部分を介して放熱される。
【0121】また、ガス流路78、ガス流路71、ガス
受入空間73、ガス導入孔76よりなる基板冷却用ガス
供給機構110を介して、被処理基板Dの裏面Daと基
板ホルダー122のベース部53の表面62との間に形
成された基板裏面側空間75に基板冷却用ガス(Ar)
が供給される。基板裏面側空間75に導入された基板冷
却用ガスのガス分子は被処理基板Dの裏面Daとベース
部53の表面62とを衝突往復する。
【0122】そして、上記の如く基板ホルダー122は
冷却されているので、被処理基板Dの裏面Daとベース
部53の表面62との間で基板冷却用ガスを媒介として
非接触形式の熱伝達が行われ、これによって被処理基板
Dが十分に冷却される。
【0123】以上述べたように本実施形態による基板冷
却手段を備えた成膜装置によれば、処理中或いは処理前
後において被処理基板Dを基板冷却手段によって十分に
冷却することができるので、スパッタ電力を従来よりも
高く設定した場合でも過熱によって被処理基板Dにソリ
等の熱変形が生じることがない。このため、スパッタ電
力を高く設定して成膜速度を大きくすることができ、こ
れによって成膜装置による基板の処理効率を大幅に高め
ることができる。
【0124】
【発明の効果】以上述べたように本発明による基板冷却
手段を備えた成膜装置によれば、処理中或いは処理前後
において被処理基板を基板冷却手段によって十分に冷却
することができるので、成膜速度を増加させるために成
膜装置の出力を従来よりも高く設定した場合でも過熱に
よって被処理基板にソリ等の熱変形が生じることがな
い。このため、成膜装置の出力を高く設定して成膜速度
を大きくすることができ、これによって成膜装置による
基板の処理効率を大幅に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による基板冷却手段を備
えた成膜装置(スパッタリング装置)の全体構成を示し
た平断面図。
【図2】図1に示した成膜装置の真空処理室を可動蓋に
よって閉塞した状態を示した側断面図。
【図3】本発明の第1実施形態による成膜装置の要部を
拡大して示した側断面図。
【図4】本発明の第1実施形態による成膜装置の基板冷
却手段による基板冷却効果を示したグラフ。
【図5】本発明の第2実施形態による成膜装置の要部を
拡大して示した側断面図。
【図6】本発明の第3実施形態による成膜装置の要部を
拡大して示した側断面図。
【図7】従来の成膜装置(スパッタリング装置)の真空
処理室部分を示した側断面図。
【符号の説明】
2A、2B…2G 真空処理室 35 真空モータ(回転駆動手段) 40、91 基板冷却手段 43 冷却槽形成部材(主冷却機構) 44 冷却槽(主冷却機構) 47 冷却用ハウジング部材(主冷却機構) 54 回転出力軸 56 回転中心軸 62 基板ホルダーのベース部の表面 64 ホルダー冷却部 67 基板ホルダーのベース部の裏面 68 ホルダー冷却部の冷却面 69、70 凹凸形状 71 ガス流路(基板冷却用ガス供給機構) 73 ガス受入空間(基板冷却用ガス供給機構) 74 ガス流路71の出口端 75 基板裏面側空間 76 ガス導入孔(基板冷却用ガス供給機構) 77 ガス流路(ホルダー冷却用ガス供給機構) 78 ガス流路(基板冷却用ガス供給機構) 80 回転軸 86 ギヤ部 89 ロータリージョイント 92、110 基板冷却用ガス供給機構 93 第1ガス流路(基板冷却用ガス供給機構) 94 第2ガス流路(基板冷却用ガス供給機構) 95 第3ガス流路(基板冷却用ガス供給機構) 96 第4ガス流路(基板冷却用ガス供給機構) 97、111 ホルダー冷却手段 98 冷却媒体流通空間 99 冷却媒体流路 100 外管 101 内管 102 往路側冷却媒体流路 103 復路側冷却媒体流路 104 導入孔 105 排出孔 106 短管 107 環状の流路 112 ホルダー冷却用ガス供給機構 113 主冷却機構 120、121、122 基板ホルダー d ディスク〜ホルダー間の所定の間隔 D 被処理基板 Da 被処理基板の裏面

