JPH11152259A - ビアリールアルキレンカルバミン酸誘導体及び農園芸用殺菌剤 - Google Patents

ビアリールアルキレンカルバミン酸誘導体及び農園芸用殺菌剤

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JPH11152259A
JPH11152259A JP25042398A JP25042398A JPH11152259A JP H11152259 A JPH11152259 A JP H11152259A JP 25042398 A JP25042398 A JP 25042398A JP 25042398 A JP25042398 A JP 25042398A JP H11152259 A JPH11152259 A JP H11152259A
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和弘 池谷
Masami Ozaki
正美 尾崎
Takahiro Kawashima
隆弘 川島
Ichiro Miura
一郎 三浦
Norimichi Muramatsu
憲通 村松
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Ihara Chemical Industry Co Ltd
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作物に悪影響を及ぼすことなく、植物病害、特
にコムギうどんこ病に対し高い防除効果を有する新規殺
菌剤を提供する。 【解決手段】一般式[I] [式中、Qは置換されてもよいフェニル基等を表し、X
はハロゲン原子、(C−C)アルキル基等を表し、
nは0又は1から4の整数を表し、Rは(C
)アルキル基等を表し、Rは水素原子、(C
)アルキル基等を表し、Aは分岐していてもよい
(C−C)アルキレン基を表し、Gは酸素原子、硫
黄原子又は基−NR−(Rは水素原子又は(C
)アルキル基を表す。)を表す。]で示されるビア
リールアルキレンカルバミン酸誘導体及び農園芸用殺菌
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なビアリール
アルキレンカルバミン酸誘導体及び該誘導体を有効成分
とする農園芸用殺菌剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から多くのカルバミン酸誘導体が報
告されているが、本発明化合物のビアリールアルキレン
カルバミン酸誘導体が優れた殺菌作用を有することは知
られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新規なビア
リールアルキレンカルバミン酸誘導体、その製法及びそ
れを有効成分とする農園芸用殺菌剤を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは新規な農園
芸用殺菌剤を創出すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明
のビアリールアルキレンカルバミン酸誘導体(以下、本
発明化合物という)が文献未記載の新規化合物であり、
且つ農園芸用殺菌剤として顕著な効果を示すことを見い
だし、本発明に至った。即ち、本発明は、一般式[I]
【0005】
【化3】 {式中、Xはハロゲン原子、(C−C)アルキル
基、(C−C)アルコキシ基、(C−C)ハロ
アルキル基又は(C−C)ハロアルコキシ基を表
し、nは0又は1から4の整数を表し、Rは(C
)アルキル基、(C−C)アルケニル基、(C
−C)アルキニル基、(C−C)シクロアルキ
ル基又は(C−C)ハロアルキル基を表し、R
水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C
アルケニル基、(C−C)アルキニル基、(C
)アルコキシ基、(C−C)アルコキシ(C
−C)アルキル基、(C−C)アルキルチオ(C
−C)アルキル基、(C−C)ハロアルキル
基、(C−C)アルキルカルボニル基、フェニルカ
ルボニル基、(C−C)アルコキシカルボニル基又
はアリ−ル(C−C)アルキル基[該基はハロゲン
原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アル
コキシ基で置換されていてもよい。]を表し、Aは分岐
していてもよい(C−C)アルキレン基を表し、G
は酸素原子、硫黄原子又は基−NR−[Rは水素原
子又は(C−C)アルキル基を表す。]を表し、Q
は一般式
【0006】
【化4】 で示される基を表し、上記式中、Yはハロゲン原子、ニ
トロ、シアノ、ヒドロキシ、(C−C)アルキル
基、(C−C)アルケニル基、(C−C)アル
キニル基、(C−C)シクロアルキル基、(C
)シクロアルキル(C−C)アルキル基、(C
−C)アルコキシ基、(C−C)アルケニルオ
キシ基、(C−C)アルキニルオキシ基、(C
)シクロアルコキシ基、(C−C)アルキルチ
オ基、(C−C)アルキルスルフィニル基、(C
−C)アルキルスルホニル基、(C−C)アルコ
キシ(C−C)アルキル基、(C−C)アルキ
ルチオ(C−C)アルキル基、(C−C)ハロ
アルキル基、(C−C)ハロアルコキシ基、(C
−C)ハロアルキルチオ基、(C−C)ハロアル
キルスルフィニル基、(C−C)ハロアルキルスル
ホニル基、(C−C)アルキルカルボニル基、(C
−C)アルコキシカルボニル基、基−CONR
[R及びRはそれぞれ同一又は異なり、水素原子
又は(C−C)アルキル基を表す。]、アミノ基、
モノ(C−C)アルキルアミノ基、ジ(C
)アルキルアミノ基、、(C−C)アルキルカ
ルボニルアミノ基、アリール基[該基はハロゲン原子、
(C−C)アルキル基又は(C−C)アルコキ
シ基で置換されていてもよい。]、アリールオキシ基
[該基はハロゲン原子、(C−C)アルキル基又は
(C−C)アルコキシ基で置換されていてもよ
い。]、アリール(C−C)アルコキシ基[該基は
ハロゲン原子、(C−C)アルキル基又は(C
)アルコキシ基で置換されていてもよい。]を表
し、あるいは隣り合う置換基が結合しメチレンジオキシ
基を形成してもよく、mは0又は1から5の整数を表
す。}で示されるビアリールアルキレンカルバミン酸誘
