JPH11140237A - 熱可塑性樹脂組成物およびそれからなる成形品 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物およびそれからなる成形品Info
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- JPH11140237A JPH11140237A JP9323725A JP32372597A JPH11140237A JP H11140237 A JPH11140237 A JP H11140237A JP 9323725 A JP9323725 A JP 9323725A JP 32372597 A JP32372597 A JP 32372597A JP H11140237 A JPH11140237 A JP H11140237A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ナイロン樹脂とポリオレフィンからなる熱可塑
性樹脂組成物において、剛性と耐衝撃性が高度にバラン
スした樹脂組成物、高度なガスバリア性を有する樹脂組
成物を設計する。 【解決手段】ナイロン樹脂95〜5重量%およびポリオ
レフィン5〜95重量%からなる組成物において、特定
の分散粒径、粒径分布、分散形状を有するモルホロジー
を形成させる。
性樹脂組成物において、剛性と耐衝撃性が高度にバラン
スした樹脂組成物、高度なガスバリア性を有する樹脂組
成物を設計する。 【解決手段】ナイロン樹脂95〜5重量%およびポリオ
レフィン5〜95重量%からなる組成物において、特定
の分散粒径、粒径分布、分散形状を有するモルホロジー
を形成させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はナイロン樹脂とポリ
オレフィンからなる熱可塑性樹脂に関するものである。
詳しくは分散相が連続相の中に特定サイズ及び形状で微
分散したモルホロジーを形成する熱可塑性樹脂に関する
ものであり、この特異なモルホロジー故に低吸水性、高
剛性、高衝撃性、耐屈曲性、高ガスバリア性、高耐熱
性、耐油性、接着性、印刷性、塗装性等の優れた特性を
示す組成物に関するものである。また、これらの組成物
を成形してなる射出成形品、押出シート、フィルムに関
するものである。
オレフィンからなる熱可塑性樹脂に関するものである。
詳しくは分散相が連続相の中に特定サイズ及び形状で微
分散したモルホロジーを形成する熱可塑性樹脂に関する
ものであり、この特異なモルホロジー故に低吸水性、高
剛性、高衝撃性、耐屈曲性、高ガスバリア性、高耐熱
性、耐油性、接着性、印刷性、塗装性等の優れた特性を
示す組成物に関するものである。また、これらの組成物
を成形してなる射出成形品、押出シート、フィルムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ナイロン樹脂はエンジニアリングプラス
チックとしての優れた特性を利用して、自動車分野、電
気・電子分野などで幅広く使用されている。これら自動
車部品、電気部品にはその機能の必要上、耐衝撃性を要
求されることがあり、その場合にはナイロン樹脂に対し
て変性ポリオレフィンを溶融・押出するのが一般的であ
る。例えば、特開昭51−143061号公報には、ナ
イロン樹脂マトリクスに0.01〜3.0μmの範囲の
粒径を有し、かつナイロン樹脂マトリクスに接着された
重合体粒子を含有する多相熱可塑性組成物において靭性
または延性が改良されることが記載されている。
チックとしての優れた特性を利用して、自動車分野、電
気・電子分野などで幅広く使用されている。これら自動
車部品、電気部品にはその機能の必要上、耐衝撃性を要
求されることがあり、その場合にはナイロン樹脂に対し
て変性ポリオレフィンを溶融・押出するのが一般的であ
る。例えば、特開昭51−143061号公報には、ナ
イロン樹脂マトリクスに0.01〜3.0μmの範囲の
粒径を有し、かつナイロン樹脂マトリクスに接着された
重合体粒子を含有する多相熱可塑性組成物において靭性
または延性が改良されることが記載されている。
【0003】また、特開平9−31325公報にはナイ
ロン樹脂マトリクスにα、β−不飽和カルボン酸で変性
されたポリオレフィンを数平均粒子径0.27μm以
下、かつ粒子径0.5μm以上の分散相の割合が分散相
の4%以下となるように分散された耐衝撃性ナイロン樹
脂組成物が記載されている。
ロン樹脂マトリクスにα、β−不飽和カルボン酸で変性
されたポリオレフィンを数平均粒子径0.27μm以
下、かつ粒子径0.5μm以上の分散相の割合が分散相
の4%以下となるように分散された耐衝撃性ナイロン樹
脂組成物が記載されている。
【0004】一方、ポリオレフィン樹脂も自動車分野、
電気・電子分野などで成形品として幅広く使用される一
方、良好な押出特性、柔軟性、耐衝撃性等の機械特性等
を利用してフィルムとしての用途が多い。特に食品、薬
品等の包装用途では高いガスバリア性が要求されること
から、ガスバリア性の高いナイロン樹脂をポリオレフィ
ン樹脂中に分散させ、ポリオレフィンのガスバリア性を
改良する方法が特開平3−66735号公報、特開平5
−32831号公報、特開平9−118778号公報等
に記載されている。
電気・電子分野などで成形品として幅広く使用される一
方、良好な押出特性、柔軟性、耐衝撃性等の機械特性等
を利用してフィルムとしての用途が多い。特に食品、薬
品等の包装用途では高いガスバリア性が要求されること
から、ガスバリア性の高いナイロン樹脂をポリオレフィ
ン樹脂中に分散させ、ポリオレフィンのガスバリア性を
改良する方法が特開平3−66735号公報、特開平5
−32831号公報、特開平9−118778号公報等
に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開昭51−1430
61号公報に記載されている組成物ではナイロン樹脂マ
トリクス中に分散しているポリオレフィンの微細化が不
十分であり、かつ不均一であるために、少ない添加量で
高度な衝撃値を達成できていない。すなわち、高度な衝
撃値を達成しようとすると多量のポリオレフィンを添加
する必要があるため、ナイロン樹脂が本来有している優
れた剛性が低下してしまうという問題がある。
61号公報に記載されている組成物ではナイロン樹脂マ
トリクス中に分散しているポリオレフィンの微細化が不
十分であり、かつ不均一であるために、少ない添加量で
高度な衝撃値を達成できていない。すなわち、高度な衝
撃値を達成しようとすると多量のポリオレフィンを添加
する必要があるため、ナイロン樹脂が本来有している優
れた剛性が低下してしまうという問題がある。
【0006】また、特開平9−31325公報に記載さ
れている組成物では、分散相の粒径分布を規定し、粒子
径が0.5μm以上の分散相の割合を4%以下とするこ
とによって衝撃強度を向上させているが、組成物の衝撃
強度は分散相の粒度分布のみで支配されているのではな
く、分散相の種類や量が変わると粒度分布の制御だけで
は高度な衝撃性を達成するのは困難であった。
れている組成物では、分散相の粒径分布を規定し、粒子
径が0.5μm以上の分散相の割合を4%以下とするこ
とによって衝撃強度を向上させているが、組成物の衝撃
強度は分散相の粒度分布のみで支配されているのではな
く、分散相の種類や量が変わると粒度分布の制御だけで
は高度な衝撃性を達成するのは困難であった。
【0007】また、特開平3−66735号公報、特開
平5−32831号公報、特開平9−118778号公
報に記載されている組成物ではポリオレフィンマトリク
ス中へナイロン樹脂を分散させることによってガスバリ
ア性を向上させているが、分散相の粒子径が1μm程度
と充分な微細化が達成されていないこと、またモルホロ
ジーコントロールが不十分なことから、期待されたほど
のガスバリア性向上は達成されていない。
平5−32831号公報、特開平9−118778号公
報に記載されている組成物ではポリオレフィンマトリク
ス中へナイロン樹脂を分散させることによってガスバリ
ア性を向上させているが、分散相の粒子径が1μm程度
と充分な微細化が達成されていないこと、またモルホロ
ジーコントロールが不十分なことから、期待されたほど
のガスバリア性向上は達成されていない。
【0008】以上のようにナイロン樹脂とポリオレフィ
ンとの組成物において、高度な剛性と耐衝撃性の両立、
ガスバリア性の大幅な向上が待ち望まれているにも関わ
らず、それらの目的を満足するアロイ化技術や組成物は
これまで見出されていなかった。
ンとの組成物において、高度な剛性と耐衝撃性の両立、
ガスバリア性の大幅な向上が待ち望まれているにも関わ
らず、それらの目的を満足するアロイ化技術や組成物は
これまで見出されていなかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上のような状況に鑑
み、本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討を
重ねた結果、マトリクス樹脂中に分散相を特定のサイズ
及び形状で、均一に分散させることによって上記課題が
解決されることを見出し、本発明に到達した。
み、本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討を
重ねた結果、マトリクス樹脂中に分散相を特定のサイズ
及び形状で、均一に分散させることによって上記課題が
解決されることを見出し、本発明に到達した。
