JPH11147480A - 車両運動制御装置 - Google Patents
車両運動制御装置Info
- Publication number
- JPH11147480A JPH11147480A JP31736597A JP31736597A JPH11147480A JP H11147480 A JPH11147480 A JP H11147480A JP 31736597 A JP31736597 A JP 31736597A JP 31736597 A JP31736597 A JP 31736597A JP H11147480 A JPH11147480 A JP H11147480A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- steering angle
- steering
- angle
- neutral position
- Prior art date
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- Pending
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- Power Steering Mechanism (AREA)
- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ステアリングホイールの絶対舵角が未確定であ
るときの車両振動を抑制する。 【解決手段】車速Vα以上で所定時間Tα以上直進走行
状態であるとき、ステアリングホイールは中立状態であ
ると判断し、Tα間の相対舵角θFAの平均値を中立位置
角度θN として設定する。この中立位置角度θN が確定
されている場合には、四輪駆動車として所望の応答特性
となり得る値を、前輪舵角とヨーレートとの間の伝達特
性の各車速依存定数として設定し、相対舵角θFAと中立
位置角度θ N との差である絶対角度θF と前記伝達関数
とに基づき後輪操舵を行う。一方、中立位置角度θN が
未確定である間は、前記車速依存定数のうちヨーレート
の定常特性を決定するヨーレートゲインGψ′について
は、二輪駆動車と同等の定常特性となり得るゲインG
ψ′(2WS)を設定し、これと、相対舵角θFAとに基
づき後輪操舵を行う。
るときの車両振動を抑制する。 【解決手段】車速Vα以上で所定時間Tα以上直進走行
状態であるとき、ステアリングホイールは中立状態であ
ると判断し、Tα間の相対舵角θFAの平均値を中立位置
角度θN として設定する。この中立位置角度θN が確定
されている場合には、四輪駆動車として所望の応答特性
となり得る値を、前輪舵角とヨーレートとの間の伝達特
性の各車速依存定数として設定し、相対舵角θFAと中立
位置角度θ N との差である絶対角度θF と前記伝達関数
とに基づき後輪操舵を行う。一方、中立位置角度θN が
未確定である間は、前記車速依存定数のうちヨーレート
の定常特性を決定するヨーレートゲインGψ′について
は、二輪駆動車と同等の定常特性となり得るゲインG
ψ′(2WS)を設定し、これと、相対舵角θFAとに基
づき後輪操舵を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、操舵時におけ
る、車両のヨーレート等で表される車両の平面挙動を制
御するようにした車両運動制御装置に関する。
る、車両のヨーレート等で表される車両の平面挙動を制
御するようにした車両運動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、操舵時における車両のヨーレート
等を制御し、操舵時の車両の操安性を維持するようにし
た車両運動制御装置としては、例えば特開平5−170
116号公報に記載されているもの等がある。この装置
は、ステアリングホイールの操舵角に対して、一次遅れ
特性と位相進み補償とを施して、操舵時のヨーレート応
答の過渡特性及び定常特性を調整するための目標ヨーレ
ート(車両運動目標値)を算出し、車両に発生するヨー
レートをこの目標値と一致させるために必要な後輪舵角
指令値を、車両諸元値に基づく運動方程式により算出
し、後輪実舵角を前記後輪舵角指令値に追従させるよう
に制御することによって、前記目標ヨーレートに応じた
車両のヨー運動となるようにしている。
等を制御し、操舵時の車両の操安性を維持するようにし
た車両運動制御装置としては、例えば特開平5−170
116号公報に記載されているもの等がある。この装置
は、ステアリングホイールの操舵角に対して、一次遅れ
特性と位相進み補償とを施して、操舵時のヨーレート応
答の過渡特性及び定常特性を調整するための目標ヨーレ
ート(車両運動目標値)を算出し、車両に発生するヨー
レートをこの目標値と一致させるために必要な後輪舵角
指令値を、車両諸元値に基づく運動方程式により算出
し、後輪実舵角を前記後輪舵角指令値に追従させるよう
に制御することによって、前記目標ヨーレートに応じた
車両のヨー運動となるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の車両運動制
御装置においては、過渡特性及び定常特性の制御を併せ
て行うようになっており、後輪舵角指令値は、過渡制御
を行うための舵角値と定常制御を行うための舵角値とを
足し合わせたものである。この定常特性制御用の舵角値
は、ステアリングホイールの舵角に比例するものである
ため、絶対舵角を検出できる状態になければ、後輪舵角
制御を開始することができない。
御装置においては、過渡特性及び定常特性の制御を併せ
て行うようになっており、後輪舵角指令値は、過渡制御
を行うための舵角値と定常制御を行うための舵角値とを
足し合わせたものである。この定常特性制御用の舵角値
は、ステアリングホイールの舵角に比例するものである
ため、絶対舵角を検出できる状態になければ、後輪舵角
制御を開始することができない。
【0004】ここで、制御装置の起動直後から、ステア
リングホイールの絶対舵角を検出可能なセンサシステム
は比較的高価であるため、現実にはシステム起動時のス
テアリングホイールの位置に対する相対的な角度変化を
検出することの可能なセンサと、ステアリングホイール
が所定の角度範囲にあるか否かを検出する補助センサと
を組み合わせ、これら二つのセンサの出力値と、走行車
速とから総合的に判断してステアリングホイールの中立
位置角度を推定し、推定した中立位置角度と前記相対舵
角との差から絶対的なステアリングホイールの舵角を算
出する構成が取られている。
リングホイールの絶対舵角を検出可能なセンサシステム
は比較的高価であるため、現実にはシステム起動時のス
テアリングホイールの位置に対する相対的な角度変化を
検出することの可能なセンサと、ステアリングホイール
が所定の角度範囲にあるか否かを検出する補助センサと
を組み合わせ、これら二つのセンサの出力値と、走行車
速とから総合的に判断してステアリングホイールの中立
位置角度を推定し、推定した中立位置角度と前記相対舵
角との差から絶対的なステアリングホイールの舵角を算
出する構成が取られている。
【0005】したがって、二つのセンサを用いて絶対舵
角を求めるような制御装置においては、起動直後は絶対
舵角が未確定であり後輪舵角制御を開始することができ
ないことから、例えばエンジン始動後、中立位置角度を
確定するに必要な条件、つまり、ステアリングホイール
が中立状態にあるとみなすことの可能な所定の条件が成
立しないまま走行車速が高い状態に至るような状況で
は、絶対舵角を検出することができないため、その状態
で操舵を行った場合には、後輪操舵を開始することがで
きず、四輪操舵車でありながら二輪操舵車と全く同じ挙
動となってしまう。特に、車速が高い状態では、車線変
更等のステアリングホイール操作を行った後の車両のふ
らつきが大きく、通常の四輪操舵車に対してヨーレート
特性の落差が大きいという問題がある。
角を求めるような制御装置においては、起動直後は絶対
舵角が未確定であり後輪舵角制御を開始することができ
ないことから、例えばエンジン始動後、中立位置角度を
確定するに必要な条件、つまり、ステアリングホイール
が中立状態にあるとみなすことの可能な所定の条件が成
立しないまま走行車速が高い状態に至るような状況で
は、絶対舵角を検出することができないため、その状態
で操舵を行った場合には、後輪操舵を開始することがで
きず、四輪操舵車でありながら二輪操舵車と全く同じ挙
動となってしまう。特に、車速が高い状態では、車線変
更等のステアリングホイール操作を行った後の車両のふ
らつきが大きく、通常の四輪操舵車に対してヨーレート
特性の落差が大きいという問題がある。
【0006】そこで、この発明は上記従来の問題点に着
目してなされたものであり、ステアリングホイールの絶
対舵角が未確定であるときの車両振動を抑制し、ステア
リングホイールの絶対舵角が未確定状態と確定状態とに
おける四輪操舵車の車両特性の落差を低減することの可
能な車両運動制御装置を提供することを目的としてい
る。
目してなされたものであり、ステアリングホイールの絶
対舵角が未確定であるときの車両振動を抑制し、ステア
リングホイールの絶対舵角が未確定状態と確定状態とに
おける四輪操舵車の車両特性の落差を低減することの可
能な車両運動制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る車両運動制御装置は、ステ
アリングホイールの中立位置を確定し、確定した中立位
置とステアリングホイールの相対舵角とから絶対舵角を
検出し、当該絶対舵角と車速とに基づいて車両の平面挙
動に関する応答特性が所定の過渡特性及び定常特性とな
り得るための車両運動目標値を算出し、当該車両運動目
標値に応じた車両の平面挙動を実現可能な非操舵輪舵角
指令値を算出してこれに応じて非操舵輪を操舵するよう
にした車両運動制御装置において、前記中立位置が未確
定である間は、前記相対舵角と前記車速とに基づいて前
記過渡特性のみを制御する前記車両運動目標値を算出
し、当該車両運動目標値に基づき前記非操舵輪を操舵す
るようにしたことを特徴としている。
に、本発明の請求項1に係る車両運動制御装置は、ステ
アリングホイールの中立位置を確定し、確定した中立位
置とステアリングホイールの相対舵角とから絶対舵角を
検出し、当該絶対舵角と車速とに基づいて車両の平面挙
動に関する応答特性が所定の過渡特性及び定常特性とな
り得るための車両運動目標値を算出し、当該車両運動目
標値に応じた車両の平面挙動を実現可能な非操舵輪舵角
指令値を算出してこれに応じて非操舵輪を操舵するよう
にした車両運動制御装置において、前記中立位置が未確
