JPH1113196A - 凸面屋根版を有する建築構造物 - Google Patents
凸面屋根版を有する建築構造物Info
- Publication number
- JPH1113196A JPH1113196A JP18065297A JP18065297A JPH1113196A JP H1113196 A JPH1113196 A JP H1113196A JP 18065297 A JP18065297 A JP 18065297A JP 18065297 A JP18065297 A JP 18065297A JP H1113196 A JPH1113196 A JP H1113196A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roof slab
- boundary
- post
- convex roof
- supporting structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Tents Or Canopies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 支持構造に与える影響が少なく、スラストを
抑制できてタイバー等の補強材が不要となり、境界梁の
断面寸法を小さくできる凸面屋根版を有する建築構造物
を提供する。 【解決手段】 凸面屋根版の外周境界部を支持構造に支
持させる建築構造物において、凸面屋根版の中央部より
突き出るポストを建設基礎に立設し、凸面屋根版の外周
境界部とポストの上端部との間に複数本の吊り材を張設
し、外周境界部に生じる応力と釣り合う張力を該吊り材
に導入する。
抑制できてタイバー等の補強材が不要となり、境界梁の
断面寸法を小さくできる凸面屋根版を有する建築構造物
を提供する。 【解決手段】 凸面屋根版の外周境界部を支持構造に支
持させる建築構造物において、凸面屋根版の中央部より
突き出るポストを建設基礎に立設し、凸面屋根版の外周
境界部とポストの上端部との間に複数本の吊り材を張設
し、外周境界部に生じる応力と釣り合う張力を該吊り材
に導入する。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】 本発明は、外周境界部から
中央部に向かう程盛り上がった凸面屋根版を有する建築
構造物に関するものであり、凸面屋根版にはドーム屋
根、曲面屋根、四面折屋根等が含まれる。
中央部に向かう程盛り上がった凸面屋根版を有する建築
構造物に関するものであり、凸面屋根版にはドーム屋
根、曲面屋根、四面折屋根等が含まれる。
【0002】
【従来の技術】 特開昭63−226423号公報に開
示されたような大規模展示場等の大空間施設の凸面屋根
版11としては、図4と図5に示したように複数本のア
ーチ状の鋼製フレーム12でドーム状架構を造り上げ、
この骨格構造にフッ化樹脂コーティング繊維布等の膜材
料13を張り付けたシングルレイヤー構造のものが知ら
れている。しかしながら、このような大空間施設では、
鋼製フレーム12が大面積にまたがって配設されるため
フレーム全体の重量が大きくなり、また、この大重量を
支えるため各フレーム12自体も必然的に大断面のもの
となるため、凸面屋根版を外周境界部17において支え
る支持構造19もそれに対応して大規模化する必要があ
る。
示されたような大規模展示場等の大空間施設の凸面屋根
版11としては、図4と図5に示したように複数本のア
ーチ状の鋼製フレーム12でドーム状架構を造り上げ、
この骨格構造にフッ化樹脂コーティング繊維布等の膜材
料13を張り付けたシングルレイヤー構造のものが知ら
れている。しかしながら、このような大空間施設では、
鋼製フレーム12が大面積にまたがって配設されるため
フレーム全体の重量が大きくなり、また、この大重量を
支えるため各フレーム12自体も必然的に大断面のもの
となるため、凸面屋根版を外周境界部17において支え
る支持構造19もそれに対応して大規模化する必要があ
る。
【0003】また、このように面内力によって力を伝達
する凸面屋根版構造では、固定荷重時等において扁平化
して外側に広がろうとする傾向があり、これによって支
持部に大きな水平力が生じるため、それに抵抗できるよ
うな支持構造とする必要があり、支持構造19の大型化
・強化のために建設コストが嵩む。さらにまた、この大
きなスラストに抵抗するためには、外周境界部17に配
設される境界梁18を大断面にする必要となる。
する凸面屋根版構造では、固定荷重時等において扁平化
して外側に広がろうとする傾向があり、これによって支
持部に大きな水平力が生じるため、それに抵抗できるよ
うな支持構造とする必要があり、支持構造19の大型化
