JPH11147082A - 金属含有固体状廃棄物の処理方法 - Google Patents
金属含有固体状廃棄物の処理方法Info
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- JPH11147082A JPH11147082A JP9331180A JP33118097A JPH11147082A JP H11147082 A JPH11147082 A JP H11147082A JP 9331180 A JP9331180 A JP 9331180A JP 33118097 A JP33118097 A JP 33118097A JP H11147082 A JPH11147082 A JP H11147082A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 固体状廃棄物に含まれる金属を金属捕集剤に
よって固定化処理する場合、従来は金属捕集剤で処理し
た固体状廃棄物を固体状廃棄物の最終処理場に移送した
後、固体状廃棄物からの金属溶出量が基準値以下となっ
ているかを環境庁告示13号試験法によって測定し、基
準値以下となっていない場合には再び固体状廃棄物の処
理場に戻して再処理を行う必要があり、処理効率が悪い
という問題があった。 【解決手段】 本発明方法は、金属を含有する固体状廃
棄物に金属捕集剤を添加して混練した後、金属捕集剤を
添加混練した固体状廃棄物より試料を採取し、該試料を
溶出液中に添加して加熱下に振とう又は攪拌して試料か
らの金属溶出量を測定し、金属溶出量に応じて更に金属
捕集剤を添加して混練するか、処理を終了するかを判定
し、試料からの金属溶出量が一定値以下となった固体状
廃棄物を最終処理工程に移送することを特徴とする。
よって固定化処理する場合、従来は金属捕集剤で処理し
た固体状廃棄物を固体状廃棄物の最終処理場に移送した
後、固体状廃棄物からの金属溶出量が基準値以下となっ
ているかを環境庁告示13号試験法によって測定し、基
準値以下となっていない場合には再び固体状廃棄物の処
理場に戻して再処理を行う必要があり、処理効率が悪い
という問題があった。 【解決手段】 本発明方法は、金属を含有する固体状廃
棄物に金属捕集剤を添加して混練した後、金属捕集剤を
添加混練した固体状廃棄物より試料を採取し、該試料を
溶出液中に添加して加熱下に振とう又は攪拌して試料か
らの金属溶出量を測定し、金属溶出量に応じて更に金属
捕集剤を添加して混練するか、処理を終了するかを判定
し、試料からの金属溶出量が一定値以下となった固体状
廃棄物を最終処理工程に移送することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属含有固体状廃棄
物の処理方法に関する。
物の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴミ焼却場等で生じる焼却灰や煤塵、鉱
山から排出される鉱滓、廃水処理の際に用いられる活性
汚泥、汚染された土壌等の固体状廃棄物中には種々の金
属元素が含有されており、水銀、カドミウム、鉛、亜
鉛、銅、クロム等の人体に有害な重金属元素が多量に含
有されている場合も多い。これら固体状廃棄物から金属
が溶出すると、地下水、河川、海水等が汚染される虞れ
がある。
山から排出される鉱滓、廃水処理の際に用いられる活性
汚泥、汚染された土壌等の固体状廃棄物中には種々の金
属元素が含有されており、水銀、カドミウム、鉛、亜
鉛、銅、クロム等の人体に有害な重金属元素が多量に含
有されている場合も多い。これら固体状廃棄物から金属
が溶出すると、地下水、河川、海水等が汚染される虞れ
がある。
【0003】このため従来は、固体状廃棄物をセメント
で固めた後、埋め立てて処理する方法が採られていた
が、海水や雨水と接触した際にセメント壁を通して海水
中や土中に金属が溶出する虞れがあり、この方法は必ず
しも安全な処理方法とは言えなかった。このような問題
を解決するために、金属捕集剤によって固体状廃棄物中
の金属を固定化する方法が種々提案され(例えば、特開
昭64−90083号、特開平1−99679号、特開
平4−267982号等)、これらの方法は近年、固体
