JPH11137091A - 育苗具 - Google Patents
育苗具Info
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- JPH11137091A JPH11137091A JP33122797A JP33122797A JPH11137091A JP H11137091 A JPH11137091 A JP H11137091A JP 33122797 A JP33122797 A JP 33122797A JP 33122797 A JP33122797 A JP 33122797A JP H11137091 A JPH11137091 A JP H11137091A
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- Japan
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- recess
- protrusion
- projection
- seedling raising
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 根の屈折の機会を増大させて根張りを良好と
し、健苗を育苗する。 【解決手段】 育苗用の凹所3の底部に、上方に向けて
突出する円錐状の突部6を設ける。該突部6の上端に水
抜き孔16を設ける。
し、健苗を育苗する。 【解決手段】 育苗用の凹所3の底部に、上方に向けて
突出する円錐状の突部6を設ける。該突部6の上端に水
抜き孔16を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、稲苗や野菜苗、花
苗等の苗を育苗する育苗具に関するものである。
苗等の苗を育苗する育苗具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば稲苗を育苗する育苗箱としては、
図25に示すような、底部aがフラットに形成され且つ
該底部aに多数の水抜き孔bが形成されたフラット底タ
イプのものの他、図26、28に示すような、多数の逆
錐形の凹所cが並設され且つ各凹所cの上端の縁部分d
に水抜き孔eが設けられてなる凹所並設底タイプのもの
が提供されていた。
図25に示すような、底部aがフラットに形成され且つ
該底部aに多数の水抜き孔bが形成されたフラット底タ
イプのものの他、図26、28に示すような、多数の逆
錐形の凹所cが並設され且つ各凹所cの上端の縁部分d
に水抜き孔eが設けられてなる凹所並設底タイプのもの
が提供されていた。
【0003】底部aが平坦に形成された図25の育苗箱
A1によるときは、図27に部分的に示すように、根f
が該底部aを這うように伸びて、該底部分に過密集状態
で根の層gが形成されることになり、育苗箱内の土に根
が分散して伸びることが殆ど期待できないものであっ
た。そのため、地温が多少変化したり水管理が多少おろ
そかになった場合等の多少の外界の変化にも影響されや
すく、根ぐされが生ずる等、健苗を育てにくい問題があ
った。
A1によるときは、図27に部分的に示すように、根f
が該底部aを這うように伸びて、該底部分に過密集状態
で根の層gが形成されることになり、育苗箱内の土に根
が分散して伸びることが殆ど期待できないものであっ
た。そのため、地温が多少変化したり水管理が多少おろ
そかになった場合等の多少の外界の変化にも影響されや
すく、根ぐされが生ずる等、健苗を育てにくい問題があ
った。
【0004】このようなフラット底タイプの育苗箱の問
題点を解決せんとして、前記凹所並設底タイプの育苗箱
A2が開発されたのであった。該育苗箱A2によるとき
は、前記フラット底タイプの育苗箱に比べて、育苗箱の
底部の面積を増大させ得ると共に、図28に部分的に示
すように、逆錐形凹所cの底部hで根fを屈折させて上
方向への根の成長を促すことができ、これにより、育苗
箱内の土にも根を成長させることが可能になった。又、
凹所の上端の縁部分に水抜き孔が設けられていたことか
ら、該凹所内の土の水分量を所要に確保でき、従って、
外界の多少の変化に影響されにくい健苗を育てやすい利
点があった。
題点を解決せんとして、前記凹所並設底タイプの育苗箱
A2が開発されたのであった。該育苗箱A2によるとき
は、前記フラット底タイプの育苗箱に比べて、育苗箱の
底部の面積を増大させ得ると共に、図28に部分的に示
すように、逆錐形凹所cの底部hで根fを屈折させて上
方向への根の成長を促すことができ、これにより、育苗
箱内の土にも根を成長させることが可能になった。又、
凹所の上端の縁部分に水抜き孔が設けられていたことか
ら、該凹所内の土の水分量を所要に確保でき、従って、
外界の多少の変化に影響されにくい健苗を育てやすい利
点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記凹
所並設底タイプの育苗箱にあっても、更に次のような問
題点があった。
所並設底タイプの育苗箱にあっても、更に次のような問
題点があった。
【0006】(1) 該育苗箱によるときは、前記のよう
に、逆錐形の凹所の底部で根を屈折させて上方向への根
の成長を促すことができるために、従来のフラット底タ
イプの育苗箱による場合とは異なり、箱内の土にも根を
成長させることができたのであるが、根の屈折を促す面
が凹所の底部だけに限られていたことから、その屈折が
不十分であった。そのため、根が、ほとんど凹所内で塊
状態に絡み合った状態、即ち、凹所内で根が過密集状態
となりやすく、箱内の土に良好に分散した状態で根を成
長させ難い問題があった。詰まり、根張りに限界があっ
たのである。
に、逆錐形の凹所の底部で根を屈折させて上方向への根
の成長を促すことができるために、従来のフラット底タ
イプの育苗箱による場合とは異なり、箱内の土にも根を
成長させることができたのであるが、根の屈折を促す面
が凹所の底部だけに限られていたことから、その屈折が
不十分であった。そのため、根が、ほとんど凹所内で塊
状態に絡み合った状態、即ち、凹所内で根が過密集状態
となりやすく、箱内の土に良好に分散した状態で根を成
長させ難い問題があった。詰まり、根張りに限界があっ
たのである。
【0007】(2) 又前記のように、水抜き孔が凹所の上
端の縁部分に形成されていたことから、苗の種類によっ
ては、凹所内の土の水分量が過剰となって苗が細くなり
やすく、健苗を育てられない欠点があった。
端の縁部分に形成されていたことから、苗の種類によっ
ては、凹所内の土の水分量が過剰となって苗が細くなり