【0010】すなわち、本発明は、ナイロン樹脂95〜
5重量%およびポリオレフィン5〜95重量%からな
り、下記の条件(1) 〜(3) を同時に満足する熱可塑性樹
脂組成物およびこの組成物を成形してなる成形品であ
る。 (1) 分散相の最大径の数平均値が0.18μm以下 (2) 最大径が0.3μm以上の分散相の割合が分散相全
体に対して10%以下 (3) 下記式(I )で定義される分散相の形状係数の数平
均値が1.8以上 {π×(R/2)×(R/2)}/A ・・・・・(I ) ただし、π:円周率 R:分散粒子の最大直径 A:分散粒子の断面積
5重量%およびポリオレフィン5〜95重量%からな
り、下記の条件(1) 〜(3) を同時に満足する熱可塑性樹
脂組成物およびこの組成物を成形してなる成形品であ
る。 (1) 分散相の最大径の数平均値が0.18μm以下 (2) 最大径が0.3μm以上の分散相の割合が分散相全
体に対して10%以下 (3) 下記式(I )で定義される分散相の形状係数の数平
均値が1.8以上 {π×(R/2)×(R/2)}/A ・・・・・(I ) ただし、π:円周率 R:分散粒子の最大直径 A:分散粒子の断面積
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明で用いられるナイロン樹脂とは、重
合可能なアミノカルボン酸類、もしくはそのラクタム
類、またはジカルボン酸類とジアミン類などを原料と
し、これらの開環重合または重縮合により得られるもの
である。
て説明する。本発明で用いられるナイロン樹脂とは、重
合可能なアミノカルボン酸類、もしくはそのラクタム
類、またはジカルボン酸類とジアミン類などを原料と
し、これらの開環重合または重縮合により得られるもの
である。
【0012】アミノカルボン酸類の具体例としては、6
−アミノカプロン酸、7−アミノヘプタン酸、9−アミ
ノノナン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノ
ドデカン酸等が挙げられる。なお、これらのアミノ酸類
は2種以上の混合物で使用することもできる。
−アミノカプロン酸、7−アミノヘプタン酸、9−アミ
ノノナン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノ
ドデカン酸等が挙げられる。なお、これらのアミノ酸類
は2種以上の混合物で使用することもできる。
【0013】ラクタム類としては、バレロラクタム、カ
プロラクタム、エナントラクタム、カプリルラクタム、
ラウロラクタムなどを例として挙げることができ、これ
らのうち、カプロラクタム、ラウロラクタムの使用が好
ましく、ε−カプロラクタムの使用が最も好ましい。な
お、これらのラクタム類は2種以上の混合物で使用する
こともできる。
プロラクタム、エナントラクタム、カプリルラクタム、
ラウロラクタムなどを例として挙げることができ、これ
らのうち、カプロラクタム、ラウロラクタムの使用が好
ましく、ε−カプロラクタムの使用が最も好ましい。な
お、これらのラクタム類は2種以上の混合物で使用する
こともできる。
【0014】ジカルボン酸としては、シュウ酸、マロン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二
酸、ドデカン二酸、プラシリン酸、テトラデカン二酸、
ペンタデカン二酸、オクタデカン二酸のような脂肪族ジ
カルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸のような脂環
式ジカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸のような芳香族ジカルボン
酸などが挙げられる。なお、これらのジカルボン酸は2
種以上の混合物で使用することもできる。
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二
酸、ドデカン二酸、プラシリン酸、テトラデカン二酸、
ペンタデカン二酸、オクタデカン二酸のような脂肪族ジ
カルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸のような脂環
式ジカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸のような芳香族ジカルボン
酸などが挙げられる。なお、これらのジカルボン酸は2
種以上の混合物で使用することもできる。
【0015】ジアミンとしては、1,4−ジアミノブタ
ン、1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミノヘキ
サン、2−メチル−1,5−ジアミノペンタン(MD
P)、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミノオ
クタン、1,9−ジアミノノナン、1,10−ジアミノ
デカン、1,11−ジアミノウンデカン、1,12−ジ
アミノドデカン、1,13−ジアミノトリデカン、1,
14−ジアミノテトラデカン、1, 15−ジアミノペ
ンタデカン、1,16−ジアミノヘキサデカン、1,1
7−ジアミノヘプタデカン、1,18−ジアミノオクタ
デカン、1,19−ジアミノノナデカン、1,20−ジ
アミノエイコサンなどの脂肪族ジアミン、シクロヘキサ
ンジアミン、ビス−(4−アミノヘキシル)メタンのよ
うな脂環式ジアミン、キシリレンジアミンのような芳香
族ジアミンなどが挙げられる。これらのジアミンは2種
以上の混合物で使用することもできる。
ン、1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミノヘキ
サン、2−メチル−1,5−ジアミノペンタン(MD
P)、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミノオ
クタン、1,9−ジアミノノナン、1,10−ジアミノ
デカン、1,11−ジアミノウンデカン、1,12−ジ
アミノドデカン、1,13−ジアミノトリデカン、1,
14−ジアミノテトラデカン、1, 15−ジアミノペ
ンタデカン、1,16−ジアミノヘキサデカン、1,1
7−ジアミノヘプタデカン、1,18−ジアミノオクタ
デカン、1,19−ジアミノノナデカン、1,20−ジ
アミノエイコサンなどの脂肪族ジアミン、シクロヘキサ
ンジアミン、ビス−(4−アミノヘキシル)メタンのよ
うな脂環式ジアミン、キシリレンジアミンのような芳香
族ジアミンなどが挙げられる。これらのジアミンは2種
以上の混合物で使用することもできる。
【0016】本発明で使用されるナイロン樹脂は単独で
も、混合物としても用いることができる。
も、混合物としても用いることができる。
【0017】ナイロン樹脂の中でもナイロン6、ナイロ
ン66、ナイロン6/66系共重合体、ナイロン66/
6T系共重合体(T:テレフタル酸)、ナイロン6T/
6I系共重合体(I:イソフタル酸)、ナイロン6T/
M5T系共重合体(M5:2−メチルペンタメチレンジ
アミン、T:テレフタル酸)、あるいはこれらの混合物
の使用が好ましく、特にナイロン6、ナイロン66、こ
れらの混合物の使用が好ましい。
ン66、ナイロン6/66系共重合体、ナイロン66/
6T系共重合体(T:テレフタル酸)、ナイロン6T/
6I系共重合体(I:イソフタル酸)、ナイロン6T/
M5T系共重合体(M5:2−メチルペンタメチレンジ
アミン、T:テレフタル酸)、あるいはこれらの混合物
の使用が好ましく、特にナイロン6、ナイロン66、こ
れらの混合物の使用が好ましい。
【0018】本発明で使用されるナイロン樹脂の分子量
に特に制限はないが、98%硫酸中、23℃、1g/1
00mL濃度で測定した相対粘度が2.0〜4.0のも
のが好ましい。より好ましくは、2.1〜3.8、特に
好ましくは2.2〜3.6である。相対粘度が2.0未
満であると機械物性が低下し、4.0を越えると成形時
の流動性が低下する。
に特に制限はないが、98%硫酸中、23℃、1g/1
00mL濃度で測定した相対粘度が2.0〜4.0のも
のが好ましい。より好ましくは、2.1〜3.8、特に
好ましくは2.2〜3.6である。相対粘度が2.0未
満であると機械物性が低下し、4.0を越えると成形時
の流動性が低下する。
【0019】本発明で使用されるナイロン樹脂は、必要
に応じてカルボン酸化合物またはアミン化合物で末端を
封鎖することが出来る。モノカルボン酸及び/又はモノ
アミンを添加して末端封鎖する場合には、得られたナイ
ロン樹脂の末端基濃度が末端封鎖剤を使用しない場合に
比べて低下する。一方、ジカルボン酸又はジアミンで末
端封鎖した場合には全末端基量は変化しないが、アミノ
末端基とカルボキシル末端基との比率を変えることがで
きる。カルボン酸化合物の具体例としては、酢酸、プロ
ピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カ
プリル酸、ペラルゴン酸、ウンデカン酸、ラウリル酸、
トリデカン酸、ミリスチン酸、ミリストレイン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、ア
ラキン酸のような脂肪族モノカルボン酸、シクロヘキサ
ンカルボン酸、メチルシクロヘキサンカルボン酸のよう
な脂環式モノカルボン酸、安息香酸、トルイル酸、エチ
ル安息香酸、フェニル酢酸のような芳香族モノカルボン
酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、プラシリン
