JPH11137972A - ボイラー補給水用純水製造設備、ボイラー補給水用純水製造方法および中空糸膜ろ過ユニット - Google Patents

ボイラー補給水用純水製造設備、ボイラー補給水用純水製造方法および中空糸膜ろ過ユニット

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JPH11137972A
JPH11137972A JP9310652A JP31065297A JPH11137972A JP H11137972 A JPH11137972 A JP H11137972A JP 9310652 A JP9310652 A JP 9310652A JP 31065297 A JP31065297 A JP 31065297A JP H11137972 A JPH11137972 A JP H11137972A
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JP
Japan
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water
hollow fiber
fiber membrane
pure water
ion
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JP9310652A
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English (en)
Inventor
Shunei Tomita
俊英 冨田
Hisashi Tomura
寿 戸村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原水中の不溶解性不純物のろ過処理を効率よく
行えるとともに、原水中のイオン成分の除去処理におい
て、薬品添加と廃棄物発生とを極力抑えることができ、
また、十分な処理性能を有し、かつ構成がコンパクト
で、従来使用されていた砂ろ過装置およびイオン交換樹
脂塔などの装置が不要となるため、設置面積を大幅に縮
小することができるボイラー補給水用純水製造設備およ
びボイラー補給水用純水製造方法を提供する。 【解決手段】ボイラー補給水用純水製造設備は、不溶解
性不純物およびイオン等の不純物を含む原水を導入して
不溶解性不純物を除去する中空糸膜ろ過装置11と、こ
の中空糸膜ろ過装置11の二次側に設けられ、ろ過済み
水からイオンを除去する逆浸透膜装置13と、この逆浸
透膜装置13の二次側に設けられ、イオン除去済み水か
ら再度イオンを除去する電気透析装置15とを備えるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電プラント
において、河川水または工業用水からボイラー補給用の
純水を製造する技術に関するものであり、特に複数種類
の処理を連続して行うことにより不純物を高精度で除去
できるボイラー補給水用純水製造設備およびボイラー補
給水用純水製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に火力発電プラントにおいては、ボ
イラー補給水として、河川水または工業用水等の不溶解
性不純物およびイオン等の不純物を含んだ原水から純度
の高い水を得るために、広く純水製造設備を利用してい
る。純水製造設備では、不純物を含んだ原水をろ過処理
して不溶解性不純物を除去した後、脱塩装置によってイ
オン分の除去を行っている。
【0003】図5は、従来の一般的な純水製造設備を示
す概略図である。
【0004】この図5に示す純水製造設備は、概略的
に、河川水または工業用水等の原水を導入する凝集沈澱
槽1と、この凝集沈澱槽1の二次側に設けらた砂ろ過装
置2と、この砂ろ過装置2の二次側に設けられた複数の
イオン交換樹脂塔とを備えている。イオン交換樹脂塔
は、カチオン樹脂単床のイオン交換樹脂塔3と、このイ
オン交換樹脂塔3の二次側に設けられたアニオン樹脂単
床のイオン交換樹脂塔4と、このイオン交換樹脂塔4の
