JPH1114959A - 表示装置およびスクリーン - Google Patents

表示装置およびスクリーン

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JPH1114959A
JPH1114959A JP9166415A JP16641597A JPH1114959A JP H1114959 A JPH1114959 A JP H1114959A JP 9166415 A JP9166415 A JP 9166415A JP 16641597 A JP16641597 A JP 16641597A JP H1114959 A JPH1114959 A JP H1114959A
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JP
Japan
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screen
display device
light
dichroic
liquid crystal
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JP9166415A
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Osamu Yokoyama
修 横山
Tatsuya Shimoda
達也 下田
Satoru Miyashita
悟 宮下
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリーンを通してスクリーンの背後にある
背景を見るときのスクリーンによる透過光量の損失を抑
え、かつ、表示装置の投写光学系を小型化する。 【解決手段】 液晶表示素子103は、その背面に配置
された、光学的共振器構造を備えた平板状の有機電界発
光素子104によって照明される。液晶表示素子103
に表示された画像は投写レンズ105でダイクロイック
スクリーン101に投写される。ダイクロイックスクリ
ーン101は透明基板107上にダイクロイックフィル
タ層108を備えている。ダイクロイックフィルタ層1
08は、有機電界発光素子104から放射される光の波
長近傍の波長の光だけを反射し、その他の波長の光は透
過させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示素子に表示され
る画像を投写して表示する表示装置に関し、特にスクリ
ーンとそのスクリーンの反射特性に合わせた光源の構成
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示素子に表示される像を拡
大して投写する投写型液晶表示装置ではスクリーンとし
て反射性のスクリーンが用いられていた。
【0003】また、光透過性を有するスクリーンを用い
たて表示装置としては、ダイクロイックミラーあるいは
ホログラフィックミラーを用いて表示素子の拡大された
虚像を表示する、いわゆるヘッドアップディスプレイが
あった。
【0004】ヘッドアップディスプレイでは、明るい表
示像を得るために画像生成装置として陰極線管(CR
T)が用いられていた。また、画像生成装置として液晶
表示素子を用いたヘッドアップディスプレイは、放電ラ
ンプを光源として液晶表示素子を照明する構成となって
いた。
【0005】また、ダイクロイックミラーあるいはホロ
グラフィックミラーは、画像生成装置から放射される光
の波長近傍の波長だけを反射させ、この波長以外の光は
透過させる構成となっている。従って、これらのミラー
を透かしてミラーの向こう側にある背景を見ることがで
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の投写型液晶表示装置では、スクリーンが反射型なの
でスクリーンを透かしてスクリーンの後側にある背景を
見ることができないという問題点を有していた。
【0007】また、上記従来のヘッドアップディスプレ
イでは、画像生成装置としてCRTや放電ランプを用い
ているので、表示装置を小型化できないという問題点を
有していた。
【0008】そこで、本発明は小型でありながらスクリ
ーンの背景を見ることができる表示装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の表示装置
