JPH11143562A - アクティブフィルタ装置の制御装置 - Google Patents

アクティブフィルタ装置の制御装置

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JPH11143562A
JPH11143562A JP9312343A JP31234397A JPH11143562A JP H11143562 A JPH11143562 A JP H11143562A JP 9312343 A JP9312343 A JP 9312343A JP 31234397 A JP31234397 A JP 31234397A JP H11143562 A JPH11143562 A JP H11143562A
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JP
Japan
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component
output signal
circuit
negative
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JP9312343A
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English (en)
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Shunichi Hirose
俊一 廣瀬
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】負荷電流の基本波が不平衡の場合も高調波補償
率を低下させない。 【解決手段】負荷電流検出値の逆相成分を三相から二相
に変換する逆相三相二相変換回路20と、この出力信号と
位相同期回路の出力信号から負荷電流の逆相有効成分・
逆相無効成分を算出する第1の逆相成分演算回路21と、
この逆相有効成分信号の直流成分を取出す第1の逆相検
出ローパスフィルタ22と、この逆相無効成分信号の直流
成分を取出す第2の逆相検出ローパスフィルタ23と、各
逆相検出ローパスフィルタの出力信号と位相同期回路の
出力信号から負荷電流の逆相基本波成分を二相で演算す
る第2の逆相成分演算回路24と、この出力信号を二相か
ら三相に変換する逆相成分二相三相変換回路25とからな
る負荷電流基本波逆相成分演算回路を備え、二相三相変
換回路15と逆相成分二相三相変換回路の各出力信号を加
算する基本波加算器26の出力信号を、第1の減算器16の
減算要素として入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブフィル
タ装置の制御装置に係り、特に負荷電流の基本波が不平
衡の場合にも、高調波補償率を低下させないようにした
アクティブフィルタ装置の制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のアクティブフィルタ装置
の制御装置の構成例を示す概要図である。図6におい
て、三相交流電源1には、高調波電流を発生する負荷2
を接続している。
【0003】また、負荷2には、リアクトル3を介して
インバータ4が並列に接続している。さらに、コンデン
サ5により、インバータ4の直流電圧を充電するように
している。
【0004】一方、第1の電流検出器6により、負荷2
の電流iL を検出する。また、第2の電流検出器7によ
り、インバータ4の出力電流iC を検出する。さらに、
電圧検出器8により、三相交流電源1の交流電圧vS
検出する。
【0005】一方、位相同期回路(以下、PLL(Ph
ase Locked Loop)回路と称する)は、
電圧検出器8により検出された三相交流電源1の交流電
圧に同期した位相信号θを発生する。また、第1の三相
二相変換回路10は、下記(式1)によって、第1の電
流検出器6による負荷2の電流検出値を、三相からα
相、β相の二相に変換する。
【0006】
【数1】
【0007】さらに、第1の演算回路11は、PLL回
路9からの位相信号θを用いて、下記(式2)に示すd
q変換と呼ばれる演算を行ない、負荷2の電流を有効成
分iLPおよび無効成分iLQに分離する。そして、このd
q変換によって、負荷2の電流の基本波成分は直流信号
となり、高調波成分は交流信号となる。
【0008】
【数2】
【0009】一方、第1のローパスフィルタ12は、第
1の演算回路11からの有効成分信号iLPの直流成分i
LFP を取り出す。また、第2のローパスフィルタ13
は、第1の演算回路11からの無効成分信号iLQの直流
成分iLFQ を取り出す。
【0010】さらに、第2の演算回路14は、PLL回
路9からの位相信号θを用いて、下記(式3)に示す逆
dq変換と呼ばれる演算を行ない、第1のローパスフィ
ルタ12からの直流成分iLFP 、および第2のローパス
フィルタ13からの直流成分iLFQ を、α相とβ相の二
相信号に変換して、負荷2の電流の基本波成分を演算す
る。
【0011】
【数3】
【0012】さらにまた、二相三相変換回路15は、下
記(式4)によって、第2の演算回路14iからの二相
信号LF およびiLF を、三相信号である基本波信号iF
に変換する。
【0013】
【数4】
【0014】なお、図6の一点鎖線で囲まれた第1の三
相二相変換回路10、第1の演算回路11、第1のロー
パスフィルタ12、第2のローパスフィルタ13、第2
の演算回路14、二相三相変換回路15から、基本波信
号iF を得るための負荷電流基本波演算回路を構成して
いる。
【0015】一方、第1の減算器16は、第1の電流検
出器6による負荷2の電流検出値iL から、二相三相変
換回路15からの基本波信号iF を減算し、負荷2電流
の高調波成分をインバータ4の電流指令iC * として演
算する。
【0016】また、第2の減算器17は、第1の減算器
16からの出力信号iC * から、第2の電流検出器7に
よるインバータ4の電流検出値iC を減算する。さら
に、PWM(Pulse Width Modulat
ion)回路18は、インバータ4の電流指令iC *
インバータ4の電流検出値iC とが一致するようにゲー
ト信号を作り、インバータ4のスイッチング素子に与え
る。
【0017】図7は、図6のアクティブフィルタ装置の
制御装置における各部波形の一例を示す図である。図7
において、(a)は三相交流電源1の交流電圧vS の波
形、(b)は電源電流iS の波形、(c)は負荷電流i
L の波形、(d)はインバータ4の出力電流iC の波
形、(e)は基本波信号iF の波形、(f)はインバー
タ4の電流指令iC * の波形である。
【0018】なお、実際には、各波形とも三相である
