JPH11142677A - 光ファイバの融着接続方法および融着接続装置 - Google Patents

光ファイバの融着接続方法および融着接続装置

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JPH11142677A
JPH11142677A JP31382097A JP31382097A JPH11142677A JP H11142677 A JPH11142677 A JP H11142677A JP 31382097 A JP31382097 A JP 31382097A JP 31382097 A JP31382097 A JP 31382097A JP H11142677 A JPH11142677 A JP H11142677A
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optical fiber
fiber
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fusion
heating
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Shigetoshi Yamada
成敏 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モードフィールド径が互いに異なる異種の光
ファイバどうしを、設備費の増大や作業場の拡大をまね
くことなく、短時間で効率よく融着接続できるようにす
る。 【解決手段】 モードフィールド径が小さい一方の光フ
ァイバ1を共通ファイバホルダー30に保持させる。融
着接続機10のホルダークランプ17に共通ファイバホ
ルダー30を固定して光ファイバ1を電極棒11,12
の間に配し、放電を行って光ファイバ1を加熱する。次
いで光ファイバ1を共通ファイバホルダー30ごと切断
機20のホルダー保持部24に固定し、加熱位置を切断
する。再び光ファイバ1を共通ファイバホルダー30ご
と融着接続機10にセットするとともに、他方の光ファ
イバを融着接続機10にセットしてこれらを融着接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモードフィールド径
や電界分布形状が互いに異なる光ファイバどうしを低損
失接続できるようにした融着接続方法および融着接続装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、非線形光学効果を低減させるため
に電界分布を極端に拡大した分散シフト光ファイバが実
用化されつつある。ところが、このような分散シフト光
ファイバと通常の1.55μm帯用分散シフト光ファイ
バまたは1.3μm帯用シングルモード光ファイバとを
接続すると接続損失が大きくなる。この接続損失の増大
は、モードフィールド径や電界分布のミスマッチングに
よるものである。このような異種類の光ファイバどうし
の接続における損失増加を低減させる方法の一つとし
て、従来より、光ファイバを加熱してコアドーパントを
熱拡散させることによってモードフィールド径を拡大さ
せて、モードフィールド径や電界分布の一致を図るとい
う方法が行われていた。
【0003】例えば特開平5−215931号公報に
記載されている光ファイバの接続方法は、モードフィー
ルド径が互いに異なる光ファイバどうしを放電により融
着接続した後に、追加放電を行って接続部に徐々に熱エ
ネルギーを与え、コアドーパントを熱拡散させてモード
フィールド径を一致させるものである。また特公平9
−2619130号公報に記載されている方法は、モー
ドフィールド径の小さい方の光ファイバの中途部分を加
熱後、切断し、この切断面を接続面としてモードフィー
ルド径の大きい光ファイバと接続するものである。ここ
では加熱方法として、火炎を用いる方法、レーザ光を照
射する方法、抵抗加熱による方法などが挙げられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
のような融着接続後に追加放電を行う方法では、コアド
ーパントの熱拡散を徐々に行わないと、なかなかモード
