JPH11131694A - ロッド定着体 - Google Patents
ロッド定着体Info
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- JPH11131694A JPH11131694A JP30964597A JP30964597A JPH11131694A JP H11131694 A JPH11131694 A JP H11131694A JP 30964597 A JP30964597 A JP 30964597A JP 30964597 A JP30964597 A JP 30964597A JP H11131694 A JPH11131694 A JP H11131694A
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- Japan
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- rod
- tapered
- pin
- hole
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高緊張下において繊維強化プラスチック製の
緊張材(ロッド)を確実に挟持することができると共
に、緊張操作性に優れ、かつ、繰り返し使用可能なロッ
ド定着体を提供すること。 【解決手段】 定着体本体10に設けた1以上のテーパ
ー孔11にテーパーピン30を挿入してテーパー孔11
内のロッド50を定着させるロッド定着体1において、
上記テーパーピン30にロッド挟持力発生用切り込み溝
36a〜36gを設けた。
緊張材(ロッド)を確実に挟持することができると共
に、緊張操作性に優れ、かつ、繰り返し使用可能なロッ
ド定着体を提供すること。 【解決手段】 定着体本体10に設けた1以上のテーパ
ー孔11にテーパーピン30を挿入してテーパー孔11
内のロッド50を定着させるロッド定着体1において、
上記テーパーピン30にロッド挟持力発生用切り込み溝
36a〜36gを設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方向に補強され
た繊維強化プラスチック材のような異方性の複合材料か
らなるロッドを引張力が作用する条件下で定着させるロ
ッド定着体に関するものである。
た繊維強化プラスチック材のような異方性の複合材料か
らなるロッドを引張力が作用する条件下で定着させるロ
ッド定着体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一方向の引張り強度を強化した繊維強化
プラスチック製のロッドは、従来から知られ、各種用途
に利用されているが、このようなロッドを高張力鋼材の
代わりにプレストレストコンクリート用緊張材として用
いれば、耐食性において卓越したものとなり、高度の耐
食環境下においてもコンクリートの被覆厚さを特別に大
きくする必要がない。しかも、繊維強化プラスチック製
のロッドの比重は、鋼材の6分の1程度であるため、部
体の軽量化を図ることができる。さらに、繊維強化プラ
スチック製のロッドのヤング率が鋼材より小さいため、
応力損失も小さくて済むなどのメリットがある。特に、
腐食破断に関しては、鋼材において認められる応力腐食
による破断が発生することを避けることができる。
プラスチック製のロッドは、従来から知られ、各種用途
に利用されているが、このようなロッドを高張力鋼材の
代わりにプレストレストコンクリート用緊張材として用
いれば、耐食性において卓越したものとなり、高度の耐
食環境下においてもコンクリートの被覆厚さを特別に大
きくする必要がない。しかも、繊維強化プラスチック製
のロッドの比重は、鋼材の6分の1程度であるため、部
体の軽量化を図ることができる。さらに、繊維強化プラ
スチック製のロッドのヤング率が鋼材より小さいため、
応力損失も小さくて済むなどのメリットがある。特に、
腐食破断に関しては、鋼材において認められる応力腐食
による破断が発生することを避けることができる。
【0003】ところで、このような緊張材として繊維強
化プラスチックを用いることについての研究は、195
0〜60年代にわたって米国、英国およびソ連などにお
いて行われてきたが、このものに引張り荷重を継続して
加えた場合に、複合体内の個々の補強繊維(ガラス繊維
など)に生ずる引張り応力の度合いが一様でないため、
時間の経過とともに引張り荷重が低下する現象、すなわ
ち、静的疲労が認められ、その研究および利用が一時中
断状態になっている。しかし、近年になって等断面を有
する繊維強化プラスチック製品に一定の張力を加えつつ