状廃棄物中の金属固定化処理場(以下、便宜上、金属固
定化処理場と呼ぶ。)における固体状廃棄物処理方法と
して広く採用されている。
で固めた後、埋め立てて処理する方法が採られていた
が、海水や雨水と接触した際にセメント壁を通して海水
中や土中に金属が溶出する虞れがあり、この方法は必ず
しも安全な処理方法とは言えなかった。このような問題
を解決するために、金属捕集剤によって固体状廃棄物中
の金属を固定化する方法が種々提案され(例えば、特開
昭64−90083号、特開平1−99679号、特開
平4−267982号等)、これらの方法は近年、固体
状廃棄物中の金属固定化処理場(以下、便宜上、金属固
定化処理場と呼ぶ。)における固体状廃棄物処理方法と
して広く採用されている。
【0004】金属固定化処理場において、金属捕集剤等
により処理された固体状廃棄物は、トラック等によって
埋め立て処理等を行う最終処理場に移送され、当該処理
場において最終処理が施されるが、最終処理が施される
固体状廃棄物は、最終処理を施した後に固体状廃棄物中
から金属が溶出して再汚染を生じる虞れがないように、
環境庁告示第13号試験(金属溶出試験)によって測定
した固体状廃棄物からの金属の溶出量が、環境庁が定め
た値以下となるように金属固定化処理が施されれている
ことが要求される。このため、最終処理を行う前に通
常、最終処理場において環境庁告示第13号に定める金
属溶出試験により固体状廃棄物からの金属溶出量の測定
を行い、固体状廃棄物が最終処理を行うことのできる程
度の安全性を有するものであるか否かの判定をおこなっ
ている。
により処理された固体状廃棄物は、トラック等によって
埋め立て処理等を行う最終処理場に移送され、当該処理
場において最終処理が施されるが、最終処理が施される
固体状廃棄物は、最終処理を施した後に固体状廃棄物中
から金属が溶出して再汚染を生じる虞れがないように、
環境庁告示第13号試験(金属溶出試験)によって測定
した固体状廃棄物からの金属の溶出量が、環境庁が定め
た値以下となるように金属固定化処理が施されれている
ことが要求される。このため、最終処理を行う前に通
常、最終処理場において環境庁告示第13号に定める金
属溶出試験により固体状廃棄物からの金属溶出量の測定
を行い、固体状廃棄物が最終処理を行うことのできる程
度の安全性を有するものであるか否かの判定をおこなっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最終処理場において上
記環境庁告示第13号に定める金属溶出試験に合格した
固体状廃棄物は、そのまま最終処理を行うことができる
が、不合格のものの場合には再び金属固定化処理場に移
送して、固体状廃棄物からの金属溶出量が環境庁が定め
る値以下となるように再度金属捕集剤を添加して金属固
定化処理を施さなければならならない。このため、金属
固定化処理場において処理した固体状廃棄物が、最終処
理場における環境庁告示第13号の金属溶出試験に不合
格となった場合には、移送コストや再処理コスト等が多
くかかるという問題があった。
記環境庁告示第13号に定める金属溶出試験に合格した
固体状廃棄物は、そのまま最終処理を行うことができる
が、不合格のものの場合には再び金属固定化処理場に移
送して、固体状廃棄物からの金属溶出量が環境庁が定め
る値以下となるように再度金属捕集剤を添加して金属固
定化処理を施さなければならならない。このため、金属
固定化処理場において処理した固体状廃棄物が、最終処
理場における環境庁告示第13号の金属溶出試験に不合
格となった場合には、移送コストや再処理コスト等が多
くかかるという問題があった。
【0006】金属固定化処理場において、環境庁告示第
13号に定める金属溶出試験を行って、最終処理場に固
体状廃棄物を移送する前に固体状廃棄物からの金属溶出
量を測定することができれば、上記のような問題を生じ
ることはない。しかしながら環境庁告示第13号試験と
は、固体状廃棄物の試料を常温の溶出液中で6時間振と
うした後、溶出液中に溶出した金属量を原子吸光分析法
等によって測定するように定めたものであり、金属溶出
量の測定結果が出るまでに長時間を要するために、金属
固定化処理場において金属固定化状態を検知するための
