JPH11140464A - 石炭ガス化装置及び該装置のスラグ排出方法 - Google Patents

石炭ガス化装置及び該装置のスラグ排出方法

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JPH11140464A
JPH11140464A JP30259297A JP30259297A JPH11140464A JP H11140464 A JPH11140464 A JP H11140464A JP 30259297 A JP30259297 A JP 30259297A JP 30259297 A JP30259297 A JP 30259297A JP H11140464 A JPH11140464 A JP H11140464A
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文彦 花山
Yoshiki Watabe
芳樹 渡部
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結部のスラグの閉塞の発生を確実に検出
し、スラグの閉塞が軽微な内に効果的に解消する。 【解決手段】 ガス化炉1で生成された溶融スラグ9を
スラグ冷却水8中に流下させて急冷するとともにスラグ
10に水砕し、スラグ10を弁25及び連結管37cよりなる連
絡部37を経て落下しスラグロックホッパ14に一時貯留し
たのち系外に排出する石炭ガス化装置であって、連絡部
37は、スラグ10で閉塞された際にスラグ10を解消するよ
うに気体を急上昇させる第1の解消手段を付設している
構成である。そして第1の解消手段は、スラグロックホ
ッパ14上部近傍である連結管37cの下部又はスラグロッ
クホッパ14上部のいずれか一方に設けられた弁27を含む
気体注入ライン23である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭中の灰分を溶
融させてスラグ化し、ガス化炉に連結したロックホッパ
を経由して系外へ排出する装置に係り、特にガス化炉と
スラグロックホッパとの間の連結部に閉塞したスラグを
解消する石炭ガス化装置及び該装置を用いるスラグ排出
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】石炭は豊富な埋蔵量を持つ有用なエネル
ギー源であるが、十数%の灰分(アルミナ、シリカ等)
や有害金属(Cr、Hg等)を含むため、その処置法が
難しく適用範囲を狭めていた。しかし噴流層石炭ガス化
装置等では、石炭を酸素等の酸化剤により高温下で部分
燃焼して有用なガスを生成するとともに灰分を溶融さ
せ、有害成分が溶出しにくいスラグとして系外に取り出
すことができる。このため、利用分野が広がり、特に発
電用プラントの燃料として、あるいは産業用プラントの
原料として有望視されている。なお、高いガス化効率が
得られる噴流層ガス化法については、例えば特開昭59−
176391号公報に開示されている。
【0003】このように、噴流層ガス化装置では、原料
中の灰分をスラグとして排出するものであるが、ガス化
部下部のスラグタップからスラグを安定して落下させる
方法としては特開昭60−92391号、実開昭61−98840号、
実開昭62−162244号及び実開平3−70256号等の各公報
に開示されている。さらに、スラグタップから落下した
スラグを貯めるスラグ冷却部に関する考案として、実開
平3−123537号公報では落下スラグを水中で粉砕する考
案が、実開平1−161241号公報ではスラグ冷却部に注入
する冷却水に攪拌流を与える考案が、また、特願平5−
153389号ではガス化炉とスラグロックホッパ間の弁と、
ガス化炉との間の連結管に気体を注入するノズルを配置
する考案が開示されている。
【0004】前記従来技術のうち、図8は特願平5−15
3389号に記載された方法であり、噴流層ガス化装置のス
ラグ排出ライン廻りの系統図例を示したものである。こ
の装置ではライン3より微粉炭を搬送し、ライン4を用
いてガス化剤(酸素含有ガス等)をバーナ2より高温の
加圧されたガス化炉1内に噴入しガス化部6で部分燃焼
