JPH11155537A - 杜仲茶の製造方法 - Google Patents

杜仲茶の製造方法

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JPH11155537A
JPH11155537A JP9332863A JP33286397A JPH11155537A JP H11155537 A JPH11155537 A JP H11155537A JP 9332863 A JP9332863 A JP 9332863A JP 33286397 A JP33286397 A JP 33286397A JP H11155537 A JPH11155537 A JP H11155537A
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JP
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leaf
drying
leaves
dried
kneading
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JP9332863A
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Inventor
Kuniyasu Okamura
邦康 岡村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 杜仲葉を切断、破砕、粉砕しながら乾燥し、
杜仲の生葉の茎部分と葉部分との含水率が均一になるよ
うにして粉末状に粉砕処理される杜仲茶の製造方法を提
供する。 【解決手段】 採取した社仲の生葉を短冊状に切断する
生葉裁断工程Aと、生葉を熱処理する生葉熱処理工程B
と、上記熱処理生葉を攪拌しながら熱風により葉の表面
水分・付着水分を除去・乾燥させる第1乾燥工程Dと、
上記乾燥生葉に圧力をかけて練込み・攪拌しながら乾燥
し、葉を破砕する第2乾燥工程Eと、上記乾燥された乾
燥破砕葉を圧力をかけて練込み・葉を破砕する練込破砕
工程Fと、上記乾燥破砕葉を圧力をかけて練込み・攪拌
しながら乾燥し、葉を破砕する第3乾燥工程Gと、上記
乾燥破砕葉を熱風により乾燥させる第4乾燥工程Hと、
乾燥破砕葉を粉末状に粉砕する粉砕工程Iと、上記粉末
状の乾燥粉砕葉を熱風により乾燥する第5乾燥工程J
と、からなる杜仲茶の製造方法である。これにより、緑
色の抽出液が抽出可能な高品質の杜仲茶が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、杜仲茶の製造方法
に係り、特に、杜仲の生葉の茎部分と葉部分との含水率
を均一に練込み・乾燥させるとともに、緑色の抽出液が
得られるように杜仲茶を粉末状に粉砕処理したものに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、杜仲茶の製造方法は、例えば、特
開平3ー240471号公報に見るように、原料として
杜仲の生葉を用い、これを蒸煮または釜炒り、揉捻、乾
燥の各工程を経て杜仲茶を製造している。また、特開平
8ー322525号公報に見るように、杜仲茶を蒸した
後、揉捻し、更に熟成しながら乾燥し、この乾燥物を焙
煎するとき、熟成・乾燥させ、破砕して製品とする。
【0003】ところで、杜仲の生葉は、硬い茎の部分と
比較的やわらかい葉の部分との含水率が大幅に異なると
ともに、その乾燥時間も異なる。このような条件におけ
る上記杜仲茶の製造方法では、杜仲の生葉をそのまま加
工するので、茎の部分や葉の部分を全て使用することと
なる。従って、乾燥しにくい茎の部分の含水率を適正値
に合わせると葉の部分が乾燥過多となり、乾燥し易い葉
の部分の含水率を適正値に合わせると茎の部分が乾燥不
足で原形を残してしまう。このため、緑色の良質な杜仲
茶を抽出できないという問題がある。
【0004】更に、生葉の大きさのまま加工し、杜仲の
生葉の蒸し回数と、揉捻回数が少ないから、最終製品と
なる杜仲茶の粉砕径が大きく、十分に葉や茎の組織がほ
ぐれておらず、杜仲茶として満足する程の茶成分の抽出
が期待できない上に、粉末状の杜仲茶を要求するティー
バッグに利用し難いという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたもので、特に、杜仲の生葉の茎部分と
葉部分との含水率が均一になるよう練込み・乾燥させる
とともに、緑色の抽出液が得られるように杜仲茶を粉末
状に粉砕処理した杜仲茶の製造方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
した杜仲茶の製造方法は、採取した杜仲の生葉を短冊状
に切断する生葉裁断工程と、生葉を熱処理する生葉熱処
理工程と、上記熱処理生葉を攪拌しながら熱風により葉
の表面水分・付着水分を除去・乾燥させる第1乾燥工程
と、上記乾燥生葉に圧力をかけて練込み・攪拌しながら
乾燥し、葉を破砕する第2乾燥工程と、上記乾燥された
乾燥破砕葉を圧力をかけて練込み・葉を破砕する練込破
砕工程と、上記乾燥破砕葉を圧力をかけて練込み・攪拌
しながら乾燥し、葉を破砕する第3乾燥工程と、上記乾
燥破砕葉を熱風により乾燥させる第4乾燥工程と、乾燥
破砕葉を粉末状に粉砕する粉砕工程と、上記粉末状の乾
燥粉砕葉を熱風により乾燥する第5乾燥工程と、からな
ることを特徴とするものである。
【0007】請求項2に記載した杜仲茶の製造方法は、
請求項1記載の杜仲茶の製造方法において、生葉裁断工
程は生葉を5〜20mm程度の幅に切断し、生葉熱処理
工程は飽和蒸気又は90℃以上の熱湯で20〜60秒加
熱し、第1乾燥工程は熱風温度80〜120℃で20〜
30分加熱し、第2乾燥工程は熱風温度80〜120℃
で20〜30分加熱し、練込破砕工程は常温で圧力練込
を20〜30分行い、第3乾燥工程は熱風温度40〜6
0℃で40〜60分加熱し、第4乾燥工程は熱風温度7
0〜90℃で40〜60分加熱し、粉砕工程は杜仲茶を
6〜20メッシュパス程度に粉砕し、第5乾燥工程は熱
風温度70〜90℃で40〜60分加熱することを特徴
とするものである。
【0008】請求項3に記載した杜仲茶の製造方法は、
