JPH11154657A - 洗浄装置及び洗浄方法 - Google Patents

洗浄装置及び洗浄方法

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JPH11154657A
JPH11154657A JP33486697A JP33486697A JPH11154657A JP H11154657 A JPH11154657 A JP H11154657A JP 33486697 A JP33486697 A JP 33486697A JP 33486697 A JP33486697 A JP 33486697A JP H11154657 A JPH11154657 A JP H11154657A
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cleaning
cleaning liquid
tank
temperature
liquid
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JP33486697A
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English (en)
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Yuji Tanaka
裕司 田中
Shigenori Kitahara
重徳 北原
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Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄槽内の洗浄液を,振動手段による振動が
加えられても,常温及び低温等といった所定の処理温度
に維持する洗浄装置及び洗浄方法を提供する。 【解決手段】 ウェハWを収納自在な洗浄液が充填され
る洗浄槽40と,洗浄槽40から溢れ出た洗浄液を循環
流通させて再び洗浄槽40内に供給する循環供給回路5
4と,洗浄液に振動を与えるメガソニック器52とを備
えた洗浄装置12において,循環供給回路54中にヒー
タ58と熱交換器59とを配置する。洗浄槽40内の洗
浄液が所定の処理温度となるように,熱交換器59によ
って冷却またはヒータ58によって加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基板を洗浄槽内の
充填された洗浄液に浸漬させて洗浄する洗浄装置及び洗
浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば,LSI等の半導体デバイスの製
造工程における洗浄処理を例にとって説明すると,半導
体ウェハ(以下,「ウェハ」という。)表面に付着した
パーティクル,有機汚染物,金属不純物等のコンタミネ
ーションを除去するために洗浄システムが使用されてい
る。その中でもとりわけ,ウェハをバッチ方式で洗浄槽
内の洗浄液に浸漬させて洗浄処理を行う洗浄装置を備え
たウェット型の洗浄システムは,ウェハに付着したパー
ティクルを効果的に除去できるため広く普及している。
【0003】洗浄装置において,洗浄槽内に充填される
洗浄液の温度はウェハの洗浄処理の効果を左右する重要
な要因であり,洗浄槽に供給される洗浄液には,アンモ
ニア,フッ酸,過酸化水素水などの各種の薬液成分を主
体にしたものや純水がある。そして,特定の薬液成分を
主体とした洗浄液は高温に加熱されると高い洗浄能力を
発揮するため,高温に温調された洗浄液が洗浄槽に供給
される。一方,最近においては常温又は低温の洗浄液の
使用が注目されている。即ち,洗浄液の常温化又は低温
化は,洗浄液を高温に温調する必要がないため洗浄液を
加熱するためのエネルギーを抑え,洗浄液の蒸発量の減
少による洗浄液消費量の低減を図ることができ,さらに
高温な洗浄液を冷却してから排液するための冷却機能も
不要となる等の様々な利点を有しており,これからの進
展が期待されている。
【0004】ここで,洗浄液の温度の低下に伴う洗浄液
の洗浄能力の低下が危惧されるが,洗浄液に例えば超音
波振動を与えるメガソニック洗浄を付加すればこれを十
分に補うことができる。このメガソニック洗浄は洗浄液
