JPH11147822A - 消化性胃腸疾患の予防又は治療方法 - Google Patents
消化性胃腸疾患の予防又は治療方法Info
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- JPH11147822A JPH11147822A JP31203197A JP31203197A JPH11147822A JP H11147822 A JPH11147822 A JP H11147822A JP 31203197 A JP31203197 A JP 31203197A JP 31203197 A JP31203197 A JP 31203197A JP H11147822 A JPH11147822 A JP H11147822A
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- sodium
- isopropyl
- ethyl
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Abstract
(57)【要約】
【課題】防御因子型抗潰瘍剤と酸分泌抑制剤とを併用
し、その際防御因子型抗潰瘍剤の作用が低下しない消化
性胃腸疾患の予防又は治療方法を提供する。 【解決手段】3−エチル−7−イソプロピル−1−アズ
レンスルホン酸ナトリウム・1/3水和物と酸分泌抑制
剤とを併用することを特徴とする消化性胃腸疾患の予防
又は治療方法である。また上記の酸分泌抑制剤がヒスタ
ミンH2−受容体拮抗剤又はH+/K+ATPase阻害
剤である消化性胃腸疾患の予防又は治療方法である。上
記のヒスタミンH2−受容体拮抗剤としてはシメチジ
ン、ファモチジンなどが用いられ、またH+/K+ATP
ase阻害剤としてはオメプラゾール、ランソプラゾー
ルなどが用いられる。
し、その際防御因子型抗潰瘍剤の作用が低下しない消化
性胃腸疾患の予防又は治療方法を提供する。 【解決手段】3−エチル−7−イソプロピル−1−アズ
レンスルホン酸ナトリウム・1/3水和物と酸分泌抑制
剤とを併用することを特徴とする消化性胃腸疾患の予防
又は治療方法である。また上記の酸分泌抑制剤がヒスタ
ミンH2−受容体拮抗剤又はH+/K+ATPase阻害
剤である消化性胃腸疾患の予防又は治療方法である。上
記のヒスタミンH2−受容体拮抗剤としてはシメチジ
ン、ファモチジンなどが用いられ、またH+/K+ATP
ase阻害剤としてはオメプラゾール、ランソプラゾー
ルなどが用いられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3−エチル−7−
イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・1
/3水和物と酸分泌抑制剤とを併用する胃・十二指腸潰
瘍及び胃炎などの消化性胃腸疾患の予防又は治療方法に
関する。
イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・1
/3水和物と酸分泌抑制剤とを併用する胃・十二指腸潰
瘍及び胃炎などの消化性胃腸疾患の予防又は治療方法に
関する。
【0002】
【従来技術】近年、酸分泌抑制型抗潰瘍剤であるヒスタ
ミンH2−受容体拮抗剤の臨床導入により胃・十二指腸
潰瘍及び胃炎の治癒率は飛躍的に高くなった。その一
方、該薬剤による治癒後において胃・十二指腸潰瘍又は
胃炎の高い再発率の問題が残った。この問題を解決する
ため防御因子型抗潰瘍剤と酸分泌抑制剤の併用が現在広
く行われている。ところで、従来使用されている防御因
子型抗潰瘍剤は胃・十二指腸の損傷部(潰瘍及び粘膜病
変)への付着性が特徴とされているが、この付着性は高
いpH領域では失われてしまう。したがって、防御因子
型抗潰瘍剤を酸分泌抑制剤と併用して投与した場合、酸
分泌抑制剤の作用により胃内のpHが上昇するため、防
御因子型抗潰瘍剤の胃粘膜の損傷部への付着性が低下
し、その薬理作用が十分に発揮されない。
ミンH2−受容体拮抗剤の臨床導入により胃・十二指腸
潰瘍及び胃炎の治癒率は飛躍的に高くなった。その一
方、該薬剤による治癒後において胃・十二指腸潰瘍又は
胃炎の高い再発率の問題が残った。この問題を解決する
ため防御因子型抗潰瘍剤と酸分泌抑制剤の併用が現在広
く行われている。ところで、従来使用されている防御因
子型抗潰瘍剤は胃・十二指腸の損傷部(潰瘍及び粘膜病
変)への付着性が特徴とされているが、この付着性は高
いpH領域では失われてしまう。したがって、防御因子
型抗潰瘍剤を酸分泌抑制剤と併用して投与した場合、酸
分泌抑制剤の作用により胃内のpHが上昇するため、防
御因子型抗潰瘍剤の胃粘膜の損傷部への付着性が低下
し、その薬理作用が十分に発揮されない。
【0003】事実、防御因子型抗潰瘍剤の代表的なもの
