JPH11136794A - 電気音響変換器 - Google Patents

電気音響変換器

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JPH11136794A
JPH11136794A JP28453097A JP28453097A JPH11136794A JP H11136794 A JPH11136794 A JP H11136794A JP 28453097 A JP28453097 A JP 28453097A JP 28453097 A JP28453097 A JP 28453097A JP H11136794 A JPH11136794 A JP H11136794A
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JP
Japan
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diaphragm
voice coil
tops
parallel
electro
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Application number
JP28453097A
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English (en)
Inventor
Jiro Nakaso
二郎 中曽
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平板状の振動板を分割振動なく一体に振動さ
せることにより、全周波数帯域においてフラットな音圧
を得ることができる電気音響変換器を提供する。 【解決手段】 振動板7を全面駆動する全面駆動薄型ス
ピーカユニットAAであって、長手状の複数の突起部7
a1〜7a7が並列して形成される振動板7と、前記複
数の突起部7a1〜7a7における特定の突起部(例え
ば奇数番目の突起7a1,7a3,7a5,7a7)の
周囲にのみ巻回するボイスコイル6とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面型スピーカで
ある電気音響変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は電気音響変換器を説明するための
図であり、同図(A)は電気音響変換器の正面図,同図
(B)は電気音響変換器の右側面断面図、図2は電気音
響変換器を構成する振動板を説明するための図であり、
同図(A)は振動板の正面図,同図(B)は振動板をA
−A´線で縦断した縦断断面、図4は従来の電気音響変
換器における駆動コイルの配線状態を説明するための図
である。
【0003】電気音響変換器である全面駆動薄型スピー
カユニットAは、図1(A),(B)に示すように、フ
レーム1、リアプレート2、マグネット3、ポールピー
ス4、ガイドピン5、ボイルコイル6、ダイヤフラム
(振動板)7、ダンパー8、エッジ9から大略構成され
る。これらマグネット3、ボイルコイル6、ダイヤフラ
ム(振動板)7の組み合わせ(セグメント)を増やすこ
とにより振動板面積を拡大することが可能となる。この
スピーカユニットAの寸法は、例えば、厚さ25mm、
幅115mm、高さ136mmであり、また、その最大
振幅は10mmp−p(at 600gf)、耐入力は
60Wである。なお、ボイルコイル6は図示の都合上、
図1(B)に一部しか図示してはいないが、後述するよ
うに、振動板7を構成する各頂上部7a1〜7a7の底
部周囲に密にそれぞれ巻回されている。
【0004】フレーム1は、超耐熱ABS樹脂等の耐熱
性樹脂で成型されてなる枠体である。このフレーム1は
その四隅に設けられたねじ穴1A〜1Dを介して図示せ
ぬスピーカキャビネットにねじ留め固定される(スピー
カキャビネットの寸法は、例えば、厚さ60mm、幅1
20mm、高さ500mm)。また、フレーム1の裏側
全面にはリアプレート2が強固にねじ留め固定され、一
方、その表側(振動板7側)の四隅には4つのダンパー
