JPH1114813A - 回折光学素子の製造方法 - Google Patents

回折光学素子の製造方法

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JPH1114813A
JPH1114813A JP9168795A JP16879597A JPH1114813A JP H1114813 A JPH1114813 A JP H1114813A JP 9168795 A JP9168795 A JP 9168795A JP 16879597 A JP16879597 A JP 16879597A JP H1114813 A JPH1114813 A JP H1114813A
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pattern
optical element
mask
diffractive optical
pitch
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Yasuyuki Unno
靖行 吽野
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2N段以外の段数の階段構造を有した回折光
学素子を製造する際、製造時のプロセスの増加を防ぐこ
と。 【解決手段】 N回のプロセスによって格子断面形状が
2N段の階段構造を形成するために必要なN種類のパタ
ーンの各々に対して、パターン上でピッチPとなる領域
10の片端あるいは両端から、長さP/2Nを単位とし
てその長さの2N−m倍に相当する領域を取り除き、残
りの領域を2N/m倍することによって規定されるピッ
チPの領域12を有したN種類のパターンを用いて、格
子断面形状がm段(但し、m:2N-1+1から2N−1の
範囲の整数)の階段構造の回折光学素子を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーズド型の格
子断面形状を微細な階段構造によって近似したバイナリ
型の回折光学素子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図27は、ブレ−ズド型の回折型光学素
子の格子断面形状を示す図である。このようなブレ−ズ
ド型の回折型光学素子は、格子ピッチが微細になると製
造が困難になるため、ブレ−ズド形状を微細な階段構造
で近似した、図28に示すような格子断面形状を有する
バイナリ型の回折光学素子に関する研究開発が、最近盛
んに進められている。回折光学素子をバイナリ型にする
ことで、製造に際し半導体素子の製造技術が適用可能と
なり、微細なピッチの格子構造も比較的容易に実現でき
るからである。
【0003】ブレーズド型の回折光学素子では、理想的
な状態において100%の回折効率を実現することが可
能である。しかし、ブレーズド形状を近似した階段形状
では、例え理想的な形状であったとしても、100%の
回折効率を達成することは理論的に不可能である。
【0004】一般に、格子断面形状がN段の階段構造で
ある回折光学素子によって得られる回折効率は、
【0005】
【外1】 によって計算可能なことが知られている。上式に、例え
ばN=8を代入すれば、95%という結果が得られる。
この程度の回折効率が実現できれば、通常の光学系への
適用において、バイナリ型回折光学素子も十分に実用的
であると言える。
【0006】バイナリ型回折光学素子に関しては、以下
の文献等に詳細な解説が記載されている。 (a)G.J.Swanson, "Binary Optics Technology: The
Theory and Design of Multi-level Diffractive Optic
al Elements," Massachusetts Institute of Technolo
gy Lincoln Laboratory, Technical Report 854, 14 Au
gust 1989. (b)G.J.Swanson, "Binary Optics Technology: Theo
retical Limits on theDiffraction Efficiency of Mul
tilevel Diffractive Optical Elements," Massachuse
tts Institute of Technology Lincoln Laboratory, Te
chnical Report914, 1 March 1991.
【0007】図29を用いて、従来のバイナリ型回折光
学素子の製造方法を説明する。従来の方法では、N種類
のマスクパターンを用いてN回のプロセスを繰り返すこ
とにより、格子断面形状が2N段の階段構造を形成する
ことが可能である。ここでは、3種類のマスクパターン
を用いて8段の階段構造を有した回折光学素子の製造方
法について説明を行う。
【0008】図29中、100は透明なガラス基板(屈
折率:n)であり、101はレジスト、102は第1の
露光に用いるための第1のマスクパターン、103は露
光光を表している。なお、レジスト101にはポジ型レ
ジストの使用を想定している。
【0009】A1からD1は、第1のマスクパターンを
用いて行われる第1のプロセスを表している。まず、A
1において、第1のマスクパターン102が露光光10
3によってレジスト101上に転写される。ここでマス
クパターン102は、任意の1周期の格子ピッチPに対
して、遮光部及び開口部の幅がそれぞれP/2となって
いる。次にB1において、レジスト101の現像が行な
われ、C1において、ガラス基板100へのエッチング
が行われる。そしてD1において、不要なレジストを除
去することによって、2段の階段構造が形成される。こ
こでエッチングの深さd1は、バイナリ型光学素子を使
用する際の波長をλとして、
【0010】
【外2】 により決定される。
【0011】次に、2段構造が形成されたガラス基板1
00に対して、改めてレジスト104を塗布し、第2の
マスクパターン105を用いる第2のプロセス(A2か
らD2)に移行する。
【0012】まずA2において、マスクパターン105
を用いた第2の露光を行う。マスクパターン105は、
マスクパターン102の半分のピッチを有しており、遮
光部および開口部の幅はそれぞれP/4である。パター
ンの端を、図に示すように2段の階段構造の端に正確に
位置合わせをして露光を行うことにより、B2における
現像処理の後は図示するようなレジストパターンが形成
される。次にC2において、2回目のエッチングを行な
い、D2において不要レジストの除去を行うことにより
4段の階段構造が形成される。ここで2回目のエッチン
グにおけるエッチング深さd2は、
【0013】
【外3】 により決定される。
【0014】8段構造を形成するためには、4段構造が