導体及びこれらを有効成分とする農園芸用殺菌剤であ
る。
【0007】本明細書に記載された記号及び用語につい
て説明する。
【0008】ハロゲン原子とはフッ素原子、塩素原子、
臭素原子又はヨウ素原子である。
【0009】(C−C)等の表記は、これに続く置
換基の炭素数が、この場合では1〜6であることを示し
ている。
【0010】(C−C)アルキル基とは、直鎖又は
分岐鎖状のアルキル基を示し、例えばメチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチ
ル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、3,
3−ジメチルブチル等を挙げることができる。
【0011】(C−C)シクロアルキル基とは、例
えばシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル
等を挙げることができる。
【0012】(C−C)ハロアルキル基とは、ハロ
ゲン原子によって置換された、直鎖又は分岐鎖状のアル
キル基を示し、例えばフルオロメチル、クロロメチル、
ジフルオロメチル、ジクロロメチル、トリフルオロメチ
ル、ペンタフルオロエチル等を挙げることができる。
【0013】(C−C)アルケニル基とは、直鎖又
は分岐鎖状のアルケニル基を示し、例えばビニル、1−
プロペニル、2−プロペニル、イソプロペニル、1−ブ
テニル、2−ブテニル等を挙げることができる。
【0014】(C−C)アルキニル基とは、直鎖又
は分岐鎖状のアルキニル基を示し、例えばエチニル、1
−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブ
チニル、3−ブチニル、4−メチル−1−ペンチニル、
3−メチル−1−ペンチニル等を挙げることができる。
【0015】(C−C)アルコキシ基とは、アルキ
ル部分が前記の意味を有するアルキルオキシ基を示す。
【0016】(C−C)アルケニルオキシ基とは、
アルケニル部分が前記の意味を有するアルケニルオキシ
基を示す。
【0017】(C−C)アルキニルオキシ基とは、
アルキニル部分が前記の意味を有するアルキニルオキシ
基を示す。
【0018】(C−C)シクロアルコキシ基とは、
シクロアルキル基部分が前記の意味を有するシクロアル
キルオキシ基を示す。
【0019】(C−C)ハロアルコキシ基とは、ハ
ロアルキル部分が前記の意味を有するハロアルキルオキ
シ基を示す。
【0020】(C−C)アルキルチオ基とは、アル
キル部分が前記の意味を有するアルキルチオ基を示す。
【0021】(C−C)アルキルスルフィニル基と
は、アルキル部分が前記の意味を有するアルキルスルフ
ィニル基を示す。
【0022】(C−C)アルキルスルホニル基とは
アルキル部分が前記の意味を有するアルキルスルホニル
基を示す。
【0023】(C−C)ハロアルキルチオ基とは、
ハロアルキル部分が前記の意味を有するハロアルキルチ
オ基を示す。
【0024】(C−C)ハロアルキルスルフィニル
基とはハロアルキル部分が前記の意味を有するハロアル
キルスルフィニル基を示す。
【0025】(C−C)ハロアルキルスルホニル基
とはハロアルキル部分が前記の意味を有するハロアルキ
ルスルホニル基を示す。
【0026】分岐していてもよい(C−C)アルキ
レン基とは、例えば−CH−、−CH(CH)−、
−C(CH−、−CHCH−、−CHCH
CH−等を挙げることができる。
【0027】アリール基とはフェニル、α−ナフチル、
β−ナフチル等を示す。
【0028】アリール(C−C)アルキル基とはベ
ンジル等を示す。
【0029】アリールオキシ基とは、フェノキシ、ナフ
トキシ等を示す。
【0030】アリール(C−C)アルコキシ基とは
ベンジルオキシ等を示す。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、一般式[I]で示される本
発明化合物の具体例を表1〜表53に記載する。しかし
ながら、本発明化合物はこれらの化合物に限定されるも
のではない。なお、化合物番号は以後の記載において参
照される。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
【0038】
【表7】
【0039】
【表8】
【0040】
【表9】
【0041】
【表10】
【0042】
【表11】
【0043】
【表12】
【0044】
【表13】
【0045】
【表14】
【0046】
【表15】
【0047】
【表16】
【0048】
【表17】
【0049】
【表18】
【0050】
【表19】
【0051】
【表20】
【0052】
【表21】
【0053】
【表22】
【0054】
【表23】
【0055】
【表24】
【0056】
【表25】
【0057】
【表26】
【0058】
【表27】
【0059】
【表28】
【0060】
【表29】
【0061】
【表30】
【0062】
【表31】
【0063】
【表32】
【0064】
【表33】
【0065】
【表34】
【0066】
【表35】
【0067】
【表36】
【0068】
【表37】
【0069】
【表38】
【0070】
【表39】
【0071】
【表40】
【0072】
【表41】
【0073】
【表42】
【0074】
【表43】
【0075】
【表44】
【0076】
【表45】
【0077】
【表46】
【0078】
【表47】
【0079】
【表48】
【0080】
【表49】
【0081】
【表50】
【0082】
【表51】
【0083】
【表52】
【0084】
【表53】
【0085】本発明化合物である一般式[I]で示され
るビアリールアルキレンカルバミン酸誘導体の代表的な
製造方法を以下に例示する。 製造方法1
【0086】
【化5】 (式中、A、G、Q、R、R、X及びnはそれぞれ
前記と同じ意味を表し、Zはハロゲン原子を表す。) 化合物[II]と化合物[III]を不活性溶媒中、塩
基の存在下、反応させることにより本発明化合物[I]
を製造することができる。
【0087】本反応で使用する原料化合物の使用量は化
合物[II]に対して化合物[III]が0.5〜3.
0当量の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.