酸、テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、オクタデカ
ン二酸のような脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸のような脂環式ジカルボン酸、フタル酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸の
ような芳香族ジカルボン酸などが挙げられる。
に応じてカルボン酸化合物またはアミン化合物で末端を
封鎖することが出来る。モノカルボン酸及び/又はモノ
アミンを添加して末端封鎖する場合には、得られたナイ
ロン樹脂の末端基濃度が末端封鎖剤を使用しない場合に
比べて低下する。一方、ジカルボン酸又はジアミンで末
端封鎖した場合には全末端基量は変化しないが、アミノ
末端基とカルボキシル末端基との比率を変えることがで
きる。カルボン酸化合物の具体例としては、酢酸、プロ
ピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カ
プリル酸、ペラルゴン酸、ウンデカン酸、ラウリル酸、
トリデカン酸、ミリスチン酸、ミリストレイン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、ア
ラキン酸のような脂肪族モノカルボン酸、シクロヘキサ
ンカルボン酸、メチルシクロヘキサンカルボン酸のよう
な脂環式モノカルボン酸、安息香酸、トルイル酸、エチ
ル安息香酸、フェニル酢酸のような芳香族モノカルボン
酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、プラシリン
酸、テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、オクタデカ
ン二酸のような脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸のような脂環式ジカルボン酸、フタル酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸の
ような芳香族ジカルボン酸などが挙げられる。
【0020】アミン化合物の具体例としては、ブチルア
ミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミ
ン、オクチルアミン、2−エチルヘキシルアミン、ノニ
ルアミン、デシルアミン、ウンデシルアミン、ドデシル
アミン、トリデシルアミン、テトラデシルアミン、ペン
タデシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシルア
ミン、ノナデシルアミン、イコシルアミンのような脂肪
族モノアミン、シクロヘキシルアミン、メチルシクロヘ
キシルアミンのような脂環式モノアミン、ベンジルアミ
ン、β−フェニルエチルアミンのような芳香族モノアミ
ン、1,4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタ
ン、1,6−ジアミノヘキサン、1,7−ジアミノヘプ
タン、1,8−ジアミノオクタン、1,9−ジアミノノ
ナン、1,10−ジアミノデカン、1,11−ジアミノ
ウンデカン、1,12−ジアミノドデカン、1,13−
ジアミノトリデカン、1,14−ジアミノテトラデカ
ン、1,15−ジアミノペンタデカン、1,16−ジア
ミノヘキサデカン、1,17−ジアミノヘプタデカン、
1,18−ジアミノオクタデカン、1,19−ジアミノ
ノナデカン、1,20−ジアミノエイコサンなどの脂肪
族ジアミン、シクロヘキサンジアミン、ビス−(4−ア
ミノヘキシル)メタンのような脂環式ジアミン、キシリ
レンジアミンのような芳香族ジアミンなどが挙げられ
る。
ミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミ
ン、オクチルアミン、2−エチルヘキシルアミン、ノニ
ルアミン、デシルアミン、ウンデシルアミン、ドデシル
アミン、トリデシルアミン、テトラデシルアミン、ペン
タデシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシルア
ミン、ノナデシルアミン、イコシルアミンのような脂肪
族モノアミン、シクロヘキシルアミン、メチルシクロヘ
キシルアミンのような脂環式モノアミン、ベンジルアミ
ン、β−フェニルエチルアミンのような芳香族モノアミ
ン、1,4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタ
ン、1,6−ジアミノヘキサン、1,7−ジアミノヘプ
タン、1,8−ジアミノオクタン、1,9−ジアミノノ
ナン、1,10−ジアミノデカン、1,11−ジアミノ
ウンデカン、1,12−ジアミノドデカン、1,13−
ジアミノトリデカン、1,14−ジアミノテトラデカ
ン、1,15−ジアミノペンタデカン、1,16−ジア
ミノヘキサデカン、1,17−ジアミノヘプタデカン、
1,18−ジアミノオクタデカン、1,19−ジアミノ
ノナデカン、1,20−ジアミノエイコサンなどの脂肪
族ジアミン、シクロヘキサンジアミン、ビス−(4−ア
ミノヘキシル)メタンのような脂環式ジアミン、キシリ
レンジアミンのような芳香族ジアミンなどが挙げられ
る。
【0021】本発明で用いられるナイロン樹脂は、分散
相を微分散化させ、後述する形状係数を大きくするため
には、ナイロン樹脂の末端アミノ基濃度が高い方が好ま
しく、下記式(II)を満足することが特に好ましい。 [末端アミノ基濃度]−[末端カルボキシル基濃度] ≧0.5×10-5eq/g ・・・・・(II)
相を微分散化させ、後述する形状係数を大きくするため
には、ナイロン樹脂の末端アミノ基濃度が高い方が好ま
しく、下記式(II)を満足することが特に好ましい。 [末端アミノ基濃度]−[末端カルボキシル基濃度] ≧0.5×10-5eq/g ・・・・・(II)
【0022】本発明で用いられるナイロン樹脂の末端ア
ミノ基濃度は、好ましくは、3.0×10-5〜15.0
×10-5eq/g、より好ましくは5.0×10-5〜1
2.0×10-5eq/g、特に好ましくは6.0×10
-5〜11.0×10-5eq/gである。
ミノ基濃度は、好ましくは、3.0×10-5〜15.0
×10-5eq/g、より好ましくは5.0×10-5〜1
2.0×10-5eq/g、特に好ましくは6.0×10
-5〜11.0×10-5eq/gである。
【0023】これらナイロン樹脂は公知の方法で得られ
る。例えば重合方法としては溶融重合、界面重合、溶液
重合、塊状重合、固相重合などの方法が利用され、一般
的には溶融重合が最も適当である。さらに前記のナイロ
ン樹脂の低重合体を押出機又は射出成形機に投入し、完
全又は部分的に重合度を増大させ、好適な重合度のナイ
ロン樹脂を得ることができる。
る。例えば重合方法としては溶融重合、界面重合、溶液
重合、塊状重合、固相重合などの方法が利用され、一般
的には溶融重合が最も適当である。さらに前記のナイロ
ン樹脂の低重合体を押出機又は射出成形機に投入し、完
全又は部分的に重合度を増大させ、好適な重合度のナイ
ロン樹脂を得ることができる。
【0024】本発明で使用されるポリオレフィンは、前
記した(1)〜(3)の分散条件を満足できるのであれ
ば、結晶性あるいは非晶性のポリオレフィンのいずれで
あっても良く、混合物であってもかもわないし、また、
不飽和モノマーの単独重合体であっても2種以上のモノ
マーからなる共重合体であっても良く、両者の混合物で
あってもかまわない。また共重合体の場合にはランダム
共重合体であってもブロック共重合体であっても良く、
両者の混合物であってもかまわない。
記した(1)〜(3)の分散条件を満足できるのであれ
ば、結晶性あるいは非晶性のポリオレフィンのいずれで
あっても良く、混合物であってもかもわないし、また、
不飽和モノマーの単独重合体であっても2種以上のモノ
マーからなる共重合体であっても良く、両者の混合物で
あってもかまわない。また共重合体の場合にはランダム
共重合体であってもブロック共重合体であっても良く、
両者の混合物であってもかまわない。
【0025】これらポリオレフィンの中でもエチレンの
単独重合体、プロピレンの単独重合体、エチレン/α−
オレフィン共重合体、ビニルアルコールエステル単独重
合体、ビニルアルコールエステル単独重合体の少なくと
も一部を加水分解して得られるポリオレフィン、[(エ
チレン及び/又はプロピレン)とビニルアルコールエス
テルとの共重合体]の少なくとも一部を加水分解して得
られるポリオレフィン、[(エチレン及び/又はプロピ
レン)と(不飽和カルボン酸及び/又は不飽和カルボン
酸エステル)との共重合体]、[(エチレン及び/又は
プロピレン)と(不飽和カルボン酸及び/又は不飽和カ
ルボン酸エステル)との共重合体]のカルボキシル基及
び/又はエステル基の少なくとも一部を金属塩化して得
られるポリオレフィン、共役ジエンとビニル芳香族炭化
水素とのブロック共重合体及びその水素化物が好まし
く、特にポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プ
ロピレン共重合体、エチレン/1−ブテン共重合体、エ
チレン/(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン/(メ
タ)アクリル酸共重合体のカルボキシル基の少なくとも