採取した杜仲の生葉を短冊状に切断する生葉裁断工程
と、上記生葉を熱処理する生葉熱処理工程と、上記熱処
理生葉を攪拌しながら熱風により葉の表面水分・付着水
分を除去・乾燥させる第1乾燥工程と、上記乾燥された
乾燥破砕葉を圧力をかけて練込み、葉を破砕する第1練
込破砕工程と、上記乾燥生葉に圧力をかけて練込み、攪
拌しながら乾燥し、葉を破砕する第2乾燥工程と、上記
乾燥された乾燥破砕葉を圧力をかけて練込み・葉を破砕
する第2練込破砕工程と、上記乾燥破砕葉を熱風により
乾燥させる第3乾燥工程と、乾燥破砕葉を粉末状に粉砕
する粉砕工程と、上記粉末状の乾燥粉砕葉を熱風により
乾燥する第4乾燥工程と、からなることを特徴とするも
のである。
【0009】請求項4に記載した杜仲茶の製造方法は、
請求項3記載の杜仲茶の製造方法において、生葉裁断工
程は生葉を5〜20mm程度の幅に切断し、生葉熱処理
工程は飽和蒸気又は90℃以上の熱湯で20〜60秒加
熱し、第1乾燥工程は熱風温度80〜120℃で20〜
30分加熱し、第1練込破砕工程は常温で圧力練込を2
0〜30分行い、第2乾燥工程は熱風温度80〜120
℃で20〜30分加熱し、第2練込破砕工程は常温で圧
力練込を20〜30分行い、第3乾燥工程は熱風温度7
0〜90℃で40〜60分加熱し、粉砕工程は杜仲茶を
6〜20メッシュパス程度に粉砕し、第4乾燥工程は熱
風温度70〜90℃でで40〜60分加熱することを特
徴とするものである。
【0010】請求項5に記載した杜仲茶の製造方法は、
請求項1、2、3または4記載の杜仲茶の製造方法で製
造した杜仲茶を120〜220℃で1〜3分焙煎するこ
とを特徴とするものである。
【0011】
【作用】本発明の請求項1に記載した杜仲茶の製造方法
は、先ず、採取した掌大形状の含水率75%前後の杜仲
の生葉を短冊状に切断する。裁断後の生葉は殺菌のため
に蒸気または熱湯で熱処理され、続いて、熱処理生葉を
攪拌しながら熱風で葉の表面水分・付着水分を除去・乾
燥させて含水率40〜45%程度にする第1乾燥が行わ
れる。更に、上記乾燥生葉に圧力をかけて練込み・攪拌
しながら破砕して含水率20〜25%程度にする第2の
乾燥を行う。続いて、上記乾燥破砕葉に圧力をかけて練
込み・破砕する。更に、上記乾燥破砕葉に圧力をかけて
練込み・攪拌しながら含水率10〜15%程度に乾燥
し、葉を破砕する第3の乾燥と、熱風により含水率6〜
8%程度にする第4の乾燥を行う。この後、上記乾燥破
砕葉を粉末状に粉砕し、最後に粉末の乾燥粉砕葉を熱風
により含水率4〜5%程度にする第5の乾燥を行って杜
仲茶を製造する。
【0012】上記杜仲茶の製造方法によると、まず、掌
大形状の社仲の生葉は小さく切断される。これにより後
の熱処理を可能にし、乾燥効率のよい加工ができる。そ
して、少しずつ乾燥と練込み破砕とを繰り返す。これに
より、葉を破砕して繊維をほぐし抽出性を良くするとと
もに、緑色を失わないで乾燥させる。この後、粉末状に
粉砕して乾燥粉砕葉とする。最後に茎と葉とを熱風によ
り乾燥させ、葉と茎とを均一に乾燥させる。これによ
り、緑色の抽出液となる粉末状の杜仲茶が得られる。
【0013】請求項2に記載した杜仲茶の製造方法は、
先ず、掌大形状の杜仲の生葉を5〜20mm程度の幅に
切断し、これを飽和蒸気又は90℃以上の熱湯で20〜
60秒加熱して生葉熱処理を行う。続いて、第1乾燥に
おいて、含水率40〜45%程度になるように、生葉を
熱風温度80〜120℃で20〜30分加熱する。第2
乾燥においては、含水率20〜25%程度になるように
熱風温度80〜120℃で20〜30分加熱する。この
後、常温で練り込み破砕を20〜30分行った後、第3
乾燥において、含水率10〜15%程度になるように熱
風温度40〜60℃で40〜60分加熱する。更に、第
4乾燥において、含水率6〜8%程度になるように熱風
温度70〜90℃で40〜60分加熱する。上記乾燥後
に、破砕葉を6〜20メッシュパス程度に粉砕する。最
後に、第5乾燥において、含水率4〜5%程度になるよ
うに熱風温度70〜90℃で40〜60分加熱する。
【0014】上記杜仲茶の具体的な製造方法によると、
含水率75%程度の杜仲の生葉は、5〜20mm程度の
幅に切断される。この後、少しずつ含水率を低くする乾
燥と、その大きさを小さくし、硬さをやわらかくする練
込み破砕とを正確な温度と時間管理のもとに行う。そし
て、6〜20メッシュパス程度に粉砕した粉末状の乾燥
粉砕葉を得る。最後に、熱風により乾燥のみを行い、緑
色の抽出液となる含水率4〜5%範囲内の杜仲茶が製造
される。
【0015】請求項3に記載した杜仲茶の製造方法は、
先ず、採取した含水率75%前後の杜仲の生葉を短冊状
に切断する。裁断後の生葉は殺菌のために蒸気または熱
湯で熱処理され、続いて、熱処理生葉を攪拌しながら熱
風で葉の表面水分・付着水分を除去・乾燥させて含水率
40〜45%程度にする第1乾燥が行われる。次に、上
記生葉に圧力をかけて第1の練込み・破砕を行う。更
に、上記乾燥生葉に圧力をかけて練込み・攪拌しながら
破砕して含水率20〜25%程度にする第2の乾燥を行
う。続いて、上記乾燥破砕葉に圧力をかけて第2の練込
み・破砕を行う。その後、熱風により含水率6〜8%程
度にする第3の乾燥を行う。この後、上記乾燥破砕葉を
粉末状に粉砕する粉砕工程を行う。最後に、粉末の乾燥
粉砕葉を熱風により含水率4〜5%程度にする第4の乾
燥を行って杜仲茶を製造する。
【0016】上記杜仲茶の製造方法によると、まず、掌
大形状の社仲の生葉は小さく切断される。これにより後
の熱処理を可能にし、乾燥効率のよい加工ができる。そ
して、少しずつ乾燥と練込み破砕とを繰り返す。これに
より、葉を破砕して繊維をほぐし抽出性を良くするとと
もに、緑色を失わないで乾燥させる。この後、粉末状に
粉砕して乾燥粉砕葉とする。最後に茎と葉とを熱風によ
り均一な含水率4〜5%程度に乾燥させ、葉と茎とが均
一に乾燥された緑色の抽出液となる粉末状の杜仲茶が得
られる。
【0017】請求項4に記載した杜仲茶の製造方法は、
先ず、生葉を5〜20mm程度の幅に切断し、これを飽
和蒸気又は90℃以上の熱湯で20〜60秒加熱して生
葉熱処理を行う。続いて、第1乾燥において、含水率4