フィールド径の一致が得られない。あるいは接続に要す
る時間が長くなり作業効率が悪くなる等の問題があっ
た。また上記の方法では、融着接続装置による接続工
程とは別に、予め加熱装置で光ファイバの中途部分を加
熱するという工程があり、融着接続装置の他に加熱装置
を用意しなければならなかった。したがって設備費が増
大する、あるいは作業場の確保が難しい場合もあるとい
う問題があった。
【0005】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、モードフィールド径や電界分布形状が互いに異なる
異種の光ファイバどうしを、設備費の増大や作業場の拡
大をまねくことなく、短時間で効率よく融着接続できる
ようにした融着接続方法および融着接続装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の融着接続方法は、モードフィールド径が互い
に異なる光ファイバどうしを融着接続する方法であっ
て、融着接続機の加熱手段を用いてモードフィールド径
が小さい一方の光ファイバの中途部分を加熱した後、そ
の加熱位置を切断し、次いで前記一方の光ファイバと他
方の光ファイバとを前記融着接続機を用いて融着接続す
ることを特徴とするものである。また本発明の融着接続
装置は、光ファイバを保持する共通ファイバホルダー
と、前記共通ファイバホルダーを固定する手段を備え、
該共通ファイバホルダーに保持された光ファイバの加熱
および融着接続の両方が可能な融着接続機と、前記共通
ファイバホルダーを固定する手段を備え、該共通ファイ
バホルダーに保持された光ファイバの前記融着接続機に
おける加熱位置での切断が可能なファイバ切断機を備え
てなることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は本発明の融着接続装置の一実施例を示す概略構成
図である。図中符号1は光ファイバである。本実施例の
融着接続装置は、図1(a)に示す融着接続機10と、
図1(b)に示すファイバ切断機20と、図1(c)に
示す共通ファイバホルダー30とを備えている。共通フ
ァイバホルダー30は、光ファイバ素線2の一端部の被
覆層を除去して光ファイバ1を露出させたものを保持す
ることができ、保持した状態で、一端から光ファイバ1
が突出し他端から光ファイバ素線2が伸びるように構成
されている。
【0008】融着接続機10は、一対の電極棒11,1
2と、軸合わせ部材13,14と、光ファイバクランプ
15,16と、ホルダークランプ17,18とを備えて
いる。電極棒11,12は互いに対向するように配置さ
れ、この電極棒11,12の間にセットされた光ファイ
バ1をアーク放電により加熱できるようになっている。
ホルダークランプ17,18はそれぞれ、共通ファイバ
ホルダー30が着脱可能に固定されるホルダー保持部1
7a,18aを有しており、共通ファイバホルダー30
をホルダー保持部17a,18aに固定した状態で、光
ファイバ1が電極棒11,12の間に配されるように構
成されている。
【0009】軸合わせ部材13,14は、光ファイバ1
を保持するためのV溝13a,14aが形成されてお
り、両方の軸合わせ部材13,14のV溝13a,14
aにわたって1本の光ファイバ1をセットすると光ファ
イバ1の中途部分が電極棒11,12間の加熱位置に配
されるように構成されている。また両方の軸合わせ部材
13,14のV溝13a,14aに2本の光ファイバ1
の端部をそれぞれセットすると、電極棒11,12間の
加熱位置で2本の光ファイバ1の端面を同軸上で突き合
わせることができるように構成されている。光ファイバ
クランプ15,16は、軸合わせ部材13,14に対し
て開閉自在となっており、図2に示すように閉じた状態
で、光ファイバクランプ15,16と軸合わせ部材1
3,14とでV溝13a,14aにセットされた光ファ
イバ1を挟持するようになっている。
【0010】ファイバ切断機20は、刃21と、2つの
光ファイバ保持部材22,23と、ホルダー保持部24
とを備えている。ホルダー保持部24は、共通ファイバ
ホルダー30が着脱自在に固定されるようになってい
る。光ファイバ保持部材22,23は、それぞれ光ファ
