JPH1114331A - 堆積状態にある粉粒体層の自由表面の傾斜角度の測定方法及び測定装置 - Google Patents

堆積状態にある粉粒体層の自由表面の傾斜角度の測定方法及び測定装置

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JPH1114331A
JPH1114331A JP16828697A JP16828697A JPH1114331A JP H1114331 A JPH1114331 A JP H1114331A JP 16828697 A JP16828697 A JP 16828697A JP 16828697 A JP16828697 A JP 16828697A JP H1114331 A JPH1114331 A JP H1114331A
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修司 笹辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 堆積状態にある粉粒体層の自由表面の傾斜角
度の測定において、測定者固有のくせによって生じる測
定値のばらつきを無くすとともに測定に要する手間と時
間を低減する。 【解決手段】 水平面上に円錐状に堆積した粉粒体層P
の側方に、光線を射出し該光線が照射された点との距離
を検出するセンサ16を、光線の射出口が粉粒体層の自
由表面に対向するとともに光線の光軸が水平になるよう
に配置し、センサを光軸に直交する水平方向に移動させ
て自由表面上にセンサの移動経路に対向する線に沿って
線状に並んだ複数個の点との距離を検出する工程をセン
サを垂直方向に所定距離ずつ移動させて複数回行い、各
工程における記センサとの距離が最小の点を抽出し、こ
れらの点からなる軌跡に近似する直線の関数を最小二乗
法によって求め、該直線の水平面に対する傾斜角度を算
出することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、堆積状態にある粉
粒体層の自由表面の傾斜角度の測定方法及び測定装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、粉粒体処理プロセスの計画及び
設計や粉粒体の品質管理等に際しては、取り扱う粉粒体
の流動特性や噴流特性を十分に把握しておくことが重要
であり、これらの特性の評価は、堆積状態にある粉粒体
層の安息角やスパチュラ角等の各種物性値に基づいて行
われている。従来の安息角やスパチュラ角の測定は、粉
粒体層の自由表面に分度器を当ててその目盛りを読み取
ることにより行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
測定方法では、粉粒体層の自由表面が平坦でない場合に
分度器の当て方がいろいろと考えられるため、測定者固
有のくせや判断による差が測定値に反映し、複数の測定
者が同じ物を測定した場合に測定値にばらつきが生じる
という問題があった。また、分度器の当て方を決めるの
に手間がかかり、測定に時間がかかるという問題もあっ
た。
【0004】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであって、その目的は、堆積状態にある粉
粒体層の自由表面の傾斜角度の測定において、測定者固
有のくせによって生じる測定値のばらつきを無くすこ
と、測定に要する手間と時間を低減することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、水平面上に円錐状に堆積した粉
粒体層の側方に、光線を射出し該光線が照射された点と
の距離を検出するセンサを、前記光線の射出口が前記粉
粒体層の自由表面に対向するとともに前記光線の光軸が
水平になるように配置し、前記センサを前記光軸に直交
する水平方向に移動させて前記自由表面上に前記センサ
の移動経路に対向する線に沿って水平方向の一端側から
他端側にかけて線状に並んだ複数個の点との距離を検出
する工程を前記センサを垂直方向に所定距離ずつ移動さ
せて複数回行い、前記各工程における前記センサとの距
離が最小の点を抽出し、これらの点からなる軌跡に近似
