JPH111331A - 石英ガラス光学部材の製造方法 - Google Patents

石英ガラス光学部材の製造方法

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JPH111331A
JPH111331A JP9187598A JP9187598A JPH111331A JP H111331 A JPH111331 A JP H111331A JP 9187598 A JP9187598 A JP 9187598A JP 9187598 A JP9187598 A JP 9187598A JP H111331 A JPH111331 A JP H111331A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】石英ガラス中にCl元素などの不純物の残存を
生じさせることなくOH基量分布を低減させる。 【解決手段】製造工程中の加熱処理は非塩素雰囲気中で
行うとともに、合成された石英ガラス体を軟化点以上の
温度に加熱し、酸水素火炎加水分解法における石英ガラ
ス体の成長軸方向と同一方向に重力による変形を行わせ
て、成形石英ガラス体を得る工程を備えたことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高エネルギー密度
の光学系に用いられるミラー、レンズ、エタロン、フィ
ルタ、プリズム等の光学部材に適合する高均質な光学用
石英ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】石英ガラスは、近赤外から真空紫外域ま
での広範囲にわたって透明な材料であることならびに寸
法安定性に優れることのために、高エネルギー密度の光
を用いる光学系のための光学部材としても最適な材料で
ある。しかしながら、石英ガラスは通常用いられる光学
ガラスに比較して溶融温度が高く、通常用いられる光学
ガラスを徐冷して脈理(屈折率の変動)を除去する温度
域では徐冷が困難で、屈折率の変動のない光学用石英ガ
ラスを得ることは困難であった。
【0003】このような高温度での熱処理により石英ガ
ラス中の脈理を除去する方法としては、例えば特開昭6
2−158121には、高純度石英ガラスを1800℃
以上の高温で溶融させた上に、2気圧以上の静水圧力下
で処理する方法が開示されている。しかしながら、この
ような高温高圧に耐え得る装置は、必然的に大がかりと
なり高価とならざるを得ない。
【0004】また、特開昭64−28240には、石英
ガラスを軟化点以上の温度に加熱して自重変形を行わせ
る操作を繰り返し行い、しかも操作毎の自重変形方向を
変えて、内部の脈理を除去する方法が開示されている。
この方法では、軟化点以上の成形操作を繰り返し行う必
要があり、工程が煩雑になる問題点があった。
【0005】一方近年、超LSIの製造においては、サ
ブミクロン以下のパターン解像度が要求され、フォトリ
ソグラフィーの露光光源としてより紫外光のKrFエキ
シマレーザ(λ=248nm)又はArFレーザ(λ=
193nm)が検討されている。このように露光光源が
短波長になると、露光装置に使用される光学部材として
は、それらの波長域における透過性の問題から商業的に
応用可能な光学材料としては石英ガラスしかない。した
がって、露光装置の収差補正を不要とするためには、石
英ガラス自体の屈折率の変動を1×10-6以下に抑える
必要がある。
【0006】石英ガラスの脈理が徐冷により除去された
としても、石英ガラス中に屈折率の変動を与えるような
元素が分布していれば、その元素がもたらす屈折率の変
動のために超LSIの露光装置の光学部材として使用可
能な高均質性を達成することは困難である。例えばG.
Hetherington等(1962)は、石英ガラ
ス中に含有されるOH基量は屈折率に対して、約−1×
10-6/10ppmの変動をあたえることを報告してい
る。また石英ガラス中のCl元素も、1×10-6/10
ppm程度の屈折率変動をもたらすといわれている(S
usa等(1985))。
【0007】したがって、屈折率の変動が1×10-6以
下の光学用石英ガラス体を製造する際には、該石英ガラ
ス中に含有されるOH基量ならびにCl量の変動幅をな
くし、石英ガラス体中のOH基量ならびにCl量をあら
ゆるところで均一にすればよいことは容易に推察され
る。ところがガラス形成原料を火炎加水分解して多孔質
ガラス体を形成した後透明ガラス化した石英ガラスや、
ガラス形成原料を火炎加水分解して石英ガラスを直接基
材に堆積させる方法で製造される石英ガラスにおいても
製造時の温度分布等の影響によりOH基量を石英ガラス
全域にわたって均一にすることは困難であった。
【0008】次に考えられるOH基量の変動を抑える方
法としては、石英ガラス中に含有されるOH基量の絶対
値を減少させることである。多孔質石英ガラス体を透明
ガラス化する方法において、該方法で製造される石英ガ
ラス中のOH基量を、Cl2、CCl4 等のハロゲン化
合物で多孔質ガラス体を処理することによって低減化す
る技術は、低伝送損失な光ファイバを製造する手段とし
て公知な技術である。しかしながら、かかる方法で作製
された石英ガラス中には、Cl元素が分布し、それが屈
折率の変動をもたらし所望の均質性を達成することが困
難であった。
