JPH11142405A - 免疫分析用クロマトグラフィストリップ - Google Patents

免疫分析用クロマトグラフィストリップ

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JPH11142405A
JPH11142405A JP30521197A JP30521197A JPH11142405A JP H11142405 A JPH11142405 A JP H11142405A JP 30521197 A JP30521197 A JP 30521197A JP 30521197 A JP30521197 A JP 30521197A JP H11142405 A JPH11142405 A JP H11142405A
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Hiroyasu Arai
宏育 新井
Eiji Kobayashi
永治 小林
Shiyunji Kataiwa
俊次 片岩
Yuzuru Kobayashi
譲 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検試料液のpHや分析対象物の量に影響さ
れることなく被検試料液が検出領域を通過したことを判
定でき、かつトレーサーの劣化又は失活があればそれを
同時に知ることができる対照領域を有するクロマトグラ
フィーストリップを提供する。 【解決手段】 分析対象物と特異的に結合する化合物A
が固定されている検出領域の下流に設けられていて、化
合物Bと化合物Cとが固定されている対照領域を有し、
化合物Bは該分析対象物と特異的に結合する化合物Dが
着色微粒子により標識されてなるトレーサーの化合物D
と特異的に結合するものであり、化合物Cは該分析対象
物と特異的に結合するものである、免疫分析用クロマト
グラフィストリップ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被検試料液中の
分析対象物の有無又は量を免疫反応を利用して検出又は
測定するための免疫分析用クロマトグラフィストリップ
に関する。詳しくは、上記免疫分析用クロマトグラフィ
ストリップの検出領域における分析対象物の検出又は測
定結果の有効性を調べるために設けられている対照領域
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】よく知られているように、免疫分析用ク
ロマトグラフィストリップは、一方の端に分析対象物を
含む可能性がある被検試料液が添加される試料添加領域
を有する。添加された被検試料液は、クロマトグラフィ
ストリップ中を毛細管流により移動し、この被検試料液
の移動に伴って、分析対象物及び分析対象物と特異的に
結合する化合物が着色微粒子により標識されてなるトレ
ーサーが、クロマトグラフィストリップの下流方向に移
動する。
【0003】上記試料添加領域の下流には、分析対象物
と特異的に結合する化合物が固定されている検出領域が
設けられている。分析対象物は検出領域に固定されてい
る化合物とトレーサーが有する化合物の両方に特異的に
結合するので、分析対象物が検出領域に到着すると分析
対象物の量に比例してトレーサーが検出領域に蓄積され
る。
【0004】トレーサーは着色微粒子を有するので、検
出領域はトレーサーの蓄積量に応じて発色する。すなわ
ち、検出領域の発色程度により、被検試料液中の分析対
象物の有無又は量を検出又は測定することができる。
【0005】このような免疫分析用クロマトグラフィー
ストリップは、特開昭61−145459、特開昭64
−32169、特開平1−113662、特開平1−2
44370、特開平1−63865及び特表平1−50
3174等に記載されていて、これらの記載も、本明細
書の記載の一部とする。
【0006】上記免疫分析用クロマトグラフィーストリ
ップにおいては、もちろん、検出領域を被検試料液が通
過しないと、被検試料液中に分析対象物が存在していて
も検出領域は発色しない。そこで、試料液体が検出領域
を通過したことを知るために、検出領域の下流に対照領
域を設けて、被検試料液が対照領域に到達したら、対照
領域が発色するようにされている。例えば、対照領域に
はpH指示薬を固定し、試料液のpHにより発色させ
る。あるいは、対照領域にトレーサーが有する化合物と
特異的に結合する化合物を固定し、トレーサーを対照領
域に蓄積させ、対照領域を発色させる。
【0007】しかし、従来の免疫分析装置においては、
例えば、pH指示薬を使用した場合、被検試料液のpH
により、色合いが変動したり、あるいは充分な発色が得
られないこともある。また、pH指示薬を使用した場合
には、トレーサーの劣化又は失活を知ることができな