イバ1を保持するV溝22a,23aが形成されてお
り、図3に示すように、ホルダー保持部24に共通ファ
イバホルダー30を固定した状態で、共通ファイバホル
ダー30の一端から突出している光ファイバ1がV溝2
2a,23aにわたって保持されるように構成されてい
る。刃21は、光ファイバ保持部材22,23のV溝2
2a,23aにわたって保持された光ファイバ1を、こ
れら2つの光ファイバ保持部材22,23の中間の位置
で切断できるように構成されている。そして、前記融着
接続機10におけるホルダー保持部17aと電極棒1
1,12による加熱位置との距離(図中符号19で示
す)と、ファイバ切断機20におけるホルダー保持部2
4と刃21による切断位置との距離(図中符号25で示
す)とが等しくなるように構成されている。
【0011】このような融着接続装置を用いてモードフ
ィールド径が異なる光ファイバどうしの融着接続を行う
方法について説明する。前処理工程として、モードフィ
ールド径が小さい方の光ファイバ1を加熱する。まず、
図1(c)に示すように光ファイバ1を共通ファイバホ
ルダー30にセットする。これを図2に示すように融着
接続機10のホルダークランプ17に固定する。このと
き光ファイバ1は、光ファイバクランプ15,16と軸
合わせ部材13,14によって挟持され、V溝13a,
14a内に保持される。そしてアーク放電を行い、電極
棒11,12の間の位置で光ファイバ1を加熱すること
によってコアドーパントを拡散させ、モードフィールド
径を拡大させる。ここで、この加熱処理における加熱パ
ワーおよび加熱時間などの加熱条件は、予め好ましいモ
ードフィールド径が得られるように最適条件を設定して
おく。続いて、融着接続機10から光ファイバ1を共通
ファイバホルダー30ごと取り外し、これを図3に示す
ようにファイバ切断機20のホルダー保持部24にセッ
トする。このとき加熱済みの光ファイバ1は、光ファイ
バ保持部材22,23のV溝22a,23aにわたって
保持される。そして刃21で光ファイバ1を切断する。
これによって光ファイバ1は加熱位置、すなわちモード
フィールド径が拡大された位置で切断され、端部のモー
ドフィールド径が拡大された光ファイバ1が得られる。
【0012】ここで、前処理工程における加熱条件の最
適化は例えば以下のようにして行うことができる。ま
ず、接続しようとする2種の光ファイバについて、それ
ぞれ電界分布およびモードフィールド径を測定する。電
界分布およびモードフィールド径の測定はFFP(far
field pattern)法で測定することができる。次にモー
ドフィールド径が小さい方の光ファイバ1のサンプルを
数本用意し、いくつかの加熱条件で上記の前処理、すな
わち加熱処理と切断を行った後、電界分布を測定する。
そしてこの測定結果と、予め測定したモードフィールド
径が大きい方の光ファイバの電界分布とから、接続効率
が最も良くなる最適な加熱条件を算出する。例えば接続
しようとする2種の光ファイバの電界分布形状が大きく
異ならない場合は、モードフィールド径の値が一致する
加熱条件を最適条件として選択することができる。ま
た、接続しようとする2種の光ファイバの電界分布形状
が大きく異なる場合は、光学的に接続効率を計算して最
も接続効率が良い条件を選択するのが好ましい。あるい
は、上記のように電界分布を測定して最適条件を算出す
る方法によらず、複数本のサンプルファイバを用意し、
加熱条件を変化させながら、実際に前処理および融着接
続を行って接続損失を測定して最適条件を見つけるとい
う方法もある。
【0013】尚、接続効率は、下記の数式(1)に表さ
れるように、電界の合成積によって求めることができ
る。
【数1】 この数式において、ニアフィールド分布f(r)、g
(r)はFEP測定結果に対して逆ハンケル変換を行う
ことによって算出できる。
【0014】前記前処理工程の後、融着接続を行う。ま
ず前処理が済んだ光ファイバ1を共通ファイバホルダー
30ごと融着接続機10の一方のホルダークランプ17
にセットする。このとき光ファイバ1は一方の軸合わせ
部材13のV溝13a内に固定される。一方、これとは
別にモードフィールド径が大きい方の光ファイバ(図示
せず)を、共通ファイバホルダー30に固定する。そし