二次側に設けられたカチオンおよびアニオン樹脂混床の
イオン交換樹脂塔5と、さらにこのイオン交換樹脂塔5
の二次側に設けられた純水貯槽6とから構成される。
【0005】そして、この純水製造設備では、まずろ過
処理が行われる。即ち、不純物を含む原水を凝集沈澱槽
1に導入し、硫酸アルミニウムやポリ塩化アルミニウム
等の無機または高分子の凝集剤を添加して不溶解性不純
物を沈降分離する。不純物は汚泥として排出され、一
方、分離された上澄み水は砂ろ過装置2に導入され、砂
ろ過装置2でろ過処理が行われる。
【0006】ろ過処理により生じた不純物は排水として
排出され、一方、ろ過水はイオン交換樹脂塔3〜5にお
いてイオン除去処理が行われる。砂ろ過装置2でろ過さ
れたろ過水は、まず、カチオンを除去するカチオン樹脂
単床のイオン交換樹脂塔3に導入され、ここで、イオン
交換容量の低減防止のため塩酸(HCl)が注入され、
中和された処理水は再生排液として排出される一方、イ
オン除去済み水は、アニオンを除去するアニオン樹脂単
床のイオン交換樹脂塔4に導入される。ここで、イオン
交換容量の低減防止のため水酸化ナトリウム(NaO
H)が注入され、中和された処理水は再生排液として排
出され、イオン除去済み水はさらに、カチオンとアニオ
ンとを除去するカチオンおよびアニオン樹脂混床のイオ
ン交換樹脂塔5に導入される。ここでも同様にイオン交
換容量の低減防止のため塩酸および水酸化ナトリウムが
注入され、中和された処理水は再生排液として排出され
る。このイオン交換樹脂塔5においてイオンを除去され
た純水は、純水貯槽6に貯蔵される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術の凝集沈澱およびイオン交換樹脂による純水製造方法
では、凝集沈澱を誘発させるために、上述したような硫
酸アルミニウムやポリ塩化アルミニウム等の凝集剤を添
加することが不可欠であった。また、イオン交換樹脂は
イオン交換容量の低減防止のために、塩酸および水酸化
ナトリウム等の酸およびアルカリによって再生を行う必
要があった。
【0008】すなわち、従来技術では、純水製造を行う
ために複数種類の薬品を定常的に添加する必要があり、
これら薬品は全て廃棄物となってしまう。また、砂ろ過
装置の砂についても廃棄物となる。さらに、イオン交換
樹脂は物性の劣化等により、交換が必要とされるためイ
オン交換樹脂も廃棄物となってしまう。このために、多
大な廃棄物発生が課題であった。
【0009】また、従来技術においては、凝集沈澱槽1
および砂ろ過装置2などの装置を必要としていたため、
大きな槽を多数有していた。このため、多大な設置スペ
ースが必要となり設置スペースの有効利用が困難であっ
た。
【0010】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、第1の目的は、原水中の不溶解性不純
物のろ過処理を効率よく行えるとともに、原水中のイオ
ン成分の除去処理において、薬品添加と廃棄物発生とを
極力抑えることができるボイラー補給水用純水製造方法
を提供することにある。
【0011】また本発明の第2の目的は、十分な処理性
能を有し、かつ構成がコンパクトで、従来使用されてい
た砂ろ過装置や大掛かりなイオン交換樹脂塔などの装置
が不要となり、設置面積を大幅に縮小することができる
ボイラー補給水用純水製造設備を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のボイラー
補給水用純水製造設備は、不溶解性不純物およびイオン
等の不純物を含む原水を導入して不溶解性不純物を除去
する中空糸膜ろ過装置と、この中空糸膜ろ過装置の二次
側に設けられ、ろ過済み水からイオンを除去する逆浸透
膜装置と、この逆浸透膜装置の二次側に設けられ、イオ
ン除去済み水から再度イオンを除去する電気透析装置と
を備えることを特徴とする。
【0013】請求項2記載のボイラー補給水用純水製造
設備は、請求項1記載のボイラー補給水用純水製造設備
において、シリカ等の不純物を高濃度含有した原水の水
処理設備として、電気透析装置の二次側にさらにイオン