い。トレーサーが有する化合物と特異的に結合する化合
物を固定した場合、被検試料液中の分析対象物の量によ
って対照領域のトレーサーの蓄積量が変動し、対照領域
の発色が変動するという欠点があった。
【0008】このように、従来の対照領域は改善する必
要があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、上
記従来のクロマトグラフィーストリップの対照領域にお
ける問題を解決し、被検試料液のpHや分析対象物の量
に影響されることなく被検試料液が検出領域を通過した
ことを判定でき、かつトレーサーが有する化合物の劣化
又は失活を、もしあれば、同時に知ることができる対照
領域を有するクロマトグラフィーストリップを提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、対照領域
に、分析対象物と特異的に結合する化合物Dが着色微粒
子により標識されているトレーサーの化合物Dと特異的
に結合する化合物Bと、分析対象物に特異的に結合する
化合物Cの両方を固定することにより、被検試料液が検
出領域を通過したことを被検試料液のpHや分析対象物
の量に影響されることなく知ることができ、かつトレー
サーの劣化又は失活を同時に知ることができることを、
見いだした。すなわちこの発明は、分析対象物と特異的
に結合する化合物Aが固定されている検出領域の下流に
設けられていて、化合物Bと化合物Cとが固定されてい
る対照領域を有し、化合物Bは該分析対象物と特異的に
結合する化合物Dが着色微粒子により標識されてなるト
レーサーの化合物Dと特異的に結合するものであり、化
合物Cは該分析対象物と特異的に結合するものである、
免疫分析用クロマトグラフィストリップである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の免疫分析用クロマトグラ
フィストリップは、以下に説明する特定の対照領域を有
する以外は、通常のものである。
【0012】すなわち、クロマトグラフィストリップ
は、よく知られているように、分析対象物及び後記トレ
ーサー等の分析試薬を、分析対象物を含む可能性がある
被検試料液のクロマトグラフィストリップ中の毛細管流
による移動により、下流に移動させることができるもの
である。本発明のクロマトグラフィストリップのクロマ
トグラフィ担体として、このような性質を有する知られ
ているいずれの担体も使用できる。
【0013】また、本発明のクロマトグラフィストリッ
プは、通常のものと同様、被検試料液が添加される試料
添加領域、及び分析対象物と特異的に結合する化合物A
が固定されている検出領域を、少なくとも有する。試料
添加領域はクロマトグラフィストリップの一端(最上
流)に配置され、検出領域は試料添加領域の下流に配置
される。
【0014】さらに、クロマトグラフィストリップは、
試料添加領域と検出領域との間に、トレーサーが毛細管
流により移動可能なように置かれている標識領域を有す
ることがある。クロマトグラフィストリップが標識領域
を有しない場合には、トレーサーは、被検試料液と共に
試料添加領域に添加される。
【0015】通常の免疫分析用クロマトグラフィストリ
ップと同様、本発明の免疫分析用クロマトグラフィスト
リップも、試料添加領域の反対の端(最下流)に、添加
された被検試料液の全部を吸収するのに充分な容量の吸
収領域を有する。
【0016】本発明の分析対象物には、生体試料中等に
含まれている抗原又は抗体等、通常の免疫反応を利用し
たクロマトグラフィストリップにより検出又は測定され
る分析対象物のいずれも含まれる。
【0017】化合物Aは、よく知られているように、分
析対象物が抗原である場合には、その抗原と特異的に結
合する、抗体、又はその抗体のフラグメントである。分
析対象物が抗体である場合には、その抗体と特異的に結
合する抗原、又はその抗原の誘導体、その抗原のフラグ
メント若しくはそのフラグメントの誘導体、又は分析対
象物の抗体により異種動物を感作して得た抗体である。
ここで「異種動物」とは、分析対象物の抗体を産生した
動物種と異なる種の動物をいう。
【0018】化合物Aをクロマトグラフィ担体に固定す
るには、知られているいずれの方法も使用できる。例え
ば、微小ビーズに化合物Aを固定して、このビーズをク
ロマトグラフィ担体に固定したり、又は化合物Aをクロ
マトグラフィ担体に直接あるいはリンカーを介して結合
させたりする。
【0019】トレーサーは、分析対象物と特異的に結合
する化合物Dを着色微粒子で標識したものである。
【0020】着色微粒子としては、セレニウムコロイド
等の非金属コロイド、金コロイド等の金属コロイド、着
色樹脂粒子、染料コロイド及び着色リポソーム等が知ら
