JPH11135489A - 半導体のエッチング方法 - Google Patents
半導体のエッチング方法Info
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- JPH11135489A JPH11135489A JP10241682A JP24168298A JPH11135489A JP H11135489 A JPH11135489 A JP H11135489A JP 10241682 A JP10241682 A JP 10241682A JP 24168298 A JP24168298 A JP 24168298A JP H11135489 A JPH11135489 A JP H11135489A
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Abstract
低減することで、アスペクト比が10以上のトレンチを
形成可能とする。 【解決手段】 RIE装置でドライエッチングを行なう
場合に、エッチングガスとして、HBrガス,He,O
2 ガス,SF6 ガスおよびSiF4 ガスの流量を所定比
率で混合したものを用いる。このとき、HBrガスを8
0〜150SCCM程度まで高めてイオンエッチング効
果を高めると共に、He,O2 ガス/SF6 ガスの混合
比を高めてもエッチング角度の低下が起こらないように
してマスクとしての酸化膜に対する選択比を高くする。
これにより、アスペクト比が10以上のトレンチを精度
良く形成することができる。
Description
ンチを形成するためのトレンチエッチングを酸化膜をマ
スクとしてドライエッチング法を用いて行なうようにし
た半導体のエッチング方法に関する。
導体基板に多数の回路素子を形成して集積回路を構成す
る際に、各素子間を電気的に分離するために素子の周辺
にトレンチを形成し内部に絶縁物などを埋め込むように
構成することが行なわれている。トレンチエッチング処
理は、シリコン基板を深さ方向に選択的にエッチングす
ることにより、幅寸法に対する深さ寸法の比であるアス
ペクト比(深さ寸法/幅寸法)の高い深溝形状(トレン
チ)あるいは深穴形状を形成する方法である。これらの
形状を製造工程で実現するためには、ドライエッチング
処理を高い異方性で行なうと共に、エッチングマスクと
なるシリコン酸化膜(SiO2)に対して高い選択比で
行なえ、且つエッチング速度の均一性が要求される。
法として、例えば特開平6−163478号公報に示さ
れるものがある。この方法においては、エッチングガス
として、Br系/O2系/SiF4/SF6系の混合ガ
スを用いており、これによってドライエッチング処理を
行なうものである。そして、この方法においては、シリ
コン基板のエッチング反応生成物がトレンチの側壁と、
マスク表面を保護することで、深さ方向に対する高い異
方性を実現すると共にマスクとしての酸化膜に対して高
選択比を実現するようにしている。
各要素をより微細化したり、高機能化を図るために、ト
レンチの形成に際しても高アスペクト比化が要求されて
きている。この場合、高アスペクト比化を実現するため
には、トレンチの側壁の傾斜角度を示すトレンチ角度
(基板面に対する角度で示す)が90°を超えない範囲
で極力これに近い角度となることが必要である。
る場合には、トレンチの側壁が平面であると仮定したと
きに、側壁の両側が傾斜していることを考慮すると、角
度の値にして最低限でも87.1°(arctan20=8
7.1°であるから)でこれ以上に形成する必要があ
る。つまり、トレンチ角度が、これよりも小さい角度に
形成される場合にはトレンチの底で側壁同士が付いてし
まってそれ以降深さ方向に対してエッチングを進めるこ
とができなくなり、幾何学的制約でトレンチの形成が不
能となるのである。
ンチエッチングの途中で被エッチング部にSiO2系の
粒子が付着することがあるが、この場合にはその粒子が
エッチングマスクとなって作用するので、トレンチの底
面にエッチング残渣として悪影響を与えることになる。
つまり、このようなエッチング残渣によって、トレンチ
が底までエッチングできなくなったり、トレンチ分離が
十分に得られなくなって絶縁不良を起こす場合が生ず
る。したがって、上述の幾何学的な制約に加えてこのよ
うなエッチング残渣をある程度見込んだトレンチ角度が
