JPH11133192A - 放射線増感紙 - Google Patents

放射線増感紙

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JPH11133192A
JPH11133192A JP23918098A JP23918098A JPH11133192A JP H11133192 A JPH11133192 A JP H11133192A JP 23918098 A JP23918098 A JP 23918098A JP 23918098 A JP23918098 A JP 23918098A JP H11133192 A JPH11133192 A JP H11133192A
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JP
Japan
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intensifying screen
metal
particles
alloy
rays
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JP23918098A
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Takeshi Takahara
武 高原
Akihisa Saito
昭久 斉藤
Eiji Koyaizu
英二 小柳津
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高エネルギーX線対応の放射線増感紙におい
て、高エネルギーX線の吸収能を低下させることなく、
製造コストの低減や取扱い性の向上などを図ると共に、
感度や鮮鋭度特性を向上させる。 【解決手段】 支持体1上に、W、Nb、TaおよびM
oから選ばれる 1種の金属の単体粒子、W、Nb、Ta
およびMoから選ばれる 1種の金属を主成分とする合金
粒子、およびW、Nb、TaおよびMoから選ばれる 1
種の金属を主成分とする化合物粒子から選ばれる少なく
とも 1種の粒子からなり、かつ厚さが単位面積当たりの
重量換算で 2〜40kg/m2 の範囲の粉体層2を設ける。こ
の粉体層2上に蛍光体層3を形成し、その上に保護膜4
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線撮影などに用
いられる放射線増感紙に係り、特に治療用高エネルギー
X線を用いたX線撮影用の放射線増感紙に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線治療用機器は、リニアック(ライ
ナック)と呼ばれる線形加速装置で得られる約 4MV程度
の高エネルギーX線を患部に照射して治療する装置であ
る。このような放射線治療用機を用いて治療を開始する
前には、治療計画で設定した照射部位の再現性について
確認するため、治療ビームを用いた写真撮影あるいはT
V撮像などが行われる。
【0003】しかし、上記したような高エネルギーのX
線では、目的物を透過した後のX線像を通常の増感紙を
用いて撮影してもコントラストがつかないという欠点が
ある。そこで、このような目的のためには、通常の増感
紙と鉛合金箔や銅板などの金属板とを一体化または重ね
合わせた金属蛍光増感紙と、医療用X線フィルムや工業
用X線フィルムとの組み合わせが用いられてきた。これ
はフィルム乳剤のハロゲン化銀のX線分光感度の極大は
45kVにピークがあるため、 1MV以上の高エネルギーX線
では乳剤のエネルギー吸収率が非常に低く、効率が悪い
ためである。
【0004】ところで、金属蛍光増感紙は鉛合金箔など
の上にCaWO4 などの蛍光体層を密着させたものであ
り、鉛合金箔などで高エネルギーX線を適度に吸収させ
た上で、蛍光体の発光による増感効果、金属箔による散
乱線除去効果、コンプトン散乱に基づく2次電子による
蛍光体の増感効果などを得ている。
【0005】しかしながら、鉛合金箔は公害の点から取
扱いに問題がある。この他、重金属のタングステンの板
を用いることも検討されたが、タングステン板は高価で
あり、実用性の点で問題がある。また、銅板を用いた金
属増感紙ではX線の吸収が小さく、 1MV以上の高エネル
ギーX線に対する吸収効果が不十分であるという問題が
ある。さらに、従来の金属板を用いた増感紙は、感度や