れている。
【0021】化合物Dもよく知られているように、分析
対象物が抗原である場合には、その抗原と特異的に結合
する、抗体又はその抗体のフラグメントである。分析対
象物が抗体である場合には、その抗体と特異的に結合す
る、抗原、又はその抗原の誘導体、その抗原のフラグメ
ント若しくはそのフラグメントの誘導体、又は分析対象
物の抗体により異種動物を感作して得た抗体である。ま
た、化合物Dは、化合物Aと同じものであっても良い
が、異なるものであってもよい。
【0022】化合物Dを着色微粒子で標識するには、知
られている通常の方法が使用できる。
【0023】本発明の対照領域は、検出領域の下流に配
置され、化合物Dと特異的に結合する化合物Bと分析対
象物と特異的に結合する化合物Cとが固定されている領
域である。
【0024】化合物Bは、化合物Dが抗原又はその誘導
体等である場合には、その抗原又は抗原誘導体等と特異
的に結合する、抗体又はその抗体のフラグメントであ
り、化合物Dが抗体又はそのフラグメントである場合に
は、その抗体又は抗体フラグメントと特異的に結合す
る、抗原、又はその抗原の誘導体、その抗原のフラグメ
ント若しくはそのフラグメントの誘導体、又はその抗体
により異種動物を感作して得た抗体である。
【0025】化合物Cは、分析対象物が抗原である場合
には、その抗原と特異的に結合する、抗体又はその抗体
のフラグメントである。分析対象物が抗体である場合に
は、その抗体と特異的に結合する、抗原、又はその抗原
の誘導体、その抗原のフラグメント若しくはそのフラグ
メントの誘導体、又はその抗体により異種動物を感作し
て得た抗体である。また、化合物Cは、化合物AとDの
いずれか一方又は両方と同じものであっても良いが、異
なるものであってもよい。
【0026】対照領域に化合物B及びCを固定する方法
は、検出領域に化合物Aを固定する方法と同じ方法であ
ってもよいし、異なる方法であってもよい。例えば、リ
ンカーを介してクロマトグラフィ担体に抗体及び抗原を
共有結合させる方法、微粒子表面に抗体または抗原を吸
着させてその微粒子を対照領域に置く方法等がある。
【0027】本発明の免疫分析用クロマトグラフィスト
リップを用いて分析対象物を検出又は測定する方法は、
従来の免疫分析用クロマトグラフィストリップを用いる
場合と変わるところはない。ただし、対照領域の発色
が、被検試料のpHや被検試料中の分析対象物の量に影
響されることがないので、検出領域は被検試料液が通過
したことを判定するために、被検試料のpHや被検試料
中の分析対象物の量を管理する必要はない。
【0028】以下、実施例により、さらに本発明を説明
する。
【0029】
【実施例】トレーサーを次のように調製した。91mM
のL−アスコルビン酸ナトリウムと32mMの酸化セレ
ニウムとを、約4℃で15分、次いで約42℃で70時
間攪拌して、セレニウムコロイドを調製した。得られた
セレニウムコロイドを550nmにおける吸光度が30
になるように10mMトリス塩酸緩衝液(pH7.4)
で希釈した。この希釈液にHIV―1p41抗原(1
%)を添加し(トレーサーA)、又は添加せずに(トレ
ーサーB、トレーサー劣化のモデル)、室温で1時間攪
拌した。それぞれに、アルカリカゼイン(0.2%)を
加えて室温で1時間攪拌して、セレニウムコロイドをア
ルカリカゼインで被覆し、次いで10mMトリス塩酸緩
衝液(pH7.4)で洗浄した。
【0030】標識領域を次のように調製した。上記トレ
ーサーA又はトレーサーBを1%カゼイン含有10mM
トリス塩酸緩衝液(pH7.4)に入れ、波長550n
mの吸光度が3.0になるようにしてトレーサー懸濁液
を得た。この懸濁液中にガラス繊維膜(米国LYDAL
L社製「Lypore9524」を浸し懸濁液を充分し
み込ませた後、ガラス繊維膜を乾燥した。
【0031】検出領域を次のように調製した。HIV―
1p41抗原を、0.1M炭酸緩衝液(pH7.4)中
に0.15mg/mlの濃度になるように調製した。一
方、クロマトグラフィ担体として0.4x4.5cmの
長方形の細孔5μmのニトロセルロース膜(米国Mil
lipore社製)を、0.4x6.0cmの水不透性
のストリップ支持体に長い辺を縦としたときに上端が揃
うように貼付した。ストリップ支持体に貼付したニトロ
セルロース膜の下端から約1cmのところに線状にHI
V−1p41抗原の溶液を滴下した後、充分乾燥させ、
HIV―1p41抗原を固定した。
【0032】対照領域として、抗HIV―1p41抗体
とHIV―1p41抗原の両方が固定されている対照領
域C、及び抗HIV―1p41抗体のみが固定されてい
る対照領域Dを調製した。抗HIV―1p41抗体及び
HIV―1p41抗原の両方又は抗HIV―1p41抗