0〜45%程度になるように、生葉を熱風温度80〜1
20℃で20〜30分加熱する。そして、第1練込破砕
を常温で圧力練込により20〜30分行う。上記乾燥生
葉に圧力をかけて攪拌しながら破砕して第2の乾燥を行
う。第2乾燥において、含水率20〜25%程度になる
ように熱風温度80〜120℃で20〜30分加熱す
る。この後、第2練込破砕を常温で圧力練込により20
〜30分行う。その後、第3乾燥において、含水率6〜
8%程度になるように熱風温度40〜60℃で70〜9
0分加熱する。上記乾燥後に、破砕する葉を6〜20メ
ッシュパス程度に粉砕する。最後に、第5乾燥におい
て、含水率4〜5%程度になるように熱風で40〜60
分加熱する。
【0018】上記杜仲茶の具体的な製造方法によると、
含水率75%程度の杜仲の生葉は、5〜20mm程度の
幅に切断され、この後少しずつ含水率を低くする乾燥
と、その大きさを小さくし、硬さをやわらかくする練込
み破砕とを正確な温度と時間管理のもとに積極的に数回
にわたり20〜90分間隔で行う。そして、6〜20メ
ッシュパス程度に粉砕した粉末状の乾燥粉砕葉を得る。
最後に、熱風により乾燥のみを行い、緑色の抽出液とな
る含水率4〜5%範囲内の杜仲茶が製造される。
【0019】請求項5に記載した杜仲茶の製造方法は、
上記請求項1、2、3または4記載の杜仲茶の製造方法
で製造した杜仲茶を使用し、これを更に120〜220
℃で1〜3分焙煎する。焙煎によって抽出する水色及び
味は従来の製法による杜仲茶に近く、従来の製品に比較
すると、極めて抽出性が良好な杜仲茶となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施形態につい
て説明する。図1は第1実施形態の杜仲茶の製造方法を
示すフローチャート図であり、図2は第1実施形態の各
工程における生葉の処理状態の説明図、また、図4〜図
12は各工程で使用される処理機の断面図である。
【0021】本発明の第1実施形態の杜仲茶の製造方法
を、図1に示すフローチャートの製造工程と、図2の生
葉の処理状態の説明図及び図4以下に示す各処理機によ
り説明する。先ず、生葉裁断工程(A)は、採取した含
水率75%前後の掌大形状の杜仲の生葉1を5〜20m
m程度の幅に短冊状に切断した生葉1Aにする。この生
葉裁断は、葉の形状を小片化するとともに、熱処理時に
重なった葉に熱を廻り易くして蒸しむらをなくすための
である。これで、葉の酸化酵素を不活性化して、後工程
での葉の褐色化を防ぎ、緑色の抽出液が抽出できるよう
にする。
【0022】上記生葉裁断工程に使用される生葉切断装
置を、図4に示す生葉カッター100が使用される。そ
の構成は、一対の回転軸10,11と、これに取付けた
多数枚の円板刃13,15とからなる。上記回転刃1
3,15は対向し合う方向に回転し、生葉1を5〜20
mm程度の幅に切断して生葉1Aとする。勿論、手で切
断したり、他の切断装置を使用しても良い。
【0023】上記生葉1Aは、生葉熱処理工程(B)に
より飽和蒸気又は90℃以上の熱湯で20〜60秒間加
熱し、生葉1Aの殺菌と熱処理を行う。上記生葉1Aの
熱処理により、生葉に有するすべての酸化酵素を不活性
化して、乾燥中の葉の褐色化を防ぎ、緑緑色の抽出液が
抽出できるようにする。この生葉熱処理は、緑茶の製造
方法と同じ目的で行われる。
【0024】上記生葉熱処理工程(B)に使用される生
葉熱処理装置は、例えば、図5に示す緑茶の蒸機101
が使用される。その構成は、蒸気の供給手段を備えた蒸
胴16に金網筒状の回転胴17を回転可能に配置し、そ
の内部に回転軸18を回転可能に配置し、回転軸18に
多数の攪拌羽根19を設けている。上記回転胴17と回
転軸18は逆方向に回転される。
【0025】上記蒸機101により、生葉1Aは回転胴
17内に投入され、回転で攪拌されながら攪拌羽根19
により攪拌され、蒸胴16内に供給される蒸気により蒸
され殺菌と熱処理がなされる。勿論、生葉熱処理装置
は、熱湯浸漬装置など他の熱処理装置を使用しても良
い。
【0026】続いて、生葉冷却工程(C)により、熱処
理した生葉1Aを一旦冷却する。この生葉冷却は、次の
第1乾燥工程(D)に送り込む前に加熱処理された杜仲
茶をエア吹付けの空冷により冷却して熱による葉の蒸れ
を防止するものである。この生葉熱処理は、後工程の乾
燥・練込みが回分形であるために、50〜100kgの
杜仲茶を一時貯留させることから、緑茶の製造方法と同
じ目的で行うものであり、本発明方法において必須では
なく、後工程の乾燥・練込み装置が小型で、短時間に次
の乾燥工程に熱処理生葉1Aを移行する場合には生葉冷
却工程(C)を省略しても良い。上記生葉冷却工程
(C)に使用される生葉冷却装置は、例えば、図5に示
す緑茶の冷却機102が使用される。その構成は、風胴
20内に無端状の輸送ネット21を配置し、この輸送ネ
ット21に空気を送風するものである。これにより、輸
送ネット21上の加熱処理された杜仲茶をエア吹付けの
空冷により冷却する。
【0027】次に、上記生葉1Aの第1乾燥工程(D)
を行う。この第1乾燥工程は、上記熱処理生葉1Aの葉
を攪拌しながら含水率40〜45%程度になるように、
生葉を熱風温度80〜120℃で20〜30分程度加熱
する。この乾燥で葉表面に付着した水分を速やかに除去
するとともに、葉の表面付近の内部水分の乾燥を促進さ
せ、次の練込破砕工程で葉の破砕が促進するように乾燥
効率を向上させる。
【0028】上記第1乾燥工程(D)に使用される乾燥
機は、例えば、図6,7に示す緑茶の葉打機が乾燥機1
10として採用される。その構成は、金網筒状の乾燥胴
23を水平姿勢にハウジング24内に、その支持軸25
で支持している。上記乾燥胴23はモータ27によりベ
ルト29を介して低速回転されるようになっている。ま
た、ハウジング24の片側には、ヒーター40と送風機
41を駆動するモータ43とを備え、乾燥胴23内に熱
風を送り込むようになっている。そして、ハウジング2
4の上部には、排気口45を備えている。
【0029】上記乾燥機110により、熱処理生葉1A
は乾燥胴23にホッパ31から投入され、回転で攪拌さ
れながら表面水分や付着水分を熱風により乾燥除去さ