する直線の関数を最小二乗法によって求め、該直線の水
平面に対する傾斜角度を算出することを特徴とする測定
方法である。
【0006】また、請求項2の発明は、水平面上に円錐
状に堆積した粉粒体層の上方に、光線を射出し該光線が
照射された点との距離を検出するセンサを、前記光線の
射出口が前記粉粒体層の自由表面に対向するとともに前
記光線の光軸が垂直になるように配置し、該センサを前
記粉粒体層の頂点を含む垂直面内において水平方向に移
動させて前記粉粒体層の稜線に沿って水平方向に所定間
隔をおいて並んだ複数個の点との距離を検出し、これら
の点からなる軌跡に近似する直線の関数を最小二乗法に
よって求め、該直線の水平面に対する傾斜角度を算出す
ることを特徴とする測定方法である。
【0007】また、請求項3の発明は、請求項2の測定
方法において、前記センサを前記垂直面内において水平
方向に移動させて前記粉粒体層の稜線に沿って水平方向
に所定間隔をおいて並んだ複数個の点との距離を検出
し、これらの点からなる軌跡に近似する直線の関数を最
小二乗法によって求め、該直線の水平面に対する傾斜角
度を算出する工程を前記粉粒体層の頂点の両側において
行い、前記各工程によって得られた傾斜角度の平均値を
算出することを特徴とするものである。
【0008】また、請求項4の発明は、水平に支持され
たスパチュラ上に堆積した粉粒体層の側方に、光線を射
出し該光線が照射された点との距離を検出するセンサ
を、前記光線の射出口が前記粉粒体層の自由表面に対向
するとともに前記光線の光軸が水平になるように配置
し、前記センサを垂直方向に移動させて前記自由表面上
に前記センサの移動経路に対向する線に沿って垂直方向
に所定間隔をおいて並んだ複数個の点との距離を検出
し、これらの点からなる軌跡に近似する直線の関数を最
小二乗法によって求め、該直線の水平面に対する傾斜角
度を算出することを特徴とする測定方法である。
【0009】また、請求項5の発明は、請求項4の測定
方法において、前記センサを垂直方向に移動させて前記
自由表面上に前記センサの移動経路に対向する線に沿っ
て垂直方向に所定間隔をおいて並んだ複数個の点との距
離を検出し、これらの点からなる軌跡に近似する直線の
関数を最小二乗法によって求め、該直線の水平面に対す
る傾斜角度を算出する工程を前記センサを前記スパチュ
ラの長手方向に移動させて複数の箇所で行い、前記各工
程によって得られた傾斜角度の平均値を算出することを
特徴とするものである。
【0010】また、請求項6の発明は、水平面と、該水
平面上に円錐状に堆積する粉粒体層の側方に配置され該
粉粒体層の自由表面に向けて水平方向に光線を射出し該
光線が照射された点との距離を検出するセンサと、該セ
ンサを前記光線の光軸と直交する水平方向及び垂直方向
に移動させる移動手段と、前記センサ及び移動手段を制
御し、前記センサを水平方向に移動させて前記粉粒体層
の自由表面上に前記センサの移動経路に対向する線に沿
って水平方向の一端側から他端側にかけて線状に並んだ
複数個の点との距離を検出する工程を前記センサを垂直
方向に所定距離ずつ移動させて複数回行い、前記各工程
における前記センサとの距離が最小の点を抽出し、これ
らの点からなる軌跡に近似する直線の関数を最小二乗法
によって求め、該直線の水平面に対する傾斜角度を算出
する制御手段とを備えたことを特徴とする測定装置であ
る。
【0011】また、請求項7の発明は、水平面と、該水
平面上に円錐状に堆積する粉粒体層の上方に配置され該
粉粒体層の自由表面に向けて垂直方向に光線を射出し該
光線が照射された点との距離を検出するセンサと、該セ
ンサを前記粉粒体層の頂点を含む垂直面内において水平
方向に移動させる移動手段と、前記センサ及び移動手段
を制御し、前記センサを水平方向に移動させて前記粉粒
体層の稜線に沿って水平方向に所定間隔をおいて並んだ
複数個の点との距離を検出し、これらの点からなる軌跡
に近似する直線の関数を最小二乗法によって求め、該直
線の水平面に対する傾斜角度を算出する制御手段とを備
えたことを特徴とする測定装置である。
【0012】また、請求項8の発明は、請求項7の測定
装置において、前記制御手段が、前記センサを前記垂直
面内において水平方向に移動させて前記粉粒体層の稜線