やすく、健苗を育てられない欠点があった。
【0008】本発明は、かかる問題点に鑑みて開発され
たものであり、土中における根の分散成長を良好となし
得て健苗を生産できる育苗具の提供を目的とするもので
ある。更に進んで、苗の種類に応じた水管理を容易且つ
確実に行い得て健苗を生産できる育苗具の提供を目的と
するものである。
たものであり、土中における根の分散成長を良好となし
得て健苗を生産できる育苗具の提供を目的とするもので
ある。更に進んで、苗の種類に応じた水管理を容易且つ
確実に行い得て健苗を生産できる育苗具の提供を目的と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る育苗
具は、育苗用の凹所内において、該凹所の底部に、上方
に向けて突出する突部が設けられていることを特徴とす
るものである。
本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る育苗
具は、育苗用の凹所内において、該凹所の底部に、上方
に向けて突出する突部が設けられていることを特徴とす
るものである。
【0010】前記において、突部の少なくとも上端側の
部分を、上端に向かって細く形成するのがよい。より具
体的には、突部の少なくとも上端側の部分を、上端に向
かって細くなる円錐状、角錐状又は上に突の球面状に形
成するのがよい。
部分を、上端に向かって細く形成するのがよい。より具
体的には、突部の少なくとも上端側の部分を、上端に向
かって細くなる円錐状、角錐状又は上に突の球面状に形
成するのがよい。
【0011】又前記育苗具において、突部は、上端に向
かって細くなる錐体として形成するのがよい。この場合
突部は、上端に向かって細くなる円錐体として形成する
のがより好ましい。
かって細くなる錐体として形成するのがよい。この場合
突部は、上端に向かって細くなる円錐体として形成する
のがより好ましい。
【0012】本発明に係る育苗具のより好ましい態様
は、育苗用の凹所内において、該凹所の底部に、上方に
向けて突出する突部が設けられ、前記凹所は、その下端
から上端に向かって拡大するように形成されると共に、
前記突部は、上端に向かって細くなる円錐体として形成
されていることを特徴とするものである。
は、育苗用の凹所内において、該凹所の底部に、上方に
向けて突出する突部が設けられ、前記凹所は、その下端
から上端に向かって拡大するように形成されると共に、
前記突部は、上端に向かって細くなる円錐体として形成
されていることを特徴とするものである。
【0013】本発明に係る育苗具のより好ましい態様の
他は、育苗用の凹所内において、該凹所の底部に、上方
に向けて突出する突部が設けられ、前記凹所は、その下
端から上端に向かって拡大するように形成されると共
に、前記突部は、上端に向かって細くなる角錐体として
形成されていることを特徴とするものである。
他は、育苗用の凹所内において、該凹所の底部に、上方
に向けて突出する突部が設けられ、前記凹所は、その下
端から上端に向かって拡大するように形成されると共
に、前記突部は、上端に向かって細くなる角錐体として
形成されていることを特徴とするものである。
【0014】前記各育苗具において、凹所の内面の下端
と突部の外面の下端は、全周に亘って、下に突の円弧面
を介して連なった状態とするのがよい。
と突部の外面の下端は、全周に亘って、下に突の円弧面
を介して連なった状態とするのがよい。
【0015】又、突部の外面と凹所の内面との間に、周
方向全体に亘って連続する空隙を形成するのがよい。
方向全体に亘って連続する空隙を形成するのがよい。
【0016】前記各育苗具において、突部の外面の、水
平面に対する傾斜角度を45〜80度に設定し、前記突
部の外面と凹所の内面との間に形成される空隙の下端部
分の角度を30〜60度に設定するのがよい。
平面に対する傾斜角度を45〜80度に設定し、前記突
部の外面と凹所の内面との間に形成される空隙の下端部
分の角度を30〜60度に設定するのがよい。
【0017】本発明に係る育苗具は、育苗用の凹所内に
おいて、該凹所の底部に、上方に向けて突出する突部の
複数を並設することもある。
おいて、該凹所の底部に、上方に向けて突出する突部の
複数を並設することもある。
【0018】又 前記各育苗具において、突部の上端に
水抜き孔を設けるのがよい。或いは、凹所の上端の縁部
分に水抜き孔が設けるのがよい。
水抜き孔を設けるのがよい。或いは、凹所の上端の縁部
分に水抜き孔が設けるのがよい。
【0019】本発明に係る育苗具の更に好ましい態様
は、基板に、育苗用の凹所が並設されると共に、該凹所
内において該凹所の底部に、上方に向けて突出する突部
が設けられてなり、前記凹所は、その下端から上端に向
かって拡大するように形成されると共に、前記突部は、
上端に向かうにつれて先細となる円錐体として形成さ
れ、該突部の上端高さが凹所の上端開口よりも低く設定
され、該突部の外面と凹所の内面との間には、周方向全
体に亘って連続する空隙が形成され、前記突部の外面
の、水平面に対する傾斜角度が45〜80度に設定さ
れ、前記突部の外面と凹所の内面との間に形成される空
隙の下端部分の角度が30〜60度に設定されており、
又、突部の上端に水抜き孔が設けられていることを特徴
とするものである。
は、基板に、育苗用の凹所が並設されると共に、該凹所
内において該凹所の底部に、上方に向けて突出する突部
が設けられてなり、前記凹所は、その下端から上端に向
かって拡大するように形成されると共に、前記突部は、
上端に向かうにつれて先細となる円錐体として形成さ
れ、該突部の上端高さが凹所の上端開口よりも低く設定
され、該突部の外面と凹所の内面との間には、周方向全
体に亘って連続する空隙が形成され、前記突部の外面
の、水平面に対する傾斜角度が45〜80度に設定さ
れ、前記突部の外面と凹所の内面との間に形成される空
隙の下端部分の角度が30〜60度に設定されており、
又、突部の上端に水抜き孔が設けられていることを特徴
とするものである。
【0020】又本発明に係る育苗具の更に好ましい態様
の他は、基板に、育苗用の凹所が並設されると共に、該
凹所内において該凹所の底部に、上方に向けて突出する
突部が設けられてなり、前記凹所は、その下端から上端
に向かって拡大するように形成されると共に、前記突部
は、上端に向かうにつれて先細となる円錐体として形成
され、該突部の上端高さが凹所の上端開口よりも低く設
定され、該突部の外面と凹所の内面との間には、周方向
全体に亘って連続する空隙が形成され、前記突部の外面
の、水平面に対する傾斜角度が45〜80度に設定さ
