JPH11148919A - キャピラリチップ - Google Patents
キャピラリチップInfo
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- JPH11148919A JPH11148919A JP9313870A JP31387097A JPH11148919A JP H11148919 A JPH11148919 A JP H11148919A JP 9313870 A JP9313870 A JP 9313870A JP 31387097 A JP31387097 A JP 31387097A JP H11148919 A JPH11148919 A JP H11148919A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 互いに異なる試料を同一の条件で同時に分析
することができるキャピラリチップを提供する。 【解決手段】 透明部材10の内部に、第1の開口21
から第1地点31および第2地点32を順次に経て第2
の開口22までの間に第1のキャピラリ流路41、第3
の開口23から第3地点33および第4地点34を順次
に経て第4の開口24までの間に第2のキャピラリ流路
42、第1地点31から第3地点33を経て第5の開口
25までの間に第3のキャピラリ流路43、第2地点3
2から第6の開口26までの間に第1の導入路51、お
よび、第4地点34から第7の開口27までの間に第2
の導入路52が形成されている。また、第1地点31お
よび第3地点33に第1の電位を与える第1の電極61
と、第2地点32および第4地点34に第2の電位を与
える第2の電極62とを備える。
することができるキャピラリチップを提供する。 【解決手段】 透明部材10の内部に、第1の開口21
から第1地点31および第2地点32を順次に経て第2
の開口22までの間に第1のキャピラリ流路41、第3
の開口23から第3地点33および第4地点34を順次
に経て第4の開口24までの間に第2のキャピラリ流路
42、第1地点31から第3地点33を経て第5の開口
25までの間に第3のキャピラリ流路43、第2地点3
2から第6の開口26までの間に第1の導入路51、お
よび、第4地点34から第7の開口27までの間に第2
の導入路52が形成されている。また、第1地点31お
よび第3地点33に第1の電位を与える第1の電極61
と、第2地点32および第4地点34に第2の電位を与
える第2の電極62とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャピラリ流路に
充填されたバッファ液内で微量の試料を電気泳動法によ
り分析するのに用いられるキャピラリチップに関するも
のである。
充填されたバッファ液内で微量の試料を電気泳動法によ
り分析するのに用いられるキャピラリチップに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】キャピラリ電気泳動は、内径数十μm、
外径数百μm程度、長さ数百mmの細管であるキャピラ
リ管の孔にバッファ液を充填し、このバッファ液に測定
対象である試料を導入して、細管の両端に高電圧(数十
kV)を印加して試料を電気泳動させ、例えばこの試料
に励起光を照射して発生する蛍光を光検出器で検出する
ことによって試料の分析を行うものである。
外径数百μm程度、長さ数百mmの細管であるキャピラ
リ管の孔にバッファ液を充填し、このバッファ液に測定
対象である試料を導入して、細管の両端に高電圧(数十
kV)を印加して試料を電気泳動させ、例えばこの試料
に励起光を照射して発生する蛍光を光検出器で検出する
ことによって試料の分析を行うものである。
【0003】このキャピラリ管は、細いガラス管である
ために破損し易く、それ故、取り扱いが容易ではなく検
出部や温度調整槽に固定するのが困難である。また、円
柱形状であるために、励起光および蛍光が複雑な光路を
経て光検出器に到達するので、種々の迷光も光検出器に
入射して検出誤差の要因になる。また、キャピラリ管の
両端に電圧を印加することに伴ってジュール熱が発生す
るので、試料温度を一定に維持するために温度制御を行
う必要があるが、蛍光取り出し位置は温度制御を行うこ
とができず検出誤差の要因になるだけでなく、蛍光取り
出し位置を変更する場合に温度調整槽をも変更しなけれ
ばならず取り扱いが容易でない。
ために破損し易く、それ故、取り扱いが容易ではなく検
出部や温度調整槽に固定するのが困難である。また、円
柱形状であるために、励起光および蛍光が複雑な光路を
経て光検出器に到達するので、種々の迷光も光検出器に
入射して検出誤差の要因になる。また、キャピラリ管の
両端に電圧を印加することに伴ってジュール熱が発生す
るので、試料温度を一定に維持するために温度制御を行
う必要があるが、蛍光取り出し位置は温度制御を行うこ
とができず検出誤差の要因になるだけでなく、蛍光取り
出し位置を変更する場合に温度調整槽をも変更しなけれ
ばならず取り扱いが容易でない。
【0004】このような問題を解決するため、特開平2
−259557号公報および特開平7−63727号公
報に、フォトファブリケーション技術を用いて基板上に
キャピラリが形成されたキャピラリチップが提案されて
いる。この技術によれば、ガラス等の基板の表面にフォ
トファブリケーション技術等を用いて断面形状が矩形の
細溝を形成し、その基板の上に別の板を積層して、その
細溝と板とで囲まれた空間がキャピラリ流路として形成
される。
−259557号公報および特開平7−63727号公
報に、フォトファブリケーション技術を用いて基板上に
キャピラリが形成されたキャピラリチップが提案されて
いる。この技術によれば、ガラス等の基板の表面にフォ
トファブリケーション技術等を用いて断面形状が矩形の
細溝を形成し、その基板の上に別の板を積層して、その
細溝と板とで囲まれた空間がキャピラリ流路として形成
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のキャピラリ管およびキャピラリチップの何れも、基
本的にはキャピラリ流路は1本であり、一度に或る1つ
の試料を或る1つの条件で分析するに留まり、互いに異
なる試料を同時に分析することはできない。複数本のキ
ャピラリ管または複数のキャピラリ流路が形成されたキ
ャピラリチップを用いれば、互いに異なる試料を同時に
分析することはできるが、同一の条件で同時に分析する
ことはできない。したがって、異なる試料の間の相対的
評価を高精度に行うことができず、或いは、或る試料の
絶対的な評価を高精度に行うことができない。
来のキャピラリ管およびキャピラリチップの何れも、基
本的にはキャピラリ流路は1本であり、一度に或る1つ
の試料を或る1つの条件で分析するに留まり、互いに異
なる試料を同時に分析することはできない。複数本のキ
ャピラリ管または複数のキャピラリ流路が形成されたキ
ャピラリチップを用いれば、互いに異なる試料を同時に
分析することはできるが、同一の条件で同時に分析する
ことはできない。したがって、異なる試料の間の相対的