は、液晶表示素子と、該液晶表示素子を照明する有機電
界発光素子と、前記液晶表示素子で変調された光を投写
する投写レンズと、該投写レンズと観察者との間に配置
されたスクリーンとを備え、前記有機電界発光素子が光
学的共振器構造を備え、前記スクリーンが、前記有機電
界発光素子の前記光学的共振器構造で決定される発光波
長帯域の波長の光を反射し、その他の波長帯域の光を透
過させる構造を有していることを特徴とする。
【0010】上記構成によれば、前記スクリーンを通し
て前記スクリーンの背後にある背景を見る場合に、前記
スクリーンによる透過光量の損失を抑えることができる
という効果を有するとともに、表示装置を構成する投写
光学系を小型化できるという効果を有する。
【0011】請求項2記載の表示装置は、3原色に対応
する第1、第2および第3の液晶表示素子と、前記液晶
表示素子のそれぞれを照明する第1、第2および第3の
有機電界発光素子と、前記液晶表示素子のそれぞれで変
調された光を合成する色合成光学系と、該色合成光学系
で合成された像を投写する投写レンズと、該投写レンズ
と観察者との間に配置されたスクリーンとを備え、前記
第1、第2および第3の有機電界発光素子がそれぞれ共
振器長の異なる第1、第2および第3の光学的共振器構
造を備え、前記スクリーンが、前記光学的共振器構造の
それぞれの共振器長で決定される第1、第2および第3
の発光波長帯域の波長の光を反射し、その他の波長帯域
の光を透過させる構造を有していることを特徴とする。
【0012】上記構成によれば、前記スクリーンにフル
カラーの画像を投写できるとともに、前記スクリーンの
背景を前記スクリーンを通して見る場合の透過光量の損
失を抑えることができるという効果を有する。
【0013】請求項3記載の表示装置は、請求項1ある
いは請求項2のいずれか一項に記載の表示装置におい
て、前記スクリーンの法線と前記投写レンズの光軸が略
一致することを特徴とする。
【0014】上記構成によれば、前記スクリーンの波長
選択的な反射特性が、前記スクリーンへの入射光が前記
スクリーンに垂直に入射することを前提に設計されてい
る場合に、反射率の低下や色のシフトを抑えることがで
きるという効果を有する。
【0015】請求項4記載の表示装置は、請求項1乃至
3のいずれか一項に記載の表示装置において、前記スク
リーンの前記観察者とは反対側にさらに反射性スクリー
ンが配置されたことを特徴とする。
【0016】上記構成によれば、前記スクリーンと前記
反射性スクリーンに色の異なる画像を同時に投写するこ
とができるという効果を有する。
【0017】請求項5記載の表示装置は、請求項1乃至
3のいずれか一項に記載の表示装置において、前記スク
リーンの前記観察者とは反対側にさらに透明板が配置さ
れたことを特徴とする。
【0018】上記構成によれば、前記スクリーンに投写
された画像を見ることができると同時に、前記スクリー
ンを支持する透明部材を通して背景を見ることができる
という効果を有する。
【0019】請求項6記載の表示装置は、請求項5記載
の表示装置において、前記透明板が窓であることを特徴
とする。
【0020】上記構成によれば、前記スクリーンに投写
された画像を見ることができると同時に、前記スクリー
ンを支持する窓を通して窓の外の背景を見ることができ
るという効果を有する。
【0021】請求項7記載のスクリーンは、透明基板の
一方の面に反射率に対して二色性を示す多層膜構造が形
成されて成るスクリーンにおいて、前記多層膜構造が形
成されている面とは反対側の面に粘着層が形成されてい
ることを特徴とする。
【0022】上記構成によれば、スクリーンを他の部材
に固定することが容易になるという効果を有する。
【0023】請求項8記載のスクリーンは、請求項7記
載のスクリーンにおいて、前記粘着層の粘着力が弱く、
前記スクリーンを剥がして再利用が可能であることを特
徴とする。
【0024】上記構成によれば、スクリーンを他の部材
に付け替えることが可能になるという効果を有する。
【0025】請求項9記載の表示装置は、請求項4記載
の表示装置において、前記スクリーンが請求項7あるい
は8のいずれかに記載のスクリーンであり、前記スクリ
ーンが前記反射性スクリーンに接着されていることを特
徴とする。