の一つであるであるスクラルファートは、酸性条件下に
おいて、その酸で処理されないとその付着性と粘膜保護
作用が発揮できないことが報告されている〔Nagashima,
R.,et al.:Arzneim.-Forsch/Drug Res,29(II),1668(197
9); Nagashima,R.,et al.:Arzneim.-Forsch/Drug Res,
30(I),73(1980); Konturek,j,S.,rt al.:The American
Journal of Medicine,91(suppl2A),2A-20S(1991)〕。
同様にエカベトナトリウムについても、pH3〜4以上
の環境下ではその付着性が喪失すると報告されている。
更にその他、従来から使用されている制酸剤の多くにつ
いても、胃内酸度を抑制するオメプラゾールとの併用下
では、その薬理作用を失うと報告されている〔Ito,Y.,e
t al.:Japan.J.Pharmacol,62, 175(1993)〕。そこで、
酸分泌抑制剤との併用下でも十分な効果を発揮する防御
因子型抗潰瘍剤の開発が要望されている。
の一つであるであるスクラルファートは、酸性条件下に
おいて、その酸で処理されないとその付着性と粘膜保護
作用が発揮できないことが報告されている〔Nagashima,
R.,et al.:Arzneim.-Forsch/Drug Res,29(II),1668(197
9); Nagashima,R.,et al.:Arzneim.-Forsch/Drug Res,
30(I),73(1980); Konturek,j,S.,rt al.:The American
Journal of Medicine,91(suppl2A),2A-20S(1991)〕。
同様にエカベトナトリウムについても、pH3〜4以上
の環境下ではその付着性が喪失すると報告されている。
更にその他、従来から使用されている制酸剤の多くにつ
いても、胃内酸度を抑制するオメプラゾールとの併用下
では、その薬理作用を失うと報告されている〔Ito,Y.,e
t al.:Japan.J.Pharmacol,62, 175(1993)〕。そこで、
酸分泌抑制剤との併用下でも十分な効果を発揮する防御
因子型抗潰瘍剤の開発が要望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、上記事情
に鑑みなされたもので、酸分泌抑制剤との併用下でも十
分に胃粘膜の損傷部への付着性を有する防御因子型抗潰
瘍剤を提供し、この防御因子型抗潰瘍剤と酸分泌抑制剤
とを併用する消化性胃腸疾患の予防又は治療方法を提供
することを目的とする。
に鑑みなされたもので、酸分泌抑制剤との併用下でも十
分に胃粘膜の損傷部への付着性を有する防御因子型抗潰
瘍剤を提供し、この防御因子型抗潰瘍剤と酸分泌抑制剤
とを併用する消化性胃腸疾患の予防又は治療方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、胃潰瘍およ
び胃炎を予防または治療する薬剤について、急性・慢性
胃粘膜損傷モデルを用いて酸分泌抑制剤との併用効果及
び薬剤の胃粘膜の損傷部への付着性について検討した。
その結果、特定の構造式で表される抗潰瘍作用及び抗胃
炎作用を有する化合物が、酸分泌抑制剤との併用下で
も、すなわち胃内のpHが上昇した環境下でも胃粘膜の
損傷部への付着性を失うことなくその効果を発揮し、そ
のため酸分泌抑制剤の効果と相俟って、胃潰瘍及び胃炎
などの消化性胃腸疾患の予防や治療に極めて有効である
ことを見出し、本発明を完成した。
び胃炎を予防または治療する薬剤について、急性・慢性
胃粘膜損傷モデルを用いて酸分泌抑制剤との併用効果及
び薬剤の胃粘膜の損傷部への付着性について検討した。
その結果、特定の構造式で表される抗潰瘍作用及び抗胃
炎作用を有する化合物が、酸分泌抑制剤との併用下で
も、すなわち胃内のpHが上昇した環境下でも胃粘膜の
損傷部への付着性を失うことなくその効果を発揮し、そ
のため酸分泌抑制剤の効果と相俟って、胃潰瘍及び胃炎
などの消化性胃腸疾患の予防や治療に極めて有効である
ことを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、3−エチル−7−イ
ソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・1/
3水和物と酸分泌抑制剤とを併用することを特徴とする
消化性胃腸疾患の予防又は治療方法である。また本発明
は、上記の酸分泌抑制剤が、ヒスタミンH2−受容体拮
抗剤である消化性胃腸疾患の予防又は治療方法である。
更に本発明は、上記の酸分泌抑制剤が、H+/K+ATP
ase(プロトンポンプ)阻害剤である消化性胃腸疾患