【0009】さらには特開平2−102139には、石
英ガラス中のOH基濃度をなめらかな凹型に分布させる
ことによって均質性を向上させる方法が開示されてい
る。この方法では、石英ガラス中に凹型のOH基分布を
形成させる必要があり、熱処理条件を精密に制御する必
要があった。さらに気相反応法により多孔質石英ガラス
体を経て形成された石英ガラスについては、該石英ガラ
ス中には凸型のOH基分布が形成されるため、特開平2
−102139に開示された方法を応用することは実質
的に不可能である問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
の問題点を解消し、高エネルギー密度の光を利用する光
学系に応用可能な、実質的に脈理のない光学用石英ガラ
ス部材とその製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決すべくなされたものであり、ガラス形成原料を火炎加
水分解させて形成される多孔質石英ガラス体を加熱し透
明ガラス化して製造される気相反応法石英ガラスにおい
て、該石英ガラス中のCl含有量が10ppm以下、O
H基含有量が100ppm以下であって、かつ重金属及
びアルカリの含有量の総計が1ppm以下であることを
特徴とする光学用石英ガラスを提供する。
【0012】また本発明は、上記光学用石英ガラスにお
いて、少なくとも1方向について直径220mmの円形
で囲まれる領域にわたって屈折率の変動幅が1×10-6
以下であることを特徴とする光学用石英ガラスを提供す
る。
【0013】また本発明は、(1)ガラス形成原料を火
炎加水分解して形成される石英ガラス微粒子を基材に堆
積・成長させて多孔質石英ガラス体を形成する工程、
(2)前記多孔質石英ガラス体を透明ガラス化温度以下
の温度域で一定時間保持し加熱処理する工程、(3)前
記加熱処理された多孔質石英ガラス体を、透明ガラス化
温度まで昇温・透明ガラス化して石英ガラス体を得る工
程、(4)前記石英ガラス体を軟化点以上の温度に加熱
して成形石英ガラス体を得る工程、さらに、(5)前記
成形石英ガラス体を徐冷点近傍の温度域を所定の冷却速
度以下の冷却速度で徐冷する工程からなることを特徴と
する、Cl含有量が10ppm以下、OH基含有量が1
00ppm以下であってかつ重金属及びアルカリの含有
量の総計が1ppm以下である光学用石英ガラスの製造
方法を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明において、あらかじめガラ
ス形成原料を火炎加水分解して得られる石英ガラス微粒
子を基材に堆積・成長させた多孔質石英ガラス体を透明
ガラス化する温度以下の温度域で水蒸気分圧の低い雰囲
気中に一定時間加熱保持した後、透明ガラス化温度に昇
温加熱して透明ガラス化して石英ガラス体とする。
【0015】用いられるガラス形成原料としては、ガス
化可能な原料であれば特に制限されないが、SiCl
4 、SiHCl3 、SiH2 Cl2 、Si(CH3 )C
l3 等の塩化物、SiF4 、SiHF3 、SiH2 F2
等のフッ化物、SiBr4 、SiHBr3 等の臭化物、
SiI4 のヨウ化物などのハロゲン化ケイ素化合物が作
業性やコストの面から好ましい。多孔質石英ガラス体
は、これらのガラス形成原料を通常の酸水素火炎中で加
水分解し、生じた石英ガラス微粒子を基材上に堆積させ
て形成される。
【0016】このようにして得られた多孔質石英ガラス
体は、ついで低水蒸気分圧雰囲気下で一定時間加熱保持
された後、透明ガラス化温度まで昇温されて透明ガラス
化して石英ガラスとなる。すなわち、例えば、多孔質体
は雰囲気制御可能な電気炉内にあらかじめ装着された
後、一定の昇温速度で加熱される。
【0017】ついで所定の温度に到達の後、乾燥ガスを
雰囲気中に導入し、多孔質体が接する雰囲気を置換する
ことにより雰囲気中の水蒸気分圧を所定値以下に低減す
る。その水蒸気分圧としては、0.002mmHg以下
であることが好ましく、これより大きい場合には最終的
に得られる石英ガラス中のOH基量を低減させることが
困難なため好ましくない。この水蒸気分圧0.002m
mHg以下は、露点温度が−70℃以下であることと同
等である。
【0018】また加熱保持する温度域としては、800
〜1250℃の範囲内が好ましく、この温度域より低い
温度では実質的な効果が得られず、またこの温度域を超
えた温度では多孔質体の表面のガラス化が進行するた
め、多孔質体内部を所望の低水蒸気分圧雰囲気に置換で
きず好ましくない。また、この温度域であれば、加熱処
理の方法としては、一定温度に保持してもよく、またこ
の温度域内を所定の時間の範囲内で昇温させながら処理
してもよい。
【0019】またこの温度域での保持時間は、保持温度
に依存するため一概に規定できないが1〜30時間程度
の範囲から選ぶことが好ましく、これより短時間の場合
には実質的な効果がなく、またこれより長時間かけた場
合にもその効果は変わらないために生産効率等を考慮に
入れると好ましくない。また、乾燥ガスとしては窒素、
ヘリウム、アルゴン等を通常、使用できるが、乾燥ガス
として使用できれば必ずしもこれらのガスに限定されな
い。
【0020】次いでこのような加熱処理の後、多孔質ガ
ラス体はガラス化温度まで昇温されてガラス化される。