評価を高精度に行うことができず、或いは、或る試料の
絶対的な評価を高精度に行うことができない。
【0006】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、互いに異なる試料を同一の条件で同時
に分析することができるキャピラリチップを提供するこ
とを目的とする。
れたものであり、互いに異なる試料を同一の条件で同時
に分析することができるキャピラリチップを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るキャピラリ
チップは、透明部材の内部に、第1の開口から第1地点
および第2地点を順次に経て第2の開口までの間に第1
のキャピラリ流路、第3の開口から第3地点および第4
地点を順次に経て第4の開口までの間に第2のキャピラ
リ流路、第1地点から第3地点を経て第5の開口までの
間に第3のキャピラリ流路、第2地点から第6の開口ま
での間に第1の導入路、および、第4地点から第7の開
口までの間に第2の導入路それぞれが形成されているこ
とを特徴とする。
チップは、透明部材の内部に、第1の開口から第1地点
および第2地点を順次に経て第2の開口までの間に第1
のキャピラリ流路、第3の開口から第3地点および第4
地点を順次に経て第4の開口までの間に第2のキャピラ
リ流路、第1地点から第3地点を経て第5の開口までの
間に第3のキャピラリ流路、第2地点から第6の開口ま
での間に第1の導入路、および、第4地点から第7の開
口までの間に第2の導入路それぞれが形成されているこ
とを特徴とする。
【0008】このキャピラリチップによれば、第1〜第
7の開口それぞれを適切に開閉することにより、第1〜
第7の開口の何れかから、第1〜第3のキャピラリ流路
それぞれにバッファ液が充填され、第1のキャピラリ流
路に第1の試料が導入され、第2のキャピラリ流路に第
2の試料が導入され得る。そして、第1地点および第3
地点と第2地点および第4地点との間に電圧が印加され
ることにより、第1のキャピラリ流路に導入された第1
の試料と第2のキャピラリ流路に導入された第2の試料
とは、互いに同一の条件で同時に電気泳動する。
7の開口それぞれを適切に開閉することにより、第1〜
第7の開口の何れかから、第1〜第3のキャピラリ流路
それぞれにバッファ液が充填され、第1のキャピラリ流
路に第1の試料が導入され、第2のキャピラリ流路に第
2の試料が導入され得る。そして、第1地点および第3
地点と第2地点および第4地点との間に電圧が印加され
ることにより、第1のキャピラリ流路に導入された第1
の試料と第2のキャピラリ流路に導入された第2の試料
とは、互いに同一の条件で同時に電気泳動する。
【0009】また、本発明に係るキャピラリチップで
は、第1のキャピラリ流路の第1地点から第2地点まで
の部分と、第2のキャピラリ流路の第3地点から第4地
点までの部分とは、それぞれ直線状であって互いに平行
であることを特徴とする。この場合には、シート状の励
起光を所定の方向から照射することにより、第1のキャ
ピラリ流路に導入された第1の試料および第2のキャピ
ラリ流路に導入された第2の試料は同時に励起され、ま
た、第1および第2の試料それぞれから発生した蛍光は
同時に検出される。
は、第1のキャピラリ流路の第1地点から第2地点まで
の部分と、第2のキャピラリ流路の第3地点から第4地
点までの部分とは、それぞれ直線状であって互いに平行
であることを特徴とする。この場合には、シート状の励
起光を所定の方向から照射することにより、第1のキャ
ピラリ流路に導入された第1の試料および第2のキャピ
ラリ流路に導入された第2の試料は同時に励起され、ま
た、第1および第2の試料それぞれから発生した蛍光は
同時に検出される。
【0010】また、本発明に係るキャピラリチップで
は、第1および第2のキャピラリ流路それぞれの断面形
状は矩形であることを特徴とする。この場合には、励起
光は複雑な経路を経ることなく試料に照射され、試料か
ら発生した蛍光は複雑な経路を経ることなく外部に出
る。
は、第1および第2のキャピラリ流路それぞれの断面形
状は矩形であることを特徴とする。この場合には、励起
光は複雑な経路を経ることなく試料に照射され、試料か
ら発生した蛍光は複雑な経路を経ることなく外部に出
る。
【0011】また、本発明に係るキャピラリチップで
は、透明部材は石英からなることを特徴とする。この場
合には、励起光は、紫外光であっても透明部材で減衰を
殆ど受けることなく、第1および第2の試料それぞれに
高効率に照射される。
は、透明部材は石英からなることを特徴とする。この場
合には、励起光は、紫外光であっても透明部材で減衰を
殆ど受けることなく、第1および第2の試料それぞれに
高効率に照射される。
【0012】また、本発明に係るキャピラリチップで
は、透明部材の第1地点および第3地点に第1の電位を
与える第1の電極が設けられ、第2地点および第4地点
に第2の電位を与える第2の電極が設けられていること
を特徴とする。この場合には、第1の電極と第2の電極
との間に電圧が印加されることにより、第1のキャピラ
リ流路に導入された第1の試料と第2のキャピラリ流路
に導入された第2の試料とは、互いに同一の条件で同時
に電気泳動する。
は、透明部材の第1地点および第3地点に第1の電位を
与える第1の電極が設けられ、第2地点および第4地点
に第2の電位を与える第2の電極が設けられていること
を特徴とする。この場合には、第1の電極と第2の電極
との間に電圧が印加されることにより、第1のキャピラ
リ流路に導入された第1の試料と第2のキャピラリ流路
に導入された第2の試料とは、互いに同一の条件で同時
に電気泳動する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。尚、図面の説明におい
て同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。
の実施の形態を詳細に説明する。尚、図面の説明におい
て同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。
【0014】先ず、本実施形態に係るキャピラリチップ
1の構成について、図1および図2を用いて説明する。
1の構成について、図1および図2を用いて説明する。
【0015】図1は、本実施形態に係るキャピラリチッ
プ1の斜視図である。このキャピラリチップ1は、透明
部材10の内部にキャピラリ流路41〜43ならびに導
入路51および52が形成されており、また、電極61
および62を備えている。透明部材10は、キャピラリ
流路41〜43内に導入される試料に照射すべき励起光
および該試料から発生する蛍光を共に透過させる材料か
らなり、特に、励起光として一般的に用いられる紫外光
を透過させる石英からなるのが好適である。
プ1の斜視図である。このキャピラリチップ1は、透明
部材10の内部にキャピラリ流路41〜43ならびに導
入路51および52が形成されており、また、電極61
および62を備えている。透明部材10は、キャピラリ
流路41〜43内に導入される試料に照射すべき励起光
