JPH11145041A - ステージ装置およびこれを用いた露光装置、ならびにデバイス製造方法 - Google Patents

ステージ装置およびこれを用いた露光装置、ならびにデバイス製造方法

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JPH11145041A
JPH11145041A JP9308607A JP30860797A JPH11145041A JP H11145041 A JPH11145041 A JP H11145041A JP 9308607 A JP9308607 A JP 9308607A JP 30860797 A JP30860797 A JP 30860797A JP H11145041 A JPH11145041 A JP H11145041A
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stage
mass body
mass
cylinder mechanism
gravity
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紳 松井
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/70716Stages

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステージの移動による揺れを軽減し、装置全
体の重心が変化しなようにした縦型ステージ装置を提供
すること。 【解決手段】 ステージを駆動する時に発生する振動や
装置全体の重心の変化を補正するため、縦型ステージ
に、ステージの加減速時に発生する慣性力と同じ慣性力
を発生させる慣性力付与手段と、ステージと質量体の重
力補償を行う重力補償手段とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造のリソ
グラフィ工程で使用する露光装置や各種精密加工機また
は各種精密測定器等で使用されるステージ装置、およ
び、このステージ装置を用いた露光装置やデバイス製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体デバイス製造に用いられる
露光装置として、いわゆるステッパと呼ばれる装置が知
られている。このステッパは、半導体ウエハを投影レン
ズ下でステップ移動させながら、レクチル上に形成され
ているパターン像を投影レンズでウエハ上に縮小投影
し、1枚のウエハ上の複数箇所に順次露光していくもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の露光
装置で処理される半導体ウエハについては、半導体素子
の大面積化およびコスト削減を図るために、大口径、大
サイズの半導体ウエハを用いる傾向にある。また、半導
体素子の高集積化とともに、より高速且つ高精度の位置
合わせが可能な位置決め装置が望まれている。
【0004】搭載する半導体ウエハの大口径化に対応
し、高速・高精度のXYステージの要求を満たすために
は、XYステージの動特性の向上を図らなければなら
ず、ガイド剛性を上げる等の必要があり、ステージ重量
は単にストロークアップによる重量増加分より更に増大
せざるを得ない。更に、高スループット化に対応するた
めにXYステージの移動加速度および移動速度のアップ
を図り移動時間短縮を狙うと、ステージ移動の構造体の
相対的剛性低下と合わせて、構造体強化による装置の大
型化、コストアップが生じるといった課題がある。
【0005】本発明の目的は、従来技術の問題点に鑑
み、露光装置、各種精密加工機または各種精密測定器に
用いられるステージ装置において、簡単な構成により、
ステージ加振力増大に伴う振動の伝達を防止し、高速、
高精度な位置決めが行えるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のステージ装置の第1の好ましい形態は、鉛直方向を
含む基準面上で第1方向に移動可能な第1ステージと、
該第1ステージを該第1方向に移動させる第1ステージ
駆動手段と、該基準面上で該第1方向と交差する第2方
向に移動可能な第2ステージと、該第2ステージを該第
2方向に移動させる第2ステージ駆動手段とを備え、該
第1ステージと反対方向に移動する第1質量体と、該第
1質量体を駆動する第1質量体駆動手段とを有する第1
機構と、該第2ステージと反対方向に移動する第2質量
体と、該第2質量体を駆動する第2質量体駆動手段とを
有する第2機構とのうち少なくとも一方を設けたことを
特徴とするステージ装置である。
【0007】また、本発明のステージ装置の第2の好ま
しい形態は、第1方向に移動可能な第1ステージと、第
1方向と交差する第2方向に移動可能な第2ステージと
を備え、該第1ステージおよび該第1ステージと反対方
向に移動する第1質量体に、第1磁石と第1コイルのう
ちのそれぞれ異なる一方を取付けて構成される第1機構
と、該第2ステージおよび該第2ステージと反対方向に
移動する第2質量体に、第2磁石と第2コイルのうちの
それぞれ異なる一方を取付けて構成される第2機構との
うち少なくとも一方を設けたことを特徴とするステージ
装置である。
【0008】また、前記ステージ装置が第2ステージや
第2質量体の重力補償を行うステージ重力補償手段や質
量体重力補償手段を有すことが望ましい。
【0009】また、前記ステージ重力補償手段と前記質
量体重力補償手段は、連結した構成にしても、独立した
構成にしても良い。
【0010】また、本発明のステージ装置の第3の好ま
しい形態は、移動可能なステージと、該ステージと反対
方向に移動する質量体と、該ステージに連結された第1
シリンダ機構と、該質量体に接続された第2シリンダ機
構とを有することを特徴とするステージ装置である。
【0011】前記シリンダ機構を連結する場合は、前記
第1シリンダ機構のピストンの断面積と、前記第2シリ
ンダ機構のピストンの断面積との比は、前記ステージと
前記質量体との質量比とほぼ等しいことが望ましい。
【0012】また、本発明の露光装置は、上記ステージ
装置を備えたことを特徴とする。
【0013】前記露光装置はX線露光装置であることが
好ましい。
【0014】さらに、上記露光装置を用いてデバイスを
製造するデバイス製造方法も本発明の範疇に含まれる。
【0015】
【発明の実施の形態】<実施形態1>図1は本発明の第
1実施形態の特徴を最も良く表わす縦型ステージ装置の
正面概略図である。この装置は、シンクロトロン放射光
を用いたX線露光装置に搭載するウエハを鉛直方向に保
持してウエハ面内に移動可能な縦型XYステージに、慣
性力付与手段と重力補償手段を設けたことを特徴として
いる。
【0016】同図において、1は縦型ステージ装置を支
持する定盤、2は定盤1を除振する除振ダンパ、3は定
盤1に支持され、ステージ装置を支持する基準面を有す
るステージベースである。
【0017】4はウエハを保持するウエハチャックであ