収束、成形させるプルトリュージョン(Pultrus
ion)法などが開発され、上記した静的疲労による荷
重低下が大幅に改善され、緊張材としての利用が再び注
目されつつある。
化プラスチックを用いることについての研究は、195
0〜60年代にわたって米国、英国およびソ連などにお
いて行われてきたが、このものに引張り荷重を継続して
加えた場合に、複合体内の個々の補強繊維(ガラス繊維
など)に生ずる引張り応力の度合いが一様でないため、
時間の経過とともに引張り荷重が低下する現象、すなわ
ち、静的疲労が認められ、その研究および利用が一時中
断状態になっている。しかし、近年になって等断面を有
する繊維強化プラスチック製品に一定の張力を加えつつ
収束、成形させるプルトリュージョン(Pultrus
ion)法などが開発され、上記した静的疲労による荷
重低下が大幅に改善され、緊張材としての利用が再び注
目されつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような、繊維強化プラスチックを緊張材として利用する
には、定着および緊張操作が著しく困難である。すなわ
ち、繊維強化プラスチック材は、一方向にのみ強化され
たものであるから、これを従来のチャックを用いて引っ
張ると、引張り応力と同時に横方向の圧縮応力が発生
し、繊維強化プラスチック製の緊張材が見掛け上、細径
化する。従って、通常、用いられているような高張力鋼
材用の定着体を使用することができない。本発明は、こ
の問題に鑑みて創作されたものであり、その目的とする
ところは、高緊張下において繊維強化プラスチック製の
緊張材(ロッド)を確実に挟持することができると共
に、緊張操作性に優れ、かつ、繰り返し使用可能なロッ
ド定着体を提供することにある。
ような、繊維強化プラスチックを緊張材として利用する
には、定着および緊張操作が著しく困難である。すなわ
ち、繊維強化プラスチック材は、一方向にのみ強化され
たものであるから、これを従来のチャックを用いて引っ
張ると、引張り応力と同時に横方向の圧縮応力が発生
し、繊維強化プラスチック製の緊張材が見掛け上、細径
化する。従って、通常、用いられているような高張力鋼
材用の定着体を使用することができない。本発明は、こ
の問題に鑑みて創作されたものであり、その目的とする
ところは、高緊張下において繊維強化プラスチック製の
緊張材(ロッド)を確実に挟持することができると共
に、緊張操作性に優れ、かつ、繰り返し使用可能なロッ
ド定着体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し得る
本発明のロッド定着体は、定着体本体に設けた1以上の
テーパー孔にテーパーピンを挿入してテーパー孔内のロ
ッドを定着させるロッド定着体において、上記テーパー
ピンにロッド挟持力発生用切り込み溝を設けている。こ
のように、テーパーピンにロッド挟持力発生用切り込み
溝を設けることにより、テーパーピンは、テーパー孔内
に引き込まれると、ロッド挟持力発生用切り込み溝の溝
幅が狭まりロッドに圧着される。このテーパーピンをテ
ーパー孔から引き出すと、テーパーピンに蓄積された反
発力によってロッド挟持力発生用切り込み溝が開き、繰
り返し使用できる。
本発明のロッド定着体は、定着体本体に設けた1以上の
テーパー孔にテーパーピンを挿入してテーパー孔内のロ
ッドを定着させるロッド定着体において、上記テーパー
ピンにロッド挟持力発生用切り込み溝を設けている。こ
のように、テーパーピンにロッド挟持力発生用切り込み
溝を設けることにより、テーパーピンは、テーパー孔内
に引き込まれると、ロッド挟持力発生用切り込み溝の溝
幅が狭まりロッドに圧着される。このテーパーピンをテ
ーパー孔から引き出すと、テーパーピンに蓄積された反
発力によってロッド挟持力発生用切り込み溝が開き、繰
り返し使用できる。
【0006】また、本発明は、テーパーピンの後端部に
あてがった押さえ具を締め付けボルトを介して定着体本
体に取り付けたから、締め付けボルトの締め付け具合を
調節することにより押さえ具を介してテーパーピンの圧
着力を個別に調整できる。また、本発明は、繊維強化プ
ラスチック製のロッドの端部がロッド本体より大径で、
かつ、真円に形成されているから、引張り応力と同時に
発生する横方向の圧縮応力に耐えられる。また、本発明
は、テーパーピンが、軸心部に貫通孔を有すると共に外
側面に後端部から前端部に至るに従い次第に接近するテ
ーパー部を有するテーパーピン本体と、上記貫通孔と上
記テーパー部とテーパーピン本体の一端面の三方にわた
って貫通しているロッド挟持力発生用切り込み溝から形