形成された基板100に対して改めてレジスト106を
塗布し、第3のマスクパターン107を用いて第3のプ
ロセス(A3からD3)を行う。
【0015】A3において、マスクパターン107を用
いた第3の露光を行う。マスクパターン107は、マス
クパターン105の半分のピッチを有しており、遮光部
および開口部の幅はそれぞれP/8である。パターンの
端を、図に示すように4段階段構造の端に正確に位置合
わせをして露光を行うことにより、B3における現像処
理の後は図示するようなレジストパターンが形成され
る。次にC3において、3回目のエッチングを行ない、
D3において不要レジストの除去を行う。ここで3回目
のエッチングにおけるエッチング深さd3は、
【0016】
【外4】 により決定される。
【0017】以上のように、3種類のマスクパターンを
用いて3回のプロセスを繰り返すことにより、階段一段
当りの高さがd3、任意の1周期の格子ピッチがP、格
子断面形状が8段の階段構造であるバイナリ型の回折光
学素子が製造できる。
【0018】図30に、マスクパターン102,10
5,107と、最終的に得られる8段の階段構造の相対
的な位置関係を示す。図30からも明らかなように、階
段の最も低い部分と最も高い部分の高低差は、
【0019】
【外5】 となっており、この場合に1次回折光に対する最大回折
効率95%が得られる。
【0020】図31は、4種類のマスクパターンを用い
て16段構造を形成するための説明図である。110が
最終的に得られる16段の階段構造であり、111,1
12,113,114が4種類のマスクパターンを表
す。
【0021】111,112,113の3種類のマスク
パターンを用いることにより、図29、図30で説明し
たものと同様の8段構造が形成される。即ち、マスクパ
ターン111,112,113を、それぞれマスクパタ
ーン102,105,107に対応させることにより、
図29で用いた説明がそのまま適用できる。8段構造が
形成された基板から16段構造を形成するには、114
で示すような遮光部、光透過部の幅がP/16であるマ
スクパターン114の転写を行い、その後のエッチング
深さを、
【0022】
【外6】 とすれば良い。最終的に得られる階段の一段当りの高さ
は、上式によって表されるd4であり、階段の最も低い
部分と最も高い部分の高低差は、
【0023】
【外7】 となる。
【0024】上記では、透明基板をエッチングすること
によって回折光学素子を形成する形態について説明した
が、エッチングによって基板を掘り込む代わりに、基板
上に透明物質を堆積する、所謂デポジションによって同
様の階段構造を形成することも可能である。
【0025】ところで、回折光学素子を結像光学系に適
用する場合、格子を環状に形成すると共に、格子ピッチ
Pを光軸からの距離に応じて変化させる必要がある。こ
の場合の格子ピッチは、光軸の近傍では緩やかなのに対
して、光軸から遠ざかるに従って微細になるのが普通で
ある。回折光学素子と屈折レンズを組み合わせて結像光
学系を設計する場合、回折光学素子として実現可能な最
小ピッチが細かいほど、設計上の自由度が高くなり、高
精度の収差補正が可能になる、あるいはレンズ枚数の削
減が可能になる、等の利点が得られる。
【0026】しかしながら、図29に示した方法で回折
光学素子を製造する場合、製造可能な最小のピッチは、
マスクパターンを露光する露光装置の性能と共に、階段
構造の段数、すなわちブレーズド形状の近似の精度によ
っても制限されてしまう。つまり、1周期の格子が8段
構造の場合には、P/8の線幅を有するパターンを正確
に転写する必要がある。例えば露光装置として、現在半
導体素子製造過程で広く用いられているi線ステッパ
(露光波長:365nm)を用いた場合、高精度に転写
することが可能なパターン線幅は、0.35μm程度が
限界である。そこから、8段構造の回折光学素子の最小
ピッチは、2.8μmということに規制されてしまうこ
とになる。
【0027】2.5μmの最小ピッチを有する回折光学
素子を製造したい場合、8段構造の代わりに4段構造を
用いることにすれば、最小線幅が0.625μmとなる
ので上述のステッパにおいても実現可能となる。しか
し、この場合は、回折効率が95%から81%まで低下
してしまい、不要回折光が結像特性に対して悪影響を与
えてしまう。
【0028】ここで、もし理想的な7段の階段構造を形
成することが可能であるならば、その回折効率は93%
であるため、8段構造と比較して遜色ない結像特性が得
られると推定される。しかしながら、線幅P/2,P/
4,P/8の3種類のマスクパターンを用いる方法で
は、1段がP/7の幅を有する理想的な7段構造を形成
することは不可能である。
【0029】そこで図32に示すように、開口部の幅が
P/7ずつ変化する6種類のマスクパターンを用いれ
ば、理想的な7段構造を形成することが可能となる。図
32中、120は7段構造の回折光学素子であり、格子
ピッチはP、階段1段当りの高さは、
【0030】
【外8】 素子全体の高さは、
【0031】
【外9】 によって与えられる。121〜126は、各プロセスに
おいて使用するマスクパターンを表し、開口部の幅がP
/7ずつ変化している。
【0032】まず、マスクパターン121の転写を行っ
た後、エッチングによって深さδだけ掘り込む。次に、
マスクパターン122の転写を行った後、エッチングに
よって再び深さδだけ掘り込む。このプロセスをマスク
パターン126を用いるまで合計6回繰り返すことによ
って、所望の7段構造を実現することができる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
バイナリ型回折光学素子の製造方法には、以下のような
課題があった。
【0034】図29で説明したような方法では、2N段
(N≧2の整数)という非常に限られた段数の回折光学
素子しか製造することができない。例えば、理想的な7
段構造等を形成することは原理的に不可能であり、回折
光学素子の設計上非常に大きな制約が課せられてしま
う。
【0035】一方、図32で説明したような方法を用い
ることにすれば任意の段数の理想的な階段構造を形成す
ることが可能になる。しかしこの場合には、レジスト塗
布→露光→現像→エッチング→レジスト除去の一連のプ
ロセスを、階段の段数分繰り返す必要が生じ、製造コス
ト、製造時間の大幅な増加を引き起こしてしまう。
【0036】本発明は、2N段以外の段数の階段構造を
有した回折光学素子を製造する際、レジスト塗布→露光
→現像→エッチング→レジスト除去の一連のプロセスの
回数を減少させ、製造効率の向上を図った回折光学素子
の製造方法を提供することを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の回折光学素子の製造方法は、フォトレジス