8〜1.5当量である。
【0088】本反応で使用できる不活性溶媒としては、
本反応の進行を阻害しないものであればよく、例えば、
アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等の
ケトン類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、
ジグライム等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸メチル等
のエステル類、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化
炭素、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、
ベンゼン、クロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン
等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル
類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリノ
ン、ジメチルスルホキシド等を使用することができ、こ
れらの不活性溶媒は単独でもしくは混合して使用するこ
とができる。
【0089】本反応で使用する塩基としては無機塩基又
は有機塩基を使用することができ、例えば無機塩基とし
ては炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、
炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化カルシウム等のアルカリ金属原子又はアルカ
リ土類金属原子の炭酸塩もしくは水酸化物、水素化リチ
ウム、水素化ナトリウム等のアルカリ金属原子の水素化
物を使用することができ、有機塩基としては、例えばト
リエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジ
ン等を使用することができ、これらの塩基は単独でもし
くは混合して使用することもでき、塩基の使用量は化合
物[II]に対して0.5〜3.0当量の範囲から適宜
選択すればよく、好ましくは0.8〜2.0当量がよ
い。
【0090】反応温度は−70℃から使用する不活性溶
媒の沸点域から選択すればよく、好ましくは−40℃〜
40℃の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温度、反
応量等により一定しないが、一般的には数分〜48時間
の範囲から選択すればよい。反応終了後、常法により反
応系から目的物を単離し、必要に応じてカラムクロマト
グラフィー、再結晶等で精製する。 製造方法2
【0091】
【化6】 (式中、A、Q、R、R、X及びnはそれぞれ前記
と同じ意味を表す。) 化合物[II]と化合物[IV]を不活性溶媒中で反応
させることにより本発明化合物[I−1]を製造するこ
とができる。
【0092】本反応で使用する原料化合物の使用量は化
合物[II]に対して化合物[IV]が0.5〜3.0
当量の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.8
〜2.0当量である。
【0093】本反応で使用できる不活性溶媒としては、
製造方法1に例示した溶媒を使用することができる。
【0094】反応温度は−70℃から使用する不活性溶
媒の沸点域から選択すればよく、好ましくは−10℃〜
不活性溶媒の沸点域の範囲で行うのがよい。反応時間は
反応温度、反応量等により一定しないが、一般的には数
分〜48時間の範囲から選択すればよい。反応終了後、
常法により反応系から目的物を単離し、必要に応じてカ
ラムクロマトグラフィー、再結晶等で精製する。 製造方法3
【0095】
【化7】 (式中、A、G、Q、R、R、X及びnはそれぞれ
前記と同じ意味を表し、Zは塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子、トシルオキシ基又はメシルオキシ基を表
す。) 化合物[V]と化合物[VI]を不活性溶媒中、塩基の
存在下、反応させることにより本発明化合物[I]を製
造することができる。
【0096】本反応で使用する原料化合物の使用量は化
合物[V]に対して化合物[VI]が0.5〜過剰当量
の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.8〜
2.0当量である。
【0097】本反応で使用できる不活性溶媒としては、
製造方法1に例示した溶媒を使用することができる。
【0098】本反応で使用する塩基としては、製造方法
1に例示した塩基を使用することができる。塩基の使用
量は化合物[V]に対して1当量〜過剰当量の範囲から
適宜選択すればよく、好ましくは1当量〜2当量の範囲
がよい。
【0099】反応温度は−70℃から使用する反応混合
物の沸点域から選択すればよく、好ましくは−10℃〜
反応混合物の沸点の範囲で行うのがよい。反応時間は反
応温度、反応量等により一定しないが、一般的には数分
〜48時間の範囲から選択すればよい。反応終了後、常
法により反応系から目的物を単離し、必要に応じてカラ
ムクロマトグラフィー、再結晶等で精製する。 製造方法4
【0100】
【化8】 (式中、A、G、Q、R、X及びnはそれぞれ前記と
同じ意味を表す。) 化合物[VII]と化合物[VIII]とを不活性溶媒
中で反応させることにより本発明化合物[I−2]を製
造することができる。
【0101】本反応で使用する原料化合物の使用量は化
合物[VII]に対して化合物[VIII]が1当量〜
過剰当量の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは
1.0〜2.0当量である。
【0102】本反応で使用できる不活性溶媒としては、
製造方法1に例示した溶媒を使用することができる。
【0103】反応温度は−70℃から使用する反応混合
物の沸点域から選択すればよく、好ましくは−10℃〜
反応混合物の沸点の範囲で行うのがよい。反応時間は反
応温度、反応量等により一定しないが、一般的には数分
〜48時間の範囲から選択すればよい。反応終了後、常
法により反応系から目的物を単離し、必要に応じてカラ
ムクロマトグラフィー、再結晶等で精製する。 製造方法5
【0104】
【化9】 (式中、A、G、Q、R、X及びnはそれぞれ前記と
同じ意味を表し、R2’はR(前記と同じ意味を表
す。)より水素原子を除いた意味を表し、Zは塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子、トシルオキシ基又はメシル
オキシ基を表す。) 本発明化合物[I−2]と化合物[IX]を不活性溶媒
中、塩基の存在下、反応させることにより本発明化合物
[I−3]を製造することができる。
【0105】本反応で使用する原料化合物の使用量は本
発明化合物[I−2]に対して化合物[IX]が1当量
〜過剰当量の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは
1.0〜3.0当量である。
【0106】本反応で使用できる不活性溶媒としては、
製造方法1に例示した溶媒を使用することができる。
【0107】本反応で使用する塩基としては、製造方法
1に例示した塩基を使用することができる。塩基の使用
量は化合物[I−2]に対して1当量〜過剰当量の範囲
から適宜選択すればよく、好ましくは1当量〜2当量の
範囲がよい。
【0108】反応温度は−70℃から使用する不活性溶
媒の沸点域から選択すればよい。反応時間は反応温度、
反応量等により一定しないが、一般的には数分〜48時
間の範囲から選択すればよい。反応終了後、常法により
反応系から目的物を単離し、必要に応じてカラムクロマ
トグラフィー、再結晶等で精製する。 製造方法6
【0109】
【化10】 (式中、A、G、Q、R、R、X及びnはそれぞれ
前記と同じ意味を表し、Zは臭素原子、ヨウ素原子又
はトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を表す。) 化合物[X]と化合物[XI]とを0価のパラジウム触
媒[XII]及び塩基の存在下、不活性溶媒中で反応さ
せる公知の方法(例えば、SyntheticComm
unications,第11巻,第513頁(198
1年))により本発明化合物[I]を製造することがで
きる。
【0110】本反応で使用する原料化合物の使用量は化
合物[X]に対して化合物[XI]が1当量〜過剰当量
の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1当量〜2
当量の範囲がよい。
【0111】本反応で使用できる溶媒としては、本反応
の進行を阻害しないものであればよく、例えば、ジエチ
ルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエー
テル類、ベンゼン、クロロベンゼン、ニトロベンゼン、
トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等のニ
トリル類、メタノール、エタノール、プロパノール、2
−プロパノール等のアルコール類、酢酸メチル、酢酸エ
チル等のエステル類、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、水等を使用することが
でき、これらの溶媒は単独でもしくは混合して使用する
ことができる。
【0112】本反応で使用できる0価のパラジウム触媒
としてはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジ
ウム(0)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウ
ム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジ
ウム(0)等のパラジウム錯体を使用することができ、
使用量は化合物[X]に対して0.001当量〜1当量
の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは0.01当
量〜0.2当量の範囲がよい。
【0113】本反応で使用する塩基としては、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナト
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カ
ルシウム、水酸化バリウム等のアルカリ金属原子又はア
ルカリ土類金属原子の炭酸塩もしくは水酸化物等を使用
することができ、これらの塩基は単独でもしくは混合し
て使用することもでき、塩基の使用量は化合物[X]に
対して1当量〜過剰当量の範囲から適宜選択すればよ
く、好ましくは1当量〜2当量の範囲がよい。
【0114】反応温度は−70℃から使用する不活性溶
媒の沸点域から選択すればよく、好ましくは室温〜反応
混合物の沸点域の範囲で行うのがよい。反応時間は反応
温度、反応量等により一定しないが、一般的には数分〜
48時間の範囲から選択すればよい。反応終了後、常法
により反応系から目的物を単離し、必要に応じてカラム
クロマトグラフィー、再結晶等で精製する。
【0115】なお、化合物[XI]のホウ酸誘導体は公
知の方法(例えば、実験化学講座第4版,第24巻,第
80頁,丸善)により製造することができる。 製造方法7
【0116】
【化11】 (式中、A、G、Q、R、X、n及びZはそれぞれ
前記と同じ意味を表し、Mはナトリウム原子又はカリウ
ム原子を表す。) 化合物[V]と化合物[XIII]及び化合物[VII
I]を不活性溶媒中で反応させることにより本発明化合
物[I−2]を製造することができる。
【0117】本反応で使用する原料化合物の使用量は化
合物[V]に対して化合物[XIII]が1.0〜5.