させる構成であり、この部分燃焼で生じる生成ガス32を
得るものである。ここでは、後流の装置構成及び工程は
省略している。
【0005】一方、前記部分燃焼に伴い副産物として石
炭中の灰分は溶融して溶融スラグ9になる。この溶融ス
ラグ9をガス化炉1の底部に設けたスラグタップ排出孔
5に沿って流下させ、その下方に空間部11を隔てて冷却
部7に満たしたスラグ冷却水8内に流下させて、水砕
し、急冷却して水砕スラグ(スラグ)10としたのち冷却
部7のスラグ排出孔33より排出する。排出性をよくする
目的で冷却部7内にスラグ破砕機を設け、水砕スラグ10
をさらに破砕することも行われるが、ここでは省略す
る。
【0006】排出された水砕スラグ10は、ガス化炉1の
下方に配置した弁25と連結管47cとよりなる連結部47を
経由し、ほぼ同じ圧力に保たれたスラグロックホッパ14
に送られ一定時間貯留される。この時間をスラグ沈殿と
称する。一定時間が経過後にスラグロックホッパ14に貯
められた水砕スラグ10は、弁25を閉止して弁26を開けス
ラグロックホッパ14内を大気圧にしたのち、弁30を開け
弁31から加圧冷却水15を供給して水砕スラグ10を切り崩
しながら系外に取り出す。この時間をスラグ排出と称す
る。抜き出された水砕スラグ10は冷却水19により搬送ラ
イン20等を経由して運ばれる。排出が終了すると弁30を
閉止し加圧冷却水15によりスラグロックホッパ14内に冷
却水16の水張りを行った後、弁26を閉止して加圧を行
う。この時間をそれぞれ水張り、加圧とする。加圧が終
了すると弁25を開けてガス化炉1とスラグロックホッパ
14とを接続し、再びスラグ沈殿を行う。
【0007】噴流層ガス化装置では石炭の質やガス化部
6及び空間部11等の温度等の条件が僅かに異なることに
より、溶融スラグ9の性質が変化することで水砕や破砕
後の水砕スラグ10の粒径や形状が変わり、時には糸状の
ものが生成したりすることがある。スラグ落下中にはガ
ス化炉1の底部に設けたスラグ排出孔33から連結部47を
通ってスラグロックホッパ14に落下するが、スラグ排出
中には連結部47の弁25より上方に水砕スラグ10が滞積
し、この期間中に糸状のものが互いに絡み合ったり、粒
状のものが圧密されることによりブリッジが形成されて
連結管47cや弁25が閉塞し、ガス化炉1からスラグロッ
クホッパ14に水砕スラグ10が移動できなくなることがあ
る。水砕スラグ10の閉塞を解消できないときには次第に
冷却部7に水砕スラグ10が滞積し、溶融スラグ9が水砕
されずガス化炉1の内部にまで充満するため運転を止め
ざるを得なくなる。
【0008】この問題に対して、従来技術では弁25より
上部の連結管47cに気体を注入するノズル43及び弁44を
設けて、注入されるガスによりブリッジを壊し、スラグ
を安定して系外に排出しようとするものである。また、
同公報及び特願平5−160612には連結管47cにスラグの
移動する音を検出する機器(マイクロホン等)を設け、
スラグの閉塞を検出する方法が開示されている。なお図
8にはエジェクタ17、差圧発信器28、冷却水供給ライン
12及び弁21,22等が図示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の石炭ガス化装置
にあっては、上部の連結管に気体を注入することにより
閉塞しているスラグを切り崩すために、短時間で大量の
気体を供給することが必要であり、より効果的に実施す
るためにはガス化炉の運転圧力よりも著しく高い圧力の
気体供給源が必要であった。また、スラグ落下中におけ
るスラグが連結管の管壁に接触する確率が低く、それに
より生じる衝撃音及び摩擦音を発生させる手段について
は明記されておらず、スラグの落下状況の検出精度が低
いという問題点があった。
【0010】本発明の課題は、スラグの閉塞の発生を確
実に検出し、スラグの閉塞が軽微なうちに効果的に閉塞
を解消することのできる石炭ガス化装置及び該装置を用
いるスラグ排出方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明に係る石炭ガス化装置は、ガス化炉で生成さ