に沿って水平方向に所定間隔をおいて並んだ複数個の点
との距離を算出し、これらの点からなる軌跡に近似する
直線の関数を最小二乗法によって求め、該直線の水平面
に対する傾斜角度を算出する工程を前記粉粒体層の頂点
の両側において行い、前記各工程によって得られた傾斜
角度の平均値を算出することを特徴とするものである。
【0013】また、請求項9の発明は、水平に支持され
たスパチュラと、該スパチュラ上に堆積する粉粒体層の
側方に配置され該粉粒体層の自由表面に向けて水平方向
に光線を射出し該光線が照射された点との距離を検出す
るセンサと、該センサを垂直方向に移動させる移動手段
と、前記センサ及び移動手段を制御し、前記センサを垂
直方向に移動させて前記自由表面上に前記センサの移動
経路に対向する線に沿って垂直方向に所定間隔をおいて
並んだ複数個の点との距離を検出し、これらの点からな
る軌跡に近似する直線の関数を最小二乗法によって求
め、該直線の水平面に対する傾斜角度を算出する制御手
段とを備えたことを特徴とする測定装置である。
【0014】また、請求項10の発明は、請求項9の発
明において、前記移動手段が前記センサを前記スパチュ
ラの長手方向に移動可能であり、前記制御手段が、前記
センサを垂直方向に移動させて前記自由表面上に前記セ
ンサの移動経路に対向する線に沿って垂直方向に所定間
隔をおいて並んだ複数個の点の位置を検出し、これらの
点から得られる直線の水平面に対する傾斜角度を最小二
乗法によって算出する工程を前記センサを前記スパチュ
ラの長手方向に移動させて複数の箇所で行い、前記各工
程によって得られた傾斜角度の平均値を算出することを
特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態の測
定装置の正面図、図2はセンサの構造と測定原理の説明
図、図3は本実施形態の測定方法の説明図、図4はショ
ッカーの正面図、図5はスパチュラ角測定ユニットの側
面図である。
【0016】図1に示す測定装置1は、粉粒体の流動特
性及び噴流特性の主因子と考えられる7種の物性値、即
ち、安息角、圧縮度、スパチュラ角、凝集度、崩潰角、
分散度、差角の測定を行えるようにしたもので、左下に
電源をON/OFFするための電源スイッチ2を備えて
いる。測定装置1の右側には測定部が設けられ、その前
面には透明な合成樹脂製の扉3が取り付けられている。
【0017】測定部の上部には安息角測定時に試料粉粒
体を振動篩操作するための振動ユニット4が設けられて
いる。振動ユニット4は振動台5上に取り付けられ、安
息角測定用ロート6と、その上方に配置された篩7と、
その上方に配置されたキャップ8とを備えている。振動
ユニット4の上方には試料粉粒体を供給するための試料
供給ロート9が配置されている。キャップ8は試料供給
ロートから供給された粉粒体を一時的に貯えるためのも
ので、篩7と同形状であるが網は有していない。振動台
5は図1の紙面に直交する方向に延び、その一端が装置
本体に支持されている。振動台5の下面には吸着子(不
図示)が取り付けられ、この吸着子はクッション材を介
して装置本体に取り付けられた電磁石(不図示)に連結
されており、該電磁石への通電、遮断を繰り返すと振動
台5が上下方向に振動するようになっている。10は振
動台5の振幅を調整するための振幅調整用摘子である。
【0018】測定部の底面を形成する測定ベース11
は、矩形バット12を載置するための座(不図示)を有
している。矩形バット12内には、図1に示す円形の安
息角測定用テーブル13、かさ比重測定用ユニット(不
図示)、ゆるみ、固め見掛比重測定用カップ(不図示)
をガイドする円筒状のガイド部材14、後述するショッ
カー20(図4参照)等が配置される。安息角測定用テ
ーブル13の上面は水平面になっている。なお、スパチ
ュラ角測定時には、安息角測定用テーブル13、ガイド
部材14に代えて後述するスパチュラ角測定用ユニット
21(図5参照)が配置される。15は前記測定用カッ
プを上下動させるためのリフトバーである。
【0019】安息角測定用テーブル13やスパチュラ角
測定用ユニット21が配置される部位の左側方にはセン
サ16が配置されている。センサ16は移動ブロック1