・強化のために建設コストが嵩む。さらにまた、この大
きなスラストに抵抗するためには、外周境界部17に配
設される境界梁18を大断面にする必要となる。
【0004】多くの場合には、支持構造の大型化・強化
に加えて、外周境界部の内側の対向する各点間をタイバ
ー等の水平補強材20で連結する必要があり、これも建
設コストの上昇要因となる。このようにして付加された
水平補強材は、凸面屋根版の下側空間を利用しようとす
る場合に大きな制約要因となる。また、このような凸面
屋根版構造では、加工・施工時において架構を安定させ
るために多くの補強材や大掛かりな仮設構台が必要とな
り、これは建設コストの上昇を招き、全体の工期が長く
なる。
に加えて、外周境界部の内側の対向する各点間をタイバ
ー等の水平補強材20で連結する必要があり、これも建
設コストの上昇要因となる。このようにして付加された
水平補強材は、凸面屋根版の下側空間を利用しようとす
る場合に大きな制約要因となる。また、このような凸面
屋根版構造では、加工・施工時において架構を安定させ
るために多くの補強材や大掛かりな仮設構台が必要とな
り、これは建設コストの上昇を招き、全体の工期が長く
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の
目的は、加工・施工時において架構を安定させるための
補強材や仮設構台が少なくて済む一方、固定荷重時等に
おいて生じる応力を内部釣り合いによって自己完結的に
処理してあるため、支持構造に与える影響が少なくなる
とともに、スラストを抑制できてタイバー等の補強材が
不要となり、境界梁の断面寸法を小さくすることもでき
る、凸面屋根版を有する建築構造物を提供することであ
る。
目的は、加工・施工時において架構を安定させるための
補強材や仮設構台が少なくて済む一方、固定荷重時等に
おいて生じる応力を内部釣り合いによって自己完結的に
処理してあるため、支持構造に与える影響が少なくなる
とともに、スラストを抑制できてタイバー等の補強材が
不要となり、境界梁の断面寸法を小さくすることもでき
る、凸面屋根版を有する建築構造物を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決擦るための手段】 本発明の建築構造物は
凸面屋根版の外周境界部を支持構造に支持させるもので
あり、凸面屋根版の中央部より突き出るポストを建設基
礎に立設し、凸面屋根版の外周境界部とポストの上端部
との間に複数本の吊り材を張設し、外周境界部に生じる
応力と釣り合う張力を該吊り材に導入する。
凸面屋根版の外周境界部を支持構造に支持させるもので
あり、凸面屋根版の中央部より突き出るポストを建設基
礎に立設し、凸面屋根版の外周境界部とポストの上端部
との間に複数本の吊り材を張設し、外周境界部に生じる
応力と釣り合う張力を該吊り材に導入する。
【0007】本発明の建築構造物では、固定荷重時等に
おいて凸面屋根版の外周境界部に生じる応力は、外周境
界部とポスト間の吊り材に導入されている張力と釣り合
い、自己完結的に内部処理される。この吊り材に導入す
る張力は、凸面屋根版の自重と凸面屋根版に作用する風
圧や積雪荷重等を想定して設定される。凸面屋根版の外
周境界部は、建築構造物の側壁部分として建設基礎に建
ち上げられた支持構造に載設されるため、凸面屋根版の
全体重量は該支持構造とポストに分散して支持される。
おいて凸面屋根版の外周境界部に生じる応力は、外周境
界部とポスト間の吊り材に導入されている張力と釣り合
い、自己完結的に内部処理される。この吊り材に導入す
る張力は、凸面屋根版の自重と凸面屋根版に作用する風
圧や積雪荷重等を想定して設定される。凸面屋根版の外
周境界部は、建築構造物の側壁部分として建設基礎に建
ち上げられた支持構造に載設されるため、凸面屋根版の
全体重量は該支持構造とポストに分散して支持される。
【0008】
【発明の実施の形態】 図1と図2に示した実施例で
は、凸面屋根版1はドーム形であり、アーチ状の複数本
の鋼製フレーム2によって骨格構造が造り上げられ、こ
の架構の上面側には、合成繊維やガラス繊維の織布に耐
久性や防水性、防炎性などのコーティングを施した膜材
料3が張り付けられている。建設基礎4に建ち上げられ
た鋼管製等のポスト5は、凸面屋根版1の中央部から所
定高さまで突出している。鋼製ワイヤーロープや鋼棒等
よりなる複数本の吊り材6の上端部は適当な連結金具等
を介してポスト5の先端部に連結され、各吊り材6の下
端部は適当な連結金具等を介して凸面屋根版1の外周境
界部7の境界梁8に等間隔に連結されている。吊り材6
への張力導入は、公知の張力導入手段を適当に選択する
ことによって行われる。境界梁8はボルト接合等によっ