中の水分子に振動力を付与する洗浄方法であり,洗浄槽
内に供給された洗浄液はこの振動力によってウェハの表
面から効果的にパーティクルをゆり落すことができる。
従って,このような高温に温調されていない洗浄液にお
いても従来通りのパーティクルの除去効果が維持でき
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,以上の
ように常温又は低温の洗浄液を使用する洗浄処理にメガ
ソニック洗浄を付加した場合には,洗浄槽に供給された
洗浄液中の水分子が超音波を吸収し,その振動エネルギ
ーによって洗浄液の温度が上昇する。例えば,10分間
の超音波振動を加えると洗浄液の温度が1℃〜2℃上昇
する。ここで,通常の洗浄槽においては,何バッチも立
て続けに洗浄処理が行われるのが普通であり,最初に常
温又は低温の状態にあった洗浄液でも長期的に渡って継
続的に再利用を続けると洗浄液の温度が上昇し続け高温
の状態になってしまう。図7はこの様子を示すものであ
り,横軸を処理時間[t],縦軸を洗浄槽に供給される
洗浄液の温度[℃]とした。この場合,図7中の処理時
間X1が経過するとメガソニック洗浄が開始され,図7
中の曲線aに示すように右上がりに洗浄液の温度は上昇
し高温になる。
【0006】このような高温な洗浄液に超音波振動を与
えると,洗浄液中の成分分子に解離が起こりシリコンや
シリコン酸化膜をエッチングするイオン等が発生する。
そして,シリコン表面などがエッチングされ,ウェハの
表面にいわゆる面荒れを生じさせてしまい,ウェハの品
質に悪影響を及ぼし歩留まりを低下させる恐れがある。
【0007】また,上記のような事態を避けるために洗
浄処理が終了するごとに超音波の照射を停止させ,洗浄
液の温度が元の常温又は低温に戻るまで次のウェハの洗
浄処理を待機させる方法も考えられる。この場合,洗浄
処理中の洗浄液の温度は,ウェハの表面に損失を与えな
い所定の許容範囲内まで上昇することになる。図8はこ
の様子を示すものであり,横軸を処理時間[t],縦軸
を洗浄槽に供給される洗浄液の温度[℃]とした。図8
中の処理時間X1が経過すると1回目のメガソニック洗
浄が開始され,処理時間X2が経過した後に1回目のメ
ガソニック洗浄が終了する。2回目のメガソニック洗浄
は,洗浄液の温度が所定の常温又は低温にまで低下する
図8中の処理時間X3から開始される。以後これを繰り
返すことになり,図8中の曲線bに示すように,ウェハ
の洗浄処理ごとに洗浄液の温度は変動することになる。
【0008】しかしながら,このような洗浄液の温度の
変動は洗浄装置に負担をかけ劣化を招き,良好なウェハ
の洗浄処理をする上でも好ましくない。また,所定の常
温又は低温にまで低下するにはある程度の時間がかか
り,洗浄装置における一回当たりの洗浄時間が長期化す
る。従って,このような洗浄方法では洗浄システム全体
のスループットの向上を図るのが難しい。
【0009】本発明はそのような問題点に鑑みてなされ
たものであり,その目的は,洗浄槽内の洗浄液を,振動
手段による振動が加えられても,常温及び低温等といっ
た所定の処理温度に維持する洗浄装置及び洗浄方法を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,請求項1の発明は,基板を収納自在な洗浄液が充填
される洗浄槽と,洗浄液を洗浄槽に供給する供給回路
と,洗浄液に振動を与える振動手段とを備えた洗浄装置
において,供給回路に洗浄液を冷却するための冷却手段
を配置したことを特徴とする。
【0011】請求項1に記載の洗浄装置によれば,洗浄
槽内の洗浄液の温度が,振動手段による振動エネルギー
によって上昇するのを見越して,予め冷却手段によって
冷却した洗浄液を供給回路を介して供給する。これによ
り,洗浄槽内で振動エネルギーを吸収し処理温度となっ
た洗浄液は,基板を有効に洗浄処理する。そして,予め
冷却手段によって冷却した洗浄液を以後も供給し続ける
と共に,さらに振動エネルギーを吸収し許容範囲外の温
度となる前に洗浄処理に使用された洗浄液を洗浄槽から
溢れ出させて排液するので,洗浄槽内では,常温及び低
温等の所定の処理温度にある洗浄液が充填されている状
態となる。また,供給回路中の洗浄液が熱くなってしま
った場合にも,洗浄液を冷却手段によってある程度冷却