必要となる。
場合で、トレンチ断面がいわゆる逆テーパー状態に形成
された場合には、この後実施する工程でトレンチ内部を
絶縁物などで埋めるときに、成膜工程でトレンチを十分
に満たすことができず、中央部にいわゆる「す」が発生
してこれが素子特性に悪影響を与える可能性がある。こ
の点から、高アスペクト比でトレンチを形成する場合に
は、トレンチ角度を90°以下で且つ極力90°に近
く、しかもばらつきを少なくするようにエッチングを制
御できることが要求されるのである。
は、トレンチ角度の精度としては、例えば88.6±
1.2°程度となっており、このため、形成されるトレ
ンチ角度の中心角度の値では条件を満足していても、ば
らつきの点で十分なものとは言えず、したがって、高ア
スペクト比でトレンチを精度良く形成することが難しく
なる。このことは、結果としてトレンチが底部分で絶縁
距離が短くなるなどの状態に形成されることに起因し
て、半導体素子の特性上の点でリーク不良が発生しやす
くなるという不具合がある。
で、その目的は、高アスペクト比のトレンチでも傾斜角
度を90°に近く且つばらつきの少ない状態で形成する
ことができ、これによってトレンチ開口幅の増大を極力
抑制してトレンチを形成することができるようにした半
導体のエッチング方法を提供することにある。
ば、トレンチエッチングをドライエッチング処理により
行なう場合において、エッチングガスとして臭素系ガ
ス,フッ素系ガスおよび酸素系ガスを用い、臭素系ガス
流量を増大させ、且つフッ素系ガス流量を低減させたガ
ス流量とすることにより、臭素系ガスで深さ方向に対す
る異方性エッチングを主として行ない、フッ素系ガスで
生成物の揮発を主として進めると共に、酸素系ガスによ
り酸化膜に対する選択比を高めるようにしてエッチング
を行なうが、この性質を利用して臭素系ガスの混合比を
高めることで深さ方向へのエッチング比率を増大させ、
また、フッ素系ガスの流量を抑えることにより、トレン
チの側面方向におけるエッチングを抑制してトレンチが
逆テーパ形状となるのを防ぎ、これによって、トレンチ
角度を90°以下としながら極めて90°に近付けるこ
とができ、よりアスペクト比の高いトレンチのエッチン
グ形成をすることができるようになる。
合比を高めることで上述の効果と共に、酸素系ガスの混
合比上昇によるトレンチ角度の低下を防止する効果が生
ずるので、この原理を利用して酸素系ガスの混合比を高
めることができ、フッ素系ガスに対する酸素系ガスの流
量比を従来では達成することができなかった「3」より
も大きく設定することができ、これによって、酸化膜に
対する選択比を高めることができるようになる。この結
果、形成しようとするトレンチのアスペクト比をより高
くすることができ、半導体チップの設計上において、ト
レンチを形成する領域の省スペース化を図ることができ
るようになる。
として、酸素系ガスの前記フッ素系ガスに対する流量比
を3以上となるように設定した混合ガスを用いるので、
酸化膜に対する選択比を従来では達成できなかった高い
値に設定することができ、形成しようとするトレンチの
アスペクト比をより高くすることができ、半導体チップ
の設計上において、トレンチを形成する領域の省スペー
ス化を図ることができるようになる。
させるために酸素系ガスの流量比を高めることが行なわ
れたが、これでは、トレンチ角度が90°よりも小さい
方に悪化してしまうという現象が生ずるため、単純に酸
素系ガスの流量比を高めることでは対応できなかったの
に対し、本発明では、臭素系ガスの流量比を増大させて
対処することにより酸素系ガスの流量比を高める場合で
もトレンチ角度の低下を防止することができるようにな
った。
ングガスとして、臭素系ガス,フッ素系ガスおよび酸素
系ガスを用いて、臭素系ガスで深さ方向に対する異方性
エッチングを主として行ない、フッ素系ガスで生成物の
揮発を主として進め、酸素系ガスにより酸化膜に対する
選択比を高めるようにしてエッチングを行なうが、ここ
で、臭素系ガス流量を増大させ、且つSF6ガスの流量
を低減させたガス流量とすることで、深さ方向へのエッ
チング比率を増大させることができ、トレンチ角度を9
0°以下としながら極めて90°に近付けることがで
き、よりアスペクト比の高いトレンチのエッチング形成
をすることができるようになる。
てドライエッチング処理を行なうことで、形成しようと