【0026】上記構成によれば、前記スクリーンの固定
が容易になるという効果を有する。
【0027】請求項10記載の表示装置は、請求項5記
載の表示装置において、前記スクリーンが請求項7ある
いは8のいずれか一項に記載のスクリーンであり、前記
スクリーンが前記透明板に接着されていることを特徴と
する。
【0028】上記構成によれば、前記スクリーンの固定
が容易になるという効果を有する。
【0029】請求項11記載の表示装置は、請求項6記
載の表示装置において、前記スクリーンが請求項7ある
いは8のいずれか一項に記載のスクリーンであり、前記
スクリーンが前記窓に接着されていることを特徴とす
る。
【0030】上記構成によれば、前記スクリーンの固定
が容易になるという効果を有する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0032】(第1の実施形態)図1、図2および図3
を用いて本発明の表示装置の第1の実施形態を説明す
る。図1は、本発明の表示装置の第1の実施形態におけ
る主要な光学系を示す断面図である。図2は、本発明の
表示装置の第1の実施形態で用いられるダイクロイック
スクリーンを構成するダイクロイックフィルタ層の反射
率スペクトルである。図3は、本発明の表示装置の第1
の実施形態で用いられる有機電界発光素子の構造を示す
断面図である。
【0033】透過型の液晶表示素子103、液晶表示素
子103の背面に配置された有機電界発光素子104、
投写レンズ105が筐体106に組み込まれ、投写光学
系100を構成している。投写光学系100とダイクロ
イックスクリーン101とで表示装置が構成されてい
る。
【0034】図1では図を見易くするために、液晶表示
素子103に画像を表示させるための回路あるいは有機
電界発光素子104を点灯する回路などの電子回路は省
いて描いてある。また、投写レンズ105も一枚のレン
ズとして描かれているが、実際には複数枚のレンズから
構成される。また、有機電界発光素子104を冷却する
冷却機構なども省いて描いてある。
【0035】ダイクロイックスクリーン101は、ガラ
スから成る透明基板107の一方の面に誘電体多層膜か
ら成るダイクロイックフィルタ層108が形成された構
成となっている。
【0036】ダイクロイックフィルタ層108は緑の光
を反射するものであり、その反射率スペクトルを図2に
示す。ダイクロイックフィルタ層108にほぼ垂直に入
射した光のうち、540nmを中心として510〜57
0nmの波長の光が反射率50%以上で反射される。そ
の他の波長の光はダイクロイックフィルタ層108を透
過し、ダイクロイックスクリーン101を透過する。
【0037】有機電界発光素子104は光学的共振器構
造を備えている。このような有機電界発光素子はApplie
d Physics Letters Vol.68 (1994) pp.1-3に開示されて
いる。このような有機電界発光素子の断面構造を図3に
示す。図3では図を見易くするために、薄膜の厚さを強
調して描いてある。
【0038】ガラス基板300の一方の面に、ハーフミ
ラー層301となるTiO2(酸化チタン)薄膜とSi
2(酸化シリコン)薄膜の積層構造、陽極302とな
るITO(インジウム錫酸化物)薄膜、正孔輸送層30
3となるTPD(トリフェニルジアミン誘導体)薄膜、
発光層304となるAlq3(トリス(8-キノリノナ
ト)アルミニウム)薄膜、および陰極305となるMg
Ag薄膜が順次積層された構造となっている。
【0039】ハーフミラー層301と陰極305とで光
学的な共振器が構成され、発光層304で発光してガラ
ス基板300を通して放射される放射光306の発光ス
ペクトルを狭帯域化することができるとともに、ガラス
基板面の法線方向(正面方向)への指向性を強めること
ができる。例えば放射光306に含まれる波長を、54
0nmを中心とした半値幅が20nm程度の帯域に制限
することができる。
【0040】ガラス基板300の厚さは1mm程度であ
る。ガラス基板上に形成されている上記の各薄膜層の領
域の大きさを29mm×22mmとすると、この領域が
発光領域となりこの領域の全面から光が放射される。
【0041】液晶表示素子103の表示領域の大きさを
27mm×22mmとすると、この表示領域は有機電界
発光素子104の発光領域より小さく、有機電界発光素