を除去するイオン成分除去装置を複数設けたことを特徴
とする。
【0014】請求項3記載の中空糸膜ろ過ユニットは、
縦杆および横杆により組み上げられた枠型のラックと、
このラック内に層状に吊下された中空糸膜フィルターモ
ジュールと、これらの中空糸膜フィルターモジュールで
ろ過処理されたろ過水を中空糸膜内部から抽出するろ過
水出口配管と、前記ラック内の底部に設けられたバブリ
ングノズルと、このバブリングノズルに圧縮空気を導入
する圧縮空気入口配管とを備えたことを特徴とする。
【0015】請求項4記載のボイラー補給水用純水製造
設備は、請求項3記載の中空糸膜ろ過ユニットを請求項
1または2記載の中空糸膜ろ過装置に適用したことを特
徴とする。
【0016】請求項5記載のボイラー補給水用純水製造
方法は、不溶解性不純物およびイオン等の不純物を含む
原水に対し順次に、中空糸膜により不溶解性不純物を取
り除く処理と、ろ過済み水から逆浸透膜によりイオンを
除去する処理と、イオン除去済み水から電気透析により
再度イオンを除去する処理とを行うことを特徴とする。
【0017】請求項6記載のボイラー補給水用純水製造
方法は、請求項5記載のボイラー補給水用純水製造方法
において、シリカ等の不純物を高濃度含有した原水の水
処理方法として、電気透析によるイオン除去処理後に、
さらに複数のイオン成分を除去する処理を施すことを特
徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
4を参照して説明する。
【0019】第1実施形態(図1) 本実施形態においては、本発明の基本的なボイラー補給
水用純水製造設備と、この設備を使用して純水を製造す
る方法について説明する。
【0020】図1は、本実施形態のボイラー補給水用純
水製造設備を示す概略図である。
【0021】図1に示すように、ボイラー補給水用純水
製造設備は、河川水または工業用水等の原水を貯留する
原水槽10と、この原水槽10から供給される原水から
不溶解性不純物を除去する中空糸膜ろ過装置11と、こ
の中空糸膜ろ過装置11で処理されたろ過済み水を貯留
するろ過水槽12とを備えている。このろ過水槽12の
二次側には、ろ過済み水からイオンを除去する逆浸透膜
装置13と、この逆浸透膜装置13で処理されたイオン
除去済み水を貯留する貯槽14とが設けられている。さ
らに、貯槽14の二次側には、イオン除去済み水から再
度イオンを除去する電気透析装置15と、この電気透析
装置15で処理された純水を貯留する純水貯槽16とが
設けられている。
【0022】原水槽10は、その前段または槽内で大形
不純物等の捕獲あるいは沈澱を行わせるようになってい
る。
【0023】中空糸膜ろ過装置11は、多数の中空糸膜
フィルターモジュールを緻密に配列した構成のものであ
り、砂ろ過装置に比較して微細な不純物を捕獲すること
ができる。
【0024】また、逆浸透膜装置13は、高圧ポンプに
よりろ過済み水を加圧して逆浸透膜にろ過水を通水し、
これによりイオン成分を濃縮するものであり、イオン成
分の大部分を除去することができ、次段の電気透析装置
15の前処理装置として機能する。
【0025】電気透析装置15は、陽イオン交換膜と陰
イオン交換膜とを交互に並べて直流電流を流し、陽イオ
ンと陰イオンとを選択的に透過させて分離を行う装置で
ある。
【0026】このような構成のボイラー補給水用純水製
造設備を使用して純水を製造する場合、まず、河川水ま
たは工業用水等の原水を一時原水槽10に貯蔵した後、
中空糸膜ろ過装置11に供給する。この中空糸膜ろ過装
置11では大部分の固形分をろ過し、ろ過済み水をろ過
水槽12に一時貯留する。一方、分離されたろ過残差は
定期的に排出を行い、排水処理系に送り処理する。
【0027】そして、ろ過済み水をろ過水槽12から高
圧ポンプにより逆浸透膜装置13に供給して、この逆浸
透膜装置13で処理された処理水を貯槽14に送り、一
方、排液としての濃縮液は系統外へ移送する。
【0028】貯槽14から処理水をポンプにより電気透
析装置15に供給して、電気透析装置15で処理された
