JPH11148823A - 測量機の通信システム - Google Patents

測量機の通信システム

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JPH11148823A
JPH11148823A JP9313275A JP31327597A JPH11148823A JP H11148823 A JPH11148823 A JP H11148823A JP 9313275 A JP9313275 A JP 9313275A JP 31327597 A JP31327597 A JP 31327597A JP H11148823 A JPH11148823 A JP H11148823A
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surveying
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電波ノイズ、混信等の影響を受けにくい変調光
による通信を、発光素子に負担をかけずに簡易な構成で
行うことができる測量機の通信システムを提供する。 【解決手段】本発明の測量機の通信システムは、追尾光
P2を反射する追尾目標32に向けて追尾光P2を照射
し且つ追尾目標32からの追尾反射光P2を受光手段で
受光することにより追尾目標32を追尾する測量機10
を備え、追尾目標32の側で追尾反射光P2の光路中に
測量機10に向けて測量作業に関係する情報を送信する
ために追尾反射光P2を間欠的に遮光して変調する変調
手段34が設けられ、測量機10には受光手段の受光結
果に基づいて前記測量作業に関係する情報を復調する復
調手段が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、追尾目標を追尾す
る測量機の通信システムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、追尾目標までの距離、基準方
向に対して追尾目標が存在する方向の水平角、基準高さ
に対して追尾目標が存在する方向の高低角を測定すると
共に、その追尾目標を追尾する測量機が知られている。
【0003】図1は、例えば自動追尾式の測量機を用い
て建設作業機械を自動的にコントロールする場合を示
し、その図1において、1は自動追尾式の測量機であ
る。この測量機1は工区の既知座標点Oに設置され、測
量機1にはパーソナルコンピュータ2が接続され、その
パーソナルコンピュータ2には無線送信装置3が接続さ
れている。建設作業機械としてのブルドーザー4には整
地器具としてのブレード5に立設されたポール6に追尾
目標を構成するプリズム7が設けられると共に、無線受
信装置8が設けられている。
【0004】パーソナルコンピュータ2には工事区間の
各水平座標位置における仕上げ高さデータが記憶保存さ
れている。測量機1はプリズム7を追尾して既知座標点
Oからプリズム7までの距離、基準方向からプリズム7
が存在する方向までの水平角を測定し、既知座標点Oを
基準として追尾目標の水平座標位置を求め、この水平座
標位置データをパーソナルコンピュータ2に転送する。
【0005】パーソナルコンピュータ2は求められた水
平座標位置における土地の仕上げ高さデータを呼び出
し、無線送信装置3に転送する。無線送信装置3はこの
仕上げ高さデータを測量作業に関係する情報として無線
受信装置8に送信し、油圧制御機器9がその無線受信装
置8に受信された仕上げ高さデータに基づきブレード5
を制御する。ブレード5はその土地が設計された仕上げ
高さ(施工高さ)となるようにその土地を掘削又は切削
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作業現
場では作業員がトランシーバを使用して連絡を取り合っ
ていたり、建設作業機械が発生する電波ノイズが存在
し、混信、通信障害が生じるおそれがあり、測量作業に
関係する情報を追尾目標の側に向けて性格に送信できな
い不都合がある。
【0007】この不都合は、電波ノイズ、混信等の影響
を受けにくい変調光による通信システムを採用すること