れた溶融スラグをスラグ冷却水中に流下させて急冷する
とともにスラグに水砕し、連結部を経てスラグを落下し
スラグロックホッパに貯留したのち排出する石炭ガス化
装置において、連結部は、スラグで閉塞された際にスラ
グを解消するように気体を急上昇させる第1の解消手段
及び/又は冷却水を急下降させる第2の解消手段を付設
している構成とする。
【0012】そして第1の解消手段は、スラグロックホ
ッパの上部近傍に設けられた気体注入ラインである構成
でもよい。
【0013】また第2の解消手段は、スラグロックホッ
パの上部近傍に設けられた冷却水抜出しラインである構
成でもよい。
【0014】さらにスラグの落下状況を検出する手段を
設け、検出する手段は、落下中のスラグと接触するよう
に連結部の下部に設けられたスラグ接触部であり、スラ
グの接触による音及び/又は振動の検出器を付設してい
る構成でもよい。
【0015】そしてガス化炉で生成された溶融スラグを
スラグ冷却水中に流下させて急冷するとともにスラグに
水砕し、連結部を経てスラグを落下しスラグロックホッ
パに貯留したのち排出する石炭ガス化装置において、ス
ラグの落下状況を検出する手段を設け、検出する手段
は、落下中のスラグと接触するように連結部の下部に設
けられたスラグ接触部であり、スラグの接触による音及
び/又は振動の検出器を付設している構成でもよい。
【0016】またスラグ接触部は、少なくとも検出棒、
連結部の下部に形成された傾斜管又は曲げ管であり、検
出器は、スラグ接触部の近傍の圧力容器の内部又は外部
に付設される構成でもよい。
【0017】さらに石炭ガス化装置のスラグ排出方法に
あっては、前記いずれか一つの石炭ガス化装置を用い、
ガス化炉で生成された溶融スラグをスラグ冷却水中に流
下させて急冷するとともにスラグに水砕し、連結部を経
てスラグを落下しスラグロックホッパに貯留したのち排
出する石炭ガス化装置のスラグ排出方法において、スラ
グで閉塞された際に、閉塞を解消するように連結部に気
体を急上昇させる及び/又は冷却水を急下降させる構成
とする。
【0018】本発明によれば、スラグロックホッパ上部
近傍に気体注入ラインを設けたため、ガス化炉とスラグ
ロックホッパとの間の連結部にスラグ閉塞が発生する
と、連結部に気体が急上昇され閉塞が解消される。また
スラグロックホッパ上部近傍に冷却水抜出しラインを設
けたため、連結部に冷却水が急下降され閉塞が解消され
る。そして連絡部の弁より下方の連結管に落下スラグを
検出するスラグ接触部を形成し、かつ検出器を付設した
ため、落下するスラグがスラグ接触部に確実に当たって
連結部における閉塞の有無の検出精度が向上される。
【0019】るようたため、衝突部(検出棒あるいは配
管の傾斜部あるいはベンド部等)を配置し、かつ該衝突
部近傍内(圧力配管または圧力容器内)あるいは該衝突
部近傍外面(圧力配管または圧力容器外)に音または振
動を検出するセンサー34を設け、にしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1を参
照しながら説明する。図1に示すように、ガス化炉1の
ガス化部6で生成された溶融スラグ9を冷却部7内のス
ラグ冷却水8中に流下させて急冷するとともにスラグ
(水砕スラグ)10に水砕し、スラグ10をガス化炉1より
下方に位置する弁25及び連結管37cよりなる連絡部37を
経て落下しスラグロックホッパ14に一時貯留したのち系
外に排出する石炭ガス化装置であって、連絡部37は、ス
ラグ10で閉塞された際にスラグ10を解消するように気体
を急上昇させる第1の解消手段を付設している構成であ
る。そして第1の解消手段は、スラグロックホッパ14上
部近傍である連結管37cの下部又はスラグロックホッパ
14上部のいずれか一方に設けられた弁27を含む気体注入
ライン23である。
【0021】本実施の形態は次のように作用する。連結
管37c又は弁25でスラグ閉塞が発生したことがスラグ落
下振動検出器34で検出されると、演算器35及び制御器36
により、一旦、連結管37cに設けた弁(調整弁)25を閉
止し、気体注入ライン23の弁(調整弁)27を開にする信
号を送り、スラグロックホッパ14に任意量の気体を注入