7に取り付けられており、移動ブロック17はアクチュ
エータ18によって図1の紙面に直交する水平方向及び
垂直方向に移動するようになっている。図2に示すよう
に、センサ16は、発光素子16aと光位置検出素子1
6bとを組み合わせてなるもので、発光素子16aには
発光ダイオードや半導体レーザが用いられる。発光素子
16aの光は集光レンズ16cで集光されて射出口16
dから水平方向(図1の右方向)に光線として射出さ
れ、被測定物W上にスポット状に照射され、被測定物W
から拡散反射した光線の一部は受光口16eを介してセ
ンサ16内に入光し、受光レンズ16fを通して光位置
検出素子16b上にスポットを結ぶ。これによってセン
サ16は被測定物W上の光照射点までの距離を検出す
る。
【0020】本実施形態では、センサ16として、オム
ロン株式会社製のレーザー変位センサZ4M−W100
RAが使用されている。このセンサ16の測定距離は1
00±40mmで、この範囲外の点は検出しないように
なっている。図3(a)に示すように、センサ16とこ
れに対向する安息角測定用テーブル13の縁との距離は
95mmに設定されており、テーブル13の直径は80
mmである。テーブル13の周囲の他の測定部材等は、
センサ16の測定範囲外に配置されており、センサ16
はテーブル13上に堆積する粉粒体層P以外のものを検
出することがなく、正確な測定結果を得ることができ
る。なお、センサは上記以外のものを使用することもで
きる。
【0021】図1に示すように、測定装置1の左上部に
は、測定部、センサ16、アクチュエータ18、及びそ
の他の部分を制御するコンピュータ19が設けられてい
る。コンピュータ19は、タッチパネルからなる操作キ
ーと、LCDからなる表示部とを備えている。
【0022】図4に示すショッカー20は崩潰角測定時
に使用されるもので、円形の台座22の上面に垂直に立
設されたポール23と、中央部にポール23が貫通する
貫通孔24aを有し、台座22上に配置された円形の錘
24とを備えており、錘24を手でポール23の上端ま
で持ち上げて手を離すと、錘24が自由落下して台座2
2に衝撃を与えるようになっている。
【0023】図5に示すスパチュラ角測定ユニット21
は、台座(不図示)上に垂直に立設されたポール25
と、図5の左右方向に延びるように一端がポール25に
取り付けられたスパチュラ26と、中央部にポール25
が貫通する貫通孔27aを有し、スパチュラ26の上方
に配置された円形の錘27とを備えており、錘27を手
でポール25の上端まで持ち上げて手を離すと、錘27
が自由落下してスパチュラ26に衝撃を与えるようにな
っている。スパチュラ角測定ユニット21は、矩形バッ
ト12と測定部の後壁(図5に斜線で示す部分)との間
において、スパチュラ26の先端側の粉粒体Pが載置さ
れる部分26aが矩形バット12内に突出するように配
置される。
【0024】次に、上記のように構成した測定装置1の
動作を説明する。まず、安息角を測定する場合について
説明する。
【0025】コンピュータ19の操作キーによって安息
角測定モードに設定した後、扉3を開け、安息角測定用
テーブル13を安息角測定用ロート6の真下に位置する
ように矩形バット12内に配置する。なお、続けて崩潰
角も測定する場合には、ショッカー20を矩形バット1
2内の安息角測定用テーブル13の近傍に配置する。そ
して、試料粉粒体を試料供給ロート9内に供給して振動
ユニット4の篩7上に堆積させる。
【0026】扉3を閉め、コンピュータ19の操作キー
を押して振動ユニット4を振動させると、粉粒体が篩7
の網目を通って落下し、安息角測定用テーブル13の上
面に堆積し始める。そして、テーブル13上に円錐状の
堆積層ができると、コンピュータ19の操作キーを押し
て振動ユニット4の振動を停止させる。
【0027】次に、コンピュータ19の操作キーから安
息角測定開始の指示を入力すると、アクチュエータ18
がセンサ16をテーブル13上に堆積した粉粒体層の自
由表面の下端部の一端に対向する位置に移動させ、次い
でセンサ16を粉粒体層の下端部の他端に対向する位置
に向けて水平移動させる。センサ16は移動しながらレ
ーザー光を射出して粉粒体層Pの自由表面上にセンサ1