れ、含水率40〜45%程度になるように、熱風温度8
0〜120℃で20〜30分程度加熱する。そして、乾
燥破砕された乾燥生葉1Bが受箱47に徐々に排出され
る。上記第1乾燥工程における乾燥機110は、緑茶の
葉打機と違い、積極的に葉を破壊して破砕する必要か
ら、葉の表面乾燥過多の状態とし、次工程で葉が破砕さ
れ易くする。上記乾燥機110は連続処理されるが、回
分式の乾燥機でも良い。勿論、他の乾燥装置を使用して
も良い。
【0030】続いて、第2乾燥工程(E)により、上記
乾燥生葉1Bを破砕する。この第2乾燥工程は、上記乾
燥生葉1Bの葉に圧力をかけて練込み、次いで攪拌して
葉魂をほぐしながら熱風で乾燥を繰り返す。即ち、乾燥
生葉1Bを含水率20〜25%程度になるように熱風温
度80〜120℃で20〜30分加熱する。上記第2乾
燥工程で乾燥生葉1Bは、練り込まれて柔軟性を増すと
ともに、破砕されて小片化されつつ乾燥を促進する。
【0031】上記第2乾燥工程(E)に使用される乾燥
機は、例えば、図8に示す乾燥機120が採用される。
その構成は、製茶製造に使用される粗揉機とほぼ同一の
ものであり、竹床51を張った揉胴50の内部に回転軸
53を配置する。この回転軸53に複数の揉手55を備
え、この揉手55はバネ57により揉胴50の内部に押
圧させている。上記乾燥機120により、揉胴50に投
入された乾燥生葉1Bを送り込まれる熱風と揉手55の
押圧回転により、乾燥生葉1Bが練込まれ・破砕されて
乾燥させられる。尚、製茶の製法と異なり、積極的に葉
を破壊して破砕する必要から、粗揉機と比較して練込み
圧力を強く、且つ乾燥速度を遅くしている。勿論、他の
乾燥装置を使用しても良い。
【0032】そして、練込破砕工程(F)により、上記
乾燥された乾燥破砕葉1Bを圧力をかけて練込み・葉を
破砕する。この練込破砕工程(F)は、常温の状態で乾
燥を中断し葉魂に圧力を掛けて練込み、第2乾燥工程で
表面乾燥が進行した葉の水分を均一にするとともに、葉
を20〜30分間にわたり破砕しながら葉の組織を柔軟
にして、緑色の抽出液が得られるようにするものであ
る。
【0033】上記練込破砕工程(F)に使用される練込
破砕機は、例えば、図9に示す練込破砕機130が採用
される。このものは、製茶製造に使用される揉捻機とほ
ぼ同一のものであり、その構成は、練込円盤61と、こ
の上面63に載せられた練込筒65と、この練込筒65
をモータ60で駆動し、旋回移動させるクランク部材6
7と、練込筒65内に投入された乾燥葉1Bをプレスす
る押板69と、この押板69を所定の圧力Pで押圧する
錘Wとを備えている。
【0034】上記練込破砕機130により、練込筒65
内に投入された乾燥葉1Bを所定の圧力Pで押圧した状
態にて、クランク部材67による練込筒65の旋回移動
で乾燥葉1Bを練込破砕する。尚、上記練込破砕機13
0は、製茶製造に使用される揉捻機を使用できるが、緑
茶製法と異なり、積極的に葉を破壊して破砕する必要か
ら、揉捻機と比較して練込み圧力を強く、且つ長時間運
転して葉を小片に破砕する。勿論、他の練込破砕機を使
用しても良い。
【0035】続いて、練込破砕された乾燥破砕葉1Cに
対して、第3乾燥工程(G)を行う。この第3乾燥工程
(G)は、上記第2乾燥工程と同様に、乾燥破砕葉1C
に圧力をかけて練込み・攪拌しながら乾燥して葉を破砕
し、含水率10〜15%程度になるように熱風温度40
〜60℃で40〜60分加熱する。
【0036】上記第3乾燥工程(G)に使用される乾燥
機は、例えば、図10,11に示す乾燥機140が採用
される。このものは、製茶製造に使用される中揉機とほ
ぼ同一のものであり、その構成は、揉胴70の内部に回
転軸71を配置する。この回転軸71に複数の揉手73
を備え、この揉手73はバネ75により揉胴70の内部
を強く押圧させている。また、揉胴70の片側には、乾
燥破砕葉1Cのホッパ78と、熱風用のヒータ77と、
反対側には回転軸71に直結した排気扇79とを備えて
いる。
【0037】上記乾燥機140により、揉胴70に投入
された乾燥破砕葉1Cは、揉胴70の回転と同一方向に
約1.5倍の速さで回転される複数の揉手73とにより
練込みされ、且つ40〜60℃の熱風て攪拌乾燥して2
〜4メッシュパス程度に破砕され乾燥破砕葉1Dとな
る。尚、上記乾燥機140は回分式であるが、連続式と
しても良い。勿論、乾燥機140は再乾機や上記乾燥機
120と同一のものでもよい。
【0038】続いて、第4乾燥工程(H)により、上記
乾燥破砕葉1Dを熱風乾燥する。この第4乾燥工程
(H)は、熱風による一般的な乾燥機による乾燥であっ
て、含水率6〜8%程度になるように熱風温度40〜6
0℃で70〜90分加熱する。
【0039】この第4乾燥工程(H)に使用される乾燥
機は、例えば、図12に示すバンド乾燥機150が採用
される。その構成は、複数段のメッシュベルト80から
なるコンベア81と、乾燥破砕葉1Dのホッパ783
と、熱風用のヒータ85及び送風機87と、受箱89と
からなる。勿論、他の方式の乾燥機を採用しても良い。
【0040】上記乾燥機150により、コンベア81上
に投入された乾燥破砕葉1Dは、ヒータ85及び送風機
87からの40〜60℃の熱風により乾燥されながら複
数段メッシュベルト80上を下側へと移動し、所定の含
水率6〜8%程度になったところで受箱89へ排出され
る。
【0041】そして、粉砕工程(I)により、上記乾燥
破砕葉1Dを粉末状に粉砕する。この粉砕工程(I)
は、乾燥破砕葉1Dを6〜20メッシュパス程度に粉砕
する。急須による抽出用には、2〜6メッシュパス程度
に粉砕し、ティパック用とするには10〜16メッシュ
パス程度に粉砕する。この粉砕工程(I)に使用される
粉砕機は、例えば、図13に示す粉砕機160が採用さ
れる。その構成は、対向する回転軸90,91に取付け
た粉砕円盤93,95と、この対面する粉砕円盤93,
95の粉砕突起93A,95Aの隙間に乾燥破砕葉1D
を投入するホッパ97と受箱99とからなる。勿論、他
の方式の粉砕機を使用しても良い。
【0042】上記粉砕機160により、対面する粉砕円
盤93,95の粉砕突起93A,95Aの隙間に乾燥破
砕葉1Dを投入する。この状態にて、粉砕円盤93,9