定である間は、前記相対舵角と前記車速とに基づいて前
記過渡特性のみを制御する前記車両運動目標値を算出
し、当該車両運動目標値に基づき前記非操舵輪を操舵す
るようにしたことを特徴としている。
【0008】この請求項1の発明では、ステアリングホ
イールの相対舵角が検出されると共に、ステアリングホ
イールが中立状態であるとみなすことが可能な状態にあ
るときのステアリングホイールの舵角等から、ステアリ
ングホイールの中立位置が確定される。そして、この確
定された中立位置と相対角度との差に基づいてステアリ
ングホイールの絶対舵角が算出され、この絶対舵角と車
速とに基づいて、車両の平面挙動に関する応答特性が所
定の過渡特性及び定常特性となり得るためのヨーレート
目標値等の車両運動目標値が算出され、この車両運動目
標値に応じた車両の平面挙動を実現可能な非操舵輪舵角
指令値が算出される。そして、この非操舵輪舵角指令値
に応じて非操舵輪が操舵されて、車両挙動が所定の応答
特性となるように制御される。
イールの相対舵角が検出されると共に、ステアリングホ
イールが中立状態であるとみなすことが可能な状態にあ
るときのステアリングホイールの舵角等から、ステアリ
ングホイールの中立位置が確定される。そして、この確
定された中立位置と相対角度との差に基づいてステアリ
ングホイールの絶対舵角が算出され、この絶対舵角と車
速とに基づいて、車両の平面挙動に関する応答特性が所
定の過渡特性及び定常特性となり得るためのヨーレート
目標値等の車両運動目標値が算出され、この車両運動目
標値に応じた車両の平面挙動を実現可能な非操舵輪舵角
指令値が算出される。そして、この非操舵輪舵角指令値
に応じて非操舵輪が操舵されて、車両挙動が所定の応答
特性となるように制御される。
【0009】このとき、ステアリングホイールが中立状
態であるとみなすことの可能な所定の条件が成立せず
に、ステアリングホイールの中立位置が確定されない間
は、この状態で操舵が行われた場合には、相対舵角と車
速とに基づいて過渡特性のみを調整する車両運動目標値
が算出され、この車両運動目標値に基づいて非操舵輪が
操舵される。
態であるとみなすことの可能な所定の条件が成立せず
に、ステアリングホイールの中立位置が確定されない間
は、この状態で操舵が行われた場合には、相対舵角と車
速とに基づいて過渡特性のみを調整する車両運動目標値
が算出され、この車両運動目標値に基づいて非操舵輪が
操舵される。
【0010】ここで、ステアリングホイールの中立位置
を確定できない間は、絶対舵角を検出することはできな
いが、相対舵角を検出することは可能であり、車両の平
面挙動に関する応答特性においてその過渡特性は絶対角
度に比例しない。よって、相対舵角と車速とに基づいて
過渡特性のみが制御される車両運動目標値を算出しこれ
に基づき非操舵輪を操舵することによって、過渡特性の
制御は行われるから、中立位置が未確定である間の過渡
状態での車両挙動の変動は、四輪駆動車両と同等に抑制
される。
を確定できない間は、絶対舵角を検出することはできな
いが、相対舵角を検出することは可能であり、車両の平
面挙動に関する応答特性においてその過渡特性は絶対角
度に比例しない。よって、相対舵角と車速とに基づいて
過渡特性のみが制御される車両運動目標値を算出しこれ
に基づき非操舵輪を操舵することによって、過渡特性の
制御は行われるから、中立位置が未確定である間の過渡
状態での車両挙動の変動は、四輪駆動車両と同等に抑制
される。
【0011】また、請求項2に係る車両運動制御装置
は、ステアリングホイールの相対舵角を検出する相対舵
角検出手段と、前記ステアリングホイールの中立位置を
確定する中立位置確定手段と、前記相対舵角検出手段の
検出相対舵角と前記中立位置確定手段の中立位置情報と
をもとに前記ステアリングホイールの絶対舵角を検出す
る絶対舵角検出手段と、当該絶対舵角検出手段の絶対舵
角と車速検出手段で検出した検出車速とに基づいて車両
の平面挙動に関する応答特性が所定の過渡特性及び定常
特性となり得るための車両運動目標値を算出する車両運
動目標値算出手段と、前記車両運動目標値に基づく車両
の平面挙動を実現可能な非操舵輪舵角指令値を算出する
非操舵輪舵角指令値算出手段と、前記非操舵輪舵角指令
値に応じて非操舵輪を操舵する補助操舵手段と、を備え
た車両運動制御装置において、前記中立位置が未確定で
ある間に、前記相対舵角と前記車速とに基づき前記過渡
特性のみを制御する車両運動目標値を算出する補助目標
値算出手段を備えることを特徴としている。
は、ステアリングホイールの相対舵角を検出する相対舵
角検出手段と、前記ステアリングホイールの中立位置を
確定する中立位置確定手段と、前記相対舵角検出手段の
検出相対舵角と前記中立位置確定手段の中立位置情報と
をもとに前記ステアリングホイールの絶対舵角を検出す
る絶対舵角検出手段と、当該絶対舵角検出手段の絶対舵
角と車速検出手段で検出した検出車速とに基づいて車両
の平面挙動に関する応答特性が所定の過渡特性及び定常
特性となり得るための車両運動目標値を算出する車両運
動目標値算出手段と、前記車両運動目標値に基づく車両
の平面挙動を実現可能な非操舵輪舵角指令値を算出する
非操舵輪舵角指令値算出手段と、前記非操舵輪舵角指令
値に応じて非操舵輪を操舵する補助操舵手段と、を備え
た車両運動制御装置において、前記中立位置が未確定で
ある間に、前記相対舵角と前記車速とに基づき前記過渡
特性のみを制御する車両運動目標値を算出する補助目標
値算出手段を備えることを特徴としている。
【0012】この請求項2の発明では、相対舵角検出手
段で検出されたステアリングホイールの相対舵角と中立
位置確定手段で確定されたステアリングホイールの中立
位置情報とをもとに、ステアリングホイールの絶対舵角
が検出され、この絶対舵角と車速検出手段で検出された
車速とをもとに、車両の平面挙動に関する応答特性が所
定の定常特性及び過渡特性となり得るための、例えばヨ
ーレート等の車両運動目標値が設定され、この車両運動
目標値に基づく非操舵輪舵角指令値が算出される。そし
て、これと一致するように非操舵輪が操舵される。
段で検出されたステアリングホイールの相対舵角と中立
位置確定手段で確定されたステアリングホイールの中立
位置情報とをもとに、ステアリングホイールの絶対舵角
が検出され、この絶対舵角と車速検出手段で検出された
車速とをもとに、車両の平面挙動に関する応答特性が所
定の定常特性及び過渡特性となり得るための、例えばヨ
ーレート等の車両運動目標値が設定され、この車両運動
目標値に基づく非操舵輪舵角指令値が算出される。そし
て、これと一致するように非操舵輪が操舵される。
【0013】このとき、ステアリングホイールの中立位
置を確定することができない間は、相対舵角と車速とに
基づいて過渡特性のみを制御する車両運動目標値が算出
され、この車両運動目標値に基づいて非操舵輪が操舵さ
れる。
置を確定することができない間は、相対舵角と車速とに
基づいて過渡特性のみを制御する車両運動目標値が算出
され、この車両運動目標値に基づいて非操舵輪が操舵さ
れる。
【0014】よって、中立位置が未確定である間であっ
ても相対角度に基づいて過渡特性の制御は行われるか
ら、中立位置が未確定である間における操舵時の過渡状
態での車両挙動は四輪駆動車と同等に抑制されることに
なる。
ても相対角度に基づいて過渡特性の制御は行われるか
ら、中立位置が未確定である間における操舵時の過渡状
態での車両挙動は四輪駆動車と同等に抑制されることに
なる。
【0015】また、請求項3に係る車両運動制御装置
は、前記補助目標値算出手段は、二輪操舵車と同等の定
常特性となるように前記車両運動目標値を算出するよう
になっていることを特徴としている。
は、前記補助目標値算出手段は、二輪操舵車と同等の定
常特性となるように前記車両運動目標値を算出するよう
になっていることを特徴としている。
【0016】この請求項3の発明では、中立位置が未確
定である間は、補助目標値算出手段により、二輪操舵車
と同等の定常特性となるように車両運動目標値が算出さ
れる。よって、中立位置が未確定である間は、その定常
特性は二輪操舵車と同等つまり、後輪角度が零となるよ
うに制御されるから、これは、すなわち、過渡特性のみ
が制御されることになる。
定である間は、補助目標値算出手段により、二輪操舵車
と同等の定常特性となるように車両運動目標値が算出さ
れる。よって、中立位置が未確定である間は、その定常
特性は二輪操舵車と同等つまり、後輪角度が零となるよ
うに制御されるから、これは、すなわち、過渡特性のみ
が制御されることになる。
【0017】さらに、請求項4に係る車両運動制御装置
は、前記車両運動目標値としてヨーレートを適用するこ
とを特徴としている。この請求項4の発明では、絶対角
度と車速とに基づいて、車両運動目標値としてヨーレー
トが算出され、操舵角の変化に対する車両のヨーレート
が所定の応答特性となるように制御される。
は、前記車両運動目標値としてヨーレートを適用するこ
とを特徴としている。この請求項4の発明では、絶対角
度と車速とに基づいて、車両運動目標値としてヨーレー
トが算出され、操舵角の変化に対する車両のヨーレート
が所定の応答特性となるように制御される。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る車両運動制御装置は、ステアリングホイールの中
立位置が未確定である間は、相対舵角と車速とに基づい
て過渡特性のみを制御する車両運動目標値を算出し、こ
れに基づき非操舵輪を制御するようにしたから、この間
の、車両挙動の変動をより抑制させることができ、特に
過渡状態における車両振動を抑制することができる。
に係る車両運動制御装置は、ステアリングホイールの中
立位置が未確定である間は、相対舵角と車速とに基づい
て過渡特性のみを制御する車両運動目標値を算出し、こ
れに基づき非操舵輪を制御するようにしたから、この間
の、車両挙動の変動をより抑制させることができ、特に
過渡状態における車両振動を抑制することができる。
【0019】また、請求項2に係る車両運動制御装置
は、ステアリングホイールの中立位置が未確定である間
は、補助目標値算出手段により、相対舵角と車速とに基
づいて過渡特性のみを制御する車両運動目標値を算出し
これに基づいて非操舵輪を制御するようにしたから、こ
の間の、車両挙動の変動をより抑制させることができ、
特に過渡状態における車両振動を抑制することができ
る。
は、ステアリングホイールの中立位置が未確定である間
は、補助目標値算出手段により、相対舵角と車速とに基
づいて過渡特性のみを制御する車両運動目標値を算出し
これに基づいて非操舵輪を制御するようにしたから、こ