一部が金属塩化したポリオレフィン、エチレン/(メ
タ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合
体、エチレン/(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル
酸エステル共重合体のカルボキシル基及び/又はエステ
ル基の少なくとも一部が金属塩化したポリオレフィンが
好ましい。
単独重合体、プロピレンの単独重合体、エチレン/α−
オレフィン共重合体、ビニルアルコールエステル単独重
合体、ビニルアルコールエステル単独重合体の少なくと
も一部を加水分解して得られるポリオレフィン、[(エ
チレン及び/又はプロピレン)とビニルアルコールエス
テルとの共重合体]の少なくとも一部を加水分解して得
られるポリオレフィン、[(エチレン及び/又はプロピ
レン)と(不飽和カルボン酸及び/又は不飽和カルボン
酸エステル)との共重合体]、[(エチレン及び/又は
プロピレン)と(不飽和カルボン酸及び/又は不飽和カ
ルボン酸エステル)との共重合体]のカルボキシル基及
び/又はエステル基の少なくとも一部を金属塩化して得
られるポリオレフィン、共役ジエンとビニル芳香族炭化
水素とのブロック共重合体及びその水素化物が好まし
く、特にポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プ
ロピレン共重合体、エチレン/1−ブテン共重合体、エ
チレン/(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン/(メ
タ)アクリル酸共重合体のカルボキシル基の少なくとも
一部が金属塩化したポリオレフィン、エチレン/(メ
タ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合
体、エチレン/(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル
酸エステル共重合体のカルボキシル基及び/又はエステ
ル基の少なくとも一部が金属塩化したポリオレフィンが
好ましい。
【0026】ここでいうエチレンとα−オレフィンとの
共重合体とは、エチレンにα−オレフィンを共重合して
得られるポリオレフィンであり、α−オレフィンの具体
例としては1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、
1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセンまたはこれら
の混合物が用いられ、特にエチレン/1−ブテン共重合
体が好ましい。
共重合体とは、エチレンにα−オレフィンを共重合して
得られるポリオレフィンであり、α−オレフィンの具体
例としては1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、
1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセンまたはこれら
の混合物が用いられ、特にエチレン/1−ブテン共重合
体が好ましい。
【0027】また、[(エチレン及び/又はプロピレ
ン)と(不飽和カルボン酸及び/又は不飽和カルボン酸
エステル)との共重合体]で用いられる不飽和カルボン
酸とはアクリル酸、メタクリル酸のいずれかあるいは混
合物であり、不飽和カルボン酸エステルとしてはこれら
不飽和カルボン酸のメチルエステル、エチルエステル、
プロピルエステル、ブチルエステル、ペンチルエステ
ル、ヘキシルエステル、ヘプチルエステル、オクチルエ
ステル、ノニルエステル、デシルエステル等、あるいは
これらの混合物が挙げられるが、特にエチレンとメタク
リル酸との共重合体、エチレン、メタクリル酸及びアク
リル酸エステルとの共重合体が好ましい。
ン)と(不飽和カルボン酸及び/又は不飽和カルボン酸
エステル)との共重合体]で用いられる不飽和カルボン
酸とはアクリル酸、メタクリル酸のいずれかあるいは混
合物であり、不飽和カルボン酸エステルとしてはこれら
不飽和カルボン酸のメチルエステル、エチルエステル、
プロピルエステル、ブチルエステル、ペンチルエステ
ル、ヘキシルエステル、ヘプチルエステル、オクチルエ
ステル、ノニルエステル、デシルエステル等、あるいは
これらの混合物が挙げられるが、特にエチレンとメタク
リル酸との共重合体、エチレン、メタクリル酸及びアク
リル酸エステルとの共重合体が好ましい。
【0028】[(エチレン及び/又はプロピレン)と
(不飽和カルボン酸及び/又は不飽和カルボン酸エステ
ル)との共重合体]のカルボキシル基及び/又はエステ
ル基の少なくとも一部が金属塩化したポリマーにおける
金属種については特に制限はないが、Li、Na、K、
Mg、Ca、Sr、Baなどのアルカリ金属、アルカリ
土類金属の他、Al、Sn、Sb、Ti、Mn、Fe、
Ni、Cu、Zn、Cdなどが用いられ、特にZnが好
ましく用いられる。
(不飽和カルボン酸及び/又は不飽和カルボン酸エステ
ル)との共重合体]のカルボキシル基及び/又はエステ
ル基の少なくとも一部が金属塩化したポリマーにおける
金属種については特に制限はないが、Li、Na、K、
Mg、Ca、Sr、Baなどのアルカリ金属、アルカリ
土類金属の他、Al、Sn、Sb、Ti、Mn、Fe、
Ni、Cu、Zn、Cdなどが用いられ、特にZnが好
ましく用いられる。
【0029】共役ジエンとビニル芳香族炭化水素とのブ
ロック共重合体及びその水素化物における共役ジエンと
しては、1分子内に4〜8個の炭素原子を有する共役ジ
エンであって、例えば1,3−ブタジエン、2−メチル
−1,3−ブタジエン(イソプレン)、2,3−ジメチ
ル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,
3−ヘキサジエンなどが挙げられるが、特に1,3−ブ
タジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレ
ン)が好ましく用いられる。また、ビニル芳香族炭化水
素としては、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、
1,3−ジメチルスチレン、α−メチルスチレン、ビニ
ルナフタレン、ビニルアントラセンなどが挙げられる
が、特にスチレンが好ましく用いられる。
ロック共重合体及びその水素化物における共役ジエンと
しては、1分子内に4〜8個の炭素原子を有する共役ジ
エンであって、例えば1,3−ブタジエン、2−メチル
−1,3−ブタジエン(イソプレン)、2,3−ジメチ
ル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,
3−ヘキサジエンなどが挙げられるが、特に1,3−ブ
タジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレ
ン)が好ましく用いられる。また、ビニル芳香族炭化水
素としては、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、
1,3−ジメチルスチレン、α−メチルスチレン、ビニ
ルナフタレン、ビニルアントラセンなどが挙げられる
が、特にスチレンが好ましく用いられる。
【0030】本発明で使用されるポリオレフィンの分子
量に特に制限はないが、135℃、デカリン溶媒中で測
定された極限粘度が0.1〜15dL/gのものが好ま
しい。より好ましくは、0.5〜10dL/g、特に好
ましくは0.7〜7dL/gである。極限粘度が0.1
dL/g未満であると機械物性が低下し、15dL/g
を越えると成形時の流動性が低下する。
量に特に制限はないが、135℃、デカリン溶媒中で測
定された極限粘度が0.1〜15dL/gのものが好ま
しい。より好ましくは、0.5〜10dL/g、特に好
ましくは0.7〜7dL/gである。極限粘度が0.1
dL/g未満であると機械物性が低下し、15dL/g
を越えると成形時の流動性が低下する。
【0031】本発明で用いられるポリオレフィンは、ナ
イロン樹脂との親和性を高め、前記した(1)〜(3)
の分散条件を満足させるためには、不飽和カルボン酸、
そのエステル及び無水物から選ばれる一種以上の変性剤
により変性されていることが好ましい。
イロン樹脂との親和性を高め、前記した(1)〜(3)
の分散条件を満足させるためには、不飽和カルボン酸、
そのエステル及び無水物から選ばれる一種以上の変性剤
により変性されていることが好ましい。
【0032】不飽和カルボン酸、そのエステル及び無水
物の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸、およびこれらのエステ
ル、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水グルタコン
酸、無水シトラコン酸、無水アコニット酸などを挙げる
ことができるが、特に無水マレイン酸が好ましい。
物の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸、およびこれらのエステ
ル、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水グルタコン
酸、無水シトラコン酸、無水アコニット酸などを挙げる
ことができるが、特に無水マレイン酸が好ましい。
【0033】これら変性剤の使用量は、ポリオレフィン
100重量部に対して0.01〜10重量部であり、好
ましくは0.02〜7重量部、更に好ましくは0.05