ガラス化温度としては、1350〜1500℃の範囲か
ら選ぶことが好ましい。さらに、加熱処理とガラス化処
理は、それぞれ別の加熱装置で行われてもよいが、その
場合には、移送時に水分が吸着したりすることを防止す
る等の処置を講じることが好ましい。したがって、さら
に好ましい実施態様としては、加熱処理とガラス化を同
一の設備で行うことが好ましい。
【0021】こうして得られた石英ガラス体を軟化点以
上の温度に加熱し、所望の形状に成形加工を行い光学用
石英ガラス部材を製造する。成形加工の温度域は、16
50〜1800℃の範囲から選択することが好ましい。
1650℃より低い温度では石英ガラスの粘度が高いた
め実質的に自重変形が行われず、またSi02 の結晶相
であるクリストバライトの成長がおこりいわゆる失透が
生じるため好ましくない。また1800℃より高い温度
では、SiO2 の昇華が無視できなくなり好ましくな
い。また、石英ガラス体の自重変形を行わせる方向は、
特に規定されないが多孔質ガラス体の成長方向と同一で
あることが好ましい。
【0022】さらにこうして得られた成形石英ガラス体
を石英ガラスの徐冷点近傍の温度域で徐冷して、光学用
石英ガラス部材を製造する。石英ガラスの徐冷時の冷却
速度は大きさにもよるが、40℃/時間以下であること
が好ましい。40℃/時間を超えると、成形ガラス体外
周部における屈折率の変動幅が大きくなり、結果として
本発明の目的とする屈折率の変動幅が1×10-6以下と
なる領域が成形ガラス体中央部にほぼ限られ、光学用石
英ガラスの製品歩留まりを著しく低下させる。石英ガラ
スの徐冷点はおおむね1100℃であるので、徐冷速度
を40℃/時間以下とする温度域としては、1000℃
以上1200℃以下が適切である。
【0023】以上のような工程を経て得られる石英ガラ
スは、石英ガラス中に含有されるOH基量が100pp
m以下となり、該ガラス中のOH基量の変動幅はほとん
どの領域において±5ppm以内であり均質性に優れる
石英ガラスである。また、本発明により製造される石英
ガラスは、ガラス形成原料として高純度な合成原料が使
用可能なこと、溶融工程を経ないためルツボ等からの不
純物の混入がないこと等から、鉄、ニッケル等の重金属
元素やナトリウム、カリウム等のアルカリ金属元素の不
純物総量が1ppm以下と極めて高純度であり、KrF
レーザやArFレーザ等の紫外線に対しても蛍光発光や
ソーラリゼーション等を生じず、耐紫外線性にも優れて
いる。
【0024】
【作用】本発明の方法により、ガラス形成原料を火炎加
水分解させて形成される多孔質石英ガラス体を透明ガラ
ス化して得られる合成石英ガラス中のOH基量が低減さ
れる機構は、必ずしも明確ではないが、低露点温度のガ
ス雰囲気で透明ガラス化以前に熱処理することによっ
て、多孔質石英ガラス中のシラノール基が遊離してしま
うものと考えられる。
【0025】ガラス形成原料を火炎加水分解させて形成
される多孔質石英ガラス体を透明ガラス化して得られる
合成石英ガラス体を、その軟化点以上の温度において自
重変形させて製造される合成石英ガラスブロックは、多
孔質石英ガラス体の成長面内においてOH基量の分布幅
が大きく、該合成石英ガラスブロックの多孔質石英ガラ
ス体の成長面内において屈折率の変動をもたらし、高均
質な合成石英ガラス体を得ることが困難であった。
【0026】しかしながら、本発明の方法によれば、合
成石英ガラス体中のOH基量の絶対値を低減させること
によって、変動幅を抑え、OH基の変動に基づく屈折率
の揺らぎを抑えることが可能になったと推察される。し
かも本発明の方法は、OH基量の低減化の方法として従
来より公知のハロゲン化物を使用しないため、公知の方
法では石英ガラス中に残留するハロゲンの影響が全く無
く、高均質性が達成されたものと思われる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の詳細についてさらに実施例に
より説明するが、本発明はこれら実施例により限定され
ない。
【0028】実施例1 公知の方法により、SiCl4 を酸水素火炎中で加熱加
水分解させて形成された直径35cm、長さ100cm
の多孔質石英ガラス体を室温で雰囲気制御可能な電気炉
内に設置した。ついで露点温度−70℃の窒素ガスで電
気炉内雰囲気を置換した後、露点温度−70℃の窒素ガ
スを流しながら500℃/時間の昇温速度で1000℃
まで昇温した。引き続き昇温速度を50℃/時間とし、
1250℃まで昇温して、その温度で5時間保持した。
【0029】こうして得られた熱処理済みの多孔質石英
ガラス体を透明ガラス化のための炉内最高温度が145
0℃に制御された電気炉内上部に設置し、炉内を露点温
度が−70℃のヘリウムガスで置換した後、80cm/
時間の速度で下降させながら最高温度域を通過させて透
明ガラス化を行った。こうして得られた透明石英ガラス
を、カーボン製発熱体を有する電気炉内で、軟化点以上
の1750℃に加熱して自重変形を行わせ、250×2
50×120mmのブロック形状に成形した。引き続
き、電気炉内に成形ブロックをセットしたまま電気炉の
温度を1200℃まで降温させ、以後30℃/時間の冷
却速度で徐冷を行い、炉内温度が1000℃になったと
ころで給電を停止し炉内放冷した。
【0030】こうして得られた石英ガラスブロックの1