て支持構造9に接合される。
は、凸面屋根版1はドーム形であり、アーチ状の複数本
の鋼製フレーム2によって骨格構造が造り上げられ、こ
の架構の上面側には、合成繊維やガラス繊維の織布に耐
久性や防水性、防炎性などのコーティングを施した膜材
料3が張り付けられている。建設基礎4に建ち上げられ
た鋼管製等のポスト5は、凸面屋根版1の中央部から所
定高さまで突出している。鋼製ワイヤーロープや鋼棒等
よりなる複数本の吊り材6の上端部は適当な連結金具等
を介してポスト5の先端部に連結され、各吊り材6の下
端部は適当な連結金具等を介して凸面屋根版1の外周境
界部7の境界梁8に等間隔に連結されている。吊り材6
への張力導入は、公知の張力導入手段を適当に選択する
ことによって行われる。境界梁8はボルト接合等によっ
て支持構造9に接合される。
【0009】図3と図4に示した実施例では、凸面屋根
版1は四面折版形であり、山形状の2本の鋼製フレーム
2によって骨格構造が造り上げられ、この架構の上面側
には、合成繊維やガラス繊維の織布に防水性や防炎性な
どのコーティングを施した膜材料3が張り付けられてい
る。建設基礎4に建ち上げられた鋼管製等のポスト5
は、凸面屋根版1の中央部から所定高さまで突出してい
る。鋼製ワイヤーロープや鋼棒等よりなる複数本の吊り
材6の上端部は適当な連結金具等を介してポスト5の先
端部に連結され、各吊り材6の下端部は適当な連結金具
等を介して凸面屋根版1の外周境界部7の境界梁8に等
間隔に連結されている。吊り材6への張力導入は、公知
の張力導入装置によって行われる。なお、本発明では、
フレーム2に張り付けられる膜材料3は上記のものに限
定されるものではなく、金属板等の他の公知の屋根葺き
材料を適宜選択して使用することもできる。また、シン
グルレイヤーの屋根構造だけでなく、ダブルレイヤーの
屋根構造等にも有効に適用することができる。建築構造
物の立体形状も図示のものには限定されず、種々の形状
に構成することができる。また、ユニット化したものを
種々組み合わせることによって更に多様な形態を取るこ
とができる。
版1は四面折版形であり、山形状の2本の鋼製フレーム
2によって骨格構造が造り上げられ、この架構の上面側
には、合成繊維やガラス繊維の織布に防水性や防炎性な
どのコーティングを施した膜材料3が張り付けられてい
る。建設基礎4に建ち上げられた鋼管製等のポスト5
は、凸面屋根版1の中央部から所定高さまで突出してい
る。鋼製ワイヤーロープや鋼棒等よりなる複数本の吊り
材6の上端部は適当な連結金具等を介してポスト5の先
端部に連結され、各吊り材6の下端部は適当な連結金具
等を介して凸面屋根版1の外周境界部7の境界梁8に等
間隔に連結されている。吊り材6への張力導入は、公知
の張力導入装置によって行われる。なお、本発明では、
フレーム2に張り付けられる膜材料3は上記のものに限
定されるものではなく、金属板等の他の公知の屋根葺き
材料を適宜選択して使用することもできる。また、シン
グルレイヤーの屋根構造だけでなく、ダブルレイヤーの
屋根構造等にも有効に適用することができる。建築構造
物の立体形状も図示のものには限定されず、種々の形状
に構成することができる。また、ユニット化したものを
種々組み合わせることによって更に多様な形態を取るこ
とができる。
【0010】
【発明の効果】 以上のように本発明の凸面屋根版を有
する建築構造物では、凸面屋根版の中央部より突き出る
ポストと凸面屋根版の外周境界部との間に複数本の吊り
材を張設し、外周境界部に生じる応力と釣り合う張力を
該吊り材に導入することによって内部釣り合い系を構成
し、該応力を自己完結的に処理したので、支持構造に与
える影響が少なくなり、そのため、従来のように支持構
造を大規模化したり補強する必要がなく、建設コストを
節減することができる。
する建築構造物では、凸面屋根版の中央部より突き出る
ポストと凸面屋根版の外周境界部との間に複数本の吊り
材を張設し、外周境界部に生じる応力と釣り合う張力を
該吊り材に導入することによって内部釣り合い系を構成
し、該応力を自己完結的に処理したので、支持構造に与
える影響が少なくなり、そのため、従来のように支持構
造を大規模化したり補強する必要がなく、建設コストを
節減することができる。
【0011】吊り材への張力導入によってスラストが抑
制されることになり、タイバー等の補強材を付加する必
要がないので、これも建設コストの節減要因となる。凸
面屋根版の下部空間に水平に配設される補強材が一切存
在しないため、該空間の利用上の制約がなくなる。ま
た、外周境界部に配設される境界梁は、これに作用する
応力が緩和されるため、断面寸法を小さくすることがで
き、資材コストの削減が可能となる。
制されることになり、タイバー等の補強材を付加する必
