JPH1114594A - 積層型空燃比センサ - Google Patents

積層型空燃比センサ

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JPH1114594A
JPH1114594A JP9180735A JP18073597A JPH1114594A JP H1114594 A JPH1114594 A JP H1114594A JP 9180735 A JP9180735 A JP 9180735A JP 18073597 A JP18073597 A JP 18073597A JP H1114594 A JPH1114594 A JP H1114594A
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富夫 杉山
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博美 佐野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 速熱性に優れ,熱衝撃による割れが生じ難い
積層型空燃比センサを提供すること。 【解決手段】 複数枚の酸素イオン導電性の固体電解質
基板11〜15を積層するか,または少なくとも1枚の
上記固体電解質基板11〜15と絶縁性基板とを組合わ
せて積層することにより構成した。上記各基板11〜1
5の間に形成される界面の中で少なくとも1つの界面に
は厚さ10〜100μmの異種層10が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,内燃機関における空燃比制御等
に使用するための積層型空燃比センサに関する。
【0002】
【従来技術】車両の内燃機関において空燃比が適当でな
い場合には,エネルギー(燃料)の損失となると共に大
気汚染の原因となる。そのため,積層型空燃比センサを
用いて内燃機関の空燃比制御を行っている。この場合に
使用する積層型空燃比センサとして,例えば,図13,
図14に示すような積層型の積層型空燃比センサが提案
されている(特公平2−62955号)。
【0003】図13に示すごとく,上記積層型空燃比セ
ンサ9は,固体電解質基板91,93と遮蔽板94と絶
縁性スペーサ92とを組合わせて積層することにより構
成されている。
【0004】図14に示すごとく,上記積層型空燃比セ
ンサ9にはポンプセル919とセンサセル939とが被
測定ガス室920を挟んで設けてある。また,センサセ
ル939と遮蔽板94とによって基準ガス室940が形
成されている。また,上記固体電解質基板91,93及
び遮蔽板94はジルコニアよりなり,上記絶縁性スペー
サ92はアルミナよりなる。
【0005】上記ポンプセル919は,上記固体電解質
基板91とその両面に設けられた一対の多孔質な電極9
11,912より構成され,また上記センサセル939
は上記固体電解質基板93とその両面に設けられた一対
の電極931,932より構成されている。また,上記
被測定ガス室920に対する被測定ガスの導入は被測定
ガス拡散導入部921を介して行う。なお,符号900
は上記多孔質な電極911の保護層である。
【0006】上記積層型空燃比センサ9において,上記
ポンプセル919は被測定ガス室920に対して酸素ガ
スの導入・排出を行って,該被測定ガス室920の酸素
濃度を一定値にコントロールする。そして,上記センサ
セル939において,被測定ガス室920中の空燃比を
検出する。上記センサセル939により被測定ガス室9
20の酸素濃度をコンパレータの設定値と比較し,被測
定ガス室920の濃度が常に一定になるようポンプセル
919に電圧を印加して酸素ガスの導入・排出を行う。
その時,流れた電流値は排ガス中の空燃比に比例するこ
とから空燃比を検出することができる。
【0007】また,上記積層型空燃比センサ9は活性温
度に加熱されなければ正確な空燃比を検出することがで
きない。このため,上記積層型空燃比センサ9には別途
ヒータを設け,該ヒータによって常時積層型空燃比セン
サ9を活性温度に保持して使用する。
【0008】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来積層
型空燃比センサには以下に示す問題がある。車両用内燃
機関から排出される排ガス及びこれに含まれる有害物質
に関して,西暦2000年に米国加州にて展開されるU
LEV規制に対応するためには,上記積層型空燃比セン
サが超早期活性という性能を有することが望まれる。
【0009】上記超早期活性とは,内燃機関の始動直
後,例えば5秒以内で積層型空燃比センサが活性温度に
到達できるような性能を有すること示している。このよ
うな積層型空燃比センサを用いることにより,内燃機関
の始動直後より空燃比制御を行うことが可能となり,よ
って排ガス中の有害物質を内燃機関の始動直後より減少
させることができる。
【0010】しかし,上述した従来技術による積層型空
燃比センサにおいてはヒータは別体として設けてあるた
め,この点でヒータの伝熱効率が劣っている。よって,
上記積層型空燃比センサが内燃機関始動より5秒以内で
活性温度に到達するようヒータに通電した場合には,ヒ
ータの温度がかなり高くなる。このため,積層型空燃比
センサに熱衝撃による割れが生じてしまうおそれがあ
る。
【0011】上記熱衝撃を緩和するため,上記積層型空
燃比センサの薄化を図ることも考えられる。この場合に
は積層型空燃比センサの熱容量が減少し,積層型空燃比
センサ自体の伝熱効率が高まるが,機械的な強度が弱く
なる。このため,例えば積層型空燃比センサに対するヒ
ータの組付け,内燃機関への装着,組付け,また内燃機
関駆動時に発生する振動等によって,積層型空燃比セン
サが破損するおそれがある。
【0012】上記問題を鑑みて,図15に示すごとく,
上記積層型空燃比センサ9にスペーサである絶縁性基板
990を介して積層型ヒータ99を一体的に配置し,ヒ
ータの伝熱効率を高めることが提案されている。
【0013】しかしながら,この積層型ヒータ99によ
って加熱可能な積層型空燃比センサの体格には限界があ
り,これを越えた体格を有する積層型空燃比センサを超
早期活性に対応するよう加熱することはできない。この
ため,ヒータの発熱温度を高めれば積層型空燃比センサ
に熱衝撃に伴う割れが生じ,熱衝撃を緩和するために積
層型空燃比センサの薄化を図れば,機械的強度が低下す
るという問題がある。
【0014】本発明は,かかる問題点に鑑み,速熱性に
優れ,熱衝撃による割れが生じ難い積層型空燃比センサ
を提供しようとするものである。
【0015】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,複数枚の酸素イ
オン導電性の固体電解質基板を積層するか,または少な
くとも1枚の上記固体電解質基板と絶縁性基板とを組合
わせて積層することにより構成した積層型空燃比センサ
において,上記各基板の間に形成される界面の中で少な
くとも1つの界面には厚さ10〜100μmの異種層が
設けてあることを特徴とする積層型空燃比センサにあ
る。
【0016】上記異種層の厚みが10μm未満である場
合には,本発明の効果を得ることができなくなるおそれ
がある。一方,上記異種層の厚みが100μmより大で
ある場合には,該異種層自体がバルク体としての振舞い
を示すようになり,熱衝撃による割れを防止できなくな
るおそれがある。また,上記異種層の厚みの分だけ積層
型空燃比センサの厚みが増大し,体格が大きくなり,速
熱性が低下するおそれがある。
【0017】なお,上記異種層はすべての界面に設ける
ことが最も好ましいが,少なくとも一つの界面に設ける
ことで本発明にかかる効果を得ることができる。
【0018】また,より速熱性に優れた空燃比センサと
するために,積層型ヒータを該空燃比センサと一体とな
るように設けることが好ましい。
【0019】本発明の作用につき,以下に説明する。本
発明においては,上記各基板の間に形成される界面の中
で少なくとも1つの界面には厚さ10〜100μmの異
種層を設ける。この異種層を設けた積層体に熱衝撃や振
動等による応力が発生した場合,これらの層の存在によ
り応力の枝別れや緩和が生じ,破壊エネルギーが増大し
て破壊強度を向上させることができる。これにより,積
層型空燃比センサの割れを防止することができる。
【0020】このように本発明にかかる積層型空燃比セ
ンサは熱衝撃による割れが生じ難いため,積層型空燃比
センサを活性温度に加熱するためのヒータをより高い温
度とすることができる。このため,より速熱性に優れた
積層型空燃比センサを得ることができる。
【0021】以上のように,本発明によれば,速熱性に
優れ,熱衝撃による割れが生じ難い積層型空燃比センサ
を提供することができる。
【0022】なお,本発明にかかる積層型空燃比センサ
の具体的な構造としては,後述する各実施形態例に示す
ごとき各種の構造を挙げることができる。一例として
は,固体電解質基板とその両面に設けられた一対の電
極,同じく固体電解質基板に設けられた電極出力取出用
の端子,リード部等を有しており,更には上記電極と対
面する位置に形成された被測定ガス室,基準ガス室等を
有している。また,上記一対の電極を複数組有する構造
も知られている(実施形態例1参照)。
【0023】次に,請求項2の発明のように,上記異種
層は,上記固体電解質基板及び上記絶縁性基板よりも気
孔率が大きいことが好ましい。上記気孔率の大きい異種
層の存在により,微小な主クラックに対し,枝別れや緩
和が生じる。結果として積層型空燃比センサの破壊エネ
ルギーを増大することにより破壊強度が向上するという
効果を得ることができる。
【0024】次に,請求項3の発明のように,上記異種
層の焼結粒子径は,上記固体電解質基板及び上記絶縁性
基板の焼結粒子径よりも大きいことが好ましい。大きな
焼結粒子径を有する異種層の存在により,微小な主クラ
ックに対し,その進行方向が大きく分岐され,マクロ的
には大きく屈曲する。その結果として積層型空燃比セン
サの破壊エネルギーを増大させることとなり,破壊強度
が向上するという効果を得ることができる。
【0025】次に,請求項4の発明のように,上記異種
層はアルミナ,スピネル,ステアタイトより選ばれる一
種以上よりなることが好ましい。これらの材料は絶縁性
材料としての物性を有するもので,絶縁基板材料となり
得るし,また,固体電解質の熱膨張係数と比較的近く熱
膨張差に基づく応力割れを生じ難いという効果を得るこ
とができる。
【0026】また,ジルコニア系の固体電解質基板より
なる積層型空燃比センサにおいては,絶縁性と熱膨張率
という観点よりアルミナよりなる異種層を設けることが
特に好ましい。これにより,焼成後の熱履歴により発生
する熱膨張率に基づく発生応力を小さくすることがで
き,積層型空燃比センサにおける割れを防止することが
できる。
【0027】次に,請求項5の発明のように,上記異種
層は上記固体電解質基板と上記絶縁性基板との間に形成
される界面に設けてあることが好ましい。この場合に
も,上述と同様,応力並びに応力により生じた微小クラ
ックが枝別れや緩和が生じ,破壊エネルギーを増大させ
ることにより破壊強度を向上させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】 実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる積層型空燃比センサにつ
き,図1〜図8を用いて説明する。図1に示すごとく,
本例の積層型空燃比センサ1は,5枚の酸素イオン導電
性の固体電解質基板11〜15を積層することにより構
成してある。上記各基板11〜15の間に形成される界
面には厚さ50μmの異種層10が設けてある。
【0029】そして,上記異種層10の焼結粒子径は平
均して3〜4μmであり,上記固体電解質基板11〜1
5の焼結粒子径は平均して2〜3μmである。また,上
記固体電解質基板11〜15はイットリア部分安定化ジ
ルコニアよりなり,上記異種層はα−アルミナよりな
る。
【0030】以下,積層型空燃比センサ1について詳細
に説明する。本例にかかる積層型空燃比センサ1は,ポ
ンプセルとセンサセルとを有する構造である。また,積
層型ヒータが一体的に設けてある。そして,上記異種層
は各基板11〜15の各界面にそれぞれ設けてある。
【0031】図1〜図3に示すごとく,上記固体電解質
基板11はポンプセルが形成されたポンプセル基板であ
る。その両面に電極111,112が設けてあり,該電
極111,112の中央にはピンホール状の被測定ガス
導入路110が設けてある。
【0032】上記固体電解質基板12は被測定ガス室1
20が形成される被測定ガス室形成用基板となる。上記
固体電解質基板12と固体電解質基板11,13とによ
って被測定ガス室120が形成される。上記固体電解質
基板13はセンサセルが形成されるセンサセル基板であ
る。その両面に電極131,132が設けてある。
【0033】上記固体電解質基板14は基準ガス室14
0が形成される基準ガス室形成用基板となる。上記固体
電解質基板14と上記固体電解質基板13,15により
基準ガス室140が形成される。
【0034】上記固体電解質基板15はヒータ基板とな
る。上記固体電解質基板15の表面には絶縁性ペースト
を介して発熱体150が設けてある。なお,図3におい
て,符号117,118,137,138は電極と該電
極の出力を取り出す出力端子とを導通させるリード部で
ある。また,図1における符号119は出力端子であ
る。
【0035】次に,上記積層型空燃比センサ1の作成手
順について説明する。まず,固体電解質基板用のグリー
ンシートの製造について説明する。6モル%のイットリ
アと94モル%ジルコニアよりなる平均粒径0.5μm
のイットリア部分安定化ジルコニアを100部(重量部
以下同じ),α−アルミナを1部,PVB(ポリビニル
ブチラール)を5部,DBP(ディブチルフタレート)
を10部,エタノールを10部,トルエンを10部秤量
した。
【0036】上記各物質をボールミル中にて混合してス
ラリーを形成した。上記スラリーをドクターブレード法
にて,乾燥厚みが0.3mmとなるシート成形体を作製
した。次いで,上記シート成形体を5×70mmの長方
形に切断した。このような長方形状のシート成形体を5
枚作製した。
【0037】次に,一枚のシート成形体に対し,白金ペ
ーストを用いて,スクリーン印刷により電極用の印刷部
を作製した。これがセンサセル基板となる。また,同様
に一枚のシート成形体に対し,白金ペーストよりなる電
極用の印刷部を形成した。更に,上記印刷部の中央に直
径0.5mmのピンホールを形成した。これがポンプセ
ル基板となる。なお,上記二枚のシートには電極の出力
を外部に取り出すための端子部,また端子部と電極とを
導通させるためのリード部となる印刷部を設ける。
【0038】また,一枚のシート成形体にはアルミナ絶
縁ペースト印刷後,白金90wt%とアルミナ10wt
%よりなる導電性ペーストを用いて,発熱体用の印刷部
を形成した。この発熱部は温度20℃における抵抗値が
2.0オームとなるように形成する。これがヒータ基板
となる。
【0039】また,一枚のシート成形体には被測定ガス
室形成用の窓部を,他の一枚のシート成形体には基準ガ
ス室形成用のスリットを設ける。なお,上記スリットの
形成により,基準ガス室の形成用のシート成形体はコの
字型となる。
【0040】次に,上記異種層となるグリーンシートの
製造について説明する。平均粒径0.3μmのα−アル
ミナを100部とバインダーとしてのアクリル樹脂30
部及びトルエンン30部を加え,3本ロールにて所望の
粘度になるまで混練し,圧延ローラに通し,厚さ100
μmのシート成形体を作製した。なお,これらのシート
成形体についても,固体電解質基板用のシート成形体と
同様に,被測定ガス導入路となるピンホール,被測定ガ
ス室となる窓部,基準ガス室となるスリットを設けた。
【0041】次に,上記固体電解質基板用のシート成形
体,異種層用のシート成形体を,図1〜図3に示すごと
く交互に積層し,積層体となす。そして,上記積層体を
大気中1500℃,1時間で焼成した。以上により本例
にかかる積層型空燃比センサを得た。
【0042】次に,本例にかかる積層型空燃比センサの
性能について説明する。まず,上述した構造の積層型空
燃比センサと比較するため,まず上述した手順と同様の
手順にて厚さ0.35,0.33,0.25,0.21
mmの固体電解質用グリーンシート並びに厚さ0μm
(即ち,異種層を持たない),40,200,280μ
mの異種層グリーンシートを準備し,上述の手順と同様
にして,上述した構造の積層型空燃比センサ(厚さ1.
4mm)と厚さが概ね等しくなるよう,積層一体焼成し
た積層型空燃比センサを得た。
【0043】得られた各サンプルの厚みがバラツキにて
50μm以内で,また異種層の厚みは破断面のSEM観
察にて測定した。焼成後の異種層厚みはそれぞれ0,2
0,50,100,140μmであった。これら5種類
の積層型空燃比センサに対し,三点曲げ強度をJISB
0601に準拠し,測定した。その結果を図4,図5に
記載した。
【0044】図4によれば,異種層の厚みが10μm〜
100μmである場合には,三点曲げ強度が250MP
aより大となり,実用上充分な機械的強度を有すること
が分かった。また,図5によれば,異種層を持たないも
のと比較して,10μmの異種層を設けた空燃比センサ
の三点曲げ強度がほぼ1.4倍となることが分かった。
なお,上記異種層の厚みが50μm付近である場合に三
点曲げ強度が最大となるため,この程度の厚みを持つ異
種層が最適である。
【0045】また,異種層を持たない積層型空燃比セン
サと厚さ10μmの異種層を持つ積層型空燃比センサに
ついて,所望の温度に保持した乾燥器中にサンプルを3
0分間保持した後に水中投下するという方法でスポーク
リング強度について測定した。上記結果について図6に
記載した。
【0046】図6によれば,異種層を設けることによ
り,破壊強度が向上し,熱衝撃温度がアップしたことが
分かる。このことはエンジン始動初期に配管等に残って
いた凝縮水が積層型酸素センサに当たったときに,優位
に作用することを示すものである(つまり積層型酸素セ
ンサに割れ等が生じない)。
【0047】次に,本例における作用効果につき説明す
る。本例においては,上記各基板11〜15の間の界面
に異種層10を設ける。これにより,上記固体電解質基
板11〜15に対し熱応力または応力に基づく微小なク
ラックが生じた場合,上記異種層10において上記応力
または微小なクラックの枝別れが生じる。ここにおいて
上記クラックの成長を停止させることができる。これに
より積層型空燃比センサ1の割れを防止することができ
る。
【0048】このように本例の積層型空燃比センサ1は
熱衝撃による割れが生じ難いため,積層型空燃比センサ
1を活性温度に加熱するためのヒータをより高い温度と
することができる。このため,より速熱性に優れた積層
型空燃比センサ1を得ることができる。また,本例の固
体電解質基板11〜15はイットリア部分安定化ジルコ
ニアよりなり,異種層10はこれと熱膨張率が近いアル
ミナよりなる。このため,両者の間に熱膨張率差を起因
とした破損も発生し難くなる。
【0049】以上のように,本例によれば,速熱性に優
れ,熱衝撃による割れが生じ難い積層型空燃比センサを
提供することができる。
【0050】なお,本例の積層型空燃比センサ1は固体
電解質基板11〜15のみが積層され,これらの界面に
異種層10を設けた構造を有していた。図7に示すごと
く,3枚の固体電解質基板11〜13とアルミナよりな
る絶縁性基板24,25とを積層し,これらの界面に異
種層10を設けた積層型空燃比センサ1においても同様
の作用効果を得ることができる。また,図8に示すごと
く,2枚の固体電解質基板11,13と3枚のアルミナ
よりなる絶縁性基板22,24,25とを積層して作製
した積層型空燃比センサにおいても同様である。
【0051】実施形態例2 本例は,図9〜図11に示すごとく,3枚の基板よりな
る積層型空燃比センサについて説明するものである。図
9に示すごとく,本例の積層型空燃比センサ3は,固体
電解質基板31とその両面に設けた電極311,312
を有し,該電極312と対面するように基準ガス室32
0が設けてある。
【0052】上記基準ガス室320は固体電解質基板3
2に設けたスリットより構成されている。また,上記固
体電解質基板32の下面には絶縁ペースト層を介して発
熱部330を配置するヒータ基板となる固体電解質基板
33が設けてある。そして,上記固体電解質基板31〜
33の間に形成される界面には異種層10が設けてあ
る。
【0053】また,図10に示すごとく,固体電解質基
板31,32及び絶縁性基板43とを積層したもの,図
11に示すごとく固体電解質基板31及び絶縁性基板4
2,43とを積層したものもある。その他は実施形態例
1と同様である。また,本例においても実施形態例1と
同様の作用効果を得ることができる。
【0054】実施形態例3 本例は,図12に示すごとく,5枚の基板及び2枚の異
種層よりなる積層型空燃比センサについて説明するもの
である。
【0055】図12に示すごとく,本例の積層型空燃比
センサ1は,固体電解質基板11〜13,絶縁性基板2
4,25を積層した構造であり,異種層101は上記固
体電解質基板11と12との間の界面,異種層102は
固体電解質基板13と絶縁性基板24との間の界面に設
けてある。そして,上記異種層101,102はアルミ
ナよりなる絶縁性の層である。その他は実施形態例1と
同様である。
【0056】本例にかかる積層型空燃比センサ1におい
ては,異種層101は熱衝撃による割れを防止するとい
う効果の他に,固体電解質基板11及び固体電解質基板
12との間を絶縁するという効果を有する。その他は実
施形態例1と同様の作用効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,積層型空燃比センサの
斜視図。
【図2】実施形態例1における,図1のA−A矢視断面
説明図。
【図3】実施形態例1における,図1のB−B矢視断面
説明図。
【図4】実施形態例1における,異種層の厚みと積層型
空燃比センサの三点曲げ強度との関係を示す線図。
【図5】実施形態例1における,異種層の有無と積層型
空燃比センサの三点曲げ強度との関係を示す線図。
【図6】実施形態例1における,異種層の有無とスポー
クリング強度との関係を示す線図。
【図7】実施形態例1における,2枚の絶縁性基板を有
する積層型空燃比センサの要部断面説明図。
【図8】実施形態例1における,3枚の絶縁性基板を有
する積層型空燃比センサの要部断面説明図。
【図9】実施形態例2における,3枚の固体電解質基板
よりなる積層型空燃比センサの要部断面説明図。
【図10】実施形態例2における,1枚の絶縁性基板を
有する積層型空燃比センサの要部断面説明図。
【図11】実施形態例2における,2枚の絶縁性基板を
有する積層型空燃比センサの要部断面説明図。
【図12】実施形態例3における,異種層を2層だけ設
けた積層型空燃比センサの要部断面説明図。
【符号の説明】
1,3...積層型空燃比センサ, 10,101,102...異種層, 11〜15...固体電解質基板, 22,24,25...絶縁性基板,
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,積層型空燃比センサの
斜視図。
【図2】実施形態例1における,図1のA−A矢視断面
説明図。
【図3】実施形態例1における,図1のB−B矢視断面
説明図。
【図4】実施形態例1における,異種層の厚みと積層型
空燃比センサの三点曲げ強度との関係を示す線図。
【図5】実施形態例1における,異種層の有無と積層型
空燃比センサの三点曲げ強度との関係を示す線図。
【図6】実施形態例1における,異種層の有無とスポー
クリング強度との関係を示す線図。
【図7】実施形態例1における,2枚の絶縁性基板を有
する積層型空燃比センサの要部断面説明図。
【図8】実施形態例1における,3枚の絶縁性基板を有
する積層型空燃比センサの要部断面説明図。
【図9】実施形態例2における,3枚の固体電解質基板
よりなる積層型空燃比センサの要部断面説明図。
【図10】実施形態例2における,1枚の絶縁性基板を
有する積層型空燃比センサの要部断面説明図。
【図11】実施形態例2における,2枚の絶縁性基板を
有する積層型空燃比センサの要部断面説明図。
【図12】実施形態例3における,異種層を2層だけ設
けた積層型空燃比センサの要部断面説明図。
【図13】従来例にかかる積層型空燃比センサの斜視
図。
【図14】従来例にかかる積層型空燃比センサの断面説
明図。
【図15】従来例にかかる積層型ヒータを一体的に配置
した積層型空燃比センサの一部断面説明図。
【符号の説明】 1,3...積層型空燃比センサ, 10,101,102...異種層, 11〜15...固体電解質基板, 22,24,25...絶縁性基板,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 秀一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の酸素イオン導電性の固体電解質
    基板を積層するか,または少なくとも1枚の上記固体電
    解質基板と絶縁性基板とを組合わせて積層することによ
    り構成した積層型空燃比センサにおいて,上記各基板の
    間に形成される界面の中で少なくとも1つの界面には厚
    さ10〜100μmの異種層が設けてあることを特徴と
    する積層型空燃比センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記異種層は,上記
    固体電解質基板及び上記絶縁性基板よりも気孔率が大き
    いことを特徴とする積層型空燃比センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において,上記異種層
    の焼結粒子径は,上記固体電解質基板及び上記絶縁性基
    板の焼結粒子径よりも大きいことを特徴とする積層型空
    燃比センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記異種層はアルミナ,スピネル,ステアタイトより選
    ばれる一種以上よりなることを特徴とする積層型空燃比
    センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記異種層は上記固体電解質基板と上記絶縁性基板との
    間に形成される界面に設けてあることを特徴とする積層
    型空燃比センサ。
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