するトレンチのアスペクト比を高めることができ、これ
によって、例えばアスペクト比が10以上のトレンチで
も再現性良くしかも精度良く形成することができるよう
になる。
r)ガスの流量を100SCCM以上(150SCCM
以下の範囲)とすることで、異方性エッチングの性能を
高めることができ、さらにトレンチ角度のばらつきも低
減させることができるようになる。
量を80SCCM以上(150SCCM以下の範囲)と
すると共に、ヘリウムガス(H2)を含んだ酸素ガス
(O2)の混合流量を20SCCM以上(100SCC
M未満の範囲)とすることにより、酸化膜からなるマス
ク材料に対するエッチング選択比を大きくとることがで
きるようになる。つまり、マスクに対するエッチング選
択比を向上させることで、トレンチ角度が90°から悪
化するが、この点について、臭化水素(HBr)ガスの
流量を増加させていることで垂直方向へのエッチングを
強めることで解決しているのである。
ッチング装置RIEを用いることで、臭化水素(HB
r)ガスから生じる臭素イオンを用いてイオンエッチン
グを良好に実施することができるようになる。
Br)ガスの流量を80SCCM以上(150SCCM
以下の範囲)とし、六フッ化硫黄(SF6)ガス流量に
対するヘリウム(He)を含んだ酸素ガスの流量比を1
0以上となるように設定したので、ドライエッチングを
行なう場合において、酸化膜からなるマスクに対するエ
ッチング選択比を向上させた状態でトレンチ角度を90
°に近い角度でトレンチを形成することができるように
なる。
成する半導体基板の外周部などのチップが配置されない
部分には酸化膜を残した状態としてエッチングされない
ようにしているので、エッチング時にトレンチ以外の部
分のエッチングをしなくなり、その分のエッチング残渣
による汚染やエッチング阻害を防止できるようになる。
この場合において、酸化膜マスクの保護膜となるエッチ
ング反応生成物の発生量が減少することにより、酸化膜
マスクの半導体基板材料に対するエッチング選択比が低
下することになるが、このような場合でも、上述したよ
うなエッチングガスを採用することから、安定したトレ
ンチエッチングを行なうことができる。
ンチエッチングに適用した場合の一実施形態について図
面を参照しながら説明する。まず、本実施形態において
用いるエッチング装置について簡単に説明する。エッチ
ング装置としては、図2に模式的な断面図で示すよう
に、反応性イオンエッチング(RIE;Reactive Ion E
tching)装置1を用いる。
上部電極3および下部電極4が対向状態に設けられてお
り、この下部電極4上にエッチング対象となる半導体基
板5(基板サイズは、例えば5〜6インチ径のものに対
応した装置を想定している)を載置するようになってい
る。上部電極3および下部電極4の間には高周波電源6
から、例えば13.56MHzの高周波電力が供給され
るようになっており、これにより上部電極3および下部
電極4の間にプラズマが生じエッチングガスをイオン化
してドライエッチング処理を行なうようになっている。
から後述するエッチングガスが導入され、エッチング槽
2内を通って排気口8から排出されるようになってい
る。また、エッチング槽2の外周にはマグネットコイル
9が配設されており、マグネトロン方式のRIE装置1
を構成している。なお、図示はしないが、排気口8には
減圧用の真空ポンプが連結されてエッチング槽2内のガ
スを排気して所定圧力に減圧するようになっている。
簡単に説明する。図3はその基本的構造を示すもので、
半導体基板であるSOIシリコン基板10は、支持用シ
リコン基板11に絶縁膜12を介してシリコン単結晶膜
13が形成されたSOI構造のもので、このシリコン単
結晶膜13を絶縁分離する際に用いるのがトレンチ14
である。また、後述するように、形成されるトレンチ1
4の側壁の傾斜角度を示すトレンチ角度θTは、図中に
も示すように、シリコン基板10の面に対する側壁の傾
斜角度で表す。
のシリコン単結晶膜13の表面にシリコン酸化膜(Si
O2)15を形成し、これをマスク部材としてエッチン
グ処理する。この場合、トレンチ14を形成する部分の
酸化膜15による開口部のパターン幅pに対して形成す
るトレンチ14の深さ寸法qの比率で示すアスペクト比
(=q/p)は10程度である。
物等の異物16がエッチング面に付着した場合、これが