および該試料から発生する蛍光を共に透過させる材料か
らなり、特に、励起光として一般的に用いられる紫外光
を透過させる石英からなるのが好適である。
【0016】第1のキャピラリ流路41は、第1の開口
21から第1地点31および第2地点32を経て第2の
開口22に到るまで形成されている。第2のキャピラリ
流路42は、第3の開口23から第3地点33および第
4地点34を経て第4の開口24に到るまで形成されて
いる。第3のキャピラリ流路43は、第1地点31から
第3地点33を経て第5の開口25に到るまで形成され
ている。第1の導入路51は、第2地点32から第6の
開口26に到るまで形成されている。第2の導入路52
は、第4地点34から第7の開口27に到るまで形成さ
れている。第1のキャピラリ流路41は、第1地点31
で第3のキャピラリ流路43と、第2地点32で第1の
導入路51と、それぞれ流路が接続している。また、第
2のキャピラリ流路42は、第3地点33で第3のキャ
ピラリ流路43と、第4地点34で第2の導入路52
と、それぞれ流路が接続している。
21から第1地点31および第2地点32を経て第2の
開口22に到るまで形成されている。第2のキャピラリ
流路42は、第3の開口23から第3地点33および第
4地点34を経て第4の開口24に到るまで形成されて
いる。第3のキャピラリ流路43は、第1地点31から
第3地点33を経て第5の開口25に到るまで形成され
ている。第1の導入路51は、第2地点32から第6の
開口26に到るまで形成されている。第2の導入路52
は、第4地点34から第7の開口27に到るまで形成さ
れている。第1のキャピラリ流路41は、第1地点31
で第3のキャピラリ流路43と、第2地点32で第1の
導入路51と、それぞれ流路が接続している。また、第
2のキャピラリ流路42は、第3地点33で第3のキャ
ピラリ流路43と、第4地点34で第2の導入路52
と、それぞれ流路が接続している。
【0017】また、少なくとも、キャピラリ流路41の
第1地点31から第2地点32までの部分と、キャピラ
リ流路42の第3地点33から第4地点34までの部分
とは、それぞれ直線状であって互いに平行で、長さが互
いに等しいのが好適である。さらに、透明部材10の形
状は直方体であるのが好適であり、少なくとも、キャピ
ラリ流路41の第1地点31から第2地点32までの部
分、および、キャピラリ流路42の第3地点33から第
4地点34までの部分は、当該直方体の何れかの辺に平
行に形成される。
第1地点31から第2地点32までの部分と、キャピラ
リ流路42の第3地点33から第4地点34までの部分
とは、それぞれ直線状であって互いに平行で、長さが互
いに等しいのが好適である。さらに、透明部材10の形
状は直方体であるのが好適であり、少なくとも、キャピ
ラリ流路41の第1地点31から第2地点32までの部
分、および、キャピラリ流路42の第3地点33から第
4地点34までの部分は、当該直方体の何れかの辺に平
行に形成される。
【0018】キャピラリ流路41〜43それぞれの断面
形状は、円形であってもよいが、矩形であるのが好適で
ある。断面形状が矩形であれば、キャピラリ流路41〜
43それぞれに導入されている試料へ照射される励起光
や、その試料から発生する蛍光は、複雑な光路を経るこ
とがないので、励起光照射および蛍光検出の効率がよ
い。キャピラリ流路41〜43それぞれの断面の寸法
は、例えば50μm〜100μm角の程度である。
形状は、円形であってもよいが、矩形であるのが好適で
ある。断面形状が矩形であれば、キャピラリ流路41〜
43それぞれに導入されている試料へ照射される励起光
や、その試料から発生する蛍光は、複雑な光路を経るこ
とがないので、励起光照射および蛍光検出の効率がよ
い。キャピラリ流路41〜43それぞれの断面の寸法
は、例えば50μm〜100μm角の程度である。
【0019】キャピラリ流路41,42それぞれは、分
析すべき試料を電気泳動させるための流路であるのに対
して、導入路51および52それぞれは、バッファ液や
試料を導入するための流路である。また、キャピラリ流
路43および導入路51,52それぞれは1つの開口2
6,27を有し貫通していない。
析すべき試料を電気泳動させるための流路であるのに対
して、導入路51および52それぞれは、バッファ液や
試料を導入するための流路である。また、キャピラリ流
路43および導入路51,52それぞれは1つの開口2
6,27を有し貫通していない。
【0020】第1の電極61は、キャピラリ流路41の
第1地点31およびキャピラリ流路42の第3地点33
に第1の電位を与えるものであり、一部が透明部材10
の内部に埋め込まれており、一端が透明部材10の外部
に出ており、他端が開口25内に出ている。第2の電極
62は、キャピラリ流路41の第2地点32およびキャ
ピラリ流路42の第4地点34に第2の電位を与えるも
のであり、一部が透明部材10の内部に埋め込まれてお
り、一端が透明部材10の外部に出ており、他端が第2
地点32近傍に達しており、また、途中が第4地点34
近傍を通過している。
第1地点31およびキャピラリ流路42の第3地点33
に第1の電位を与えるものであり、一部が透明部材10
の内部に埋め込まれており、一端が透明部材10の外部
に出ており、他端が開口25内に出ている。第2の電極
62は、キャピラリ流路41の第2地点32およびキャ
ピラリ流路42の第4地点34に第2の電位を与えるも
のであり、一部が透明部材10の内部に埋め込まれてお
り、一端が透明部材10の外部に出ており、他端が第2
地点32近傍に達しており、また、途中が第4地点34
近傍を通過している。
【0021】図2は、本実施形態に係るキャピラリチッ
プ1の構成の説明図であり、互いに直交する3平面それ
ぞれで切断したときの断面図を示している。図2(a)
は、第1地点31〜第4地点34を含む第1の面で切断
したときの断面図であり、図2(b)は、上記第1の面
に垂直であって第2地点32および第4地点34を含む
第2の面で切断したときの断面図であり、図2(c)
は、上記第1の面に垂直であって第3地点33および第
4地点34を含む第3の面で切断したときの断面図であ
る。
プ1の構成の説明図であり、互いに直交する3平面それ
ぞれで切断したときの断面図を示している。図2(a)
は、第1地点31〜第4地点34を含む第1の面で切断
したときの断面図であり、図2(b)は、上記第1の面
に垂直であって第2地点32および第4地点34を含む
第2の面で切断したときの断面図であり、図2(c)
は、上記第1の面に垂直であって第3地点33および第
4地点34を含む第3の面で切断したときの断面図であ
る。
【0022】次に、本実施形態に係るキャピラリチップ
1の製造方法の1例について、図3を用いて説明する。
1の製造方法の1例について、図3を用いて説明する。
【0023】まず、基板11、上板12および側板13
を用意する。これらは透明部材10となるべき部品であ
り、基板11の上に上板12を接着し、これらの側面に
側板13を接着することにより、透明部材10となる。
を用意する。これらは透明部材10となるべき部品であ