の間の、車両挙動の変動をより抑制させることができ、
特に過渡状態における車両振動を抑制することができ
る。
【0020】また、請求項3に係る車両運動制御装置
は、前記補助目標値算出手段では、二輪操舵車と同等の
定常特性となるように前記車両運動目標値を算出するよ
うにしたから、車両運動目標値にステアリングホイール
の舵角の比例成分が含まれることなく、的確に過渡特性
の制御を行うことができる。
は、前記補助目標値算出手段では、二輪操舵車と同等の
定常特性となるように前記車両運動目標値を算出するよ
うにしたから、車両運動目標値にステアリングホイール
の舵角の比例成分が含まれることなく、的確に過渡特性
の制御を行うことができる。
【0021】さらに、請求項4に係る車両運動制御装置
は、前記車両運動目標値としてヨーレートを適用し、ヨ
ーレートの応答特性が所定の応答特性となるようにした
から、車両のヨーレートの応答特性をより向上させるこ
とができる。
は、前記車両運動目標値としてヨーレートを適用し、ヨ
ーレートの応答特性が所定の応答特性となるようにした
から、車両のヨーレートの応答特性をより向上させるこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の車両運動制御装
置の一例を示す概略構成図である。
に基づいて説明する。図1は、本発明の車両運動制御装
置の一例を示す概略構成図である。
【0023】図中、1は後輪舵角制御系であって、この
後輪舵角制御系1は、左右の後輪(非操舵輪)2L,2
Rを機械的に転舵する後輪操舵機構(補助操舵手段)3
と、この後輪操舵機構3を駆動制御する制御装置(車両
運動制御装置)4とを備えている。
後輪舵角制御系1は、左右の後輪(非操舵輪)2L,2
Rを機械的に転舵する後輪操舵機構(補助操舵手段)3
と、この後輪操舵機構3を駆動制御する制御装置(車両
運動制御装置)4とを備えている。
【0024】前記後輪操舵機構3は、左右の後輪2L,
2Rに取り付けたナックルアーム5L,5R間に、キン
グピン軸6L,6R及びボールジョイント7L,7Rを
介してタイロッド8が連結されていると共に、このタイ
ロッド8に形成されたすべりねじ9に、外周面に外歯を
形成したナット10が螺合され、このナット10の外歯
にステップモータからなる駆動モータ11の回転軸に取
り付けられた歯車12が噛合された構成を有し、駆動モ
ータ11を回転駆動することにより、タイロッド8が左
右方向に移動して後左右輪が転舵されるようになってい
る。なお、13はタイロッド8を中立位置に復帰させる
リターンスプリングである。
2Rに取り付けたナックルアーム5L,5R間に、キン
グピン軸6L,6R及びボールジョイント7L,7Rを
介してタイロッド8が連結されていると共に、このタイ
ロッド8に形成されたすべりねじ9に、外周面に外歯を
形成したナット10が螺合され、このナット10の外歯
にステップモータからなる駆動モータ11の回転軸に取
り付けられた歯車12が噛合された構成を有し、駆動モ
ータ11を回転駆動することにより、タイロッド8が左
右方向に移動して後左右輪が転舵されるようになってい
る。なお、13はタイロッド8を中立位置に復帰させる
リターンスプリングである。
【0025】前記制御装置4には、図1に示すように、
前輪を転舵する図示しないステアリングホイールの操舵
角を検出する操舵相対角センサ(相対舵角検出手段)1
4からの二種類の相対角検出信号P1 ,P2 と、中立位
置センサ(中立位置確定手段)24からの中立位置検出
信号PN と、例えば後輪のタイロッド8に連結されたポ
テンショメータ等で構成され、後輪の舵角を検出する後
輪舵角センサ16からの後輪舵角検出信号θR と、車両
の適所に設けられ車速を検出する車速センサ17からの
車速検出信号Vと、駆動モータ11の回転角を検出する
ロータリエンコーダであって、回転方向に応じて90度
の位相差を有する2種類のパルスを出力するロータリエ
ンコーダ18からの二種類のパルスPA 及びPB と、が
入力される。
前輪を転舵する図示しないステアリングホイールの操舵
角を検出する操舵相対角センサ(相対舵角検出手段)1
4からの二種類の相対角検出信号P1 ,P2 と、中立位
置センサ(中立位置確定手段)24からの中立位置検出
信号PN と、例えば後輪のタイロッド8に連結されたポ
テンショメータ等で構成され、後輪の舵角を検出する後
輪舵角センサ16からの後輪舵角検出信号θR と、車両
の適所に設けられ車速を検出する車速センサ17からの
車速検出信号Vと、駆動モータ11の回転角を検出する
ロータリエンコーダであって、回転方向に応じて90度
の位相差を有する2種類のパルスを出力するロータリエ
ンコーダ18からの二種類のパルスPA 及びPB と、が
入力される。
【0026】図2は、前記操舵相対角センサ14及び中
立位置センサ24とからなる操舵検出機構の一例を示し
たものであって、ステアリングシャフト20に固定され
た円板状のセンサディスク21と、このセンサディスク
21に対向して配設された操舵相対角センサ14を構成
する第1の操舵角センサ22及び第2の操舵角センサ2
3と、中立位置センサ24と、で構成されている。
立位置センサ24とからなる操舵検出機構の一例を示し
たものであって、ステアリングシャフト20に固定され
た円板状のセンサディスク21と、このセンサディスク
21に対向して配設された操舵相対角センサ14を構成
する第1の操舵角センサ22及び第2の操舵角センサ2
3と、中立位置センサ24と、で構成されている。
【0027】ここで、センサディスク21には、その外
周側の同心円上に全周にわたって数度間隔で操舵角検出
用透孔21aが穿設されていると共に、その内側に同心
的に例えば20°程度の範囲で中立位置検出用透孔21
bが穿設されている。
周側の同心円上に全周にわたって数度間隔で操舵角検出
用透孔21aが穿設されていると共に、その内側に同心
的に例えば20°程度の範囲で中立位置検出用透孔21
bが穿設されている。
【0028】また、第1及び第2の操舵角センサ22,
23と中立位置センサ24とは、それぞれセンサディス
ク21を挟んで対向する発光ダイオード及びフォトレジ
スタを有するフォトインタラプタで構成され、このうち
第1及び第2の操舵角センサ22,23は、センサディ
スク21の操舵角検出用透孔21aに対向する任意の位
置に透孔21aの幅の半分のピッチで並設され、中立位
置センサ24は、ステアリングホイールが直進状態を表
す中立位置にあるときに中立位置検出用透孔21bの円
周方向の略中心位置に配設されている。
23と中立位置センサ24とは、それぞれセンサディス
ク21を挟んで対向する発光ダイオード及びフォトレジ
スタを有するフォトインタラプタで構成され、このうち
第1及び第2の操舵角センサ22,23は、センサディ
スク21の操舵角検出用透孔21aに対向する任意の位
置に透孔21aの幅の半分のピッチで並設され、中立位
置センサ24は、ステアリングホイールが直進状態を表
す中立位置にあるときに中立位置検出用透孔21bの円
周方向の略中心位置に配設されている。
【0029】前記制御装置4は、少なくとも入出力イン
タフェース回路,演算処理装置,この演算処理装置の演
算処理に必要な処理プログラム,前記制御マップ等を記
憶していると共に演算処理装置の演算結果等を逐次記憶
する記憶装置を有するマイクロコンピュータと、ロータ
リエンコーダ18からのパルス信号PA 及びPB に基づ
いて駆動モータ11の回転方向を弁別して加算パルス及
び減算パルスを形成し、これらをアップダウンカウンタ
で加減算してディジタル値の現在モータ回転角δを求め
る現在回転角計測回路と、マイクロコンピュータで演算
した駆動モータ11を駆動するための制御信号を、例え
ば、電界効果トランジスタ等で構成されたブリッジ回路
等の、駆動モータ11を正逆回転駆動可能な回路で構成
され、マイクロコンピュータから出力される制御信号に
基づいて例えばPWM制御等によって駆動モータ11に
供給する電流値を制御することにより、制御信号で指定
された回転方向に指定された回転量だけ駆動モータ11
を駆動するモータ駆動回路と、等を備えている。
タフェース回路,演算処理装置,この演算処理装置の演
算処理に必要な処理プログラム,前記制御マップ等を記
憶していると共に演算処理装置の演算結果等を逐次記憶
する記憶装置を有するマイクロコンピュータと、ロータ
リエンコーダ18からのパルス信号PA 及びPB に基づ
いて駆動モータ11の回転方向を弁別して加算パルス及
び減算パルスを形成し、これらをアップダウンカウンタ
で加減算してディジタル値の現在モータ回転角δを求め
る現在回転角計測回路と、マイクロコンピュータで演算
した駆動モータ11を駆動するための制御信号を、例え
ば、電界効果トランジスタ等で構成されたブリッジ回路
等の、駆動モータ11を正逆回転駆動可能な回路で構成
され、マイクロコンピュータから出力される制御信号に
基づいて例えばPWM制御等によって駆動モータ11に
供給する電流値を制御することにより、制御信号で指定
された回転方向に指定された回転量だけ駆動モータ11
を駆動するモータ駆動回路と、等を備えている。
【0030】そして、制御装置4では、操舵相対角セン
サ14からの相対角検出信号P1 ,P2 ,中立位置セン
サ24からの中立位置検出信号PN ,後輪舵角センサ1
6からの後輪舵角検出信号θR ,車速センサ17からの
車速検出信号V,ロータリエンコーダ18からのパルス
信号PA 及びPB に基づいて、ステアリングホイールが
中立状態であるとみなすことの可能な所定の条件を満足
するときに、ステアリングホイールの中立位置角度θN
を確定する。また、相対角検出信号P1 ,P2に基づく
前輪の相対角度θFAと、中立位置角度θN との差から前
輪の絶対角度θ F を検出すると共に、予め設定して記憶
装置に格納している、前輪舵角の変化に対するヨーレー
トの応答特性を決定する後述の車速依存定数と車速との
対応を表す制御マップに基づいて、車速検出値Vに対応
する応答特性を特定する。
サ14からの相対角検出信号P1 ,P2 ,中立位置セン
サ24からの中立位置検出信号PN ,後輪舵角センサ1
6からの後輪舵角検出信号θR ,車速センサ17からの
車速検出信号V,ロータリエンコーダ18からのパルス
信号PA 及びPB に基づいて、ステアリングホイールが
中立状態であるとみなすことの可能な所定の条件を満足
するときに、ステアリングホイールの中立位置角度θN
を確定する。また、相対角検出信号P1 ,P2に基づく
前輪の相対角度θFAと、中立位置角度θN との差から前
輪の絶対角度θ F を検出すると共に、予め設定して記憶