し温調しておく。従って,洗浄槽内の洗浄液を,振動手
段による振動が加えられても,常温及び低温等といった
所定の処理温度に維持するので,基板の面荒れを防止
や,従来困難であった洗浄液の常温化又は低温化による
好適な洗浄処理が実現可能となる。
【0012】請求項1に記載の洗浄装置において,請求
項2に記載したように,供給回路は,洗浄槽から出た洗
浄液を再び洗浄槽内に循環流通させる構成であるのがよ
い。かかる構成によれば,一度,洗浄処理に使用された
洗浄液を供給回路で温調及び清浄化すれば,洗浄処理に
再利用することができる。例えば,振動手段による振動
エネルギーによって所定の処理温度又はその処理温度よ
りも僅かながら上昇した洗浄液を,供給回路に循環流通
させ,請求項1に記載の冷却手段により予め冷却し,清
浄化した後に洗浄槽に再び供給する。このように,洗浄
槽内の洗浄液の再利用を図り,洗浄液の消費量を節約す
ることができる。
【0013】さらに,請求項3に記載したように,供給
回路に洗浄液を加熱するための加熱手段を配置すること
が好ましい。かかる構成によれば,洗浄槽内の洗浄液の
温度が,洗浄槽内で低下するのを見越して,予め加熱手
段によって加熱した洗浄液を供給回路を介して供給す
る。これにより,洗浄槽内で温度が低下し処理温度とな
った洗浄液は,基板を有効に洗浄処理する。また,供給
回路中の洗浄液が冷えてしまった場合にも,洗浄液を加
熱手段によってある程度加熱し温調しておく。この場
合,冷却手段と併用すれば,洗浄槽内及び供給回路にお
ける洗浄液の温度の上下変動の如何にかかわらず,洗浄
処理中は,洗浄槽内の洗浄液の温度を所定の処理温度に
維持し続けることができる。従って,洗浄装置の劣化及
び洗浄時間の長期化を回避でき,良好な基板の洗浄処理
を何回も繰り返して行うことが可能となる。
【0014】また,請求項4に記載したように,加熱手
段を,供給回路において冷却手段より下流側に配置する
のが好ましい。かかる構成によれば,洗浄液は冷却され
た後に加熱されるので,制御容易な加熱手段によって洗
浄液の温度を最終的に調整することができる。
【0015】請求項5の発明は,洗浄槽に供給された洗
浄液に振動を与えて洗浄槽に収納された基板を洗浄する
洗浄方法において,洗浄槽内の洗浄液が所定の処理温度
となるように,洗浄槽に供給される前の洗浄液を予め冷
却することを特徴とする。
【0016】また,請求項6の発明は,洗浄槽に供給さ
れた洗浄液に振動を与えて洗浄槽に収納された基板を洗
浄する洗浄方法において,洗浄槽内の洗浄液が所定の処
理温度となるように,洗浄槽に供給される前の洗浄液を
予め冷却および/または加熱することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て説明すると,本実施の形態にかかる洗浄装置を備えた
洗浄システムは,キャリア単位でのウェハの搬入,ウェ
ハの洗浄,ウェハの乾燥,キャリア単位でのウェハの搬
出を一貫して行うように構成されている。図1は,本発
明の好ましい実施の形態を説明するための洗浄システム
1の斜視図である。
【0018】この洗浄システム1は,洗浄前のウェハW
をキャリアC単位で搬入して洗浄に付するまでの動作を
行う搬入・取出部2と,この搬入・取出部2においてキ
ャリアCから取り出されたウェハWを洗浄,乾燥する洗
浄乾燥処理部3と,この洗浄乾燥処理部3で洗浄,乾燥
されたウェハWをキャリアCに装填後キャリアC単位で
搬出する装填・搬出部4の三つの箇所に大別することが
できる。
【0019】搬入・取出部2には,洗浄前のウェハWを
例えば25枚収納したキャリアCを搬入して載置させる
搬入部5と,この搬入部5と隣接するキャリアCからウ
ェハWを取り出すためのローダ6と,搬入部5の所定位
置に載置されたキャリアCをローダ6へ一度に適宜数
(例えば2個)ずつ移送するための移送装置7が設けら
れている。
【0020】洗浄乾燥処理部3には,搬入・取出部2側
から装填・搬出部4側の順に,後述する搬送装置30の
ウェハチャック36を洗浄および乾燥するためのウェハ
チャック洗浄・乾燥装置11,各種の薬液や純水等の処
理液を用いてウェハWを洗浄する洗浄装置12〜17,
搬送装置32のウェハチャック38を洗浄および乾燥す
るためのウェハチャック洗浄・乾燥装置18,および,
各洗浄装置12〜17で洗浄されたウェハWを,例えば