鮮鋭度特性の点で十分に満足できるものではなく、治療
部位などの被写体の識別能が劣るという問題を有してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の金属蛍光増感紙においては、高エネルギーX線を適度
に吸収させるために、鉛合金箔や銅板などの金属板が用
いられてきたが、鉛合金箔は有害で取扱いに難点があ
り、また銅板はX線の吸収効率が小さく、例えば 1MV以
上の高エネルギーX線に対する吸収効果が不十分である
というような問題があった。さらに、従来の金属板を用
いた増感紙は、感度や鮮鋭度特性の点で十分に満足でき
るものではなく、治療部位などの被写体の識別能が劣る
という問題を有していた。
【0007】本発明はこのような課題に対処するために
なされたもので、例えば 1MV以上というような高エネル
ギーX線に対して十分な吸収能を有し、かつ製造時や使
用時などにおける取扱い性を向上させると共に、製造コ
ストの低減を図った放射線増感紙、さらには感度や鮮鋭
度特性の向上を図った放射線増感紙を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の放射線増感紙
は、請求項1に記載したように、支持体と、前記支持体
上に配置された蛍光体層と、前記蛍光体層上に設けられ
た保護膜とを具備する放射線増感紙において、前記支持
体と蛍光体層との間に、W、Nb、TaおよびMoから
選ばれる金属の単体粒子、前記金属を主成分とする合金
粒子、および前記金属を主成分とする化合物粒子から選
ばれる少なくとも 1種の粒子からなり、かつ厚さが単位
面積当たりの重量換算で 2〜40kg/m2 の範囲の粉体層が
設けられていることを特徴としている。
【0009】本発明の放射線増感紙において、例えば請
求項2に記載したように、前記粉体層を構成する前記粒
子中に占める前記金属の量は60重量% 以上であることが
好ましい。このような本発明の放射線増感紙は、例えば
請求項5に記載したように高エネルギーX線用増感紙と
して、すなわち線形加速装置などで得られる例えば 1MV
以上程度の治療用高エネルギーX線で撮影する際のX線
増感紙として用いられるものである。
【0010】本発明の放射線増感紙においては、高エネ
ルギーX線に対する吸収能が大きいW、Nb、Taおよ
びMoから選ばれる金属の単体粒子、もしくはこのよう
な金属を主成分とする合金粒子や化合物粒子により構成
した粉体層を、支持体と蛍光体層との間に設けているた
め、高エネルギーX線をX線フィルムなどの露光感度に
応じた適度な状態にまで吸収することができる。従っ
て、医療診断などに適用可能な良好なコントラストを得
ることができる。さらに、粉体層により散乱X線を効率
よく吸収することができると共に、コンプトン散乱に基
づく2次電子による蛍光体の増感効果などが得られるた
め、感度、鮮鋭度、粒状性などを向上させることが可能
となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施するための形
態について説明する。
【0012】図1は本発明の放射線増感紙の一実施形態
の構成を示す断面図である。同図において、1はプラス
チックフィルムや不織布などからなる支持体である。こ
の支持体1の一方の面上には、W、Nb、TaおよびM
oから選ばれる金属の単体粒子、上記した金属を主成分
とする合金粒子、および上記した金属を主成分とする化
合物粒子から選ばれる少なくとも 1種の粒子からなり、
かつ厚さが単位面積当たりの重量換算で 2〜40kg/m2
範囲の粉体層2が設けられている。
【0013】この粉体層2は後に詳述するように、高エ
ネルギーX線をX線フィルムなどの露光感度に応じた値
となるように吸収すると共に、散乱X線除去効果やコン
プトン散乱に基づく2次電子による蛍光体の増感効果な
どによって、感度、鮮鋭度、粒状性を向上させるもので
ある。
【0014】粉体層2上には、蛍光体層3が設けられて
いる。この蛍光体層3を構成する蛍光体としては、一般
的なCaWO4 などを用いてもよいし、また発光効率が
高いBaFCl:Eu、Gd2 2 S:Tb、LaOB
r:Tbなどの希土類蛍光体を使用してもよい。本発明
の放射線増感紙において、蛍光体層3はこのような蛍光
体の粒子を含有する層である。
【0015】蛍光体層3上には、プラスチックフィルム
やプラスチック被覆膜などからなる保護膜4が設けられ