装置に格納している、前輪舵角の変化に対するヨーレー
トの応答特性を決定する後述の車速依存定数と車速との
対応を表す制御マップに基づいて、車速検出値Vに対応
する応答特性を特定する。
【0031】そして、この応答特性となり得るための目
標ヨーレート(車両運動目標値)ψ M ′を、前輪の絶対
角度θF に基づいて算出し、これを実現するための、後
輪舵角指令値(非操舵輪舵角指令値)ΘR を算出する。
そして、この後輪舵角指令値ΘR に基づいて駆動モータ
11の駆動量及び回転方向を特定し、これをモータ駆動
回路を介して駆動モータ11に出力する。
標ヨーレート(車両運動目標値)ψ M ′を、前輪の絶対
角度θF に基づいて算出し、これを実現するための、後
輪舵角指令値(非操舵輪舵角指令値)ΘR を算出する。
そして、この後輪舵角指令値ΘR に基づいて駆動モータ
11の駆動量及び回転方向を特定し、これをモータ駆動
回路を介して駆動モータ11に出力する。
【0032】図3は、制御装置4の機能ブロック図を表
したものである。制御装置4は、図3に示すように、操
舵相対角センサ14からの検出信号P1 及びP2 に基づ
きステアリングホイールの相対舵角θFAを算出するステ
アリング相対角算出部41と、ステアリングホイールが
中立状態であるとみなすことができるときのステアリン
グホイールの相対舵角に基づいて中立位置角度θN を設
定するステアリング中立角算出部42と、中立位置角度
θN と相対舵角θFAとの差から絶対舵角θF を算出する
ステアリング絶対角算出部43と、相対舵角θFAと絶対
舵角θF と車速検出値Vとをもとに、車両運動目標値と
しての目標ヨーレートψM ′を算出する車両運動目標値
設定部44と、車両運動目標値設定部44からの目標ヨ
ーレートψM ′,前輪の絶対角度θF 及び相対角度
θFA,車速検出値Vをもとに、後輪舵角指令値ΘR を算
出する後輪舵角指令値算出部45と、後輪舵角センサ1
6からの後輪舵角検出信号θR と前記後輪舵角指令値Θ
R とをもとに、駆動モータ11への駆動信号ZR を設定
し、これを後輪操舵機構3へ供給する後輪舵角サーボ演
算部46とから構成されている。
したものである。制御装置4は、図3に示すように、操
舵相対角センサ14からの検出信号P1 及びP2 に基づ
きステアリングホイールの相対舵角θFAを算出するステ
アリング相対角算出部41と、ステアリングホイールが
中立状態であるとみなすことができるときのステアリン
グホイールの相対舵角に基づいて中立位置角度θN を設
定するステアリング中立角算出部42と、中立位置角度
θN と相対舵角θFAとの差から絶対舵角θF を算出する
ステアリング絶対角算出部43と、相対舵角θFAと絶対
舵角θF と車速検出値Vとをもとに、車両運動目標値と
しての目標ヨーレートψM ′を算出する車両運動目標値
設定部44と、車両運動目標値設定部44からの目標ヨ
ーレートψM ′,前輪の絶対角度θF 及び相対角度
θFA,車速検出値Vをもとに、後輪舵角指令値ΘR を算
出する後輪舵角指令値算出部45と、後輪舵角センサ1
6からの後輪舵角検出信号θR と前記後輪舵角指令値Θ
R とをもとに、駆動モータ11への駆動信号ZR を設定
し、これを後輪操舵機構3へ供給する後輪舵角サーボ演
算部46とから構成されている。
【0033】前記ステアリング中立角算出部42では、
中立位置センサ24からの中立位置検出信号PN が中立
状態を検出しており、且つ、車速センサ17からの車速
検出値Vが所定車速Vα(例えば60km/h程度)以
上であり、且つこの状態が所定時間Tα以上継続したと
き、この間のステアリングホイールの相対角度θFAの平
均値を中立位置角度θN として確定する。
中立位置センサ24からの中立位置検出信号PN が中立
状態を検出しており、且つ、車速センサ17からの車速
検出値Vが所定車速Vα(例えば60km/h程度)以
上であり、且つこの状態が所定時間Tα以上継続したと
き、この間のステアリングホイールの相対角度θFAの平
均値を中立位置角度θN として確定する。
【0034】また、前記車両運動目標値設定部44で
は、次式(1)に示す、前輪の操舵角度θと目標ヨーレ
ートψM ′との間の伝達関数に基づいて、前輪の操舵角
度θに対する、車両運動目標値としての目標ヨーレート
ψM ′を算出する。
は、次式(1)に示す、前輪の操舵角度θと目標ヨーレ
ートψM ′との間の伝達関数に基づいて、前輪の操舵角
度θに対する、車両運動目標値としての目標ヨーレート
ψM ′を算出する。
【0035】 ψM ′ =Gψ′・{〔ωn 2 ( n1 s+1)]/( s2 +2ζωn s+ωn 2 ) }・θ ……(1) なお、式中、Gψ′,ωn ,n1 及びζは車速依存定数
であって、Gψ′はヨーレートゲイン,ωn は固有角周
波数,n1 は零点相当値,ζは減衰係数である。これら
車速依存定数は、四輪駆動車と同等の応答特性を実現す
る車速依存定数として、予め設定されて記憶装置に格納
されている、車速と車速依存定数との対応を表す制御マ
ップに基づいて設定される。
であって、Gψ′はヨーレートゲイン,ωn は固有角周
波数,n1 は零点相当値,ζは減衰係数である。これら
車速依存定数は、四輪駆動車と同等の応答特性を実現す
る車速依存定数として、予め設定されて記憶装置に格納
されている、車速と車速依存定数との対応を表す制御マ
ップに基づいて設定される。
【0036】また、ヨーレートゲインGψ′について
は、定常旋回状態で後輪を操舵する四輪駆動車と同等の
定常特性となるゲインと、定常旋回状態で後輪を操舵し
ない二輪駆動車と同等の定常特性となるゲインとが設定
されている。そして、絶対角度θF が算出可能な状態で
あるときには、ヨーレートゲインGψ′として四輪駆動
車に応じたゲインが設定されると共に前輪の操舵角度θ
として絶対角度θF が設定され、絶対角度θF が算出不
可能な状態であるときつまり中立位置角度θN が未確定
であるときには、ヨーレートゲインGψ′として二輪駆
動車と同等のゲインが設定されると共に前輪の操舵角度
θとして相対角度θFAが設定される。
は、定常旋回状態で後輪を操舵する四輪駆動車と同等の
定常特性となるゲインと、定常旋回状態で後輪を操舵し
ない二輪駆動車と同等の定常特性となるゲインとが設定
されている。そして、絶対角度θF が算出可能な状態で
あるときには、ヨーレートゲインGψ′として四輪駆動
車に応じたゲインが設定されると共に前輪の操舵角度θ
として絶対角度θF が設定され、絶対角度θF が算出不
可能な状態であるときつまり中立位置角度θN が未確定
であるときには、ヨーレートゲインGψ′として二輪駆
動車と同等のゲインが設定されると共に前輪の操舵角度
θとして相対角度θFAが設定される。
【0037】前記車速依存定数は、図4に示すように、
前輪の操舵角度θの変化(図4(a))に対するヨーレ
ートの応答特性(図4(b))において、ヨーレートゲ
インGψ′は定常ゲイン、すなわち、操舵角に対する定
常的なヨーレートを特定し、固有角周波数ωn はその振
動周波数を特定し、零点相当値n1 は操舵角の変化に対
するヨーレートの立ち上がりの速さ、つまり、ヨーレー
トの立ち上がり特性を特定し、減衰係数ζは収束の速
さ、つまり、ヨーレートの収束性を特定している。
前輪の操舵角度θの変化(図4(a))に対するヨーレ
ートの応答特性(図4(b))において、ヨーレートゲ
インGψ′は定常ゲイン、すなわち、操舵角に対する定
常的なヨーレートを特定し、固有角周波数ωn はその振
動周波数を特定し、零点相当値n1 は操舵角の変化に対
するヨーレートの立ち上がりの速さ、つまり、ヨーレー
トの立ち上がり特性を特定し、減衰係数ζは収束の速
さ、つまり、ヨーレートの収束性を特定している。
【0038】したがって、車速依存定数を所定の応答特
性となり得る値に設定することによって、設定した車速
依存定数と前記(1)式とに基づき算出した目標ヨーレ
ートψM ′の応答特性は所定の応答特性となり、ヨーレ
ートゲインGψ′を調整することにより所定の定常特性
となり、固有角周波数ωn ,零点相当値n1 ,減衰係数
ζを調整することにより、所定の過渡特性となる応答特
性が得られることになる。
性となり得る値に設定することによって、設定した車速
依存定数と前記(1)式とに基づき算出した目標ヨーレ
ートψM ′の応答特性は所定の応答特性となり、ヨーレ
ートゲインGψ′を調整することにより所定の定常特性
となり、固有角周波数ωn ,零点相当値n1 ,減衰係数
ζを調整することにより、所定の過渡特性となる応答特
性が得られることになる。
【0039】図5は、車両運動目標値設定部44の構成
をブロック図で表したものであり、後述のように、後輪
舵角指令値算出部45において、目標ヨー角速度ψM ″
を必要としていることから、図5に示すように、目標ヨ
ー角速度ψM ″を算出した後、これを積分処理して目標
ヨーレートψM ′を算出するようにしている。
をブロック図で表したものであり、後述のように、後輪
舵角指令値算出部45において、目標ヨー角速度ψM ″
を必要としていることから、図5に示すように、目標ヨ
ー角速度ψM ″を算出した後、これを積分処理して目標
ヨーレートψM ′を算出するようにしている。
【0040】なお、図中の、B0 ,B1 ,F0 ,F1 は
次式に基づき算出した値である。 B0 =ωn 2 B1 =2ζωn F1 =n1 ωn 2 F0 =ωn 2 −B1 ・F1 前記後輪舵角指令値算出部45では、車両運動目標値設
定部44からの目標ヨーレートψM ′及び目標ヨー角速
度ψM ″と、前輪の絶対角度θF 又は相対角度θFA及び
車速センサ17からの車速検出値Vとをもとに、次式
(2)に基づいて、二自由度車両運動方程式の逆計算に
よって、目標ヨーレートψM ′に、実際のヨーレートを
一致させ得る後輪舵角を算出し、これを後輪舵角指令値
ΘR とする。
次式に基づき算出した値である。 B0 =ωn 2 B1 =2ζωn F1 =n1 ωn 2 F0 =ωn 2 −B1 ・F1 前記後輪舵角指令値算出部45では、車両運動目標値設
定部44からの目標ヨーレートψM ′及び目標ヨー角速
度ψM ″と、前輪の絶対角度θF 又は相対角度θFA及び
車速センサ17からの車速検出値Vとをもとに、次式
(2)に基づいて、二自由度車両運動方程式の逆計算に
よって、目標ヨーレートψM ′に、実際のヨーレートを
一致させ得る後輪舵角を算出し、これを後輪舵角指令値
ΘR とする。
【0041】 ΘR =βR +(VY −LR ・ψM ′)/V ……(2) βR =CR /KR CR =(LF ・CF −IZ ・ψM ″/2)/LR CF =eKF ・βF βF =θ/N−(VY +LF ・ψM ′)/V VY =∫VY ′dt VY =(2CF +2CR )/M−V・ψM ′ なお、式中、VY は車両横速度,βF は前輪横滑り角,