れ、前記突部の外面と凹所の内面との間に形成される空
隙の下端部分の角度が30〜60度に設定されており、
又、凹所の上端の縁部分に水抜き孔が設けられているこ
とを特徴とするものである。
の他は、基板に、育苗用の凹所が並設されると共に、該
凹所内において該凹所の底部に、上方に向けて突出する
突部が設けられてなり、前記凹所は、その下端から上端
に向かって拡大するように形成されると共に、前記突部
は、上端に向かうにつれて先細となる円錐体として形成
され、該突部の上端高さが凹所の上端開口よりも低く設
定され、該突部の外面と凹所の内面との間には、周方向
全体に亘って連続する空隙が形成され、前記突部の外面
の、水平面に対する傾斜角度が45〜80度に設定さ
れ、前記突部の外面と凹所の内面との間に形成される空
隙の下端部分の角度が30〜60度に設定されており、
又、凹所の上端の縁部分に水抜き孔が設けられているこ
とを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 〔第1の実施の形態〕図1〜4において本発明に係る育
苗具1は、本実施の形態においては、上端開放の扁平な
矩形箱状をなす、例えば稲苗育苗用の箱として応用され
ており、その底板2に、育苗用の凹所3の多数が、平面
視において、前後左右に連なる正方形の枡目を形成する
如く並設されている。これらの凹所3は、本実施の形態
においては、底板2を陥没させた状態で設けられてい
る。
に基づいて説明する。 〔第1の実施の形態〕図1〜4において本発明に係る育
苗具1は、本実施の形態においては、上端開放の扁平な
矩形箱状をなす、例えば稲苗育苗用の箱として応用され
ており、その底板2に、育苗用の凹所3の多数が、平面
視において、前後左右に連なる正方形の枡目を形成する
如く並設されている。これらの凹所3は、本実施の形態
においては、底板2を陥没させた状態で設けられてい
る。
【0022】前記凹所3は、本実施の形態においては、
下端から上端に向かって拡大する逆台形状凹所として形
成されている。又該凹所3の底部5には、上端に向かっ
て細くなる円錐状の突部6が突設され、該突部6の上端
6aは、凹所3の上端開口7よりも稍低く設定されてい
る。そして図3に示すように、該突部6の外面9の下端
10と、凹所3の内面11の下端12或いは底部5とが
合致しており、該外面9と内面11との間には、周方向
全体に亘って連続し且つ下端が尖った環状の空隙15が
形成されている。又図4に示すように、前記外面9の水
平面に対する傾斜角度θ1は約70度と大きく設定さ
れ、前記空隙15の、突部と凹所との間の部分は、その
角度θ2が約40度と比較的小さく設定されている。そ
して前記突部6の上端6aには、水抜き孔16が上下方
向に貫設されている。
下端から上端に向かって拡大する逆台形状凹所として形
成されている。又該凹所3の底部5には、上端に向かっ
て細くなる円錐状の突部6が突設され、該突部6の上端
6aは、凹所3の上端開口7よりも稍低く設定されてい
る。そして図3に示すように、該突部6の外面9の下端
10と、凹所3の内面11の下端12或いは底部5とが
合致しており、該外面9と内面11との間には、周方向
全体に亘って連続し且つ下端が尖った環状の空隙15が
形成されている。又図4に示すように、前記外面9の水
平面に対する傾斜角度θ1は約70度と大きく設定さ
れ、前記空隙15の、突部と凹所との間の部分は、その
角度θ2が約40度と比較的小さく設定されている。そ
して前記突部6の上端6aには、水抜き孔16が上下方
向に貫設されている。
【0023】かかる構成を有する箱状の育苗具1を用い
て、例えば稲苗を育苗するには、例えば図5に示すよう
に該箱状育苗具1内の土17上に種籾19を播種し、適
当に覆土して灌水する。この灌水により土が水分を含
み、余剰の水分は、前記水抜き孔16より排出される。
本実施の形態においては、該水抜き孔16が突部6の上
端6aに設けられているため、各凹所3内の土の水分量
は、該水抜き孔16の高さに応じて、例えば20〜25
%程度の適正値に設定される。
て、例えば稲苗を育苗するには、例えば図5に示すよう
に該箱状育苗具1内の土17上に種籾19を播種し、適
当に覆土して灌水する。この灌水により土が水分を含
み、余剰の水分は、前記水抜き孔16より排出される。
本実施の形態においては、該水抜き孔16が突部6の上
端6aに設けられているため、各凹所3内の土の水分量
は、該水抜き孔16の高さに応じて、例えば20〜25
%程度の適正値に設定される。
【0024】然して、下方に伸びる根20は、前記突部
6の外面9や凹所3の内面11に当たって屈折しながら
伸びる。その一部は凹所3内で絡み合い、又他の一部
は、凹所の内面11や突部の外面9に沿って上方向に伸
びる。屈折して上方向に伸びる場合を図5において部分
的に示せば、根20aは、突部の外面9に沿って斜め下
方に伸びて後、該外面9の下端近傍において、今度は凹
所の内面11に沿って上方向に伸びている。又根20b
は、凹所の内面11に沿って斜め下方に伸びて後、その
下端近傍において、今度は突部の外面9に沿って上方に
伸びている。更に根20cは、突部の外面9で屈折して
伸びて後、凹所の内面11で再び屈折して上方に伸びて
いる。更に根20dは、凹所の内面11で屈折して伸び
て後、突部の外面9で再び屈折して上方に伸びている。
なお根20a〜20dの図示において矢印は、その伸び
方向を示す。
6の外面9や凹所3の内面11に当たって屈折しながら
伸びる。その一部は凹所3内で絡み合い、又他の一部
は、凹所の内面11や突部の外面9に沿って上方向に伸
びる。屈折して上方向に伸びる場合を図5において部分
的に示せば、根20aは、突部の外面9に沿って斜め下
方に伸びて後、該外面9の下端近傍において、今度は凹
所の内面11に沿って上方向に伸びている。又根20b
は、凹所の内面11に沿って斜め下方に伸びて後、その
下端近傍において、今度は突部の外面9に沿って上方に
伸びている。更に根20cは、突部の外面9で屈折して
伸びて後、凹所の内面11で再び屈折して上方に伸びて
いる。更に根20dは、凹所の内面11で屈折して伸び
て後、突部の外面9で再び屈折して上方に伸びている。
なお根20a〜20dの図示において矢印は、その伸び
方向を示す。
【0025】このようにして根20は、突部の外面9や
凹所の内面11での屈折を繰り返しながら伸び、又該外
面9や内面11にガイドされて(即ち方向付けられて)
伸び、適当に絡み合いつつ各方向に伸びる。そして前記
のように、突部の外面9と凹所の内面11との間には、
下端が尖った環状の空隙15が形成されており、該空隙