成されているから、テーパーピンは、テーパー孔内に引
き込まれると、ロッド挟持力発生用切り込み溝の溝幅が
狭まってロッドに圧着される。上記テーパーピンとして
は、ロッド挟持力発生用切り込み溝を、テーパーピン本
体の前後両部位にそれぞれ1以上設けたもの、あるい
は、ロッド挟持力発生用切り込み溝を、テーパーピン本
体の前方部にのみ1以上設けたものなどが望ましい。さ
らに、本発明は、テーパーピンが、複数のテーパーピン
片からなり、このテーパーピン片がそれぞれロッドを通
す貫通孔の一部を構成する内溝と定着体本体のテーパー
孔に対応するテーパー部を持ち、かつ、上記内溝と上記
テーパー部とテーパーピン片の一端面の三方にわたって
貫通しているロッド挟持力発生用切り込み溝を備えてい
るから、テーパーピン片は、テーパー孔内に引き込まれ
ると、テーパーピン片どうしが接近すると同時に、ロッ
ド挟持力発生用切り込み溝の溝幅が狭まってロッドに圧
着される。
あてがった押さえ具を締め付けボルトを介して定着体本
体に取り付けたから、締め付けボルトの締め付け具合を
調節することにより押さえ具を介してテーパーピンの圧
着力を個別に調整できる。また、本発明は、繊維強化プ
ラスチック製のロッドの端部がロッド本体より大径で、
かつ、真円に形成されているから、引張り応力と同時に
発生する横方向の圧縮応力に耐えられる。また、本発明
は、テーパーピンが、軸心部に貫通孔を有すると共に外
側面に後端部から前端部に至るに従い次第に接近するテ
ーパー部を有するテーパーピン本体と、上記貫通孔と上
記テーパー部とテーパーピン本体の一端面の三方にわた
って貫通しているロッド挟持力発生用切り込み溝から形
成されているから、テーパーピンは、テーパー孔内に引
き込まれると、ロッド挟持力発生用切り込み溝の溝幅が
狭まってロッドに圧着される。上記テーパーピンとして
は、ロッド挟持力発生用切り込み溝を、テーパーピン本
体の前後両部位にそれぞれ1以上設けたもの、あるい
は、ロッド挟持力発生用切り込み溝を、テーパーピン本
体の前方部にのみ1以上設けたものなどが望ましい。さ
らに、本発明は、テーパーピンが、複数のテーパーピン
片からなり、このテーパーピン片がそれぞれロッドを通
す貫通孔の一部を構成する内溝と定着体本体のテーパー
孔に対応するテーパー部を持ち、かつ、上記内溝と上記
テーパー部とテーパーピン片の一端面の三方にわたって
貫通しているロッド挟持力発生用切り込み溝を備えてい
るから、テーパーピン片は、テーパー孔内に引き込まれ
ると、テーパーピン片どうしが接近すると同時に、ロッ
ド挟持力発生用切り込み溝の溝幅が狭まってロッドに圧
着される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を説明する。なお、この実施の形態では、3本のテ
ーパー孔を備えたロッド定着体について説明する。図1
に示すように、ロッド定着体1は、主として、テーパー
孔を有する定着体本体10と、押さえ具20と、テーパ
ーピン30と、締め付けボルト40から構成されてい
る。定着体本体10は、図2に示すように、3本のテー
パー孔11および後述するカプラー5の係合部5Aが係
合する凹部12を備えている。テーパー孔11は、それ
ぞれ、定着体本体10を貫通すると共に、定着体本体1
0の横手方向に一定の間隔で互いに平行に設けられてい
る。これらのテーパー孔11内に、それぞれ、テーパー
ピン30が挿入されている。テーパーピン30の後端部
にあてがわれた押さえ具20は、それぞれ、2本の締め
付けボルト40によって定着体本体10に取り付けられ
ている。
形態を説明する。なお、この実施の形態では、3本のテ
ーパー孔を備えたロッド定着体について説明する。図1
に示すように、ロッド定着体1は、主として、テーパー
孔を有する定着体本体10と、押さえ具20と、テーパ
ーピン30と、締め付けボルト40から構成されてい
る。定着体本体10は、図2に示すように、3本のテー
パー孔11および後述するカプラー5の係合部5Aが係
合する凹部12を備えている。テーパー孔11は、それ
ぞれ、定着体本体10を貫通すると共に、定着体本体1
0の横手方向に一定の間隔で互いに平行に設けられてい
る。これらのテーパー孔11内に、それぞれ、テーパー
ピン30が挿入されている。テーパーピン30の後端部
にあてがわれた押さえ具20は、それぞれ、2本の締め
付けボルト40によって定着体本体10に取り付けられ
ている。
【0008】押さえ具20は、筒体21および筒体21
の後端部に固定され、かつ、一対のボルト孔(図示せ
ず)を備えた押し板22から構成されている。上記筒体
21は、小径のテーパーピン端部押さえ23および大径
