JPH11142401A - 細胞機能測定方法 - Google Patents
細胞機能測定方法Info
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- JPH11142401A JPH11142401A JP9308839A JP30883997A JPH11142401A JP H11142401 A JPH11142401 A JP H11142401A JP 9308839 A JP9308839 A JP 9308839A JP 30883997 A JP30883997 A JP 30883997A JP H11142401 A JPH11142401 A JP H11142401A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 血液を用いる細胞機能測定において、採血し
た血液を測定を行うまで安定に保存することができ、し
かも、精度良く細胞機能測定できる細胞機能測定方法を
提供する。 【解決手段】 血液中の細胞機能測定方法であって、採
血された血液を低温(例えば、0℃以上21℃未満)で
保存する工程、低温で保存された血液を測定に先立って
体温に近い温度(例えば、21〜45℃)に加温する工
程、次いで上記血液中の血液細胞と刺激剤(例、エンド
トキシン)とを反応させて生理活性物質(例、腫瘍壊死
因子α(TNFα))を産生させる工程、および産生さ
れた生理活性物質量を測定する工程とからなることを特
徴とする。
た血液を測定を行うまで安定に保存することができ、し
かも、精度良く細胞機能測定できる細胞機能測定方法を
提供する。 【解決手段】 血液中の細胞機能測定方法であって、採
血された血液を低温(例えば、0℃以上21℃未満)で
保存する工程、低温で保存された血液を測定に先立って
体温に近い温度(例えば、21〜45℃)に加温する工
程、次いで上記血液中の血液細胞と刺激剤(例、エンド
トキシン)とを反応させて生理活性物質(例、腫瘍壊死
因子α(TNFα))を産生させる工程、および産生さ
れた生理活性物質量を測定する工程とからなることを特
徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液中の細胞機能
測定方法に関する。
測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の免疫学の研究により、血液細胞で
ある顆粒球、単球、マクロファージ、リンパ球等の白血
球は、血液中や各臓器、器官において、炎症反応、免疫
反応などの種々の生体防御反応において様々な役割を担
っていることが明らかになってきている。これらの細胞
は、感染症;肝炎や腎炎などの炎症性疾患;慢性関節リ
ウマチや喘息などの免疫・アレルギー性疾患;癌などの
種々の病態において重要な働きをしており、病態の変動
と共にこれらの細胞の機能が抑制されたり、増強された
りすることも知られている。
ある顆粒球、単球、マクロファージ、リンパ球等の白血
球は、血液中や各臓器、器官において、炎症反応、免疫
反応などの種々の生体防御反応において様々な役割を担
っていることが明らかになってきている。これらの細胞
は、感染症;肝炎や腎炎などの炎症性疾患;慢性関節リ
ウマチや喘息などの免疫・アレルギー性疾患;癌などの
種々の病態において重要な働きをしており、病態の変動
と共にこれらの細胞の機能が抑制されたり、増強された
りすることも知られている。
【0003】また、これらの疾患の治療に、抗炎症剤、
免疫抑制剤、免疫増強剤、抗癌剤等の種々の薬剤が用い
られており、その際にもこれらの細胞の機能が抑制され
たり、または増強されたりすることもまた知られてい
る。そのため、各種疾患の病態や薬剤の効果あるいは副
作用を把握し、治療指針を決定したり、薬剤の投与量や
タイミングを決定するために、これらの細胞の機能を調
べることが重要である。
免疫抑制剤、免疫増強剤、抗癌剤等の種々の薬剤が用い
られており、その際にもこれらの細胞の機能が抑制され
たり、または増強されたりすることもまた知られてい
る。そのため、各種疾患の病態や薬剤の効果あるいは副
作用を把握し、治療指針を決定したり、薬剤の投与量や
タイミングを決定するために、これらの細胞の機能を調
べることが重要である。
【0004】従来、病院の検査室や検査センターでは、
上記のような理由から、このような細胞機能を測定する
ため、顆粒球貪食機能試験、顆粒球殺菌能(活性酸素産
生能)試験、リンパ球幼若化試験等が行われてきた。ま