体を、0.01M炭酸緩衝液(pH7.4)中に各1m
g/mlの濃度になるようにし、これを上記ニトロセル
ロース膜の検出領域から約1cm離れた上端側に線状に
滴下した後、ニトロセルロース膜を充分乾燥させた。p
H指示薬を固定した対照領域Eは次のように調製した。
0.13%ブロモチモールブルー、4.0%ヒドロキシ
エチルセルロース、0.5%ビニルブチラール樹脂を含
む120mMニトリロートリス(メチレンスルホン酸)
溶液をニトロセルロース膜の検出領域から約1cm離れ
た上端側に線状に滴下し、ニトロセルロース膜を充分乾
燥した。
【0033】クロマトグラフィストリップを次のように
調製した。上記検出領域としたニトロセルロース膜の下
端部のストリップ支持体上に、0.4x0.4cmの正
方形に切断した上記標識領域(トレーサーA及びB)
を、ニトロセルロース膜と僅かに接するように貼付し
た。標識領域下端のストリップ支持体上に試料添加領域
として、0.4x1.3cmの不織布(米国Dupon
t社製「Sontara8801」)を標識領域と接す
るように貼付した。さらに、0.4x5.1cmの長方
形の保護膜フィルム(Lintec社製「PET25
PE LR0074A」)を長い辺を縦としたときに上
辺がニトロセルロース膜の上端に揃うように貼付し、こ
れをクロマトグラフィストリップとした。
【0034】使用された被検試料液は、HIV抗体強陽
性であることが予め確認されているヒト血清0.5ml
と20mMリン酸pH緩衝液(pH7.4)0.5ml
とが混合された被検試料液F及び上記ヒト血清0.1m
lと上記pH緩衝液9.9mlとが混合された被検試料
液Gである。
【0035】各被検試料液50μLを上記クロマトグラ
フィストリップの試料添加領域に添加し、15分後に検
出領域及び対照領域の発色を目視により測定した。
【0036】結果を下表に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表から明らかなように、本発明の対照領域
である対照領域Cを用いた場合には(実験番号1及び
2)、被検試料中の分析対象物の濃度とは無関係に対照
領域は強く発色したが、対照領域がDである場合には
(実験番号3、4)、分析対象物の濃度に依存して対照
領域の発色程度が異なった。また、トレーサーが分析対
象物と結合できない場合、本発明の対照領域の場合は
(実験番号5)、対照領域は発色しなく異常があること
を知らせたが、pH指示薬を固定した対照領域Eでは
(実験番号6)、対照領域が発色し異常を知らせなかっ
た。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の免疫分析用
クロマトグラフィーストリップを用いることにより、被
検試料液が検出領域を通過したことを、被検試料のpH
や被検試料液中分析対象物の濃度に影響されることなく
判定することができる。加えて、トレーサーの劣化又は
失活があれば、同時に知ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片岩 俊次 千葉県松戸市稔台344 ダイナボット株式 会社総合研究所内 (72)発明者 小林 譲 千葉県松戸市稔台344 ダイナボット株式 会社総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分析対象物と特異的に結合する化合物A
    が固定されている検出領域の下流に設けられていて、化
    合物Bと化合物Cとが固定されている対照領域を有し、
    化合物Bは該分析対象物と特異的に結合する化合物Dが
    着色微粒子により標識されてなるトレーサーの化合物D
    と特異的に結合するものであり、化合物Cは該分析対象
    物と特異的に結合するものである、免疫分析用クロマト
    グラフィストリップ。
JP30521197A 1997-11-07 1997-11-07 免疫分析用クロマトグラフィストリップ Expired - Lifetime JP3773339B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4851321B2 (ja) * 2003-06-06 2012-01-11 アドバンテイジ ダイアグノスティックス コーポレイション サンプル中の分析物についての診断試験

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4851321B2 (ja) * 2003-06-06 2012-01-11 アドバンテイジ ダイアグノスティックス コーポレイション サンプル中の分析物についての診断試験

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