0当量の範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.
0〜3.0当量であり、化合物[VIII]は化合物
[V]に対して1.0〜過剰当量の範囲から適宜選択す
ればよい。
【0118】本反応で使用できる不活性溶媒としては、
製造方法1に例示した溶媒を使用することができる。
【0119】反応温度は室温から使用する反応混合物の
沸点域から選択すればよく、好ましくは30℃〜反応混
合物の沸点の範囲で行うのがよい。反応時間は反応温
度、反応量等により一定しないが、一般的には1時間〜
24時間の範囲から選択すればよい。反応終了後、常法
により反応系から目的物を単離し、必要に応じてカラム
クロマトグラフィー、再結晶等で精製する。
【0120】化合物[II]の製造方法 化合物[II]は例えば以下の方法a〜方法dに従って
合成されるが、その方法はこの限りではない。 (方法a)
【0121】
【化12】 (式中、A、Q、R、X、n及びZはそれぞれ前記
と同じ意味を表す。) 前記製造方法6に準じて、化合物[XIV]と化合物
[XI]とを、化合物[XII]及び塩基の存在下、不
活性溶媒中で反応させることにより化合物[II]を製
造することができる。 (方法b)
【0122】
【化13】 (式中、Q、R、X、n及びZはそれぞれ前記と同
じ意味を表し、A’は分岐していてもよい(C
)アルキレン基又は結合を表す。) 化合物[XV]を還元した後、得られた化合物[XV
I]を前記製造方法6に準じて化合物[XI]と化合物
[XII]及び塩基の存在下、不活性溶媒中で反応させ
ることにより化合物[II−1]を製造することができ
る。
【0123】また、化合物[XV]を前記製造方法6に
準じて、化合物[XI]と化合物[XII]及び塩基の
存在下、不活性溶媒中で反応させた後、得られた化合物
[XVII]を還元することにより化合物[II−1]
を製造することができる。 (方法c)
【0124】
【化14】 (式中、A’、Q、X、n及びZはそれぞれ前記と同
じ意味を表す。) 化合物[XVIII]を還元した後、得られた化合物
[XIX]を前記製造方法6に準じて、化合物[XI]
と化合物[XII]及び塩基の存在下、不活性溶媒中で
反応させることにより化合物[II−2]を製造するこ
とができる。
【0125】また、化合物[XVIII]を前記製造方
法6に準じて、化合物[XI]と化合物[XII]及び
塩基の存在下、不活性溶媒中で反応させた後、得られた
化合物[XX]を還元することにより化合物[II−
2]を製造することができる。 (方法d)
【0126】
【化15】 (式中、Q、X、n及びZはそれぞれ前記と同じ意味
を表し、Rはアルキル基を表す。) 化合物[XXI]を還元アミノ化するか又は化合物[X
XI]をヒドロキシルアミン塩酸塩と不活性溶媒中で反
応させた後、得られた化合物[XXII]を還元して得
られる化合物[XXIII]を前記製造方法6に準じ
て、化合物[XI]と化合物[XII]及び塩基の存在
下、不活性溶媒中で反応させることにより化合物[II
−3]を製造することができる。 化合物[V]の製造方法
【0127】
【化16】 (式中、A、Q、X、n及びZはそれぞれ前記と同じ
意味を表す。) 化合物[V]は、化合物[XXV]のハロゲン化又は化
合物[XXVI]のハロゲン化、メシル化もしくはトシ
ル化によって製造することができる。 化合物[VII]の製造方法
【0128】
【化17】 (式中、A、Q、X及びnはそれぞれ前記と同じ意味を
表す。) 化合物[VII]は公知の方法(例えば、新実験化学講
座,第14巻,第1490頁,丸善)により製造するこ
とができる。
【0129】化合物[X]の製造方法 化合物[X]は、一般式[I]のQがZである化合物
として製造方法1〜5又は製造方法7に準じて製造する
ことができる。
【0130】
【実施例】次に、実施例をあげて本発明化合物の製造
法、製剤法並びに用途を具体的に説明する。
【0131】製造例1 N−(3−フェニルベンジル)カルバミン酸メチル(化
合物番号1−1)の製造3−フェニルベンジルアミン1
1.18gのトルエン(250ml)溶液に、室温でピ
リジン7.24gを加えた。この溶液に氷冷下、撹拌し
ながらクロロギ酸メチル9.58gを滴下し、室温に戻
して2時間撹拌した。反応終了後、反応液をクエン酸水
溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層をクエン酸
水溶液で洗浄してから、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーによって精製し、N−(3−フェニ
ルベンジル)カルバミン酸メチル8.61gを淡黄色結
晶として得た。融点49〜52℃ H−NMR:(CDCl/TMS,δ(ppm))
3.70(s,3H)、4.43(d,2H)、5.0
6(br,1H)、7.16−7.59(m,9H)
【0132】製造例2 N−[3−(3,4−ジクロロフェニル)ベンジル]カ
ルバミン酸メチル(化合物番号1−118)の製造 窒素雰囲気下、トルエン(40ml)にN−(3−ブロ
モベンジル)カルバミン酸メチル1.30g、炭酸ナト
リウム0.56gの水溶液(20ml)及びテトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.13
gを添加した。この溶液に室温で撹拌下、3,4−ジク
ロロフェニルホウ酸1.02gのエタノール溶液(20
ml)を添加し、混合溶液を2時間加熱還流した。反応
終了後、反応液を室温に冷却し、飽和食塩水中に注ぎ、
酢酸エチルで抽出して有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーによって精製し、N−[3
−(3,4−ジクロロフェニル)ベンジル]カルバミン
酸メチル1.45gを黄色透明粘稠液体として得た。 H−NMR:(CDCl/TMS,δ(ppm))
3.69(s,3H)、4.40(d,2H)、5.2
3(br,1H)、7.25−7.63(m,7H)
【0133】製造例3 N−(3−フェニルベンジル)カルバミン酸イソプロピ
ル(化合物番号1−150)の製造 窒素雰囲気下、トルエン(40ml)にN−(3−ブロ
モベンジル)カルバミン酸イソプロピル1.20g、炭
酸ナトリウム0.47gの水溶液(20ml)及びテト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
0.10gを添加した。この溶液に室温で撹拌下、フェ
ニルホウ酸0.54gのエタノール(20ml)溶液を