子104によって照明することができる。
【0042】以上述べたような表示装置の構成によれ
ば、液晶表示素子103が背面から緑色で発光する有機
電界発光素子104で照明され、液晶表示素子103に
表示された画像が投写レンズ105によってダイクロイ
ックスクリーン101に投写される。
【0043】ダイクロイックスクリーン101の法線が
投写レンズ105の光軸にほぼ一致するようにダイクロ
イックスクリーンが配置され、観察者102が投写レン
ズ105の光軸に近い位置からダイクロイックスクリー
ン101を見ると、観察者102はダイクロイックスク
リーン上に緑色の画像を見ることができる。
【0044】一方、510〜570nm以外の波長の光
はダイクロイックスクリーン101を透過するので、観
察者102はダイクロイックスクリーン101の背後に
ある背景109のうち510〜570nmの波長に対応
した色が除かれた背景を見ることができる。
【0045】ダイクロイックスクリーン101を構成す
るダイクロイックフィルタ層108の反射波長帯域が広
くなると、ダイクロイックフィルタ層108を透過でき
る波長帯域が狭くなり、ダイクロイックスクリーン10
1を透かして見える背景109は暗くなる。背景109
も明るく見えるようにするにはダイクロイックフィルタ
層108の反射波長帯域を狭くする必要がある。
【0046】ダイクロイックフィルタ層108の反射波
長帯域を狭くしたときに、投写レンズ105で投写され
る画像を明るく反射させるには、液晶表示素子103を
照明する光源の発光スペクトルがダイクロイックフィル
タ層108の反射波長帯域に含まれ、かつ、反射波長帯
域より狭いことが望ましい。光源の発光スペクトルがダ
イクロイックフィルタ層108の反射波長帯域より広い
と、ダイクロイックフィルタ層で反射されずにダイクロ
イックスクリーンを透過してしまう光が増えるからであ
る。
【0047】光学的共振器構造を有する有機電界発光素
子104を光源として用いることにより、光源の発光ス
ペクトルを狭くすることができ、ダイクロイックスクリ
ーン101に明るい画像を投写することが可能となる。
【0048】また、有機電界発光素子104は、ガラス
基板上に薄膜を積層した平板状の構造であり、10V程
度の直流電圧によって数万cd/m2の輝度で発光でき
る小型の光源である。従って、表示装置を小型化するこ
とが可能となる。
【0049】また、有機電界発光素子104は、図3に
示すような薄膜構造が形成されている領域で発光するの
で、他の光学素子を用いることなく液晶表示素子103
を均一に照明することが可能となる。
【0050】(第2の実施形態)図4および図5を用い
て、本発明の表示装置の第2の実施形態を説明する。図
4は、本発明の表示装置の第2の実施形態における主要
な光学系を示す断面図である。図5は、本発明の表示装
置の第2の実施形態で用いられるダイクロイックスクリ
ーンを構成するダイクロイックフィルタ層の反射率スペ
クトルである。
【0051】本実施形態は、3原色すなわち赤、緑、青
の画像を表示するための3つの液晶表示素子と、それぞ
れの液晶表示素子を背後から照明する赤、緑、青で発光
する有機電界発光素子とを備え、前記3つの液晶表示素
子に表示される画像を合成してダイクロイックスクリー
ンに投写する構成となっている。
【0052】ダイクロイックプリズム405、このダイ
クロイックプリズムの3つの面に対向して配置された3
枚の透過型液晶表示素子403R、403G、403
B、それぞれの液晶表示素子の背面に配置された有機電
界発光素子404R、404G、404B、および投写
レンズ406が筐体407に組み込まれ、投写光学系4
00を構成している。投写光学系400とダイクロイッ
クスクリーン401とで表示装置が構成されている。
【0053】図4では図を見易くするために、図1と同
様に電子回路は省いて描いてある。また、投写レンズも
一枚のレンズとして描かれているが、実際には複数枚の
レンズから構成される。また、有機電界発光素子を冷却
する冷却機構なども省いて描いてある。
【0054】ダイクロイックスクリーン401は、ガラ
スから成る透明基板409の一方の面に誘電体多層膜か
ら成るダイクロイックフィルタ408が形成された構成
となっている。ダイクロイックフィルタ408は3つの
ダイクロイックフィルタ層408R、408G、408