8が接着固定される。この4つのダンパー8で振動板7
の四隅を振動自在に支持するのである。
【0005】リアプレート2は、鉄等の金属板で形成さ
れており、長手状ポールピース4をその上面に接着した
長手状マグネット3をそれぞれ固定するベース板であ
る。このリアプレート2の裏側全面には多数の空気抜き
スリット・穴が設けられると共に、ボイルコイル6の始
端、終端に接続する一対のスピーカ端子が設けられてい
る(いずれも図示せず)。一方、このリアプレート2の
表側(振動板7側)には、前記した如く、長手状マグネ
ット3が接着された長手状ポールピース4の両端がガイ
ドピン5でねじ留め固定される。図示する例では、長手
状マグネット3は7本が互いに平行に併設される。
【0006】マグネット3は、ストロンチウムフェライ
ト等のフェライトを焼結してなるマグネットである。そ
して、前記したように、このマグネット3をリアプレー
ト2の表側(振動板7側)に固定した場合に、リアプレ
ート2に接するマグネット3の一面がN極となり、一
方、ポールピース4に接するマグネット3の他面(振動
板7側)がS極となるように、このマグネット3は着磁
されている。このマグネット3の寸法は、例えば、長さ
80mm、幅5mm、厚さ8mmである。
【0007】ポールピース4は、鉄等の金属板で形成さ
れており、マグネット3をリアプレート2に固定するた
めの一対のねじ穴をその両端部に備えている。ボイルコ
イル6は、振動板7を構成する各頂上部7a1〜7a7
の周囲にそれぞれ順次巻回した被覆銅線である。前記し
たように、このボイルコイル6の始端、終端(図示せ
ず)にはリアプレート2上に設けられた一対のスピーカ
端子にそれぞれ接続される。このボイルコイル6を振動
板7を構成する各頂上部7a1〜7a7の周囲に巻回す
ることについての詳細は後述する。
【0008】ダイヤフラム(振動板)7は、ボイルコイ
ル6の発熱に耐えかつ振動板としての機械的特性に優れ
たポリイミド(PI)フィルムを用い、これを一体成型
したものである。また、振動板7の軽量化のためには、
振動板自体を極力薄くする必要があるが、ここで用いる
振動板7の厚さは75μmとした。この振動板7は前記
したように、リアプレート2上に固定されたマグネット
3及びポールピース4上に被着され、その周囲をウレタ
ン等からなるエッジ9でフレーム1に位置決め固定され
る。
【0009】ダンパー8は、振動板7を振動自在に支持
するものであり、バネ性、耐衝撃性耐熱性がそれぞれ高
い物質であるポリカーボネ−ト等の熱可塑性の樹脂から
なる。限られたスペースで最大振幅10mmp−pを得
るために、多段の板バネ構造とする。このダンパー8は
フレーム1の四隅に固定されるので、各ダンパー8当り
150gfで10mmp−pの変位となる。この負荷を
4個の両端支持梁構造で受け持つ。さらに、振動板7の
面方向の引っ張り荷重はダンパー8の中心部の連結部分
で受け持つ構造である。そして梁構造を扇型に配置して
省スペースを図っている。このダンパー8は、前記した
他に、発泡プラスチック、プラスチックにより目止めさ
れた布等の柔らかい部材、または、金属部材でも形成す
ることができる。
【0010】エッジ9は、振動板7が音声信号(駆動電
流)によって、均一に振動可能なように、その全周囲で
振動板7を強固に接着固定するものである。このエッジ
9は、発泡プラスチックやプラスチックにより目止めさ
れた布等の柔らかい部材で形成されており、通常、フレ
ーム1に強固に取り付け固定される。振動板7をエッジ
9に接着するのに用いられる接着剤としては、エポキシ
樹脂系やゴム系の接着剤が多く用いられる。また、熱硬
化型の同系接着剤を用いて加熱、加圧することにより接
着する場合もある。
【0011】さて、前述した振動板7は、図2(A),
(B)に示すように、長手状の複数の頂上部7a1〜7
a7、平面部7b、外周部7cから構成され、これら頂
上部7a1〜7a7、平面部7b、外周部7cは一体に
成型される。また、頂上部7a1〜7a7は振動版7の
裏側(リアプレート2側)から表側に向って、曲面凸状
(隆起)に成型されており、これら頂上部7a1〜7a
