JPH111392A - 単結晶ダイヤモンドの製造方法および製造装置 - Google Patents
単結晶ダイヤモンドの製造方法および製造装置Info
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Abstract
いずれの方法によっても、安定に大面積の単結晶ダイヤ
モンドを製造する方法、およびその製造装置を提供す
る。 【解決手段】 初期の単結晶ダイヤモンド基材50とし
て、その主表面および側面が低指数面からなる平板を用
い、その単結晶ダイヤモンド基材50に単結晶ダイヤモ
ンドをホモエピタキシャル気相成長させることによっ
て、大面積の単結晶ダイヤモンドを形成する。単結晶ダ
イヤモンド基材50の保持手段としては、炭素との化合
物を形成し難い材質からなるか、または、そのような材
料を被覆したものを用いる。この製造方法および装置に
より、基材表面に安定して単結晶ダイヤモンドを成長さ
せることができ、その結果、大面積の良質な単結晶ダイ
ヤモンドをより短時間で形成することができる。
Description
た単結晶ダイヤモンドの製造方法および製造装置に関
し、特に、切削工具,精密工具,半導体材料,電子部
品,光学部品などに用いられる、10mm×10mm程
度以上の比較的大型の単結晶ダイヤモンドの製造方法お
よび製造装置に関するものである。
透明度などの数多くの優れた性質を有することから、各
種工具,光学部品,半導体,電子部品などの材料として
幅広く用いられており、今後さらに重要性が増すものと
考えられる。
ものが工業用に使用されていたが、現在では人工的に合
成されたものが中心に用いられている。従来から、多結
晶ダイヤモンドについては、プラズマCVD(Chemical
Vapor Deosition)などの気相合成法によって比較的大
型のものが人工的に製造されていた(たとえば「応用物
理,第55巻第7号,1986, p640〜p653」参照)。しかし
ながら、このような多結晶ダイヤモンドは、基板1上に
形成された多結晶ダイヤモンド層が均一でないため、研
磨した際に十分平滑な面が得られないなどの問題があっ
た。よって、ダイヤモンドの用途の中でも特に平滑な面
を必要とする超精密工具や光学部品、半導体などに用い
られる場合は、結晶方位に均一な多結晶ダイヤモンドを
用いることが必要であった。このような単結晶ダイヤモ
ンドは天然にも産出されるが、極めて稀少であるため、
従来から人工的に製造する方法が検討されている。
の従来の製造方法として、炭素源として炭化水素,酸化
炭素,アルコール,アセトンなどの少なくとも1つ以上
の炭素源を水素,酸素,水,窒素,ハロゲン等と混合し
た原料ガスを用いて、直流,低周波交流,高周波または
マイクロ波を用いてその原料ガスを分解し活性化して発
生させた、低温あるいは高温のプラズマを用いて基材に
単結晶ダイヤモンドを気相成長させるプラズマ気相成長
法や、高温加熱したタングステンフィラメント等の熱電
子放射材を使用して基材に単結晶ダイヤモンドを気相成
長させる熱フィラメント法が挙げられる。また、これら
のうちのいずれの気相成長法を用いた場合においても、
使用する基材の種類により、単結晶ダイヤモンドの基材
上に単結晶ダイヤモンドをホモエピタキシャル成長させ
る方法と、非ダイヤモンド基材上に単結晶ダイヤモンド
をヘテロエピタキシャル成長させる方法とが採用され得
る。また、ホモエピタキシャル成長を用いた場合におい
て、基材の面積を大きくする目的で、複数個の単結晶ダ
イヤモンドを同一平面内に隣接させて接合した基材を使
用するモザイク成長(特開平3−75298号公報,Di
amond and RelatedMaterial 4(1995) p1025-1031 等参
照)などの方法がある。
ャル成長では、成長の途中で双晶や二次核が成長するこ
とにより側面に異常成長を有し、加えて基材保持台から
成長してくる多結晶ダイヤモンドにより横方向へ広がら
ないという問題があった。ヘテロエピタキシャル成長で
は、上面の方位が揃う技術は進歩してきたものの、面内
における方位の整合が今のところは解決しきれていな
い。またモザイク成長では単結晶ダイヤモンド基材同士
の接合部が不整合で界面として残り、そこに異常成長が
生じるため大面積の単結晶ダイヤモンドにはならず、界
面の形成をなくすためには基材同士の角度を完全に揃え
なければならないという問題があった。
やシリコンカーバイド、キュービックボロンナイトライ
ドなどのような、炭素と反応して化合物を形成し易い材
料を用いていたため、基材近傍に単結晶ダイヤモンドの
成長を妨げる多結晶ダイヤモンドが生成するという問題
があった。
め、本発明は、プラズマCVD法および熱フィラメント
法のいずれの方法によっても、安定に大面積の単結晶ダ