Bを積層して構成されている。ダイクロイックフィルタ
層408R、408G、408Bはそれぞれ誘電体多層
膜から構成されており、その積層構造が異なっている。
【0055】ダイクロイックフィルタ層408Rは赤領
域の波長を選択的に反射するように誘電体多層膜が積層
されており、その反射率スペクトルを図5のRで参照さ
れる曲線で示す。ダイクロイックフィルタ層408Rに
ほぼ垂直に入射した光のうち、620nmを中心として
590〜650nmの波長の光が反射率50%以上で反
射される。
【0056】ダイクロイックフィルタ層408Gは緑領
域の波長を選択的に反射するように誘電体多層膜が積層
されており、その反射率スペクトルを図5のGで参照さ
れる曲線で示す。ダイクロイックフィルタ層408Gに
ほぼ垂直に入射した光のうち、540nmを中心として
510〜570nmの波長の光が反射率50%以上で反
射される。
【0057】ダイクロイックフィルタ層408Bは青領
域の波長を選択的に反射するように誘電体多層膜が積層
されており、その反射率スペクトルを図5のBで参照さ
れる曲線で示す。ダイクロイックフィルタ層408Bに
ほぼ垂直に入射した光のうち、480nmを中心として
450〜510nmの波長の光が反射率50%以上で反
射される。
【0058】上記3つのダイクロイックフィルタ層40
8R、408G、408Bで反射される波長以外の光は
ダイクロイックフィルタ408を透過し、ダイクロイッ
クスクリーン401を透過する。
【0059】3つの有機電界発光素子404R、404
G、404Bは、それぞれが放射する光のピーク波長に
合わせて設定された共振器長を有する光学的共振器構造
を備えている。
【0060】緑色で発光する有機電界発光素子404G
の構造は第1の実施形態で説明した構造とすることがで
きる。
【0061】赤領域の波長で発光する有機電界発光素子
404Rの構造としては、透明ガラス基板上に、ハーフ
ミラー層となるTiO2薄膜とSiO2薄膜の積層構造、
陽極となるITO薄膜、正孔輸送層となるTAD(ジア
ミン誘導体)薄膜、発光層となるEu(ユーロピウム)
錯体薄膜、電子輸送層となるAlq3薄膜、および陰極
となるMgAg薄膜が順次積層された構造とすることが
できる。このような有機電界発光素子の構造はJapanese
Journal of Applied Physics Vol.33 (1994) pp.L863-
L866に開示されている。このような構造で放射光のピー
ク波長を620nm程度とすることができる。
【0062】赤領域の波長で発光する有機発光層として
は、Eu錯体以外にもAlq3に赤色で発光する色素を
添加した材料を用いることができる。Eu錯体は元来発
光スペクトルが狭いので光学的共振器がなくても良い
が、 Alq3に赤色で発光する色素を添加した材料を発
光層として用いた場合は、その発光スペクトルがブロー
ドなので、光学的共振器構造による放射光のスペクトル
の狭帯域化は顕著となる。
【0063】青領域の波長で発光する有機電界発光素子
404Bの構造としては、透明ガラス基板上に、ハーフ
ミラー層となるTiO2薄膜とSiO2薄膜の積層構造、
陽極となるITO薄膜、正孔輸送層となるTPD薄膜、
発光層となるジスチリルビフェニル誘導体薄膜、電子輸
送層となるAlq3薄膜、および陰極となるMgAg薄
膜が順次積層された構造とすることができる。ハーフミ
ラー層を除いた発光層の構造は応用物理 第62巻 第1
0号 1015〜1018頁 (1993)に開示されて
いる。このような構造で放射光のピーク波長を480n
m程度とすることができる。
【0064】3つの有機電界発光素子404R、404
G、404Bから放射されたそれぞれ赤、緑、青の光
は、それぞれ液晶表示素子403R、403G、403
Bで変調され、ダイクロイックプリズム405で合成さ
れる。
【0065】ダイクロイックプリズムで合成された画像
は投写レンズ406によってダイクロイックスクリーン
401に投写される。
【0066】ダイクロイックスクリーンの法線が投写レ
ンズ406の光軸にほぼ一致するようにダイクロイック
スクリーン401が配置され、観察者102が投写レン
ズ406の光軸に近い位置からダイクロイックスクリー
ン401を見ると、観察者102はダイクロイックスク
リーン上にフルカラーの画像を見ることができる。