の予防又は治療方法である。
ソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・1/
3水和物と酸分泌抑制剤とを併用することを特徴とする
消化性胃腸疾患の予防又は治療方法である。また本発明
は、上記の酸分泌抑制剤が、ヒスタミンH2−受容体拮
抗剤である消化性胃腸疾患の予防又は治療方法である。
更に本発明は、上記の酸分泌抑制剤が、H+/K+ATP
ase(プロトンポンプ)阻害剤である消化性胃腸疾患
の予防又は治療方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いる、3−エチル−7
−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・
1/3水和物は、優れた抗ペプシン作用及び抗潰瘍作用
を有し、抗炎症剤或は抗潰瘍剤に用いられる物質として
公知である(特開昭60−48960号公報)。また、
本発明で用いる酸分泌抑制剤は、ヒスタミンH2−受容
体拮抗剤、H+/K+ATPase阻害剤などである。そ
して、ヒスタミンH2−受容体拮抗剤としてはシメチジ
ン、ファモチジン、ラニチジンなどが用いられる。また
H+/K+ATPase阻害剤としてはオメプラゾール、
ランソプラゾールなどが用いられる。
−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・
1/3水和物は、優れた抗ペプシン作用及び抗潰瘍作用
を有し、抗炎症剤或は抗潰瘍剤に用いられる物質として
公知である(特開昭60−48960号公報)。また、
本発明で用いる酸分泌抑制剤は、ヒスタミンH2−受容
体拮抗剤、H+/K+ATPase阻害剤などである。そ
して、ヒスタミンH2−受容体拮抗剤としてはシメチジ
ン、ファモチジン、ラニチジンなどが用いられる。また
H+/K+ATPase阻害剤としてはオメプラゾール、
ランソプラゾールなどが用いられる。
【0008】上記の3−エチル−7−イソプロピル−1
−アズレンスルホン酸ナトリウム・1/3水和物及び酸
分泌抑制剤は、薬理学的に許容され得る適宜の担体、賦
形剤(例えばデンプン、乳糖、白糖、炭酸カルシウム、
リン酸カルシウムなど)、結合剤(例えばデンプン、ア
ラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、結晶セルロース、アルギン酸、ゼ
ラチン、ポリビニルピリドンなど)、滑沢剤(例えばス
テアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸
カルシウムタルクなど)、崩壊剤(例えばカルボキシメ
チルセルロース、タルクなど)、希釈剤(例えば生理食
塩水など)などと混合し、常法により散剤、細粒剤、顆
粒剤、錠剤、又はカプセル剤などの形態で経口的に投与
することが出来る。
−アズレンスルホン酸ナトリウム・1/3水和物及び酸
分泌抑制剤は、薬理学的に許容され得る適宜の担体、賦
形剤(例えばデンプン、乳糖、白糖、炭酸カルシウム、
リン酸カルシウムなど)、結合剤(例えばデンプン、ア
ラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、結晶セルロース、アルギン酸、ゼ
ラチン、ポリビニルピリドンなど)、滑沢剤(例えばス
テアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸
カルシウムタルクなど)、崩壊剤(例えばカルボキシメ
チルセルロース、タルクなど)、希釈剤(例えば生理食
塩水など)などと混合し、常法により散剤、細粒剤、顆
粒剤、錠剤、又はカプセル剤などの形態で経口的に投与
することが出来る。
【0009】本発明においては、3−エチル−7−イソ
プロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・1/3
水和物と酸分泌抑制剤とを併用して消化性胃腸疾患の予
防又は治療を行うが、ここで併用とは、両者を同時に投
与すること、時間を置いてどちらか片方ずつ投与するこ
とを意味する。また、同時に投与する場合は、両者を一
緒に投与しても、別々に投与してもよい。両者を一緒に
投与する場合は、両者を含む散剤、細粒剤、顆粒剤、錠
剤、カプセル剤などを作り、これを経口的に投与しても
よい。3−エチル−7−イソプロピル−1−アズレンス
ルホン酸ナトリウム・1/3水和物と酸分泌抑制剤の併
用時のそれぞれの一日の投与量は、年齢、体重、胃腸粘
膜損傷の程度、投与方法、投与時間など通常配慮される
因子を考慮して決められるが、3−エチル−7−イソプ
ロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・1/3水
和物は1〜100mg(一日1〜3回に分割)であり、