ており、これらによって例えば 1MV以上程度の高エネル
ギーX線を用いたX線撮影などに使用される放射線増感
紙としてのX線増感紙5が構成されている。この実施形
態のX線増感紙5は、例えばリニアック(ライナック)
と呼ばれる線形加速装置などで得られる、例えば 4MV程
度の治療用高エネルギーX線により、治療前の照射部位
確認などを目的としてX線撮影する際の増感紙として好
適である。
【0016】上述した粉体層2を構成する粒子は、W、
Nb、TaおよびMoから選ばれる少なくとも 1種の金
属の単体粒子、W、Nb、TaおよびMoから選ばれる
少なくとも 1種の金属を主成分とする合金粒子、W、N
b、TaおよびMoから選ばれる少なくとも 1種の金属
を主成分とする化合物粒子であり、これらは単独で用い
てもよいし、また各粒子を種々の形態で混合したものを
用いてもよい。
【0017】粉体層2を構成する粒子の具体例として
は、W粒子、Mo粒子、Nb粒子、Ta粒子のような金
属単体粒子、W−Re合金粒子、W−Mo合金粒子、W
−Nb合金粒子、W−Ta合金粒子、Mo−Nb合金粒
子、Mo−Ta合金粒子、Nb−Ta合金粒子などの合
金粒子、炭化タングステン(WC)粒子、酸化タングス
テン(WO3 など)粒子、酸化モリブデン(MoO3
ど)粒子、炭化モリブデン(MoC)粒子、炭化ニオブ
(Nb−C)粒子、炭化タンタル(Ta−C)粒子など
の化合物粒子が挙げられる。なお、W、Nb、Ta、M
oのような重金属を主成分とする化合物としては、上記
した酸化物や炭化物に限らず、金属間化合物などの種々
の化合物を用いることができ、特に化合物の形態に限定
されるものではない。
【0018】ただし、上記した金属(W、Nb、Ta、
Mo)を主成分とする合金粒子や化合物粒子を使用する
場合、これらの粒子中に占める金属(W、Nb、Ta、
Mo)の量が60重量% 以上である合金や化合物を用いる
ことが望ましい。粒子中に占める金属の量が60重量% 未
満であると、上記したような高エネルギーX線の吸収効
果を十分に得ることができないおそれが高い。言い換え
ると、金属量が60重量% 以上である合金や化合物は、
W、Nb、Ta、Moの金属単体粒子を用いた場合とほ
ぼ同等の効果が得られる。
【0019】粉体層2を主として構成するW、Nb、T
aおよびMoから選ばれる金属は、高エネルギーX線に
対して大きな吸収能を有している。従って、この実施形
態のX線増感紙5を、高エネルギーX線を用いたX線治
療の予備検査としてのX線撮影などに使用した場合、支
持体1側から照射された高エネルギーX線が蛍光体層3
に到達する前に、X線フィルムなどの露光感度に応じた
適度な値にまで吸収され、X線フィルムをコントラスト
よく露光させることが可能となる。
【0020】さらに、粉体層2を通過して適度なエネル
ギー状態とされたX線が蛍光体層3や保護膜4などで散
乱されても、この散乱X線を粉体層2で効率よく吸収す
ることができる。このように、散乱X線を粉体層2で効
率よく吸収することによって、散乱X線が蛍光体層3に
再度入射する確率が小さくなるため、粒状性や鮮鋭度を
向上させることが可能となる。加えて、主としてW、N
b、Ta、Moにより構成された粉体層2は、コンプト
ン散乱に基づく2次電子による蛍光体の増感効果を有し
ているため、感度や鮮鋭度特性などをさらに向上させる
ことができる。
【0021】W、Nb、TaおよびMoから選ばれる金
属により主として構成される粉体層2の厚さは、単位面
積当たりの重量換算で 2〜40kg/m2 の範囲とする。粉体
層2の厚さが単位面積当たりの重量換算で 2kg/m2 未満
であると、上記したような高エネルギーX線を効率よく
吸収することができず、X線フィルムをコントラストよ
く露光させることができない。一方、粉体層2の厚さが
単位面積当たりの重量換算で40kg/m2 を超えると、X線
の吸収が大きくなりすぎて、感度の低下を招くことにな
る。粉体層2の厚さは単位面積当たりの重量換算で 5〜
30kg/m2 の範囲とすることがさらに好ましい。
【0022】粉体層2は蛍光体層3と同様にして容易に
形成することができる。すなわち、W、Nb、Taおよ
びMoから選ばれる少なくとも 1種の金属の単体粒子、
W、Nb、TaおよびMoから選ばれる少なくとも 1種
の金属を主成分とする合金粒子、およびW、Nb、Ta
およびMoから選ばれる少なくとも 1種の金属を主成分