〜5重量部である。0.01重量部より少ないとポリオ
レフィンとナイロン樹脂との親和性不足のため、耐衝撃
性や成形品の表面外観が不十分となる。また、10重量
部より多いとポリオレフィンの劣化や着色の問題が発生
する。
100重量部に対して0.01〜10重量部であり、好
ましくは0.02〜7重量部、更に好ましくは0.05
〜5重量部である。0.01重量部より少ないとポリオ
レフィンとナイロン樹脂との親和性不足のため、耐衝撃
性や成形品の表面外観が不十分となる。また、10重量
部より多いとポリオレフィンの劣化や着色の問題が発生
する。
【0034】ポリオレフィンの変性方法としては、例え
ば特公昭44−15422号のように溶液状態で反応さ
せる方法、特公昭43−18144号のようにスラリー
状で反応させる方法、特公昭43−27421号のよう
に溶融状態で反応させる方法など、いずれの方法を用い
てもかまわないが、操作の簡便性や経済性の観点から、
押出機、ロールミル、バンバリーミキサーを用いて溶融
状態で反応させる方法が好ましい。より具体的には、ポ
リオレフィンと不飽和カルボン酸またはそのエステル、
無水物から選ばれる一種以上の変性剤とを加熱によって
ラジカルを発生させる化合物の存在下に、単軸あるいは
2軸押出機中で、150〜350℃の温度範囲で溶融混
練する方法が好ましく用いられる。
ば特公昭44−15422号のように溶液状態で反応さ
せる方法、特公昭43−18144号のようにスラリー
状で反応させる方法、特公昭43−27421号のよう
に溶融状態で反応させる方法など、いずれの方法を用い
てもかまわないが、操作の簡便性や経済性の観点から、
押出機、ロールミル、バンバリーミキサーを用いて溶融
状態で反応させる方法が好ましい。より具体的には、ポ
リオレフィンと不飽和カルボン酸またはそのエステル、
無水物から選ばれる一種以上の変性剤とを加熱によって
ラジカルを発生させる化合物の存在下に、単軸あるいは
2軸押出機中で、150〜350℃の温度範囲で溶融混
練する方法が好ましく用いられる。
【0035】加熱によってラジカルを発生させる化合物
の具体例としては、1,1−ビス−tert−ブチルパ
−オキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジ
−tert−ブチルパーオキシド、tert−ブチルパ
ーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキシド、2,5
−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロパーオキシド、
ベンゾイルパーオキシド、2,5−ジメチル−ジベンゾ
イルパーオキシド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾ
ビスイソバレロニトリル、2,3−ジフェニル−2,3
−ジメチルブタンなどが挙げられる。
の具体例としては、1,1−ビス−tert−ブチルパ
−オキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジ
−tert−ブチルパーオキシド、tert−ブチルパ
ーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキシド、2,5
−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロパーオキシド、
ベンゾイルパーオキシド、2,5−ジメチル−ジベンゾ
イルパーオキシド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾ
ビスイソバレロニトリル、2,3−ジフェニル−2,3
−ジメチルブタンなどが挙げられる。
【0036】本発明の組成物は、マトリクス中に分散相
が単に微分散しているのではなく、分散相の粒径分布及
び形状分布が規定されたモルホロジーを有するものであ
る。
が単に微分散しているのではなく、分散相の粒径分布及
び形状分布が規定されたモルホロジーを有するものであ
る。
【0037】分散相の粒径に関しては、透過型電子顕微
鏡で観察される任意の分散粒子100個の最大径の数平
均値が0.18μm以下であり、好ましくは0.16μ
m以下、更に好ましくは0.14μm以下である。最大
径の数平均値が0.18μmを越えると高度な耐衝撃性
やガスバリア性を達成できない。
鏡で観察される任意の分散粒子100個の最大径の数平
均値が0.18μm以下であり、好ましくは0.16μ
m以下、更に好ましくは0.14μm以下である。最大
径の数平均値が0.18μmを越えると高度な耐衝撃性
やガスバリア性を達成できない。
【0038】また、分散相の粒径分布については、透過
型電子顕微鏡で観察される任意の分散粒子100個のう
ち、最大径が0.3μmを越える分散相の割合が分散相
全体に対して10%以下であり、好ましくは7%以下、
更に好ましくは5%以下である。最大径が0.3μmを
越える分散相の割合が10%を越えると、高度な耐衝撃
性やガスバリア性を達成できない。
型電子顕微鏡で観察される任意の分散粒子100個のう
ち、最大径が0.3μmを越える分散相の割合が分散相
全体に対して10%以下であり、好ましくは7%以下、
更に好ましくは5%以下である。最大径が0.3μmを
越える分散相の割合が10%を越えると、高度な耐衝撃
性やガスバリア性を達成できない。
【0039】更に、分散相の形状分布に関しては、透過
型電子顕微鏡で観察される任意の分散粒子100個につ
いて、下記式(I )で定義される形状係数の数平均値が
1.8以上であり、好ましくは1.9以上、更に好まし
くは2.0以上である。形状係 数が1.8に満たない
と、高度な耐衝撃性やガスバリア性を達成できない。
(I )式で定義される形状係数とは、分散粒子の最大径
を直径とする円への充足度を表 す値である。 {π×(R/2)×(R/2)}/A ・・・・・(I ) ただし、π:円周率 R:分散粒子の最大直径 A:分散粒子の断面積
型電子顕微鏡で観察される任意の分散粒子100個につ
いて、下記式(I )で定義される形状係数の数平均値が
1.8以上であり、好ましくは1.9以上、更に好まし
くは2.0以上である。形状係 数が1.8に満たない
と、高度な耐衝撃性やガスバリア性を達成できない。
(I )式で定義される形状係数とは、分散粒子の最大径
を直径とする円への充足度を表 す値である。 {π×(R/2)×(R/2)}/A ・・・・・(I ) ただし、π:円周率 R:分散粒子の最大直径 A:分散粒子の断面積
【0040】本発明の組成物において使用されるナイロ
ン樹脂とポリオレフィンの配合比率は、ナイロン樹脂5
〜95重量%に対してポリオレフィン95〜5重量%で
あり、好ましくはナイロン樹脂10〜90重量%に対し
てポリオレフィン90〜10重量%、更に好ましくはナ
イロン樹脂15〜85重量%に対してポリオレフィン8
5〜15重量%である。ナイロン樹脂が5重量%より少
ないとナイロン樹脂の特性が発現せず、また、95重量
%より多いとポリオレフィンの特性が発現しない。
ン樹脂とポリオレフィンの配合比率は、ナイロン樹脂5
〜95重量%に対してポリオレフィン95〜5重量%で
あり、好ましくはナイロン樹脂10〜90重量%に対し
てポリオレフィン90〜10重量%、更に好ましくはナ
イロン樹脂15〜85重量%に対してポリオレフィン8
5〜15重量%である。ナイロン樹脂が5重量%より少
ないとナイロン樹脂の特性が発現せず、また、95重量
%より多いとポリオレフィンの特性が発現しない。
【0041】本発明の組成物を製造する方法については
特に限定されないが、上述の本発明に必要な成分を溶融
混練することが好ましく、通常は2軸押し出し機に各成
分を供給し、各成分の溶融温度以上の温度で溶融混練さ
れる。
特に限定されないが、上述の本発明に必要な成分を溶融
混練することが好ましく、通常は2軸押し出し機に各成
分を供給し、各成分の溶融温度以上の温度で溶融混練さ
れる。
【0042】本発明における組成物中には本発明の効果
を損なわない範囲で他の成分、例えば酸化防止剤や耐熱
安定剤(ヒンダードフェノール系、ヒドロキノン系、ホ
スファイト系およびこれらの置換体、ハロゲン化銅、ヨ
ウ素化合物等)、耐候剤(レゾルシノール系、サシリト
ール系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ヒ
ンダードアミン系等)、離型剤及び滑剤(脂肪族アルコ
ール、ビス尿素及びポリエチレンワックス等)、顔料
(硫化カドミウム、フタロシアニン、カーボンブラック
等)、染料(ニグロシン等)、結晶核剤(タルク、シリ
カ、カオリン、クレー等)、可塑剤(p−オキシ安息香
酸オクチル、N−ブチルベンゼンスルホンアミド等)、
帯電防止剤(アルキルサルフェート型アニオン系帯電防
止剤、4級アンモニウム塩型カチオン系帯電防止剤、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノステアレートのような
非イオン系帯電防止剤、ベタイン系両性帯電防止剤
等)、難燃剤(メラミンシアヌレート、水酸化マグネシ
ウム、水酸化アルミニウム等の水酸化物、ポリリン酸ア
ンモニウム、臭素化ポリスチレン、臭素化ポリフェニレ
ンオキシド、臭素化ポリカーボネート、臭素化エポキシ
樹脂あるいはこれらの臭素系難燃剤と三酸化アンチモン
との組み合わせ等)、充填剤(グラファイト、硫酸バリ
ウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、酸化アンチモン、酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、酸化亜鉛、酸化鉄、硫化亜鉛、亜鉛、鉛、ニッケ
ル、アルミニウム、銅、鉄、ステンレス、ガラス繊維、
炭素繊維、アラミド繊維等の粒子状、繊維状、針状、板
状充填剤)、他の重合体(他のポリアミド、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリ
フェニレンスルフィド、液晶ポリマー、ポリスルホン、
ポリエーテルスルホン、ABS樹脂、SAN樹脂、ポリ
スチレン等)を添加することができる。
を損なわない範囲で他の成分、例えば酸化防止剤や耐熱
安定剤(ヒンダードフェノール系、ヒドロキノン系、ホ
スファイト系およびこれらの置換体、ハロゲン化銅、ヨ
ウ素化合物等)、耐候剤(レゾルシノール系、サシリト
ール系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ヒ
ンダードアミン系等)、離型剤及び滑剤(脂肪族アルコ
ール、ビス尿素及びポリエチレンワックス等)、顔料
(硫化カドミウム、フタロシアニン、カーボンブラック
等)、染料(ニグロシン等)、結晶核剤(タルク、シリ
カ、カオリン、クレー等)、可塑剤(p−オキシ安息香
酸オクチル、N−ブチルベンゼンスルホンアミド等)、
帯電防止剤(アルキルサルフェート型アニオン系帯電防
止剤、4級アンモニウム塩型カチオン系帯電防止剤、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノステアレートのような
非イオン系帯電防止剤、ベタイン系両性帯電防止剤
等)、難燃剤(メラミンシアヌレート、水酸化マグネシ
ウム、水酸化アルミニウム等の水酸化物、ポリリン酸ア
ンモニウム、臭素化ポリスチレン、臭素化ポリフェニレ
ンオキシド、臭素化ポリカーボネート、臭素化エポキシ
樹脂あるいはこれらの臭素系難燃剤と三酸化アンチモン
との組み合わせ等)、充填剤(グラファイト、硫酸バリ
ウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、酸化アンチモン、酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、酸化亜鉛、酸化鉄、硫化亜鉛、亜鉛、鉛、ニッケ
ル、アルミニウム、銅、鉄、ステンレス、ガラス繊維、
炭素繊維、アラミド繊維等の粒子状、繊維状、針状、板
状充填剤)、他の重合体(他のポリアミド、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリ
フェニレンスルフィド、液晶ポリマー、ポリスルホン、
ポリエーテルスルホン、ABS樹脂、SAN樹脂、ポリ
スチレン等)を添加することができる。
【0043】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明
する。なお、実施例及び比較例に記した試験片の物性測
定は次の方法によって行った。
する。なお、実施例及び比較例に記した試験片の物性測
定は次の方法によって行った。
【0044】(1)引張特性 引張強度、引張破断伸度はASTM D638に従って
測定した。
測定した。
【0045】(2)アイゾット衝撃値 ASTM D256に従って測定した。
【0046】(3)曲げ特性 ASTM D790に従って測定した。
【0047】(4)吸水時曲げ弾性率 温度35℃、相対湿度95%の恒温・恒湿器中に135
時間静置した後に曲げ弾性率を測定した。
時間静置した後に曲げ弾性率を測定した。
【0048】(5)モルホロジー解析 透過型電子顕微鏡を用いて観察・撮影した写真を基にし
てピアス社のパーソナル画像解析システムLA−500
により解析し、以下の値を求めた。 (1) 任意に選んだ100個の分散粒子の最大径の平均
値。 (2) 任意に選んだ100個の分散粒子のうち、最大径が
0.3μm以上の分散粒子の比率。 (3) 任意に選んだ100個の分散粒子について、下記式
(I )で定義される形状係数の平均値 {π×(R/2)×(R/2)}/A ・・・・・(I ) ただし、π:円周率 R:分散粒子の最大直径 A:分散粒子の断面積
てピアス社のパーソナル画像解析システムLA−500
により解析し、以下の値を求めた。 (1) 任意に選んだ100個の分散粒子の最大径の平均
値。 (2) 任意に選んだ100個の分散粒子のうち、最大径が
0.3μm以上の分散粒子の比率。 (3) 任意に選んだ100個の分散粒子について、下記式
(I )で定義される形状係数の平均値 {π×(R/2)×(R/2)}/A ・・・・・(I ) ただし、π:円周率 R:分散粒子の最大直径 A:分散粒子の断面積
【0049】(6)酸素透過係数 厚み約100μmのフィルムを用いてJIS K712
6 B法に準拠して23℃、湿度0%RHの雰囲気下で
測定した。実施例及び比較例で使用したナイロン樹脂お
よびポリオレフィンは以下のとおり。 <ナイロン樹脂> (A−1):ナイロン6樹脂。相対粘度2.35。 末端アミノ基濃度=9.0×10-5eq/g。 末端カルボキシル基濃度=4.6×10-5eq/g。 (A−2):ナイロン6樹脂。相対粘度2.35。 末端アミノ基濃度=6.8×10-5eq/g。 末端カルボキシル基濃度=6.8×10-5eq/g。 <ポリオレフィン> (B−1):エチレン/メタクリル酸共重合体。 メタクリル酸共重合量=12重量%。 MFR(190℃、2.16kg荷重)=14g/10分。 (B−2):エチレン/メタクリル酸/アクリル酸エチル共重合体。 メタクリル酸共重合量=8重量%、アクリル酸エチル共重合量= 8重量%。 MFR(190℃、2.16kg荷重)=10g/10分。 (B−3):(B−1)100重量部、無水マレイン酸1部、2,5−ジメチ ル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン0.1 部を混合し、2軸押出機を用いてシリンダー温度230℃で溶融 押出して得られた変性ポリオレフィン。 (B−4):(B−2)100重量部、無水マレイン酸1部、2,5−ジメチ ル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン0.1 部を混合し、2軸押出機を用いてシリンダー温度230℃で溶融 押出して得られた変性ポリオレフィン。
6 B法に準拠して23℃、湿度0%RHの雰囲気下で
測定した。実施例及び比較例で使用したナイロン樹脂お
よびポリオレフィンは以下のとおり。 <ナイロン樹脂> (A−1):ナイロン6樹脂。相対粘度2.35。 末端アミノ基濃度=9.0×10-5eq/g。 末端カルボキシル基濃度=4.6×10-5eq/g。 (A−2):ナイロン6樹脂。相対粘度2.35。 末端アミノ基濃度=6.8×10-5eq/g。 末端カルボキシル基濃度=6.8×10-5eq/g。 <ポリオレフィン> (B−1):エチレン/メタクリル酸共重合体。 メタクリル酸共重合量=12重量%。 MFR(190℃、2.16kg荷重)=14g/10分。 (B−2):エチレン/メタクリル酸/アクリル酸エチル共重合体。 メタクリル酸共重合量=8重量%、アクリル酸エチル共重合量= 8重量%。 MFR(190℃、2.16kg荷重)=10g/10分。 (B−3):(B−1)100重量部、無水マレイン酸1部、2,5−ジメチ ル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン0.1 部を混合し、2軸押出機を用いてシリンダー温度230℃で溶融 押出して得られた変性ポリオレフィン。 (B−4):(B−2)100重量部、無水マレイン酸1部、2,5−ジメチ ル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン0.1 部を混合し、2軸押出機を用いてシリンダー温度230℃で溶融 押出して得られた変性ポリオレフィン。
【0050】実施例1〜3 ナイロン6樹脂(A−1)に対して、変性ポリオレフィ
ン(B−3)を表1に示す配合比で混合し、30mmφ
2軸押出機のホッパーに供給してシリンダー温度250
℃、スクリュー回転数200rpmの条件で溶融混練し
た。得られたペレットを100℃で24時間真空乾燥し
た後、シリンダー温度260℃、金型温度80℃で射出
成形し、評価用試験片を作成した。試験片の各種評価結
果を表1にまとめた。また、実施例3のモルホロジー
を、電子顕微鏡写真を解析システムに供する際の図とし
て図1に示す。図1において、黒く見える部分がポリオ
レフィンの分散相である。
ン(B−3)を表1に示す配合比で混合し、30mmφ
2軸押出機のホッパーに供給してシリンダー温度250
℃、スクリュー回転数200rpmの条件で溶融混練し
た。得られたペレットを100℃で24時間真空乾燥し
た後、シリンダー温度260℃、金型温度80℃で射出
成形し、評価用試験片を作成した。試験片の各種評価結
果を表1にまとめた。また、実施例3のモルホロジー
を、電子顕微鏡写真を解析システムに供する際の図とし
て図1に示す。図1において、黒く見える部分がポリオ
レフィンの分散相である。
【0051】実施例4〜6 ナイロン6樹脂(A−1)に対して、変性ポリオレフィ
ン(B−4)を表1に示す配合比で混合し、30mmφ
2軸押出機のホッパーに供給してシリンダー温度250
℃、スクリュー回転数200rpmの条件で溶融混練し
た。得られたペレットを100℃で24時間真空乾燥し