イソプロピルアルコール(IPA)蒸気を用いて乾燥さ
せる乾燥装置19が配列されている。
【0021】そして,ウェハチャック洗浄・乾燥装置1
1,18では,例えば純水などを用いてウェハチャック
36とウェハチャック38の洗浄をそれぞれ行い,更
に,ウェハチャック36とウェハチャック38の乾燥も
行う。また,洗浄装置12と洗浄装置15では,互いに
種類の異なる洗浄液による洗浄を行うのが一般的であ
る。その一例として,洗浄装置12では,例えばアンモ
ニア過水の如きアルカリ系洗浄液(NH4OH/H22
/H2Oの混合液)を用いた洗浄処理を行って,ウェハ
Wの表面に付着している有機汚染物,パーティクル等の
不純物質を除去する。また,洗浄装置15では,例えば
塩酸過水(HCl+H22の混合液)を用いた洗浄処理
を行って,この酸系洗浄により金属イオンを除去する。
また,洗浄装置13,14,および洗浄装置16,17
では,例えば純水の如き洗浄水を用いてウェハWのリン
ス洗浄を行う。更に,乾燥装置19では,IPA蒸気を
利用してウェハWの表面を乾燥処理するように構成され
ている。
【0022】なお以上の配列や各洗浄装置12〜17の
組合わせは,ウェハWに対する処理,洗浄の種類によっ
て任意に組み合わせることができる。例えば,ある洗浄
装置を減じたり,逆にさらに他の種類の薬液を用いてウ
ェハWを洗浄処理する洗浄装置を付加してもよい。
【0023】装填・搬出部4には,先に説明した搬入・
取出部2のローダ6と同様の構成を有し洗浄後のウェハ
WをキャリアCに搬入するアンローダ20と,搬入部5
と同様の構成を有し洗浄後のウェハWをキャリアC単位
で搬出する搬出部21と,移送装置7と同様の構成を有
する移送装置(図示せず)とがそれぞれ設けられてい
る。
【0024】洗浄乾燥処理部3の前面側(図1における
手前側)には,搬入・取出部2側から装填・搬出部4側
の順に,三つの搬送装置30,31,32が配列されて
おり,各搬送装置30,31,32は,それぞれ対応す
るウェハチャック36,37,38を備えている。
【0025】搬送装置30,31,32は何れも同様の
構成を備えているので,例えばウェハチャック洗浄・乾
燥装置11,洗浄装置12及び洗浄装置13の相互間で
ウェハWを搬送させる搬送装置30を例にして説明する
と,搬送装置30のウェハチャック36は,図2に示す
ように,キャリアC二つ分の複数枚のウェハW,即ち,
この実施の形態においては50枚のウェハWを一括して
把持する左右一対の把持部36a,36bを備えてい
る。この把持部36a,36bは,回動自在(θ方向)
に構成され,さらに前後方向(Y方向),上下方向(Z
方向)に移動自在に構成されている。また,搬送装置3
0自身は,ガイド33に沿って洗浄システム1の長手方
向にスライド方向(X方向)に移動自在に構成されてい
る。
【0026】一方,洗浄装置12,13に備えられた各
洗浄槽40,41の底部には,各槽内でウェハWを同士
を所定の等間隔に保ちつつ立てた状態で整列させて保持
するためのボート部42が図示のようにそれぞれ設置さ
れている。
【0027】そして,洗浄装置12,13において洗浄
処理する場合,搬送装置30は,各槽内のボート部42
上にウェハWを受け渡し自らは各槽の上方に退避すると
共に,洗浄処理後はウェハWを槽内から取り出し次の装
置に搬送していく。こうして搬送装置30は,搬入・取
出部2から50枚のウェハWを受け取り,洗浄装置1
2,13にウェハWを順次搬送し,各装置内に50枚の
ウェハWを一括して搬入出できるようになっている。
【0028】なお,搬送装置30について代表して説明
したが,その他の搬送装置31,32およびそれらのウ
ェハチャック37,38も,搬送装置30およびウェハ
チャック36と同一の構成を有しており,同様に例えば
50枚のウェハWを一括して把持し,搬送するように構
成されている。
【0029】次に,ウェハWを洗浄処理する洗浄装置1
2〜17はいずれも同様の構成を有しているので,図3
〜図5を参照にして,処理温度として例えば30℃とい
った常温に温調されたアルカリ系洗浄液を用いる洗浄装
置12を代表として説明する。
【0030】図3は,洗浄装置12内に備えられた洗浄
槽40の断面図であり,図4は,洗浄液を循環流通させ
た場合の洗浄装置12の回路系統の説明図である。ま