トを現像することによって得られたパターンを利用して
基板表面を凹凸に形成する一連のプロセスを、N種類
(但し、N≧2)のパターンを用いてN回繰り返し、1
周期の格子断面形状がm段(但し、m:2N-1+1から
2N−1の範囲の整数)の階段構造を形成することを特
徴としている。
【0038】本発明の回折光学素子の製造方法の一形態
について、より詳細に述べると、フォトレジストを塗布
した基板上にマスクパターンを結像倍率1/r(但し、
r≧1)の光学系を用いて露光転写し、フォトレジスト
を現像することによって得られたパターンを利用して前
記基板表面を凹凸に形成する一連のプロセスを、N種類
(但し、N≧2)のマスクパターンを用いてN回繰り返
し、任意の1周期のピッチがP、1周期の格子断面形状
がm段(但し、m:2N-1+1から2N−1の範囲の整
数)の階段構造を形成する回折光学素子の製造方法であ
って、N回のプロセスによって1周期の格子断面形状が
2N段の階段構造を形成するために必要なN種類のマス
クパターン、すなわち、各マスクパターン上の任意の1
周期のピッチrP内において、幅rP/21の開口部及
び遮光部が周期的に繰り返す第1のマスクパターン、幅
rP/22の開口部及び遮光部が周期的に繰り返す第2
のマスクパターン、以下同様に幅rP/2Nの開口部、
遮光部が周期的に繰り返す第Nのマスクパターン、の各
々に対して、マスクパターン上でピッチrPとなる領域
の片端あるいは両端から、長さrP/2Nを単位として
その長さの2N−m倍に相当する領域を取り除き、残り
の領域を2N/m倍することによって規定されるピッチ
rPの領域を有したN種類のマスクパターンを用いて、
前記階段構造を形成することを特徴としている。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に図面を用いて、本発明の回
折光学素子の製造方法について説明する。まず、3種類
のマスクパターンを用いた3回のプロセスによって、理
想的な7段構造の回折光学素子を製造する方法について
説明する。
【0040】図1は、ガラス等の透明基板1上に形成さ
れた1周期の格子断面が7段の階段構造と、製造時に使
用する3種類のマスクパターン2,3,4の相対的な位
置関係を示した図である。ここでは8段構造の説明に用
いた図30に対応させて、階段の境界部とそれぞれのマ
スク上の光透過部、遮光部の境界の位置の関係を表して
いる。マスクパターン2,3,4において、実線で表し
た箇所が遮光部、それ以外の箇所が光透過部である。
【0041】任意の1周期の格子のピッチをPとする
と、階段1段当りの幅はP/7であり、階段1段当りの
高さδは、
【0042】
【外10】 によって与えられる。但しnは基板の屈折率、λは回折
光学素子を使用する際の波長である。
【0043】図2(a)は、マスクパターン2を用いた
プロセスによって形成される基板表面の形状を表す。レ
ジスト塗布→露光→現像→エッチング→レジスト除去の
過程は図29を用いて説明したものと同様であるため、
ここでは詳細は述べない。ただ、図中斜線部がエッチン
グによって除去される部分を表し、エッチング深さd1
は、
【0044】
【外11】 によって与えられる。
【0045】図2(b)は、図2(a)の形状に対して
マスクパターン3を用いて、レジスト塗布→露光→現像
→エッチング→レジスト除去、のプロセスを経た後に得
られる基板表面の形状を表す。この場合も斜線部はエッ
チングによって除去される部分を表し、エッチング深さ
d2は、
【0046】
【外12】 によって与えられる。
【0047】図2(c)は、図2(b)の形状に対して
マスクパターン4を用いて、レジスト塗布→露光→現像
→エッチング→レジスト除去、のプロセスを経た後に得
られる基板表面の形状を表す。この場合も斜線部はエッ
チングによって除去される部分を表し、エッチング深さ
d3は、
【0048】
【外13】 によって与えられる。
【0049】以上によって、3種類のマスクパターン
2,3,4を用いて、各階段の高さがそれぞれδで与え
られる理想的な7段の階段構造が形成される。この場合
の回折効率は前述の通り93%となる。
【0050】次にマスクパターン2,3,4の詳細につ
いて説明する。マスクパターン2は、図2(a)に示す
ように、1周期のピッチPの範囲内において幅4P/7
の開口部と、幅3P/7の遮光部によって構成される。
マスクパターン3は、図2(b)に示すように、1周期
のピッチPの範囲内において幅2P/7の2箇所の開口
部、幅2P/7、幅P/7それぞれ1箇所ずつの遮光部
によって構成される。マスクパターン4は、図2(c)
に示すように、1周期内のピッチPの範囲内において幅
P/7の4箇所の開口部、幅P/7の3箇所の遮光部に
よって構成される。
【0051】マスクパターン2,3,4間には互いの相
似性は存在せず、それぞれのマスクパターン内において
も光透過部/遮光部の周期性が失われている。そのた
め、8段構造を形成する際のマスクパターン(図27,
28の102,105,107)に比較して、構成がか
なり複雑になっているように見える。しかし、図3を用
いることによって、8段構造を形成するためのマスクパ
ターンと、本発明によって7段構造を形成するためのマ
スクパターンの関係が明らかになる。
【0052】図3において、2,3,4は本発明の7段
構造を形成するためのマスクパターン、a,b,cは従
来の8段構造を形成するためのマスクパターンを表す。
図29,30においては、マスクパターンaはマスクパ
ターン102に、マスクパターンbはマスクパターン1
05に、マスクパターンcはマスクパターン107にそ
れぞれ対応する。
【0053】8段構造、7段構造とも、1周期の格子の
ピッチはPであるとする。図中、四角形10で囲った部
分が、8段構造形成用マスクパターンにおける1周期の
格子が形成されるべき領域を表し、四角形10から右端
の部分をP/8の長さ分だけ取り除いた部分を斜線部1
1として表している。図3から、7段構造の格子1周期
分を形成するのに必要なマスクパターン(斜線部12に
対応)は、斜線部11内のパターンと相似であることが
分かる。そこでの両者の比は7:8である。
【0054】つまり、7段構造を1周期分形成するのに
必要なマスクパターンは、従来から知られている8段構
造形成用マスクパターンの1周期分の領域の右端をP/
8の長さだけ取り除き、残った部分の大きさを8/7倍
に拡大したものであることが分かる。
【0055】図4は、3種類のマスクパターンを用いた
3回のプロセスによって7段構造を形成する他の方法に
ついて説明したものである。15,16,17が3種類
のマスクパターンであり、図では最終的に得られる7段
構造と3種類のマスクパターン間の位置関係が示されて
いる。レジスト塗布→露光→現像→エッチング→レジス
ト除去のプロセスは、図29を用いて説明したものと同
様なので説明を省略する。