た後、シリンダー温度250℃、金型温度80℃で射出
成形し、評価用試験片を作成した。試験片の各種評価結
果を表1にまとめた。
ン(B−4)を表1に示す配合比で混合し、30mmφ
2軸押出機のホッパーに供給してシリンダー温度250
℃、スクリュー回転数200rpmの条件で溶融混練し
た。得られたペレットを100℃で24時間真空乾燥し
た後、シリンダー温度250℃、金型温度80℃で射出
成形し、評価用試験片を作成した。試験片の各種評価結
果を表1にまとめた。
【0052】
【表1】
【0053】比較例1〜2 ナイロン6樹脂(A−1)、(A−2)の各種物性評価
結果を表2に示す。
結果を表2に示す。
【0054】比較例3〜4 ナイロン6樹脂(A−2)に対して変性ポリオレフィン
(B−3)、(B−4)を表2に示す配合比で混合し、
30mmφ2軸押出機のホッパーに供給し、シリンダー
温度250℃、スクリュー回転数200rpmの条件で
溶融混練した。得られたペレットを100℃で24時間
真空乾燥した後、シリンダー温度250℃、金型温度8
0℃で射出成形し、評価用試験片を作成した。試験片の
各種評価結果を表2にまとめた。また、比較例3のモル
ホロジーを、電子顕微鏡写真を解析システムに供する際
の図として図2に示す。図2において、黒く見える部分
がポリオレフィンの分散相である。
(B−3)、(B−4)を表2に示す配合比で混合し、
30mmφ2軸押出機のホッパーに供給し、シリンダー
温度250℃、スクリュー回転数200rpmの条件で
溶融混練した。得られたペレットを100℃で24時間
真空乾燥した後、シリンダー温度250℃、金型温度8
0℃で射出成形し、評価用試験片を作成した。試験片の
各種評価結果を表2にまとめた。また、比較例3のモル
ホロジーを、電子顕微鏡写真を解析システムに供する際
の図として図2に示す。図2において、黒く見える部分
がポリオレフィンの分散相である。
【0055】比較例5〜6 ナイロン6樹脂(A−1)に対してポリオレフィン(B
−1)、(B−2)を表2に示す配合比で混合し、30
mmφ2軸押出機のホッパーに供給し、シリンダー温度
250℃、スクリュー回転数200rpmの条件で溶融
混練した。得られたペレットを100℃で24時間真空
乾燥した後、シリンダー温度250℃、金型温度80℃
で射出成形し、評価用試験片を作成した。試験片の各種
評価結果を表2にまとめた。
−1)、(B−2)を表2に示す配合比で混合し、30
mmφ2軸押出機のホッパーに供給し、シリンダー温度
250℃、スクリュー回転数200rpmの条件で溶融
混練した。得られたペレットを100℃で24時間真空
乾燥した後、シリンダー温度250℃、金型温度80℃
で射出成形し、評価用試験片を作成した。試験片の各種
評価結果を表2にまとめた。
【0056】比較例7〜8 ナイロン6樹脂(A−2)に対してポリオレフィン(B
−1)、(B−2)を表2に示す配合比で混合し、30
mmφ2軸押出機のホッパーに供給し、シリンダー温度
250℃、スクリュー回転数200rpmの条件で溶融
混練した。得られたペレットを100℃で24時間真空
乾燥した後、シリンダー温度250℃、金型温度80℃
で射出成形し、評価用試験片を作成した。試験片の各種
評価結果を表2にまとめた。
−1)、(B−2)を表2に示す配合比で混合し、30
mmφ2軸押出機のホッパーに供給し、シリンダー温度
250℃、スクリュー回転数200rpmの条件で溶融
混練した。得られたペレットを100℃で24時間真空
乾燥した後、シリンダー温度250℃、金型温度80℃
で射出成形し、評価用試験片を作成した。試験片の各種
評価結果を表2にまとめた。
【0057】
【表2】
【0058】実施例1〜6のモルホロジーを観察した結
果、平均分散粒径が0.12〜0.14μm、最大径が
0.3μm以上の分散粒子の比率が7.2〜7.9%、
形状係数が2.1〜2.3の範囲であった。また、物性
評価の結果、アイゾット衝撃値が顕著に高い値を示し
た。強度、剛性(絶乾時、吸水時)も優れた値を示して
おり、強度・剛性と耐衝撃性が高度にバランスした材料
であることがわかる。
果、平均分散粒径が0.12〜0.14μm、最大径が
0.3μm以上の分散粒子の比率が7.2〜7.9%、
形状係数が2.1〜2.3の範囲であった。また、物性
評価の結果、アイゾット衝撃値が顕著に高い値を示し
た。強度、剛性(絶乾時、吸水時)も優れた値を示して
おり、強度・剛性と耐衝撃性が高度にバランスした材料
であることがわかる。
【0059】比較例3〜4のモルホロジーを観察した結
果、平均分散粒径は0.12〜0.13μmと小さく、
最大径が0.3μm以上の分散粒子の比率も7.1〜
7.5%と低いものの、形状係数が1.7と小さかっ
た。また、物性評価の結果、アイゾット衝撃値が低く、
強度、剛性も低かった。
果、平均分散粒径は0.12〜0.13μmと小さく、
最大径が0.3μm以上の分散粒子の比率も7.1〜
7.5%と低いものの、形状係数が1.7と小さかっ
た。また、物性評価の結果、アイゾット衝撃値が低く、
強度、剛性も低かった。
【0060】比較例5〜6のモルホロジーを観察した結
果、平均分散粒径は0.51〜0.52μmと大きく、
形状係数が1.7と小さかった。また、物性評価の結
果、耐衝撃性、強度、剛性、いずれも低い値であった。
果、平均分散粒径は0.51〜0.52μmと大きく、
形状係数が1.7と小さかった。また、物性評価の結
果、耐衝撃性、強度、剛性、いずれも低い値であった。
【0061】比較例7〜8のモルホロジーを観察した結
果、平均分散粒径は0.81〜0.83μmと大きく、
最大径が0.3μm以上の分散粒子の比率も16.5〜
18.2%と高かった。また形状係数が1.7と小さか
った。物性評価の結果、耐衝撃性、強度、剛性、いずれ
も低い値であった。
果、平均分散粒径は0.81〜0.83μmと大きく、
最大径が0.3μm以上の分散粒子の比率も16.5〜
18.2%と高かった。また形状係数が1.7と小さか
った。物性評価の結果、耐衝撃性、強度、剛性、いずれ
も低い値であった。
【0062】実施例7〜10 ナイロン6樹脂(A−1)に対して、変性ポリオレフィ
ン(B−3)、(B−4)を表3に示す配合比で混合
し、30mmφ2軸押出機のホッパーに供給してシリン
ダー温度250℃、スクリュー回転数200rpmの条
件で溶融混練した。得られたペレットを100℃で24
時間真空乾燥した後、シリンダー温度250℃、金型温
度30℃で射出成形し機械物性評価用試験片を作成し
た。また、250℃で圧縮成形することにより、ガスバ
リア性評価用フィルムを作成した。各種評価結果を表3
にまとめた。
ン(B−3)、(B−4)を表3に示す配合比で混合
し、30mmφ2軸押出機のホッパーに供給してシリン
ダー温度250℃、スクリュー回転数200rpmの条
件で溶融混練した。得られたペレットを100℃で24
時間真空乾燥した後、シリンダー温度250℃、金型温
度30℃で射出成形し機械物性評価用試験片を作成し
た。また、250℃で圧縮成形することにより、ガスバ
リア性評価用フィルムを作成した。各種評価結果を表3
にまとめた。
【0063】
【表3】
【0064】比較例9 ポリオレフィン(B−1)の各種物性評価結果を表4に
示す。
示す。
【0065】比較例10〜14 ナイロン樹脂(A−1)、(A−2)に対してポリオレ
フィン(B−1)、(B−2)もしくは変性ポリオレフ
ィン(B−3)を表4に示す配合比で混合し、30mm
φ2軸押出機のホッパーに供給してシリンダー温度25
0℃、スクリュー回転数200rpmの条件で溶融混練
した。得られたペレットを100℃で24時間真空乾燥
した後、シリンダー温度250℃、金型温度30℃で射
出成形し、機械物性評価用試験片を作成した。また、2
50℃で圧縮成型することにより、ガスバリア性評価用
フィルムを作成した。各種評価結果を表4にまとめた。
フィン(B−1)、(B−2)もしくは変性ポリオレフ
ィン(B−3)を表4に示す配合比で混合し、30mm
φ2軸押出機のホッパーに供給してシリンダー温度25
0℃、スクリュー回転数200rpmの条件で溶融混練
した。得られたペレットを100℃で24時間真空乾燥
した後、シリンダー温度250℃、金型温度30℃で射
出成形し、機械物性評価用試験片を作成した。また、2
50℃で圧縮成型することにより、ガスバリア性評価用
フィルムを作成した。各種評価結果を表4にまとめた。
【0066】
【表4】
【0067】実施例7〜10のモルホロジーを観察した
結果、平均分散粒径が0.13〜0.15μm、最大径
が0.3μm以上の分散粒子の比率が7.0〜7.5
%、形状係数が2.1〜2.3の範囲であった。また、
物性評価の結果、破断伸度が高い値を、酸素透過係数が
低い値を示しており、機械物性、ガスバリア性に優れた
材料であることがわかる。
結果、平均分散粒径が0.13〜0.15μm、最大径
が0.3μm以上の分散粒子の比率が7.0〜7.5
%、形状係数が2.1〜2.3の範囲であった。また、
物性評価の結果、破断伸度が高い値を、酸素透過係数が
低い値を示しており、機械物性、ガスバリア性に優れた
材料であることがわかる。
【0068】比較例11、12のモルホロジーを観察し
た結果、平均分散粒径は0.14μmと小さく、最大径
が0.3μm以上の分散粒子の比率も7.5〜7.6%
と低いものの、形状係数が1.7と小さかった。また、
物性評価の結果、酸素透過係数は低い値を示したが、引
張破断伸度が低い値を示した。
た結果、平均分散粒径は0.14μmと小さく、最大径