添加し、混合溶液を2時間加熱還流した。反応終了後、
反応液を室温に冷却し、飽和食塩水中に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出して有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーによって精製し、N−(3−フェニ
ルベンジル)カルバミン酸イソプロピル0.85gを白
色結晶として得た。融点61〜64℃ H−NMR:(CDCl/TMS,δ(ppm))
1.24(d,6H)、4.43(d,2H)、4.9
5(br,1H)、4.96(m,1H)、7.26−
7.59(m,9H)
【0134】製造例4 N−(3−フェニルベンジル)−N−(2−プロピニ
ル)カルバミン酸メチル(化合物番号1−178)の製
造 N−(3−フェニルベンジル)カルバミン酸メチル0.
70gのテトラヒドロフラン(20ml)溶液に室温で
60%水素化ナトリウム0.15gを添加し、30分間
撹拌した。この溶液に室温でプロパルギルブロミド0.
52gを滴下し、一晩撹拌した。反応終了後、反応液を
水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出して有機層を分取し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下、溶媒を留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
って精製し、N−(3−フェニルベンジル)N−(2−
プロピニル)カルバミン酸メチル0.54gを黄色透明
粘稠液体として得た。 H−NMR:(CDCl/TMS,δ(ppm))
2.24(t,1H)、3.79(s,3H)、3.9
9−4.10(m,2H)、4.67(s,2H)、
7.25−7.59(m,9H)
【0135】製造例5 N−メトキシメチル−N−(3−フェニルベンジル)カ
ルバミン酸メチル(化合物番号1−192)の製造 N−(3−フェニルベンジル)カルバミン酸メチル1.
00gのテトラヒドロフラン(20ml)溶液に、室温
で60%水素化ナトリウム0.22gを添加し、30分
間撹拌した。この溶液に室温でメトキシメチルブロミド
0.78gを滴下し、一晩撹拌した。反応終了後、反応
液を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出して有機層を分取
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下、溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーによって精製し、N−メトキシメチル−N−(3−フ
ェニルベンジル)カルバミン酸メチル0.90gを淡黄
色透明粘稠液体として得た。 H−NMR:(CDCl/TMS,δ(ppm))
3.29−3.34(m,3H)、3.77(s,3
H)、4.48−4.62(dd,2H)、4.66−
4.78(dd,2H)、7.06−7.58(m,9
H)
【0136】製造例6 N−(2−メチル−3−フェニルベンジル)カルバミン
酸メチル(化合物番号2−1)の製造 2−メチル−3−フェニルベンジルブロミド3.57
g、シアン酸カリウム1.66g及びメタノール7.0
0gのN,N−ジメチルホルムアミド(30ml)溶液
を80℃で5時間撹拌した。反応終了後、反応液を水中
に注ぎ、酢酸エチルで抽出して有機層を分取し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下、溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによっ
て精製し、N−(2−メチル−3−フェニルベンジル)
カルバミン酸メチル2.01gを無色結晶として得た。
融点91〜94℃ H−NMR:(CDCl/TMS,δ(ppm))
2.20(s,3H)、3.71(s,3H)、4.4
3(d,2H)、5.24(br,1H)、7.2−
7.4(m,8H)
【0137】製造例7 N−{1−[3−(4−メトキシフェニル)フェニル]
エチル}カルバミン酸メチル(化合物番号3−15)の
製造 窒素雰囲気下、トルエン(40ml)にN−[1−(3
−ブロモフェニル)エチル]カルバミン酸メチル1.0
0g、炭酸ナトリウム0.41gの水溶液(20ml)
及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(0)0.09gを添加した。この溶液に室温で撹拌
下、4−メトキシフェニルホウ酸0.59gのエタノー
ル溶液(20ml)を添加し、混合溶液を2時間加熱還
流した。反応終了後、反応液を室温に冷却し、飽和食塩
水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出して有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、減圧下、溶媒を留去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製
し、N−{1−[3−(4−メトキシフェニル)フェニ
ル]エチル}カルバミン酸メチル1.45gを淡黄色結
晶として得た。融点117〜119℃ H−NMR:(CDCl/TMS,δ(ppm))
1.51(d,3H)、3.66(s,3H)、3.8
4(s,3H)、4.89(br,1H)、4.99
(br,1H)、6.94−7.52(m,8H)
【0138】製造例8 N−メトキシ−N−(2−メチル−3−フェニルベンジ
ル)カルバミン酸メチル(化合物番号4−22)の製造 N−メトキシカルバミン酸メチル0.40gのN,N−
ジメチルホルムアミド(20ml)溶液に室温下で60
%水素化ナトリウム0.18gを添加し、30分間撹拌
した。この溶液に室温下で2−メチル−3−フェニルベ
ンジルブロミド1.00gを滴下し、3時間撹拌した。
反応終了後、反応液を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
て有機層を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーによって精製し、N−メトキシ−N
−(2−メチル−3−フェニルベンジル)カルバミン酸
メチル0.55gを透明粘稠液体として得た。 H−NMR:(CDCl/TMS,δ(ppm))
2.23(s,3H)、3.55(s,3H)、3.8
3(s,3H)、4.75(s,2H)、7.2−7.