【0067】一方、ダイクロイックフィルタ408で反
射される波長以外の波長の光はダイクロイックスクリー
ン401を透過するので、観察者102はダイクロイッ
クスクリーン401の背後にある背景410のうちダイ
クロイックフィルタ408で反射される波長に対応した
色が除かれた背景を見ることができる。
【0068】ダイクロイックスクリーン401を構成す
るダイクロイックフィルタ408の反射波長帯域が広く
なると、ダイクロイックフィルタ408を透過できる波
長帯域が狭くなり、ダイクロイックスクリーン401を
透かして見える背景410は暗くなる。背景410も明
るく見えるようにするにはダイクロイックフィルタ40
8の反射波長帯域を狭くする必要がある。
【0069】ダイクロイックフィルタ408の反射波長
帯域を狭くしたときに、投写レンズ406で投写される
画像を明るく反射させるには、液晶表示素子403R、
403G、403Bを照明する光源の発光スペクトルが
ダイクロイックフィルタ408の反射波長帯域に含ま
れ、かつ、反射波長帯域より狭いことが望ましい。光源
の発光スペクトルがダイクロイックフィルタ408の反
射波長帯域より広いと、ダイクロイックフィルタ層で反
射されずにダイクロイックスクリーンを透過してしまう
光が増えるからである。
【0070】光学的共振器構造を有する有機電界発光素
子404R、404G、404Bを光源として用いるこ
とにより、光源の発光スペクトルを狭くすることがで
き、ダイクロイックスクリーン401に明るい画像を投
写することが可能となる。
【0071】また、第1の実施形態で説明したように、
有機電界発光素子404R、404G、404Bは平板
状であり、かつ、液晶表示素子を均一に照明することが
できるので、表示装置を小型化することが可能となる。
【0072】(第3の実施形態)図6を用いて本発明の
表示装置の第3の実施形態を説明する。図6は、本発明
の表示装置の第3の実施形態における主要な光学系を示
す断面図である。
【0073】投写光学系400は図4に示されている第
2の実施形態と同じであるので説明は省く。スクリーン
の構成が第2の実施形態と異なっている。
【0074】スクリーンは2枚のスクリーンから構成さ
れている。ダイクロイックスクリーン101は第1の実
施形態で説明したダイクロイックスクリーンと同じ特性
を有し、緑色の波長領域の光を選択的に反射する。
【0075】このダイクロイックスクリーン101の背
後には、ダイクロイックスクリーン101にほぼ近接し
て反射性スクリーン600が配置されている。この反射
性スクリーン600は、表面が入射光を拡散反射させる
機能を有しており、反射率の波長選択性はほとんどな
い。
【0076】投写光学系400からは緑以外にも赤、青
の光が放射されており、緑の光601はダイクロイック
スクリーン101で反射され、赤、青の光602はダイ
クロイックスクリーン101を透過して反射性スクリー
ン600で反射される。従って、緑色の画像はダイクロ
イックスクリーン101に投写され、赤色、青色の画像
は反射性スクリーン600に投写される。
【0077】本実施形態の応用として、ダイクロイック
スクリーン101を反射性スクリーン600から離して
配置し、緑色の画像がダイクロイックスクリーン101
に結像するように緑色の画像を表示する液晶表示装置4
03Gとそれを照明する有機電界発光素子404Gの組
を投写レンズ406から遠ざけるように配置することに
より、反射性スクリーン600に投写される赤、青の画
像に対して緑の画像が手前に浮かんで見えるような表示
を行なうことができる表示装置を構成できる。
【0078】(第4の実施形態)図7を用いて本発明の
表示装置の第4の実施形態および本発明のダイクロイッ
クスクリーンの実施形態を説明する。図7は、本発明の
表示装置の第4の実施形態における主要な光学系を示す
断面図である。
【0079】投写光学系100は図1に示されている第
1の実施形態と同じであるので説明は省く。ダイクロイ
ックスクリーンの構成が第1の実施形態と異なってい
る。
【0080】ダイクロイックスクリーン700は透明樹
脂フィルム701とその表面に形成されたダイクロイッ
クフィルタ層702から構成される。ダイクロイックフ
ィルタ層702は緑色に対応する波長を反射する。その
反射率スペクトルは図2に示すようなスペクトルである