6の移動経路に対向する線に沿って水平方向の一端側か
ら他端側にかけて微小間隔△X(図3(a)参照)をお
いて線状に並んだ複数個の点との距離を順次検出する。
この測定結果はコンピュータ19のメモリに格納され
る。
【0028】次に、アクチュエータ18はセンサ16を
垂直方向に△Yだけ上昇させ、次いでセンサ16を上記
と逆の方向に水平移動させ、センサ16は上記と同様に
センサ16に対向して自由表面上に線状に並んだ複数個
の点との距離を検出する。このようにセンサ16が水平
方向に移動して粉粒体層Pの自由表面上の点の位置を検
出する工程はセンサ16を垂直上方に△Yずつ移動させ
て粉粒体層Pの垂直方向全長にわたって行われる。
【0029】次に、コンピュータ19は、各工程におけ
るセンサ16との距離が最小の点を抽出し、これらの点
からなる軌跡に近似する直線の関数を最小二乗法によっ
て求める。即ち、図6に示すように、これらの点を、横
軸をセンサとの距離、縦軸を最も下に位置する点との垂
直方向の距離とするグラフ上にプロットすると、実線で
示すようにほぼ直線状の軌跡となる。コンピュータ19
は、この実線に近似した直線Lの関数を最小二乗法によ
って求め、該直線Lの水平面に対する傾斜角度を算出
し、これを粉粒体層Pの自由表面の傾斜角度として表示
部に表示する。
【0030】続けて崩潰角を測定する場合には、コンピ
ュータ19の操作キーによって崩潰角測定モードにす
る。そして、ショッカー20の錘24をポール23の上
端まで持ち上げて錘24を台座22上に落下させ、矩形
バット12に衝撃を与える動作を三回行う。これによっ
て、テーブル13上に堆積した粉粒体層Pは崩潰し、そ
の自由表面はより小さい傾斜角度を示す。操作キーによ
って測定開始の指示を入力すると、安息角測定時と同じ
手順で粉粒体層Pの自由表面の傾斜角度が測定され、表
示部に崩潰角として表示される。
【0031】なお、続けて差角を算出するときは、操作
キーによって差角測定モードにすると、メモリに記憶さ
れた安息角と崩潰角との差が算出され、表示部に差角と
して表示される。
【0032】図7は各種粉粒体について、堆積状態を変
えずに傾斜角度(安息角)を複数回測定した結果を示す
グラフである。これによると、測定値のばらつきが少な
く、ほぼ一定の値が得られていることが判る。
【0033】本発明では、従来のように分度器を粉粒体
の自由表面に沿って当てるという作業が無く、最小二乗
法という一定の基準で傾斜角度を測定するため、測定者
固有のくせが測定値に反映することがなく、測定者が交
代しても同じ結果が得られる。また、上述したような煩
雑な作業が無いので、測定に手間がかからず、測定に要
する時間も短い(従来の装置では一回の測定に約20〜
30秒程度かかっていたのに対し、本実施形態では約1
0秒前後)。
【0034】次に、スパチュラ角測定の場合について説
明する。コンピュータ19の操作キーによってスパチュ
ラ角測定モードに設定した後、扉3を開け、図5に示す
ように、スパチュラ角測定ユニット21を矩形バット1
2と測定部の後壁との間に配置し、リフトバー15によ
って矩形バット12をその底面がスパチュラ26の粉粒
体載置部26a下面に接する位置まで上昇させる。そし
て、試料粉粒体Pをスプーン等によって粉粒体載置部2
6a上に山盛りし、リフトバー15によって矩形バット
12を下降させる。
【0035】操作キーによって測定開始の指示を入力す
ると、アクチュエータ18がセンサ16をスパチュラ2
6の粉粒体載置部26aの側方の上方に移動させ、次い
でセンサ16を垂直下方に移動させる。センサ16は移
動しながらレーザー光を射出して粉粒体Pの自由表面上
にセンサ16の移動経路に対向する線に沿って垂直方向
に所定間隔をおいて並んだ複数個の点との距離を順次検
出する。検出された距離はコンピュータ19のメモリに
格納される。コンピュータ19は上記と同じ手順でこれ
らの点からなる軌跡に近似した直線の関数を求め、この
直線の水平面に対する傾斜角度を算出し、メモリに格納
する。
【0036】次に、コンピュータ19はセンサ16をス
パチュラ26の長手方向に所定距離だけ移動させ、次い
でセンサ16を垂直上方に移動させ、上記と同様の手順
で粉粒体層Pの自由表面の傾斜角度を算出し、これをメ