5を回転し、乾燥破砕葉1Dを所定の6〜20メッシュ
パス程度の粉末状の乾燥破砕葉1Eに粉砕する。
【0043】この粉砕工程により、乾燥が遅延していた
葉茎の部分が粉砕されて次の乾燥工程で均一な乾燥が可
能となる。この粉砕工程を行わずに茎を十分に乾燥させ
ると、乾燥し易いやわらかい葉の部分は乾燥過多とな
り、緑色の抽出液が得られず品質を低下する。特に、熱
に弱いクロロフィルやビタミン類が破壊される。
【0044】続いて、第5乾燥工程(J)にて、上記粉
末状の乾燥粉砕葉1Eを熱風により含水率4〜5%程度
になるように乾燥する。この第5乾燥工程は、上記第4
乾燥工程で使用したバンド乾燥機140がそのまま採用
される。この乾燥工程では、上記粉砕された乾燥粉砕葉
1Eを、更に熱風で40〜60分間程度乾燥させて茎や
葉が均一な含水率4〜5%程度になるように乾燥する。
この乾燥工程により、緑色の抽出液が得られる杜仲茶1
Fとなる。
【0045】最後に、上記乾燥で温度上昇した乾燥粉砕
葉1Eを冷却する冷却工程(K)を行い、最終的に杜仲
茶1Fとする。勿論、この冷却工程(K)は本発明に必
須ではなく、杜仲茶1Fの処理量が少量であれば、自然
冷却させても良い。
【0046】以上のように、上記杜仲茶の製造方法によ
ると、含水率75%程度の杜仲の生葉は、5〜20mm
程度の幅に切断される。この後、少しずつ含水率を低く
する乾燥と、その大きさを小さくし、硬さをやわらかく
する練込み破砕とを正確な温度と時間管理のもとに行
う。そして、6〜20メッシュパス程度に粉砕した粉末
状の乾燥粉砕葉を得る。最後に、熱風により乾燥のみを
行い、最良な緑色の抽出液となる含水率4〜5%の最良
の杜仲茶が製造される。
【0047】上記第1実施形態の杜仲茶の製造方法によ
ると、下記の効果が奏される。まず、掌大形状の社仲の
生葉は小さく切断される。これにより後の熱処理を可能
にし、乾燥効率のよい加工ができる。そして、少しずつ
乾燥と練込み破砕とを繰り返す。これにより、葉を破砕
して繊維をほぐし抽出性を良くするとともに、緑色を失
わないで乾燥させる。この後、粉末状に粉砕して乾燥粉
砕葉とする。最後に茎と葉とを熱風により均一な含水率
4〜5%程度に乾燥させ、葉と茎とが均一に乾燥された
緑色の抽出液となる粉末状の良質な杜仲茶が得られる。
【0048】本発明の杜仲茶の製造方法は、上記第1実
施形態のものに限定されず、発明の要旨内での変更が可
能である。図3に示す第2実施形態のような杜仲茶の製
造方法としても良い。
【0049】以下、第2実施形態を、図3に示すフロー
チャートに基づいて説明する。先ず、生葉裁断工程
(A)は、含水率75%前後の採取した掌大形状の杜仲
の生葉1を5〜20mm程度の幅に短冊状に切断して生
葉1Aにする。この生葉裁断は、葉の形状を小片化する
とともに、熱処理時に重なった葉に熱を廻り易くして蒸
しむらをなくすためのものである。これで、葉の酸化酵
素を不活性化して、後工程での葉の褐色化を防ぎ、緑茶
が抽出できるようにする。
【0050】上記生葉裁断工程に使用される生葉切断装
置は、図4に示す生葉切断装置100を使用する。その
構成及び作用は前述と同様である。
【0051】上記生葉1Aは、生葉熱処理工程(B)に
より飽和蒸気又は90℃以上の熱湯で20〜60秒間加
熱し、生葉1Aの殺菌と熱処理を行う。上記生葉1Aの
熱処理により、生茶に有するすべての酸化酵素を不活性
化して、乾燥中の葉の褐色化を防ぎ、緑茶が抽出できる
ようにする。この生葉熱処理は、緑茶の製造方法と同じ
目的で行われる。
【0052】続いて、生葉冷却工程(C)により、熱処
理した生葉1Aを一旦冷却する。この生葉冷却は、次の
第1乾燥工程(D)に送り込む前に加熱処理された杜仲
茶をエア吹付けの空冷により冷却して熱による葉の蒸れ
を防止し、緑茶が抽出できるようにする。この生葉熱処
理は、後工程の乾燥・練込みが回分形であるために、5
0〜100kgの杜仲茶を一時貯留させることから、緑
茶の製造方法と同じ目的で行う。尚、後工程の乾燥・練
込み装置が小型で、短時間に次の乾燥工程に熱処理生葉
1Aを移行する場合には冷却しなくても良い。
【0053】次に、上記生葉1Aの第1乾燥工程(D)
を行う。この第1乾燥工程は、上記熱処理生葉1Aの葉
を攪拌しながら含水率40〜45%程度になるように、
生葉を熱風温度80〜120℃で20〜30分程度加熱
する。この乾燥で葉表面に付着した水分を速やかに除去
するとともに、葉の表面付近の内部水分の乾燥を促進さ
せ、次の練込破砕工程で葉の破砕が促進するように乾燥
効率を向上させる。
【0054】上記第1乾燥工程(D)に使用される乾燥
機は、例えば、図6,7に示す乾燥機110が採用され
る。その構成及び作用は前述と同様である。
【0055】そして、第1練込破砕工程(F)により、
上記乾燥された乾燥破砕葉1Bに圧力をかけて練込み・
葉を破砕する。この第1練込破砕工程(F)は、常温の
状態で乾燥を中断し葉魂に圧力を掛けて練込み、第1乾
燥工程で表面乾燥が進行した葉の水分を均一にするとと
もに、葉を20〜30分間にわたり破砕しながら葉の組
織を柔軟にして、緑色の抽出液が得られるようにするも
のである。上記第1練込破砕工程(F)に使用される練
込破砕機は、例えば、図9に示す練込破砕機130が採
用される。その構成及び作用は前述と同様である。
【0056】続いて、第2乾燥工程(E)により、上記
乾燥生葉1Bを破砕する。この第2乾燥工程は、上記乾
燥生葉1Bの葉に圧力をかけて練込み、次いで攪拌して
葉魂をほぐしながら熱風で乾燥を繰り返す。即ち、乾燥
生葉1Bを含水率20〜25%程度になるように熱風温
度80〜120℃で20〜30分加熱する。上記第2乾
燥工程で乾燥生葉1Bは、練り込まれて柔軟性を増すと
ともに、破砕されて小片化されつつ乾燥を促進する。
【0057】上記第2乾燥工程(E)に使用される乾燥
機は、例えば、図8に示す乾燥機120が採用される。
その構成及び作用は前述と同様である。
【0058】そして、第2練込破砕工程(F´)によ
り、上記乾燥された乾燥破砕葉1Bに圧力をかけて練込
み・葉を破砕する。この第2練込破砕工程(F´)は、
常温の状態で乾燥を中断し葉魂に圧力を掛けて練込み、
第2乾燥工程で表面乾燥が進行した葉の水分を均一にす