また酸分泌抑制剤は例えばシメチジンの場合には200
〜800mg(一日1〜4回に分割)、オメプラゾール
の場合には10〜20mg(一日1回)である。
プロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・1/3
水和物と酸分泌抑制剤とを併用して消化性胃腸疾患の予
防又は治療を行うが、ここで併用とは、両者を同時に投
与すること、時間を置いてどちらか片方ずつ投与するこ
とを意味する。また、同時に投与する場合は、両者を一
緒に投与しても、別々に投与してもよい。両者を一緒に
投与する場合は、両者を含む散剤、細粒剤、顆粒剤、錠
剤、カプセル剤などを作り、これを経口的に投与しても
よい。3−エチル−7−イソプロピル−1−アズレンス
ルホン酸ナトリウム・1/3水和物と酸分泌抑制剤の併
用時のそれぞれの一日の投与量は、年齢、体重、胃腸粘
膜損傷の程度、投与方法、投与時間など通常配慮される
因子を考慮して決められるが、3−エチル−7−イソプ
ロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・1/3水
和物は1〜100mg(一日1〜3回に分割)であり、
また酸分泌抑制剤は例えばシメチジンの場合には200
〜800mg(一日1〜4回に分割)、オメプラゾール
の場合には10〜20mg(一日1回)である。
【0010】本発明で用いる3−エチル−7−イソプロ
ピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・1/3水和
物は、胃の中の酸性度が低下しても胃の粘膜の損傷部へ
の付着性が低下しなく、抗潰瘍作用及び抗胃炎作用を充
分に発揮する特性を有する。斯くして、酸分泌抑制剤と
防御因子型抗潰瘍剤としての3−エチル−7−イソプロ
ピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・1/3水和
物とを併用したときは、酸分泌抑制剤によって3−エチ
ル−7−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリ
ウム・1/3水和物の効果が低下しないので、酸分泌抑
制剤の酸分泌低下作用等の効果と防御因子型抗潰瘍剤の
胃粘膜保護作用等の効果とが相俟って、相乗的に優れた
予防又は治療効果を発揮する。この3−エチル−7−イ
ソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・1/
3水和物と酸分泌抑制剤との併用による相乗効果は、ホ
乳動物(例えば、マウス、ラット、ハムスタ−、ウサ
ギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒトなど)に対
し、胃潰瘍及び胃炎などの消化性胃腸疾患の予防、治療
剤として有用である。
ピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・1/3水和
物は、胃の中の酸性度が低下しても胃の粘膜の損傷部へ
の付着性が低下しなく、抗潰瘍作用及び抗胃炎作用を充
分に発揮する特性を有する。斯くして、酸分泌抑制剤と
防御因子型抗潰瘍剤としての3−エチル−7−イソプロ
ピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・1/3水和
物とを併用したときは、酸分泌抑制剤によって3−エチ
ル−7−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリ
ウム・1/3水和物の効果が低下しないので、酸分泌抑
制剤の酸分泌低下作用等の効果と防御因子型抗潰瘍剤の
胃粘膜保護作用等の効果とが相俟って、相乗的に優れた
予防又は治療効果を発揮する。この3−エチル−7−イ
ソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・1/
3水和物と酸分泌抑制剤との併用による相乗効果は、ホ
乳動物(例えば、マウス、ラット、ハムスタ−、ウサ
ギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒトなど)に対
し、胃潰瘍及び胃炎などの消化性胃腸疾患の予防、治療
剤として有用である。
【0011】
【実施例及び比較例】胃炎の動物実験モデルとして幽門
結紮アスピリン胃損傷モデルを、また胃潰瘍の動物実験
モデルとして酢酸潰瘍モデルを選択し、実験した(実施
例1、2)。また、薬剤の胃粘膜損傷部への付着性への
検討については、その損傷部では出血或は血液漏出が起
こるので、血液構成成分であるアルブミンとの結合率を
各pH条件下で調べることによりその付着性を評価した
(実施例3)。
結紮アスピリン胃損傷モデルを、また胃潰瘍の動物実験