モリに格納する。さらに、コンピュータ19はセンサ1
6をスパチュラ26の長手方向に所定距離だけ移動さ
せ、センサ16を垂直下方に移動させて粉粒体層Pの自
由表面の傾斜角度の算出を行う。
【0037】コンピュータ19は、各工程によって得ら
れた傾斜角度の平均値を算出し、これを崩潰前のスパチ
ュラ角として表示部に表示する。測定者は、操作キーに
よってこの角度をメモリに登録する。なお、傾斜角度の
測定は一箇所でも良いが、上記のように複数の箇所の傾
斜角度を測定してその平均値を求めるようにすると、測
定値の精度が向上する。
【0038】次に、測定者は、錘27をポール25の上
端まで持ち上げて落下させ、スパチュラ26に衝撃を与
える動作を一回行う。これによってスパチュラ26上に
堆積した粉粒体層Pは崩潰し、その自由表面はより小さ
い傾斜角度を示す。そして、操作キーによって測定開始
の指示を入力すると、上記と同様の手順で粉粒体層Pの
三箇所の傾斜角度が測定され、崩潰後のスパチュラ角と
して表示部に表示される。
【0039】この傾斜角度を操作キーによって登録する
と、崩潰前のスパチュラ角と崩潰後のスパチュラ角の平
均値が算出され、これが表示部に表示される。
【0040】図8は各種粉粒体について、堆積状態を変
えずにスパチュラ角を複数回測定した結果を示すグラフ
である。なお、8種とは、関東ローム層から得られた粉
粒体をもとにして作られたJIS規格に定める標準サン
プルである。このグラフから、測定値のばらつきが少な
く、ほぼ一定の結果が得られていることが判る。
【0041】なお、この測定装置1における安息角、ス
パチュラ角以外の物性値を測定するための構成について
は、公知のものが採用されており、その具体的な内容及
び使用方法については説明を省略する。
【0042】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。この実施形態では、図9に示すように、センサ1
6が安息角測定用テーブル13上に堆積した粉粒体層P
の上方に配置され、垂直下方に光線を射出して粉粒体層
Pの自由表面上に照射されたスポット光との距離を検出
する。コンピュータ19はセンサ16を粉粒体層Pの頂
点T.Pを含む垂直面内において水平方向に移動させ、
粉粒体層Pの稜線R1に沿って水平方向に所定間隔△X
をおいて並んだ複数個の点との距離を算出し、上記と同
じ手順で、これらの点から得られる軌跡に近似した直線
の関数を求め、この直線の水平面に対する傾斜角度を算
出し、粉粒体層Pの自由表面の傾斜角度としてメモリに
格納する。また、これと同じ工程を頂点T.Pの他方の
側についても行い、稜線R2に沿って並んだ複数個の点
からなる軌跡に近似した直線の水平面に対する傾斜角度
を算出してメモリに格納する。そして、コンピュータ1
9は、各工程で得られた傾斜角度の平均値を算出し、こ
れを粉粒体層Pの傾斜角度として表示部に表示する。
【0043】なお、傾斜角度の測定は粉粒体層の頂点の
片側についてのみ行っても良いが、このように頂点の両
側の傾斜角度を算出してその平均値を算出するようにす
ると、測定精度が向上する。
【0044】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲
内において種々の態様で実施可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、粉
粒体層の自由表面上の複数個の点からなる軌跡に近似す
る直線の関数を求め、この直線の水平面に対する傾斜角
度を算出するようにしたことにより、傾斜角度が一定の
基準で算出されるので、測定者固有のくせによる測定値
のばらつきが無い。また、分度器を粉粒体層の自由表面
に沿って当てるような煩雑な作業が無く、測定に要する
手間と時間を低減することができる。
【0046】請求項3、5、8、10によるときは、複
数の箇所で傾斜角度を求め、その平均値を算出するよう
にしたことにより、測定精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の測定装置の正面図。
【図2】 センサの構造と測定原理の説明図。
【図3】 図1の測定装置による測定方法の説明図。