るとともに、葉を20〜30分間にわたり破砕しながら
葉の組織を柔軟にして、緑色の抽出液が得られるように
するものである。上記第2練込破砕工程(F´)に使用
される練込破砕機は、上記第1練込破砕工程(F)の練
込破砕機130と同一につき説明を省略する。
【0059】続いて、乾燥工程(G)により、練込破砕
された乾燥破砕葉1Cを乾燥する。この乾燥工程(G)
は、本発明において必須ではないが、上記第2乾燥工程
と同様に、乾燥破砕葉1Cに圧力をかけて練込み・攪拌
しながら乾燥して葉を破砕し、含水率10〜15%程度
になるように熱風温度40〜60℃で40〜60分加熱
する。上記乾燥工程(G)に使用される乾燥機は、例え
ば、図10,11に示す乾燥機140が採用される。そ
の構成及び作用は前述と同様である。
【0060】上記のように、乾燥工程と練込破砕工程と
を繰り返した後、第3乾燥工程(H)により上記乾燥破
砕葉1Dを熱風乾燥する。この第4乾燥工程(H)は、
熱風による一般的な乾燥機による乾燥であって、含水率
6〜8%程度になるように熱風温度40〜60℃で70
〜90分加熱する。この第4乾燥工程(H)に使用され
る乾燥機は、例えば、図12に示すバンド乾燥機150
が採用される。その構成及び作用は前述と同様である。
【0061】そして、粉砕工程(I)により、上記乾燥
破砕葉1Dを粉末状に粉砕する。この粉砕工程(I)
は、乾燥破砕葉1Dを6〜20メッシュパス程度に粉砕
する。急須による抽出用には、2〜6メッシュパス程度
に粉砕し、ティパック用とするには10〜16メッシュ
パス程度に粉砕する。この粉砕工程(I)に使用される
粉砕機は、例えば、図13に示す粉砕機160が採用さ
れる。その構成及び作用は前述と同様である。
【0062】この粉砕工程により、乾燥が遅延していた
葉茎の部分が粉砕されて次の乾燥工程で均一な乾燥が可
能となる。この粉砕工程を行わずに茎を十分に乾燥させ
ると、乾燥し易いやわらかい葉の部分は乾燥過多とな
り、緑色の抽出液が得られず品質を低下する。特に、熱
に弱いクロロフィルやビタミン類が破壊される。
【0063】続いて、第4乾燥工程(J)にて、上記粉
末状の乾燥粉砕葉1Eを熱風により含水率4〜5%程度
になるように乾燥する。この第4乾燥工程は、上記第3
乾燥工程で使用したバンド乾燥機140がそのまま採用
される。この乾燥工程では、上記粉砕された乾燥粉砕葉
1Eを、更に熱風で40〜60分間程度乾燥させて茎や
葉が均一な含水率4〜5%程度になるように乾燥する。
【0064】最後に、上記乾燥で温度上昇した乾燥粉砕
葉1Eを冷却する冷却工程(K)を行い、杜仲茶1Fと
する。勿論、杜仲茶1Fの処理量が少量であれば、自然
冷却させても良い。
【0065】以上のように、上記杜仲茶の製造方法によ
ると、含水率75%程度の杜仲の生葉は、5〜20mm
程度の幅に切断され、この後少しずつ含水率を低くする
乾燥と、その大きさを小さくし、硬さをやわらかくする
練込み破砕とを正確な温度と時間管理のもとに積極的に
数回にわたり行う。そして、6〜20メッシュパス程度
に粉砕した粉末状の乾燥粉砕葉を得る。最後に、熱風に
より乾燥のみを行い、最良な緑色の抽出液となる含水率
4〜5%範囲内の最良の杜仲茶が製造される。
【0066】上記第2実施形態の杜仲茶の製造方法によ
ると、下記の効果が奏される。まず、掌大形状の社仲の
生葉は小さく切断される。これにより後の熱処理を可能
にし、乾燥効率のよい加工ができる。そして、少しずつ
乾燥と練込み破砕とを繰り返す。これにより、葉を破砕
して繊維をほぐし抽出性を良くするとともに、緑色を失
わないで乾燥させる。この後、粉末状に粉砕して乾燥粉
砕葉とする。最後に茎と葉とを熱風により均一な含水率
4〜5%程度に乾燥させ、葉と茎とが均一に乾燥された
緑色の抽出液となる粉末状の良質な杜仲茶が得られる。
【0067】上記第1,2実施形態の杜仲茶の製造方法
に使用される各種処理機は、上記実施例のものに限定さ
れないこと勿論である。上記第1,2実施形態の杜仲茶
の製造方法において、乾燥工程や練込破砕工程は、設定
温度及び処理時間等が上記数値に限定されない。更に、
処理量が少なければ、生葉冷却工程や冷却工程を省略す
ることもできる。
【0068】次に、本発明の杜仲茶の製造方法は、上記
実施形態のものに限定されず、図14,15に示す第3
実施形態のような杜仲茶の製造方法としても良い。これ
は、上記第1,第2実施形態に示した製造方法で製造さ
れた杜仲茶を焙煎することにより、生葉を乾燥して粉砕
し、焙煎した従来の製法による杜仲茶に近い製品とした
ものである。すなわち、第1,第2実施形態に示した製
造方法で製造された杜仲茶1Fは杜仲緑茶と称する日本
茶に近い緑色の茶であり、従来の製法による杜仲茶とは
異なる性状のものである。そこで、上記杜仲茶1Fを1
20〜220℃で1〜3分焙煎することによって、従来
の製法による杜仲茶に近い製品とする。焙煎によって、
日本茶のほうじ茶の近い水色を呈し、味は従来の製法に
よる杜仲茶に近いものとなる。そして、従来の製品に比
較すると極めて抽出性が良好な杜仲茶となり、ティーバ
ッグに最適なものとなる。
【0069】その焙煎装置100は、図14に示すよう
に、枠体101に保温断熱材103で囲った加熱炉10
5を形成し、また、この加熱炉105の下側空間に燃焼
室105Aを形成し、この下側片隅に加熱手段となるバ
ーナ107を配置している。上記加熱炉105の上部に
は排気筒105Bを備え、この内部には排気ダンパ10
5Cを備えている。また、上記加熱炉105内には、水
平軸102を中心として回転する被焙煎物の焙煎胴(内
胴)109と、焙煎胴109の外周に配置され本発明の
焙煎媒体Bである硬質球体Boを加熱する外胴115が
一体装備されている。
【0070】上記水平軸102は枠体101上の2つの
耐熱軸受111,113に回転自在に支承されており、
水平軸102の片側に嵌着したスプロケット117を減
速機付の駆動モータMのスプロケット119とチェーン
121で連結している。上記駆動モータMの駆動によ
り、焙煎胴109と外胴115とは一体となって低速で
回転される。尚、焙煎胴109は、水平軸102に対し
て中腹部の支持棒122と左端側の支持片124とで保