処理水を純水貯槽16に貯留する。一方、排液としての
濃縮水と極液とは、再びろ過水槽12に返送する。
【0029】本実施形態によれば、中空糸膜ろ過装置1
1によって原水から大部分の固形分を除去した後、逆浸
透膜処理装置13でろ過水からイオン成分の大部分を除
去し、さらに電気透析装置15により精密にイオン成分
を除去することにより、純水を得ることができる。した
がって、従来使用されていたイオン交換樹脂、再生薬品
および再生用補機類などが不要であることから、廃棄物
を大幅に低減することができる。
【0030】また、特に電気透析装置15を用いること
により、薬品による再生操作が不要であることから、連
続的に脱塩処理を行うことができる。電気透析装置15
のイオン交換膜は水中のイオンとイオン交換を行うが、
電気により常時再生されることから、薬品再生の必要が
なく連続的に純水を製造できる。
【0031】なお、逆浸透膜処理装置13により得られ
た濃縮液は、原水中のイオン成分を濃縮したものであ
り、中空糸膜ろ過装置11により既に不溶解性不純物は
除去されているため、雑用水として使用することも可能
である。
【0032】第2実施形態(図2) 本実施形態においては、シリカ等の不純物を高濃度含有
した原水の水処理に関するものであり、高純度の水が必
要とされる場合のボイラー補給水用純水製造設備と、こ
の設備を利用して純水を製造する方法について説明す
る。
【0033】本実施形態におけるボイラー補給水用純水
製造設備の概略は、第1実施形態における図1に示すボ
イラー補給水用純水製造設備の電気透析装置15の二次
側にイオン成分除去装置を複数設けたものである。
【0034】図2は、ボイラー補給水用純水製造設備を
示す概略図である。なお、図1と同様の装置について
は、同一の符号を用いる。
【0035】図2に示すように、ボイラー補給水用純水
製造設備は、河川水または工業用水等の原水を貯留する
原水槽10と、この原水槽10から供給される原水から
不溶解性不純物を除去する中空糸膜ろ過装置11と、こ
の中空糸膜ろ過装置11で処理されたろ過済み水を貯留
するろ過水槽12とを備えている。このろ過水槽12の
二次側には、ろ過済み水からイオンを除去する逆浸透膜
装置13と、この逆浸透膜装置13で処理されたイオン
除去済み水を貯留する貯槽14とが設けられている。さ
らに、貯槽14の二次側には、イオン除去済み水から再
度イオンを除去する電気透析装置15と、この電気透析
装置15の二次側には、イオン除去済み水からさらにイ
オンの除去をするイオン成分除去装置17とから構成さ
れる。
【0036】イオン成分除去装置17は、電気透析装置
15の二次側に設けられたカチオン樹脂単床のイオン交
換樹脂塔18と、このイオン交換樹脂塔18の二次側に
設けられたアニオン樹脂単床のイオン交換樹脂塔19
と、このイオン交換樹脂塔19の二次側に設けられたカ
チオンおよびアニオン樹脂混床のイオン交換樹脂塔20
とから構成される。
【0037】このような構成のボイラー補給水用純水製
造設備を使用して純水を製造する場合、まず、河川水ま
たは工業用水等の原水を一時原水槽10に貯蔵した後、
中空糸膜ろ過装置11に供給する。この中空糸膜ろ過装
置11では大部分の固形分をろ過し、ろ過済み水をろ過
水槽12に一時貯留する。一方、分離されたろ過残差は
定期的に排出を行い、排水処理系に送り処理する。
【0038】そして、ろ過済み水をろ過水槽12から高
圧ポンプにより逆浸透膜装置13に供給して、この逆浸
透膜装置13で処理された処理水を貯槽14に送り、一
方、排液としての濃縮液は系統外へ移送する。
【0039】貯槽14から処理水をポンプにより電気透
析装置15に供給して、純水貯槽16に貯留する。一
方、排液としての濃縮水と極液とは、再びろ過水槽12
に返送する。
【0040】電気透析装置15で処理された処理水は、
さらにイオン交換樹脂塔18〜20でイオン除去処理を
行う。処理水は、まず、カチオンを除去するカチオン樹
脂単床のイオン交換樹脂塔18に導入し、ここで、イオ
ン交換容量の低減防止のため塩酸(HCl)を注入し
て、中和された処理水を再生排液として排出する。次