が、540nmを中心として500〜580nmの波長
の光が反射率50%以上で反射される。
【0081】ダイクロイックスクリーン700を構成す
る透明樹脂フィルム701の裏面(ダイクロイックフィ
ルタ層702が形成されている面とは反対側の面)には
粘着層703が形成されており、通常は粘着層703の
上には保護フィルムが被されている。この保護フィルム
を剥がすことにより、ダイクロイックスクリーン700
を窓ガラス704などの透明体に貼り付けて使用するこ
とができる。粘着層703の付着力を弱くしておけば、
ダイクロイックスクリーン700を窓ガラス704から
剥がして別の窓ガラスに付けるなど、再利用が可能とな
る。
【0082】500〜580nm以外の波長の光はダイ
クロイックスクリーン700を透過するので、観察者1
02はダイクロイックスクリーン700および窓ガラス
704の背後にある背景705のうち500〜580n
mの波長に対応した色が除かれた背景を見ることができ
る。
【0083】本実施形態ではダイクロイックスクリーン
700を窓ガラスに貼り付ける構成を説明したが、ダイ
クロイックスクリーン700を壁などに貼って使用して
も良い。
【0084】以上本発明の表示装置およびダイクロイッ
クスクリーンの実施形態を説明したが、発光波長のスペ
クトルを狭くすることができる光学的共振器構造を有す
る有機電界発光素子によって液晶表示素子を照明し、そ
の有機電界発光素子の発光波長の光を選択的に反射し、
その他の波長の光は透過させるダイクロイックスクリー
ンを用いて表示装置を構成するという本発明の技術は、
ダイクロイックスクリーンの法線に対して投写レンズの
光軸を45°傾けて配置する構成や、誘電体多層膜の代
わりにホログラムを用いる構成、あるいはダイクロイッ
クスクリーンと投写レンズとの組み合わせによってダイ
クロイックスクリーンを通して液晶表示素子の拡大され
た虚像を見る構成など、種々の表示装置への応用が可能
である。
【0085】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の表示装置に
よれば、液晶表示素子を照明する光源として光学的共振
器構造を備えた有機電界発光素子を用い、スクリーンと
してその有機電界発光素子から放射される光の波長近傍
の波長だけを選択的に反射し、その他の波長は透過させ
るダイクロイックスクリーンを用いるので、表示装置を
構成する投写光学系を小型化できるという効果を有する
とともに、ダイクロイックスクリーンの背後にある背景
を見る場合に、ダイクロイックスクリーンによる透過光
量の損失を抑えることができるという効果を有する。
【0086】また、本発明のダイクロイックスクリーン
によれば、ダイクロイックスクリーンの基板の一方の面
に粘着層が形成されているので、ダイクロイックスクリ
ーンを窓ガラスや壁などに貼ることが可能となり、任意
の場所にダイクロイックスクリーンを設置することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の第1の実施形態における主
要な光学系を示す断面図。
【図2】本発明の表示装置の第1の実施形態で用いられ
るダイクロイックスクリーンを構成するダイクロイック
フィルタ層の反射率スペクトル。
【図3】本発明の表示装置の第1の実施形態で用いられ
る有機電界発光素子の構造を示す断面図。
【図4】本発明の表示装置の第2の実施形態における主
要な光学系を示す断面図。
【図5】本発明の表示装置の第2の実施形態で用いられ
るダイクロイックスクリーンを構成するダイクロイック
フィルタ層の反射率スペクトル。
【図6】本発明の表示装置の第3の実施形態における主
要な光学系を示す断面図。
【図7】本発明の表示装置の第4の実施形態における主
要な光学系を示す断面図。
【符号の説明】
100、400 投写光学系 101、401、700 ダイクロイックスクリーン 102 観察者 103 液晶表示素子 104 有機電界発光素子 105、406 投写レンズ 106、407 筐体 107、409 透明基板 108、702 ダイクロイックフィルタ層 109、410、705 背景 300 ガラス基板 301 ハーフミラー層 302 陽極 303 正孔輸送層 304 発光層 305 陰極 403R、403G、403B 液晶表示素子 404R、404G、404B 有機電界発光素子 405 ダイクロイックプリズム 408 ダイクロイックフィルタ 408R、408G、408B ダイクロイックフィル