持されている。上記焙煎胴109と外胴115とは、逆
方向にその内周壁を拡大した円錐面を形成し、焙煎胴1
09の内周壁を小径とした左端内部の水平軸102には
ラッパ状の原料誘導管123を備え、支持片121で水
平軸に取付られている。また、原料誘導管123に被焙
煎物を送り込む原料誘導ホッパ125を枠体1上に配置
している。
【0071】上記被焙煎物Kは原料誘導ホッパ125か
ら原料誘導管123を介して焙煎胴109の小径側の内
周壁に自然落下して供給される。そして、焙煎胴109
の低速回転により、被焙煎物は焙煎胴109の小径側か
ら大径側へとゆっくり移送されて行く。
【0072】また、焙煎媒体Bである硬質球体Boは、
混合物の分離・選別を良くするため、比較的大きな平均
直径5〜10mmのものが好ましく使用されるが、これ
に限らず、1〜3mmのものなど他の大きさのものを使
用してもよい。その材質は、ガラス,セラミック,磁
器,玉石,金属(鋼球等)などが最適で、少なくとも1
つの材質のものが適宜に選択して使用される。また、必
要により複数の材質のものが混合して使用される。
【0073】更に、上記焙煎胴109の大径端部の外側
には、ここから排出される焙煎媒体Bの硬質球体Boと
被焙煎物との混合物を分離する選別手段230を配置し
ている。上記選別手段230は、硬質球体Boと被焙煎
物との比重選別を行う風力選別機230Aである。その
詳細構成は、図14,15に示すように、焙煎胴109
の大径端部から排出される硬質球体Boと被焙煎物との
混合物を受け取る選別管135が焙煎胴109の大径端
部に配置されている。この選別管135の一端には送風
機133を備え、途中には選別口135Aを備え、他端
にはサイクロン137を備えている。
【0074】焙煎胴109の大径端部から排出される混
合物は、選別口135Aで、送風機133からの風力
(F)により比重選別され、軽い被焙煎物がサイクロン
137へ空気搬送される。また、重い硬質球体Boはそ
のまま落下し、下方に配置した受箱139に集められ
る。上記受箱139内の硬質球体Boは、外胴115の
小径端側に配置した戻し手段161で外胴115内へ回
収される。上記戻し手段161の構成は、外胴15の外
周に付設した断面コ型の回収環胴162と、この内周に
設けた多数の回収バケット163からなる。しかして、
外胴115の回転により、受箱139の硬質球体Boは
回収バケット163ですくい上げられて外胴115の上
部まで搬送され、ここから外胴115内へ投入される。
【0075】外胴115内に投入された焙煎媒体Bは、
上記バーナ107で再び加熱されつつ焙煎胴109及び
外胴115の低速回転により、大径側へ移送される。そ
して、ここに堆積する焙煎媒体Bは焙煎胴109の外周
壁に付設した回収バケツ131により焙煎胴109内へ
送り込まれる。しかして、外胴115内に投入された焙
煎媒体Bは外胴115内へ戻され再度加熱される循環経
路をなしている。
【0076】焙煎装置200は、上記のように構成され
ており、以下のように作用する。まず、図示はしない
が、温度制御部による最適焙煎設定温度(杜仲緑茶を焙
煎するのに最適な120〜220℃)への正確な品温制
御により焙煎が実施される。
【0077】上記焙煎後の被焙煎物である杜仲茶1G
は、選別手段30により硬質球体Boと分離される。す
なわち、図14,15に示す選別手段230により、焙
煎胴109の大径端部から排出される混合物は、選別口
135Aで、送風機133からの風力(F)により比重
選別され、軽い被焙煎物がサイクロン137へ空気搬送
される。また、重い硬質球体Boはそのまま落下し、下
方に配置した受箱139に集められる。この分離作用
は、分離が容易な大きな平均直径5〜10mmの硬質球
体Boによって促進される。即ち、硬質球体Boは、そ
の適度な大きさと重い質量とにより、被焙煎物の内部に
残存せず、確実に比重選別される。これにより、焙煎媒
体Bの残存物がない高品質の杜仲茶1Gが製造できる。
【0078】
【発明の効果】本発明の請求項1によると、まず、掌大
形状の社仲の生葉は小さく切断される。これにより後の
熱処理を可能にし、乾燥効率のよい加工ができる。そし
て、少しずつ乾燥と練込み破砕とを繰り返す。これによ
り、葉を破砕して繊維をほぐし抽出性を良くするととも
に、緑色を失わないで乾燥させる。この後、粉末状に粉
砕して乾燥粉砕葉とする。最後に茎と葉とを熱風により
乾燥させ、葉と茎とを均一に乾燥させる。これにより、
緑色の抽出液となる粉末状の杜仲茶が得られる。
【0079】請求項2によると、含水率75%程度の杜
仲の生葉は、5〜20mm程度の幅に切断される。この
後、少しずつ含水率を低くする乾燥と、その大きさを小
さくし、硬さをやわらかくする練込み破砕とを正確な温
度と時間管理のもとに行う。そして、6〜20メッシュ
パス程度に粉砕した粉末状の乾燥粉砕葉を得る。最後
に、熱風により乾燥のみを行い、緑色の抽出液となる含
水率4〜5%範囲内の杜仲茶が製造される。
【0080】請求項3によると、まず、掌大形状の社仲
の生葉は小さく切断される。これにより後の熱処理を可
能にし、乾燥効率のよい加工ができる。そして、少しず
つ乾燥と練込み破砕とを繰り返す。これにより、葉を破
砕して繊維をほぐし抽出性を良くするとともに、緑色を
失わないで乾燥させる。この後、粉末状に粉砕して乾燥
粉砕葉とする。最後に茎と葉とを熱風により均一な含水
率4〜5%程度に乾燥させ、葉と茎とが均一に乾燥され
た緑色の抽出液となる粉末状の杜仲茶が得られる。
【0081】請求項4によると、含水率75%程度の杜
仲の生葉は、5〜20mm程度の幅に切断され、この後
少しずつ含水率を低くする乾燥と、その大きさを小さく
し、硬さをやわらかくする練込み破砕とを正確な温度と
時間管理のもとに積極的に数回にわたり20〜90分間
隔で行う。そして、6〜20メッシュパス程度に粉砕し
た粉末状の乾燥粉砕葉を得る。最後に、熱風により乾燥
のみを行い、緑色の抽出液となる含水率4〜5%範囲内
の最良の杜仲茶が製造される。
【0082】請求項5によると、上記請求項1、2、3
または4記載の杜仲茶の製造方法で製造した杜仲茶を使
用し、これを更に120〜220℃で1〜3分焙煎す
る。この焙煎によって抽出する水色及び味は従来の製法