モデルとして酢酸潰瘍モデルを選択し、実験した(実施
例1、2)。また、薬剤の胃粘膜損傷部への付着性への
検討については、その損傷部では出血或は血液漏出が起
こるので、血液構成成分であるアルブミンとの結合率を
各pH条件下で調べることによりその付着性を評価した
(実施例3)。
【0012】実施例1 幽門結紮アスピリン胃損傷における併用試験 〔実験方法〕24時間絶食した呑竜系雄性ラットの幽門
部を結紮し、その10分後にアスピリン150mg/k
gを経口投与して7時間後の損傷発生を調べた。3−エ
チル−7−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナト
リウム・1/3水和物は、幽門結紮直後に経口投与し、
またシメチジン又はオメプラゾールは幽門結紮時十二指
腸内に投与した。併用効果の判定は高木ら(高木敬次
郎、他:応用薬理、5(6)、935(1971))の
方法に従い、単独投与および併用時のED50値を求め
た。
部を結紮し、その10分後にアスピリン150mg/k
gを経口投与して7時間後の損傷発生を調べた。3−エ
チル−7−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナト
リウム・1/3水和物は、幽門結紮直後に経口投与し、
またシメチジン又はオメプラゾールは幽門結紮時十二指
腸内に投与した。併用効果の判定は高木ら(高木敬次
郎、他:応用薬理、5(6)、935(1971))の
方法に従い、単独投与および併用時のED50値を求め
た。
【0013】〔実験成績〕実験結果を、図1、図2に示
す。図1は3−エチル−7−イソプロピル−1−アズレ
ンスルホン酸ナトリウム・1/3水和物(図1では単に
化合物と表示している)とシメチジンとの併用時のED
50値を示したものである。また、図2は3−エチル−7
−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・
1/3水和物(図2では単に化合物と表示している)と
オメプラゾールとの併用時のED50値を示したものであ
る。図1及び図2に見るように、測定したED50値の曲
線は、それぞれの薬剤を単独で投与したときのED50値
を結んだ直線より内側に存在する。これは両薬物の併用
効果が相乗的であることを示している。
す。図1は3−エチル−7−イソプロピル−1−アズレ
ンスルホン酸ナトリウム・1/3水和物(図1では単に
化合物と表示している)とシメチジンとの併用時のED
50値を示したものである。また、図2は3−エチル−7
−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・
1/3水和物(図2では単に化合物と表示している)と
オメプラゾールとの併用時のED50値を示したものであ
る。図1及び図2に見るように、測定したED50値の曲
線は、それぞれの薬剤を単独で投与したときのED50値
を結んだ直線より内側に存在する。これは両薬物の併用
効果が相乗的であることを示している。
【0014】実施例2 酢酸潰瘍における併用試験 〔実験方法〕呑竜系雄性ラットの胃漿膜下に20%酢酸
50μlを注入して潰瘍を発生させた。3−エチル−7
−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・
1/3水和物単独、シメチジン単独、及び3−エチル−
7−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム
・1/3水和物とシメチジンとの併用、並びに薬剤使用
なしについて、それぞれの薬剤を2ml/Kgの割合で
0.5%メチルセルロース水溶液に溶かし、表1に示す
投与量で、1日2回9日間経口投与した。併用効果の判
定は岡部ら(岡部進、他:応用薬理、9、31(197
5))の方法に従った。
50μlを注入して潰瘍を発生させた。3−エチル−7
−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・
1/3水和物単独、シメチジン単独、及び3−エチル−
7−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム
・1/3水和物とシメチジンとの併用、並びに薬剤使用
なしについて、それぞれの薬剤を2ml/Kgの割合で
0.5%メチルセルロース水溶液に溶かし、表1に示す
投与量で、1日2回9日間経口投与した。併用効果の判
定は岡部ら(岡部進、他:応用薬理、9、31(197
5))の方法に従った。
【0015】〔実験成績〕実験結果を表1に示す。3−
エチル−7−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナ
トリウム・1/3水和物10mg/kgとシメチジン1
