JPH11149865A - プラズマディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents
プラズマディスプレイパネルの製造方法Info
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Abstract
ッタ性に優れた、すなわち長寿命のプラズマディスプレ
イパネルの製造方法を得る。 【解決手段】 プラズマディスプレイパネルの製造工程
は、前面基板の形成工程、背面基板の形成工程および組
立工程からなる。前面基板の形成工程は、走査電極/維
持電極の形成工程aと、誘電体層の形成工程bと、第一
保護膜の形成工程cと第二保護膜の形成工程dとからな
る。背面基板の形成工程は、データ電極の形成工程e
と、隔壁の形成工程fと、蛍光体の形成工程gとからな
る。組立工程は、封着工程hと、排気工程iと、放電ガ
ス封入工程jと、エージング工程kとからなる。第二保
護膜は第一保護膜よりもスパッタされやすい膜であり、
エージング工程kにおいて除去される。
Description
ピュータ等の画像表示に用いるプラズマディスプレイパ
ネル(以下PDPという)の製造方法に関するものであ
る。
板の形成工程、背面基板の形成工程およびこれらの組立
工程に大別される。前面基板の形成工程は、走査電極お
よび維持電極の形成工程と、誘電体層の形成工程と、保
護膜の形成工程とからなる。一方、背面基板の形成工程
は、データ電極の形成工程と、隔壁の形成工程と、蛍光
体の形成工程とからなる。組立工程は、封着工程と、排
気工程と、放電ガス封入工程と、エージング工程とから
なり、エージング工程が終了するとパネルとして完成す
る。
突から誘電体層を保護するために、誘電体層の上に保護
膜を形成する工程である。保護膜の材料としては、電子
ビーム蒸着などで形成された酸化マグネシウム(Mg
O)が用いられる。所定の条件下で電子ビーム蒸着など
によって形成されたMgO膜は結晶性が高く緻密な膜で
あるので、走査電極または維持電極上に形成された誘電
体層が放電中にイオンの衝突を受けてスパッタされ消耗
することを、MgO膜によって防止することができる。
また、放電ガスとしてはヘリウム(He)、ネオン(N
e)、アルゴン(Ar)およびキセノン(Xe)などの
希ガスのうち2種以上混合したものが一般的に使用され
ている。
うな従来のAC型PDPの製造方法においては、エージ
ング工程に長時間を要するという課題があった。すなわ
ち、耐スパッタ性に優れた膜であることが要求される保
護膜は、最終工程であるエージング工程で容易に清浄化
されない。特にMgO膜を保護膜として用いた場合、放
電ガス封入工程までの間にMgO膜が空気中の水分、二
酸化炭素(CO2)などと反応して、水酸化マグネシウ
ム(Mg(OH)2)、炭酸マグネシウム(MgCO3)
などの化合物がMgO膜の表面に析出する。エージング
を行う目的はこのような化合物を除去し、清浄なMgO
面をMgO膜の表面に露出させることにあるが、AC型
PDPの動作中の耐スパッタ性を高めることを主眼とし
た従来の製造方法で形成されたMgO膜では、エージン
グ工程に長時間要していた。
になされたもので、エージング工程に要する時間が短縮
され、かつPDPの動作中の耐スパッタ性に優れた、す
なわち長寿命のAC型プラズマディスプレイパネルの製
造方法を得ることを目的とする。
んで対向配置した2枚の基板を有するプラズマディスプ
レイパネルの製造方法であって、一方の基板上に電極お
よび誘電体層を順次形成し、前記誘電体層の上に第一保
護膜を形成し、さらに前記第一保護膜の上に、前記第一
保護膜よりもスパッタされやすい第二保護膜を形成する
ものである。この製造方法により、第二保護膜はエージ
ングによってスパッタされやすい膜となるので、エージ
ング工程にかかる時間が短く、かつ長寿命のAC型プラ
ズマディスプレイパネルを得ることができる。
レイパネルの製造方法は、ターゲットが設けられた成膜
室で基板を前記ターゲットの上方で搬送することによっ
て、前記基板の表面上に形成された誘電体層上に第一保
護膜および第二保護膜を順次連続して形成し、前記基板
の表面の中心と前記ターゲットの表面とを結ぶ線分と、
前記基板の中心軸とのなす角度を形成角度とするとき、
前記第一保護膜の形成時の前記形成角度を、前記第二保
護膜の形成時の前記形成角度よりも小さく設定するもの
である。この製造方法により、第一保護膜および第二保
護膜の形成時間を短縮することができる。
て図面を用いて説明する。
るが、本発明の実施の形態では面放電AC型PDPを例
にあげて説明する。
の製造工程を示したものであり、前面基板の形成工程、