する。弁27を閉止して気体注入が完了したのち弁25を開
にする信号を送る。これにより、スラグロックホッパ14
に貯められた気体は一気に連結管37c及び弁25を通って
ガス化炉1の冷却部7に向かって上昇し、連結管37cよ
り上方にブリッジを形成して閉塞しているスラグ10の間
をくぐり抜け、気体の上昇する浮力によって閉塞を解消
してスラグ冷却水8を通って空間部11からガス化部6に
抜ける。閉塞していたスラグ10は、気体が貫通後に連結
部37を通ってスラグロックホッパ14に落下し始める。以
上のように本実施の形態では、スラグロックホッパ内に
一旦、大量の気体を貯めることができるため、スラグの
閉塞を解消するのに必要な気体量を供給流量の小さな供
給源からも調達することができる。
【0022】また、本実施の形態では、気体注入完了後
に弁31を開して、加圧冷却水15によりスラグロックホッ
パ14の圧力をガス化炉1の運転圧力よりも高く加圧した
のち、弁25を開にすることにより、スラグロックホッパ
14に貯められた気体の膨脹に伴いブリッジしているスラ
グを粉砕し、より効果的に閉塞を解消することができ
る。このような運用の場合には圧力が低い気体供給源で
も使用できる特徴もある。なお、気体注入ライン23の設
置位置はスラグロックホッパ14に限られず、ガス化炉1
とスラグロックホッパ14との間の弁25より下方の連結管
37cでも前記と同様の効果を得ることができる。
【0023】この実施の形態によれば、圧力容器内に設
置したガス化炉1内で燃焼される石炭等の灰分を溶融流
動化して生じる溶融スラグ9を、装置の底部に設けた冷
却部7に貯められたスラグ冷却水8に流下させて冷却す
ると同時に水砕スラグ10とし、連結部37及びスラグロッ
クホッパ14を通して系外に抜出す構成であり、ガス化炉
1とスラグロックホッパ14との間の弁25の下部の連結管
37c又はスラグロックホッパ14の上部に気体注入ライン
23を設けたものである。そして気体を一旦スラグロック
ホッパ14内に貯めたのち連結部37の弁25を開放すること
により、一気に大量の気体を連結部37に注入することが
でき、また、低圧の気体でも加圧することができるた
め、スラグロックホッパ14内に封入された気体は、冷却
部7へ上昇するのでブリッジしているスラグの閉塞を効
果的に解消することができる。
【0024】本発明の他の実施の形態を図2に示す。こ
の他の実施の形態の図1に示す一実施の形態と異なる点
は、連結部37に冷却水を急下降させるように、第2の解
消手段としてスラグロックホッパ14の上部近傍に弁40を
含む冷却水抜出しライン39を設けた構成である。
【0025】この他の実施の形態は次のように作用す
る。スラグ落下振動検出器34からの信号により連結管37
cでスラグ閉塞が発生したことを感知すると、制御器36
から、冷却抜出しライン13の弁(調整弁)22の開度を除
々に小さくし、同時に冷却水抜出しライン39の弁40を除
々に開にする信号を送り、スラグロックホッパ14内の圧
力を大気圧に低下させ、冷却水の移動方向を冷却部7か
ら連結部37に向かって下方にする。この時、冷却水抜出
しライン39は大気中に開放されているため、スラグロッ
クホッパ14の圧力が低下し、連結部37のスラグ閉塞部の
上方よりガス化炉1の圧力が除々に掛かり、ブリッジが
解消されるとともにスラグ10は連結部37の下方にスラグ
ロックホッパ14に向かって落下し、閉塞解消後のスラグ
10が連結部37内を再び閉塞することがない。なお、この
操作に伴い冷却部7内のスラグ冷却水8のレベルが低下
するため、弁(調整弁)21の開度を大きくして冷却水供
給ライン12からの冷却水注入量を調整することが必要で
ある。連結部37でのスラグ閉塞が解消されるとスラグ落
下振動検出器34からの信号が継続して通常のレベルで検
出され、制御器36からまず冷却水抜出しライン39の弁40
の開度を除々に小さくし、合わせて弁21の開度を通常値
に戻し、冷却水抜出しライン12の弁21の開度によりスラ
グ冷却水8のレベルを制御する。なお、冷却水抜出しラ
イン39の設置位置は本実施の形態に限らず、弁25の下方
からスラグロックホッパ14の弁30の間であれば、スラグ