による杜仲茶に近く、従来の製品に比較すると、極めて
抽出性が良好な杜仲茶となり、ティーバッグに最適なも
のができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、杜仲茶の製造方
法のフローチャート図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示し、杜仲生葉の加工
状態説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示し、杜仲茶の製造方
法のフローチャート図である。
【図4】本発明の実施形態を示し、生葉の裁断工程に使
用される生葉切断装置の正面図である。
【図5】本発明の実施形態を示し、生葉の熱処理工程に
使用される蒸機及び冷却工程に使用される冷却機の断面
図である。
【図6】本発明の実施形態を示し、生葉の第1乾燥工程
に使用される乾燥機の断面図である。
【図7】本発明の実施形態を示し、生葉の第1乾燥工程
に使用される乾燥機の断面図である。
【図8】本発明の実施形態を示し、生葉の第2乾燥工程
に使用される乾燥機の断面図である。
【図9】本発明の実施形態を示し、生葉の各練込破砕工
程に使用される練込破砕機の断面図である。
【図10】本発明の実施形態を示し、生葉の第3乾燥工
程に使用される乾燥機の断面図である。
【図11】本発明の実施形態を示し、生葉の第3乾燥工
程に使用される乾燥機の断面図である。
【図12】本発明の実施形態を示し、生葉の第4,5乾
燥工程に使用される乾燥機の断面図である。
【図13】本発明の実施形態を示し、生葉の粉砕工程に
使用される粉砕機の断面図である。
【図14】本発明の実施形態を示し、焙煎装置の断面図
である。
【図15】本発明の実施形態を示し、風力選別機の断面
図である。
【符号の説明】
1 生葉 1A 裁断生葉 1B 乾燥生葉 1C 乾燥破砕葉 1D 乾燥破砕葉 1E 乾燥破砕葉 1F 杜仲茶 100 生葉カッター 110 第1乾燥機 120 第2乾燥機 130 練込破砕機 140 第3乾燥機 150 第4,5乾燥機 160 粉砕機 A 生葉裁断工程 B 生葉熱処理工程 C 生葉冷却工程 D 第1乾燥工程 E 第2乾燥工程 F 第1練込破砕工程 F´ 第2練込破砕工程 G 乾燥工程 H 第3乾燥工程 I 破砕工程 J 第4乾燥工程 K 冷却工程

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 採取した杜仲の生葉を短冊状に切断する
    生葉裁断工程と、生葉を熱処理する生葉熱処理工程と、
    上記熱処理生葉を攪拌しながら熱風により葉の表面水分
    ・付着水分を除去・乾燥させる第1乾燥工程と、上記乾
    燥生葉に圧力をかけて練込み・攪拌しながら乾燥し、葉
    を破砕する第2乾燥工程と、上記乾燥された乾燥破砕葉
    を圧力をかけて練込み・葉を破砕する練込破砕工程と、
    上記乾燥破砕葉を圧力をかけて練込み・攪拌しながら乾
    燥し、葉を破砕する第3乾燥工程と、上記乾燥破砕葉を
    熱風により乾燥させる第4乾燥工程と、乾燥破砕葉を粉
    末状に粉砕する粉砕工程と、上記粉末状の乾燥粉砕葉を
    熱風により乾燥する第5乾燥工程と、からなることを特
    徴とする杜仲茶の製造方法。
  2. 【請求項2】 生葉裁断工程は生葉を5〜20mm程度
    の幅に切断し、生葉熱処理工程は飽和蒸気又は90℃以
    上の熱湯で20〜60秒加熱し、第1乾燥工程は熱風温
    度80〜120℃で20〜30分加熱し、第2乾燥工程
    は熱風温度80〜120℃で20〜30分加熱し、練込
    破砕工程は常温で圧力練込を20〜30分行い、第3乾
    燥工程は熱風温度40〜60℃で40〜60分加熱し、
    第4乾燥工程は熱風温度70〜90℃で40〜60分加
    熱し、粉砕工程は杜仲茶を6〜20メッシュパス程度に
    粉砕し、第5乾燥工程は熱風温度70〜90℃で40〜
    60分加熱することを特徴とする請求項1記載の杜仲茶
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 採取した杜仲の生葉を短冊状に切断する
    生葉裁断工程と、上記生葉を熱処理する生葉熱処理工程
    と、上記熱処理生葉を攪拌しながら熱風により葉の表面
    水分・付着水分を除去・乾燥させる第1乾燥工程と、上
    記乾燥された乾燥破砕葉を圧力をかけて練込み、葉を破
    砕する第1練込破砕工程と、上記乾燥生葉に圧力をかけ
    て練込み、攪拌しながら乾燥し、葉を破砕する第2乾燥
    工程と、上記乾燥された乾燥破砕葉を圧力をかけて練込
    み・葉を破砕する第2練込破砕工程と、上記乾燥破砕葉
    を熱風により乾燥させる第3乾燥工程と、乾燥破砕葉を
    粉末状に粉砕する粉砕工程と、上記粉末状の乾燥粉砕葉
    を熱風により乾燥する第4乾燥工程と、からなることを
    特徴とする杜仲茶の製造方法。
  4. 【請求項4】 生葉裁断工程は生葉を5〜20mm程度
    の幅に切断し、生葉熱処理工程は飽和蒸気又は90℃以
    上の熱湯で20〜60秒加熱し、第1乾燥工程は熱風温
    度80〜120℃で20〜30分加熱し、第1練込破砕
    工程は常温で圧力練込を20〜30分行い、第2乾燥工
    程は熱風温度80〜120℃で20〜30分加熱し、第
    2練込破砕工程は常温で圧力練込を20〜30分行い、
    第3乾燥工程は熱風温度70〜90℃で40〜60分加
    熱し、粉砕工程は杜仲茶を6〜20メッシュパス程度に
    粉砕し、第4乾燥工程は熱風温度70〜90℃で40〜
    60分加熱することを特徴とする請求項3記載の杜仲茶
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の杜仲茶
    の製造方法で製造した杜仲茶を120〜220℃で1〜
    3分焙煎することを特徴とする杜仲茶の製造方法。
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