背面基板の形成工程およびこれらの組立工程に大別され
る。前面基板の形成工程は、走査電極/維持電極の形成
工程aと、誘電体層の形成工程bと、第一保護膜の形成
工程cと第二保護膜の形成工程dとからなる。一方、背
面基板の形成工程は、データ電極の形成工程eと、隔壁
の形成工程fと、蛍光体の形成工程gとからなる。組立
工程は、封着工程hと、排気工程iと、放電ガス封入工
程jと、エージング工程kとからなり、エージング工程
kが終了するとパネルとして完成する。
のAC型PDPの部分破断斜視図である。
上には、対を成す帯状の走査電極2および維持電極3が
互いに平行に複数対形成されており、走査電極2および
維持電極3を覆ってガラスなどの誘電体層4が形成さ
れ、その上に第一保護膜5、第二保護膜6が順次形成さ
れている。
査電極2および維持電極3と直交する方向に、帯状のデ
ータ電極8が互いに平行に形成されている。この各々の
データ電極8の間には、隔壁9が互いに平行に形成さ
れ、データ電極8上から隔壁9の側面にかけて蛍光体1
0が形成されている。
ラスフリットで封着されており、前面基板1と背面基板
7との間に形成される放電空間11にはヘリウム(H
e)、ネオン(Ne)およびアルゴン(Ar)のうち少
なくとも1種とキセノン(Xe)との混合ガスが封入さ
れている。
ジングすることによって第二保護膜6はスパッタされて
しまい、完成したAC型PDPには第二保護膜6は存在
しない。
どで形成された酸化マグネシウム(MgO)膜が用いら
れる。こうして形成されたMgO膜は、結晶性が高く緻
密な膜となるため、AC型PDPの動作中の放電による
イオン衝突から誘電体層4を保護し、誘電体層4がイオ
ン衝突によってスパッタされて消耗することを防止でき
る。
板1側から画像表示を見るようになっており、放電空間
11内における走査電極2と維持電極3との間の放電に
より発生する紫外線が蛍光体10を励起し、この蛍光体
10からの可視光を表示発光に利用するものである。
成方法について、図を参照しながら詳細に説明する。
Pの保護膜を形成する方法を説明する断面図である。前
面基板1上に形成された走査電極2および維持電極3や
誘電体層4等は省略している。以降に示す製造方法を説
明する図においても同様である。図3において、MgO
膜形成装置20は、基板加熱室21、第一成膜室22、
冷却室23および第二成膜室24から構成されている。
誘電体層4等が形成された前面基板1は、まず基板加熱
室21においてヒータ25によって200℃以上の温度
に加熱され、第一成膜室22へ送られる。第一成膜室2
2では電子ビーム蒸着等の方法で、誘電体層4上に約5
000Åの厚さのMgO膜からなる第一保護膜5が蒸着
源(ターゲット)26により形成される。MgO膜形成
の間、前面基板1の温度(以下基板温度という)は20
0℃以上に保たれるので、MgO膜は緻密で、結晶性の
よいものとなる。
室温まで冷却された後、第二成膜室24に入り、蒸着源
27により第一保護膜5上に第二保護膜6が形成され
る。第二成膜室24では、基板温度はほぼ室温に保たれ
るので、第二保護膜6のMgO膜は結晶性が悪く、膜質
も粗いものになる。このため、第二保護膜6はエージン
グによってスパッタされやすい膜となる。
基板7と組み合わされ、放電ガスが封入された後、エー
ジングが行なわれる。
00Å程度形成すれば、5万時間以上の動作寿命(Mg
O膜が放電によってスパッタされ、消耗するまでの時
間)が得られることが知られている。一方、エージング
では通常動作の10倍程度の負荷をかけるので、エージ
ングによるMgO膜の減少速度は約1Å/時と推定され
る。従来の技術では20時間程度のエージング時間が必
要なので、エージングによって除去すべきMgO膜の厚
みは約20Åである。これはMgO膜が大気に晒される
ことによって変質を受ける層の厚さと考えることができ
る。したがって、前述のような方法によって、第一保護
膜5よりもスパッタされやすい第二保護膜6を第一保護
膜5上に約20Åの厚みで形成すれば、従来より短時間
のエージングによって清浄でかつスパッタされにくい第
一保護膜5を露出させることができる。
基板温度を30〜40℃に保って電子ビーム蒸着で形成
した第二保護膜6は、2〜3時間程度エージングにする
ことで除去され第一保護膜5を完全に露出させることが
できた。図4は、本実施の形態にもとづいて作製したA
C型PDPのエージング時間と動作電圧との関係を、従
来例の場合とともに示した図である。実線28は本実施
の形態の場合であり、実線29は従来例の場合である。
エージングは、AC型PDPの動作電圧が一定値に収束
することをもって、完了するものとする。従来例の場合