ロックホッパ14に直接設置しても同様の効果を得ること
ができる。
【0026】この他の実施の形態によれば、連結部37の
スラグ10のブリッジを解消する第2の解消手段として、
連結管37cの下部又はスラグロックホッパ14に冷却水抜
出しライン39及び弁40を設けたものである。ブリッジし
ていたスラグ10の解消方向と水放出方向とが一致してい
るため、一旦閉塞が解消されたスラグが連結部37を再度
閉塞することがなく効果的なスラグ排出ができる。
【0027】本発明の他の実施例としてガス化炉の系統
図を図3に示す。図3は連結部37の弁25の連結管37cの
下方にスラグ接触部(検出する手段)37aを形成してス
ラグ落下振動検出器34を配置し、その信号を演算器35並
びに制御器36に入力し、スラグ閉塞を解消する気体注入
ライン23の弁27及び/又は冷却水抜出しラインの弁等の
操作機器に接続したものである。ただし、演算器35並び
に制御器36は信号を増幅して装置を運転制御する場合に
設置するもので、スラグ落下振動検出器34のみでもスラ
グの落下状況を監視することができる。すなわちスラグ
10の落下状況を検出する手段を設け、検出する手段は、
落下中のスラグ10と接触するように連結部37の下部に形
成したスラグ接触部37aであり、スラグの接触による音
及び/又は振動の検出器(スラグ落下振動検出器)34を
付設している構成である。
【0028】本実施の形態によれば、ガス化炉とスラグ
ロックホッパとの間の連結部において確実にスラグの衝
撃音及び摩擦音が発生し、スラグの落下状況を検出する
検出精度が向上する。
【0029】本発明の他の実施例として図4は、連結管
37cに検出棒38を挿着し、検出棒38の配管外の一端ある
いは近傍の連結管37の外面にスラグ落下振動検出器34を
設置したものである。
【0030】以上のような構成を示す本実施の形態は次
のように作用する。水砕スラグ10はスラグ沈殿期間中は
冷却部7に貯められたスラグ冷却水8の中を沈降し、ス
ラグ排出孔33から連結部37を通ってスラグロックホッパ
14に貯留される。水砕スラグ10は連結管37cを通過する
際に検出棒38に衝突し、その際に発生する音及び/又は
振動が検出棒38の配管外の端部やその近傍の連結管37c
の配管外面に伝達される。その音及び/又は振動はスラ
グ落下振動検出器34によって信号として検出され演算器
35並びに制御器36に送られる。スラグ落下振動検出器34
には音及び/又は振動を振動速度や振動加速度として出
力するいろいろな型式のものがあり、一部の音を検出す
るマイクロフォンも同様の機能を持っており、振動の検
出に限られるものではない。また演算器35や制御器36で
はスラグ落下振動検出器34の信号が例えば振動加速度の
場合には、外部において音響として監視することができ
る。あるいはその振動速度信号を時間積分値である振動
速度、あるいはさらに時間積分した振幅として処理して
出力することができるが、いずれの場合でも下記と同様
な検出が可能である。ここでは振動加速度として検出す
る場合について説明する。
【0031】図5は、スラグ落下振動検出器34の出力信
号である振動加速(単位G)の経時変化を示したもので
ある。スラグ沈殿期間中には水砕スラグ10が検出棒38に
衝突する際に発生する振動に伴い0.25〜0.3Gの信号が
検出されているが、スラグ排出期間中においては、弁25
を閉止しているため水砕スラグ10がガス化炉1の底部に
滞留されるため信号は検出されない。次にスラグロック
ホッパ14を加圧したのちガス化炉1と弁25を開して連結
を行い、スラグ沈殿を開始する際に連結部37でスラグ閉
塞が発生すると図示のように通常のスラグ落下に伴う信
号が検出されず、直ちに制御器36から弁27を開にする信
号を送って気体注入ライン23よりガスを注入し、その後
スラグ閉塞が解消されるに伴い閉塞されていた水砕スラ
グ10が一気に落下するため0.4Gの幾分大きな信号がし
ばらく観測され、その後安定したスラグ排出に伴い0.25
Gの信号が検出されるのが確認されている。
【0032】図6に本発明の他の実施例を示す。図1に
おける連結管37c上に設置するスラグ落下振動検出器34