とする化合物粒子から選ばれる少なくとも 1種の粒子
を、適量の結合剤と共に混合し、さらにこれに有機溶剤
を加えて適当な粘度の粉体塗布液を調製する。この粉体
塗布液をナイフコータやロールコータなどにより支持体
1に塗布、乾燥することによって、所望の粉体層2が得
られる。このような塗布法によれば、上記したような厚
さを有する粉体層2を容易にかつ安価に得ることができ
る。
【0023】このように、本発明のX線増感紙5におい
ては、主としてW、Nb、TaおよびMoから選ばれる
少なくとも 1種の金属により構成された粉体層2によっ
て、高エネルギーX線をX線撮影に適した状態にまで吸
収することができ、さらに散乱X線の吸収効果やコンプ
トン散乱に基づく2次電子による蛍光体の増感効果など
が得られるため、良好なコントラストや感度が得られる
と共に、粒状性や鮮鋭度を向上させることができる。
【0024】そして、この感度、粒状性、鮮鋭度の向上
効果は、支持体1と蛍光体層3との間に、W、Nb、T
aおよびMoから選ばれる少なくとも 1種の金属により
主として構成された粉体層2を設けた単純な構造で得ら
れるため、例えば 1MV以上というような高エネルギーX
線への対応を図り、さらには粒状性や鮮鋭度を向上させ
たX線増感紙5を容易にかつ安価に作製することが可能
となる。また、従来の鉛箔などを用いた金属蛍光増感紙
のように取扱いに問題が生じるようなこともなく、さら
に製造コスト的にも有利である。
【0025】この実施形態のX線増感紙5によれば、例
えば 4MV程度の治療用高エネルギーX線によりX線撮影
を行う場合においても、粉体層2の存在により良好なコ
ントラストが得られ、さらには良好な感度、粒状性、鮮
鋭度を得ることができるため、これを高エネルギーX線
を用いたX線治療の予備検査としてのX線撮影(医療撮
影)に使用した際に、例えば治療計画で設定した照射部
位の再現性などを明確に確認することが可能となる。す
なわち、治療部位などの良好な識別能を得ることができ
る。このように、本発明の放射線増感紙は、ライナック
用放射線増感紙(X線増感紙)として好適である。
【0026】上述した実施形態のX線増感紙5は、例え
ば以下のようにして作製する。すなわち、まず上述した
金属の単体粒子、合金粒子および化合物粒子から選ばれ
る少なくとも 1種の粒子を結合剤と共に適当量混合し、
さらにこれに有機溶剤を加えて適当な粘度の粉体塗布液
を調製する。この粉体塗布液をナイフコータやロールコ
ータなどにより支持体1上に塗布、乾燥して、W、N
b、TaおよびMoから選ばれる少なくとも 1種の金属
により主として構成された粉体層2を形成する。
【0027】粉体塗布液の調製に使用する結合剤として
は、硝化綿、酢酸セルロース、エチルセルロース、ポリ
ビニルブチラール、綿状ポリエステル、ポリ酢酸ビニ
ル、塩化ビニリデン−塩化ビニルコポリマー、塩化ビニ
ル−酢酸ビニルコポリマー、ポリアルキル(メタ)アク
リレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、セルロー
スアセテートブチレート、ポリビニルアルコールなどを
使用することができる。また、有機溶剤としては、例え
ばエタノール、メチルエチルエーテル、酢酸ブチル、酢
酸エチル、エチルエーテル、キシレンなどが用いられ
る。なお、粉体塗布液には必要に応じて、フタル酸、ス
テアリン酸などの分散剤や燐酸トリフェニル、フタル酸
ジエチルなどの可塑剤を添加することができる。
【0028】また、支持体1としては、例えば酢酸セル
ロース、プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セルロー
ス、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、
ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリアミ
ド、ポリイミド、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、
ポリカーボネートなどの樹脂をフィルム状に成形したも
のを用いることができる。
【0029】一方、蛍光体を結合剤と共に適当量混合
し、さらにこれに有機溶剤を加えて適当な粘度の蛍光体
塗布液を調製し、この蛍光体塗布液をナイフコータやロ
ールコータなどにより保護膜4上に塗布、乾燥して、蛍
光体層3を形成する。蛍光体塗布液の調製に用いる結合