7は主振動部7Aとして一体成型されている。ここで、
振動版7の表側は全面駆動薄型スピーカユニットAの正
面側である。頂上部7a1〜7a7は振動板7の長手方
向(図1(A),図2(A)中、上下方向)に7本並列
してなり、また、各頂上部7a1〜7a7の断面形状
は、その両端部を除き、図2(B)中、A−A´線で縦
断した凸状(蒲鉾状,半円柱形状)である。この主振動
部7Aの周囲は外周部7cが形成されている。なお、図
示のものは、7本の頂上部7a1〜7a7しか示しては
いないが、必要に応じて、その本数を増減できることは
勿論である。
【0012】こうして、上述した構成の全面駆動薄型ス
ピーカユニットAの一対のスピーカ端子間に、音声信号
(駆動電流)を供給することによって、振動板7の各頂
上部7a1〜7a7は紙面に対して前後に均一に全面振
動することになる。
【0013】ところで前記したボイルコイル6は、図4
に示すように、振動板7を構成する頂上部7a1〜7a
7の周囲に、同図中、左から右に向かって、順次、1本
のボイルコイルが順次近接して巻回されている。各頂上
部7a1〜7a7にそれぞれ巻回されているボイルコイ
ル6の各巻線数は、10ターン程度である。ボイルコイ
ル6の一端はリアプレート2上に設けられた一対のスピ
ーカ端子のうちの+端子10に接続され、一方、ボイル
コイル6の他端はその−端子11に接続される。頂上部
7a1〜7a7の周囲に巻回されるボイルコイル6は、
各頂上部7a1〜7a7の底部に接着剤等で強固に接着
固定されている。この結果、ボイルコイル6に電流が供
給されることによって、頂上部7a1〜7a7が大きく
振動しても、ボイルコイル6は各頂上部7a1〜7a7
の底部から剥がれたり脱落することはない。
【0014】こうして、スピーカ端子10,11間に振
動板7を振動するための駆動電流を図4中矢印方向に供
給することによって、各頂上部7a1〜7a7は紙面に
対して前後に均一に振動する。この結果、振動板7は全
面平面状に振動することになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】さて、前記したよう
に、振動板7上に並列配置した各頂上部7a1〜7a7
に巻回してあるボイルコイル6に駆動電流を供給する
と、各頂上部7a1〜7a7は紙面に対して前後に一斉
に振動するが、この場合、図2に示すように、頂上部7
a1〜7a7の両端部2aa,2ab付近とその中央部
2ac付近とでは、その駆動力に差が生じてしまう(両
端部2aa,2ab付近の駆動力>中央部2ac付近の
駆動力)。つまり頂上部7a1〜7a7はそれぞれ違っ
た変位応答をすることになるのである。
【0016】この結果、前述した図4に示した従来の駆
動コイルの配線状態を用いた平面スピーカAでは、平滑
で好ましい音圧周波数特性を得ることができなかった。
【0017】本発明は、全周波数帯域においてフラット
な音圧を得ることができないという課題を解決するため
に、特に、前記した振動板7上に並列配置した蒲鉾形状
の各頂上部7a1〜7a7に巻回しているボイルコイル
6の配線状態を変更するものである。具体的には、複数
並列して配置した頂上部7a1〜7a7を1個おきに、
かつ、頂上部7a1,7a3,7a5,7a7(あるい
は頂上部7a2,7a4,7a6)にボイルコイル6a
〜6gを個別に巻回する。これによって、ボイルコイル
6a〜6gに駆動電流を供給して、各頂上部7a1〜7
a7を紙面に対して一斉に振動しても、この場合、頂上
部7a2,7a4,7a6(あるいは頂上部7a1,7
a3,7a5,7a7)には駆動電流が供給されない。
このため、従来のように、頂上部7a1〜7a7はそれ
ぞれ違った変位応答が生じなくなる。こうして、主振動
部7Aとして頂上部7a1〜7a7を一体に振動させる
ことによって、全周波数帯域においてフラットな音圧を
得ることができる電気音響変換器を提供することを目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は、下記(1)〜(7)の構成になる電
気音響変換器を提供する。