ず,図3に示すように,洗浄装置12内に備えられた洗
浄槽40はウェハWを収納するのに充分な大きさを有す
る箱形の内槽50と外槽51から構成されている。内槽
50の上面は開口しており,この上面の開口部を介して
ウェハWが内槽50の内部に挿入される。外槽51は,
内槽50の上端からオーバーフローした洗浄液を受けと
めるように,内槽50の開口部を取り囲んで装着されて
いる。洗浄槽40には洗浄液を槽内に充填するための洗
浄液供給回路40aが備えられている。
【0031】洗浄槽40の下方には,超音波振動子を内
蔵しているメガソニック器52が装着されている。この
メガソニック器52から発振された超音波は,洗浄槽4
0内に充填された洗浄液を振動させ,ウェハWの表面に
付着したパーティクルを除去する作用がある。また,洗
浄槽40内の洗浄液は,メガソニック器52からの超音
波を吸収し,その振動エネルギーによって温度が上昇す
るようになっている。また,洗浄槽40とメガソニック
器52の間には水槽53が設けられており,該水槽53
内の水を介してメガソニック器52からの超音波が洗浄
槽40内の洗浄液に伝搬するように構成されている。
【0032】図4に示すように内槽50と外槽51との
間には,ウェハWの洗浄処理中に洗浄液を循環流通させ
て供給する循環供給回路54が接続されている。この循
環供給回路54の一方は弁55を介して外槽51の底面
に接続されており,循環供給回路54の途中には,ポン
プ56,ダンパ57,ヒータ58,熱交換器59,フィ
ルタ60が順に配列され,循環供給回路54の他方はノ
ズル61に接続されている。そして,弁55を開くこと
によって,内槽50から外槽51にオーバーフローした
洗浄液を,循環供給回路54に流入させるようになって
いる。循環供給回路54に流入した洗浄液は,ポンプ5
6の稼働によって,ダンパ57,ヒータ58,熱交換器
59,フィルタ60の順に流して温調及び清浄化させた
後,ノズル61を経て再び内槽50内に供給するように
なっている。ノズル61は,図3に示すように洗浄槽4
0の下方に対をなして配置されており,ウェハWの表面
に向かって洗浄液を供給するように構成されている。
【0033】ここで,洗浄槽40内には,槽内の温度を
測定するための温度計65が配置されており,温度計6
5はコントローラ66に接続されている。このコントロ
ーラ66は,ヒータ58及び熱交換器59内部に冷却水
を導入する冷却水供給路67の途中に配置された弁68
に接続されている。そして,温度計65が検出した槽内
の洗浄液の温度の測定値はコントローラ66へ送信さ
れ,コントローラ66はこの送信を基準に所定の制御信
号をヒータ58又は弁68の何れかに送信する構成にな
っている。
【0034】即ち,熱交換器59は,先に説明したメガ
ソニック器52の超音波によって洗浄槽40内の洗浄液
の温度が所定の処理温度よりも高くならないように,洗
浄槽40内に供給される前の洗浄液を予め冷却しておく
機能を有している。熱交換器59内部の具体的な構成を
説明すると,図5に示すように,熱交換器59の流入口
69はヒータ58側に設けられ,流出口70はフィルタ
60側に設けられている。熱交換器59内部を例えばP
FA(4フッ化エチレンとパーフロロアルキルビニルエ
ーテルの共重合樹脂)を管の材質とする上記冷却水供給
路67が貫通しており,熱交換器59内部に流入する洗
浄液を冷却するために,この冷却水供給路67の内部に
は冷却水が流れている。予め洗浄液を冷却する場合に
は,コントローラ66は弁68に制御信号を送信し弁6
8を開き,冷却水供給路70を介して熱交換器59内部
に冷却水が導入され,熱交換器59内部に流入する洗浄
液を冷却する構成になっている。
【0035】一方,ヒータ58は,洗浄槽40内の洗浄
液が所定の処理温度よりも低くならないように,洗浄槽
40内に供給される前の洗浄液を予め加熱しておく機能
を有している。予め洗浄液を加熱する場合には,コント
ローラ66はヒータ58に所定の制御信号を送信して,
ヒータ58は洗浄液を加熱する構成になっている。この
ように,予め冷却又は加熱された洗浄液を洗浄槽40内
に供給することにより,洗浄槽40内の洗浄液の温度
を,例えば30℃といった常温等に設定し維持すること
が可能となる。
【0036】また,洗浄装置13〜17内で超音波洗浄