た、最近では、フローサイトメトリー装置と各種免疫担
当細胞表面抗原に対する蛍光標識モノクローナル抗体を
用いた表面抗原試験等が行われるようになってきた。し
かしながら、上記の試験法には、細胞分離、細胞培養、
顕微鏡測定等の特殊な技術が要求され、測定に時間がか
かり、RI施設やフローサイトメトリーなどの高価な装
置が必要であった。
上記のような理由から、このような細胞機能を測定する
ため、顆粒球貪食機能試験、顆粒球殺菌能(活性酸素産
生能)試験、リンパ球幼若化試験等が行われてきた。ま
た、最近では、フローサイトメトリー装置と各種免疫担
当細胞表面抗原に対する蛍光標識モノクローナル抗体を
用いた表面抗原試験等が行われるようになってきた。し
かしながら、上記の試験法には、細胞分離、細胞培養、
顕微鏡測定等の特殊な技術が要求され、測定に時間がか
かり、RI施設やフローサイトメトリーなどの高価な装
置が必要であった。
【0005】最近では、従来法を改良した方法として、
血液や血液から分離した白血球からのサイトカイン産生
機能を調べる種々の方法も報告されている。例えば、特
表平1−503331号公報、特開平2−196961
号公報、特開平3−285692号公報には、血液にリ
ポ多糖(LPS)やレクチンを反応させ、産生誘導され
た腫瘍壊死因子α(TNFα)、インターロイキン−1
β(IL−1β)などのサイトカインを測定する方法が
開示されている。
血液や血液から分離した白血球からのサイトカイン産生
機能を調べる種々の方法も報告されている。例えば、特
表平1−503331号公報、特開平2−196961
号公報、特開平3−285692号公報には、血液にリ
ポ多糖(LPS)やレクチンを反応させ、産生誘導され
た腫瘍壊死因子α(TNFα)、インターロイキン−1
β(IL−1β)などのサイトカインを測定する方法が
開示されている。
【0006】しかしながら、採血した血液を測定を行う
まで安定に保存するために、低温で保存すると、該血液
を刺激剤と反応させた場合、産生される生理活性物質の
量が、血液を保存せずに用いた場合に比較して減少する
という欠点があった。
まで安定に保存するために、低温で保存すると、該血液
を刺激剤と反応させた場合、産生される生理活性物質の
量が、血液を保存せずに用いた場合に比較して減少する
という欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、血液
を用いる細胞機能測定において、採血した血液を測定を
行うまで安定に保存することができ、しかも、精度良く
細胞機能測定できる細胞機能測定方法を提供することに
ある。
を用いる細胞機能測定において、採血した血液を測定を
行うまで安定に保存することができ、しかも、精度良く
細胞機能測定できる細胞機能測定方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の細胞機能測定方
法は、血液中の細胞機能測定方法であって、採血された
血液を低温で保存する工程、低温で保存された血液を測
定に先立って体温に近い温度に加温する工程、次いで上
記血液中の血液細胞と刺激剤とを反応させて生理活性物
質を産生させる工程、および産生された生理活性物質量
を測定する工程とからなることを特徴とする。
法は、血液中の細胞機能測定方法であって、採血された
血液を低温で保存する工程、低温で保存された血液を測
定に先立って体温に近い温度に加温する工程、次いで上
記血液中の血液細胞と刺激剤とを反応させて生理活性物
質を産生させる工程、および産生された生理活性物質量
を測定する工程とからなることを特徴とする。
【0009】以下、本発明の細胞機能測定方法につい
て、工程に従って詳しく説明する。まず、本発明で用い
られる血液は、採血後、細胞機能測定を行う前に、低温
で保存される。低温とは、体温よりも低い温度を指し、
好ましくは0℃以上21℃未満、より好ましくは0〜1
0℃である。保存温度が0℃よりも低くなると、細胞が
凍結してしまい、細胞に凍結障害が発生し易くなる。保
存温度が21℃以上になると、血液細胞から生理活性物
質が持続的に産生されるため、採血直後と保存後の生理
活性物質の産生量に差がでてしまう欠点がある。
て、工程に従って詳しく説明する。まず、本発明で用い
られる血液は、採血後、細胞機能測定を行う前に、低温
で保存される。低温とは、体温よりも低い温度を指し、
好ましくは0℃以上21℃未満、より好ましくは0〜1
0℃である。保存温度が0℃よりも低くなると、細胞が
凍結してしまい、細胞に凍結障害が発生し易くなる。保