によって解決されるが、その変調を発光素子自体のON
/OFF制御によらないで、発光素子に負担をかけずに
簡易な構成で行うことができると、尚好ましい。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、電波ノイズ、混信等の影響を受けにくい変調光に
よる通信を、発光素子に負担をかけずに簡易な構成で行
うことができる測量機の通信システムを提供することを
課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、追尾
光を反射する追尾目標に向けて前記追尾光を照射し且つ
該追尾目標からの追尾反射光を受光手段で受光すること
により該追尾目標を追尾する測量機を備え、前記追尾目
標の側で前記追尾反射光の光路中に前記測量機に向けて
測量作業に関係する情報を送信するために該追尾反射光
を間欠的に遮光して変調する変調手段が設けられ、前記
測量機には前記受光手段の受光結果に基づいて前記測量
作業に関係する情報を復調する復調手段が設けられてい
ることを特徴とする測量機の通信システムである。
【0010】請求項2の発明は、前記測量作業に関係す
る情報が前記追尾目標の動作情報に基づき且つ前記測量
機の動作を制御する情報であることを特徴とする請求項
1に記載の測量機の通信システムである。
【0011】請求項3の発明は、追尾光を反射する追尾
目標に向けて前記追尾光を照射し且つ該追尾目標からの
追尾反射光を受光手段で受光することにより該追尾目標
を追尾する測量機を備え、前記測量機の側で前記追尾光
の光路中に前記追尾目標に向けて測量作業に関係する情
報を送信するために該追尾光を間欠的に遮光して変調す
る変調手段が設けられ、前記追尾目標には前記追尾光を
受光する受光素子が設けられ、該受光素子には前記測量
作業に関係する情報を復調する情報復調手段が接続され
ていることを特徴とする測量機の通信システムである。
【0012】請求項4の発明は、作業現場に設けられ且
つ整地器具を備えた建設作業機械に前記追尾目標が設け
られ、前記測量機の側には前記追尾目標の水平座標位置
を決定する水平座標位置決定手段と、各水平座標位置に
おける仕上げ高さデータを記憶する仕上げ高さデータ記
憶手段と、決定された水平座標位置における仕上げ高さ
データに基づき該水平座標位置における仕上げ面からの
高さと追尾目標の高さとの偏差を演算する演算手段とが
設けられ、前記追尾光を変調して送信される情報が前記
偏差であり、前記建設作業機械には、前記情報復調手段
の復調結果に基づいて前記整地器具の高さが前記仕上げ
高さとなるように制御する整地器具制御手段が設けられ
ていることを特徴とする請求項3に記載の測量機の通信
システムである。
【0013】請求項5の発明は、前記変調手段は機械式
シャッターであることを特徴とする請求項1乃至請求項
4のいずれか1項に記載の測量機の通信システムであ
る。
【0014】請求項6の発明は、前記変調手段は液晶シ
ャッターであることを特徴とする請求項1乃至請求項4
のいずれか1項に記載の測量機の通信システムである。
【0015】
【発明の実施の形態】図2は本発明に係わる自動追尾式
の測量機の外観図を示している。この図2において、1
0は測量機、11は基盤部、12は装置本体部である。
装置本体部12は鉛直軸Gを中心として水平面内で水平
面内回動手段13により回転される。この装置本体部1
2は表示部14、一対の托架部15を有する。一対の托
架部15には水平軸16が設けられ、水平軸16には鏡
筒部17が保持され、鏡筒部17は水平軸16を中心に
して垂直面内で高低角回動手段18により回転される。
装置本体部12の水平面内での回転量、鏡筒部17の鉛
直面内での回転量は図示を略す角度読み取り装置(ロー
タリーエンコーダ)により検知される。
【0016】鏡筒部17は、図3に示すように、追尾部
19及び追尾目標までの距離を測定する光波距離計部
(以下、EDM部という)20からなる測距・追尾ユニ
ット部21により構成される。
【0017】測距・追尾ユニット部21は、追尾及び測
距に共用される対物レンズ22を有する。EDM部20
は、発光素子20a、受光素子20b、分割ミラー20
cから概略なる。発光素子20aから出射され、かつ、