のテーパー孔係合部24から構成され、テーパーピン端
部押さえ23でテーパーピン30の後端部32aを押す
ようになっている。また、テーパー孔係合部24は、テ
ーパー孔11の後方に設けられている非テーパー孔13
に係合している。ここで、テーパー孔11およびテーパ
ーピン30のテーパー角度は、3°〜9°の範囲が好ま
しい。また、テーパーピン30の内面側に、テーパーピ
ン30の後端部32より全長の80%以内の部分に細か
な表面溝を付与し、残りの20%以上の部分を平坦なま
まにしておくことが、係合するロッドの挟持力を高める
のに有用である。
の後端部に固定され、かつ、一対のボルト孔(図示せ
ず)を備えた押し板22から構成されている。上記筒体
21は、小径のテーパーピン端部押さえ23および大径
のテーパー孔係合部24から構成され、テーパーピン端
部押さえ23でテーパーピン30の後端部32aを押す
ようになっている。また、テーパー孔係合部24は、テ
ーパー孔11の後方に設けられている非テーパー孔13
に係合している。ここで、テーパー孔11およびテーパ
ーピン30のテーパー角度は、3°〜9°の範囲が好ま
しい。また、テーパーピン30の内面側に、テーパーピ
ン30の後端部32より全長の80%以内の部分に細か
な表面溝を付与し、残りの20%以上の部分を平坦なま
まにしておくことが、係合するロッドの挟持力を高める
のに有用である。
【0009】図4および図5に示すように、テーパーピ
ン30は、テーパーピン本体31が中空円錐台形を呈
し、その軸心部にロッドを通すための貫通孔35を有す
ると共に、外周面に本体後端部32から本体前端部33
に至るに従い径が次第に細くなるテーパー部34を備え
ている。また、このテーパーピン30は、図3に示すよ
うに、貫通孔35から放射状に設けられた4本のロッド
挟持力発生用切り込み溝(以下「切り込み溝」という)
36a,36b,36c,36dを持っている。テーパ
ーピン本体31の前方部に位置している2本の切り込み
溝36a,36bは、図3に示すように、テーパーピン
本体31の前端面33aとテーパー部34と貫通孔35
の三方にわたって貫通している。一方、テーパーピン本
体31の後方部に位置している2本の切り込み溝36
c,36dは、テーパーピン本体31の後端面32aと
テーパー部34と貫通孔35の三方にわたって貫通して
いる。
ン30は、テーパーピン本体31が中空円錐台形を呈
し、その軸心部にロッドを通すための貫通孔35を有す
ると共に、外周面に本体後端部32から本体前端部33
に至るに従い径が次第に細くなるテーパー部34を備え
ている。また、このテーパーピン30は、図3に示すよ
うに、貫通孔35から放射状に設けられた4本のロッド
挟持力発生用切り込み溝(以下「切り込み溝」という)
36a,36b,36c,36dを持っている。テーパ
ーピン本体31の前方部に位置している2本の切り込み
溝36a,36bは、図3に示すように、テーパーピン
本体31の前端面33aとテーパー部34と貫通孔35
の三方にわたって貫通している。一方、テーパーピン本
体31の後方部に位置している2本の切り込み溝36
c,36dは、テーパーピン本体31の後端面32aと
テーパー部34と貫通孔35の三方にわたって貫通して
いる。
【0010】図3に示すように、切り込み溝36aおよ
び36bは、互いに対峙するように配置され、切り込み
溝36cおよび36dも互いに対峙するように配置され
ている。しかし、切り込み溝36aと切り込み溝36c
は、テーパーピン本体31の軸心(図示せず)を中心に
して90°だけ位相が変位している。
び36bは、互いに対峙するように配置され、切り込み
溝36cおよび36dも互いに対峙するように配置され
ている。しかし、切り込み溝36aと切り込み溝36c
は、テーパーピン本体31の軸心(図示せず)を中心に
して90°だけ位相が変位している。
【0011】図6および図7に示すように、繊維強化プ
ラスチック製のロッド50は、その端部52に増径処理
および真円化処理が施されているが、異型であってもよ
い。ロッド50の端部52は、被覆した被覆材53によ
りロッド本体51より増径され、かつ、真円に仕上げら
れている。ロッド端部処理方法としては、例えば、和蝋
燭製造方式によりポリマーモルタルなどのグラウト剤を
被覆させる方法、低融点金属を被覆させる方法、あるい
は、ソーセージ製造方式により有機硬化剤を被覆させる
方法などがある。この際、被覆材53の弾性率は、使用
するロッド本体51の弾性率より小さいものが好まし
い。この処理を施すことにより、ロッド50の端部52
は、引張り応力と同時に発生する横方向の圧縮応力に耐
えられるようになる。