【0056】図5は、図3と同様、マスクパターン1
5,16,17の構成と8段構造形成用マスクパターン
a,b,cの関係を示したものである。四角形18で囲
った部分が8段構造形成用マスクパターンにおける1周
期の格子が形成されるべき領域を表し、四角形18から
左端の部分をP/8 の長さ分だけ取り除いた部分を斜
線部19として表す。図5において、7段構造の格子1
周期分を形成するのに必要なマスクパターン(斜線部2
0に対応)は、斜線部19内のパターンと相似であり、
両者の比は7:8である。
【0057】つまり、7段構造を1周期分形成するのに
必要なマスクパターンは、従来から知られている8段構
造形成用マスクパターンの1周期分の領域の左端をP/
8の長さだけ取り除き、残った部分の大きさを8/7倍
に拡大したものでもよいことが分かる。
【0058】以上説明したように、3種類のマスクパタ
ーンを用いた3回のプロセスにより7段構造を形成する
方法には、3種類のマスクパターンを用いた3回のプロ
セスにより8段構造を形成する方法に対して、2通りの
方法があることが分かる。
【0059】次に、本発明による6段構造の格子の形成
方法について説明する。図6は、3種類のマスクを用い
た3回のプロセスによって6段構造を形成する方法につ
いて説明したものである。
【0060】21,22,23が3種類のマスクパター
ンであり、図では最終的に得られる6段構造と3種類の
マスクパターン間の位置関係が示されている。レジスト
塗布→露光→現像→エッチング→レジスト除去のプロセ
スは、図29を用いて説明したものと同様なので説明を
省略する。但し、エッチングの深さは、マスクパターン
21の転写後は、
【0061】
【外14】 マスクパターン22の転写後は、
【0062】
【外15】 マスクパターン23の転写後は、
【0063】
【外16】 とすることによって、素子の最も高い部分と最も低い部
分の高低差Δが、
【0064】
【外17】 である理想的な6段構造が形成される。
【0065】図7は、マスクパターン21,22,23
の構成と8段構造形成用マスクパターンa,b,cの関
係を示したものである。四角形24で囲った部分が、8
段構造形成用マスクにおける1周期の格子が形成される
べき領域を表し、四角形24から右端の部分をP/8の
2倍の長さ分だけ取り除いた部分を斜線部25として表
している。図7において、6段構造の格子1周期分を形
成するのに必要なマスクパターン(斜線部26に対応)
は斜線部25内のパターンと相似であり、両者の比は
6:8である。
【0066】つまり、6段構造の格子1周期分形成する
のに必要なマスクパターンは、従来から知られている8
段構造形成用マスクパターンの1周期分の領域の右端の
部分をP/8の2倍の長さ分だけ取り除き、残った部分
の大きさを8/6倍に拡大したものであることが分か
る。
【0067】図8は、3種類のマスクパターンを用いた
3回のプロセスによって6段構造を形成する他の方法に
ついて説明したものである。28,29,30が3種類
のマスクパターンであり、図では最終的に得られる6段
構造と3種類のマスクパターン間の位置関係が示されて
いる。レジスト塗布→露光→現像→エッチング→レジス
ト除去のプロセスは、図29で説明したものと同様なの
で説明を省略する。
【0068】図9は、マスクパターン28,29,30
の構成と8段構造形成用マスクパターンa,b,cの関
係を示したものである。四角形31で囲った部分が8段
構造形成用マスクにおける1周期の格子が形成されるべ
き領域を表し、四角形31から右端の部分をP/8、左
端の部分をP/8、合計P/8の2倍の長さ分だけ取り
除いた部分を斜線部32として表している。図9におい
て、6段構造の格子1周期分を形成するのに必要なマス
クパターン(斜線部33に対応)は、斜線部32内のパ
ターンと相似であり、両者の比は6:8である。
【0069】つまり、6段構造の格子1周期分を形成す
るのに必要なマスクパターンは、従来から知られている
8段構造形成用マスクパターンの1周期分の領域の右端
の部分をP/8、左端の部分をP/8の長さ分だけ、合
計 P/8の2倍の長さ分だけ取り除き、残った部分の
大きさを8/6倍に拡大したものでもよいことが分か
る。
【0070】図10は、3種類のマスクパターンを用い
た3回のプロセスによって6段構造を形成する他の方法
について説明したものである。36,37,38は3種
類のマスクパターンであり、図では最終的に得られる6
段構造と3種類のマスクパターン間の位置関係が示され
ている。レジスト塗布→露光→現像→エッチング→レジ
スト除去のプロセスは、図29で説明したものと同様な
ので説明を省略する。
【0071】図11は、マスクパターン36,37,3
8の構成と8段構造形成用マスクパターンa,b,cの
関係を示したものである。四角形39で囲った部分が8
段構造形成用マスクにおける1周期の格子が形成される
べき領域を表し、四角形39から左端の部分をP/8の
2倍の長さ分だけ取り除いた部分を斜線部40として表
している。図11において、6段構造の格子1周期分を
形成するのに必要なマスクパターン(斜線部41に対
応)は、斜線部40内のパターンと相似であり、両者の
比は6:8である。
【0072】つまり、6段構造の格子1周期分を形成す
るのに必要なマスクパターンは、従来から知られている
8段構造形成用マスクパターンの1周期分の領域の左端
の部分をP/8の2倍の長さ分だけ取り除き、残った部
分の大きさを8/6倍に拡大したものであることが分か
る。
【0073】以上説明したように、3種類のマスクパタ
ーンを用いた3回のプロセスにより6段構造を形成する
方法には、3種類のマスクパターンを用いた3回のプロ
セスにより8段構造を形成する方法に対して、3通りの
方法があることが分かる。
【0074】図12は、3種類のマスクパターンを用い
た3回のプロセスによって、5段構造を形成する方法に
ついて説明したものである。44,45,46が3種類
のマスクパターンであり、図では最終的に得られる5段
構造と3種類のマスクパターン間の位置関係が示されて
いる。レジスト塗布→露光→現像→エッチング→レジス
ト除去のプロセスは、図29を用いて説明したものと同
様なので説明を省略する。但し、エッチングの深さは、
マスクパターン44の転写後は、
【0075】
【外18】 マスクパターン45の転写後は、
【0076】
【外19】 マスクパターン46の転写後は、
【0077】
【外20】 とすることによって、素子の最も高い部分と最も低い部
分の高低差Δが、
【0078】
【外21】 である理想的な5段構造が形成される。
【0079】図13は、マスクパターン44,45,4
6の構成と8段構造形成用マスクパターンa,b,cの
関係を示したものである。四角形47で囲った部分が8
段構造作製用マスクにおける1周期の格子が形成される