ではエージングに20時間以上を要していたのに対し
て、本実施の形態の場合では3時間以内でエージングが
終了することがわかる。
施の形態による保護膜の形成方法を示すもので、MgO
膜形成装置30は、基板加熱室21、成膜室31および
冷却室32から構成されている。
まず基板加熱室21においてヒータ25によって200
℃以上の温度に加熱され、成膜室31へ送られる。成膜
室31では蒸着源33により誘電体層4上に第一保護膜
5が5000Å程度の厚みで形成された後、前面基板1
は一旦、冷却室32へ送られ、室温にまで冷却される。
続いて再び成膜室31で、蒸着源33により第一保護膜
5上に第二保護膜6を約20Åの厚みで形成する。この
場合、成膜室31における前面基板1の搬送速度を、第
一保護膜5を形成する場合の前面基板1の搬送速度にく
らべて速く設定する。
21を経ずに前面基板1を取り出し、前面基板の形成工
程が終了する。
ージングによって容易に除去することができる第二保護
膜6を20Å程度の厚さで形成することができるため、
エージング時間が大幅に短縮されるとともに、長寿命な
AC型PDPを得ることができる。
態は、実施の形態1と同様な図3に示したMgO膜形成
装置を用いるが、第一保護膜5および第二保護膜6の形
成条件が異なる。
4の雰囲気を第一成膜室22の雰囲気よりも高圧にする
ことで、第一保護膜5よりもスパッタされやすい第二保
護膜6を形成するものである。通常、MgO膜は減圧雰
囲気(〜1×10-6torrのair)で成膜するが、
AC型PDPの保護膜形成においては、MgO膜のスト
イキオメトリを1近くに保つため、若干の酸素を導入す
る。この酸素分圧を所定の値(約1×10-3torr)
以上に高くした雰囲気で形成されるMgO膜はポーラス
な膜となり、エージングによって容易に除去されるもの
となる。
態1と同様に、第二保護膜6の形成時には前面基板1の
基板温度を室温程度まで冷却することで、第二保護膜6
の耐スパッタ性をさらに低下させることができる。
実施の形態による保護膜の形成方法を説明する断面図で
あり、MgO膜形成装置34は、図6に示すように、防
着板35a、35bおよび35cと蒸着源36とを備え
た成膜室37と基板加熱室21とから構成されている。
蒸着源36は防着板35aと防着板35bとの間に設け
られたスリット38aの鉛直下方に設けられており、防
着板35bと防着板35cとの間にはスリット38bが
設けられている。
ず基板加熱室21においてヒータ25によって200℃
以上の温度に加熱され、成膜室37へ送られる。成膜室
37では、電子ビーム蒸着などの方法でMgO膜を形成
するが、まず、スリット38aの上方を前面基板1が通
過するときに、蒸着源36により誘電体層4上にMgO
膜からなる第一保護膜5が約5000Åの厚さに形成さ
れる。この間、前面基板1は連続的に搬送されるが、ス
リット38aの上方を通過した前面基板1は、防着板3
5bによって蒸着源36と隔離され、一旦MgO膜の堆
積は停止する。この後、前面基板1はスリット38bの
上方を通過し、第一保護膜5上にMgO膜からなる第二
保護膜6が形成されることになる。第二保護膜6は、蒸
着源36を見込む角度が浅い状態で成膜されるので、結
晶粒界の隙間が大きな膜となる。このようなMgO膜
は、スリット38aの上方で形成された緻密な膜にくら
べて耐スパッタ性に劣るため、エージングによって容易
に除去することができるので、エージングを短時間で終
了することができる。
形成と第二保護膜6の形成との間で、前面基板1を冷却
する必要がないため、第一保護膜5および第二保護膜6
の形成時間を短縮することができる。さらに、単一の成
膜室37内で第一保護膜5および第二保護膜6を形成で
きるので、生産効率を高めることができる。
面基板1の表面の中心40と蒸着源36の表面とを結ぶ
線分41と、前面基板1の中心軸42とのなす角度θを
形成角度とするとき、第一保護膜5の形成時の形成角度
θが、第二保護膜6の形成時の形成角度θよりも小さく
設定されているので、第二保護膜6は第一保護膜5にく
らべ結晶粒界の隙間が大きくスパッタされやすい膜とな
る。前述の説明では同じ成膜室37内で第一保護膜5と
第二保護膜6とを連続して形成しているが、図3で示し
た第二成膜室24内で形成角度θを大きくして第二保護
膜6を形成することも可能である。
護膜を電子ビーム蒸着によって形成する方法を示したが
スパッタリングなどを採用してもよい。また、保護膜の
材料としてMgOの例を示したが、酸化カルシウム(C
aO)や酸化ストロンチウム(SrO)などMgO以外
の材料を用いることもできる。
っている誘電体層の上に第一保護膜を形成し、第一保護
膜の上に、第一保護膜よりもスパッタされやすい第二保