る。5はウエハチャック4を支持し、ウエハ面内(XY
平面)に移動可能なメインステージ(第1ステージ)で
あり、端面に位置計測用ビームの反射面となるX測長ミ
ラー6およびY測長ミラー7を固定している。
【0018】8はステージベース3に固定されたYステ
ージガイドであり、9はメインステージ5を搭載してY
方向に移動可能なYステージベース(第2ステージ)で
ある。Yステージガイド8はYステージベース9をX方
向(第1方向)に支持し、Y方向(第2方向)に非接触
で案内する。
【0019】10はYステージベース9に固定されたX
ステージガイドであり、メインステージ5をY方向に支
持し、X方向に非接触で案内する。
【0020】ここで、本実施形態では、非接触案内にエ
アベアリングを採用している。ただし低摩擦案内であれ
ば、これに限るものではない。
【0021】51はY方向に駆動するリニアモータ(第
2ステージ駆動手段)の可動子であり、Yステージベー
ス9に固定され、Yステージガイド8に備えられた不図
示のリニアモータ固定子と対向している。また、メイン
ステージ5にはX方向に駆動するリニアモータ(第1ス
テージ駆動手段)の可動子(不図示)が取付けられ、X
ステージガイド10に備えられたXリニアモータ固定子
54と対向している。
【0022】どちらのリニアモータも推力が働く作用軸
が被駆動体の重心を通るようにする方が望ましい。
【0023】27はステージベース3に対してX方向に
慣性力を付与するX質量体(第1質量体)である。ま
た、28はYステージベース9に固定されたX質量体案
内ガイドであり、X質量体27をX方向に駆動可能なよ
うに非接触で案内する。なお、X質量体27はX方向に
移動することで、X方向の慣性力付与手段の役割を果た
す。
【0024】23はステージベース3に対してY方向に
慣性力を付与するY質量体(第2質量体)である。ま
た、24はステージベースに固定されたY質量体案内ガ
イドであり、Y質量体23をX方向に駆動可能なように
非接触で案内する。なお、Y質量体23はY方向に移動
することで、Y方向の慣性力付与手段の役割を果たす。
【0025】それぞれの質量体には所定の方向に駆動す
るリニアモータの可動子(不図示)が取付けられ、それ
ぞれのガイドに備えられたリニアモータ固定子(不図
示)と対向し、慣性力付与手段(第1機構、第2機構)
を構成している。どちらのリニアモータも推力が働く作
用軸が質量体の重心を通るようにする方が望ましい。
【0026】また、本実施形態はYステージベースに働
く重力を補償する手段として、ピストンを有するシリン
ダ機構を採用している。
【0027】図中において、31はYステージベース9
に固定されたシリンダロッドAであり、Yステージベー
ス9と反対の先端はシリンダピストンA32(第1シリ
ンダ機構)で支持されている。33はY質量体に固定さ
れたシリンダロッドBであり、Y質量体23と反対の先
端はシリンダピストンB34(第2シリンダ機構)で支
持されている。
【0028】ピストンA32とピストンB34は、連結
された構成のエアシリンダ35中の流体を封止してい
る。これによりシリンダ機構35を介して、ピストンA
32が支持しているYステージベース9の重量と、ピス
トンB34が支持しているY質量体23の重量が伝達さ
れ、両者の釣り合いがとれるような構成となっている。
その結果、Yステージベース9の重力補償が行われる。
また、シリンダ35とピストンA32およびピストンB
34は極めて低摩擦摺動で移動可能なように、例えば非
接触になっている。
【0029】ここで、「Yステージベースの重量」と
は、「Yステージベースと共にY方向に移動するメイン
ステージ、Xステージガイド、X質量体やX質量体案内
ガイド等を含む総重量」を表わし、また同様に、「Yス
テージベースの質量」は「Yステージベースと共にY方
向に移動する物体を含む総質量」として扱い、以下も特
別の指定がない限り同様とする。
【0030】シリンダ機構35を構成するピストンの断
面積はYステージベース9の重量やY質量体23の重量
を考慮して決定される。これに関しては後述する。
【0031】質量体の駆動信号は次のように求められ
る。図中においてメインステージ5をX方向に駆動する
場合を想定すると、メインステージ5を駆動する時にX
ステージガイド10のリニアモータ固定子に生じる反力
をFx、慣性力付与手段のX質量体27を駆動する時に
X質量体案内ガイド28のリニアモータ(第1質量体駆
動手段)の固定子に生じる反力の合力をRxとする。慣
性力付与手段がFxを打ち消すようにRxを作用させるた
めには、次式を満たせば良い。
【0032】Rx=−Fx
【0033】このとき、Rxの作用軸がメインステージ
5の駆動反力Fxの作用軸と一致するように慣性力付与
手段を配置すれば、メインステージ5に回転トルクが発
生しない。また、X質量体27を複数個配置すること
は、メインステージ5に働く駆動推力の作用軸が重心位
置を通るように設計する上で、自由度を高めることがで
きる。しかし、X質量体27の数については複数個に限
るものではない。
【0034】ここで、メインステージ5の質量をMx
X質量体27の総質量をmxとすると、X質量体27の
駆動ストロークsxはメインステージのX方向のストロ
ークSxに対してMxとmxの質量比で決まり、以下の式
で表わされる。
【0035】Sx/sx=1/(Mx/mx
【0036】すなわち、両者の移動量の比は質量比の逆
数の割合でステージベース3に対して移動する。よっ
て、mxを大きくすれば、質量比Mx/mxが小さくなる
ため、X質量体27の駆動ストロークsxを小さく設計
できる。しかし、X質量体27を含むY方向移動質量は
大きくなるため、Y方向の移動に必要なエネルギーは大
きくなる。逆に、sxを大きく設計できれば、X質量体
27の質量mxを小さくすることができるため、Y方向
移動質量は小さくなり、Y方向の移動に必要なエネルギ
ーを小さくすることができる。
【0037】Y方向の場合も同様で、Yステージベース
をY方向に駆動する時にYステージガイド8に生じる反
力を打ち消すように慣性力付与手段のY質量体を駆動す
れば良い。しかし、Y方向に関しては重力の影響が大き
いため、まずYステージベース9やY質量体23に作用
する重力補償手段が働いているものとしてYステージベ
ース9やY質量体23にかかる重力の影響を無視し、前
述のX方向の場合と同様に、Y方向の駆動手段の作用の
みを考える。
【0038】Yステージベース9をY方向に駆動する時
にステージベース3に固定されたYステージガイド8に
生じる反力の合力をFy、慣性力付与手段のY質量体2
3を駆動する時にステージベースに固定されたY質量体
案内ガイドに生じる反力の合力をRyとする。慣性力付
与手段がFyを打ち消すようにRyを作用させるために
は、次式を満たせば良い。
【0039】Ry=−Fy
【0040】このとき、Ryの作用軸がFyの作用軸と一
致するように慣性力付与手段を配置すれば、ステージベ
ース3に回転トルクが発生しない。また、Y質量体23
を複数個配置することは、Yステージベース9に働く駆