存温度が21℃以上になると、血液細胞から生理活性物
質が持続的に産生されるため、採血直後と保存後の生理
活性物質の産生量に差がでてしまう欠点がある。
【0010】低温保存方法としては、血液を0℃以上2
1℃未満に保つことができる方法であれば、特に限定さ
れず、例えば、冷蔵庫内での保存、保冷剤を用いる方
法、保冷箱を用いる方法などが挙げられる。
1℃未満に保つことができる方法であれば、特に限定さ
れず、例えば、冷蔵庫内での保存、保冷剤を用いる方
法、保冷箱を用いる方法などが挙げられる。
【0011】本発明の方法では、低温保存された血液
を、次いで、測定に先立って体温に近い温度に加温す
る。上記体温に近い温度とは、21〜45℃が好まし
く、より好ましくは25〜40℃である。上記温度が2
1℃未満であると、血液細胞からの生理活性物質の産生
量が採血直後の血液を用いた場合よりも低くなり、45
℃を超えると血液細胞からの生理活性物質の産生量が減
少する欠点がある。
を、次いで、測定に先立って体温に近い温度に加温す
る。上記体温に近い温度とは、21〜45℃が好まし
く、より好ましくは25〜40℃である。上記温度が2
1℃未満であると、血液細胞からの生理活性物質の産生
量が採血直後の血液を用いた場合よりも低くなり、45
℃を超えると血液細胞からの生理活性物質の産生量が減
少する欠点がある。
【0012】また、上記体温に近い温度に加温する時間
としては、1〜180分が好ましく、より好ましくは2
0〜120分である。加温時間が1分よりも短くなると
血液細胞からの生理活性物質の産生量が採血直後の血液
を用いた場合よりも少なくなり、180分よりも長くな
ると血液細胞からの生理活性物質の産生量が採血直後の
血液を用いた場合よりも多くなる。
としては、1〜180分が好ましく、より好ましくは2
0〜120分である。加温時間が1分よりも短くなると
血液細胞からの生理活性物質の産生量が採血直後の血液
を用いた場合よりも少なくなり、180分よりも長くな
ると血液細胞からの生理活性物質の産生量が採血直後の
血液を用いた場合よりも多くなる。
【0013】加温方法としては、血液を21〜45℃に
保つことができる方法であれば、特に限定されず、例え
ば、恒温水槽を用いる方法、恒温槽を用いる方法などが
挙げられる。
保つことができる方法であれば、特に限定されず、例え
ば、恒温水槽を用いる方法、恒温槽を用いる方法などが
挙げられる。
【0014】本発明の方法では、測定に先立って体温に
近い温度に加温された血液と刺激剤とを接触させ、上記
血液中の血液細胞と刺激剤とを反応させて生理活性物質
を産生させる。上記刺激剤とは血液細胞と反応し生理活
性物質を産生させる材料のことを言い、例えば、BCG
死菌やコリネバクテリウム属などの種々の微生物、微生
物由来の細胞壁多糖(リポポリサッカライド)からなる
エンドトキシン;合成リピドA;ピランコポリマー;フ
ィトヘマグルチニン(PHA−L及びPHA−P)、コ
ンカナバリンA、ポークウィードマイトゲンなどのレク
チン;ポリI:ポリC;精製無蛋白ツベルクリン;OK
432(ピシバニール);PSK(クレスチン);レン
チナン;ザイモザン;インターフェロン;インターロイ
キン−1(IL−1)、インターロイキン−6(IL−
6)、TNFなどのサイトカイン;などが挙げられる。
また、これらの材料を種々の天然、合成高分子材料に公
知の固定化方法によって固定化した材料なども用いられ
る。
近い温度に加温された血液と刺激剤とを接触させ、上記
血液中の血液細胞と刺激剤とを反応させて生理活性物質
を産生させる。上記刺激剤とは血液細胞と反応し生理活
性物質を産生させる材料のことを言い、例えば、BCG
死菌やコリネバクテリウム属などの種々の微生物、微生
物由来の細胞壁多糖(リポポリサッカライド)からなる
エンドトキシン;合成リピドA;ピランコポリマー;フ
ィトヘマグルチニン(PHA−L及びPHA−P)、コ
ンカナバリンA、ポークウィードマイトゲンなどのレク
チン;ポリI:ポリC;精製無蛋白ツベルクリン;OK
432(ピシバニール);PSK(クレスチン);レン
チナン;ザイモザン;インターフェロン;インターロイ
キン−1(IL−1)、インターロイキン−6(IL−
6)、TNFなどのサイトカイン;などが挙げられる。
また、これらの材料を種々の天然、合成高分子材料に公
知の固定化方法によって固定化した材料なども用いられ
る。
【0015】上記刺激剤の形状としては、通常、粉末
状、又は、該刺激剤が水などの溶媒に溶解された液状で
ある。また、繊維状、中空糸状、膜状等いずれの公知の