てこの共通ファイバホルダー30をファイバ切断機20
にセットし、光ファイバの切断を行う。次いで、切断後
の光ファイバを共通ファイバホルダー30ごと融着接続
機10の他方のホルダークランプ18にセットする。こ
のとき光ファイバは他方の軸合わせ部材14のV溝14
a内に固定される。これにより、前処理が済んだ光ファ
イバ1の端面とモードフィールド径が大きい方の光ファ
イバの端面とが電極棒11,12の間の加熱位置で同軸
上に配され突き合わされる。この後アーク放電を行い、
前処理が済んだ光ファイバ1とモードフィールド径が大
きい方の光ファイバとを融着接続する。さらに、必要に
応じてアニールのための放電を行い、光ファイバの融着
接続を終わる。
【0015】本実施例の融着接続装置は、共通ファイバ
ホルダー30を備えており、融着接続機10およびファ
イバ切断機20がいずれも共通ファイバホルダー30を
保持、固定できるように構成されている。したがって、
光ファイバ1を共通ファイバホルダー30にセットした
状態で、共通ファイバホルダー30ごと融着接続機10
から取り外してファイバ切断機20にセットする、ある
いは逆にファイバ切断機20から取り外して融着接続機
にセットすることができるので、光ファイバ1の取り扱
いが容易であり、作業をスムーズにかつ迅速に行うこと
ができる。また、加熱位置と切断位置とを正確に一致さ
せることができるので再現性がよく、安定して繰り返し
作業を行うのに好適であり、歩留まりがよい。また本実
施例の融着接続装置で用いられる融着接続機10および
ファイバ切断機20は、通常の融着接続に用いられる放
電を利用した融着接続機およびファイバ切断機を用いて
簡単に構成することができる。すなわち、一般に用いら
れる融着接続機およびファイバ切断機に共通ファイバホ
ルダー30を固定できるようにし、かつ融着接続機にお
ける加熱位置とファイバ切断機における切断位置とが一
致するように調整するだけで容易に構成できる。したが
って、新たに設備を導入しなくてよいので設備費を低く
抑えることができ、また作業場も従来の光ファイバの融
着接続に必要なスペースで足りるので実施が容易である
という利点を有する。
【0016】また本実施例の融着接続方法は、前処理工
程における光ファイバ1の加熱を融着接続機の加熱手段
を用いて行うものである。したがって、モードフィール
ド径が互いに異なる光ファイバどうしを融着接続するに
際して、新たに加熱手段を設けずに、モードフィールド
径を一致させるための前処理を行うことができる。よっ
て、設備費の増大や作業場の拡大をまねくことなく、異
なる種類の光ファイバの融着接続を実施することができ
る。さらに、規格が同じ光ファイバを多数融着接続する
場合は、予め前処理における加熱条件の最適化を行って
おけば、加熱、切断、融着接続の作業を繰り返すだけで
よいので、短時間で効率よく低損失接続を安定して行う
ことができ、歩留まりもよい。
【0017】
【実施例】以下、具体的な実施例を示して本発明の効果
を明らかにする。 (実施例1)モードフィールド径(以下、MFDという
こともある)が異なる2種類の分散シフトファイバ(光
ファイバa,b)の融着接続を行った。予め光ファイバ
a,bの電界分布を測定したところ、図4に示すような
結果が得られた。すなわち光ファイバa,bともにガウ
ス形状とは異なる電界分布形状を有しており、両者の電
界分布形状は比較的似ていた。そして光ファイバaのM
FDは8.6μm、光ファイバbのMFDは9.6μm
であった。まず前処理として、融着接続機10を用いて
光ファイバaの加熱処理を、下記表1に示す加熱条件
1,2,3でそれぞれ行った。融着接続機10の電極棒
11,12の間の距離は1.7mmとした。次にファイ
バ切断機20を用いて光ファイバaを加熱位置で切断し
た。切断後、光ファイバaのMFDを測定した結果を表
1および図5に示す。この後、光ファイバaと光ファイ
バbとを融着接続機10を用いて融着接続し、接続損失
を測定した。また比較のために、光ファイバaに前処理
を行わずに光ファイバbと融着接続したときの接続損失
を測定した。その結果を表1に併せて示す。
【0018】
【表1】
【0019】図5の結果より、光ファイバaのMFDは