を必要とする洗浄装置も洗浄装置12と同様の構成を備
えており,詳細な説明は省略する。
【0037】次に,以上のように構成された本実施の形
態にかかる洗浄装置12〜17を備えた洗浄システム1
におけるウェハWの処理工程を説明する。
【0038】まず,図示しない搬送ロボットが未だ洗浄
されていないウェハWを例えば25枚ずつ収納したキャ
リアCを搬入・取出部2の搬入部5に載置する。そし
て,この搬入部5に載置されたキャリアCを移送装置7
によって隣接するローダ6へ移送する。ローダ6では,
例えばキャリアC二個分の50枚のウェハWをキャリア
Cから取り出し,更にオリフラ合わせした状態で50枚
のウェハWを整列待機させる。
【0039】続いて,既にウェハチャック洗浄・乾燥装
置11において洗浄および乾燥処理された搬送装置30
のウェハチャック36が,ローダ6に整列している待機
状態のウェハWの上方に移動し,その整列されたウェハ
Wをウェハチャック36により50枚単位で一括して把
持する。そして,それらウェハWを洗浄装置12,13
に順次搬送する。こうして,ウェハWの表面に付着して
いる有機汚染物,パーティクル等の不純物質を除去する
ための洗浄を行う。
【0040】代表して洗浄装置12での洗浄処理を説明
する。予め,洗浄槽40の内槽50内へ洗浄液供給回路
40aにより予め30℃等といった常温に温調された洗
浄液が供給され,洗浄液の充填が行われる。次に,50
枚のウェハWを保持した搬送装置30のウェハチャック
36が洗浄槽40内に下降する。そして,このウェハW
を洗浄槽40内のボート部42に受け渡し,ウェハWは
洗浄液に浸漬されて洗浄処理が行われる。
【0041】この時,図3に示したように,ウェハWに
付着したパーティクルの除去効果を高めるために,洗浄
槽40の下方に装着されたメガソニック器52が作動す
る。具体的には浸漬しているウェハWにメガソニック器
52からの超音波による振動を伝達して,ウェハWの周
りの水分子に振動力を付与し,ウェハ表面からパーティ
クルをゆり落す。洗浄槽40に与えられる振動は400
kHzから2MHzの周波数帯域の超音波なので液中の
キャビテーションの発生がなく,ウェハWにダメージを
与えずクォーターミクロンのパーティクルが除去でき
る。
【0042】一方,図4に示したように,循環供給回路
54において洗浄液の循環が開始される。ウェハWの洗
浄中において,内槽50の上方から溢れ出た洗浄液を外
槽51に受けとめて,洗浄液を循環供給回路54に流
す。ポンプ56の稼働によってダンパ57,ヒータ5
8,熱交換器59と流してフィルタ60で清浄化した
後,内槽50に配置されているノズル61によって内槽
50の下方から再び供給し洗浄液を循環させる。以後,
この循環を繰り返し洗浄液の再利用を図り,洗浄液の消
費量を節約する。
【0043】ここで,洗浄槽40内おいてより効果的な
洗浄処理が行われるためには,洗浄槽40内の洗浄液の
温度が予め定められた所定の常温及び低温で維持される
ことが大切である。少なくとも処理中に洗浄液の温度が
所定の常温及び低温を基準にある一定の許容範囲以内に
なるように抑えるべきである。本実施の形態では,例え
ば許容範囲を5℃以内とし洗浄液の処理温度を30℃に
設定しているため,洗浄液の温度が処理中に35℃以上
になるのは好ましくない。
【0044】しかし,メガソニック器52から超音波振
動が照射されているので,洗浄槽40に充填された洗浄
液の水分子が超音波振動を吸収し,その振動エネルギー
によって洗浄液の温度が僅かながら上昇する。特にこの
まま洗浄液の温度の上昇を放置しておくと洗浄液の洗浄
能力が強くなりすぎて,メガソニック器52による超音
波振動との相まってウェハWの表面を荒れさせてしま
う。
【0045】そこで,洗浄槽40内の洗浄液の温度が,
メガソニック器52による振動エネルギーによって上昇
するのを見越して,予め熱交換器59によって冷却した
洗浄液を循環供給回路54を介して供給する。これによ
り,洗浄槽40内で超音波を吸収しその振動エネルギー
によって所定の処理温度となった洗浄液は,ウェハWを
有効に洗浄処理する。そして,予め熱交換器59によっ
て冷却した洗浄液を以後も供給し続けると共に,さらに
振動エネルギーによって許容範囲外の温度となる前に洗
浄処理に使用された洗浄液を内槽50から溢れ出させて