り、基板11の上に上板12を接着し、これらの側面に
側板13を接着することにより、透明部材10となる。
【0024】基板11の上面(上板12と接着する面)
に、エッチングや研削などにより、キャピラリ流路41
〜43それぞれとなるべき細溝を形成し、第2地点32
に導入路51の一部となるべき凹部を形成し、また、第
4地点34に導入路52の一部となるべき凹部を形成す
る。上板12には、導入路51および52それぞれの一
部となるべき貫通孔を形成し、また、下面(基板11と
接着する面)に電極62を加熱溶融等により埋め込む。
側板13には、キャピラリ流路43の開口25となるべ
き貫通孔を形成し、電極61を貫通させるための貫通孔
61Aを形成して電極61を取り付け、また、電極62
を貫通させるための貫通孔62Aを形成する。
に、エッチングや研削などにより、キャピラリ流路41
〜43それぞれとなるべき細溝を形成し、第2地点32
に導入路51の一部となるべき凹部を形成し、また、第
4地点34に導入路52の一部となるべき凹部を形成す
る。上板12には、導入路51および52それぞれの一
部となるべき貫通孔を形成し、また、下面(基板11と
接着する面)に電極62を加熱溶融等により埋め込む。
側板13には、キャピラリ流路43の開口25となるべ
き貫通孔を形成し、電極61を貫通させるための貫通孔
61Aを形成して電極61を取り付け、また、電極62
を貫通させるための貫通孔62Aを形成する。
【0025】そして、基板11の2つの凹部の位置と上
板12の2つの貫通孔の位置を互いに一致させて基板1
1の上面と上板12の下面とを接着する。次に、基板1
1および上板12の側面に側板13を接着する。このと
き、側板13の貫通孔62Aに電極62を貫通させ、基
板11のキャピラリ流路43の端部の位置と側板13の
貫通孔の位置とを一致させる。これらの接着に際して
は、透明な接着剤を用いて接着してもよいが、加熱溶融
により接着してもよい。このようにして基板11、上板
12および側板13を接着した後、透明部材10の周囲
の各面を研磨して平坦にする。
板12の2つの貫通孔の位置を互いに一致させて基板1
1の上面と上板12の下面とを接着する。次に、基板1
1および上板12の側面に側板13を接着する。このと
き、側板13の貫通孔62Aに電極62を貫通させ、基
板11のキャピラリ流路43の端部の位置と側板13の
貫通孔の位置とを一致させる。これらの接着に際して
は、透明な接着剤を用いて接着してもよいが、加熱溶融
により接着してもよい。このようにして基板11、上板
12および側板13を接着した後、透明部材10の周囲
の各面を研磨して平坦にする。
【0026】次に、本実施形態に係るキャピラリチップ
1への試料等の導入方法の第1の例について、図4を用
いて説明する。以下に説明する例は、等電点電気泳動の
場合の例である。キャピラリ流路41〜43ならびに導
入路51および52の全てに両性担体を満たして空気を
排出させ、その後、試料および電極液を導入する。
1への試料等の導入方法の第1の例について、図4を用
いて説明する。以下に説明する例は、等電点電気泳動の
場合の例である。キャピラリ流路41〜43ならびに導
入路51および52の全てに両性担体を満たして空気を
排出させ、その後、試料および電極液を導入する。
【0027】キャピラリ流路41へ試料を導入する方法
は以下のとおりである。バルブ72を操作してポンプ9
2と開口22とを接続する。バルブ71を操作して開口
21と廃液槽81とを接続する。他のバルブ73〜77
それぞれを操作して開口23〜27の全てを密閉する。
そして、ポンプ92により開口22からキャピラリ流路
41へ試料を導入する。
は以下のとおりである。バルブ72を操作してポンプ9
2と開口22とを接続する。バルブ71を操作して開口
21と廃液槽81とを接続する。他のバルブ73〜77
それぞれを操作して開口23〜27の全てを密閉する。
そして、ポンプ92により開口22からキャピラリ流路
41へ試料を導入する。
【0028】キャピラリ流路42へ試料を導入する方法
は以下のとおりである。バルブ74を操作してポンプ9
4と開口24とを接続する。バルブ73を操作して開口
23と廃液槽83とを接続する。他のバルブ71,7
2,75〜77それぞれを操作して開口21,22,2
5〜27の全てを密閉する。そして、ポンプ94により
開口24からキャピラリ流路42へ試料を導入する。
は以下のとおりである。バルブ74を操作してポンプ9
4と開口24とを接続する。バルブ73を操作して開口
23と廃液槽83とを接続する。他のバルブ71,7
2,75〜77それぞれを操作して開口21,22,2
5〜27の全てを密閉する。そして、ポンプ94により
開口24からキャピラリ流路42へ試料を導入する。
【0029】キャピラリ流路41の電極62側へ電極液
を導入する方法は以下のとおりである。バルブ76を操
作してポンプ96と開口26とを接続する。バルブ72
を操作して開口22と廃液槽82とを接続する。他のバ
ルブ71,73〜75,77それぞれを操作して開口2
1,23〜25,27の全てを密閉する。そして、ポン
プ96により開口26から導入路51へ電極液を導入す
る。
を導入する方法は以下のとおりである。バルブ76を操
作してポンプ96と開口26とを接続する。バルブ72
を操作して開口22と廃液槽82とを接続する。他のバ
ルブ71,73〜75,77それぞれを操作して開口2
1,23〜25,27の全てを密閉する。そして、ポン
プ96により開口26から導入路51へ電極液を導入す
る。
【0030】キャピラリ流路42の電極62側へ電極液
を導入する方法は以下のとおりである。バルブ77を操
作してポンプ97と開口27とを接続する。バルブ74
を操作して開口24と廃液槽84とを接続する。他のバ
ルブ71〜73,75,76それぞれを操作して開口2
1〜23,25,26の全てを密閉する。そして、ポン
プ97により開口27から導入路52へ電極液を導入す
る。
を導入する方法は以下のとおりである。バルブ77を操
作してポンプ97と開口27とを接続する。バルブ74
を操作して開口24と廃液槽84とを接続する。他のバ
ルブ71〜73,75,76それぞれを操作して開口2
1〜23,25,26の全てを密閉する。そして、ポン
プ97により開口27から導入路52へ電極液を導入す
る。
【0031】電極61側へ電極液を導入する方法は以下
のとおりである。バルブ75を操作してポンプ95と開
口25とを接続する。バルブ71を操作して開口21と
廃液槽81とを接続する。バルブ73を操作して開口2
3と廃液槽83とを接続する。他のバルブ72,74,
76,77それぞれを操作して開口22,24,26,
27の全てを密閉する。そして、ポンプ95により開口
25からキャピラリ流路43へ電極液を導入する。
のとおりである。バルブ75を操作してポンプ95と開
口25とを接続する。バルブ71を操作して開口21と
廃液槽81とを接続する。バルブ73を操作して開口2
3と廃液槽83とを接続する。他のバルブ72,74,
76,77それぞれを操作して開口22,24,26,
27の全てを密閉する。そして、ポンプ95により開口