が、ここでは一相だけについて示している。次に、図7
を参照しながら、図6のアクティブフィルタ装置の制御
装置について説明する。
【0019】例えば、負荷2が6パルス整流器の時、負
荷2の電流iL は、図7(c)に示すような方形波状の
波形になる。アクティブフィルタ装置の目的は、負荷2
の電流iL の高調波成分を打ち消す電流を発生して、電
源電流iS が図7(b)に示すような基本波成分だけの
波形にすることである。このため、アクティブフィルタ
装置は、負荷2の電流iL の高調波成分を検出して、そ
れを出力する必要がある。
【0020】以下に、その制御方法について述べる。ま
ず、負荷2の電流iL を検出し、第1の三相二相変換回
路10、および第1の演算回路11によって、dq変換
を行なう。このdq変換によって、負荷2の電流iL
基本波成分は直流成分で表わされ、また高調波成分は交
流成分で表わされる。
【0021】負荷2の電流iL の基本波成分だけを取り
出すため、第1,第2のローパスフィルタ12,13で
直流成分を取り出す。そして、この直流成分を第2の演
算回路14で逆dq変換し、さらに二相三相変換回路1
5で三相に変換することで、負荷2の電流iL の基本波
成分iF を演算することができる。この基本波成分iF
は、図7(e)に示すような基本波成分だけからなる波
形となる。
【0022】そして、第1の減算器16により(iL
F )として、負荷2の電流iL の高調波成分を演算
し、それをインバータ4の電流指令iC * とする。この
インバータ4の電流指令iC * を図7(f)に示す。
【0023】さらに、インバータ4の出力電流iC をフ
ィードバックして、インバータ4の電流指令iC * と一
致するようにPWM回路18でゲート信号を作れば、イ
ンバータ4は負荷2の高調波成分を打ち消す電流を流す
ことができる。このインバータ4の出力電流iC を図7
(d)に示す。この結果、電源電流iS は、図7(b)
に示すように基本波成分だけとなり、アクティブフィル
タ装置は負荷2の高調波電流を補償することができる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
アクティブフィルタ装置の制御装置では、負荷2が発生
する高調波電流を補償して、電源電流iS を基本波成分
だけにすることができる。
【0025】しかしながら、高調波補償の対象とする三
相の負荷電流が不平衡な場合には、図6に示すような従
来装置では、高調波補償率が低下する不具合が生じる。
これは、図6の負荷電流基本波演算回路が、三相の基本
波成分の正相基本波成分のみを検出し、逆相基本波成分
を検出しないためである。
【0026】以下、図8を参照しながら、かかる不具合
について説明する。図8は、不平衡負荷が系統に接続さ
れた場合に流れる基本波不平衡電流の正相成分と逆相成
分を示す図である。
【0027】図8(a)の回路図に示すように、系統電
源のR相とS相に負荷が接続され、T相に負荷が接続さ
れていない状態では、負荷電流はR相に電流ILRが流
れ、S相に電流ILSが流れるが、T相の電流ILTは
零となり、三相平衡していない不平衡基本波電流が流れ
る。この時、電流ILRと電流ILSは、同振幅で18
0度位相がずれている。
【0028】図8(b)は、上記の状態をフェーザで説
明する図である。(i)に示す負荷電流基本波は、同振
幅で180度位相がずれている電流ILRと電流ILS
のみであり、T相の電流ILTは存在しない。
【0029】(i)のフェーザは、(ii)に示す負荷電
流基本波正相分と(iii)に示す負荷電流基本波正相分と
のベクトル合成になっている。図6の従来のアクティブ
フィルタ装置の制御装置では、負荷電流の基本波成分
を、前述した(式1)、(式2)と第1,第2のローパ
スフィルタ12,13と(式3)および(式4)にて算
出するため、図8(a)の負荷状態では、基本波成分i
F は図8(b)の(ii)の負荷電流基本波正相分のみと
なる。
【0030】それ故、図6の第1の減算器16にて算出
されるインバータ4の電流指令iC * には、負荷電流の
基本波逆相分が残り、アクティブフィルタ装置の定格範
囲内で、この残留する基本波逆相成分と高調波成分を補
償することになる。
【0031】これにより、負荷2の基本波逆相成分が多
いと、高調波成分の補償率が低下するという不具合を生
じる。また、図6の従来装置では、直流電源を付加して
いないため、インバータ4の直流電圧は損失によって徐
々に減少する。そして、このインバータ4の直流電圧が
低下し過ぎると、インバータ4の出力電圧が低下して、
高調波補償電流を出力できなくなる。
【0032】このため、アクティブフィルタ装置の制御
装置において、インバータ4の電流指令iC * に有効成
分を加えて、三相交流電源1と有効電力の受け渡しを行
ない、直流電圧が一定となるように制御する必要があ
る。
【0033】さらに、負荷2の高調波電流が増加して、
インバータ4の電流指令iC * が定格補償容量を超えた
場合には、インバータ4は定格以上の電流を出力するこ
とになり、保護動作にて装置の運転を停止させることに
なる。
【0034】このため、インバータ4の電流指令iC *
が定格補償容量を超えないように調整する必要がある。
また、アクティブフィルタ装置の制御装置は、近年のデ
ィジタル技術の発達に伴ない、負荷電流の基本波成分i
F の検出をマイクロプロセッサを用いたディジタル制御
で実現することが考えられる。
【0035】この基本波成分iF がディジタル信号とし
て出力される場合、基本波成分iFはマイクロプロセッ
サのサンプリング周期(演算周期)毎の不連続な値とな
り、この時間的に不連続な値に伴なう高調波がインバー
タ4の電流指令iC * に付加されることになる。
【0036】これは、従来のアクティブフィルタ装置の
制御装置をディジタル化することによって発生する不具
合である。さらに、負荷電流基本波演算回路の演算に要
する時間遅れや、第1の電流検出器6の遅れ要素によ
り、基本波成分iF が負荷電流iL の実際の基本波成分
に対して位相遅れを生じる。
【0037】これにより、インバータ4の電流指令iC
* に基本波成分が残留し、アクティブフィルタ装置は定
格範囲内で、この残留する基本波逆相成分と高調波成分
を補償することになる。
【0038】このため、アクティブフィルタ装置による
高調波成分の補償率が低下するという不具合を生じる。
本発明の第1の目的は、負荷電流の基本波が不平衡の場
合にも高調波補償率を低下させることがないアクティブ
フィルタ装置の制御装置を提供することにある。
【0039】本発明の第2の目的は、負荷電流の基本波
が不平衡の場合にも高調波補償率を低下させることがな
く、さらにインバータの直流電圧を一定に制御すること
が可能なアクティブフィルタ装置の制御装置を提供する
ことにある。