15の、突部と凹所との間の部分は、図4に示すように
その角度θ2が約40度と比較的小さく設定されている
ことから、前記外面9を下降した根は前記内面11に沿
うように上方向に方向付けされやすい。或いは、前記内
面11を下降した根は前記外面9に沿うように上方向に
方向付けされやすいのである。
凹所の内面11での屈折を繰り返しながら伸び、又該外
面9や内面11にガイドされて(即ち方向付けられて)
伸び、適当に絡み合いつつ各方向に伸びる。そして前記
のように、突部の外面9と凹所の内面11との間には、
下端が尖った環状の空隙15が形成されており、該空隙
15の、突部と凹所との間の部分は、図4に示すように
その角度θ2が約40度と比較的小さく設定されている
ことから、前記外面9を下降した根は前記内面11に沿
うように上方向に方向付けされやすい。或いは、前記内
面11を下降した根は前記外面9に沿うように上方向に
方向付けされやすいのである。
【0026】本実施の形態においては、突部6を円錐状
に形成しているため、突部の外面9の上端部分21に接
触した根は、その傾斜した外面9に無理なくガイドされ
て下降できる。又突部の外面9が、全周に亘って平滑な
傾斜面であるために、何らの障害なく、該外面9で根を
ガイドできる。なお、根の一部は前記水抜き孔16内に
進入するかもしれないが、問題はない。
に形成しているため、突部の外面9の上端部分21に接
触した根は、その傾斜した外面9に無理なくガイドされ
て下降できる。又突部の外面9が、全周に亘って平滑な
傾斜面であるために、何らの障害なく、該外面9で根を
ガイドできる。なお、根の一部は前記水抜き孔16内に
進入するかもしれないが、問題はない。
【0027】又空隙15の角度θ2を、前記のように4
0度程度と比較的小さく設定しているため、凹所3の内
面11や突部6の外面9に沿って伸びる根を、極力上方
向に誘導できる。又突部の外面9と凹所の内面11との
間に、周方向全体に亘って連続する空隙15が形成され
ているため、周方向の全体(図6に示す前後左右の夫々
の対向面9a,11a、9b,11b、9c,11c、
9d,11d)において、根を凹所の内面11や突部の
外面9にガイドさせて円滑に成長させることができる。
0度程度と比較的小さく設定しているため、凹所3の内
面11や突部6の外面9に沿って伸びる根を、極力上方
向に誘導できる。又突部の外面9と凹所の内面11との
間に、周方向全体に亘って連続する空隙15が形成され
ているため、周方向の全体(図6に示す前後左右の夫々
の対向面9a,11a、9b,11b、9c,11c、
9d,11d)において、根を凹所の内面11や突部の
外面9にガイドさせて円滑に成長させることができる。
【0028】このようなことから根は、土中に良好に分
散した状態となり、土の栄養と水分を有効に吸収して健
苗が育つことになる。換言すれば、従来の凹所並設底タ
イプの育苗箱におけるよりも根張りが非常に良好となっ
て、苗の成長が多少の外界の変化にも影響されにくく、
田植え後の活着等が良好である健苗を生産できるのであ
る。
散した状態となり、土の栄養と水分を有効に吸収して健
苗が育つことになる。換言すれば、従来の凹所並設底タ
イプの育苗箱におけるよりも根張りが非常に良好となっ
て、苗の成長が多少の外界の変化にも影響されにくく、
田植え後の活着等が良好である健苗を生産できるのであ
る。
【0029】なお本実施の形態における場合、図7に示
すように、凹所3の内面11の下端と突部6の外面9の
下端を、全周に亘って、下に突の円弧面22で連ねた構
成としてもよい。この場合、前記外面9にガイドされて
下降した根が該円弧面22に案内されて前記内面11に
沿って上昇し、或いは、前記内面11にガイドされて下
降した根が該円弧面22に案内され前記外面9に沿って
上昇することが期待される。
すように、凹所3の内面11の下端と突部6の外面9の
下端を、全周に亘って、下に突の円弧面22で連ねた構
成としてもよい。この場合、前記外面9にガイドされて
下降した根が該円弧面22に案内されて前記内面11に
沿って上昇し、或いは、前記内面11にガイドされて下
降した根が該円弧面22に案内され前記外面9に沿って
上昇することが期待される。
【0030】〔第2の実施の形態〕図8は、本発明に係
る育苗具1の他の実施の形態を示すものであり、例えば
茄子、トマト、玉葱、胡瓜、西瓜等の野菜の苗や花類の
苗等で比較的大きな苗の育苗に用いられ、前記のよう
な、周囲に立壁を有する箱状でなく、マット状に構成さ
れている。凹所3及びその底部5に突設された突部6
は、前記稲苗用のものと相似であるが、凹所3の直径及
び深さが大きく形成され、それに合わせて突部6も大き
く形成されている。なお、このような大きな寸法を有す
る育苗具も、箱状に構成される場合がある。逆に、前記
第1の実施の形態で示した育苗具がマット状に構成され
ることもある。
る育苗具1の他の実施の形態を示すものであり、例えば
茄子、トマト、玉葱、胡瓜、西瓜等の野菜の苗や花類の
苗等で比較的大きな苗の育苗に用いられ、前記のよう
な、周囲に立壁を有する箱状でなく、マット状に構成さ
れている。凹所3及びその底部5に突設された突部6
は、前記稲苗用のものと相似であるが、凹所3の直径及
び深さが大きく形成され、それに合わせて突部6も大き
く形成されている。なお、このような大きな寸法を有す
る育苗具も、箱状に構成される場合がある。逆に、前記
第1の実施の形態で示した育苗具がマット状に構成され
ることもある。
【0031】かかる構成を有する育苗具1を用いて苗を
育苗する要領、及び根の成長状態は前記と同様であるた
め、その説明を省略する。
育苗する要領、及び根の成長状態は前記と同様であるた
め、その説明を省略する。
【0032】なお、野菜苗等の比較的大きな苗を育てる
ときは、稲苗に比べて土の水分量を多めに設定するのが
よい(30〜40%程度)ため、前記水抜き孔16を、
図8に示すように突部6の上端に設ける代わりに、図9
に示すように、凹所3の上端の周縁部分22に設けるこ
ともある。
ときは、稲苗に比べて土の水分量を多めに設定するのが
よい(30〜40%程度)ため、前記水抜き孔16を、
図8に示すように突部6の上端に設ける代わりに、図9
に示すように、凹所3の上端の周縁部分22に設けるこ
ともある。
【0033】又本実施の形態における場合も、図9に示
すように、凹所3の内面11の下端と突部6の外面9の
下端を、全周に亘って、下に突の円弧面22で連ねた構
成とすることがある。
すように、凹所3の内面11の下端と突部6の外面9の
下端を、全周に亘って、下に突の円弧面22で連ねた構