形状のものでもよい。該刺激剤の反応容器中の存在状態
は、固体状であってもよく、また、ゲル状、液体状であ
ってもよい。該刺激剤は、水溶性の場合、適当な溶媒に
溶解されて反応容器の内壁面に塗布、あるいは添加され
た後、粉末状にされてもよい。
状、又は、該刺激剤が水などの溶媒に溶解された液状で
ある。また、繊維状、中空糸状、膜状等いずれの公知の
形状のものでもよい。該刺激剤の反応容器中の存在状態
は、固体状であってもよく、また、ゲル状、液体状であ
ってもよい。該刺激剤は、水溶性の場合、適当な溶媒に
溶解されて反応容器の内壁面に塗布、あるいは添加され
た後、粉末状にされてもよい。
【0016】上記の溶媒としては、例えば、リン酸緩衝
液、ハンクス緩衝液などの緩衝液やMEM、RPMI−
1640等の通常の培地や注射用水(LPSフリー水、
大塚製薬社製)、生理食塩水など、いずれも用いること
ができる。
液、ハンクス緩衝液などの緩衝液やMEM、RPMI−
1640等の通常の培地や注射用水(LPSフリー水、
大塚製薬社製)、生理食塩水など、いずれも用いること
ができる。
【0017】この反応で用いられる血液は、採血された
全血の他に、必要に応じて、上記の緩衝液や培地で希釈
されて用いられてもよい。
全血の他に、必要に応じて、上記の緩衝液や培地で希釈
されて用いられてもよい。
【0018】本発明でいう生理活性物質とは、上記に示
した刺激剤で刺激した時、血液細胞から産生されるもの
であり、例えば、TNFα、IL−1β、IL−2、I
L−4、IL−5、IL−6、IL−8、INF−γ、
Granulocyte Macrophage Colony Stimulating Factor
(GM−CSF)、RANTESなどのサイトカイン;
PGE2、PG12などのプロスタグランジン;LTB
4、LTC4などのロイコトリエン;一酸化窒素、活性
酸素、ヒスタミン、血小板活性化因子(PAF)などの
種々のケミカルメディエーター;などが挙げられる。ま
た、可溶性ICAMIなどの接着因子;可溶性IL−2
レセプターなどの可溶性サイトカインレセプター;eo
sinophile cationic protei
n(ECP)、major basic protei
n(MBP)、eosinophile derive
d neurotoxin(EDN)、eosinop
hile peroxidase(EPO)などの顆粒
タンパク質も挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。
した刺激剤で刺激した時、血液細胞から産生されるもの
であり、例えば、TNFα、IL−1β、IL−2、I
L−4、IL−5、IL−6、IL−8、INF−γ、
Granulocyte Macrophage Colony Stimulating Factor
(GM−CSF)、RANTESなどのサイトカイン;
PGE2、PG12などのプロスタグランジン;LTB
4、LTC4などのロイコトリエン;一酸化窒素、活性
酸素、ヒスタミン、血小板活性化因子(PAF)などの
種々のケミカルメディエーター;などが挙げられる。ま
た、可溶性ICAMIなどの接着因子;可溶性IL−2
レセプターなどの可溶性サイトカインレセプター;eo
sinophile cationic protei
n(ECP)、major basic protei
n(MBP)、eosinophile derive
d neurotoxin(EDN)、eosinop
hile peroxidase(EPO)などの顆粒
タンパク質も挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。
【0019】また本発明の細胞機能測定方法に用いる血
液の採血に際しては、血液が凝固しないように、血液抗
凝固剤を用いる必要がある。
液の採血に際しては、血液が凝固しないように、血液抗
凝固剤を用いる必要がある。
【0020】上記血液抗凝固剤としては、例えば、ヘパ
リン化合物、クエン酸化合物、シュウ酸化合物などが挙
げられ、ヘパリンナトリウムなどが細胞の生物学的反応
を阻害しないので好ましい。
リン化合物、クエン酸化合物、シュウ酸化合物などが挙
げられ、ヘパリンナトリウムなどが細胞の生物学的反応
を阻害しないので好ましい。
【0021】本発明の細胞機能測定方法に用いる血液を
採血する方法としては、真空採血管、注射用シリンジな
どの採血器具が用いられる。また、好ましくは、採血器
具は、血液細胞に非特異的に生理活性物質の産生を誘導
するような物質、例えば、LPS(エンドトキシン)、