βR は後輪横滑り角,LF は前車軸から車両重心点まで
の距離,LR は後車軸から車両重心点までの距離,CF
は前輪のコーナリングフォース,CR は後輪のコーナリ
ングフォース,KR は車両の後輪のコーナリングパワ
ー,eKF は車両の前輪の等価コーナリングパワー(前
輪のコーナリングパワーであるが、ステアリング剛性の
影響によるステアリング角に対するコーナリングパワー
の低下分も加味した値),IZ は車両のヨー慣性モーメ
ント,Mは車両の質量,Nはギヤ比,をそれぞれ表して
いる。
βR は後輪横滑り角,LF は前車軸から車両重心点まで
の距離,LR は後車軸から車両重心点までの距離,CF
は前輪のコーナリングフォース,CR は後輪のコーナリ
ングフォース,KR は車両の後輪のコーナリングパワ
ー,eKF は車両の前輪の等価コーナリングパワー(前
輪のコーナリングパワーであるが、ステアリング剛性の
影響によるステアリング角に対するコーナリングパワー
の低下分も加味した値),IZ は車両のヨー慣性モーメ
ント,Mは車両の質量,Nはギヤ比,をそれぞれ表して
いる。
【0042】そして、前記後輪舵角サーボ演算部46で
は、後輪舵角指令値ΘR を目標モータ回転角δ′に変換
し、この目標モータ回転角δ′と現在モータ回転角δと
の偏差εに基づいて例えばPID制御により目標駆動電
流値Iを設定すると共に、例えば前回の目標モータ回転
角δ′t-1 と今回の目標モータ回転角δ′t とから駆動
モータ11の回転方向を特定し、駆動モータ11に適し
た信号に変換してこれを駆動信号ZR として後輪操舵機
構3の駆動モータ11に出力する。
は、後輪舵角指令値ΘR を目標モータ回転角δ′に変換
し、この目標モータ回転角δ′と現在モータ回転角δと
の偏差εに基づいて例えばPID制御により目標駆動電
流値Iを設定すると共に、例えば前回の目標モータ回転
角δ′t-1 と今回の目標モータ回転角δ′t とから駆動
モータ11の回転方向を特定し、駆動モータ11に適し
た信号に変換してこれを駆動信号ZR として後輪操舵機
構3の駆動モータ11に出力する。
【0043】次に、制御装置4での後輪操舵制御処理の
処理手順の一例を、図6に示すフローチャートに基づい
て説明する。制御装置4では、エンジンが起動される
と、後輪操舵制御処理を開始し、以後、予め設定した所
定周期で実行する。
処理手順の一例を、図6に示すフローチャートに基づい
て説明する。制御装置4では、エンジンが起動される
と、後輪操舵制御処理を開始し、以後、予め設定した所
定周期で実行する。
【0044】そして、まず、車速センサ17からの車速
検出値Vを読み込み(ステップS1)、また、操舵相対
角センサ14からの検出信号P1 及びP2 に基づき検出
して所定の記憶領域に格納している相対舵角θFAを読み
込む(ステップS2)。そして、車速検出値Vが所定車
速Vα(例えば60km/h)以上であるか否かを判定
し(ステップS3)、車速検出値VがV≧Vαである場
合には、ステップS4に移行する。そして、ステップS
4において、中立位置センサ24からの中立位置検出信
号PN をもとに、ステアリングホイールが中立状態であ
るか否かを判定し、中立状態である場合にはステップS
5aに移行する。
検出値Vを読み込み(ステップS1)、また、操舵相対
角センサ14からの検出信号P1 及びP2 に基づき検出
して所定の記憶領域に格納している相対舵角θFAを読み
込む(ステップS2)。そして、車速検出値Vが所定車
速Vα(例えば60km/h)以上であるか否かを判定
し(ステップS3)、車速検出値VがV≧Vαである場
合には、ステップS4に移行する。そして、ステップS
4において、中立位置センサ24からの中立位置検出信
号PN をもとに、ステアリングホイールが中立状態であ
るか否かを判定し、中立状態である場合にはステップS
5aに移行する。
【0045】このステップS5aでは、カウント値CN
Tを“1”だけカウントアップすると共に、相対舵角θ
FAの積算値である舵角積算値SUMに、ステップS2で
読み込んだ相対舵角θFAを積算した後、ステップS6に
移行する。
Tを“1”だけカウントアップすると共に、相対舵角θ
FAの積算値である舵角積算値SUMに、ステップS2で
読み込んだ相対舵角θFAを積算した後、ステップS6に
移行する。
【0046】一方、ステップS4で車速検出値VがV≧
Vαでない場合、また、ステップS4で、ステアリング
ホイールが中立状態でない場合には、ステップS5bに
移行し、このステップS5bでは、カウント値CNT及
び舵角積算値SUMを共に零にリセットした後、ステッ
プS6に移行する。
Vαでない場合、また、ステップS4で、ステアリング
ホイールが中立状態でない場合には、ステップS5bに
移行し、このステップS5bでは、カウント値CNT及
び舵角積算値SUMを共に零にリセットした後、ステッ
プS6に移行する。
【0047】このステップS6では、カウント値CNT
が所定値Tα(Tαは、10秒間に相当する程度)以上
であるか否かを判定し、カウント値CNTがCNT>T
αである場合には、ステップS7に移行し、中立位置角
度θN をθN =SUM/Tαとして設定し、中立位置角
度θN が確定されたか否かを表す中立角度確定フラグF
を中立位置角度θN が確定されたことを表すF=1に設
定し、さらに、カウント値CNT及び舵角積算値SUM
を共に零にリセットし、ステップS8に移行する。な
お、前記中立角度確定フラグFは、初期状態では、F=
0に設定されるようになっている。
が所定値Tα(Tαは、10秒間に相当する程度)以上
であるか否かを判定し、カウント値CNTがCNT>T
αである場合には、ステップS7に移行し、中立位置角
度θN をθN =SUM/Tαとして設定し、中立位置角
度θN が確定されたか否かを表す中立角度確定フラグF
を中立位置角度θN が確定されたことを表すF=1に設
定し、さらに、カウント値CNT及び舵角積算値SUM
を共に零にリセットし、ステップS8に移行する。な
お、前記中立角度確定フラグFは、初期状態では、F=
0に設定されるようになっている。
【0048】一方、ステップS6で、カウント値CNT
がCNT>Tαでない場合には、そのままステップS8
に移行する。つまり、車速が所定値Vα以上であり、且
つ、中立位置検センサ24で中立位置を検出し、これら
の状態が所定時間Tα継続したとき、中立位置角度θN
が確定され、中立角度確定フラグFがF=1として設定
されるようになっている。
がCNT>Tαでない場合には、そのままステップS8
に移行する。つまり、車速が所定値Vα以上であり、且
つ、中立位置検センサ24で中立位置を検出し、これら
の状態が所定時間Tα継続したとき、中立位置角度θN
が確定され、中立角度確定フラグFがF=1として設定
されるようになっている。
【0049】前記ステップS8では、中立角度確定フラ
グFがF=1であるか否かを判定し、F=1である場合
には、ステップS9aに移行し、F=1でない場合に
は、ステップS9bに移行する。
グFがF=1であるか否かを判定し、F=1である場合
には、ステップS9aに移行し、F=1でない場合に
は、ステップS9bに移行する。
【0050】そして、前記ステップS9aでは、相対舵
角θFAと中立位置角度θN との差を前輪舵角θとして設
定する(θ=θFA−θN )。次いでステップS10aに
移行して、前記(1)式における各車速依存定数を設定
するために、予め設定して記憶している制御マップを参
照し、車速検出値Vに対応するヨーレートゲインG
ψ′,減衰係数ζ,固有角周波数ωn ,零点相当値n1
を設定する。このとき、ヨーレートゲインGψ′につい
ては、四輪駆動車と同等の定常特性として設定したヨー
レートゲインGψ′(4WS)を設定する。そして、ス
テップS11に移行する。
角θFAと中立位置角度θN との差を前輪舵角θとして設
定する(θ=θFA−θN )。次いでステップS10aに
移行して、前記(1)式における各車速依存定数を設定
するために、予め設定して記憶している制御マップを参
照し、車速検出値Vに対応するヨーレートゲインG
ψ′,減衰係数ζ,固有角周波数ωn ,零点相当値n1
を設定する。このとき、ヨーレートゲインGψ′につい
ては、四輪駆動車と同等の定常特性として設定したヨー
レートゲインGψ′(4WS)を設定する。そして、ス
テップS11に移行する。
【0051】一方、前記ステップS9bでは、相対舵角
θFAを前輪舵角θとして設定し(θ=θFA)、次いでス
テップS10bに移行して、前記制御マップを参照し、
車速検出値Vに対応するヨーレートゲインGψ′,減衰
係数ζ,固有角周波数ωn ,零点相当値n1 を設定す
る。このとき、ヨーレートゲインGψ′については、二
輪駆動車と同等の定常特性として設定したヨーレートゲ
インGψ′(2WS)を設定する。そして、ステップS
11に移行する。
θFAを前輪舵角θとして設定し(θ=θFA)、次いでス
テップS10bに移行して、前記制御マップを参照し、
車速検出値Vに対応するヨーレートゲインGψ′,減衰
係数ζ,固有角周波数ωn ,零点相当値n1 を設定す
る。このとき、ヨーレートゲインGψ′については、二
輪駆動車と同等の定常特性として設定したヨーレートゲ
インGψ′(2WS)を設定する。そして、ステップS
11に移行する。
【0052】このステップS11では、ステップS10
a又は10bで設定した各車速依存定数と、前記(1)
式と、前輪舵角θとに基づいて、目標ヨーレートψM ′
を算出する。
a又は10bで設定した各車速依存定数と、前記(1)
式と、前輪舵角θとに基づいて、目標ヨーレートψM ′
を算出する。
【0053】次いで、ステップS11で目標ヨーレート
ψM ′が設定されると、次に、ステップS12に移行
し、算出した目標ヨーレートψM ′に実際のヨーレート
を一致させることの可能な、後輪舵角指令値ΘR を前記
(2)式に基づいて算出する。そして、後輪舵角センサ
16からの後輪舵角検出値θR とロータリエンコーダ1
8からのパルス信号PA ,PB から検出して所定の記憶
領域に格納している駆動モータ11の現在モータ回転角
δとを読み込む(ステップS13)。
ψM ′が設定されると、次に、ステップS12に移行
し、算出した目標ヨーレートψM ′に実際のヨーレート
を一致させることの可能な、後輪舵角指令値ΘR を前記
(2)式に基づいて算出する。そして、後輪舵角センサ
16からの後輪舵角検出値θR とロータリエンコーダ1