廻りを中心に拡大して示したものである。本実施の形態
は連結管37cの下部にスラグ接触部37aである傾斜部あ
るいはベンド部を設け、傾斜部の下側外面にスラグ落下
振動検出器34を設置したものである。その傾斜角度は水
平線に対してスラグの水中での安息角(スラグの粒度に
より異なるが1mm以下のスラグで約30°)以上で、落下
スラグが連結管内面に接触する角度にすることが望まし
い。これにより図4に示す実施の形態のように容器内部
に検出棒38のような突起部ができないため、水砕スラグ
10が配管等の容器内部に閉塞することを抑制できるよう
にしたものである。この場合、水砕スラグ10が落下する
に伴い必ず傾斜部の下面に一旦衝突し、その後内面を転
がるように移動していくためにスラグ落下振動検出器34
での信号の検出感度が向上し、監視精度が良好になる。
【0033】図7に本発明の他の実施の形態を示す。図
1における連結管37c上に設置するスラグ落下振動検出
器34廻りを中心に拡大して示した図である。本実施の形
態では連結管37cに傾斜あるいはベンド部を設け、傾斜
部の下側外面にスラグ落下振動検出器34を設置したもの
である。これにより水中の音及び/又は振動を直接計測
できるとともに、落下する水砕スラグに汚染されること
がなくスラグ落下振動検出器34による検出感度が向上す
る。
【0034】なお、図2に示す実施の形態は連結部37で
のスラグ閉塞を効果的に解消する装置及び方法であり、
単独でも連結部37内でのスラグ閉塞解消に有効である
が、例えば図1に示す実施の形態では連結部37から冷却
部7内にかけて多量のスラグがブリッジ形成している場
合にも、ガスの注入量や圧力を増加することでブリッジ
を壊すことができるのに対して、図2に示す実施の形態
ではこのような冷却部7内でのブリッジに対しては、逆
にスラグを圧密する結果となって閉塞を解消できない場
合がある。このような冷却部7内にまで達する比較的多
量のスラグ閉塞に対しては、まず図1に示す実施の形態
により閉塞しているスラグを上方に吹き上げてから排出
する方法を適用させ、次に図2に示す実施の形態を適用
することにより確実にスラグ閉塞を解消できる。
【0035】また、図4に示す実施の形態では、連結管
37cでのスラグ閉塞を軽微な内に確実に検出することが
できる手段であるが、図1に示す実施の形態によるスラ
グ閉塞解消手段(第1の解消手段)又は図2に示す実施
の形態によるスラグ閉塞解消手段(第2の解消手段)と
をそれぞれ組合わせて、あるいはこれら3つの実施の形
態を同時に組合わせて使用することにより、スラグ閉塞
を軽微な内に効果的に確実に解消できる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、ガス化炉とスラグロッ
クホッパとの間の連絡部がスラグ閉塞された際、解消手
段により連絡部に気体が急上昇及び/又は冷却水が急下
降されるため、スラグの閉塞を軽微な内に効果的に解消
することができる。また検出する手段等により、オンラ
インにおけるスラグ落下状況の監視精度が向上し、かつ
閉塞解消の良否を直ちに検知して各解消手段を動作させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す石炭ガス化炉装置
の系統図である。
【図2】本発明の他の実施の形態を示す石炭ガス化炉装
置の系統図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す石炭ガス化炉装
置の系統図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す石炭ガス化炉装
置の連絡管の断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態を示すスラグ落下振動
検出器の出力信号である振動加速度の経時変化を示すグ
ラフである。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す石炭ガス化炉装
置の連絡管の断面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態を示す石炭ガス化炉装