特定周波数で変調された測距光P1は、分割ミラー20
cの反射面20d、ダイクロイックミラー23の反射面
23aで反射され、対物レンズ22の下半分を通過し
て、追尾目標を構成するプリズム24(図4参照)に導
かれる。プリズム24により反射された変調光は、対物
レンズ22の上半分で集光され、ダイクロイックミラー
23の反射面23aで反射され、分割ミラー20cの反
射面20eにより受光素子20bに導かれる。
【0018】EDM部20は図示を略す処理回路を備
え、処理回路は特定の周波数で変調された発光信号と受
光信号との位相差を演算し、その位相差からプリズム2
4までの距離を測定する。ダイクロイックミラー23は
反射面23bを備え、反射面23bは発光素子20aか
ら出射された測距光P1を透過し、後述する追尾光P2
を反射する。
【0019】追尾部19は追尾光P2をX−Zの2次元
方向に走査する2次元走査部を有する。この2次元走査
部は、図5に示すようにレーザダイオード19a、この
レーザーダイオード19aから出射された追尾光P2と
してのレーザ光を平行光束に変換するコリメーションレ
ンズ19b、互いに直交して配設された音響光学素子1
9c、19dにより構成される。その詳細構成は既に公
知であるので図示を略すが、必要ならば、例えば特開平
5−322569号公報の図3を参照されたい。なお、
回転多面鏡とガルバノミラーとの組み合わせにより追尾
光P2を走査させても良い。
【0020】このように、レーザービームの走査による
と、レーザービーム自体の広がり角が狭いため、レーザ
ービームのエネルギー密度が高く、追尾目標が測量機1
0からはるかに遠くても追尾可能である。
【0021】2次元走査部から放射された追尾光P2と
しての走査ビームは、ミラー25a、ミラー25bによ
り反射され、対物レンズ22の中心穴26を通り、プリ
ズム24に向けられる。プリズム24により反射された
追尾反射光P2は対物レンズ22の全面により集光さ
れ、ダイクロイックミラー23の反射面23bにより反
射され、受光素子27に集光される。その追尾光P2の
波長は発光素子20aから出射された測距光P1の波長
と異ならせてある。
【0022】プリズム24の位置の検出は以下の通りに
行われる。
【0023】図6に示すように、X−Z方向にラスタ走
査されるビームは、プリズム24に当たったとき反射さ
れて、受光素子27に到達する。図示を略す処理回路
は、受光信号が走査のどのタイミングで受光されたかを
検知し、走査中心28に対するプリズム24の中心位置
24aのX−Z方向の偏差ΔX、ΔZを計測する。計測
された偏差ΔX、ΔZは、図2に示す托架部15の水平
方向の回転量、鏡筒部17の高低方向の回転量に変換さ
れ、各回転手段(回動手段)13、18にフィードバッ
クされる。このようにして、自動追尾式の測量機10
は、プリズム24の中心を視準するよう制御される。対
物レンズ22は合焦・接眼部29と組み合わされて、全
体として望遠鏡を構成している。作業者はこの望遠鏡を
通して追尾目標を視準できる。
【0024】測量機10は処理回路の一部として機能す
る内蔵CPUを有する。内蔵CPUは測定により求めら
れたプリズム24までの距離、水平角度、高低角度に基
づきその水平座標位置、高さ座標位置を演算する。この
水平座標位置は表示部14に表示されると共に、入出力
ポート30に出力される。入出力ポート30は通常RS
-232Cにより構成され、外部のパーソナルコンピュ
ータ31に接続されている。パーソナルコンピュータ3
1は内蔵CPUとの間でデータの授受を行い、パーソナ
ルコンピュータ31はここでは作業現場の設計データの
格納、仕上がり高さの演算などに用いられる。
【0025】ブルドーザー4のブレード5に立設された
ポール6には、図7に模式的に示す追尾ユニットが32
が設けられている。この追尾ユニット32はプリズム2
4、受光素子33、シャッター34、パルスモータ3
5、及び駆動回路36から概略なっている。
【0026】その受光素子33はプリズム24の上部に
近接して設けられている。シャッター34は追尾反射光
P2の光路中に設けられ、パルスモータ35の駆動に伴
い回転する。そのパルスモータ35の駆動は駆動回路3