に、アニオンを除去するアニオン樹脂単床のイオン交換
樹脂塔19に導入し、ここで、イオン交換容量の低減防
止のため水酸化ナトリウム(NaOH)を注入して、中
和された処理水を再生排液として排出する。さらに、カ
チオンとアニオンとを除去するカチオンおよびアニオン
樹脂混床のイオン交換樹脂塔20に導入し、ここでも同
様にイオン交換容量の低減防止のため塩酸および水酸化
ナトリウムを注入して、中和された処理水を再生排液と
して排出する。
【0041】本実施形態によれば、必要に応じて電気透
析装置15の二次側に複数のイオン交換樹脂塔18〜2
0を配置することにより、原水中にシリカ等の不純物が
高濃度で含有される場合でも、効果的に不純物を除去し
て高純度の水を得ることができる。
【0042】なお本実施形態においては、イオン成分除
去装置17として3種のイオン交換樹脂塔18〜20を
順次に設けたが、このイオン成分除去装置17として
は、イオン交換樹脂の混床またはアニオンないしカチオ
ン樹脂単床のイオン交換樹脂塔を単一で用いてもよく、
もしくは他の装置、例えば電気透析装置を適用しても良
い。
【0043】第3実施形態(図3) 本実施形態においては、第1実施形態および第2実施形
態で使用する中空糸膜ろ過装置の具体的な構成要素とし
ての中空糸膜ろ過ユニットについて説明する。
【0044】図3は、中空糸膜ろ過ユニットを示す模式
図である。
【0045】図3に示すように、中空糸膜ろ過ユニット
21は、ステンレス製の縦杆22aおよび横杆22bに
より組み上げられた枠型のラック22と、このラック2
2内に上下2段に、かつ横方向に層状をなす配列で吊下
げられた多数の中空糸膜フィルターモジュール23とを
有する。中空糸膜フィルターモジュール23は、横長な
多数本の中空糸24を上下に平行に配置し、各中空糸2
4の両端部を、縦長な集水管25で保持した構成となっ
ている。
【0046】中空糸膜フィルターモジュール23の上部
には、ろ過処理されたろ過水を集水管25から抽出する
抽出管26aがヘッダ配管26bを介してろ過水出口配
管26に連結されている。
【0047】また、ラック22内の底部には、中空糸膜
に堆積した不溶解性不純物を除去するためのバブリング
ノズル27が設けられ、このバブリングノズル27に圧
縮空気を導入する圧縮空気入口配管28が、ラック22
の上部から垂下している。なお、バブリングノズル27
は、吐出するバブリング用空気が各中空糸膜フィルタモ
ジュール23に最適な条件で接触するように、ラック2
2内の底部に平行に複数本配置してある。
【0048】このような構成の中空糸膜ろ過ユニット2
1で、原水のろ過処理を行う場合には、ユニット全体を
図示しない原水槽内に浸漬した状態で、ろ過水出口配管
26に接続した図示しないポンプによって吸引作用を行
わせ、中空糸膜の外側から内側への原水透過を行わせ
る。この場合、ろ過処理と同時に、図示しないコンプレ
ッサからバブリングノズル27に圧縮空気を供給し、そ
のバブリングノズル27から発生する気泡を中空糸膜の
外面に供給してバブリング作業を行わせることができ
る。
【0049】本実施形態における中空糸膜ろ過ユニット
21を第1実施形態および第2実施形態のボイラー補給
水用純水製造設備における中空糸膜ろ過装置に適用すれ
ば、原水が導入されるタンクもしくは水槽等に中空糸膜
ろ過ユニットを浸漬してろ過することにより、圧力容器
等の専用容器が不必要となる。このことから、既設の原
水槽あるいは沈降分離槽を利用して、中空糸膜ろ過ユニ
ット21を浸漬することにより、既設設備の有効利用を
行うこともできる。
【0050】さらに、中空糸膜ろ過ユニット21を、直
接、河川、池および湖等の原水の取水場所に浸漬するこ
とによっても、中空糸膜ろ過ユニットの構造上、ろ過処
理を行うことができる。
【0051】本実施形態によれば、中空糸膜ろ過ユニッ
ト21の小型化を図れるとともに、中空糸膜ろ過ユニッ
ト21を一単位として、必要な原水処理量に応じて連結
または並列することにより、ろ過処理装置の取り扱いを
容易にできるとともに、純水製造設備の簡略化が可能で
ある。