加熱時間に比例して拡大されていることが認められる。
また光ファイバaと光ファイバbとは電界分布形状が比
較的似ているので両者のMFDの値が一致するときに接
続損失が最低になると予想される。このことから、光フ
ァイバaの加熱時間の最適値を20秒に設定して前処理
を行い、光ファイバa,bの融着接続を行ったところ、
接続面における両光ファイバa,bのMFDが一致し、
接続損失は0.09dBとなり最低損失が得られた。
【0020】(実施例2)MFDおよび電界分布形状の
両方が異なる2種類の分散シフトファイバの融着接続を
行った。予め光ファイバc,dの電界分布を測定したと
ころ、図6に示すような結果が得られた。すなわち光フ
ァイバcはガウス形状の電界分布であり、光ファイバd
はガウス形状とは異なる電界分布形状を有していた。そ
して光ファイバcのMFDは7.6μm、光ファイバd
のMFDは8.6μmであった。図6の測定結果より、
光ファイバcと光ファイバdとは電界分布形状が大きく
異なるので、MFDを一致させるだけでは最低損失は得
られないと予想された。そこで光ファイバcの電界分布
形状をガウス型分布としてMFDを変化させた時の、光
ファイバcと光ファイバdの接続損失を理論的に計算し
た。この結果、光ファイバcのMFDを9.2μmとし
たときに接続効率が最も良くなるという計算結果が得ら
れた。
【0021】上記の計算結果を踏まえて、前処理とし
て、融着接続機10を用いて光ファイバcの加熱処理
を、下記表2に示す加熱条件4,5,6でそれぞれ行っ
た。融着接続機10の電極棒11,12の間の距離は
1.7mmとした。次にファイバ切断機20を用いて光
ファイバcを加熱位置で切断した。切断後、 光ファイ
バcのMFDを測定した結果を表2に示す。この後、光
ファイバcと光ファイバdとを融着接続機10を用いて
融着接続し、接続損失を測定した。また比較のために、
光ファイバcに前処理を行わずに光ファイバdと融着接
続したときの接続損失を測定した。その結果を表2に併
せて示す。
【0022】
【表2】 表2の結果より、光ファイバcのMFDを、接続効率が
最も良くなると予測された9.2μmにまで拡大させた
ときに最低損失となっていることが認められる。
【0023】(実施例3)上記実施例2で用いたガウス
型電界分布を有する分散シフト光ファイバ(光ファイバ
c)と、MFDが異なり電界分布形状が似ている1.3
μm帯用シングルモード光ファイバ(光ファイバe)と
の融着接続を行った。予め光ファイバc,eの電界分布
を測定したところ、図7に示すような結果が得られた。
すなわち光ファイバc,e ともにガウス形状の電界分布
であり、両者の電界分布形状は比較的似ていた。そして
光ファイバcのMFDは7.6μm、光ファイバeのM
FDは9.2μmであった。まず前処理として、融着接
続機10を用いて光ファイバcの加熱処理を、下記表3
に示す加熱条件7,8,9でそれぞれ行った。融着接続
機10の電極棒11,12の間の距離は1.7mmとし
た。次にファイバ切断機20を用いて光ファイバcを加
熱位置で切断した。切断後、光ファイバcのMFDを測
定した結果を表3に示す。この後、光ファイバcと光フ
ァイバeとを融着接続機10を用いて融着接続し、接続
損失を測定した。また比較のために、光ファイバcに前
処理を行わずに光ファイバeと融着接続したときの接続
損失を測定した。その結果を表3に併せて示す。
【0024】
【表3】 表3の結果より、光ファイバcのMFDを光ファイバe
のMFDと一致する9.2μmまで拡大させたときに最
低損失となっていることが認められる。
【0025】上記実施例1〜3の結果より、本発明の方
法によれば、モードフィールド径が異なる光ファイバど
うし、あるいはモードフィールド径および電界分布形状
の両方が異なる光ファイバどうしを低損失で接続するこ
とができることが認められた。特に、電界分布形状が大
きく異ならない光ファイバどうしの接続の場合は、モー
ドフィールド径が一致するように前処理における加熱条
件を設定すればよく、電界分布形状が大きく異なる光フ
ァイバどうしの接続の場合は、接続効率を計算して最も
接続効率が良くなるように前処理における加熱条件を設