イヤモンドを製造する方法、およびその製造装置を提供
することを目的とする。
項1に記載の本発明の単結晶ダイヤモンドの製造方法
は、単結晶ダイヤモンド基材として、その主表面および
側面が低指数面からなるものを用い、その基材に単結晶
ダイヤモンドをホモエピタキシャル気相成長させること
によって、大面積の単結晶ダイヤモンドを形成すること
を、主たる特徴としている。
示で、{100}{110}{111}およびこれらの
面に対して5°以内の角度をなす面、ならびに{31
1}{331}{511}{551}{711}面およ
びこれらの面に対して1°以内の角度をなす面の全てを
指すものと定義される。
て、その主表面および側面が、エネルギー的に安定な低
指数面からなるものを用いることにより、基材表面に安
定して単結晶ダイヤモンドを成長させることができ、そ
の結果、大面積の良質な単結晶ダイヤモンドを形成する
ことができる。
項2に記載のように、単結晶ダイヤモンド基材の側面を
構成する低指数面における単結晶ダイヤモンドの気相成
長速度がより速くなる気相成長条件を使用する。このよ
うな気相成長条件を選ぶことにより、大面積の単結晶ダ
イヤモンドをより短い時間で形成することができ、生産
効率が向上する。
に記載のように、その主表面が、{100}面に対する
傾きが5°以内の正方形の面からなり、4つの側面が、
{100}面に対する傾きが5°以内の面または{11
0}面に対する傾きが5°以内の面を用いることが好ま
しい。
おける単結晶ダイヤモンドの気相成長速度の指標とし
て、〈100〉方向の気相成長速度V〈100〉と〈1
11〉方向の気相成長速度V〈111〉との比、すなわ
ちV〈100〉/V〈111〉で定義される成長速度比
が用いられ、ホモエピタキシャル成長を行なう条件は、
基材の側面の面方位に合わせて決定する。具体的には基
材の側面が{100}面であるときは成長速度比が1.
62以上、特に好ましくは30.5 以上の〈100〉配向
成長条件で成長させる。また、側面が{110}面であ
るときは成長速度比が0.81〜0.92、特に好まし
くは0.5×30.5 の〈110〉配向成長条件で成長さ
せ、側面が{111}面であるときは成長速度比が0.
64以下、特に好ましくは3-0.5以下の〈111〉配向
成長条件で成長させる。側面が2つの面方位で構成され
ているときは、どちらかの面方位に合わせた条件で成長
させる。これにより、その側面の延長上はその方位への
成長が最も速いため異常成長が形成しにくくなり、異常
成長の含まれる領域を限定することが可能となる。
請求項4に記載のように、単結晶ダイヤモンド基材とし
て、その主表面が{100}面に対する傾きが5°以内
の正方形の面からなり、4つの側面が、{100}面に
対する傾きが5°以内の面からなるものを用い、かつ、
{111}面に対する単結晶ダイヤモンドの気相成長速
度が最も速くなる気相成長条件を使用する。
〈111〉配向条件を使用することによって、〈11
0〉配向条件の場合のような、成長が進むにつれて{1
10}側面の厚さが徐々に薄くなるという現象が生じな
いため、より大面積の単結晶ダイヤモンド基材を形成し
易くなるという利点がある。
に、単結晶ダイヤモンド基材の主表面および側面に単結
晶ダイヤモンドを気相成長させた後に、気相成長前の側
面と異なる低指数面が新たな側面を構成するように、前
記主表面に略垂直な面で切断して単結晶ダイヤモンドを
切出すことによって、ホモエピタキシャル成長の途中で
異常成長した双晶や二次核を除去している。
は、請求項6に記載のように、単結晶ダイヤモンド基材
として、{100}面に対する傾きが5°以内の面から
なる4つの側面からなるものを用い、主表面に略垂直な
面で切断して略直方体形状の単結晶ダイヤモンドを切り
出す工程の前に、さらに次の工程を備える。すなわち、
4つの側面の各々の下側から成長する傾斜面の上端が単
結晶ダイヤモンド基材の上側の主表面の高さに到達した
とき、またはその前の段階で、上面から単結晶ダイヤモ
ンド基材の上側の主表面位置まで、および、下面から傾
斜面の上端まで研磨により除去する工程をさらに備え
る。
成長する傾斜面の上端が単結晶ダイヤモンド基材の上側
の主表面の高さに到達したとき、またはその前の段階
で、研磨による除去工程を行なうのは、傾斜面が単結晶
ダイヤモンド基材の上側の主表面まで到達してもなお成
長を続けたとしても、それによって形成されるのは本製
造方法では不要となる部位であり、より大型の単結晶ダ
イヤモンドをより早く形成する本発明の目的に反する結
果となるからである。
晶ダイヤモンドを成長させて製造効率を高くするという
観点からは、4つの各側面の下側から出現してくる傾斜
面が単結晶ダイヤモンドの基材の上側の表面まで達した
段階(図4(b)において破線で示した位置まで成長し
た段階)で次の工程に進むことが好ましい。