動推力の作用軸が重心位置を通るように設計する上で、
自由度を高めることができる。しかし、Y質量体23の
数については複数個に限るものではない。
【0041】ここで、Yステージベース9の質量を
y、Y質量体23の総質量をmyとすると、質量体の駆
動ストロークsyはY方向移動体のY方向のストローク
yに対してMyとmyの質量比で決まり、以下の式で表
わされる。
【0042】Sy/sy=1/(My/my
【0043】すなわち、両者の移動量の比は質量比の逆
数の割合でステージベース3に対して移動する。よっ
て、myを大きくすれば、質量比My/myが小さくなる
ため、Y質量体23の駆動ストロークsyを小さく設計
できる。
【0044】次に、シリンダ機構35によるYステージ
ベース9とY質量体23の釣り合いの関係や、ピストン
断面積とピストンの移動量の関係について考える。
【0045】図2は第1実施形態の重力補償手段である
シリンダ機構のモデル図である。
【0046】シリンダ機構35において、ピストンA3
2およびピストンB34の断面積をそれぞれaおよびb
とすると、ピストンA32に支持されるYステージベー
ス9の質量MyおよびY質量体23の総質量myとの関係
は以下の式で表わされる。
【0047】a/b=My/my
【0048】ただし、Yステージベース9やY質量体2
3を複数のピストンで支持する場合、aやbはピストン
の断面積の総和となる。
【0049】上式によって断面積比が決定されたピスト
ンA32およびピストンB34の移動量の比は次式で求
めることができる。ここで、SPをピストンA32の移
動量、sPをピストンB34の移動量である。
【0050】SP/sP=1/(a/b)
【0051】つまり、Yステージベース9の重量を支持
するピストンA32と、Y質量体23の重量を支持する
ピストンB34との断面積比a/bは、Yステージベー
ス9とY質量体23の移動量との比の逆数となってい
る。
【0052】これらの関係式から本実施形態のステージ
装置を構成するYステージベース9とY質量体23の移
動量の比(Sy/sy)と、重力補償手段であるピストン
機構35のピストンA32とピストンB34の移動量の
比(Sp/sp)が等しくなることが分かる。移動量の比
が等しいため、慣性力付与手段を構成するYステージベ
ース9とY質量体23を、シリンダロッドA31および
シリンダロッドB33を介して重力補償手段に接続する
ことができる。そのため、単純な構成で、慣性力付与手
段と重力補償手段を両立させることができる。
【0053】この時、ピストンA32の断面積とピスト
ンB34の断面積との比は、Yステージベース9とY質
量体23との質量比とほぼ等しくなっている。
【0054】ここで、本実施形態ではシリンダ内の媒体
に気体を使用したが、同様の機能を有していればこれに
限るものではなく、たとえば油圧シリンダを使用しても
良い。
【0055】本実施形態ではメインステージがX方向に
駆動したことによる駆動反力は、X質量体の移動によっ
て軽減され、結果として、ステージベースや定盤への加
振力を減少させることができる。さらに、メインステー
ジとX質量体が質量比の逆数の割合で、X方向に関して
それぞれ逆方向に移動するため、ステージ装置全体の重
心位置の変化はほとんど発生しないという効果もある。
そのため、ステージベースを支持する定盤の変形を抑え
ることができる。特に、本実施例のような縦型ステージ
において、X方向に関する反力や重心位置変化を抑える
ことは、除振ダンパにかかる負荷の変化を軽減できるた
め、高速、高精度なステージ装置に有利である。
【0056】また、本実施形態では、Yステージベース
がY方向に駆動したことによる駆動反力は、Y質量体の
移動によって軽減され、結果として、ステージベースや
定盤への加振力を減少させることができる。さらに、Y
ステージベースとY質量体が質量比の逆数の割合で、Y
方向に関してそれぞれ逆方向に移動するため、ステージ
装置全体の重心位置の変化はほとんど発生しない。その
ため、ステージベースを支持する定盤の変形を抑えるこ
とができる。さらに、Yステージベースの自重を連結し
たシリンダ機構により補償することで、単純な構成で駆
動手段と重力補償手段が両立され、少ないエネルギーや
発熱で、ステージの駆動を行うことができる。
【0057】<実施形態2>図3は本発明の第2実施形
態の特徴を表わす縦型ステージ装置の正面概略図であ
る。図中の番号において、図1の第1実施形態と同じ部
材については同一番号をつけている。
【0058】第2実施形態も第1実施形態の場合と同様
に、縦型XYステージに慣性力付与手段と重力補償手段
を構成したものとなっている。
【0059】第2実施形態のメインステージや慣性力付
与手段の動作原理や動作状況等は第1実施形態の場合と
同様なので、説明は省略する。
【0060】第2実施形態はシリンダ機構による重力補
償手段のかわりに、滑車とベルトで重力補償を行ってい
る。
【0061】図3において、41はY質量体23とYス
テージベース9をつり下げるためのベルト、42はステ
ージベース3に固定された固定台、43は固定台に配設
された滑車ユニットである。図から分かるように、ベル
ト41は滑車ユニット43に掛けられているため、滑車
ユニット43はベルト41を介してYステージベース9
とY質量体23を支持する構成になっている。
【0062】図4は第2実施形態の重力補償手段である
滑車ユニットのモデル図である。
【0063】滑車ユニット43は2つの径をもつ滑車か
ら構成されるため、1つの滑車ユニットに対して2つの
ベルトが必要となり、ベルト41の一端は滑車に固定さ
れ、もう一方のベルトの一端はYステージベース9やY
質量体23に取付けられる。
【0064】第2実施形態では、滑車ユニット43のプ
ーリー径の比に注目し、Yステージベース9とY質量体
23の重量の釣り合いや、Yステージベース9とY質量
体23の移動量とプーリー径の関係について考える。
【0065】ここで、Yステージベース9の質量をM
y、Y質量体23の総質量をmyとする。滑車ユニット
43において、Yステージベース9に取付けられたベル
ト41が掛けられている滑車の径をd、Y質量体23に
取付けられたベルト41が掛けられている滑車の径をe
とする。この場合、滑車ユニット43がYステージベー
ス9とY質量体23の重量を釣り合せるためには、滑車
ユニット43のプーリー径の比d/eは質量比My/my
から決定され、次式で表わされる。
【0066】d/e=1/(My/my
【0067】つまり、滑車ユニット43のプーリー径の
比は、滑車が支持しているYステージベース9とY質量
体23の質量比の逆数となっている。
【0068】ここで、このプーリー径の比で滑車を構成
した場合のYステージベース9の移動量SpとY質量体
23の移動量spは、それぞれ接続された滑車の径に比
例するため次式のようになる。
【0069】Sp/sp=d/e
【0070】これらの関係式から本実施形態のステージ
装置を構成するYステージベース9とY質量体23の移
動量の比(Sy/sy)と、滑車ユニット43から構成さ
れる重力補償手段のYステージベース9とY質量体23
の移動量の比(Sp/sp)が等しくなっていることが分
かる。移動量の比が等しいため、慣性力付与手段を構成
するYステージベース9とY質量体23を、ベルト41
を介して重力補償手段の滑車に接続することができる。
そのため、単純な構成で、慣性力付与手段と重力補償手
段を両立させることができる。
【0071】ここで、本実施形態では重力補償機構にベ
ルトを使用したが、同様の効果を有していればこれに限
るものではなく、たとえばワイヤを使用しても良い。
【0072】また、Y質量体23を複数個配置する場
合、Yステージベース9やY質量体23を支持する滑車
ユニット43の数を同様に複数個配置する方が望まし
い。
【0073】本実施形態では、第1実施形態の慣性力付
与手段による効果に加え、ベルトと滑車を用いた重力補
償手段の効果として、YステージベースがY方向に駆動
したことによる駆動反力は、Y質量体の移動によって軽
減され、結果として、ステージベースや定盤への加振力
を減少させることができる。さらに、Yステージベース
とY質量体が質量比の逆数の割合で、Y方向に関してそ
れぞれ逆方向に移動するため、ステージ装置全体の重心
位置の変化はほとんど発生しない。そのため、ステージ
ベースを支持する定盤の変形を抑えることができる。さ
らに、Yステージベースの自重を滑車やベルトにより補
償することで、少ないエネルギーや発熱で、ステージの
駆動を行うことができる。
【0074】<第3実施形態>図5は本発明の第3実施
形態の特徴を表わす縦型ステージ装置の正面概略図であ
る。図中の番号において、図1の第1実施形態と同じ部
材については同一番号をつけている。
【0075】第3実施形態も第1実施形態の場合と同様
に、縦型XYステージに慣性力付与手段と重力補償手段
を構成したものとなっている。
【0076】第3実施形態のシリンダ機構35からなる
重力補償手段の動作原理や動作状況等は第1実施形態の
場合と同様なので、説明は省略する。
【0077】第3実施形態は、メインステージとX質量
体にそれぞれ設けられたリニアモータによって独立にそ
れぞれを駆動するかわりに、メインステージとX質量体
にX磁石ユニットとXコイルユニットを設け、X方向の
駆動や慣性力付与を行っている。また、Y方向に関して
もYステージベースとY質量体に設けられたY磁石ユニ
ットとYコイルユニットによってY方向の駆動や慣性力
付与を行っている。
【0078】同図において、1は縦型ステージ装置を支
持する定盤、2は定盤を除振する除振ダンパ、3は定盤
に支持され、ステージユニットを固定するステージベー
スである。
【0079】4はウエハを保持するウエハチャックであ
る。5はウエハチャックを支持し、ウエハ面内(XY平
面)に移動可能なメインステージ(第1ステージ)であ
り、端面に位置計測用ビームの反射面となるX測長ミラ
ー6およびY測長ミラー7を固定している。
【0080】8はステージベース3に固定されたYステ
ージガイドであり、9はメインステージを搭載してY方
向(第2方向)に移動可能なYステージベース(第2ス
テージ)である。Yステージガイド8はYステージベー
ス9をX方向(第1方向)に支持し、Y方向に非接触で
案内する。
【0081】10はYステージベース9に固定されたX
ステージガイドであり、メインステージ5をY方向に支
持し、X方向に非接触で案内する。
【0082】ここで、本実施形態では、非接触案内にエ
アベアリングを採用している。ただし低摩擦案内であれ
ば、これに限るものではない。
【0083】25はメインステージ5に取付けられたX
磁石ユニット(第1磁石)、26はX質量体27(第1質
量体)に取付けられたXコイルユニット(第1コイル)
である。ここで、X磁石ユニット25とXコイルユニッ
ト26は移動手段として機能するリニアモータ(第1機
構)を構成している。このため、X磁石ユニットとXコ
イルユニットを逆に配置しても良い。
【0084】X質量体27はメインステージ5に対して
X方向に関して逆方向に移動する質量体である。また、
28はYステージベース9に固定されたX質量体案内ガ
イドであり、X質量体27をX方向に駆動可能なように
非接触で案内する。なお、X質量体27はメインステー
ジ5に対して移動することで、X方向の慣性力付与手段
の役割を果たす。
【0085】21はYステージベース9に取付けられた
Y磁石ユニット(第2磁石)、22はY質量体23(第
2質量体)に取付けられたYコイルユニット(第2コイ
ル)である。ここで、Y磁石ユニット21とYコイルユ
ニット22は移動手段として機能するリニアモータ(第
2機構)を構成している。このため、Y磁石ユニットと
Yコイルユニットを逆に配置しても良い。
【0086】Y質量体23はYステージベース9に対し
てY方向に関して逆向きに移動する質量体である。ま
た、24はステージベースに固定されたY質量体案内ガ
イドであり、Y質量体23をY方向に駆動可能なように
非接触で案内する。なお、Y質量体23はYステージベ
ース9に対して移動することで、Y方向の慣性付与手段
の役割を果たす。
【0087】上記の構成でメインステージ5をX方向に
駆動する場合について説明する。不図示の駆動コントロ
ーラを介してXコイルユニット26に駆動を指令する
と、Xコイルユニット26とX磁石ユニット25との間
でX方向の推力が発生する。しかし、X磁石ユニット2
5を取付けたメインステージ5、およびXコイルユニッ
ト26を取付けたX質量体27は、ともにX方向に移動
可能なように構成されており、さらに摩擦が低くなるよ
うに非接触で案内されているため、両者はX方向に関し
て逆方向に移動する。
【0088】メインステージ5を駆動するX磁石ユニッ
ト25からの推力の合力をFx、X質量体27を駆動す
るXコイルユニット26からの推力の合力をRxとす
る。ここで、力の釣り合い式から次の式が成り立つ。
【0089】Fx=−Rx
【0090】このとき、Rxの作用軸がメインステージ
5の重心位置を通るようにX磁石ユニット25やXコイ
ルユニット26を配置すれば、メインステージ駆動推力
であるFxがメインステージ5の重心位置を通るように
作用するため、ステージに回転トルクが発生しない。ま
た、X質量体を複数個配置することは、メインステージ
に働く駆動推力の作用軸が重心位置を通るように設計す
る上で、自由度を高めることができる。しかし、X質量
体の数については複数個に限るものではない。
【0091】ここで、メインステージ5の質量をMx
X質量体27の総質量をmxとすると、X質量体27の
駆動ストロークsxはメインステージのX方向のストロ
ークSxに対してMxとmxの質量比で決まり、以下の式
で表わされる。
【0092】Sx/sx=1/(Mx/mx
【0093】すなわち、両者の移動量の比は質量比の逆
数の割合でステージベース3に対して移動する。よっ
て、mxを大きくすれば、質量比Mx/mxが小さくなる
ため、X質量体27の駆動ストロークSxを小さく設計
できる。しかし、X質量体27を含むY方向移動質量は
大きくなるため、Y方向の移動に必要なエネルギーを小
さくすることができる。
【0094】Y方向の場合も同様で、Yステージベース
をY方向に駆動する時にY質量体が駆動される。しか
し、Y方向に関しては重力の影響が大きい。まずYステ
ージベース9やY質量体23に作用する重力補償手段が
働いているものとしてYステージベース9やY質量体2
3にかかる重力の影響を無視し、前述のX方向の場合と
同様に、Y方向の駆動手段の作用のみを考える。
【0095】不図示の駆動コントローラを介してYコイ
ルユニット22に駆動を指令すると、Yコイルユニット
22とY磁石ユニット21との間でY方向の推力が発生
する。しかし、Y磁石ユニット21を固定したYステー
ジベース9、およびYコイルユニット22を固定したY
質量体23は、ともにY方向に移動可能なように構成さ
れており、さらに摩擦が低くなるように非接触で案内さ
れているため、両者はY方向に関して逆方向に移動す
る。
【0096】Yステージベース9を駆動するY磁石ユニ
ット21からの推力の合力をFy、Y質量体23を駆動
するYコイルユニット22からの推力の合力をRyとす
る。ここで、力の釣り合い式から次の式が成り立つ。
【0097】Fy=−Ry
【0098】このとき、Ryの作用軸がメインステージ
5やYステージベース9を含むY方向移動体全体の重心
位置を通るようにY磁石ユニット21やYコイルユニッ
ト22を配置すれば、FyはY方向移動体全体の重心位
置を通るように作用するため、ステージに回転トルクが
発生しない。また、Y質量体23を複数個配置すること
は、Yステージベース9に働く駆動推力の作用軸が重心
位置を通るように設計する上で、自由度を高めることが
できる。しかし、Y質量体23の数については複数個に
限るものではない。
【0099】ここで、Yステージベース9の質量を
y、Y質量体23の総質量をmyとすると、質量体の駆
動ストロークsyはY方向移動体のY方向のストローク
yに対してMyとmyの質量比で決まり、以下の式で表
わされる。
【0100】Sy/sy=1/(My/my
【0101】すなわち、両者の移動量の比は質量比の逆
数の割合でステージベース3に対して移動する。よっ
て、myを大きくすれば、質量比My/myが小さくなる
ため、Y質量体の駆動ストロークsyを小さく設計でき
る。
【0102】本実施形態では、ステージの移動に伴い、
ステージと反対方向に質量体が駆動されるが、ステージ
の移動量と質量体の移動量の関係は、第1実施形態の場
合と同様となる。そのため、第3実施形態の場合も第1
実施形態と同様に、慣性力付与手段を構成するYステー
ジベース9とY質量体23を、シリンダロッドA31お
よびシリンダロッドB33を介して重力補償手段に接続
することができる。そのため、単純な構成で慣性力付与
手段と重力補償手段を両立させることができる。
【0103】このとき、ピストンA32の断面積とピス
トンB34の断面積との比は、Yステージベース9とY
質量体23との質量比とほぼ等しくなっている。
【0104】本実施例ではメインステージがX方向に駆
動したことによる反力がX質量体の移動によって軽減さ
れ、結果として、ステージベースや定盤への加振力を減
少させることができる。さらに、メインステージとX質
量体が質量比の逆数の割合で、X方向に関してそれぞれ
逆方向に移動するため、ステージ装置全体の重心位置の
変化はほとんど発生しないという効果もある。そのた
め、ステージベースを支持する定盤の変形を抑えること
ができる。特に、本実施形態のような縦型ステージにお
いて、X方向に関する反力や重心位置変化を抑えること
は、除振ダンパにかかる負荷の変化を軽減できるため、
高速、高精度なステージ装置に有利である。
【0105】また、本実施形態では、Yステージベース
がY方向に駆動したことによる駆動反力がY質量体の移
動によって軽減され、結果としてステージベースや定盤
への加振力を減少させることができる。さらに、Yステ
ージベースとY質量体が質量比の逆数の割合で、Y方向
に関してそれぞれ逆方向に移動するため、ステージ装置
全体の重心位置の変化はほとんど発生しない。そのた
め、ステージベースを支持する定盤の変形を抑えること
ができる。さらに、Yステージベースの自重を連結した
シリンダ機構により補償することで、単純な構成で駆動
手段と重力補償が両立され、少ないエネルギーや発熱
で、ステージの駆動を行うことができる。
【0106】また、本実施形態のような縦型ステージで
はなく、ステージベースの基準面が水平な面となるよう
なXYステージの場合でも、本実施形態のようなステー
ジや質量体の駆動機構を設けることができる。その場
合、本実施形態の重力補償手段は省略しても良い。
【0107】<実施形態4>図6は本発明の特徴を表わ
す第4実施形態の縦型ステージ装置の正面概略図であ
る。図中の番号において、図3の第2実施形態または図
5の第3実施形態と同じ部材については同一番号をつけ
ている。
【0108】第4実施形態も前述した実施形態の場合と
同様に、縦型XYステージに慣性力付与手段と重力補償
手段を構成したものとなっている。
【0109】第4実施形態の磁石ユニットやコイルユニ
ットで構成される慣性力付与手段の動作原理や動作状況
等は第3実施形態の場合と同様なので説明は省略する。
また、滑車ユニット43やベルト41で構成される重力
補償手段の動作原理や動作状況等は第2実施形態の場合
と同様なので説明は省略する。
【0110】本実施例ではメインステージがX方向に駆
動したことによる反力がX質量体の移動によって軽減さ
れ、結果として、ステージベースや定盤への加振力を減
少させることができる。さらに、メインステージとX質
量体が質量比の逆数の割合で、X方向に関してそれぞれ
逆方向に移動するため、ステージ装置全体の重心位置の
変化はほとんど発生しないという効果もある。そのた
め、ステージベースを支持する定盤の変形を抑えること
ができる。特に、本実施形態のような縦型ステージにお
いて、X方向に関する反力や重心位置変化を抑えること
は、除振ダンパにかかる負荷の変化を軽減できるため、
高速、高精度なステージ装置に有利である。
【0111】また、本実施形態では、Yステージベース
がY方向に駆動したことによる駆動反力がY質量体の移
動によって軽減され、結果としてステージベースや定盤
への加振力を減少させることができる。さらに、Yステ
ージベースとY質量体が質量比の逆数の割合で、Y方向
に関してそれぞれ逆方向に移動するため、ステージ装置
全体の重心位置の変化はほとんど発生しない。そのた
め、ステージベースを支持する定盤の変形を抑えること
ができる。さらに、Yステージベースの自重をベルトと
滑車ユニットで構成される重力補償手段で支持すること
で、単純な構成で駆動手段と重力補償が両立され、少な
いエネルギーや発熱で、ステージの駆動を行うことがで
きる。
【0112】<実施形態5>図7は本発明の特徴を表わ
す第5実施形態の縦型ステージ装置の正面概略図であ
る。図中の番号において、図1の第1実施形態と同じ部
材については同一番号をつけている。
【0113】第5実施形態も第1実施形態の場合と同様
に、縦型XYステージに慣性力付与手段と重力補償手段
を構成したものとなっている。
【0114】第5実施形態の、慣性力付与手段の動作原
理や動作状況等は第1実施形態の場合と同様なので、説
明は省略する。
【0115】本実施形態でも重力補償手段としてピスト
ンを有するシリンダ機構を採用しているが、前述した実
施形態とは異なり、Yステージベースを支持するピスト
ンとY質量体を支持するピストンが独立したシリンダ機
構で構成されて、別々に重力補償を行っている。
【0116】図中において、31はYステージベースに
接続されたシリンダロッドAであり、Yステージベース
9と反対の先端はシリンダピストンA32で支持されて
いる。33はY質量体23に接続されたシリンダロッド
Bであり、Y質量体23と反対の先端はシリンダピスト
ンB34で支持されている。
【0117】Yステージベース9の重力補償を行う重力
補償手段(ステージ重力補償手段)のピストンAは、エ
アシリンダA36の流体を封止している。不図示の重力
補償制御部は、シリンダA36に与えるべき推力指令値
の演算を行い、シリンダの制御弁(不図示)に推力指令
値が供給される。制御弁は与えられた推力指定値である
電流値に基いてシリンダA内の流体の圧力または体積を
変更し、ピストンA32の推力を調整する。ピストンA
32はシリンダロッドA31に固定され、Yステージベ
ース9に対しY方向に推力を与える。シリンダ機構36
の推力の制御によって、Yステージベース9の重量分が
シリンダA36の推力によってバランスされている。
【0118】同様に、Y質量体23の重力補償を行う重
力補償手段(質量体重力補償手段)のピストンB34
は、エアシリンダB37の流体を封止している。不図示
の重力補償制御部からの推力指令値により、制御弁を制
御し、シリンダB内の圧力または体積を変更し、ピスト
ンB37の推力を調整する。この場合はY質量体23の
重力分がシリンダB37の推力によってバランスされ
る。
【0119】この結果、Yステージベース9およびY質
量体23の重力補償が行われる。また、シリンダAとピ
ストンA、およびシリンダBとピストンBは極めて低摩
擦摺動で移動可能なように、例えば非接触となってい
る。
【0120】本実施形態はYステージベースの重力補償
とY質量体の重力補償を独立して行うことができる。そ
のため、重力補償を行っているシリンダ機構のピストン
の推力は駆動のためのエネルギーとしても用いることが
でき、YステージベースとY質量体を独立して駆動する
ことができるため、慣性力付与手段によるステージ反力
の軽減のほかに、外乱等によってYステージベースに生
じる振動も打ち消すことが可能である。また、第1実施
形態のようなYステージベースとY質量体を支持するピ
ストンAとピストンBの断面積比の制約がなくなり、設
計上の自由度を高めることができる。また、ステージに
ウエハを搭載することによるYステージベースの質量の
変化にも対応できる。
【0121】<実施形態6>図8は本発明の特徴を表わ
す第6実施形態の縦型ステージ装置の正面概略図であ
る。図中の番号において、図5の第3実施形態または図
7の第5実施形態と同じ部材については同一番号をつけ
ている。
【0122】第6実施形態も前述した実施形態の場合と
同様に、縦型XYステージに慣性力付与手段と重力補償
手段を構成したものとなっている。
【0123】また、本実施形態の、メインステージ5
(第1ステージ)とX質量体27(第1質量体)に設け
られたX磁石ユニット25(第1磁石)とXコイルユニ
ット26(第1コイル)によって構成されるX方向(第
1方向)の慣性力付与手段(第1機構)や、Yステージ
ベース9(第2ステージ)とY質量体23(第2質量
体)に設けられたY磁石ユニット21(第2磁石)とY
コイルユニット22(第2コイル)によって構成される
Y方向(第2方向)の慣性力付与手段(第2機構)の動
作原理や動作状況等は第3実施形態の場合と同様なの
で、説明は省略する。
【0124】本実施例では、第3実施形態で得られる効
果のほかに、YステージベースとY質量体を支持するピ
ストンAとピストンBの断面積比の制約がなくなり、設
計上の自由度を高めることができる。また、ステージに
ウエハを搭載することによるYステージベースの質量の
変化にも対応できる。
【0125】<実施形態7>次に上述したステージ装置
を利用したX線露光装置の実施形態を説明する。図9は
本発明のX線露光装置の構成図である。X線源としての
SR発生装置61から放射されたSR光62は、発光点
から所定の位置に設置されたミラー63に入射する。ミ
ラー63は凸面形状をしており、SR発生装置61から
放射されたシート状のSR光62を拡大する。図中のミ
ラーは1枚だが、シート状のSR光を拡大する目的なら
ば、複数枚のミラーを用いても良い。ミラーにより反射
されたSR光64は、X線透過膜上にX線吸収体からな
るパターンが形成されている原版の透過型マスク67を
透過後、所望のパターン形状となり、感光材としてのレ
ジストが塗布してある基板68(ウエハ)に照射され
る。ウエハ68は前述したステージ装置のウエハチャッ
ク69に保持され、ウエハチャック69は不図示のメイ
ンステージに搭載されている。マスク67の上流側には
露光領域の全面にわたり露光時間を制御するためのシャ
ッター65が設置されている。シャッター65はシャッ
ター制御ユニット70により制御されるシャッター駆動
ユニット66により駆動される。不図示のベリリウム膜
がミラー63とシャッター65の間に位置し、ベリリウ
ム膜よりミラー側は超真空、シャッター側は減圧Heと
なっている。
【0126】本実施形態の露光装置を用いることによ
り、高速、高精度化に対応した露光装置を得ることがで
きる。
【0127】<実施形態8>次に上述した露光装置を利
用した半導体デバイスの製造方法の実施形態を説明す
る。図10は半導体デバイス(ICやLSI等の半導体
チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイク
ロマシン等)の製造のフローを示す。ステップS11
(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行なう。
ステップS12(マスク製作)では設計した回路パター
ンを形成したマスクを製作する。一方、ステップS13
(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いて基板であ
るウエハを製造する。ステップS14(ウエハプロセ
ス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを
用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回
路を形成する。次のステップS15(組立)は後工程と
呼ばれ、ステップS14によって作製されたウエハを用
いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程
(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程
(チップ封入)等の工程を含む。ステップS16(検
査)ではステップS15で作製された半導体デバイスの
動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行なう。こう
した工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷
(ステップS17)される。
【0128】図11は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップS21(酸化)ではウエハの表面を
酸化させる。ステップS22(CVD)ではウエハ表面
に絶縁膜を形成する。ステップS23(電極形成)では
ウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップS2
4(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ス
テップS25(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗
布する。ステップS26(露光)では上記説明した露光
装置によってマスクの回路パターンをウエハに焼付露光
する。ステップS27(現像)では露光したウエハを現
像する。ステップS28(エッチング)では現像したレ
ジスト像以外の部分を削り取る。ステップS29(レジ
スト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジス
トを取り除く。これらのステップを繰り返し行なうこと
によって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成され
る。本実施形態の製造方法を用いれば、高集積度の半導
体デバイスを製造することができる。
【0129】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ステージの移
動加速度による慣性力を軽減させる効果のほか、ステー
ジの移動に伴う重心位置変化も打ち消す効果が得られ
る。特に、X方向(第1方向)に関する反力や重心位置
変化を抑えることは、除振ダンパにかかる負荷の変化を
軽減できるため、高速、高精度なステージ装置に有利で
ある。
【0130】請求項2の発明によれば、ステージと質量
体に、磁石とコイルのうちのそれぞれ異なる一方を取付
けて第1機構および第2機構を構成しているため、コイ
ルに通電を行うとステージの移動に伴い質量体も移動す
る。この構成によって、ステージの移動加速度による慣
性力を軽減させる効果のほか、ステージの移動に伴う重
心位置変化も打ち消す効果が得られる。特に、X方向
(第1方向)に関する反力や重心位置変化を抑えること
は、除振ダンパにかかる負荷の変化を軽減できるため、
高速、高精度なステージ装置に有利である。
【0131】請求項8の発明により、ステージ装置にス
テージの重力を補償するステージ重力補償手段を設け、
請求項9の発明により、質量体の重力を補償する質量体
重力補償手段を設けた。この構成によって、少ないエネ
ルギーや発熱で、ステージの駆動を行うことができる。
特に、請求項10の発明によれば、重力補償手段はステ
ージの重量と質量体の重量を釣合わせて重力補償を行う
ように、ステージ重力補償手段と質量体重力補償手段が
滑車とベルトにより連結されている。さらに、請求項1
3の発明によれば、重力補償手段はステージの重量と質
量体の重量を釣合わせて重力補償を行うように、シリン
ダ機構が連結されている。これにより、駆動手段や慣性
力付与手段と重力補償手段を簡単な構成で両立すること
ができる。
【0132】請求項15の発明によれば、移動可能なス
テージと質量体に、それぞれシリンダ機構を設けた。こ
の構成により、ステージの重量と質量体の重量の重力補
償を行うことができる。また、請求項16の発明によ
り、それぞれのシリンダ機構を連結させ、請求項17の
発明のようにピストンの断面積比とステージと質量体の
質量比をほぼ等しくすることで、ステージの重量と質量
体の重量を釣合わせて重力補償を行うことができる。こ
の構成により、簡単な構成でステージの重量と質量体の
重量を重力補償することができる。
【0133】また、請求項18の発明により、ステージ
の移動に伴う反力や重心位置変化を抑えることができ
る。
【0134】さらに、請求項22の発明によれば、簡単
な構成でステージや質量体の駆動手段と重力補償手段を
両立させることができる。
【0135】さらに、請求項27の発明により、本体の
変形を押さえることができるステージ装置をX線露光装
置に用いたため、ウエハの大型化に伴いウエハステージ
が大型化されても装置本体の高剛性化、大型化によるコ
ストアップを抑えることができ、高速、高精度な露光が
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の縦型ステージ装置の正面概略図
【図2】第1実施形態の重力補償手段のモデル図
【図3】第2実施形態の縦型ステージ装置の正面概略図
【図4】第2実施形態の重力補償手段のモデル図
【図5】第3実施形態の縦型ステージ装置の正面概略図
【図6】第4実施形態の縦型ステージ装置の正面概略図
【図7】第5実施形態の縦型ステージ装置の正面概略図
【図8】第6実施形態の縦型ステージ装置の正面概略図
【図9】第7実施形態のX線半導体露光装置の構成図
【図10】半導体デバイス製造方法のフロー図
【図11】ウエハプロセスのフロー図
【符号の説明】 1 定盤 2 除振ダンパ 3 ステージベース 4 ウエハチャック 5 メインステージ 6 X測長ミラー 7 Y測長ミラー 8 Yステージガイド 9 Yステージベース 10 Xステージガイド 21 Y磁石ユニット 22 Yコイルユニット 23 Y質量体 24 Y質量体案内ガイド 25 X磁石ユニット 26 Xコイルユニット 27 X質量体 28 X質量体案内ガイド 31 シリンダロッドA 32 シリンダピストンA 33 シリンダロッドB 34 シリンダピストンB 35 エアシリンダ 36 エアシリンダA 37 エアシリンダB 41 ベルト 42 固定台 43 滑車ユニット 51 Yリニアモータ可動子 54 Xリニアモータ固定子 61 SR発生装置 62 SR光 63 ミラー 64 SR光 65 シャッター 66 シャッター駆動ユニット 67 マスク 68 ウエハ 69 ウエハチャック 70 シャッター制御ユニット

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直方向を含む基準面上で第1方向に移
    動可能な第1ステージと、該第1ステージを該第1方向
    に移動させる第1ステージ駆動手段と、該基準面上で該
    第1方向と交差する第2方向に移動可能な第2ステージ
    と、該第2ステージを該第2方向に移動させる第2ステ
    ージ駆動手段とを備え、 該第1ステージと反対方向に移動する第1質量体と、該
    第1質量体を駆動する第1質量体駆動手段とを有する第
    1機構と、 該第2ステージと反対方向に移動する第2質量体と、該
    第2質量体を駆動する第2質量体駆動手段とを有する第
    2機構とのうち少なくとも一方を設けたことを特徴とす
    るステージ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1ステージ駆動手段および前記第
    2ステージ駆動手段はリニアモータであることを特徴と
    する請求項2記載のステージ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1質量体駆動手段および前記第2
    質量体駆動手段はリニアモータであることを特徴とする
    請求項1または2記載のステージ装置。
  4. 【請求項4】 第1方向に移動可能な第1ステージと、
    第1方向と交差する第2方向に移動可能な第2ステージ
    とを備え、 該第1ステージおよび該第1ステージと反対方向に移動
    する第1質量体に、第1磁石と第1コイルのうちのそれ
    ぞれ異なる一方を取付けて構成される第1機構と、 該第2ステージおよび該第2ステージと反対方向に移動
    する第2質量体に、第2磁石と第2コイルのうちのそれ
    ぞれ異なる一方を取付けて構成される第2機構とのうち
    少なくとも一方を設けたことを特徴とするステージ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1または第2質量体を複数個配置
    したことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のステ
    ージ装置。
  6. 【請求項6】 前記第1または第2ステージの駆動に伴
    って発生する反力または重心変化を軽減させるように、
    前記第1または第2質量体が移動することを特徴とする
    請求項1〜5いずれか記載のステージ装置。
  7. 【請求項7】 前記第2方向が鉛直方向を含むことを特
    徴とする請求項1〜6いずれか記載のステージ装置。
  8. 【請求項8】 前記第2ステージの重力補償を行うステ
    ージ重力補償手段を有することを特徴とする請求項7記
    載のステージ装置。
  9. 【請求項9】 前記第2質量体の重力補償を行う質量体
    重力補償手段を有することを特徴とする請求項8記載の
    ステージ装置。
  10. 【請求項10】 前記第2ステージと前記第2質量体の
    重量を釣合わせて重力補償を行うように、前記ステージ
    重力補償手段と前記質量体重力補償手段が滑車とベルト
    により連結されていることを特徴とする請求項9記載の
    ステージ装置。
  11. 【請求項11】 前記第2ステージを支持する前記滑車
    と、前記第2質量体を支持する前記滑車とのプーリー径
    比は、該第2ステージと該第2質量体との質量比の逆数
    とほぼ等しいことを特徴とする請求項10記載のステー
    ジ装置。
  12. 【請求項12】 前記重力補償手段はシリンダ機構から
    構成されることを特徴とする請求項8または9記載のス
    テージ装置。
  13. 【請求項13】 前記ステージ重力補償手段は第1シリ
    ンダ機構から構成され、前記質量体重力補償手段は第2
    シリンダ機構から構成され、前記第2ステージと前記第
    2質量体の重量を釣合わせて重力補償を行うように、該
    第1シリンダ機構と該第2シリンダ機構が連結されてい
    ることを特徴とする請求項12記載のステージ装置。
  14. 【請求項14】 前記第1シリンダ機構のピストンの断
    面積と、前記第2シリンダ機構のピストンの断面積との
    比は、前記第2ステージと前記第2質量体との質量比と
    ほぼ等しいことを特徴とする請求項13記載のステージ
    装置。
  15. 【請求項15】 移動可能なステージと、該ステージと
    反対方向に移動する質量体と、該ステージに接続された
    第1シリンダ機構と、該質量体に接続された第2シリン
    ダ機構とを有することを特徴とするステージ装置。
  16. 【請求項16】 前記第1シリンダ機構と前記第2シリ
    ンダ機構が連結されていることを特徴とする請求項15
    記載のステージ装置。
  17. 【請求項17】 前記第1シリンダ機構のピストンの断
    面積と、前記第2シリンダ機構のピストンの断面積との
    比は、前記ステージと前記質量体との質量比とほぼ等し
    いことを特徴とする請求項16記載のステージ装置。
  18. 【請求項18】 前記ステージの移動に伴って発生する
    反力または重心位置変化を軽減させるように、前記質量
    体が移動することを特徴とする請求項15〜17いずれ
    か記載のステージ装置。
  19. 【請求項19】 前記ステージは、鉛直方向を含む方向
    に移動可能であることを特徴とする請求項15〜18記
    載のステージ装置。
  20. 【請求項20】 前記第1シリンダ機構は前記ステージ
    の重量を鉛直方向に支持し、前記第2シリンダ機構は前
    記質量体の重量を鉛直方向に支持することを特徴とする
    請求項19記載のステージ装置。
  21. 【請求項21】 前記ステージと前記質量体の重量を釣
    合わせて重力補償を行うように、前記第1シリンダ機構
    と前記第2シリンダ機構が連結されていることを特徴と
    する請求項20記載のステージ装置。
  22. 【請求項22】 前記ステージを駆動するステージ駆動
    手段と、前記質量体を駆動する質量体駆動手段とのうち
    少なくとも一方を備えたことを特徴とする請求項15〜
    21いずれか記載のステージ装置。
  23. 【請求項23】 前記ステージ駆動手段および前記質量
    体駆動手段はリニアモータであることを特徴とする請求
    項22記載のステージ装置。
  24. 【請求項24】 前記シリンダ機構はエアシリンダ機構
    であることを特徴とする請求項12〜23いずれか記載
    のステージ装置。
  25. 【請求項25】 前記シリンダ機構は油圧シリンダ機構
    であることを特徴とする請求項12〜23いずれか記載
    のステージ装置。
  26. 【請求項26】 請求項1〜25いずれか記載のステー
    ジ装置を備えたことを特徴とする露光装置。
  27. 【請求項27】 前記露光装置はX線露光装置であるこ
    とを特徴とする請求項26記載の露光装置。
  28. 【請求項28】 請求項26または27記載の露光装置
    を用いてデバイスを製造することを特徴とするデバイス
    製造方法。
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