【図4】 図1の測定装置に使用されるショッカーの正
面図。
【図5】 図1の測定装置に使用されるスパチュラ角測
定ユニットの側面図。
【図6】 センサとの距離が最小の点によって形成され
る軌跡を示すグラフ図。
【図7】 各種粉粒体の安息角の測定結果を示すグラ
フ。
【図8】 各種粉粒体のスパチュラ角の測定結果を示す
グラフ。
【図9】 本発明の他の実施形態の説明図。
【符号の説明】
16 センサ 18 アクチュエータ(移動手段) 19 コンピュータ(制御手段) 26 スパチュラ P 粉粒体層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平面上に円錐状に堆積した粉粒体層の
    側方に、光線を射出し該光線が照射された点との距離を
    検出するセンサを、前記光線の射出口が前記粉粒体層の
    自由表面に対向するとともに前記光線の光軸が水平にな
    るように配置し、前記センサを前記光軸に直交する水平
    方向に移動させて前記自由表面上に前記センサの移動経
    路に対向する線に沿って水平方向の一端側から他端側に
    かけて線状に並んだ複数個の点との距離を検出する工程
    を前記センサを垂直方向に所定距離ずつ移動させて複数
    回行い、前記各工程における前記センサとの距離が最小
    の点を抽出し、これらの点からなる軌跡に近似する直線
    の関数を最小二乗法によって求め、該直線の水平面に対
    する傾斜角度を算出することを特徴とする堆積状態にあ
    る粉粒体層の自由表面の傾斜角度の測定方法。
  2. 【請求項2】 水平面上に円錐状に堆積した粉粒体層の
    上方に、光線を射出し該光線が照射された点との距離を
    検出するセンサを、前記光線の射出口が前記粉粒体層の
    自由表面に対向するとともに前記光線の光軸が垂直にな
    るように配置し、該センサを前記粉粒体層の頂点を含む
    垂直面内において水平方向に移動させて前記粉粒体層の
    稜線に沿って水平方向に所定間隔をおいて並んだ複数個
    の点との距離を検出し、これらの点からなる軌跡に近似
    する直線の関数を最小二乗法によって求め、該直線の水
    平面に対する傾斜角度を算出することを特徴とする堆積
    状態にある粉粒体層の自由表面の傾斜角度の測定方法。
  3. 【請求項3】 前記センサを前記垂直面内において水平
    方向に移動させて前記粉粒体層の稜線に沿って水平方向
    に所定間隔をおいて並んだ複数個の点との距離を検出
    し、これらの点からなる軌跡に近似する直線の関数を最
    小二乗法によって求め、該直線の水平面に対する傾斜角
    度を算出する工程を前記粉粒体層の頂点の両側において
    行い、前記各工程によって得られた傾斜角度の平均値を
    算出することを特徴とする請求項2に記載の測定方法。
  4. 【請求項4】 水平に支持されたスパチュラ上に堆積し
    た粉粒体層の側方に、光線を射出し該光線が照射された
    点との距離を検出するセンサを、前記光線の射出口が前
    記粉粒体層の自由表面に対向するとともに前記光線の光
    軸が水平になるように配置し、前記センサを垂直方向に
    移動させて前記自由表面上に前記センサの移動経路に対
    向する線に沿って垂直方向に所定間隔をおいて並んだ複
    数個の点との距離を検出し、これらの点からなる軌跡に
    近似する直線の関数を最小二乗法によって求め、該直線
    の水平面に対する傾斜角度を算出することを特徴とする
    堆積状態にある粉粒体層の自由表面の傾斜角度の測定方
    法。
  5. 【請求項5】 前記センサを垂直方向に移動させて前記
    自由表面上に前記センサの移動経路に対向する線に沿っ
    て垂直方向に所定間隔をおいて並んだ複数個の点との距
    離を検出し、これらの点からなる軌跡に近似する直線の
    関数を最小二乗法によって求め、該直線の水平面に対す
    る傾斜角度を算出する工程を前記センサを前記スパチュ
    ラの長手方向に移動させて複数の箇所で行い、前記各工
    程によって得られた傾斜角度の平均値を算出することを