成とすることがある。
【0034】〔その他の実施の形態〕本発明において、
凹所3、突部6、水抜き孔16の形態は各種に変形でき
る。次に、その態様を例示する。
凹所3、突部6、水抜き孔16の形態は各種に変形でき
る。次に、その態様を例示する。
【0035】(1) 図10〜11は、前記実施の形態にお
ける場合において、突部6を角錐状に形成した構成を示
すものであり、該突部6の上端に設ける水抜き孔16を
四角形孔に形成している。
ける場合において、突部6を角錐状に形成した構成を示
すものであり、該突部6の上端に設ける水抜き孔16を
四角形孔に形成している。
【0036】(2) 図12〜15は、凹所3を、下端から
上端に向けて拡大するテーパ状を呈する逆円錐台状に形
成する共に、その上端の最大直径(図12に二点鎖線で
示す)Dを、上端の周縁部分25が、図12に一点鎖線
で示す仮想の正方形枡目26の各頂点27,27,2
7,27を通るように設定してなる。従って、前後左右
に隣り合う円錐台状凹所の上端の周縁部分25は、前記
正方形枡目の頂点27において最も高さが高く、前後に
隣り合う頂点間の部分25a及び左右に隣り合う頂点間
の部分25bは、下に突の放物線を描くように形成され
ている。なお図14は、図13におけるA−A断面図で
あり、図15は、図13におけるB−B断面図である。
上端に向けて拡大するテーパ状を呈する逆円錐台状に形
成する共に、その上端の最大直径(図12に二点鎖線で
示す)Dを、上端の周縁部分25が、図12に一点鎖線
で示す仮想の正方形枡目26の各頂点27,27,2
7,27を通るように設定してなる。従って、前後左右
に隣り合う円錐台状凹所の上端の周縁部分25は、前記
正方形枡目の頂点27において最も高さが高く、前後に
隣り合う頂点間の部分25a及び左右に隣り合う頂点間
の部分25bは、下に突の放物線を描くように形成され
ている。なお図14は、図13におけるA−A断面図で
あり、図15は、図13におけるB−B断面図である。
【0037】又前記凹所3の底部には、上端に向かって
細くなる円錐状の突部6が突設され、該突部6の上端6
a位置が、凹所3の上端開口7よりも稍低く設定されて
いる。そして、該突部6の外面9の下端と凹所3の内面
11の下端32とが合致しており、突部6の外面9と凹
所3の内面11との間には、周方向全体に亘って連続し
且つ下端が尖った環状の空隙15が形成されている。こ
の空隙15の、突部と凹所との間の部分は、その角度θ
2が約40度と比較的小さく設定されている(図1
5)。
細くなる円錐状の突部6が突設され、該突部6の上端6
a位置が、凹所3の上端開口7よりも稍低く設定されて
いる。そして、該突部6の外面9の下端と凹所3の内面
11の下端32とが合致しており、突部6の外面9と凹
所3の内面11との間には、周方向全体に亘って連続し
且つ下端が尖った環状の空隙15が形成されている。こ
の空隙15の、突部と凹所との間の部分は、その角度θ
2が約40度と比較的小さく設定されている(図1
5)。
【0038】又、前記外面9の水平面に対する傾斜角度
θ1は約70度に設定されており(図15)、又突部6
の上端には、水抜き孔16が上下方向に貫設されてい
る。又本実施の形態における場合も、図16で示すよう
に、凹所3の内面11の下端と突部6の外面9の下端
を、全周に亘って、下に突の円弧面22で連ねた構成と
することがある。
θ1は約70度に設定されており(図15)、又突部6
の上端には、水抜き孔16が上下方向に貫設されてい
る。又本実施の形態における場合も、図16で示すよう
に、凹所3の内面11の下端と突部6の外面9の下端
を、全周に亘って、下に突の円弧面22で連ねた構成と
することがある。
【0039】(3) 図17〜20は、平面視で正方形状を
なす孔部35の下端に連なるように、同心で、下端から
上端に向けて大径となるテーパ状を呈する逆円錐台状の
孔部36を設けることにより凹所3を形成し、該凹所3
の底部5に、前記と同様構成の、上端に向かって細くな
る円錐状の突部6を突設し、該突部6の上端6a位置
を、凹所3の上端開口7よりも稍低く設定した構成を示
す。なお図19は、図18におけるA−A断面図であ
り、図20は図18におけるB−B断面図である。
なす孔部35の下端に連なるように、同心で、下端から
上端に向けて大径となるテーパ状を呈する逆円錐台状の
孔部36を設けることにより凹所3を形成し、該凹所3
の底部5に、前記と同様構成の、上端に向かって細くな
る円錐状の突部6を突設し、該突部6の上端6a位置
を、凹所3の上端開口7よりも稍低く設定した構成を示
す。なお図19は、図18におけるA−A断面図であ
り、図20は図18におけるB−B断面図である。
【0040】そして、該突部6の外面9の下端と凹所3
の内面11の下端とが合致しており、突部の外面9と凹
所の内面11との間には、周方向全体に亘って連続し且
つ下端が尖った環状の空隙15が形成されている。又こ
の空隙15の、突部と凹所との間の部分は、その角度θ
2が約40度に設定されている(図19)。更に、前記
外面9の水平面に対する傾斜角度θ1は約70度に設定
されており(図19)、又突部6の上端には、水抜き孔
16が上下方向に貫設されている。
の内面11の下端とが合致しており、突部の外面9と凹
所の内面11との間には、周方向全体に亘って連続し且
つ下端が尖った環状の空隙15が形成されている。又こ
の空隙15の、突部と凹所との間の部分は、その角度θ
2が約40度に設定されている(図19)。更に、前記
外面9の水平面に対する傾斜角度θ1は約70度に設定
されており(図19)、又突部6の上端には、水抜き孔
16が上下方向に貫設されている。
【0041】又本実施の形態における場合も、図21に
示すように、凹所3の内面11の下端と突部6の外面9
の下端を、全周に亘って、下に突の円弧面22で連ねた
構成とすることがある。
示すように、凹所3の内面11の下端と突部6の外面9
の下端を、全周に亘って、下に突の円弧面22で連ねた
構成とすることがある。
【0042】(4) 凹所3の内面11は、図3に示す円周
面や図10に示す折曲面として形成されることの他、円
弧面と折曲面の組み合わせ等、各種の面として形成でき
る。
面や図10に示す折曲面として形成されることの他、円
弧面と折曲面の組み合わせ等、各種の面として形成でき
る。
【0043】(5) 突部6は、図3に示す円錐体状や図1
0に示す角錐体状に形成されることの他、円柱状や角柱
状等の柱状に形成されてもよい。その場合、該突部の少
なくとも上端側の部分を、上端に向かって細くなる円錐
状、角錐状又は上に突の球面状に形成するのが、突部の