5(m,8H) 次に、本発明化合物の例のうちいくつかのH−NMR
(CDCl/TMS,δ(ppm))データを示す。
【0139】
【表54】
【0140】
【表55】
【0141】
【表56】
【0142】
【表57】
【0143】
【表58】
【0144】次に本発明化合物合成中間体の製造例を参
考例として示す。 参考例1 N−(3−ブロモベンジル)カルバミン酸メチルの製造 3−ブロモベンジルアミン塩酸塩10.00gのクロロ
ホルム(100ml)懸濁液に室温でトリエチルアミン
9.55gを加えた。この溶液に氷冷下、撹拌しながら
クロロギ酸メチル4.67gを滴下し、室温に戻して2
時間撹拌した。反応終了後、反応液を飽和食塩水中に注
ぎ、有機層を分取して無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
常圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーによって単離精製し、N−(3−ブロモ
ベンジル)カルバミン酸メチル9.54gを白色結晶と
して得た。融点41〜44℃ H−NMR:(CDCl/TMS,δ(ppm))
3.69(s,3H)、4.33(d,2H)、5.1
7(br,1H)、7.16−7.42(m,4H)
【0145】参考例2 N−(3−ブロモベンジル)カルバミン酸イソプロピル
の製造 3−ブロモベンジルアミン塩酸塩3.00gのクロロホ
ルム(20ml)懸濁液に室温でトリエチルアミン2.
86gを加えた。この溶液に氷冷下、撹拌しながらクロ
ロギ酸イソプロピル1.82gを滴下し、室温に戻して
2時間撹拌した。反応終了後、反応液を飽和食塩水中に
注ぎ、有機層を分取して無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、常圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーによって単離精製し、N−(3−ブ
ロモベンジル)カルバミン酸イソプロピル3.33gを
無色透明粘稠液体として得た。 H−NMR:(CDCl/TMS,δ(ppm))
1.24(d,6H)、4.32(d,2H)、4.
96(m,1H)、5.02(br,1H)、7.16
−7.43(m,4H)
【0146】参考例3 3−フェニルベンジルアミンの製造 窒素雰囲気下、トルエン(240ml)に3−ブロモベ
ンジルアミン塩酸塩18.25g、炭酸ナトリウム1
7.39gの水溶液(120ml)及びテトラキス(ト
リフェニルホスフィン)パラジウム(0)1.90gを
添加した。この溶液に室温で撹拌下、フェニルホウ酸1
0.00gのエタノール(120ml)溶液を添加し、
混合溶液を2時間加熱還流した。反応終了後、反応液を
室温に冷却し、飽和食塩水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出
して有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧
下、溶媒を留去した。粗生成物として褐色粘稠液体の3
−フェニルベンジルアミン11.18gを得た。
【0147】参考例4 N−[1−(3−ブロモフェニル)エチル]カルバミン
酸メチルの製造 3−ブロモ−α−メチルベンジルアミン23.77gの
トルエン(120ml)溶液に室温でピリジン14.0
8gを加えた。この溶液に氷冷下、撹拌しながらクロロ
ギ酸メチル18.64gを滴下し、室温に戻して2時間
撹拌した。反応終了後、反応液をクエン酸水溶液中に注
ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層をクエン酸水溶液で洗
浄してから、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下、
溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーによって単離精製し、N−[1−(3−ブロモフ
ェニル)エチル]カルバミン酸メチル10.50gを無
色透明粘稠液体として得た。 H−NMR:(CDCl/TMS,δ(ppm))
1.46(d,3H)、3.65(s,3H)、4.7
8(br,1H)、5.14(br,1H)、7.16
−7.42(m,4H)
【0148】参考例5 N−メトキシ−N−(3−ブロモベンジル)カルバミン
酸メチルの製造 N−メトキシカルバミン酸メチル2.52gのN,N−
ジメチルホルムアミド(30ml)溶液に室温下で60
%水素化ナトリウム1.15gを添加し、30分間撹拌
した。この溶液に室温で3−ブロモベンジルブロミド
1.00gを滴下し、3時間撹拌した。反応終了後、反
応液を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出して有機層を分取
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下、溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーによって精製し、N−メトキシ−N−(3−ブロモベ
ンジル)カルバミン酸メチル4.99gを透明粘稠液体
として得た。 H−NMR:(CDCl/TMS,δ(ppm))
3.62(s,3H)、3.81(s,3H)、4.6
1(s,2H)、7.0−7.6(m,4H)
【0149】本発明の農園芸用殺菌剤は一般式[I]で
示されるビアリールアルキレンカルバミン酸誘導体を有
効成分として含有してなる。本発明化合物を農園芸用殺
菌剤として使用する場合には、その目的に応じて有効成
分を適当な剤型で用いることができる。通常は有効成分
を不活性な液体または固体の担体で希釈し、必要に応じ
て界面活性剤、その他をこれに加え、粉剤、水和剤、乳
剤、粒剤等の製剤形態で使用できる。
【0150】好適な担体としては、例えばタルク、ベン
トナイト、クレー、カオリン、珪藻土、ホワイトカーボ
ン、バーミキュライト、消石灰、珪砂、硫安、尿素等の
固体担体、イソプロピルアルコール、キシレン、シクロ
ヘキサノン、メチルナフタレン等の液体担体等があげら
れる。界面活性剤及び分散剤としては、例えばジナフチ
ルメタンスルホン酸塩、アルコール硫酸エステル塩、ア
ルキルアリールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、
ポリオキシエチレングリコールエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノアルキレート等があげられる。補助剤と