【0052】また、本実施形態によれば、バブリングノ
ズル27を設けてあることから、ろ過処理を行いなが
ら、中空糸膜表面に堆積する不溶解性不純物を除去でき
るため、中空糸膜表面を常に清浄に保ち、不溶解性不純
物の堆積による吸引圧力の上昇を緩和することができ
る。
【0053】なお、本実施形態では、中空糸膜ろ過ユニ
ット21のラック22の内底部にバブリングノズル27
を一体に組込むとともに、ラック22の内側面に圧縮空
気入口配管28を一体に組込んだ構成としたが、これら
は必ずしもラック22と一体に構成しなくてもよい。す
なわち、バブリングノズル27と圧縮空気入口配管28
とは、中空糸膜ろ過ユニット21の外部、即ちラック2
2の外部に別に設けて中空糸膜にバブリングを行っても
良い。
【0054】第4実施形態(図4) 本実施形態においては、前記第3実施形態で示した中空
糸膜ろ過ユニットを用いたろ過処理系統について説明す
る。
【0055】図4は、中空糸膜ろ過ユニット21を用い
たろ過処理系統を示す構成図である。
【0056】図4に示すように、ろ過処理系統では、中
空糸膜ろ過ユニット21が処理水槽29内に収容され
る。この処理水槽29には、原水を導入する原水ライン
30と、処理水槽29内の中空糸膜ろ過ユニット21に
おいて処理されたろ過済み水をろ過水出口配管26から
次段に移送するための吸引ライン31と、処理水槽29
にはろ過処理効率向上のために、バブリングノズル27
から圧縮空気を導入するための圧縮空気ライン32とが
設けられている。また、一定期間毎に中空糸膜フィルタ
モジュール23を洗浄するための逆洗ライン33が、吸
引ライン31から分岐して設置されている。さらに、こ
の処理水槽29内に生じたろ過残渣を排出するドレンラ
イン34が処理水槽29の外部に設けられている。
【0057】なお、中空糸膜ろ過ユニット21自体は、
第3実施形態の図3に示した装置からバブリングノズル
27と圧縮空気入口配管28とを外したものである。こ
れらバブリングノズル27と圧縮空気入口配管28とは
処理水槽29に取付けてあり、例えば図4に示すよう
に、2個の中空糸膜ろ過ユニット21で共有する構成と
してある。
【0058】原水ライン30には、原水を導入するため
の原水供給配管35が設けられ、この原水供給配管35
は、原水槽または原水採取場所から原水を供給するため
の原水ポンプ36と、原水導入量を調節する原水流量調
節用のバルブ37とを有する。
【0059】吸引ライン31には、ろ過済み水を次段に
導入するための吸引配管38が設けられ、この吸引配管
38は、ろ過処理を行うための起動力となる吸引ポンプ
39を有する。また、吸引ポンプ39の流入側には、ろ
過済み水の導入する開閉用のバルブ40と、ろ過処理水
の圧力を計測して流量を計測する圧力計41とを有す
る。一方、吸引ポンプ39の吐出側には、ろ過処理水量
を調節するろ過済み水導入量調節用のバルブ43を有
し、このバルブ43の二次側はろ過水槽(図示しない)
に接続している。
【0060】圧縮空気ライン32には、処理水槽26内
に圧縮空気を導入するための圧縮空気入口配管43が設
けられ、この圧縮空気入口配管43は、圧縮空気を供給
するコンプレッサ44と、圧縮空気導入量を調節する圧
縮空気導入量調節用のバルブ32とを有し、配管先端に
は、中空糸膜ろ過ユニット21の底部に設けられたバブ
リングノズル27が連結されている。
【0061】逆洗ライン33には、中空糸膜フィルタモ
ジュール23を洗浄するため逆洗水を導入する逆洗水導
入配管46が吸引ライン31のバルブ42の二次側から
分岐して設けられ、この逆洗水導入配管46は、逆洗水
の導入量を調節する逆洗水導入量調節用のバルブ47
と、逆洗水を貯留する逆洗水槽48を有する。この逆洗
水槽48には、逆洗操作を行うため逆洗水を中空糸膜フ
ィルタモジュール23に供給する逆洗水供給配管49を
有している。この逆洗水供給配管49には、逆洗水槽4
8から供給される逆洗水量を調節する逆洗水供給量調節
用のバルブ52が設けてある。また、逆洗水槽48に
は、圧縮空気を導入する圧縮空気導入配管50が接続さ