6により制御される。駆動回路36は後述するコンピュ
ータ37に接続されている。
【0027】シャッター34が回転すると、その回転方
向前縁34aが追尾反射光P2の光路に進入してから回
転方向後縁34bがその光路から脱出するまでの間、追
尾反射光P2は遮光される。すなわち、ここでは、シャ
ッター34が測量作業に関係する情報を送信するために
追尾反射光P2を間欠的に遮光し、これを変調する変調
手段としての役割を果たす。
【0028】次に、作業手順を整理して以下に説明す
る。
【0029】図4に示すように、ブルドーザー4のブレ
ード5にポール6を用いて所定の高さでプリズム24を
備える追尾ユニット32を設置する。自動追尾式の測量
機10を作業現場の見通しの良い場所で既知の座標点O
に設置する。測量機10を作業現場の3次元の設計デー
タ(各水平座標位置における仕上げ高さデータ)が格納
されたパーソナルコンピュータ31に接続する。パーソ
ナルコンピュータ31に、測量機10の既知点の水平座
標位置、機械高さ、ブレード5のエッジ5aからプリズ
ム24の高さ方向中心位置24aまでの高さを入力す
る。測量機10をプリズム24に向けて作業を開始す
る。
【0030】測量機10はプリズム24の水平方向の動
きに対して、常に追尾する。EDM部20によりプリズ
ム24までの距離を測定する。測量機10の角度読み取
り装置の角度データと測距データから、プリズム24の
水平座標X、Yを計算して、パーソナルコンピュータ3
1に出力する。
【0031】パーソナルコンピュータ31はX、Y座標
を設計データと照合し、その水平座標における仕上がり
高さZを演算し、測量機10の追尾光P2が、その水平
座標位置における仕上がり高さを維持するように回動手
段18に指令を出力する。測量機10は、その指令に従
って鏡筒部17を高低方向に回転させる。
【0032】鏡筒部17の回転が終了した時点で、プリ
ズム24の上下方向の偏差(図6の偏差ΔZを参照)を
検出し、仕上げ高さデータとして追尾光P2に変調して
送出する。同時に、この偏差を施工評価データとしてパ
ーソナルコンピュータ31に出力する。パーソナルコン
ピュータ31はこの施工評価データをメモリに記録す
る。このように光通信手段を用いれば、仕上げ高さデー
タを通信障害、混信を受けることなく、ブルドーザー4
に向けて送信できる。
【0033】図6に示すように2次元ラスタ走査をする
場合、1ラインの水平走査時間を0.1msecとし、
垂直走査が走査線100本で構成されているとすると、
例えば、全走査完了するのに10msecが必要とな
る。データ通信のための変調は、全走査完了後、追尾光
P2を走査中心28に戻して行う。
【0034】受光信号は、後段の電気回路で処理される
(図8参照)。ここでは、受光素子33がプリズム24
の上部に配置されているので、受信を正確に行うため、
測量機10側からの追尾光P2は、走査中心28ではな
く、走査中心28のやや上の受光素子33に戻すことが
望ましい。追尾光P2を中心からどの程度上部に偏向さ
せるかは、プリズム24と受光素子33の高さ方向のオ
フセットH1が既知であり、またプリズム24までの距
離が測量機10自体により測定されているため、容易に
計算できる。この実施の形態では、高低方向には追尾せ
ず、設計データで制御されているため、ポール6に固定
されたプリズム24、受光素子33の位置は視準軸に対
して常に同じ位置とは限らない。この場合でも、追尾の
ための走査を行った時点で、視準軸に対してプリズム2
4がどのようにずれているかを判断できるため、その方
向に追尾光P2を偏向させれば良い。
【0035】図9は測量機10における変調回路による
データ変調の一例を示し、図9(a)はASK方式によ
りデータ変調された信号を示している。図9(a)にお
いて、T1は追尾の為にラスタ走査を行って、プリズム
24の位置を検出している期間、T2は追尾光P2を受
光素子33偏向させるための期間、T3はデータ通信を
行っている期間を表している。
【0036】図9(a)の期間T3において、Sはデー
タブロックのスタートを示す同期パターン、a1、a
2、a3、…は各シリアルデータのビットを表してい
る。データビットは連続して「1」の状態が続かないよ