【0040】本発明の第3の目的は、負荷電流の基本波
が不平衡の場合にも高調波補償率を低下させることがな
く、さらに負荷の高調波電流が増加して電流指令に含ま
れる高調波成分が定格高調波補償容量を超えた時、電流
指令を調整して高調波出力電流が定格高調波補償容量を
超えないようにすることが可能なアクティブフィルタ装
置の制御装置を提供することにある。
【0041】本発明の第4の目的は、負荷電流の基本波
が不平衡の場合にも高調波補償率を低下させることがな
く、さらにマイクロプロセッサ等にて構成するディジタ
ル制御装置を用いた場合に生じるサンプリング周期に伴
にう高調波の発生を抑制することが可能なアクティブフ
ィルタ装置の制御装置を提供することにある。
【0042】本発明の第5の目的は、負荷電流の基本波
が不平衡の場合にも高調波補償率を低下させることがな
く、さらに負荷電流基本波の検出や演算遅れによる負荷
電流高調波に含まれる基本波成分の残留分を低減させ
て、高調波補償効果の低減を防止するアクティブフィル
タ装置の制御装置を提供することにある。
【0043】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、三相交流電源に同期した位
相信号を発生する位相同期回路と、三相交流電源に接続
された負荷の電流検出値を三相から二相に変換する第1
の三相二相変換回路と、第1の三相二相変換回路からの
出力信号と位相同期回路からの出力信号とに基づいて、
負荷電流の有効成分および無効成分を演算する第1の演
算回路と、第1の演算回路からの有効成分信号の直流成
分を取り出す第1のローパスフィルタと、第1の演算回
路からの無効成分信号の直流成分を取り出す第2のロー
パスフィルタと、第1のローパスフィルタからの出力信
号と第2のローパスフィルタからの出力信号と位相同期
回路からの出力信号とに基づいて、負荷電流の基本波成
分を二相で演算する第2の演算回路と、第2の演算回路
からの出力信号を二相から三相に変換する二相三相変換
回路と、負荷電流検出値から二相三相変換回路からの出
力信号を減算して、負荷電流の高調波成分を演算する第
1の減算器とを備え、第1の減算器からの出力信号を、
負荷に並列に接続されたインバータの電流指令とするよ
うにしたアクティブフィルタ装置の制御装置において、
負荷電流検出値の逆相成分を三相から二相に変換する逆
相三相二相変換回路と、逆相三相二相変換回路からの出
力信号と位相同期回路からの出力信号とに基づいて、負
荷電流の逆相有効成分および逆相無効成分を算出する第
1の逆相成分演算回路と、第1の逆相成分演算回路から
の逆相有効成分信号の直流成分を取り出す第1の逆相検
出ローパスフィルタと、第1の逆相成分演算回路からの
逆相無効成分信号の直流成分を取り出す第2の逆相検出
ローパスフィルタと、第1の逆相検出ローパスフィルタ
からの出力信号と第2の逆相検出ローパスフィルタから
の出力信号と位相同期回路からの出力信号とに基づい
て、負荷電流の逆相基本波成分を二相で演算する第2の
逆相成分演算回路と、第2の逆相成分演算回路からの出
力信号を二相から三相に変換する逆相成分二相三相変換
回路と、からなる負荷電流基本波逆相成分演算回路を備
え、二相三相変換回路からの出力信号と逆相成分二相三
相変換回路からの出力信号とを加算する基本波加算器か
らの出力信号を、上記第1の減算器の減算要素として入
力するようにしている。
【0044】従って、請求項1の発明のアクティブフィ
ルタ装置の制御装置においては、負荷電流基本波逆相成
分演算回路を備えていることにより、負荷電流基本波が
不平衡負荷の場合にも、各相毎の負荷電流の不平衡基本
波成分を検出することができ、各相毎の高調波電流を電
流指令値として算出できるため、アクティブフィルタ装
置は高調波補償率を低下させないようにすることができ
る。
【0045】また、請求項2の発明では、上記請求項1
の発明のアクティブフィルタ装置の制御装置において、
インバータの直流電圧検出値と直流電圧指令との差を出
力する第3の減算器と、第3の減算器からの出力信号を
増幅する増幅器と、からなる直流電圧制御回路を付加
し、増幅器からの出力信号を、上記第1のローパスフィ
ルタからの出力信号に加算するようにしている。
【0046】従って、請求項2の発明のアクティブフィ
ルタ装置の制御装置においては、インバータの直流電圧
を検出し、その検出値と直流電圧指令との差をとり、そ
の差分を増幅した信号を第1のローパスフィルタからの
出力である負荷電流の基本波有効成分に加算することに
より、上記請求項1の発明の場合と同様の作用を奏する
のに加えて、電流指令に基本波有効成分が加わり、イン
バータは三相交流電源と有効電力の受け渡しを行なうこ
とができるため、インバータの直流電圧を一定に制御す
ることができる。
【0047】さらに、請求項3の発明では、上記請求項
1の発明のアクティブフィルタ装置の制御装置におい
て、逆相成分二相三相変換回路からの出力信号を三相か
ら二相に変換する第2の三相二相変換回路と、第2の三
相二相変換回路からの出力信号と位相同期回路からの出
力信号とに基づいて、負荷電流の逆相成分を正相の有効
成分および無効成分として算出する第3の演算回路と、
第1のローパスフィルタからの出力信号と第3の演算回
路からの有効成分とを加算する第2の加算器と、第2の
ローパスフィルタからの出力信号と第3の演算回路から
の無効成分とを加算する第3の加算器と、第1の演算回
路からの出力である負荷電流の有効成分および無効成分
と第2の加算器からの出力信号と第3の加算器からの出
力信号とに基づいて電流指令を演算し、当該電流指令が
定格補償容量以上であれば電流指令が定格補償容量とな
るような電流指令調整ゲインを演算する電流指令ゲイン
演算回路と、電流指令ゲイン演算回路からの電流指令調
整ゲインを第1の減算器からの出力信号に乗算する乗算
器と、からなる電流指令調整回路を付加し、乗算器から
の出力信号を、最終的な上記インバータの電流指令とす
るようにしている。
【0048】従って、請求項3の発明のアクティブフィ
ルタ装置の制御装置においては、第1の演算回路からの
出力信号である負荷電流の有効成分および無効成分と、
第1のローパスフィルタからの出力信号と第2のローパ
スフィルタからの出力信号と第3の演算回路からの出力
信号とから電流指令を演算し、その電流指令が定格補償
容量以上であれば、電流指令が定格補償容量となるよう
なゲインを演算し、そのゲインを電流指令に乗算するこ
とにより、上記請求項1の発明の場合と同様の作用を奏
するのに加えて、インバータの電流指令を定格補償容量
以内に調整することができるため、アクティブフィルタ
装置が補償する容量を定格にすることができる。
【0049】また、請求項4の発明では、上記請求項1
の発明のアクティブフィルタ装置の制御装置において、
基本波加算器からの出力信号の高調波成分を除去する基