べき領域を表し、四角形47から右端の部分をP/8の
3倍の長さ分だけ取り除いた部分を斜線部48として表
している。図13において、5段構造の格子1周期分を
形成するのに必要なマスクパターン(斜線部49に対
応)は、斜線部48内のパターンと相似であり、両者の
比は5:8である。
【0080】つまり、5段構造を1周期分形成するのに
必要なマスクパターンは、従来から知られている8段構
造形成用マスクパターンの1周期分の領域の右端の部分
をP/8の3倍の長さ分だけ取り除き、残った部分の大
きさを8/5倍に拡大したものであることが分かる。
【0081】3種類のマスクパターンを用いた3回のプ
ロセスにより5段構造を形成する方法は、3種類のマス
クパターンを用いた3回のプロセスにより8段構造を形
成する方法に対して、図12,13を用いて説明した方
法以外にも3通りの、合計4通りの方法が存在する。
【0082】図14から図16は、残りの3通りの方法
の8段構造形成用マスクパターンとの比較のみを示して
いる。図14から図16において、50,51,52の
斜線で示す部分のパターンを8/5倍に拡大したマスク
パターンを用いることにより、ピッチPの理想的な5段
構造を形成することができる。
【0083】図1から図16を用いて説明してきたよう
に、3種類のマスクパターンを用いた3回のプロセスに
より、5(=23-1+1)段から7(=23−1)段の理
想的な階段構造の形成が可能になり、従来の方法に比べ
てレジスト塗布→露光→現像→エッチング→レジスト除
去の一連のプロセスの回数を減らすことができる。
【0084】次に、4種類のマスクパターンを用いて、
9(=24-1+1)段から15(=24−1)段の理想的
な階段構造を有した回折光学素子を製造する方法につい
て説明する。
【0085】図17は、4種類のマスクパターンを用い
た4回のプロセスによって、理想的な15段構造を有し
た回折光学素子の製造方法について説明したものであ
る。
【0086】図17において、60,61,62,63
は4種類のマスクパターンであり、最終的に得られる1
5段構造と4種類のマスクパターン間の位置関係が示さ
れている。レジスト塗布→露光→現像→エッチング→レ
ジスト除去のプロセスは、図29を用いて説明したもの
と同様なので説明を省略する。但しエッチングの深さ
は、マスクパターン60の転写後は、
【0087】
【外22】 マスクパターン61の転写後は、
【0088】
【外23】 マスクパターン62の転写後は、
【0089】
【外24】 マスクパターン63の転写後は、
【0090】
【外25】 とすることによって、素子の最も高い部分と最も低い部
分の高低差Δが、
【0091】
【外26】 である理想的な15段構造が実現される。
【0092】図18は、マスクパターン60,61,6
2,63の構成と、従来の16段構造形成用マスクパタ
ーンa,b,c,dの関係を示したものである。ここ
で、マスクパターンa,b,cは,図3,5,7,9,
11,13,14,15,16に示したものと同様のも
のであり、マスクパターンdは、幅がP/16の遮光部
と開口部からなり、16段構造を形成するために必要と
なるものである。四角形64で囲った部分が16段構造
形成用マスクにおける1周期の格子が形成されるべき領
域を表し、四角形64から右端の部分をP/16の長さ
分だけ取り除いた部分を斜線部65として表している。
図18において、15段構造1周期分を形成するのに必
要なマスクパターン(斜線部66に対応)は、斜線部6
5内のパターンと相似であり、両者の比は15:16で
ある。
【0093】つまり、15段構造をの格子1周期分を形
成するのに必要なマスクパターンは、従来から知られて
いる16段構造形成用マスクパターンの1周期分の領域
の右端の部分をP/16の長さ分だけ取り除き、残った
部分の大きさを16/15倍に拡大したものであること
が分かる。
【0094】図19では、15段構造を形成することが
可能な他のマスクパターンについて、16段構造形成用
マスクパターンとの比較のみについて示している。図
中、67の斜線で示す部分のパターンを16/15倍に
拡大したマスクパターンを用いることにより、ピッチP
の理想的な15段構造の形成が行える。
【0095】4種類のマスクパターンを用いた4回のプ
ロセスにより、9(=24-1+1)段から15(=24−
1)段の理想的な階段構造の形成が可能になるが、紙面
の都合上、最後に9段構造の回折光学素子を製造する方
法についてのみ述べ、説明を終了する。
【0096】図20は、4種類のマスクパターンを用い
た4回のプロセスによって、9段の階段構造を有した回
折光学素子を製造する方法について説明したものであ
る。
【0097】70,71,72,73は4種類のマスク
パターンであり、図では最終的に得られる9段構造と4
種類のマスクパターン間の位置関係が示されている。レ
ジスト塗布→露光→現像→エッチング→レジスト除去の
プロセスは、図29で説明したものと同様なので説明を
省略する。但しエッチングの深さは、マスクパターン7
0の転写後は、
【0098】
【外27】 マスクパターン71の転写後は、
【0099】
【外28】 マスクパターン72の転写後は、
【0100】
【外29】 マスクパターン73の転写後は、
【0101】
【外30】 とすることによって、素子の最も高い部分と最も低い部
分の高低差Δが、
【0102】
【外31】 である理想的な9段構造が実現される。
【0103】図21は、マスクパターン70,71,7
2,73の構成と、従来の16段構造形成用マスクパタ
ーンa,b,c,dの関係を示したものである。四角形
74で囲った部分が16段構造形成用マスクにおける1
周期の格子が形成されるべき領域を表し、四角形74か
ら右端の部分を P/16の7倍の長さ分だけ取り除い
た部分を斜線部75として表している。図21におい
て、9段構造の1周期分を形成するのに必要なマスクパ
ターン(斜線部76に対応)は、斜線部75内のパター
ンと相似であり、両者の比は9:16である。
【0104】つまり、9段構造を1周期分形成するのに
必要なマスクパターンは、従来の16段構造形成用マス
クパターンの右端の部分をP/16の7倍の長さ分だけ
取り除き、残った部分の大きさを16/9倍に拡大した
ものであることが分かる。
【0105】4種類のマスクパターンを用いた4回のプ
ロセスにより9段構造を形成する方法は、4種類のマス
クパターンを用いた4回のプロセスにより16段構造を
形成する方法に対して、図20,21を用いて説明した
方法以外にも7通りの、合計8通りの方法が存在する。
【0106】次に本発明の応用例について図33を用い
て説明する。
【0107】図33において、200は図12〜16の
実施形態で説明した方法によって、5段の階段構造が形
成された基板である。図33(a)に示すように、幅P
/10の開口部及び遮光部が周期的に繰り返すマスクパ