【0019】(1) 図1〜図3に示すように、平板状
の振動板7を全面駆動する電気音響変換器(全面駆動薄
型スピーカユニット)AAであって、長手状の複数の突
起部(頂上部)7a1〜7a7が並列して配置される振
動板7と、前記複数の突起部(頂上部)7a1〜7a7
における特定の突起部(例えば奇数番目の頂上部7a
1,7a3,7a5,7a7)の周囲にのみ巻回するボ
イスコイル6とを備えたことを特徴とする電気音響変換
器。
【0020】(2) 前記(1)に記載の電気音響変換
器(全面駆動薄型スピーカユニット)AAであって、前
記振動板7上に並列配置される前記複数の突起部(頂上
部)7a1〜7a7において、奇数番目の突起部(頂上
部7a1,7a3,7a5,7a7)のみに、前記ボイ
スコイル6をそれぞれ巻回したことを特徴とする電気音
響変換器。
【0021】(3) 図1〜図3に示すように、平板状
の振動板7を全面駆動する電気音響変換器(全面駆動薄
型スピーカユニット)AAであって、長手状の複数の突
起部(頂上部)7a1〜7a7が並列して配置される振
動板7と、前記複数の突起部(頂上部)7a1〜7a7
における特定の突起部(頂上部7a1,7a3,7a
5,7a7)の周囲にのみ巻回されボイスコイル部6
a,6c,6e,6gと、前記特定の各突起部(頂上部
7a1,7a3,7a5,7a7)の周囲にのみ巻回さ
れる前記各ボイスコイル部6a,6c,6e,6gの一
端がそれぞれ接続される接続端子(端子)aa,ab,
ac,ad,ae,afと、全ての前記ボイスコイル部
6a,6c,6e,6gが直列接続されるように(1本
のボイスコイル6となるように)、前記接続端子間(端
子aa−端子ab,端子ac−端子ad,端子ae−端
子af)を接続する接続部材(ボイスコイル6)6b,
6d,6fとを備えたことを特徴とする電気音響変換
器。
【0022】(4) 上記(3)記載の電気音響変換器
(全面駆動薄型スピーカユニット)AAであって、前記
振動板7上に並列配置される前記複数の突起部(頂上
部)7a1〜7a7において、奇数番目の突起部(頂上
部7a1,7a3,7a5,7a7)のみに、前記ボイ
スコイル部6をそれぞれ巻回したことを特徴とする電気
音響変換器。
【0023】(5) 上記(3又は4)記載の電気音響
変換器(全面駆動薄型スピーカユニット)AAであっ
て、前記ボイスコイル部6a,6c,6e,6gは、前
記特定の突起部(頂上部7a1,7a3,7a5,7a
7)に密に挿入可能な形状であり、かつ所定の巻線数
(例えば10ターン)を有する環状巻線ユニットである
ことを特徴とする電気音響変換器。
【0024】(6) 上記(3〜5)のいずれかに記載
の電気音響変換器(全面駆動薄型スピーカユニット)A
Aであって、前記接続部材は、導線又は抵抗素子である
ことを特徴とする電気音響変換器。
【0025】(7) 上記6記載の電気音響変換器(全
面駆動薄型スピーカユニット)AAであって、前記接続
部材である抵抗素子は、前記接続端子間(端子aa−端
子ab,端子ac−端子ad,端子ae−端子af)に
おいて直列又は並列状態で接続されることを特徴とする
電気音響変換器。
【0026】
【発明の実施の態様】以下、本発明の電気音響変換器に
ついて、図面に沿って説明する。図3は本発明の電気音
響変換器における駆動コイルの配線状態を説明するため
の図である。前述したものと同一構成部分には同一符号
を付し、その説明を省略する。
【0027】本発明の電気音響変換器である全面駆動薄
型スピーカユニットAAは、前述した図1,図2に示す
平面スピーカAとほぼ同一構成のものであり、特に、振
動板7に巻回するボイルコイル6の配線状態のみ従来の
全面駆動薄型スピーカユニットAと異なるものである。
従って、以下の説明においては、振動板7に巻回するボ
イルコイル6の配線状態についてのみ説明することにす
る。
【0028】さて、図3に示すように、前記した振動板
7を構成する頂上部7a1〜7a7の周囲には、図3
中、左から右に向かって、ボイスコイル6(6a〜6
g)が巻回されている。詳しくは、ボイスコイル6a,
6c,6e,6gは、頂上部7a1〜7a7の奇数番目