25からキャピラリ流路43へ電極液を導入する。
【0032】次に、本実施形態に係るキャピラリチップ
1への試料等の導入方法の第2の例について、図5を用
いて説明する。以下に説明する例は、ゾーン電気泳動の
場合の例である。キャピラリ流路41〜43ならびに導
入路51および52の全てにバッファ液を満たして空気
を排出させ、その後、試料を導入する。
1への試料等の導入方法の第2の例について、図5を用
いて説明する。以下に説明する例は、ゾーン電気泳動の
場合の例である。キャピラリ流路41〜43ならびに導
入路51および52の全てにバッファ液を満たして空気
を排出させ、その後、試料を導入する。
【0033】試料を導入する方法は以下のとおりであ
る。バルブ75および71それぞれを操作して、ポンプ
95、開口25、キャピラリ流路43、キャピラリ流路
41の第1地点31から開口21までの部分、開口21
および廃液槽81を接続する。他のバルブ72〜74,
76,77それぞれを操作して開口22〜24,26,
27の全てを密閉する。そして、ポンプ95により開口
25からキャピラリ流路43へ試料を導入する。
る。バルブ75および71それぞれを操作して、ポンプ
95、開口25、キャピラリ流路43、キャピラリ流路
41の第1地点31から開口21までの部分、開口21
および廃液槽81を接続する。他のバルブ72〜74,
76,77それぞれを操作して開口22〜24,26,
27の全てを密閉する。そして、ポンプ95により開口
25からキャピラリ流路43へ試料を導入する。
【0034】ゾーン電気泳動の場合、第3の開口23の
近傍に第3の電位を与える第3の電極63が取り付けら
れ、第2の電極62と第3の電極63との間に電圧を印
加することにより、キャピラリ流路42内で試料を電気
泳動させることができる。ここで、電気泳動する試料
は、キャピラリ流路42とキャピラリ流路43とが交差
する空間に存在する試料である。したがって、キャピラ
リ流路42および43それぞれの寸法を適切に設計する
ことにより、適切な量の試料を電気泳動させることがで
きる。なお、第1の開口21の近傍に第4の電位を与え
る第4の電極(図示せず)を取り付けてもよく、この場
合、第2の電極62と第4の電極との間に電圧を印加す
ることにより、キャピラリ流路41内でも試料を電気泳
動させることができる。
近傍に第3の電位を与える第3の電極63が取り付けら
れ、第2の電極62と第3の電極63との間に電圧を印
加することにより、キャピラリ流路42内で試料を電気
泳動させることができる。ここで、電気泳動する試料
は、キャピラリ流路42とキャピラリ流路43とが交差
する空間に存在する試料である。したがって、キャピラ
リ流路42および43それぞれの寸法を適切に設計する
ことにより、適切な量の試料を電気泳動させることがで
きる。なお、第1の開口21の近傍に第4の電位を与え
る第4の電極(図示せず)を取り付けてもよく、この場
合、第2の電極62と第4の電極との間に電圧を印加す
ることにより、キャピラリ流路41内でも試料を電気泳
動させることができる。
【0035】次に、本実施形態に係るキャピラリチップ
1を用いた試料分析の方法について説明する。
1を用いた試料分析の方法について説明する。
【0036】最初に、必要に応じて(特に等電点電気泳
動法による分離の場合に)、キャピラリ流路41〜43
の内壁のコーティングを以下の手順で行う。キャピラリ
流路41〜43に濃度100mMの水酸化ナトリウム水
溶液を充填し、室温にて3時間放置した後、キャピラリ
流路41〜43に超純水を通過させて水酸化ナトリウム
水溶液を除去する。キャピラリ流路41〜43に濃度1
00mMの塩酸水溶液を充填し、室温にて10分間放置
した後、キャピラリ流路41〜43に超純水を通過させ
て、塩酸水溶液を除去する。キャピラリ流路41〜43
に濃度0.3%の3−メタクリルオキシプロピルトリメ
トキシシラン−60%アセトン水溶液を充填し、温度4
℃にて一昼夜放置する。そして、濃度2%のアクリルア
ミド(モノマ)−0.05% N,N,N',N'−テトラメチル
エチレンジアミン水溶液を回転子で撹拌しながら減圧脱
気し、これに濃度10%の過硫酸アンモニウム水溶液を
加えて終濃度0.05%とし、短時間の撹拌後すばやく
キャピラリ流路41〜43に充填し、室温にて1時間放
置した後、キャピラリ流路41〜43に超純水を通過さ
せて洗浄する。使用時まで0.05%アジ化ナトリウム
水溶液に浸漬して温度4℃にて保存する。
動法による分離の場合に)、キャピラリ流路41〜43
の内壁のコーティングを以下の手順で行う。キャピラリ
流路41〜43に濃度100mMの水酸化ナトリウム水
溶液を充填し、室温にて3時間放置した後、キャピラリ
流路41〜43に超純水を通過させて水酸化ナトリウム
水溶液を除去する。キャピラリ流路41〜43に濃度1
00mMの塩酸水溶液を充填し、室温にて10分間放置
した後、キャピラリ流路41〜43に超純水を通過させ
て、塩酸水溶液を除去する。キャピラリ流路41〜43
に濃度0.3%の3−メタクリルオキシプロピルトリメ
トキシシラン−60%アセトン水溶液を充填し、温度4
℃にて一昼夜放置する。そして、濃度2%のアクリルア
ミド(モノマ)−0.05% N,N,N',N'−テトラメチル
エチレンジアミン水溶液を回転子で撹拌しながら減圧脱
気し、これに濃度10%の過硫酸アンモニウム水溶液を
加えて終濃度0.05%とし、短時間の撹拌後すばやく
キャピラリ流路41〜43に充填し、室温にて1時間放
置した後、キャピラリ流路41〜43に超純水を通過さ
せて洗浄する。使用時まで0.05%アジ化ナトリウム
水溶液に浸漬して温度4℃にて保存する。
【0037】続いて、キャピラリ流路41〜43ならび
に導入路51および52にバッファ液を充填する。ここ
で充填すべきバッファ液は、採用される電気泳動の分離
モードに応じて適切に選択される。ゾーン電気泳動法に
よる分離の場合には、例えば、濃度20mM〜100m
Mの範囲であってpH2〜12の範囲で、リン酸緩衝
液、ホウ酸緩衝液またはTris−酢酸緩衝液が選択さ
れて、バッファ液として好適に用いられる。動電クロマ
トグラフィ法による分離の場合には、例えば、界面活性
剤として硫酸ドデシルナトリウム(SDS)を濃度50
mMで含む50mMホウ酸緩衝液(pH8.5〜9.
0)がバッファ液として好適に用いられる。ゲル電気泳
動法による分離の場合には、例えば、ポリアクリルアミ
ドのゲルを含む溶液がバッファ液として好適に用いら
れ、特に、ポリアクリルアミドでキャピラリ流路41〜
43の内壁を化学修飾するのが好適である。
に導入路51および52にバッファ液を充填する。ここ
で充填すべきバッファ液は、採用される電気泳動の分離
モードに応じて適切に選択される。ゾーン電気泳動法に
よる分離の場合には、例えば、濃度20mM〜100m
Mの範囲であってpH2〜12の範囲で、リン酸緩衝
液、ホウ酸緩衝液またはTris−酢酸緩衝液が選択さ
れて、バッファ液として好適に用いられる。動電クロマ
トグラフィ法による分離の場合には、例えば、界面活性
剤として硫酸ドデシルナトリウム(SDS)を濃度50
mMで含む50mMホウ酸緩衝液(pH8.5〜9.