8からのパルス信号PA ,PB から検出して所定の記憶
領域に格納している駆動モータ11の現在モータ回転角
δとを読み込む(ステップS13)。
【0054】次いで、算出した後輪舵角指令値ΘR を目
標モータ回転角δ′に変換し、この目標モータ回転角
δ′を所定の記憶領域に記憶すると共にこの目標モータ
回転角δ′と、前記現在モータ回転角δとの偏差に基づ
いてPID制御等を行って、駆動モータ11の駆動量を
算出すると共に、前回の目標モータ回転角δ′t-1 と今
回の目標モータ回転角δ′t とから駆動モータ11の回
転方向とを特定し(ステップS14)、これに応じて駆
動モータ11を駆動するための制御信号ZR を形成して
駆動モータ11に出力し処理を終了する(ステップS1
5)。
標モータ回転角δ′に変換し、この目標モータ回転角
δ′を所定の記憶領域に記憶すると共にこの目標モータ
回転角δ′と、前記現在モータ回転角δとの偏差に基づ
いてPID制御等を行って、駆動モータ11の駆動量を
算出すると共に、前回の目標モータ回転角δ′t-1 と今
回の目標モータ回転角δ′t とから駆動モータ11の回
転方向とを特定し(ステップS14)、これに応じて駆
動モータ11を駆動するための制御信号ZR を形成して
駆動モータ11に出力し処理を終了する(ステップS1
5)。
【0055】ここで、ステップS9aの処理が絶対舵角
検出手段に対応し、ステップS10a及びS11の処理
が車両運動目標値算出手段に対応し、ステップS12の
処理が非操舵輪舵角指令値算出手段に対応し、ステップ
S9b及びステップS10bが補助目標値算出手段に対
応している。
検出手段に対応し、ステップS10a及びS11の処理
が車両運動目標値算出手段に対応し、ステップS12の
処理が非操舵輪舵角指令値算出手段に対応し、ステップ
S9b及びステップS10bが補助目標値算出手段に対
応している。
【0056】次に、上記実施の形態の動作を説明する。
今、車両が駐車している状態からエンジンを起動して発
進すると、制御装置4ではエンジンの起動に伴って後輪
操舵制御処理を開始し、車速センサ17からの車速検出
値V,操舵相対角センサ14からの検出信号P1 ,P2
に基づき検出して所定の記憶領域に格納している相対舵
角θFAを読み込む。そして、車速検出値VがVα以上で
あり、且つ中立位置センサ24で中立状態であることを
検出し、且つCNT≧Tαであるとき、つまり、車速V
α以上での直進走行状態が時間Tα以上継続したとき、
ステアリングホイールは中立状態にあると判断する。そ
して、所定時間Tαが経過する間に積算した相対舵角θ
FAの積算値である舵角積算値SUMを、所定時間Tαで
割り算して相対舵角θFAの平均値を算出し、これを中立
位置角度θN として設定する。また、中立位置確定フラ
グFをF=1に設定する。
今、車両が駐車している状態からエンジンを起動して発
進すると、制御装置4ではエンジンの起動に伴って後輪
操舵制御処理を開始し、車速センサ17からの車速検出
値V,操舵相対角センサ14からの検出信号P1 ,P2
に基づき検出して所定の記憶領域に格納している相対舵
角θFAを読み込む。そして、車速検出値VがVα以上で
あり、且つ中立位置センサ24で中立状態であることを
検出し、且つCNT≧Tαであるとき、つまり、車速V
α以上での直進走行状態が時間Tα以上継続したとき、
ステアリングホイールは中立状態にあると判断する。そ
して、所定時間Tαが経過する間に積算した相対舵角θ
FAの積算値である舵角積算値SUMを、所定時間Tαで
割り算して相対舵角θFAの平均値を算出し、これを中立
位置角度θN として設定する。また、中立位置確定フラ
グFをF=1に設定する。
【0057】これによって、中立位置角度θN が確定さ
れ、中立位置確定フラグFがF=1として設定されたか
ら、以後、操舵が行われた場合等には、ステップS8か
らステップS9aの処理に移行し、この中立位置角度θ
N と相対舵角θFAとの差から絶対舵角θF を算出し、こ
のときの車速検出値Vに応じた各車速依存定数を制御マ
ップから設定する。ただし、ヨーレートゲインGψ′に
ついては、四輪駆動車と同等の定常特性となるヨーレー
トゲインGψ′(4WS)を設定する。そして、これら
各車速依存定数と前記絶対舵角θF とに基づいて、前記
(1)式及び(2)式から、目標ヨーレートψM ′及び
後輪舵角指令値ΘR を算出し、これらを実現するための
駆動信号ZR を形成してこれを駆動モータ11に出力す
る。
れ、中立位置確定フラグFがF=1として設定されたか
ら、以後、操舵が行われた場合等には、ステップS8か
らステップS9aの処理に移行し、この中立位置角度θ
N と相対舵角θFAとの差から絶対舵角θF を算出し、こ
のときの車速検出値Vに応じた各車速依存定数を制御マ
ップから設定する。ただし、ヨーレートゲインGψ′に
ついては、四輪駆動車と同等の定常特性となるヨーレー
トゲインGψ′(4WS)を設定する。そして、これら
各車速依存定数と前記絶対舵角θF とに基づいて、前記
(1)式及び(2)式から、目標ヨーレートψM ′及び
後輪舵角指令値ΘR を算出し、これらを実現するための
駆動信号ZR を形成してこれを駆動モータ11に出力す
る。
【0058】以後、中立状態にあるとみなすことの可能
な所定の条件が満足したとき、つまり、車速Vα以上で
の直進走行状態がTα時間以上継続した場合には、この
Tαの期間における相対舵角θFAの平均値から中立位置
角度θN が順次算出されて更新され、最新の中立位置角
度θN に基づいて絶対角度θF が算出され、これに基づ
いて後輪の操舵制御が行われる。
な所定の条件が満足したとき、つまり、車速Vα以上で
の直進走行状態がTα時間以上継続した場合には、この
Tαの期間における相対舵角θFAの平均値から中立位置
角度θN が順次算出されて更新され、最新の中立位置角
度θN に基づいて絶対角度θF が算出され、これに基づ
いて後輪の操舵制御が行われる。
【0059】したがって、前輪の操舵舵角に応じて後輪
舵角が制御されて、四輪駆動車のヨーレート特性に応じ
た車両挙動となり、操舵に対するヨーレート変動が抑制
されて安定した車両挙動となる。
舵角が制御されて、四輪駆動車のヨーレート特性に応じ
た車両挙動となり、操舵に対するヨーレート変動が抑制
されて安定した車両挙動となる。
【0060】一方、エンジン起動後から、前記中立位置
角度θN が確定されるまでの間、つまり、エンジン起動
後に低速走行状態から操舵を行った場合等、エンジン起
動後に、Vα以上の速度で直進走行状態がTα時間継続
した状態が一度も発生していない間は、中立位置角度θ
N が確定されないから、中立位置確定フラグFはF=0
のままである。
角度θN が確定されるまでの間、つまり、エンジン起動
後に低速走行状態から操舵を行った場合等、エンジン起
動後に、Vα以上の速度で直進走行状態がTα時間継続
した状態が一度も発生していない間は、中立位置角度θ
N が確定されないから、中立位置確定フラグFはF=0
のままである。
【0061】したがって、ステップS8からステップS
9bに移行して、ステップS2の処理で読み込んだ相対
舵角θFAが前輪舵角θとして設定される。また、この時
点における車速検出値Vに応じた各車速依存定数が設定
されるが、ヨーレートゲインGψ′については、二輪駆
動車の定常特性を有するヨーレートゲインGψ′(2W
S)が設定される。
9bに移行して、ステップS2の処理で読み込んだ相対
舵角θFAが前輪舵角θとして設定される。また、この時
点における車速検出値Vに応じた各車速依存定数が設定
されるが、ヨーレートゲインGψ′については、二輪駆
動車の定常特性を有するヨーレートゲインGψ′(2W
S)が設定される。
【0062】そして、ヨーレートゲインGψ′(2W
S)及び各車速依存定数と、相対舵角θFAである前輪舵
角θとをもとに、後輪の操舵制御が行われる。したがっ
て、中立位置角度θN が確定されるまでの間は、固有角
周波数ωn ,零点相当値n1 ,減衰係数ζは、四輪駆動
車と同等の過渡特性を有する車速依存定数が設定され、
ヨーレートゲインGψ′については、二輪駆動車と同等
の定常特性を有するゲインGψ′(2WS)が設定され
ることになる。
S)及び各車速依存定数と、相対舵角θFAである前輪舵
角θとをもとに、後輪の操舵制御が行われる。したがっ
て、中立位置角度θN が確定されるまでの間は、固有角
周波数ωn ,零点相当値n1 ,減衰係数ζは、四輪駆動
車と同等の過渡特性を有する車速依存定数が設定され、
ヨーレートゲインGψ′については、二輪駆動車と同等
の定常特性を有するゲインGψ′(2WS)が設定され
ることになる。
【0063】ここで、後輪舵角指令値ΘR は、定常特性
の制御を行うための舵角と過渡特性の制御を行うための
舵角との和であって、定常特性の制御用の舵角は、ステ
アリングホイールの操舵角に比例するから、絶対舵角θ
F に応じて後輪の舵角指令値を設定しなければならな
い。しかしながら、二輪駆動車では、定常状態では後輪
の操舵角度が零、つまり、操舵を行わないように制御を
行うから、定常特性を決定するヨーレートゲインGψ′
として二輪駆動車と同等の特性を有するゲインGψ′
(2WS)を設定することによって、定常特性の制御の
ための後輪舵角は略零となり、すなわち、絶対舵角θF
に比例する後輪舵角の成分は零となることになる。
の制御を行うための舵角と過渡特性の制御を行うための
舵角との和であって、定常特性の制御用の舵角は、ステ
アリングホイールの操舵角に比例するから、絶対舵角θ
F に応じて後輪の舵角指令値を設定しなければならな
い。しかしながら、二輪駆動車では、定常状態では後輪
の操舵角度が零、つまり、操舵を行わないように制御を
行うから、定常特性を決定するヨーレートゲインGψ′
として二輪駆動車と同等の特性を有するゲインGψ′
(2WS)を設定することによって、定常特性の制御の
ための後輪舵角は略零となり、すなわち、絶対舵角θF
に比例する後輪舵角の成分は零となることになる。
【0064】したがって、二輪駆動車と同等の定常特性
を有するゲインGψ′(2WS)と、四輪駆動車と同等
の過渡特性を有する速度依存定数と、相対角度θFAと、
に基づいて算出した後輪舵角指令値ΘR には、相対角度
θFAに比例する角度成分は含まれず、相対角度θFAの角
度変化に応じた後輪舵角指令値ΘR となるから、相対角
度θFAに基づいて後輪駆動制御を行った場合でも、車両
挙動を増大させる方向に後輪操舵制御が行われることは
なく、四輪駆動車と同等の過渡特性となるように制御が
行われるから、従来の後輪操舵制御を行わない状態、つ
まり、通常の二輪駆動車と同等の応答特性となる場合に