β−1,3グルカン、抗原などを混入していないものが
よい。
採血する方法としては、真空採血管、注射用シリンジな
どの採血器具が用いられる。また、好ましくは、採血器
具は、血液細胞に非特異的に生理活性物質の産生を誘導
するような物質、例えば、LPS(エンドトキシン)、
β−1,3グルカン、抗原などを混入していないものが
よい。
【0022】上記真空採血管においては、その内部を減
圧に維持するために、通常、栓体が使用される。栓体の
材質としては、例えばブチルゴム、塩素化ブチルゴム、
熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
圧に維持するために、通常、栓体が使用される。栓体の
材質としては、例えばブチルゴム、塩素化ブチルゴム、
熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0023】本発明の方法における、血液中の血液細胞
と刺激剤とを反応させる工程においては、血液細胞が凝
固しないように、反応容器中に血液抗凝固剤を存在させ
るのが好ましい。血液抗凝固剤としては、上述のものが
挙げられ、例えば、ヘパリンナトリウムの場合であれ
ば、反応容器に血液が収容された時に、その血液を含む
全液中のヘパリンナトリウムの濃度が、低くなると血液
凝固の恐れがあり、高くなると細胞に不測の活性化や不
活性化を起こす恐れがあるので、6〜20U/mlにな
るように収容されるのが好ましい。
と刺激剤とを反応させる工程においては、血液細胞が凝
固しないように、反応容器中に血液抗凝固剤を存在させ
るのが好ましい。血液抗凝固剤としては、上述のものが
挙げられ、例えば、ヘパリンナトリウムの場合であれ
ば、反応容器に血液が収容された時に、その血液を含む
全液中のヘパリンナトリウムの濃度が、低くなると血液
凝固の恐れがあり、高くなると細胞に不測の活性化や不
活性化を起こす恐れがあるので、6〜20U/mlにな
るように収容されるのが好ましい。
【0024】上記血液中の血液細胞と刺激剤とを反応さ
せる工程で使用される反応容器の材質としては、例え
ば、プラスチックまたはガラスが挙げられるが、生理活
性物質の産生反応後、該生理活性物質を測定するための
遠心分離操作に耐えられるだけの強度を有するものが好
ましい。上記プラスチックとしては、熱可塑性樹脂、熱
硬化性樹脂のいずれもが用いられ得る。熱可塑性樹脂と
しては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレンテレフタレート、スチレン−アクリロ
ニトリル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合
体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メチル
メタクリレート共重合体、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体等が挙げられる。熱硬化性樹脂と
しては、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、エポキシ−アクリレート樹脂等が挙げられる。
せる工程で使用される反応容器の材質としては、例え
ば、プラスチックまたはガラスが挙げられるが、生理活
性物質の産生反応後、該生理活性物質を測定するための
遠心分離操作に耐えられるだけの強度を有するものが好
ましい。上記プラスチックとしては、熱可塑性樹脂、熱
硬化性樹脂のいずれもが用いられ得る。熱可塑性樹脂と
しては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレンテレフタレート、スチレン−アクリロ
ニトリル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合
体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メチル
メタクリレート共重合体、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体等が挙げられる。熱硬化性樹脂と
しては、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、エポキシ−アクリレート樹脂等が挙げられる。
【0025】本発明の方法は、通常、低温保存した血液
を加温した後、刺激剤が所定量収容された反応容器に、
添加して反応させる方法が取られる。上記刺激剤が所定