0)がバッファ液として好適に用いられる。ゲル電気泳
動法による分離の場合には、例えば、ポリアクリルアミ
ドのゲルを含む溶液がバッファ液として好適に用いら
れ、特に、ポリアクリルアミドでキャピラリ流路41〜
43の内壁を化学修飾するのが好適である。
【0038】等電点電気泳動法による分離の場合には、
例えば、両性担体を含む溶液がバッファ液として好適に
用いられる。両性担体を含む溶液が充填されるキャピラ
リ流路41〜43の内壁を予めポリアクリルアミドで化
学装飾しておくと、電気浸透流の発生が抑制されて等電
点電気泳動による分離が好適に行える。両性担体を含む
溶液にメチルセルロースを加えることによっても、電気
浸透流の発生が抑制されて等電点電気泳動による分離が
好適に行える。両性担体を含む溶液が充填されるキャピ
ラリ流路41および42の陽極側に例えば濃度10mM
〜100mMのリン酸水溶液を、陰極側に例えば濃度1
0mM〜100mMの水酸化ナトリウム水溶液を、それ
ぞれ充填するすることにより、等電点電気泳動による分
離が好適に行える。また、両性担体を含む溶液にメチル
セルロースを加えた場合、陽極側のリン酸水溶液および
陰極側の水酸化ナトリウム水溶液それぞれにもメチルセ
ルロースを加えることにより、それぞれの溶液の比重や
粘度が互いに同程度となり、それぞれの溶液が混ざり合
い難くなり、等電点電気泳動による分離が好適に行え
る。
例えば、両性担体を含む溶液がバッファ液として好適に
用いられる。両性担体を含む溶液が充填されるキャピラ
リ流路41〜43の内壁を予めポリアクリルアミドで化
学装飾しておくと、電気浸透流の発生が抑制されて等電
点電気泳動による分離が好適に行える。両性担体を含む
溶液にメチルセルロースを加えることによっても、電気
浸透流の発生が抑制されて等電点電気泳動による分離が
好適に行える。両性担体を含む溶液が充填されるキャピ
ラリ流路41および42の陽極側に例えば濃度10mM
〜100mMのリン酸水溶液を、陰極側に例えば濃度1
0mM〜100mMの水酸化ナトリウム水溶液を、それ
ぞれ充填するすることにより、等電点電気泳動による分
離が好適に行える。また、両性担体を含む溶液にメチル
セルロースを加えた場合、陽極側のリン酸水溶液および
陰極側の水酸化ナトリウム水溶液それぞれにもメチルセ
ルロースを加えることにより、それぞれの溶液の比重や
粘度が互いに同程度となり、それぞれの溶液が混ざり合
い難くなり、等電点電気泳動による分離が好適に行え
る。
【0039】以下では等電点電気泳動法による分離につ
いて説明する。キャピラリ流路41および42それぞれ
に、25倍稀釈フェルマライト(pH3−10)−0.
4%ヒドロキシプロピルメチルセルロース(2%溶液の
25℃における粘度が4000cP)−5mMアルギニ
ン溶液を充填する。その後、第1のキャピラリ流路41
に第1の蛍光性試料を溶解した同液を充填し、第2のキ
ャピラリ流路42に第2の蛍光性試料を溶解した同液を
充填する。また、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
0.5%を含む20mMリン酸水溶液を陽極液として用
い、ヒドロキシプロピルメチルセルロース0.5%を含
む20mM水酸化ナトリウム水溶液を陰極液として用い
る。
いて説明する。キャピラリ流路41および42それぞれ
に、25倍稀釈フェルマライト(pH3−10)−0.
4%ヒドロキシプロピルメチルセルロース(2%溶液の
25℃における粘度が4000cP)−5mMアルギニ
ン溶液を充填する。その後、第1のキャピラリ流路41
に第1の蛍光性試料を溶解した同液を充填し、第2のキ
ャピラリ流路42に第2の蛍光性試料を溶解した同液を
充填する。また、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
0.5%を含む20mMリン酸水溶液を陽極液として用
い、ヒドロキシプロピルメチルセルロース0.5%を含
む20mM水酸化ナトリウム水溶液を陰極液として用い
る。
【0040】そして、電極61および62の間に電圧を
印加して、キャピラリ流路41および42それぞれに電
位勾配200〜500V/cmおよび電流6〜15μA
を与える。なお、キャピラリ流路41の第1地点31お
よびキャピラリ流路42の第3地点33は互いに等しい
電位であり、キャピラリ流路41の第2地点32および
キャピラリ流路42の第4地点34も互いに等しい電位
であり、また、キャピラリ流路41の第1地点31から
第2地点32までの部分の長さとキャピラリ流路42の
第3地点33から第4地点34までの部分の長さとは互
いに等しいから、キャピラリ流路41の第1地点31か
ら第2地点32までの部分の電位勾配とキャピラリ流路
42の第3地点33から第4地点34までの部分の電位
勾配とは互いに等しい。
印加して、キャピラリ流路41および42それぞれに電
位勾配200〜500V/cmおよび電流6〜15μA
を与える。なお、キャピラリ流路41の第1地点31お
よびキャピラリ流路42の第3地点33は互いに等しい
電位であり、キャピラリ流路41の第2地点32および
キャピラリ流路42の第4地点34も互いに等しい電位
であり、また、キャピラリ流路41の第1地点31から
第2地点32までの部分の長さとキャピラリ流路42の
第3地点33から第4地点34までの部分の長さとは互
いに等しいから、キャピラリ流路41の第1地点31か
ら第2地点32までの部分の電位勾配とキャピラリ流路
42の第3地点33から第4地点34までの部分の電位
勾配とは互いに等しい。
【0041】このキャピラリチップ1に励起光を照射し
て、キャピラリ流路41内の第1の蛍光性試料およびキ
ャピラリ流路42内の第2の蛍光性試料を励起し、これ
に伴い発生する蛍光を観察する。なお、励起光として、
例えばレーザダイオード励起Nd:YAGレーザ光源か
ら出力される波長532nmのレーザ光等が好適に用い
られる。また、シリンドリカルレンズ等の光学系を用い
ることにより励起光をシート光(光束断面形状がほぼ線
状の平行光)とし、第1地点31〜第4地点34を含む
平面に沿って励起光を入射させて、キャピラリ流路41
の第1地点31と第2地点32との間の部分およびキャ
ピラリ流路42の第3地点33と第4地点34との間の
部分に同時に励起光を照射するのが好適である。さら
に、第1地点31〜第4地点34を含む平面に垂直な方
向から蛍光を2次元検出するのが好適である。
て、キャピラリ流路41内の第1の蛍光性試料およびキ
ャピラリ流路42内の第2の蛍光性試料を励起し、これ
に伴い発生する蛍光を観察する。なお、励起光として、
例えばレーザダイオード励起Nd:YAGレーザ光源か
ら出力される波長532nmのレーザ光等が好適に用い
られる。また、シリンドリカルレンズ等の光学系を用い
ることにより励起光をシート光(光束断面形状がほぼ線
状の平行光)とし、第1地点31〜第4地点34を含む
平面に沿って励起光を入射させて、キャピラリ流路41
の第1地点31と第2地点32との間の部分およびキャ
ピラリ流路42の第3地点33と第4地点34との間の
部分に同時に励起光を照射するのが好適である。さら
に、第1地点31〜第4地点34を含む平面に垂直な方
向から蛍光を2次元検出するのが好適である。
【0042】このようにすることにより、第1のキャピ
ラリ流路41に導入された第1の蛍光性試料および第2
のキャピラリ流路42に導入された第2の蛍光性試料
を、互いに同一の条件で電気泳動させて、同時に分析す
ることができる。したがって、第1の蛍光性試料と第2