20mm方向の中心部より、250×250×57mm
の石英ガラスブロックを切り出し、その中心部220m
mφの内部及び外部について精密干渉計(ZygoIV)
により屈折率分布を評価した。またOH基量分布は、2
50×250×120mm石英ガラスブロックより屈折
率分布を評価した部分のすぐ隣の場所より、2mm厚み
のガラス板を切り出し日本分光社製簡易FTIR装置に
より3700cm-1の吸収により定量した。Cl含有量
は得られた石英ガラスをアルカリ溶融したのち、イオン
クロマトグラフィー法により定量した。結果を表1に示
す。
【0031】比較例1 1250℃での熱処理を行わない他は、実施例1と同一
の方法で作製した石英ガラスブロックの中心部220m
mφの屈折率変動幅、OH基量及びその分布幅、Cl含
有量を表1に示す。
【0032】比較例2 徐冷工程の冷却速度を80℃/時間とした以外は、実施
例1と同一の方法で作製した石英ガラスブロックの外周
部の屈折率変動幅を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明の方法によれば、石英ガラス中に
Cl元素などの不純物の残存を生じさせることなくOH
基量を低減させることが可能であり、それに基づく屈折
率の揺らぎを抑止せしめ、石英ガラスの屈折率変動幅を
1×10-6以下にして均質性を向上することが可能であ
る。これにより高エネルギー密度の光を利用する光学系
に応用できる、実質的に脈理のない光学用石英ガラス部
材が得られる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】石英ガラス光学部材の製造方法
【特許請求の範囲】
【請求項8】酸水素火炎加水分解法によって成長軸に沿
って合成される石英ガラス体よりなる、紫外レーザを照
射して用いる石英ガラス光学部材の製造方法であって、 該製造工程中の加熱処理は非塩素雰囲気中で行うととも
に、 合成された石英ガラス体を軟化点以上の温度に加熱し、
酸水素火炎加水分解法における石英ガラス体の成長軸方
向と同一方向に変形を行わせて、成形石英ガラス体を得
る工程を備え、 製造された石英ガラス光学部材のCl含有量を10pp
m以下、OH基含有量の面内分布を±5ppm以下とす
ることを特徴とする石英ガラス光学部材の製造方法。
【請求項9】製造された石英ガラス光学部材のOH基含
有量が100ppm以下である請求項1、2、3、4、
5、6、7又は8記載の石英ガラス光学部材の製造方
法。
【請求項10】製造された石英ガラス光学部材は、少な
くとも1方向について直径220mmの円形で囲まれる
領域にわたって屈折率の変動幅が1×10-6以下である
請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の石
英ガラス光学部材の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高エネルギー密度
の光学系に用いられるミラー、レンズ、エタロン、フィ
ルタ、プリズム等の光学部材に適合する高均質な石英ガ
ラス光学部材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】石英ガラスは、近赤外から真空紫外域ま
での広範囲にわたって透明な材料であることならびに寸
法安定性に優れることのために、高エネルギー密度の光
を用いる光学系のための光学部材としても最適な材料で
ある。しかしながら、石英ガラスは通常用いられる光学
ガラスに比較して溶融温度が高く、通常用いられる光学
ガラスを徐冷して脈理(屈折率の変動)を除去する温度
域では徐冷が困難で、屈折率の変動のない石英ガラス光
学部材を得ることは困難であった。
【0003】このような高温度での熱処理により石英ガ
ラス中の脈理を除去する方法としては、例えば特開昭6
2−158121には、高純度石英ガラスを1800℃
以上の高温で溶融させ、かつ、2気圧以上の静水圧力下
で処理する方法が開示されている。しかしながら、この
ような高温高圧に耐え得る装置は、必然的に大がかりと
なり高価とならざるを得ない。
【0004】また、特開昭64−28240には、石英
ガラスを軟化点以上の温度に加熱して自重変形を行わせ
る操作を繰り返し行い、しかも操作毎の自重変形方向を
変えて、内部の脈理を除去する方法が開示されている。
この方法では、軟化点以上の成形操作を繰り返し行う必
要があり、工程が煩雑になる問題点があった。
【0005】一方近年、超LSIの製造においては、サ
ブミクロン以下のパターン解像度が要求され、フォトリ
ソグラフィーの露光光源としてより紫外光のKrFエキ
シマレーザ(λ=248nm)又はArFレーザ(λ=
193nm)が検討されている。このように露光光源が
短波長になると、露光装置に使用される光学部材として
は、それらの波長域における透過性の問題から商業的に
応用可能な光学材料としては石英ガラスしかない。した
がって、露光装置の収差補正を不要とするためには、石
英ガラス自体の屈折率の変動を1×10-6以下に抑える
ことが好ましい。
【0006】石英ガラスの脈理が徐冷により除去された
としても、石英ガラス中に屈折率の変動を与えるような
元素が分布していれば、その元素がもたらす屈折率の変
動のために超LSIの露光装置の光学部材として使用可
能な高均質性を達成することは困難である。例えばG.