    特徴とする請求項4に記載の測定方法。
  6. 【請求項6】 水平面と、該水平面上に円錐状に堆積す
    る粉粒体層の側方に配置され該粉粒体層の自由表面に向
    けて水平方向に光線を射出し該光線が照射された点との
    距離を検出するセンサと、該センサを前記光線の光軸と
    直交する水平方向及び垂直方向に移動させる移動手段
    と、前記センサ及び移動手段を制御し、前記センサを水
    平方向に移動させて前記粉粒体層の自由表面上に前記セ
    ンサの移動経路に対向する線に沿って水平方向の一端側
    から他端側にかけて線状に並んだ複数個の点との距離を
    検出する工程を前記センサを垂直方向に所定距離ずつ移
    動させて複数回行い、前記各工程における前記センサと
    の距離が最小の点を抽出し、これらの点からなる軌跡に
    近似する直線の関数を最小二乗法によって求め、該直線
    の水平面に対する傾斜角度を算出する制御手段とを備え
    たことを特徴とする堆積状態にある粉粒体層の自由表面
    の傾斜角度の測定装置。
  7. 【請求項7】 水平面と、該水平面上に円錐状に堆積す
    る粉粒体層の上方に配置され該粉粒体層の自由表面に向
    けて垂直方向に光線を射出し該光線が照射された点との
    距離を検出するセンサと、該センサを前記粉粒体層の頂
    点を含む垂直面内において水平方向に移動させる移動手
    段と、前記センサ及び移動手段を制御し、前記センサを
    水平方向に移動させて前記粉粒体層の稜線に沿って水平
    方向に所定間隔をおいて並んだ複数個の点との距離を検
    出し、これらの点からなる軌跡に近似する直線の関数を
    最小二乗法によって求め、該直線の水平面に対する傾斜
    角度を算出する制御手段とを備えたことを特徴とする堆
    積状態にある粉粒体層の自由表面の傾斜角度の測定装
    置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段が、前記センサを前記垂直
    面内において水平方向に移動させて前記粉粒体層の稜線
    に沿って水平方向に所定間隔をおいて並んだ複数個の点
    との距離を算出し、これらの点からなる軌跡に近似する
    直線の関数を最小二乗法によって求め、該直線の水平面
    に対する傾斜角度を算出する工程を前記粉粒体層の頂点
    の両側において行い、前記各工程によって得られた傾斜
    角度の平均値を算出することを特徴とする請求項7に記
    載の測定装置。
  9. 【請求項9】 水平に支持されたスパチュラと、該スパ
    チュラ上に堆積する粉粒体層の側方に配置され該粉粒体
    層の自由表面に向けて水平方向に光線を射出し該光線が
    照射された点との距離を検出するセンサと、該センサを
    垂直方向に移動させる移動手段と、前記センサ及び移動
    手段を制御し、前記センサを垂直方向に移動させて前記
    自由表面上に前記センサの移動経路に対向する線に沿っ
    て垂直方向に所定間隔をおいて並んだ複数個の点との距
    離を検出し、これらの点からなる軌跡に近似する直線の
    関数を最小二乗法によって求め、該直線の水平面に対す
    る傾斜角度を算出する制御手段とを備えたことを特徴と
    する堆積状態にある粉粒体層の自由表面の傾斜角度の測
    定装置。
  10. 【請求項10】 前記移動手段が前記センサを前記スパ
    チュラの長手方向に移動可能であり、前記制御手段が、
    前記センサを垂直方向に移動させて前記自由表面上に前
    記センサの移動経路に対向する線に沿って垂直方向に所
    定間隔をおいて並んだ複数個の点の位置を検出し、これ
    らの点から得られる直線の水平面に対する傾斜角度を最
    小二乗法によって算出する工程を前記センサを前記スパ
    チュラの長手方向に移動させて複数の箇所で行い、前記
    各工程によって得られた傾斜角度の平均値を算出するこ
    とを特徴とする請求項9に記載の測定装置。
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