の頂上部7a1,7a3,7a5,7a7に巻回され
る。このボイスコイル6a,6c,6e,6gは、図3
に示すように、振動板7を構成する頂上部7a1,7a
3,7a5,7a7の周囲に巻回されている(各頂上部
7a1,7a3,7a5,7a7当り、10ターン程度
巻回される)。そして、巻回されたボイスコイル6a,
6c,6e,6gの上から、各頂上部7a1〜7a7間
(溝)に充填した接着剤によって覆われて、ボイスコイ
ル6a,6c,6e,6gは頂上部7a1〜7a7間に
強固に固定される。
【0029】一方、所定ターン数巻回してある環状巻線
ユニットであるボイスコイル6a,6c,6e,6gを
予め単独に形成しておく。そして、このボイスコイル6
a,6c,6e,6gは各頂上部7a1,7a3,7a
5,7a7に密に挿入可能な形状である。こうした形状
のボイスコイル6a,6c,6e,6gを頂上部7a
1,7a3,7a5,7a7に挿入してその周囲に嵌め
込み(一度にセットし)、この後、接着剤でこの環状の
ボイスコイル6a,6c,6e,6gを固定することに
よっても、前記した頂上部7a1,7a3,7a5,7
a7の周囲にボイスコイル6a,6c,6e,6gを巻
回したのと同様な固定状態を得ることができる。これに
対して、偶数番目の頂上部7a2,7a4,7a6には
ボイスコイル6が巻回されない。
【0030】なお、図3には、説明の都合上、ボイスコ
イル6が頂上部7a1,7a3,7a5,7a7の周囲
に密に巻回されていない状態が図示されてあるが、本発
明においては、ボイスコイル6が頂上部7a1,7a
3,7a5,7a7の周囲に密に巻回されている状態で
あることは言うまでもない。
【0031】具体的には、スピーカ端子10にその一端
が接続されたボイスコイル6aは頂上部7a1を巻回し
た後に、その他端は端子aaに接続される。中間タップ
である端子aa,ab間にはボイスコイル6bが接続さ
れる。また、この端子abにその一端が接続されたボイ
スコイル6cは頂上部7a3を巻回した後に、その他端
は端子acに接続される。中間タップである端子ac,
adにはボイスコイル6dが接続される。さらに、この
端子adにその一端が接続されたボイスコイル6eは頂
上部7a5を巻回した後、その他端は端子aeに接続さ
れる。中間タップである端子ae,af間にはボイスコ
イル6fが接続される。この端子afにその一端が接続
されたボイスコイル6gは頂上部7a7を巻回した後、
その他端は−端子7に接続される。
【0032】ところで駆動コイルとなるボイスコイル6
a,5c,5e,5gは、振動板7を構成する頂上部7
a1,7a3,7a5,7a7の底部周囲に接着剤等で
強固に接着固定されている。この結果、ボイスコイル6
(5a〜5g)に電流が供給されることによって、頂上
部7a1〜7a7が大きく振動しても、ボイスコイル6
(5a〜5g)が各頂上部7a1,7a3,7a5,7
a7の底部から剥がれたり脱落することはない。また、
ボイスコイル6b,6d,6fは、ボイスコイル6a,
6c,6e,6gが全て直列接続されるように(1本の
ボイスコイル6となるように)、端子aa−ab,端子
ac−ad,端子ae−afに接続する接続部材であ
る。このボイスコイル6b,6d,6fは、図3に示す
ように、導線を直列状態で接続される。
【0033】こうして、スピーカ端子10,11間に振
動板7を振動するための駆動電流を図3中矢印方向に供
給することによって、各頂上部7a1〜7a7は紙面に
対して前後に均一に振動する。この結果、振動板7は全
面平面状に振動することになる。
【0034】ボイスコイル6が巻回されてない頂上部7
a2,7a4,7a6はそれぞれ隣接する頂上部7a
1,7a3,7a5,7a7の振動を受けて共振するた
めに、従来の平面スピーカAと同等あるいはそれ以上の
音圧レベルで音声出力することができる。この場合、頂
上部7a1,7a3,7a5,7a7と頂上部7a2,
7a4,7a6とは互いに相違した変位応答が生じない
ことは言うまでもない。
【0035】前述したように、頂上部7a1〜7a7の
周囲にボイスコイル6が巻回されるのは、奇数番目の頂