れ、この圧縮空気導入配管50には、コンプレッサ44
から導入される圧縮空気量を調節する圧縮空気導入量調
節用のバルブ53が設けてある。一方、この逆洗水槽4
8内には水注入時に空気を除去するための空気除去配管
51が接続され、この空気除去配管51には、空気除去
量調節用のバルブ54が設けてある。
【0062】さらに、ドレンライン34には、ろ過処理
により生じたろ過残渣を除去するろ過残渣除去配管55
が設けられ、このろ過残渣除去配管55は、ろ過残渣を
ドレン水として排出する開閉用のバルブ56を有する。
【0063】ろ過処理を行う場合には、原水ライン30
の原水ポンプ36の駆動力により、原水槽または原水採
取場所から原水供給配管35を通して、図4に矢印aで
示すように、原水を処理水槽29内に供給する。なお、
原水を供給する際には、バルブ37により原水導入量を
調節する。
【0064】処理水槽29内に原水を満たした後、吸引
ライン31のバルブ40を開き、一方、逆洗ライン33
のバルブ52を閉じて、吸引ライン31の吸引ポンプ3
9を起動させて原水をろ過する。ろ過処理されたろ過済
み水は、図4に矢印bおよびcで示すように、吸引配管
38を通して次段に移送される。なお、ろ過済み水の導
入量は、バルブ42により調節される。
【0065】また、ろ過処理を行う際、同時にバブリン
グ処理を行うことができる。すなわち、圧縮空気ライン
32のコンプレッサ44を起動するとともに、バルブ4
5を開く。これにより、圧縮空気が図4に矢印dで示す
ように、圧縮空気配管43を通してバブリングノズル2
7へ供給され、処理水槽29内で気泡が発生する。気泡
は、中空糸膜を通過することなく、主に中空糸膜フィル
タ表面に堆積する不溶解性不純物を除去することができ
るので、不純物を除去しながら、ろ過処理が行える。
【0066】ろ過済み水の一部は逆洗水として、吸引配
管38のバルブ42の二次側に分岐して設けられた逆洗
水導入配管46を通じて、図4に矢印eで示すように、
逆洗水槽48に供給される。つまり、逆洗ライン33の
バルブ47を開けることにより、ろ過処理を行うと同時
に、逆洗水槽48に逆洗水を貯留しておくことができ
る。
【0067】なお、ろ過処理中に、中空糸膜フィルタの
表面への不溶解性不純物の堆積量が増大した場合には、
逆洗処理を行う。すなわち、この場合には吸引ライン3
1の吸引圧力が上昇するので、吸引ライン31の圧力計
41により、一定の圧力値を超えたことが判った時点
で、吸引ポンプ39を停止させる一方、圧縮空気導入配
管50のバルブ53を開き、図4に矢印fで示すよう
に、コンプレッサ44から圧縮空気を供給して、逆洗水
槽48内の逆洗水を加圧する。
【0068】加圧された逆洗水は、逆洗ライン33のバ
ルブ52を開くことにより、逆洗水導入配管46および
ろ過水出口配管26を通じて、図4に矢印gで示すよう
に、中空糸膜フィルタに逆流する。このようにして、中
空糸膜フィルタ内面から外面へろ過水を浸透させて逆洗
処理を行うことにより、中空糸膜フィルタ表面の堆積物
を除去する。
【0069】また、逆洗水を中空糸膜フィルタに逆流さ
せると同時に、圧縮空気ライン32のバルブ45を開い
て、図4に矢印dで示すように、圧縮空気をバブリング
ノズル27に供給して、気泡を20〜30分間噴き出さ
せ、中空糸膜フィルタを脈動させる。これにより、フィ
ルタ表面堆積物の除去を促進することができる。
【0070】フィルタ表面から剥離され、落下した不純
物は、逆洗後または定期的に、ドレンライン34のバル
ブ56を開くことにより、ろ過残渣除去配管55を通じ
て、ドレン水として処理水槽29の外部に排出し、排水
処理系に送り処理を行う。
【0071】本実施形態によれば、ろ過処理と同時に行
うバブリング作用によって中空糸膜フィルタ表面に形成
される不溶解性不純物のケーキ層を除去することがで
き、ろ過処理の効率化が図れるとともに、逆洗時の作用
も効率よく行える。
【0072】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明によるボ
イラー補給水用純水製造設備およびボイラー補給水用純