本波ローパスフィルタを付加し、基本波ローパスフィル
タからの出力信号を、上記第1の減算器の減算要素とし
て入力するようにしている。
【0050】従って、請求項4の発明のアクティブフィ
ルタ装置の制御装置においては、基本波加算器からの出
力信号を基本波ローパスフィルタに入力し、基本波ロー
パスフィルタからの出力信号を第1の減算器の減算要素
として入力することにより、上記請求項1の発明の場合
と同様の作用を奏するのに加えて、基本波三相信号を演
算する回路として、マイクロプロセッサ等にて構成する
ディジタル回路を用いた場合にも、サンプリング周期に
依存して発生する高調波を抑制することができる。
【0051】さらに、請求項5の発明では、上記請求項
1の発明のアクティブフィルタ装置の制御装置におい
て、第1の設定器と、第1の位相加算器と、第2の設定
器と、第2の位相加算器とを付加し、上記第2の演算回
路に入力する位相信号として、位相同期回路からの出力
信号と第1の設定器からの出力設定信号とを第1の位相
加算器で加算した信号を用い、上記第2の逆相成分演算
回路に入力する位相信号として、位相同期回路からの出
力信号と第2の設定器からの出力設定信号とを第2の位
相加算器で加算した信号を用いるようにしている。
【0052】従って、請求項5の発明のアクティブフィ
ルタ装置の制御装置においては、第2の演算回路および
第2の逆相成分演算回路に入力する位相信号として、位
相同期回路からの出力信号を第1の設定器および第2の
設定器で補正した信号を用いるようにすることにより、
上記請求項1の発明の場合と同様の作用を奏するのに加
えて、負荷電流基本波演算回路の演算に要する時間遅れ
や負荷電流検出器の遅れ要素によって、検出する負荷電
流の基本波成分が負荷電流の実際の基本波成分に対して
位相遅れを生じなくすることができるため、負荷電流か
ら位相遅れなく基本波成分を除去でき、負荷電流の基本
波成分が残留しない高調波検出信号をアクティブフィル
タ装置の電流基準にでき、アクティブフィルタ装置の高
調波補償率を上げることができる。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本実施の形態によるアク
ティブフィルタ装置の制御装置の構成例を示す概要図で
あり、図6と同一部分には同一符号を付してその説明を
省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0054】すなわち、本実施の形態のアクティブフィ
ルタ装置の制御装置は、図1に示すように、逆相三相二
相変換回路20と、第1の逆相成分演算回路21と、第
1の逆相検出ローパスフィルタ22と、第2の逆相検出
ローパスフィルタ23と、第2の逆相成分演算回路24
と、逆相成分二相三相変換回路25と、基本波加算器2
6とからなる、一点鎖線で囲まれた負荷電流基本波逆相
成分演算回路を、図6に付加した構成としている。
【0055】逆相三相二相変換回路20は、前記第1の
電流検出器6による負荷2の電流検出値iL の逆相成分
を、三相から二相に変換する。第1の逆相成分演算回路
21は、逆相三相二相変換回路20からの出力信号iLN
、iLN と、前記PLL回路9からの出力信号θとに基
づいて、負荷電流の逆相有効成分iLNP および逆相無効
成分iLNQ を算出する。
【0056】第1の逆相検出ローパスフィルタ22は、
第1の逆相成分演算回路21からの逆相有効成分信号i
LNP の直流成分iLNFPを取り出す。第2の逆相検出ロー
パスフィルタ23は、第1の逆相成分演算回路21から
の逆相無効成分信号iLNQ の直流成分iLNFQを取り出
す。
【0057】第2の逆相成分演算回路24は、第1の逆
相検出ローパスフィルタ22からの出力信号iLNFPと、
第2の逆相検出ローパスフィルタ23からの出力信号i
LNFQと、PLL回路9からの出力信号θとに基づいて、
負荷電流の逆相基本波成分を二相で演算する。
【0058】逆相成分二相三相変換回路25は、第2の
逆相成分演算回路24からの出力信号iLNF ,iLNF
を、二相から三相に変換する。基本波加算器26は、前
記二相三相変換回路15からの出力信号iF と逆相成分
二相三相変換回路25からの出力信号iNFとを加算す
る。
【0059】そして、基本波加算器26からの出力信号
FMを、前記第1の減算器16の減算要素として入力す
るようにしている。次に、以上のように構成した本実施
の形態のアクティブフィルタ装置の制御装置の動作につ
いて説明する。
【0060】なお、前述した図6と同一部分の動作につ
いてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の動作に
ついてのみ述べる。図1において、負荷電流基本波逆相
成分演算回路内の逆相三相二相変換回路20は、下記
(式5)によって、負荷2の電流検出値iL を三相から
α相、β相の二相に変換する。
【0061】
【数5】
【0062】すなわち、この(式5)は、図6の従来装
置で説明した第1の三相二相変換回路10の演算を行な
う(式1)のiLVとiLWを入れ替えた(式5)により、
2相負荷電流信号iLN 、iLN を算出する。
【0063】第1の逆相成分演算回路21は、PLL回
路9からの位相信号θを用いて、下記(式6)に示すd
q変換と呼ばれる演算を行ない、負荷2の電流を有効成
分iLNP と無効成分iLNQ に分離する。
【0064】
【数6】
【0065】すなわち、この(式6)は、図6の従来装
置で説明した第1の演算回路11の演算を行なう(式
2)と同一のアルゴリズムである。このdq変換によっ
て、負荷2の電流の基本波逆相成分は直流信号となり、
基本波正相成分と高調波成分は交流信号となる。
【0066】第1のローパスフィルタ22は、第1の逆
相成分演算回路21からの逆相有効成分信号iLNP の直
流成分iLNFPを取り出し、第2のローパスフィルタ23
は、第1の逆相成分演算回路21からの逆相無効成分信
号iLNQ の直流成分iLNFQを取り出す。
【0067】第1の逆相成分演算回路24は、PLL回
路9からの位相信号θを用いて、下記(式7)に示す逆
dq変換と呼ばれる演算を行ない、第1の逆相検出ロー
パスフィルタ22からの出力信号iLNFP、第2の逆相検
出ローパスフィルタ23からの出力信号iLNFQを、α相
とβ相の二相信号に変換する。
【0068】
【数7】
【0069】逆相成分二相三相変換回路25は、下記
(式8)によって、第2の逆相成分演算回路24からの
出力信号iLNF 、iLNF を、三相信号である基本波信
号 iNFに変換する。
【0070】
【数8】
【0071】基本波加算器26は、逆相成分二相三相変
換回路25からの出力信号(三相基本波逆相信号)iNF
に、二相三相変換回路15からの出力信号(三相基本波