うに、同じ幅の「0」で区切られている。この例では、
同期パターンSは検出を容易とするため、その幅がデー
タビットa1、a2、a3、…の各幅よりも数倍以上大
きい。同期パターンSに続く各ビットは、2進数(例え
ば、1、0、1、…)からなるデータを示している。
【0037】図9(b)はその測量機10における変調
回路を示し、38は発信器、39はゲート回路、40は
ドライブ回路、41はCPUで、発信器38は搬送波を
出力し、ゲート回路39はパーソナルコンピュータ31
から送出されるシリアルデータをASK変調し、ドライ
ブ回路40はレーザダイオード19aをシリアルデータ
に基づき変調しながら発光させ、追尾光P2はデータ変
調されて受光素子33に送出される。これにより、仕上
げ高さデータ(偏差のデータ)が受光素子33に送信さ
れる。ここでは、同期パターンSの幅は1msec、各
ビームの幅は0.1msec、区切りの幅は0.1ms
ecであり、10ビットのデータの通信に必要な時間は
3msecであり、一方、追尾を行うためにラスタ走査
する時間は10msecであるので、データ送信中の時
間は問題とならない。
【0038】受光素子33にはラスタ走査時の追尾光P
2も入射するが、これは、同期パターンSと比べて連続
して入射するものではないので、同期パターンSの検出
を妨げる要因とはならない。また、同様にEDM部20
の測距光P1も受光素子33に入射するが、これは、E
DM部20の変調周波数(通常、15Mhzと75Kh
zとが使用される。)と異なった搬送波周波数、例え
ば、500Khz等をデータ変調用の周波数として用
い、図示を略すフィルター回路により周波数を弁別すれ
ばよい。
【0039】受光素子33で受光された光は、図8に示
すように、増幅器42で適当なレベルに増幅され、包絡
線検波回路43により搬送波が除去された後、波形成形
回路44で整形され、コンピュータ37に入力される。
コンピュータ37は一定間隔以上 "1" が続く同期パタ
ーンSを検出し、検出された同期パターンSの立ち下が
りのタイミングから、一定期間毎に入力された信号が "
0" か "1" かを判断することにより、データを復調す
る。コンピュータ37はデータを復調した後、それを表
示器45、または、図示を略す出力コネクタに出力す
る。
【0040】ブルドーザー4はそのデータに基づき整地
作業を行う一方で、その運転状況に基づき駆動回路36
が作動してシャッター34を回転させ、シャッター34
は追尾反射光P2を間欠的に遮光し、これにより追尾反
射光P2は変調されて測量機10に到達する。この変調
された追尾反射光P2は測量機10の動作を制御する情
報を含むが、ここでは、測量機10が各種の動作モード
を備えるものとし、その追尾反射光P2が含む情報はブ
ルドーザー4の運転状況に応じて測量機10を適切な動
作モードに切り換えるための情報であるとする。
【0041】すなわち、コンピュータ37においてブル
ドーザー4の運転状況に基づき自動又は手動で測量機1
0の動作モードの選択・切換がなされ、その動作モード
切換の情報がシリアル信号としてコンピュータ37から
駆動回路36に送出され、駆動回路36によりその動作
モード切換の情報が追尾反射光P2に乗るようにシャッ
ター34の回転が制御され、このシャッター34の間欠
的な遮光により追尾反射光P2が変調される。この変調
された追尾反射光P2は受光素子27により受光され、
受光素子27に接続された図示を略す動作モード制御回
路は動作モード切換の情報を復調すると共に制御信号を
送出し、測量機10の動作モードを切り換える。
【0042】図10はシャッター34による変調につい
て示している。測量機10側のデータ受信は、追尾のた
めの受光素子27を使用するため、追尾動作中(プリズ
ム位置検出期間)にそのデータ受信を行おうとすると、
追尾反射光P2が変調されて追尾目標の位置検出に支障
をきたすおそれがある。また、追尾ユニット32に向け
て測量機10が追尾光P2を変調してデータを送出して
いる期間も、プリズム24に照射される時点で既に変調
されている光をさらにシャッター34により変調するこ
ととなるので、受光素子27はコンピュータ37から送