ターンを用いて、レジスト塗布→露光→現像→エッチン
グ→レジスト除去のプロセスを、基板200に対しても
う一度繰り返すことにより、図33(b)に示すように
10段構造の形成が可能になる。更に、幅P/20の開
口部及び遮光部が周期的に繰り返すマスクパターンを用
いれば、20段構造をも形成できる。
【0108】図33に示した本発明の応用例は、上記し
た形態に限られるものではなく、上述した全ての実施形
態においても適用できる。すなわち、図33の実施形態
を一般化して述べると、N枚のマスクパターンを用いた
N回のプロセスを繰り返し、1周期の格子断面形状がm
段(但し、m:2N-1+1から2N−1の範囲の整数)の
階段構造を形成する際、図1〜22で説明した実施形態
のように(N−α)回(但し、α:自然数、N>α)の
プロセスによって1周期の格子断面形状が2(N-α-1)+
1から2(N-α)−1の範囲の任意の段数の階段構造を
(N−α)種類のマスクパターンを用いて形成し、更に
幅P/(21×m),P/(22×m),・・・,P/
(2α×m)の開口部及び遮光部が周期的に繰り返すα
種類のマスクパターンとを用いている。
【0109】以上の考え方を拡張すれば、本発明の回折
光学素子の製造方法においては、N種類(但しN≧2)
のマスクパターンを用いたN回のプロセスにより、2
N-1+1から2N−1の範囲の任意の段数の階段構造が形
成可能となる。
【0110】本発明を用いることにより、所望のピッチ
の階段構造の段数を比較的自由に選択することができる
ので、段数をある程度減らして階段構造を形成するよう
にすれば、マスクパターン間の重ね合わせ誤差の影響に
ついても緩和する効果も得られる。
【0111】なお、これまでの説明においては、マスク
パターンが等倍で基板上に転写される形態についてのみ
説明を行ってきた。すなわち、マスクパターンと素子の
パターンの大きさは1:1であるとして説明してきた
が、高精度が要求されるマスクパターンの転写に際して
は、縮小型の投影露光装置を用いる必要がある。縮小型
の投影露光装置を用いて、マスクパターンを縮小して基
板上に転写する方法を図22に基づいて説明する。
【0112】図22において、80は投影レンズ、81
は照明光、82は回折光学素子となる基板である。83
は投影用のマスクパターンであり、84が基板82上に
形成されるパターンを表す。投影レンズ80の投影倍率
を 1/r(但しr≧1)とすると、基板82上にピッ
チPのパターン84を形成するとき、投影用のマスクパ
ターン83は、rPのピッチを持つものを用いればよ
い。このようにマスクパターンのピッチを投影倍率に合
わせて適宜設定することにより、図1から図21を用い
て説明した実施形態の内容が、そのまま縮小型の投影露
光装置を用いた場合でも適用可能になる。
【0113】ここまで説明してきた全ての実施形態にお
いて、階段構造を基板上に形成する際、基板をエッチン
グによって掘り込む場合についてのみ説明してきた。し
かしながら、エッチングの代わりに、基板上に透明な物
質を堆積させる、所謂デポジッションによって、階段構
造を基板上に形成させることも可能である。
【0114】また、複数のマスクパターンを用いた複数
のプロセスを説明する際、上記実施形態においては、パ
ターンサイズの大きなプロセスからスタ−トし、徐々に
パターンサイズの小さなプロセスに移行していく形態に
ついてのみ説明してきた。しかしながら、プロセスの順
序はこれに限られるものではなく、用いるマスクパター
ンの順番は入れ替えることが可能である。
【0115】これは、図33の実施形態についても同様
で、(N−α)種類のマスクパターンとα種類のマスク
パターンを使用する順番に制限はない。つまり、途中の
プロセスにおいて階段構造が形成されなくとも、最終的
に階段構造が形成されてさえいればよい。
【0116】さらに、上記実施形態においては、説明の
簡単化のため、等しいピッチで一次元的に格子が並んで
いるような回折光学素子についてのみ説明を行なった。
しかしながら、フレネルレンズのように、ピッチが一様
でない二次元的なピッチ分布を持った環状格子によって
構成される回折光学素子に関しても、本発明が適用可能
であることは言うまでもない。
【0117】ところで、上記実施形態におけるマスクパ
ターンは、透明基板上に形成された遮光部と透過部を有
した実際に存在するマスク上のパターンを想定してい
る。しかしながら、本発明のマスクパターンに相当する
パターンを、レジストを塗布した基板に対して、例えば
電子線等で直接描画する方法でも、レジスト塗布→描画
→現像→エッチング→レジスト除去の一連のプロセスの
回数を減らして、2N段以外の階段構造を形成すること
ができる。つまり、レジストを現像することによって得
られるパターンが、上記してきたようなピッチPとなる
範囲の片端あるいは両端から、長さP/2Nを単位とし
てその長さの2N−m倍に相当する範囲を取り除き、全
体を2N/m倍することによって規定される任意の1周
期のピッチPでありさえすれば、本発明の効果は期待で
き、レジストに対してパターンを形成する方法は投影で
あっても直描であっても構わない。
【0118】図23,24は、本発明の製造方法によっ
て製造された回折光学素子を備えた光学機器を示してい
る。図23は半導体素子等製造用の投影露光装置、図2
4は一眼レフカメラを示している。
【0119】図23において、91はランプやレーザ等
の光源、92は光源91からの光でレチクルRを均一に
照明するための照明光学系、93はレチクルRに形成さ
れた投影パターンをウエハWに投影するための投影光学
系である。回折光学素子は、照明光学系92や投影光学
系93中に設けられる。回折光学素子を投影露光装置の
光学系に用いることにより、色収差を含めた諸収差を低
減できるので、露光装置の光学性能を全体として向上さ
せることができる。
【0120】また、図23に示した投影露光装置によっ
て、IC,LSI等の半導体素子、液晶素子、CCD等
の撮像素子、磁気ヘッド等の磁気素子、そして回折光学
素子等の光学素子を精度良く製造することができる。
【0121】図24において、94はカメラ本体、95
は撮影光学系、96はファインダー光学系である。本発
明の回折光学素子は、撮影光学系95中やファインダー
光学系96中の任意の位置に設けることができる。この
ように回折光学素子をカメラの光学系に用いることによ
り、色収差を含めた諸収差を低減できるので、光学性能
を向上させることができる。
【0122】次に図23の投影露光装置を利用した半導
体素子の製造方法の実施形態を説明する。
【0123】図25は半導体素子(ICやLSI等の半
導体チップ、液晶パネルやCCD)の製造フローを示
す。ステップ1(回路設計)では半導体素子の回路設計
を行う。ステップ2(マスク制作)では設計した回路パ
ターンを形成したマスク(レチクルR)を制作する。一