信号)iF を加算して、補正基本波三相信号iFMを出力
する。
【0072】以上により、前記図8で説明した負荷電流
の基本波逆相分を、三相基本波逆相信号iNFとして検出
することができ、これを基本波正相分である三相基本波
信号iF と加算することにより、負荷電流の三相の各相
毎の基本波成分を補正基本波三相信号iFMとして算出す
る。
【0073】第1の減算器16は、前記第1の電流検出
器6による負荷2の電流検出値iLから、補正基本波三
相信号iFMを減算し、第2の減算器17は、第1の減算
器16からの出力信号iC * から、前記第2の電流検出
器7によるインバータ4の電流検出値iC を減算する。
【0074】そして、PWM回路18は、この信号iC
* とインバータ4の電流検出値iCとが一致するように
ゲート信号を作り、インバータ4のスイッチング素子に
与える。
【0075】上述したように、本実施の形態のアクティ
ブフィルタ装置の制御装置では、負荷電流基本波逆相成
分演算回路を備えるようにしているので、負荷2が不平
衡負荷の場合(負荷電流基本波が不平衡の場合)にも、
各相毎の負荷電流の基本波成分を検出することができ、
各相毎の高調波電流を電流指令値として算出できるた
め、アクティブフィルタ装置は、負荷電流の高調波補償
率を低下させないようにすることが可能となる。
【0076】(第2の実施の形態)図2は、本実施の形
態によるアクティブフィルタ装置の制御装置の構成例を
示す概要図であり、図1と同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
【0077】すなわち、本実施の形態のアクティブフィ
ルタ装置の制御装置は、図2に示すように、直流電圧基
準設定器34と、第3の減算器35と、増幅器36と、
第1の加算器37とからなる、一点鎖線で囲まれた直流
電圧制御回路を、図1に付加した構成としている。
【0078】直流電圧基準設定器34は、直流電圧指令
としての直流電圧基準信号VD * を設定する。第3の減
算器35は、前記インバータ4の直流電圧検出値VD
と、直流電圧基準設定器34からの直流電圧基準信号V
D * との差を出力する。
【0079】増幅器36は、第3の減算器35からの出
力信号を増幅する。第1の加算器37は、増幅器36か
らの出力信号iAVR を、前記第1のローパスフィルタ1
2からの出力信号iLFP に加算する。
【0080】次に、以上のように構成した本実施の形態
のアクティブフィルタ装置の制御装置の動作について説
明する。なお、前述した図1と同一部分の動作について
はその説明を省略し、ここでは異なる部分の動作につい
てのみ述べる。
【0081】図2において、第3の減算器35は、イン
バータ4の直流電圧検出値VD を、直流電圧基準設定器
34からの直流電圧基準信号VD * と比較し、その差を
増幅器36で増幅し、その増幅信号iAVR を、第1のロ
ーパスフィルタ12からの負荷電流iL の基本波有効成
分iLFP に加算する。
【0082】この場合、増幅信号iAVR は、VD * >V
D の時は正であり、VD * <VD の時は負である。VD
* >VD の時、二相三相変換回路15からの負荷電流基
本波成分iF に含まれる有効成分はiAVR だけ増加し、
その結果、電流指令iC * には−iAVR に相当する基本
波有効成分が加わり、インバータ4は有効電力を受電
し、インバータ4の直流電圧が上昇する。
【0083】また、VD * <VD の時、二相三相変換回
路15からの負荷電流基本波成分iF に含まれる有効成
分は|iAVR |だけ減少し、その結果、電流指令iC *
には|iAVR |に相当する基本波有効成分が加わり、イ
ンバータ4は有効電力を出力し、インバータ4の直流電
圧が下降する。
【0084】上述したように、本実施の形態のアクティ
ブフィルタ装置の制御装置では、インバータ4の直流電
圧を検出し、その検出値と直流電圧指令との差をとり、
その差分を増幅した信号を第1のローパスフィルタ12
からの出力である負荷電流の基本波有効成分に加算する
ようにしているので、前記第1の実施の形態の場合と同
様の効果が得られるのに加えて、電流指令に有効成分が
加わり、インバータ4は三相交流電源1と有効電力の受
け渡しを行なうことができるため、インバータ4の直流
電圧を一定に制御することが可能となる。
【0085】(第3の実施の形態)図3は、本実施の形
態によるアクティブフィルタ装置の制御装置の構成例を
示す概要図であり、図1と同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
【0086】すなわち、本実施の形態のアクティブフィ
ルタ装置の制御装置は、図3に示すように、第2の三相
二相変換回路40と、第3の演算回路41と、第2の加
算器42と、第3の加算器43と、電流指令ゲイン演算
回路48と、乗算器49とからなる、一点鎖線で囲まれ
た電流指令調整回路を、図1に付加した構成としてい
る。
【0087】第2の三相二相変換回路40は、前記逆相
成分二相三相変換回路25からの出力信号iNFを、三相
から二相に変換する。第3の演算回路41は、第2の三
相二相変換回路40からの出力信号iLNP、iLNP と、
前記PLL回路9からの出力信号θとに基づいて、負荷
電流の逆相成分を正相の有効成分iLNPPおよび無効成分
LNPQとして算出する。
【0088】第2の加算器42は、第1のローパスフィ
ルタ12からの出力信号iLFP と、第3の演算回路41
からの有効成分iLNPPとを加算する。第3の加算器43
は、第2のローパスフィルタ13からの出力信号iLFQ
と、第3の演算回路41からの無効成分iLNPQとを加算
する。
【0089】電流指令ゲイン演算回路48は、前記第1
の演算回路11からの出力である負荷電流の有効成分i
LPおよび無効成分iLQと、第2の加算器42からの出力
信号iLPNFP と、第3の加算器43からの出力信号i
LPNFQ とに基づいて電流指令を演算し、この電流指令が
定格補償容量以上であれば、電流指令が定格補償容量と
なるような電流指令調整ゲインKを演算する。
【0090】乗算器49は、電流指令ゲイン演算回路4
8からの電流指令調整ゲインKを、前記第1の減算器1
6からの出力信号に乗算する。そして、乗算器49から
の出力信号を、電流指令が定格補償容量以内となるよう
な最終的な前記インバータ4の電流指令iC * とするよ
うにしている。
【0091】次に、以上のように構成した本実施の形態
のアクティブフィルタ装置の制御装置の動作について説
明する。なお、前述した図1と同一部分の動作について
はその説明を省略し、ここでは異なる部分の動作につい
てのみ述べる。
【0092】図3において、第2の三相二相変換回路4
0は、逆相成分二相三相変換回路25からの三相基本波
逆相信号iNFを、前記(式1)と同じアルゴリズムで算