Hetherington等(1962)は、石英ガラ
ス中に含有されるOH基量は屈折率に対して、約−1×
10-6/10ppmの変動を与えることを報告してい
る。また石英ガラス中のCl元素も、1×10-6/10
ppm程度の屈折率変動をもたらすといわれている(S
usa等(1985))。
【0007】したがって、屈折率の変動が1×10-6以
下の石英ガラス光学部材を製造する際には、該石英ガラ
ス中に含有されるOH基量ならびにCl量の変動幅をな
くし、石英ガラス体中のOH基量ならびにCl量をあら
ゆるところで均一にすればよいことは容易に推察され
る。ところがガラス形成原料を火炎加水分解して多孔質
ガラス体を形成した後透明ガラス化した石英ガラスや、
ガラス形成原料を火炎加水分解して石英ガラスを直接基
材に堆積させる方法で製造される石英ガラスにおいても
製造時の温度分布等の影響によりOH基量を石英ガラス
全域にわたって均一にすることは困難であった。
【0008】次に考えられるOH基量の変動を抑える方
法としては、石英ガラス中に含有されるOH基量の絶対
値を減少させることである。多孔質石英ガラス体を透明
ガラス化する方法において、該方法で製造される石英ガ
ラス中のOH基量を、Cl2、CCl4 等のハロゲン化
合物で多孔質ガラス体を処理することによって低減化す
る技術は、低伝送損失な光ファイバを製造する手段とし
て公知な技術である。しかしながら、かかる方法で作製
された石英ガラス中には、Cl元素が分布し、それが屈
折率の変動をもたらし所望の均質性を達成することが困
難であった。
【0009】さらには特開平2−102139には、石
英ガラス中のOH基濃度をなめらかな凹型に分布させる
ことによって均質性を向上させる方法が開示されてい
る。この方法では、石英ガラス中に凹型のOH基分布を
形成させる必要があり、熱処理条件を精密に制御する必
要があった。さらに気相反応法により多孔質石英ガラス
体を経て形成された石英ガラスについては、該石英ガラ
ス中には凸型のOH基分布が形成されるため、特開平2
−102139に開示された方法を応用することは実質
的に不可能である問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
の問題点を解消し、高エネルギー密度の光を利用する光
学系に応用可能な、実質的に脈理のない石英ガラス光学
部材の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決すべくなされたものであり、酸水素火炎加水分解法に
よって成長軸に沿って合成される石英ガラス体よりな
る、紫外レーザを照射して用いる石英ガラス光学部材の
製造方法であって、該製造工程中の加熱処理は非塩素雰
囲気中で行うとともに、合成された石英ガラス体を軟化
点以上の温度に加熱し、酸水素火炎加水分解法における
石英ガラス体の成長軸方向と同一方向に重力による変形
を行わせて、成形石英ガラス体を得る工程を備えること
を特徴とする石英ガラス光学部材の製造方法、を提供す
る。
【0012】また本発明は、(1)ガラス形成原料を火
炎加水分解して形成される石英ガラス微粒子を基材に堆
積・成長させて多孔質石英ガラス体を形成する工程、
(2)前記多孔質石英ガラス体を非塩素低水蒸気分圧雰
囲気下において、透明ガラス化温度以下の温度域で一定
時間保持し加熱処理してOH基含有量を低減する工程、
(3)前記加熱処理された多孔質石英ガラス体を、透明
ガラス化温度まで昇温・透明ガラス化して石英ガラス体
を得る工程、及び (4)前記石英ガラス体を軟化点以上
の温度に加熱して多孔質石英ガラス体の成長方向と同一
方向に変形を行わせて、成形石英ガラス体を得る工程、
を備えることを特徴とする上記の石英ガラス光学部材の
製造方法、を提供する。
【0013】また本発明は、酸水素火炎加水分解法によ
って成長軸に沿って合成される石英ガラス体よりなる、
紫外レーザを照射して用いる石英ガラス光学部材の製造
方法であって、 該製造工程中の加熱処理は非塩素雰囲気
中で行うとともに、 合成された石英ガラス体を軟化点以
上の温度に加熱し、酸水素火炎加水分解法における石英
ガラス体の成長軸方向と同一方向に変形を行わせて、成
形石英ガラス体を得る工程を備え、製造された石英ガラ
ス光学部材のCl含有量を10ppm以下、OH基含有
量の面内分布を±5ppm以下とすることを特徴とする
石英ガラス光学部材の製造方法、を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明においては、製造工程中の
加熱処理は非塩素雰囲気中で行うので、石英ガラスに含
有される塩素の量を低減できる。また、合成された石英