方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を
用いてウエハ(ウエハW)を製造する。ステップ4(ウ
エハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスク
とウエハとを用いて、リソグラフィー技術によってウエ
ハ上に実際の回路を形成する。次のステップ5(組み立
て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成された
ウエハを用いてチップ化する工程であり、アッセンブリ
工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工
程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)
ではステップ5で作成された半導体素子の動作確認テス
ト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経て
半導体素子が完成し、これが出荷(ステップ7)され
る。
【0124】図26は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハ(ウエハ
W)の表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では
ウエハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極
形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ス
テップ14(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち
込む。ステップ15(レジスト処理)ではウエハにレジ
スト(感材)を塗布する。ステップ16(露光)では上
記露光装置によってマスク(レチクルR)の回路パター
ンの像でウエハを露光する。ステップ17(現像)では
露光したウエハを現像する。ステップ18(エッチン
グ)では現像したレジスト以外の部分を削り取る。ステ
ップ19(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要
となったレジストを取り除く。これらステップを繰り返
し行うことによりウエハ上に回路パターンが形成され
る。
【0125】本実施形態の製造方法を用いれば、従来は
難しかった高集積度の半導体素子を製造することが可能
になる。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2N段以外の段数の階段構造を有した回折光学素子を製
造する際、製造効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】7段構造の回折光学素子と製造時に使用する3
種類のマスクパターンの相対的な位置関係の一例を示し
た図である。
【図2】3種類のマスクパターンを用いた3回のプロセ
スによって形成される基板表面の各形状を示した図であ
る。
【図3】図1に示した7段構造形成用の3種類のマスク
パターンの構成を説明するための図である。
【図4】7段構造の回折光学素子と製造時に使用する3
種類のマスクパターンの相対的な位置関係の他の例を示
した図である。
【図5】図4に示した7段構造形成用の3種類のマスク
パターンの構成を説明するための図である。
【図6】6段構造の回折光学素子と製造時に使用する3
種類のマスクパターンの相対的な位置関係の一例を示し
た図である。
【図7】図6に示した6段構造形成用の3種類のマスク
パターンの構成を説明するための図である。
【図8】6段構造の回折光学素子と製造時に使用する3
種類のマスクパターンの相対的な位置関係の他の例を示
した図である。
【図9】図8に示した6段構造形成用の3種類のマスク
パターンの構成を説明するための図である。
【図10】6段構造の回折光学素子と製造時に使用する
3種類のマスクパターンの相対的な位置関係の他の例を
示した図である。
【図11】図10に示した6段構造形成用の3種類のマ
スクパターンの構成を説明するための図である。
【図12】5段構造の回折光学素子と製造時に使用する
3種類のマスクパターンの相対的な位置関係の一例を示
した図である。
【図13】図12に示した5段構造形成用の3種類のマ
スクパターンの構成を説明するための図である。
【図14】5段構造形成用の3種類のマスクパターンの
他の例の構成を説明するための図である。
【図15】5段構造形成用の3種類のマスクパターンの
他の例の構成を説明するための図である。
【図16】5段構造形成用の3種類のマスクパターンの
他の例の構成を説明するための図である。
【図17】15段構造の回折光学素子と製造時に使用す
る4種類のマスクパターンの相対的な位置関係の一例を
示した図である。
【図18】図17に示した15段構造形成用の4種類の
マスクパターンの構成を説明するための図である。
【図19】15段構造形成用の4種類のマスクパターン
の他の例の構成を説明するための図である。
【図20】9段構造の回折光学素子と製造時に使用する
4種類のマスクパターンの相対的な位置関係の一例を示
した図である。
【図21】図20に示した9段構造形成用の4種類のマ
スクパターンの構成を説明するための図である。
【図22】投影露光装置を用いたパターン転写を説明す
るための図である。
【図23】本発明の製造方法によって製造された回折光
学素子を備える投影露光装置の光学の概略図である。
【図24】本発明の製造方法によって製造された回折光
学素子を備える一眼レフレックスカメラの光学系の概略
図である。
【図25】半導体素子の製造工程を示す図である。
【図26】図25の工程中のウエハプロセスの詳細を示
す図である。
【図27】ブレ−ズド型の回折型光学素子の格子断面形
状を示す図である。
【図28】バイナリ型の回折型光学素子の格子断面形状
を示す図である。
【図29】3種類のマスクパターンを用いて8段構造の
回折光学素子を製造する従来の方法を説明するための図
である。
【図30】従来の8段構造の回折光学素子と製造時に使
用する4種類のマスクパターンの相対的な位置関係を示
した図である。
【図31】従来の16段構造の回折光学素子と製造時に
使用する4種類のマスクパターンの相対的な位置関係を
示した図である。
【図32】従来の7段構造の回折光学素子と製造時に使
用する6種類のマスクパターンの相対的な位置関係を示
した図である。
【図33】本発明の回折光学素子の製造方法の応用例を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 透明基板 2 第1のマスクパターン 3 第2のマスクパターン 4 第3のマスクパターン