出して、iLNP 、iLNP の2相信号に変換する。
【0093】第3の演算回路41は、PLL回路9から
の位相信号θを用いて、前記(式2)と同じアルゴリズ
ムでdq変換を行ない、第2の三相二相変換回路40か
らの負荷2の逆相基本波電流iLNP 、iLNP を、正相
換算有効成分iLNPPと正相換算無効成分iLNPQに分離す
る。
【0094】第2の加算器42は、第1のローパスフィ
ルタ12からの出力信号iLFP と、第3の演算回路41
からの有効成分iLNPPとを加算し、信号iLPNFP を出力
する。
【0095】第3の加算器43は、第2のローパスフィ
ルタ13から出力信号iLFQ と、第3の演算回路41か
らの無効成分iLNPQとを加算し、信号iLPNFQ を出力す
る。電流指令ゲイン演算回路48は、第1の演算回路1
1からの負荷電流の有効成分iLPおよび無効成分i
LQと、第2の加算器42からの出力信号iLPNFP と、第
3の加算器43からの出力信号iLPNFQ とから電流指令
を演算する。
【0096】そして、この電流指令が定格補償容量より
も小さい時は、電流指令調整ゲインK=1を出力する。
また、この電流指令が定格補償容量より大きい時は、電
流指令調整ゲインK=(定格補償容量/電流指令)を出
力する。
【0097】すなわち、電流指令が125%であれば、
電流指令調整ゲインK=100/125=0.8を出力
する。そして、電流指令ゲイン演算回路48からの電流
指令調整ゲインKを、乗算器49で第1の減算器16か
らの出力信号(電流指令)に乗算して、最終的なインバ
ータ4の電流指令iC * とする。
【0098】これにより、インバータ4の電流指令を定
格補償容量以内にすることができる。上述したように、
本実施の形態のアクティブフィルタ装置の制御装置で
は、第1の演算回路11からの出力信号である負荷電流
の有効成分iLPおよび無効成分iLQと、第1のローパス
フィルタ12からの出力信号iLFP と、第2のローパス
フィルタ13からの出力信号iLFQ と、第3の演算回路
41からの有効成分iLNPPおよび無効成分iLNPQとから
電流指令を演算し、この電流指令が定格補償容量以上で
あれば、電流指令が定格補償容量となるような電流指令
調整ゲインKを演算し、この電流指令調整ゲインKを電
流指令に乗算して、最終的なインバータ4の電流指令i
C * を得るようにしているので、前記第1の実施の形態
の場合と同様の効果が得られるのに加えて、インバータ
4の電流指令を定格補償容量以内に調整することが可能
となる。
【0099】(第4の実施の形態)図4は、本実施の形
態によるアクティブフィルタ装置の制御装置の構成例を
示す概要図であり、図1と同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
【0100】すなわち、本実施の形態のアクティブフィ
ルタ装置の制御装置は、図4に示すように、基本波ロー
パスフィルタ50を、図1に付加した構成としている。
基本波ローパスフィルタ50は、前記基本波加算器26
からの出力信号iFMの高調波成分を除去する。
【0101】そして、基本波ローパスフィルタ50から
の出力信号iFMM を、前記第1の減算器16の減算要素
として入力するようにしている。次に、以上のように構
成した本実施の形態のアクティブフィルタ装置の制御装
置の動作について説明する。
【0102】なお、前述した図1と同一部分の動作につ
いてはその説明を省略し、ここでは異なる部分の動作に
ついてのみ述べる。図4において、基本波ローパスフィ
ルタ50は、基本波加算器26からの補正基本波三相信
号iFMを入力し、本制御装置に依存して発生する高調波
成分を除去して、修正基本波三相信号iFMM を出力す
る。
【0103】第1の減算器16は、前記第1の電流検出
器6による負荷2の電流検出値iLから、修正基本波三
相信号iFMM を減算し、第2の減算器17は、第1の減
算器16からの出力信号iC * から、前記第2の電流検
出器7によるインバータ4の電流検出値iC を減算す
る。
【0104】そして、PWM回路18は、この信号iC
* とインバータ4の電流検出値iCとが一致するように
ゲート信号を作り、インバータ4のスイッチング素子に
与える。
【0105】これにより、修正基本波三相信号iFMM
演算する回路として、マイクロプロセッサ等を用いたデ
ィジタル回路を用いた場合にも、サンプリング周期に依
存して発生する高調波を抑制することができる。
【0106】上述したように、本実施の形態のアクティ
ブフィルタ装置の制御装置では、基本波加算器26から
の出力信号を基本波ローパスフィルタ50に入力し、基
本波ローパスフィルタ50からの出力信号を第1の減算
器16の減算要素として入力するようにしているので、
前記第1の実施の形態の場合と同様の効果が得られるの
に加えて、基本波三相信号を演算する回路として、マイ
クロプロセッサ等にて構成するディジタル回路を用いた
場合にも、サンプリング周期に依存して発生する高調波
を抑制することが可能となる。
【0107】(第5の実施の形態)図5は、本実施の形
態によるアクティブフィルタ装置の制御装置の構成例を
示す概要図であり、図1と同一部分には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
【0108】すなわち、本実施の形態のアクティブフィ
ルタ装置の制御装置は、図5に示すように、第1の設定
器61と、第1の位相加算器62と、第2の設定器63
と、第2の位相加算器64とを、図1に付加した構成と
している。
【0109】そして、前記第2の演算回路14に入力す
る位相信号として、前記PLL回路9からの出力信号と
第1の設定器61からの出力設定信号とを第1の位相加
算器62で加算した信号を用い、また前記第2の逆相成
分演算回路24に入力する位相信号として、PLL回路
9からの出力信号と第2の設定器63からの出力設定信
号とを第2の位相加算器64で加算した信号を用いる構
成としている。
【0110】次に、以上のように構成した本実施の形態
のアクティブフィルタ装置の制御装置の動作について説
明する。なお、前述した図1と同一部分の動作について
はその説明を省略し、ここでは異なる部分の動作につい
てのみ述べる。
【0111】図5において、第1の位相加算器62は、
PLL回路9からの出力信号θと第1の設定器61から
の出力設定信号とを加算し、この加算した信号を、第2
の演算回路14への位相信号として入力する。
【0112】また、第2の位相加算器64は、PLL回
路9からの出力信号θと第2の設定器63からの出力設
定信号とを加算し、この加算した信号を、第2の逆相成
分演算回路24への位相信号として入力する。
【0113】一方、第2の演算回路14は、第1の位相
加算器62からの位相信号θを用いて、前述した逆dq