ガラス体を軟化点以上の温度に加熱し、酸水素火炎加水
分解法における石英ガラス体の成長軸方向と同一方向に
変形を行わせて、成形石英ガラス体を得る工程、を備え
る。これにより、OH基含有量のばらつきを低減でき
る。
【0015】本発明で用いられるガラス形成原料として
は、ガス化可能な原料であれば特に制限されるものでは
ないが、SiCl4 、SiHCl3 、SiH2 Cl2 、
Si(CH3 )Cl3 等の塩化物、SiF4 、SiHF
3 、SiH2 F2 等のフッ化物、SiBr4 、SiHB
r3 等の臭化物、SiI4 のヨウ化物などのハロゲン化
ケイ素化合物が作業性やコストの面から好ましい。本発
明においては、ガラス形成原料を火炎加水分解して形成
される石英ガラス微粒子を基材に堆積・成長させて多孔
質石英ガラス体を一旦形成したのち、この多孔質石英ガ
ラス体を透明ガラス化することが好ましい。この工程に
よれば、OH基の絶対量を低減できるので、OH基のば
らつきをより低く抑えうる。この多孔質石英ガラス体
は、これらのガラス形成原料を通常の酸水素火炎中で加
水分解し、生じた石英ガラス微粒子を基材上に堆積させ
て形成される。
【0016】このようにして得られた多孔質石英ガラス
体は、ついで低水蒸気分圧雰囲気下で一定時間加熱保持
された後、透明ガラス化温度まで昇温されて透明ガラス
化して石英ガラスとされることが好ましい。
【0017】すなわち、例えば、多孔質石英ガラス体は
雰囲気制御可能な電気炉内にあらかじめ装着された後、
一定の昇温速度で加熱される。ついで所定の温度に到達
の後、乾燥ガスを雰囲気中に導入し、多孔質石英ガラス
体が接する雰囲気を置換することにより雰囲気中の水蒸
気分圧を所定値以下に低減する。その水蒸気分圧として
は、0.002mmHg以下であることが好ましく、こ
れより大きい場合には最終的に得られる石英ガラス中の
OH基量を低減させることが困難となるおそれがある。
この水蒸気分圧0.002mmHg以下は、露点温度が
−70℃以下であることと同等である。
【0018】また加熱保持する温度域としては、800
〜1250℃の範囲内が好ましく、この温度域より低い
温度では実質的な効果が得られない場合があり、またこ
の温度域を超えた温度では多孔質体の表面のガラス化が
進行するため、多孔質体内部を所望の低水蒸気分圧雰囲
気に置換できないおそれがある。また、この温度域であ
れば、加熱処理の方法としては、一定温度に保持しても
よく、またこの温度域内を所定の時間の範囲内で昇温さ
せながら処理してもよい。
【0019】またこの温度域での保持時間は、保持温度
に依存するため一概に規定できないが1〜30時間程度
の範囲から選ぶことが好ましく、これより短時間の場合
には実質的な効果が得られないおそれがあり、またこれ
より長時間かけた場合にはその効果は変わらないため、
生産効率等を低下させるおそれがある。また、乾燥ガス
としては窒素、ヘリウム、アルゴン等を通常、使用でき
るが、乾燥ガスとして使用できれば必ずしもこれらのガ
スに限定されない。
【0020】次いでこのような加熱処理の後、多孔質ガ
ラス体はガラス化温度まで昇温されてガラス化される。
ガラス化温度としては、1350〜1500℃の範囲か
ら選ぶことが好ましい。さらに、加熱処理とガラス化処
理は、それぞれ別の加熱装置で行われてもよいが、その
場合には、移送時に水分が吸着したりすることを防止す
る等の処置を講じることが好ましい。したがって、さら
に好ましい実施態様としては、加熱処理とガラス化を同
一の設備で行うことが好ましい。
【0021】こうして得られた石英ガラス体を軟化点以
上の温度に加熱し、所望の形状に成形加工を行い石英ガ
ラス光学部材を製造する。成形加工の温度域は、165
0〜1800℃の範囲から選択することが好ましい。1
650℃より低い温度では石英ガラスの粘度が高いため
実質的に自重変形が行われず、またSi02 の結晶相で
あるクリストバライトの成長がおこりいわゆる失透が生
じるおそれがある。また1800℃より高い温度では、
SiO2 の昇華が無視できなくなる場合がある。前述の
とおり、本発明では、石英ガラス体の自重変形を行わせ
る方向は、多孔質ガラス体の成長方向と同一とする。
【0022】さらにこうして得られた成形石英ガラス体
を石英ガラスの徐冷点近傍の温度域で徐冷して、石英ガ
ラス光学部材を製造することが好ましい。石英ガラスの
徐冷時の冷却速度は大きさにもよるが、40℃/時間以
下であることが好ましい。40℃/時間を超えると、成
形ガラス体外周部における屈折率の変動幅が大きくな
り、結果として本発明の目的とする屈折率の変動幅が1
×10-6以下となる領域が成形ガラス体中央部にほぼ限