上部7a1,7a3,7a5,7a7だけである。これ
と同様に、偶数番目の頂上部7a2,7a4,7a6に
ボイスコイル6を巻回することにより、スピーカ端子1
0,11間に振動板7を振動するための駆動電流を図3
中矢印方向に供給することによって、各頂上部7a1〜
7a7は紙面に対して前後に均一に振動し、この結果、
振動板7は全面平面状に振動することは言うまでもな
い。
【0036】具体的には、スピーカ端子10にその一端
が接続されたボイスコイル6aは頂上部7a2を巻回し
た後、その他端は端子aaに接続される。端子aa,a
b間にはボイスコイル6bが接続される。この端子ab
にその一端が接続されたボイスコイル6cは頂上部7a
4を巻回した後、その他端は端子acに接続される。端
子ac,ad間にはボイスコイル6dが接続される。こ
の端子adにその一端が接続されたボイスコイル6eは
頂上部7a6を巻回した後、その他端は−端子7に接続
される。
【0037】前述したボイスコイル6(6a〜6g)の
配線状態は、スピーカ端子10,11間に、中間タップ
である端子aa〜afを配置して、これら端子aa〜a
fに接続するボイスコイル6a〜6gの接続状態を適宜
変更することによって、振動板7の音響インピーダスを
調整することが可能となる。具体的には、スピーカ端子
10,11間の端子aa−ab間、端子ac−ad間、
端子ae−af間に、それぞれ接続されているボイスコ
イル6a,6d,6fの全てあるいはその一部の代わり
に、抵抗素子を適宜の数、その抵抗値を適宜選定して、
これにより選定した複数の抵抗素子を直列接続あるいは
並列接続する。これにより、振動板7の音響インピーダ
スを適宜必要に応じて調整することが可能となる。ま
た、さらに、コイル、コンデンサを必要に応じて、抵抗
素子と共にあるいは単独に適宜の数、適宜の値のものを
選定して使用することによっても、必要とする振動板7
の音響インピーダスを得ることが容易に考えられる。
【0038】また、端子aa〜afを介して、各頂上部
7a1,7a3,7a5,7a7に巻回したボイスコイ
ル6a,6c,6e,6gに異なった位相の駆動入力を
与えることができる。これによって、例えば、振動板7
の両端にある頂上部7a1,7a7に巻回するボイスコ
イル6a,6gは、その中央付近にある頂上部7a3,
7a5に巻回するボイスコイル6c,6eに対して、ス
ピーカ端子10と端子aa間、端子afと−端子7間
に、これ以外の端子に供給される入力信号と所定の遅延
をもった入力信号を加える。これにより、振動板7から
放射する音波の波面の形状を調節を行うことができ、球
面波に近い波面を実現できる。具体的には、遅延時間を
もたせることにより実施する方法が考えられる。
【0039】さらに、振動板7の中央付近にある頂上部
7a3,7a5に巻回するボイスコイル6c,6eに
は、その両端にある頂上部7a1,7a7に巻回するボ
イスコイル6a,6gに対して、重量の軽いもの、太さ
が太い導線(または、重量の重いもの、太さが細い導
線)を使うことによって、入力を変えることなく、振動
板7から放射する音波の波面の形状の調節を行うことが
できる。さらには、銅線、CCA線、アルミニウム線等
の組み合わせ、または巻線の太さや巻数を変化させるこ
とによっても入力を変えることなく、振動板7から放射
する音波の波面の形状の調節を行うことができる。
【0040】この結果、本発明の平面スピーカAAは、
特に中域(約800Hz〜約4kHz)においては音圧
が最大で20dBのディップに抑えることができる。こ
のことは、上述した従来の平面スピーカAの特性と比較
して約半分にディップを改善することができた。この結
果、中域においてよりフラットな音圧周波数特性を得る
ことができ、よって、全周波数帯域においてフラットな
音圧を得ることができる。
【0041】このように、上述した本発明の平面スピー
カAAは、振動板7上に並列配置される複数の頂上部7
a1〜7a7の周囲に巻回するボイスコイル6を、1個
おきに(奇数番目の頂上部7a1,7a3,7a5,7
a7)に個別に巻回することによって、主振動部7Aと