マスク材として作用することにより、図3中にも示して
いるように、以後のエッチング処理においてこの部分が
エッチングされずに残ることになってエッチング残渣1
7が形成されることがある。そして、一般に、このよう
なエッチング残渣17がある程度形成されることを見込
んでパターン幅pおよびトレンチ角度θTを設定するよ
うになっている。
を図4に示す。なお、この図中には比較として従来例に
おけるエッチング条件についても示している。エッチン
グガスとしては、臭素系ガスとしてHBr(臭化水素)
ガスを用い,フッ素系ガスとしてSF6(六フッ化硫
黄)ガスおよびSiF4(四フッ化シリコン)ガスを用
い、さらに不活性ガスを含んだ酸素系ガスとしてHe
(ヘリウム)ガスとO2(酸素)ガスとを7対3で混合
したHe,O2ガス(He:O2=7:3)を用い、こ
れらを図4に示す流量条件で混合して用いた。
形態AおよびBの2種類の混合比でエッチングガスを組
成した場合の例を示している。実施形態Aとしては、H
Brガスを80SCCMに倍増している。また、SF6
ガスに対するHe,O2ガスの流量比を従来の5.3に
対して20に設定した。RIE装置1の稼働条件である
磁界強度(65Gauss),圧力(100mTor
r),高周波出力(600W)については従来と同様の
条件を用いた。また、実施形態Bとしては、HBrガス
を従来の3倍の120SCCMにすると共に、SF6ガ
スに対するHe,O2ガスの流量費を30に設定した。
RIE装置1の稼働条件は従来と同様の条件である。
のエッチング条件として、本実施形態において採用して
いる5〜6インチ径の基板(シリコンウエハ)に対応す
る装置の場合、以下に示すような範囲を限界として設定
しており、この範囲内の条件を用いることで実施形態A
およびBの条件を設定している。また、実施形態A,B
に限らず、この範囲内にある条件を用いることで、同様
の効果を得ることができる他のエッチング条件を設定す
ることもできる。
図5を参照して簡単に説明する。トレンチエッチング
は、形成しようとするトレンチ14の開口形状に対応し
てシリコン基板10の表面に形成している酸化膜15に
開口部を形成し、他の部分を酸化膜15により覆ってマ
スクとして利用する。この状態で、エッチング装置であ
るRIE装置1の下部電極4上にシリコン基板11を載
置する。内部が減圧されて高周波電源6から高周波出力
が印加されると共にガス導入口7からエッチングガスが
導入されるとエッチングが行なわれる。
形態AあるいはBの混合ガスがRIE装置1内部に導入
されると、各ガスはイオン化された状態、あるいは活性
化したラジカルの状態でシリコン基板11のシリコン単
結晶膜13のシリコン元素と反応するようになる。ま
た、エッチングの進行に伴って反応により生成した反応
生成物はエッチングされた部分の側壁部分や酸化膜15
の表面に堆積した堆積層である堆積酸化膜Mを形成し側
壁のエッチングを抑制するように作用する。また、この
側壁に堆積する反応生成物はさらにエッチングされる反
応もおこる。これらの反応は主に以下の反応式で示され
る。
ジカルを示す。
いては、エッチングガスを組成している各ガス成分のう
ち、シリコン単結晶膜13のエッチングにはHBrガス
が主として作用し、反応生成物や堆積酸化膜Mの除去に
はSF6ガスが主として作用し、側壁への反応生成物の
堆積による堆積酸化膜Mの形成やマスクとしての酸化膜
15の保護は酸素系ガスが主として作用する。そして、
Br+による方向性を持ったシリコンのイオンエッチン
グと、O2,SF6による反応生成物の側壁への堆積お
よび除去反応のバランスによりトレンチエッチングが進
行する。
反応生成物の堆積反応とフッ素ラジカル(F*)による
堆積物の等方性エッチング反応によって変化する。反応
生成物の堆積反応は、主としてHBrとO2の流量が多
くなると促進する方向に変化し、堆積物の等方性エッチ
ング反応は主としてSF6の流量が多くなると促進する
方向に変化する。
レンチの側壁に堆積する反応生成物である堆積酸化膜M
の膜厚によって変化するようになる。すなわち、側壁に
形成される堆積酸化膜Mはエッチングマスクとして作用
するので、この堆積酸化膜Mの膜厚が厚く形成される傾
向にある場合には、トレンチ角度θTが小さくなって傾
斜の緩やかな順テーパー形状になる傾向があり、堆積酸