られ、石英ガラス光学部材の製品歩留まりを著しく低下
させるおそれがある。石英ガラスの徐冷点はおおむね1
100℃であるので、徐冷速度を40℃/時間以下とす
る温度域としては、1000℃以上1200℃以下が適
切である。
【0023】以上のような工程を経て得られる石英ガラ
スは、石英ガラス中に含有されるOH基量が100pp
m以下となり、該ガラス中のOH基量の変動幅はほとん
どの領域において±5ppm以内であり均質性に優れる
石英ガラスである。また、本発明により製造される石英
ガラスは、ガラス形成原料として高純度な合成原料が使
用可能なこと、溶融工程を経ないためルツボ等からの不
純物の混入がないこと等から、鉄、ニッケル等の重金属
元素やナトリウム、カリウム等のアルカリ金属元素の不
純物総量が1ppm以下と極めて高純度であり、KrF
レーザやArFレーザ等の紫外線に対しても蛍光発光や
ソーラリゼーション等を生じず、耐紫外線性にも優れて
いる。
【0024】
【作用】本発明の方法により、ガラス形成原料を火炎加
水分解させて形成される多孔質石英ガラス体を透明ガラ
ス化して得られる合成石英ガラス中のOH基量が低減さ
れる機構は、必ずしも明確ではないが、酸水素火炎加水
分解法における石英ガラス体の成長軸方向と同一方向に
変形を行うことによって、OH基量分布が低減するもの
と推察される。また、低露点温度のガス雰囲気で透明ガ
ラス化以前に熱処理する場合は、多孔質石英ガラス中の
シラノール基が遊離するものと考えられる。
【0025】ガラス形成原料を火炎加水分解させて形成
される多孔質石英ガラス体を透明ガラス化して得られる
合成石英ガラス体から製造される合成石英ガラスブロッ
クは、多孔質石英ガラス体の成長面内においてOH基量
の分布幅が大きく、該合成石英ガラスブロックの多孔質
石英ガラス体の成長面内において屈折率の変動をもたら
し、高均質な合成石英ガラス体を得ることが困難であっ
た。
【0026】しかしながら、本発明の方法によれば、合
成石英ガラス体中のOH基量の絶対値を低減させるとと
もに、変動幅を抑え、OH基の変動に基づく屈折率の揺
らぎを抑えることが可能になったと推察される。しかも
本発明の方法は、OH基量の低減化の方法として従来よ
り公知のハロゲン化物を使用しないため、公知の方法で
は石英ガラス中に残留するハロゲンの影響が全く無く、
高均質性が達成されたものと思われる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の詳細についてさらに実施例に
より説明するが、本発明はこれら実施例により限定され
ない。
【0028】実施例1 公知の方法により、SiCl4 を酸水素火炎中で加熱加
水分解させて形成された直径35cm、長さ100cm
の多孔質石英ガラス体を室温で雰囲気制御可能な電気炉
内に設置した。ついで露点温度−70℃の窒素ガスで電
気炉内雰囲気を置換した後、露点温度−70℃の窒素ガ
スを流しながら500℃/時間の昇温速度で1000℃
まで昇温した。引き続き昇温速度を50℃/時間とし、
1250℃まで昇温して、その温度で5時間保持した。
【0029】こうして得られた熱処理済みの多孔質石英
ガラス体を透明ガラス化のための炉内最高温度が145
0℃に制御された電気炉内上部に設置し、炉内を露点温
度が−70℃のヘリウムガスで置換した後、80cm/
時間の速度で下降させながら最高温度域を通過させて透
明ガラス化を行った。こうして得られた透明石英ガラス
を、カーボン製発熱体を有する電気炉内で、軟化点以上
の1750℃に加熱して自重変形を行わせ、250×2
50×120mmのブロック形状に成形した。引き続
き、電気炉内に成形ブロックをセットしたまま電気炉の
温度を1200℃まで降温させ、以後30℃/時間の冷
却速度で徐冷を行い、炉内温度が1000℃になったと
ころで給電を停止し炉内放冷した。
【0030】こうして得られた石英ガラスブロックの1
20mm方向の中心部より、250×250×57mm
の石英ガラスブロックを切り出し、その中心部220m
mφの内部及び外部について精密干渉計(ZygoIV)
により屈折率分布を評価した。またOH基量分布は、2
50×250×120mm石英ガラスブロックより屈折
率分布を評価した部分のすぐ隣の場所より、2mm厚み
のガラス板を切り出し日本分光社製簡易FTIR装置に
より3700cm-1の吸収により定量した。Cl含有量
は得られた石英ガラスをアルカリ溶融したのち、イオン
クロマトグラフィー法により定量した。結果を表1に示
す。
【0031】
【 0032】
【 0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明の方法によれば、石英ガラス中に