して頂上部7a1〜7a7を一体に振動させることがで
き、全周波数帯域において平滑で好ましい特性を得るこ
とができる。
【0042】
【発明の効果】上述した構成の本発明の電気音響変換器
は、振動板の駆動力が一様となるから、分割振動等の好
ましくない振動の発生を未然に防止することができるの
で、全周波数帯域においてフラットな音圧を得ることが
でき、また、例えば、各頂上部に巻回するボイスコイル
の配線状態を適宜変更することにより、振動板の音響イ
ンピーダスを適宜調整することができ、さらに、頂上部
に巻回するボイスコイルに対して、重量の軽いものを使
うことによって、入力を変えることなく振動板から放射
する音波の波面の形状の調節を行うことができる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気音響変換器を説明するための図である。
【図2】電気音響変換器を構成する振動板を説明するた
めの図である。
【図3】本発明の電気音響変換器における駆動コイルの
配線状態を説明するための図である。
【図4】従来の電気音響変換器における駆動コイルの配
線状態を説明するための図である。
【符号の説明】
6 ボイスコイル 6a,6c,6e,6g ボイスコイル部 7a1〜7a7 頂上部(突起部) A,AA 全面駆動薄型スピーカユニット(電気音響変
換器) aa〜af 端子(接続端子)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板状の振動板を全面駆動する電気音響変
    換器であって、 長手状の複数の突起部が並列して配置される振動板と、 前記複数の突起部における特定の突起部の周囲にのみ巻
    回するボイスコイルとを備えたことを特徴とする電気音
    響変換器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電気音響変換器であって、 前記振動板上に並列配置される前記複数の突起部におい
    て、奇数番目の突起部のみに、前記ボイスコイルをそれ
    ぞれ巻回したことを特徴とする電気音響変換器。
  3. 【請求項3】平板状の振動板を全面駆動する電気音響変
    換器であって、 長手状の複数の突起部が並列して配置される振動板と、 前記複数の突起部における特定の突起部の周囲にのみ巻
    回されボイスコイル部と、 前記特定の各突起部の周囲にのみ巻回される前記各ボイ
    スコイル部の一端がそれぞれ接続される接続端子と、 全ての前記ボイスコイル部が直列接続されるように、前
    記接続端子間を接続する接続部材とを備えたことを特徴
    とする電気音響変換器。
  4. 【請求項4】請求項3記載の電気音響変換器であって、 前記振動板上に並列配置される前記複数の突起部におい
    て、奇数番目の突起部のみに、前記ボイスコイル部をそ
    れぞれ巻回したことを特徴とする電気音響変換器。
  5. 【請求項5】請求項3又は4記載の電気音響変換器であ
    って、 前記ボイスコイル部は、前記特定の突起部に密に挿入可
    能な形状であり、かつ所定の巻線数を有する環状巻線ユ
    ニットであることを特徴とする電気音響変換器。
  6. 【請求項6】請求項3ないし請求項5のいずれかに記載
    の電気音響変換器であって、 前記接続部材は、導線又は抵抗素子であることを特徴と
    する電気音響変換器。
  7. 【請求項7】請求項6記載の電気音響変換器であって、 前記接続部材である抵抗素子は、前記接続端子間におい
    て直列又は並列状態で接続されることを特徴とする電気
    音響変換器。
JP28453097A 1997-08-29 1997-09-30 電気音響変換器 Pending JPH11136794A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016015616A (ja) * 2014-07-02 2016-01-28 クラリオン株式会社 スピーカ装置

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