ラスチック製のロッド50は、その端部52に増径処理
および真円化処理が施されているが、異型であってもよ
い。ロッド50の端部52は、被覆した被覆材53によ
りロッド本体51より増径され、かつ、真円に仕上げら
れている。ロッド端部処理方法としては、例えば、和蝋
燭製造方式によりポリマーモルタルなどのグラウト剤を
被覆させる方法、低融点金属を被覆させる方法、あるい
は、ソーセージ製造方式により有機硬化剤を被覆させる
方法などがある。この際、被覆材53の弾性率は、使用
するロッド本体51の弾性率より小さいものが好まし
い。この処理を施すことにより、ロッド50の端部52
は、引張り応力と同時に発生する横方向の圧縮応力に耐
えられるようになる。
【0012】上記ロッド50は、ガラス繊維、炭素繊
維、ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維、芳香族
ポリエーテルアミド繊維などの長繊維を一方向に配列
し、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ
アクリレート樹脂などで、例えば、プルトルージョン
(Pultrusion)法により棒状に成形したもの
などである。ロッド50内の繊維含有比率(Vf)は、
30〜70容量%が好ましい。
維、ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維、芳香族
ポリエーテルアミド繊維などの長繊維を一方向に配列
し、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ
アクリレート樹脂などで、例えば、プルトルージョン
(Pultrusion)法により棒状に成形したもの
などである。ロッド50内の繊維含有比率(Vf)は、
30〜70容量%が好ましい。
【0013】このロッド定着体を用いたコンクリート本
体へのプレストレス付与は、次のように行われる。すな
わち、図15に示すように、コンクリート本体(コンク
リート未充填)2の左右に同構造のロッド定着体1およ
び1′を設置する。これらのロッド定着体1および1′
は、それぞれ、架台(H鋼)3上に設置されている。一
方、ロッド50は、コンクリート本体2に通された後、
空間部4を経てロッド定着体1および1′の端部まで引
き入れられる。ロッド50のセットが完了したら、双方
のロッド定着体1および1′の締め付けボルト40を締
め付けて、押さえ具20を介してテーパーピン30を定
着体本体10のテーパー孔11に圧着させる。次に、ロ
ッド定着体1をカプラー5とゲビンデボーなどの高張力
緊張具6を用いて矢印A方向にジャッキ7で引っ張る。
この引張り力によって、まず、テーパーピン本体31の
切り込み溝36a,36b,36c,36dの溝幅が狭
まり、テーパーピン30がロッド50の端部52に圧着
される。その後、ロッド50に引張り(プレストレス)
がかかる。この状態でコンクリート本体2にコンクリー
トを投入し、コンクリートが固化した後、空間部4の矢
印Bの箇所でロッド50を切断する。切り離されたロッ
ド定着体1および1′は、再利用される。すなわち、締
め付けボルト40を緩めてテーパーピン30をテーパー
孔11の大径部の方に戻すと、テーパーピン本体31の
切り込み溝36a,36b,36c,36dの溝幅が広
がって原状に戻る。
体へのプレストレス付与は、次のように行われる。すな
わち、図15に示すように、コンクリート本体(コンク
リート未充填)2の左右に同構造のロッド定着体1およ
び1′を設置する。これらのロッド定着体1および1′
は、それぞれ、架台(H鋼)3上に設置されている。一
方、ロッド50は、コンクリート本体2に通された後、
空間部4を経てロッド定着体1および1′の端部まで引
き入れられる。ロッド50のセットが完了したら、双方
のロッド定着体1および1′の締め付けボルト40を締
め付けて、押さえ具20を介してテーパーピン30を定
着体本体10のテーパー孔11に圧着させる。次に、ロ
ッド定着体1をカプラー5とゲビンデボーなどの高張力
緊張具6を用いて矢印A方向にジャッキ7で引っ張る。
この引張り力によって、まず、テーパーピン本体31の
切り込み溝36a,36b,36c,36dの溝幅が狭
まり、テーパーピン30がロッド50の端部52に圧着
される。その後、ロッド50に引張り(プレストレス)
がかかる。この状態でコンクリート本体2にコンクリー
トを投入し、コンクリートが固化した後、空間部4の矢
印Bの箇所でロッド50を切断する。切り離されたロッ
ド定着体1および1′は、再利用される。すなわち、締
め付けボルト40を緩めてテーパーピン30をテーパー