出されたシリアル信号に対応しない変調光を受光するこ
ととなって、測量機10の動作を適切に制御できない。
従って、シャッター34による変調は、測量機10から
追尾目標に向けてのデータ通信が終了した後に行われる
ことを要し、図9(a)に示す各期間T1、T2、T3
を除いた期間T4の間に、追尾ユニット32から測量機
10に向けてデータを通信するようにする。
【0043】その期間T4において、b1、b2、b
3、…は各シリアルデータのビットを表している。ここ
では、各ビットは2進数(0、1、0、1、…)からな
るデータを示し、このビットの伝送量や伝送速度をシャ
ッター34の回転回数や回転速度を制御することで変化
させることによって、データ伝送を行っている。この期
間T4において同期パターンSが必要ないのは、既に図
9(a)の同期パターンSによって同期がとられている
からである。従って、追尾ユニット32は、同期パター
ンSを検出して仕上げ高さデータを受信した後、所定時
間をおいて測量機10に向けてデータ送出を開始すれば
良い。これに対して、測量機10は、仕上げ高さデータ
を送信後、所定時間をおいて、追尾ユニット32からの
データ受信を開始する。図示を略す動作モード制御回路
では、図8に示す処理と同様の処理によりデータ復調が
行われる。
【0044】なお、より複雑なデータ通信を行うために
は、例えば図11に示すようなシャッター46を用いる
ことが考えられる。このシャッター46では、回転方向
に異なる幅を有する複数の遮光板、例えば2枚の遮光板
46a、46bがパルスモータ35の回転軸に設けら
れ、各遮光板46a、46bのなす角度θを自在に変化
させることができる。図12はこのシャッター46によ
るデータ通信の一例を示している。
【0045】以上の説明においては、追尾ユニット32
における変調手段として機械式シャッターを用いた場合
について説明したが、図13に示すようにプリズム24
の前面に液晶シャッター47を配置して、これを変調手
段としても良い。この液晶シャッター47には制御回路
48を介してコンピュータ37が接続されており、測量
機10の動作モード切換の情報がシリアル信号としてコ
ンピュータ37から制御回路48に送出され、この制御
回路48によりその動作モード切換の情報が追尾反射光
P2に乗るように液晶シャッター47の透過・遮光が制
御されることによって、追尾反射光P2が変調される。
このような液晶シャッターによると、駆動機構を排して
省スペース化が図れると共に、図12に例示した複雑な
データ通信も容易に実現することができる。
【0046】また、シャッターがプリズム24の前面に
配置される構成を採らなくても、図14に示すようにプ
リズム24の代わりに対物レンズ49とその焦点位置に
設けられた反射ミラー50とを使用して、その対物レン
ズ49と反射ミラー50との間の反射ミラー50の近く
に機械式シャッター34や液晶シャッター47を設けて
追尾反射光P2を間欠遮光しても良い。このようにシャ
ッターを焦点位置の近くに配置すると、シャッターの遮
光面積が小さくてすみ、応答を高速にできるという利点
がある。
【0047】なお、測量機10における変調回路の代わ
りに、機械式シャッター34や液晶シャッター47など
を用いて追尾光P2を変調しても良い。
【0048】以上、この発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、測量機又は追尾目標における変調手段
は例示したものに限られず、シャッター以外のものであ
っても、間欠的に遮光することで追尾光・追尾反射光を
変調できればどのようなものでも構わない。また、変調
・復調方式としてASK変調・復調以外の公知の他の方
式、例えば、PSK方式等を利用しても良い。
【0049】
【発明の効果】本発明の通信システムは、以上説明した
ように構成したので、電波ノイズ、混信等の影響を受け
にくい変調光による通信を、発光素子に負担をかけずに
簡易な構成で行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】建設作業機械に適用された従来の測量機の通信
システムを示す説明図である。
【図2】本発明に係わる自動追尾式測量機の概要図であ