外面の上端部分に接触した根を無理なく下方向等に方向
付けできて好ましい。
0に示す角錐体状に形成されることの他、円柱状や角柱
状等の柱状に形成されてもよい。その場合、該突部の少
なくとも上端側の部分を、上端に向かって細くなる円錐
状、角錐状又は上に突の球面状に形成するのが、突部の
外面の上端部分に接触した根を無理なく下方向等に方向
付けできて好ましい。
【0044】図22は、突部6を円柱状に形成した場合
の一例を示すものであり、その上端側の部分43は、上
に突の球面状に形成されている。この場合も、例えば同
図に一点鎖線で示すように、突部6の外面9における根
20の屈折が行われることになり、従来の凹所並設底タ
イプの育苗箱による場合に比し、根の屈折の機会を増大
させて根張りを良好となし得る。なお同図における根2
0の図示において、矢印は、その伸び方向を示してい
る。
の一例を示すものであり、その上端側の部分43は、上
に突の球面状に形成されている。この場合も、例えば同
図に一点鎖線で示すように、突部6の外面9における根
20の屈折が行われることになり、従来の凹所並設底タ
イプの育苗箱による場合に比し、根の屈折の機会を増大
させて根張りを良好となし得る。なお同図における根2
0の図示において、矢印は、その伸び方向を示してい
る。
【0045】(6) 突部6の外面9と凹所3の内面11と
の間には、前記のように、周方向全体に亘って連続する
空隙が形成されるように構成するのが、根の屈折の機会
を増大させ得る等根張りをより良好となし得て好ましい
が、突部の両側或いは突部の一側にのみ空隙が形成され
るように構成してもよい。
の間には、前記のように、周方向全体に亘って連続する
空隙が形成されるように構成するのが、根の屈折の機会
を増大させ得る等根張りをより良好となし得て好ましい
が、突部の両側或いは突部の一側にのみ空隙が形成され
るように構成してもよい。
【0046】(7) 突部6の上端は、前記実施の形態で示
したように凹所3の上端開口7の下側に位置するものに
は限らず、凹所の上端から突出する場合もある。
したように凹所3の上端開口7の下側に位置するものに
は限らず、凹所の上端から突出する場合もある。
【0047】(8) 例えば図4に示すように、突部6の上
端位置を、凹所3の上端開口7よりも低く設定すること
とし且つ該突部の上端に水抜き孔16を設ける場合は、
該突部6の高さを所要に設定することにより、該水抜き
孔16の高さにまで保水できる。従って、育苗せんとす
る苗の種類に応じた、凹所の土やその上側近傍の土の最
適水分量を、突部の高さによって所要に設定できること
になる。なお図23は、突部6の高さを図4における場
合よりも低く設定し、その突部上端に水抜き孔16を設
けた場合を示している。
端位置を、凹所3の上端開口7よりも低く設定すること
とし且つ該突部の上端に水抜き孔16を設ける場合は、
該突部6の高さを所要に設定することにより、該水抜き
孔16の高さにまで保水できる。従って、育苗せんとす
る苗の種類に応じた、凹所の土やその上側近傍の土の最
適水分量を、突部の高さによって所要に設定できること
になる。なお図23は、突部6の高さを図4における場
合よりも低く設定し、その突部上端に水抜き孔16を設
けた場合を示している。
【0048】(9) 突部の下端は、凹所の平坦な底部を介
して凹所内面に連ねてもよい。
して凹所内面に連ねてもよい。
【0049】(10)水抜き孔16の形態は、前記した円形
孔や四角形孔に限られず、三角形孔等の各種のものに設
定される。
孔や四角形孔に限られず、三角形孔等の各種のものに設
定される。
【0050】(11)凹所3の底部5は、例えば図24に示
すように、湾曲面として形成することもある。
すように、湾曲面として形成することもある。
【0051】(12)突部6を、凹所の底部に複数突設する
こともある。その場合、突部の形態は、前記した各種の
ものを含む。
こともある。その場合、突部の形態は、前記した各種の
ものを含む。
【0052】(13)本発明に係る育苗具を、前記のように
箱状やマット状に形成する場合、水抜き孔16は、各凹
所に対応させずに、選択された凹所に関して、突部の上
端や凹所の上端の周縁部分に設けることとしてもよい。
箱状やマット状に形成する場合、水抜き孔16は、各凹
所に対応させずに、選択された凹所に関して、突部の上
端や凹所の上端の周縁部分に設けることとしてもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 (1) 本発明に係る育苗具は、育苗用の凹所の底部に、上
方に向けて突出する突部が設けられてなるため、凹所の
内面や底部だけでなく突部の外面においても根を屈折さ
せることができる。従って本発明によるときは、従来の
凹所並設底タイプの育苗箱による場合に比し、突部の外
面の存在によって、根をガイドする面積の増大を図り得
るばかりか、根の屈折の機会を大幅に増大させることが
でき、それだけ土中に根を良好に分散させて伸ばすこと
が可能となるのである。
る。 (1) 本発明に係る育苗具は、育苗用の凹所の底部に、上
方に向けて突出する突部が設けられてなるため、凹所の
内面や底部だけでなく突部の外面においても根を屈折さ
せることができる。従って本発明によるときは、従来の
凹所並設底タイプの育苗箱による場合に比し、突部の外
面の存在によって、根をガイドする面積の増大を図り得
るばかりか、根の屈折の機会を大幅に増大させることが
でき、それだけ土中に根を良好に分散させて伸ばすこと
が可能となるのである。
【0054】加えて、凹所の底部に突部を突設したこと
に伴い、水平面に対し一定の角度を有する突部の外面
が、上方向又は下方向に向けて根をガイドするガイド部
ともなるため、突部の外面と凹所の内面との間の空隙で
根の絡み合いを生じさせるだけでなく、突部の内面にガ
イドされて下方向に伸びた根を突部の外面の下端又は下
端近傍において強く屈折させ、凹所の内面に沿わせて上
方向に伸ばすことができたり、凹所の内面にガイドされ
て下方向に伸びた根を該内面の下端又は下端近傍におい
て強く屈折させ、突部の外面に沿わせて上方向に伸ばす
ことが可能となる。これらによって、根を過密集状態か
ら開放でき、従って、従来の凹所並設底タイプの育苗箱
による場合に比し、土中における根の分散成長を一層良
好に行わせ得ることとなる。これにより、根張りが良好
で活着の良い健苗を生産できることとなるのである。
に伴い、水平面に対し一定の角度を有する突部の外面
が、上方向又は下方向に向けて根をガイドするガイド部
ともなるため、突部の外面と凹所の内面との間の空隙で