孔11の大径部の方に戻すと、テーパーピン本体31の
切り込み溝36a,36b,36c,36dの溝幅が広
がって原状に戻る。
【0014】本発明は、以上のロッド定着体に限らず、
請求項に記載した範囲の実施の形態を包含するものであ
る。例えば、テーパーピン30は、図8および図9に示
すように、テーパーピン本体31の前方部に2本の切り
込み溝36a,36bを放射状に設けたものでもよい。
また、テーパーピン30は、図10および図11に示す
ように、テーパーピン本体31の前方部と後方部に、そ
れぞれ、1本ずつ切り込み溝36a,36eを設けたも
のでもよい(この場合、切り込み溝36aおよび36e
は、テーパーピン本体31の軸心を中心にして180°
だけ位相が変位している)。
請求項に記載した範囲の実施の形態を包含するものであ
る。例えば、テーパーピン30は、図8および図9に示
すように、テーパーピン本体31の前方部に2本の切り
込み溝36a,36bを放射状に設けたものでもよい。
また、テーパーピン30は、図10および図11に示す
ように、テーパーピン本体31の前方部と後方部に、そ
れぞれ、1本ずつ切り込み溝36a,36eを設けたも
のでもよい(この場合、切り込み溝36aおよび36e
は、テーパーピン本体31の軸心を中心にして180°
だけ位相が変位している)。
【0015】また、テーパーピン30は、一体物ではな
く、図12〜図14に示すように、二つのテーパーピン
片31A,31Bから構成してもよい。テーパーピン片
31Aは、内周面にロッドを通す貫通孔の一部を構成す
る内溝35fを有すると共に、外周面に定着体本体のテ
ーパー孔に対応するテーパー部34を持ち、さらに、テ
ーパーピン片31Aの前方部に、内溝35fとテーパー
部34とテーパーピン片31Aの前端面33aの三方に
わたって貫通している切り込み溝36fを備えている。
一方、テーパーピン片31Bは、内周面にロッドを通す
貫通孔の一部を構成する内溝35gを有すると共に、外
周面に定着体本体のテーパー孔に対応するテーパー部3
4を持ち、さらに、テーパーピン片31Bの後方部に、
内溝35gとテーパー部34とテーパーピン片31Bの
後端面32aの三方にわたって貫通している切り込み溝
36gを備えている。さらに、ロッド定着体1は、図2
に示すように、複数のテーパー孔11を有する複列型の
ものに限らず、例えば、テーパー孔11を1本だけ持つ
単体型のものでもよい。
く、図12〜図14に示すように、二つのテーパーピン
片31A,31Bから構成してもよい。テーパーピン片
31Aは、内周面にロッドを通す貫通孔の一部を構成す
る内溝35fを有すると共に、外周面に定着体本体のテ
ーパー孔に対応するテーパー部34を持ち、さらに、テ
ーパーピン片31Aの前方部に、内溝35fとテーパー
部34とテーパーピン片31Aの前端面33aの三方に
わたって貫通している切り込み溝36fを備えている。
一方、テーパーピン片31Bは、内周面にロッドを通す
貫通孔の一部を構成する内溝35gを有すると共に、外
周面に定着体本体のテーパー孔に対応するテーパー部3
4を持ち、さらに、テーパーピン片31Bの後方部に、
内溝35gとテーパー部34とテーパーピン片31Bの
後端面32aの三方にわたって貫通している切り込み溝
36gを備えている。さらに、ロッド定着体1は、図2
に示すように、複数のテーパー孔11を有する複列型の
ものに限らず、例えば、テーパー孔11を1本だけ持つ
単体型のものでもよい。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明は、定着体本体に
設けた1以上のテーパー孔にテーパーピンを挿入してテ
ーパー孔内のロッドを定着させるロッド定着体におい
て、上記テーパーピンにロッド挟持力発生用切り込み溝
を設けたので、テーパーピンは、テーパー孔内に引き込
まれるにしたがってロッド挟持力発生用切り込み溝の溝
幅が狭まり繊維強化プラスチック製のロッドに確実に圧
着する。このテーパーピンをテーパー孔から引き出す
と、テーパーピンに蓄積された反発力によってロッド挟
持力発生用切り込み溝が開き、繰り返し使用できる。
設けた1以上のテーパー孔にテーパーピンを挿入してテ
ーパー孔内のロッドを定着させるロッド定着体におい
て、上記テーパーピンにロッド挟持力発生用切り込み溝
を設けたので、テーパーピンは、テーパー孔内に引き込
まれるにしたがってロッド挟持力発生用切り込み溝の溝
幅が狭まり繊維強化プラスチック製のロッドに確実に圧
着する。このテーパーピンをテーパー孔から引き出す
と、テーパーピンに蓄積された反発力によってロッド挟
持力発生用切り込み溝が開き、繰り返し使用できる。