量収容された反応容器内を予め減圧にし、ゴム栓体など
で密封しておくと、該反応容器内と測定しようとする血
液の入った容器内とをマルチプル注射針などで接続する
ことにより、血液をより安全に該反応容器内に移すこと
ができる。
を加温した後、刺激剤が所定量収容された反応容器に、
添加して反応させる方法が取られる。上記刺激剤が所定
量収容された反応容器内を予め減圧にし、ゴム栓体など
で密封しておくと、該反応容器内と測定しようとする血
液の入った容器内とをマルチプル注射針などで接続する
ことにより、血液をより安全に該反応容器内に移すこと
ができる。
【0026】また、本発明の方法で使用される反応容器
として、採血時に用いられた真空採血管がそのまま用い
られてもよい。この場合の一例としては、真空採血管に
血液抗凝固剤を所定量入れておいたものに、血液を採取
し、これを低温で保存しておき、測定の開始に先立って
体温に近い温度に加温した後、これに刺激剤を所定量添
加して反応させる方法が挙げられる。
として、採血時に用いられた真空採血管がそのまま用い
られてもよい。この場合の一例としては、真空採血管に
血液抗凝固剤を所定量入れておいたものに、血液を採取
し、これを低温で保存しておき、測定の開始に先立って
体温に近い温度に加温した後、これに刺激剤を所定量添
加して反応させる方法が挙げられる。
【0027】本発明の方法で細胞機能を測定する際の血
液量は、反応容器の容積によって異なるが、通常、4〜
5mlの容積の反応容器を用いる場合であれば、0.5
〜2ml程度でよい。
液量は、反応容器の容積によって異なるが、通常、4〜
5mlの容積の反応容器を用いる場合であれば、0.5
〜2ml程度でよい。
【0028】本発明の方法における、血液中の血液細胞
と刺激剤とを反応させる工程の反応温度は、上記生理活
性物質の産生が効率的に行われ、過度の溶血を引き起こ
さない温度である15〜42℃が好ましく、より、好ま
しくは、30〜40℃である。反応時間は、上記生理活
性物質の産生が効率的に行われ、過度の溶血を引き起こ
さない反応時間である1〜48時間が好ましく、より好
ましくは、2〜24時間である。上記反応に際しては、
血液、刺激剤および血液抗凝固剤が収容された反応容器
を振とうするのが好ましい。
と刺激剤とを反応させる工程の反応温度は、上記生理活
性物質の産生が効率的に行われ、過度の溶血を引き起こ
さない温度である15〜42℃が好ましく、より、好ま
しくは、30〜40℃である。反応時間は、上記生理活
性物質の産生が効率的に行われ、過度の溶血を引き起こ
さない反応時間である1〜48時間が好ましく、より好
ましくは、2〜24時間である。上記反応に際しては、
血液、刺激剤および血液抗凝固剤が収容された反応容器
を振とうするのが好ましい。
【0029】本発明の方法においては、次に、産生され
た生理活性物質量を測定する。産生された生理活性物質
量を測定する方法としては、例えば、測定しようとする
上記生理活性物質に対するモノクローナル抗体もしくは
ポリクローナル抗体、ペルオキシダーゼ、アルカリフォ
スファターゼなどの酵素及び各々の酵素の発色基質を利
用した酵素免疫測定方法;HPLC(高速液体クロマト
グラフィー)方法などが挙げられるが、これに限らず、
それぞれの生理活性物質における公知の測定方法を用い
てもよい。
た生理活性物質量を測定する。産生された生理活性物質
量を測定する方法としては、例えば、測定しようとする
上記生理活性物質に対するモノクローナル抗体もしくは
ポリクローナル抗体、ペルオキシダーゼ、アルカリフォ
スファターゼなどの酵素及び各々の酵素の発色基質を利
用した酵素免疫測定方法;HPLC(高速液体クロマト
グラフィー)方法などが挙げられるが、これに限らず、
それぞれの生理活性物質における公知の測定方法を用い
てもよい。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例及び比較例
を挙げることにより、本発明をさらに詳細に述べる。本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。
を挙げることにより、本発明をさらに詳細に述べる。本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0031】以下の実施例及び比較例において、刺激剤
としてはエンドトキシン(LPS)を用い、血液細胞に
産生させて測定する生理活性物質としてはTNFαと
し、細胞機能測定用反応器の製造方法、および、TNF