してはカルボキシメチルセルロース等があげられる。こ
れらの製剤を適宜な濃度に希釈して散布するか、または
直接施用する。
【0151】本発明の農園芸用殺菌剤は茎葉散布、土壌
施用または水面施用等により使用することができる。有
効成分の配合割合は必要に応じ適宜選ばれるが、粉剤及
び粒剤とする場合は0.1〜20%(重量)、また乳剤
及び水和剤とする場合は5〜80%(重量)が適当であ
る。
【0152】本発明の農園芸用殺菌剤の施用量は、使用
される化合物の種類、対象病害、発生傾向、被害の程
度、環境条件、使用する剤型などによって変動する。例
えば粉剤及び粒剤のようにそのまま使用する場合には、
有効成分で10アール当り0.1g〜5kg、好ましく
は1g〜1kgの範囲から適宜選ぶのがよい。また、乳
剤及び水和剤のように液状で使用する場合には、0.1
ppm〜10,000ppm、好ましくは10〜3,0
00ppmの範囲から適宜選ぶのがよい。
【0153】本発明による化合物は上記の施用形態によ
り、藻菌類(Oomycetes)、子嚢菌類(Asc
omycetes)、不完全菌類(Deuteromy
cetes)、及び担子菌類(Basidiomyce
tes)に属する菌に起因する植物病を防除できる。次
に具体的な菌名を非限定例としてあげる。シュウドペロ
ノスポラ(Pseudoperonospora)属、
例えばキュウリべと病菌(Pseudoperonos
pora cubensis)、エリシフェ(Erys
iphe)属、例えばコムギうどんこ病菌(Erysi
phe graminis)、ベンチュリア(Vent
uria)属、例えばリンゴ黒星病菌(Venturi
a inaequalis)、ピリキュラリア(Pyr
icularia)属、例えばイネいもち病菌(Pyr
icularia oryzae)、ボトリチス(Bo
trytis)属、例えば灰色かび病菌(Botryt
is cinerea)、リゾクトニア(Rhizoc
tonia)属、例えばイネ紋枯病菌(Rhizoct
onia solani)。
【0154】さらに、本発明の化合物は必要に応じて殺
虫剤、他の殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤、肥料等と
混用してもよい。次に本発明の農園芸用殺菌剤の代表的
な製剤例をあげて製剤方法を具体的に説明する。以下の
説明において「%」は重量百分率を示す。
【0155】製剤例1 粉剤 化合物(2−102)2%、珪藻土5%及びクレ−93
%を均一に混合粉砕して粉剤とした。
【0156】製剤例2 水和剤 化合物(1−12)50%、珪藻土45%、ジナフチル
メタンジスルホン酸ナトリウム2%及びリグニンスルホ
ン酸ナトリウム3%を均一に混合粉砕して水和剤とし
た。
【0157】製剤例3 乳剤 化合物(1−41)30%、シクロヘキサノン20%、
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル11%、
アルキルベンゼンスルホン酸カルシウム4%及びメチル
ナフタレン35%を均一に溶解して乳剤とした。
【0158】製剤例4 粒剤 化合物(1−1)5%、ラウリルアルコール硫酸エステ
ルのナトリウム塩2%、リグニンスルホン酸ナトリウム
5%、カルボキシメチルセルロース2%及びクレー86
%を均一に混合粉砕する。この混合物に水20%相当量
を加えて練合し、押出式造粒機を用いて14〜32メッ
シュの粒状に加工したのち、乾燥して粒剤とした。
【0159】次に本発明の農園芸用殺菌剤の奏する効果
を試験例をあげて具体的に説明する。
【0160】試験例1 キュウリべと病予防効果試験 9cm×9cmの塩ビ製鉢各々にキュウリ種子(品種:
相模半白)を9粒づつ播種し、温室内で7日間育成させ
た。子葉が展開したキュウリ幼苗に製剤例2に準じて調
製した水和剤を有効成分で500ppmになるように水
で希釈し、1鉢当たり10mlを散布した。風乾後、キ
ュウリべと病菌(Pseudoperonospora
cubensis)の遊走子嚢懸濁液を噴霧接種し、
直ちに22℃の湿室内に24時間入れた。その後温室内
に移し、接種7日後に鉢全体の発病面積を調査し、表5
9の基準により評価した。結果を表60〜表61に示し
た。
【0161】
【表59】
【0162】
【表60】
【0163】
【表61】
【0164】試験例2 リンゴ黒星病予防効果試験 9cm×9cmの塩ビ製鉢にリンゴ種子(品種:紅玉)
を5粒づつ播種し、温室内で20日間育成させた。本葉
が4枚展開した実生苗に、製剤例2に準じて調整した水
和剤を有効成分濃度が500ppmになるように水で希
釈し、1鉢当たり20ml散布した。風乾後、リンゴ黒
星病菌(Venturia inaequalis)の
胞子懸濁液を噴霧接種し、直ちに22℃の湿室内に48
時間入れた。その後、リンゴ苗を温室内に移し発病さ
せ、接種14日後に接種時の上位2葉の発病面積を調査
し、表59の基準により評価した。結果を表62〜表6
6に示した。
【0165】
【表62】
【0166】
【表63】
【0167】
【表64】
【0168】
【表65】
【0169】
【表66】
【0170】試験例3 コムギうどんこ病予防効果試験 9cm×9cmの塩ビ製鉢に小麦種子(品種:農林61
号)を9粒づつ播種し、温室内で8日間育成させ、製剤
例2に準じて調製した水和剤を有効成分濃度が500p
pmになるように水で希釈し、1鉢当たり10ml散布
した。風乾後、コムギうどんこ病菌(Erysiphe
graminis)の胞子を接種し、25〜30℃の
温室内に入れた。接種10日後に鉢全体の第1葉の発病
面積を調査し、表59の基準により評価した。結果を表
67〜表71に示した。
【0171】
【表67】
【0172】
【表68】
【0173】
【表69】
【0174】
【表70】
【0175】
【表71】
【0176】試験例4 イネいもち病予防効果試験 直径7cmの素焼鉢に水稲種子(品種:愛知旭)を15
粒ずつ播種し、温室内で2〜3週間育成した。第4葉が
完全に展開したイネ苗に製剤例2に準じて調製した水和
剤を有効成分濃度が500ppmになるように水で希釈
し、1鉢当り10ml散布した。風乾後、イネいもち病
菌(Pyricularia oryzae)の分生胞
子懸濁液を噴霧接種し、直ちに25℃の湿室内に24時
間入れた。その後温室内に移し、接種5日後に第4葉の
病斑数を調査した。数1により防除価を求め、表72の
基準により評価した。結果を表73〜表75に示した。
【0177】
【数1】
【0178】
【表72】
【0179】
【表73】
【0180】
【表74】
【0181】
【表75】