適当な方法とは言えないとともに、原子吸光分光器等の
分析機器を金属固定化処理場で常備することは困難なこ
とであった。
13号に定める金属溶出試験を行って、最終処理場に固
体状廃棄物を移送する前に固体状廃棄物からの金属溶出
量を測定することができれば、上記のような問題を生じ
ることはない。しかしながら環境庁告示第13号試験と
は、固体状廃棄物の試料を常温の溶出液中で6時間振と
うした後、溶出液中に溶出した金属量を原子吸光分析法
等によって測定するように定めたものであり、金属溶出
量の測定結果が出るまでに長時間を要するために、金属
固定化処理場において金属固定化状態を検知するための
適当な方法とは言えないとともに、原子吸光分光器等の
分析機器を金属固定化処理場で常備することは困難なこ
とであった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
固体状廃棄物に金属捕集剤を添加して金属固定化処理を
行う過程における金属固定化状態を検知し、金属固定化
状態が不十分である場合には、更に金属捕集剤を添加し
て金属固定化状態を高めるように処理する方法を採用す
ることにより、従来のように最終処理場における環境庁
告示第13号に定める金属溶出試験結果が不合格となっ
て、再度固体状廃棄物を金属固定化処理場に戻して金属
固定化処理を行う等の手間を生じることなく、効率良く
金属含有固体状廃棄物を処理することができることを見
出し、本発明を完成するに至った。
固体状廃棄物に金属捕集剤を添加して金属固定化処理を
行う過程における金属固定化状態を検知し、金属固定化
状態が不十分である場合には、更に金属捕集剤を添加し
て金属固定化状態を高めるように処理する方法を採用す
ることにより、従来のように最終処理場における環境庁
告示第13号に定める金属溶出試験結果が不合格となっ
て、再度固体状廃棄物を金属固定化処理場に戻して金属
固定化処理を行う等の手間を生じることなく、効率良く
金属含有固体状廃棄物を処理することができることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち本発明の金属含有固
体状廃棄物の処理方法は、金属を含有する固体状廃棄物
に金属捕集剤を添加して混練した後、金属捕集剤を添加
混練した固体状廃棄物より試料を採取し、該試料を溶出
液中に添加して加熱下に振とう又は攪拌して試料からの
金属溶出量を測定し、金属溶出量に応じて更に金属捕集
剤を添加して混練するか、処理を終了するかを判定し、
試料からの金属溶出量が一定値以下となった固体状廃棄
物を最終処理工程に移送することを特徴とする。本発明
方法において固体状廃棄物の試料を添加した溶出液を、
60℃以上の加熱下で振とう又は攪拌して試料中からの
金属溶出量を測定することが好ましい。また本発明方法
において、金属溶出量は比色法によって測定することが
できる。
体状廃棄物の処理方法は、金属を含有する固体状廃棄物
に金属捕集剤を添加して混練した後、金属捕集剤を添加
混練した固体状廃棄物より試料を採取し、該試料を溶出
液中に添加して加熱下に振とう又は攪拌して試料からの
金属溶出量を測定し、金属溶出量に応じて更に金属捕集
剤を添加して混練するか、処理を終了するかを判定し、
試料からの金属溶出量が一定値以下となった固体状廃棄
物を最終処理工程に移送することを特徴とする。本発明
方法において固体状廃棄物の試料を添加した溶出液を、
60℃以上の加熱下で振とう又は攪拌して試料中からの
金属溶出量を測定することが好ましい。また本発明方法
において、金属溶出量は比色法によって測定することが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明方法において金属捕集剤と
しては、従来より固体状廃棄物の処理に用いられている
公知の金属捕集剤を用いることができる。金属捕集剤
は、酸素原子、窒素原子、硫黄原子等の原子を含み、金
属に対する錯形成能を有する化合物である。このような
化合物としては例えば、燐酸やその誘導体、ジメチルジ
チオカルバミン酸、ジエチルジチオカルバミン酸、ジブ
チルジチオカルバミン酸等のジアルキルカルバミン酸;
ピペラジンジチオカルバミン酸、ピロリジンジチオカル
バミン酸、モノエタノールアミンジチオカルバミン酸、
ジエタノールアミンジチオカルバミン酸等や、1級アミ
ノ基や2級アミノ基を少なくとも1個有するアミノ化合
物の、窒素原子に結合した活性水素原子と置換して導入
された官能基を有する化合物等が挙げられる。
しては、従来より固体状廃棄物の処理に用いられている
公知の金属捕集剤を用いることができる。金属捕集剤
は、酸素原子、窒素原子、硫黄原子等の原子を含み、金
属に対する錯形成能を有する化合物である。このような
化合物としては例えば、燐酸やその誘導体、ジメチルジ
チオカルバミン酸、ジエチルジチオカルバミン酸、ジブ
チルジチオカルバミン酸等のジアルキルカルバミン酸;
ピペラジンジチオカルバミン酸、ピロリジンジチオカル
バミン酸、モノエタノールアミンジチオカルバミン酸、
ジエタノールアミンジチオカルバミン酸等や、1級アミ
ノ基や2級アミノ基を少なくとも1個有するアミノ化合
物の、窒素原子に結合した活性水素原子と置換して導入
された官能基を有する化合物等が挙げられる。
【0010】本発明方法が対象とする金属含有固体状廃
棄物としては、例えば焼却灰や煤塵、鉱滓、汚泥、土壌
等が挙げられる。本発明方法において、固体状廃棄物に
金属捕集剤を添加した後、金属捕集剤が固体状廃棄物中
に均一に混ざるように混練するが、固体状廃棄物中の金
属を固定化する反応には水が必要であるため、焼却灰、
煤塵、鉱滓等を処理する場合には、金属捕集剤を水に分
散又は溶解させた状態で固体状廃棄物に添加して混練す
るか、金属捕集剤と水とを固体状廃棄物に添加して混練
する。また活性汚泥や土壌等には一般に水分が含有され
ているため、金属捕集剤を添加して混練するだけでも効
果があるが、必要に応じて水を併用することが好まし
い。
棄物としては、例えば焼却灰や煤塵、鉱滓、汚泥、土壌
等が挙げられる。本発明方法において、固体状廃棄物に
金属捕集剤を添加した後、金属捕集剤が固体状廃棄物中
に均一に混ざるように混練するが、固体状廃棄物中の金
属を固定化する反応には水が必要であるため、焼却灰、
煤塵、鉱滓等を処理する場合には、金属捕集剤を水に分
散又は溶解させた状態で固体状廃棄物に添加して混練す
るか、金属捕集剤と水とを固体状廃棄物に添加して混練
する。また活性汚泥や土壌等には一般に水分が含有され
ているため、金属捕集剤を添加して混練するだけでも効
果があるが、必要に応じて水を併用することが好まし
い。
【0011】固体状廃棄物に金属捕集剤を添加して混練
した後、試料を採取して金属溶出試験を行う。金属溶出
試験を行うための溶出液としては、pH5.8〜6.2
に調整した純水を用いる。金属溶出試験に用いる固体状
廃棄物の試料と溶出液の比率は、重量体積比で、固体状
廃棄物試料重量:溶出液体積=1:10〜1:50が好
ましい。
した後、試料を採取して金属溶出試験を行う。金属溶出
試験を行うための溶出液としては、pH5.8〜6.2
に調整した純水を用いる。金属溶出試験に用いる固体状
廃棄物の試料と溶出液の比率は、重量体積比で、固体状
廃棄物試料重量:溶出液体積=1:10〜1:50が好
ましい。
【0012】本発明方法において固体状廃棄物の試料を
溶出液中に添加した後、加熱下に振とう又は攪拌する
が、加熱温度は60℃以上、特に80〜85℃が好まし
い。また振とう又は攪拌を行う時間は10〜15分程度
である。振とう又は攪拌後、固型物を濾過分離し、濾液
(溶出液)中に溶出した金属濃度の測定を行う。濾過方
法は特に特定されないが、より迅速に分析を行うために
は、注射器とカートリッジフィルターを組合わせた加圧
濾過が好ましく、カートリッジフィルターは孔径1.0
μmのガラス繊維濾紙を使用できるものが好ましい。環
境庁告示第13号に定める金属溶出試験においては、通
常、溶出液中で固体状廃棄物を振とう又は攪拌した後、
吸引濾過によって固型物を分離しているが、吸引濾過に
要する時間は10〜30分程度かかるのに対し、加圧濾
過では濾過に要する時間を1〜5分程度とすることがで
きる。
溶出液中に添加した後、加熱下に振とう又は攪拌する
が、加熱温度は60℃以上、特に80〜85℃が好まし
い。また振とう又は攪拌を行う時間は10〜15分程度
である。振とう又は攪拌後、固型物を濾過分離し、濾液
(溶出液)中に溶出した金属濃度の測定を行う。濾過方
法は特に特定されないが、より迅速に分析を行うために
は、注射器とカートリッジフィルターを組合わせた加圧
濾過が好ましく、カートリッジフィルターは孔径1.0
μmのガラス繊維濾紙を使用できるものが好ましい。環
境庁告示第13号に定める金属溶出試験においては、通
常、溶出液中で固体状廃棄物を振とう又は攪拌した後、
吸引濾過によって固型物を分離しているが、吸引濾過に
要する時間は10〜30分程度かかるのに対し、加圧濾
過では濾過に要する時間を1〜5分程度とすることがで
きる。
【0013】溶出液中に溶出した金属濃度の測定は、任
意の方法で行うことができ、環境庁告示第13号に定め
る金属溶出試験において採用されている原子吸光分析法
を採用しても良いが、設備や測定操作が簡易で、短時間
で測定が可能な方法が好ましい。このような方法として
は比色法が好適である。比色法による分析は対象となる
金属毎に行う必要があるが、簡易的かつ迅速に固体状廃
棄物中の金属固定化状況を把握するには、固体状廃棄物
中の最も問題となる金属のみについて測定を行えば良
い。比色分析に用いる発色試薬は、市販の簡易分析装置
用のものや、JISの方法で定められたものに限らず、
目的とする金属を選択的に発色を示すものであれば良
い。
意の方法で行うことができ、環境庁告示第13号に定め
る金属溶出試験において採用されている原子吸光分析法
を採用しても良いが、設備や測定操作が簡易で、短時間
で測定が可能な方法が好ましい。このような方法として
は比色法が好適である。比色法による分析は対象となる
金属毎に行う必要があるが、簡易的かつ迅速に固体状廃
棄物中の金属固定化状況を把握するには、固体状廃棄物
中の最も問題となる金属のみについて測定を行えば良
い。比色分析に用いる発色試薬は、市販の簡易分析装置
用のものや、JISの方法で定められたものに限らず、
目的とする金属を選択的に発色を示すものであれば良
い。
【0014】本発明方法において、上記比色法等によっ
て測定した溶出金属濃度の値が、環境庁告示第13号に
定める金属溶出試験によって測定した溶出金属濃度の値
に正確に一致している必要は必ずしもない。本発明方法
において溶出金属濃度を測定する目的は、溶出金属濃度
の正確な値(即ち、環境庁告示第13号に定める金属溶
出試験によって求められる溶出金属濃度の値と一致する
値)を求めることではなく、固体状廃棄物中から金属が
溶出しない程度に固体状廃棄物中の金属が金属捕集剤に
よって充分に固定化されているかを確認することにあ
る。固体状廃棄物中の金属を固定化する場合、少量の固
体状廃棄物をサンプリングし、この中の金属含有量を測
定して必要な金属捕集剤量を求めておくが、固体状廃棄
物中の金属含有量や組成の経時的な変動によって、金属
捕集剤添加量が不足することがある。本発明方法におい
ては、金属溶出試験によって求めた金属溶出量の結果か
ら、固体状廃棄物中の金属の固定化が不充分と判定され
た場合、更に金属捕集剤を添加して固体状廃棄物から金
属が溶出しなくなるように処理を行う必要がある。一
方、本発明方法において金属溶出試験によって求めた金
属溶出量の結果から、固体状廃棄物中の金属の固定化が
充分と判定された場合(通常、環境庁告示13号試験の
基準値以下となるようにする。)には、固体状廃棄物は
最終処理工程に移送される。
て測定した溶出金属濃度の値が、環境庁告示第13号に
定める金属溶出試験によって測定した溶出金属濃度の値
に正確に一致している必要は必ずしもない。本発明方法
において溶出金属濃度を測定する目的は、溶出金属濃度
の正確な値(即ち、環境庁告示第13号に定める金属溶
出試験によって求められる溶出金属濃度の値と一致する
値)を求めることではなく、固体状廃棄物中から金属が
溶出しない程度に固体状廃棄物中の金属が金属捕集剤に
よって充分に固定化されているかを確認することにあ
る。固体状廃棄物中の金属を固定化する場合、少量の固
体状廃棄物をサンプリングし、この中の金属含有量を測
定して必要な金属捕集剤量を求めておくが、固体状廃棄
物中の金属含有量や組成の経時的な変動によって、金属
捕集剤添加量が不足することがある。本発明方法におい
ては、金属溶出試験によって求めた金属溶出量の結果か
ら、固体状廃棄物中の金属の固定化が不充分と判定され
た場合、更に金属捕集剤を添加して固体状廃棄物から金
属が溶出しなくなるように処理を行う必要がある。一
方、本発明方法において金属溶出試験によって求めた金
属溶出量の結果から、固体状廃棄物中の金属の固定化が
充分と判定された場合(通常、環境庁告示13号試験の
基準値以下となるようにする。)には、固体状廃棄物は
最終処理工程に移送される。
【0015】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。
明する。
【0016】実施例1 鉛870mg/kg、カドミウム12mg/kgを含有
する都市ゴミ焼却場の飛灰(ストーカー炉、アルカリ性
EP灰)に、金属捕集剤(ジチオカルバミン酸基を有す
るポリアミン系金属捕集剤)を飛灰重量の3重量%、水
を飛灰重量の15重量%添加し、10分間混練して処理
した。この処理物5gに、pH=6に調整したイオン交
換水50mlを加え、80℃の加熱下において10分間
振とうした後、アドバンテック社製ガラス繊維濾紙:G
S−100(孔径1μm、47mmφ)を装着したカー
トリッジフィルターとガラス製注射器(容量50ml)
を用いて加圧濾過し、40mlの濾過水を得た。濾過水
中の鉛をDDTC法により測定したところ、鉛の溶出基
準値である0.3mg/l以下であったため、金属捕集
剤を更に添加することなく処理を終了した。飛灰に金属
捕集剤を添加してから溶出試験を行って処理を終了する
までに要した時間を表1に示す。
する都市ゴミ焼却場の飛灰(ストーカー炉、アルカリ性
EP灰)に、金属捕集剤(ジチオカルバミン酸基を有す
るポリアミン系金属捕集剤)を飛灰重量の3重量%、水
を飛灰重量の15重量%添加し、10分間混練して処理
した。この処理物5gに、pH=6に調整したイオン交
換水50mlを加え、80℃の加熱下において10分間
振とうした後、アドバンテック社製ガラス繊維濾紙:G
S−100(孔径1μm、47mmφ)を装着したカー
トリッジフィルターとガラス製注射器(容量50ml)
を用いて加圧濾過し、40mlの濾過水を得た。濾過水
中の鉛をDDTC法により測定したところ、鉛の溶出基
準値である0.3mg/l以下であったため、金属捕集
剤を更に添加することなく処理を終了した。飛灰に金属
捕集剤を添加してから溶出試験を行って処理を終了する
までに要した時間を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】比較例1 実施例1と同様の飛灰に同様の金属捕集剤を添加して1
0分間混練した後、環境庁告示13号試験法によって飛
灰からの金属溶出試験を行った。金属溶出試験の結果及
び、飛灰の処理に要した時間を表1にあわせて示す。
0分間混練した後、環境庁告示13号試験法によって飛
灰からの金属溶出試験を行った。金属溶出試験の結果及
び、飛灰の処理に要した時間を表1にあわせて示す。
【0019】実施例2 鉛1570mg/kg、カドミウム63mg/kgを含
有する都市ゴミ焼却場の飛灰(流動床炉、アルカリ性E
P灰)に、金属捕集剤(ジチオカルバミン酸ナトリウ
ム)を飛灰重量の5重量%、水を飛灰重量の20重量%
添加し、10分間混練して処理した。この処理物5g
に、pH=6に調整したイオン交換水50mlを加え、
80℃の加熱下において10分間攪拌した後、ガラス繊
維濾紙(孔径1μm)を用いて加圧濾過した。濾過水中
の鉛及びカドミウムをジチゾン法により測定したとこ
ろ、鉛の濃度が溶出基準値である0.3mg/lを超え
ていたため、更に金属捕集剤を飛灰重量の2重量%添加
して10分間混練した後、同様にして鉛、カドミウムの
溶出量を測定したところ、鉛、カドミウムの溶出量とも
に基準値以下となったため、処理を終了した。処理に要
した時間を表2に示す。
有する都市ゴミ焼却場の飛灰(流動床炉、アルカリ性E
P灰)に、金属捕集剤(ジチオカルバミン酸ナトリウ
ム)を飛灰重量の5重量%、水を飛灰重量の20重量%
添加し、10分間混練して処理した。この処理物5g
に、pH=6に調整したイオン交換水50mlを加え、
80℃の加熱下において10分間攪拌した後、ガラス繊
維濾紙(孔径1μm)を用いて加圧濾過した。濾過水中
の鉛及びカドミウムをジチゾン法により測定したとこ
ろ、鉛の濃度が溶出基準値である0.3mg/lを超え
ていたため、更に金属捕集剤を飛灰重量の2重量%添加
して10分間混練した後、同様にして鉛、カドミウムの
溶出量を測定したところ、鉛、カドミウムの溶出量とも
に基準値以下となったため、処理を終了した。処理に要
した時間を表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】比較例2 実施例2と同様の飛灰に同様の金属捕集剤を添加して1
0分間混練した後、環境庁告示13号試験法によって飛
灰からの金属溶出試験を行ったところ、鉛の濃度が溶出
基準値である0.3mg/lを超えていたため、更に金
属捕集剤を飛灰重量の2重量%添加して10分間混練し
た後、再び環境庁告示13号試験法によって鉛、カドミ
ウムの溶出量を測定したところ、鉛、カドミウムの溶出
量ともに基準値以下となったため、処理を終了した。処
理に要した時間を表2に示す。
0分間混練した後、環境庁告示13号試験法によって飛
灰からの金属溶出試験を行ったところ、鉛の濃度が溶出
基準値である0.3mg/lを超えていたため、更に金
属捕集剤を飛灰重量の2重量%添加して10分間混練し
た後、再び環境庁告示13号試験法によって鉛、カドミ
ウムの溶出量を測定したところ、鉛、カドミウムの溶出
量ともに基準値以下となったため、処理を終了した。処
理に要した時間を表2に示す。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固体状廃
棄物の処理方法によれば、固体状廃棄物に金属捕集剤を
添加して固体状廃棄物中の金属を固定化する工程におい
て、固体状廃棄物中の金属の固定化が充分か不充分かを
迅速に知ることができ、金属の固定化が不充分な場合に
は、その場で更に金属捕集剤を添加して確実に固体状廃
棄物中の金属が固定化されるようにし、金属捕集剤で処
理後の固体状廃棄物が環境庁告示第13号に定める金属
溶出試験に合格するように容易かつ確実に処理すること
ができる。このため、従来の方法のように固体状廃棄物
に金属捕集剤を添加して処理した後、固体状廃棄物を最
終処理工程に移送した後の金属溶出試験によって、処理
が不充分とされて再度金属固定化処理工程に送り返され
て、再処理を施す等の手間やコストがかかる虞れがな
く、効率良く固体状廃棄物を処理することができる。
棄物の処理方法によれば、固体状廃棄物に金属捕集剤を
添加して固体状廃棄物中の金属を固定化する工程におい
て、固体状廃棄物中の金属の固定化が充分か不充分かを
迅速に知ることができ、金属の固定化が不充分な場合に
は、その場で更に金属捕集剤を添加して確実に固体状廃
棄物中の金属が固定化されるようにし、金属捕集剤で処
理後の固体状廃棄物が環境庁告示第13号に定める金属
溶出試験に合格するように容易かつ確実に処理すること
ができる。このため、従来の方法のように固体状廃棄物
に金属捕集剤を添加して処理した後、固体状廃棄物を最
終処理工程に移送した後の金属溶出試験によって、処理
が不充分とされて再度金属固定化処理工程に送り返され
て、再処理を施す等の手間やコストがかかる虞れがな
く、効率良く固体状廃棄物を処理することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守屋 雅文 東京都葛飾区堀切4丁目66番1号 ミヨシ 油脂株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 金属を含有する固体状廃棄物に金属捕集
剤を添加して混練した後、金属捕集剤を添加混練した固
体状廃棄物より試料を採取し、該試料を溶出液中に添加
して加熱下に振とう又は攪拌して試料からの金属溶出量
を測定し、金属溶出量に応じて更に金属捕集剤を添加し
て混練するか、処理を終了するかを判定し、試料からの
金属溶出量が一定値以下となった固体状廃棄物を最終処
理工程に移送することを特徴とする金属含有固体状廃棄
物の処理方法。 - 【請求項2】 金属捕集剤を添加混練した固体状廃棄物
より採取した試料を、溶出液中に添加して60℃以上の
加熱下で振とう又は攪拌して試料中からの金属溶出量を
測定することを特徴とする請求項1記載の金属含有固体
状廃棄物の処理方法。 - 【請求項3】 試料からの金属溶出量を比色法によって
測定する請求項1又は2記載の金属含有固体状廃棄物の
処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9331180A JPH11147082A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 金属含有固体状廃棄物の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9331180A JPH11147082A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 金属含有固体状廃棄物の処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11147082A true JPH11147082A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18240792
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9331180A Pending JPH11147082A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 金属含有固体状廃棄物の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11147082A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6911570B2 (en) * | 2000-11-28 | 2005-06-28 | Ada Technologies, Inc. | Method for fixating sludges and soils contaminated with mercury and other heavy metals |
| JP2009042208A (ja) * | 2007-07-17 | 2009-02-26 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 固化体より溶出する汚染物に係る拡散係数の算出方法 |
| JP2010005488A (ja) * | 2008-06-24 | 2010-01-14 | Taiheiyo Cement Corp | 酸化マグネシウムの重金属不溶化性能の評価方法 |
-
1997
- 1997-11-14 JP JP9331180A patent/JPH11147082A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6911570B2 (en) * | 2000-11-28 | 2005-06-28 | Ada Technologies, Inc. | Method for fixating sludges and soils contaminated with mercury and other heavy metals |
| JP2009042208A (ja) * | 2007-07-17 | 2009-02-26 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 固化体より溶出する汚染物に係る拡散係数の算出方法 |
| JP2010005488A (ja) * | 2008-06-24 | 2010-01-14 | Taiheiyo Cement Corp | 酸化マグネシウムの重金属不溶化性能の評価方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040817 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060116 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060125 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060524 |