タ層 600 反射性スクリーン 601 緑色の光 602 赤色、青色の光 701 透明樹脂フィルム 703 粘着層 704 窓ガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03B 21/60 G03B 21/60 Z H04N 5/74 H04N 5/74 C

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示素子と、該液晶表示素子を照明
    する有機電界発光素子と、前記液晶表示素子で変調され
    た光を投写する投写レンズと、該投写レンズと観察者と
    の間に配置されたスクリーンとを備え、前記有機電界発
    光素子が光学的共振器構造を備え、前記スクリーンが、
    前記有機電界発光素子の前記光学的共振器構造で決定さ
    れる発光波長帯域の波長の光を反射し、その他の波長帯
    域の光を透過させる構造を有していることを特徴とする
    表示装置。
  2. 【請求項2】 3原色に対応する第1、第2および第3
    の液晶表示素子と、前記液晶表示素子のそれぞれを照明
    する第1、第2および第3の有機電界発光素子と、前記
    液晶表示素子のそれぞれで変調された光を合成する色合
    成光学系と、該色合成光学系で合成された像を投写する
    投写レンズと、該投写レンズと観察者との間に配置され
    たスクリーンとを備え、前記第1、第2および第3の有
    機電界発光素子がそれぞれ共振器長の異なる第1、第2
    および第3の光学的共振器構造を備え、前記スクリーン
    が、前記光学的共振器構造のそれぞれの共振器長で決定
    される第1、第2および第3の発光波長帯域の波長の光
    を反射し、その他の波長帯域の光を透過させる構造を有
    していることを特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】 前記スクリーンの法線と前記投写レンズ
    の光軸が略一致することを特徴とする請求項1あるいは
    請求項2のいずれか一項に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記スクリーンの前記観察者とは反対側
    にさらに反射性スクリーンが配置されたことを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記スクリーンの前記観察者とは反対側
    にさらに透明板が配置されたことを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記透明板が窓であることを特徴とする
    請求項5記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 透明基板の一方の面に反射率に対して二
    色性を示す多層膜構造が形成されて成るスクリーンにお
    いて、前記多層膜構造が形成されている面とは反対側の
    面に粘着層が形成されていることを特徴とするスクリー
    ン。
  8. 【請求項8】 前記粘着層の粘着力が弱く、前記スクリ
    ーンを剥がして再利用が可能であることを特徴とする請
    求項7記載のスクリーン。
  9. 【請求項9】 前記スクリーンが請求項7あるいは8の
    いずれかに記載のスクリーンであり、前記スクリーンが
    前記反射性スクリーンに接着されていることを特徴とす
    る請求項4記載の表示装置。
  10. 【請求項10】 前記スクリーンが請求項7あるいは8
    のいずれか一項に記載のスクリーンであり、前記スクリ
    ーンが前記透明板に接着されていることを特徴とする請
    求項5記載の表示装置。
  11. 【請求項11】 前記スクリーンが請求項7あるいは8
    のいずれか一項に記載のスクリーンであり、前記スクリ
    ーンが前記窓に接着されていることを特徴とする請求項
    6記載の表示装置。
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