剤や有機溶剤としては、粉体塗布液と同様なものを用い
ることができる。また、保護膜4としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリアミドなどの透明樹脂フィルムを用いることが
できる。蛍光体塗布液にも必要に応じて、フタル酸、ス
テアリン酸などの分散剤や燐酸トリフェニル、フタル酸
ジエチルなどの可塑剤を添加することができる。
【0030】なお、増感紙の中には支持体1と蛍光体層
3との間に光反射層、光吸収層などを設けた構造のもの
があるが、その場合には予め支持体1上に光反射層、光
吸収層などを形成しておけばよい。
【0031】そして、上記した粉体層2を形成した支持
体1と、蛍光体層3を形成した保護膜4とをラミネート
することによって、目的とするX線増感紙(放射線増感
紙)5が得られる。なお、粉体層2上に蛍光体塗布液を
直接塗布、乾燥し、その上にフィルム状の保護膜4をラ
ミネートしたり、あるいは酢酸セルロース、ニトロセル
ロース、セルロースアセテートブチレートなどのセルロ
ース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビ
ニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリカーボネート、ポリ
ビニルブチラール、ポリメチルメタクリレート、ポリビ
ニルホルマール、ポリウレタンなどの樹脂を溶剤に溶解
させて適当な粘度とした保護膜塗布液を塗布、乾燥する
ことによって、X線増感紙5を作製することもできる。
【0032】さらに、X線増感紙5は上述した製造方法
以外の方法によっても製造することができる。すなわ
ち、予め平滑な基板上に保護膜4を形成しておき、その
上に蛍光体層3および粉体層2を順に形成した後、これ
らを保護膜4と共に基板から剥離し、改めて粉体層2上
に支持体1を接着する方法などである。
【0033】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0034】実施例1 まず、平均粒子径が 6.0μm のGd2 2 S:Tb蛍光
体粉末10重量部に、結合剤として塩化ビニル−酢酸ビニ
ルコポリマー 1重量部と有機溶剤として適当量の酢酸エ
チルとを混合して、蛍光体塗布液を調製した。この蛍光
体塗布液を厚さ9μm のポリエチレンテレフタレートフ
ィルムからなる保護膜上に、乾燥後の蛍光体塗布重量が
1.2kg/m2 となるようにナイフコータで均一に塗布し、
乾燥させて蛍光体層を形成した。
【0035】一方、平均粒子径が 3.0μm のW金属粒子
1重量部に、結合剤として塩化ビニル−酢酸ビニルコポ
リマー 1重量部と有機溶剤として適当量の酢酸エチルと
を混合して、W粒子塗布液を調製した。このW粒子塗布
液をカーボンブラックを練込んだ厚さ 250μm のポリエ
チレンテレフタレートフィルムからなる支持体上に、乾
燥後のW粒子塗布重量が10kg/m2 となるようにナイフコ
ータで均一に塗布し、乾燥させてW粒子層(粉体層)を
形成した。
【0036】この後、上記した蛍光体層を形成した保護
膜とW粒子層を形成した支持体とを、蛍光体層とW粒子
層とが重なるようにラミネートし、目的とするX線増感
紙を作製した。このX線増感紙を後述する特性評価に供
した。
【0037】実施例2〜3 上記した実施例1における粉体層の構成粒子として、平
均粒子径が 3.5μm のWC(タングステンカーバイド)
粒子(実施例2)および平均粒子径が 4.0μmのW−R
e合金粒子(実施例3)を用いると共に、これら粒子の
塗布重量を15kg/m2 (実施例2)および16kg/m2 (実施
例3)とする以外は、実施例1と同様にして、それぞれ
X線増感紙を作製した。これらのX線増感紙を後述する
特性評価に供した。
【0038】実施例4〜6 粉体層の構成粒子として、平均粒子径が 5.0μm のMo
金属粒子(実施例4)、平均粒子径が 4.5μm のTa金
属粒子(実施例5)、平均粒子径が 5.5μm のNb金属
粒子(実施例6)を用いると共に、これら粒子の塗布重
量を18kg/m2 (実施例4)、11kg/m2 (実施例5)、1
8.5kg/m2 (実施例6)とする以外は、実施例1と同様
にして、それぞれX線増感紙を作製した。これらX線増
感紙を後述する特性評価に供した。
【0039】比較例1 上記した実施例1における粉体層に代えて、厚さ 0.5mm