根の絡み合いを生じさせるだけでなく、突部の内面にガ
イドされて下方向に伸びた根を突部の外面の下端又は下
端近傍において強く屈折させ、凹所の内面に沿わせて上
方向に伸ばすことができたり、凹所の内面にガイドされ
て下方向に伸びた根を該内面の下端又は下端近傍におい
て強く屈折させ、突部の外面に沿わせて上方向に伸ばす
ことが可能となる。これらによって、根を過密集状態か
ら開放でき、従って、従来の凹所並設底タイプの育苗箱
による場合に比し、土中における根の分散成長を一層良
好に行わせ得ることとなる。これにより、根張りが良好
で活着の良い健苗を生産できることとなるのである。
【0055】特に、突部の外面の、水平面に対する傾斜
角度を45〜80度程度に比較的大きく設定し、突部の
外面と凹所の内面との間の空隙の下端部分の角度を30
〜60度程度に比較的小さく設定することにより、突部
の外面から凹所の内面に向かって或いはその逆方向に向
かっての根の成長を明確に方向付けすることが可能とな
り、それだけ、突部の外面や凹所の内面に沿って伸びる
根を上方向に成長させ易くなって好ましい。
角度を45〜80度程度に比較的大きく設定し、突部の
外面と凹所の内面との間の空隙の下端部分の角度を30
〜60度程度に比較的小さく設定することにより、突部
の外面から凹所の内面に向かって或いはその逆方向に向
かっての根の成長を明確に方向付けすることが可能とな
り、それだけ、突部の外面や凹所の内面に沿って伸びる
根を上方向に成長させ易くなって好ましい。
【0056】(2) 又、突部の上端や凹所の上端の縁部分
に水抜き孔を設けることにより、凹所内における土の水
分量を所望に設定できることになる。特に、突部の上端
に水抜き孔を設ける場合は、育苗すべき苗の種類に応じ
て突部の高さを所要に設定することにより、該突部の上
端高さに応じて水抜き孔の位置を設定できることから、
苗の種類に応じて、凹所やその近傍部位における土の水
分量を適正化できる利点が生まれる。
に水抜き孔を設けることにより、凹所内における土の水
分量を所望に設定できることになる。特に、突部の上端
に水抜き孔を設ける場合は、育苗すべき苗の種類に応じ
て突部の高さを所要に設定することにより、該突部の上
端高さに応じて水抜き孔の位置を設定できることから、
苗の種類に応じて、凹所やその近傍部位における土の水
分量を適正化できる利点が生まれる。
【0057】(3) 特に突部を、円錐状や角錐状に形成す
る等、上端に向かって細く形成することにより、根を、
該突部の外面に沿わせて伸ばし易くなる。
る等、上端に向かって細く形成することにより、根を、
該突部の外面に沿わせて伸ばし易くなる。
【0058】(4) 又突部の上端側の部分を、上端に向か
って細くなる円錐状、角錐状又は上に突の球面状に形成
することにより、下降した根が突部の外面の上端部分に
接した後における根の下方向への成長を無理なく方向付
けすることが可能となる。
って細くなる円錐状、角錐状又は上に突の球面状に形成
することにより、下降した根が突部の外面の上端部分に
接した後における根の下方向への成長を無理なく方向付
けすることが可能となる。
【0059】(5) 特に、突部を円錐状や円錐台状に形成
する場合は、その外周面の全体が平滑な面であるため
に、何らの障害なく根を外周面でガイドできることにな
り、円滑な根の成長を促し得ることとなる。
する場合は、その外周面の全体が平滑な面であるため
に、何らの障害なく根を外周面でガイドできることにな
り、円滑な根の成長を促し得ることとなる。
【0060】(6) 突部の外面と凹所の内面との間に、周
方向全体に亘って連続する空隙を形成することにより、
凹所の前後左右の夫々の対向面における根の屈折が図ら
れ、根の屈折の機会をより一層増大させることができ、
それだけ根張りを向上させ得ることとなる。
方向全体に亘って連続する空隙を形成することにより、
凹所の前後左右の夫々の対向面における根の屈折が図ら
れ、根の屈折の機会をより一層増大させることができ、
それだけ根張りを向上させ得ることとなる。
【図1】育苗具を示す部分斜視図である。
【図2】その部分拡大斜視図である。
【図3】凹所とその底部に突設した突部を拡大して示す
斜視図である。
斜視図である。
【図4】凹所とその底部に突設した突部を示す断面図で
ある。
ある。
【図5】本発明の育苗具による苗の根張り状態を示す断
面図である。
面図である。
【図6】凹所とその底部に突設した突部を示す平面図で
ある。
ある。
【図7】凹所とその底部に突設した突部の他の態様を示
す断面図である。
す断面図である。
【図8】育苗具の他の態様を示す断面図である。
【図9】その育苗具における凹所の上端の周縁部分に水
抜き孔を設けた場合を示す断面図である。
抜き孔を設けた場合を示す断面図である。
【図10】凹所及び突部の他の態様を示す斜視図であ
る。
る。
【図11】その断面図である。
【図12】育苗具のその他の態様を示す部分斜視図であ
る。
る。
【図13】その平面図である。
【図14】その断面図である。
【図15】その断面図である。
【図16】育苗具のその他の態様を示す断面図である。
【図17】育苗具のその他の態様を示す部分斜視図であ
る。
る。
【図18】その平面図である。
【図19】その断面図である。
【図20】その断面図である。
【図21】育苗具のその他の態様を示す断面図である。
【図22】育苗具のその他の態様を示す断面図である。
【図23】育苗具のその他の態様を示す断面図である。
【図24】育苗具のその他の態様を示す断面図である。
【図25】従来の育苗箱の一例を示す部分斜視図であ
る。
る。
【図26】従来の育苗箱の他の例を示す部分斜視図であ
る。
る。
【図27】図25に示した育苗箱による苗の根張り状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図28】図26に示した育苗具による苗の根張り状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
1 育苗具 3 凹所 5 底部 6 突部 9 突部の外面 11 凹所の内面 15 空隙 16 水抜き孔 20 根 22 円弧面
Claims (15)
- 【請求項1】 育苗用の凹所内において、該凹所の底部
に、上方に向けて突出する突部が設けられていることを
特徴とする育苗具。 - 【請求項2】 突部の少なくとも上端側の部分が、上端
に向かって細く形成されていることを特徴とする請求項
1記載の育苗具。 - 【請求項3】 突部の少なくとも上端側の部分が、上端
に向かって細くなる円錐状、角錐状又は上に突の球面状