αの産生反応とその産生量の測定方法は以下の通りとし
た。
としてはエンドトキシン(LPS)を用い、血液細胞に
産生させて測定する生理活性物質としてはTNFαと
し、細胞機能測定用反応器の製造方法、および、TNF
αの産生反応とその産生量の測定方法は以下の通りとし
た。
【0032】(1)細胞機能測定用反応器の製造方法 ポリエチレンテレフタレート製のLPSフリー採血管
(積水化学工業社製、12.6φ×75mm)18本を用意し、
この採血管のそれぞれにLPS(LBL社製)の200
0EU(国際エンドトキシンユニット)/ml生理食塩
水(大塚製薬社製)溶液を0.05ml添加し、細胞機
能測定用反応器を製造した。
(積水化学工業社製、12.6φ×75mm)18本を用意し、
この採血管のそれぞれにLPS(LBL社製)の200
0EU(国際エンドトキシンユニット)/ml生理食塩
水(大塚製薬社製)溶液を0.05ml添加し、細胞機
能測定用反応器を製造した。
【0033】(2)TNF−αの産生反応とその産生量
の測定方法 ボランティアA、Bの2人から、ポリエチレンテレフタ
レート製のLPSフリー採血管(積水化学工業社製、1
2.6φ×75mm)に、それぞれ10mlずつヘパリン採血
した。採血した血液を、以下に示す各実施例および比較
例の条件で保存したものを、上記の細胞機能測定用反応
器に1ml添加し、37℃、4時間、振とう培養した
後、2500rpm×10分の条件で遠心分離し、上澄
みの血漿を採取した。採取した血漿中のTNFα量をモ
ノクローナル抗体を用いた酵素免疫測定キット(Gen
zyme社製)を用いて測定した。なお、この測定方法
の検出限界濃度は16pg/mlであった。また、この
産生反応は、それぞれの例について繰り返し数3で行っ
た。
の測定方法 ボランティアA、Bの2人から、ポリエチレンテレフタ
レート製のLPSフリー採血管(積水化学工業社製、1
2.6φ×75mm)に、それぞれ10mlずつヘパリン採血
した。採血した血液を、以下に示す各実施例および比較
例の条件で保存したものを、上記の細胞機能測定用反応
器に1ml添加し、37℃、4時間、振とう培養した
後、2500rpm×10分の条件で遠心分離し、上澄
みの血漿を採取した。採取した血漿中のTNFα量をモ
ノクローナル抗体を用いた酵素免疫測定キット(Gen
zyme社製)を用いて測定した。なお、この測定方法
の検出限界濃度は16pg/mlであった。また、この
産生反応は、それぞれの例について繰り返し数3で行っ
た。
【0034】実施例1 採血した血液をすぐに4℃で24時間保存し、次いで、
37℃で40分間加温した後、上記のTNFαの産生反
応に用いた。ボランティアA、Bのそれぞれの血液につ
いて、得られた血漿中のTNFα濃度の平均値、標準偏
差及び変動係数((標準偏差/平均値)×100)を表
1に示した。
37℃で40分間加温した後、上記のTNFαの産生反
応に用いた。ボランティアA、Bのそれぞれの血液につ
いて、得られた血漿中のTNFα濃度の平均値、標準偏
差及び変動係数((標準偏差/平均値)×100)を表
1に示した。
【0035】比較例1 採血した血液を保存せずに、採血直後に、上記のTNF
αの産生反応に用いた。ボランティアA、Bのそれぞれ
の血液について、得られた血漿中のTNFα濃度の平均
値、標準偏差及び変動係数((標準偏差/平均値)×1
00)を表1に示した。
αの産生反応に用いた。ボランティアA、Bのそれぞれ
の血液について、得られた血漿中のTNFα濃度の平均
値、標準偏差及び変動係数((標準偏差/平均値)×1
00)を表1に示した。
【0036】比較例2 採血した血液をすぐに4℃で24時間保存し、次いで、
加温せずに冷えたままの状態で、上記のTNFαの産生
反応に用いた。ボランティアA、Bのそれぞれの血液に
ついて、得られた血漿中のTNFα濃度の平均値、標準
偏差及び変動係数((標準偏差/平均値)×100)を
表1に示した。
加温せずに冷えたままの状態で、上記のTNFαの産生
反応に用いた。ボランティアA、Bのそれぞれの血液に
ついて、得られた血漿中のTNFα濃度の平均値、標準
偏差及び変動係数((標準偏差/平均値)×100)を
表1に示した。
【0037】
【表1】
【0038】表1より以下のことが分かる。4℃で24
時間保存した血液を加温せずに冷えたままの状態で、T
NFαの産生反応に用いた場合(比較例2)、採血直後
の血液を用いた場合(比較例1)に比較して、TNFα
の産生量が有意に減少した。
時間保存した血液を加温せずに冷えたままの状態で、T
NFαの産生反応に用いた場合(比較例2)、採血直後