いては、請求項7に記載のように、単結晶ダイヤモンド
基材として、{110}面に対する傾きが5°以内の面
からなる4つの側面からなるものを用い、主表面に略垂
直な面で切断して略直方体形状の単結晶ダイヤモンドを
切り出す工程の前に、さらに次の工程を備える。まず、
4つの側面の各々に、上下に対向して成長する、{11
1}面に対する傾きが5°以内の1対の傾斜面が、該1
対の傾斜面同士が交わる線が稜線をなすまで成長して、
4つの側面に平行な成長面が消失するとき、またはその
前の段階で、主表面が成長して形成された上側の面か
ら、上記稜線を含む平面まで除去して、{100}面に
対する傾きが5°以内の面からなる新たな成長開始主表
面を形成する。次に、その新たな成長開始主表面上に、
単結晶ダイヤモンドを気相成長させるた後、下面から前
記新たな成長開始主表面までを除去する。
が稜線をなすまで成長して、単結晶ダイヤモンド基材の
4つの側面に平行な成長面が消失するとき、またはその
前の段階で、主表面が成長して形成された上側の面か
ら、上記稜線を含む平面まで除去し、その後に単結晶ダ
イヤモンドを切り出す工程を行なうのは、単結晶ダイヤ
モンド基材の4つの側面に平行な成長面が消失した段階
(図9(b)に破線で示した位置まで成長した段階)か
らさらに成長を続けて行なっても、成長後の単結晶ダイ
ヤモンド基板から切り出せる単結晶ダイヤ面の大きさは
増加せず、本製造方法では不良となる多結晶ダイヤモン
ド部位が増加するだけであり、より大型の単結晶ダイヤ
モンドをより早く形成する本願発明の目的に反する結果
となるからである。但し、切り出せる単結晶ダイヤモン
ドの面積を最も大きくして製造効率を高くするという観
点からは、4つの各側面のそれぞれが上記1対の傾斜面
の成長によってちょうど消失した段階で次の工程に進む
ようにすることが好ましい。
状の単結晶ダイヤモンドを切出す上記工程は、請求項8
に記載のように、{100}面に対する傾きが5°以内
の面が切断前の側面を構成する場合には、{110}面
に対する傾きが5°以内の面が新たな側面を構成するよ
うに切出し、{110}面に対する傾きが5°以内の面
が切断前の側面を構成する場合には、{100}面に対
する傾きが5°以内の面が新たな側面になるように切出
す工程を含む。
方法においては、請求項9に記載のように、切断前の側
面が{100}面に対する傾きが5°以内の面からなる
単結晶ダイヤモンドを、{110}面に対する傾きが5
°以内の面が新たな側面を構成するように切出す工程
と、切断前の側面が{110}面に対する傾きが5°以
内の面からなる単結晶ダイヤモンドを、新たな側面が
{100}面に対する傾きが5°以内の面が新たな側面
を構成するように切出す工程とを、交互に繰り返すこと
によって、大面積の単結晶ダイヤモンドが形成される。
法を良好に実現可能にする本発明の単結晶ダイヤモンド
の製造装置は、請求項10に記載のとおり、反応容器
と、この反応容器内へダイヤモンドを気相合成するため
の原料ガスを供給する原料ガス供給手段と、反応容器内
のガスを排出し、減圧するための排気手段と、反応容器
内において単結晶ダイヤモンド基材を保持するための基
材保持手段とを備え、基材保持手段の少なくとも単結晶
ダイヤモンド基材を載置する領域の近傍が、炭素との化
合物を形成し難い材質からなるか、または、炭素との化
合物を形成し難い材料を被覆したものからなっている。
モンドが析出することが抑制されるため、単結晶ダイヤ
モンドの成長を妨げる多結晶ダイヤモンドの生成を抑制
される。その結果、励起されたダイヤモンドの前駆体が
保持台上で捕らわれにくくなって、基材側面に到達する
確率が増加するため、大面積の単結晶ダイヤモンドの製
造をより速く行なうことが可能となる。
1に記載のように、少なくとも単結晶ダイヤモンド基材
を載置する領域の近傍が、銅,白金,イリジウム,モリ
ブデン,グラファイト,金,銀,ニッケルおよびコバル
トのうちのいずれかの材料からなるか、またはこれらの
材料のうちのいずれかを被覆したものであることが好ま
しい。
て、図面を参照しながら説明する。
の形態1における実験に使用した、ダイヤモンド気相合
成用のマイクロ波CVD装置を示す模式図である。図1
0に示すマイクロ波CVD装置においては、マイクロ波
電源4、アイソレータおよびチューナ5等からなるマイ
クロ波発生部から発生するマイクロ波は、導波管6を介
してプランジャ10へ向かう。そして、導波管の途中の
位置には、反応容器としての石英管7が設けられてお
り、この石英管7の上部には原料ガスの導入口9が、下
部には排出口8が設けられている。石英管7内の導波管
6と交差する位置に、基材ホルダ1が配置されており、
この基材ホルダ1上に基材2が設置されるようになって
いる。
0aが正方形の{100}面、側面50a,50bも