置の連絡管の断面図である。
【図8】従来技術を示す石炭ガス化炉装置の系統図であ
る。
【符号の説明】
1 ガス化炉 6 ガス化部 7 冷却部 8 スラグ冷却水 9 溶融スラグ 10 水砕スラグ 12 冷却水藻供給ライン 13 冷却水抜出しライン 14 スラグロックホッパ 15 加圧冷却水 16,19 冷却水 17 エジェクタ 21,22,25,27 弁 23,43 気体注入ライン 24 空気抜きライン 28差圧発振器 30,31,40,44 弁 32 生成ガス 33 スラグ排出孔 34 スラグ落下振動検出器 35 演算器 37,47 連結部 37a スラグ接触部 37c,47c 連結管 38 検出棒 39 冷却水抜出しライン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス化炉で生成された溶融スラグをスラ
    グ冷却水中に流下させて急冷するとともにスラグに水砕
    し、連結部を経て該スラグを落下しスラグロックホッパ
    に貯留したのち排出する石炭ガス化装置において、前記
    連結部は、前記スラグで閉塞された際に該スラグを解消
    するように気体を急上昇させる第1の解消手段及び/又
    は冷却水を急下降させる第2の解消手段を付設している
    ことを特徴とする石炭ガス化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の石炭ガス化装置におい
    て、第1の解消手段は、スラグロックホッパの上部近傍
    に設けられた気体注入ラインであることを特徴とする石
    炭ガス化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の石炭ガス化装置におい
    て、第2の解消手段は、スラグロックホッパの上部近傍
    に設けられた冷却水抜出しラインであることを特徴とす
    る石炭ガス化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の石炭ガス化装
    置において、スラグの落下状況を検出する手段を設け、
    該検出する手段は、落下中の前記スラグと接触するよう
    に連結部の下部に設けられたスラグ接触部であり、前記
    スラグの接触による音及び/又は振動の検出器を付設し
    ていることを特徴とする石炭ガス化装置。
  5. 【請求項5】 ガス化炉で生成された溶融スラグをスラ
    グ冷却水中に流下させて急冷するとともにスラグに水砕
    し、連結部を経て該スラグを落下しスラグロックホッパ
    に貯留したのち排出する石炭ガス化装置において、前記
    スラグの落下状況を検出する手段を設け、該検出する手
    段は、落下中の前記スラグと接触するように連結部の下
    部に設けられたスラグ接触部であり、前記スラグの接触
    による音及び/又は振動の検出器を付設していることを
    特徴とする石炭ガス化装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の石炭ガス化装置に
    おいて、スラグ接触部は、少なくとも検出棒、連結部の
    下部に形成された傾斜管又は曲げ管であり、検出器は、
    前記スラグ接触部の近傍の圧力容器の内部又は外部に付
    設されることを特徴とする石炭ガス化装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項記載の石炭
    ガス化装置を用い、ガス化炉で生成された溶融スラグを
    スラグ冷却水中に流下させて急冷するとともにスラグに
    水砕し、連結部を経て該スラグを落下しスラグロックホ
    ッパに貯留したのち排出する石炭ガス化装置のスラグ排
    出方法において、前記スラグで閉塞された際に、該閉塞
    を解消するように前記連結部に気体を急上昇させる及び
    /又は冷却水を急下降させることを特徴とする石炭ガス
    化装置のスラグ排出方法。
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