化膜Mの膜厚が薄く形成される傾向にある場合には、ト
レンチ角度θTが急峻で90°に近くなる。
しては、前述した反応式においても明らかなように、酸
素ガスとSF6ガスの流量比が大きく寄与していること
がわかる。つまり、トレンチ角度を制御するには堆積酸
化膜Mの側壁への堆積反応およびその堆積酸化膜Mの除
去反応の2つの要因を制御する必要があり、トレンチ角
度制御を行なうことが困難である。そして、酸素ガス流
量とSF6ガス流量とは密接な関係があり、容易にこれ
らのガスの流量を変更することができず、その設定の変
更が困難となる事情がある。
質を考慮して、これまで、酸化膜に対する高選択比を目
的として混合しているHBrガスに着目し、このHBr
ガスの混合比を高くすることつまり流量を増加すること
により、シリコンのイオンエッチングの比率を高めてト
レンチ角度θTを90°に近い値となるようにしてい
る。なお、この場合において、イオンエッチングの反応
種としては、BrおよびFがあるが、その原子サイズか
ら考慮すると、上式の反応式で示したように、Brによ
るイオンエッチングが主となっていることが推定され
る。
を高めることができたことにより、上記した側壁に堆積
する堆積酸化膜Mによるトレンチ角度θTのばらつきに
ついても大幅に縮小することができる。そして、このこ
とによって、酸化膜に対する選択比を高める働きがある
酸素ガスおよびSF6ガスの流量比の適用範囲について
も拡大することができるようになる。
ことにより、堆積酸化膜Mの膜厚を制御する必要があ
り、He,O2ガス/SF6ガスの比率を大きくとるこ
とができなかったが、本実施形態においては、HBrガ
スを増やすことによって方向性を持つイオンエッチング
を大きくすることができ、これによりSF6ガスを少な
くしたとしても堆積酸化膜Mは増加する方向であり、こ
の増加によるトレンチ角度の悪化(90°から離れる方
向)にあるものの、HBrガスによる垂直性のエッチン
グでトレンチ角度は良好に維持することができる。
を持ったシリコンのイオンエッチングがメインとなっ
て、O2,SF6による反応生成物による堆積酸化膜M
の堆積および除去反応は補助的な役割となってトレンチ
の形状を制御し、トレンチ角度θTの制御が行なわれる
のである。
角度θTの制御においては、反応生成物を利用している
ことから、パターン密度などによるエッチング面積によ
って影響を受けることがあり、これがトレンチ角度のば
らつきの原因となっていた。この点で、本実施形態にお
いては、供給するエッチングガスの流量により制御する
ようにしているので、トレンチ角度についても高精度で
制御することができるようになる。
角度θTの値を、例えば±0.5°の範囲で精度良く形
成することができるようになった。また、本実施形態に
おいてHBrガスの流量を80SCCM以上に増やした
ことによってBrイオンによるシリコンのイオンエッチ
ング性を向上させることができ、SF6ガス流量を低減
させてもトレンチ角度の垂直性を維持できたが、さらに
SF6ガス流量に対するO2流量を増加させることも可
能となった。
流量を増加させると、より一層堆積酸化膜Mを増加させ
るようになりトレンチ角度が悪化する方向へ変化する
が、この場合でもHBrガス流量を80SCCM以上と
することによるエッチングの垂直性が強くなっているの
で、トレンチ角度は従来と同等かそれ以上に90°に近
付けることができるようになる。
とにより、マスクとしての酸化膜15に対する半導体基
板材料であるシリコンのエッチング選択比を向上させる
ことができる。また、SF6ガス流量に対するO2ガス
流量であるO2/SF6は3よりも大きくとれるように
なる。なお、この値はHe:O2=7:3の場合には
[He−O2]/SF6の比の値は10よりも大きい値
になると言える。
トレンチエッチング処理で得られたデータおよびこの本
実施形態と比較するためのデータを示す。まず、図10
および図11においては、HBrガスの流量を増加して
混合比を高めることによる効果を示すデータとして、横
軸にHe,O2ガスの流量,SF6ガスの流量をそれぞ
れとり、縦軸にトレンチ角度θTの値を示している。H
Brガスの流量をパラメータとして40,80SCCM
の場合についてプロットしている。
を増加して混合比を高めることによる効果を示すデータ
として、横軸にHe,O2ガス/SF6ガスの流量比を