{100}面の、厚さが0.5mm以上の単結晶ダイヤ
モンドを基材(以下「素基材」と記す)50とし、前述
したマイクロ波CVD装置のモリブデン製の基材ホルダ
上に設置し、成長速度比がほぼ30.5 である〈100〉
優先配向成長条件、具体的にはメタン濃度10±0.5
%のメタン−水素系混合ガスを用い、反応容器内圧力1
40±5Torr、基材温度1000±10℃に維持し
た条件でホモエピタキシャル成長を行なったところ、図
1(b),図3(a)および図4(b)に示すように成
長し、素基材の側面50a,50bの下部から傾斜面5
1が出現するとともに、上面四隅には異常成長部11
(図4(b)参照)が生じ、上面四隅の各上コーナ部に
は、落ち部分52が生じる。
{100}側面の延長上に異常成長が生じずに成長し、
傾斜面51の上端が、図3(b)において破線で示す位
置、すなわち素基材50の上側の主表面50aの位置に
到達する。この段階で、図2(a)に破線で示す下面か
ら傾斜面51の上端までを研磨により除去し、その後さ
らに、図2(b)に破線で示す部分、すなわち、上面か
ら上面四隅の落ち部分52の下端まで研磨し、落ち部分
52を消失させることにより、図2(c)および図4
(c)に示すように、異常成長部11を含む直方体形状
のダイヤモンド基板53を形成する。この基板53を、
図2(c)および図4(c)に示す切り出し線12位置
で、YAGレーザによる切断加工を施すことにより、図
5(a)および図8(a)に示すような、上面が正方形
の{100}面からなり、かつ、4つの側面が{11
0}面からなる平板状の単結晶ダイヤモンド基板(素基
材)60に成形する。
0.5 である〈110〉優先配向成長条件、具体的にはメ
タン濃度3±0.5%のメタン−水素系混合ガスを用
い、反応容器内圧力140±5Torr、基材温度10
50±10℃に維持した条件で成長させたところ、図5
(b)および図7(a)に示すように成長した。以上の
工程によって、図5(a)および図8(a)に示す素基
材60の4つの側面のそれぞれの上下端から、図5
(b)および図8(b)に示すように傾斜面61,62
が出現する。素基材60の四隅には異常成長部11が生
じるが、{110}側面延長上には異常成長が形成され
ずに大きくなる。
れるようにするために、図5(c)に示すように各側面
の上下の傾斜面61,62の交線が稜線63をなすまで
成長した段階(図7(b)において破線で示す位置まで
成長した段階)で、上面から稜線64を含む平面位置ま
で研磨により除去し、図6(a)に示す成長開始面64
aを有する基板64を形成する。その後、〈100〉優
先配向成長条件を適用して、成長開始面64a上にホモ
エピタキシャル成長させて、図6(b)に示すように基
板64上に単結晶ダイヤモンド層65を形成する。その
後、単結晶ダイヤモンド層65より下の基板64を下面
から研磨して除去し、図6(c)および図8(c)に示
す、異常成長部11を四隅に含む平板状の単結晶ダイヤ
モンド層65を得る。この単結晶ダイヤモンド層65
に、図6(c)に示す切出し線12の位置でYAGレー
ザにより切断加工を施し、図1(a)に示すような、上
面および4つの側面がすべて{100}面からなる、異
常成長部を含まない単結晶ダイヤモンドに成形する。以
上のような工程を繰り返すことによって、大面積の平板
状単結晶ダイヤモンドを得ることができる。
(a)に示した{110}側面を有する単結晶基材を素
基材とするホモエピタキシャル成長工程において、〈1
10〉優先配向成長条件を用いたが、以下に示す理由に
より、〈110〉優先配向成長条件の代わりに〈11
1〉方向の成長速度が最も速くなる〈111〉優先配向
成長条件を用いることによっても、本願発明の目的を果
たすことができる。
によって形成されるダイヤモンドの孤立粒子は、通常は
{100}面および{111}面の2種類の面から構成
されることが一般に知られている。これは、{100}
面への〈100〉方向の成長および{111}面への
〈111〉方向の成長が主として生じ、その他の面へは
比較的成長しにくいためである。そのため、各配向成長
条件を特定する指標としての成長速度比が〈100〉方
向の気相成長速度V〈100〉と〈111〉方向の気相
成長速度V〈111〉との比として定義されることから
もわかるように、〈110〉方向および〈111〉方向
の成長速度の大小関係によって、その他の低指数面への
成長速度が決まることが知られている。
〈110〉優先配向成長条件を適用した場合、成長速度
比が0.5×30.5 となって、〈111〉方向の気相成
長速度が〈100〉方向の気相成長速度よりも速いため
に、〈111〉方向の気相成長の影響が大きい。したが
って、気相成長後の形状は、図7(a)に示すようにな