が0.3μm以上の分散粒子の比率も7.5〜7.6%
と低いものの、形状係数が1.7と小さかった。また、
物性評価の結果、酸素透過係数は低い値を示したが、引
張破断伸度が低い値を示した。
【0069】比較例10、13、14のモルホロジーを
観察した結果、平均分散粒径は1.0〜1.1と大き
く、最大径が0.3μm以上の分散粒子の比率も85〜
90%と大きく、形状係数が1.6と小さかった。物性
評価の結果、引張破断伸度が低く、酸素透過係数が高い
値となった。
観察した結果、平均分散粒径は1.0〜1.1と大き
く、最大径が0.3μm以上の分散粒子の比率も85〜
90%と大きく、形状係数が1.6と小さかった。物性
評価の結果、引張破断伸度が低く、酸素透過係数が高い
値となった。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明の組成物は分散相
のサイズ及び形状が規定された特異なモルホロジーを形
成させることによって優れた機械物性やガスバリア性を
示す。また、これらの組成物を成形してなる射出成形
品、押出シート、フィルムは、その優れた物性ゆえに電
気・電子用途、自動車部品、食品包装用材料として最適
である。
のサイズ及び形状が規定された特異なモルホロジーを形
成させることによって優れた機械物性やガスバリア性を
示す。また、これらの組成物を成形してなる射出成形
品、押出シート、フィルムは、その優れた物性ゆえに電
気・電子用途、自動車部品、食品包装用材料として最適
である。
【図1】実施例3の射出成形品内部のモルホロジーを示
すものであり、電子顕微鏡写真を解析システムに供する
際の図である。
すものであり、電子顕微鏡写真を解析システムに供する
際の図である。
【図2】比較例3の射出成形品内部のモルホロジーを示
すものであり、電子顕微鏡写真を解析システムに供する
際の図である。
すものであり、電子顕微鏡写真を解析システムに供する
際の図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 23:00 77:00 B29L 7:00 (72)発明者 沖田 茂 愛知県名古屋市港区大江町9番地の1東レ 株式会社名古屋事業場内 (72)発明者 井上 俊英 愛知県名古屋市港区大江町9番地の1東レ 株式会社名古屋事業場内
Claims (8)
- 【請求項1】ナイロン樹脂95〜5重量%およびポリオ
レフィン5〜95重量%からなり、下記の条件(1) 〜
(3) を同時に満足する熱可塑性樹脂組成物。 (1) 分散相の最大径の数平均値が0.18μm以下 (2) 最大径が0.3μm以上の分散相の割合が分散相全
体に対して10%以下 (3) 下記式(I )で定義される分散相の形状係数の数平
均値が1.8以上 {π×(R/2)×(R/2)}/A ・・・・・(I ) ただし、π:円周率 R:分散粒子の最大直径 A:分散粒子の断面積 - 【請求項2】ポリオレフィンが、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/
1−ブテン共重合体、エチレン/(メタ)アクリル酸共
重合体、エチレン/(メタ)アクリル酸共重合体のカル
ボキシル基の少なくとも一部が金属塩化したもの、エチ
レン/(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体、エチレン/(メタ)アクリル酸/(メタ)
アクリル酸エステル共重合体のカルボキシル基及び/又
はエステル基の少なくとも一部がカルボン酸金属塩化し
たものから選ばれる少なくとも一種以上である請求項1
記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】ポリオレフィンが、不飽和カルボン酸、そ
のエステル及び無水物から選ばれる一種以上の変性剤に
より変性されていることを特徴とする請求項1〜2記載
の樹脂組成物。 - 【請求項4】ナイロン樹脂がナイロン6またはナイロン
66のいずれかである請求項1〜3いずれかに記載の樹
脂組成物。 - 【請求項5】ナイロン樹脂の末端アミノ基濃度が下記式
(II)を満足する請求項1〜4いずれかに記載の樹脂組
成物。 [末端アミノ基濃度]−[末端カルボキシル基濃度] ≧0.5×10-5eq/g ・・・・・(II) - 【請求項6】請求項1〜5いずれかに記載の樹脂組成物
を射出成形または押出成形してなる成形品。 - 【請求項7】請求項1〜5いずれかに記載の樹脂組成物
を押出成形してなるシート。 - 【請求項8】請求項1〜5いずれかに記載の樹脂組成物
を押出成形してなるフィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9323725A JPH11140237A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 熱可塑性樹脂組成物およびそれからなる成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9323725A JPH11140237A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 熱可塑性樹脂組成物およびそれからなる成形品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11140237A true JPH11140237A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=18157917
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9323725A Pending JPH11140237A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 熱可塑性樹脂組成物およびそれからなる成形品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11140237A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001226537A (ja) * | 2000-02-17 | 2001-08-21 | Toray Ind Inc | 熱可塑性樹脂構造体および成形品 |
| JP2002338832A (ja) * | 2001-05-11 | 2002-11-27 | Asahi Kasei Corp | 樹脂組成物およびその成形体 |
| JP2002357285A (ja) * | 2000-04-24 | 2002-12-13 | Asahi Glass Co Ltd | 燃料用ホース |
| JP2004510865A (ja) * | 2000-10-06 | 2004-04-08 | アトフィナ | ポリアミドブロックグラフトコポリマーと可撓性ポリオレフィンとの混合物 |
| JP2010070701A (ja) * | 2008-09-22 | 2010-04-02 | Toray Ind Inc | ポリアミド樹脂組成物およびそれからなる成形品 |
| JP2013227423A (ja) * | 2012-04-25 | 2013-11-07 | Toyota Boshoku Corp | 樹脂組成物及びその製造方法並びに成形体の製造方法 |
| JP2016094508A (ja) * | 2014-11-12 | 2016-05-26 | ユニチカ株式会社 | 半芳香族ポリアミドおよびそれからなる成形体 |
| WO2022044920A1 (ja) | 2020-08-28 | 2022-03-03 | 東レ株式会社 | 繊維強化ポリアミド樹脂組成物成形品 |
| WO2023223911A1 (ja) * | 2022-05-17 | 2023-11-23 | ポリプラ・エボニック株式会社 | 樹脂粒子 |
-
1997
- 1997-11-10 JP JP9323725A patent/JPH11140237A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2006241466A (ja) * | 2000-10-06 | 2006-09-14 | Arkema France | ポリアミドブロックグラフトコポリマーと可撓性ポリオレフィンとの混合物 |
| JP2002338832A (ja) * | 2001-05-11 | 2002-11-27 | Asahi Kasei Corp | 樹脂組成物およびその成形体 |
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| WO2022044920A1 (ja) | 2020-08-28 | 2022-03-03 | 東レ株式会社 | 繊維強化ポリアミド樹脂組成物成形品 |
| US12486398B2 (en) | 2020-08-28 | 2025-12-02 | Toray Industries, Inc. | Fiber-reinforced polyamide resin composition molded article |
| WO2023223911A1 (ja) * | 2022-05-17 | 2023-11-23 | ポリプラ・エボニック株式会社 | 樹脂粒子 |
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