00mg/kgとを併用投与したときの発生率51.8
%は、3−エチル−7−イソプロピル−1−アズレンス
ルホン酸ナトリウム・1/3水和物10mg/kg、シ
メチジン100mg/kgをそれぞれ単独で投与したと
きの発生率の積(0.796×0.812=64.6
%)より小さく、相乗効果が見られた。また、3−エチ
ル−7−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリ
ウム・1/3水和物20mg/kgとシメチジン100
mg/kgとを併用した場合も同様であった。すなわ
ち、3−エチル−7−イソプロピル−1−アズレンスル
ホン酸ナトリウム・1/3水和物10mg/kgとシメ
チジン100mg/kgとを併用投与したときの発生率
36.7%は、3−エチル−7−イソプロピル−1−ア
ズレンスルホン酸ナトリウム・1/3水和物20mg/
kg、シメチジン100mg/kgをそれぞれ単独で投
与したときの発生率の積(0.585×0.812=4
7.5%)より小さく、相乗効果が見られた。
エチル−7−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナ
トリウム・1/3水和物10mg/kgとシメチジン1
00mg/kgとを併用投与したときの発生率51.8
%は、3−エチル−7−イソプロピル−1−アズレンス
ルホン酸ナトリウム・1/3水和物10mg/kg、シ
メチジン100mg/kgをそれぞれ単独で投与したと
きの発生率の積(0.796×0.812=64.6
%)より小さく、相乗効果が見られた。また、3−エチ
ル−7−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリ
ウム・1/3水和物20mg/kgとシメチジン100
mg/kgとを併用した場合も同様であった。すなわ
ち、3−エチル−7−イソプロピル−1−アズレンスル
ホン酸ナトリウム・1/3水和物10mg/kgとシメ
チジン100mg/kgとを併用投与したときの発生率
36.7%は、3−エチル−7−イソプロピル−1−ア
ズレンスルホン酸ナトリウム・1/3水和物20mg/
kg、シメチジン100mg/kgをそれぞれ単独で投
与したときの発生率の積(0.585×0.812=4
7.5%)より小さく、相乗効果が見られた。
【0016】
【表1】
【0017】実施例3 3−エチル−7−イソプロピル−1−アズレンスルホン
酸ナトリウム・1/3水和物とアルブミンの結合に対す
るpHの影響を調べた。 〔実験方法〕[14C]ラベルされた3−エチル−7−イ
ソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・1/
3水和物は最終濃度1μg/mlに、またウシ血清アル
ブミンは最終濃度4%になるように、イオン強度0.1
の緩衝液に溶解して、pH1.6、pH4.0、pH
5.5、及びpH7.4の4種の試料溶液を調整した。
これらの各溶液を37℃、30分間インキュベートした
後、限外濾過法を用いた常法により結合率を測定した。
酸ナトリウム・1/3水和物とアルブミンの結合に対す
るpHの影響を調べた。 〔実験方法〕[14C]ラベルされた3−エチル−7−イ
ソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・1/
3水和物は最終濃度1μg/mlに、またウシ血清アル
ブミンは最終濃度4%になるように、イオン強度0.1
の緩衝液に溶解して、pH1.6、pH4.0、pH
5.5、及びpH7.4の4種の試料溶液を調整した。
これらの各溶液を37℃、30分間インキュベートした
後、限外濾過法を用いた常法により結合率を測定した。
【0018】〔実験成績〕実験結果を表2に示す。3−
エチル−7−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナ
トリウム・1/3水和物のアルブミンとの結合率はpH
1.6〜7.4でほぼ同程度であり、pH上昇による結
合の減少は観察されなかった。
エチル−7−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナ
トリウム・1/3水和物のアルブミンとの結合率はpH
1.6〜7.4でほぼ同程度であり、pH上昇による結
合の減少は観察されなかった。
【0019】
【表2】
【0020】
【発明の効果】本発明で用いる3−エチル−7−イソプ
ロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・1/3水
和物は、胃の中の酸性度が低下しても胃の粘膜の損傷部
への付着性が低下しなく、抗潰瘍作用及び抗胃炎作用を
充分に発揮する特性を有する。したがって本発明による