の蛍光性試料との間の高精度の相対的な評価が可能であ
る。また、例えば第2の蛍光性試料としてpH値が既知
の標準試料を用いれば、第1の蛍光性試料の高精度の絶
対的な評価が可能である。
ラリ流路41に導入された第1の蛍光性試料および第2
のキャピラリ流路42に導入された第2の蛍光性試料
を、互いに同一の条件で電気泳動させて、同時に分析す
ることができる。したがって、第1の蛍光性試料と第2
の蛍光性試料との間の高精度の相対的な評価が可能であ
る。また、例えば第2の蛍光性試料としてpH値が既知
の標準試料を用いれば、第1の蛍光性試料の高精度の絶
対的な評価が可能である。
【0043】以上では、等電点電気泳動法による分離の
場合について説明したが、他の電気泳動法による分離の
場合も同様に、第1のキャピラリ流路41に第1の蛍光
性試料を導入し、第2のキャピラリ流路42に第2の蛍
光性試料(または、標準試料)を導入することにより、
異なる試料の間の高精度の相対的評価が可能であり、或
いは、試料の高精度の絶対的評価も可能でる。
場合について説明したが、他の電気泳動法による分離の
場合も同様に、第1のキャピラリ流路41に第1の蛍光
性試料を導入し、第2のキャピラリ流路42に第2の蛍
光性試料(または、標準試料)を導入することにより、
異なる試料の間の高精度の相対的評価が可能であり、或
いは、試料の高精度の絶対的評価も可能でる。
【0044】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく種々の変形が可能である。例えば、電極の配置
は上記実施形態で説明したものに限られるものではな
く、第1地点31および第3地点33に第1の電位を与
え、第2地点32および第4地点34に第2の電位を与
えることができるものであれば、如何なる電極配置であ
っても構わない。
ではなく種々の変形が可能である。例えば、電極の配置
は上記実施形態で説明したものに限られるものではな
く、第1地点31および第3地点33に第1の電位を与
え、第2地点32および第4地点34に第2の電位を与
えることができるものであれば、如何なる電極配置であ
っても構わない。
【0045】また、上記実施形態では互いに平行なキャ
ピラリ流路が2本の場合について説明したが、3本以上
の場合にも容易に拡張が可能である。一般に、互いに平
行なキャピラリ流路がn本であれば、n種類の試料の間
の高精度の相対的評価が可能であり、あるいは、n−1
種類の試料それぞれの高精度の絶対的評価が可能であ
る。
ピラリ流路が2本の場合について説明したが、3本以上
の場合にも容易に拡張が可能である。一般に、互いに平
行なキャピラリ流路がn本であれば、n種類の試料の間
の高精度の相対的評価が可能であり、あるいは、n−1
種類の試料それぞれの高精度の絶対的評価が可能であ
る。
【0046】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
よれば、第1〜第7の開口それぞれを適切に開閉するこ
とにより、第1〜第7の開口の何れかから、第1〜第3
のキャピラリ流路それぞれにバッファ液が充填され、第
1のキャピラリ流路に第1の試料が導入され、第2のキ
ャピラリ流路に第2の試料が導入され得る。そして、第
1地点および第3地点と第2地点および第4地点との間
に電圧が印加されることにより、第1のキャピラリ流路
に導入された第1の試料と第2のキャピラリ流路に導入
された第2の試料とは、互いに同一の条件で同時に電気
泳動する。したがって、第1および第2の試料の間の高
精度の相対的な評価が可能である。また、例えば第2の
試料としてpH値が既知の標準試料を用いれば、第1の
試料の高精度の絶対的な評価が可能である。
よれば、第1〜第7の開口それぞれを適切に開閉するこ
とにより、第1〜第7の開口の何れかから、第1〜第3
のキャピラリ流路それぞれにバッファ液が充填され、第
1のキャピラリ流路に第1の試料が導入され、第2のキ
ャピラリ流路に第2の試料が導入され得る。そして、第
1地点および第3地点と第2地点および第4地点との間
に電圧が印加されることにより、第1のキャピラリ流路
に導入された第1の試料と第2のキャピラリ流路に導入
された第2の試料とは、互いに同一の条件で同時に電気
泳動する。したがって、第1および第2の試料の間の高
精度の相対的な評価が可能である。また、例えば第2の
試料としてpH値が既知の標準試料を用いれば、第1の
試料の高精度の絶対的な評価が可能である。
【0047】また、第1のキャピラリ流路の第1地点か
ら第2地点までの部分と、第2のキャピラリ流路の第3
地点から第4地点までの部分とが、それぞれ直線状であ
って互いに平行である場合には、シート状の励起光を所
定の方向から照射することにより、第1のキャピラリ流
路に導入された第1の試料および第2のキャピラリ流路
に導入された第2の試料は同時に励起され、また、第1
および第2の試料それぞれから発生した蛍光は同時に検
出される。また、励起光を照射する為の光学系および蛍
光を検出する為の光学系は簡単な構成となる。
ら第2地点までの部分と、第2のキャピラリ流路の第3
地点から第4地点までの部分とが、それぞれ直線状であ
って互いに平行である場合には、シート状の励起光を所
定の方向から照射することにより、第1のキャピラリ流
路に導入された第1の試料および第2のキャピラリ流路
に導入された第2の試料は同時に励起され、また、第1
および第2の試料それぞれから発生した蛍光は同時に検
出される。また、励起光を照射する為の光学系および蛍
光を検出する為の光学系は簡単な構成となる。
【0048】また、第1および第2のキャピラリ流路そ
れぞれの断面形状が矩形である場合には、励起光は複雑
な経路を経ることなく試料に照射され、試料から発生し
た蛍光は複雑な経路を経ることなく外部に出る。したが
って、第1のキャピラリ流路に導入された第1の試料お
よび第2のキャピラリ流路に導入された第2の試料それ
ぞれに励起光は高効率に照射され、また、第1および第
2の試料それぞれから発生した蛍光は高効率に検出され
る。
れぞれの断面形状が矩形である場合には、励起光は複雑
な経路を経ることなく試料に照射され、試料から発生し
た蛍光は複雑な経路を経ることなく外部に出る。したが
って、第1のキャピラリ流路に導入された第1の試料お
よび第2のキャピラリ流路に導入された第2の試料それ
ぞれに励起光は高効率に照射され、また、第1および第
2の試料それぞれから発生した蛍光は高効率に検出され
る。
【0049】また、透明部材が石英からなる場合には、
励起光は、紫外光であっても透明部材で減衰を殆ど受け
ることなく、第1および第2の試料それぞれに高効率に
照射されるので、試料から発生する蛍光の強度も大き
い。
励起光は、紫外光であっても透明部材で減衰を殆ど受け
ることなく、第1および第2の試料それぞれに高効率に
照射されるので、試料から発生する蛍光の強度も大き
い。
【0050】また、透明部材の第1地点および第3地点
に第1の電位を与える第1の電極が設けられ、第2地点
および第4地点に第2の電位を与える第2の電極が設け
られている場合には、第1の電極と第2の電極との間に
電圧が印加されることにより、第1のキャピラリ流路に
導入された第1の試料と第2のキャピラリ流路に導入さ
れた第2の試料とは、互いに同一の条件で同時に電気泳
動する。
に第1の電位を与える第1の電極が設けられ、第2地点
および第4地点に第2の電位を与える第2の電極が設け
られている場合には、第1の電極と第2の電極との間に
電圧が印加されることにより、第1のキャピラリ流路に