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォトレジストを現像することによって
    得られたパターンを利用して基板表面を凹凸に形成する
    一連のプロセスを、N種類(但し、N≧2)のパターン
    を用いてN回繰り返し、1周期の格子断面形状がm段
    (但し、m:2N-1+1から2N−1の範囲の整数)の階
    段構造を形成することを特徴とする回折光学素子の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 N回のプロセスによって1周期の格子断
    面形状が2N段の階段構造を形成するために必要なN種
    類のパターン、すなわち、各パターン上の任意の1周期
    のピッチP内において、 幅P/21の開口部及び遮光部が周期的に繰り返す第1
    のパターン、 幅P/22の開口部及び遮光部が周期的に繰り返す第2
    のパターン、 以下同様に幅P/2Nの開口部、遮光部が周期的に繰り
    返す第Nのパターン、の各々に対して、ピッチPとなる
    領域の片端あるいは両端から、長さP/2Nを単位とし
    てその長さの2N−m倍に相当する領域を取り除き、残
    りの領域を2N/m倍することによって規定されるピッ
    チPの領域を有したN種類のパターンを用いて、前記階
    段構造を形成することを特徴とする請求項1記載の回折
    光学素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 (N−α)回(但し、α:自然数、N>
    α)のプロセスによって1周期の格子断面形状が2
    (N-α)段の階段構造を形成するために必要な(N−α)
    種類のパターン、すなわち、各パターン上の任意の1周
    期のピッチP内において、 幅P/21の開口部及び遮光部が周期的に繰り返す第1
    のパターン、 幅P/22の開口部及び遮光部が周期的に繰り返す第2
    のパターン、 以下同様に幅P/2(N-α)の開口部、遮光部が周期的に
    繰り返す第(N−α)のパターン、の各々に対して、ピ
    ッチPとなる領域の片端あるいは両端から、長さP/2
    (N-α)を単位としてその長さの2(N-α)−(m/2α)
    倍に相当する領域を取り除き、残りの領域を2(N−
    α)/(m/2α)倍することによって規定されるピッ
    チPの領域を有した(N−α)種類のパターンと、 各パターン上の任意の1周期のピッチP内において、 幅P/(21×m)の開口部及び遮光部が周期的に繰り
    返す第Iのパターン、 幅P/(22×m)の開口部及び遮光部が周期的に繰り
    返す第IIのパターン、 以下同様に幅P/(2α×m)の開口部及び遮光部が周
    期的に繰り返す第αのパターン、を有したα種類のパタ
    ーンとを用いて、前記階段構造を形成することを特徴と
    する請求項1記載の回折光学素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記パターンは、マスク上に形成された
    パターンを露光転写することによって得られることを特
    徴とする請求項1乃至3記載の回折光学素子の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記パターンは、電子線によって前記基
    板表面に描画されることを特徴とする請求項1乃至3記
    載の回折光学素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 フォトレジストを塗布した基板上にマス
    クパターンを結像倍率1/r(但し、r≧1)の光学系
    を用いて露光転写し、フォトレジストを現像することに
    よって得られたパターンを利用して前記基板表面を凹凸
    に形成する一連のプロセスを、N種類(但し、N≧2)
    のマスクパターンを用いてN回繰り返し、任意の1周期
    のピッチがP、1周期の格子断面形状がm段(但し、
    m:2N-1+1から2N−1の範囲の整数)の階段構造を
    形成する回折光学素子の製造方法であって、 N回のプロセスによって1周期の格子断面形状が2N段
    の階段構造を形成するために必要なN種類のマスクパタ
    ーン、すなわち、各マスクパターン上の任意の1周期の
    ピッチrP内において、 幅rP/21の開口部及び遮光部が周期的に繰り返す第
    1のマスクパターン、 幅rP/22の開口部及び遮光部が周期的に繰り返す第
    2のマスクパターン、 以下同様に幅rP/2Nの開口部、遮光部が周期的に繰
    り返す第Nのマスクパターン、 の各々に対して、マスクパターン上でピッチrPとなる
    領域の片端あるいは両端から、長さrP/2Nを単位と
    してその長さの2N−m倍に相当する領域を取り除き、
    残りの領域を2N/m倍することによって規定されるピ
    ッチrPの領域を有したN種類のマスクパターンを用い
    て、前記階段構造を形成することを特徴とする回折光学
    素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記光学系は、結像倍率が1/5、ある
    いは1/4の投影光学系であることを特徴とする請求項
    6記載の回折光学素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記階段構造は、前記基板をエッチング
    することによって形成されることを特徴とする請求項1
    乃至7記載の回折光学素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記階段構造は、前記基板に透明材料を
    堆積させることによって形成されることを特徴とする請
    求項1乃至7記載の回折光学素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 中心から遠ざかるにしたがって、前記
    ピッチPが小さくなる環状格子を形成することを特徴と
    する請求項1乃至9記載の回折光学素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10に記載の製造方法に
    よって製造された回折光学素子を有することを特徴とす
    る光学機器。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の光学機器は、マスク
    パターンを基板に露光転写する露光装置であって、該露
    光装置を用いて素子を製造することを特徴とする素子の
    製造方法。
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