り、成長が進むにつれて、図7(b)に示すように{1
10}面の厚さが徐々に薄くなり、その結果、異常成長
が生じない領域の厚さも薄くなる。しかしながら、図5
(a)に示した素基材に〈110〉優先配向成長条件を
適用する代わりに〈111〉優先配向成長条件を適用す
ると、異常成長が生じない領域の厚さを薄くすることな
く成長させることが可能である。すなわち、主表面が
{100}面で側面が{110}面の素基材にホモエピ
タキシャル成長させる場合には、側面への成長速度が最
も速くなる〈110〉配向成長条件とは異なる〈11
1〉配向成長条件を適用することによっても、本発明の
目的を達成することができる。
による切断工程で最も大きな面積の単結晶ダイヤモンド
を得るための方法について説明する。図2(c),図4
(c),図6(c),図8(c)等に基づいて説明し
た、切出し線12位置でのYAGレーザによる切断工程
では、単結晶ダイヤモンド基材の側面上に、単結晶ダイ
ヤモンド基材の初期の1辺の長さの50%以下の厚さの
単結晶ダイヤモンドが成長した段階で行なわれる。これ
は、単結晶ダイヤモンド基材の側面上に、初期の1辺の
長さの50%を越える厚さの単結晶ダイヤモンドが成長
した段階で行なわれると、切出しによって異常成長では
ない部分が多く除去されることになり、より大きな面積
の単結晶ダイヤモンドをより速く形成するという本願発
明の目的に反する結果となるからである。ただし、製造
効率を最も高くするためには、基材側面へ初期の1辺の
長さの約50%の厚さだけ成長した段階で切出すことが
好ましい。
単結晶ダイヤモンドの成長厚さの好ましい範囲は、図9
を参照して次のように説明される。まず、{100}面
への〈100〉方向の成長厚さが基材の初期の1辺の長
さの約22%の段階で、正方形の各片をなす切出し線1
2位置、すなわち四隅とも{110}面で切断して、異
常成長部11を除去した四角柱状に切出す場合を考え
る。この場合、図9(a)に示すように、初期の基材か
ら切取られるコーナ部の三角形の面積s1と、切取った
後あらたなコーナ部として残る成長部分の面積s2とが
ほぼ同一になるため、切取った基材の平面積は、結果と
して初期の基材の平面積とほぼ等しくなる。したがっ
て、{100}面への〈100〉方向の成長厚さが基材
の初期の1辺の長さの約22%を越えない段階で四隅と
も{110}面で切断して異常成長部11を除去した四
角柱状に切出しても、もとの基材の平面積と同じかそれ
よりも小さい平面積の基材しか得られない。すなわち、
正方形の平面形状に切出す場合には、{100}面への
〈100〉方向の成長厚さが、少なくとも基材の初期の
1辺の長さの約22%を越えた段階で切出すことが必要
である。
0〉方向の成長厚さが基材の初期の1辺の長さの約22
%を越えない段階であっても、図9(b)に示すよう
に、コーナ部においては切出し線12位置、すなわち
{110}面で切断して、側面に{100}面および
{110}面を含む異常成長部11を除去した八角柱状
に切出すことにより、初期の基材よりも平面積の大きい
単結晶ダイヤモンド基材をうることができる。
成長厚さが基材の初期の1辺の長さの約50%の段階
で、正方形の切出し線12位置、すなわち四隅とも{1
10}面で切断して、異常成長部11を除去した四角柱
状に切出す場合、図9(c)からわかるように、初期の
基材の約2倍の平面積の新たな基材が得られ、異常成長
部11を除く単結晶ダイヤモンドの歩留りという観点か
ら、最も効率がよい。ただし、50%を越えて成長させ
た後に切断した場合には、異常成長部11を除去するた
めに単結晶ダイヤモンド部が余分に除去されるだけであ
って、50%の場合と同じ平面積しか得られない。した
がって、{100}面への〈100〉方向の成長厚さが
基材の初期の1辺の長さの50%以下の段階で、四隅を
{110}面で切断して切出すことが好ましく、50%
の段階で切出すことが最適である。
を適用してダイヤモンド単結晶を気相合成する、本発明
の実施の形態2について説明する。
相合成用の熱フィラメントCVD装置を示す模式図であ
る。同図に示す熱フィラメントCVD装置においては、
反応容器21に原料ガスの導入口22および排出口23
が設けられている。反応容器21内には、交流電源24
によって電流が流されることによって赤熱されるタング
ステンフィラメント25が配設されている。このタング
ステンフィラメント25の下方には、単結晶ダイヤモン
ド基材26を載置するためのモリブデン製の基材ホルダ
27が配置されている。タングステンフィラメント25
の赤熱によって高温となる基材ホルダ27の下部に冷却
水を供給するため、冷却水の導入口28および排出口2
9が設けられている。
実施の形態1と同様に、図1(a)および図4(a)に
示す上面50aが正方形の{100}面、側面50a,