外槽51により排液するので,洗浄槽40内では,所定
の処理温度にある洗浄液が充填され続けている状態とな
る。図6はこの様子を示すものであり,横軸を処理時間
[t],縦軸を洗浄槽40に供給される洗浄液の温度
[℃]とした。図6中では処理時間X1が経過するとメ
ガソニック洗浄が開始している。
【0046】この場合,循環が開始されると洗浄槽40
内に配置された温度計65によって洗浄液の温度が測定
され,その測定値がコントローラ66に入力される。コ
ントローラ66はこのまま洗浄液を洗浄槽40内に循環
供給しても洗浄槽40内で洗浄液は所定の処理温度より
も高い状態になると判断するので,弁68に制御信号を
送信する。弁68が開き冷却水供給路67内部を流れて
冷却水が熱交換器59内部に導入される。
【0047】そして,図5に示したように,洗浄液が熱
交換器59内部に流入すると,洗浄液は冷却水供給路6
7に接触し冷却水供給路67の冷熱が洗浄液に伝わり,
洗浄液は迅速に冷却される。そして,図6中の直線cに
示すように,このような予め冷却された洗浄液を洗浄槽
40に供給することにより,洗浄槽40内の洗浄液は所
定の処理温度となる。こうして,従来困難であった洗浄
液の常温化が達成され,洗浄処理中において洗浄槽40
内ではウェハWに対して面荒れのない好適な洗浄処理が
行われる。
【0048】一方,温度計65から洗浄液の温度の測定
値がコントローラ66に入力され,コントローラ66が
このまま洗浄液を洗浄槽40内に循環供給しても洗浄槽
40内で洗浄液が所定の処理温度よりも低い状態になる
と判断した場合には,まずコントローラ66はこの測定
値に基づいて洗浄液の温度を迅速に加熱できるヒータ5
8の発熱量を計算する。そして,コントローラ66は,
この計算値に基づいて所定の制御信号をヒータ58に出
力し,ヒータ58は洗浄液を加熱する。このような予め
加熱された洗浄液を洗浄槽40に供給することにより,
洗浄槽40内の洗浄液は所定の処理温度となる。こうし
て,ヒータ58及び熱交換器59を併用することによ
り,洗浄液の温度の上下変動の如何にかかわらず,循環
供給回路54のヒータ58又は熱交換器59の何れかで
温調された洗浄液が洗浄槽40に供給されるので,洗浄
処理中は所定の処理温度の洗浄液が洗浄槽40内に充填
され続けることになる。
【0049】所定の洗浄処理が終了後,搬送装置30の
ウェハチャック36が洗浄槽40の内槽50内に下降
し,ボート部42上に保持された50枚のウェハWを一
括して把持して上昇する。こうして50枚のウェハWを
一括して洗浄槽40の内槽50内から取り出し,次の洗
浄装置13へ搬送する。その後,ウェハWを搬送装置3
1,32のウェハチャック37,38と引き続いて以後
各洗浄装置14〜17に順次搬送され,所定の洗浄処理
が行われていく。そして,最後にウェハWは乾燥装置1
8において乾燥され,装填・搬出部4を介してキャリア
C単位で装置外に搬出される。
【0050】また,洗浄槽40には新たな50枚のウェ
ハWが搬入された洗浄処理が繰り返されることになる
が,この場合,図6中の直線cに示すように,洗浄槽4
0に供給する洗浄液の温度は,右上がりに上昇すること
も変動する事もなく,所定の処理温度に維持される。従
って,良好な洗浄処理を何バッチにも渡って繰り返し行
うことが可能となる。
【0051】かくして,本実施の形態の洗浄装置12に
よれば,熱交換器59によって予め冷却した洗浄液を洗
浄槽40内に供給することにより,洗浄槽40内の洗浄
液を,メガソニック器52を備わった洗浄装置12で
も,例えば30℃といった常温に維持することができ
る。従って,許容範囲以上に高温化した洗浄液に超音波
を与えることによるウェハWの面荒れを防止し,従来困
難であった,洗浄液の常温化による好適な洗浄処理等が
実現可能となる。さらに循環供給回路54中にヒータ5
8を配置し,予め加熱した洗浄液も供給することによ
り,洗浄液の温度の上下変動の如何にかかわらず,常に
洗浄槽40内の洗浄液を,所定の処理温度として常温に
維持することができる。従って,洗浄装置12の劣化及
び洗浄時間の長期化を回避でき,良好なウェハWの洗浄
処理を何回も繰り返して行うことが可能となる。
【0052】なお,一例としてウェハWを洗浄処理する
洗浄装置12について主たる説明を行ったが,種々の様