とり、縦軸にトレンチ角度θTの値を示している。HB
rガスの流量をパラメータとして40,60,80,1
20SCCMの場合についてプロットしている。
るトレンチ角度とそのばらつきを示すデータを従来のエ
ッチング条件の場合のエッチングの実施結果と共に示し
ている。本実施形態A,Bにおいては、いずれの場合に
も、従来のエッチング条件に比べてエッチングばらつき
については約半分に抑えることができているという結果
が得られている。また、図8は、HBrガス流量に対す
るトレンチ角度θTのばらつきの関係を示しており、こ
の結果から、HBrガス流量を増やすほどトレンチ角度
のばらつきが減少することがわかった。
るにしたがって、He,O2ガス/SF6ガスの流量比
を高くした場合のトレンチ角度の低下を抑制することが
できることがわかる。従来レベルを示すHBrガスが4
0SCCMでは、He,O2ガス/SF6ガスの流量比
を少し高くするとトレンチ角度θTが大幅に低下するこ
とがわかり、一方、HBrガスが80〜120SCCM
程度まで増加すると、He,O2ガス/SF6ガスの流
量比が25程度まで高くなってもトレンチ角度の大幅な
低下には至らないことが確認できた。
量を高めることにより、トレンチ角度を大きくすること
ができ、これによって付随的にHe,O2ガス/SF6
ガスの流量比を高めることができるようになることを意
味し、これは、すなわち、酸化膜15に対するエッチン
グ選択比を高めることができるということになる。この
結果、トレンチ角度のばらつきについても少なくするこ
とができ、トレンチエッチングの精度を向上させること
ができるものである。このことから、アスペクト比の値
を高くしたトレンチ14を形成することができるのであ
る。
エッチング速度(μm/分)の関係をプロットしたもの
で、この結果から考慮すると、エッチングガスに混合す
るHBrガスの流量の上限値としては150SCCM程
度であることが推定され、上述の点も考慮すると、80
〜150SCCM程度が適正な範囲であることがわかっ
た。
エッチング後におけるマスクとしての酸化膜15の形状
を断面で示すもので、従来のエッチング条件の場合の結
果と共に示している。そして、この結果によると、従来
のエッチング条件の場合のように、酸化膜15のエッチ
ングによる削れ量がある程度存在すると共に、酸化膜1
5部分のエッジ部分でも大きく傾斜面が形成されるよう
に削れている。
スの流量比を高めるように設定している実施形態A,B
のいずれにおいても、酸化膜15の削れ量はほぼゼロに
抑えることができると共に、酸化膜15部分のエッジ部
分での傾斜面の形成も抑制されており、トレンチ14の
シリコン単結晶膜13を保護する機能を十分果たしてい
ると言える。
ンチエッチングを行なう対象としたSOIシリコン基板
10のウエハ状態での外形を示すもので、トレンチ14
を形成する部分のシリコン酸化膜15を除去した状態で
示している。このSOIシリコン基板10は、チップが
形成されるウエハ内部領域においては網目状にトレンチ
14が存在するので、エッチング領域のシリコン酸化膜
15が除去されており、チップが配置されないウエハの
外周領域においては、エッチングが行なわれないように
シリコン酸化膜15が残された状態に形成されている。
リコン基板10に対して、従来行なっていたトレンチエ
ッチングにおいては、同図(b)に示すようなSOIシ
リコン基板Wを用いている。これは、チップが配置され
ないウエハの外周領域においては、シリコン酸化膜が除
去された状態に形成されたものであり、トレンチエッチ
ング時には、SOIシリコン基板Wの外周領域のシリコ
ンも同時にエッチングされる。
10を用いることにより、トレンチエッチング時に、エ
ッチングガスに曝されるシリコンの領域はトレンチ14
を形成する部分のみとなる。したがって、シリコンのエ
ッチングにより発生する反応生成物は少なくなり、トレ
ンチ14の側壁部分には堆積酸化膜Mが形成され難くな
る。つまり、マスク材に対するエッチング選択比が大き
く取れなくなるという事態を生ずることになる。
のシリコンもエッチングガスに曝されるため同時にエッ
チングされることになり、これによって発生する反応生
成物がトレンチ14形成領域に供給されるため、トレン
チ14の側壁部分には堆積酸化膜Mが形成されるので、
マスク材に対するエッチング選択比を大きく取れるとい