50bも{100}面の、厚さが0.5mm以上の単結
晶ダイヤモンドを基材(素基材)50とし、前述したマ
イクロ波CVD装置のモリブデン製の基材ホルダ上に設
置し、成長速度比がほぼ30.5 である〈100〉優先配
向成長条件、具体的にはメタン濃度1.3%のメタン−
水素系混合ガスを用い、反応容器内圧力100Tor
r、基材温度850℃に維持した条件でホモエピタキシ
ャル成長を行なったところ、図1(b),図3(a)お
よび図4(b)に示すように成長し、素基材の側面50
a,50bの下部から傾斜面51が出現するとともに、
上面四隅には異常成長部11(図4(b)参照)が生
じ、上面四隅の各上コーナ部には、落ち部分52が生じ
る。
{100}側面の延長上に異常成長が生じずに成長し、
傾斜面51の上端が、図3(b)において破線で示す位
置、すなわち素基材50の上側の主表面50aの位置に
到達する。この段階で、図2(a)に破線で示す下面か
ら傾斜面51の上端までを研磨により除去し、その後さ
らに、図2(b)に破線で示す部分、すなわち、上面か
ら上面四隅の落ち部分52の下端まで研磨し、落ち部分
52を消失させることにより、図2(c)および図4
(c)に示すように、異常成長部11を含む直方体形状
のダイヤモンド基板53を形成する。この基板53を、
図2(c)および図4(c)に示す切り出し線12位置
で、YAGレーザによる切断加工を施すことにより、図
5(a)および図8(a)に示すような、上面が正方形
の{100}面からなり、かつ、4つの側面が{11
0}面からなる平板状の単結晶ダイヤモンド基板(素基
材)60に成形する。
0.5 である〈110〉優先配向成長条件、具体的にはメ
タン濃度1.2%のメタン−水素系混合ガスを用い、反
応容器内圧力100Torr、基材温度850℃に維持
した条件で成長させたところ、図5(b)および図7
(a)に示すように成長した。以上の工程によって、図
5(a)および図8(a)に示す素基材60の4つの側
面のそれぞれの上下端から、図5(b)および図8
(b)に示すように傾斜面61,62が出現する。素基
材60の四隅には異常成長部11が生じるが、{11
0}側面延長上には異常成長が形成されずに大きくな
る。
れるようにするために、図5(c)に示すように各側面
の上下の傾斜面61,62の交線が稜線63をなすまで
成長した段階(図7(b)において破線で示す位置まで
成長した段階)で、上面から稜線64を含む平面位置ま
で研磨により除去し、図6(a)に示す成長開始面64
aを有する基板64を形成する。その後、〈100〉優
先配向成長条件を適用して、成長開始面64a上にホモ
エピタキシャル成長させて、図6(b)に示すように基
板64上に単結晶ダイヤモンド層65を形成する。その
後、単結晶ダイヤモンド層65より下の基板64を下面
から研磨して除去し、図6(c)および図8(c)に示
す、異常成長部11を四隅に含む平板状の単結晶ダイヤ
モンド層65を得る。この単結晶ダイヤモンド層65
に、図6(c)に示す切出し線12の位置でYAGレー
ザにより切断加工を施し、図1(a)に示すような、上
面および4つの側面がすべて{100}面からなる、異
常成長部を含まない単結晶ダイヤモンドに成形する。以
上のような工程を繰り返すことによって、大面積の平板
状単結晶ダイヤモンドを得ることができる。
の形態1の場合と同様に、主表面が{100}面で側面
が{110}面の素基材にホモエピタキシャル成長させ
る場合には、側面への成長速度が最も速くなる〈11
0〉配向成長条件とは異なる〈111〉配向成長条件を
適用することによっても、本発明の目的を達成すること
ができることは言うまでもない。
材の主表面および各側面、気相成長により成長させる
面、切出し工程における切出し面のそれぞれの面方位
が、{100}面,{110}面,{111}面等によ
り構成される場合について述べたが、必ずしもそのよう
な面方位にちょうど一致する必要はなく、これらの面の
面方位が、上述の低指数面の定義に包含される範囲の面
方位であれば、本発明の目的を果たすことができる。
の点で例示であって、制限的なものではないと考えられ
るべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではな
く、前掲の特許請求の範囲によって示され、特許請求の
範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれ
ることが意図される。
基材をエピタキシャル成長させ、双晶や二次核のような
異常成長のない領域だけを切出しながら成長させてい
き、かつ基材保持台からのダイヤモンドの析出を抑制す
ることにより、横方向に成長したダイヤモンド中へ基材
保持台から成長してくる二次的なダイヤモンドの取込を
なくすことができるため、大面積の単結晶ダイヤモンド