変換と呼ばれる演算を行ない、第1のローパスフィルタ
12からの直流成分iLFP 、および第2のローパスフィ
ルタ13からの直流成分iLFQ を、α相とβ相の二相信
号に変換して、負荷2の電流の基本波成分を演算する。
【0114】また、第1の逆相成分演算回路24は、第
2の位相加算器64からの位相信号θを用いて、前述し
た逆dq変換と呼ばれる演算を行ない、第1の逆相検出
ローパスフィルタ22からの出力信号iLNFP、第2の逆
相検出ローパスフィルタ23からの出力信号iLNFQを、
α相とβ相の二相信号に変換する。
【0115】以上により、負荷電流基本波演算回路の演
算に要する時間遅れや負荷電流検出器(第1の電流検出
器6)の遅れ要素により、修正基本波成分iFMが負荷電
流iL の実際の基本波成分に対して位相遅れを生じなく
することができる。
【0116】上述したように、本実施の形態のアクティ
ブフィルタ装置の制御装置では、第2の演算回路14お
よび第2の逆相成分演算回路24に入力する位相信号と
して、PLL9からの出力信号を第1の設定器61およ
び第2の設定器63で補正した信号を用いるようにして
いるので、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果が
得られるのに加えて、負荷電流基本波演算回路の演算に
要する時間遅れや負荷電流検出器の遅れ要素によって、
検出する負荷電流の基本波成分が負荷電流の実際の基本
波成分に対して位相遅れを生じなくすることができるた
め、負荷電流から位相遅れなく基本波成分を除去でき、
負荷電流の基本波成分が残留しない高調波検出信号をア
クティブフィルタ装置の電流基準にでき、アクティブフ
ィルタ装置の高調波補償率を上げることが可能となる。
【0117】(他の実施の形態)前記第2の実施の形態
における、直流電圧基準設定器34と、第3の減算器3
5と、増幅器36と、第1の加算器37とからなる直流
電圧制御回路、前記第3の実施の形態における、第2の
三相二相変換回路40と、第3の演算回路41と、第2
の加算器42と、第3の加算器43と、電流指令ゲイン
演算回路48と、乗算器49とからなる電流指令調整回
路、前記第4の実施の形態における、基本波ローパスフ
ィルタ50、前記第5の実施の形態における、第1の設
定器61と、第1の位相加算器62と、第2の設定器6
3と、第2の位相加算器64とからなる回路を、それぞ
れ図1に付加する構成を、適宜組み合わせるようにして
もよい。この場合には、組み合わせた各実施の形態によ
る作用効果を、同時に実現することが可能となる。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
アクティブフィルタ装置の制御装置によれば、負荷電流
基本波逆相成分演算回路を付加するようにしているの
で、負荷電流基本波が不平衡の場合にも、各相毎の負荷
電流の不平衡基本波を検出することができ、平衡してい
る場合と同様に負荷電流の高調波を検出できるため、ア
クティブフィルタ装置は負荷電流の高調波抑制効果を低
減させないようにすることが可能となる。
【0119】また、請求項2の発明のアクティブフィル
タ装置の制御装置によれば、インバータの直流電圧を検
出し、その検出値と直流電圧指令の差を増幅して負荷電
流基本波有効成分に加算するようにしているので、上記
請求項1の発明の場合と同様の効果が得られるのに加え
て、電流指令に基本波有効成分が加わり、インバータは
三相交流電源と有効電力の受け渡しを行なうことができ
るため、インバータの直流電圧を一定に制御することが
可能となる。
【0120】また、請求項3の発明のアクティブフィル
タ装置の制御装置によれば、電流指令が定格補償容量を
超えた時、電流指令が定格補償容量となるようなゲイン
を演算し、そのゲインを電流指令に乗算するようにして
いるので、上記請求項1の発明の場合と同様の効果が得
られるのに加えて、インバータの電流指令は定格補償容
量以内となり、アクティブフィルタ装置が補償する容量
を定格にすることが可能となる。
【0121】また、請求項4の発明のアクティブフィル
タ装置の制御装置によれば、基本波加算器からの出力信
号を基本波ローパスフィルタに入力し、基本波ローパス
フィルタからの出力信号を第1の減算器の減算要素とし
て入力するようにしているので、上記請求項1の発明の
場合と同様の効果が得られるのに加えて、基本波三相信
号を演算する回路として、マイクロプロセッサ等にて構
成するディジタル回路を制御装置を用いた場合等に生じ
る量子化による高調波の発生を抑制できるため、アクテ
ィブフィルタ装置の制御装置のディジタル化を容易に図
ることが可能となる。
【0122】また、請求項5の発明のアクティブフィル
タ装置の制御装置によれば、第2の演算回路および第2
の逆相成分演算回路に入力する位相信号として、位相同
期回路からの出力信号を第1の設定器および第2の設定
器で補正した信号を用いるようにようにしているので、
上記請求項1の発明の場合と同様の効果が得られるのに
加えて、負荷電流基本波演算回路の演算に要する時間遅
れや負荷電流検出器の遅れ要素によって、検出する負荷
電流の基本波成分の負荷電流の実際の基本波成分に対す
る位相遅れを補償できるため、負荷電流から位相遅れな
く基本波成分を除去でき、負荷電流の基本波成分が残留
しない高調波のみを検出してアクティブフィルタ装置の
高調波補償率を上げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアクティブフィルタ装置の制御装
置の第1の実施の形態を示す概要図。
【図2】本発明によるアクティブフィルタ装置の制御装
置の第2の実施の形態を示す概要図。
【図3】本発明によるアクティブフィルタ装置の制御装
置の第3の実施の形態を示す概要図。
【図4】本発明によるアクティブフィルタ装置の制御装
置の第4の実施の形態を示す概要図。
【図5】本発明によるアクティブフィルタ装置の制御装
置の第5の実施の形態を示す概要図。
【図6】従来のアクティブフィルタ装置の制御装置の構
成例を示す概要図。
【図7】従来のアクティブフィルタ装置の制御装置の各
部波形の一例を示す図。
【図8】従来のアクティブフィルタ装置の制御装置の不
具合を説明するための図。
【符号の説明】