と、酸分泌抑制剤の胃酸分泌低下作用等の効果と3−エ
チル−7−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナト
リウム・1/3水和物の胃粘膜保護作用等の効果とが相
俟って、消化性胃腸疾患について、相乗的に優れたの予
防又は治療効果を発揮する。
ロピル−1−アズレンスルホン酸ナトリウム・1/3水
和物は、胃の中の酸性度が低下しても胃の粘膜の損傷部
への付着性が低下しなく、抗潰瘍作用及び抗胃炎作用を
充分に発揮する特性を有する。したがって本発明による
と、酸分泌抑制剤の胃酸分泌低下作用等の効果と3−エ
チル−7−イソプロピル−1−アズレンスルホン酸ナト
リウム・1/3水和物の胃粘膜保護作用等の効果とが相
俟って、消化性胃腸疾患について、相乗的に優れたの予
防又は治療効果を発揮する。
【図1】本発明の効果を示すグラフ
【図2】本発明の効果を示すグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/415 A61K 31/415 31/425 31/425 45/00 45/00
Claims (3)
- 【請求項1】3−エチル−7−イソプロピル−1−アズ
レンスルホン酸ナトリウム・1/3水和物と酸分泌抑制
剤とを併用することを特徴とする消化性胃腸疾患の予防
又は治療方法。 - 【請求項2】酸分泌抑制剤が、ヒスタミンH2−受容体
拮抗剤である請求項1記載の消化性胃腸疾患の予防又は
治療方法。 - 【請求項3】酸分泌抑制剤が、H+/K+ATPase阻
害剤である請求項1記載の消化性胃腸疾患の予防又は治
療方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31203197A JPH11147822A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 消化性胃腸疾患の予防又は治療方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31203197A JPH11147822A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 消化性胃腸疾患の予防又は治療方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11147822A true JPH11147822A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18024395
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31203197A Pending JPH11147822A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 消化性胃腸疾患の予防又は治療方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11147822A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010241745A (ja) * | 2009-04-07 | 2010-10-28 | Kotobuki Seiyaku Kk | 小腸粘膜障害の予防・治療薬剤としての医薬組成物 |
-
1997
- 1997-11-13 JP JP31203197A patent/JPH11147822A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010241745A (ja) * | 2009-04-07 | 2010-10-28 | Kotobuki Seiyaku Kk | 小腸粘膜障害の予防・治療薬剤としての医薬組成物 |
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|---|---|---|---|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20031208 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040210 |
|
| A521 | Written amendment |
Effective date: 20040624 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
| A521 | Written amendment |
Effective date: 20040624 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 |