の製造が可能となる。これにより、従来不可能であった
大口径単結晶ダイヤモンド窓や、単結晶ダイヤモンドウ
ェハなどの新製品開発の可能性が開かれる。
される、上面が正方形の{100}面で、側面も{10
0}面である初期の単結晶ダイヤモンド基材を示す斜視
図、(b)は、(a)に示した単結晶ダイヤモンド基材
に所定の気相成長をさせた場合の成長途中の形状を示す
斜視図、(c)は、各側面の下端から成長した傾斜面の
上端が、初期の単結晶ダイヤモンド基材の上主表面の高
さに到達したときの単結晶ダイヤモンド基材の形状を示
す斜視図である。
ド基材の下面から傾斜面の上端までを研磨により除去し
た後の単結晶ダイヤモンド基材の形状を示す斜視図、
(b)は(a)に示した単結晶ダイヤモンド基材の上面
から、上面四隅の落ち部分が消滅するまで研磨により除
去した後の、単結晶ダイヤモンド基材の形状を示す斜視
図、(c)は(b)の工程により形成された単結晶ダイ
ヤモンド基材の切出し位置を示す斜視図である。
晶ダイヤモンド基材を、その一つの側面側から見た図、
(b)は、図1(b)に示した状態から図1(c)に示
した状態に至る成長過程の側面側から見た形状の変化を
説明するための模式図である。
ヤモンド基材の平面図、(b)は図1(b)に示した気
相成長途中の単結晶ダイヤモンド基材の平面図、(c)
は図2(c)に示した切出し工程前の単結晶ダイヤモン
ド基材の平面図である。
される、上面が正方形の{100}面で、側面が{11
0}面である初期の単結晶ダイヤモンド基材を示す斜視
図、(b)は、(a)に示した単結晶ダイヤモンド基材
に所定の気相成長をさせた場合の成長途中の形状を示す
斜視図、(c)は、各側面の上下端から相対向して成長
した1対の傾斜面の交線が稜線をなすまでに成長した段
階の単結晶ダイヤモンド基材の形状を示す斜視図であ
る。
ド基材の上面から、1対の傾斜面の交線がなす稜線を含
む平面まで、研磨により除去した後の単結晶ダイヤモン
ド基材の形状を示す斜視図、(b)は(a)に示した単
結晶ダイヤモンド基材の上面を成長開始面として所定の
気相成長をさせた後の形状を示す斜視図、(c)は
(b)の工程により形成された単結晶ダイヤモンド基材
の下面から成長開始面までを研磨により除去の単結晶ダ
イヤモンド基材の形状を、その後の切出し工程における
切出し位置を含めて示す斜視図である。
晶ダイヤモンド基材を、その一つの側面側から見た図、
(b)は、図5(b)に示した状態から図5(c)に示
した状態に至る成長過程の側面側から見た形状の変化を
説明するための模式図である。
ヤモンド基材の平面図、(b)は図5(b)に示した気
相成長途中の単結晶ダイヤモンド基材の平面図、(c)
は図6(c)に示した切出し工程前の単結晶ダイヤモン
ド基材の平面図である。
晶ダイヤモンドの成長厚さの好ましい範囲を説明するた
めの平面図であり、そのうち(a)は、{100}面へ
の〈100〉方向の成長厚さが基材の初期の1辺の長さ
の約22%に段階で、正方形の切出し線12位置で切断
して四角柱状に切出す場合の平面図、(b)は、{10
0}面への〈100〉方向の成長厚さが、(a)と同様
に基材の初期の1辺の長さの約22%に段階で、コーナ
部においては切出し線12位置で切断して八角柱状に切
出す場合の平面図、(c)は、{100}面への〈10
0〉方向の気相成長厚さが基材の初期の1辺の長さの約
50%になった段階で、正方形の切出し線12位置で切
断して四角柱状に切出す場合の平面図である。
イクロ波CVD装置の模式図である。
イヤモンド気相合成用の熱フィラメントCVD装置を示
す模式図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 単結晶ダイヤモンド基材上に単結晶ダイ
ヤモンドを気相から合成する単結晶ダイヤモンドの製造
方法であって、 前記単結晶ダイヤモンド基材として、その主表面および
側面が低指数面からなるものを用いる、単結晶ダイヤモ
ンドの製造方法。 - 【請求項2】 前記単結晶ダイヤモンド基材の前記側面
を構成する低指数面における単結晶ダイヤモンドの気相
成長速度が、他に現れる全ての面方向への成長速度より
速くなる気相成長条件を使用する、請求項1記載の単結
晶ダイヤモンドの製造方法。 - 【請求項3】 前記単結晶ダイヤモンド基材として、そ
の主表面が{100}面に対する傾きが5°以内の正方
形の面からなり、4つの側面が{100}面に対する傾
きが5°以内の面または{110}面に対する傾きが5
°以内の面からなるものを用い、側面が{100}面の
ときはメタン濃度8%以上、基板温度1000℃以下の
〈100〉面配向条件を適用し、側面が{110}面の
ときは〈110〉面配向条件を適用する、請求項1また