1…三相交流電源、 2…負荷、 3…リアクトル、 4…インバータ、 5…コンデンサ、 6…第1の電流検出器、 7…第2の電流検出器、 8…電圧検出器、 9…PLL回路、 10…第1の三相二相変換回路、 11…第1の演算回路、 12…第1のローパスフィルタ、 13…第2のローパスフィルタ、 14…第2の演算回路、 15…二相三相変換回路、 16…第1の減算器、 17…第2の減算器、 18…PWM回路、 20…逆相三相二相変換回路、 21…第1の逆相成分演算回路、 22…第1の逆相検出ローパスフィルタ、 23…第2の逆相検出ローパスフィルタ、 24…第2の逆相成分演算回路、 25…逆相成分二相三相変換回路、 26…基本波加算器、 34…直流電圧基準設定器、 35…第3の減算器、 36…増幅器、 37…第1の加算器、 40…第2の三相二相変換回路、 41…第3の演算回路、 42…第2の加算器、 43…第3の加算器、 48…電流指令ゲイン演算回路、 49…乗算器、 50…基本波ローパスフィルタ、 61…第1の設定器、 62…第1の位相加算器、 63…第2の設定器、 64…第2の位相加算器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三相交流電源に同期した位相信号を発生
    する位相同期回路と、 前記三相交流電源に接続された負荷の電流検出値を三相
    から二相に変換する第1の三相二相変換回路と、 前記第1の三相二相変換回路からの出力信号と前記位相
    同期回路からの出力信号とに基づいて、負荷電流の有効
    成分および無効成分を演算する第1の演算回路と、 前記第1の演算回路からの有効成分信号の直流成分を取
    り出す第1のローパスフィルタと、 前記第1の演算回路からの無効成分信号の直流成分を取
    り出す第2のローパスフィルタと、 前記第1のローパスフィルタからの出力信号と前記第2
    のローパスフィルタからの出力信号と前記位相同期回路
    からの出力信号とに基づいて、負荷電流の基本波成分を
    二相で演算する第2の演算回路と、 前記第2の演算回路からの出力信号を二相から三相に変
    換する二相三相変換回路と、 前記負荷電流検出値から前記二相三相変換回路からの出
    力信号を減算して、前記負荷電流の高調波成分を演算す
    る第1の減算器とを備え、 前記第1の減算器からの出力信号を、前記負荷に並列に
    接続されたインバータの電流指令とするようにしたアク
    ティブフィルタ装置の制御装置において、 前記負荷電流検出値の逆相成分を三相から二相に変換す
    る逆相三相二相変換回路と、 前記逆相三相二相変換回路からの出力信号と前記位相同
    期回路からの出力信号とに基づいて、負荷電流の逆相有
    効成分および逆相無効成分を算出する第1の逆相成分演
    算回路と、 前記第1の逆相成分演算回路からの逆相有効成分信号の
    直流成分を取り出す第1の逆相検出ローパスフィルタ
    と、 前記第1の逆相成分演算回路からの逆相無効成分信号の
    直流成分を取り出す第2の逆相検出ローパスフィルタ
    と、 前記第1の逆相検出ローパスフィルタからの出力信号と
    前記第2の逆相検出ローパスフィルタからの出力信号と
    前記位相同期回路からの出力信号とに基づいて、負荷電
    流の逆相基本波成分を二相で演算する第2の逆相成分演
    算回路と、 前記第2の逆相成分演算回路からの出力信号を二相から
    三相に変換する逆相成分二相三相変換回路と、 からなる負荷電流基本波逆相成分演算回路を備え、 前記二相三相変換回路からの出力信号と前記逆相成分二
    相三相変換回路からの出力信号とを加算する基本波加算
    器からの出力信号を、前記第1の減算器の減算要素とし
    て入力するようにしたことを特徴とするアクティブフィ
    ルタ装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載のアクティブフィル
    タ装置の制御装置において、 前記インバータの直流電圧検出値と直流電圧指令との差
    を出力する第3の減算器と、 前記第3の減算器からの出力信号を増幅する増幅器と、 からなる直流電圧制御回路を付加し、 前記増幅器からの出力信号を、前記第1のローパスフィ
    ルタからの出力信号に加算するようにしたことを特徴と
    するアクティブフィルタ装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載のアクティブフィル
    タ装置の制御装置において、 前記逆相成分二相三相変換回路からの出力信号を三相か
    ら二相に変換する第2の三相二相変換回路と、 前記第2の三相二相変換回路からの出力信号と前記位相
    同期回路からの出力信号とに基づいて、負荷電流の逆相
    成分を正相の有効成分および無効成分として算出する第
    3の演算回路と、 前記第1のローパスフィルタからの出力信号と前記第3
    の演算回路からの有効成分とを加算する第2の加算器
    と、 前記第2のローパスフィルタからの出力信号と前記第3
    の演算回路からの無効成分とを加算する第3の加算器
    と、 前記第1の演算回路からの出力である負荷電流の有効成
    分および無効成分と前記第2の加算器からの出力信号と
    前記第3の加算器からの出力信号とに基づいて電流指令
    を演算し、当該電流指令が定格補償容量以上であれば前
    記電流指令が定格補償容量となるような電流指令調整ゲ
    インを演算する電流指令ゲイン演算回路と、 前記電流指令ゲイン演算回路からの電流指令調整ゲイン
    を前記第1の減算器からの出力信号に乗算する乗算器
    と、 からなる電流指令調整回路を付加し、 前記乗算器からの出力信号を、最終的な前記インバータ
    の電流指令とするようにしたことを特徴とするアクティ
    ブフィルタ装置の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1に記載のアクティブフィル
    タ装置の制御装置において、 前記基本波加算器からの出力信号の高調波成分を除去す
    る基本波ローパスフィルタを付加し、 前記基本波ローパスフィルタからの出力信号を、前記第
    1の減算器の減算要素として入力するようにしたことを
    特徴とするアクティブフィルタ装置の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1に記載のアクティブフィル
    タ装置の制御装置において、 第1の設定器と、第1の位相加算器と、第2の設定器
    と、第2の位相加算器とを付加し、 前記第2の演算回路に入力する位相信号として、前記位
    相同期回路からの出力信号と前記第1の設定器からの出
    力設定信号とを前記第1の位相加算器で加算した信号を
    用い、 前記第2の逆相成分演算回路に入力する位相信号とし
    て、前記位相同期回路からの出力信号と前記第2の設定
    器からの出力設定信号とを前記第2の位相加算器で加算
    した信号を用いるようにしたことを特徴とするアクティ
    ブフィルタ装置の制御装置。
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