【0017】また、本発明は、テーパーピンの後端部に
あてがった押さえ具を締め付けボルトを介して定着体本
体に取り付けたので、締め付けボルトの締め付け具合を
調節することにより押さえ具を介してテーパーピンの圧
着力を個別に調整できる。また、本発明は、繊維強化プ
ラスチック製のロッドの端部がロッド本体より大径で、
かつ、真円に形成されているので、引張り応力と同時に
発生する横方向の圧縮応力に耐えられる。
あてがった押さえ具を締め付けボルトを介して定着体本
体に取り付けたので、締め付けボルトの締め付け具合を
調節することにより押さえ具を介してテーパーピンの圧
着力を個別に調整できる。また、本発明は、繊維強化プ
ラスチック製のロッドの端部がロッド本体より大径で、
かつ、真円に形成されているので、引張り応力と同時に
発生する横方向の圧縮応力に耐えられる。
【0018】また、本発明は、テーパーピンが、軸心部
に貫通孔を有すると共に外側面に後端部から前端部に至
るに従い次第に接近するテーパー部を有するテーパーピ
ン本体と、上記貫通孔と上記テーパー部とテーパーピン
本体の一端面の三方にわたって貫通しているロッド挟持
力発生用切り込み溝から形成されているので、テーパー
ピンは、テーパー孔内に引き込まれると、ロッド挟持力
発生用切り込み溝の溝幅が狭まってロッドに確実に圧着
される。上記テーパーピンには、ロッド挟持力発生用切
り込み溝を、テーパーピン本体の前後両部位にそれぞれ
1以上設けたもの、あるいは、ロッド挟持力発生用切り
込み溝を、テーパーピン本体の前方部にのみ1以上設け
たものなどが含まれる。
に貫通孔を有すると共に外側面に後端部から前端部に至
るに従い次第に接近するテーパー部を有するテーパーピ
ン本体と、上記貫通孔と上記テーパー部とテーパーピン
本体の一端面の三方にわたって貫通しているロッド挟持
力発生用切り込み溝から形成されているので、テーパー
ピンは、テーパー孔内に引き込まれると、ロッド挟持力
発生用切り込み溝の溝幅が狭まってロッドに確実に圧着
される。上記テーパーピンには、ロッド挟持力発生用切
り込み溝を、テーパーピン本体の前後両部位にそれぞれ
1以上設けたもの、あるいは、ロッド挟持力発生用切り
込み溝を、テーパーピン本体の前方部にのみ1以上設け
たものなどが含まれる。
【0019】さらに、本発明は、テーパーピンが、複数
のテーパーピン片からなり、このテーパーピン片が夫々
ロッドを通す貫通孔の一部を構成する内溝と定着体本体
のテーパー孔に対応するテーパー部を持ち、かつ、上記
内溝と上記テーパー部とテーパーピン片の一端面の三方
にわたって貫通しているロッド挟持力発生用切り込み溝
を備えているので、テーパーピン片は、テーパー孔内に
引き込まれると、テーパーピン片どうしが接近すると同
時に、ロッド挟持力発生用切り込み溝の溝幅が狭まって
ロッドにより確実に圧着される。
のテーパーピン片からなり、このテーパーピン片が夫々
ロッドを通す貫通孔の一部を構成する内溝と定着体本体
のテーパー孔に対応するテーパー部を持ち、かつ、上記
内溝と上記テーパー部とテーパーピン片の一端面の三方
にわたって貫通しているロッド挟持力発生用切り込み溝
を備えているので、テーパーピン片は、テーパー孔内に
引き込まれると、テーパーピン片どうしが接近すると同
時に、ロッド挟持力発生用切り込み溝の溝幅が狭まって
ロッドにより確実に圧着される。
【図1】図2のI−I断面図である。
【図2】本発明にかかるロッド定着体の平面図である。
【図3】一体型テーパーピンの正面図である。
【図4】図3の一体型テーパーピンの側面図である。
【図5】図3の一体型テーパーピンの平面図である。
【図6】ロッドの側面図である。
【図7】図6のVII − VII断面図である。
【図8】他の一体型テーパーピンの正面図である。
【図9】図8の一体型テーパーピンの側面図である。
【図10】さらに他の一体型テーパーピンの正面図であ
る。
る。
【図11】図10の一体型テーパーピンの側面図であ
る。
る。
【図12】分割型テーパーピンの正面図である。
【図13】図12のXIII−XIII断面図である。
【図14】図12のXIV −XIV 断面図である。
【図15】コンクリートへのプレストレス付与方法を示
す説明図である。
す説明図である。
1 ロッド定着体 10 定着体本体 11 テーパー孔 30 テーパーピン 36a〜36g ロッド挟持力発生用切り込み溝 50 ロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 耕三 東京都清瀬市下清戸4丁目640番 株式会 社大林組技術研究所内 (72)発明者 萩尾 浩也 東京都清瀬市下清戸4丁目640番 株式会 社大林組技術研究所内