う利点があった。しかし、このような利点に引き換え
て、シリコンのエッチング残渣がトレンチ14の底面部
などに付着するとこれがマスクとして機能してしまいピ
ットが形成されてしまったり、あるいは、エッチング装
置の内部に汚染物質として作用してしまうなどの悪影響
があった。
を解決しながら、堆積酸化膜Mが形成されないことによ
るエッチング選択比の低下を防止できる。すなわち、前
述したように、HBrガスの流量を増やし、HBrガス
による角度制御を中心として堆積酸化膜Mの堆積および
除去反応によるトレンチ角度制御を補助的な要因に変更
してやることで、堆積酸化膜の生成を促進させるO2ガ
ス流量を角度制御にあまり関係なく増やすことができ、
マスク材に対するエッチング選択比の向上を図ることが
できるのである。
いて説明する。まず、HBrガスについては、Brイオ
ンによるシリコンとの反応生成物の揮発性が高くなく、
流量を多く設定するとエッチングレートが悪化するとい
う問題があり、そのエッチングレートとの関係から、1
50SCCMよりも高く設定することが好ましくないか
らである。
度制御に影響を及ぼすことから、流量比で考えた時に、
大きくなるにしたがって、それがHBrガスによる垂直
エッチングを主としている場合でも角度制御が悪くなる
方向となり、He:O2=7:3とした場合に、[He
−O2]/SF6の値は大きくとも200程度にするこ
とが好ましいからである。また、SiF4ガスについて
もその流量は、増加するにしたがって酸化膜からなるマ
スク材をエッチングするように作用するため、高々20
SCCMとすることが好ましいからである。
エッチングにおいて、HBrガス流量を増やすことによ
り、イオンエッチングの効果を高めてトレンチ角度を9
0°以下で且つ極力90°に近付けて形成することがで
きるようになり、また、このことによりHe,O2ガス
/SF6ガスの流量比を高くすることができ、これによ
って酸化膜に対する選択比を高く設定することができ、
制御性の良いトレンチエッチングを行なうことができ、
この結果、アスペクト比が10以上のトレンチ14につ
いても精度良く形成することができるようになる。
ものではなく、次のように変形また拡張できる。SOI
構造の分離以外に、トレンチキャパシタ用のトレンチ形
成,シャロートレンチ形成工程などのアスペクト比の高
いトレンチ形成技術にも適用できる。RIE装置に代え
て、ECR(Electron Cyclotron Resonance)装置やI
CP(Inductively Coupled Plasma)装置などの高密度
プラズマエッチング装置を用いることもできる。
スに代えて、臭素(Br2)ガスを用いてもよい。フッ
素系ガスとして、六フッ化硫黄(SF6)ガスに代え
て、三フッ化窒素(NF3)ガスを用いてもよい。不活
性ガスを含む酸素ガスとして、He,O2ガスの混合比
を7:3としたものを用いたが、他の混合比に設定する
こともできる。エッチングガスとして、塩素系ガスを含
むものでも適用することができる。
ンチ角度をHBrをパラメータとしてHe,O2/SF
6の流量比でプロットした結果の相関図
の状態を示す図
対する相関図
対する相関図
トレンチ角度のHe,O2ガス流量に対する相関図
トレンチ角度のSF6ガス流量に対する相関図
板の平面図
は下部電極、5は半導体基板、6は高周波電源、7はガ
ス導入口、8は排気口、9はマグネットコイル、10は
SOIシリコン基板(半導体基板)、11は支持用シリ
コン基板、12は絶縁膜、13はシリコン単結晶膜、1
4はトレンチ、15はシリコン酸化膜、16はエッチン
グ生成物、17はエッチング残渣である。
Claims (11)
- 【請求項1】 半導体基板にトレンチを形成するための
トレンチエッチングを酸化膜をマスクとしてドライエッ
チング法を用いて行なうようにした半導体のエッチング
方法において、 前記ドライエッチング法で用いるエッチングガスとし
て、少なくとも臭素(Br)系ガスと、フッ素(F)系
ガスと、酸素(O2)系ガスとを混合したものを用いる
と共に、このうち、エッチングの方向性の高い臭素系ガ
スの混合比を高めたエッチングガスを用いて行ない、 前記半導体基板の表面に対する前記トレンチの側壁の傾
斜角度であるトレンチ角度を90°以下で且つ90°に
近い角度となるように形成することを特徴とする半導体