導入された第1の試料と第2のキャピラリ流路に導入さ
れた第2の試料とは、互いに同一の条件で同時に電気泳
動する。
【図1】本実施形態に係るキャピラリチップの斜視図で
ある。
ある。
【図2】本実施形態に係るキャピラリチップの構成の説
明図である。
明図である。
【図3】本実施形態に係るキャピラリチップの製造方法
の説明図である。
の説明図である。
【図4】本実施形態に係るキャピラリチップへの試料等
の導入方法の説明図である。
の導入方法の説明図である。
【図5】本実施形態に係るキャピラリチップへの試料等
の導入方法の説明図である。
の導入方法の説明図である。
1…キャピラリチップ、10…透明部材、11…基板、
12…上板、13…側板、21〜27…開口、31…第
1地点、32…第2地点、33…第3地点、34…第4
地点、41〜43…キャピラリ流路、51,52…導入
路、61〜63…電極、71〜77…バルブ、81〜8
4,86,87…廃液槽、92,94〜97…ポンプ。
12…上板、13…側板、21〜27…開口、31…第
1地点、32…第2地点、33…第3地点、34…第4
地点、41〜43…キャピラリ流路、51,52…導入
路、61〜63…電極、71〜77…バルブ、81〜8
4,86,87…廃液槽、92,94〜97…ポンプ。
Claims (5)
- 【請求項1】 透明部材の内部に、第1の開口から第1
地点および第2地点を順次に経て第2の開口までの間に
第1のキャピラリ流路、第3の開口から第3地点および
第4地点を順次に経て第4の開口までの間に第2のキャ
ピラリ流路、前記第1地点から前記第3地点を経て第5
の開口までの間に第3のキャピラリ流路、前記第2地点
から第6の開口までの間に第1の導入路、および、前記
第4地点から第7の開口までの間に第2の導入路それぞ
れが形成されている、ことを特徴とするキャピラリチッ
プ。 - 【請求項2】 前記第1のキャピラリ流路の前記第1地
点から前記第2地点までの部分と、前記第2のキャピラ
リ流路の前記第3地点から前記第4地点までの部分と
は、それぞれ直線状であって互いに平行であることを特
徴とする請求項1記載のキャピラリチップ。 - 【請求項3】 前記第1および前記第2のキャピラリ流
路それぞれの断面形状は矩形であることを特徴とする請
求項1記載のキャピラリチップ。 - 【請求項4】 前記透明部材は石英からなることを特徴
とする請求項1記載のキャピラリチップ。 - 【請求項5】 前記透明部材の前記第1地点および前記
第3地点に第1の電位を与える第1の電極が設けられ、
前記第2地点および前記第4地点に第2の電位を与える
第2の電極が設けられている、ことを特徴とする請求項
1記載のキャピラリチップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9313870A JPH11148919A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | キャピラリチップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9313870A JPH11148919A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | キャピラリチップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11148919A true JPH11148919A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18046506
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9313870A Pending JPH11148919A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | キャピラリチップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11148919A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001059433A1 (en) * | 2000-02-08 | 2001-08-16 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | Apparatus for determining contamination of working fluid |
| WO2002044708A1 (fr) * | 2000-11-29 | 2002-06-06 | Japan Science And Technology Corporation | Procede d'analyse d'acides nucleiques |
| GB2381578A (en) * | 2001-06-12 | 2003-05-07 | Bosch Gmbh Robert | Measuring device for simultaneous optical and electrical properties of a material |
| JP2004069430A (ja) * | 2002-08-05 | 2004-03-04 | Mitsubishi Kagaku Iatron Inc | 電気泳動用チップ、その製造方法、及び物質の分離方法 |
| JP2004333190A (ja) * | 2003-05-01 | 2004-11-25 | Hitachi High-Technologies Corp | 電気泳動装置 |
| JP2005345463A (ja) * | 2004-05-06 | 2005-12-15 | Seiko Instruments Inc | 分析用マイクロチップおよびそれを含む分析システムと分析方法 |
| JPWO2005106448A1 (ja) * | 2004-04-28 | 2008-03-21 | アークレイ株式会社 | 電気泳動チップおよびこれを備えた電気泳動装置 |
| JP2014178240A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Toyo Univ | 蛋白質−蛋白質相互作用解析装置及び蛋白質−蛋白質相互作用解析方法 |
| WO2024202827A1 (ja) * | 2023-03-31 | 2024-10-03 | 富士フイルム株式会社 | 分析装置 |
-
1997
- 1997-11-14 JP JP9313870A patent/JPH11148919A/ja active Pending
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US8221606B2 (en) | 2004-04-28 | 2012-07-17 | Arkray, Inc. | Electrophoresis chip and electrophoresis unit having the same |
| US8257570B2 (en) | 2004-04-28 | 2012-09-04 | Arkray, Inc. | Electrophoresis chip and electrophoresis unit having the same |
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