に形成されていることを特徴とする請求項1記載の育苗
具。 - 【請求項4】 突部は、上端に向かって細くなる錐体と
して形成されていることを特徴とする請求項1記載の育
苗具。 - 【請求項5】 育苗用の凹所内において、該凹所の底部
に、上方に向けて突出する突部が設けられ、該突部は、
上端に向かって細くなる円錐体として形成されているこ
とを特徴とする育苗具。 - 【請求項6】 育苗用の凹所内において、該凹所の底部
に、上方に向けて突出する突部が設けられ、前記凹所
は、その下端から上端に向かって拡大するように形成さ
れると共に、前記突部は、上端に向かって細くなる円錐
体として形成されていることを特徴とする育苗具。 - 【請求項7】 育苗用の凹所内において、該凹所の底部
に、上方に向けて突出する突部が設けられ、前記凹所
は、その下端から上端に向かって拡大するように形成さ
れると共に、前記突部は、上端に向かって細くなる角錐
体として形成されていることを特徴とする育苗具。 - 【請求項8】 凹所の内面の下端と突部の外面の下端
は、全周に亘って、下に突の円弧面を介して連なってい
ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の育
苗具。 - 【請求項9】 突部の外面と凹所の内面との間には、周
方向全体に亘って連続する空隙が形成されていることを
特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の育苗具。 - 【請求項10】 突部の外面の、水平面に対する傾斜角
度が45〜80度に設定され、前記突部の外面と凹所の
内面との間に形成される空隙の下端部分の角度が30〜
60度に設定されていることを特徴とする請求項1〜9
のいずれかに記載の育苗具。 - 【請求項11】 育苗用の凹所内において、該凹所の底
部に、上方に向けて突出する突部の複数が並設されてい
ることを特徴とする育苗具。 - 【請求項12】 突部の上端に水抜き孔が設けられてい
ることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の
育苗具。 - 【請求項13】 凹所の上端の縁部分に水抜き孔が設け
られていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか
に記載の育苗具。 - 【請求項14】 基板に、育苗用の凹所が並設されると
共に、該凹所内において該凹所の底部に、上方に向けて
突出する突部が設けられてなり、前記凹所は、その下端
から上端に向かって拡大するように形成されると共に、
前記突部は、上端に向かうにつれて先細となる円錐体と
して形成され、該突部の上端高さが凹所の上端開口より
も低く設定され、該突部の外面と凹所の内面との間に
は、周方向全体に亘って連続する空隙が形成され、前記
突部の外面の、水平面に対する傾斜角度が45〜80度
に設定され、前記突部の外面と凹所の内面との間に形成
される空隙の下端部分の角度が30〜60度に設定され
ており、又、突部の上端に水抜き孔が設けられているこ
とを特徴とする育苗具。 - 【請求項15】 基板に、育苗用の凹所が並設されると
共に、該凹所内において該凹所の底部に、上方に向けて
突出する突部が設けられてなり、前記凹所は、その下端
から上端に向かって拡大するように形成されると共に、
前記突部は、上端に向かうにつれて先細となる円錐体と
して形成され、該突部の上端高さが凹所の上端開口より
も低く設定され、該突部の外面と凹所の内面との間に
は、周方向全体に亘って連続する空隙が形成され、前記
突部の外面の、水平面に対する傾斜角度が45〜80度
に設定され、前記突部の外面と凹所の内面との間に形成
される空隙の下端部分の角度が30〜60度に設定され
ており、又、凹所の上端の縁部分に水抜き孔が設けられ
ていることを特徴とする育苗具。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33122797A JPH11137091A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 育苗具 |
| CN 98124206 CN1217136A (zh) | 1997-11-13 | 1998-11-11 | 育苗具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33122797A JPH11137091A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 育苗具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11137091A true JPH11137091A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=18241322
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33122797A Pending JPH11137091A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 育苗具 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11137091A (ja) |
| CN (1) | CN1217136A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018113897A (ja) * | 2017-01-18 | 2018-07-26 | 株式会社サンエイ | 植木鉢 |
-
1997
- 1997-11-13 JP JP33122797A patent/JPH11137091A/ja active Pending
-
1998
- 1998-11-11 CN CN 98124206 patent/CN1217136A/zh active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018113897A (ja) * | 2017-01-18 | 2018-07-26 | 株式会社サンエイ | 植木鉢 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CN1217136A (zh) | 1999-05-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20001205 |