のエッチング方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の半導体のエッチング方
法において、 前記エッチングガスとして、前記酸素系ガスの混合比も
高めたエッチングガスを用いて行ない、 これにより、前記酸化膜に対する半導体基板のエッチン
グ選択比を高くするようにしたことを特徴とする半導体
のエッチング方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載の半導体のエッチング方
法において、 前記エッチングガスとして、前記酸素系ガスの前記フッ
素系ガスに対する流量比を3以上となるように設定した
混合ガスを用いることを特徴とする半導体のエッチング
方法。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の半
導体のエッチング方法において、 前記エッチングガスの要素である前記フッ素系ガスとし
て、SF6(六フッ化硫黄)ガスを用いることを特徴と
する半導体のエッチング方法。 - 【請求項5】請求項4に記載の半導体のエッチング方法
において、 前記エッチングガスは、前記臭素系ガスの流量が80S
CCM(Standard Cubic Centimeter per Minute)以上
で、SF6ガスの流量が2SCCM以下となるように設
定された混合ガスを用いることを特徴とする半導体のエ
ッチング方法。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の半
導体のエッチング方法において、 前記半導体基板に形成するトレンチは、表面の開口幅に
対する深さ寸法の比として示されるアスペクト比が10
以上であることを特徴とする半導体のエッチング方法。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の半
導体のエッチング方法において、 前記エッチングガスは、臭化水素(HBr)ガスと、四
フッ化シリコン(SiF4)ガスと、六フッ化硫黄(S
F6 )ガスと、ヘリウム(He)ガスを含んだ酸素(O
2)ガスとの混合ガスを使用し、 そのエッチングガスのうちの前記臭化水素ガスの混合流
量は100〜150SCCM(Standard Cubic Centime
ter per Minute)であることを特徴とする半導体のエッ
チング方法。 - 【請求項8】 請求項1ないし6のいずれかに記載の半
導体のエッチング方法において、 前記エッチングガスは、臭化水素(HBr)ガスと、四
フッ化シリコン(SiF4)ガスと、六フッ化硫黄(S
F6)ガスと、ヘリウム(He)ガスを含んだ酸素(O
2)ガスとの混合ガスを使用し、 そのエッチングガスのうちの前記臭化水素ガスの混合流
量は80〜150SCCMであると共に、前記ヘリウム
ガスを含んだ酸素ガスの混合流量を20〜100SCC
Mであることを特徴とする半導体のエッチング方法。 - 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の半
導体のエッチング方法において、 前記ドライエッチングは、反応性イオンエッチング装置
(RIE)を用いて行なうことを特徴とする半導体のエ
ッチング方法。 - 【請求項10】 請求項1ないし6のいずれかに記載の
半導体のエッチング方法において、 前記エッチングガスは、臭化水素(HBr)ガスと、四
フッ化シリコン(SiF4)ガスと、六フッ化硫黄(S
F6)ガスと、ヘリウム(He)ガスを含んだ酸素(O
2)ガスとの混合ガスを使用し、 そのエッチングガスのうちの前記臭化水素ガスの混合流
量は80〜150SCCMであると共に、前記六フッ化
硫黄ガスに対する前記ヘリウムを含んだ酸素ガスの流量
比が10よりも大きく設定されていることを特徴とする
半導体のエッチング方法。 - 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
の半導体のエッチング方法において、 前記半導体基板は、複数個のチップが集合配置された状
態のウエハとして取り扱われ、前記エッチングを行なう
ときにそのウエハの外周部分などの前記チップが配置さ
れない部分は酸化膜で覆われた状態とすることを特徴と
する半導体のエッチング方法。
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