Claims (7)
- 【請求項1】 定着体本体に設けた1以上のテーパー孔
にテーパーピンを挿入してテーパー孔内のロッドを定着
させるロッド定着体において、上記テーパーピンにロッ
ド挟持力発生用切り込み溝を設けたロッド定着体。 - 【請求項2】 テーパーピンの後端部にあてがった押さ
え具を締め付けボルトを介して定着体本体に取り付けた
請求項1記載のロッド定着体。 - 【請求項3】 ロッドが繊維強化プラスチック製のロッ
ドであり、その端部は、ロッド本体より大径で、かつ、
真円に形成されている請求項1記載のロッド定着体。 - 【請求項4】 テーパーピンが、軸心部に貫通孔を有す
ると共に外側面に後端部から前端部に至るに従い次第に
接近するテーパー部を有するテーパーピン本体と、上記
貫通孔と上記テーパー部とテーパーピン本体の一端面の
三方にわたって貫通しているロッド挟持力発生用切り込
み溝から形成されている請求項1または2記載のロッド
定着体。 - 【請求項5】 ロッド挟持力発生用切り込み溝を、テー
パーピン本体の前後両部位にそれぞれ1以上設けた請求
項1または4記載のロッド定着体。 - 【請求項6】 ロッド挟持力発生用切り込み溝を、テー
パーピン本体の前方部にのみ1以上設けた請求項1また
は4記載のロッド定着体。 - 【請求項7】 テーパーピンが、複数のテーパーピン片
からなり、このテーパーピン片がそれぞれロッドを通す
貫通孔の一部を構成する内溝と定着体本体のテーパー孔
に対応するテーパー部を持ち、かつ、上記内溝と上記テ
ーパー部とテーパーピン片の一端面の三方にわたって貫
通しているロッド挟持力発生用切り込み溝を備えている
請求項1記載のロッド定着体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30964597A JPH11131694A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | ロッド定着体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30964597A JPH11131694A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | ロッド定着体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11131694A true JPH11131694A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=17995546
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30964597A Withdrawn JPH11131694A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | ロッド定着体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11131694A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102061781A (zh) * | 2011-01-20 | 2011-05-18 | 东莞欧博建材科技有限公司 | 双头膨胀锚固环氧植筋杆 |
| JP2018178493A (ja) * | 2017-04-11 | 2018-11-15 | 三井住友建設株式会社 | Frp緊張材の定着装置 |
| JP2018199984A (ja) * | 2017-05-30 | 2018-12-20 | 三井住友建設株式会社 | Frp緊張材の定着装置 |
-
1997
- 1997-10-24 JP JP30964597A patent/JPH11131694A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102061781A (zh) * | 2011-01-20 | 2011-05-18 | 东莞欧博建材科技有限公司 | 双头膨胀锚固环氧植筋杆 |
| JP2018178493A (ja) * | 2017-04-11 | 2018-11-15 | 三井住友建設株式会社 | Frp緊張材の定着装置 |
| JP2018199984A (ja) * | 2017-05-30 | 2018-12-20 | 三井住友建設株式会社 | Frp緊張材の定着装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050104 |