護膜を形成することより、エージング時間を大幅に短縮
し、かつ動作寿命の長いAC型プラズマディスプレイパ
ネルを得るための製造方法を提供することができるもの
である。
法の工程図
レイパネルの部分破断斜視図
を説明する断面図
ィスプレイパネルのエージング時間と動作電圧との関係
を示す図
を説明する断面図
を説明する断面図
形成角度を説明する断面図
Claims (9)
- 【請求項1】 放電空間を挟んで対向配置した2枚の基
板を有するプラズマディスプレイパネルの製造方法であ
って、一方の基板上に電極および誘電体層を順次形成
し、前記誘電体層の上に第一保護膜を形成し、さらに前
記第一保護膜の上に、前記第一保護膜よりもスパッタさ
れやすい第二保護膜を形成することを特徴とするプラズ
マディスプレイパネルの製造方法。 - 【請求項2】 誘電体層が形成された基板を加熱し、前
記誘電体層の上に第一保護膜を形成し、前記基板を冷却
した後、前記第一保護膜の上に第二保護膜を形成するこ
とを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ
パネルの製造方法。 - 【請求項3】 誘電体層上への第一保護膜の形成を行う
成膜室の雰囲気を、前記第一保護膜上への第二保護膜の
形成を行う成膜室の雰囲気の圧力よりも高く設定するこ
とを特徴とする請求項1または2に記載のプラズマディ
スプレイパネルの製造方法。 - 【請求項4】 誘電体層上への第一保護膜の形成と前記
第一保護膜上への第二保護膜の形成とを酸素を含む雰囲
気中で行い、前記第二保護膜の形成時の雰囲気中の酸素
分圧を、前記第一保護膜の形成時の雰囲気中の酸素分圧
よりも高く設定することを特徴とする請求項1ないし3
のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの製造
方法。 - 【請求項5】 ターゲットが設けられた成膜室で基板の
表面上に形成された誘電体層上に第一保護膜を形成し、
前記成膜室または前記成膜室とは別のターゲットが設け
られた成膜室で、前記第一保護膜上に第二保護膜を形成
し、前記基板の表面の中心と前記ターゲットの表面とを
結ぶ線分と、前記基板の中心軸とのなす角度を形成角度
とするとき、前記第一保護膜の形成時の前記形成角度
を、前記第二保護膜の形成時の前記形成角度よりも小さ
く設定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
かに記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。 - 【請求項6】 ターゲットが設けられた成膜室で基板を
前記ターゲットの上方で搬送することによって、前記基
板の表面上に形成された誘電体層上に第一保護膜および
第二保護膜を順次連続して形成し、前記基板の表面の中
心と前記ターゲットの表面とを結ぶ線分と、前記基板の
中心軸とのなす角度を形成角度とするとき、前記第一保
護膜の形成時の前記形成角度を、前記第二保護膜の形成
時の前記形成角度よりも小さく設定することを特徴とす
る請求項1または2に記載のプラズマディスプレイパネ
ルの製造方法。 - 【請求項7】 第一保護膜が酸化マグネシウム膜である
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の
プラズマディスプレイパネルの製造方法。 - 【請求項8】 第一保護膜を電子ビーム蒸着またはスパ
ッタリングによって形成することを特徴とする請求項1
ないし7のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネ
ルの製造方法。 - 【請求項9】 基板上に電極および誘電体層を順次形成
し、前記誘電体層の上に第一保護膜を形成し、前記第一
保護膜の上に、前記第一保護膜よりもスパッタされやす
い第二保護膜を形成し、前記基板および別の基板を放電
空間を挟んで対向配置して封着し、前記放電空間に放電
ガスを封入してプラズマディスプレイパネルを構成し、
前記プラズマディスプレイパネルをエージングすること
によって前記第二保護膜を除去することを特徴とするプ
ラズマディスプレイパネルの製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP31299097A JP3906536B2 (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | プラズマディスプレイパネルの製造方法 |
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