水製造方法によれば、原水中の不溶解性不純物のろ過処
理を効率よく行えるとともに、原水中のイオン成分の除
去処理において、薬品添加と廃棄物発生とを極力抑える
ことができ、また、従来における砂ろ過装置およびイオ
ン交換樹脂塔などの装置が不要となるため、設置面積を
大幅に縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるボイラー補給水用純水製
造設備を示す概略図。
【図2】第2実施形態におけるボイラー補給水用純水製
造設備を示す概略図。
【図3】第3実施形態における中空糸膜ろ過ユニットを
示す模式図。
【図4】第3実施形態におけるろ過処理系統を示す構成
図。
【図5】従来における一般的な純水製造設備を示す概略
図。
【符号の説明】
10 原水槽 11 中空糸膜ろ過装置 12 ろ過水槽 13 逆浸透膜装置 14 貯槽 15 電気透析装置 16 純水貯槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/469 C02F 9/00 502E 9/00 502 502F 502L 502J 503B 503 1/46 103

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不溶解性不純物およびイオン等の不純物
    を含む原水を導入して不溶解性不純物を除去する中空糸
    膜ろ過装置と、この中空糸膜ろ過装置の二次側に設けら
    れ、ろ過済み水からイオンを除去する逆浸透膜装置と、
    この逆浸透膜装置の二次側に設けられ、イオン除去済み
    水から再度イオンを除去する電気透析装置とを備えるこ
    とを特徴とするボイラー補給水用純水製造設備。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のボイラー補給水用純水製
    造設備において、シリカ等の不純物を高濃度含有した原
    水の水処理設備として、電気透析装置の二次側にさらに
    イオンを除去するイオン成分除去装置を複数設けたこと
    を特徴とするボイラー補給水用純水製造設備。
  3. 【請求項3】 縦杆および横杆により組み上げられた枠
    型のラックと、このラック内に層状に吊下された中空糸
    膜フィルターモジュールと、これらの中空糸膜フィルタ
    ーモジュールでろ過処理されたろ過水を中空糸膜内部か
    ら抽出するろ過水出口配管と、前記ラック内の底部に設
    けられたバブリングノズルと、このバブリングノズルに
    圧縮空気を導入する圧縮空気入口配管とを備えたことを
    特徴とする中空糸膜ろ過ユニット。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の中空糸膜ろ過ユニットを
    請求項1または2記載の中空糸膜ろ過装置に適用したこ
    とを特徴とするボイラー補給水用純水製造設備。
  5. 【請求項5】 不溶解性不純物およびイオン等の不純物
    を含む原水に対し順次に、中空糸膜により不溶解性不純
    物を取り除く処理と、ろ過済み水から逆浸透膜によりイ
    オンを除去する処理と、イオン除去済み水から電気透析
    により再度イオンを除去する処理とを行うことを特徴と
    するボイラー補給水用純水製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のボイラー補給水用純水製
    造方法において、シリカ等の不純物を高濃度含有した原
    水の水処理方法として、電気透析によるイオン除去処理
    後に、さらに複数のイオン成分を除去する処理を施すこ
    とを特徴とするボイラー補給水用純水製造方法。
JP9310652A 1997-11-12 1997-11-12 ボイラー補給水用純水製造設備、ボイラー補給水用純水製造方法および中空糸膜ろ過ユニット Pending JPH11137972A (ja)

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