は2記載の単結晶ダイヤモンドの製造方法。 - 【請求項4】 前記単結晶ダイヤモンド基材として、そ
の主表面が{100}面に対する傾きが5°以内の正方
形の面からなり、4つの側面が、{110}面に対する
傾きが5°以内の面からなるものを用い、かつ、{11
1}面方位に対する単結晶ダイヤモンドの気相成長速度
が〈100〉方向への成長速度と比べて30.5 倍以上の
速さである、メタン濃度1.5%以下、基板温度110
0℃以上の〈111〉配向条件を使用する、請求項1記
載の単結晶ダイヤモンドの製造方法。 - 【請求項5】 前記単結晶ダイヤモンド基材の前記主表
面および前記側面に単結晶ダイヤモンドを気相成長させ
た後に、気相成長前の側面と異なる低指数面が新たな側
面を構成するように、少なくとも前記主表面に略垂直な
面で切断する工程を含むことによって単結晶ダイヤモン
ドを切出すことを特徴とする、請求項1ないし4のいず
れかに記載の単結晶ダイヤモンドの製造方法。 - 【請求項6】 前記単結晶ダイヤモンド基材として、
{100}面に対する傾きが5°以内の面からなる4つ
の側面からなるものを用い、 前記主表面に略垂直な面で切断して略直方体形状の単結
晶ダイヤモンドを切り出す工程の前に、 前記4つの側面の各々の下側から成長する傾斜面の上端
が前記単結晶ダイヤモンド基材の上側の主表面の高さに
到達したとき、またはその前の段階で、上面から前記単
結晶ダイヤモンド基材の上側の主表面位置まで、およ
び、下面から前記傾斜面の上端まで研磨により除去する
工程をさらに備えた、請求項5記載の単結晶ダイヤモン
ドの製造方法。 - 【請求項7】 前記単結晶ダイヤモンド基材として、
{110}面に対する傾きが5°以内の面からなる4つ
の側面からなるものを用い、 前記主表面に略垂直な面で切断して略直方体形状の単結
晶ダイヤモンドを切り出す工程の前に、 前記4つの側面の各々に、上下に対向して成長する、
{111}面に対する傾きが5°以内の1対の傾斜面
が、該1対の傾斜面同士が交わる線が稜線をなすまで成
長して、前記4つの側面に平行な成長面が消失すると
き、またはその前の段階で、前記主表面が成長して形成
された上側の面から、前記稜線を含む平面まで除去し
て、{100}面に対する傾きが5°以内の面からなる
新たな成長開始主表面を形成する工程と、 前記新たな成長開始主表面上に、単結晶ダイヤモンドを
気相成長させる工程と、 下面から前記新たな成長開始主表面までを除去する工程
とをさらに備えた、請求項5記載の単結晶ダイヤモンド
の製造方法。 - 【請求項8】 前記主表面に略垂直な面で切断して略直
方体形状の単結晶ダイヤモンドを切出す前記工程が、
{100}面に対する傾きが5°以内の面が切断前の側
面を構成する場合には、{110}面に対する傾きが5
°以内の面が新たな側面を構成するように切出し、{1
10}面に対する傾きが5°以内の面が切断前の側面を
構成する場合には、{100}面に対する傾きが5°以
内の面が新たな側面になるように切出す工程を含む、請
求項5記載の単結晶ダイヤモンドの製造方法。 - 【請求項9】 前記主表面に略垂直な面で切断して略直
方体形状の単結晶ダイヤモンドを切出す前記工程におい
て、切断前の側面が{100}面に対する傾きが5°以
内の面からなる単結晶ダイヤモンドを、{110}面に
対する傾きが5°以内の面が新たな側面を構成するよう
に切出す工程と、切断前の側面が{110}面に対する
傾きが5°以内の面からなる単結晶ダイヤモンドを、新
たな側面が{100}面に対する傾きが5°以内の面が
新たな側面を構成するように切出す工程とを、交互に繰
り返すことを特徴とする、請求項8記載の単結晶ダイヤ
モンドの製造方法。 - 【請求項10】 単結晶ダイヤモンド基材上に単結晶ダ
イヤモンドを気相から合成する単結晶ダイヤモンドの製
造装置であって、 反応容器と、 前記反応容器内へ、ダイヤモンドを気相合成するための
原料ガスを供給する原料ガス供給手段と、 前記反応容器内のガスを排出し、減圧するための排気手
段と、 前記反応容器内において単結晶ダイヤモンド基材を保持
するための基材保持手段とを備え、 前記基材保持手段の少なくとも単結晶ダイヤモンド基材
を載置する領域の近傍が、炭素との化合物を形成し難い
材質からなるか、または、炭素との化合物を形成し難い
材料を被覆したものである、単結晶ダイヤモンドの製造
装置。 - 【請求項11】 前記基材保持手段の少なくとも単結晶
ダイヤモンド基材を載置する領域の近傍が、銅,白金,
イリジウム,モリブデン,グラファイト,金,銀,ニッ
ケルおよびコバルトのうちのいずれかの材料からなる
か、またはこれらの材料のうちのいずれかを被覆したも
のである、請求項10記載の単結晶ダイヤモンドの製造
装置。
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