る。
【図3】図2に示す鏡筒部の内部の構成を概略示す光学
図である。
【図4】建設作業機械に適用された本発明の測量機の通
信システムを示す説明図である。
【図5】追尾部の概略構成を示す斜視図である。
【図6】追尾光の走査の一例の説明図である。
【図7】本発明に係わる機械式シャッターの一例を模式
的に示す説明図である。
【図8】追尾ユニットにおける受信データの復調回路を
示すブロック図である。
【図9】測量機側における変調の一例を示し、図9
(a)は変調された追尾光を示し、図9(b)は変調回
路を示すブロック図である。
【図10】追尾目標側における変調の一例を示す説明図
である。
【図11】本発明に係わる機械式シャッターの他の例を
模式的に示す説明図である。
【図12】追尾目標側における変調の他の例を示す説明
図である。
【図13】本発明に係わる液晶シャッターを模式的に示
す説明図である。
【図14】本発明に係わるシャッターの配置例を示す説
明図である。
【符号の説明】
10 測量機 32 追尾ユニット(追尾目標) 34 シャッター(変調手段) P2 追尾反射光

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】追尾光を反射する追尾目標に向けて前記追
    尾光を照射し且つ該追尾目標からの追尾反射光を受光手
    段で受光することにより該追尾目標を追尾する測量機を
    備え、前記追尾目標の側で前記追尾反射光の光路中に前
    記測量機に向けて測量作業に関係する情報を送信するた
    めに該追尾反射光を間欠的に遮光して変調する変調手段
    が設けられ、前記測量機には前記受光手段の受光結果に
    基づいて前記測量作業に関係する情報を復調する復調手
    段が設けられていることを特徴とする測量機の通信シス
    テム。
  2. 【請求項2】前記測量作業に関係する情報が前記追尾目
    標の動作情報に基づき且つ前記測量機の動作を制御する
    情報であることを特徴とする請求項1に記載の測量機の
    通信システム。
  3. 【請求項3】追尾光を反射する追尾目標に向けて前記追
    尾光を照射し且つ該追尾目標からの追尾反射光を受光手
    段で受光することにより該追尾目標を追尾する測量機を
    備え、前記測量機の側で前記追尾光の光路中に前記追尾
    目標に向けて測量作業に関係する情報を送信するために
    該追尾光を間欠的に遮光して変調する変調手段が設けら
    れ、前記追尾目標には前記追尾光を受光する受光素子が
    設けられ、該受光素子には前記測量作業に関係する情報
    を復調する情報復調手段が接続されていることを特徴と
    する測量機の通信システム。
  4. 【請求項4】作業現場に設けられ且つ整地器具を備えた
    建設作業機械に前記追尾目標が設けられ、前記測量機の
    側には前記追尾目標の水平座標位置を決定する水平座標
    位置決定手段と、各水平座標位置における仕上げ高さデ
    ータを記憶する仕上げ高さデータ記憶手段と、決定され
    た水平座標位置における仕上げ高さデータに基づき該水
    平座標位置における仕上げ面からの高さと追尾目標の高
    さとの偏差を演算する演算手段とが設けられ、前記追尾
    光を変調して送信される情報が前記偏差であり、前記建
    設作業機械には、前記情報復調手段の復調結果に基づい
    て前記整地器具の高さが前記仕上げ高さとなるように制
    御する整地器具制御手段が設けられていることを特徴と
    する請求項3に記載の測量機の通信システム。
  5. 【請求項5】前記変調手段は機械式シャッターであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の測量機の通信システム。
  6. 【請求項6】前記変調手段は液晶シャッターであること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記
    載の測量機の通信システム。
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