態を採りうるものである。例えば,本実施の形態では,
ヒータ58を,循環供給回路54において熱交換器59
の上流側に配置した場合について説明したが,配置を逆
にしてヒータ58を,循環供給回路54において熱交換
器59の下流側に配置するようにしてもよい。かかる構
成によれば,洗浄液は冷却された後に加熱されるので,
制御容易なヒータ58によって洗浄液の温度を最終的に
調整することができる。
【0053】本発明は,LCD基板,ガラス基板,CD
基板,フォトマスク,プリント基板,セラミック基板の
如き他の基板を扱う洗浄装置などに適応させることも可
能である。また,洗浄槽内の洗浄液を常温及び低温に維
持する場合について説明したが,本発明は,洗浄槽内の
洗浄液を高温に維持する場合にも,有効に適応すること
ができる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば,洗浄槽内の洗浄液を,
振動手段による振動が加えられても,洗浄槽に常温及び
低温等といった所定の処理温度に維持することができ
る。従って,基板の面荒れもなく,従来困難であった洗
浄液の温度の常温化及び低温化による好適な洗浄処理が
実現可能となる。さらに,この洗浄処理は繰り返し行う
ことができるので,洗浄装置の劣化及び洗浄時間の長期
化を回避できる。その結果,例えば半導体デバイス等の
製造を円滑に行え,その生産性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる洗浄装置を備えた
洗浄システムの斜視図である。
【図2】搬送装置を拡大して示す斜視図である。
【図3】洗浄槽の構成を示す断面図である。
【図4】洗浄液を循環流通させる回路系統を示す説明図
である。
【図5】熱交換器の断面図である。
【図6】本実施の形態における処理時間と洗浄液の温度
との関係を示すグラフ図である。
【図7】従来の洗浄装置において継続的にメガソニック
洗浄をした場合の処理時間と洗浄液の温度との関係を示
すグラフ図である。
【図8】従来の洗浄装置において断続的にメガソニック
洗浄をした場合の処理時間と洗浄液の温度との関係を示
すグラフ図である。
【符号の説明】
1 洗浄システム 12 洗浄装置 42 洗浄槽 52 メガソニック器 54 循環供給回路 58 ヒータ 59 熱交換器 66 コントローラ W ウェハ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を収納自在な洗浄液が充填される洗
    浄槽と,洗浄液を前記洗浄槽に供給する供給回路と,洗
    浄液に振動を与える振動手段とを備えた洗浄装置におい
    て,前記供給回路に洗浄液を冷却するための冷却手段を
    配置したことを特徴とする洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記供給回路は,前記洗浄槽から出た洗
    浄液を再び前記洗浄槽内に循環流通させる構成であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記供給回路に洗浄液を加熱するための
    加熱手段を配置したことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段を,前記供給回路において
    前記冷却手段より下流側に配置したことを特徴とする請
    求項3に記載の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 洗浄槽に供給された洗浄液に振動を与え
    て洗浄槽に収納された基板を洗浄する洗浄方法におい
    て,前記洗浄槽内の洗浄液が所定の処理温度となるよう
    に,前記洗浄槽に供給される前の洗浄液を予め冷却する
    ことを特徴とする,洗浄方法。
  6. 【請求項6】 洗浄槽に供給された洗浄液に振動を与え
    て洗浄槽に収納された基板を洗浄する洗浄方法におい
    て,前記洗浄槽内の洗浄液が所定の処理温度となるよう
    に,前記洗浄槽に供給される前の洗浄液を予め冷却およ
    び/または加熱することを特徴とする,洗浄方法。
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