の血液を用いた場合(比較例1)に比較して、TNFα
の産生量が有意に減少した。
【0039】しかし、4℃で24時間保存した血液を、
37℃で40分間加温した後、TNFαの産生反応に用
いる(実施例1)と、TNFαの産生量は、採血直後の
血液を用いた場合(比較例1)とほぼ同量であった。
37℃で40分間加温した後、TNFαの産生反応に用
いる(実施例1)と、TNFαの産生量は、採血直後の
血液を用いた場合(比較例1)とほぼ同量であった。
【0040】以上より、採血後、低温で保存した血液の
細胞機能を測定するに際して、刺激剤で刺激する前に、
加温する工程をいれると、採血直後と同様に細胞機能を
精度よく測定することができることが分かった。
細胞機能を測定するに際して、刺激剤で刺激する前に、
加温する工程をいれると、採血直後と同様に細胞機能を
精度よく測定することができることが分かった。
【0041】
【発明の効果】本発明の細胞機能測定方法の構成は、上
記の通りであり、本方法を用いると、血液を用いる細胞
機能測定において、採血した血液を測定を行うまで低温
で保存するので、安定に保存することができ、採血直後
に測定する必要がないために、検体処理効率を上げるこ
とができ、また、低温で保存された血液を測定に先立っ
て体温に近い温度に加温するので、低温で保存されたに
もかかわらず、精度良く細胞機能測定できる細胞機能測
定方法が提供される。
記の通りであり、本方法を用いると、血液を用いる細胞
機能測定において、採血した血液を測定を行うまで低温
で保存するので、安定に保存することができ、採血直後
に測定する必要がないために、検体処理効率を上げるこ
とができ、また、低温で保存された血液を測定に先立っ
て体温に近い温度に加温するので、低温で保存されたに
もかかわらず、精度良く細胞機能測定できる細胞機能測
定方法が提供される。
Claims (1)
- 【請求項1】 血液中の細胞機能測定方法であって、採
血された血液を低温で保存する工程、低温で保存された
血液を測定に先立って体温に近い温度に加温する工程、
次いで上記血液中の血液細胞と刺激剤とを反応させて生
理活性物質を産生させる工程、および産生された生理活
性物質量を測定する工程とからなることを特徴とする細
胞機能測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9308839A JPH11142401A (ja) | 1997-11-11 | 1997-11-11 | 細胞機能測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9308839A JPH11142401A (ja) | 1997-11-11 | 1997-11-11 | 細胞機能測定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11142401A true JPH11142401A (ja) | 1999-05-28 |
Family
ID=17985912
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9308839A Pending JPH11142401A (ja) | 1997-11-11 | 1997-11-11 | 細胞機能測定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11142401A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010505408A (ja) * | 2006-10-06 | 2010-02-25 | オックスフォード イミュノテック リミテッド | 調製方法 |
-
1997
- 1997-11-11 JP JP9308839A patent/JPH11142401A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010505408A (ja) * | 2006-10-06 | 2010-02-25 | オックスフォード イミュノテック リミテッド | 調製方法 |
| US9090871B2 (en) | 2006-10-06 | 2015-07-28 | Oxford Immunotec Limited | Cell-mediated immunoassays |
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