比較して、特に過渡状態におけるヨーレート変動を大幅
に低減することができる。よって、車両の安定性をより
向上させることができる。
を有するゲインGψ′(2WS)と、四輪駆動車と同等
の過渡特性を有する速度依存定数と、相対角度θFAと、
に基づいて算出した後輪舵角指令値ΘR には、相対角度
θFAに比例する角度成分は含まれず、相対角度θFAの角
度変化に応じた後輪舵角指令値ΘR となるから、相対角
度θFAに基づいて後輪駆動制御を行った場合でも、車両
挙動を増大させる方向に後輪操舵制御が行われることは
なく、四輪駆動車と同等の過渡特性となるように制御が
行われるから、従来の後輪操舵制御を行わない状態、つ
まり、通常の二輪駆動車と同等の応答特性となる場合に
比較して、特に過渡状態におけるヨーレート変動を大幅
に低減することができる。よって、車両の安定性をより
向上させることができる。
【0065】また、中立位置角度θN が確定される以
前、つまり、エンジン起動直後から後輪操舵制御を開始
することができるから、従来に比較してより車両の安定
性をより向上させることができる。
前、つまり、エンジン起動直後から後輪操舵制御を開始
することができるから、従来に比較してより車両の安定
性をより向上させることができる。
【0066】また、本実施の形態では、車両運動目標値
としてヨーレートを適用し、また、伝達関数を一次/二
次の特性となるように設定しているから、車両のヨーレ
ートや横加速度の周波数応答特性を高性能に維持するこ
とができると共に、安定した車両挙動を得ることができ
る。
としてヨーレートを適用し、また、伝達関数を一次/二
次の特性となるように設定しているから、車両のヨーレ
ートや横加速度の周波数応答特性を高性能に維持するこ
とができると共に、安定した車両挙動を得ることができ
る。
【0067】図7(a)は、横軸を時間〔s〕,縦軸を
ヨーレート〔deg/s〕とし、車速150〔km/
h〕で10度の操舵を行い、制御装置4に対してステッ
プ入力を行った場合の二輪駆動車のヨーレート応答(L
1 )、つまり、従来の中立位置角度θN が確定されるま
での間のヨーレート応答を表し、同様に、L2 は、ヨー
レートゲインGψ′として二輪駆動車と同等の定常特性
を有するゲインGψ′(2WS)を設定して過渡制御の
みを行った場合の四輪駆動車のヨーレート応答を表した
ものであり、過渡制御のみを行った場合の四輪駆動車の
後輪舵角指令値(LR2)をも重ねて表している。図7
(b)は、上記と同様に、横軸を時間〔s〕,縦軸をヨ
ーレート〔deg/s〕とし、車速150〔km/h〕
で10度の操舵を行い、制御装置4に対してステップ入
力を行った場合の、二輪駆動車のヨーレート応答
(L1 ),過渡制御及び定常制御を行った通常の四輪駆
動車のヨーレート応答(L4 )を表し、過渡制御及び定
常制御を行った場合の四輪駆動車の後輪舵角指令値(L
R3)を重ねて表している。
ヨーレート〔deg/s〕とし、車速150〔km/
h〕で10度の操舵を行い、制御装置4に対してステッ
プ入力を行った場合の二輪駆動車のヨーレート応答(L
1 )、つまり、従来の中立位置角度θN が確定されるま
での間のヨーレート応答を表し、同様に、L2 は、ヨー
レートゲインGψ′として二輪駆動車と同等の定常特性
を有するゲインGψ′(2WS)を設定して過渡制御の
みを行った場合の四輪駆動車のヨーレート応答を表した
ものであり、過渡制御のみを行った場合の四輪駆動車の
後輪舵角指令値(LR2)をも重ねて表している。図7
(b)は、上記と同様に、横軸を時間〔s〕,縦軸をヨ
ーレート〔deg/s〕とし、車速150〔km/h〕
で10度の操舵を行い、制御装置4に対してステップ入
力を行った場合の、二輪駆動車のヨーレート応答
(L1 ),過渡制御及び定常制御を行った通常の四輪駆
動車のヨーレート応答(L4 )を表し、過渡制御及び定
常制御を行った場合の四輪駆動車の後輪舵角指令値(L
R3)を重ねて表している。
【0068】図7(a)及び(b)からわかるように、
過渡制御のみを行った場合には、過渡状態では通常の四
輪駆動車と同等のヨーレート特性となり、定常状態では
二輪駆動車と同等のヨーレート特性となり、過渡状態時
の振動が四輪駆動車と同等に抑制されると共に、定常時
には後輪が零となるように制御されることになる。よっ
て、中立位置角度θN が未確定である状態でも、過渡状
態では四輪駆動車と同等のヨーレート特性となり、ヨー
レート変動がより少なく、またより速やかに収束してい
ることがわかる。
過渡制御のみを行った場合には、過渡状態では通常の四
輪駆動車と同等のヨーレート特性となり、定常状態では
二輪駆動車と同等のヨーレート特性となり、過渡状態時
の振動が四輪駆動車と同等に抑制されると共に、定常時
には後輪が零となるように制御されることになる。よっ
て、中立位置角度θN が未確定である状態でも、過渡状
態では四輪駆動車と同等のヨーレート特性となり、ヨー
レート変動がより少なく、またより速やかに収束してい
ることがわかる。
【0069】また、中立位置角度θN が未確定状態にお
けるヨーレート特性と中立位置角度θN が確定した状態
におけるヨーレート特性との差は、図7(b)に示す従
来のヨーレート特性の変動に比較して、図7(a)に示
すように、ヨーレート特性の変動が小さいから、中立位
置角度θN が確定される前後の車両挙動の特性の変化に
よってドライバに与える違和感を低減することができ
る。
けるヨーレート特性と中立位置角度θN が確定した状態
におけるヨーレート特性との差は、図7(b)に示す従
来のヨーレート特性の変動に比較して、図7(a)に示
すように、ヨーレート特性の変動が小さいから、中立位
置角度θN が確定される前後の車両挙動の特性の変化に
よってドライバに与える違和感を低減することができ
る。
【0070】図8は、直進走行状態から例えば右切り操
舵を行った後、直進走行状態に戻した場合の、経過時間
に対するヨーレート応答を表したものであり、図8
(a)はステアリングホイールの絶対角度θF を表し、
図8(b)は、二輪駆動車の応答特性(L1 )及び過渡
制御のみの四輪駆動車の応答特性(L2 )を表し、これ
に過渡制御のみの四輪駆動車の後輪舵角指令値(LR2)
を重ねて表したものである。同様に、図8(c)は二輪
駆動車の応答特性(L1 ),通常の四輪駆動車の応答特
性(L3 )を表し、これに通常の四輪駆動車の後輪舵角
指令値(LR3)を重ねて表している。
舵を行った後、直進走行状態に戻した場合の、経過時間
に対するヨーレート応答を表したものであり、図8
(a)はステアリングホイールの絶対角度θF を表し、
図8(b)は、二輪駆動車の応答特性(L1 )及び過渡
制御のみの四輪駆動車の応答特性(L2 )を表し、これ
に過渡制御のみの四輪駆動車の後輪舵角指令値(LR2)
を重ねて表したものである。同様に、図8(c)は二輪
駆動車の応答特性(L1 ),通常の四輪駆動車の応答特
性(L3 )を表し、これに通常の四輪駆動車の後輪舵角
指令値(LR3)を重ねて表している。
【0071】図8からもわかるように、この場合にも過
渡制御のみを行うだけでも、操舵時のヨーレート変動を
十分低減することができ、従来の中立角度位置θN が確
定されるまでの二輪駆動車と同等のヨーレート特性に比
較して、操舵時のヨーレート変動を大幅に低減し車両特
性をより向上させることができることがわかる。
渡制御のみを行うだけでも、操舵時のヨーレート変動を
十分低減することができ、従来の中立角度位置θN が確
定されるまでの二輪駆動車と同等のヨーレート特性に比
較して、操舵時のヨーレート変動を大幅に低減し車両特
性をより向上させることができることがわかる。
【0072】よって、高速でレーンチェンジ等を行った
場合等でも、操舵後の車両のふらつきをより低減するこ
とができ、より安定性を向上させることができることが
わかる。
場合等でも、操舵後の車両のふらつきをより低減するこ
とができ、より安定性を向上させることができることが
わかる。
【0073】なお、上記実施の形態では、前記(1)式
に示す、前輪の操舵角度θと目標ヨーレートψM ′との
間の伝達関数に基づいて、前輪の操舵角度θに対する、
車両運動目標値としての目標ヨーレートψM ′を算出す
るようにした場合について説明したが、次式(3)に基
づいて目標ヨーレートψM ′を算出するようにしてもよ
く、この場合にも、上記と同等の作用効果を得ることが
できる。
に示す、前輪の操舵角度θと目標ヨーレートψM ′との
間の伝達関数に基づいて、前輪の操舵角度θに対する、
車両運動目標値としての目標ヨーレートψM ′を算出す
るようにした場合について説明したが、次式(3)に基
づいて目標ヨーレートψM ′を算出するようにしてもよ
く、この場合にも、上記と同等の作用効果を得ることが
できる。
【0074】 ψM ′=K・θ+τθ′+τ′θ″ ……(3) なお、式中、Kは比例係数,τは微分係数,τ′は二次
微分係数である。この場合には、図9のフローチャート
に示すような後輪操舵制御処理になる。なお、図9のフ
ローチャートにおいて、図8のフローチャートと同一処
理部には、同一符号を付与している。
微分係数である。この場合には、図9のフローチャート
に示すような後輪操舵制御処理になる。なお、図9のフ
ローチャートにおいて、図8のフローチャートと同一処
理部には、同一符号を付与している。
【0075】つまり、車速Vα以上での直進走行状態
が、所定時間Tα以上継続したときに、ステアリングホ
イールは中立状態にあると判断し、この間の相対舵角θ
FAの平均値を中立位置舵角θN として確定し、中立位置
確定フラグFをF=1に設定する。
が、所定時間Tα以上継続したときに、ステアリングホ
イールは中立状態にあると判断し、この間の相対舵角θ
FAの平均値を中立位置舵角θN として確定し、中立位置
確定フラグFをF=1に設定する。
【0076】そして、中立位置確定フラグFがF=1で
あり中立位置角度θN が確定されている場合には、ステ
ップS9aに移行して、相対舵角θFAと中立位置角度θ
N との差を操舵角度θとして設定し、ステップS20a
に移行する。このステップS20aでは、比例係数Kと
して通常の四輪駆動車のヨーレート特性を実現するため
の車速に応じた通常の四輪駆動車における係数を設定
し、ステップS11に移行する。
あり中立位置角度θN が確定されている場合には、ステ
ップS9aに移行して、相対舵角θFAと中立位置角度θ
N との差を操舵角度θとして設定し、ステップS20a
に移行する。このステップS20aでは、比例係数Kと
して通常の四輪駆動車のヨーレート特性を実現するため
の車速に応じた通常の四輪駆動車における係数を設定
し、ステップS11に移行する。