要がないので、これも建設コストの節減要因となる。凸
面屋根版の下部空間に水平に配設される補強材が一切存
在しないため、該空間の利用上の制約がなくなる。ま
た、外周境界部に配設される境界梁は、これに作用する
応力が緩和されるため、断面寸法を小さくすることがで
き、資材コストの削減が可能となる。
【0012】このように屋根版フレームとポストと吊り
材によって自己釣り合い系を構成しており、これらを一
つのユニットとしてとらえることによって建築構造物の
ユニット化が可能である。
材によって自己釣り合い系を構成しており、これらを一
つのユニットとしてとらえることによって建築構造物の
ユニット化が可能である。
【0013】また、上気した自己釣り合い系の形成によ
って架構が安定化するので、加工・施工時において架構
を安定させるための補強材や仮設構台が少なくて済むこ
とになる。また、スラスト処理のための仮設構台は不要
となる。これらによって建設コストの節減と工期の短縮
が可能となる。
って架構が安定化するので、加工・施工時において架構
を安定させるための補強材や仮設構台が少なくて済むこ
とになる。また、スラスト処理のための仮設構台は不要
となる。これらによって建設コストの節減と工期の短縮
が可能となる。
【図1】 本発明の一実施例に係るドーム形屋根を有す
る建築構造物の概略的な斜視図である。
る建築構造物の概略的な斜視図である。
【図2】 図1の建築構造物の垂直断面図である。
【図3】 本発明の別の実施例に係る四面折版形屋根を
有する建築構造物の概略的な斜視図である。
有する建築構造物の概略的な斜視図である。
【図4】 図2の建築構造物の垂直断面図である。
【図5】 従来のドーム形屋根を有する建築構造物の概
略的な斜視図である。
略的な斜視図である。
【図6】 図5の建築構造物の垂直断面図である。
1 凸面屋根版 2 鋼製フレーム 3 膜材料 4 建設基礎 5 ポスト 6 吊り材 7 外周境界部 8 境界梁 9 支持構造 11 凸面屋根版 12 鋼製フレーム 14 建設基礎 17 外周境界部 18 境界梁 19 支持構造 20 水平補強材
Claims (1)
- 【請求項1】 凸面屋根版の外周境界部を支持構造に支
持させる建築構造物において、凸面屋根版の中央部より
突き出るポストを建設基礎に立設し、凸面屋根版の外周
境界部とポストの上端部との間に複数本の吊り材を張設
し、外周境界部に生じる応力と釣り合う張力を該吊り材
に導入したことを特徴とする凸面屋根版を有する建築構
造物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18065297A JPH1113196A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 凸面屋根版を有する建築構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18065297A JPH1113196A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 凸面屋根版を有する建築構造物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1113196A true JPH1113196A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=16086953
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18065297A Withdrawn JPH1113196A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 凸面屋根版を有する建築構造物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1113196A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022109759A (ja) * | 2021-01-15 | 2022-07-28 | 株式会社竹中工務店 | 屋根構造 |
-
1997
- 1997-06-20 JP JP18065297A patent/JPH1113196A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022109759A (ja) * | 2021-01-15 | 2022-07-28 | 株式会社竹中工務店 | 屋根構造 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |