JPH11137546A - 超音波診断装置 - Google Patents
超音波診断装置Info
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- JPH11137546A JPH11137546A JP30892397A JP30892397A JPH11137546A JP H11137546 A JPH11137546 A JP H11137546A JP 30892397 A JP30892397 A JP 30892397A JP 30892397 A JP30892397 A JP 30892397A JP H11137546 A JPH11137546 A JP H11137546A
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- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 超音波診断装置において、超音波の位相を反
映させたBモード画像などを形成する。 【解決手段】 直交検波器20において受信信号が直交
検波され、複素信号に変換される。位相演算器30にお
いて各サンプル点の位相が演算され、位相差演算器32
において2つのサンプル点間の位相差が演算される。表
示装置42ではその位相差に基づくBモード画像又はM
モード画像が表示される。位相差演算に当たっては自己
相関演算を利用できる。位相差及び振幅差に基づき境界
判定を行うこともできる。位相差に基づく画像又は境界
判定結果を表した画像と振幅画像とを合成して表示する
こともできる。
映させたBモード画像などを形成する。 【解決手段】 直交検波器20において受信信号が直交
検波され、複素信号に変換される。位相演算器30にお
いて各サンプル点の位相が演算され、位相差演算器32
において2つのサンプル点間の位相差が演算される。表
示装置42ではその位相差に基づくBモード画像又はM
モード画像が表示される。位相差演算に当たっては自己
相関演算を利用できる。位相差及び振幅差に基づき境界
判定を行うこともできる。位相差に基づく画像又は境界
判定結果を表した画像と振幅画像とを合成して表示する
こともできる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波診断装置に関
し、特に、直交検波後の複素信号を利用して超音波画像
を形成する超音波診断装置に関する。
し、特に、直交検波後の複素信号を利用して超音波画像
を形成する超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波は音響的な特性の異なる境界(組
織間)で反射する性質を有しており、反射波の強度すな
わち受信信号の振幅は、組織間における固有音響インピ
ーダンスの差に相当する。そのような超音波の性質を利
用し、従来の超音波診断装置では、超音波パルスの送受
波により得られた受信信号が包絡線検波によってベース
バンドの信号に変換され、その信号の振幅を輝度に対応
させることにより、Bモード画像やMモード画像が形成
されている。従来、組織性状の評価は、上記のような輝
度画像におけるコントラストや質感に基づいて行われて
いる。
織間)で反射する性質を有しており、反射波の強度すな
わち受信信号の振幅は、組織間における固有音響インピ
ーダンスの差に相当する。そのような超音波の性質を利
用し、従来の超音波診断装置では、超音波パルスの送受
波により得られた受信信号が包絡線検波によってベース
バンドの信号に変換され、その信号の振幅を輝度に対応
させることにより、Bモード画像やMモード画像が形成
されている。従来、組織性状の評価は、上記のような輝
度画像におけるコントラストや質感に基づいて行われて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超音波の反
射の際に位相が変わることが知られており、特に、固有
音響インピーダンスが低い組織から固有音響インピーダ
ンスが高い組織への間で超音波が反射する際には位相が
維持されて正相となり、その一方、固有音響インピーダ
ンスが高い組織から固有音響インピーダンスが低い組織
への間で超音波が反射する際には位相が反転して逆相に
なるということが知られている。ここで、組織間での音
響特性の差によって超音波反射時における位相のずれ量
(位相差)が異なるという事実を前提とすれば、位相あ
るいは位相差によって組織の何らかの性状を表せるとい
う結論に帰着する。
射の際に位相が変わることが知られており、特に、固有
音響インピーダンスが低い組織から固有音響インピーダ
ンスが高い組織への間で超音波が反射する際には位相が
維持されて正相となり、その一方、固有音響インピーダ
ンスが高い組織から固有音響インピーダンスが低い組織
への間で超音波が反射する際には位相が反転して逆相に
なるということが知られている。ここで、組織間での音
響特性の差によって超音波反射時における位相のずれ量
(位相差)が異なるという事実を前提とすれば、位相あ
るいは位相差によって組織の何らかの性状を表せるとい
う結論に帰着する。
【0004】従来の超音波診断装置においては、単に受
信信号を包絡線検波していたため位相情報は抽出されて
いなかった。そこで、位相情報を反映させた画像を形成
することが望まれる。
信信号を包絡線検波していたため位相情報は抽出されて
いなかった。そこで、位相情報を反映させた画像を形成
することが望まれる。
【0005】なお、従来の超音波ドプラ法に基づく超音
波ドプラ診断装置では、受信信号が直交検波され、更に
自己相関演算されているが、それは運動体の速度に依存
する位相シフトを検出するためであり、組織自体の性状
を位相差として検出するものではない。
波ドプラ診断装置では、受信信号が直交検波され、更に
自己相関演算されているが、それは運動体の速度に依存
する位相シフトを検出するためであり、組織自体の性状
を位相差として検出するものではない。
【0006】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、組織の性状を超音波の位相の
観点から把握できる超音波診断装置を提供することにあ
る。
ものであり、その目的は、組織の性状を超音波の位相の
観点から把握できる超音波診断装置を提供することにあ
る。
【0007】本発明の他の目的は、位相情報が反映され
たBモード画像又はMモード画像を形成することにあ
る。
たBモード画像又はMモード画像を形成することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、超音波の送受波により得られた受信信号
を複素信号に変換する複素信号変換手段と、前記複素信
号から超音波ビーム上の各サンプル点の位相を演算し、
サンプル点間での位相比較により位相差を求める位相差
演算手段と、を含み、前記位相差に基づいて、生体組織
の性状を表した超音波画像を表示することを特徴とす
る。
に、本発明は、超音波の送受波により得られた受信信号
を複素信号に変換する複素信号変換手段と、前記複素信
号から超音波ビーム上の各サンプル点の位相を演算し、
サンプル点間での位相比較により位相差を求める位相差
演算手段と、を含み、前記位相差に基づいて、生体組織
の性状を表した超音波画像を表示することを特徴とす
る。
【0009】上記構成によれば、複素信号から各サンプ
ル点ごとに位相差が演算され、それに基づいて超音波画
像が作成される。位相差は境界における音響的特性を反
映するものであり、その位相差によって従来画像化でき
なかった又は画像化困難であった性状を表現可能であ
る。複素信号変換手段は、望ましくは、受信信号に対し
て互いに90度位相がずれた2つの参照信号を混合する
直交検波器で構成される。位相差演算手段は、望ましく
は、複素信号の実数部及び虚数部の逆正接(tan- 1)を
演算する回路、あるいは自己相関演算回路を含む。
ル点ごとに位相差が演算され、それに基づいて超音波画
像が作成される。位相差は境界における音響的特性を反
映するものであり、その位相差によって従来画像化でき
なかった又は画像化困難であった性状を表現可能であ
る。複素信号変換手段は、望ましくは、受信信号に対し
て互いに90度位相がずれた2つの参照信号を混合する
直交検波器で構成される。位相差演算手段は、望ましく
は、複素信号の実数部及び虚数部の逆正接(tan- 1)を
演算する回路、あるいは自己相関演算回路を含む。
【0010】望ましくは、位相差は、超音波ビーム上に
おける(同じ受信信号上で)隣接する又は所定個おきの
2つのサンプル点で位相の差を演算することにより求め
られる。位相差は媒質間における音響的な特性の差を反
映するものであり、その位相差を利用して従来の断層画
像(Bモード画像、Mモード画像など)では表現できな
い組織性状を表現可能である。
おける(同じ受信信号上で)隣接する又は所定個おきの
2つのサンプル点で位相の差を演算することにより求め
られる。位相差は媒質間における音響的な特性の差を反
映するものであり、その位相差を利用して従来の断層画
像(Bモード画像、Mモード画像など)では表現できな
い組織性状を表現可能である。
【0011】本発明の望ましい態様では、前記位相差演
算手段は、同じ超音波ビーム上の2つのサンプル点間で
前記複素信号の自己相関を演算する自己相関回路と、前
記自己相関回路から出力される実数成分及び虚数成分に
基づいて偏角を演算する偏角演算回路と、で構成され
る。自己相関回路では、2つのサンプル点間で相関演算
が実行され、その演算結果に基づいて位相差を取得でき
る。
算手段は、同じ超音波ビーム上の2つのサンプル点間で
前記複素信号の自己相関を演算する自己相関回路と、前
記自己相関回路から出力される実数成分及び虚数成分に
基づいて偏角を演算する偏角演算回路と、で構成され
る。自己相関回路では、2つのサンプル点間で相関演算
が実行され、その演算結果に基づいて位相差を取得でき
る。
【0012】本発明の望ましい態様では、前記位相差に
基づいて組織境界を検出する境界検出手段を含む。例え
ば、ある臓器とその周辺臓器(組織)との境界を位相差
に基づいて抽出でき、従来法よりも精度良く輪郭抽出な
どを行える利点がある。
基づいて組織境界を検出する境界検出手段を含む。例え
ば、ある臓器とその周辺臓器(組織)との境界を位相差
に基づいて抽出でき、従来法よりも精度良く輪郭抽出な
どを行える利点がある。
【0013】本発明の望ましい態様では、前記複素信号
から振幅を演算する振幅演算手段と、同じ超音波ビーム
上の2つのサンプル点間で振幅の差を演算する振幅差演
算手段と、を含み、前記境界検出手段は、前記位相差及
び前記振幅差に基づいて境界を検出する。振幅差も媒質
間における音響特性の差を表すものであり、振幅差及び
位相差の両面を考慮して境界抽出を行えばより高精度の
抽出を実現できる。なお、振幅は望ましくは複素信号の
実数部及び虚数部のそれぞれの2乗和の平方根から求め
られる。
から振幅を演算する振幅演算手段と、同じ超音波ビーム
上の2つのサンプル点間で振幅の差を演算する振幅差演
算手段と、を含み、前記境界検出手段は、前記位相差及
び前記振幅差に基づいて境界を検出する。振幅差も媒質
間における音響特性の差を表すものであり、振幅差及び
位相差の両面を考慮して境界抽出を行えばより高精度の
抽出を実現できる。なお、振幅は望ましくは複素信号の
実数部及び虚数部のそれぞれの2乗和の平方根から求め
られる。
【0014】本発明の望ましい態様では、前記位相差が
180度付近になる反転ポイントを抽出する反転抽出手
段と、前記反転ポイントを画像化する画像化手段と、を
含むことを特徴とする。
180度付近になる反転ポイントを抽出する反転抽出手
段と、前記反転ポイントを画像化する画像化手段と、を
含むことを特徴とする。
【0015】また、本発明は、超音波の送受波により得
られた受信信号を複素信号に変換する複素信号変換手段
と、前記複素信号に基づいて、超音波ビーム上のサンプ
ル点の中で位相が反転する反転ポイントを求める反転検
出手段と、前記反転ポイントを画像化する画像化手段
と、を含むこと特徴とする。
られた受信信号を複素信号に変換する複素信号変換手段
と、前記複素信号に基づいて、超音波ビーム上のサンプ
ル点の中で位相が反転する反転ポイントを求める反転検
出手段と、前記反転ポイントを画像化する画像化手段
と、を含むこと特徴とする。
【0016】すなわち、固有音響インピーダンスが高い
媒質から低い媒質へ超音波が進入する場合、その境界面
からの反射波の位相は180度ずれるため、その物理現
象を有効利用して境界抽出を行う。
媒質から低い媒質へ超音波が進入する場合、その境界面
からの反射波の位相は180度ずれるため、その物理現
象を有効利用して境界抽出を行う。
【0017】本発明に係る超音波診断装置は、前記複素
信号から振幅を演算する振幅演算手段と、前記位相差を
表した画像又は前記反転ポイントを表した画像と前記振
幅を表した画像とを合成する画像合成手段と、を含むこ
とを特徴とする。かかる構成によれば、振幅画像との関
係において、位相差及び反転ポイントとして表された組
織の性状(境界など)を把握できる。
信号から振幅を演算する振幅演算手段と、前記位相差を
表した画像又は前記反転ポイントを表した画像と前記振
幅を表した画像とを合成する画像合成手段と、を含むこ
とを特徴とする。かかる構成によれば、振幅画像との関
係において、位相差及び反転ポイントとして表された組
織の性状(境界など)を把握できる。
【0018】なお、本発明は、反射波を利用する場合及
び透過波を利用する場合の双方に適用可能である。
び透過波を利用する場合の双方に適用可能である。
【0019】[超音波の反射に関わるモデリング]以下
に、超音波の反射に関わるモデリングについて説明し、
位相及び振幅が媒質とどのような関係にあるのか明らか
にする。
に、超音波の反射に関わるモデリングについて説明し、
位相及び振幅が媒質とどのような関係にあるのか明らか
にする。
【0020】(1)従来の考え方 異なる音響特性を有する2つの音響媒質[0]、[1]が接合
され、その境界面からの超音波の反射を考える。各媒質
における密度及び音速をそれぞれρ0,ρ1,c0,c1と
定義すれば、各媒質の固有音響インピーダンスZ0、Z1
は、
され、その境界面からの超音波の反射を考える。各媒質
における密度及び音速をそれぞれρ0,ρ1,c0,c1と
定義すれば、各媒質の固有音響インピーダンスZ0、Z1
は、
【数1】 と表される。その境界面における音圧の反射係数R
pは、
pは、
【数2】 と表される。そして、入射音圧をPinとすれば受信音圧
Prは、
Prは、
【数3】 と表される。
【0021】この従来のモデリングによれば、媒質間で
の固有音響インピーダンスのわずかな変化を反映して、
受信信号の強度は、固有音響インピーダンスの差が大き
いところでより強いことになる。また、反射係数の正負
は、超音波の反射の際の位相の回転方向を表すものであ
り、固有音響インピーダンスの大きな媒質から小さな媒
質へ超音波が進入する際、その境界面では、超音波は反
転して反射するものと考えられる。
の固有音響インピーダンスのわずかな変化を反映して、
受信信号の強度は、固有音響インピーダンスの差が大き
いところでより強いことになる。また、反射係数の正負
は、超音波の反射の際の位相の回転方向を表すものであ
り、固有音響インピーダンスの大きな媒質から小さな媒
質へ超音波が進入する際、その境界面では、超音波は反
転して反射するものと考えられる。
【0022】しかしながら、この従来のモデリングで
は、異なる2つの媒質が接する境界面に平面進行波が進
入することを前提としており、また、波が進入する媒質
[1]が無限遠に続くという条件が前提となる。
は、異なる2つの媒質が接する境界面に平面進行波が進
入することを前提としており、また、波が進入する媒質
[1]が無限遠に続くという条件が前提となる。
【0023】超音波診断において、実際の生体内では、
境界面は複雑に入り組んだものとなっており、一般に上
記のような理想的なモデリングを行うことはできない。
超音波の反射についても、より一般的な形で論じる必要
がある。そこで、以下のように、複素信号を利用したモ
デリングを導入する。
境界面は複雑に入り組んだものとなっており、一般に上
記のような理想的なモデリングを行うことはできない。
超音波の反射についても、より一般的な形で論じる必要
がある。そこで、以下のように、複素信号を利用したモ
デリングを導入する。
【0024】(2)複素信号による音響反射の考え方 ある媒質における波は、平面進行波とその逆方向の波の
合成であるから、互いに接合する媒質[0]及び媒質[1]に
おける音圧P0,P1及び粒子速度v0,v1は、以下のよ
うに表される。
合成であるから、互いに接合する媒質[0]及び媒質[1]に
おける音圧P0,P1及び粒子速度v0,v1は、以下のよ
うに表される。
【0025】
【数4】 但し、角周波数ωは一定とし、
【数5】 はそれぞれ位相定数を表し、xは位置を表すものとす
る。
る。
【0026】上記(A4)式におけるベクトルA0,
B0,A1,B1は、条件によって定まる複素定数であ
る。音圧および粒子速度は境界面において連続であるか
ら、
B0,A1,B1は、条件によって定まる複素定数であ
る。音圧および粒子速度は境界面において連続であるか
ら、
【数6】 という条件を与えることができる。したがって、以下の
ようになる。
ようになる。
【0027】
【数7】 音響インピーダンス密度は境界において連続であると考
えられるから、
えられるから、
【数8】 が得られる。よって、境界における音圧の反射係数Rp
は、
は、
【数9】 と表される。ここで、Z0は媒質[0]における固有音響イ
ンピーダンスであり、Z1Lは媒質[1]における媒質[0]と
の境界面における音響インピーダンス密度である。複素
定数A1,B1は、媒質[1]の他の境界条件が与えられな
ければ決まらない。
ンピーダンスであり、Z1Lは媒質[1]における媒質[0]と
の境界面における音響インピーダンス密度である。複素
定数A1,B1は、媒質[1]の他の境界条件が与えられな
ければ決まらない。
【0028】上記(A9)式を更に検討する。複素数同
士の分数関数はやはり複素数となるから、
士の分数関数はやはり複素数となるから、
【数10】 とおき、更に、
【数11】 とすれば、以下の式が導かれる。ただし、Z1aは入射側
である媒質[1]での音響インピーダンス密度であり、θ1
はその音響インピーダンス密度の位相成分を表してい
る。
である媒質[1]での音響インピーダンス密度であり、θ1
はその音響インピーダンス密度の位相成分を表してい
る。
【0029】
【数12】 したがって、入力音圧Pinに対する反射音圧Prは以下
のようになる。
のようになる。
【0030】
【数13】 これにより、反射信号の振幅Amp1および位相Arg1
は、それぞれ以下のように表される。
は、それぞれ以下のように表される。
【0031】
【数14】 ここで、媒質[1]側に平面進行波しか存在しない場合に
は、上記(A8)式において、B1=0であるから、Z
1a=ρ1c1=Z1となり、(A13)式は(A3)式と
同じになることがわかる。
は、上記(A8)式において、B1=0であるから、Z
1a=ρ1c1=Z1となり、(A13)式は(A3)式と
同じになることがわかる。
【0032】上記の(A14)式及び(A15)式の示
すところは、反射信号は単に固有音響インピーダンスの
変化分を反映するのではなく、境界条件によって変化す
る音響インピーダンス密度Z1Lの違いを反映するという
ことである。
すところは、反射信号は単に固有音響インピーダンスの
変化分を反映するのではなく、境界条件によって変化す
る音響インピーダンス密度Z1Lの違いを反映するという
ことである。
【0033】要するに、反射信号の振幅及び反射信号の
位相回転(位相差)は、音響反射を生じる境界での音響
インピーダンス密度の相違に依存する。換言すれば、受
信信号には、音響インピーダンス密度に関わる情報が内
包されている。
位相回転(位相差)は、音響反射を生じる境界での音響
インピーダンス密度の相違に依存する。換言すれば、受
信信号には、音響インピーダンス密度に関わる情報が内
包されている。
【0034】(3)上記のモデリングの検討 ところで、(A9)式を図形的に解釈すると、図1のよ
うな図形が得られる。ここで、Z1Lを固定して考える。
(A9)式の分子[Z1L−Z0]は、実軸上で−Z0だけ変
移した点を中心として半径|Z1L|の円周上を動く。
(A9)式の分母[Z1L+Z0]は実軸上で+Z0だけ変移
した点を中心として半径|Z1L|の円周上を動く。(A
9)式の絶対値を考えると、分母及び分子は、原点か
ら、各円と虚数値が一定の直線に交わる点(交点)まで
の距離として表される。そして、位相はそれぞれの位相
の差として与えられることがわかる。
うな図形が得られる。ここで、Z1Lを固定して考える。
(A9)式の分子[Z1L−Z0]は、実軸上で−Z0だけ変
移した点を中心として半径|Z1L|の円周上を動く。
(A9)式の分母[Z1L+Z0]は実軸上で+Z0だけ変移
した点を中心として半径|Z1L|の円周上を動く。(A
9)式の絶対値を考えると、分母及び分子は、原点か
ら、各円と虚数値が一定の直線に交わる点(交点)まで
の距離として表される。そして、位相はそれぞれの位相
の差として与えられることがわかる。
【0035】実際に(A13)式、(A15)式に数値
を代入して計算すると、反射係数の大きさ及び位相は以
下の各図のように表される。
を代入して計算すると、反射係数の大きさ及び位相は以
下の各図のように表される。
【0036】図2は、各Z1aに関し、反射係数の変化を
複素平面上でみたものである。ただし、(A13)式に
おいて反射信号は規格化されており、またPin=1とな
っている。図3は、Z1aに対する反射係数の絶対値を各
θ値についてみたものである。また図4、図5は、θ1
に対する振幅特性および位相特性をそれぞれ表してい
る。上述したように、音響インピーダンス密度の変化に
対し、反射振幅あるいは反射位相が変化する。
複素平面上でみたものである。ただし、(A13)式に
おいて反射信号は規格化されており、またPin=1とな
っている。図3は、Z1aに対する反射係数の絶対値を各
θ値についてみたものである。また図4、図5は、θ1
に対する振幅特性および位相特性をそれぞれ表してい
る。上述したように、音響インピーダンス密度の変化に
対し、反射振幅あるいは反射位相が変化する。
【0037】なお、もう一度、音響インピーダンス密度
について考えてみる。
について考えてみる。
【0038】
【数15】 とおくと、
【数16】 となる。図4では、音響インピーダンス密度の位相θ1
が−π/2以下のときあるいはπ/2以上のときに、反
射係数が1を越え、入射音圧よりも反射音圧のほうが大
きくなってしまう。(A17)式からわかるように、こ
のような状態を与える条件は、音響インピーダンス密度
の実数部が負となるときであり、すなわち、a<bのと
きである。これは媒質[1]において進行波よりも後退波
のほうが大きいということで、別の音源が存在しない限
りあり得ない。
が−π/2以下のときあるいはπ/2以上のときに、反
射係数が1を越え、入射音圧よりも反射音圧のほうが大
きくなってしまう。(A17)式からわかるように、こ
のような状態を与える条件は、音響インピーダンス密度
の実数部が負となるときであり、すなわち、a<bのと
きである。これは媒質[1]において進行波よりも後退波
のほうが大きいということで、別の音源が存在しない限
りあり得ない。
【0039】(4)上記モデリングを基礎とした境界検
出 上記の(A14)式,(A15)式は、ある組織境界に
おける反射信号の大きさと位相を表したものであるが、
実際には、組織学的に同一の組織内であってもミクロな
レベルでの散乱として、同様の反射が起きている。した
がって(A14)式,(A15)式は、特定の組織から
のエコー強度と位相を表すものと考えられる。それゆ
え、媒質[0]の中に媒質[2]が存在する状態が想定され
る。ある組織からのエコーAmp1,Arg1に対し、別
の組織からのエコーは、以下の(B1)式で表される。
出 上記の(A14)式,(A15)式は、ある組織境界に
おける反射信号の大きさと位相を表したものであるが、
実際には、組織学的に同一の組織内であってもミクロな
レベルでの散乱として、同様の反射が起きている。した
がって(A14)式,(A15)式は、特定の組織から
のエコー強度と位相を表すものと考えられる。それゆ
え、媒質[0]の中に媒質[2]が存在する状態が想定され
る。ある組織からのエコーAmp1,Arg1に対し、別
の組織からのエコーは、以下の(B1)式で表される。
【0040】
【数17】 この媒質[2]からの振幅および位相をAmp2,Arg2
とすると、通常、我々が見ている超音波画像は、そのよ
うなAmpn,Argnを表す信号を見ているものと考え
られる。つまり、従前の断層画像は、組織の輪郭を表現
したものというよりも、組織ごとの輝度の変化を表現し
たものでしかない。このため心臓などの輪郭を明確に表
現するのが困難であるという指摘がなされている。
とすると、通常、我々が見ている超音波画像は、そのよ
うなAmpn,Argnを表す信号を見ているものと考え
られる。つまり、従前の断層画像は、組織の輪郭を表現
したものというよりも、組織ごとの輝度の変化を表現し
たものでしかない。このため心臓などの輪郭を明確に表
現するのが困難であるという指摘がなされている。
【0041】たとえ同一組織内であっても振幅や位相は
一定であるとは限らないが、少なくとも音響的な連続性
から、振幅および位相は連続でなくてはならない。した
がって、振幅、位相に不連続点が検出された場合、それ
は異なる組織界面であるはずである。したがって、以下
の式(B2)式かつ(B3)式が成り立つ条件を求める
ことによって、組織間の境界を検出することが可能であ
る。
一定であるとは限らないが、少なくとも音響的な連続性
から、振幅および位相は連続でなくてはならない。した
がって、振幅、位相に不連続点が検出された場合、それ
は異なる組織界面であるはずである。したがって、以下
の式(B2)式かつ(B3)式が成り立つ条件を求める
ことによって、組織間の境界を検出することが可能であ
る。
【0042】
【数18】 ただし、ATおよびθTは範囲を設定する定数である。
【0043】(5)上記モデリングを基礎とした音響イ
ンピーダンス大小関係の推定 (A15)式および図5は、反射信号の位相特性を示す
ものであるが、Z1a>Z0のときには正相で反射し、Z
1a<Z0のときには逆相で反射することを表している。
これは平面進行波だけの解析で得られる結果すなわち
(A3)式と同様である。受信信号の位相は、周波数f
のとき、距離rとともに2πfc×(2r/c)で変化
するが、この値からの差異分がすなわち受信信号の位相
回転で図5の示すところである。そして、もしもZ1a<
Z0の境界面が存在すると、位相が反転した不連続点を
生じることになる。
ンピーダンス大小関係の推定 (A15)式および図5は、反射信号の位相特性を示す
ものであるが、Z1a>Z0のときには正相で反射し、Z
1a<Z0のときには逆相で反射することを表している。
これは平面進行波だけの解析で得られる結果すなわち
(A3)式と同様である。受信信号の位相は、周波数f
のとき、距離rとともに2πfc×(2r/c)で変化
するが、この値からの差異分がすなわち受信信号の位相
回転で図5の示すところである。そして、もしもZ1a<
Z0の境界面が存在すると、位相が反転した不連続点を
生じることになる。
【0044】ここで、距離によって補正された受信信号
を以下の(B4)式で表わすものとすると、
を以下の(B4)式で表わすものとすると、
【数19】 距離補正された位相に対して以下の(B5)式が成り立
つような場所は、音響インピーダンスが大きな組織から
小さな組織へ進む境界面である。
つような場所は、音響インピーダンスが大きな組織から
小さな組織へ進む境界面である。
【0045】
【数20】 ただし、ψ0は設定範囲を与える定数である。
【0046】(6)位相演算に好適な自己相関演算の説
明 ところで、受信信号のサンプル周期をTとしたとき、サ
ンプル点nにおける受信信号R(nT)及びサンプル点
n+1における受信信号R((n+1)T)は、それぞ
れ以下のように表される。
明 ところで、受信信号のサンプル周期をTとしたとき、サ
ンプル点nにおける受信信号R(nT)及びサンプル点
n+1における受信信号R((n+1)T)は、それぞ
れ以下のように表される。
【0047】
【数21】 ただし、aは振幅であり、φは位相である。この場合、
自己相関C(R)は以下のように定義される。
自己相関C(R)は以下のように定義される。
【0048】
【数22】 従って、自己相関結果は、2つのサンプル点間の位相差
Δφ=φ((n+1)T)−φ(nT)を位相として有
する信号である。すなわち、自己相関の出力信号として
逐次的に位相差を表す信号を求めることができる。
Δφ=φ((n+1)T)−φ(nT)を位相として有
する信号である。すなわち、自己相関の出力信号として
逐次的に位相差を表す信号を求めることができる。
【0049】ちなみに、直交検波などによって変換され
た複素信号について、あるサンプル点での値をR1と
し、次のサンプル点での値をR2とし、その実数部及び
虚数部をそれぞれa,bで表せば、
た複素信号について、あるサンプル点での値をR1と
し、次のサンプル点での値をR2とし、その実数部及び
虚数部をそれぞれa,bで表せば、
【数23】 となる。上述の自己相関の定義に従えば、
【数24】 であり、その計算をハードウエアなどで構成すれば自己
相関回路を実現できる。なお、Bモード画像と共にドプ
ラ画像が形成される超音波診断装置においては、位相演
算のための自己相関回路とドプラ演算のための自己相関
回路とを別々に設けるのが望ましい。ただし、1つの自
己相関回路を共用することも可能である。
相関回路を実現できる。なお、Bモード画像と共にドプ
ラ画像が形成される超音波診断装置においては、位相演
算のための自己相関回路とドプラ演算のための自己相関
回路とを別々に設けるのが望ましい。ただし、1つの自
己相関回路を共用することも可能である。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0051】図6には、本発明に係る超音波診断装置の
好適な実施形態が示されており、図6はその全体構成を
示すブロック図である。
好適な実施形態が示されており、図6はその全体構成を
示すブロック図である。
【0052】図6において、探触子10は、生体表面に
当接して用いられ、あるいは体腔内に挿入して用いられ
る超音波探触子であり、この探触子10によって超音波
の送波及び受波が行われる。探触子10には、送信器1
2が接続されており、また探触子10には受信器14が
接続されている。これらの送信器12及び受信器14に
よって送受信器16が構成されている。送受信制御部1
8はこの送受信器16の制御及び後述する直交検波器2
0に対する所定の参照信号の供給等を行っている。
当接して用いられ、あるいは体腔内に挿入して用いられ
る超音波探触子であり、この探触子10によって超音波
の送波及び受波が行われる。探触子10には、送信器1
2が接続されており、また探触子10には受信器14が
接続されている。これらの送信器12及び受信器14に
よって送受信器16が構成されている。送受信制御部1
8はこの送受信器16の制御及び後述する直交検波器2
0に対する所定の参照信号の供給等を行っている。
【0053】探触子10においては、超音波ビームが電
子的に走査される。その走査方式としては例えばセクタ
走査、リニア走査、コンベックス走査が挙げられる。も
ちろん、本発明は、いわゆるメカニカルスキャンが行わ
れる場合においても適用可能である。
子的に走査される。その走査方式としては例えばセクタ
走査、リニア走査、コンベックス走査が挙げられる。も
ちろん、本発明は、いわゆるメカニカルスキャンが行わ
れる場合においても適用可能である。
【0054】探触子10から出力される受信信号は受信
器14に入力され、この受信器14において受信信号に
対する増幅や整相加算などの処理がなされる。受信器1
4から出力される受信信号は直交検波器20に入力され
る。
器14に入力され、この受信器14において受信信号に
対する増幅や整相加算などの処理がなされる。受信器1
4から出力される受信信号は直交検波器20に入力され
る。
【0055】直交検波器20は、2つのミキサ22,2
4を含み、受信信号に対して互いに位相が90度異なる
参照信号を混合することによって直交検波を行う回路で
ある。さらにミキサ22,24の後段にはベースバンド
領域の信号を取り出す2つの帯域制限フィルタ26、2
8が設けられている。
4を含み、受信信号に対して互いに位相が90度異なる
参照信号を混合することによって直交検波を行う回路で
ある。さらにミキサ22,24の後段にはベースバンド
領域の信号を取り出す2つの帯域制限フィルタ26、2
8が設けられている。
【0056】直交検波器20によって直交検波が行われ
た結果、受信信号は実数部及び虚数部からなる複素信号
に変換される。帯域制限フィルタ26,28から出力さ
れる複素信号(実数部I,虚数部Q)は位相演算器30
に入力される。
た結果、受信信号は実数部及び虚数部からなる複素信号
に変換される。帯域制限フィルタ26,28から出力さ
れる複素信号(実数部I,虚数部Q)は位相演算器30
に入力される。
【0057】この位相演算器30は複素信号に基づい
て、各サンプル点での位相を演算する回路である。図6
に示す実施形態では、位相演算器30はtan-1(Q/
I)を演算する回路である。すなわち複素平面上におけ
る実数部成分と虚数部成分によって規定されるベクトル
がなす角度φを演算する回路である。この位相演算器3
0の出力として各サンプル点ごとに位相φが順次出力さ
れることになる。
て、各サンプル点での位相を演算する回路である。図6
に示す実施形態では、位相演算器30はtan-1(Q/
I)を演算する回路である。すなわち複素平面上におけ
る実数部成分と虚数部成分によって規定されるベクトル
がなす角度φを演算する回路である。この位相演算器3
0の出力として各サンプル点ごとに位相φが順次出力さ
れることになる。
【0058】位相差演算器32は、図6に示す実施形態
において、遅延器34と加算器(減算器)36とで構成
されるものである。遅延器34の入力には、位相演算器
30から出力された位相φが入力されており、その遅延
器34は1サンプルあるいは数サンプル分だけ位相デー
タを遅延させる。すなわち、加算器36には、最新の位
相情報とそれよりも1サンプルあるいは数サンプル前の
位相情報とが入力されており、加算器36はそれらの差
分を演算することによって、位相差Δφを演算してい
る。この位相差Δφは最新の位相についての位相差とし
てみなされる。この位相差演算器32の作用が図7に概
念的に示されている。
において、遅延器34と加算器(減算器)36とで構成
されるものである。遅延器34の入力には、位相演算器
30から出力された位相φが入力されており、その遅延
器34は1サンプルあるいは数サンプル分だけ位相デー
タを遅延させる。すなわち、加算器36には、最新の位
相情報とそれよりも1サンプルあるいは数サンプル前の
位相情報とが入力されており、加算器36はそれらの差
分を演算することによって、位相差Δφを演算してい
る。この位相差Δφは最新の位相についての位相差とし
てみなされる。この位相差演算器32の作用が図7に概
念的に示されている。
【0059】図7には、受信信号をサンプリングし更に
位相演算して得られた位相データ列と位相差データ列の
関係が示されている。
位相演算して得られた位相データ列と位相差データ列の
関係が示されている。
【0060】この図7に示すように、受信信号のサンプ
リング周期をTとし、サンプル点nにおける位相をφ(n
T)とし、サンプル点n+kにおける位相をφ((n+k)T)と
すると、位相差Δφは、 Δφ=φ(nT)−φ((n+k)T) で表される。ここで、kは1以上の整数であり、位相差
をとる2つのサンプル点の距離を規定する定数である。
そのkと周期Tは、位相差検出の精度及び感度を制御す
るパラメータであり、それらをユーザーによって可変で
きるように構成してもよい。k=1の場合、同じ超音波
ビーム上の隣接する2つのサンプル点ごとに位相差が演
算される。
リング周期をTとし、サンプル点nにおける位相をφ(n
T)とし、サンプル点n+kにおける位相をφ((n+k)T)と
すると、位相差Δφは、 Δφ=φ(nT)−φ((n+k)T) で表される。ここで、kは1以上の整数であり、位相差
をとる2つのサンプル点の距離を規定する定数である。
そのkと周期Tは、位相差検出の精度及び感度を制御す
るパラメータであり、それらをユーザーによって可変で
きるように構成してもよい。k=1の場合、同じ超音波
ビーム上の隣接する2つのサンプル点ごとに位相差が演
算される。
【0061】ちなみに、図16に示すように、後述する
組織境界検出などのために、上記と同様の差分演算によ
って、振幅データ列から振幅差データ列が生成される。
すなわち、サンプル点nにおける振幅をA(nT)とし、サ
ンプル点n+kにおける振幅をA((n+k)T)とすると、振
幅差ΔAは、 ΔA=A(nT)−A((n+k)T) と定義される。この演算が行われる場合、最新のサンプ
ル点ごとに上記の位相差Δφと振幅差ΔAとが逐次演算
され、それらを利用して境界判定が行われる。
組織境界検出などのために、上記と同様の差分演算によ
って、振幅データ列から振幅差データ列が生成される。
すなわち、サンプル点nにおける振幅をA(nT)とし、サ
ンプル点n+kにおける振幅をA((n+k)T)とすると、振
幅差ΔAは、 ΔA=A(nT)−A((n+k)T) と定義される。この演算が行われる場合、最新のサンプ
ル点ごとに上記の位相差Δφと振幅差ΔAとが逐次演算
され、それらを利用して境界判定が行われる。
【0062】図6に戻って、表示変換回路40は、位相
差演算器32から出力される位相差情報に対して所定の
表示処理を行う回路である。この表示変換回路40にて
所定の処理を受けた位相差情報は表示装置42に出力さ
れ、その表示装置42において位相差に基づくBモード
画像又はMモード画像が表示されることになる。この場
合、例えば、それらの画像における各サンプル点の輝度
が位相差の大きさに相当する。
差演算器32から出力される位相差情報に対して所定の
表示処理を行う回路である。この表示変換回路40にて
所定の処理を受けた位相差情報は表示装置42に出力さ
れ、その表示装置42において位相差に基づくBモード
画像又はMモード画像が表示されることになる。この場
合、例えば、それらの画像における各サンプル点の輝度
が位相差の大きさに相当する。
【0063】従来の超音波診断装置においては、単に信
号の振幅が輝度に対応付けられて超音波画像が構成され
ていたが、本実施形態の装置によれば位相差によって組
織の性状を表すことができる。よって、従来よりも組織
間における状態の差や境界を明瞭に表現できる。もちろ
ん、図6にはBモード画像またはMモード画像を表示す
る装置の構成例を示したが、その構成に更にドプラ画像
を表示する構成を組み合わせてもよい。
号の振幅が輝度に対応付けられて超音波画像が構成され
ていたが、本実施形態の装置によれば位相差によって組
織の性状を表すことができる。よって、従来よりも組織
間における状態の差や境界を明瞭に表現できる。もちろ
ん、図6にはBモード画像またはMモード画像を表示す
る装置の構成例を示したが、その構成に更にドプラ画像
を表示する構成を組み合わせてもよい。
【0064】図8には、他の実施形態に係る装置構成例
が示されている。なお、図6に示した実施形態の構成と
同様の構成には同一符号を付しその説明を省略する。
が示されている。なお、図6に示した実施形態の構成と
同様の構成には同一符号を付しその説明を省略する。
【0065】図8において、この実施形態では、位相差
演算回路として第1位相差演算器130と第2位相差演
算器132とが設けられている。ここで、第1位相差演
算器130は自己相関器で構成されている。この自己相
関器は注目するサンプル点の信号とそれに隣接するサン
プル点あるいは所定個前のサンプル点の信号との間にお
いて自己相関演算を実行することによって、注目するサ
ンプル点についての自己相関結果すなわち位相差を位相
とする複素信号を演算する回路である。この自己相関器
の出力として複素信号が出力されており、第2位相差演
算器132においてその実数部Iと虚数部Qに関し逆正
接を演算することによって位相差Δφが演算されてい
る。すなわち、自己相関演算により、2つのサンプル点
間での位相差が求められるが、その位相差は、実際には
自己相関器の出力信号の位相に相当する。よって、その
信号の位相を検出することによって、結果として、求め
るべき位相差が検出されている。
演算回路として第1位相差演算器130と第2位相差演
算器132とが設けられている。ここで、第1位相差演
算器130は自己相関器で構成されている。この自己相
関器は注目するサンプル点の信号とそれに隣接するサン
プル点あるいは所定個前のサンプル点の信号との間にお
いて自己相関演算を実行することによって、注目するサ
ンプル点についての自己相関結果すなわち位相差を位相
とする複素信号を演算する回路である。この自己相関器
の出力として複素信号が出力されており、第2位相差演
算器132においてその実数部Iと虚数部Qに関し逆正
接を演算することによって位相差Δφが演算されてい
る。すなわち、自己相関演算により、2つのサンプル点
間での位相差が求められるが、その位相差は、実際には
自己相関器の出力信号の位相に相当する。よって、その
信号の位相を検出することによって、結果として、求め
るべき位相差が検出されている。
【0066】図9には、自己相関器130Aの具体例が
示されている。この自己相関器130Aは上述した(C
4)式を実現する回路である。ここで、自己相関器13
0Aは2つの遅延器44と4つの乗算器46と2つの減
算器48とを有するものである。この自己相関器130
Aの出力として(C4)式に示した実数部成分に相当す
るIと虚数部成分に相当するQとが出力される。ちなみ
に、遅延器44では所定のサンプル数分だけデータが遅
延されており、例えば隣接する2つのサンプル点間で自
己相関演算を行う場合、遅延器44では1サンプル分だ
けデータの遅延が行われる。
示されている。この自己相関器130Aは上述した(C
4)式を実現する回路である。ここで、自己相関器13
0Aは2つの遅延器44と4つの乗算器46と2つの減
算器48とを有するものである。この自己相関器130
Aの出力として(C4)式に示した実数部成分に相当す
るIと虚数部成分に相当するQとが出力される。ちなみ
に、遅延器44では所定のサンプル数分だけデータが遅
延されており、例えば隣接する2つのサンプル点間で自
己相関演算を行う場合、遅延器44では1サンプル分だ
けデータの遅延が行われる。
【0067】図10には、図6及び図8に示した表示変
換回路40の一例が示されている。この表示変換回路4
0は、輝度変換テーブル50と色変換テーブル52と2
つのテーブル50,52を切り換える切換器54とで構
成されている。輝度変換テーブル50は位相差Δφに対
して輝度値を割り当てるためのテーブルであり、色変換
テーブル52は位相差Δφに対して所定の色を割り当て
るためのテーブルである。図11には、輝度変換テーブ
ル50の一例が示されており、この例ではΔφが180
度付近において輝度が最も高くなるように輝度関数が設
定されている。もちろん、図11に示した以外の輝度関
数を利用することもできる。図11に示す輝度関数によ
れば、特に位相が反転する部位、すなわち境界部位を高
輝度に表示することができ、境界を従来よりもより明瞭
に表現できるという利点がある。図12には更に他の実
施形態の要部が示されている。この図12に示される反
転抽出回路54及び補間処理回路56は、例えば図6及
び図8に示した位相差演算回路32と表示変換回路40
との間に設けられるものである。
換回路40の一例が示されている。この表示変換回路4
0は、輝度変換テーブル50と色変換テーブル52と2
つのテーブル50,52を切り換える切換器54とで構
成されている。輝度変換テーブル50は位相差Δφに対
して輝度値を割り当てるためのテーブルであり、色変換
テーブル52は位相差Δφに対して所定の色を割り当て
るためのテーブルである。図11には、輝度変換テーブ
ル50の一例が示されており、この例ではΔφが180
度付近において輝度が最も高くなるように輝度関数が設
定されている。もちろん、図11に示した以外の輝度関
数を利用することもできる。図11に示す輝度関数によ
れば、特に位相が反転する部位、すなわち境界部位を高
輝度に表示することができ、境界を従来よりもより明瞭
に表現できるという利点がある。図12には更に他の実
施形態の要部が示されている。この図12に示される反
転抽出回路54及び補間処理回路56は、例えば図6及
び図8に示した位相差演算回路32と表示変換回路40
との間に設けられるものである。
【0068】上述したように、音響インピーダンス密度
が大きな媒質から小さな媒質へ超音波が進行する場合、
その媒質の境界面における反射波の位相は180度反転
するということが知られている。従って、位相差がおよ
そ180度となる部分のみを抽出してそれを特に表現す
ることにより、少なくとも音響インピーダンス密度が大
きな媒質から小さな媒質へ移行する境界面の位置を推定
して画像表示することが可能となる。これを行うために
図12に示される反転抽出回路54が設けられている。
ちなみに、反転抽出後における画像内における繋がり性
を良好にするために補間処理を施しておくことが望まし
く、そのため補間処理回路56が設けられている。
が大きな媒質から小さな媒質へ超音波が進行する場合、
その媒質の境界面における反射波の位相は180度反転
するということが知られている。従って、位相差がおよ
そ180度となる部分のみを抽出してそれを特に表現す
ることにより、少なくとも音響インピーダンス密度が大
きな媒質から小さな媒質へ移行する境界面の位置を推定
して画像表示することが可能となる。これを行うために
図12に示される反転抽出回路54が設けられている。
ちなみに、反転抽出後における画像内における繋がり性
を良好にするために補間処理を施しておくことが望まし
く、そのため補間処理回路56が設けられている。
【0069】図13には、図12に示した反転抽出回路
54における抽出特性(通過特性)が示されている。入
力される位相差Δφが所定のウインドφ0内にある場合
に、反転抽出回路54から1が出力され、そのウインド
φ0以外にΔφがある場合には0が出力されている。ウ
インドφ0は180度を中心とする所定幅の領域として
設定されており、この通過特性によって、上述したよう
に音響インピーダンス密度が大きな媒質から小さな媒質
へ移行する境界面に相当する信号を抽出することが可能
となる。ちなみに、ウインドの幅φ0はユーザー設定可
能に構成してもよい。なお、反転抽出回路54は結果と
して境界判定回路あるいは境界抽出回路として機能する
ものである。
54における抽出特性(通過特性)が示されている。入
力される位相差Δφが所定のウインドφ0内にある場合
に、反転抽出回路54から1が出力され、そのウインド
φ0以外にΔφがある場合には0が出力されている。ウ
インドφ0は180度を中心とする所定幅の領域として
設定されており、この通過特性によって、上述したよう
に音響インピーダンス密度が大きな媒質から小さな媒質
へ移行する境界面に相当する信号を抽出することが可能
となる。ちなみに、ウインドの幅φ0はユーザー設定可
能に構成してもよい。なお、反転抽出回路54は結果と
して境界判定回路あるいは境界抽出回路として機能する
ものである。
【0070】図14には、更に他の実施形態の要部構成
が示されている。なお、図6及び図8に示した構成と同
様の構成には同一符号を付しその説明を省略する。
が示されている。なお、図6及び図8に示した構成と同
様の構成には同一符号を付しその説明を省略する。
【0071】図14において、直交検波後の複素信号
(実数部信号,虚数部信号)は、位相演算器30に入力
されるとともに、振幅演算器58にも入力されている。
この振幅演算器58はI2+Q2の平方根を演算すること
によって、複素信号に基づいて振幅を演算する回路であ
る。
(実数部信号,虚数部信号)は、位相演算器30に入力
されるとともに、振幅演算器58にも入力されている。
この振幅演算器58はI2+Q2の平方根を演算すること
によって、複素信号に基づいて振幅を演算する回路であ
る。
【0072】位相差演算器32から出力される位相差は
色変換テーブル60に入力され、各位相差の大きさに所
定の色が割り当てられる。また、振幅演算器58から出
力される振幅値は輝度変換テーブル62に入力され、振
幅値の大きさに対して所定の輝度が割り当てられる。こ
れらの色変換テーブル60及び輝度変換テーブル62は
図6及び図8に示した表示変換回路40に相当するもの
である。
色変換テーブル60に入力され、各位相差の大きさに所
定の色が割り当てられる。また、振幅演算器58から出
力される振幅値は輝度変換テーブル62に入力され、振
幅値の大きさに対して所定の輝度が割り当てられる。こ
れらの色変換テーブル60及び輝度変換テーブル62は
図6及び図8に示した表示変換回路40に相当するもの
である。
【0073】色変換テーブル60は上述の作用から明ら
かなように色によって位相差を表した位相差画像を構成
するものであり、一方、輝度変換テーブル62は輝度に
よって振幅値を表した振幅画像を構成するものである。
画像合成器64では、それらの2つの超音波画像を合成
する。その合成された合成画像が表示装置42に表示さ
れることになる。
かなように色によって位相差を表した位相差画像を構成
するものであり、一方、輝度変換テーブル62は輝度に
よって振幅値を表した振幅画像を構成するものである。
画像合成器64では、それらの2つの超音波画像を合成
する。その合成された合成画像が表示装置42に表示さ
れることになる。
【0074】したがって、図14に示す実施形態によれ
ば、位相差の情報とともに従来同様に振幅値の情報も表
現でき、更にそれらを色及び輝度によって区別すること
が可能であるので、より有益な診断情報を提供できると
いう利点がある。ちなみに、画像合成器64における画
像合成の概念には単なる画像の重ね合わせの他、一方に
対して他方に従って変調を施す画像処理などの各種の処
理が含まれる。
ば、位相差の情報とともに従来同様に振幅値の情報も表
現でき、更にそれらを色及び輝度によって区別すること
が可能であるので、より有益な診断情報を提供できると
いう利点がある。ちなみに、画像合成器64における画
像合成の概念には単なる画像の重ね合わせの他、一方に
対して他方に従って変調を施す画像処理などの各種の処
理が含まれる。
【0075】図15には更に他の実施形態の要部が示さ
れている。なお、他の実施形態における構成と同様の構
成には同一符号を付しその説明を省略する。
れている。なお、他の実施形態における構成と同様の構
成には同一符号を付しその説明を省略する。
【0076】直交検波器20から出力される複素信号
は、位相演算器30及び振幅演算器58に入力されてい
る。位相演算器30によって演算された位相に基づいて
位相差演算器32において位相差が演算されており、こ
の位相差は境界抽出回路66に入力されている。
は、位相演算器30及び振幅演算器58に入力されてい
る。位相演算器30によって演算された位相に基づいて
位相差演算器32において位相差が演算されており、こ
の位相差は境界抽出回路66に入力されている。
【0077】一方、振幅演算器58において演算された
振幅値は振幅差演算器68及び輝度変換テーブル70に
入力されている。振幅差演算器68では図16に示すよ
うに、隣接するあるいは所定個おきの振幅値の差分を演
算することによって各サンプル点ごとに振幅差を演算す
る回路である。その振幅差は境界抽出回路66に入力さ
れている。
振幅値は振幅差演算器68及び輝度変換テーブル70に
入力されている。振幅差演算器68では図16に示すよ
うに、隣接するあるいは所定個おきの振幅値の差分を演
算することによって各サンプル点ごとに振幅差を演算す
る回路である。その振幅差は境界抽出回路66に入力さ
れている。
【0078】図17には、振幅差演算器68の具体的な
構成例が示されており、この例では振幅差演算器68は
遅延器67と差分演算器69とで構成されている。遅延
器67では1サンプル分あるいは複数のサンプル分だけ
振幅値のデータが遅延しており、それと最新の振幅値と
の差分を差分演算器69で演算することにより、振幅差
ΔAが求められている。
構成例が示されており、この例では振幅差演算器68は
遅延器67と差分演算器69とで構成されている。遅延
器67では1サンプル分あるいは複数のサンプル分だけ
振幅値のデータが遅延しており、それと最新の振幅値と
の差分を差分演算器69で演算することにより、振幅差
ΔAが求められている。
【0079】図15に戻って、境界抽出回路66には、
上述したように位相差及び振幅差の2つの情報が入力さ
れる。境界抽出回路66はそれらの情報に基づいて境界
の判定を行っている。
上述したように位相差及び振幅差の2つの情報が入力さ
れる。境界抽出回路66はそれらの情報に基づいて境界
の判定を行っている。
【0080】すなわち、異なる媒質の境界面では受信信
号の振幅及び位相のうちで少なくとも一方が不連続にな
ることが予想され、それらの変化の大きいところを不連
続点として決定することにより、組織境界を判定するも
のである。例えば、振幅の変化が大きくかつ位相差が1
80度付近で変化するような場合、境界抽出回路66は
境界を判定する。境界抽出回路66から出力される判定
信号は補間処理回路56に入力され、補間演算がなされ
た後、色変換テーブル72に入力される。色変換テーブ
ル72では、補間処理後の判定信号に対して所定の色変
換を施すテーブルである。その一方、輝度変換テーブル
70では振幅演算器58から出力された振幅に対して輝
度変換が行われる。これらの色変換テーブル72及び輝
度変換テーブル70は図6に示した表示変換回路40に
相当する回路である。画像合成器64では、色変換テー
ブル72及び輝度変換テーブル70から出力された色情
報及び輝度情報を合成することにより合成画像を形成す
る回路である。表示装置42にはその合成画像が表示さ
れる。
号の振幅及び位相のうちで少なくとも一方が不連続にな
ることが予想され、それらの変化の大きいところを不連
続点として決定することにより、組織境界を判定するも
のである。例えば、振幅の変化が大きくかつ位相差が1
80度付近で変化するような場合、境界抽出回路66は
境界を判定する。境界抽出回路66から出力される判定
信号は補間処理回路56に入力され、補間演算がなされ
た後、色変換テーブル72に入力される。色変換テーブ
ル72では、補間処理後の判定信号に対して所定の色変
換を施すテーブルである。その一方、輝度変換テーブル
70では振幅演算器58から出力された振幅に対して輝
度変換が行われる。これらの色変換テーブル72及び輝
度変換テーブル70は図6に示した表示変換回路40に
相当する回路である。画像合成器64では、色変換テー
ブル72及び輝度変換テーブル70から出力された色情
報及び輝度情報を合成することにより合成画像を形成す
る回路である。表示装置42にはその合成画像が表示さ
れる。
【0081】したがって、図15に示す実施形態によれ
ば、位相差及び振幅差という2つの情報に基づいて的確
に境界を抽出し、境界のみを特に明瞭に表した超音波画
像を表示できる。しかも、その境界を表した画像を従来
同様の振幅値を表した超音波画像上に表現できるので、
周囲組織との関係において境界を明確に認識することが
可能となる。
ば、位相差及び振幅差という2つの情報に基づいて的確
に境界を抽出し、境界のみを特に明瞭に表した超音波画
像を表示できる。しかも、その境界を表した画像を従来
同様の振幅値を表した超音波画像上に表現できるので、
周囲組織との関係において境界を明確に認識することが
可能となる。
【0082】図18には、境界抽出回路66の具体的な
構成例が示されている。境界抽出回路66は、位相変化
判定LUT(ルックアップテーブル)74と振幅変化判
定LUT76と加算器78とで構成されるものである。
位相変化判定LUT74では、入力される位相差Δφが
Δφ’に変換される。これと同様に、振幅変化判定LU
T76では入力される振幅差ΔAがΔA’に変換され
る。加算器78ではそれらのΔφ’及びΔA’の加算値
として判定結果を出力している。
構成例が示されている。境界抽出回路66は、位相変化
判定LUT(ルックアップテーブル)74と振幅変化判
定LUT76と加算器78とで構成されるものである。
位相変化判定LUT74では、入力される位相差Δφが
Δφ’に変換される。これと同様に、振幅変化判定LU
T76では入力される振幅差ΔAがΔA’に変換され
る。加算器78ではそれらのΔφ’及びΔA’の加算値
として判定結果を出力している。
【0083】図19及び図20には、位相変化判定LU
T74及び振幅変化判定LUT76の具体例が示されて
いる。また図21及び図22にも位相変化判定LUT7
4及び振幅変化判定LUT76の具体例が示されてい
る。これらのLUTによれば、境界である確率が高い場
合により重み付けが行われた値を出力でき、結果として
境界判定精度を高めることができる。
T74及び振幅変化判定LUT76の具体例が示されて
いる。また図21及び図22にも位相変化判定LUT7
4及び振幅変化判定LUT76の具体例が示されてい
る。これらのLUTによれば、境界である確率が高い場
合により重み付けが行われた値を出力でき、結果として
境界判定精度を高めることができる。
【0084】連続的な重み付けを行う場合、図19及び
図20に示すようなLUTが利用され、二値的な判定を
行う場合には図21及び図22に示すようなLUTが利
用される。これらのLUTは一例であって他の関数を利
用することもできる。
図20に示すようなLUTが利用され、二値的な判定を
行う場合には図21及び図22に示すようなLUTが利
用される。これらのLUTは一例であって他の関数を利
用することもできる。
【0085】いずれにしても、境界抽出に当たって位相
差及び振幅差という2つの情報を参照することにより、
よりその境界抽出精度を高めることができる。
差及び振幅差という2つの情報を参照することにより、
よりその境界抽出精度を高めることができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
組織の性状を超音波の位相の観点から把握できる超音波
画像を形成できる。したがって、疾病診断精度をより高
めることができるという効果がある。
組織の性状を超音波の位相の観点から把握できる超音波
画像を形成できる。したがって、疾病診断精度をより高
めることができるという効果がある。
【図1】 反射係数を表す計算式における分子と分母の
関係を示す説明図である。
関係を示す説明図である。
【図2】 反射係数の計算値を表す説明図である。
【図3】 反射係数の計算値を表す説明図である。
【図4】 振幅特性の計算値を表す説明図である。
【図5】 位相特性の計算値を表す説明図である。
【図6】 本発明に係る超音波診断装置の実施形態を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図7】 位相データ列と位相差データ列の関係を示す
図である。
図である。
【図8】 本発明に係る超音波診断装置の他の実施形態
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図9】 自己相関器の具体的な構成例を示す図であ
る。
る。
【図10】 表示変換回路の具体的な構成例を示す図で
ある。
ある。
【図11】 輝度変換テーブルの一例を示す図である。
【図12】 本発明に係る他の実施形態の要部構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図13】 反転抽出回路における通過特性を示す図で
ある。
ある。
【図14】 本発明に係る超音波診断装置の更に他の実
施形態を示すブロック図である。
施形態を示すブロック図である。
【図15】 本発明に係る超音波診断装置の更に他の実
施形態を示すブロック図である。
施形態を示すブロック図である。
【図16】 振幅データ列と振幅差データ列の関係を示
す図である。
す図である。
【図17】 振幅差演算器の具体的な構成例を示す図で
ある。
ある。
【図18】 境界抽出回路の具体的な構成例を示す図で
ある。
ある。
【図19】 位相変化判定LUTの一例を示す図であ
る。
る。
【図20】 振幅変化判定LUTの一例を示す図であ
る。
る。
【図21】 位相変化判定LUTの一例を示す図であ
る。
る。
【図22】 振幅変化判定LUTの一例を示す図であ
る。
る。
10 探触子、12 送信器、14 受信器、16 送
受信器、18 送受信制御部、20 直交検波器、2
2,24 ミキサ、26,28 帯域制御フィルタ、3
0 位相演算器、32 位相差演算器、34 遅延器、
36 加算器、40 表示変換回路、42 表示装置。
受信器、18 送受信制御部、20 直交検波器、2
2,24 ミキサ、26,28 帯域制御フィルタ、3
0 位相演算器、32 位相差演算器、34 遅延器、
36 加算器、40 表示変換回路、42 表示装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤木 俊昭 東京都三鷹市牟礼6丁目22番1号 アロカ 株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 超音波の送受波により得られた受信信号
を複素信号に変換する複素信号変換手段と、 前記複素信号から超音波ビーム上の各サンプル点の位相
を演算し、 サンプル点間での位相比較により位相差を求める位相差
演算手段と、 を含み、 前記位相差に基づいて、生体組織の性状を表した超音波
画像を表示することを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記位相差演算手段は、同じ超音波ビーム上の2つのサ
ンプル点間で位相の差を演算することを特徴とする超音
波診断装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の装置において、 前記位相差演算手段は、 同じ超音波ビーム上の2つのサンプル点間で前記複素信
号の自己相関を演算する自己相関回路と、 前記自己相関回路から出力される実数成分及び虚数成分
に基づいて偏角を演算する偏角演算回路と、 で構成されることを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の装置において、 前記位相差に基づいて組織境界を検出する境界検出手段
を含むことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の装置において、 前記複素信号から振幅を演算する振幅演算手段と、 同じ超音波ビーム上の2つのサンプル点間で振幅の差を
演算する振幅差演算手段と、 を含み、 前記境界検出手段は、前記位相差及び前記振幅差に基づ
いて境界を検出することを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項6】 請求項1記載の装置において、 前記位相差が180度付近になる反転ポイントを抽出す
る反転抽出手段と、 前記反転ポイントを画像化する画像化手段と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項7】 超音波の送受波により得られた受信信号
を複素信号に変換する複素信号変換手段と、 前記複素信号に基づいて、超音波ビーム上のサンプル点
の中で位相が反転する反転ポイントを求める反転検出手
段と、 前記反転ポイントを画像化する画像化手段と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項8】 請求項1又は7記載の装置において、 前記複素信号から振幅を演算する振幅演算手段と、 前記位相差を表した画像又は前記反転ポイントを表した
画像と前記振幅を表した画像とを合成する画像合成手段
と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30892397A JPH11137546A (ja) | 1997-11-11 | 1997-11-11 | 超音波診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30892397A JPH11137546A (ja) | 1997-11-11 | 1997-11-11 | 超音波診断装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11137546A true JPH11137546A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=17986914
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30892397A Pending JPH11137546A (ja) | 1997-11-11 | 1997-11-11 | 超音波診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11137546A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006087757A (ja) * | 2004-09-27 | 2006-04-06 | Tooitsu Kk | 信号処理装置、信号処理方法、プログラム、記憶媒体および超音波診断装置 |
| JP2009050290A (ja) * | 2007-08-23 | 2009-03-12 | Fujifilm Corp | 超音波診断装置 |
| WO2009087792A1 (ja) * | 2008-01-10 | 2009-07-16 | Hitachi Medical Corporation | 超音波撮像装置 |
| CN111110277A (zh) * | 2019-12-27 | 2020-05-08 | 深圳开立生物医疗科技股份有限公司 | 超声成像方法、超声设备及存储介质 |
-
1997
- 1997-11-11 JP JP30892397A patent/JPH11137546A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006087757A (ja) * | 2004-09-27 | 2006-04-06 | Tooitsu Kk | 信号処理装置、信号処理方法、プログラム、記憶媒体および超音波診断装置 |
| JP2009050290A (ja) * | 2007-08-23 | 2009-03-12 | Fujifilm Corp | 超音波診断装置 |
| US8303504B2 (en) | 2007-08-23 | 2012-11-06 | Fujifilm Corporation | Ultrasonic diagnostic apparatus |
| WO2009087792A1 (ja) * | 2008-01-10 | 2009-07-16 | Hitachi Medical Corporation | 超音波撮像装置 |
| JP5025738B2 (ja) * | 2008-01-10 | 2012-09-12 | 株式会社日立メディコ | 超音波撮像装置 |
| US8388537B2 (en) | 2008-01-10 | 2013-03-05 | Hitachi Medical Corporation | Ultrasonic imaging apparatus |
| CN111110277A (zh) * | 2019-12-27 | 2020-05-08 | 深圳开立生物医疗科技股份有限公司 | 超声成像方法、超声设备及存储介质 |
| CN111110277B (zh) * | 2019-12-27 | 2022-05-27 | 深圳开立生物医疗科技股份有限公司 | 超声成像方法、超声设备及存储介质 |
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