【0077】一方、中立位置確定フラグFがF=0であ
り中立位置角度θN が確定されていない場合には、ステ
ップS9bに移行して、相対舵角θFAを操舵角度θとし
て設定し、ステップS20bに移行する。そして、この
ステップS20bでは、比例係数Kとして零を設定し、
ステップS11に移行する。
り中立位置角度θN が確定されていない場合には、ステ
ップS9bに移行して、相対舵角θFAを操舵角度θとし
て設定し、ステップS20bに移行する。そして、この
ステップS20bでは、比例係数Kとして零を設定し、
ステップS11に移行する。
【0078】以後、上記実施の形態と同様にして、目標
ヨーレートψM ′を設定し、この目標ヨーレートψM ′
を実現し得る後輪舵角指令値ΘR を算出し、後輪舵角θ
R が後輪舵角指令値ΘR となり得る駆動信号ZR を形成
して出力する(ステップS11〜S15)。
ヨーレートψM ′を設定し、この目標ヨーレートψM ′
を実現し得る後輪舵角指令値ΘR を算出し、後輪舵角θ
R が後輪舵角指令値ΘR となり得る駆動信号ZR を形成
して出力する(ステップS11〜S15)。
【0079】また、上記実施の形態では、制御装置4を
マイクロコンピュータによって構成した場合について説
明したが、これに限らず加算器、積分演算器等の電子回
路を組み合わせて構成することも可能である。
マイクロコンピュータによって構成した場合について説
明したが、これに限らず加算器、積分演算器等の電子回
路を組み合わせて構成することも可能である。
【0080】また、上記実施の形態では、予め設定した
制御マップに基づいて応答特性を決定する車速依存定数
を設定するようにした場合について説明したが、これに
限らず、例えば、車速に対する関数として記憶してお
き、車速検出値Vに基づいて関数演算を行って設定する
ようにすることも可能であり、要は、車速検出値Vに対
して車速依存定数を一意に設定できればどのような方法
でもよい。
制御マップに基づいて応答特性を決定する車速依存定数
を設定するようにした場合について説明したが、これに
限らず、例えば、車速に対する関数として記憶してお
き、車速検出値Vに基づいて関数演算を行って設定する
ようにすることも可能であり、要は、車速検出値Vに対
して車速依存定数を一意に設定できればどのような方法
でもよい。
【0081】また、上記実施の形態では、車速依存定数
を車速検出値Vに応じて設定するようにした場合につい
て説明したが、これに限るものではなく、例えば、ギヤ
比に基づき、車両が高速走行をしているか低速走行をし
ているかといった車両の走行速度を推定し、これに基づ
き車速依存定数を設定するようにすることも可能であ
る。
を車速検出値Vに応じて設定するようにした場合につい
て説明したが、これに限るものではなく、例えば、ギヤ
比に基づき、車両が高速走行をしているか低速走行をし
ているかといった車両の走行速度を推定し、これに基づ
き車速依存定数を設定するようにすることも可能であ
る。
【0082】また、上記実施の形態では、後輪を補助操
舵する場合について説明したが、これに限らず、前輪を
補助操舵するものでも適用することができる。さらに、
上記実施の形態では、車両運動目標値としてヨーレート
を適用した場合について説明したが、これに限らず、横
加速度、横滑り角等を適用することも可能であり、上記
と同等の作用効果を得ることができる。
舵する場合について説明したが、これに限らず、前輪を
補助操舵するものでも適用することができる。さらに、
上記実施の形態では、車両運動目標値としてヨーレート
を適用した場合について説明したが、これに限らず、横
加速度、横滑り角等を適用することも可能であり、上記
と同等の作用効果を得ることができる。
【図1】本発明の実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】操舵角検出機構の一例を示す概略構成図であ
る。
る。
【図3】本発明に係る制御装置の一例を示す機能ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図4】本発明の動作説明に供する説明図である。
【図5】車両運動目標値設定部の一例を示すブロック図
である。
である。
【図6】制御装置での後輪操舵制御処理の一例を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図7】本発明の動作説明に供する応答特性図である。
【図8】本発明の動作説明に供する応答特性図である。
【図9】後輪操舵制御処理のその他の例を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
1 後輪舵角制御系 2L,2R 後輪 3 後輪操舵機構 4 制御装置 11 駆動モータ 14 操舵相対角センサ 16 後輪舵角センサ 17 車速センサ 24 中立位置センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B62D 137:00
Claims (4)
- 【請求項1】 ステアリングホイールの中立位置を確定
し、確定した中立位置とステアリングホイールの相対舵
角とから絶対舵角を検出し、当該絶対舵角と車速とに基
づいて車両の平面挙動に関する応答特性が所定の過渡特
性及び定常特性となり得るための車両運動目標値を算出
し、当該車両運動目標値に応じた車両の平面挙動を実現
可能な非操舵輪舵角指令値を算出してこれに応じて非操
舵輪を操舵するようにした車両運動制御装置において、 前記中立位置が未確定である間は、前記相対舵角と前記
車速とに基づいて前記過渡特性のみを制御する前記車両
運動目標値を算出し、当該車両運動目標値に基づき前記
非操舵輪を操舵するようにしたことを特徴とする車両運
動制御装置。 - 【請求項2】 ステアリングホイールの相対舵角を検出
する相対舵角検出手段と、前記ステアリングホイールの
中立位置を確定する中立位置確定手段と、前記相対舵角
検出手段の検出相対舵角と前記中立位置確定手段の中立
位置情報とをもとに前記ステアリングホイールの絶対舵
角を検出する絶対舵角検出手段と、当該絶対舵角検出手
段の絶対舵角と車速検出手段で検出した検出車速とに基
づいて車両の平面挙動に関する応答特性が所定の過渡特
性及び定常特性となり得るための車両運動目標値を算出
する車両運動目標値算出手段と、前記車両運動目標値に
基づく車両の平面挙動を実現可能な非操舵輪舵角指令値
を算出する非操舵輪舵角指令値算出手段と、前記非操舵
輪舵角指令値に応じて非操舵輪を操舵する補助操舵手段
と、を備えた車両運動制御装置において、 前記中立位置が未確定である間に、前記相対舵角と前記
車速とに基づき前記過渡特性のみを制御する車両運動目
標値を算出する補助目標値算出手段を備えることを特徴
とする車両運動制御装置。 - 【請求項3】 前記補助目標値算出手段は、二輪操舵車
と同等の定常特性となるように前記車両運動目標値を算
出するようになっていることを特徴とする請求項2記載
の車両運動制御装置。 - 【請求項4】 前記車両運動目標値としてヨーレートを
適用することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記
載の車両運動制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31736597A JPH11147480A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 車両運動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31736597A JPH11147480A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 車両運動制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11147480A true JPH11147480A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18087438
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31736597A Pending JPH11147480A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 車両運動制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11147480A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013032059A (ja) * | 2011-08-01 | 2013-02-14 | Jtekt Corp | 路面摩擦係数推定装置、駆動力配分制御装置、及び四輪駆動車 |
| CN105774895A (zh) * | 2014-12-16 | 2016-07-20 | 上海航天汽车机电股份有限公司 | 一种方向盘绝对转角的计算方法和系统 |
| CN117341812A (zh) * | 2023-10-24 | 2024-01-05 | 吉林大学 | 一种四轮主动转向控制模式切换系统 |
| CN118877074A (zh) * | 2024-09-30 | 2024-11-01 | 张家港长城汽车研发有限公司 | 车辆的控制方法、装置、车辆和存储介质 |
-
1997
- 1997-11-18 JP JP31736597A patent/JPH11147480A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013032059A (ja) * | 2011-08-01 | 2013-02-14 | Jtekt Corp | 路面摩擦係数推定装置、駆動力配分制御装置、及び四輪駆動車 |
| CN105774895A (zh) * | 2014-12-16 | 2016-07-20 | 上海航天汽车机电股份有限公司 | 一种方向盘绝对转角的计算方法和系统 |
| CN117341812A (zh) * | 2023-10-24 | 2024-01-05 | 吉林大学 | 一种四轮主动转向控制模式切换系统 |
| CN118877074A (zh) * | 2024-09-30 | 2024-11-01 | 张家港长城汽车研发有限公司 | 车辆的控制方法、装置、车辆和存储介质 |
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