の鉛箔を使用する以外は、実施例1と同様にしてX線増
感紙を作製し、後述する特性評価に供した。
【0040】比較例2〜3 上記した実施例1における粉体層において、W層の塗布
重量を本発明の範囲外とする以外は、実施例1と同様に
してX線増感紙を作製し、後述する特性評価に供した。
【0041】上述した実施例1〜6および比較例1〜3
による各X線増感紙について、オルソタイプフィルム
(富士写真フィルム社製、Super HR-S)を用いて、 4MV
のエネルギーを有するX線を照射した際の感度、鮮鋭度
を測定、評価した。その結果を表1に示す。なお、増感
紙の写真感度は、比較例1の増感紙を 100とした場合の
相対値、鮮鋭度は空間周波数 2本/mm におけるMTF値
を求め、該空間周波数における比較例1の増感紙のMT
F値を 100とした場合の相対値である。
【0042】
【表1】 表1から明らかなように、実施例1〜6による各X線増
感紙は、いずれも従来の鉛箔を用いた金属蛍光増感紙
(比較例1)と同等の感度を示し、十分な実用特性を有
しており、さらに鮮鋭度特性については比較例1に比べ
て大幅に向上していることが分かる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来の鉛箔などを用いた金属蛍光増感紙と同等の高エネル
ギーX線の吸収能を有し、さらには感度や鮮鋭度特性に
優れる高エネルギーX線対応の放射線増感紙を、従来の
金属蛍光増感紙に比べて容易にかつ安価に提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の放射線増感紙の一実施形態の構成を
示す断面図である。
【符号の説明】
1……支持体 2……粉体層 3……蛍光体層 4……保護膜 5……X線増感紙

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と、前記支持体上に配置された蛍
    光体層と、前記蛍光体層上に設けられた保護膜とを具備
    する放射線増感紙において、 前記支持体と蛍光体層との間に、W、Nb、Taおよび
    Moから選ばれる金属の単体粒子、前記金属を主成分と
    する合金粒子、および前記金属を主成分とする化合物粒
    子から選ばれる少なくとも 1種の粒子からなり、かつ厚
    さが単位面積当たりの重量換算で 2〜40kg/m2 の範囲の
    粉体層が設けられていることを特徴とする放射線増感
    紙。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の放射線増感紙において、 前記粉体層を構成する前記粒子中に占める前記金属の量
    が60重量% 以上であることを特徴とする放射線増感紙。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の放射線増感紙において、 前記金属を主成分とする合金は、W−Re合金、W−M
    o合金、W−Nb合金、W−Ta合金、Mo−Nb合
    金、Mo−Ta合金およびNb−Ta合金から選ばれる
    少なくとも 1種であることを特徴とする放射線増感紙。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の放射線増感紙において、 前記金属を主成分とする化合物は、前記金属の炭化物お
    よび前記金属の酸化物から選ばれる少なくとも 1種であ
    ることを特徴とする放射線増感紙。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の放射線増感紙において、 高エネルギーX線用増感紙であることを特徴とする放射
    線増感紙。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005265596A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Konica Minolta Medical & Graphic Inc 放射線画像変換パネル
JP2010096616A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Fujifilm Corp 放射線画像検出器

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