定すればよいことが認められた。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光ファイバ
の融着接続方法によれば、モードフィールド径が互いに
異なる光ファイバどうしを低損失で接続することができ
る。またモードフィールド径を拡大させるための加熱
と、融着接続とを、融着接続機を兼用して行うので、融
着接続のための機器の他に新たに加熱装置を用意する必
要がない。したがって、設備費の増大や作業スペースの
拡大をまねくことなく、異種類の光ファイバどうしの低
損失融着接続を実現できる。また本発明の融着接続装置
によれば、光ファイバを保持する共通ファイバホルダー
を備えているので、光ファイバの取り扱いが容易であ
る。そして共通ファイバホルダーが融着接続機とファイ
バ切断機の両方にそれぞれ固定されるように構成されて
いるので、光ファイバの融着接続機での加熱位置と、フ
ァイバ切断機での切断位置とを、容易に、迅速に、かつ
正確に一致させることができる。したがって、モードフ
ィールド径が互いに異なる光ファイバどうしの低損失接
続を、安定して効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の融着接続装置の一実施例を示す概略
構成図であり、(a)は融着接続機、(b)はファイバ
切断機、(c)は共通ファイバホルダーをそれぞれ示
す。
【図2】 融着接続機を用いた加熱工程を示す概略構成
図である。
【図3】 ファイバ切断機を用いた切断工程を示す概略
構成図である。
【図4】 実施例1で使用した光ファイバの電界分布を
示すグラフである。
【図5】 実施例1における光ファイバの加熱時間とモ
ードフィールド径との関係を示すグラフである。
【図6】 実施例2で使用した光ファイバの電界分布を
示すグラフである。
【図7】 実施例3で使用した光ファイバの電界分布を
示すグラフである。
【符号の説明】
1…光ファイバ、10…融着接続機、11,12…電極
棒(加熱手段) 17,18…ホルダークランプ(固定手段)、20…フ
ァイバ切断機、24…ホルダー保持部、30…共通ファ
イバホルダー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モードフィールド径が互いに異なる光フ
    ァイバどうしを融着接続する方法であって、融着接続機
    の加熱手段を用いてモードフィールド径が小さい一方の
    光ファイバの中途部分を加熱した後、その加熱位置を切
    断し、次いで前記一方の光ファイバと他方の光ファイバ
    とを前記融着接続機を用いて融着接続することを特徴と
    する光ファイバの融着接続方法。
  2. 【請求項2】 光ファイバを保持する共通ファイバホル
    ダーと、 前記共通ファイバホルダーを固定する手段を備え、該共
    通ファイバホルダーに保持された光ファイバの加熱およ
    び融着接続の両方が可能な融着接続機と、 前記共通ファイバホルダーを固定する手段を備え、該共
    通ファイバホルダーに保持された光ファイバの前記融着
    接続機における加熱位置での切断が可能なファイバ切断
    機を備えてなることを特徴とする融着接続装置。
JP31382097A 1997-11-14 1997-11-14 光ファイバの融着接続方法および融着接続装置 Pending JPH11142677A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003075677A (ja) * 2001-09-03 2003-03-12 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバ融着接続方法
US7502542B2 (en) 2001-12-27 2009-03-10 Fujikura Ltd. Optical fiber holder, optical fiber adapter, and optical fiber processing device having a positioning mechanism

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