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空処理室の内部で被処理基板を保持する
    ための基板ホルダーと、前記基板ホルダーを回転駆動す
    るための回転駆動手段と、を備え、前記基板ホルダー
    は、前記被処理基板の裏面と前記基板ホルダーの表面と
    の間に所定の間隔を形成するようにして前記被処理基板
    を保持する成膜装置において、 前記被処理基板を冷却するための基板冷却手段を備え、
    前記基板冷却手段は、前記所定の間隔によって形成され
    た基板裏面側空間に基板冷却用ガスを供給するための基
    板冷却用ガス供給機構を有することを特徴とする、基板
    冷却手段を備えた成膜装置。
  2. 【請求項2】前記回転駆動手段は、前記基板ホルダーに
    固設された回転軸と、前記回転軸を軸支する軸受け部
    と、を有し、 前記基板冷却用ガス供給機構は、前記回転軸及び前記基
    板ホルダーを貫通して前記基板裏面側空間に達するガス
    流路を有することを特徴とする請求項1記載の基板冷却
    手段を備えた成膜装置。
  3. 【請求項3】前記基板冷却手段は、さらに、前記基板ホ
    ルダーを冷却するためのホルダー冷却手段を有すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基板冷却手
    段を備えた成膜装置。
  4. 【請求項4】前記ホルダー冷却手段は、前記基板ホルダ
    ーの内部に形成された冷却媒体流通空間と、前記冷却媒
    体流通空間に冷却媒体を供給するための冷却媒体流路
    と、を備えたことを特徴とする請求項3記載の基板冷却
    手段を備えた成膜装置。
  5. 【請求項5】前記回転駆動手段は、前記基板ホルダーが
    固設された筒状の回転出力軸と、前記回転出力軸を内側
    から軸支する回転中心軸とを有するモータを備え、 前記基板冷却用ガス供給機構は、前記回転中心軸をその
    長手方向に貫通するガス流路と、前記回転出力軸の頂部
    に形成され、前記ガス流路の出口端が露出するガス受入
    空間と、前記ガス受入空間と前記基板裏面側空間とを連
    通するように前記基板ホルダーに形成されたガス導入孔
    と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の基板
    冷却手段を備えた成膜装置。
  6. 【請求項6】前記基板冷却手段は、さらに、前記基板ホ
    ルダーを冷却するためのホルダー冷却手段を有すること
    を特徴とする請求項5記載の基板冷却手段を備えた成膜
    装置。
  7. 【請求項7】前記ホルダー冷却手段は、前記基板ホルダ
    ーの裏面に対して離間して対向する冷却面を有するホル
    ダー冷却部と、前記基板ホルダーの裏面と前記ホルダー
    冷却部の前記冷却面との間にホルダー冷却用ガスを供給
    するためのホルダー冷却用ガス供給機構と、前記ホルダ
    ー冷却部を冷却するための主冷却機構と、を備えたこと
    を特徴とする請求項6記載の基板冷却手段を備えた成膜
    装置。
  8. 【請求項8】前記基板ホルダーの裏面及び前記ホルダー
    冷却部の前記冷却面には、非接触にて互いに相補的には
    まり合う同心状の凹凸形状がそれぞれ形成されているこ
    とを特徴とする請求項7記載の基板冷却手段を備えた成
    膜装置。
  9. 【請求項9】前記基板冷却用ガスのガス分子の平均自由
    行程と前記所定の間隔とが等しくなるときの前記基板冷
    却用ガスの圧力をP1とおき、前記基板冷却用ガスの前
    記基板裏面側空間への導入圧力をPとおいた場合に、P
    >P1となるようにしたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項8のいずれか一項に記載の基板冷却手段を備えた
    成膜装置。
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