【0182】試験例5 キュウリ灰色かび病予防効果試
験 9cm×9cmの塩ビ製鉢各々にキュウリ種子(品種:
相模半白)を9粒づつ播種し、温室内で7日間育成させ
た。子葉が展開したキュウリ幼苗に製剤例2に準じて調
製した水和剤を有効成分で500ppmになるよう水で
希釈し、1鉢当たり10mlを散布した。風乾後、キュ
ウリ灰色かび病菌(Botrytiscinerea)
の菌糸磨砕液を噴霧接種し、直ちに22℃湿室内に入れ
た。接種3日後に鉢全体の発病面積を調査し、表59の
基準により評価した。結果を表76〜表77に示した。
【0183】
【表76】
【0184】
【表77】
【0185】試験例6 イネ紋枯病予防効果試験 直径7cmの素焼鉢に水稲種子(品種:金南風)を15
粒ずつ播種し、温室内で4〜5週間育成した。第5葉が
展開したイネ苗に製剤例2に準じて調製した水和剤を有
効成分濃度が500ppmになるように水で希釈し、1
鉢当り10ml散布した。風乾後、モミガラフスマ培地
で培養したイネ紋枯病菌(Rhizoctonia s
olani)を株元に接種し、直ちに28℃の湿室内に
入れた。6日後にイネ葉鞘部分に形成された病斑の高さ
を測定し、数2に従い防除価を算出し、表72の基準に
より評価した。結果を表78〜表79に示した。
【0186】
【数2】
【0187】
【表78】
【0188】
【表79】
【0189】
【発明の効果】本発明の農園芸用殺菌剤はキュウリべと
病、リンゴ黒星病、コムギうどんこ病、イネいもち病、
キュウリ灰色かび病及びイネ紋枯病に対して高い防除効
果を有し、しかも、作物に薬害を生ずることなく、残効
性、耐雨性に優れるという特徴をも併せ持っているた
め、農園芸用殺菌剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 271/18 C07C 271/18 271/20 271/20 271/22 271/22 271/34 271/34 275/06 275/06 317/32 317/32 323/25 323/25 323/29 323/29 323/43 323/43 333/04 333/04 381/00 381/00 (72)発明者 川島 隆弘 静岡県小笠郡菊川町加茂1809番地 (72)発明者 三浦 一郎 宮城県古川市北町3丁目9番地の18 (72)発明者 村松 憲通 静岡県掛川市葛ケ丘3丁目15番地の11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[I] 【化1】 {式中、Xはハロゲン原子、(C−C)アルキル
    基、(C−C)アルコキシ基、(C−C)ハロ
    アルキル基又は(C−C)ハロアルコキシ基を表
    し、nは0又は1から4の整数を表し、Rは(C
    )アルキル基、(C−C)アルケニル基、(C
    −C)アルキニル基、(C−C)シクロアルキ
    ル基又は(C−C)ハロアルキル基を表し、R
    水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C
    アルケニル基、(C−C)アルキニル基、(C
    )アルコキシ基、(C−C)アルコキシ(C
    −C)アルキル基、(C−C)アルキルチオ(C
    −C)アルキル基、(C−C)ハロアルキル
    基、(C−C)アルキルカルボニル基、フェニルカ
    ルボニル基、(C−C)アルコキシカルボニル基又
    はアリ−ル(C−C)アルキル基[該基はハロゲン
    原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アル
    コキシ基で置換されていてもよい。]を表し、Aは分岐
    していてもよい(C−C)アルキレン基を表し、G
    は酸素原子、硫黄原子又は基−NR−[Rは水素原
    子又は(C−C)アルキル基を表す。]を表し、Q
    は一般式 【化2】 で示される基を表し、上記式中、Yはハロゲン原子、ニ
    トロ、シアノ、ヒドロキシ、(C−C)アルキル
    基、(C−C)アルケニル基、(C−C)アル
    キニル基、(C−C)シクロアルキル基、(C
    )シクロアルキル(C−C)アルキル基、(C
    −C)アルコキシ基、(C−C)アルケニルオ
    キシ基、(C−C)アルキニルオキシ基、(C
    )シクロアルコキシ基、(C−C)アルキルチ
    オ基、(C−C)アルキルスルフィニル基、(C
    −C)アルキルスルホニル基、(C−C)アルコ
    キシ(C−C)アルキル基、(C−C)アルキ
    ルチオ(C−C)アルキル基、(C−C)ハロ
    アルキル基、(C−C)ハロアルコキシ基、(C
    −C)ハロアルキルチオ基、(C−C)ハロアル
    キルスルフィニル基、(C−C)ハロアルキルスル
    ホニル基、(C−C)アルキルカルボニル基、(C
    −C)アルコキシカルボニル基、基−CONR
    [R及びRはそれぞれ同一又は異なり、水素原子
    又は(C−C)アルキル基を表す。]、アミノ基、
    モノ(C−C)アルキルアミノ基、ジ(C
    )アルキルアミノ基、、(C−C)アルキルカ
    ルボニルアミノ基、アリール基[該基はハロゲン原子、
    (C−C)アルキル基又は(C−C)アルコキ
    シ基で置換されていてもよい。]、アリールオキシ基
    [該基はハロゲン原子、(C−C)アルキル基又は
    (C−C)アルコキシ基で置換されていてもよ
    い。]、アリール(C−C)アルコキシ基[該基は
    ハロゲン原子、(C−C)アルキル基又は(C
    )アルコキシ基で置換されていてもよい。]を表
    し、あるいは隣り合う置換基が結合しメチレンジオキシ
    基を形成してもよく、mは0又は1から5の整数を表
    す。}で示されるビアリールアルキレンカルバミン酸誘
    導体。
  2. 【請求項2】請求項1記載のビアリールアルキレンカル
    バミン酸誘導体を有効成分とする農園芸用殺菌剤。
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WO2006118155A1 (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Ishihara Sangyo Kaisha, Ltd. ビフェニル誘導体又はその塩、並びにそれらを有効成分として含有する農園芸用殺菌剤

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