Cl元素などの不純物の残存を生じさせることなくOH
基量分布を低減させることが可能であり、それに基づく
屈折率の揺らぎを抑止せしめ、石英ガラスの屈折率変動
幅を1×10-6以下にして均質性を向上することが可能
である。これにより高エネルギー密度の光を利用する光
学系に応用できる、実質的に脈理のない石英ガラス光学
部材が得られる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸水素火炎加水分解法によって成長軸に沿
    って合成される石英ガラス体よりなる紫外レーザを照射
    して用いる石英ガラス光学部材の製造方法であって、 該製造工程中の加熱処理は非塩素雰囲気中で行うととも
    に、 合成された石英ガラス体を軟化点以上の温度に加熱し、
    酸水素火炎加水分解法における石英ガラス体の成長軸方
    向と同一方向に重力による変形を行わせて、成形石英ガ
    ラス体を得る工程を備えることを特徴とする石英ガラス
    光学部材の製造方法。
  2. 【請求項2】(1)ガラス形成原料を火炎加水分解して
    形成される石英ガラス微粒子を基材に堆積・成長させて
    多孔質石英ガラス体を形成する工程、 (2)前記多孔質石英ガラス体を非塩素低水蒸気分圧雰
    囲気下において、透明ガラス化温度以下の温度域で一定
    時間保持し加熱処理してOH基含有量を低減する工程、 (3)前記加熱処理された多孔質石英ガラス体を、透明
    ガラス化温度まで昇温・透明ガラス化して石英ガラス体
    を得る工程、及び (4)前記石英ガラス体を軟化点以上の温度に加熱して
    多孔質石英ガラス体の成長方向と同一方向に変形を行わ
    せて、成形石英ガラス体を得る工程、を備えることを特
    徴とする請求項1記載の石英ガラス光学部材の製造方
    法。
  3. 【請求項3】前記透明ガラス化温度以下の温度域で一定
    時間保持し加熱処理する工程において、雰囲気の露点温
    度が−70℃以下であることを特徴とする請求項2記載
    の石英ガラス光学部材の製造方法。
  4. 【請求項4】前記透明ガラス化温度以下の温度域が80
    0〜1250℃であることを特徴とする請求項2又は3
    記載の石英ガラス光学部材の製造方法。
  5. 【請求項5】前記透明ガラス化温度以下の温度域で保持
    する時間が1〜30時間であることを特徴とする請求項
    2、3又は4記載の石英ガラス光学部材の製造方法。
  6. 【請求項6】前記成形石英ガラス体を徐冷点近傍の温度
    域を40℃/時間以下の冷却速度で徐冷することを特徴
    とする請求項2、3、4又は5記載の石英ガラス光学部
    材の製造方法。
  7. 【請求項7】製造された石英ガラス光学部材のCl含有
    量が10ppm以下、OH基含有量の面内分布が±5p
    pm以下であることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5又は6記載の石英ガラス光学部材の製造方法。
  8. 【請求項8】製造された石英ガラス光学部材のOH基含
    有量が100ppm以下であることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6又は7記載の紫外レーザ用石英
    ガラス光学部材の製造方法。
  9. 【請求項9】製造された石英ガラス光学部材は、少なく
    とも1方向について直径220mmの円形で囲まれる領
    域にわたって屈折率の変動幅が1×10-6以下であるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は
    8記載の紫外レーザ用石英ガラス光学部材の製造方法。
  10. 【請求項10】石英ガラス中のCl含有量が10ppm
    以下、OH基含有量の面内分布が±5ppm以下であっ
    て、かつ重金属及びアルカリの含有量の総計が1ppm
    以下であることを特徴とする紫外レーザを照射して用い
    る石英ガラス光学部材。
  11. 【請求項11】OH基含有量が100ppm以下である
    ことを特徴とする請求項10記載の石英ガラス光学部
    材。
  12. 【請求項12】少なくとも1方向について直径220m
    mの円形で囲まれる領域にわたって屈折率の変動幅が1
    ×10-6以下であることを特徴とする請求項10又は1
    1記載の石英ガラス光学部材。
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